JP2007158158A - 電子回路モジュール - Google Patents

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Abstract

【課題】1つのモジュール基板に搭載された複数の回路間での干渉を効果的に防止できると共に実装占有面積を小型化すること。
【解決手段】モジュール基板50の第1の主面側に、当該第1の主面に形成された配線パターン55a〜55d等と当該配線パターン上に設けられた電子部品とからなる送信部を構成する。モジュール基板50の第2の主面側に、当該第2の主面に形成された配線パターン61a〜61d等と当該配線パターン上に設けられた電子部品とからなる受信部を構成する。モジュール基板50の内層に、送信部のグラウンドパターンと接続される第2層52を形成し、第2層52よりも第2の主面側の内層に受信部のグラウンドパターンと接続される第3層53を形成する。
【選択図】図3

Description

本発明は、モジュール基板に複数の回路が搭載された電子回路モジュールに関する。
現在、FM信号を受信するFMチューナ(受信機)とオーディオ信号をFM信号に変換して送信するFMトランスミッター(送信機)とを備えたFMトランシーバが提案されている。
図7はFMトランシーバの構成例を示す図である。チューナーモジュール101は、受信機となるFMチューナをモジュール化したものであり、トランスミッターモジュール102は、送信機となるFMトランスミッターをモジュール化したものである。チューナーモジュール101にはFM信号を受信するためのアンテナ103が接続され、トランスミッターモジュール102にはFM信号を送信するためのアンテナ104が接続される。なお、受信機と送信機とでアンテナを共用する場合はアンテナ切替えのためのアンテナスイッチが設けられる。チューナーモジュール101及びトランスミッターモジュール102には個別にマイクロコンピュータ105、106が設けられ、それぞれバス107,108を経由して制御信号を与えることで動作制御している。チューナーモジュール101及びトランスミッターモジュール102が内蔵する各PLL回路に対しては外部の水晶発振器から基準信号が別々の線路を介して与えられる。また、電源切替えスイッチ109を介してチューナーモジュール101及びトランスミッターモジュール102に対して個別に電力供給するように構成されている。
チューナーモジュール101及びトランスミッターモジュール102の各モジュール基板はメイン基板に取り付けられる。メイン基板上において、各モジュール101、102から引き出された信号ライン(アンテナ、オーディオ、基準信号、電源ライン等)が引き回されて配線される。
ところで、FMチューナとFMトランスミッターとを別々にモジュール化し、各モジュール101,102を別のマイクロコンピュータ105,106から個別に制御したのでは、メイン基板上においてアンテナ、オーディオ、基準信号、電源等の各ラインが複雑になり、高周波的な干渉が起き易いといった問題がある。FMチューナとFMトランスミッターとを1つにモジュール化できれば、メイン基板側での配線の煩雑さが軽減され、高周波的な干渉も抑制することができる。
FMチューナとFMトランスミッターとを1つのモジュールにする場合、同一モジュール基板上に複数の回路を搭載することとなる。従来、複数の回路が搭載された電子回路モジュールにおいて、各回路のグラウンドを分離してノイズを抑えるといった対策が考えられている(例えば、特許文献1参照)。
特開2004−119598号公報
しかしながら、モジュール基板上の同一面(片方の面)に複数の回路を構成した場合、グラウンド以外にも共通部分が増えるために回路間の干渉を十分に抑制することができないといった問題が生じる。上記FMトランシーバのように、送信機(FMトランスミッター)と受信機(FMチューナと)を1つにモジュール化した場合、送信回路と受信回路とで共通する部分が増加する一方で、送信回路の出力電力が大きく受信回路の入力電力が小さいために送信回路側から受信回路側に対して干渉が起きやすいという問題があった。
また、1つのモジュール基板の片方の面に複数の回路を搭載する場合、各回路で共通する部分をまとめたレイアウトにすることで、ある程度はモジュールの実装面積を削減可能であるが、例えば送信機又は受信機だけのモジュールに比べて、実装占有面積が大きくなるといった問題がある。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、1つのモジュール基板に搭載された複数の回路間での干渉を効果的に防止できると共に実装占有面積を小型化することのできる電子回路モジュールを提供することを目的とする。
本発明の電子回路モジュールは、互いに対向する第1及び第2の主面を有する多層基板と、前記多層基板の第1の主面側に設けられ当該第1の主面に形成された配線パターンと当該配線パターン上に設けられた電子部品とを有する第1の回路と、前記多層基板の第2の主面側に設けられ当該第2の主面に形成された配線パターンと当該配線パターン上に設けられた電子部品とを有する第2の回路とを備え、前記多層基板は、当該多層基板の内層に形成され前記第1の回路のグラウンドパターンと接続される第1のグラウンド層と、前記第1のグラウンド層よりも第2の主面側の内層に形成され前記第2の回路のグラウンドパターンと接続される第2のグラウンド層と、を具備したことを特徴とする。
