JP2004310616A - 点検システム、サーバ、端末装置及び記憶媒体 - Google Patents
点検システム、サーバ、端末装置及び記憶媒体 Download PDFInfo
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Abstract
【課題】点検スケジュールや点検結果を管理可能で、漏れやミスのない点検作業を行うことが期待できるととともに、誰でも容易に点検作業を行うことが期待できる点検システムを提供する。
【解決手段】本発明の点検処理システム10は、サーバ21と端末装置41とから構成され、端末装置41は、サーバ21より受け取った複数の点検情報に基づいて表示部に複数の点検情報画像の表示を行い、表示部に表示された複数の点検情報画像に応じて入力された点検結果情報を記憶し、記憶された点検結果情報をサーバ21に提供するものであり、サーバ21は、端末装置41より提供された点検結果情報と、端末装置41に提供した複数の点検情報と、を関連付けて記憶する。
【選択図】 図26
【解決手段】本発明の点検処理システム10は、サーバ21と端末装置41とから構成され、端末装置41は、サーバ21より受け取った複数の点検情報に基づいて表示部に複数の点検情報画像の表示を行い、表示部に表示された複数の点検情報画像に応じて入力された点検結果情報を記憶し、記憶された点検結果情報をサーバ21に提供するものであり、サーバ21は、端末装置41より提供された点検結果情報と、端末装置41に提供した複数の点検情報と、を関連付けて記憶する。
【選択図】 図26
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、点検作業に関する情報を管理する点検管理システム、サーバ、端末装置及び記録媒体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、工場等で行われる設備点検作業は、点検者が工場内の各々の設備を巡回点検することにより行われ、その点検結果は、点検者により、直接、点検用紙等に手書きで記入されるか、手書きで記入を行わない場合は、携帯可能なデータ入力装置等を用いてこれに入力することにより点検作業が実施されていた。
【0003】
また、工場等で設備点検作業を実施することにより収集された点検結果は、点検終了後、工場等を管理する管理場所等に足を運び、設置されている管理コンピュータにメモリカード等を介して直接入力されるものである(例えば、特許文献1参照。)。
【0004】
【特許文献1】
特開平6−011365号公報(第3−第4頁、第2図)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、大規模な工場等では、点検すべき設備が多数存在し、点検を行う点検日も複数日に分散され、その日一日に行うべき点検項目を把握し、抽出することに多くの時間、労力が必要とされ、管理者及び点検者への負担は大きく、ときには、点検が忘れられてしまうおそれも生じ得る。
【0006】
また、その日一日に行うべき点検コース、点検設備、点検項目等が多数存在する場合には、この多数存在する点検コース、点検設備、点検項目等を把握する必要のある点検者には、ある程度の専門性や熟練度等が求められるため、誰もが点検作業を行うことができるとは言い難く、点検者にそれら全てを把握させることは、点検者の大きな負担となる。
【0007】
更に、点検が終了した場合の点検結果は、主として、データ管理を行うコンピュータ等に直接入力が行われるものであるが、複数のブロックからなり広大な敷地面積を有する大規模な工場等では、点検作業を実施する点検設備と、点検データを管理する管理コンピュータ等が設置されている管理場所との距離が離れているため、点検設備と管理場所との間を移動することに多くの時間や作業労力が費やされるおそれがある。
【0008】
更にまた、この点検結果が多数存在する場合には、入力の際に、多くの時間、労力等が費やされるおそれがあり、また、入力が行われる際に点検結果の入力漏れ等が生じる恐れもある。
【0009】
本発明は、以上のような問題点に鑑みてなされたものであり、点検スケジュールや点検結果を管理可能で、漏れやミスのない点検作業を行うことが期待できるととともに、誰でも容易に点検作業を行うことが期待できる点検システムを提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
以上のような目的を達成するために、本発明の点検処理システムは、複数の点検情報を記憶する点検情報記憶手段と、当該点検情報記憶手段により記憶された複数の点検情報を提供する点検情報提供手段と、を備えたサーバと、画像が表示される表示部と、前記サーバにおける点検情報提供手段から提供された複数の点検情報を受け取る点検情報受取手段と、を備えた端末装置と、から構成され、前記端末装置は、前記点検情報受取手段により受け取った複数の点検情報に基づいて前記表示部に複数の点検情報画像の表示を行う点検情報画像表示手段と、前記点検情報画像表示手段により前記表示部に表示された複数の点検情報画像に応じて点検結果情報が入力される点検結果情報入力手段と、前記点検結果情報入力手段により入力された点検結果情報を記憶する点検結果情報記憶手段と、前記点検結果情報記憶手段により記憶された点検結果情報を前記サーバに提供する点検結果情報提供手段と、を備え、前記サーバは、前記端末装置が備える点検結果情報提供手段により提供された点検結果情報を受け取る点検結果情報受取手段と、を備え、前記サーバの備える点検情報記憶手段は、前記点検結果情報受取手段により受け取った点検結果情報と、前記点検情報提供手段により前記端末装置に提供した複数の点検情報と、を関連付けて記憶することを特徴とする。
【0011】
より具体的には、本発明は、以下のようなものを提供する。
【0012】
(1) 複数の点検情報を記憶する点検情報記憶手段と、当該点検情報記憶手段により記憶された複数の点検情報を提供する点検情報提供手段と、を備えたサーバと、画像が表示される表示部と、前記サーバにおける点検情報提供手段から提供された複数の点検情報を受け取る点検情報受取手段と、を備えた端末装置と、からなる点検システムであって、前記端末装置は、前記点検情報受取手段により受け取った複数の点検情報に基づいて前記表示部に複数の点検情報画像の表示を行う点検情報画像表示手段と、前記点検情報画像表示手段により前記表示部に表示された複数の点検情報画像に応じて点検結果情報が入力される点検結果情報入力手段と、前記点検結果情報入力手段により入力された点検結果情報を記憶する点検結果情報記憶手段と、前記点検結果情報記憶手段により記憶された点検結果情報を前記サーバに提供する点検結果情報提供手段と、を備え、前記サーバは、前記端末装置が備える点検結果情報提供手段により提供された点検結果情報を受け取る点検結果情報受取手段と、を備え、前記サーバの備える点検情報記憶手段は、前記点検結果情報受取手段により受け取った点検結果情報と、前記点検情報提供手段により前記端末装置に提供した複数の点検情報と、を関連付けて記憶することを特徴とする点検システム。
【0013】
(1)の発明によれば、点検システムは、サーバに記憶されている点検作業に関する情報を、端末装置に提供し、記憶させるので、点検実施者は、この端末装置を携帯しながら点検作業を行ことが可能となる。また、点検のチェック作業が、そのまま点検結果の入力作業となるので、点検作業が簡便となる。
【0014】
また、各種の点検情報、例えば、点検順路を示す「点検コース」、点検作業の対象となる「点検設備」、その設備における点検作業の具体的内容を示す「点検項目」等、が関連付けて記憶されるものであるため、あるコースで行う複数の点検設備、その点検設備で行うべき点検項目等、点検作業に関する各種の情報を管理することが容易となる。
【0015】
また、本発明は以下の発明を含むものでもある。
【0016】
(1)に記載の点検システムは、前記サーバと、前記端末装置と、が通信回線を通じて接続可能なものであることを特徴とする点検システム。
【0017】
この発明によれば、通信回線を通じて、点検情報、点検結果の受け渡しが可能となり、複数のブロックからなり広大な敷地面積を有する大規模な工場等、点検場所の規模か大きい場合であっても、点検結果の入力の際に負担となっていた移動、結果の集計等の労力を軽減し、点検作業の実施、結果の入力を簡便に行うことができる。
【0018】
更に、本発明は以下の発明をも含むものである。
【0019】
前記サーバが備えた点検情報提供手段は、前記点検情報記憶手段により記憶された複数の点検情報を予め一括に提供するものであり、前記端末装置が備えた点検情報受取手段は、前記サーバにおける点検情報提供手段から提供された複数の点検情報を予め一括に受け取ることを特徴とする(1)記載の点検システム。
【0020】
この発明によれば、サーバは、点検作業を行う前に、実施しようとする点検作業に必要な情報を一括して送信し、端末装置はこの情報を一括して受け取ることとなるので、電波状態が悪い場所での点検作業でも、必要な情報は端末装置に記憶されているので、通信回線を通じて情報のやり取りを行う場合であっても、障害なく、必要な情報を読み出し、点検作業を行うことができる。
【0021】
(2) 複数の点検情報を記憶する点検情報記憶手段と、当該点検情報記憶手段により記憶された複数の点検情報を提供する点検情報提供手段と、を備えたサーバであって、前記端末装置が備える点検結果提供手段により提供された点検結果情報を受け取る点検結果情報受取手段と、前記サーバの備える点検情報記憶手段は、前記点検結果情報受取手段により受け取った点検結果情報と、前記点検情報提供手段により前記端末装置に提供した複数の点検情報と、を関連付けて記憶することを特徴とするサーバ。
【0022】
(2)の発明によれば、サーバは、サーバに記憶されている点検作業に関する情報を、端末装置に提供し、記憶させるので、点検実施者は、この端末装置を携帯しながら点検作業を行ことが可能となる。また、点検のチェック作業が、そのまま点検結果の入力作業となるので、点検作業が簡便となる。
【0023】
また、各種の点検情報、例えば、点検順路を示す「点検コース」、点検作業の対象となる「点検設備」、その設備における点検作業の具体的内容を示す「点検項目」等、が関連付けて記憶されるものであるため、あるコースで行う複数の点検設備、その点検設備で行うべき点検項目等、点検作業に関する各種の情報を管理することが容易となる。
【0024】
また、本発明は以下の発明を含むものでもある。
【0025】
端末装置と通信可能に接続され、複数の点検情報を記憶する点検情報記憶手段と、当該点検情報記憶手段により記憶された複数の点検情報を前記端末装置に送信する点検情報送信手段と、を備えたサーバであって、前記端末装置が備える点検結果送信手段により送信された点検結果情報を受信する点検結果受信手段と、前記サーバの備える点検情報記憶手段は、前記点検結果情報受信手段により受信した点検結果情報と、前記点検情報提供手段により前記端末装置に提供した複数の点検情報と、を関連付けて記憶することを特徴とするサーバ。
【0026】
この発明によれば、通信回線を通じて、点検情報、点検結果の受け渡しが可能となり、複数のブロックからなり広大な敷地面積を有する大規模な工場等、点検場所の規模が大きい場合であっても、点検結果の入力の際に負担となっていた移動、結果の集計等の労力を軽減し、点検作業の実施、結果の入力を簡便に行うことができる。
【0027】
(3) 前記点検情報記憶手段は、前記複数の点検情報に含まれ、当該複数の点検情報に関連付けられた、複数の点検結果情報を予め記憶するものであり、前記点検情報提供手段は、前記点検情報記憶手段により予め記憶された複数の点検結果を提供し得るものであることを特徴とする(2)に記載のサーバ。
【0028】
(3)の発明によれば、各種の点検情報、例えば、点検順路を示す「点検コース」、点検作業の対象となる「点検設備」、その設備における点検作業の具体的内容を示す「点検項目」等、あるコースで行う複数の点検設備、その点検設備で行うべき点検項目等、点検作業に関する各種の情報を管理することが容易となる。
【0029】
また、上述した点検情報に、その「点検項目」に対して点検作業を行った場合に想定される複数の「点検結果」、が関連付けて記憶されるものであるため、点検作業を行う点検実施者に、点検結果の入力を、具体的な数値入力、文字入力等で行わせることなく、端末装置の表示画面上に表示されている複数の点検結果の中から、該当する点検結果を選択入力させることにより点検結果の入力を行うことが可能となる。
【0030】
尚、本発明は、サーバに関するものであるが、点検システム、端末装置、記憶媒体等、他のカテゴリーの発明に対して本発明を適応することもできる。
【0031】
(4) 前記点検情報記憶手段は、前記複数の点検結果情報と、前記複数の点検結果情報を評価するための点検結果評価基準情報と、を関連付けて記憶するものであり、前記端末装置が備える点検結果提供手段により提供され、前記点検結果情報受取手段により受け取った点検結果情報と、前記点検結果評価基準情報と、に基づいて、前記点検結果情報の評価情報を決定する点検結果評価手段を備えることを特徴とする(2)又は(3)に記載のサーバ。
【0032】
(4)の発明によれば、点検作業を実施することにより得られる点検結果に評価基準を予め割り当てるので、得られた点検結果から点検作業を実施した点検設備の安全度、損傷度、耐久度等の設備状態を簡便に把握することが可能となる。
【0033】
尚、本発明は、サーバに関するものであるが、点検システム、端末装置、記憶媒体等、他のカテゴリーの発明に対して本発明を適応することもできる。
【0034】
(5) 前記点検情報記憶手段は、前記複数の点検情報と、前記複数の点検情報に含まれ、点検作業が実施する日付を示す点検日情報と、を関連付けて記憶するものであり、前記点検情報提供手段は、前記点検日情報に基づいて前記点検情報記憶手段により記憶される複数の点検情報を提供し得るものであることを特徴とする(2)から(4)の何れかに記載のサーバ。
【0035】
(5)の発明によれば、各種の点検情報、例えば、点検順路を示す「点検コース」、点検作業の対象となる「点検設備」、その設備における点検作業の具体的内容を示す「点検項目」、その「点検項目」に対して点検作業を行った場合に想定される複数の「点検結果」等、あるコースで行う複数の点検設備、その点検設備で行うべき点検項目等、点検作業に関する各種の情報を管理することが容易となる。
【0036】
また、上述した点検情報に、上述した点検情報に基づく点検作業を実施する日付を示す「点検日」が関連付けて記憶されるものであるため、日付ごとに点検作業内容を管理することができる。また、サーバに週、月、年スケジュールが記憶されており、定期点検、不定期点検に限らず、サーバはその日一日行うべき点検作業スケジュールを選択して端末装置に提供することができ、例えば毎週所定の日に行うことが決まっているような点検意識の高い定期点検に限らず、例えば月に一度、年に一度点検を行えばいいような点検意識が低くなりがちな不定期点検であっても、点検漏れを回避することが期待できる。
【0037】
尚、本発明は、サーバに関するものであるが、点検システム、端末装置、記憶媒体等、他のカテゴリーの発明に対して本発明を適応することもできる。
【0038】
(6) 画像が表示される表示部と、前記サーバにおける点検情報提供手段から提供された複数の点検情報を受け取る点検情報受取手段と、を備えた端末装置であって、前記端末装置は、前記点検情報受取手段により受け取った複数の点検情報に基づいて前記表示部に複数の点検情報画像の表示を行う点検情報画像表示手段と、前記点検情報画像表示手段により前記表示部に表示された複数の点検情報画像に応じて点検結果情報が入力される点検結果情報入力手段と、前記点検結果情報入力手段により入力された点検結果情報を記憶する点検結果情報記憶手段と、前記点検結果情報記憶手段により記憶された点検結果情報を前記サーバに提供する点検結果情報提供手段と、を備えることを特徴とする端末装置。
【0039】
(6)の発明によれば、サーバに記憶されている点検作業に関する情報を、端末装置に提供し、記憶させるので、点検実施者は、この端末装置を携帯しながら点検作業を行ことが可能となる。また、点検のチェック作業が、そのまま点検結果の入力作業となるので、点検作業が簡便となる。
【0040】
また、サーバに記憶され、管理されている各種の点検情報、例えば、点検順路を示す「点検コース」、点検作業の対象となる「点検設備」、その設備における点検作業の具体的内容を示す「点検項目」等、を受け取るため、あるコースで行う複数の点検設備、その点検設備で行うべき点検項目等、を容易に把握することが可能となり、点検実施者の負担を軽減することが期待できる。
【0041】
(7) (6)に記載の端末装置は、前記サーバと通信回線を通じて接続可能であり、前記点検結果提供手段は、前記点検結果情報記憶手段により記憶された点検結果情報を、前記通信回線を通じて前記サーバに提供することを特徴とする端末装置。
【0042】
(7)の発明によれば、通信回線を通じて、点検情報、点検結果の受け渡しが可能となり、複数のブロックからなり広大な敷地面積を有する大規模な工場等、点検場所の規模が大きい場合であっても、点検結果の入力の際に負担となっていた移動、結果の集計等の労力を軽減し、点検作業の実施、結果の入力を簡便に行うことができる。
【0043】
また、本発明は以下の発明をも含むものである。
【0044】
前記点検結果提供手段は、前記点検結果情報入力手段に基づいて点検結果の入力が行われる度に、当該点検結果を前記サーバに提供することを特徴とする(6)記載の端末装置。
【0045】
この発明によれば、例えば、ひとつの点検項目についての点検結果を入力したときに、または、ひとつの点検設備について点検が終了したときに、または、ひとつの点検コースについて点検が終了したときに、というように、点検作業中にその都度、サーバに点検結果を送信することができ、点検作業終了後に送信する場合と比較して、いち早く点検結果を入力することができ、サーバ側でこの点検結果を参照することができる。
【0046】
更に、本発明は以下の発明を含むものである。
【0047】
通信状態を判断する通信状態判定手段を備え、前記通信状態判定手段により、通信状態が良好であると判定された場合には、前記点検結果提供手段は、前記点検結果情報記憶手段により記憶された点検結果情報を、前記通信回線を通じて前記サーバに提供することを特徴とする(6)に記載の端末装置。
【0048】
この発明によれば、電波状況の悪い環境では、サーバへデータの提供を行わず、情報を累積的に記憶し、電波状況の良好な場合に確実に送信処理を行うこととなるので、送信が失敗することによる点検結果選択入力情報のサーバへの未入力を防ぐことが期待できる。
【0049】
更にまた、本発明は以下の発明を含むものである。
【0050】
前記点検結果提供手段は、前記点検情報に含まれ、点検結果情報を送信する時間を示す送信時間情報に基づいて、前記点検結果情報記憶手段により記憶された点検結果情報を、前記通信回線を通じて前記サーバに提供することを特徴とする(6)に記載の端末装置。
【0051】
この発明によれば、送信が失敗することによる点検結果選択入力情報のサーバへの未入力を防ぐことが期待できる。
【0052】
また、点検作業が行われ、点検結果選択入力情報が入力されるたびに送信することとなるので、点検と時間の開きなく入力が行われる、サーバを操作するユーザは、点検設備の状態を時間の開きなく確認することができ、また、後述するカメラ48により点検設備の画像情報等を送信すると、より一層、設備の状態を時間の開きなく確認することが期待でき、異常等が発生している場合には、迅速な対応をとることが期待できる。
【0053】
更に、上述した効果に加えて、送信する場所、時間が決定されており、ある所定の時間になった場合には必ず送信処理が行われることとなり、送信時間に送信があったか否かにより、点検実施者のトラブルや、怠慢等、点検作業を行う点検実施者の点検作業を管理することが期待できる。
【0054】
(8) (6)又は(7)に記載の端末装置は、持運び可能な携帯端末装置であることを特徴とする端末装置。
【0055】
(8)の発明によれば、点検作業を実施する場所を問わず、何処でも、点検作業に関する情報を読み出すことができ、また、点検結果を入力することができる。更に、通信回線を通じて、点検情報、点検結果の受け渡しが可能となり、離れている場所で点検作業を行う場合であっても、サーバへの点検結果の入力を簡便に行うことが可能となる。
【0056】
(9) 前記点検結果情報入力手段は、当該端末装置の表示部に表示された複数の点検情報画像のなから一の点検情報画像を選択し、当該表示部に表示された一の点検情報画像に触接することにより点検結果の入力が行われることを特徴とする(6)から(8)の何れかに記載の端末装置。
【0057】
(9)の発明によれば、点検作業を行う点検者は、点検結果の入力を、具体的な数値入力、文字入力等で行う必要がなく、端末装置の表示画面上に表示されている複数の点検結果の中から、該当する点検結果を選択するだけで行うことができ、かつ、その入力を該当する点検結果が表示されている画像に触れるだけで行うことができる。このため、点検結果の入力に要する時間を削減し、入力の煩わしさを解消することが期待でき、点検作業効率を高めることが期待できる。
【0058】
また、前記端末装置の表示部に表示される複数の点検情報画像は、質問形式の文章を示す文字画像で表示されるものであり、かつ、前記端末装置の表示部に表示される複数の点検結果情報画像は、前記質問形式の文章に応答する文字画像で表示されるものであるように構成する場合には、点検者は、例えば、表示画面に、「温度は20℃〜25℃ですか?」という点検情報画像が表示され、それに応答する点検結果画像として表示画面に表示される「OK」又は「NG」のいずれかを選択するというように、点検作業が対話式で進められ、基本的に「OK」又は「NG」のいずれかの選択入力を行うことで点検作業を行うことができ、点検作業を行う設備等の専門知識に乏しい者であっても、点検作業を容易に行うことが期待できる。
【0059】
(10) (6)から(9)の何れかに記載の端末装置は、画像を撮像し得る撮像手段を備え、前記点検結果情報記憶手段は、前記点検結果情報入力手段により入力された点検結果情報と、前記撮像手段により撮像した画像情報と、を関連付けて記憶するものであり、前記点検結果情報提供手段は、前記点検結果情報記憶手段により記憶された点検結果情報と、当該点検結果情報に関連付けられた画像情報と、を前記サーバに提供することを特徴とする端末装置。
【0060】
(10)の発明によれば、点検作業を行う際に、点検作業を行う設備等の画像を撮像することができ、撮像した設備等の画像データをサーバに提供することができる。これにより、点検設備に異常があったときに、異常がある箇所を画像としてサーバに提供することができるので、異常の原因が一見して判別でき、点検結果がより確実なものとなることが期待できる。また、異常があった設備を早期に、より確実に、修理、調整を行うことが期待できる。
【0061】
(11) サーバに対して、複数の点検情報を記憶せしめる点検情報記憶ステップと、当該点検情報記憶手段により記憶された複数の点検情報を提供せしめる点検情報提供手段ステップと、を実行させ、端末装置に対して、画像が表示される表示部と、前記サーバにおける点検情報提供ステップにより提供された複数の点検情報を受け取らせしめる点検情報受取ステップと、を実行させるプログラムを格納しているコンピュータ読み取り可能な記憶媒体であって、前記端末装置に対して、前記点検情報受取ステップにより受け取った複数の点検情報に基づいて前記表示部に複数の点検情報画像の表示を行わしめる点検情報画像表示ステップと、前記点検情報画像表示ステップにより前記表示部に表示された複数の点検情報画像に応じて点検結果情報を入力せしめる点検結果情報入力ステップと、前記点検結果情報入力ステップにより入力された点検結果情報を記憶せしめる点検結果情報記憶ステップと、前記点検結果情報記憶ステップにより記憶された点検結果情報を前記サーバに提供せしめる点検結果情報提供ステップと、を実行させ、前記サーバに対して、前記端末装置が備える点検結果情報提供ステップにより提供された点検結果情報を受け取らせしめる点検結果情報受取ステップと、を実行させ、前記サーバの備える点検情報記憶ステップは、前記点検結果情報受取ステップにより受け取った点検結果情報と、前記点検情報提供ステップにより前記端末装置に提供した複数の点検情報と、を関連付けて記憶せしめるものであることを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
【0062】
(11)の発明によれば、サーバに記憶されている点検作業に関する情報を、端末装置に提供し、記憶させるので、点検実施者は、この端末装置を携帯しながら点検作業を行ことが可能となる。また、点検のチェック作業が、そのまま点検結果の入力作業となるので、点検作業が簡便となる。
【0063】
また、各種の点検情報、例えば、点検順路を示す「点検コース」、点検作業の対象となる「点検設備」、その設備における点検作業の具体的内容を示す「点検項目」等、が関連付けて記憶されるものであるため、あるコースで行う複数の点検設備、その点検設備で行うべき点検項目等、点検作業に関する各種の情報を管理することが容易となる。
【0064】
更にまた、この記憶媒体は、プログラムを、ハードディスク装置、CD−ROM及びDVD等の記憶媒体に記憶されていればよい。また、これらのプログラムは、予め記憶されているものでなくとも、電源投入後に、メモリ上にプログラムを記憶する(インターネット上からのダウンロードを含むロード処理を行う)ものでもよい。更にまた、プログラムの各々が別々の記憶媒体に記憶されていてもよい。
【0065】
[用語の定義等]
「点検情報」とは、点検作業を行う日を示す「点検日」、点検作業の名称等を示す「点検名」、点検作業を行う点検者を示す「点検者」、点検作業を行う巡回コースを示す「点検コース」、点検コースに含まれる各設備を示す「点検設備」、各設備において点検すべき内容を示す「点検項目」、点検項目の内容に応じた点検結果を示す「点検結果」等、点検作業に関する各種の情報を含む概念である。また、「点検画像」は、点検者に選択入力を行わせるべく表示される上述した各種の「点検情報」を示す文字画像等を含み、静止画像と、動画像と、は問わない。
【0066】
「通信回線」とは、上述した「点検情報」、「点検結果」等を通信可能とする回線であり、「有線」、「無線」は問わない。
【0067】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の好適な実施形態について図面に基づいて説明する。
【0068】
[システムの構成]
図1は本発明に係る点検システム10の構成を示す概略図である。
【0069】
図1に示す点検システム10は、サーバコンピュータ21(以下サーバと称す)と、サーバ21に接続されたデータ供給装置31と、端末装置41Aとから構成されている。
【0070】
サーバ21は、工場等に設置されている設備の点検作業に関する情報の制御を行うものである。
【0071】
また、端末装置41は、点検作業を実施する際に携帯され、点検作業を実施した結果の入力が行われるものである。
【0072】
更に、データ供給装置31はサーバ21にケーブル等を介して接続されており、このデータ供給装置31を介して、サーバ21と端末装置41との間で点検作業に関する情報の送受信が行われる。
【0073】
例えば、端末装置41をデータ供給装置31の所定の位置に取り付けることにより、サーバ21と端末装置41との間で各種の点検情報の送受信が、直接行われることとなる。
【0074】
尚、本実施形態における点検システム10は、上述した如く、サーバ21と端末装置41との間では、サーバ21とケーブルにより接続されたデータ供給装置31を介して直接に情報の送受信が行われることとしたが、本発明はこれに限らず、データ供給装置31以外にもメモリカード等の記憶媒体を介して情報の送受信を行うこととしてもよい。また、直接に情報の送受信が行われるに限らず、ネットワークを介して情報の送受信が行われることとしてもよい。
【0075】
以下、ネットワークにより構成される点検システム10の構成の概略について説明する。
【0076】
図2に示す点検システム10において、インターネット、専用回線、プロバイダ、音声通信局、及び、携帯電話機用基地局、衛星通信局等からなるネットワーク51には、工場等に設置されている設備の点検作業に関する情報の制御を行うサーバ21が接続可能となっており、ネットワーク51を介して通信可能となっている。
【0077】
尚、図2では、ネットワーク51に接続されているサーバをサーバ21のみとして示したが、本発明においてはこれに限らず、後述するサーバ21の機能を分割させて複数のサーバにより構成してもよい。また、このようなサーバ21を複数設置し、それらのサーバ21を一括管理する外部サーバを備えた構成としてもよく、簡便である。
【0078】
また、ネットワーク51には、複数の端末装置41A、41B、41C、......、が接続可能となっており、この複数の端末装置41A、41B、41C、......、からサーバ21にアクセス可能となっている。
【0079】
尚、本実施形態における各端末装置41A、41B、41C、......、は、PDA(Personal Digital Assistant)41A、ノート型パーソナルコンピュータ41B、携帯電話41Cを用いているが、本発明はこれに限らず、利用者がネットワーク51にアクセス可能な端末装置であればよく、携帯性を有する端末装置であれば好ましい。この携帯性を有する端末装置とは、例えば、PDA41A、ノート型パーソナルコンピュータ41B、携帯電話41Cの他にも、モバイルパーソナルコンピュータ等の通信可能な携帯用端末装置を含む。
【0080】
また、アクセスの方法としては、各端末装置41A、41B、41C、......、とインターネット等のネットワーク51(プロバイダのホストコンピュータ)との間は、TDMA(Time Division Multiple Access)方式や、CDMA(Code Division Multiple Access)方式等、デジタル方式の電波を用いて音声データを供給するものが主流となっており、これらの電波は、各地に点在する基地局を介してサーバ21に接続される。
【0081】
以下、本点検システム10においては、サーバ21と端末装置41Aとの間で各種情報の提供、取得を行うこととして説明する。
【0082】
尚、本実施形態においては、端末装置とサーバ21との各種情報の提供、取得は、ネットワーク51を介して通信可能となるように構成することにより行われるが、本発明では、通信可能であればよく、有線方式、無線方式を問わない。また、上述した図1に示す如く、ネットワーク51を介さず、サーバ21と端末装置41A、41B、41C、......、とで、メモリカード等により直接情報の提供、取得を行うこととしてもよい。
【0083】
更には、本実施形態においては、サーバ21とネットワーク51と端末装置41A、41B、......、とで構成したが、本発明はこれに限らず、他の装置を備えるように構成してもよく、例えば、入力が行われた情報をサーバ21に対して提供するための入力装置を備えることとしてもよい。この入力装置は、デジタル変換した点検情報としてサーバ21に提供するものであっても、アナログ信号のまま、サーバ21に提供するものであってもよい。このような入力装置としては、パーソナルコンピュータが該当する。
【0084】
[サーバの構成]
本発明の実施形態であるサーバの制御回路を示すブロック図を図3に示す。
【0085】
図3に示すように、サーバ21においては、データバスBUSにCPU22、メモリ23、入力部24、通信インターフェイス(以下、通信I/Fと称する)25、RAID(Redundant Arrays of Inexpensive Disks)等で構成された記憶部26、表示部27、及び接続部28が接続されている。
