JP3932920B2 - アンテナ一体型高周波回路モジュール - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、アンテナと、該アンテナに接続される高周波回路とが共通の誘電体基体に形成されて成るモジュールに関するものである。
【0002】
【背景技術】
図5にはアンテナ一体型高周波回路モジュールの一例が断面図により示されている(特開2001-28413号参照)。このアンテナ一体型高周波回路モジュール30は、アンテナ31と、当該アンテナ31に接続する高周波回路部32とが積層一体化されている。
【0003】
アンテナ31は、誘電体基体33と、放射電極34とを有して構成されている。また、高周波回路部32は、誘電体基体35と、高周波デバイス36とを有して構成されている。なお、図5中の符号37a,37bはそれぞれグランド層を示し、符号38はそれらグランド層37a,37bを接続するビアホールを示す。符号40は伝送線路を示し、符号41は高周波線路を示す。符号42は誘電体基体35に形成された凹部を示し、符号43は凹部42の開口を塞いで凹部42の内部を気密封止する蓋体を示す。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
図5に示す構成では、アンテナ31と、高周波回路部32とが積層して一体化されているので、嵩高である。また、アンテナ31の放射電極34と、高周波回路部32の線路40,41とは、別々に形成され、ビアホール等を用いて接続されるので、製造時(加工上)の位置ずれによって、アンテナ31と、高周波回路部32との電気的な接続状態が製品毎にばらつき易い。
【0005】
本発明は上記課題を解決するためになされたものであり、その目的は、アンテナと高周波回路との電気的な接続状態のばらつきを抑えることができ、かつ、薄型のアンテナ一体型高周波回路モジュールを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、この発明は次に示す構成をもって前記課題を解決するための手段としている。すなわち、第1の発明は、アンテナと、このアンテナに接続される高周波回路とが共通の誘電体基体に形成されて成るアンテナ一体型高周波回路モジュールであって、誘電体基体の表面にはアンテナを構成する放射電極が形成され、また、該放射電極が形成された表面と同一の面には放射電極の形成領域を避けて高周波回路を構成する回路パターンが形成されている構成を有し、放射電極に対向する誘電体基体裏面部分にはアンテナ用接地電極が形成され、誘電体基体表面の回路パターン形成領域と誘電体基体裏面との間の誘電体基体部分には空間部が設けられ、この空間部の内壁面には回路用接地電極が形成されており、この回路用接地電極と誘電体基体表面の回路パターン形成領域との間の誘電体は、放射電極と誘電体基体裏面のアンテナ用接地電極との間の誘電体よりも薄く形成されかつその厚みは前記回路パターン形成領域内で一定とされていることを特徴としている。
【0007】
第2の発明は、第1の発明の構成を備え、空間部は誘電体基体に設けられた横穴により構成されていることを特徴としている。
【0008】
第3の発明は、第1又は第2の発明の構成を備え、誘電体基体の表面には複数のアンテナの放射電極が離間形成される構成と成し、複数の放射電極間の誘電体基体表面部分に高周波回路の回路パターンが形成されていることを特徴としている。
【0009】
第4の発明は、第1又は第2又は第3の発明の構成を備え、誘電体基体には、誘電体フィルタと共振器のうちの少なくとも一方が形成されていることを特徴としている。
【0010】
第5の発明は、第1〜第4の発明の何れか1つの発明の構成を備え、誘電体基体は比誘電率が10以上の誘電材料により構成されていることを特徴としている。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下に、この発明に係る実施形態例を図面に基づいて説明する。
【0012】
図1(a)には本発明のアンテナ一体型高周波回路モジュールの第1実施形態例が模式的な斜視図により示され、図1(b)には図1のアンテナ一体型高周波回路モジュールを構成する誘電体基体が抜き出されて示されている。
【0013】
