JP2004297486A - 低雑音ブロックダウンコンバータ用多層基板 - Google Patents

低雑音ブロックダウンコンバータ用多層基板 Download PDF

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    • H01Q1/38Structural form of radiating elements, e.g. cone, spiral, umbrella; Particular materials used therewith formed by a conductive layer on an insulating support

Abstract

【課題】電波信号の通過特性の劣化を抑止可能な低雑音ブロックダウンコンバータ用多層基板を提供する。
【解決手段】本発明の低雑音ブロックダウンコンバータ用多層基板10は、導波管21を伝播する電波信号を伝達するアンテナパターン15と、アンテナパターン15に誘電体層31〜33を介して積層された3層のグランド用導電層16〜18とを備えている。3層のグランド用導電層16〜18のうち少なくともいずれか1層のグランド用導電層18において、アンテナパターン15よりも導波管21側の領域30の少なくとも一部に導電層40が形成されていない。
【選択図】 図5

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、衛星放送、衛星通信などで使用する低雑音ブロックダウンコンバータ(Low Noise Block down converter、以下「LNB」という。)、または、これに組み込まれて用いられるLNB用基板ユニットに関する。
【0002】
【従来の技術】
LNBとは、複数のチャンネルを含む広い帯域の受信信号を低雑音増幅すると同時に、一括して低い周波数帯に周波数変換する機能を持つ装置である。
【0003】
近年、衛星放送の多チャンネル化などのサービスの多用化により、1つのLNBが複数のマイクロ波を受信したり、また、1つのLNBが複数の信号入力端子を介してチューナーに接続されたりしている。このようなLNBにおいては、回路構成が複雑になるので、1枚の両面基板(2層基板)で回路構成をすることは難しい。このため、従来のLNBにおいては、信号・電源線路を互いにジョイントピンなどで繋ぐことにより2枚以上の両面基板が使用されていた。しかしながら、2枚以上の両面基板を使用する場合には、信号・電源線路が互いにジョイントピンなどで繋がれた構成となるので、LNBが大型化、重量化し、製造工程が複雑になるという問題があった。
【0004】
これを解決する手段の1つに、多層基板を用いてLNBを構成する手段がある。多層基板は2層基板を積層し、誘電体層となる接着剤で貼り合わせることにより製造される。
【0005】
図31は、従来のLNB用4層基板を示す断面図である。
図31を参照して、LNB用4層基板100がシャーシ111上に配置されている。LNB用4層基板100は、導波用孔113とプローブ114とアンテナパターン115と第1層目〜第3層目のグランド用導電層116〜118と、誘電体層131〜133とからなる。シャーシ111は導波管121と接続されていて、導波管121に連通する導波用孔113がLNB用4層基板100に開口されている。プローブ114は、LNB用4層基板100から突き出して導波用孔113内に配置されている。
【0006】
LNB用4層基板100においては、アンテナパターン115が最上層の導電層で形成されている。また、第1層目〜第3層目のグランド用導電層116〜118が、それぞれ上から2番目、3番目、最下層の導電層で形成されている。このアンテナパターン115および第1層目〜第3層目のグランド用導電層116〜118の各々の間には、誘電体層131〜133の各々が形成されている。
【0007】
ここで、第1層目〜第3層目のグランド用導電層116〜118は、接続用孔(図示なし)により電気的に接続されている。これにより、第1層目〜第3層目のグランド用導電層116〜118は接地電位であるシャーシ111と同電位となっている。第1層目〜第3層目のグランド用導電層116〜118は、全面もしくは一部が導電層で形成されている。
【0008】
上記の構成により、従来のLNB用4層基板100においては、導波管121を伝播してきた電波信号が導波用孔113内に導入され、プローブ114を介してアンテナパターン115に伝送入力されている。
【0009】
以上、本発明についての従来の技術を出願人の知得した一般的技術情報に基づいて説明したが、出願人の記憶する範囲において、出願前までに先行技術文献情報として開示すべき情報を出願人は有していない。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のLNB用多層基板においては、内層に配置されるグランド用導電層とその基盤を固定している筐体とは電気的に分離される。このため、特に高周波になると通過損失として影響を受けやすい。両面基板を使用する場合に比べて、この通過損失の劣化が多層基板を採用する場合の問題となっている。
【0011】
具体的には、LNB用4層基板100において、第1層目のグランド用導電層116は、第2層目および第3層目のグランド用導電層117、118を介してシャーシ111(接地電位)と電気的に接続されている。これにより、第1層目のグランド用導電層116は、第2層目および第3層目のグランド用導電層117、118と電気的な相互作用を及ぼし合うので、接地電位に保たれにくくなっている。また、第2層目のグランド用導電層117も同様に、接地電位に保たれにくくなっている。これにより、電波信号の通過特性の劣化が生じるという問題があった。
【0012】
したがって、本発明の目的は、電波信号の通過特性の劣化を抑止可能なLNB用多層基板を提供することである。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明の低雑音ブロックダウンコンバータ用多層基板は、導波管を伝播する電波信号を伝達するアンテナパターンと、アンテナパターンに誘電体層を介して積層された2層以上のグランド用導電層とを備えている。2層以上のグランド用導電層のうち少なくともいずれか1層のグランド用導電層において、アンテナパターンよりも導波管側の領域の少なくとも一部に導電層が形成されていない。
【0014】
本願発明者らは、2層以上のグランド用導電層が互いに電気的な相互作用を及ぼし合うことにより、2層以上のグランド用導電層の各々が接地電位に保たれなくなる現象は、2層以上のグランド用導電層において、導波管側の領域で特に強いことを見出した。したがって、2層以上のグランド用導電層のうち少なくともいずれか1層の導電層において、アンテナパターンよりも導波管側の領域の少なくとも一部の導電層がなくなるので、2層以上のグランド用導電層が互いに電気的な相互作用を及ぼし合うことが抑止される。その結果、2層以上のグランド用導電層の各々が接地電位に保たれ、電波信号の通過特性の劣化を抑止できる。
【0015】
本発明の低雑音ブロックダウンコンバータ用多層基板において好ましくは、2層以上のグランド用導電層のうち少なくともいずれか1層のグランド用導電層において、アンテナパターンの真下の領域に導電層が形成されていない。
【0016】
