JPH0866488A - 閉囲空間の消火設備 - Google Patents

閉囲空間の消火設備

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JPH0866488A
JPH0866488A JP20714994A JP20714994A JPH0866488A JP H0866488 A JPH0866488 A JP H0866488A JP 20714994 A JP20714994 A JP 20714994A JP 20714994 A JP20714994 A JP 20714994A JP H0866488 A JPH0866488 A JP H0866488A
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勝彦 稲垣
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 閉囲空間の火災時に、消火用液体を閉囲空間
内にフォグとして放出、または不活性ガスをフォグと共
に放出して、火災を消火、抑制する。 【構成】 電算機等の電気機器を装備する閉囲空間1に
火災検知器5および消火薬剤として水及びCO2 を保有
する消火剤保有装置6を設置するとともに該装置6の保
有するCO2 の放射するガス放出ノズル7の放出口をフ
リーアクセス4の床面4a、4b、あるいは側壁面に放
射可能にまた分岐管13に設けた複数個のガス放出ノズ
ル7aを互いに対向するように設け、閉囲空間に発生し
た低濃度の煙を検知した火災検知器5の火災信号によ
り、消火剤保有装置6の保有する水をフォグとして放出
するとともに同装置の保有するCO2 をフリーアクセス
4内に配置したCO2 を放出し放出したCO2 をフリー
アクセスの床面あるいは放出ガス同志を衝突させ均一に
拡散し、拡散した消火薬剤を閉囲空間の還気流で火災部
へ搬送し、火災部の燃焼を消火、抑制することである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は電算機室、電話交換機
室、電気室等の電気機器が設置されている閉囲空間の火
災の消火、抑制する消火設備に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来電算機室、電話交換機室等に消火設
備として当該電気機器を装備する閉囲空間の天井部に閉
鎖型のスプリンクラーヘッドを配置し、火災時の閉囲空
間の温度上昇でヘッドが感熱開放され散水させる方式の
スプリンクラー設備が設置されている。
【0003】このスプリンクラー設備は火災が発生した
場合に、天井面に取り付けられているスプリンクラーヘ
ッドが感熱作動により自動的に火災を感知し、スプリン
クラーヘッドより火源とその周辺に水を散水落下させ火
災を初期の段階で効率よく消火している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この天井面からの散水
による消火方法は、スプリンクラーヘッドから1mm前
後の粒径の消火水を大雨状に散水落下させるので、初期
火災の消火には好適であるものの、水損がひどくなる問
題がある。特にぼう大なデータや資料を蓄積している電
算機室の水損は大問題となる。
【0005】これら水損を嫌う電気機器を設置してある
周囲空間の火災には、二酸化炭素(CO2 )窒素(N
2 )、アルゴン(Ar)、アルゴン50%と窒素30%
と二酸素炭素20%との混合ガス(商品名:イナージェ
ン)、または代替ハロン(商品名:FG−3110、H
FC−227ea等)等の不活性ガスを用いることが提
案されている。例えばこのCO2 、アルゴン、イナージ
ェン、代替ハロンは不燃性のガスで比重が空気より重た
い気体であるため上部に拡散することなく燃焼面をこの
不活性ガスで覆い火災を窒息消火させることができる。
また、不活性ガスは化学的に比較的安定しているので、
消火後の火災室における汚損がない上に電気的にも絶縁
性が高いので、電算機室あるいは電話交換機室等の電気
機器を装備している閉囲空間の消火に適している。
【0006】しかしながらこの不活性ガスは放射した火
源周辺の空気の酸素濃度を21%から14%程度に希釈
して燃焼不能とし窒息消火させるので、密閉された室内
にいる人間が室外に脱出したことを確認した上、室内を
密閉し、不活性ガスの放射による消火作業を行ってい
る。従って消火後に火災室内に入るには、当該室内のガ
スを十分に排出し、安全を確認した後でなければ入れな
い。またガス放出ノズルから放射される不活性ガスは流