第1実施形態例のアンテナ一体型高周波回路モジュール1は、受信用のアンテナ2と、送信用のアンテナ3と、受信用のアンテナ2に接続する受信側の高周波回路4と、送信用のアンテナ3に接続する送信側の高周波回路5とが共通の誘電体基体6に形成されて成るものである。
【0014】
すなわち、誘電体基体6の表面には、受信用のアンテナ2を構成する放射電極7と、送信用のアンテナ3を構成する放射電極8とが離間形成されている。また、誘電体基体6の表面には、放射電極7の形成領域と、放射電極8の形成領域とに挟まれている部分に、部品10や回路パターン11が設けられて受信側と送信側の高周波回路4,5が形成されている。なお、受信側の高周波回路4と送信側の高周波回路5は、それぞれ、様々な回路構成があり、ここでは、何れの構成をも採用してよいものであり、回路構成の説明は省略する。
【0015】
誘電体基体6の裏面には少なくとも放射電極7,8に対向する部分に接地電極12が形成されている。第1実施形態例では、放射電極7と、この放射電極7に対向する誘電体基体裏面部分の接地電極(アンテナ用接地電極)12aと、このアンテナ用接地電極12aと放射電極7間の誘電体基体部分とによって、受信用のアンテナ2が構成されている。また同様に、放射電極8と、この放射電極8に対向する誘電体基体裏面部分の接地電極(アンテナ用接地電極)12bと、このアンテナ用接地電極12bと放射電極8間の誘電体基体部分とによって、送信用のアンテナ3が構成されている。つまり、第1実施形態例では、アンテナ2,3はマイクロストリップアンテナとなっている。
【0016】
第1実施形態例では、誘電体基体6に横穴14,15が貫通形成されている。横穴14は、誘電体基体表面の受信側高周波回路4の回路パターン形成領域と誘電体基体裏面との間の誘電体基体部分に設けられている。横穴15は、誘電体基体表面の送信側高周波回路5の回路パターン形成領域と誘電体基体裏面との間の誘電体基体部分に設けられている。
【0017】
これら横穴14,15によって、誘電体基体表面の高周波回路4,5の回路パターン形成領域と、誘電体基体裏面との間の誘電体基体部分に空間部を形成することができる。それら横穴14,15の内壁面には回路用接地電極16が形成されている。この回路用接地電極16と、高周波回路4,5の回路パターンと、該回路パターンと回路用接地電極16との間の誘電体基体部分とによって、高周波回路4,5を構成するマイクロストリップラインが形成されている。
【0018】
この第1実施形態例では、上記のように、誘電体基体6に横穴14,15を設け、これら横穴14,15の内壁面に、高周波回路4,5のマイクロストリップラインを構成するための回路用接地電極16を形成した。これにより、高周波回路4,5のマイクロストリップラインを構成する誘電体の厚みdは、アンテナ2,3を構成する誘電体の厚みDよりも薄くなっている。
【0019】
ところで、アンテナ(マイクロストリップアンテナ)2,3を構成する誘電体の厚みDには、アンテナ効率や周波数帯域幅などのアンテナ特性が良好となるための適切な値がある。この誘電体の適切な厚みは、誘電体の比誘電率や通信電波の周波数帯などによって異なるものであるが、具体例を挙げると、例えば、誘電体の比誘電率が20であり、周波数帯が5GHz帯である場合には、アンテナ2,3の誘電体の厚みDは約3mm程度が好ましい。
【0020】
この第1実施形態例では、誘電体基体6は、そのアンテナ2,3の誘電体の適切な厚みに応じた厚みを有しており、アンテナ2,3が良好なアンテナ特性を持つことができるようになっている。
【0021】
これに対して、高周波回路4,5のマイクロストリップラインを構成する誘電体の厚みが誘電体基体6の厚みDであると仮定すると、高周波回路4,5の回路パターンからの電磁放射が増加したり、受信側の高周波回路4の回路パターンと送信側の高周波回路5の回路パターンとが不要に結合してしまうことがある。これら電磁放射増加や不要結合を抑制するためには、誘電体の厚みを薄くする必要がある。例えば、誘電体の比誘電率が20である場合には高周波回路4,5のマイクロストリップラインの誘電体の厚みは約1mm程度であることが好ましい。
【0022】