本願発明者らは、2層以上のグランド用導電層が互いに電気的な相互作用を及ぼし合うことにより、2層以上のグランド用導電層の各々が接地電位に保たれなくなる現象は、特にアンテナパターンの真下の領域において特に強いことを見出した。したがって、アンテナパターンの真下の領域において、2層以上のグランド用導電層のうち少なくともいずれか1層の導電層がなくなるので、2層以上のグランド用導電層が互いに電気的な相互作用を及ぼし合うことが一層抑止される。その結果、2層以上のグランド用導電層の各々が接地電位に保たれ、電波信号の通過特性の劣化を抑止できる。
【0017】
本発明の低雑音ブロックダウンコンバータ用多層基板において好ましくは、3層のグランド用導電層を備え、上から第1層目または第2層目のグランド用導電層のうちいずれか一方において、アンテナパターンよりも導波管側の領域に誘電体層が形成されている。かつ、上から第3層目のグランド用導電層において、アンテナパターンの真下の領域に切り欠部が形成されている。
【0018】
これにより、上から第1層目または第2層目のグランド用導電層のうちいずれか一方において、アンテナパターンよりも導波管側の領域に導電層がない。また、上から第3層目のグランド用導電層において、アンテナパターンの真下の領域に導電層がない。したがって、3層のグランド用導電層が互いに電気的な相互作用を及ぼし合うことが一層抑止される。その結果、3層のグランド用導電層の各々が接地電位に保たれ、電波信号の通過特性の劣化を抑止できる。
【0019】
本発明の低雑音ブロックダウンコンバータ用多層基板において好ましくは、3層のグランド用導電層を備え、上から第1層目および第2層目のグランド用導電層において、アンテナパターンよりも導波管側の領域に誘電体層が形成されている。
【0020】
これにより、上から第1層目および第2層目のグランド用導電層において、アンテナパターンよりも導波管側の領域に導電層がないので、3層のグランド用導電層が互いに電気的な相互作用を及ぼし合うことが一層抑止される。その結果、3層のグランド用導電層の各々が接地電位に保たれ、電波信号の通過特性の劣化を抑止できる。
【0021】
本発明の低雑音ブロックダウンコンバータ用多層基板において好ましくは、2層以上のグランド用導電層と誘電体層とを貫通して設けられた導波用孔が形成されている。かつ、2層以上のグランド用導電層の全層において、導波用孔の周囲に導電層が形成されている。
【0022】
これにより、2層以上のグランド用導電層において導電層がない領域がある場合においても、2層以上のグランド用導電層の各々の導波用孔の周囲にシャーシとの接触が十分に確保された導電層が形成されている。したがって、2層以上のグランド用導電層が互いに電気的な相互作用を及ぼし合うことが抑止されると同時に、接地電位を導波用孔の周囲に確保することが可能である。その結果、電波信号の通過特性の劣化を抑止できる。
【0023】
本発明の低雑音ブロックダウンコンバータ用多層基板において好ましくは、3層のグランド用導電層を備え、上から第3層目のグランド用導電層において、アンテナパターンの真下の領域に切り欠部が形成されている。
【0024】
これにより、上から第3層目のグランド用導電層において、アンテナパターンの真下の領域に導電層がないので、3層のグランド用導電層が互いに電気的な相互作用を及ぼし合うことが抑止されると同時に、接地電位を導波用孔の周囲に確保することが可能である。その結果、電波信号の通過特性の劣化を抑止できる。
【0025】
本発明の低雑音ブロックダウンコンバータ用多層基板において好ましくは、3層のグランド用導電層を備え、上から第1層目または第2層目のグランド用導電層において、アンテナパターンよりも導波管側の領域の少なくとも一部に誘電体層が形成されている。
【0026】
これにより、上から第1層目または第2層目のグランド用導電層において、アンテナパターンよりも導波管側の領域の少なくとも一部に導電層がないので、3層のグランド用導電層が互いに電気的な相互作用を及ぼし合うことが一層抑止される。それと同時に、接地電位を導波用孔の周囲に確保することが可能である。その結果、電波信号の通過特性の劣化を抑止できる。
【0027】
本発明の低雑音ブロックダウンコンバータ用多層基板において好ましくは、2層以上のグランド用導電層のうち少なくともいずれか2層のグランド用導電層において、アンテナパターンよりも導波管側の領域の少なくとも一部に導電層が形成されていない。
【0028】
これにより、2層以上のグランド用導電層のうち少なくともいずれか2層のグランド用導電層において、アンテナパターンよりも導波管側の領域の少なくとも一部に導電層がないので、2層以上のグランド用導電層が互いに電気的な相互作用を及ぼし合うことが一層抑止される。それと同時に、接地電位を導波用孔の周囲に確保することが可能である。その結果、2層以上のグランド用導電層の各々が接地電位に保たれ、電波信号の通過特性の劣化を抑止できる。
【0029】
本発明の低雑音ブロックダウンコンバータ用多層基板において好ましくは、3層のグランド用導電層を備え、上から第1層目のグランド用導電層において、アンテナパターンよりも導波管側の領域の少なくとも一部に誘電体層が形成されている。かつ、上から第3層目のグランド用導電層において、アンテナパターンの真下の領域の少なくとも一部に切り欠部が形成されている。
【0030】
これにより、上から第3層目のグランド用導電層において、アンテナパターンの真下の領域の少なくとも一部に導電層がない。また、上から第1層目のグランド用導電層において、アンテナパターンよりも導波管側の領域の少なくとも一部に導電層がない。したがって、3層のグランド用導電層が互いに電気的な相互作用を及ぼし合うことが一層抑止される。それと同時に、接地電位を導波用孔の周囲に確保することが可能である。その結果、電波信号の通過特性の劣化を抑止できる。
【0031】
本発明の低雑音ブロックダウンコンバータ用多層基板において好ましくは、3層のグランド用導電層を備え、上から第1層目または第2層目のグランド用導電層において、アンテナパターンよりも導波管側の領域の少なくとも一部に誘電体層が形成されている。かつ、上から第3層目のグランド用導電層において、アンテナパターンの真下の領域に切り欠部が形成されている。
【0032】
これにより、上から第3層目のグランド用導電層においてアンテナパターンの真下の領域に導電層がない。また、上から第1層目または第2層目のグランド用導電層においてアンテナパターンよりも導波管側の領域の少なくとも一部に導電層がない。したがって、3層のグランド用導電層が互いに電気的な相互作用を及ぼし合うことが一層抑止される。それと同時に、接地電位を導波用孔の周囲に確保することが可能である。その結果、電波信号の通過特性の劣化を抑止できる。
【0033】
本発明の低雑音ブロックダウンコンバータ用多層基板において好ましくは、2層以上のグランド用導電層のうち少なくともいずれか2層のグランド用導電層において、アンテナパターンの真下の領域に導電層が形成されていない。
【0034】
これにより、2層以上のグランド用導電層のうち少なくともいずれか2層のグランド用導電層において、アンテナパターンの真下の領域に導電層がなくなるので、2層以上のグランド用導電層が互いに電気的な相互作用を及ぼし合うことが一層抑止される。それと同時に、接地電位を導波用孔の周囲に確保することが可能である。その結果、電波信号の通過特性の劣化を抑止できる。
【0035】
本発明の低雑音ブロックダウンコンバータ用多層基板において好ましくは、3層のグランド用導電層を備え、上から第1層目または第2層目のグランド用導電層において、アンテナパターンよりも導波管側の領域の少なくとも一部に誘電体層が形成され、かつ、上から第3層目のグランド用導電層において、アンテナパターンの真下の領域に切り欠部が形成されている。