出速度が速すぎるため、電算機等の電気機器装置の火源
に均一に流れず閉囲空間の側壁面に直線的に至ってしま
い不活性ガスの拡散による火源の燃焼面を不活性ガスで
覆うことができないし、不活性ガス濃度の高い箇所が発
生する問題がある。
【0007】また不活性ガスの放射で消火した部分が高
温であると不活性ガスの放射を停止した後に、空気が流
動するため再燃焼するおそれがある。そこで上記初期火
災の消火から再燃焼一室内全体に火災が拡がる前に電算
機に蓄積されている貴重なデータのバックアップ作業を
行う必要があるが室内への入室が危険であるためデータ
のバックアップ作業が行えない問題がある。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明は電算機室や電
話交換機室等のように電気機器が設置された閉囲空間で
火災の発生した時、特に電算機室などの火災を初期のう
ちに検出して火災を抑制し、データのバックアップが可
能な時間を確保することを目的とするものである。この
発明は上述の目的を達成するために、この発明は電算機
等の電気機器を装備する閉囲空間のフリーアクセスを形
成する上下床面あるいは側壁面に放出口を向けたヘッ
ド、あるいは放出口が対峙するよう分岐管で配設された
ヘッドを有するガス放出ノズルを、または当該ガス放出
ノズルと水微噴霧ノズルとを、前記フリーアクセスの配
線ベース内に設け、閉囲空間内に発生した低濃度の煙を
検知した火災検知器の火災信号と連動する閉囲空間内に
設けた消火剤保有装置の起動により、該消火剤保有装置
の保有する消火薬剤の不活性ガス単独で、あるいは不活
性ガスと消火用液体とをフリーアクセスの配線スペース
内に放出し、火災を消火抑制する閉囲空間の消火設備と
したことである。
【0009】また、電算機等の電気機器を装備する閉囲
空間のフリーアクセスを形成する上下床面あるいは側壁
面に放出口を向けたヘッド、あるいは放出口が対峙する
ような分岐管に配設されたヘッドを有するガス放出ノズ
ルおよび水微噴霧ノズルを、前記閉囲空間に設けた空調
機の還気流路と連通する前記フリーアクセスの配線スペ
ース内の吸入口の近傍に設け、また、閉囲空間内に発生
した低濃度の煙を検知した火災検知器の火災信号と連動
する閉囲空間内に設けた消火剤保有装置を起動させ、該
消火剤保有装置の保有する消火薬剤の不活性ガスを前記
ガス放出ノズルから、一方、消火用液体を前記微噴霧ノ
ズルからフォグとしてフリーアクセスの配線スペース内
に噴射し、該フリーアクセスの配線スペース内を流れる
還気流で消火薬剤を火源へ搬送させ火災を消火、抑制す
る閉囲空間の消火設備としたことである。さらに、ガス
放出ノズルから放射する不活性ガスの濃度を放出後の閉
囲空間内の平均O2 濃度が18%前後以上となる量と
し、またフォグとして噴射される消火用液体の粒径が1
00ミクロン前後以下の霧状の水滴としたことを特徴と
するものである。
【0010】
【作用】電算機室や電話交換機室等のように電気機器が
設置された閉囲空間の火災時にその空間内に設置された
火災検知器が、当該閉囲空間に発生した低濃度の煙を感
知すると、火災検知器の火災信号により消火剤保有装置
が起動し、消火剤保有装置の保有する消火用液体または
不活性ガスあるいは双方をフリーアクセスの配線スペー
ス内に放出すると、フリーアクセスを形成する上下床面
あるいは側壁面に放出口を向けてあるガス放出ノズルか
らの放射ガスは床面あるいは側壁面に衝突し減速させら
れ、また分岐管に放出口を互いに向き合わせ放出した際
に放出ガス同士を衝突させる様に配管してあるので、対
峙して設けたガス放出ノズルからの放出ガスは衝突し、
均一に拡散するのでフリーアクセス内から電算機器等の
電気装置内部に入り込ませることができる。また放出さ
せたガスは均一に拡散されるので、ガス濃度の濃淡を生
ずることがない。
【0011】閉囲空間に放出し、表面積がきわめて大き
い霧状の消火用液体で火源を包含するので水蒸気で覆う
状態となり火源への酸素の供給を遮断する窒息効果を向
上できる。消火剤保有装置より噴霧される消火用液体は
100ミクロン前後以下の超微粒のフォグであるために
閉囲空間に浮遊し障害を乗り越えて火源に到達させるこ
とができる。
【0012】消火薬剤としての不活性ガスをフォグと併
用することにより不活性ガスの放出後の閉囲空間内のO
2 平均濃度を18%前後以上で使用できるので人体に対
して不快感を与える程度となり初期火災の消火後電算機
室に入室しデータのバックアップ作業ができる。
【0013】
【実施例】この発明の閉囲空間の消火設備、例えば電算
