JP3745366B2 - 液体霧と不燃性ガスの混合物を使用する消火のための方法と設備 - Google Patents

液体霧と不燃性ガスの混合物を使用する消火のための方法と設備 Download PDF

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Description

本発明は、特に、床構造の下又は電気装置のキャビネットにおける火災の危険を含む空間に対して、液体霧を噴霧するための少なくとも一つのスプレーヘッド又はスプリンクラーを具備する、火災の消火のための方法と設備に関する。
問題の空間は、例えば、床下を走って、種々の装置キャビネットと多分通信するケーブル路を有するコンピュータ室、あるいはいわゆるビルジ空間において床下の火災が燃え移りやすい物体を有する船舶エンジン室である。
そのような空間に関する重要な問題は、ケーブル路、装置キャビネット等が、一般に狭幅であり、さらに、ケーブル、枠組、配管等を有し、これにより、接近が困難な隅部が、形成されることである。液体霧がすべての隅部へ接近するように、スプレーヘッド又はスプリンクラーを位置付けることは、非常に困難である。不釣合いに非常に多数のスプレーヘッドが必要とされ、設備は高価となり、そして一般的な狭幅さのために、液体霧は、噴射されず、大きな水滴になり、構造を流れ下る。
発明の目的は、上記の問題を解決するために、火災の消火のための新方法と新設備を提供することである。
発明の方法により、液体霧が、空間の主要部分において噴霧され、この主要部分は、通常余地として見なされ、一方、好ましくは空気よりも重い不燃性ガスが、ケーブル等の狭幅の部分空間に噴霧される。問題のガスは、好ましくは、アルゴンガスであるが、アルゴンガスと窒素ガスの適切な混合物がまた、考えられ、ある場合には、空気よりも軽い窒素ガスのみさえも考えられる。原則として、ある種類の消火効果を有する任意のガスが、使用される。
ガスは、すべての狭い空間に十分に侵入して充満し、これにより、発生する火災をおおい消すことができる。ガスが噴霧されるこれらの空間は、液体霧が噴霧されるいわゆる通常余地に関して小容積であるために、ガスの全濃度が、健康上の弊害を呈する非許容高値を生ずることは、回避される。例えば、電話中央局において、液体霧と混合したアルゴンが、使用されるならば、ガスは、全容積のわずかに約5%であり、この点において、余地における酸素含有量は、約20%から約19%に減少し、極めて無害である。
アルゴンガスが消火用ガスとして使用されるならば、ガスは、余地において層状に集積し、こうして、ガスは、床の下と装置キャビネット等に十分に残留する。床レベルにガスが有する余地において、液体霧のスプレー又は噴射が、床に噴霧されるならば、ガスは、壁と余地の隅部の方に押しやられ、特に、液体霧が独自に達するのが困難な余地の上方隅部に隅部に沿ってまっすぐに押し上げられる。これにより、液体霧はまた、床に直立するキャビネットと、液体霧があまり容易に侵入しない同様の構造にガスを押し入れる傾向がある。例えば、アルゴンガスの濃度は、全容積の約10%に選ばれ、酸素含有量を20%から約18%に下降させ、同様に、極めて無害である。おおよその一般規則は、空気酸素を押しやる(交換する)ことにより消火を達成するために、アルゴンガスの濃度が、問題の部分空間内で、容積の40〜50%であることである。これを基礎として、問題の部分空間は、作用空間の全容積の約30%になり、この点において、人体に適用される有害限界である全容積の15%酸素が、安全マージンをクリアされる。
ケーブル火災は、しばしば、例えば、コンピュータ装置を損傷させる、PVC煙ガスを発生させる。例えば、コンピュータ室において、液体霧スプレー内へ室の天井に沿って吸引を生成する、発明による消火用ガスと液体霧スプレーの混合物は、ガスが、有害なPVCガスを含む煙ガスを天井に向かって押し上げる効果を有し、その後、煙ガスは、霧に吸引され、一方において、洗浄及び冷却され、他方において、床レベルに噴霧され、その結果、コンピュータと他の検知装置は、少なくとも本質的に、損傷を回避する。液体霧はまた、良好な一般冷却効果を有する。