【0036】
これにより、上から第3層目のグランド用導電層において、アンテナパターンの真下の領域に導電層がない。また、上から第1層目または第2層目のグランド用導電層においてアンテナパターンよりも導波管側の領域の少なくとも一部に導電層がない。したがって、2層のグランド用導電層におけるアンテナパターンの真下の領域には導電層が全く形成されていないので、3層のグランド用導電層が互いに電気的な相互作用を及ぼし合うことが一層抑止される。それと同時に、接地電位を導波用孔の周囲に確保することが可能である。その結果、電波信号の通過特性の劣化を抑止できる。
【0037】
本発明の低雑音ブロックダウンコンバータ用多層基板において好ましくは、3層のグランド用導電層を備え、上から第1層目および第2層目のグランド用導電層において、アンテナパターンよりも導波管側の領域の少なくとも一部に誘電体層が形成されている。
【0038】
これにより、上から第1層目および第2層目のグランド用導電層において、アンテナパターンよりも導波管側の領域の少なくとも一部に導電層が形成されないので、3層のグランド用導電層が互いに電気的な相互作用を及ぼし合うことが一層抑止される。それと同時に、接地電位を導波用孔の周囲に確保することが可能である。その結果、電波信号の通過特性の劣化を抑止できる。
【0039】
本発明の低雑音ブロックダウンコンバータ用多層基板において好ましくは、2層以上のグランド用導電層と誘電体層とを貫通して設けられた導波用孔が形成されている。かつ、2層以上のグランド用導電層の全層において、導波用孔の全周を取り囲む導電層が形成されている。
【0040】
これにより、2層以上のグランド用導電層において導電層が形成されない部分がある場合においても、2層以上のグランド用導電層において各々の導波用孔の全周にシャーシとの接触が十分に確保された導電層が形成されている。したがって、2層以上のグランド用導電層が互いに電気的な相互作用を及ぼし合うことが抑止されると同時に、接地電位を導波用孔の全周に確保することが可能である。その結果、電波信号の通過特性の劣化を抑止できる。
【0041】
本発明の低雑音ブロックダウンコンバータ用多層基板において好ましくは、3層のグランド用導電層を備え、上から第1層目または第2層目のグランド用導電層において、アンテナパターンよりも導波管側の領域の少なくとも一部に誘電体層が形成されている。かつ、上から第3層目のグランド用導電層において、アンテナパターンの真下の領域の一部に切り欠部が形成されている。
【0042】
これにより、上から第3層目のグランド用導電層においてアンテナパターンの真下の領域の少なくとも一部に導電層がない。また、上から第1層目または第2層目のグランド用導電層においてアンテナパターンよりも導波管側の領域の少なくとも一部に導電層がない。したがって、2層のグランド用導電層において、アンテナパターンよりも導波管側の領域の少なくとも一部に導電層が形成されていないので、3層のグランド用導電層が互いに電気的な相互作用を及ぼし合うことが一層抑止される。それと同時に、3層のグランド用導電層の全層において、接地電位を導波用孔の全周に確保することが可能である。その結果、電波信号の通過特性の劣化を抑止できる。
【0043】
本発明の低雑音ブロックダウンコンバータ用多層基板において好ましくは、3層のグランド用導電層を備え、上から第1層目または第2層目のグランド用導電層においてアンテナパターンよりも導波管側の領域の少なくとも一部に誘電体層が形成されている。
【0044】
これにより、アンテナパターンの真下の領域において、上から第1層目および第2層目のグランド用導電層においてアンテナパターンよりも導波管側の領域の少なくとも一部に導電層がないので、3層のグランド用導電層が互いに電気的な相互作用を及ぼし合うことが一層抑止される。それと同時に、接地電位を導波用孔の全周に確保することが可能である。その結果、電波信号の通過特性の劣化を抑止できる。
【0045】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図を用いて説明する。
【0046】
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1におけるLNBが用いられる衛星放送受信システムのブロック図である。図1を参照して、このシステムは、大きくアウトドア部とインドア部とにより構成される。アウトドア部は、アンテナ1と、アンテナ1に接続されたLNB2とにより構成される。インドア部は、インドアレシーバ4と、テレビジョン9とにより構成される。
【0047】
LNB2は、アンテナ1で受信した衛星からの電波を増幅し、同軸ケーブル3を介してインドアレシーバ4に低雑音でかつ十分なレベルの信号を供給する。インドアレシーバ4は、DBS(Direct Broadcasting by Satellite)チューナ5とFM(Frequency Modulation)デモジュレータ6と、映像および音声回路7と、RF(Radio Frequency)モジュレータ8とにより構成される。LNB2から同軸ケーブル3を介してインドアレシーバ4に与えられた信号は、DSBチューナ5、FMデモジュレータ6、映像および音声回路7、RFモジュレータ8により加工される。その加工された信号がテレビジョン9に与えられる。
【0048】
次に、図1で示すLNBについて説明する。図2は、図1のLNBを示すブロック図である。図2を参照して、LNB2は、LNA(Low Noise Amplifier)22と、BPF(Band Pass Filter)23と、混成回路24と、IF(Intermediate Frequency)アンプ25と、電源26と、LO(Local Oscillator)27とを有する。
【0049】
LNA22は導波管21に接続されている。LNA22はBPF23に接続され、混成回路24はLO27と接続されている。LNA22とLO27とには電源26から電力が供給されている。混成回路24はLO27と接続されている。また、混成回路24は、BPF23およびIFアンプ25と接続されている。IFアンプ25はコイルを介して電源26と接続されている。
【0050】
次に、LNB2の構造について説明する。図3は、本発明の実施の形態1におけるLNBの構造を示す分解斜視図である。
【0051】
図3を参照して、LNB2は、シャーシ11とLNB用4層基板10とフレーム12と導波管21からなる。LNB用4層基板10はシャーシ11とフレーム12とによって挟み込まれている。シャーシ11には導波管21が接続されている。LNB用4層基板10には導波用孔13が形成されていて、導波用孔13内にはプローブ14が配置されている。
【0052】
このLNB2においては、導波管21および導波用孔13を伝播してきた電波信号が、プローブ14を介してLNB用4層基板10のLNA22(図2)へと入力される。なお、シャーシ11は、LNB用4層基板10を固定し、また外部端子とLNB用4層基板10とに共通したアースの場を提供し、さらアンテナから反射される高周波の電波信号の伝達における導波管としても機能している。また、フレーム12は、シャーシ11との組合せによる基板回路への信号伝達、電波シールド、シャーシ11と一体化したグランド、LNBコンバータ内の気密保持等の働きをする。
【0053】