第1実施形態例では、誘電体基体6に横穴14,15を設けることにより、高周波回路4,5のマイクロストリップラインを構成する回路用接地電極16を、誘電体基体裏面よりも表面側に近付けて配設することができる。これにより、高周波回路4,5のマイクロストリップラインの誘電体の厚みを、アンテナ2,3の誘電体の厚み(誘電体基体6の厚み)よりも薄い適切な値にすることができる。このことにより、第1実施形態例では、誘電体基体表面の回路パターン11と、回路用接地電極16との間の誘電体の厚みdは、高周波回路4,5の電磁放射増加や不要結合を抑制することができる値となっている。
【0023】
この第1実施形態例では、誘電体基体6は例えば比誘電率が10以上の誘電材料により構成されている。このような誘電体基体6の高い誘電率による電界圧縮効果により、アンテナ2,3の放射電極7,8の面積を小さくすることができ、また、高周波回路4,5のマイクロストリップラインを短縮することができる。これにより、アンテナ2,3および高周波回路4,5の小型化を図ることができる。つまり、アンテナ一体型高周波回路モジュール1の小型化を図ることができる。
【0024】
なお、図1(a)中の符号17は接地用パターンを示している。この接地用パターン17によって、横穴14,15の内壁面の回路用接地電極16は、誘電体基体6の底面側と接続することができる。この第1実施形態例のアンテナ一体型高周波回路モジュール1は、例えば、誘電体基体6の裏面を実装対象の回路基板側に向けて当該回路基板に表面実装される。この表面実装により、回路用接地電極16は接地用パターン17を介して回路基板のグランド部に接地することができる。また、誘電体基体6には高周波回路4,5に接続する接続用電極18が形成されている。例えば、アンテナ一体型高周波回路モジュール1を回路基板に表面実装することにより、高周波回路4,5はそれぞれ接続用電極18を介して、回路基板に設けられている接続対象の回路に電気的に接続することができる。
【0025】
以上のような第1実施形態例のアンテナ一体型高周波回路モジュール1を製造する際には、例えば、誘電体基体6の表面にアンテナ2,3の放射電極7,8を形成するのと同時に、高周波回路4,5の回路パターン11を形成することが好ましい。これにより、製造工程の簡略化を図ることができる。また、回路とアンテナの位置精度を高く維持することができるため、電気的特性(回路、アンテナ)が安定化する。
【0026】
以下に、第2実施形態例を説明する。この第2実施形態例のアンテナ一体型高周波回路モジュール1では、図2に示されるように、誘電体基体6には誘電体フィルタ20が形成されている。それ以外の構成は第1実施形態例と同様であり、この第2実施形態例の説明では、第1実施形態例と同一構成部分には同一符号を付し、その共通部分の重複説明は省略する。
【0027】
誘電体フィルタ20は、誘電体基体6に形成されるフィルタパターン21と、誘電体基体に形成される横穴22,23と、この横穴22,23の内壁面に形成される接地電極(図示せず)と、誘電体基体表面のフィルタパターン21と誘電体基体裏面間を電気的に接続するスルーホール24とを有して構成されている。
【0028】
誘電体フィルタ20のフィルタパターン21は、アンテナ2,3の放射電極7,8や、高周波回路4,5の回路パターン11を誘電体基体6に形成する製造工程で、同時に形成することができる。また、横穴22,23は、高周波回路4,5に対応する横穴14,15を形成する製造工程で、同時に形成することができる。さらに、横穴22,23の内壁面の接地電極は、横穴14,15の内壁面に回路用接地電極16を形成する工程で同時に形成することができる。これらのことから、製造工程を殆ど増加することなく、誘電体フィルタ20を組み込んだアンテナ一体型高周波回路モジュール1を製造することができる。
【0029】
なお、この発明は第1や第2の各実施形態例に限定されるものではなく、様々な実施の形態を採り得る。例えば、第1や第2の各実施形態例では、アンテナが2個設けられる構成であったが、3個以上を形成してもよいし、また、図3に示すようにアンテナを1個設ける構成としてもよい。また、第1や第2の各実施形態例では、アンテナは、受信専用又は送信専用として使用される例を示したが、送受信兼用のアンテナを形成してもよい。さらに、アンテナ2,3の放射電極7,8は四角形状である例を示したが、放射電極7,8の形状は特に限定されるものではなく、四角形状以外の例えば多角形状や円形状などの形状としてもよい。
【0030】
