JP2004307002A - 金属容器 - Google Patents

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JP2004307002A
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Satoru Fujii
覚 藤井
Yoshimaro Sugimoto
芳麿 杉本
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Toyo Seikan Group Holdings Ltd
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Toyo Seikan Kaisha Ltd
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Abstract

【課題】ヘアライン加工の装飾効果を高めた金属容器を提供する。また、印刷を容易にできるヘアライン加工部を備えた金属容器を提供する。
【解決手段】金属製の容器側壁2外面に多数の微細な凹凸線条31よりなるヘアライン加工部3を設けた金属容器において、ヘアライン加工部3を容器側壁2外面に部分的に設けたことを特徴とする。特に、ヘアライン加工部3表面の平均表面粗さを、0.02μm〜0.5μm程度に設定したことを特徴とし、このヘアライン加工部の上に印刷を施す。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は缶体容器等の金属容器に関し、特に容器側壁外面にヘアライン加工を施した金属容器に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から容器側壁にヘアライン加工を施して質感を高めた金属容器が知られているが、従来は側壁全面にヘアライン加工を施して側壁全体に微細な凹凸線条をつけていた。ヘアライン加工部の平均の表面粗さは、1μm〜数μm程度に設定されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしこのような従来の金属容器では、容器側壁全体の質感向上は図れるもののデザイン的には変化に乏しく、平板な印象を与えるものであった。
また、ヘアライン加工部の上に印刷をする場合、凹凸が深い部分ではインキが付着しにくくなり、インキが付着しない部分がスジ状あるいは面状となって現れる場合があり、下地塗装の2度塗り等の対応が必要であった。特に、硬い素材の場合には、ヘアライン加工部の凹凸線条が鋭くなりインキが付着しにくくなる。
【0004】
そこで、特許文献1に記載のように、ヘアライン加工の模様を印刷して質感を高める工夫もなされている。しかし、ヘアライン加工の模様を印刷したものではヘアライン加工本来の質感は得られない。
【特許文献1】特開平9−58109号公報
【0005】
本発明は上記した従来技術の問題点を解決するためになされたもので、ヘアライン加工の装飾効果を高めた金属容器を提供することにある。
また、印刷を容易にできるヘアライン加工部を備えた金属容器を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明にあっては、金属製の容器側壁外面に多数の微細な凹凸線条よりなるヘアライン加工部を設けた金属容器において、
前記ヘアライン加工部を容器側壁外面に部分的に設けたことを特徴とする。
【0007】
ヘアライン加工部は容器側壁の高さ方向に所定幅でもって全周的に延びる横縞形状に加工してもよいし、ヘアライン加工部は周方向に部分的に形成してもよい。
さらに、ヘアライン加工部の上に印刷を施してもよく、印刷の上に厚盛り印刷をしてもよい。印刷は、ロゴマークや説明、模様、背景色等、種々の塗装が含まれる。
容器は円筒型金属缶が好適である。
【0008】
また、他の発明は、金属製の容器側壁外面に多数の微細な凹凸線条よりなるヘアライン加工部を設けた金属容器において、ヘアライン加工部表面の平均表面粗さを、0.02μm〜0.5μm程度に設定したことを特徴とし、このヘアライン加工部の上に印刷を施す。
特に、ヘアライン加工部が設けられる容器側壁外面のビッカース硬度が、80乃至100程度の容器に好適である。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下に本発明を図示の実施の形態に基づいて説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係る金属容器の基本的な構造を示している。
この金属容器1はアルミニウム系金属材のDI缶(絞りしごき成形缶)で、容器側壁2外面に多数の微細な凹凸線条31よりなるヘアライン加工が施されたもので、ヘアライン加工部3が容器側壁2外面に部分的に設けられている。
【0010】
図示例では容器側壁2は円筒形状で、ヘアライン加工部3は容器側壁2の高さ方向に所定幅でもって全周的に延びる横縞形状に加工され、高さ方向に所定間隔を隔てて複数配置されている。容器側壁2の外面は鏡面で、帯状の鏡面部4とヘアライン加工部3が容器の高さ方向に交互に配されている。ヘアライン加工部3の数、幅、ヘアライン加工部3間の間隔は任意である。
【0011】
図3には、金属容器に部分的にヘアライン加工を施す方法を示している。
すなわち、ヘアライン加工装置は、容器1を支持するマンドレル101と、マンドレル101と平行に配置される円筒形状の研削砥石102と、を備えている。
ヘアライン加工は、マンドレル101によって容器1を回転させ、この回転する容器側壁2に対して回転する研削砥石102の外周面を押し当てることにより行う。
この研削砥石102の幅はほぼ容器側壁2の長さと等しく、容器側壁2のヘアライン加工部と対応するヘアライン加工対応部103が凸となるように、ヘアライン加工対応部103以外の部分を凹状に削った凹凸形状となっている。