図4は、本発明の実施の形態1におけるLNB用4層基板を示す平面図、図5は、図4のV−V線に沿った断面図である。
【0054】
図4および図5を参照して、LNB用4層基板10がシャーシ11上に配置されている。LNB用4層基板10は、導波用孔13とプローブ14とアンテナパターン15と第1層目〜第3層目のグランド用導電層16〜18と、誘電体層31〜33とを備えている。シャーシ11は導波管21と接続されていて、導波管21に連通するように、導波用孔13がLNB用4層基板10に開口されている。プローブ14は、LNB用4層基板10から突き出して導波用孔13内に配置されている。
【0055】
LNB用4層基板10においては、アンテナパターン15が最上層の導電層で形成されている。また、グランド用導電層16〜18は、誘電体層31〜33を介してアンテナパターン15に積層されている。すなわち、第1層目のグランド用導電層16が上から2番目の導電層で形成されていて、第2層目のグランド用導電層17が上から3番目の導電層で形成されていて、第3層目のグランド用導電層18が最下層の導電層で形成されている。そして、アンテナパターン15と第1層目のグランド用導電層16との間には誘電体層31が形成されていて、第1層目のグランド用導電層16と第2層目のグランド用導電層17との間には誘電体層32が形成されていて、第2層目のグランド用導電層17と第3層目のグランド用導電層18との間には誘電体層33が形成されている。
【0056】
なお、第1層目〜第3層目のグランド用導電層16〜18は、導波用孔13の周囲に形成された接続用孔19により電気的に接続されている。これにより、第1層目〜第3層目のグランド用導電層16〜18は接地電位であるシャーシ11と同電位となっている。
【0057】
図6は、本発明の実施の形態1におけるLNB用4層基板の第1層目のグランド用導電層を示す平面図である。図7は、本発明の実施の形態1におけるLNB用4層基板の第2層目のグランド用導電層を示す平面図である。図8は、本発明の実施の形態1におけるLNB用4層基板の第3層目のグランド用導電層を示す平面図である。
【0058】
本実施の形態において最も注目すべきは、第2層目および第3層目のグランド用導電層17、18の構造である。すなわち、図6を参照して、本実施の形態における第1層目のグランド用導電層16は、全面が導電層40で形成されている。これは従来のグランド用導電層と同じ構造である。一方、図7を参照して、本実施の形態における第2層目のグランド層17は、アンテナパターン15よりも導波管21側の領域30全体に誘電体層42が形成されている。さらに、図8を参照して、本実施の形態における第3層目のグランド層18は、アンテナパターン15の真下の領域に切り欠部34が形成されている。
【0059】
本願発明者らは、本実施の形態におけるLNB用4層基板10を用いたLNBと従来のLNB用4層基板100を用いたLNBとについて、通過特性の評価を行なった。図9は、従来のLNBと、本発明の実施の形態1におけるLNBとの通過特性と周波数との関係を示した図である。なお通過特性の縦軸は導波管21からプローブ14までの通過特性を意味している。
【0060】
この結果から、10.5GHz〜13GHzの周波数において、本実施の形態におけるLNB2は高い通過特性を有していることがわかる。
【0061】
本実施の形態におけるLNB用4層基板10は、第2層目のグランド用導電層17において、アンテナパターン15よりも導波管21側の領域30に誘電体層42が形成されている。かつ、第3層目のグランド用導電層18において、アンテナパターン15の真下の領域に切り欠部34が形成されている。
【0062】
これにより、第2層目のグランド用導電層17において、アンテナパターン15よりも導波管21側の領域30に導電層40がない。また、第3層目のグランド用導電層18において、アンテナパターン15の真下の領域に導電層40がない。したがって、3層のグランド用導電層16〜18が互いに電気的な相互作用を及ぼし合うことが抑止される。その結果、3層のグランド用導電層16〜18の各々が接地電位に保たれ、電波信号の通過特性の劣化を抑止できる。
【0063】
なお、本実施の形態においては、LNB用多層基板が4層基板10である場合について示したが、本発明はこのような場合に限定されるものではなく、2層以上のグランド用導電層を備えた多層基板であればよい。また、本実施の形態においては、第2層目のグランド用導電層17において、アンテナパターン15よりも導波管21側の領域30に誘電体層42が形成されている場合について示したが、本発明はこのような場合に限定されるものではなく、2層以上のグランド用導電層のうち少なくともいずれか1層のグランド用導電層において、アンテナパターンよりも導波管側の領域の少なくとも一部に導電層が形成されていなければよく、好ましくは、アンテナパターンの真下の領域に導電層が形成されていなければよい。
【0064】
(実施の形態2)
図10は、本発明の実施の形態2におけるLNB用4層基板を示す断面図である。
【0065】
図10を参照して、本実施の形態におけるLNB用4層基板10は、第1層目のグランド用導電層16が図7に示すグランド用導電層で構成されていて、第2層目のグランド用導電層17が図6に示すグランド用導電層で構成されていて、第3層目のグランド用導電層18が図8に示すグランド用導電層で構成されている。
【0066】
なお、これ以外の構成については、図1〜図4に示す実施の形態1の構成とほぼ同じであるため、同一の構成要素については同一の符号を付し、その説明を省略する。
【0067】
本実施の形態においては、第1層目のグランド用導電層16において、アンテナパターン15よりも導波管21側の領域30に導電層40がない。また、第3層目のグランド用導電層18において、アンテナパターン15の真下の領域に導電層40がない。したがって、3層のグランド用導電層16〜18が互いに電気的な相互作用を及ぼし合うことが抑止される。その結果、3層のグランド用導電層16〜18の各々が接地電位に保たれ、電波信号の通過特性の劣化を抑止できる。
【0068】
(実施の形態3)
図11は、本発明の実施の形態3におけるLNB用4層基板を示す断面図である。
【0069】
図11を参照して、本実施の形態におけるLNB用4層基板10は、第1層目のグランド用導電層16および第2層目のグランド用導電層17が図7に示すグランド用導電層で構成されていて、第3層目のグランド用導電層18が、図6に示すグランド用導電層で構成されている。
【0070】
なお、これ以外の構成については、図1〜図4に示す実施の形態1の構成とほぼ同じであるため、同一の構成要素については同一の符号を付し、その説明を省略する。
【0071】
本実施の形態においては、第1層目のグランド用導電層16および第2層目のグランド用導電層17において、アンテナパターン15よりも導波管21側の領域30に導電層40がないので、3層のグランド用導電層16〜18が互いに電気的な相互作用を及ぼし合うことが一層抑止される。その結果、3層のグランド用導電層16〜18の各々が接地電位に保たれ、電波信号の通過特性の劣化を抑止できる。
【0072】
(実施の形態4)
図12は、本発明の実施の形態4におけるLNB用4層基板を示す断面図である。
【0073】
図12を参照して、本実施の形態におけるLNB用4層基板10は、第1層目のグランド用導電層16および第2層目のグランド用導電層17が図6に示すグランド用導電層で構成されていて、第3層目のグランド用導電層18が図8に示すグランド用導電層で構成されている。