さらに、第1や第2の各実施形態例では、受信側の高周波回路4と送信側の高周波回路5が両方共に設けられていたが、誘電体基体6に形成されるアンテナに応じて、受信側の高周波回路4のみを形成してもよいし、送信側の高周波回路5側のみを形成してもよい。
【0031】
さらに、第1や第2の各実施形態例では、受信側の高周波回路4に対応する横穴14と、送信側の高周波回路5に対応する横穴15とが別々に形成されていたが、例えば、図4に示されるように、高周波回路4,5に共通に対応する横穴25を形成してもよい。また、第1や第2の各実施形態例では、高周波回路4,5に対応する横穴14,15は誘電体基体6に貫通形成されていたが、例えば、それら横穴14,15は貫通形成されていなくともよい。このように、誘電体基体表面の回路パターン形成領域と誘電体基体裏面との間の誘電体基体部分に設ける横穴の形状は特に限定されるものではなく、誘電体基体6の強度を考慮して適宜に設計してよいものである。
【0032】
また、第1や第2の各実施形態例では、横穴14,15を形成することで、誘電体基体表面の回路パターン形成領域と誘電体基体裏面間の誘電体基体部分に空間部を形成していたが、例えば、誘電体基体6が複数の誘電体層を積層形成して構成される場合には、誘電体基体の回路パターン形成領域と誘電体基体裏面との間の誘電体基体部分に閉鎖された空間部を形成してもよい。
【0033】
さらに、第1や第2の各実施形態例では、横穴14,15の内壁面に形成された回路用接地電極16は、誘電体基体6の側面に形成された接地用パターン17を介して誘電体基体6の裏面側と電気的に接続されており、アンテナ一体型高周波回路モジュール1を例えば回路基板に表面実装することにより、回路用接地電極16を接地用パターン17を介して回路基板のグランド部に接地させる構成であった。これに対して、例えば、誘電体基体6の側面の接地用パターン17に代えて、誘電体基体6の内部に、回路用接地電極16と誘電体基体裏面とを電気的に接続させるためのビアホールを設け、該ビアホールを利用して、回路用接地電極16を例えば回路基板のグランド部に接続可能な構成としてもよい。
【0034】
また、第2実施形態例では、誘電体基体6に誘電体フィルタ20を形成する例を示したが、誘電体基体6に共振器を形成してもよい。
【0035】
【発明の効果】
この発明によれば、誘電体基体の表面にアンテナの放射電極を形成し、また、その誘電体基体の表面には放射電極の形成領域を避けて高周波回路の回路パターンを形成する構成とした。つまり、アンテナと高周波回路が並設される構成であるので、アンテナと高周波回路が積層配置される場合に比べて、アンテナ一体型高周波回路モジュールの薄型化を図ることができる。
【0036】
ところで、高周波回路の回路パターンと該回路パターンに対応する接地電極との間の誘電体の適切な厚みは、アンテナの放射電極とアンテナ用接地電極間の誘電体の適切な厚みよりも薄い。このため、アンテナと高周波回路を共通の誘電体基体に並設する場合には、例えば、誘電体基体の厚みを、放射電極とアンテナ用接地電極間の誘電体の適切な厚みに合わせると、高周波回路の回路パターンに対応する誘電体の厚みが不適切になることが懸念される。
【0037】
これに対して、この発明では、誘電体基体表面の回路パターン形成領域と誘電体基体裏面との間の誘電体基体部分に空間部を形成し、この空間部の内壁面に回路用接地電極を形成する構成とした。これにより、誘電体基体表面の回路パターン形成領域と回路用接地電極との間の誘電体を、誘電体基体裏面に形成されたアンテナ用接地電極と誘電体基体表面の放射電極との間の誘電体よりも薄くすることができる。換言すれば、高周波回路の回路パターンと回路用接地電極間の誘電体の厚みを、誘電体基体の厚みに規制されずに、適宜な薄さにすることができる。
【0038】
したがって、誘電体基体の厚みの設計により、アンテナの放射電極とアンテナ用接地電極間の誘電体の厚みを適切にすることができ、また、誘電体基体内部における空間部の形成位置により、高周波回路の回路パターンと回路用接地電極間の誘電体の厚みも適切にすることができる。
【0039】
これにより、誘電体の厚みが関与するアンテナ効率や周波数帯域幅などのアンテナ特性を良好にすることができるし、かつ、誘電体の厚みが関与する高周波回路の回路パターン間の不要な結合や、電磁放射を抑制することもできる。