【0086】
「CPU22」は、請求項中の、「点検情報受取手段」、「点検情報画像表示手段」、「点検結果情報入力手段」、「点検結果情報記憶手段」、の一部を構成するものに相当する。
【0087】
「メモリ23」は、請求項中の、「点検情報記憶手段」、「点検情報提供手段」、「点検結果情報受取手段」、「点検結果評価手段」、の一部を構成するものに相当する。
【0088】
「記憶部26」は、請求項中の、「点検情報記憶手段」、「点検情報提供手段」、「点検結果情報受取手段」、「点検結果評価手段」、の一部を構成するものに相当する。
【0089】
「通信I/F25」は、請求項中の、「点検情報提供手段」、「点検結果情報受取手段」、の一部を構成するものに相当する。
【0090】
「接続部28」は、請求項中の、「点検情報提供手段」、「点検結果情報受取手段」、の一部を構成するものに相当する。
【0091】
サーバ21の記憶部26には、図1、図2に示す点検システム10を動作させるためのプログラム、例えば、後述する、点検情報の作成、編集、管理を行うためのプログラム、ネットワーク51を介して端末装置41Aとの通信を行うためのプログラム等、種々の処理を実行するためのプログラムが格納されている。
【0092】
CPU22は、記憶部26に格納されているこれらのプログラムに従って種々の処理を実行するようになされており、このプログラム自体、処理を実行することにより生成された変数、データ等をメモリ23に一時的に記録し、当該動作に応じて各回路部を制御する。詳しくは後述するが、制御プログラムや記憶部26に格納されている種々のコンテンツやそのプログラムに従って種々の処理を実行するようになされている。すなわち、CPU22は、通信I/F25に接続された回線、ネットワーク51を介して、端末装置41Aと種々の点検情報の受け渡しを行う。詳しくは後述する。
【0093】
また、サーバ21から端末装置41Aへ提供する情報は、「点検名」、「点検コース」、「点検設備」、「点検項目」、「点検結果」等の点検作業を行うための各種の点検情報であり、これらの点検情報は、端末装置41Aに記憶される。詳しくは、後述する。
【0094】
一方、サーバ21が端末装置から受け取る情報は、上述した各種の点検情報に応じて選択入力された、「点検結果」等の各種の選択入力情報である。詳しくは、後述する。
【0095】
また、CPU22は、上述した端末装置41Aから受け取った「点検結果」等の選択入力情報に基づいて、各種の処理を行うこととなる。詳しくは、後述する。
【0096】
また、本実施形態において記憶部26に記憶されているプログラムは、具体的には、下記のようなものを含む。
【0097】
(A) 「複数の点検情報を記憶せしめる点検情報記憶ステップ」をサーバ21に実行させるプログラム。
【0098】
(B) 「点検情報記憶手段により記憶された複数の点検情報を提供せしめる点検情報提供手段ステップ」をサーバ21に実行させるプログラム。
【0099】
(C) 「サーバにおける点検情報提供ステップにより提供された複数の点検情報を受け取らせしめる点検情報受取ステップ」を端末装置である端末装置41Aに実行させるプログラム。
【0100】
(D) 「点検情報受取ステップにより受け取った複数の点検情報に基づいて前記表示部に複数の点検情報画像の表示を行わしめる点検情報画像表示ステップ」を端末装置である端末装置41Aに実行させるプログラム。
【0101】
(E) 「点検情報画像表示ステップにより前記表示部に表示された複数の点検情報画像に応じて点検結果情報を入力せしめる点検結果情報入力ステップ」を端末装置である端末装置41Aに実行させるプログラム。
【0102】
(F) 「点検結果情報入力ステップにより入力された点検結果情報を記憶せしめる点検結果情報記憶ステップ」を端末装置である端末装置41Aに実行させるプログラム。
【0103】
(G) 「点検結果情報記憶ステップにより記憶された点検結果情報を前記サーバに提供せしめる点検結果情報提供ステップ」を端末装置である端末装置41Aに実行させるプログラム。
【0104】
(H) 「端末装置が備える点検結果情報提供ステップにより提供された点検結果情報を受け取らせしめる点検結果情報受取ステップ」をサーバ21に実行させるプログラム。
【0105】
また、上記(A)のプログラムは、「前記点検結果情報受取ステップにより受け取った点検結果情報と、前記点検情報提供ステップにより前記端末装置に提供した複数の点検情報と、を関連付けて記憶せしめるものであることを特徴とする」。
【0106】
これらのプラグラムを実行させることにより、サーバに記憶されている点検作業に関する情報を、端末装置に提供し、記憶させるので、点検実施者は、この端末装置を携帯しながら点検作業を行ことが可能となる。また、点検のチェック作業が、そのまま点検結果の入力作業となるので、点検作業が簡便となる。
【0107】
また、各種の点検情報、例えば、点検順路を示す「点検コース」、点検作業の対象となる「点検設備」、その設備における点検作業の具体的内容を示す「点検項目」等、が関連付けて記憶されるものであるため、あるコースで行う複数の点検設備、その点検設備で行うべき点検項目等、点検作業に関する各種の情報を管理することが容易となる。
【0108】
更にまた、この記憶媒体は、プログラムを、ハードディスク装置、CD−ROM及びDVD等の記憶媒体に記憶されていればよい。また、これらのプログラムは、予め記憶されているものでなくとも、電源投入後に、メモリ上にプログラムを記憶する(インターネット上からのダウンロードを含むロード処理を行う)ものでもよい。更にまた、プログラムの各々が別々の記憶媒体に記憶されていてもよい。
【0109】
また、上述したデータバスBUSには、入力部24が接続されており、各種の入力情報を取得し、その各種入力情報を、データバスBUSを介して、CPU22に供給する機能を有する。
【0110】
尚、サーバ21における点検情報の入力方法は、上述した入力部24だけではなく、メール、インターネット等、ネットワーク51を介して入力される点検情報、サーバ21自身に内蔵されたドライブ等を介して、記憶媒体から供給される点検情報等、各種の方法がある。
【0111】
更に、上述したデータバスBUSには、通信I/F25が接続されており、ネットワーク51に対して通信可能としてなるものであり、点検情報等の各種情報を送受信する機能を有する。
【0112】
更にまた、上述したデータバスBUSには、接続部28が接続されており、図1に示す如くサーバ21とデータ供給装置31との接続を行うためのものであり、点検情報等の各種情報を送受信する機能を有する。
【0113】
更にまた、上述したデータバスBUSには、表示部27が接続されており、後述する如く、図11〜図15に示すような、端末装置41Aに提供する各種の点検情報を作成するための「点検情報作成画面」、端末装置41Aから提供された各種の点検情報に基づいて作成した点検結果を一覧表示するための「点検結果一覧表示画面」等、各種の報知を行うための画像等が表示される。
【0114】
[サーバの記憶部の構成]
サーバ21における記憶部26では、図4〜図10に示す如く、各種の点検情報データベースが記憶されている。
【0115】
図4〜図10に示す点検名データベースは、後述する如く、サーバ21の表示部27に表示される点検情報作成画面1、点検情報作成画面2に基づいて、本点検システムを利用するユーザにより各種の点検情報が入力されることにより作成されるものである。
【0116】
尚、本発明における「データベース」とは、データの入力、更新、検索などの手順を提供し、情報の集中管理を実現するものであり、あるテーブルのあるレコードと、他のテーブルのあるレコードと、を関連づけつつ処理を行うリレーショナルデータベースを含むものである。
【0117】
記憶部26には、図4に示す如く、「点検名データベース」が記憶されている。
【0118】
図4は、本発明の一実施形態におけるサーバ21の備える点検名データベースの記憶内容を概念的に示す説明図である。
【0119】
図4に示す点検名データベースは、後述する如く、サーバ21の表示部27に表示される点検情報作成画面1、点検情報作成画面2に基づいて、本点検システムを利用するユーザにより点検名に関する情報が入力されることにより作成されるものである。
【0120】
この点検名データベースには、入力部24により入力された「点検名」情報と、この「点検名」情報に割り当てられた「点検コード」とが関連付けられて記憶されている。
【0121】
「点検名」は、例えば、「A点検」等の、点検作業の名称を示し、後述する点検作業に関する「点検コース」、「点検設備」等の総称を示すものである。
【0122】
また、記憶部26には、図5に示す如く、「点検コースデータベース」が記憶されている。
【0123】
図5は、本発明の一実施形態におけるサーバ21の備える点検コースデータベースの記憶内容を概念的に示す説明図である。
【0124】
図5に示す点検コースデータベースは、後述する如く、サーバ21の表示部27に表示される点検情報作成画面1、点検情報作成画面2に基づいて、本点検システムを利用するユーザにより点検コースに関する情報が入力されることにより作成されるものである。
【0125】
この点検コースデータベースには、入力部24により入力された「点検コース」情報と、この「点検コース」情報に割り当てられた「点検コースコード」とが関連付けられて記憶されている。例えば、「点検名」が「A点検」(図4参照)である場合には、「点検名コード」である「A」に関連付けられて、「点検名コード」である「A01」が記憶される。
【0126】
「点検コース」は、例えば、「A工場」等の、点検作業が巡回実施される点検コースを示すものであり、後述する複数の「点検設備」を含むものである。
【0127】
更に、記憶部26には、図6に示す如く、「点検設備データベース」が記憶されている。
【0128】
図6は、本発明の一実施形態におけるサーバ21の備える点検設備データベースの記憶内容を概念的に示す説明図である。
【0129】
図6に示す点検設備データベースは、後述する如く、サーバ21の表示部27に表示される点検情報作成画面1、点検情報作成画面2に基づいて、本点検システム10を利用するユーザにより点検設備に関する情報が入力されることにより作成されるものである。
【0130】
この点検設備データベースには、入力部24により入力された「点検設備」情報と、この「点検設備」情報に割り当てられた「点検設備コード」とが関連付けられて記憶されている。
【0131】
「点検設備」は、例えば、「A装置」等の、点検コースに含まれ、点検作業が実施される点検設備を示すものであり、図6に示す如く、上述した「点検名」、「点検コース」に関連付けられて、記憶される。例えば、「点検コース」が「A工場」(図5参照)である場合には、「点検コースコード」である「A01」に関連付けられて、「点検設備コード」である「A0101」が記憶される。
【0132】
更にまた、記憶部26には、図7に示す如く、「点検項目データベース」が記憶されている。
【0133】
図7は、本発明の一実施形態におけるサーバ21の備える点検項目データベースの記憶内容を概念的に示す説明図である。
【0134】
図7に示す点検項目データベースは、後述する如く、サーバ21の表示部27に表示される点検情報作成画面1、点検情報作成画面2に基づいて、本点検システム10を利用するユーザにより点検項目に関する情報が入力されることにより作成されるものである。
【0135】
この点検項目データベースには、入力部24により入力された「点検項目」情報と、この「点検項目」情報に割り当てられた「点検項目コード」とが関連付けられて記憶されている。
【0136】
「点検項目」は、例えば、「温度計は正常範囲か?」等の、上述した点検設備において点検実施者が点検を実施する際に参照する点検項目を示すものであり、図7に示す如く、上述した「点検名」、「点検コース」、「点検設備」に関連付けられて、記憶される。例えば、「点検設備」が「A装置」(図6参照)である場合には、「点検設備コード」である「A0101」に関連付けられて、「点検設備コード」である「A010101」が記憶される。
【0137】
更にまた、記憶部26には、図8に示す如く、「点検結果データベース」が記憶されている。
【0138】
図8は、本発明の一実施形態におけるサーバ21の備える点検結果データベースの記憶内容を概念的に示す説明図である。
【0139】
図8に示す点検結果データベースは、後述する如く、サーバ21の表示部27に表示される点検情報作成画面1、点検情報作成画面2に基づいて、本点検システム10を利用するユーザにより点検結果に関する情報が入力されることにより作成されるものである。
【0140】
この点検結果データベースには、入力部24により入力された「点検結果」情報と、この「点検結果」情報に割り当てられた「点検結果コード」と、「点検結果」に応じた点検結果の評価基準を示す「点検ポイント」と、が関連付けられて記憶されている。
【0141】
「点検結果」は、例えば、「OK」、「NG」、「−10℃〜0℃」といった詳細情報等の、上述した点検項目に対して点検実施者が点検を実施した際の点検結果を点検実施者に選択入力させるための複数の点検結果を示すものであり、図8に示す如く、上述した「点検名」、「点検コース」、「点検設備」、「点検項目」に関連付けられて、記憶される。例えば、「点検項目」が「温度計は正常範囲か?」(図7参照)である場合には、この「点検項目コード」である「A010101」に関連付けられて、「点検結果コード」である「A01010101」が記憶される。また、「点検ポイント」は、点検設備において或る内容の点検作業を行った結果に基づいて、その点検設備の安全度、耐久度、老朽度等を判定するための基準となるものである。
【0142】
更にまた、記憶部26には、図9に示す如く、「点検実施情報データベース」が記憶されている。
【0143】
図9は、本発明の一実施形態におけるサーバ21の備える点検実施情報データベースの記憶内容を概念的に示す説明図である。
【0144】
図9に示す点検実施情報データベースは、後述する如く、サーバ21の表示部27に表示される点検情報作成画面1、点検情報作成画面2に基づいて、本点検システム10を利用するユーザにより、上述した「点検名」、「点検コース」、「点検設備」、「点検項目」、「点検結果」等の各種の点検作業に関する情報、また、点検実施日に関する「点検実施日」情報、「点検結果」に応じた安全度、耐久度、老朽度等の点検結果の評価基準に関する「点検ポイント」が入力されることにより作成されるものである。
【0145】
この点検実施情報データベースには、入力部24により入力された「点検名」、「点検コース」、「点検設備」、「点検項目」、「点検結果」等の各種の点検作業に関する情報と、この各種の点検作業に関する情報に基づいて点検作業が行われる点検実施日時を示す「点検実施日時」情報と、「点検結果」に応じた点検結果の評価基準を示す「点検ポイント」情報が関連付けられて記憶されている。
【0146】
この点検結果の評価基準を示す「点検ポイント」は、点検設備において或る内容の点検作業を行った結果に基づいて、その点検設備の安全度、耐久度、老朽度等を判定するための基準となるものである。
【0147】
例えば、異常がない場合(「OK」)は「0」ポイントとし、異常がある場合(「NG」)は「−1」ポイントとして、その設備ごとの「点検結果」に関連付けられた「点検ポイント」について集計を行い、ある基準値(「−10」)以下となった場合には、その設備になんらかの異常があると判別するものである。
【0148】
これにより、点検作業を実施することにより得られる点検結果に評価基準を予め割り当てるので、得られた点検結果から点検作業を実施した点検設備の安全度、損傷度、耐久度等の設備状態を簡便に把握することが可能となる。また、設備等の状態が悪いと判別した場合には、早急な対処をとることが期待できる。
【0149】
また、図9によると、一の「点検コース」には、その点検コースを構成する複数の「点検設備」が含まれ、また、この複数の「点検設備」の一には、この点検設備で行われる点検作業の具体的な内容を示す複数の「点検項目」が含まれ、さらに、この複数の「点検項目」の一には、この点検項目に基づいて点検作業を行った結果を複数示す、複数の「点検結果」が含まれている。
【0150】
このように、上述した、「点検実施日時」、「点検名」、「点検コース」、「点検設備」、「点検項目」、「点検結果」、「点検ポイント」といった各種情報は相互に関連付けられて「点検情報データベース」に記憶される。これにより、例えば、点検作業を実施する日時になったと判別された場合には、この点検日時を示す「点検実施日時」情報に関連付けられている、上述した各種の点検情報が読み出されることになる。また、「点検実施日時」情報に限らず、例えば、「点検名」、「点検コース」を参照した場合には、この参照した「点検名」、「点検コース」に関連付けられた各種の点検情報を読み出すこととなる。
【0151】
これにより、各種の点検情報、例えば、点検順路を示す「点検コース」、点検作業の対象となる「点検設備」、その設備における点検作業の具体的内容を示す「点検項目」、その「点検項目」に対して点検作業を行った場合に想定される複数の「点検結果」等、あるコースで行う複数の点検設備、その点検設備で行うべき点検項目等、点検作業に関する各種の情報を管理することが容易となる。
【0152】
また、上述した如く、各種の点検情報に、点検情報に基づく点検作業を実施する日付を示す「点検日」が関連付けて記憶されるものであるため、日付ごとに点検作業内容を管理することができる。また、サーバに週、月、年スケジュールが記憶されており、定期点検、不定期点検に限らず、サーバはその日一日行うべき点検作業スケジュールを選択して端末装置に提供することができ、例えば毎週所定の日に行うことが決まっているような点検意識の高い定期点検に限らず、例えば月に一度、年に一度点検を行えばいいような点検意識が低くなりがちな不定期点検であっても、点検漏れを回避することが期待できる。
【0153】
また、サーバ21は、提供信号等を受け取ることにより、記憶部26に記憶されているこの「点検実施情報データベース」を読み出し、この読み出した「点検実施情報データベース」に基づいて点検作業に関する各種情報を端末装置41Aに提供するものである。
【0154】
尚、本実施形態における図9に示す点検実施情報データベースでは、上述した「点検実施日時」、「点検名」、「点検コース」、「点検設備」、「点検項目」、「点検結果」、「点検ポイント」といった各種情報が相互に関連付けられて記憶されていることとしたが、本発明はこれに限らず、例えば、「点検者」等の他の点検情報も上述した点検情報と関連付けられて記憶されることとしてもよい。
【0155】
更にまた、記憶部26には、図10に示す如く、「点検結果履歴情報データベース」が記憶されている。
【0156】
図10は、本発明の一実施形態におけるサーバ21の備える点検結果履歴情報データベースの記憶内容を概念的に示す説明図である。
【0157】
この点検結果履歴情報データベースは、端末装置41Aから提供された点検作業に関する各種情報に応じて選択入力が行われた点検結果に基づいて生成されるものである。
【0158】
この点検結果履歴情報データベースには、「ID」、「日時」、「点検コース」、「点検設備」、「点検項目」、端末装置41Aに提供した複数の点検結果から選択入力された「点検結果」、「点検ポイント」等、各種の情報が関連付けられて記憶されている。
【0159】
「ID」情報は、本点検システム10を利用して点検作業を実施したユーザである点検実施者を識別するための情報であり、「氏名」、送信先の「アドレス」等(図示せず)の、個人情報と関連付けられている。
【0160】
「日時」情報は、サーバ21が端末装置41Aから各種の選択入力が行われた点検結果情報を受け取った時間を示す情報である。
【0161】
また上述した選択入力された「点検結果」は、「点検結果画像情報」を含むものである。この点検結果画像とは、端末装置41Aに備えられたカメラ48(図16参照)により撮像された点検設備等の画像を示すデータを指す。また、この点検結果画像は、静止画像であると、動画像であるとを問わない。
【0162】
これらのデータベースを用いることにより、各種の点検情報、例えば、点検順路を示す「点検コース」、点検作業の対象となる「点検設備」、その設備における点検作業の具体的内容を示す「点検項目」等、あるコースで行う複数の点検設備、その点検設備で行うべき点検項目等、点検作業に関する各種の情報を管理することが容易となる。
【0163】
また、上述した点検情報に、その「点検項目」に対して点検作業を行った場合に想定される複数の「点検結果」、が関連付けて記憶されるものであるため、点検作業を行う点検実施者に、点検結果の入力を、具体的な数値入力、文字入力等で行わせることなく、端末装置の表示画面上に表示されている複数の点検結果の中から、該当する点検結果を選択入力させることにより点検結果の入力を行うことが可能となる。
【0164】
上述した、サーバ21の記憶部26に記憶されている各種のデータベースは、図11から図15、又は、図17〜図25に示す如きアプリケーションにおいて用いられるものである。
【0165】
[サーバにおける画像の表示例]
上述した如くサーバ21のCPU22は、記憶部26に記憶されている点検情報作成プログラムに基づいて画像データを、サーバ21の表示部27に供給することにより、表示部27に図11〜図15に示す画像が表示され、この表示された画像に応じて各種アプリケーションを操作することとなる。
【0166】
図11は、本発明の一実施形態におけるサーバ21の表示部に表示されるスタート画面の概略を示す一例である。
【0167】
図12は、本発明の一実施形態におけるサーバ21の表示部に表示される点検情報作成画面1の概略を示す一例である。
【0168】
図13は、本発明の一実施形態におけるサーバ21の表示部に表示される点検情報作成画面2の概略を示す一例である。
【0169】
図12、図13に示す如く、サーバ21の表示部27に表示される点検情報作成画面に従って、本点検システム10を利用するユーザは各種の点検情報を入力していくことになる。
【0170】
点検情報とは、上述した如く、「点検日」、「点検名」、「点検コース」、「点検設備」、「点検項目」、「点検結果」等、点検に関する各種の情報を含むものである。
【0171】
図14は、本発明の一実施形態におけるサーバ21の表示部に表示される点検情報転送設定画面の概略を示す一例である。
【0172】
図15は、本発明の一実施形態におけるサーバ21の表示部に表示される点検結果一覧画面の概略を示す一例である。
【0173】
最初に、サーバ21の表示部には、点検情報作成プログラムが起動されることにより、図11に示すスタート画面が表示される。
【0174】
図11に示す符号1111が示す位置には、データ作成ボタンが表示されている。このデータ作成ボタンは、点検内容を作成する場合に入力されるものである。また、このデータ作成ボタンが入力されると、図12に示す点検情報作成画面1が表示されることとなる。
【0175】
また、図11に示す符号1112の位置には、点検準備ボタンが表示されている。この点検準備ボタンは、点検開始前に作成した点検情報を端末装置41Aに転送する場合に入力されるものである。また、この点検準備ボタンが入力されると、図14に示す点検情報転送設定画面が表示されることとなる。
【0176】
更に、図11に示す符号1113の位置には、帳票作成ボタンが表示されている。この帳票作成ボタンは、点検結果を閲覧する場合に入力されるものである。また、この帳票作成ボタンが入力されると、図15に示す点検結果一覧画面が表示されることとなる。
【0177】
尚、図11に示すスタート画面では、ID入力欄、パスワード入力欄を表示させ、ID入力、パスワード入力が行われることにより、システム利用者の認証が行われることとしてもよい。これにより、点検情報、点検結果等の各種データの機密性が保たれることとなる。
【0178】
図11に示すスタート画面において、符号1111が示すデータ作成ボタンが入力されると、図12に示す点検情報作成画面1が表示される。
【0179】
図12に示す如く、画面左部の符号1091が示す領域では、点検作業の名称を示す「点検名」の入力、編集が行われる。
【0180】
また、符号1092が示す位置には、新規チェック欄が表示されている。この新規チェック欄は、「点検名」を新規に作成する場合に、入力されるものである。更に、この新規チェック欄が入力されると、符号1093が示す「点検名」新規入力欄への入力が有効となり、この「点検名」新規入力欄において新規に作成する「点検名」の入力が行われる。
【0181】
一方、符号1095が示す位置には、「点検名」表示欄が表示されている。この「点検名」表示欄には、「点検名」データベース(図4参照)に記憶されている「点検名」情報が一覧表示されている。
【0182】
符号1094が示す位置には、追加・変更チェック欄が表示されている。この追加・変更チェック欄は、「点検名」の追加又は変更を行う場合に、入力されるものである。更に、この追加・変更チェック欄が入力されると、符号1095が示す「点検名」表示欄に一覧表示されている複数の「点検名」から一の「点検名」の選択入力が有効となり、この「点検名」表示欄において追加又は変更を行う「点検名」の選択入力が行われる。
【0183】
また、画面中央部の符号1096が示す領域では、点検を行う工場等で点検者が巡回点検を行うコースを示す「点検コース」の入力、編集が行われる。
【0184】
また、符号1097が示す位置には、新規チェック欄が表示されている。この新規チェック欄は、「点検コース」を新規に作成する場合に、入力されるものである。更に、この新規チェック欄が入力されると、符号1098が示す「点検コース」新規入力欄への入力が有効となり、この「点検コース」新規入力欄において新規に作成する「点検コース」の入力が行われる。
【0185】
一方、符号1100が示す位置には、「点検コース」表示欄が表示されている。この「点検コース」表示欄には、「点検コース」データベース(図5参照)に記憶されている「点検コース」情報が一覧表示されている。
【0186】
符号1099が示す位置には、追加・変更チェック欄が表示されている。この追加・変更チェック欄は、「点検コース」の追加又は変更を行う場合に、入力されるものである。更に、この追加・変更チェック欄が入力されると、符号1100が示す「点検コース」表示欄に一覧表示されている複数の「点検コース」から一の「点検コース」の選択入力が有効となり、この「点検コース」表示欄において追加又は変更を行う「点検コース」の選択入力が行われる。
【0187】
更に、画面右部の符号1101が示す領域では、点検コースに含まれる各設備を示す「点検設備」の入力、編集が行われる。
【0188】
また、符号1102が示す位置には、新規チェック欄が表示されている。この新規チェック欄は、「点検設備」を新規に作成する場合に、入力されるものである。更に、この新規チェック欄が入力されると、符号1103が示す「点検設備」新規入力欄への入力が有効となり、この「点検設備」新規入力欄において新規に作成する「点検設備」の入力が行われる。
【0189】
一方、符号1105が示す位置には、「点検設備」表示欄が表示されている。この「点検設備」表示欄には、「点検設備」データベース(図6参照)に記憶されている「点検設備」情報が一覧表示されている。
【0190】
符号1104が示す位置には、追加・変更チェック欄が表示されている。この追加・変更チェック欄は、「点検設備」の追加又は変更を行う場合に、入力されるものである。更に、この追加・変更チェック欄が入力されると、符号1105が示す「点検設備」表示欄に一覧表示されている複数の「点検設備」から一の「点検設備」の選択入力が有効となり、この「点検設備」表示欄において追加又は変更を行う「点検設備」の選択入力が行われる。
【0191】
上述した如く、「点検名」、「点検コース」、「点検設備」についての入力が行われた状態で、画面右下の符号1106に示す位置に表示されている作成開始ボタンの入力が行われると、入力された内容を反映させた点検情報作成画面2が表示されることとなる。
【0192】
図13に示す点検情報作成画面2の左部においては点検作業を実施する日時を示す「点検日」の詳細が入力され、右部においては、点検設備において点検作業を実施する詳細な内容(例えば、「温度計は正常範囲か?」)を示す「点検項目」情報が入力されることとなる。
【0193】
この点検情報作成画面2の左部における符号1061が示す領域には、点検情報作成画面1において入力された「点検名」、「点検コース」、「点検設備」が表示されている。尚、画面右部において入力された点検項目は、符号1061が示す領域に表示されている「点検名」、「点検コース」、「点検設備」で行われる「点検項目」情報として、相互に関連付けられて記憶部26に記憶される。
【0194】
また、符号1062、1063、1064が示す位置に表示された各日程情報の所定箇所を選択入力することにより、入力された所定箇所がチェック表示される。このチェック表示されている状態で、右部における符号1073に示す登録ボタンが入力されることにより、上述した「点検名」、「点検コース」、「点検設備」について点検作業を実施する詳細な日程が「点検日」情報として、相互に関連付けられて記憶部26に位置づけられた「点検実施情報データベース」(図9参照)に記憶される。
【0195】
また、点検情報作成画面2の右部における符号1065の位置には、新規入力チェック欄が表示されている。この新規入力チェック欄は、「点検項目」の新規作成を行う場合に入力されるものである。
【0196】
更に、符号1066の位置には、変更入力チェック欄が表示されている。この変更入力チェック欄は、既に作成された「点検項目」の変更を行う場合に入力されるものである。また、符号1068の位置には、「点検項目」表示欄が表示されている。この「点検項目」表示欄には、既に作成され、符号1061に示す「点検名」、「点検コース」、「点検設備」と関連付けられて記憶されている「点検項目」の一覧が表示される。符号1066の位置に示す変更入力チェック欄に入力が行われると、符合1068の位置に示す「点検項目」表示欄に表示された「点検項目」を選択することができるようになる。
【0197】
更にまた、符号1069の位置には、内容編集ボタンが表示されている。更にまた、符号1070の位置には、「点検項目」入力欄が表示されている。この「点検項目」入力欄には、符号1061の位置に示す「点検名」、「点検コース」、「点検設備」においてどんな内容の点検を行うか(例えば、「温度計は正常範囲か?」)という点検項目の詳細が文字入力される。更にまた、符号1073の位置には登録ボタンが表示されている。
【0198】
上述した符号1065に示す新規チェック欄に入力が行われた状態で、符号1069の位置に示す内容編集ボタンが入力されると、符号1070の位置に示す「点検項目」入力欄は、空欄として表示され、カーソルのみが点滅表示され、「点検項目」の新規入力を待ち受ける状態となる。
【0199】
一方、上述した符号1066に示す変更チェック欄に入力が行われ、かつ、符号1068の位置に示す「点検項目」表示欄に表示された「点検項目」が選択された状態で、符号1069の位置に示す内容編集ボタンが入力されると、符号1070の位置に示す「点検項目」入力欄には、選択した「点検項目」の内容が表示され、「点検項目」の変更入力を待ち受ける状態となる。
【0200】
そして、符号1070の位置に示す「点検項目」入力欄に入力が行われた状態で、符号1073の位置に示す登録ボタンが入力されると、「点検項目」入力欄に入力が行われた内容が、「点検名」、「点検コース」、「点検設備」及び「点検日」と、相互に関連付けられて記憶部26に位置づけられた「点検実施情報データベース」(図9参照)に記憶される。
【0201】
尚、本実施形態における図13に示す点検情報作成画面2では、「点検日」、「点検項目」の入力が行われることとしたが、本発明はこれに限らず、「点検者」等の他の点検情報の入力が行われることとしてもよい。