【0074】
なお、これ以外の構成については、図1〜図4に示す実施の形態1の構成とほぼ同じであるため、同一の構成要素については同一の符号を付し、その説明を省略する。
【0075】
本願発明者らは、本実施の形態におけるLNB用4層基板10を用いたLNBと従来のLNB用4層基板100を用いたLNBとについて、通過特性の評価を行なった。図13は従来のLNBと、本発明の実施の形態4におけるLNBとの通過特性と周波数との関係を示した図である。
【0076】
この結果から、10.5GHz〜13GHzの周波数において、本実施の形態におけるLNBは高い通過特性を有していることがわかる。
【0077】
本実施の形態においては、第3層目のグランド用導電層18において、アンテナパターン15の真下の領域に導電層40がないので、3層のグランド用導電層16〜18が互いに電気的な相互作用を及ぼし合うことが抑止される。また、3層のグランド用導電層16〜18において、第3層目のグランド用導電層18におけるアンテナパターン15の真下の領域以外の部分は、導電層40で構成されているので、3層のグランド用導電層16〜18の全層において導波用孔13の周囲43には導電層40が形成されている。これにより、接地電位を導波用孔13の周囲43に確保することが可能である。その結果、電波信号の通過特性の劣化を抑止できる。
【0078】
なお、本実施の形態においては、第3層目のグランド層18において、アンテナパターン15の真下の領域に切り欠部34が形成されている場合について示したが、本発明はこのような場合に限定されるものではなく、3層のグランド用導電層の全層において導波用孔の周囲に導電層が形成されていればよい。
【0079】
(実施の形態5)
図14は、本発明の実施の形態5におけるLNB用4層基板を示す断面図である。
【0080】
図14を参照して、本実施の形態におけるLNB用4層基板10は、第1層目のグランド用導電層16および第3層目のグランド用導電層18が図6に示すグランド用導電層で構成されていて、第2層目のグランド用導電層17が図15に示すグランド用導電層で構成されている。
【0081】
図15は、本発明の実施の形態5におけるLNB用4層基板の第2層目のグランド用導電層を示す平面図である。図15を参照して、本実施の形態における第2層目のグランド層17においては、導波用孔13の周囲43であってアンテナパターン15の真下の領域を除く部分に、導電層40が形成されている。また、それ以外のアンテナパターン15よりも導波管21側の領域30に、誘電体層42が形成されている。
【0082】
なお、これ以外の構成については、図1〜図4に示す実施の形態1の構成とほぼ同じであるため、同一の構成要素については同一の符号を付し、その説明を省略する。
【0083】
本実施の形態においては、第2層目のグランド用導電層17において、導波用孔13の周囲43以外のアンテナパターン15よりも導波管21側の領域30に導電層40がないので、3層のグランド用導電層16〜18が互いに電気的な相互作用を及ぼし合うことが一層抑止される。それと同時に、接地電位を導波用孔13の周囲43に確保することが可能である。その結果、電波信号の通過特性の劣化を抑止できる。
【0084】
(実施の形態6)
図16は、本発明の実施の形態6におけるLNB用4層基板を示す断面図である。
【0085】
図16を参照して、本実施の形態におけるLNB用4層基板10は、第1層目のグランド用導電層16が図15に示すグランド用導電層で構成されていて、第2層目のグランド用導電層17および第3層目のグランド用導電層18が図6に示すグランド用導電層で構成されている。
【0086】
なお、これ以外の構成については、図1〜図4に示す実施の形態1の構成とほぼ同じであるため、同一の構成要素については同一の符号を付し、その説明を省略する。
【0087】
本実施の形態においては、第2層目のグランド用導電層17において、導波用孔13の周囲43以外のアンテナパターン15よりも導波管21側の領域30に導電層40がないので、3層のグランド用導電層16〜18が互いに電気的な相互作用を及ぼし合うことが一層抑止される。それと同時に、接地電位を導波用孔13の周囲43に確保することが可能である。その結果、電波信号の通過特性の劣化を抑止できる。
【0088】
(実施の形態7)
図17は、本発明の実施の形態7におけるLNB用4層基板を示す断面図である。
【0089】
図17を参照して、本実施の形態におけるLNB用4層基板10は、第1層目のグランド用導電層16が図15に示すグランド用導電層で構成されていて、第2層目のグランド用導電層17が図6に示すグランド用導電層で構成されていて、第3層目のグランド用導電層18が図18に示すグランド用導電層で構成されている。
【0090】
図18は、本発明の実施の形態7におけるLNB用4層基板の第3層目のグランド用導電層を示す平面図である。図18を参照して、本実施の形態における第3層目のグランド層18においては、アンテナパターン15の真下の領域であって、導波用孔13の全周囲43を除く部分に切り欠部35が形成されている。
【0091】
なお、これ以外の構成については、図1〜図4に示す実施の形態1の構成とほぼ同じであるため、同一の構成要素については同一の符号を付し、その説明を省略する。
【0092】
本願発明者らは、本実施の形態におけるLNB用4層基板10を用いたLNBと従来のLNB用4層基板100を用いたLNBとについて、通過特性の評価を行なった。図19は、従来のLNBと、本発明の実施の形態7におけるLNBとの通過特性と周波数との関係を示した図である。
【0093】
この結果から、10.7GHz〜13GHzの周波数において、本実施の形態におけるLNBは高い通過特性を有していることがわかる。
【0094】
本実施の形態においては、第1層目のグランド用導電層16において、導波用孔13の全周囲43を除くアンテナパターン15よりも導波管21側の領域30に導電層40がない。また、第3層目のグランド用導電層18において、アンテナパターン15の真下の領域に導電層40がない。したがって、2層のグランド用導電層16、18におけるアンテナパターン15より導波管21側の領域30の一部に導電層40が形成されていないので、3層のグランド用導電層16〜18が互いに電気的な相互作用を及ぼし合うことが一層抑止される。それと同時に、接地電位を導波用孔13の周囲43に確保することが可能である。その結果、電波信号の通過特性の劣化を抑止できる。
【0095】
なお、本実施の形態においては、第1層目のグランド用導電層16が図15に示すグランド用導電層で構成されていて、第3層目のグランド用導電層18が図18に示すグランド用導電層で構成されている場合について示したが、本発明はこのような場合に限定されるものではなく、少なくともいずれか2層のグランド用導電層において、アンテナパターンよりも前記導波管側の領域の少なくとも一部に導電層が形成されていなければよい。
【0096】
(実施の形態8)
図20は、本発明の実施の形態8におけるLNB用4層基板を示す断面図である。
【0097】
図20を参照して、本実施の形態におけるLNB用4層基板10は、第1層目のグランド用導電層16が図6に示すグランド用導電層で構成されていて、第2層目のグランド用導電層17が図21に示すグランド用導電層で構成されていて、第3層目のグランド用導電層18が図8に示すグランド用導電層で構成されている。
【0098】