消火目的のためのハロンと二酸化炭素のようなガスの使用は、それ自体、長い間公知であったが、いわゆる全使用でもあった。そのような全使用とは異なり、本発明は、空間の残部に対する液体霧と組み合わせた、各場合に関与した全作用空間容積に関する部分空間又は部分領域へのガスの局所的な制御された濃度に向けられる。ハロゲンの使用は、明らかに、近い将来に中止されるであろう。ガスの交換は、開発中であるが、これまで、不釣合いに高価である。少量のガスを取り扱うことを可能にする本発明は、経済的に考慮に値する高価なガスさえも使用する。ハロンのために意図されたすでに現存する設備は、本発明に係わる関連部分空間の一部に対して、小修正のみで使用される。一般に、発明による設備は、好ましくは、現存するハロン設備よりも高い動作圧力を使用するために、適切な場所において減圧弁を付加する必要がある。
少量のガスを取り扱うことができる事実のおかげで、所望ならば、二酸化炭素が重大な健康上の弊害を意味した場合においても二酸化炭素を使用することができる。二酸化炭素含有量は、占有された室において5容積%を越えてはならない。
発明は、以下に、添付の図面に示された好ましい例示の実施態様を参照して、さらに詳細に記載される。
第1〜5図は、コンピュータ室又は同等物に関連した異なる実施態様を示す。
第6図は、船舶エンジン室又は同等物に関連した第1実施態様を示す。
第7〜9図は、第4図と第6図の実施態様における使用のために好ましい弁を示す。
第10図は、船舶エンジン室又は同等物に関連した第2実施態様を示す。
第11〜14図は、エンジン室の床において取り付け可能なスプレーヘッドの好ましい実施態様を示す。
第15〜17図は、エンジン室の床の下に取り付け可能なガスノズルの好ましい実施態様を示す。
第18〜21図は、エンジン室の天井において取り付け可能なスプレーヘッドの好ましい実施態様を示す。
第22〜24図は、好ましくは船舶における自動車甲板の床又はそれに匹敵する別の空間において取り付けられる、第11〜14図のスプレーヘッドの応用を示す。
第1〜4図において、参照番号1は、コンピュータ室を示し、その床は、2で示される。床の下に、ケーブル路3があり、床における開口4と5を介して、装置キャビネット6と7と連通する。室1の天井において、適切な数のスプレーヘッド又はスプリンクラー8が位置付けられ、ケーブル路3において、多数のガスノズル9が配置される。
液体は、一つ又は複数の油圧蓄圧器、第1図と第2図において液体容器10、いわゆる気圧びん、からスプレーヘッド8に送り出され、液体は、高圧ガス容器11から駆動ガス例えばアルゴンにより放出される。
第1図において、駆動ガスの一部は、すでに始めから、スロットル12を介してガスノズル9に導かれ、第2図において、ノズル9へのガスの送り出しは、容器11における圧力が所定値まで降下した時開放するように配置された例えば電気作動弁13を介して行われる。
第3図と第4図において、駆動ガスは、油圧蓄圧器14の上側部分において圧縮される。第3図において、駆動ガスは、例えば電気作動弁15を介して、第2図と原理的に同じ方法においてノズル9に送り出され、そして第4図において、駆動ガスは、びん14が液体を空にされ、膨張後の駆動ガスの圧力が所定値まで降下した時、スプレーヘッド8への液体管路における弁16が閉じるが、ガスノズル9への分岐管路における弁17が開くようにして適合された弁16と17の組み合わせを使用することにより、ノズル9に送り出される。第4図の実施態様は、所望の動作が、電流へのアクセスなしに達成されるという利点を有する。弁17の好ましい実施態様は、第7〜9図を参照してさらに詳細に記載される。
第5図の実施態様は、第1図の実施態様と原理的に同じ方法において作動する。第5図において、コンピュータ室1又は同等物はまた、床2の下のケーブル路3のほかに、ガスノズル9aを具える室の天井の上の上側ケーブル路3aを有する。ガスノズル9bは、装置キャビネット6と7に直接に開くように配置される。ノズル9aへの駆動ガスの送り出しは、スロットル12aを介して、ノズル9と9bと同様に行われる。
