JPH0591709U - 煙制御システム - Google Patents
煙制御システムInfo
- Publication number
- JPH0591709U JPH0591709U JP3183692U JP3183692U JPH0591709U JP H0591709 U JPH0591709 U JP H0591709U JP 3183692 U JP3183692 U JP 3183692U JP 3183692 U JP3183692 U JP 3183692U JP H0591709 U JPH0591709 U JP H0591709U
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- water
- air supply
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- area
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 この考案は、従来の防煙垂れ壁等を省き、火
災区域を水幕で封じ込め、その外側に給気と排気を行な
うことにより、延焼を最小限に止めると共に火災区域外
に給気と排煙とを行うようにした煙制御システムを提供
せんとする。 【構成】 噴霧ノズルを設けた吸水管と、吸水管におけ
る噴霧ノズルで火災区域を囲むように水幕を形成する複
数のバルブと、給気/排気を設けた給排気管と、給気/
排気口から火災区域外に給気を行ないながら排煙を行な
う開閉操作可能なダンパとからなる煙制御システム。
災区域を水幕で封じ込め、その外側に給気と排気を行な
うことにより、延焼を最小限に止めると共に火災区域外
に給気と排煙とを行うようにした煙制御システムを提供
せんとする。 【構成】 噴霧ノズルを設けた吸水管と、吸水管におけ
る噴霧ノズルで火災区域を囲むように水幕を形成する複
数のバルブと、給気/排気を設けた給排気管と、給気/
排気口から火災区域外に給気を行ないながら排煙を行な
う開閉操作可能なダンパとからなる煙制御システム。
Description
【0001】
この考案は、火災により生じた煙を室内の一部に閉じ込めて、効率的に排煙を 行えるようにする防災設備等における煙制御システムに関する。
【0002】
建築基準法第126条により特殊建築物で延べ面積が500m2を超えるもの 、階数が3以上で延べ面積500m2を超える建築物などは排煙設備の設備が義 務づけられ、500m2毎に防煙壁によって区画する必要がある。
【0003】 また、物販店舗や事務所などでは各階を小部屋に分割せずに大部屋として使用 することが多いため、天井面から50cmの可動または固定の防煙垂れ壁を設置 し、これに連通する排煙口を設けて機械排煙を行うことが一般的である。
【0004】 さらに、消防法施行令第12条により物販店舗などで階数が11階以上または 床面積が1,000m2以上の場合には、消防設備としてスプリンクラー設備が 義務づけられる。
【0005】 図3は上記のような規準に従って施工された従来の煙制御システムであり、図 において、1は給水管、2は給水管1に一定間隔で取り付けられて、天井面側か ら散水する複数のスプリンクラー、3は排煙ダクト、4は給水管1に一定間隔で 設けられて、天井面側において煙を吸い出す排煙口である。5は天井に設けられ て複数箇所に上部空間を隔成する防煙垂れ壁である。
【0006】 かかる構成になる煙制御システムでは、室内で火災が発生すると、この火災発 生部6付近の防煙垂れ壁5がその防煙垂れ壁5の区域外への煙の移動を抑えまた は遅延させ、さらに、その火災発生部6の排煙口4から、その防煙垂れ壁5間の 煙を排気管3を通して外部へ吸い出させる。また、このとき、火災発生部6付近 のスプリンクラー2が火災の熱により作動し、給水管1からの水を火災発生部6 付近に散布し、消火を行う。
【0007】
しかしながら、かかる従来の煙制御システムでは、物販店舗はもとより事務所 においても、広大な面積をローパーティションで区画し、防煙垂れ壁5によって 防煙区画を行っているため、以下のような問題点が発生する。すなわち、 (1)防煙垂れ壁5は煙の拡大を遅延することができるが、煙量が多い場合には 煙の他区域への侵入を防ぐことができない。 (2)全ての排煙口4で排煙を行った場合、室内の気密性が高い場合には給気が 得られず、十分な排煙が行えない場合がある。 (3)他の区域でも排煙を行うため、火災区域での排煙を十分に行うためには、 排煙能力の大きい排煙機が必要となる。 (4)スプリンクラー2などの消火設備は広範囲に水が拡散するために、煙をか き乱し、煙を他区域へ漏洩させる。 (5)さらに、物販店舗の商品は言うまでもなく、事務所におけるOA機器など の精密機器は煙に暴露されることによって、機器障害を起すことが少なくないた めに、こうした物が煙に暴露される空間は最小限にすることが望ましい。