図21は、本発明の実施の形態8におけるLNB用4層基板の第2層目のグランド用導電層を示す平面図である。図18を参照して、本実施の形態における第2層目のグランド層17においては、導波用孔13の全周囲43を取り囲む導電層40が形成されている。また、それ以外のアンテナパターン15よりも導波管21側の領域30に、誘電体層42が形成されている。
【0099】
なお、これ以外の構成については、図1〜図4に示す実施の形態1の構成とほぼ同じであるため、同一の構成要素については同一の符号を付し、その説明を省略する。
【0100】
本実施の形態においては、第3層目のグランド用導電層18において、アンテナパターン14の真下の領域に導電層40がない。また、第2層目のグランド用導電層17において、導波用孔13の全周囲43を除くアンテナパターン15よりも導波管21側の領域30に導電層40がない。したがって、2層のグランド用導電層17、18におけるアンテナパターン15より導波管21側の領域30の一部に導電層40が形成されていないので、3層のグランド用導電層16〜18が互いに電気的な相互作用を及ぼし合うことが一層抑止される。それと同時に、接地電位を導波用孔13の周囲43に確保することが可能である。その結果、電波信号の通過特性の劣化を抑止できる。
【0101】
(実施の形態9)
図22は、本発明の実施の形態9におけるLNB用4層基板を示す断面図である。
【0102】
図22を参照して、本実施の形態におけるLNB用4層基板10は、第1層目のグランド用導電層16が図21に示すグランド用導電層で構成されていて、第2層目のグランド用導電層17が図6に示すグランド用導電層で構成されていて、第3層目のグランド用導電層18が図8に示すグランド用導電層で構成されている。
【0103】
なお、これ以外の構成については、図1〜図4に示す実施の形態1の構成とほぼ同じであるため、同一の構成要素については同一の符号を付し、その説明を省略する。
【0104】
本実施の形態においては、第3層目のグランド用導電層18において、アンテナパターン14の真下の領域に導電層40がない。また、第1層目のグランド用導電層16において、導波用孔13の全周囲43を除くアンテナパターン15よりも導波管21側の領域30に導電層40がない。したがって、2層のグランド用導電層16、18におけるアンテナパターン15より導波管21側の領域30の一部に導電層40が形成されていないので、3層のグランド用導電層16〜18が互いに電気的な相互作用を及ぼし合うことが一層抑止される。それと同時に、接地電位を導波用孔13の周囲43に確保することが可能である。その結果、電波信号の通過特性の劣化を抑止できる。
【0105】
(実施の形態10)
図23は、本発明の実施の形態10におけるLNB用4層基板を示す断面図である。
【0106】
図23を参照して、本実施の形態におけるLNB用4層基板10は、第1層目のグランド用導電層16が図6に示すグランド用導電層で構成されていて、第2層目のグランド用導電層17が図15に示すグランド用導電層で構成されていて、第3層目のグランド用導電層18が図8に示すグランド用導電層で構成されている。
【0107】
なお、これ以外の構成については、図1〜図4に示す実施の形態1の構成とほぼ同じであるため、同一の構成要素については同一の符号を付し、その説明を省略する。
【0108】
本願発明者らは、本実施の形態におけるLNB用4層基板10を用いたLNBと従来のLNB用4層基板100を用いたLNBとについて、通過特性の評価を行なった。図24は、従来のLNBと、本発明の実施の形態10におけるLNBとの通過特性と周波数との関係を示した図である。
【0109】
この結果から、10.5GHz〜13GHzの周波数において、本実施の形態におけるLNBは高い通過特性を有していることがわかる。
【0110】
本実施の形態においては、第2層目のグランド用導電層17において、導波用孔13の周囲43以外のアンテナパターン15よりも導波管21側の領域30に導電層40がない。また、第3層目のグランド用導電層18において、アンテナパターン15の真下の領域に導電層40がない。したがって、2層のグランド用導電層17、18におけるアンテナパターン15の真下の領域に導電層40が全く形成されていないので、3層のグランド用導電層16〜18が互いに電気的な相互作用を及ぼし合うことが一層抑止される。それと同時に、接地電位を導波用孔13の周囲に確保することが可能である。その結果、電波信号の通過特性の劣化を抑止できる。
【0111】
なお、本実施の形態においては、第2層目のグランド用導電層17が図15に示すグランド用導電層で構成されていて、第3層目のグランド用導電層18が図8に示すグランド用導電層で構成されている場合について示したが、本発明はこのような場合に限定されるものではなく、少なくともいずれか2層のグランド用導電層において、アンテナパターンの真下の領域に導電層が形成されていなければよい。
【0112】
(実施の形態11)
図25は、本発明の実施の形態11におけるLNB用4層基板を示す断面図である。
【0113】
図25を参照して、本実施の形態におけるLNB用4層基板10は、第1層目のグランド用導電層16が図15に示すグランド用導電層で構成されていて、第2層目のグランド用導電層17が図6に示すグランド用導電層で構成されていて、第3層目のグランド用導電層18が図8に示すグランド用導電層で構成されている。
【0114】
なお、これ以外の構成については、図1〜図4に示す実施の形態1の構成とほぼ同じであるため、同一の構成要素については同一の符号を付し、その説明を省略する。
【0115】
本実施の形態においては、第1層目のグランド用導電層16において、導波用孔13の周囲43以外のアンテナパターン15よりも導波管21側の領域30に導電層40がない。また、第3層目のグランド用導電層18において、アンテナパターン15の真下の領域に導電層40がない。したがって、2層のグランド用導電層16、18におけるアンテナパターン15の真下の領域には導電層40が全く形成されていないので、3層のグランド用導電層16〜18が互いに電気的な相互作用を及ぼし合うことが一層抑止される。それと同時に、接地電位を導波用孔13の周囲に確保することが可能である。その結果、電波信号の通過特性の劣化を抑止できる。
【0116】
(実施の形態12)
図26は、本発明の実施の形態12におけるLNB用4層基板を示す断面図である。
【0117】
図26を参照して、本実施の形態におけるLNB用4層基板10は、第1層目のグランド用導電層16および第2層目のグランド用導電層17が図15に示すグランド用導電層で構成されていて、第3層目のグランド用導電層18が図6に示すグランド用導電層で構成されている。
【0118】
なお、これ以外の構成については、図1〜図4に示す実施の形態1の構成とほぼ同じであるため、同一の構成要素については同一の符号を付し、その説明を省略する。
【0119】
本実施の形態においては、第1層目のグランド用導電層16および第2層目のグランド用導電層17において、導波用孔13の周囲43以外のアンテナパターン15よりも導波管21側の領域30に導電層40がない。したがって、2層のグランド用導電層16、17におけるアンテナパターン15の真下の領域には導電層40が全く形成されていないので、3層のグランド用導電層16〜18が互いに電気的な相互作用を及ぼし合うことが一層抑止される。それと同時に、接地電位を導波用孔13の周囲に確保することが可能である。その結果、電波信号の通過特性の劣化を抑止できる。