このようにすれば、研削砥石102のヘアライン加工対応部103に当たった部分が帯状に凹凸線条が形成されることになる。
【0012】
ヘアライン加工部3は全周的に設ける必要はなく、図1(B)に示すように、周方向に所定幅でもって上下方向(容器の中心軸と平行方向)に延びる縦縞形状としてもよいし、図1(C)に示すように、周方向も上下方向も部分的な島状に加工してもよいし、これらを組み合わせた形状模様としてもよい。
また、ヘアライン加工部3の凹凸線条31の方向は、周方向に限らず、図1(D)に示すように、上下方向となっていてもよい。
このようにヘアライン加工部3を部分的に設けたことにより、図1(E)に示すように、容器側壁2の地肌の鏡面部4は光を全反射し、ヘアライン加工部3が主として光を拡散反射することになるので、ヘアライン加工部3と地肌の鏡面部4が互いに強調されて斬新な装飾効果が醸し出すことができる。
【0013】
ヘアライン加工部3の凹凸線条31の平均表面粗さは、0.02μm〜0.5μm程度に設定することが好適である。
従来のヘアライン加工の場合には、平均表面粗さが1μm〜数μm程度に設定されていたが、本発明では一桁小さい粗さとなっている。細かくなった分だけ、光を反射する凹凸線条31の数が増えるので光の拡散効果が高く、光輝性が高い。
【0014】
また、ヘアライン加工部3の表面粗さが細かくなったので、印刷をした場合にインキが付着しないことにより発生するスジ等が見られなくなり、従来のように下地塗装を二度塗りする手間が無くなる。また、ヘアライン加工部3の光の拡散効果が高くなっているので、その上の印刷がくっきりと映える効果もある。
【0015】
図2には、図1(A)に示した金属容器への印刷例を示している。
すなわち、印刷部5aは複数のヘアライン加工部3に跨って印刷された例、印刷部5bはヘアライン加工部3の領域内に印刷された例である。
印刷部5(5a,5b)は、図2(B)に示すように、ヘアライン加工部3の表面に透明の下地塗装51を施し、この下地塗装51の上に印刷層52が塗布される。
ヘアライン加工部3の表面粗さが小さいので、一度の下地塗装で凹凸線条31が埋められて平滑な塗装下地面が形成され、印刷層52にスジが入ることなく全面に印刷インキが塗布される。
【0016】
容器側壁2が硬いと、ヘアライン加工部3の凹凸線条31がエッジが鋭くなってスジが入りやすくなるが、ビッカース硬度が80乃至100程度であれば印刷のスジは入らない。
また、印刷層5の所定の模様(文字,絵柄など)の上に厚盛りインキ層53を重ねて模様を立体的に浮き立たせるようにしてもよいし、厚盛りインキ層53の表面に箔54を貼り付けるホットスタンプを施してもよい。
【0017】
なお、上記実施の形態ではヘアライン加工部を部分的に設けた例について説明したが、ヘアライン加工部3の平均表面粗さを0.02μm〜0.5μm程度に設定した点は、ヘアライン加工部3を容器側壁2全面に設けた金属容器にも適用可能である。当然、その上に印刷すること、およびビッカース硬度が80乃至100程度が好適である点も同様である。
【0018】
なお、本発明が適用される金属容器の種類としては、エアゾール缶、2ピース缶、3ピース缶その他種々の金属容器に適用可能である。成形方法で分類すれば、インパクト成形缶、絞りしごき成形缶、絞り成形缶、溶接缶等種々の成形缶に適用可能である。
また、内容物も限定されず、飲料、食料品(調味料,食用油など)、化粧品、洗剤類、芳香剤、殺虫剤など種々の内容物の容器に適用可能である。
【0019】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば次のような効果を得ることができる。
請求項1に記載の発明によれば、ヘアライン加工部を容器側壁外面に部分的に設けたので、容器側壁部外面にヘアライン加工部とそれ以外の地肌の部分が存在することになり、ヘアライン加工部と地肌の部分が互いに強調されて斬新な装飾効果が得られる。
【0020】
請求項2に記載の発明によれば、ヘアライン加工部を容器側壁の高さ方向に所定幅でもって全周的に延びる横縞形状に加工したので、従来に無い装飾効果が得られる。
請求項3に記載の発明によれば、ヘアライン加工部を容器側壁の周方向に部分的に形成したので、容器に方向性を付与することができる。
【0021】
請求項4,5に記載の発明によれば、ヘアライン加工部の上に印刷を施すことにより、ヘアライン加工部と相俟って、より一層装飾性を高めることができる。
【0022】
請求項7に記載の発明によれば、ヘアライン加工部表面の平均表面粗さを、0.02μm〜0.5μm程度に設定したので、光の拡散効果が高くなり、従来に比べて光輝性が増大する効果がある。
請求項8に記載の発明によれば、表面粗さが細かくなったヘアライン加工部の上に印刷を施すので、印刷をした場合にインキが付着しないことにより発生するスジ等が見られなくなり、従来のように下地塗装を二度塗りする手間が無くなる。また、ヘアライン加工部の光の拡散効果が高くなっているので、その上の印刷がくっきりと映える効果もある。
【0023】
また、容器側壁が硬いと、ヘアライン加工部の凹凸線条がエッジが鋭くなってスジが入りやすくなるが、請求項9に記載のように、ヘアライン加工部が設けられる容器側壁外面のビッカース硬度が80乃至100程度であれば、スジは発生しない。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(A)は本発明の実施の形態に係る金属容器の基本的な構成を示す概略斜視図、同図(B)乃至(D)はヘアライン加工部の他の構成例を示す概略正面図、同図(E)は反射特性を示す説明図である。
【図2】図2(A)は図1(A)の金属容器への印刷例を示す概略正面図、同図(B)は印刷部の部分拡大断面図である。
【図3】図3は図1(A)の金属容器のヘアライン加工を行うヘアライン加工装置の説明図である。
【符号の説明】
1 金属容器
2 容器側壁
3 ヘアライン加工部
31 凹凸線条
5(5a,5b) 印刷部
51 下地塗装、52 印刷層、
101 マンドレル、102 研削砥石