室1が、床の下の火が燃え移りやすいケーブル路又は同様の空間を有さないが、火が燃え移りやすい装置キャビネットを有する場合に、第5図の実施態様は、第5図における如く下からの代わりに、多分上から、ガスノズルがキャビネットに向けられるように据え付けるように修正される。天井レベルから下に噴霧された液体霧は、キャビネットにおいてガスを保つことに相当に参与する。
第6図において、船舶エンジン室は、21で示され、エンジン室の床は22で示され、そして床の下のビルジ空間は、23で示される。エンジン、例えばディーゼルエンジンは、24で示される。エンジン室の天井において、多数のスプレーヘッド又はスプリンクラー25が位置付けられ、そしてエンジン24に接近して、さらに、多数のスプレーヘッド又はスプリンクラー26が位置付けられる。ビルジ空間23において、多数のガスノズル27が位置付けられる。
第6図の消火設備は、高圧駆動ユニット28と低圧駆動ユニット29を具備する。高圧ユニット28は、その送出上昇管31の壁が、好ましくは、例えばフィンランド特許出願924752において示された如く、種々のレベルにおける多数の孔を有し、送出液体へ駆動ガスを逐次混合するための多数の液体びん30と、AとBで示された2群のバッテリにおいて配置された駆動ガスびん32とを含む。送出液体は、好ましくは、フィンランド特許出願925836において提示された如く作成された弁33を用いて、関連火災ゾーン、第6図において、火災ゾーンDに向けられる。
設備は、次のようにして作動する。
始めに、液体びん30は、最初は一方の駆動ガスバッテリ、例えば、バッテリAを用いて、空にされる。びん30と32が空にされる時、低圧ユニット29は、主に冷却の目的のために、一方において、びん30を再び液体で満たすために、他方において、スプレーヘッド25と26に液体を送るために切り換えられる。びん30が再び満ちた時、それらは、2度目は第2駆動ガスバッテリBを用いて、空にされる。このようにして、液体びんの容量は倍増される。
送出液体管路34には、ガスノズル27につながる分岐35が連結される。管路35において、例えば20バールよりも低い管路圧力と例えば100バールよりも高い管路圧力において閉じられるが、圧力区間20〜100バール内で開くような構成の弁36が取り付けられる。駆動ガスびん32は、これにより、液体びん30の空けを完了した後、100バールよりもいくらか低いガス圧力を有するようにして適合される。びん32のガスは、ガスノズル27に送り出される。
第6図に示された駆動ユニットはまた、もちろん、液体霧のみが噴霧される、即ち、ガスノズル27と弁36を具えるガス管路35のない消化設備においても使用される。
弁36の好ましい構造が、第7〜9図において示される。弁ハウジング36a、36bの内側に、第9図に示された如く、一つの弁ハウジング部36aにおける開口に対してバネ38によって押圧された閉鎖突き合わせにおける第1位置と、第7図に示された如く、他方の弁ハウジング部36bにおける開口に対してバネ38が圧縮された閉鎖突き合わせにおける第2位置との間で可動な弁ヘッド37が位置付けられる。バネ38は、困難なく、各場合に望ましい如く、例えば、最大約20バールの圧力と約100バールの圧力に抗して第9図の位置において弁ヘッド37を保持するように適合され、弁ヘッド37と弁ハウジング部36aの間のこの目的のために適合された環状通路39における液体圧力降下のおかげで、弁ヘッドが第7図の位置を取る。両方の場合に、弁36は、閉じられる。圧力区間20〜100バール内で、バネ38は、第8図に示された如く、部分的にのみ降伏し、弁は、前述の如く、ガスがガスノズル27に流れるために開く。通路39におけるガスの圧力降下は、同一圧力における液体よりも相当に小さい。このようにして高圧液体と低圧ユニット29によって送り出された液体は、ガスノズルに行くことは、避けられる。前述の如く、類似の弁構造は、同様に、第4図の実施態様の弁17において使用される。
エンジン室及び同様物のための第2の好ましい実施態様が、第10図に示される。設備の駆動ユニットは、第6図におけるものと同様に第10図に示されるが、エンジン室21自体における配置は、幾らか異なる。