【0120】
(実施の形態13)
図27は、本発明の実施の形態13におけるLNB用4層基板を示す断面図である。
【0121】
図27を参照して、本実施の形態におけるLNB用4層基板10は、第1層目のグランド用導電層16が図6に示すグランド用導電層で構成されていて、第2層目のグランド用導電層17が図21に示すグランド用導電層で構成されていて、第3層目のグランド用導電層18が図18に示すグランド用導電層で構成されている。
【0122】
なお、これ以外の構成については、図1〜図4に示す実施の形態1の構成とほぼ同じであるため、同一の構成要素については同一の符号を付し、その説明を省略する。
【0123】
本願発明者らは、本実施の形態におけるLNB用4層基板10を用いたLNBと従来のLNB用4層基板100を用いたLNBとについて、通過特性の評価を行なった。図28は、従来のLNBと、本発明の実施の形態13におけるLNBとの通過特性と周波数との関係を示した図である。
【0124】
この結果から、10.7GHz〜13GHzの周波数において、本実施の形態におけるLNBは高い通過特性を有していることがわかる。
【0125】
本実施の形態においては、3層のグランド用導電層16〜18の全層において、接地電位を導波用孔13の全周囲43に確保することが可能である。また、第2層目のグランド用導電層17において、導波用孔13の全周囲43を除くアンテナパターン15よりも導波管21側の領域30に導電層40がない。さらに、第3層目のグランド用導電層18において、アンテナパターン15の真下の領域の一部に導電層40がない。したがって、2層のグランド用導電層17、18において、アンテナパターン15よりも導波管21側の領域30の一部に導電層40が形成されていないので、3層のグランド用導電層16〜18が互いに電気的な相互作用を及ぼし合うことが抑止される。その結果、電波信号の通過特性の劣化を抑止できる。
【0126】
(実施の形態14)
図29は、本発明の実施の形態14におけるLNB用4層基板を示す断面図である。
【0127】
図29を参照して、本実施の形態におけるLNB用4層基板10は、第1層目のグランド用導電層16が図21に示すグランド用導電層で構成されていて、第2層目のグランド用導電層17が図6に示すグランド用導電層で構成されていて、第3層目のグランド用導電層18が図18に示すグランド用導電層で構成されている。
【0128】
なお、これ以外の構成については、図1〜図4に示す実施の形態1の構成とほぼ同じであるため、同一の構成要素については同一の符号を付し、その説明を省略する。
【0129】
本実施の形態においては、3層のグランド用導電層16〜18の全層において、接地電位を導波用孔13の全周囲43に確保することが可能である。また、第1層目のグランド用導電層16において、導波用孔13の全周囲43を除くアンテナパターン15よりも導波管21側の領域30に導電層40がない。さらに、第3層目のグランド用導電層18において、アンテナパターン15の真下の領域の一部に導電層40がない。したがって、2層のグランド用導電層16、18において、アンテナパターン15よりも導波管21側の領域30の一部に導電層40が形成されていないので、3層のグランド用導電層16〜18が互いに電気的な相互作用を及ぼし合うことが抑止される。その結果、電波信号の通過特性の劣化を抑止できる。
【0130】
(実施の形態15)
図30は、本発明の実施の形態15におけるLNB用4層基板を示す断面図である。
【0131】
図30を参照して、本実施の形態におけるLNB用4層基板10は、第1層目のグランド用導電層16および第2層目のグランド用導電層17が図21に示すグランド用導電層で構成されていて、第3層目のグランド用導電層18が図6に示すグランド用導電層で構成されている。
【0132】
なお、これ以外の構成については、図1〜図4に示す実施の形態1の構成とほぼ同じであるため、同一の構成要素については同一の符号を付し、その説明を省略する。
【0133】
本実施の形態においては、3層のグランド用導電層16〜18の全層において、接地電位を導波用孔13の全周囲に確保することが可能である。また、第1層目のグランド用導電層16および第2層目のグランド用導電層17において、導波用孔13の全周囲43を除くアンテナパターン15よりも導波管21側の領域30に導電層40がない。したがって、2層のグランド用導電層16、18において、アンテナパターン15よりも導波管21側の領域30の一部に導電層40が形成されていないので、3層のグランド用導電層16〜18が互いに電気的な相互作用を及ぼし合うことが抑止される。その結果、電波信号の通過特性の劣化を抑止できる。
【0134】
以上に開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考慮されるべきである。本発明の範囲は、以上の実施の形態ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての修正や変形を含むものと意図される。
【0135】
【発明の効果】
以上のように、本発明の低雑音ブロックダウンコンバータ用多層基板によれば、2層以上のグランド用導電層のうち少なくともいずれか1層の導電層において、アンテナパターンよりも導波管側の領域の少なくとも一部の導電層がなくなるので、2層以上のグランド用導電層が互いに電気的な相互作用を及ぼし合うことが抑止される。その結果、2層以上のグランド用導電層の各々が接地電位に保たれ、電波信号の通過特性の劣化を抑止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1におけるLNBが用いられる衛星放送受信システムのブロック図である。
【図2】図1のLNBを示すブロック図である。
【図3】本発明の実施の形態1におけるLNBの構造を示す分解斜視図である。
【図4】本発明の実施の形態1におけるLNB用4層基板を示す平面図である。
【図5】図4のV−V線に沿った断面図である。
【図6】本発明のたとえば実施の形態1におけるLNB用4層基板の第1層目のグランド用導電層を示す平面図である。
【図7】本発明のたとえば実施の形態1におけるLNB用4層基板の第2層目のグランド用導電層を示す平面図である。
【図8】本発明のたとえば実施の形態1におけるLNB用4層基板の第3層目のグランド用導電層を示す平面図である。
【図9】従来のLNBと、本発明の実施の形態1におけるLNBとの通過特性と周波数との関係を示した図である。
【図10】本発明の実施の形態2におけるLNB用4層基板を示す断面図である。
【図11】本発明の実施の形態3におけるLNB用4層基板を示す断面図である。
【図12】本発明の実施の形態4におけるLNB用4層基板を示す断面図である。
【図13】従来のLNBと、本発明の実施の形態4におけるLNBとの通過特性と周波数との関係を示した図である。
【図14】本発明の実施の形態5におけるLNB用4層基板を示す断面図である。
【図15】本発明のたとえば実施の形態5におけるLNB用4層基板の第2層目のグランド用導電層を示す平面図である。
【図16】本発明の実施の形態6におけるLNB用4層基板を示す断面図である。
【図17】本発明の実施の形態7におけるLNB用4層基板を示す断面図である。
【図18】本発明のたとえば実施の形態7におけるLNB用4層基板の第3層目のグランド用導電層を示す平面図である。
【図19】従来のLNBと、本発明の実施の形態7におけるLNBとの通過特性と周波数との関係を示した図である。