【0202】
更にまた、符号1071が示す位置には、「OK」、「NG」、「注意」の3つの種類についての詳細内容設定チェック欄が表示されている。更にまた、符号1072が示す位置には、「詳細内容の設定をする」ボタンが表示されている。
【0203】
本実施形態における端末装置41Aでは、点検結果の入力が行われるが、この点検結果の入力は、質問形式で進められる点検項目の表示に従って、「OK」、「NG」、「注意」の3つのボタンから選択されることにより行われるものである。符号1071及び符号1072においては、この「OK」、「NG」、「注意」の3つのボタンが選択入力された際に端末装置41Aで表示される詳細内容の設定入力が行われることとなる。
【0204】
符号1071が示す、「OK」、「NG」、「注意」についての詳細内容設定チェック欄の何れかに選択入力が行われた状態で、符号1072に示す「詳細内容の設定をする」ボタンが入力されると、詳細内容設定入力画面(図示せず)が表示され、詳細内容の設定入力が行われる。
【0205】
これにより、例えば、端末装置41Aにおいて、表示された「点検項目」が「温度計は正常範囲か?」という内容であり、「OK」又は「NG」が選択入力されたときには、詳細内容として、「−10℃以下」、「−10℃〜0℃」、「0℃以上」、等を表示させ、点検実施者は、より絞り込んだ詳細な点検結果を選択入力できるようになる。
【0206】
このように、「サーバにおいて、前記点検情報記憶手段は、複数の点検情報を点検が行われる日付ごとに記憶するものであり、かつ、前記点検情報提供手段は、当該点検者が点検を行う日付に応じて、前記記憶部に点検が行われる日付ごとに記憶した複数の点検情報を提供し得るものである」ので、サーバに週、月、年スケジュールが記憶されており、定期点検、不定期点検に限らず、サーバはその日一日行うべき点検作業スケジュールを選択して端末装置に送信することができ、例えば毎週所定の日に行うことが決まっているような点検意識の高い定期点検に限らず、例えば月に一度、年に一度点検を行えばいいような点検意識が低くなりがちな不定期点検であっても、点検漏れを回避することが期待できる。
【0207】
上述した図11に示すスタート画面において、符号1112の位置に示す点検準備ボタンが入力されると、図14に示す点検情報転送設定画面が表示される。
【0208】
図14に示す点検情報転送設定画面では、アプリケーションを起動させることによりスタート画面(図11参照)が表示され、スタート画面において符号1112に示す点検準備ボタンが入力された日時に該当する、「点検名」、「点検コース」、「点検設備」が表示されるものである。
【0209】
つまり、図12に示す点検情報作成画面1、図13に示す点検情報作成画面2において、所定の入力を行うことにより、「点検名」、「点検コース」、「点検設備」、「点検日」、「点検項目」等の各種点検情報は、記憶部26に位置づけられた「点検実施作業データベース」(図9参照)に相互に関連付けられて記憶されているものである。
【0210】
そして、スタート画面において符号1112に示す点検準備ボタンが入力された日時に該当する「点検日」が読み出され、これに関連付けられて記憶されている、「点検名」、「点検コース」、「点検設備」が読み出され、表示されることとなるのである。
【0211】
図14に示す符号1052Aが示す位置には、「点検名」表示欄が表示されている。この「点検名」表示欄には、上述した如く、スタート画面において符号1112に示す点検準備ボタンが入力された日時に該当する「点検日」に関連付けられて記憶されている「点検名」が読み出され、一覧表示される。この「点検名」表示欄に一覧表示された「点検名」は選択入力が可能となっている。
【0212】
また、符号1054Aが示す位置には、「点検コース」表示欄が表示されている。この「点検コース」表示欄には、上述した符号1052Aにおいて選択入力された「点検名」に関連付けられた「点検コース」が読み出され、一覧表示される。この「点検コース」表示欄に一覧表示された「点検コース」は選択入力が可能となっている。
【0213】
更に、符号1056Aが示す位置には、「点検設備」表示欄が表示されている。この「点検設備」表示欄には、上述した符号1054Aにおいて選択入力された「点検コース」に関連付けられた「点検設備」が読み出され、一覧表示される。この「点検設備」表示欄に一覧表示された「点検設備」は選択入力が可能であり、かつ、複数の選択が可能となっている。
【0214】
更にまた、符号1058が示す位置には、追加ボタンが表示されている。更にまた、符号1059が示す位置には、削除ボタンが表示されている。
【0215】
更にまた、上述した符号1052Aに示す「点検名」表示欄に一覧表示された「点検名」から一の「点検名」が選択された状態で、符号1058が示す追加ボタンが入力されると、選択された「点検名」が、符号1052Bが示す「点検名」決定表示欄に表示される。また、符号1052Bが示す「点検名」決定表示欄に表示された「点検名」に誤りがあった場合には、それを選択し、符号1059に示す削除ボタンを入力することにより「点検名」決定表示欄から削除される。
【0216】
更にまた、上述した符号1054Aに示す「点検コース」表示欄に一覧表示された「点検コース」から一の「点検コース」が選択された状態で、符号1058が示す追加ボタンが入力されると、選択された「点検コース」が、符号1054Bが示す「点検コース」決定表示欄に表示される。また、符号1054Bが示す「点検コース」決定表示欄に表示された「点検コース」に誤りがあった場合には、それを選択し、符号1059に示す削除ボタンを入力することにより「点検コース」決定表示欄から削除される。
【0217】
更にまた、上述した符号1056Aに示す「点検設備」表示欄に一覧表示された「点検設備」から一又は複数の「点検設備」が選択された状態で、符号1058が示す追加ボタンが入力されると、選択された「点検設備」が、符号1056Bが示す「点検設備」決定表示欄に表示される。また、符号1056Bが示す「点検設備」決定表示欄に表示された「点検設備」に誤りがあった場合には、この誤りのあった「点検設備」を選択し、符号1059に示す削除ボタンを入力することにより、選択された点検設備が「点検設備」決定表示欄から削除される。
【0218】
更にまた、符号1060の位置には転送ボタンが表示されている。この転送ボタンが入力されると、上述した符号1052B、1054B、1056Bに表示されている内容が端末装置41Aに転送されることとなる。
【0219】
尚、上述した如く、サーバ21から端末装置41Aへの点検に関する情報の転送は、データ供給装置31を介してサーバ21と端末装置41Aとの間で直接行われるものであっても、ネットワークを介して行われるものであってもよい。
【0220】
また、図11に示す、スタート画面において、符号1113に示す帳票作成ボタンが入力されると、サーバ21の表示部27には、図15に示す如く、点検結果一覧画面が表示される。
【0221】
この点検結果一覧画面は、上述した記憶部26に位置づけられている「点検結果履歴データベース」(図10参照)に基づいて表示部27に画像表示されるものである。
【0222】
この点検結果一覧画面において、符号1080が示す位置には、点検作業が行われた、「点検名」、「点検コース」、「点検設備」、「実施日」が表示される。また、符号1082が示す位置には、点検作業を実施した「点検者」が表示される。更に、符号1084が示す位置には、「点検項目」が表示される。更にまた、符号1086が示す位置には、「状態」が表示される。この「状態」は「点検結果」に含まれるものであり、例えば、「OK」、「NG」、「注意」等が表示される。更にまた、符号1088が示す位置には、上述した「詳細情報」が表示される。この「詳細情報」は「点検結果」に含まれるものである。
【0223】
また、この点検結果一覧画面では、画面情報に並べて表示されている各種のメニューボタンを操作することにより、表示されている各種情報のプリンタ等への出力、この各種の点検情報に基づいたグラフや帳票等の作成等、管理、編集、出力等の処理を行うものである。
【0224】
[端末装置の構成]
本発明の実施形態における端末装置である端末装置41Aの制御回路を示すブロック図を図16に示す。ここでは端末装置41Aについて説明するが、他の端末装置41B、41C、......も同様の構成を有するものとする。
【0225】
図16に示すように、端末装置である端末装置41Aにおいては、データバスBUSに、CPU42、メモリ43、信号の送受信を行う通信I/F45、液晶表示パネルやCRT等で構成された表示部44、ハードディスクとそのドライブ等で構成された記憶部46が接続されている。また、表示部44は、例えば、マトリックス状に感圧素子を配置した透明なパネルをディスプレイの表面に配置することにより構成されるタッチパネルやタッチスクリーン、ジョグダイヤルやキーボード等からなる操作部としての機能を有する。
【0226】
「CPU42」は、請求項中の、「点検情報受取手段」、「点検情報画像表示手段」、「点検結果情報入力手段」、「点検結果情報記憶手段」、「点検結果情報提供手段」、「撮像手段」、の一部を構成するものに相当する。
【0227】
「メモリ43」は、請求項中の、「点検情報受取手段」、「点検情報画像表示手段」、「点検結果情報入力手段」、「点検結果情報記憶手段」、「点検結果情報提供手段」、「撮像手段」、の一部を構成するものに相当する。
【0228】
「記憶部46」は、請求項中の、「点検情報受取手段」、「点検情報画像表示手段」、「点検結果情報入力手段」、「点検結果情報記憶手段」、「点検結果情報提供手段」、「撮像手段」、の一部を構成するものに相当する。
【0229】
「通信I/F45」は、請求項中の、「点検結果情報提供手段」、「点検情報受取手段」、の一部を構成するものに相当する。
【0230】
「表示部44」は、請求項中の、「点検情報画像表示手段」、「点検結果情報入力手段」、「撮像手段」、の一部を構成するものに相当する。
【0231】
また、本実施形態においては、上述した表示部44は、表示部44においてタッチパネルやタッチスクリーンで構成されることとして以下説明する。
【0232】
CPU42は記憶部46に格納されている動作プログラムに従って種々の動作を実行するようになされており、この動作プログラム自体、動作プログラムにより生成された変数等をメモリ43に一時的に記録し、当該動作に応じて各回路部を制御する。CPU42の各種処理内容は必要に応じて表示部44に表示される。
【0233】
また、上述した記憶部46には、サーバ21の記憶部26に記憶されている各種のデータテーブルに基づいて、サーバ21から提供された所定の各種点検情報が記憶されている。例えば、「点検実施作業データベース」(図9参照)に記憶されている各種点検情報の少なくとも一部(例えば、ある「点検日」にのみ関連した他の各種の点検情報)、等が記憶されている。
【0234】
操作部としての表示部44は、点検者が各種の点検結果の選択入力情報を選択入力すると、当該各種の点検結果の選択入力情報をCPU42に供給する。
【0235】
更に、通信I/F45は、ネットワーク51に対して通信可能としてなるものであり、点検情報等の各種情報を送受信する機能を有する。
【0236】
CPU42は、この点検結果の選択入力情報が供給されると、通信先であるサーバ21に対する接続要求を、通信I/F45を介してネットワーク51に対して行う。ネットワーク51には、最寄りの基地局、プロバイダ(図示せず)等が含まれており、それらは、上述した要求をサーバ21に受け渡す。従って、端末装置41Aからサーバ21に対してある情報の提供を要求した場合には、ネットワーク51の基地局が当該要求をサーバ21に受け渡す。
【0237】
尚、本実施形態では、端末装置41Aにおける点検結果の選択入力情報は、ネットワーク51を介して送信されることにより、サーバ21に提供されることとしたが、本発明はこれに限らず、ネットワーク51を介して送信される以外にも、点検結果の選択入力情報を、着脱可能なメモリカード等の記憶媒体に記憶し、このメモリカード等の記憶媒体により直接に提供することとしてもよい。
【0238】
更にまた、カメラ48は、「点検設備」等の状態を撮像する機能を有し、撮像した情報を記憶部46に供給する。
【0239】
「カメラ48」は、請求項中の、「撮像手段」、の一部を構成するものに相当する。
【0240】
[端末装置における表示例]
上述した如くCPU42は、サーバ21から上述した各種の点検情報データベース(図4から図10)に基づいて提供された各種の点検情報を受け取り、この受け取った各種の点検情報を記憶部46に記憶する。そして、この記憶部46に記憶した各種の点検情報データベースに記憶されている各種の点検情報に基づいて、後述する画像を表示部44に表示することになる。
【0241】
この各種の点検情報に基づく画像データを表示部44に供給することにより、表示部44に画像が表示され、図17から図25に示す各種アプリケーションを操作することとなる。
【0242】
図17は、本発明の一実施形態における端末装置41Aの表示部44に表示されるメインメニュー画面の概略を示す一例である。
【0243】
図18は、本発明の一実施形態における端末装置41Aの表示部44に表示される点検コース選択画面の概略を示す一例である。
【0244】
図19は、本発明の一実施形態における端末装置41Aの表示部44に表示される設備選択画面の概略を示す一例である。
【0245】
図20は、本発明の一実施形態における端末装置41Aの表示部44に表示される点検作業画面1の概略を示す一例である。
【0246】
図21は、本発明の一実施形態における端末装置41Aの表示部44に表示される点検作業画面2の概略を示す一例である。
【0247】
図22は、本発明の一実施形態における端末装置41Aの表示部44に表示される点検者登録画面1の概略を示す一例である。
【0248】
図23は、本発明の一実施形態における端末装置41Aの表示部44に表示される点検者登録画面2の概略を示す一例である。
【0249】
図24は、本発明の一実施形態における端末装置41Aの表示部44に表示される点検結果一覧画面の概略を示す一例である。
【0250】
図25は、本発明の一実施形態における端末装置41Aの表示部44に表示されるカメラモード画面の概略を示す一例である。
【0251】
この処理において表示される画像の表示例について、最初は図17に示す如き画面が表示されることとなる。また、図17に示す如き画面が表示され、その後の操作に基づいて、図18から図25の画面が表示されることとなる。
【0252】
端末装置41Aの表示部44には、図17に示す如く、本点検システム10におけるメインメニュー画面が表示される。
【0253】
尚、本実施形態における端末装置41Aでは、このメインメニュー画面が、端末装置41Aの電源を投入することにより、自動的に表示されるものであるが、本発明はこれに限らず、自動的に表示されるものでなくとも、点検者の操作に基づいて表示されるものであってもよい。
【0254】
このメインメニュー画面の下方には、4つの選択ボタン画像1004(1004A〜1004D)が表示される。これらの選択ボタン画像1004(1004A〜1004D)は、点検開始ボタン画像1004A、点検者登録ボタン画像1004B、結果一覧ボタン画像1004C、点検継続ボタン画像1004Dという4つのボタン画像から構成されている。点検者がそれらの操作ボタン画像に触接することにより、メニュー選択され、図18、図22、図24に示す如き画像が表示されることとなる。
【0255】
点検開始ボタン画像1004Aが選択された場合には、図18に示す如く、点検コース選択画面が表示される。また、点検者登録ボタン画像1004Bが選択された場合には、図22に示す如く、点検者登録画面が表示される。更には、結果一覧ボタン画像1004Cが選択された場合には、図24に示す如く、点検結果一覧画面が表示される。更にまた、点検継続ボタン画像1004Dが選択された場合には、点検作業を中断した画面が表示される。以下、図17から図25の各図面に基づいて表示部44に表示される各種画面について説明する。
【0256】
図17に示す「メインメニュー画面」において、点検開始ボタン画像1004Aが選択された場合には、図18に示す如く、「点検コース選択画面」が表示される。
【0257】
この「点検コース選択画面」の中央には、一又は複数の点検コース画像1005が表示される。また、点検コース選択画面の下方には、メニュー選択ボタン画像1006と、OKボタン画像1007と、が表示される。
【0258】
例えば、符号1005Aに示す点検コース画像の一が触接されたと検知した場合には、選択されたことを示すため、その点検コース画像1005Aを反転表示、若しくは、着色表示させる。また、この点検コース画像1005Aが選択された状態で、OKボタン画像1007が触接されたと検知した場合には、図19に示す「設備選択画面」が表示部44に表示される。また、メニュー選択ボタン画像1006が触接されたと検知した場合には、「メインメニュー画面」が表示されることとなる。
【0259】
このように、図18に示す点検コース画像の一1005Aが選択され、更に、OKボタン画像が選択された場合には、図19に示す如く、「設備選択画面」が表示される。
【0260】
この設備選択画面の上方には、選択された点検コース画像1011が表示される。また、設備選択画面の中央には、一又は複数の設備画像1008が表示される。更には、設備選択画面の下方には、メニュー選択ボタン画像1006と、OKボタン画像1007と、戻るボタン画像1009と、が表示される。
【0261】
例えば、符号1008Aに示す設備画像の一が触接されたと検知した場合には、選択されたことを示すため、その設備画像1008Aを反転表示、若しくは、着色表示させる。また、この設備画像1008Aが選択された状態で、OKボタン画像1007が触接されたと検知した場合には、図20に示す如く、「点検作業画面」が表示部44に表示される。また、メニュー選択ボタン画像1006が触接されたと検知した場合には、「メインメニュー画面」が表示されることとなる。更には、戻るボタン画像1009が触接されたと検知した場合には、一つ前の画面が表示される。
【0262】
このように、図19に示す設備選択画像の一1008Aが選択され、更に、OKボタン画像1007が選択された場合には、図20に示す如く、「点検作業画面」が表示される。
【0263】
この点検作業画面の上方には、選択された点検コース画像1011と、選択された設備画像1012と、が表示される。また、その設備画像1012の下方には、点検項目画像1013が表示される。また、その点検項目画像1013の下方には、各種の点検結果入力ボタン画像1014(1014A〜1014C)が表示される。尚、点検結果入力ボタン画像1014には、OKボタン画像1014Aと、NGボタン画像1014Bと、注意画像1014Cと、が含まれている。更には、その各種の点検結果入力ボタン画像1014の下方には、状態表示画像1015が表示される。更にまた、状態表示画像1015の下方には、中断ボタン画像1016と、次へボタン画像1017と、戻るボタン画像1009と、が表示される。
【0264】
具体的には、点検項目画像1013には、点検対象設備の点検項目の内容が、「温度計は正常範囲か?」というように、質問形式で表示される。
【0265】
この点検項目の内容に一致すると点検者が判別した場合には、OKボタン画像1014Aに触接し、上述した点検項目の内容に一致すると点検者が判別しない場合には、NGボタン画像1014Bに触接することとなる。また、それ以外に選択するケースがあると点検者が判別した場合には、注意画像1014Cに触接することとなる。また、この触接の結果は、状態表示画像1015に表示されることとなる。
【0266】
この状態で、次へボタン画像1017が触接された場合には、この点検結果が記録されることとなる。また、中断ボタン画像1016が触接された場合には、この点検結果が一時的に記録され、図17に示す如きメインメニュー画面が表示される。そして、図17に示す点検継続ボタン画像1004Dが触接された場合には、この一時的に記録された点検結果が再度表示されることとなる。
【0267】
このように、点検作業を行う点検者は、点検結果の入力を、具体的な数値入力、文字入力等で行う必要がなく、端末装置の表示画面上に表示されている複数の点検結果の中から、該当する点検結果を選択するだけで行うことができ、かつ、その入力を該当する点検結果が表示されている画像に触れるだけで行うことができる。このため、点検結果の入力に要する時間を削減し、入力の煩わしさを解消することが期待でき、点検作業効率を高めることが期待できる。
【0268】
また、「前記端末装置の表示部に表示される複数の点検情報画像は、質問形式の文章を示す文字画像で表示されるものであり、かつ、前記端末装置の表示部に表示される複数の点検結果情報画像は、前記質問形式の文章に応答する文字画像で表示されるものである」ように構成する場合には、点検者は、例えば、表示画面に、「温度は20℃〜25℃ですか?」という点検情報画像が表示され、それに応答する点検結果画像として表示画面に表示される「OK」又は「NG」のいずれかを選択するというように、点検作業が対話式で進められ、基本的に「OK」又は「NG」のいずれかの選択入力を行うことで点検作業を行うことができ、点検作業を行う設備等の専門知識に乏しい者であっても、点検作業を容易に行うことが期待できる。
【0269】
また、上述した各種の点検結果入力ボタン画像1014を触接する場合には、図21に示す如き画面が表示されるケースもある。
【0270】
この点検作業画面では、図21に示す如く、点検項目画像1013の下方に、点検結果選択画像1018がポップアップ表示される。例えば、点検項目が「温度計は正常範囲か?」という内容であり、OKボタン画像1014Aが選択入力されたときには、詳細内容として、例えば、「−10℃〜0℃」、「0℃〜10℃」、といった詳細な点検結果情報を複数表示させ、点検者は詳細な点検結果を選択入力できるようになる。
【0271】
符号1018Aに示す点検結果選択画像の一(例えば、「−10℃〜0℃」)が触接されたと検知した場合には、選択されたことを示すため、その点検結果選択画像1018Aを反転表示、若しくは、着色表示させる。また、この点検結果選択画像1018Aが選択された状態で、次へボタン画像1017が触接されたと検知した場合には、選択された点検結果選択画像1018Aが示す点検結果として記録されることとなる。
【0272】
このように、点検作業を行う点検者は、点検結果の入力を、具体的な数値入力、文字入力等で行う必要がなく、端末装置の表示画面上に表示されている複数の点検結果の中から、該当する点検結果を選択するだけで行うことができ、かつ、その入力を該当する点検結果が表示されている画像に触れるだけで行うことができる。このため、点検結果の入力に要する時間を削減し、入力の煩わしさを解消することが期待でき、点検作業効率を高めることが期待できる。
【0273】
また、点検作業が対話式で進められ、基本的に「OK」又は「NO」のいずれかの選択入力を行うことで点検作業を行うことができ、点検作業を行う設備等の専門知識に乏しい者であっても、点検作業を容易に行うことが期待できる。
【0274】
更に、図20に示す各種の点検結果入力ボタン画像1014(1014A〜1014C)の一を触接する場合には、図25に示す如き画面が表示されるケースもある。
【0275】
図25は、カメラモードに移行したことを示す「カメラモード画面」であり、このカメラモード画面では、端末装置41Aに備えられたカメラ48(図16参照)により撮像されている画像が撮像フレーム1040内に表示される。また、撮像フレーム1040の下部には、シャッタボタン画像1042が表示される。
【0276】
撮像フレーム1040に画像が表示されている状態で、シャッタボタン画像1042が触接されたと検知した場合には、検知した際に撮像フレーム1040に表示されていた画像が、静止表示される。
【0277】
また、撮像フレーム1040に画像が静止表示されている状態で、OKボタン画像1007が触接されたと検知した場合には、撮像フレーム1040に静止表示されている画像が画像データとして端末装置41Aの記憶部46に記憶される。
【0278】
一方、撮像フレーム1040に画像が静止表示されている状態で、キャンセルボタン画像1032が触接されたと検知した場合には、撮像フレーム1040に静止表示されている画像の静止状態が解除され、カメラ48(図16参照)により撮像されている画像が撮像フレーム1040内に表示され、再びシャッタボタン画像1042が触接されたと検知した場合には、検知した際に撮像フレーム1040に表示されていた画像が、静止表示されるのである。
【0279】
これにより、点検作業を行う際に、点検作業を行う設備等の画像を撮像することができ、撮像した設備等の画像データをサーバに提供することができる。これにより、点検設備に異常があったときに、異常がある箇所を画像としてサーバに提供することができるので、異常の原因が一見して判別でき、点検結果がより確実なものとなることが期待できる。また、異常があった設備を早期に、より確実に、修理、調整を行うことが期待できる。
【0280】
尚、本実施形態における端末装置では、静止表示された画像をサーバに提供することとしたが、本発明はこれに限らず、サーバに提供される画像は、静止画であると、動画であるとを問わない。
【0281】
更にまた、上述した図20に示す「点検作業画面」において各種の点検結果入力ボタン画像1014のうちNGボタン画像1014Bを触接し、次へボタン画像1017が触接されたと検知した場合には、図21の符号1018が示す位置に、設備メンテナンス詳細情報画像がポップアップ表示されることとしてもよい。
【0282】
この設備メンテナンス詳細情報画像は、点検作業を行った設備に異常箇所があることが発見された場合に、この点検設備が有する異常箇所を点検者に修理、調整させるための方法、手順等が含まれる画像を示すものである。
【0283】
尚、この設備メンテナンス詳細情報は、サーバ21の記憶部26に、各種の点検情報に関連付けられて予め記憶されており、サーバ21から端末装置41Aに提供された各種の点検情報に関連付けられて提供される。
【0284】
これにより、端末装置は、「前記端末装置における点検結果情報入力手段により入力された点検結果が異常な状態を示す点検結果である場合には、当該異常な状態を示す点検結果の異常修正情報を表示部に表示させる」ので、点検作業が終了する前の段階で、点検設備の異常箇所を発見し、点検作業中に点検設備の異常箇所を早期に修理、調整することが期待でき、工場等に損害が生じてしまうことを防止することが期待できる。
【0285】
また、図17に示す「メインメニュー画面」において点検者登録ボタン画像1004Bが選択された場合には、図22に示す如く、点検者登録画面が表示される。
【0286】
この点検者登録画面の中央には、点検者一覧画像1031が表示される。また、その点検者一覧画像1031の下方には、メニュー選択ボタン画像1006と、OKボタン画像1007と、キャンセルボタン画像1032と、が表示される。
【0287】
例えば、符号1031Aに示す点検者画像の一が触接されたと検知した場合には、選択されたことを示すため、その点検者一覧画像1031Aを反転表示、若しくは、着色表示させる。また、この点検者一覧画像1031Aが選択された状態で、OKボタン画像1007が触接されたと検知した場合には、図23に示す如く、点検者確認画面がポップアップ表示される。
【0288】
この点検者確認画面は、図23に示す如く、点検者確認画像1033と、NOボタン画像1035と、OKボタン画像1036と、から構成されており、上述した点検者登録画面により選択された点検者が点検者確認画像1033として表示される。そして、OKボタン画像1035が触接されたと検知したことにより、点検者の登録を行い、NGボタン画像が触接されたと検知したことにより、図22に示す如く、点検者登録画面が再表示されることとなる。
【0289】
尚、本実施形態においては、点検作業を行う点検実施者の登録は、図22、図23に示すように、複数の点検者画像のなかから、一又は複数を選択することとしたが、本発明はこれに限らず、選択入力ではなく、点検実施者に任意に入力されることとしてもよい。
【0290】
次いで、図17に示す結果一覧ボタン画像1004Cが選択された場合には、図24に示す如く、「点検結果一覧画面」が表示される。尚、図20、図21において、各種の点検結果入力ボタン画像1014のうち一が触接され、次へボタン画像1017が触接されたときに、必要な点検結果の選択入力が全て行われ、点検作業が終了したと判別された場合においても、この画面が表示されることとなる。
【0291】
この「点検結果一覧画面」の上方には、選択された点検コース画像1011と、選択された設備画像1012と、が表示される。また、その設備画像1012の下方には、点検項目一覧画像1021が表示される。更には、この点検項目一覧画像1021の下方には、メニュー選択ボタン画像1006と、修正ボタン画像1022と、が表示される。
【0292】
この「点検結果一覧画面」においては、すでに点検結果の選択入力を行った点検項目について修正を加える場合には、以下のように操作を行う。
【0293】
例えば、符号1021Aに示す点検項目一覧画像の一が触接されたと検知した場合には、選択されたことを示すため、その点検項目一覧画像1021Aを反転表示、若しくは、着色表示させる。また、この点検項目一覧画像1021Aが選択された状態で、修正ボタン画像1022が触接されたと検知した場合には、図20に示す如く、点検作業画面が表示され、点検作業を修正することができることとなる。
【0294】
また、この点検結果一覧画面において、点検作業が行われなかった点検項目が存在する場合には、表示された点検項目一覧画像1021のうち、点検作業が行われなかった点検項目一覧画像1021Aの一又は複数を反転表示、若しくは、着色表示させる場合がある。
【0295】
この点検作業が行われなかった点検項目、つまり点検漏れのあった点検項目について点検結果を選択入力する場合には、この点検項目一覧画像1021Aが反転表示、若しくは、着色表示された状態で、修正ボタン画像1022が触接されたと検知した場合には、図20に示す如く、点検作業画面が表示され、点検作業が行われなかった点検項目が表示され、点検作業が行われなかった設備等の点検作業を行うことができることとなる。
【0296】
これにより、点検作業が終了する前の段階で、点検漏れ等を発見し、点検作業中に点検漏れ等を修正することが期待でき、また、点検漏れ、点検ミス等が生じた点検箇所が重要度の高い点検箇所であった場合に工場等に損害が生じてしまうことを防止することが期待できる。
【0297】
また、点検漏れ、点検ミス等が生じた箇所の点検を行うために、再度点検作業を行うという、無駄な時間、労力等が費やされるおそれを軽減することが期待できる。
【0298】
図17に示す「メインメニュー画面」において、点検継続ボタン画像1004Dが選択された場合には、図20に示す如く、点検作業画面が表示される。この点検作業画面では、図20に示す中断ボタン画像1016が触接されたときの状態を維持し、その状態が再度表示されることとなる。
【0299】
[情報処理システムの動作]
次に、本実施形態の点検システムを構成する各装置で行われる処理について図26から図28を用いて説明する。
【0300】
以下においては、サーバ21、端末装置41Aは予め起動されており、上述したサーバ21のCPU22、端末装置41AのCPU42において用いられる変数は所定の値に初期化され、定常動作しているものとする。
【0301】
[システム全体の処理]
図26は、本実施形態の点検システム10を構成するサーバ21、端末装置41Aの間でのデータや信号の提供、取得を説明するためのシステム全体の処理をタイミングチャート示す図である。
【0302】