エンジン室の天井において位置付けられたスプリンクラー又はスプレーヘッド25は、エンジン24の近くのスプレーヘッド26と同様に、第6図におけるものと同様である。エンジン室の床22において、さらに、多数のスプレーヘッド40が、好ましくはエンジン24に近接して取り付けられる。スプレーヘッド40は、本来、国際特許出願PCT/FI92/00213において提示された如く、カバー41を押しあけながら、活動化により、床22からある高さに上昇するように配置され、そして第1段階において、上に向けられた液体霧スプレー又は噴射を生成し、ビルジ空間23から上方に強い吸引を生成し、後の段階において、一般に、第7〜9図に示された原理的な解法を適用して、ガスをビルジ空間に噴霧する。ビルジ空間23において十分な量のガスを確保するために、スプレーヘッド40は、同様に第7〜9図の弁解法を適用する多数のガスノズル42によって補充される。すべてのスプリンクラーとスプレーヘッド及びガスノズルは、これにより、設備の駆動ユニットから出て行く一つの同一管路43によって送り込まれる。第10図の実施態様において本質的な床スプレーヘッド40の動作方法が、第11〜14図を参照して、次に記載される。
第11図は、待機状態におけるスプレーヘッド40を示し、第12図と第13図は、液体霧を生成する該第1活動化段階におけるスプレーヘッドを示し、そして第14図は、ガスをビルジ空間に噴霧する該後続活動化段階を示す。
スプレーヘッド40は、フランジ45を用いて、エンジン室の床22に確実に締結された主要ハウジング又は保持器44を具備する。主要ハウジング44は、それぞれ、液体とガスのための入口43aを有し、そしてその下方部分において、側面に斜めに指向された多数の液体ノズル46と、好ましくは側面に指向されたオリフィス48を具える中央ガスノズル47とを有する。入口43aからノズル46と47への連結は、第7〜9図による弁と原理的に同じ方法において、バネ50の作用の下にある弁ヘッド49により調節される。
主要ハウジング44の上方部分において、側面に斜め上方に指向された多数の液体スプレーノズル52を具える二次ハウジング51が、すべり可能に配置される。入口43aからスプレーノズル52への連結は、第11図に示された如く、バネ54によって連結を閉じる端部位置に押されるスピンドル53を用いて調節される。バネ54は、ハウジング51とスピンドル53の間の環状空間において位置付けられ、この環状空間は、スピンドルにおいて形成された中央チャネルを介して、入口と連通する。該環状空間の寸法を適切に決めることにより、入口における圧力は、例えば、比較的弱いバネ54さえも、例えば最大100バールの圧力に抗して第11図による閉位置においてバネを保持することができるようにして、部分的に平衡される。
火災が始まった後、設備が活動化される時、液体が、100バールよりも高い圧力、例えば、280バールにより、スプレーヘッド40に送り出され、この状態は、第12図と第13図において示される。二次ハウジング51は、保持器リング55に対して上方端部位置に大きな力で引き上げられ、これにより、カバー41を押しはなしている。高圧力はまた、スピンドル53を駆動し、その上方突出端部は、カバーが、入口43aと連通しているノズル52の前方に居残らないことを確実にする。ノズル52は、強力な上向き液体霧スプレー又は噴射を生成し、フランジ45に隣接したフレーム孔56を介してビルジ空間からの強力な吸引を生成し、該吸引は、矢印57によって示される。例として、毎分約5リットル液体の液体霧スプレーが、最大5000リットルの煙ガスと空気とともに吸引されることが挙げられる。ビルジ空間は、実際に、火の海であり、著しい火炎が、フレーム孔56から吸引される。これらの火炎は、熱い煙ガスとともに、床レベルにおいて、ほとんど即座に噴霧液体霧において非常に強力な蒸気発生を生ずる。蒸気は、消火に非常に効果的に参与する。
同時に、入口43aの高圧力が、弁ヘッド49をガスノズル47に対して打ち降ろし、その結果、その連結は、液体がノズル46から噴霧される間、閉じられる。