機室等の電気機器装備の閉囲空間の消火設備の一実施例
を説明する。図1は電算機室にこの発明の消火設備を設
置した状態を示し、1は電算機室の閉囲空間、2は電算
機(電子計算機)、3は空調機の一例としてのパッケー
ジ空調機で、該パッケージ空調機3の還気流3aは、図
1に示す床下のフリーアクセス4より電算機2内に流入
し電算機の電気機器内部の発熱を防止するとともに電算
機室内の空気を清浄にし、パッケージ空調機3へ還流す
る。5は火災感知器で閉囲空間に発生した低濃度の煙を
感知させ、感知した火災信号により後述の消火剤保有装
置6に信号を送る。図2に示す様に床下のフリーアクセ
ス4の還気流吹出口3bの近傍にガス放出ノズル7とと
もに水微噴霧ノズル8を配設し、火災検知器5の火災信
号の受信により該ガス放出ノズル7からは、消火剤保有
装置6の保有する消火薬剤のCO2 を放出し、水微噴霧
ノズル8からは消火液体の水をフォグとして噴出させ
る。前記消火剤保有装置6は図3に示す様に加圧した水
を充填したボンベ10と不活性ガスのCO2 を充填した
ガスボンベ9をそれぞれ内蔵し、水貯蔵ボンベ10は毎
分13リットルで5分間散水できる容量でその際水微噴
霧ノズル8から散水される水の粒経は100ミクロン前
後以下の超微粒の湿った霧となるように加圧してある。
消火剤保有装置6のガス貯蔵ボンベ9にはCO2 を閉囲
空間に放出したときに酸欠状態を起こさない様に放出後
の閉囲空間の平均CO2 濃度10%前後(これはO2
度で20%程度に相当する)となる量のCO2 を55k
g保有しているものであるが、上記各貯蔵ボンベ9、1
0の消火薬剤及び消火用液体の各保有量は防護容積を2
50m3 を想定してのものであり、これに限定されるも
のでない。また消火剤保有装置6には低濃度の煙の火災
を検出する火災検知器5の火災検出時に発する火災信号
より起動する起動部11と操作部12とが設けられてい
る。ガス放出ノズル7は図2に示す様にフリーアクセス
4の配線スペースの床面の上面4a、下面4bに向け、
不活性ガスのCO2 が放出される様にガス放出口を向
け、また図4に示す様に分岐管13に設けた複数のガス
放出ノズル7はヘッドを対峙する様に配設し、消火剤保
有装置6の貯蔵のガスを放出したときに放出ガス同士が
互いに衝突し拡散する様に配管する。
【0014】不活性ガスのCO2 とともに水をフォグ状
態に噴出する水微噴霧ノズル8は図5に示す様にオリフ
ィス8aの前面に針状のデフレクタ8bを配設し、スト
レーナ8cからの水を該デフレクタ8bに衝突拡散させ
るもので、この衝突拡散によりほぼ100ミクロン前後
以下の粒径を有するフォグを生成する。このフォグを前
記の拡散させたCO2 とともにパッケージ空調機からの
還気流3aに乗せ電算機の還気流取入口2aより電算機
内に流入させ電気機器の過熱等により発生した火災を初
期の内に消火燃焼を抑制する。
【0015】なお実施例ではガス放出ノズルおよび水微
噴霧ノズルの消火薬剤および消火用液体を消火剤保有装
置に貯蔵してあるものをも用いたが、これに限定される
ものではない。次に、この消火設備の動作について説明
すると、火災検知器5から低濃度の煙、例えば2%/m
の濃度の煙を検知して火災信号を消火剤保有装置6に出
力すると、この装置6の起動部11が動作し、図示を省
略した放出弁を開弁する。これにより、ガスボンベ9に
貯蔵されたCO2 がガス放出ノズル7より、水貯蔵ボン
ベ10に貯蔵された水が水噴霧ノズル8より閉囲空間1
のフリーアクセス4内に放出される。ガス放出ノズル7
がその放出口が床面4aあるいは4bに向けて設置され
ている(2図)場合には、各ノズル7で放出されたCO
2 は床面4a、4bに衝突する。また、ガス放出ノズル
7がその放出口同士が対峙して設置されている(図4)
場合には、各ノズル7から放出されたCO2 同士が衝突
する。また、水噴霧ノズル8がその放出口同士が対峙し
て設置されている(図4)場合には、各ノズル8から放
出されたフォグ同士が衝突する。この床面4a、4bに
衝突した、あるいはCO2 同士が衝突したCO2 および
フォグ同士が衝突したフォグは、その衝突によって速度
を大幅に減速するとともにフリーアクセス4内に均一に
拡散する。この減速し拡散したCO2 およびフォグはパ
ッケージ空調機3から取入口3bよりフリーアクセス4
内に供給される還気流3aによって搬送され、還気流取
入口2aより各電算機2内に流入する。このCO2 を搬
送する気流は、さらに、各電算機2の上面や側面に設け
られた通気口2bを通って電算機2外へ流出し、取入口
3cより空調機3に流入する。この結果、火災の発生し