図26に示す如く、最初に、サーバ21では、点検情報入力処理を実行する(ステップS101)。本点検システム10を利用して点検情報を入力するユーザは、図12、図13に示す如く、表示部27に表示される「点検情報作成画面」に従って各種の点検情報を入力することとなる。この処理においてサーバ21の入力部24は、各種の入力情報を取得し、その各種入力情報を、データバスBUSを介して、CPU22に供給する。この処理が終了したときには、ステップS102に処理を移す。
【0303】
尚、本実施形態における点検システム10では、入力部24により入力された点検情報を受け取るものであったが、本発明はこれに限らず、ネットワーク51を介して点検情報を受け取るものであってもよく、例えば、電子メール等が該当する。
【0304】
次いで、サーバ21では、点検情報データテーブル作成処理を行う(ステップS102)。この処理において、サーバ21におけるCPU22は、入力部24から供給された各種の入力情報、即ち、入力者により入力された、「点検名」、「点検コース」、「点検設備」(何れも図12参照)、「点検日」、「点検項目」、「点検結果」(いずれも図13参照)等、各種の点検情報を記憶部26に記憶する。また、この点検情報は、上述した各種のデータベース(図4から図10参照)に示す如き、各々が関連付けられて記憶されるものである。この処理が終了したときには、ステップS103に処理を移す。
【0305】
次いで、サーバ21では、点検情報提供処理を実行する(ステップS103)。この処理において、CPU22は、上述したステップS102の処理において作成し、記憶部26に記憶した、各種のデータベースに基づいて、「点検名」、「点検コース」、「点検設備」、「点検項目」、「点検結果」等の各種の点検情報を読み出し、その読み出した各種点検情報を、この点検情報に基づいて各種の動作を行わせるプログラム等とともに、通信I/F25を介して端末装置41Aに提供する。
【0306】
これにより、点検作業の順回路を示す点検コース、点検コースに含まれる点検設備、点検設備で行うべき点検項目、点検項目に応じて選択入力を行うための複数の点検結果等、所定の点検作業を行う際に必要なデータが一括して送信されることとなる。
【0307】
また、この各種の点検情報の提供タイミングは、上述した如く、「点検実施情報データテーブル」の各種の点検情報と関連付けられて記憶されている「点検日」情報に基づいて、所定の日時が到来したと判別した場合に提供される。更に、「点検日」情報に基づき、所定の日時が到来したと判別した場合に限らず、入力部24からの提供信号を受け取ったと判別した場合、更にまた、端末装置41Aから提供要求信号を受け取った場合等、に端末装置41Aに提供されるものである。この処理が終了したときには、ステップS104に処理を移す。
【0308】
尚、本実施形態における上述したステップS103の処理においては、各種の点検情報等を、サーバ21から端末装置41Aに通信I/F45を介して送信することとしたが、本発明はこれに限らず、ネットワーク51を介して通信を行うこととはせず、メモリカード等の記憶媒体により、直接提供することとしてもよい。
【0309】
一方、端末装置41Aでは、点検情報受取処理を実行する(ステップS201)。この処理において、CPU42は、ステップS103の処理によりサーバ21から提供された、上述した各種の点検情報を、ネットワーク51、通信I/F45を介して受け取る。この処理が終了したときには、ステップS202に処理を移す。
【0310】
尚、本実施形態における上述したステップS201の処理においては、サーバ21から送信された点検情報データ等を通信I/F45を介して受信することとしたが、本発明はこれに限らず、サーバ21を介して通信を行うこととはせず、メモリカード等の記憶媒体により、直接提供することとしてもよい。
【0311】
次いで、点検情報データ記録処理を実行する(ステップS202)。この処理において、端末装置41AにおけるCPU42は、上述したステップS201の処理においてサーバ21から受け取った点検情報等を記憶部46に記憶する。この処理が終了したときには、ステップS203に処理を移す。
【0312】
次いで、点検結果選択入力処理を実行する(ステップS203)。この処理において、端末装置41AにおけるCPU42は、上述したステップS202の処理において記憶部46に記憶した各種の点検情報等を読み出し、その読み出した点検情報等に基づいて、表示部44に、上述した図17〜図25に示す如き点検作業画像を表示させる画像表示処理、点検結果の選択入力処理、選択入力された点検結果の記憶処理等、点検作業の実施に関する各種の処理を行う。詳しくは、図27を用いて後述する。この処理が終了したときには、ステップS204に処理を移す。
【0313】
次いで、点検作業が終了したか否かを判断する(ステップS204)。この処理において、CPU42は、点検作業が終了したか否か、即ち、上述したステップS203の処理において記憶部46に記憶した点検結果の選択入力情報が、「点検項目」に関連付けられて、所定の領域にすべて記憶されているか否かを判断する。CPU42は、点検結果の選択入力情報が、「点検項目」に関連付けられて、所定の領域にすべて記憶されていると判別した場合には、ステップS205に処理を移し、点検結果の選択入力情報が、「点検項目」に関連付けられて、所定の領域にすべて記憶されていないと判別した場合には、ステップS202に処理を移し、いまだ点検結果の選択入力情報が記憶されていない「点検項目」を判別し、この判別した「点検項目」を「点検作業画面」(図20参照)に所定の画像を表示させる。この処理が終了した場合には、ステップS205に処理を移す。
【0314】
次いで、点検結果一覧表示処理を実行する(ステップS205)。この処理において、CPU42は、上述したステップS203の処理において、記憶部46に記憶した、「点検コース」、「点検設備」、「点検項目」、選択入力された「点検結果」等、各種の点検情報を読み出し、その読み出した点検情報に基づいて、表示部44に「点検結果一覧画面」(図24)を表示する。この処理が終了したときには、ステップS206に処理を移す。
【0315】
次いで、点検作業の修正があるか否かを判断する(ステップS206)。この処理において、CPU42は、図24に示す如く、表示部44に表示した「点検結果一覧画面」において、修正ボタン画像1022が触接されたか否かを判断する。CPU42は、修正ボタン画像1022が触接されたと判別した場合には、修正があると判別し、ステップS202に処理を移し、修正ボタン画像1022が触接されていないと判別した場合には、修正がないと判別し、ステップS207に処理を移す。
【0316】
次いで、点検結果選択入力情報提供処理を実行する(ステップS207)。この処理において、CPU42は、上述したステップS203の処理において、記憶部46に記憶した、点検作業を実行した結果を示す、各種の点検結果選択入力情報、これに関連付けられた各種の点検情報を読み出し、その読み出した各種の点検結果選択入力情報、これに関連付けられた各種の点検情報を、通信I/F45を介してサーバ21に送信する。この処理が終了したときには、本サブルーチンを終了させる。
【0317】
次いで、サーバ21では、点検結果選択入力情報受取処理を実行する(ステップS104)。この処理において、サーバ21のCPU22は、上述したステップS207の処理において、端末装置41Aから送信された、各種の点検結果選択入力情報、これに関連付けられた各種の点検情報を通信I/F25を介して受信する。この処理が終了したときには、ステップS105に処理を移す。
【0318】
尚、本実施形態における上述したステップS104の処理においては、端末装置41Aから送信された、点検作業を実行した結果を示す選択入力データを通信I/F25を介して受信することとしたが、本発明はこれに限らず、通信を行うこととはせず、メモリカード等の記憶媒体により、端末装置41から直接点検情報データを受け取ることとしてもよい。
【0319】
次いで、点検結果選択入力情報記憶処理を実行する(ステップS105)。この処理において、CPU22は、上述したステップS104の処理において、端末装置41Aから受信した各種の点検結果選択入力情報、これに関連付けられた各種の点検情報をサーバ21の記憶部26に記憶する。この処理が終了したときには、ステップS106に処理を移す。
【0320】
次いで、点検結果履歴データベース作成処理を実行する(ステップS106)。この処理において、CPU22は、上述したステップS105の処理において、記憶部26に記憶した各種の点検結果選択入力情報、これに関連付けられた各種の点検情報に基づいて、「点検結果履歴データベース」(図10参照)を作成する。この処理が終了したときには、ステップS107に処理を移す。
【0321】
次いで、評価判定処理を実行する(ステップS107)。この処理において、CPU22は、上述したステップS106の処理において、記憶部26に記憶した「点検結果履歴データベース」に基づいて評価判定処理を行う。詳しくは図28を用いて後述する。この処理が終了したときには、直ちに本サブルーチンを終了させる。
【0322】
尚、本実施形態における点検システム10では、端末装置41AのステップS203の処理において選択入力された点検結果選択入力情報を、ステップS203の処理において点検作業が終了した場合に一括して送信することとしたが、本発明はこれに限らず、端末装置41Aにおいて選択入力された点検結果選択入力情報を、点検者により選択入力が行われるごとに逐一サーバ21に送信することとしてもよい。
【0323】
これによれば、例えば、ひとつの点検項目についての点検結果を入力したときに、または、ひとつの点検設備について点検が終了したときに、または、ひとつの点検コースについて点検が終了したときに、というように、点検作業中にその都度、サーバに点検結果を送信することができ、点検作業終了後に送信する場合と比較して、いち早く点検結果を入力することができ、サーバ側でこの点検結果を参照することができる。
【0324】
また、このように、選択入力が行われるごとに逐一サーバ21に送信する場合には、以下のような処理を行うこととしてもよい。
【0325】
例えば、ステップS203の処理において点検結果の選択入力が行われると、CPU42は、通信のための電波状況を検知し、送信可能か否かを判断する。CPU42は、アンテナにより電波を受信していると検知した場合には、電波状況が良好であると判別し、点検結果選択入力情報を通信I/F45、ネットワーク51を介してサーバ21に送信する。一方、アンテナにより電波を受信していないと検知した場合には、電波状況が不良であると判別し、選択入力された点検結果選択入力情報を記憶部46に記憶する。そして、次の点検を実行するべく、ステップS203に処理を移し、点検結果選択入力処理を実行する。点検結果の選択入力が行われると、CPU42は、通信のため、再び電波状況を検知し、送信可能か否かを判断する。つまり、電波状況が不良であると判別した場合には、電波状況が良好と判別されるまで選択入力された点検結果選択入力情報を記憶部46に累積的に記憶することとなる。
【0326】
これにより、電波状況の悪い環境では、サーバ21へデータの提供を行わず、情報を累積的に記憶し、電波状況の良好な場合に確実に送信処理を行うこととなるので、送信が失敗することによる点検結果選択入力情報のサーバ21への未入力を防ぐことが期待できる。
【0327】
また、点検作業が行われ、点検結果選択入力情報が入力されるたびに送信することとなるので、点検と時間の開きなく入力が行われる、サーバ21を操作するユーザは、点検設備の状態を時間の開きなく確認することができ、また、後述するカメラ48により点検設備の画像情報等を送信すると、より一層、設備の状態を時間の開きなく確認することが期待でき、異常等が発生している場合には、迅速な対応をとることが期待できるものである。
【0328】
尚、上述した如く、電波状況を検知し、電波状況の良好なときに送信する方法とは別の送信方法により送信することとしてもよい。例えば、点検作業を実施すべき点検順路、点検スケジュールは「点検コース」情報として決められているものであるので、その「点検コース」の示す点検順路の中で電波状況が良好な場所を判別しておき、この場所を通過する時間を予め決めておくことにより、この場所を通過する時間となった場合に、送信処理を行うこととしてもよい。
【0329】
これにより、送信が失敗することによる点検結果選択入力情報のサーバ21への未入力を防ぐことが期待できる。
【0330】
また、点検作業が行われ、点検結果選択入力情報が入力されるたびに送信することとなるので、点検と時間の開きなく入力が行われる、サーバ21を操作するユーザは、点検設備の状態を時間の開きなく確認することができ、また、後述するカメラ48により点検設備の画像情報等を送信すると、より一層、設備の状態を時間の開きなく確認することが期待でき、異常等が発生している場合には、迅速な対応をとることが期待できる。
【0331】
更に、上述した効果に加えて、送信する場所、時間が決定されており、ある所定の時間になった場合には必ず送信処理が行われることとなり、送信時間に送信があったか否かにより、点検実施者のトラブルや、怠慢等、点検作業を行う点検実施者の点検作業を管理することが期待できる。
【0332】
[点検結果選択入力処理]
図27は、上述した図27に示すステップS203の処理において呼び出される点検結果選択入力処理の流れを示すフローチャート図である。
【0333】
図27に示す如く、最初に、画像表示処理を実行する(ステップS211)。この処理において、端末装置41AにおけるCPU42は、上述した図26に示すステップS202の処理において記憶部46に記憶した各種の点検情報等を読み出し、その読み出した各種の点検情報等に基づいて、表示部44に、上述した図17〜図25に示す如き点検作業画像を表示させる。この処理が終了したときには、ステップS212に処理を移す。
【0334】
次いで、選択入力受付処理を実行する(ステップS212)。この処理において、端末装置41AにおけるCPU42は、上述したステップS211の処理において、表示部44に表示された点検作業画像に応じて、点検実施者により例えば、図19に示す如く、「OK」、「NG」、「注意」等のボタン画像のうちいずれか一のボタン画像が触接されたことを検知する。この処理が終了したときには、ステップS213に処理を移す。
【0335】
次いで、選択入力情報記憶処理を実行する(ステップS213)。この処理において、CPU42は、上述したステップS212の処理において、ボタン画像が触接され、選択入力が行われたと検知したときには、この選択入力が行われた各種の点検結果の選択入力情報を記憶部46に記憶する。この処理が終了したときには、ステップS214に処理を移す。
【0336】
次いで、選択入力された点検結果情報が正常範囲にあるか否かを判断する(ステップS214)。この処理において、CPU42は、上述したステップS213の処理において、記憶部46に記憶した点検結果の選択入力情報を読み出し、この読み出した点検結果の選択入力情報と、サーバ21から提供され、記憶部46に記憶されている「点検結果データベース」(図8参照)とを参照し、この点検結果の選択入力情報に関連付けられた「評価基準」情報を読み出す。そして、CPU22は、この読み出した「評価基準」情報が所定の値(例えば、「−5」)以下であるか否かを判断する。CPU22は、この読み出した「評価基準」情報が所定の値以下である、即ち、選択入力された点検結果情報が正常範囲ではないと判別した場合には、点検設備に異常箇所が存在すると判別し、ステップS215に処理を移す。一方、CPU42は、この読み出した「評価基準」情報が所定の値以下ではない、即ち、選択入力された点検結果情報が正常範囲であると判別した場合には、点検設備に異常箇所が存在しないと判別し、本サブルーチンを終了させる。
【0337】
次いで、カメラモードに切り替える処理を実行する(ステップS215)。この処理において、CPU42は、表示部44に「カメラモード画面」(図25参照)を表示させ、この端末装置41Aに備えられたカメラ48を撮像有効状態に移行させる。この処理が終了した場合には、ステップS216に処理を移す。
【0338】
次いで、シャッタが検知されたか否かを判断する(ステップS216)。この処理において、CPU42は、図25に示す如く、「カメラモード画面」に表示されたシャッタボタン画像1042が触接されたか否かを判断する。CPU42は、シャッタボタン画像1042が触接されたと判別した場合には、ステップS217に処理を移し、シャッタボタン画像1006が触接されていないと判別した場合には、ステップS216に処理を移す。この処理が終了した場合には、ステップS217に処理を移す。
【0339】
次いで、画像記憶処理を実行する(ステップS217)。この処理において、CPU42は、表示部44に表示されたカメラモード画面(図25参照)において、上述したステップS216の処理において撮像フレーム1040に画像が表示されている状態でシャッタボタン画像1042が触接されたと判別したときには、触接された際に撮像フレーム1040に表示されていた画像を静止表示し、この画像が静止表示されている状態で、OKボタン画像1007が触接されたと判別したときには、撮像フレーム1040に静止表示した画像を「点検画像」情報として、この「点検画像」を各種の点検情報と関連付けて、記憶部46に記憶する。この処理が終了したときには、本サブルーチンを終了させる。
【0340】
このように、「端末装置は、画像を撮像し得る撮像手段を備える」ので、点検作業を行う際に、点検作業を行う設備等の画像を撮像することができ、撮像した設備等の画像データをサーバに提供することができる。これにより、点検設備に異常があったときに、異常がある箇所を画像としてサーバに提供することができるので、異常の原因が一見して判別でき、点検結果がより確実なものとなることが期待できる。また、異常があった設備を早期に、より確実に、修理、調整を行うことが期待できる。
【0341】
次いで、評価判定処理を実行する(ステップS107)。この処理において、CPU22は、上述したステップS106の処理において、記憶部26に記憶した「点検結果履歴データベース」に基づいて評価判定処理を行う。
【0342】
ステップS106の処理において作成された「点検結果履歴データベース」は、「点検実施日時」、「点検名」、「点検コース」、「点検設備」、「点検項目」、「点検結果」等、実施した各種の点検作業に関する情報と、「点検結果」に応じた点検結果の評価基準を示す「点検ポイント」情報が関連付けられて記憶されている。
【0343】
この点検結果の評価基準を示す「点検ポイント」は、点検設備において或る内容の点検作業を行った結果に基づいて、その点検設備の安全度、耐久度、老朽度等を判定するための基準となるものである。
【0344】
例えば、異常がない場合(「OK」)は「0」ポイントとし、異常がある場合(「NG」)は「−1」ポイントとして、その設備ごとの「点検結果」に関連付けられた「点検ポイント」について集計を行い、ある基準値(「−10」)以下となった場合には、その設備になんらかの異常があると判別するものである。この処理が終了したときには、直ちに本サブルーチンを終了させる。
【0345】
尚、上述したステップS107の処理において、算出した「点検ポイント」が、ある基準値(「−10」)以下であると判別し、その設備になんらかの異常があると判別した場合には、サーバ21の表示部27に、異常のある設備、以上のレベル、等を報知することとしてもよい。また、画像に限らず、音声により報知を行うこととしてもよい。
【0346】
また、端末装置41Aの表示部44に画像を表示、又は、音声により報知を行うこととしてもよい。
【0347】
更に、本実施形態では、上述したステップS107における評価判定処理はサーバ21で行われるものであったが、本発明はこれに限らず、この評価判定処理は端末装置41Aで行われることとしてもよい。
【0348】
端末装置で報知を行う場合には、端末装置41Aの表示部44に、設備メンテナンス詳細情報画像を表示することとしてもよい。
【0349】
この設備メンテナンス詳細情報画像は、点検作業を行った設備に異常箇所があることが発見された場合に、この点検設備が有する異常箇所を点検者に修理、調整させるための方法、手順等が含まれる画像を示すものである。
【0350】
これにより、異常のあった点検設備を点検実施者に早急に修理、修繕させることが期待できるものである。
【0351】
尚、この設備メンテナンス詳細情報は、サーバ21の記憶部26に、各種の点検情報に関連付けられて予め記憶されており、サーバ21から端末装置41Aに提供された各種の点検情報に関連付けられて提供される。
【0352】
[評価判定処理]
図28は、上述した図26に示すステップS107の処理において呼び出される評価判定処理の流れを示すフローチャート図である。
【0353】
図28に示す如く、最初に、点検ポイント読出処理画を実行する(ステップS111)。この処理において、サーバ21におけるCPU22は、記憶部26に記憶されている「点検ポイント」情報を読み出す。ステップS106の処理において作成された「点検結果履歴データベース」は、「点検実施日時」、「点検名」、「点検コース」、「点検設備」、「点検項目」、「点検結果」等、実施した各種の点検作業に関する情報と、「点検結果」に応じた点検結果の評価基準を示す「点検ポイント」情報が関連付けられて記憶されている。
【0354】
この点検結果の評価基準を示す「点検ポイント」は、点検設備において或る内容の点検作業を行った結果に基づいて、その点検設備の安全度、耐久度、老朽度等を判定するための基準となるものである。
【0355】
例えば、異常がない場合(「OK」)は「0」ポイントとし、異常がある場合(「NG」)は「−1」ポイントとして、その設備ごとの「点検結果」に関連付けられた「点検ポイント」について集計を行い、ある基準値(「−10」)以下となった場合には、その設備になんらかの異常があると判別するものである。
【0356】
本ステップS111の処理が終了したときには、ステップS112に処理を移す。
【0357】
次いで、点検ポイント演算処理を実行する(ステップS112)。この処理において、CPU22は、上述したステップS111の処理において読み出した「点検ポイント」情報に基づいて、「点検ポイント」の集計を行う。この処理が終了した場合には、ステップS113に処理を移す。
【0358】
次いで、演算結果記憶処理を実行する(ステップS113)。この処理において、CPU22は、上述したステップS112の処理において演算処理を実行した結果算出された「点検ポイント」情報を記憶部26に記憶する。この処理が終了した場合には、ステップS114に処理を移す。
【0359】
次いで、正常範囲か否かを判断する(ステップS114)。この処理において、CPU22は、記憶部26に記憶した「点検ポイント」情報が正常範囲内にあるか否かを判断する。CPU22は、「点検ポイント」情報が正常範囲内にあると判別した場合には、直ちに本サブルーチンを終了させ、「点検ポイント」情報が正常範囲内にないと判別した場合には、ステップS115に処理を移す。
【0360】
次いで、点検異常報知処理を実行する(ステップS115)。この処理において、CPU22は、「点検ポイント」が正常範囲内にない、例えば、ある基準値(「−10」)以下であると判別した場合には、その設備になんらかの異常があると判別し、サーバ21の表示部27に、異常のある設備、異常のレベル等を報知する。また、画像に限らず、音声により報知を行うこととしてもよい。更に、端末装置41Aの表示部44に画像を表示、又は、音声により報知を行うこととしてもよい。この処理が終了した場合には、直ちに本サブルーチンを終了する。
【0361】
尚、本実施形態では、上述したステップS107における評価判定処理はサーバ21で行われるものであったが、本発明はこれに限らず、この評価判定処理は端末装置41Aで行われることとしてもよい。
【0362】
端末装置で報知を行う場合には、端末装置41Aの表示部44に、設備メンテナンス詳細情報画像を表示することとしてもよい。
【0363】
この設備メンテナンス詳細情報画像は、点検作業を行った設備に異常箇所があることが発見された場合に、この点検設備が有する異常箇所を点検者に修理、調整させるための方法、手順等が含まれる画像を示すものである。
【0364】
これにより、異常のあった点検設備を点検実施者に早急に修理、修繕させることが期待できるものである。
【0365】
尚、この設備メンテナンス詳細情報は、サーバ21の記憶部26に、各種の点検情報に関連付けられて予め記憶されており、サーバ21から端末装置41Aに提供された各種の点検情報に関連付けられて提供される。
【0366】
【発明の効果】
本発明によれば、「複数の点検情報を記憶する点検情報記憶手段と、当該点検情報記憶手段により記憶された複数の点検情報を提供する点検情報提供手段と、を備えたサーバと、画像が表示される表示部と、前記サーバにおける点検情報提供手段から提供された複数の点検情報を受け取る点検情報受取手段と、を備えた端末装置と、からなる点検システムであって、前記端末装置は、前記点検情報受取手段により受け取った複数の点検情報に基づいて前記表示部に複数の点検情報画像の表示を行う点検情報画像表示手段と、前記点検情報画像表示手段により前記表示部に表示された複数の点検情報画像に応じて点検結果情報が入力される点検結果情報入力手段と、前記点検結果情報入力手段により入力された点検結果情報を記憶する点検結果情報記憶手段と、前記点検結果情報記憶手段により記憶された点検結果情報を前記サーバに提供する点検結果情報提供手段と、を備え、前記サーバは、前記端末装置が備える点検結果情報提供手段により提供された点検結果情報を受け取る点検結果情報受取手段と、を備え、前記サーバの備える点検情報記憶手段は、前記点検結果情報受取手段により受け取った点検結果情報と、前記点検情報提供手段により前記端末装置に提供した複数の点検情報と、を関連付けて記憶することを特徴とする」点検システムを提供し、点検システムは、サーバに記憶されている点検作業に関する情報を、端末装置に提供し、記憶させるので、点検実施者は、この端末装置を携帯しながら点検作業を行ことが可能となる。また、点検のチェック作業が、そのまま点検結果の入力作業となるので、点検作業が簡便となる。
【0367】
また、各種の点検情報、例えば、点検順路を示す「点検コース」、点検作業の対象となる「点検設備」、その設備における点検作業の具体的内容を示す「点検項目」等、が関連付けて記憶されるものであるため、あるコースで行う複数の点検設備、その点検設備で行うべき点検項目等、点検作業に関する各種の情報を管理することが容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態における点検システムの構成を示す概略図である。
【図2】本発明の一実施形態における点検システムの構成を示す概略図である。
【図3】本発明の一実施形態におけるサーバの電気的な構成を示すブロック図である。
【図4】本発明の一実施形態におけるサーバのデータベースを示す説明図である。
【図5】本発明の一実施形態におけるサーバのデータベースを示す説明図である。
【図6】本発明の一実施形態におけるサーバのデータベースを示す説明図である。
【図7】本発明の一実施形態におけるサーバのデータベースを示す説明図である。
【図8】本発明の一実施形態におけるサーバのデータベースを示す説明図である。
【図9】本発明の一実施形態におけるサーバのデータベースを示す説明図である。
【図10】本発明の一実施形態におけるサーバのデータベースを示す説明図である。
【図11】本発明の一実施形態におけるサーバにおける画像の表示例を示す概略図である。
【図12】本発明の一実施形態におけるサーバにおける画像の表示例を示す概略図である。
【図13】本発明の一実施形態におけるサーバにおける画像の表示例を示す概略図である。
【図14】本発明の一実施形態におけるサーバにおける画像の表示例を示す概略図である。
【図15】本発明の一実施形態におけるサーバにおける画像の表示例を示す概略図である。
【図16】本発明の一実施形態における端末装置の電気的な構成を示すブロック図である。
【図17】本発明の一実施形態における端末装置における画像の表示例を示す概略図である。
【図18】本発明の一実施形態における端末装置における画像の表示例を示す概略図である。
【図19】本発明の一実施形態における端末装置における画像の表示例を示す概略図である。
【図20】本発明の一実施形態における端末装置における画像の表示例を示す概略図である。
【図21】本発明の一実施形態における端末装置における画像の表示例を示す概略図である。
【図22】本発明の一実施形態における端末装置における画像の表示例を示す概略図である。
【図23】本発明の一実施形態における端末装置における画像の表示例を示す概略図である。
【図24】本発明の一実施形態における端末装置における画像の表示例を示す概略図である。
【図25】本発明の一実施形態における端末装置における画像の表示例を示す概略図である。
【図26】本発明の一実施形態における点検システムのフローチャートを示す図である。
【図27】本発明の一実施形態における端末装置のフローチャートを示す図である。
【図28】本発明の一実施形態における端末装置のフローチャートを示す図である。
【符号の説明】
10 点検システム
21 サーバ
22、42 CPU
23、43 メモリ
24 入力部
25、45 通信インターフェイス
26、46 記憶部
27、44 表示部
31 データ供給装置
41 端末装置
44 表示部
48 カメラ
51 ネットワーク
【発明の属する技術分野】
本発明は、点検作業に関する情報を管理する点検管理システム、サーバ、端末装置及び記録媒体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、工場等で行われる設備点検作業は、点検者が工場内の各々の設備を巡回点検することにより行われ、その点検結果は、点検者により、直接、点検用紙等に手書きで記入されるか、手書きで記入を行わない場合は、携帯可能なデータ入力装置等を用いてこれに入力することにより点検作業が実施されていた。
【0003】
また、工場等で設備点検作業を実施することにより収集された点検結果は、点検終了後、工場等を管理する管理場所等に足を運び、設置されている管理コンピュータにメモリカード等を介して直接入力されるものである(例えば、特許文献1参照。)。
【0004】
【特許文献1】
特開平6−011365号公報(第3−第4頁、第2図)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、大規模な工場等では、点検すべき設備が多数存在し、点検を行う点検日も複数日に分散され、その日一日に行うべき点検項目を把握し、抽出することに多くの時間、労力が必要とされ、管理者及び点検者への負担は大きく、ときには、点検が忘れられてしまうおそれも生じ得る。
【0006】
また、その日一日に行うべき点検コース、点検設備、点検項目等が多数存在する場合には、この多数存在する点検コース、点検設備、点検項目等を把握する必要のある点検者には、ある程度の専門性や熟練度等が求められるため、誰もが点検作業を行うことができるとは言い難く、点検者にそれら全てを把握させることは、点検者の大きな負担となる。
【0007】
更に、点検が終了した場合の点検結果は、主として、データ管理を行うコンピュータ等に直接入力が行われるものであるが、複数のブロックからなり広大な敷地面積を有する大規模な工場等では、点検作業を実施する点検設備と、点検データを管理する管理コンピュータ等が設置されている管理場所との距離が離れているため、点検設備と管理場所との間を移動することに多くの時間や作業労力が費やされるおそれがある。
【0008】
更にまた、この点検結果が多数存在する場合には、入力の際に、多くの時間、労力等が費やされるおそれがあり、また、入力が行われる際に点検結果の入力漏れ等が生じる恐れもある。
【0009】