【図20】本発明の実施の形態8におけるLNB用4層基板を示す断面図である。
【図21】本発明のたとえば実施の形態8におけるLNB用4層基板の第2層目のグランド用導電層を示す平面図である。
【図22】本発明の実施の形態9におけるLNB用4層基板を示す断面図である。
【図23】本発明の実施の形態10におけるLNB用4層基板を示す断面図である。
【図24】従来のLNBと、本発明の実施の形態10におけるLNBとの通過特性と周波数との関係を示した図である。
【図25】本発明の実施の形態11におけるLNB用4層基板を示す断面図である。
【図26】本発明の実施の形態12におけるLNB用4層基板を示す断面図である。
【図27】本発明の実施の形態13におけるLNB用4層基板を示す断面図である。
【図28】従来のLNBと、本発明の実施の形態13におけるLNBとの通過特性と周波数との関係を示した図である。
【図29】本発明の実施の形態14におけるLNB用4層基板を示す断面図である。
【図30】本発明の実施の形態15におけるLNB用4層基板を示す断面図である。
【図31】従来のLNB用4層基板を示す断面図である。
【符号の説明】
1 アンテナ、2 LNB、3 同軸ケーブル、4 インドアレシーバ、5 DBSチューナ、6 FMデモジュレータ、7 映像および音声回路、8 RFモジュレータ、9 テレビジョン、10,100 LNB用4層基板、11,111 シャーシ、12 フレーム、13,113 導波用孔、14,114 プローブ、15,115 アンテナパターン、16〜18,116〜118 グランド用導電層、19 接続用孔、21,121 導波管、22 LNA、23 BPF、24 混成回路、25 IFアンプ、26 電源、27 LO、30 アンテナパターンよりも導波管側の領域、31〜33,42,131〜133 誘電体層、34,35 切り欠部、40 導電層、43 導波管の周囲。

Claims (16)

  1. 導波管を伝播する電波信号を伝達するアンテナパターンと、前記アンテナパターンに誘電体層を介して積層された2層以上のグランド用導電層とを備える低雑音ブロックダウンコンバータ用多層基板であって、
    前記2層以上のグランド用導電層のうち少なくともいずれか1層のグランド用導電層において、前記アンテナパターンよりも前記導波管側の領域の少なくとも一部に導電層が形成されていないことを特徴とする、低雑音ブロックダウンコンバータ用多層基板。
  2. 前記2層以上のグランド用導電層のうち少なくともいずれか1層のグランド用導電層において、前記アンテナパターンの真下の領域に導電層が形成されていないことを特徴とする、請求項1に記載の低雑音ブロックダウンコンバータ用多層基板。
  3. 3層のグランド用導電層を備え、上から第1層目または第2層目のグランド用導電層のうちいずれか一方において前記アンテナパターンよりも前記導波管側の領域に誘電体層が形成され、かつ上から第3層目のグランド用導電層において前記アンテナパターンの真下の領域に切り欠部が形成されていることを特徴とする、請求項2に記載の低雑音ブロックダウンコンバータ用多層基板。
  4. 3層のグランド用導電層を備え、上から第1層目および第2層目のグランド用導電層において、前記アンテナパターンよりも前記導波管側の領域に誘電体層が形成されていることを特徴とする、請求項2に記載の低雑音ブロックダウンコンバータ用多層基板。
  5. 前記2層以上のグランド用導電層と前記誘電体層とを貫通して設けられた導波用孔が形成され、かつ前記2層以上のグランド用導電層の全層において前記導波用孔の周囲に導電層が形成されていることを特徴とする、請求項2に記載の低雑音ブロックダウンコンバータ用多層基板。
  6. 3層のグランド用導電層を備え、上から第3層目のグランド用導電層において、前記アンテナパターンの真下の領域に切り欠部が形成されていることを特徴とする、請求項5に記載の低雑音ブロックダウンコンバータ用多層基板。
  7. 3層のグランド用導電層を備え、上から第1層目または第2層目のグランド用導電層において、前記アンテナパターンよりも前記導波管側の領域の少なくとも一部に誘電体層が形成されていることを特徴とする、請求項5に記載の低雑音ブロックダウンコンバータ用多層基板。
  8. 前記2層以上のグランド用導電層のうち少なくともいずれか2層のグランド用導電層において、前記アンテナパターンよりも前記導波管側の領域の少なくとも一部に導電層が形成されていないことを特徴とする、請求項5に記載の低雑音ブロックダウンコンバータ用多層基板。
  9. 3層のグランド用導電層を備え、上から第1層目のグランド用導電層において前記アンテナパターンよりも前記導波管側の領域の少なくとも一部に誘電体層が形成され、かつ上から第3層目のグランド用導電層において前記アンテナパターンの真下の領域の少なくとも一部に切り欠部が形成されていることを特徴とする、請求項8に記載の低雑音ブロックダウンコンバータ用多層基板。
  10. 3層のグランド用導電層を備え、上から第1層目または第2層目のグランド用導電層において前記アンテナパターンよりも前記導波管側の領域の少なくとも一部に誘電体層が形成され、かつ上から第3層目のグランド用導電層において前記アンテナパターンの真下の領域に切り欠部が形成されていることを特徴とする、請求項8に記載の低雑音ブロックダウンコンバータ用多層基板。
  11. 前記2層以上のグランド用導電層のうち少なくともいずれか2層のグランド用導電層において、前記アンテナパターンの真下の領域に導電層が形成されていないことを特徴とする、請求項8に記載の低雑音ブロックダウンコンバータ用多層基板。
  12. 3層のグランド用導電層を備え、上から第1層目または第2層目のグランド用導電層において前記アンテナパターンよりも前記導波管側の領域の少なくとも一部に誘電体層が形成され、かつ上から第3層目のグランド用導電層において前記アンテナパターンの真下の領域に切り欠部が形成されていることを特徴とする、請求項11に記載の低雑音ブロックダウンコンバータ用多層基板。
  13. 3層のグランド用導電層を備え、上から第1層目および第2層目のグランド用導電層において前記アンテナパターンよりも前記導波管側の領域の少なくとも一部に誘電体層が形成されていることを特徴とする、請求項11に記載の低雑音ブロックダウンコンバータ用多層基板。
  14. 前記2層以上のグランド用導電層と前記誘電体層とを貫通して設けられた導波用孔が形成され、かつ前記2層以上のグランド用導電層の全層において前記導波用孔の全周を取り囲む導電層が形成されている、請求項1に記載の低雑音ブロックダウンコンバータ用多層基板。
  15. 3層のグランド用導電層を備え、上から第1層目または第2層目のグランド用導電層において前記アンテナパターンよりも前記導波管側の領域の少なくとも一部に誘電体層が形成され、かつ上から第3層目のグランド用導電層において前記アンテナパターンの真下の領域の少なくとも一部に切り欠部が形成されていることを特徴とする、請求項14に記載の低雑音ブロックダウンコンバータ用多層基板。
  16. 3層のグランド用導電層を備え、上から第1層目および第2層目のグランド用導電層において前記アンテナパターンよりも前記導波管側の領域の少なくとも一部に誘電体層が形成されていることを特徴とする、請求項14に記載の低雑音ブロックダウンコンバータ用多層基板。
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