【0008】 この考案は上記のような従来の問題点に着目してなされたものであり、煙を一 部に拘束した状態にして排煙効率を十分に高めることができる煙制御システムを 提供することを目的とする。
【0009】
この考案にかかる煙制御システムは、天井面に並列分岐状または格子状に配置 されて、一定間隔で複数の噴霧ノズルが設けられた給水管と、該給水管に取り付 けられ、上記噴霧ノズルの選択したものから水を噴霧させるように開閉操作され て、火災区域を囲むような水幕を形成させる複数のバルブと、上記天井面に並列 分岐状または格子状に配置されて、一定間隔で複数の給気/排煙口が設けられた 給排気管とを備えて、該給排気管に取り付けられた複数のダンパの開閉により、 上記給気/排煙口を通じて上記水幕で囲まれた火災区域外には給気を行わせ、火 災区域内からは排煙を行わせるようにしたものである。
【0010】
この考案におけるバルブは選択的に開閉し、選択された噴霧ノズルから火災区 域を天井から床まで囲むように水幕を形成させ、これにより火災による煙を室内 の一部に拘束可能にし、このとき、各ダンパは上記水幕で囲まれた火災区域外で は給気を行い、上記火災区域内では排煙を行うように開閉操作して、排煙効率を 高めるように機能する。
【0011】
以下、この考案の一実施例を図について説明する。図1はこの実施例の平面図 、図2は同じく正面図であり、11は並列分岐状たる単柵状に天井面に配置され た給水管であり、必要に応じ様子状,格子状に配置される場合がある。給水管1 1の各分岐部12には選択的に開閉操作されるバルブ13が設けられている。ま た、給水管11の各分岐部12には、一定間隔にて複数の噴霧ノズル14が設け られている。
【0012】 また、24は1本の給気管15,1本の排気管16およびこれらの間に接続さ れた複数本の分岐管17からなる給排気管で、これが並列分岐状たる梯子状に形 成されている。そして、分岐管17は排気管15側および排気管16側の基部に それぞれ給気用および排気用のダンパ18,19を有する。さらに、分岐管17 には一定間隔にて複数の給気/排煙口21が設けられている。
【0013】 次に動作について説明する。いま、室内で火災が発生すると、まず、火災発生 部22付近を囲む位置にある給水管11の分岐部12のバルブ13のみが開かれ て、その給水管11の噴霧ノズル14から図2に示すように高圧の水が霧状に噴 射され、これが図2に示すような水幕23となって防煙区域を天井から床面まで 区画する。このため、この防煙区域内の煙はこの領域から他の区域へ移動するこ となく閉じ込められる。なお、このとき、火災発生部22付近を除く部位の他の 分岐部12上のバルブ13は閉じられていて、噴霧を発していない。
【0014】 一方、このとき、給気管15からは給気が行われ、かつ排気管16内は排気さ れる状態となっており、上記水幕23で囲んだ防煙区域を挾む位置にある例えば 一対の上記分岐管17は、給気管15側の基部にあるダンパ18のみが開かれて 、給気/排煙口21を通じて室内に給気を行う。なお、このときこれらの分岐管 17の排気管16側の基部にあるダンパ19は閉じられている。
【0015】 また、上記防煙区域内にある分岐管17は、給気管15側の基部にあるダンパ 18が閉じられ、一方、排気管16側の基部にあるダンパ19のみが開かれる。 このため、この分岐管17の給気/排煙口21から上記防煙区域内に閉じ込めら れた煙が吸い出されて、排気管16を通じて外部へ効率的に導出される。このよ うに、煙を防煙区域内に閉じ込めた状態にて、給気を行いながらその防煙区域内 の煙を排気するので、煙の排出効率が高まり、火災時における煙による被害を最 小限に抑えることができる。
【0016】 この場合において、防煙区域は水幕により作られるため、人の避難の障害にな らず、バルブ13およびダンパ18,19の選択的操作によって、大小いずれの 火災規模にも対処でき、トンネルなどの長大空間の防煙,排煙にも利用できる。
【0017】 なお、噴霧装置の技術的基準は従来のスプリンクラー設備と従来の駐車場など の水噴霧消火設備を参考として、仮に2,000m2の床面積の物販店舗に対し て500m2の防煙区画を行った場合には、スプリンクラーを設置した場合には 必要水量は、80(l/min・個)×30(個)=2,400(l/min) となるのに対し、水噴霧消火設備の場合に必要水量は、20(l/min・m2 )×2,000(m2)=40,000(l/min)となる。
【0018】 しかし、この考案によれば、排煙区域の区画が主目的であり、水幕の形式には 水噴霧消火設備のように小水量を高水圧で送水することになるため、必要な水量 は、20(l/min・m2)×500(m2)=1,000(l/min)だけ ですむことになる。
【0019】