本発明は、以上のような問題点に鑑みてなされたものであり、点検スケジュールや点検結果を管理可能で、漏れやミスのない点検作業を行うことが期待できるととともに、誰でも容易に点検作業を行うことが期待できる点検システムを提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
以上のような目的を達成するために、本発明の点検処理システムは、複数の点検情報を記憶する点検情報記憶手段と、当該点検情報記憶手段により記憶された複数の点検情報を提供する点検情報提供手段と、を備えたサーバと、画像が表示される表示部と、前記サーバにおける点検情報提供手段から提供された複数の点検情報を受け取る点検情報受取手段と、を備えた端末装置と、から構成され、前記端末装置は、前記点検情報受取手段により受け取った複数の点検情報に基づいて前記表示部に複数の点検情報画像の表示を行う点検情報画像表示手段と、前記点検情報画像表示手段により前記表示部に表示された複数の点検情報画像に応じて点検結果情報が入力される点検結果情報入力手段と、前記点検結果情報入力手段により入力された点検結果情報を記憶する点検結果情報記憶手段と、前記点検結果情報記憶手段により記憶された点検結果情報を前記サーバに提供する点検結果情報提供手段と、を備え、前記サーバは、前記端末装置が備える点検結果情報提供手段により提供された点検結果情報を受け取る点検結果情報受取手段と、を備え、前記サーバの備える点検情報記憶手段は、前記点検結果情報受取手段により受け取った点検結果情報と、前記点検情報提供手段により前記端末装置に提供した複数の点検情報と、を関連付けて記憶することを特徴とする。
【0011】
より具体的には、本発明は、以下のようなものを提供する。
【0012】
(1) 複数の点検情報を記憶する点検情報記憶手段と、当該点検情報記憶手段により記憶された複数の点検情報を提供する点検情報提供手段と、を備えたサーバと、画像が表示される表示部と、前記サーバにおける点検情報提供手段から提供された複数の点検情報を受け取る点検情報受取手段と、を備えた端末装置と、からなる点検システムであって、前記端末装置は、前記点検情報受取手段により受け取った複数の点検情報に基づいて前記表示部に複数の点検情報画像の表示を行う点検情報画像表示手段と、前記点検情報画像表示手段により前記表示部に表示された複数の点検情報画像に応じて点検結果情報が入力される点検結果情報入力手段と、前記点検結果情報入力手段により入力された点検結果情報を記憶する点検結果情報記憶手段と、前記点検結果情報記憶手段により記憶された点検結果情報を前記サーバに提供する点検結果情報提供手段と、を備え、前記サーバは、前記端末装置が備える点検結果情報提供手段により提供された点検結果情報を受け取る点検結果情報受取手段と、を備え、前記サーバの備える点検情報記憶手段は、前記点検結果情報受取手段により受け取った点検結果情報と、前記点検情報提供手段により前記端末装置に提供した複数の点検情報と、を関連付けて記憶することを特徴とする点検システム。
【0013】
(1)の発明によれば、点検システムは、サーバに記憶されている点検作業に関する情報を、端末装置に提供し、記憶させるので、点検実施者は、この端末装置を携帯しながら点検作業を行ことが可能となる。また、点検のチェック作業が、そのまま点検結果の入力作業となるので、点検作業が簡便となる。
【0014】
また、各種の点検情報、例えば、点検順路を示す「点検コース」、点検作業の対象となる「点検設備」、その設備における点検作業の具体的内容を示す「点検項目」等、が関連付けて記憶されるものであるため、あるコースで行う複数の点検設備、その点検設備で行うべき点検項目等、点検作業に関する各種の情報を管理することが容易となる。
【0015】
また、本発明は以下の発明を含むものでもある。
【0016】
(1)に記載の点検システムは、前記サーバと、前記端末装置と、が通信回線を通じて接続可能なものであることを特徴とする点検システム。
【0017】
この発明によれば、通信回線を通じて、点検情報、点検結果の受け渡しが可能となり、複数のブロックからなり広大な敷地面積を有する大規模な工場等、点検場所の規模か大きい場合であっても、点検結果の入力の際に負担となっていた移動、結果の集計等の労力を軽減し、点検作業の実施、結果の入力を簡便に行うことができる。
【0018】
更に、本発明は以下の発明をも含むものである。
【0019】
前記サーバが備えた点検情報提供手段は、前記点検情報記憶手段により記憶された複数の点検情報を予め一括に提供するものであり、前記端末装置が備えた点検情報受取手段は、前記サーバにおける点検情報提供手段から提供された複数の点検情報を予め一括に受け取ることを特徴とする(1)記載の点検システム。
【0020】
この発明によれば、サーバは、点検作業を行う前に、実施しようとする点検作業に必要な情報を一括して送信し、端末装置はこの情報を一括して受け取ることとなるので、電波状態が悪い場所での点検作業でも、必要な情報は端末装置に記憶されているので、通信回線を通じて情報のやり取りを行う場合であっても、障害なく、必要な情報を読み出し、点検作業を行うことができる。
【0021】
(2) 複数の点検情報を記憶する点検情報記憶手段と、当該点検情報記憶手段により記憶された複数の点検情報を提供する点検情報提供手段と、を備えたサーバであって、前記端末装置が備える点検結果提供手段により提供された点検結果情報を受け取る点検結果情報受取手段と、前記サーバの備える点検情報記憶手段は、前記点検結果情報受取手段により受け取った点検結果情報と、前記点検情報提供手段により前記端末装置に提供した複数の点検情報と、を関連付けて記憶することを特徴とするサーバ。
【0022】
(2)の発明によれば、サーバは、サーバに記憶されている点検作業に関する情報を、端末装置に提供し、記憶させるので、点検実施者は、この端末装置を携帯しながら点検作業を行ことが可能となる。また、点検のチェック作業が、そのまま点検結果の入力作業となるので、点検作業が簡便となる。
【0023】
また、各種の点検情報、例えば、点検順路を示す「点検コース」、点検作業の対象となる「点検設備」、その設備における点検作業の具体的内容を示す「点検項目」等、が関連付けて記憶されるものであるため、あるコースで行う複数の点検設備、その点検設備で行うべき点検項目等、点検作業に関する各種の情報を管理することが容易となる。
【0024】
また、本発明は以下の発明を含むものでもある。
【0025】
端末装置と通信可能に接続され、複数の点検情報を記憶する点検情報記憶手段と、当該点検情報記憶手段により記憶された複数の点検情報を前記端末装置に送信する点検情報送信手段と、を備えたサーバであって、前記端末装置が備える点検結果送信手段により送信された点検結果情報を受信する点検結果受信手段と、前記サーバの備える点検情報記憶手段は、前記点検結果情報受信手段により受信した点検結果情報と、前記点検情報提供手段により前記端末装置に提供した複数の点検情報と、を関連付けて記憶することを特徴とするサーバ。
【0026】
この発明によれば、通信回線を通じて、点検情報、点検結果の受け渡しが可能となり、複数のブロックからなり広大な敷地面積を有する大規模な工場等、点検場所の規模が大きい場合であっても、点検結果の入力の際に負担となっていた移動、結果の集計等の労力を軽減し、点検作業の実施、結果の入力を簡便に行うことができる。
【0027】
(3) 前記点検情報記憶手段は、前記複数の点検情報に含まれ、当該複数の点検情報に関連付けられた、複数の点検結果情報を予め記憶するものであり、前記点検情報提供手段は、前記点検情報記憶手段により予め記憶された複数の点検結果を提供し得るものであることを特徴とする(2)に記載のサーバ。
【0028】
(3)の発明によれば、各種の点検情報、例えば、点検順路を示す「点検コース」、点検作業の対象となる「点検設備」、その設備における点検作業の具体的内容を示す「点検項目」等、あるコースで行う複数の点検設備、その点検設備で行うべき点検項目等、点検作業に関する各種の情報を管理することが容易となる。
【0029】
また、上述した点検情報に、その「点検項目」に対して点検作業を行った場合に想定される複数の「点検結果」、が関連付けて記憶されるものであるため、点検作業を行う点検実施者に、点検結果の入力を、具体的な数値入力、文字入力等で行わせることなく、端末装置の表示画面上に表示されている複数の点検結果の中から、該当する点検結果を選択入力させることにより点検結果の入力を行うことが可能となる。
【0030】
尚、本発明は、サーバに関するものであるが、点検システム、端末装置、記憶媒体等、他のカテゴリーの発明に対して本発明を適応することもできる。
【0031】
(4) 前記点検情報記憶手段は、前記複数の点検結果情報と、前記複数の点検結果情報を評価するための点検結果評価基準情報と、を関連付けて記憶するものであり、前記端末装置が備える点検結果提供手段により提供され、前記点検結果情報受取手段により受け取った点検結果情報と、前記点検結果評価基準情報と、に基づいて、前記点検結果情報の評価情報を決定する点検結果評価手段を備えることを特徴とする(2)又は(3)に記載のサーバ。
【0032】
(4)の発明によれば、点検作業を実施することにより得られる点検結果に評価基準を予め割り当てるので、得られた点検結果から点検作業を実施した点検設備の安全度、損傷度、耐久度等の設備状態を簡便に把握することが可能となる。
【0033】
尚、本発明は、サーバに関するものであるが、点検システム、端末装置、記憶媒体等、他のカテゴリーの発明に対して本発明を適応することもできる。
【0034】
(5) 前記点検情報記憶手段は、前記複数の点検情報と、前記複数の点検情報に含まれ、点検作業が実施する日付を示す点検日情報と、を関連付けて記憶するものであり、前記点検情報提供手段は、前記点検日情報に基づいて前記点検情報記憶手段により記憶される複数の点検情報を提供し得るものであることを特徴とする(2)から(4)の何れかに記載のサーバ。
【0035】
(5)の発明によれば、各種の点検情報、例えば、点検順路を示す「点検コース」、点検作業の対象となる「点検設備」、その設備における点検作業の具体的内容を示す「点検項目」、その「点検項目」に対して点検作業を行った場合に想定される複数の「点検結果」等、あるコースで行う複数の点検設備、その点検設備で行うべき点検項目等、点検作業に関する各種の情報を管理することが容易となる。
【0036】
また、上述した点検情報に、上述した点検情報に基づく点検作業を実施する日付を示す「点検日」が関連付けて記憶されるものであるため、日付ごとに点検作業内容を管理することができる。また、サーバに週、月、年スケジュールが記憶されており、定期点検、不定期点検に限らず、サーバはその日一日行うべき点検作業スケジュールを選択して端末装置に提供することができ、例えば毎週所定の日に行うことが決まっているような点検意識の高い定期点検に限らず、例えば月に一度、年に一度点検を行えばいいような点検意識が低くなりがちな不定期点検であっても、点検漏れを回避することが期待できる。
【0037】
尚、本発明は、サーバに関するものであるが、点検システム、端末装置、記憶媒体等、他のカテゴリーの発明に対して本発明を適応することもできる。
【0038】
(6) 画像が表示される表示部と、前記サーバにおける点検情報提供手段から提供された複数の点検情報を受け取る点検情報受取手段と、を備えた端末装置であって、前記端末装置は、前記点検情報受取手段により受け取った複数の点検情報に基づいて前記表示部に複数の点検情報画像の表示を行う点検情報画像表示手段と、前記点検情報画像表示手段により前記表示部に表示された複数の点検情報画像に応じて点検結果情報が入力される点検結果情報入力手段と、前記点検結果情報入力手段により入力された点検結果情報を記憶する点検結果情報記憶手段と、前記点検結果情報記憶手段により記憶された点検結果情報を前記サーバに提供する点検結果情報提供手段と、を備えることを特徴とする端末装置。
【0039】
(6)の発明によれば、サーバに記憶されている点検作業に関する情報を、端末装置に提供し、記憶させるので、点検実施者は、この端末装置を携帯しながら点検作業を行ことが可能となる。また、点検のチェック作業が、そのまま点検結果の入力作業となるので、点検作業が簡便となる。
【0040】
また、サーバに記憶され、管理されている各種の点検情報、例えば、点検順路を示す「点検コース」、点検作業の対象となる「点検設備」、その設備における点検作業の具体的内容を示す「点検項目」等、を受け取るため、あるコースで行う複数の点検設備、その点検設備で行うべき点検項目等、を容易に把握することが可能となり、点検実施者の負担を軽減することが期待できる。
【0041】
(7) (6)に記載の端末装置は、前記サーバと通信回線を通じて接続可能であり、前記点検結果提供手段は、前記点検結果情報記憶手段により記憶された点検結果情報を、前記通信回線を通じて前記サーバに提供することを特徴とする端末装置。
【0042】
(7)の発明によれば、通信回線を通じて、点検情報、点検結果の受け渡しが可能となり、複数のブロックからなり広大な敷地面積を有する大規模な工場等、点検場所の規模が大きい場合であっても、点検結果の入力の際に負担となっていた移動、結果の集計等の労力を軽減し、点検作業の実施、結果の入力を簡便に行うことができる。
【0043】
また、本発明は以下の発明をも含むものである。
【0044】
前記点検結果提供手段は、前記点検結果情報入力手段に基づいて点検結果の入力が行われる度に、当該点検結果を前記サーバに提供することを特徴とする(6)記載の端末装置。
【0045】
この発明によれば、例えば、ひとつの点検項目についての点検結果を入力したときに、または、ひとつの点検設備について点検が終了したときに、または、ひとつの点検コースについて点検が終了したときに、というように、点検作業中にその都度、サーバに点検結果を送信することができ、点検作業終了後に送信する場合と比較して、いち早く点検結果を入力することができ、サーバ側でこの点検結果を参照することができる。
【0046】
更に、本発明は以下の発明を含むものである。
【0047】
通信状態を判断する通信状態判定手段を備え、前記通信状態判定手段により、通信状態が良好であると判定された場合には、前記点検結果提供手段は、前記点検結果情報記憶手段により記憶された点検結果情報を、前記通信回線を通じて前記サーバに提供することを特徴とする(6)に記載の端末装置。
【0048】
この発明によれば、電波状況の悪い環境では、サーバへデータの提供を行わず、情報を累積的に記憶し、電波状況の良好な場合に確実に送信処理を行うこととなるので、送信が失敗することによる点検結果選択入力情報のサーバへの未入力を防ぐことが期待できる。
【0049】
更にまた、本発明は以下の発明を含むものである。
【0050】
前記点検結果提供手段は、前記点検情報に含まれ、点検結果情報を送信する時間を示す送信時間情報に基づいて、前記点検結果情報記憶手段により記憶された点検結果情報を、前記通信回線を通じて前記サーバに提供することを特徴とする(6)に記載の端末装置。
【0051】
この発明によれば、送信が失敗することによる点検結果選択入力情報のサーバへの未入力を防ぐことが期待できる。
【0052】
また、点検作業が行われ、点検結果選択入力情報が入力されるたびに送信することとなるので、点検と時間の開きなく入力が行われる、サーバを操作するユーザは、点検設備の状態を時間の開きなく確認することができ、また、後述するカメラ48により点検設備の画像情報等を送信すると、より一層、設備の状態を時間の開きなく確認することが期待でき、異常等が発生している場合には、迅速な対応をとることが期待できる。
【0053】
更に、上述した効果に加えて、送信する場所、時間が決定されており、ある所定の時間になった場合には必ず送信処理が行われることとなり、送信時間に送信があったか否かにより、点検実施者のトラブルや、怠慢等、点検作業を行う点検実施者の点検作業を管理することが期待できる。
【0054】
(8) (6)又は(7)に記載の端末装置は、持運び可能な携帯端末装置であることを特徴とする端末装置。
【0055】
(8)の発明によれば、点検作業を実施する場所を問わず、何処でも、点検作業に関する情報を読み出すことができ、また、点検結果を入力することができる。更に、通信回線を通じて、点検情報、点検結果の受け渡しが可能となり、離れている場所で点検作業を行う場合であっても、サーバへの点検結果の入力を簡便に行うことが可能となる。
【0056】
(9) 前記点検結果情報入力手段は、当該端末装置の表示部に表示された複数の点検情報画像のなから一の点検情報画像を選択し、当該表示部に表示された一の点検情報画像に触接することにより点検結果の入力が行われることを特徴とする(6)から(8)の何れかに記載の端末装置。
【0057】
(9)の発明によれば、点検作業を行う点検者は、点検結果の入力を、具体的な数値入力、文字入力等で行う必要がなく、端末装置の表示画面上に表示されている複数の点検結果の中から、該当する点検結果を選択するだけで行うことができ、かつ、その入力を該当する点検結果が表示されている画像に触れるだけで行うことができる。このため、点検結果の入力に要する時間を削減し、入力の煩わしさを解消することが期待でき、点検作業効率を高めることが期待できる。
【0058】
また、前記端末装置の表示部に表示される複数の点検情報画像は、質問形式の文章を示す文字画像で表示されるものであり、かつ、前記端末装置の表示部に表示される複数の点検結果情報画像は、前記質問形式の文章に応答する文字画像で表示されるものであるように構成する場合には、点検者は、例えば、表示画面に、「温度は20℃〜25℃ですか?」という点検情報画像が表示され、それに応答する点検結果画像として表示画面に表示される「OK」又は「NG」のいずれかを選択するというように、点検作業が対話式で進められ、基本的に「OK」又は「NG」のいずれかの選択入力を行うことで点検作業を行うことができ、点検作業を行う設備等の専門知識に乏しい者であっても、点検作業を容易に行うことが期待できる。
【0059】
(10) (6)から(9)の何れかに記載の端末装置は、画像を撮像し得る撮像手段を備え、前記点検結果情報記憶手段は、前記点検結果情報入力手段により入力された点検結果情報と、前記撮像手段により撮像した画像情報と、を関連付けて記憶するものであり、前記点検結果情報提供手段は、前記点検結果情報記憶手段により記憶された点検結果情報と、当該点検結果情報に関連付けられた画像情報と、を前記サーバに提供することを特徴とする端末装置。
【0060】
(10)の発明によれば、点検作業を行う際に、点検作業を行う設備等の画像を撮像することができ、撮像した設備等の画像データをサーバに提供することができる。これにより、点検設備に異常があったときに、異常がある箇所を画像としてサーバに提供することができるので、異常の原因が一見して判別でき、点検結果がより確実なものとなることが期待できる。また、異常があった設備を早期に、より確実に、修理、調整を行うことが期待できる。
【0061】
(11) サーバに対して、複数の点検情報を記憶せしめる点検情報記憶ステップと、当該点検情報記憶手段により記憶された複数の点検情報を提供せしめる点検情報提供手段ステップと、を実行させ、端末装置に対して、画像が表示される表示部と、前記サーバにおける点検情報提供ステップにより提供された複数の点検情報を受け取らせしめる点検情報受取ステップと、を実行させるプログラムを格納しているコンピュータ読み取り可能な記憶媒体であって、前記端末装置に対して、前記点検情報受取ステップにより受け取った複数の点検情報に基づいて前記表示部に複数の点検情報画像の表示を行わしめる点検情報画像表示ステップと、前記点検情報画像表示ステップにより前記表示部に表示された複数の点検情報画像に応じて点検結果情報を入力せしめる点検結果情報入力ステップと、前記点検結果情報入力ステップにより入力された点検結果情報を記憶せしめる点検結果情報記憶ステップと、前記点検結果情報記憶ステップにより記憶された点検結果情報を前記サーバに提供せしめる点検結果情報提供ステップと、を実行させ、前記サーバに対して、前記端末装置が備える点検結果情報提供ステップにより提供された点検結果情報を受け取らせしめる点検結果情報受取ステップと、を実行させ、前記サーバの備える点検情報記憶ステップは、前記点検結果情報受取ステップにより受け取った点検結果情報と、前記点検情報提供ステップにより前記端末装置に提供した複数の点検情報と、を関連付けて記憶せしめるものであることを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
【0062】
(11)の発明によれば、サーバに記憶されている点検作業に関する情報を、端末装置に提供し、記憶させるので、点検実施者は、この端末装置を携帯しながら点検作業を行ことが可能となる。また、点検のチェック作業が、そのまま点検結果の入力作業となるので、点検作業が簡便となる。
【0063】
また、各種の点検情報、例えば、点検順路を示す「点検コース」、点検作業の対象となる「点検設備」、その設備における点検作業の具体的内容を示す「点検項目」等、が関連付けて記憶されるものであるため、あるコースで行う複数の点検設備、その点検設備で行うべき点検項目等、点検作業に関する各種の情報を管理することが容易となる。
【0064】
更にまた、この記憶媒体は、プログラムを、ハードディスク装置、CD−ROM及びDVD等の記憶媒体に記憶されていればよい。また、これらのプログラムは、予め記憶されているものでなくとも、電源投入後に、メモリ上にプログラムを記憶する(インターネット上からのダウンロードを含むロード処理を行う)ものでもよい。更にまた、プログラムの各々が別々の記憶媒体に記憶されていてもよい。
【0065】
[用語の定義等]
「点検情報」とは、点検作業を行う日を示す「点検日」、点検作業の名称等を示す「点検名」、点検作業を行う点検者を示す「点検者」、点検作業を行う巡回コースを示す「点検コース」、点検コースに含まれる各設備を示す「点検設備」、各設備において点検すべき内容を示す「点検項目」、点検項目の内容に応じた点検結果を示す「点検結果」等、点検作業に関する各種の情報を含む概念である。また、「点検画像」は、点検者に選択入力を行わせるべく表示される上述した各種の「点検情報」を示す文字画像等を含み、静止画像と、動画像と、は問わない。
【0066】
「通信回線」とは、上述した「点検情報」、「点検結果」等を通信可能とする回線であり、「有線」、「無線」は問わない。
【0067】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の好適な実施形態について図面に基づいて説明する。
【0068】
[システムの構成]
図1は本発明に係る点検システム10の構成を示す概略図である。
【0069】
図1に示す点検システム10は、サーバコンピュータ21(以下サーバと称す)と、サーバ21に接続されたデータ供給装置31と、端末装置41Aとから構成されている。
【0070】
サーバ21は、工場等に設置されている設備の点検作業に関する情報の制御を行うものである。
【0071】
また、端末装置41は、点検作業を実施する際に携帯され、点検作業を実施した結果の入力が行われるものである。
【0072】
更に、データ供給装置31はサーバ21にケーブル等を介して接続されており、このデータ供給装置31を介して、サーバ21と端末装置41との間で点検作業に関する情報の送受信が行われる。
【0073】
例えば、端末装置41をデータ供給装置31の所定の位置に取り付けることにより、サーバ21と端末装置41との間で各種の点検情報の送受信が、直接行われることとなる。
【0074】
尚、本実施形態における点検システム10は、上述した如く、サーバ21と端末装置41との間では、サーバ21とケーブルにより接続されたデータ供給装置31を介して直接に情報の送受信が行われることとしたが、本発明はこれに限らず、データ供給装置31以外にもメモリカード等の記憶媒体を介して情報の送受信を行うこととしてもよい。また、直接に情報の送受信が行われるに限らず、ネットワークを介して情報の送受信が行われることとしてもよい。
【0075】
以下、ネットワークにより構成される点検システム10の構成の概略について説明する。
【0076】
図2に示す点検システム10において、インターネット、専用回線、プロバイダ、音声通信局、及び、携帯電話機用基地局、衛星通信局等からなるネットワーク51には、工場等に設置されている設備の点検作業に関する情報の制御を行うサーバ21が接続可能となっており、ネットワーク51を介して通信可能となっている。
【0077】
尚、図2では、ネットワーク51に接続されているサーバをサーバ21のみとして示したが、本発明においてはこれに限らず、後述するサーバ21の機能を分割させて複数のサーバにより構成してもよい。また、このようなサーバ21を複数設置し、それらのサーバ21を一括管理する外部サーバを備えた構成としてもよく、簡便である。
【0078】
また、ネットワーク51には、複数の端末装置41A、41B、41C、......、が接続可能となっており、この複数の端末装置41A、41B、41C、......、からサーバ21にアクセス可能となっている。
【0079】
尚、本実施形態における各端末装置41A、41B、41C、......、は、PDA(Personal Digital Assistant)41A、ノート型パーソナルコンピュータ41B、携帯電話41Cを用いているが、本発明はこれに限らず、利用者がネットワーク51にアクセス可能な端末装置であればよく、携帯性を有する端末装置であれば好ましい。この携帯性を有する端末装置とは、例えば、PDA41A、ノート型パーソナルコンピュータ41B、携帯電話41Cの他にも、モバイルパーソナルコンピュータ等の通信可能な携帯用端末装置を含む。
【0080】
また、アクセスの方法としては、各端末装置41A、41B、41C、......、とインターネット等のネットワーク51(プロバイダのホストコンピュータ)との間は、TDMA(Time Division Multiple Access)方式や、CDMA(Code Division Multiple Access)方式等、デジタル方式の電波を用いて音声データを供給するものが主流となっており、これらの電波は、各地に点在する基地局を介してサーバ21に接続される。
【0081】
以下、本点検システム10においては、サーバ21と端末装置41Aとの間で各種情報の提供、取得を行うこととして説明する。
【0082】
尚、本実施形態においては、端末装置とサーバ21との各種情報の提供、取得は、ネットワーク51を介して通信可能となるように構成することにより行われるが、本発明では、通信可能であればよく、有線方式、無線方式を問わない。また、上述した図1に示す如く、ネットワーク51を介さず、サーバ21と端末装置41A、41B、41C、......、とで、メモリカード等により直接情報の提供、取得を行うこととしてもよい。
【0083】
更には、本実施形態においては、サーバ21とネットワーク51と端末装置41A、41B、......、とで構成したが、本発明はこれに限らず、他の装置を備えるように構成してもよく、例えば、入力が行われた情報をサーバ21に対して提供するための入力装置を備えることとしてもよい。この入力装置は、デジタル変換した点検情報としてサーバ21に提供するものであっても、アナログ信号のまま、サーバ21に提供するものであってもよい。このような入力装置としては、パーソナルコンピュータが該当する。
【0084】
[サーバの構成]
本発明の実施形態であるサーバの制御回路を示すブロック図を図3に示す。
【0085】
図3に示すように、サーバ21においては、データバスBUSにCPU22、メモリ23、入力部24、通信インターフェイス(以下、通信I/Fと称する)25、RAID(Redundant Arrays of Inexpensive Disks)等で構成された記憶部26、表示部27、及び接続部28が接続されている。
【0086】
「CPU22」は、請求項中の、「点検情報受取手段」、「点検情報画像表示手段」、「点検結果情報入力手段」、「点検結果情報記憶手段」、の一部を構成するものに相当する。
【0087】
「メモリ23」は、請求項中の、「点検情報記憶手段」、「点検情報提供手段」、「点検結果情報受取手段」、「点検結果評価手段」、の一部を構成するものに相当する。
【0088】
「記憶部26」は、請求項中の、「点検情報記憶手段」、「点検情報提供手段」、「点検結果情報受取手段」、「点検結果評価手段」、の一部を構成するものに相当する。
【0089】
「通信I/F25」は、請求項中の、「点検情報提供手段」、「点検結果情報受取手段」、の一部を構成するものに相当する。
【0090】
「接続部28」は、請求項中の、「点検情報提供手段」、「点検結果情報受取手段」、の一部を構成するものに相当する。
【0091】
サーバ21の記憶部26には、図1、図2に示す点検システム10を動作させるためのプログラム、例えば、後述する、点検情報の作成、編集、管理を行うためのプログラム、ネットワーク51を介して端末装置41Aとの通信を行うためのプログラム等、種々の処理を実行するためのプログラムが格納されている。
【0092】
CPU22は、記憶部26に格納されているこれらのプログラムに従って種々の処理を実行するようになされており、このプログラム自体、処理を実行することにより生成された変数、データ等をメモリ23に一時的に記録し、当該動作に応じて各回路部を制御する。詳しくは後述するが、制御プログラムや記憶部26に格納されている種々のコンテンツやそのプログラムに従って種々の処理を実行するようになされている。すなわち、CPU22は、通信I/F25に接続された回線、ネットワーク51を介して、端末装置41Aと種々の点検情報の受け渡しを行う。詳しくは後述する。
【0093】
また、サーバ21から端末装置41Aへ提供する情報は、「点検名」、「点検コース」、「点検設備」、「点検項目」、「点検結果」等の点検作業を行うための各種の点検情報であり、これらの点検情報は、端末装置41Aに記憶される。詳しくは、後述する。
【0094】
一方、サーバ21が端末装置から受け取る情報は、上述した各種の点検情報に応じて選択入力された、「点検結果」等の各種の選択入力情報である。詳しくは、後述する。
【0095】
また、CPU22は、上述した端末装置41Aから受け取った「点検結果」等の選択入力情報に基づいて、各種の処理を行うこととなる。詳しくは、後述する。
【0096】
また、本実施形態において記憶部26に記憶されているプログラムは、具体的には、下記のようなものを含む。
【0097】
(A) 「複数の点検情報を記憶せしめる点検情報記憶ステップ」をサーバ21に実行させるプログラム。
【0098】
(B) 「点検情報記憶手段により記憶された複数の点検情報を提供せしめる点検情報提供手段ステップ」をサーバ21に実行させるプログラム。
【0099】
(C) 「サーバにおける点検情報提供ステップにより提供された複数の点検情報を受け取らせしめる点検情報受取ステップ」を端末装置である端末装置41Aに実行させるプログラム。
【0100】
(D) 「点検情報受取ステップにより受け取った複数の点検情報に基づいて前記表示部に複数の点検情報画像の表示を行わしめる点検情報画像表示ステップ」を端末装置である端末装置41Aに実行させるプログラム。
【0101】
(E) 「点検情報画像表示ステップにより前記表示部に表示された複数の点検情報画像に応じて点検結果情報を入力せしめる点検結果情報入力ステップ」を端末装置である端末装置41Aに実行させるプログラム。
【0102】
(F) 「点検結果情報入力ステップにより入力された点検結果情報を記憶せしめる点検結果情報記憶ステップ」を端末装置である端末装置41Aに実行させるプログラム。
【0103】
(G) 「点検結果情報記憶ステップにより記憶された点検結果情報を前記サーバに提供せしめる点検結果情報提供ステップ」を端末装置である端末装置41Aに実行させるプログラム。
【0104】