液体びん30が空にされ、びん32における駆動ガスの圧力が、100バールよりも幾分下がった後、スプレーヘッド40は、原理的に第14図による位置を取る。二次ハウジング51は、なお、上昇位置にあるが、スピンドル53は、バネ54によって押し戻され、その結果、入口43aからノズル52への連結は、再び閉じられる。バネ50は、入口43aと連通しているガスノズル47から弁ヘッド49を引き上げる。ガスの大部分は、ノズル47のオリフィス48を通って流出し、ガスの小部分は、ノズル46を通って流出する。この状態は、ガス圧力が、例えば20バールの低圧力まで降下し、バネ50が弁ヘッド49を第11図の位置に押し戻すまで、継続する。第12図と第13図による段階中、強力な蒸気の発生は、多くの場合に、火災を明確に消すために十分であるが、ガスによる最終の消火が、安全対策として推奨される。
上記の同一原理の解法は、相補的ガスノズルにも適用され、第15図は、圧力が20バールよりも低い時、そのようなノズルを示し、第16図は、圧力区間20〜100バール内のノズルの状態を示し、そして第17図は、圧力が100バールを超える時、ノズルの状態を示す。
第11〜17図により作成された床スプレーヘッドとガスノズルにより、そして好ましくは、液体びん30の上昇管31の壁における孔により、設備の低圧駆動ユニット29によって送り出された液体のむだな消費のない、いわゆる駆動ガスの最適な利用が達成される。
エンジンの近くの天井において位置付けられたスプレーヘッド25と26に関して、状況は異なり、即ち、それらは、100バールよりも高く、20バールよりも低い圧力において開になるが、圧力区間20〜100バール内で閉じられる。この目的のための好ましい構造は、第18〜21図において示される。
スプレーヘッド25は、ハウジング60において、斜め下方に向けられた多数のノズル61と中央通過ノズル62を取り付けている。入口43bとノズル61及びノズル62の間の連結は、ノズル62に対して支持された、それぞれバネ65と66によって作用される2つの協働する部分63と64においてスピンドル構造を用いて調節される。スピンドル部分63に作用するバネ65が、入口43bにおいて100バールの圧力に耐えるように適合され、そしてスピンドル部分64において作用するバネ66が、20バールのみを克服するように適合されるならば、機能は、次の如くである。
待機状態において、第18図により、入口43bにおける圧力がほとんどゼロであると、スピンドル部分63は、入口穴と密封して突き合わされるようにバネ65によって圧接され、そしてスピンドル部分64は、スピンドル部分63に対してバネ66によって圧接され、これにより、スピンドル部分63を通って走っている軸方向の適切に絞られたチャネル67を閉鎖する。入口43bから全ノズルへの連結が、閉じられる。
設備が活動化される時、例えば280バールの圧力を有する液体が、連結されるが、この点において、全スピンドル構造63、64は、第19図に示された如く、スピンドル部分64をノズル62の入口に対して密封して突き合わされて、底部へ駆動される。入口43bは、ノズル62ではなく、ノズル61と連通する。
入口43bにおける圧力が、100バールよりも降下するが、第20図の場合にであると想定される、20バールよりも高い時、バネ65は、スピンドル部分63を第18図の位置に押し戻すが、スピンドル部分64は、第19図の位置においてなお保持される。入口43bから全ノズルへの連結が、再び閉じられる。
入口43bにおける圧力が、設備の低圧ユニット29が連結される時発生する20バールよりも降下する時、スピンドル部分64は、第20図の位置から第21図による「浮動」中間位置に上昇し、この点において、入口43bからノズル61への連結は、なお閉じられるが、ノズル62への連結は、浮動スピンドル部分64を通過して、スピンドル部分63の軸方向チャネル67により開かれる。
第22〜24図は、最終的に、床の下の火の燃え移りやすい接近が困難な部分空間を具備しない種類の作用空間において好ましくは使用される発明の応用を示すが、床レベル自体は、一般に、特定の火災危険ゾーンを構成することが想定される。例として、船舶における自動車甲板が挙げられる。