以上のように、この考案によれば、天井面に並列分岐状または格子状に配置さ れて、一定間隔で複数の噴霧ノズルが設けられた給水管と、該給水管に取り付け られ、上記噴霧ノズルの選択したものから水を噴霧させるように開閉操作されて 、火災区域を囲むような水幕を形成させる複数のバルブと、上記天井面に並列分 岐状または格子状に配置されて、一定間隔で複数の給気/排煙口が設けられた給 排気管とを備えて、該給排気管に取り付けられた複数のダンパの開閉により、上 記給気/排煙口を通じて上記水幕で囲まれた火災区域外には給気を行わせ、火災 区域内からは排煙を行わせるように構成したので、煙を室内の一部に閉じ込めた 状態にて、火災にともなって発生する煙を、効率的に室外へ排出できるものが得 られる効果がある。
【図1】この考案の一実施例による煙制御システムを示
す平面図である。
す平面図である。
【図2】図1の煙制御システムを示す正面図である。
【図3】従来の煙制御システムを示す正面図である。
11 給水管 13 バルブ 14 噴霧バルブ 18,19 ダンパ 21 給気/排煙口 24 給排気管
Claims (1)
- 【請求項1】 天井面に並列分岐状または格子状に配置
されて、一定間隔で複数の噴霧ノズルが設けられた給水
管と、該給水管に取り付けられ、上記噴霧ノズルの選択
したものから水を噴霧させるように開閉操作されて、火
災区域を囲むような水幕を形成させる複数のバルブと、
上記天井面に並列分岐状または格子状に配置されて、一
定間隔で複数の給気/排煙口が設けられた給排気管と、
該給排気管に取り付けられ、上記給気/排煙口を通じて
上記水幕で囲まれた火災区域外には給気を行い、火災区
域内からは排煙を行うように開閉操作される複数のダン
パとを備えた煙制御システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3183692U JPH0591709U (ja) | 1992-05-14 | 1992-05-14 | 煙制御システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3183692U JPH0591709U (ja) | 1992-05-14 | 1992-05-14 | 煙制御システム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0591709U true JPH0591709U (ja) | 1993-12-14 |
Family
ID=12342152
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3183692U Pending JPH0591709U (ja) | 1992-05-14 | 1992-05-14 | 煙制御システム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0591709U (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004173755A (ja) * | 2002-11-25 | 2004-06-24 | Kajima Corp | トンネルにおける防災方法及び装置 |
WO2004089474A1 (ja) * | 2003-04-04 | 2004-10-21 | Hochiki Corporation | 防火防煙区画形成設備 |
JP2007275607A (ja) * | 2007-05-11 | 2007-10-25 | Kajima Corp | トンネル防災システム |
WO2020262836A1 (ko) * | 2019-06-26 | 2020-12-30 | 박재현 | 통합 제연 시스템 |
-
1992
- 1992-05-14 JP JP3183692U patent/JPH0591709U/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004173755A (ja) * | 2002-11-25 | 2004-06-24 | Kajima Corp | トンネルにおける防災方法及び装置 |
WO2004089474A1 (ja) * | 2003-04-04 | 2004-10-21 | Hochiki Corporation | 防火防煙区画形成設備 |
JP2007275607A (ja) * | 2007-05-11 | 2007-10-25 | Kajima Corp | トンネル防災システム |
JP4579942B2 (ja) * | 2007-05-11 | 2010-11-10 | 鹿島建設株式会社 | トンネル防災システム |
WO2020262836A1 (ko) * | 2019-06-26 | 2020-12-30 | 박재현 | 통합 제연 시스템 |
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