(H) 「端末装置が備える点検結果情報提供ステップにより提供された点検結果情報を受け取らせしめる点検結果情報受取ステップ」をサーバ21に実行させるプログラム。
【0105】
また、上記(A)のプログラムは、「前記点検結果情報受取ステップにより受け取った点検結果情報と、前記点検情報提供ステップにより前記端末装置に提供した複数の点検情報と、を関連付けて記憶せしめるものであることを特徴とする」。
【0106】
これらのプラグラムを実行させることにより、サーバに記憶されている点検作業に関する情報を、端末装置に提供し、記憶させるので、点検実施者は、この端末装置を携帯しながら点検作業を行ことが可能となる。また、点検のチェック作業が、そのまま点検結果の入力作業となるので、点検作業が簡便となる。
【0107】
また、各種の点検情報、例えば、点検順路を示す「点検コース」、点検作業の対象となる「点検設備」、その設備における点検作業の具体的内容を示す「点検項目」等、が関連付けて記憶されるものであるため、あるコースで行う複数の点検設備、その点検設備で行うべき点検項目等、点検作業に関する各種の情報を管理することが容易となる。
【0108】
更にまた、この記憶媒体は、プログラムを、ハードディスク装置、CD−ROM及びDVD等の記憶媒体に記憶されていればよい。また、これらのプログラムは、予め記憶されているものでなくとも、電源投入後に、メモリ上にプログラムを記憶する(インターネット上からのダウンロードを含むロード処理を行う)ものでもよい。更にまた、プログラムの各々が別々の記憶媒体に記憶されていてもよい。
【0109】
また、上述したデータバスBUSには、入力部24が接続されており、各種の入力情報を取得し、その各種入力情報を、データバスBUSを介して、CPU22に供給する機能を有する。
【0110】
尚、サーバ21における点検情報の入力方法は、上述した入力部24だけではなく、メール、インターネット等、ネットワーク51を介して入力される点検情報、サーバ21自身に内蔵されたドライブ等を介して、記憶媒体から供給される点検情報等、各種の方法がある。
【0111】
更に、上述したデータバスBUSには、通信I/F25が接続されており、ネットワーク51に対して通信可能としてなるものであり、点検情報等の各種情報を送受信する機能を有する。
【0112】
更にまた、上述したデータバスBUSには、接続部28が接続されており、図1に示す如くサーバ21とデータ供給装置31との接続を行うためのものであり、点検情報等の各種情報を送受信する機能を有する。
【0113】
更にまた、上述したデータバスBUSには、表示部27が接続されており、後述する如く、図11〜図15に示すような、端末装置41Aに提供する各種の点検情報を作成するための「点検情報作成画面」、端末装置41Aから提供された各種の点検情報に基づいて作成した点検結果を一覧表示するための「点検結果一覧表示画面」等、各種の報知を行うための画像等が表示される。
【0114】
[サーバの記憶部の構成]
サーバ21における記憶部26では、図4〜図10に示す如く、各種の点検情報データベースが記憶されている。
【0115】
図4〜図10に示す点検名データベースは、後述する如く、サーバ21の表示部27に表示される点検情報作成画面1、点検情報作成画面2に基づいて、本点検システムを利用するユーザにより各種の点検情報が入力されることにより作成されるものである。
【0116】
尚、本発明における「データベース」とは、データの入力、更新、検索などの手順を提供し、情報の集中管理を実現するものであり、あるテーブルのあるレコードと、他のテーブルのあるレコードと、を関連づけつつ処理を行うリレーショナルデータベースを含むものである。
【0117】
記憶部26には、図4に示す如く、「点検名データベース」が記憶されている。
【0118】
図4は、本発明の一実施形態におけるサーバ21の備える点検名データベースの記憶内容を概念的に示す説明図である。
【0119】
図4に示す点検名データベースは、後述する如く、サーバ21の表示部27に表示される点検情報作成画面1、点検情報作成画面2に基づいて、本点検システムを利用するユーザにより点検名に関する情報が入力されることにより作成されるものである。
【0120】
この点検名データベースには、入力部24により入力された「点検名」情報と、この「点検名」情報に割り当てられた「点検コード」とが関連付けられて記憶されている。
【0121】
「点検名」は、例えば、「A点検」等の、点検作業の名称を示し、後述する点検作業に関する「点検コース」、「点検設備」等の総称を示すものである。
【0122】
また、記憶部26には、図5に示す如く、「点検コースデータベース」が記憶されている。
【0123】
図5は、本発明の一実施形態におけるサーバ21の備える点検コースデータベースの記憶内容を概念的に示す説明図である。
【0124】
図5に示す点検コースデータベースは、後述する如く、サーバ21の表示部27に表示される点検情報作成画面1、点検情報作成画面2に基づいて、本点検システムを利用するユーザにより点検コースに関する情報が入力されることにより作成されるものである。
【0125】
この点検コースデータベースには、入力部24により入力された「点検コース」情報と、この「点検コース」情報に割り当てられた「点検コースコード」とが関連付けられて記憶されている。例えば、「点検名」が「A点検」(図4参照)である場合には、「点検名コード」である「A」に関連付けられて、「点検名コード」である「A01」が記憶される。
【0126】
「点検コース」は、例えば、「A工場」等の、点検作業が巡回実施される点検コースを示すものであり、後述する複数の「点検設備」を含むものである。
【0127】
更に、記憶部26には、図6に示す如く、「点検設備データベース」が記憶されている。
【0128】
図6は、本発明の一実施形態におけるサーバ21の備える点検設備データベースの記憶内容を概念的に示す説明図である。
【0129】
図6に示す点検設備データベースは、後述する如く、サーバ21の表示部27に表示される点検情報作成画面1、点検情報作成画面2に基づいて、本点検システム10を利用するユーザにより点検設備に関する情報が入力されることにより作成されるものである。
【0130】
この点検設備データベースには、入力部24により入力された「点検設備」情報と、この「点検設備」情報に割り当てられた「点検設備コード」とが関連付けられて記憶されている。
【0131】
「点検設備」は、例えば、「A装置」等の、点検コースに含まれ、点検作業が実施される点検設備を示すものであり、図6に示す如く、上述した「点検名」、「点検コース」に関連付けられて、記憶される。例えば、「点検コース」が「A工場」(図5参照)である場合には、「点検コースコード」である「A01」に関連付けられて、「点検設備コード」である「A0101」が記憶される。
【0132】
更にまた、記憶部26には、図7に示す如く、「点検項目データベース」が記憶されている。
【0133】
図7は、本発明の一実施形態におけるサーバ21の備える点検項目データベースの記憶内容を概念的に示す説明図である。
【0134】
図7に示す点検項目データベースは、後述する如く、サーバ21の表示部27に表示される点検情報作成画面1、点検情報作成画面2に基づいて、本点検システム10を利用するユーザにより点検項目に関する情報が入力されることにより作成されるものである。
【0135】
この点検項目データベースには、入力部24により入力された「点検項目」情報と、この「点検項目」情報に割り当てられた「点検項目コード」とが関連付けられて記憶されている。
【0136】
「点検項目」は、例えば、「温度計は正常範囲か?」等の、上述した点検設備において点検実施者が点検を実施する際に参照する点検項目を示すものであり、図7に示す如く、上述した「点検名」、「点検コース」、「点検設備」に関連付けられて、記憶される。例えば、「点検設備」が「A装置」(図6参照)である場合には、「点検設備コード」である「A0101」に関連付けられて、「点検設備コード」である「A010101」が記憶される。
【0137】
更にまた、記憶部26には、図8に示す如く、「点検結果データベース」が記憶されている。
【0138】
図8は、本発明の一実施形態におけるサーバ21の備える点検結果データベースの記憶内容を概念的に示す説明図である。
【0139】
図8に示す点検結果データベースは、後述する如く、サーバ21の表示部27に表示される点検情報作成画面1、点検情報作成画面2に基づいて、本点検システム10を利用するユーザにより点検結果に関する情報が入力されることにより作成されるものである。
【0140】
この点検結果データベースには、入力部24により入力された「点検結果」情報と、この「点検結果」情報に割り当てられた「点検結果コード」と、「点検結果」に応じた点検結果の評価基準を示す「点検ポイント」と、が関連付けられて記憶されている。
【0141】
「点検結果」は、例えば、「OK」、「NG」、「−10℃〜0℃」といった詳細情報等の、上述した点検項目に対して点検実施者が点検を実施した際の点検結果を点検実施者に選択入力させるための複数の点検結果を示すものであり、図8に示す如く、上述した「点検名」、「点検コース」、「点検設備」、「点検項目」に関連付けられて、記憶される。例えば、「点検項目」が「温度計は正常範囲か?」(図7参照)である場合には、この「点検項目コード」である「A010101」に関連付けられて、「点検結果コード」である「A01010101」が記憶される。また、「点検ポイント」は、点検設備において或る内容の点検作業を行った結果に基づいて、その点検設備の安全度、耐久度、老朽度等を判定するための基準となるものである。
【0142】
更にまた、記憶部26には、図9に示す如く、「点検実施情報データベース」が記憶されている。
【0143】
図9は、本発明の一実施形態におけるサーバ21の備える点検実施情報データベースの記憶内容を概念的に示す説明図である。
【0144】
図9に示す点検実施情報データベースは、後述する如く、サーバ21の表示部27に表示される点検情報作成画面1、点検情報作成画面2に基づいて、本点検システム10を利用するユーザにより、上述した「点検名」、「点検コース」、「点検設備」、「点検項目」、「点検結果」等の各種の点検作業に関する情報、また、点検実施日に関する「点検実施日」情報、「点検結果」に応じた安全度、耐久度、老朽度等の点検結果の評価基準に関する「点検ポイント」が入力されることにより作成されるものである。
【0145】
この点検実施情報データベースには、入力部24により入力された「点検名」、「点検コース」、「点検設備」、「点検項目」、「点検結果」等の各種の点検作業に関する情報と、この各種の点検作業に関する情報に基づいて点検作業が行われる点検実施日時を示す「点検実施日時」情報と、「点検結果」に応じた点検結果の評価基準を示す「点検ポイント」情報が関連付けられて記憶されている。
【0146】
この点検結果の評価基準を示す「点検ポイント」は、点検設備において或る内容の点検作業を行った結果に基づいて、その点検設備の安全度、耐久度、老朽度等を判定するための基準となるものである。
【0147】
例えば、異常がない場合(「OK」)は「0」ポイントとし、異常がある場合(「NG」)は「−1」ポイントとして、その設備ごとの「点検結果」に関連付けられた「点検ポイント」について集計を行い、ある基準値(「−10」)以下となった場合には、その設備になんらかの異常があると判別するものである。
【0148】
これにより、点検作業を実施することにより得られる点検結果に評価基準を予め割り当てるので、得られた点検結果から点検作業を実施した点検設備の安全度、損傷度、耐久度等の設備状態を簡便に把握することが可能となる。また、設備等の状態が悪いと判別した場合には、早急な対処をとることが期待できる。
【0149】
また、図9によると、一の「点検コース」には、その点検コースを構成する複数の「点検設備」が含まれ、また、この複数の「点検設備」の一には、この点検設備で行われる点検作業の具体的な内容を示す複数の「点検項目」が含まれ、さらに、この複数の「点検項目」の一には、この点検項目に基づいて点検作業を行った結果を複数示す、複数の「点検結果」が含まれている。
【0150】
このように、上述した、「点検実施日時」、「点検名」、「点検コース」、「点検設備」、「点検項目」、「点検結果」、「点検ポイント」といった各種情報は相互に関連付けられて「点検情報データベース」に記憶される。これにより、例えば、点検作業を実施する日時になったと判別された場合には、この点検日時を示す「点検実施日時」情報に関連付けられている、上述した各種の点検情報が読み出されることになる。また、「点検実施日時」情報に限らず、例えば、「点検名」、「点検コース」を参照した場合には、この参照した「点検名」、「点検コース」に関連付けられた各種の点検情報を読み出すこととなる。
【0151】
これにより、各種の点検情報、例えば、点検順路を示す「点検コース」、点検作業の対象となる「点検設備」、その設備における点検作業の具体的内容を示す「点検項目」、その「点検項目」に対して点検作業を行った場合に想定される複数の「点検結果」等、あるコースで行う複数の点検設備、その点検設備で行うべき点検項目等、点検作業に関する各種の情報を管理することが容易となる。
【0152】
また、上述した如く、各種の点検情報に、点検情報に基づく点検作業を実施する日付を示す「点検日」が関連付けて記憶されるものであるため、日付ごとに点検作業内容を管理することができる。また、サーバに週、月、年スケジュールが記憶されており、定期点検、不定期点検に限らず、サーバはその日一日行うべき点検作業スケジュールを選択して端末装置に提供することができ、例えば毎週所定の日に行うことが決まっているような点検意識の高い定期点検に限らず、例えば月に一度、年に一度点検を行えばいいような点検意識が低くなりがちな不定期点検であっても、点検漏れを回避することが期待できる。
【0153】
また、サーバ21は、提供信号等を受け取ることにより、記憶部26に記憶されているこの「点検実施情報データベース」を読み出し、この読み出した「点検実施情報データベース」に基づいて点検作業に関する各種情報を端末装置41Aに提供するものである。
【0154】
尚、本実施形態における図9に示す点検実施情報データベースでは、上述した「点検実施日時」、「点検名」、「点検コース」、「点検設備」、「点検項目」、「点検結果」、「点検ポイント」といった各種情報が相互に関連付けられて記憶されていることとしたが、本発明はこれに限らず、例えば、「点検者」等の他の点検情報も上述した点検情報と関連付けられて記憶されることとしてもよい。
【0155】
更にまた、記憶部26には、図10に示す如く、「点検結果履歴情報データベース」が記憶されている。
【0156】
図10は、本発明の一実施形態におけるサーバ21の備える点検結果履歴情報データベースの記憶内容を概念的に示す説明図である。
【0157】
この点検結果履歴情報データベースは、端末装置41Aから提供された点検作業に関する各種情報に応じて選択入力が行われた点検結果に基づいて生成されるものである。
【0158】
この点検結果履歴情報データベースには、「ID」、「日時」、「点検コース」、「点検設備」、「点検項目」、端末装置41Aに提供した複数の点検結果から選択入力された「点検結果」、「点検ポイント」等、各種の情報が関連付けられて記憶されている。
【0159】
「ID」情報は、本点検システム10を利用して点検作業を実施したユーザである点検実施者を識別するための情報であり、「氏名」、送信先の「アドレス」等(図示せず)の、個人情報と関連付けられている。
【0160】
「日時」情報は、サーバ21が端末装置41Aから各種の選択入力が行われた点検結果情報を受け取った時間を示す情報である。
【0161】
また上述した選択入力された「点検結果」は、「点検結果画像情報」を含むものである。この点検結果画像とは、端末装置41Aに備えられたカメラ48(図16参照)により撮像された点検設備等の画像を示すデータを指す。また、この点検結果画像は、静止画像であると、動画像であるとを問わない。
【0162】
これらのデータベースを用いることにより、各種の点検情報、例えば、点検順路を示す「点検コース」、点検作業の対象となる「点検設備」、その設備における点検作業の具体的内容を示す「点検項目」等、あるコースで行う複数の点検設備、その点検設備で行うべき点検項目等、点検作業に関する各種の情報を管理することが容易となる。
【0163】
また、上述した点検情報に、その「点検項目」に対して点検作業を行った場合に想定される複数の「点検結果」、が関連付けて記憶されるものであるため、点検作業を行う点検実施者に、点検結果の入力を、具体的な数値入力、文字入力等で行わせることなく、端末装置の表示画面上に表示されている複数の点検結果の中から、該当する点検結果を選択入力させることにより点検結果の入力を行うことが可能となる。
【0164】
上述した、サーバ21の記憶部26に記憶されている各種のデータベースは、図11から図15、又は、図17〜図25に示す如きアプリケーションにおいて用いられるものである。
【0165】
[サーバにおける画像の表示例]
上述した如くサーバ21のCPU22は、記憶部26に記憶されている点検情報作成プログラムに基づいて画像データを、サーバ21の表示部27に供給することにより、表示部27に図11〜図15に示す画像が表示され、この表示された画像に応じて各種アプリケーションを操作することとなる。
【0166】
図11は、本発明の一実施形態におけるサーバ21の表示部に表示されるスタート画面の概略を示す一例である。
【0167】
図12は、本発明の一実施形態におけるサーバ21の表示部に表示される点検情報作成画面1の概略を示す一例である。
【0168】
図13は、本発明の一実施形態におけるサーバ21の表示部に表示される点検情報作成画面2の概略を示す一例である。
【0169】
図12、図13に示す如く、サーバ21の表示部27に表示される点検情報作成画面に従って、本点検システム10を利用するユーザは各種の点検情報を入力していくことになる。
【0170】
点検情報とは、上述した如く、「点検日」、「点検名」、「点検コース」、「点検設備」、「点検項目」、「点検結果」等、点検に関する各種の情報を含むものである。
【0171】
図14は、本発明の一実施形態におけるサーバ21の表示部に表示される点検情報転送設定画面の概略を示す一例である。
【0172】
図15は、本発明の一実施形態におけるサーバ21の表示部に表示される点検結果一覧画面の概略を示す一例である。
【0173】
最初に、サーバ21の表示部には、点検情報作成プログラムが起動されることにより、図11に示すスタート画面が表示される。
【0174】
図11に示す符号1111が示す位置には、データ作成ボタンが表示されている。このデータ作成ボタンは、点検内容を作成する場合に入力されるものである。また、このデータ作成ボタンが入力されると、図12に示す点検情報作成画面1が表示されることとなる。
【0175】
また、図11に示す符号1112の位置には、点検準備ボタンが表示されている。この点検準備ボタンは、点検開始前に作成した点検情報を端末装置41Aに転送する場合に入力されるものである。また、この点検準備ボタンが入力されると、図14に示す点検情報転送設定画面が表示されることとなる。
【0176】
更に、図11に示す符号1113の位置には、帳票作成ボタンが表示されている。この帳票作成ボタンは、点検結果を閲覧する場合に入力されるものである。また、この帳票作成ボタンが入力されると、図15に示す点検結果一覧画面が表示されることとなる。
【0177】
尚、図11に示すスタート画面では、ID入力欄、パスワード入力欄を表示させ、ID入力、パスワード入力が行われることにより、システム利用者の認証が行われることとしてもよい。これにより、点検情報、点検結果等の各種データの機密性が保たれることとなる。
【0178】
図11に示すスタート画面において、符号1111が示すデータ作成ボタンが入力されると、図12に示す点検情報作成画面1が表示される。
【0179】
図12に示す如く、画面左部の符号1091が示す領域では、点検作業の名称を示す「点検名」の入力、編集が行われる。
【0180】
また、符号1092が示す位置には、新規チェック欄が表示されている。この新規チェック欄は、「点検名」を新規に作成する場合に、入力されるものである。更に、この新規チェック欄が入力されると、符号1093が示す「点検名」新規入力欄への入力が有効となり、この「点検名」新規入力欄において新規に作成する「点検名」の入力が行われる。
【0181】
一方、符号1095が示す位置には、「点検名」表示欄が表示されている。この「点検名」表示欄には、「点検名」データベース(図4参照)に記憶されている「点検名」情報が一覧表示されている。
【0182】
符号1094が示す位置には、追加・変更チェック欄が表示されている。この追加・変更チェック欄は、「点検名」の追加又は変更を行う場合に、入力されるものである。更に、この追加・変更チェック欄が入力されると、符号1095が示す「点検名」表示欄に一覧表示されている複数の「点検名」から一の「点検名」の選択入力が有効となり、この「点検名」表示欄において追加又は変更を行う「点検名」の選択入力が行われる。
【0183】
また、画面中央部の符号1096が示す領域では、点検を行う工場等で点検者が巡回点検を行うコースを示す「点検コース」の入力、編集が行われる。
【0184】
また、符号1097が示す位置には、新規チェック欄が表示されている。この新規チェック欄は、「点検コース」を新規に作成する場合に、入力されるものである。更に、この新規チェック欄が入力されると、符号1098が示す「点検コース」新規入力欄への入力が有効となり、この「点検コース」新規入力欄において新規に作成する「点検コース」の入力が行われる。
【0185】
一方、符号1100が示す位置には、「点検コース」表示欄が表示されている。この「点検コース」表示欄には、「点検コース」データベース(図5参照)に記憶されている「点検コース」情報が一覧表示されている。
【0186】
符号1099が示す位置には、追加・変更チェック欄が表示されている。この追加・変更チェック欄は、「点検コース」の追加又は変更を行う場合に、入力されるものである。更に、この追加・変更チェック欄が入力されると、符号1100が示す「点検コース」表示欄に一覧表示されている複数の「点検コース」から一の「点検コース」の選択入力が有効となり、この「点検コース」表示欄において追加又は変更を行う「点検コース」の選択入力が行われる。
【0187】
更に、画面右部の符号1101が示す領域では、点検コースに含まれる各設備を示す「点検設備」の入力、編集が行われる。
【0188】
また、符号1102が示す位置には、新規チェック欄が表示されている。この新規チェック欄は、「点検設備」を新規に作成する場合に、入力されるものである。更に、この新規チェック欄が入力されると、符号1103が示す「点検設備」新規入力欄への入力が有効となり、この「点検設備」新規入力欄において新規に作成する「点検設備」の入力が行われる。
【0189】
一方、符号1105が示す位置には、「点検設備」表示欄が表示されている。この「点検設備」表示欄には、「点検設備」データベース(図6参照)に記憶されている「点検設備」情報が一覧表示されている。
【0190】
符号1104が示す位置には、追加・変更チェック欄が表示されている。この追加・変更チェック欄は、「点検設備」の追加又は変更を行う場合に、入力されるものである。更に、この追加・変更チェック欄が入力されると、符号1105が示す「点検設備」表示欄に一覧表示されている複数の「点検設備」から一の「点検設備」の選択入力が有効となり、この「点検設備」表示欄において追加又は変更を行う「点検設備」の選択入力が行われる。
【0191】
上述した如く、「点検名」、「点検コース」、「点検設備」についての入力が行われた状態で、画面右下の符号1106に示す位置に表示されている作成開始ボタンの入力が行われると、入力された内容を反映させた点検情報作成画面2が表示されることとなる。
【0192】
図13に示す点検情報作成画面2の左部においては点検作業を実施する日時を示す「点検日」の詳細が入力され、右部においては、点検設備において点検作業を実施する詳細な内容(例えば、「温度計は正常範囲か?」)を示す「点検項目」情報が入力されることとなる。
【0193】
この点検情報作成画面2の左部における符号1061が示す領域には、点検情報作成画面1において入力された「点検名」、「点検コース」、「点検設備」が表示されている。尚、画面右部において入力された点検項目は、符号1061が示す領域に表示されている「点検名」、「点検コース」、「点検設備」で行われる「点検項目」情報として、相互に関連付けられて記憶部26に記憶される。
【0194】
また、符号1062、1063、1064が示す位置に表示された各日程情報の所定箇所を選択入力することにより、入力された所定箇所がチェック表示される。このチェック表示されている状態で、右部における符号1073に示す登録ボタンが入力されることにより、上述した「点検名」、「点検コース」、「点検設備」について点検作業を実施する詳細な日程が「点検日」情報として、相互に関連付けられて記憶部26に位置づけられた「点検実施情報データベース」(図9参照)に記憶される。
【0195】
また、点検情報作成画面2の右部における符号1065の位置には、新規入力チェック欄が表示されている。この新規入力チェック欄は、「点検項目」の新規作成を行う場合に入力されるものである。
【0196】
更に、符号1066の位置には、変更入力チェック欄が表示されている。この変更入力チェック欄は、既に作成された「点検項目」の変更を行う場合に入力されるものである。また、符号1068の位置には、「点検項目」表示欄が表示されている。この「点検項目」表示欄には、既に作成され、符号1061に示す「点検名」、「点検コース」、「点検設備」と関連付けられて記憶されている「点検項目」の一覧が表示される。符号1066の位置に示す変更入力チェック欄に入力が行われると、符合1068の位置に示す「点検項目」表示欄に表示された「点検項目」を選択することができるようになる。
【0197】
更にまた、符号1069の位置には、内容編集ボタンが表示されている。更にまた、符号1070の位置には、「点検項目」入力欄が表示されている。この「点検項目」入力欄には、符号1061の位置に示す「点検名」、「点検コース」、「点検設備」においてどんな内容の点検を行うか(例えば、「温度計は正常範囲か?」)という点検項目の詳細が文字入力される。更にまた、符号1073の位置には登録ボタンが表示されている。
【0198】
上述した符号1065に示す新規チェック欄に入力が行われた状態で、符号1069の位置に示す内容編集ボタンが入力されると、符号1070の位置に示す「点検項目」入力欄は、空欄として表示され、カーソルのみが点滅表示され、「点検項目」の新規入力を待ち受ける状態となる。
【0199】
一方、上述した符号1066に示す変更チェック欄に入力が行われ、かつ、符号1068の位置に示す「点検項目」表示欄に表示された「点検項目」が選択された状態で、符号1069の位置に示す内容編集ボタンが入力されると、符号1070の位置に示す「点検項目」入力欄には、選択した「点検項目」の内容が表示され、「点検項目」の変更入力を待ち受ける状態となる。
【0200】
そして、符号1070の位置に示す「点検項目」入力欄に入力が行われた状態で、符号1073の位置に示す登録ボタンが入力されると、「点検項目」入力欄に入力が行われた内容が、「点検名」、「点検コース」、「点検設備」及び「点検日」と、相互に関連付けられて記憶部26に位置づけられた「点検実施情報データベース」(図9参照)に記憶される。
【0201】
尚、本実施形態における図13に示す点検情報作成画面2では、「点検日」、「点検項目」の入力が行われることとしたが、本発明はこれに限らず、「点検者」等の他の点検情報の入力が行われることとしてもよい。
【0202】
更にまた、符号1071が示す位置には、「OK」、「NG」、「注意」の3つの種類についての詳細内容設定チェック欄が表示されている。更にまた、符号1072が示す位置には、「詳細内容の設定をする」ボタンが表示されている。
【0203】
本実施形態における端末装置41Aでは、点検結果の入力が行われるが、この点検結果の入力は、質問形式で進められる点検項目の表示に従って、「OK」、「NG」、「注意」の3つのボタンから選択されることにより行われるものである。符号1071及び符号1072においては、この「OK」、「NG」、「注意」の3つのボタンが選択入力された際に端末装置41Aで表示される詳細内容の設定入力が行われることとなる。
【0204】
符号1071が示す、「OK」、「NG」、「注意」についての詳細内容設定チェック欄の何れかに選択入力が行われた状態で、符号1072に示す「詳細内容の設定をする」ボタンが入力されると、詳細内容設定入力画面(図示せず)が表示され、詳細内容の設定入力が行われる。
【0205】
これにより、例えば、端末装置41Aにおいて、表示された「点検項目」が「温度計は正常範囲か?」という内容であり、「OK」又は「NG」が選択入力されたときには、詳細内容として、「−10℃以下」、「−10℃〜0℃」、「0℃以上」、等を表示させ、点検実施者は、より絞り込んだ詳細な点検結果を選択入力できるようになる。
【0206】
このように、「サーバにおいて、前記点検情報記憶手段は、複数の点検情報を点検が行われる日付ごとに記憶するものであり、かつ、前記点検情報提供手段は、当該点検者が点検を行う日付に応じて、前記記憶部に点検が行われる日付ごとに記憶した複数の点検情報を提供し得るものである」ので、サーバに週、月、年スケジュールが記憶されており、定期点検、不定期点検に限らず、サーバはその日一日行うべき点検作業スケジュールを選択して端末装置に送信することができ、例えば毎週所定の日に行うことが決まっているような点検意識の高い定期点検に限らず、例えば月に一度、年に一度点検を行えばいいような点検意識が低くなりがちな不定期点検であっても、点検漏れを回避することが期待できる。
【0207】
上述した図11に示すスタート画面において、符号1112の位置に示す点検準備ボタンが入力されると、図14に示す点検情報転送設定画面が表示される。
【0208】
図14に示す点検情報転送設定画面では、アプリケーションを起動させることによりスタート画面(図11参照)が表示され、スタート画面において符号1112に示す点検準備ボタンが入力された日時に該当する、「点検名」、「点検コース」、「点検設備」が表示されるものである。
【0209】
つまり、図12に示す点検情報作成画面1、図13に示す点検情報作成画面2において、所定の入力を行うことにより、「点検名」、「点検コース」、「点検設備」、「点検日」、「点検項目」等の各種点検情報は、記憶部26に位置づけられた「点検実施作業データベース」(図9参照)に相互に関連付けられて記憶されているものである。
【0210】
そして、スタート画面において符号1112に示す点検準備ボタンが入力された日時に該当する「点検日」が読み出され、これに関連付けられて記憶されている、「点検名」、「点検コース」、「点検設備」が読み出され、表示されることとなるのである。
【0211】
図14に示す符号1052Aが示す位置には、「点検名」表示欄が表示されている。この「点検名」表示欄には、上述した如く、スタート画面において符号1112に示す点検準備ボタンが入力された日時に該当する「点検日」に関連付けられて記憶されている「点検名」が読み出され、一覧表示される。この「点検名」表示欄に一覧表示された「点検名」は選択入力が可能となっている。
【0212】
また、符号1054Aが示す位置には、「点検コース」表示欄が表示されている。この「点検コース」表示欄には、上述した符号1052Aにおいて選択入力された「点検名」に関連付けられた「点検コース」が読み出され、一覧表示される。この「点検コース」表示欄に一覧表示された「点検コース」は選択入力が可能となっている。
【0213】