Claims (9)

  1. 金属製の容器側壁外面に多数の微細な凹凸線条よりなるヘアライン加工部を設けた金属容器において、
    前記ヘアライン加工部を容器側壁外面に部分的に設けたことを特徴とする金属容器。
  2. ヘアライン加工部は容器側壁の高さ方向に所定幅でもって全周的に延びる横縞形状に加工されている請求項1に記載の金属容器。
  3. ヘアライン加工部は周方向に部分的に形成される請求項1に記載の金属容器。
  4. ヘアライン加工部の上に印刷が施されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかの項に記載の金属容器。
  5. 印刷は厚盛り印刷である請求項4に記載の金属容器。
  6. 容器は円筒型金属缶である請求項1乃至5のいずれかの項に記載の金属容器。
  7. 金属製の容器側壁外面に多数の微細な凹凸線条よりなるヘアライン加工部を設けた金属容器において、
    ヘアライン加工部表面の平均表面粗さは、0.02μm〜0.5μm程度に設定されていることを特徴とする金属容器。
  8. ヘアライン加工部の上に印刷を施したことを特徴とする請求項7に記載の金属容器。
  9. ヘアライン加工部が設けられる容器側壁外面のビッカース硬度が、80乃至100程度である請求項7または8に記載の金属容器。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007168019A (ja) * 2005-12-21 2007-07-05 Toyo Seikan Kaisha Ltd 金属容器のヘアライン加工方法及び加工装置
JP2008037467A (ja) * 2006-08-08 2008-02-21 Daiwa Can Co Ltd ヘアライン加工面付きアルミ缶
JP2012176385A (ja) * 2011-02-28 2012-09-13 Takeuchi Press Ind Co Ltd エアゾール缶の製造方法及びエアゾール缶
CN107617948A (zh) * 2016-07-14 2018-01-23 佛山市顺德区美的电热电器制造有限公司 一种金属外壳拉丝纹理成型机及成型拉丝纹理方法

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