やすいフリーアクセス4内や各電算機2内にはCO2
びフォグの放出中は、消火に適した比較的濃いCO2
びフォグが流れ、電算機2が設置された部屋部分には、
電算機2を通過したCO2 及びフォグが拡散されて放出
される。なお、上記実施例では、煙を検知する火災検知
器を用いた場合について説明したが、火災検知器として
火災時に生じる煙以外の熱、炎、ガスあるいは臭い等を
検知する火災検知器を用いてもよく、火災検知器を閉囲
空間1内に設置する代わりに、閉囲空間外に設け、閉囲
空間内の空気をサンプリングパイプで火災検知器に導く
ようにしてもよい。また、パッケージ式空調機を閉囲空
間内に設置する代わりに、閉囲空間外に設けた空調機か
らフリーアクセス4内に還気流3aを供給するようにし
てもよい。さらに、不活性ガスとしては窒素(N2 )ま
たはアルゴン(Ar)、あるいは代替ハロン(商品名:
FC−3110、HFC−227ea等)を、消火用液
体としては水にグリセリン、エチエングリコールまたは
エタノール等の添加剤を混入した水を用いてもよい。
【0016】
【発明の効果】この発明は電算機室や電話交換機室等の
ように電気機器が設置された閉囲空間の火災時に空間内
に設置された火災検知器で火災の検出時の火災信号によ
り消火剤保有装置の保有する消火用液体をフォグとして
放出し、また同消火剤保有装置に保有する不活性ガスを
フォグとともに放射して火災を窒息消火させるので、従
来のスプリンクラーによる散水消火と異なって使用水量
を減じることができるので、水損のダメージを減少でき
る。
【0017】水微噴霧ノズルからのフォグは粒経が10
0ミクロン前後以下の湿った霧であるため閉囲空間での
浮遊時間が長く火源を大きく霧状の水滴で包含するので
火源への酸素の供給を断つことができ初期消火として有
効である。
【0018】消火剤保有装置の保有する不活性ガスを消
火薬剤と使用するのに当該消火剤保有装置の保有する消
火用液体と併用するので不活性ガスの放水後の閉囲空間
の平均O2 濃度を18%前後以上とでき、消火用液体の
使用量も少なくできるので水損を嫌う電算機等の初期消
火として好適であり、また初期火災の発生した室内に入
ってデータのバックアップ作業ができる。なお、O2
度18%に相当する不活性ガス濃度はCO2 濃度または
Ar濃度で14%程度、またN2 濃度で82%程度であ
る。
【0019】電算機室等のようにフリーアクセスを用い
て閉囲空間においてフリーアクセス内にフォグまたはフ
ォグと不活性ガスとを放出し、フリーアクセスから電算
機等の電気機器内部、電算機等の閉囲空間を経てフリー
アクセスにリターンすることにより、フォグを電算機等
の電気機器の下から放出して消火燃焼の抑制を行い、ま
たフリーアクセスからの放出によりフリーアクセスの防
護ができる。
【0020】電算機室等のようにフリーアクセスを用い
ている閉囲空間においてフリーアクセス内にフォグまた
は、フォグと不活性ガスとを放出する場合、フォグや不
活性ガスの放出時の速度そのままで放出すると、速度が
速すぎるため、フォグや不活性ガスがフリーアクセスか
ら電算機等の電気機器の内部に流れ込まず、フリーアク
セス内の側壁面に至ってしまう。本発明の消火剤保有装
置は装置内に加圧消火用液体のボンベまたは、加圧消火
用液体と不活性ガスのボンベを設け、フリーアクセス内
に加圧消火用液体および不活性ガスの放出用の配管を行
い、火災時にフォグやガスをフリーアクセス下面及び床
上面にぶつけたり、フォグやガスがぶつかるように配管
をしたりして放出するので、放出したフォグやガスの放
出速度を下げ、均一に拡散させるのでフリーアクセス内
から容易に電算機等の電気機器内部にフォグや不活性ガ
スが入り込み火源を包み込み窒息消火させることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の消火設備を備えた閉囲空間の透視図
である。
【図2】フリーアクセスへのガス放出方向を示す図であ
る。
【図3】消火剤保有装置の正面図である。
【図4】消火剤保有装置のガス放出ノズルの配設状態の
平面図である。
【図5】消火剤保有装置の水微噴霧ノズルの断面図であ
る。
【符号の説明】
1 電算機室等の閉囲空間 2 電算機 2a 還気流取入れ口 3 パッケージ空調機 3a 還気流 3b 還気流吹出口 4 フリーアクセス 4a フリーアクセスの床上面 4b フリーアクセスの床下面 5 火災検知器 6 消火剤保有装置 7 ガス放出ノズル 8 水微噴霧ノズル 9 不活性ガス 貯蔵ボンベ 10 水貯蔵ボンベ 11 起動部 12 操作部 13 分岐管