更に、符号1056Aが示す位置には、「点検設備」表示欄が表示されている。この「点検設備」表示欄には、上述した符号1054Aにおいて選択入力された「点検コース」に関連付けられた「点検設備」が読み出され、一覧表示される。この「点検設備」表示欄に一覧表示された「点検設備」は選択入力が可能であり、かつ、複数の選択が可能となっている。
【0214】
更にまた、符号1058が示す位置には、追加ボタンが表示されている。更にまた、符号1059が示す位置には、削除ボタンが表示されている。
【0215】
更にまた、上述した符号1052Aに示す「点検名」表示欄に一覧表示された「点検名」から一の「点検名」が選択された状態で、符号1058が示す追加ボタンが入力されると、選択された「点検名」が、符号1052Bが示す「点検名」決定表示欄に表示される。また、符号1052Bが示す「点検名」決定表示欄に表示された「点検名」に誤りがあった場合には、それを選択し、符号1059に示す削除ボタンを入力することにより「点検名」決定表示欄から削除される。
【0216】
更にまた、上述した符号1054Aに示す「点検コース」表示欄に一覧表示された「点検コース」から一の「点検コース」が選択された状態で、符号1058が示す追加ボタンが入力されると、選択された「点検コース」が、符号1054Bが示す「点検コース」決定表示欄に表示される。また、符号1054Bが示す「点検コース」決定表示欄に表示された「点検コース」に誤りがあった場合には、それを選択し、符号1059に示す削除ボタンを入力することにより「点検コース」決定表示欄から削除される。
【0217】
更にまた、上述した符号1056Aに示す「点検設備」表示欄に一覧表示された「点検設備」から一又は複数の「点検設備」が選択された状態で、符号1058が示す追加ボタンが入力されると、選択された「点検設備」が、符号1056Bが示す「点検設備」決定表示欄に表示される。また、符号1056Bが示す「点検設備」決定表示欄に表示された「点検設備」に誤りがあった場合には、この誤りのあった「点検設備」を選択し、符号1059に示す削除ボタンを入力することにより、選択された点検設備が「点検設備」決定表示欄から削除される。
【0218】
更にまた、符号1060の位置には転送ボタンが表示されている。この転送ボタンが入力されると、上述した符号1052B、1054B、1056Bに表示されている内容が端末装置41Aに転送されることとなる。
【0219】
尚、上述した如く、サーバ21から端末装置41Aへの点検に関する情報の転送は、データ供給装置31を介してサーバ21と端末装置41Aとの間で直接行われるものであっても、ネットワークを介して行われるものであってもよい。
【0220】
また、図11に示す、スタート画面において、符号1113に示す帳票作成ボタンが入力されると、サーバ21の表示部27には、図15に示す如く、点検結果一覧画面が表示される。
【0221】
この点検結果一覧画面は、上述した記憶部26に位置づけられている「点検結果履歴データベース」(図10参照)に基づいて表示部27に画像表示されるものである。
【0222】
この点検結果一覧画面において、符号1080が示す位置には、点検作業が行われた、「点検名」、「点検コース」、「点検設備」、「実施日」が表示される。また、符号1082が示す位置には、点検作業を実施した「点検者」が表示される。更に、符号1084が示す位置には、「点検項目」が表示される。更にまた、符号1086が示す位置には、「状態」が表示される。この「状態」は「点検結果」に含まれるものであり、例えば、「OK」、「NG」、「注意」等が表示される。更にまた、符号1088が示す位置には、上述した「詳細情報」が表示される。この「詳細情報」は「点検結果」に含まれるものである。
【0223】
また、この点検結果一覧画面では、画面情報に並べて表示されている各種のメニューボタンを操作することにより、表示されている各種情報のプリンタ等への出力、この各種の点検情報に基づいたグラフや帳票等の作成等、管理、編集、出力等の処理を行うものである。
【0224】
[端末装置の構成]
本発明の実施形態における端末装置である端末装置41Aの制御回路を示すブロック図を図16に示す。ここでは端末装置41Aについて説明するが、他の端末装置41B、41C、......も同様の構成を有するものとする。
【0225】
図16に示すように、端末装置である端末装置41Aにおいては、データバスBUSに、CPU42、メモリ43、信号の送受信を行う通信I/F45、液晶表示パネルやCRT等で構成された表示部44、ハードディスクとそのドライブ等で構成された記憶部46が接続されている。また、表示部44は、例えば、マトリックス状に感圧素子を配置した透明なパネルをディスプレイの表面に配置することにより構成されるタッチパネルやタッチスクリーン、ジョグダイヤルやキーボード等からなる操作部としての機能を有する。
【0226】
「CPU42」は、請求項中の、「点検情報受取手段」、「点検情報画像表示手段」、「点検結果情報入力手段」、「点検結果情報記憶手段」、「点検結果情報提供手段」、「撮像手段」、の一部を構成するものに相当する。
【0227】
「メモリ43」は、請求項中の、「点検情報受取手段」、「点検情報画像表示手段」、「点検結果情報入力手段」、「点検結果情報記憶手段」、「点検結果情報提供手段」、「撮像手段」、の一部を構成するものに相当する。
【0228】
「記憶部46」は、請求項中の、「点検情報受取手段」、「点検情報画像表示手段」、「点検結果情報入力手段」、「点検結果情報記憶手段」、「点検結果情報提供手段」、「撮像手段」、の一部を構成するものに相当する。
【0229】
「通信I/F45」は、請求項中の、「点検結果情報提供手段」、「点検情報受取手段」、の一部を構成するものに相当する。
【0230】
「表示部44」は、請求項中の、「点検情報画像表示手段」、「点検結果情報入力手段」、「撮像手段」、の一部を構成するものに相当する。
【0231】
また、本実施形態においては、上述した表示部44は、表示部44においてタッチパネルやタッチスクリーンで構成されることとして以下説明する。
【0232】
CPU42は記憶部46に格納されている動作プログラムに従って種々の動作を実行するようになされており、この動作プログラム自体、動作プログラムにより生成された変数等をメモリ43に一時的に記録し、当該動作に応じて各回路部を制御する。CPU42の各種処理内容は必要に応じて表示部44に表示される。
【0233】
また、上述した記憶部46には、サーバ21の記憶部26に記憶されている各種のデータテーブルに基づいて、サーバ21から提供された所定の各種点検情報が記憶されている。例えば、「点検実施作業データベース」(図9参照)に記憶されている各種点検情報の少なくとも一部(例えば、ある「点検日」にのみ関連した他の各種の点検情報)、等が記憶されている。
【0234】
操作部としての表示部44は、点検者が各種の点検結果の選択入力情報を選択入力すると、当該各種の点検結果の選択入力情報をCPU42に供給する。
【0235】
更に、通信I/F45は、ネットワーク51に対して通信可能としてなるものであり、点検情報等の各種情報を送受信する機能を有する。
【0236】
CPU42は、この点検結果の選択入力情報が供給されると、通信先であるサーバ21に対する接続要求を、通信I/F45を介してネットワーク51に対して行う。ネットワーク51には、最寄りの基地局、プロバイダ(図示せず)等が含まれており、それらは、上述した要求をサーバ21に受け渡す。従って、端末装置41Aからサーバ21に対してある情報の提供を要求した場合には、ネットワーク51の基地局が当該要求をサーバ21に受け渡す。
【0237】
尚、本実施形態では、端末装置41Aにおける点検結果の選択入力情報は、ネットワーク51を介して送信されることにより、サーバ21に提供されることとしたが、本発明はこれに限らず、ネットワーク51を介して送信される以外にも、点検結果の選択入力情報を、着脱可能なメモリカード等の記憶媒体に記憶し、このメモリカード等の記憶媒体により直接に提供することとしてもよい。
【0238】
更にまた、カメラ48は、「点検設備」等の状態を撮像する機能を有し、撮像した情報を記憶部46に供給する。
【0239】
「カメラ48」は、請求項中の、「撮像手段」、の一部を構成するものに相当する。
【0240】
[端末装置における表示例]
上述した如くCPU42は、サーバ21から上述した各種の点検情報データベース(図4から図10)に基づいて提供された各種の点検情報を受け取り、この受け取った各種の点検情報を記憶部46に記憶する。そして、この記憶部46に記憶した各種の点検情報データベースに記憶されている各種の点検情報に基づいて、後述する画像を表示部44に表示することになる。
【0241】
この各種の点検情報に基づく画像データを表示部44に供給することにより、表示部44に画像が表示され、図17から図25に示す各種アプリケーションを操作することとなる。
【0242】
図17は、本発明の一実施形態における端末装置41Aの表示部44に表示されるメインメニュー画面の概略を示す一例である。
【0243】
図18は、本発明の一実施形態における端末装置41Aの表示部44に表示される点検コース選択画面の概略を示す一例である。
【0244】
図19は、本発明の一実施形態における端末装置41Aの表示部44に表示される設備選択画面の概略を示す一例である。
【0245】
図20は、本発明の一実施形態における端末装置41Aの表示部44に表示される点検作業画面1の概略を示す一例である。
【0246】
図21は、本発明の一実施形態における端末装置41Aの表示部44に表示される点検作業画面2の概略を示す一例である。
【0247】
図22は、本発明の一実施形態における端末装置41Aの表示部44に表示される点検者登録画面1の概略を示す一例である。
【0248】
図23は、本発明の一実施形態における端末装置41Aの表示部44に表示される点検者登録画面2の概略を示す一例である。
【0249】
図24は、本発明の一実施形態における端末装置41Aの表示部44に表示される点検結果一覧画面の概略を示す一例である。
【0250】
図25は、本発明の一実施形態における端末装置41Aの表示部44に表示されるカメラモード画面の概略を示す一例である。
【0251】
この処理において表示される画像の表示例について、最初は図17に示す如き画面が表示されることとなる。また、図17に示す如き画面が表示され、その後の操作に基づいて、図18から図25の画面が表示されることとなる。
【0252】
端末装置41Aの表示部44には、図17に示す如く、本点検システム10におけるメインメニュー画面が表示される。
【0253】
尚、本実施形態における端末装置41Aでは、このメインメニュー画面が、端末装置41Aの電源を投入することにより、自動的に表示されるものであるが、本発明はこれに限らず、自動的に表示されるものでなくとも、点検者の操作に基づいて表示されるものであってもよい。
【0254】
このメインメニュー画面の下方には、4つの選択ボタン画像1004(1004A〜1004D)が表示される。これらの選択ボタン画像1004(1004A〜1004D)は、点検開始ボタン画像1004A、点検者登録ボタン画像1004B、結果一覧ボタン画像1004C、点検継続ボタン画像1004Dという4つのボタン画像から構成されている。点検者がそれらの操作ボタン画像に触接することにより、メニュー選択され、図18、図22、図24に示す如き画像が表示されることとなる。
【0255】
点検開始ボタン画像1004Aが選択された場合には、図18に示す如く、点検コース選択画面が表示される。また、点検者登録ボタン画像1004Bが選択された場合には、図22に示す如く、点検者登録画面が表示される。更には、結果一覧ボタン画像1004Cが選択された場合には、図24に示す如く、点検結果一覧画面が表示される。更にまた、点検継続ボタン画像1004Dが選択された場合には、点検作業を中断した画面が表示される。以下、図17から図25の各図面に基づいて表示部44に表示される各種画面について説明する。
【0256】
図17に示す「メインメニュー画面」において、点検開始ボタン画像1004Aが選択された場合には、図18に示す如く、「点検コース選択画面」が表示される。
【0257】
この「点検コース選択画面」の中央には、一又は複数の点検コース画像1005が表示される。また、点検コース選択画面の下方には、メニュー選択ボタン画像1006と、OKボタン画像1007と、が表示される。
【0258】
例えば、符号1005Aに示す点検コース画像の一が触接されたと検知した場合には、選択されたことを示すため、その点検コース画像1005Aを反転表示、若しくは、着色表示させる。また、この点検コース画像1005Aが選択された状態で、OKボタン画像1007が触接されたと検知した場合には、図19に示す「設備選択画面」が表示部44に表示される。また、メニュー選択ボタン画像1006が触接されたと検知した場合には、「メインメニュー画面」が表示されることとなる。
【0259】
このように、図18に示す点検コース画像の一1005Aが選択され、更に、OKボタン画像が選択された場合には、図19に示す如く、「設備選択画面」が表示される。
【0260】
この設備選択画面の上方には、選択された点検コース画像1011が表示される。また、設備選択画面の中央には、一又は複数の設備画像1008が表示される。更には、設備選択画面の下方には、メニュー選択ボタン画像1006と、OKボタン画像1007と、戻るボタン画像1009と、が表示される。
【0261】
例えば、符号1008Aに示す設備画像の一が触接されたと検知した場合には、選択されたことを示すため、その設備画像1008Aを反転表示、若しくは、着色表示させる。また、この設備画像1008Aが選択された状態で、OKボタン画像1007が触接されたと検知した場合には、図20に示す如く、「点検作業画面」が表示部44に表示される。また、メニュー選択ボタン画像1006が触接されたと検知した場合には、「メインメニュー画面」が表示されることとなる。更には、戻るボタン画像1009が触接されたと検知した場合には、一つ前の画面が表示される。
【0262】
このように、図19に示す設備選択画像の一1008Aが選択され、更に、OKボタン画像1007が選択された場合には、図20に示す如く、「点検作業画面」が表示される。
【0263】
この点検作業画面の上方には、選択された点検コース画像1011と、選択された設備画像1012と、が表示される。また、その設備画像1012の下方には、点検項目画像1013が表示される。また、その点検項目画像1013の下方には、各種の点検結果入力ボタン画像1014(1014A〜1014C)が表示される。尚、点検結果入力ボタン画像1014には、OKボタン画像1014Aと、NGボタン画像1014Bと、注意画像1014Cと、が含まれている。更には、その各種の点検結果入力ボタン画像1014の下方には、状態表示画像1015が表示される。更にまた、状態表示画像1015の下方には、中断ボタン画像1016と、次へボタン画像1017と、戻るボタン画像1009と、が表示される。
【0264】
具体的には、点検項目画像1013には、点検対象設備の点検項目の内容が、「温度計は正常範囲か?」というように、質問形式で表示される。
【0265】
この点検項目の内容に一致すると点検者が判別した場合には、OKボタン画像1014Aに触接し、上述した点検項目の内容に一致すると点検者が判別しない場合には、NGボタン画像1014Bに触接することとなる。また、それ以外に選択するケースがあると点検者が判別した場合には、注意画像1014Cに触接することとなる。また、この触接の結果は、状態表示画像1015に表示されることとなる。
【0266】
この状態で、次へボタン画像1017が触接された場合には、この点検結果が記録されることとなる。また、中断ボタン画像1016が触接された場合には、この点検結果が一時的に記録され、図17に示す如きメインメニュー画面が表示される。そして、図17に示す点検継続ボタン画像1004Dが触接された場合には、この一時的に記録された点検結果が再度表示されることとなる。
【0267】
このように、点検作業を行う点検者は、点検結果の入力を、具体的な数値入力、文字入力等で行う必要がなく、端末装置の表示画面上に表示されている複数の点検結果の中から、該当する点検結果を選択するだけで行うことができ、かつ、その入力を該当する点検結果が表示されている画像に触れるだけで行うことができる。このため、点検結果の入力に要する時間を削減し、入力の煩わしさを解消することが期待でき、点検作業効率を高めることが期待できる。
【0268】
また、「前記端末装置の表示部に表示される複数の点検情報画像は、質問形式の文章を示す文字画像で表示されるものであり、かつ、前記端末装置の表示部に表示される複数の点検結果情報画像は、前記質問形式の文章に応答する文字画像で表示されるものである」ように構成する場合には、点検者は、例えば、表示画面に、「温度は20℃〜25℃ですか?」という点検情報画像が表示され、それに応答する点検結果画像として表示画面に表示される「OK」又は「NG」のいずれかを選択するというように、点検作業が対話式で進められ、基本的に「OK」又は「NG」のいずれかの選択入力を行うことで点検作業を行うことができ、点検作業を行う設備等の専門知識に乏しい者であっても、点検作業を容易に行うことが期待できる。
【0269】
また、上述した各種の点検結果入力ボタン画像1014を触接する場合には、図21に示す如き画面が表示されるケースもある。
【0270】
この点検作業画面では、図21に示す如く、点検項目画像1013の下方に、点検結果選択画像1018がポップアップ表示される。例えば、点検項目が「温度計は正常範囲か?」という内容であり、OKボタン画像1014Aが選択入力されたときには、詳細内容として、例えば、「−10℃〜0℃」、「0℃〜10℃」、といった詳細な点検結果情報を複数表示させ、点検者は詳細な点検結果を選択入力できるようになる。
【0271】
符号1018Aに示す点検結果選択画像の一(例えば、「−10℃〜0℃」)が触接されたと検知した場合には、選択されたことを示すため、その点検結果選択画像1018Aを反転表示、若しくは、着色表示させる。また、この点検結果選択画像1018Aが選択された状態で、次へボタン画像1017が触接されたと検知した場合には、選択された点検結果選択画像1018Aが示す点検結果として記録されることとなる。
【0272】
このように、点検作業を行う点検者は、点検結果の入力を、具体的な数値入力、文字入力等で行う必要がなく、端末装置の表示画面上に表示されている複数の点検結果の中から、該当する点検結果を選択するだけで行うことができ、かつ、その入力を該当する点検結果が表示されている画像に触れるだけで行うことができる。このため、点検結果の入力に要する時間を削減し、入力の煩わしさを解消することが期待でき、点検作業効率を高めることが期待できる。
【0273】
また、点検作業が対話式で進められ、基本的に「OK」又は「NO」のいずれかの選択入力を行うことで点検作業を行うことができ、点検作業を行う設備等の専門知識に乏しい者であっても、点検作業を容易に行うことが期待できる。
【0274】
更に、図20に示す各種の点検結果入力ボタン画像1014(1014A〜1014C)の一を触接する場合には、図25に示す如き画面が表示されるケースもある。
【0275】
図25は、カメラモードに移行したことを示す「カメラモード画面」であり、このカメラモード画面では、端末装置41Aに備えられたカメラ48(図16参照)により撮像されている画像が撮像フレーム1040内に表示される。また、撮像フレーム1040の下部には、シャッタボタン画像1042が表示される。
【0276】
撮像フレーム1040に画像が表示されている状態で、シャッタボタン画像1042が触接されたと検知した場合には、検知した際に撮像フレーム1040に表示されていた画像が、静止表示される。
【0277】
また、撮像フレーム1040に画像が静止表示されている状態で、OKボタン画像1007が触接されたと検知した場合には、撮像フレーム1040に静止表示されている画像が画像データとして端末装置41Aの記憶部46に記憶される。
【0278】
一方、撮像フレーム1040に画像が静止表示されている状態で、キャンセルボタン画像1032が触接されたと検知した場合には、撮像フレーム1040に静止表示されている画像の静止状態が解除され、カメラ48(図16参照)により撮像されている画像が撮像フレーム1040内に表示され、再びシャッタボタン画像1042が触接されたと検知した場合には、検知した際に撮像フレーム1040に表示されていた画像が、静止表示されるのである。
【0279】
これにより、点検作業を行う際に、点検作業を行う設備等の画像を撮像することができ、撮像した設備等の画像データをサーバに提供することができる。これにより、点検設備に異常があったときに、異常がある箇所を画像としてサーバに提供することができるので、異常の原因が一見して判別でき、点検結果がより確実なものとなることが期待できる。また、異常があった設備を早期に、より確実に、修理、調整を行うことが期待できる。
【0280】
尚、本実施形態における端末装置では、静止表示された画像をサーバに提供することとしたが、本発明はこれに限らず、サーバに提供される画像は、静止画であると、動画であるとを問わない。
【0281】
更にまた、上述した図20に示す「点検作業画面」において各種の点検結果入力ボタン画像1014のうちNGボタン画像1014Bを触接し、次へボタン画像1017が触接されたと検知した場合には、図21の符号1018が示す位置に、設備メンテナンス詳細情報画像がポップアップ表示されることとしてもよい。
【0282】
この設備メンテナンス詳細情報画像は、点検作業を行った設備に異常箇所があることが発見された場合に、この点検設備が有する異常箇所を点検者に修理、調整させるための方法、手順等が含まれる画像を示すものである。
【0283】
尚、この設備メンテナンス詳細情報は、サーバ21の記憶部26に、各種の点検情報に関連付けられて予め記憶されており、サーバ21から端末装置41Aに提供された各種の点検情報に関連付けられて提供される。
【0284】
これにより、端末装置は、「前記端末装置における点検結果情報入力手段により入力された点検結果が異常な状態を示す点検結果である場合には、当該異常な状態を示す点検結果の異常修正情報を表示部に表示させる」ので、点検作業が終了する前の段階で、点検設備の異常箇所を発見し、点検作業中に点検設備の異常箇所を早期に修理、調整することが期待でき、工場等に損害が生じてしまうことを防止することが期待できる。
【0285】
また、図17に示す「メインメニュー画面」において点検者登録ボタン画像1004Bが選択された場合には、図22に示す如く、点検者登録画面が表示される。
【0286】
この点検者登録画面の中央には、点検者一覧画像1031が表示される。また、その点検者一覧画像1031の下方には、メニュー選択ボタン画像1006と、OKボタン画像1007と、キャンセルボタン画像1032と、が表示される。
【0287】
例えば、符号1031Aに示す点検者画像の一が触接されたと検知した場合には、選択されたことを示すため、その点検者一覧画像1031Aを反転表示、若しくは、着色表示させる。また、この点検者一覧画像1031Aが選択された状態で、OKボタン画像1007が触接されたと検知した場合には、図23に示す如く、点検者確認画面がポップアップ表示される。
【0288】
この点検者確認画面は、図23に示す如く、点検者確認画像1033と、NOボタン画像1035と、OKボタン画像1036と、から構成されており、上述した点検者登録画面により選択された点検者が点検者確認画像1033として表示される。そして、OKボタン画像1035が触接されたと検知したことにより、点検者の登録を行い、NGボタン画像が触接されたと検知したことにより、図22に示す如く、点検者登録画面が再表示されることとなる。
【0289】
尚、本実施形態においては、点検作業を行う点検実施者の登録は、図22、図23に示すように、複数の点検者画像のなかから、一又は複数を選択することとしたが、本発明はこれに限らず、選択入力ではなく、点検実施者に任意に入力されることとしてもよい。
【0290】
次いで、図17に示す結果一覧ボタン画像1004Cが選択された場合には、図24に示す如く、「点検結果一覧画面」が表示される。尚、図20、図21において、各種の点検結果入力ボタン画像1014のうち一が触接され、次へボタン画像1017が触接されたときに、必要な点検結果の選択入力が全て行われ、点検作業が終了したと判別された場合においても、この画面が表示されることとなる。
【0291】
この「点検結果一覧画面」の上方には、選択された点検コース画像1011と、選択された設備画像1012と、が表示される。また、その設備画像1012の下方には、点検項目一覧画像1021が表示される。更には、この点検項目一覧画像1021の下方には、メニュー選択ボタン画像1006と、修正ボタン画像1022と、が表示される。
【0292】
この「点検結果一覧画面」においては、すでに点検結果の選択入力を行った点検項目について修正を加える場合には、以下のように操作を行う。
【0293】
例えば、符号1021Aに示す点検項目一覧画像の一が触接されたと検知した場合には、選択されたことを示すため、その点検項目一覧画像1021Aを反転表示、若しくは、着色表示させる。また、この点検項目一覧画像1021Aが選択された状態で、修正ボタン画像1022が触接されたと検知した場合には、図20に示す如く、点検作業画面が表示され、点検作業を修正することができることとなる。
【0294】
また、この点検結果一覧画面において、点検作業が行われなかった点検項目が存在する場合には、表示された点検項目一覧画像1021のうち、点検作業が行われなかった点検項目一覧画像1021Aの一又は複数を反転表示、若しくは、着色表示させる場合がある。
【0295】
この点検作業が行われなかった点検項目、つまり点検漏れのあった点検項目について点検結果を選択入力する場合には、この点検項目一覧画像1021Aが反転表示、若しくは、着色表示された状態で、修正ボタン画像1022が触接されたと検知した場合には、図20に示す如く、点検作業画面が表示され、点検作業が行われなかった点検項目が表示され、点検作業が行われなかった設備等の点検作業を行うことができることとなる。
【0296】
これにより、点検作業が終了する前の段階で、点検漏れ等を発見し、点検作業中に点検漏れ等を修正することが期待でき、また、点検漏れ、点検ミス等が生じた点検箇所が重要度の高い点検箇所であった場合に工場等に損害が生じてしまうことを防止することが期待できる。
【0297】
また、点検漏れ、点検ミス等が生じた箇所の点検を行うために、再度点検作業を行うという、無駄な時間、労力等が費やされるおそれを軽減することが期待できる。
【0298】
図17に示す「メインメニュー画面」において、点検継続ボタン画像1004Dが選択された場合には、図20に示す如く、点検作業画面が表示される。この点検作業画面では、図20に示す中断ボタン画像1016が触接されたときの状態を維持し、その状態が再度表示されることとなる。
【0299】
[情報処理システムの動作]
次に、本実施形態の点検システムを構成する各装置で行われる処理について図26から図28を用いて説明する。
【0300】
以下においては、サーバ21、端末装置41Aは予め起動されており、上述したサーバ21のCPU22、端末装置41AのCPU42において用いられる変数は所定の値に初期化され、定常動作しているものとする。
【0301】
[システム全体の処理]
図26は、本実施形態の点検システム10を構成するサーバ21、端末装置41Aの間でのデータや信号の提供、取得を説明するためのシステム全体の処理をタイミングチャート示す図である。
【0302】
図26に示す如く、最初に、サーバ21では、点検情報入力処理を実行する(ステップS101)。本点検システム10を利用して点検情報を入力するユーザは、図12、図13に示す如く、表示部27に表示される「点検情報作成画面」に従って各種の点検情報を入力することとなる。この処理においてサーバ21の入力部24は、各種の入力情報を取得し、その各種入力情報を、データバスBUSを介して、CPU22に供給する。この処理が終了したときには、ステップS102に処理を移す。
【0303】
尚、本実施形態における点検システム10では、入力部24により入力された点検情報を受け取るものであったが、本発明はこれに限らず、ネットワーク51を介して点検情報を受け取るものであってもよく、例えば、電子メール等が該当する。
【0304】
次いで、サーバ21では、点検情報データテーブル作成処理を行う(ステップS102)。この処理において、サーバ21におけるCPU22は、入力部24から供給された各種の入力情報、即ち、入力者により入力された、「点検名」、「点検コース」、「点検設備」(何れも図12参照)、「点検日」、「点検項目」、「点検結果」(いずれも図13参照)等、各種の点検情報を記憶部26に記憶する。また、この点検情報は、上述した各種のデータベース(図4から図10参照)に示す如き、各々が関連付けられて記憶されるものである。この処理が終了したときには、ステップS103に処理を移す。
【0305】
次いで、サーバ21では、点検情報提供処理を実行する(ステップS103)。この処理において、CPU22は、上述したステップS102の処理において作成し、記憶部26に記憶した、各種のデータベースに基づいて、「点検名」、「点検コース」、「点検設備」、「点検項目」、「点検結果」等の各種の点検情報を読み出し、その読み出した各種点検情報を、この点検情報に基づいて各種の動作を行わせるプログラム等とともに、通信I/F25を介して端末装置41Aに提供する。
【0306】
これにより、点検作業の順回路を示す点検コース、点検コースに含まれる点検設備、点検設備で行うべき点検項目、点検項目に応じて選択入力を行うための複数の点検結果等、所定の点検作業を行う際に必要なデータが一括して送信されることとなる。
【0307】
また、この各種の点検情報の提供タイミングは、上述した如く、「点検実施情報データテーブル」の各種の点検情報と関連付けられて記憶されている「点検日」情報に基づいて、所定の日時が到来したと判別した場合に提供される。更に、「点検日」情報に基づき、所定の日時が到来したと判別した場合に限らず、入力部24からの提供信号を受け取ったと判別した場合、更にまた、端末装置41Aから提供要求信号を受け取った場合等、に端末装置41Aに提供されるものである。この処理が終了したときには、ステップS104に処理を移す。
【0308】
尚、本実施形態における上述したステップS103の処理においては、各種の点検情報等を、サーバ21から端末装置41Aに通信I/F45を介して送信することとしたが、本発明はこれに限らず、ネットワーク51を介して通信を行うこととはせず、メモリカード等の記憶媒体により、直接提供することとしてもよい。
【0309】
一方、端末装置41Aでは、点検情報受取処理を実行する(ステップS201)。この処理において、CPU42は、ステップS103の処理によりサーバ21から提供された、上述した各種の点検情報を、ネットワーク51、通信I/F45を介して受け取る。この処理が終了したときには、ステップS202に処理を移す。
【0310】
尚、本実施形態における上述したステップS201の処理においては、サーバ21から送信された点検情報データ等を通信I/F45を介して受信することとしたが、本発明はこれに限らず、サーバ21を介して通信を行うこととはせず、メモリカード等の記憶媒体により、直接提供することとしてもよい。
【0311】
次いで、点検情報データ記録処理を実行する(ステップS202)。この処理において、端末装置41AにおけるCPU42は、上述したステップS201の処理においてサーバ21から受け取った点検情報等を記憶部46に記憶する。この処理が終了したときには、ステップS203に処理を移す。
【0312】