【0040】
さらに、この発明では、アンテナの放射電極と、高周波回路の回路パターンとを誘電体基体の表面に形成するので、それら放射電極と回路パターンとを同時に形成することができることとなり、製造工程の簡略化を図ることができて、アンテナ一体型高周波回路モジュールの生産性を高めることができる。また、放射電極と高周波回路の接続状態を設計通りにすることが容易となって、放射電極と高周波回路の接続状態のばらつきを抑制することができる。
【0041】
空間部が横穴により形成されているものにあっては、誘電体基体表面の回路パターン形成領域と誘電体基体裏面間の誘電体基体部分に空間部を容易に形成することができる。
【0042】
複数のアンテナを離間形成し、複数のアンテナ間の誘電体基体部分に高周波回路を形成する構成としたものにあっては、複数のアンテナを離間配置することにより、それらアンテナ間のアイソレーションを良好にすることができる。また、アイソレーションを良好にするためには必須であるアンテナ間のスペースに高周波回路を形成するので、集積化を図ることができる。これにより、アンテナ一体型高周波回路モジュールの小型化を図ることができる。
【0043】
誘電体基体には、誘電体フィルタと共振器のうちの少なくとも一方が形成されているものにあっては、アンテナ一体型高周波回路モジュールの機能拡大を図ることができる。
【0044】
誘電体基体は比誘電率が10以上の誘電材料により構成されているものにあっては、誘電体基体の高い誘電率による電界圧縮効果により、アンテナの放射電極の面積を削減できたり、回路パターンを短縮できて、アンテナ一体型高周波回路モジュールの小型化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態例のアンテナ一体型高周波回路モジュールを説明するための図である。
【図2】第2実施形態例のアンテナ一体型高周波回路モジュールを説明するための図である。
【図3】その他の実施形態例を説明するための図である。
【図4】さらに、別のその他の実施形態例を説明するための図である。
【図5】従来例を説明するための図である。
【符号の説明】
1 アンテナ一体型高周波回路モジュール
2,3 アンテナ
4,5 高周波回路
6 誘電体基体
7,8 放射電極
11 回路パターン
12 接地電極
14,15 横穴
16 回路用接地電極
20 誘電体フィルタ

Claims (5)

  1. アンテナと、このアンテナに接続される高周波回路とが共通の誘電体基体に形成されて成るアンテナ一体型高周波回路モジュールであって、誘電体基体の表面にはアンテナを構成する放射電極が形成され、また、該放射電極が形成された表面と同一の面には放射電極の形成領域を避けて高周波回路を構成する回路パターンが形成されている構成を有し、放射電極に対向する誘電体基体裏面部分にはアンテナ用接地電極が形成され、誘電体基体表面の回路パターン形成領域と誘電体基体裏面との間の誘電体基体部分には空間部が設けられ、この空間部の内壁面には回路用接地電極が形成されており、この回路用接地電極と誘電体基体表面の回路パターン形成領域との間の誘電体は、放射電極と誘電体基体裏面のアンテナ用接地電極との間の誘電体よりも薄く形成されかつその厚みは前記回路パターン形成領域内で一定とされていることを特徴としたアンテナ一体型高周波回路モジュール。
  2. 空間部は誘電体基体に設けられた横穴により構成されていることを特徴とした請求項1記載のアンテナ一体型高周波回路モジュール。
  3. 誘電体基体の表面には複数のアンテナの放射電極が離間形成される構成と成し、複数の放射電極間の誘電体基体表面部分に高周波回路の回路パターンが形成されていることを特徴とした請求項1又は請求項2記載のアンテナ一体型高周波回路モジュール。
  4. 誘電体基体には、誘電体フィルタと共振器のうちの少なくとも一方が形成されていることを特徴とした請求項1又は請求項2又は請求項3記載のアンテナ一体型高周波回路モジュール。
  5. 誘電体基体は比誘電率が10以上の誘電材料により構成されていることを特徴とした請求項1乃至請求項4の何れか1つに記載のアンテナ一体型高周波回路モジュール。
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