自動車甲板床は、70で示され、そして床において取り付けられたスプレーヘッドは、一般に、71で示される。側面に斜め上方に指向された多数のノズル72を有するスプレーヘッドのハウジング72は、フランジ75を用いて床70に確実に締結された保持器74において、すべり可能に配置される。液体とガスのための入口76から、それぞれ、ノズル73と上方中央ガスノズル77への連結は、例えば、入口76に低圧力でカバー80をかぶせた待機状態において、バネ79の作用下で、連結を閉じる第22図による位置において保持された弁ヘッド78を用いて、第11〜14図におけると同様の方法で調節される。設備は、第6図と第10図において示されたと同様の方法で動作される。
第23図において、スプレーヘッドは、ほぼ300バールもの高圧力下に液体を連結することにより活動化され、この点において、ハウジング72は、保持器リング81に対して上方端部位置まで引き上げられ、そしてカバー80は、ガスノズル77によって押しはなされ、側部に落下している。弁ヘッド78は、液体圧力によって、ガスノズル77に対して駆動され、そして連結を閉じるが、前述の方法において、強力な液体霧を生成するノズル73への連結を開放する。
第24図において、駆動ガス圧力は、例えば100バールよりも低い値に降下し、この点において、バネ79は、第23図の位置から弁ヘッドを押しはなし、その結果、この段階において利用可能なガス、好ましくは、空気よりも重いアルゴン又は別の不活性ガスの大部分が、好ましくは本質的に水平方向において、ガスノズル77のオリフィス82を通って流出し、そして床70に沿ってガス層を形成し、該ガス層は、酸素を押しやり、こうして、火災をおおい消す。
発明はまた、物体が、物体の上及び/又は回りに適切に位置付けられた少なくとも一つ、好ましくは複数のスプレーヘッド又はスプリンクラーを使用して、液体霧により周囲領域から遮られ、そしてガスが、物体の上、中、又は下に噴霧されるような方法で、孤立物体又は小グループにおける物体、例えば、大室又はホールにおける分離コンピュータ又は分離ディーゼルエンジンに適用される。それから、液体霧は、ある種類の外部保護として作用するが、ガスは、内部保護として作用する。
液体霧における液滴は、雨に匹敵する消火液体を噴霧する従来のスプリンクラー設備とは全く異なる、一般に約10〜200ミクロンの大きさである。設備に含まれたスプリンクラーとスプレーヘッドは、好ましくは、国際特許出願PCT/FI92/00060とPCT/FI92/00155において提示されたものにより構成される。しかし、もちろん、各場合に全作用空間容積の部分領域又は部分空間にガスの局所的な制御濃度を使用して、低圧力動作に発明の基本思想を適用することも、可能である。

Claims (2)

  1. 液体が駆動ガスによって噴出される少なくとも一つのスプレーヘッド又はスプリンクラーを用いて液体霧が全作用空間(1;21)の大部分に噴霧される火災の消火方法において、上述の液体霧の噴霧に加えて、全作用空間の容積に関して小さく且つ限定された部分空間(3;3a;23)内で、上記駆動ガスの少なくとも一部をなす消火用ガス又は不活性ガスの濃縮物が液体を伴うことなく、局所的にスプレイされることを特徴とする方法。
  2. 全作用空間(1;21)の大部分において液体霧を生成するための少なくとも一つのスプリンクラー又はスプレーヘッド(25)と、駆動ガスを含むガス駆動ユニット(28)とを有する火災の消火設備において、駆動ガスの少なくとも一部が、設備の作用空間(1;21)の少なくとも一つの局所的に制限された部分空間(3;23)内に位置付けられたガスノズル(9;27;40)に、液体を伴うことなく、送られるようになっていることを特徴とする設備。
JP50436095A 1993-07-16 1994-07-07 液体霧と不燃性ガスの混合物を使用する消火のための方法と設備 Expired - Fee Related JP3745366B2 (ja)

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