次いで、点検結果選択入力処理を実行する(ステップS203)。この処理において、端末装置41AにおけるCPU42は、上述したステップS202の処理において記憶部46に記憶した各種の点検情報等を読み出し、その読み出した点検情報等に基づいて、表示部44に、上述した図17〜図25に示す如き点検作業画像を表示させる画像表示処理、点検結果の選択入力処理、選択入力された点検結果の記憶処理等、点検作業の実施に関する各種の処理を行う。詳しくは、図27を用いて後述する。この処理が終了したときには、ステップS204に処理を移す。
【0313】
次いで、点検作業が終了したか否かを判断する(ステップS204)。この処理において、CPU42は、点検作業が終了したか否か、即ち、上述したステップS203の処理において記憶部46に記憶した点検結果の選択入力情報が、「点検項目」に関連付けられて、所定の領域にすべて記憶されているか否かを判断する。CPU42は、点検結果の選択入力情報が、「点検項目」に関連付けられて、所定の領域にすべて記憶されていると判別した場合には、ステップS205に処理を移し、点検結果の選択入力情報が、「点検項目」に関連付けられて、所定の領域にすべて記憶されていないと判別した場合には、ステップS202に処理を移し、いまだ点検結果の選択入力情報が記憶されていない「点検項目」を判別し、この判別した「点検項目」を「点検作業画面」(図20参照)に所定の画像を表示させる。この処理が終了した場合には、ステップS205に処理を移す。
【0314】
次いで、点検結果一覧表示処理を実行する(ステップS205)。この処理において、CPU42は、上述したステップS203の処理において、記憶部46に記憶した、「点検コース」、「点検設備」、「点検項目」、選択入力された「点検結果」等、各種の点検情報を読み出し、その読み出した点検情報に基づいて、表示部44に「点検結果一覧画面」(図24)を表示する。この処理が終了したときには、ステップS206に処理を移す。
【0315】
次いで、点検作業の修正があるか否かを判断する(ステップS206)。この処理において、CPU42は、図24に示す如く、表示部44に表示した「点検結果一覧画面」において、修正ボタン画像1022が触接されたか否かを判断する。CPU42は、修正ボタン画像1022が触接されたと判別した場合には、修正があると判別し、ステップS202に処理を移し、修正ボタン画像1022が触接されていないと判別した場合には、修正がないと判別し、ステップS207に処理を移す。
【0316】
次いで、点検結果選択入力情報提供処理を実行する(ステップS207)。この処理において、CPU42は、上述したステップS203の処理において、記憶部46に記憶した、点検作業を実行した結果を示す、各種の点検結果選択入力情報、これに関連付けられた各種の点検情報を読み出し、その読み出した各種の点検結果選択入力情報、これに関連付けられた各種の点検情報を、通信I/F45を介してサーバ21に送信する。この処理が終了したときには、本サブルーチンを終了させる。
【0317】
次いで、サーバ21では、点検結果選択入力情報受取処理を実行する(ステップS104)。この処理において、サーバ21のCPU22は、上述したステップS207の処理において、端末装置41Aから送信された、各種の点検結果選択入力情報、これに関連付けられた各種の点検情報を通信I/F25を介して受信する。この処理が終了したときには、ステップS105に処理を移す。
【0318】
尚、本実施形態における上述したステップS104の処理においては、端末装置41Aから送信された、点検作業を実行した結果を示す選択入力データを通信I/F25を介して受信することとしたが、本発明はこれに限らず、通信を行うこととはせず、メモリカード等の記憶媒体により、端末装置41から直接点検情報データを受け取ることとしてもよい。
【0319】
次いで、点検結果選択入力情報記憶処理を実行する(ステップS105)。この処理において、CPU22は、上述したステップS104の処理において、端末装置41Aから受信した各種の点検結果選択入力情報、これに関連付けられた各種の点検情報をサーバ21の記憶部26に記憶する。この処理が終了したときには、ステップS106に処理を移す。
【0320】
次いで、点検結果履歴データベース作成処理を実行する(ステップS106)。この処理において、CPU22は、上述したステップS105の処理において、記憶部26に記憶した各種の点検結果選択入力情報、これに関連付けられた各種の点検情報に基づいて、「点検結果履歴データベース」(図10参照)を作成する。この処理が終了したときには、ステップS107に処理を移す。
【0321】
次いで、評価判定処理を実行する(ステップS107)。この処理において、CPU22は、上述したステップS106の処理において、記憶部26に記憶した「点検結果履歴データベース」に基づいて評価判定処理を行う。詳しくは図28を用いて後述する。この処理が終了したときには、直ちに本サブルーチンを終了させる。
【0322】
尚、本実施形態における点検システム10では、端末装置41AのステップS203の処理において選択入力された点検結果選択入力情報を、ステップS203の処理において点検作業が終了した場合に一括して送信することとしたが、本発明はこれに限らず、端末装置41Aにおいて選択入力された点検結果選択入力情報を、点検者により選択入力が行われるごとに逐一サーバ21に送信することとしてもよい。
【0323】
これによれば、例えば、ひとつの点検項目についての点検結果を入力したときに、または、ひとつの点検設備について点検が終了したときに、または、ひとつの点検コースについて点検が終了したときに、というように、点検作業中にその都度、サーバに点検結果を送信することができ、点検作業終了後に送信する場合と比較して、いち早く点検結果を入力することができ、サーバ側でこの点検結果を参照することができる。
【0324】
また、このように、選択入力が行われるごとに逐一サーバ21に送信する場合には、以下のような処理を行うこととしてもよい。
【0325】
例えば、ステップS203の処理において点検結果の選択入力が行われると、CPU42は、通信のための電波状況を検知し、送信可能か否かを判断する。CPU42は、アンテナにより電波を受信していると検知した場合には、電波状況が良好であると判別し、点検結果選択入力情報を通信I/F45、ネットワーク51を介してサーバ21に送信する。一方、アンテナにより電波を受信していないと検知した場合には、電波状況が不良であると判別し、選択入力された点検結果選択入力情報を記憶部46に記憶する。そして、次の点検を実行するべく、ステップS203に処理を移し、点検結果選択入力処理を実行する。点検結果の選択入力が行われると、CPU42は、通信のため、再び電波状況を検知し、送信可能か否かを判断する。つまり、電波状況が不良であると判別した場合には、電波状況が良好と判別されるまで選択入力された点検結果選択入力情報を記憶部46に累積的に記憶することとなる。
【0326】
これにより、電波状況の悪い環境では、サーバ21へデータの提供を行わず、情報を累積的に記憶し、電波状況の良好な場合に確実に送信処理を行うこととなるので、送信が失敗することによる点検結果選択入力情報のサーバ21への未入力を防ぐことが期待できる。
【0327】
また、点検作業が行われ、点検結果選択入力情報が入力されるたびに送信することとなるので、点検と時間の開きなく入力が行われる、サーバ21を操作するユーザは、点検設備の状態を時間の開きなく確認することができ、また、後述するカメラ48により点検設備の画像情報等を送信すると、より一層、設備の状態を時間の開きなく確認することが期待でき、異常等が発生している場合には、迅速な対応をとることが期待できるものである。
【0328】
尚、上述した如く、電波状況を検知し、電波状況の良好なときに送信する方法とは別の送信方法により送信することとしてもよい。例えば、点検作業を実施すべき点検順路、点検スケジュールは「点検コース」情報として決められているものであるので、その「点検コース」の示す点検順路の中で電波状況が良好な場所を判別しておき、この場所を通過する時間を予め決めておくことにより、この場所を通過する時間となった場合に、送信処理を行うこととしてもよい。
【0329】
これにより、送信が失敗することによる点検結果選択入力情報のサーバ21への未入力を防ぐことが期待できる。
【0330】
また、点検作業が行われ、点検結果選択入力情報が入力されるたびに送信することとなるので、点検と時間の開きなく入力が行われる、サーバ21を操作するユーザは、点検設備の状態を時間の開きなく確認することができ、また、後述するカメラ48により点検設備の画像情報等を送信すると、より一層、設備の状態を時間の開きなく確認することが期待でき、異常等が発生している場合には、迅速な対応をとることが期待できる。
【0331】
更に、上述した効果に加えて、送信する場所、時間が決定されており、ある所定の時間になった場合には必ず送信処理が行われることとなり、送信時間に送信があったか否かにより、点検実施者のトラブルや、怠慢等、点検作業を行う点検実施者の点検作業を管理することが期待できる。
【0332】
[点検結果選択入力処理]
図27は、上述した図27に示すステップS203の処理において呼び出される点検結果選択入力処理の流れを示すフローチャート図である。
【0333】
図27に示す如く、最初に、画像表示処理を実行する(ステップS211)。この処理において、端末装置41AにおけるCPU42は、上述した図26に示すステップS202の処理において記憶部46に記憶した各種の点検情報等を読み出し、その読み出した各種の点検情報等に基づいて、表示部44に、上述した図17〜図25に示す如き点検作業画像を表示させる。この処理が終了したときには、ステップS212に処理を移す。
【0334】
次いで、選択入力受付処理を実行する(ステップS212)。この処理において、端末装置41AにおけるCPU42は、上述したステップS211の処理において、表示部44に表示された点検作業画像に応じて、点検実施者により例えば、図19に示す如く、「OK」、「NG」、「注意」等のボタン画像のうちいずれか一のボタン画像が触接されたことを検知する。この処理が終了したときには、ステップS213に処理を移す。
【0335】
次いで、選択入力情報記憶処理を実行する(ステップS213)。この処理において、CPU42は、上述したステップS212の処理において、ボタン画像が触接され、選択入力が行われたと検知したときには、この選択入力が行われた各種の点検結果の選択入力情報を記憶部46に記憶する。この処理が終了したときには、ステップS214に処理を移す。
【0336】
次いで、選択入力された点検結果情報が正常範囲にあるか否かを判断する(ステップS214)。この処理において、CPU42は、上述したステップS213の処理において、記憶部46に記憶した点検結果の選択入力情報を読み出し、この読み出した点検結果の選択入力情報と、サーバ21から提供され、記憶部46に記憶されている「点検結果データベース」(図8参照)とを参照し、この点検結果の選択入力情報に関連付けられた「評価基準」情報を読み出す。そして、CPU22は、この読み出した「評価基準」情報が所定の値(例えば、「−5」)以下であるか否かを判断する。CPU22は、この読み出した「評価基準」情報が所定の値以下である、即ち、選択入力された点検結果情報が正常範囲ではないと判別した場合には、点検設備に異常箇所が存在すると判別し、ステップS215に処理を移す。一方、CPU42は、この読み出した「評価基準」情報が所定の値以下ではない、即ち、選択入力された点検結果情報が正常範囲であると判別した場合には、点検設備に異常箇所が存在しないと判別し、本サブルーチンを終了させる。
【0337】
次いで、カメラモードに切り替える処理を実行する(ステップS215)。この処理において、CPU42は、表示部44に「カメラモード画面」(図25参照)を表示させ、この端末装置41Aに備えられたカメラ48を撮像有効状態に移行させる。この処理が終了した場合には、ステップS216に処理を移す。
【0338】
次いで、シャッタが検知されたか否かを判断する(ステップS216)。この処理において、CPU42は、図25に示す如く、「カメラモード画面」に表示されたシャッタボタン画像1042が触接されたか否かを判断する。CPU42は、シャッタボタン画像1042が触接されたと判別した場合には、ステップS217に処理を移し、シャッタボタン画像1006が触接されていないと判別した場合には、ステップS216に処理を移す。この処理が終了した場合には、ステップS217に処理を移す。
【0339】
次いで、画像記憶処理を実行する(ステップS217)。この処理において、CPU42は、表示部44に表示されたカメラモード画面(図25参照)において、上述したステップS216の処理において撮像フレーム1040に画像が表示されている状態でシャッタボタン画像1042が触接されたと判別したときには、触接された際に撮像フレーム1040に表示されていた画像を静止表示し、この画像が静止表示されている状態で、OKボタン画像1007が触接されたと判別したときには、撮像フレーム1040に静止表示した画像を「点検画像」情報として、この「点検画像」を各種の点検情報と関連付けて、記憶部46に記憶する。この処理が終了したときには、本サブルーチンを終了させる。
【0340】
このように、「端末装置は、画像を撮像し得る撮像手段を備える」ので、点検作業を行う際に、点検作業を行う設備等の画像を撮像することができ、撮像した設備等の画像データをサーバに提供することができる。これにより、点検設備に異常があったときに、異常がある箇所を画像としてサーバに提供することができるので、異常の原因が一見して判別でき、点検結果がより確実なものとなることが期待できる。また、異常があった設備を早期に、より確実に、修理、調整を行うことが期待できる。
【0341】
次いで、評価判定処理を実行する(ステップS107)。この処理において、CPU22は、上述したステップS106の処理において、記憶部26に記憶した「点検結果履歴データベース」に基づいて評価判定処理を行う。
【0342】
ステップS106の処理において作成された「点検結果履歴データベース」は、「点検実施日時」、「点検名」、「点検コース」、「点検設備」、「点検項目」、「点検結果」等、実施した各種の点検作業に関する情報と、「点検結果」に応じた点検結果の評価基準を示す「点検ポイント」情報が関連付けられて記憶されている。
【0343】
この点検結果の評価基準を示す「点検ポイント」は、点検設備において或る内容の点検作業を行った結果に基づいて、その点検設備の安全度、耐久度、老朽度等を判定するための基準となるものである。
【0344】
例えば、異常がない場合(「OK」)は「0」ポイントとし、異常がある場合(「NG」)は「−1」ポイントとして、その設備ごとの「点検結果」に関連付けられた「点検ポイント」について集計を行い、ある基準値(「−10」)以下となった場合には、その設備になんらかの異常があると判別するものである。この処理が終了したときには、直ちに本サブルーチンを終了させる。
【0345】
尚、上述したステップS107の処理において、算出した「点検ポイント」が、ある基準値(「−10」)以下であると判別し、その設備になんらかの異常があると判別した場合には、サーバ21の表示部27に、異常のある設備、以上のレベル、等を報知することとしてもよい。また、画像に限らず、音声により報知を行うこととしてもよい。
【0346】
また、端末装置41Aの表示部44に画像を表示、又は、音声により報知を行うこととしてもよい。
【0347】
更に、本実施形態では、上述したステップS107における評価判定処理はサーバ21で行われるものであったが、本発明はこれに限らず、この評価判定処理は端末装置41Aで行われることとしてもよい。
【0348】
端末装置で報知を行う場合には、端末装置41Aの表示部44に、設備メンテナンス詳細情報画像を表示することとしてもよい。
【0349】
この設備メンテナンス詳細情報画像は、点検作業を行った設備に異常箇所があることが発見された場合に、この点検設備が有する異常箇所を点検者に修理、調整させるための方法、手順等が含まれる画像を示すものである。
【0350】
これにより、異常のあった点検設備を点検実施者に早急に修理、修繕させることが期待できるものである。
【0351】
尚、この設備メンテナンス詳細情報は、サーバ21の記憶部26に、各種の点検情報に関連付けられて予め記憶されており、サーバ21から端末装置41Aに提供された各種の点検情報に関連付けられて提供される。
【0352】
[評価判定処理]
図28は、上述した図26に示すステップS107の処理において呼び出される評価判定処理の流れを示すフローチャート図である。
【0353】
図28に示す如く、最初に、点検ポイント読出処理画を実行する(ステップS111)。この処理において、サーバ21におけるCPU22は、記憶部26に記憶されている「点検ポイント」情報を読み出す。ステップS106の処理において作成された「点検結果履歴データベース」は、「点検実施日時」、「点検名」、「点検コース」、「点検設備」、「点検項目」、「点検結果」等、実施した各種の点検作業に関する情報と、「点検結果」に応じた点検結果の評価基準を示す「点検ポイント」情報が関連付けられて記憶されている。
【0354】
この点検結果の評価基準を示す「点検ポイント」は、点検設備において或る内容の点検作業を行った結果に基づいて、その点検設備の安全度、耐久度、老朽度等を判定するための基準となるものである。
【0355】
例えば、異常がない場合(「OK」)は「0」ポイントとし、異常がある場合(「NG」)は「−1」ポイントとして、その設備ごとの「点検結果」に関連付けられた「点検ポイント」について集計を行い、ある基準値(「−10」)以下となった場合には、その設備になんらかの異常があると判別するものである。
【0356】
本ステップS111の処理が終了したときには、ステップS112に処理を移す。
【0357】
次いで、点検ポイント演算処理を実行する(ステップS112)。この処理において、CPU22は、上述したステップS111の処理において読み出した「点検ポイント」情報に基づいて、「点検ポイント」の集計を行う。この処理が終了した場合には、ステップS113に処理を移す。
【0358】
次いで、演算結果記憶処理を実行する(ステップS113)。この処理において、CPU22は、上述したステップS112の処理において演算処理を実行した結果算出された「点検ポイント」情報を記憶部26に記憶する。この処理が終了した場合には、ステップS114に処理を移す。
【0359】
次いで、正常範囲か否かを判断する(ステップS114)。この処理において、CPU22は、記憶部26に記憶した「点検ポイント」情報が正常範囲内にあるか否かを判断する。CPU22は、「点検ポイント」情報が正常範囲内にあると判別した場合には、直ちに本サブルーチンを終了させ、「点検ポイント」情報が正常範囲内にないと判別した場合には、ステップS115に処理を移す。
【0360】
次いで、点検異常報知処理を実行する(ステップS115)。この処理において、CPU22は、「点検ポイント」が正常範囲内にない、例えば、ある基準値(「−10」)以下であると判別した場合には、その設備になんらかの異常があると判別し、サーバ21の表示部27に、異常のある設備、異常のレベル等を報知する。また、画像に限らず、音声により報知を行うこととしてもよい。更に、端末装置41Aの表示部44に画像を表示、又は、音声により報知を行うこととしてもよい。この処理が終了した場合には、直ちに本サブルーチンを終了する。
【0361】
尚、本実施形態では、上述したステップS107における評価判定処理はサーバ21で行われるものであったが、本発明はこれに限らず、この評価判定処理は端末装置41Aで行われることとしてもよい。
【0362】
端末装置で報知を行う場合には、端末装置41Aの表示部44に、設備メンテナンス詳細情報画像を表示することとしてもよい。
【0363】
この設備メンテナンス詳細情報画像は、点検作業を行った設備に異常箇所があることが発見された場合に、この点検設備が有する異常箇所を点検者に修理、調整させるための方法、手順等が含まれる画像を示すものである。
【0364】
これにより、異常のあった点検設備を点検実施者に早急に修理、修繕させることが期待できるものである。
【0365】
尚、この設備メンテナンス詳細情報は、サーバ21の記憶部26に、各種の点検情報に関連付けられて予め記憶されており、サーバ21から端末装置41Aに提供された各種の点検情報に関連付けられて提供される。
【0366】
【発明の効果】
本発明によれば、「複数の点検情報を記憶する点検情報記憶手段と、当該点検情報記憶手段により記憶された複数の点検情報を提供する点検情報提供手段と、を備えたサーバと、画像が表示される表示部と、前記サーバにおける点検情報提供手段から提供された複数の点検情報を受け取る点検情報受取手段と、を備えた端末装置と、からなる点検システムであって、前記端末装置は、前記点検情報受取手段により受け取った複数の点検情報に基づいて前記表示部に複数の点検情報画像の表示を行う点検情報画像表示手段と、前記点検情報画像表示手段により前記表示部に表示された複数の点検情報画像に応じて点検結果情報が入力される点検結果情報入力手段と、前記点検結果情報入力手段により入力された点検結果情報を記憶する点検結果情報記憶手段と、前記点検結果情報記憶手段により記憶された点検結果情報を前記サーバに提供する点検結果情報提供手段と、を備え、前記サーバは、前記端末装置が備える点検結果情報提供手段により提供された点検結果情報を受け取る点検結果情報受取手段と、を備え、前記サーバの備える点検情報記憶手段は、前記点検結果情報受取手段により受け取った点検結果情報と、前記点検情報提供手段により前記端末装置に提供した複数の点検情報と、を関連付けて記憶することを特徴とする」点検システムを提供し、点検システムは、サーバに記憶されている点検作業に関する情報を、端末装置に提供し、記憶させるので、点検実施者は、この端末装置を携帯しながら点検作業を行ことが可能となる。また、点検のチェック作業が、そのまま点検結果の入力作業となるので、点検作業が簡便となる。
【0367】
また、各種の点検情報、例えば、点検順路を示す「点検コース」、点検作業の対象となる「点検設備」、その設備における点検作業の具体的内容を示す「点検項目」等、が関連付けて記憶されるものであるため、あるコースで行う複数の点検設備、その点検設備で行うべき点検項目等、点検作業に関する各種の情報を管理することが容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態における点検システムの構成を示す概略図である。
【図2】本発明の一実施形態における点検システムの構成を示す概略図である。
【図3】本発明の一実施形態におけるサーバの電気的な構成を示すブロック図である。
【図4】本発明の一実施形態におけるサーバのデータベースを示す説明図である。
【図5】本発明の一実施形態におけるサーバのデータベースを示す説明図である。
【図6】本発明の一実施形態におけるサーバのデータベースを示す説明図である。
【図7】本発明の一実施形態におけるサーバのデータベースを示す説明図である。
【図8】本発明の一実施形態におけるサーバのデータベースを示す説明図である。
【図9】本発明の一実施形態におけるサーバのデータベースを示す説明図である。
【図10】本発明の一実施形態におけるサーバのデータベースを示す説明図である。
【図11】本発明の一実施形態におけるサーバにおける画像の表示例を示す概略図である。
【図12】本発明の一実施形態におけるサーバにおける画像の表示例を示す概略図である。
【図13】本発明の一実施形態におけるサーバにおける画像の表示例を示す概略図である。
【図14】本発明の一実施形態におけるサーバにおける画像の表示例を示す概略図である。
【図15】本発明の一実施形態におけるサーバにおける画像の表示例を示す概略図である。
【図16】本発明の一実施形態における端末装置の電気的な構成を示すブロック図である。
【図17】本発明の一実施形態における端末装置における画像の表示例を示す概略図である。
【図18】本発明の一実施形態における端末装置における画像の表示例を示す概略図である。
【図19】本発明の一実施形態における端末装置における画像の表示例を示す概略図である。
【図20】本発明の一実施形態における端末装置における画像の表示例を示す概略図である。
【図21】本発明の一実施形態における端末装置における画像の表示例を示す概略図である。
【図22】本発明の一実施形態における端末装置における画像の表示例を示す概略図である。
【図23】本発明の一実施形態における端末装置における画像の表示例を示す概略図である。
【図24】本発明の一実施形態における端末装置における画像の表示例を示す概略図である。
【図25】本発明の一実施形態における端末装置における画像の表示例を示す概略図である。
【図26】本発明の一実施形態における点検システムのフローチャートを示す図である。
【図27】本発明の一実施形態における端末装置のフローチャートを示す図である。
【図28】本発明の一実施形態における端末装置のフローチャートを示す図である。
【符号の説明】
10 点検システム
21 サーバ
22、42 CPU
23、43 メモリ
24 入力部
25、45 通信インターフェイス
26、46 記憶部
27、44 表示部
31 データ供給装置
41 端末装置
44 表示部
48 カメラ
51 ネットワーク
Claims (11)
- 複数の点検情報を記憶する点検情報記憶手段と、当該点検情報記憶手段により記憶された複数の点検情報を提供する点検情報提供手段と、を備えたサーバと、
画像が表示される表示部と、前記サーバにおける点検情報提供手段から提供された複数の点検情報を受け取る点検情報受取手段と、を備えた端末装置と、からなる点検システムであって、
前記端末装置は、前記点検情報受取手段により受け取った複数の点検情報に基づいて前記表示部に複数の点検情報画像の表示を行う点検情報画像表示手段と、
前記点検情報画像表示手段により前記表示部に表示された複数の点検情報画像に応じて点検結果情報が入力される点検結果情報入力手段と、
前記点検結果情報入力手段により入力された点検結果情報を記憶する点検結果情報記憶手段と、
前記点検結果情報記憶手段により記憶された点検結果情報を前記サーバに提供する点検結果情報提供手段と、を備え、
前記サーバは、前記端末装置が備える点検結果情報提供手段により提供された点検結果情報を受け取る点検結果情報受取手段と、を備え、
前記サーバの備える点検情報記憶手段は、前記点検結果情報受取手段により受け取った点検結果情報と、前記点検情報提供手段により前記端末装置に提供した複数の点検情報と、を関連付けて記憶することを特徴とする点検システム。 - 複数の点検情報を記憶する点検情報記憶手段と、当該点検情報記憶手段により記憶された複数の点検情報を提供する点検情報提供手段と、を備えたサーバであって、
前記端末装置が備える点検結果提供手段により提供された点検結果情報を受け取る点検結果情報受取手段と、
前記サーバの備える点検情報記憶手段は、前記点検結果情報受取手段により受け取った点検結果情報と、前記点検情報提供手段により前記端末装置に提供した複数の点検情報と、を関連付けて記憶することを特徴とするサーバ。 - 前記点検情報記憶手段は、前記複数の点検情報に含まれ、当該複数の点検情報に関連付けられた、複数の点検結果情報を予め記憶するものであり、
前記点検情報提供手段は、前記点検情報記憶手段により予め記憶された複数の点検結果を提供し得るものであることを特徴とする請求項2に記載のサーバ。 - 前記点検情報記憶手段は、前記複数の点検結果情報と、前記複数の点検結果情報を評価するための点検結果評価基準情報と、を関連付けて記憶するものであり、
前記端末装置が備える点検結果提供手段により提供され、前記点検結果情報受取手段により受け取った点検結果情報と、前記点検結果評価基準情報と、に基づいて、前記点検結果情報の評価情報を決定する点検結果評価手段を備えることを特徴とする請求項2又は3に記載のサーバ。 - 前記点検情報記憶手段は、前記複数の点検情報と、前記複数の点検情報に含まれ、点検作業が実施する日付を示す点検日情報と、を関連付けて記憶するものであり、
前記点検情報提供手段は、前記点検日情報に基づいて前記点検情報記憶手段により記憶される複数の点検情報を提供し得るものであることを特徴とする請求項2から4の何れかに記載のサーバ。 - 画像が表示される表示部と、前記サーバにおける点検情報提供手段から提供された複数の点検情報を受け取る点検情報受取手段と、を備えた端末装置であって、
前記端末装置は、前記点検情報受取手段により受け取った複数の点検情報に基づいて前記表示部に複数の点検情報画像の表示を行う点検情報画像表示手段と、
前記点検情報画像表示手段により前記表示部に表示された複数の点検情報画像に応じて点検結果情報が入力される点検結果情報入力手段と、
前記点検結果情報入力手段により入力された点検結果情報を記憶する点検結果情報記憶手段と、
前記点検結果情報記憶手段により記憶された点検結果情報を前記サーバに提供する点検結果情報提供手段と、を備えることを特徴とする端末装置。 - 請求項6に記載の端末装置は、前記サーバと通信回線を通じて接続可能であり、
前記点検結果提供手段は、前記点検結果情報記憶手段により記憶された点検結果情報を、前記通信回線を通じて前記サーバに提供することを特徴とする端末装置。 - 前記請求項6又は7に記載の端末装置は、持運び可能な携帯端末装置であることを特徴とする端末装置。
- 前記点検結果情報入力手段は、当該端末装置の表示部に表示された複数の点検情報画像のなから一の点検情報画像を選択し、当該表示部に表示された一の点検情報画像に触接することにより点検結果の入力が行われることを特徴とする請求項6から8の何れかに記載の端末装置。
- 請求項6から9の何れかに記載の端末装置は、画像を撮像し得る撮像手段を備え、
前記点検結果情報記憶手段は、前記点検結果情報入力手段により入力された点検結果情報と、前記撮像手段により撮像した画像情報と、を関連付けて記憶するものであり、
前記点検結果情報提供手段は、前記点検結果情報記憶手段により記憶された点検結果情報と、当該点検結果情報に関連付けられた画像情報と、を前記サーバに提供することを特徴とする端末装置。 - サーバに対して、複数の点検情報を記憶せしめる点検情報記憶ステップと、当該点検情報記憶手段により記憶された複数の点検情報を提供せしめる点検情報提供手段ステップと、を実行させ、
端末装置に対して、画像が表示される表示部と、前記サーバにおける点検情報提供ステップにより提供された複数の点検情報を受け取らせしめる点検情報受取ステップと、を実行させるプログラムを格納しているコンピュータ読み取り可能な記憶媒体であって、
前記端末装置に対して、前記点検情報受取ステップにより受け取った複数の点検情報に基づいて前記表示部に複数の点検情報画像の表示を行わしめる点検情報画像表示ステップと、
前記点検情報画像表示ステップにより前記表示部に表示された複数の点検情報画像に応じて点検結果情報を入力せしめる点検結果情報入力ステップと、
前記点検結果情報入力ステップにより入力された点検結果情報を記憶せしめる点検結果情報記憶ステップと、
前記点検結果情報記憶ステップにより記憶された点検結果情報を前記サーバに提供せしめる点検結果情報提供ステップと、を実行させ、
前記サーバに対して、前記端末装置が備える点検結果情報提供ステップにより提供された点検結果情報を受け取らせしめる点検結果情報受取ステップと、を実行させ、
前記サーバの備える点検情報記憶ステップは、前記点検結果情報受取ステップにより受け取った点検結果情報と、前記点検情報提供ステップにより前記端末装置に提供した複数の点検情報と、を関連付けて記憶せしめるものであることを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
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