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子計算機等の電気機器を装備する閉囲
    空間のフリーアクセス内に1または複数のガス放出ノズ
    ルを設け、前記閉囲空間に発生する火災現象を検出する
    火災検知器を設け、前記火災検知器が火災と判断される
    火災現象を検知した時に起動され、前記ガス放出ノズル
    に消火用不活性ガスを供給する消火剤保有装置を設け、
    前記ガス放出ノズルを、その放出口が前記フリーアクセ
    スを構成する上下床面あるいは側壁面に向くように、ま
    たは放出口同士が対峙するように配設し、前記火災検知
    器が火災と判断される火災現象を検出した時に、前記消
    火剤保有装置を起動させて、前記ガス放出ノズルより前
    記不活性ガスを放出し、火災を消火抑制することを特徴
    とする閉囲空間の消火設備。
  2. 【請求項2】 電子計算機等の電気機器を装備する閉囲
    空間のフリーアクセスに、1または複数のガス放出ノズ
    ルと、1または複数の水噴霧ノズルとを設け、前記閉囲
    空間に発生する火災現象を検出する火災検知器を設け、
    前記閉囲空間内または閉囲空間外に、前記ガス放出ノズ
    ルに供給する消火用不活性ガスと、前記水噴霧ノズルに
    供給する消火用液体とを保有する消火剤保有装置を設
    け、前記ガス放出ノズルを、その放出口を前記フリーア
    クセスを構成する上下床面あるいは側壁面に向くよう
    に、また放出口同士が対峙するように配設し、前記火災
    検知器が火災と判断される火災現象を検出した時に、前
    記消火剤保有装置を起動させて、前記ガス放出ノズルよ
    り前記不活性ガスを、前記水噴霧ノズルより前記消火用
    液体を放出し、火災を消火抑制することを特徴とする閉
    囲空間の消火設備。
  3. 【請求項3】 電算機等の電気機器を装備する閉囲空間
    に還気流を発生させる空調機の還気通路と連通する前記
    閉囲空間のフリーアクセス内の還気流取入口の近傍に、
    1または複数のガス放出ノズルと、1または複数の水噴
    霧ノズルとを設け、前記閉囲空間に発生する火災現象を
    検出する火災検知器を設け、前記閉囲空間内または閉囲
    空間外に、前記ガス放出ノズルに供給する消火用不活性
    ガスと、前記水噴霧ノズルに供給する消火用液体とを保
    存する消火剤保有装置を設け、前記ガス放出ノズルを、
    その放出口を前記フリーアクセスを構成する上下床面あ
    るいは側壁面に向くように、または放出口同士が対峙す
    るように配設し、前記火災検知器が火災と判断される火
    災現象を検出した時に、前記消火剤保有装置を起動させ
    て、前記ガス放出ノズルより前記不活性ガスを、前記水
    噴霧ノズルより前記消火用液体を放出するようにし、前
    記フリーアクセス内を流れる還気流で前記不活性ガスと
    前記消火用液体とを火源へ搬送させ、火災を消火抑制す
    ることを特徴とする閉囲空間の消火設備。
  4. 【請求項4】 前記消火剤保有装置の保有する不活性ガ
    スが放出後の前記閉囲空間の平均酸素濃度が18%前後
    以上となる量の不活性ガス量であることを特徴とする請
    求項1〜3記載の閉囲空間の消火設備。
  5. 【請求項5】 前記フォグとして放出される消火剤保有
    装置の消火用液体が、少なくとも粒径が100ミクロン
    前後以下の霧状の水滴であることを特徴とする請求項2
    〜3記載の閉囲空間の消火設備。
  6. 【請求項6】 前記消火剤保有装置は前記閉囲空間内に
    設けられていることを特徴とする請求項1〜5記載の閉
    囲空間の消火設備。
  7. 【請求項7】 前記火災検知器は前記閉囲空間に設けら
    れていることを特徴とする請求項1〜3記載の閉囲空間
    の消火設備。
  8. 【請求項8】 前記空調機は前記閉囲空間内または閉囲
    空間外に設けられていることを特徴とする請求項3記載
    の閉囲空間の消火設備。
  9. 【請求項9】 前記消火用液体が水、または水にグリセ
    リン、エチレングリコールあるいはエタノール等の添加
    剤を混入した水であることを特徴とした請求項2〜3、
    または5記載の閉囲空間の消火設備。
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