この構成によれば、第1の回路と第2の回路とが別々のグラウンド層に接続され、互いに対向する第1の主面側に第1の回路が配置されると共に第2の主面側に第2の回路が配置されるので、第1の回路と第2の回路との干渉を効果的に抑制することができる。しかも、モジュール基板の片側に第1及び第2の回路を構成する場合に比べて、多層基板の別々の面に第1の回路と第2の回路が設けられるので実装占有面積が小さくなり小型化が可能になる。
また本発明は、上記電子回路モジュールにおいて、前記多層基板の第1の主面に前記第1の回路を覆うと共に前記第1のグラウンド層に接続される金属製の第1のカバーが設けられ、前記多層基板の第2の主面に前記第2の回路を覆うと共に前記第2のグラウンド層に接続される金属製の第2のカバーが設けられたことを特徴とする。
この構成により、第1の回路を覆う第1のカバーが第1のグラウンド層によってグラウンドされ、第2の回路を覆う第2のカバーが第2のグラウンド層によってグラウンドされることとなるので、第1及び第2のカバーの電位も分離されることとなり、カバーを経由した第1及び第2の回路の干渉を防止できる。
また本発明は、上記電子回路モジュールにおいて、前記多層基板の第2の主面における前記第2のカバーの外側に外部接続端子が形成され、前記外部接続端子の一部であるグラウンド端子が前記第1及び第2のグラウンド層にスルーホールを介して接続されたことを特徴とする。
この構成により、第1及び第2の回路の形成領域から外側に外れた場所で第1及び第2のグラウンド層が接続されると共に、電位の安定している外部端子部分で第1及び第2のグラウンド層が接続されることから、第1の回路と第2の回路との干渉が起こりづらい構造を実現できる。
また本発明は、上記電子回路モジュールにおいて、前記第1の回路は、ベースバンド信号を高周波信号に変調する送信用の回路であり、前記第2の回路は、受信した高周波信号をベースバンド信号に復調する受信用の回路であることを特徴とする。
本発明によれば、1つのモジュール基板に搭載された複数の回路間での干渉を効果的に防止できると共に実装占有面積を小型化することができる。
以下、本発明の一実施の形態について添付図面を参照して詳細に説明する。
図1は本実施の形態に係るFMトランシーバの概略的な機能ブロック図である。同図に示すFMトランシーバは、1つの電子回路モジュール1で送信部及び受信部が構成されている。電子回路モジュール1は、FMチューナとしての機能を実現する回路であるチューナーセクション2と、FMトランスミッターとしての機能を実現する回路であるトランスミッターセクション3とを備える。これらチューナーセクション2及びトランスミッターセクション3は1つのモジュール基板に構成され、当該電子回路モジュール1がマザーボードに取り付けられる。
アンテナ4は共通信号ライン4aを経由してアンテナ切替えスイッチ5の一端に接続される。アンテナ切替えスイッチ5の他端はチューナーセクション2及びトランスミッターセクション3にそれぞれ選択的に接続される。また、電源(Vcc)は共通給電ライン6aを経由して電源切替えスイッチ6の一端に接続される。電源切替えスイッチ6の他端はチューナーセクション2及びトランスミッターセクション3にそれぞれ選択的に接続される。マイクロコンピュータ7は共通信号ライン7aを経由してチューナーセクション2及びトランスミッターセクション3が接続されるバス7bに接続される。また、水晶発振器8は共通信号ライン8aを経由してチューナーセクション2及びトランスミッターセクション3が接続されるバス8bに接続される。チューナーセクション2の出力端子はマザーボード側に設置されるオーディオアンプに接続され、トランスミッターセクション3の入力端子はマザーボード側に設置されるオーディオ入力端子に接続される。
このように、FMチューナとFMトランスミッターとを1つの電子回路モジュール1で構成することにより、当該電子回路モジュール1からアンテナ4、マイクロコンピュータ7、水晶発振器8及び電源部に対して引き出される各信号ライン4a,6a,7a,8aを共通化できる。よって、電子回路モジュール1のモジュール基板が取り付けられるマザーボード上での信号ラインの引き回しが簡素化され、信号ライン間の干渉を抑制することができる。
図2は本実施の形態に係るFMトランシーバの構成図であり、主に電子回路モジュール1の回路構成を示している。チューナーセクション2は、希望周波数を通過させるバンドパスフィルタ11、FM受信信号を増幅する高周波増幅器12、増幅されたFM受信信号を周波数変換する混合器13、局部発振信号を生成する局部発振器14、周波数変換された受信信号を復調してオーディオ信号を出力する復調器15、基準信号に基づいて位相制御信号を生成するPLL回路16を備える。トランスミッターセクション3は、オーディオ信号を送信信号に変調する変調器21、送信信号をFM信号に周波数変換する混合器22、局部発振信号を生成する局部発振器23、周波数変換されたFM信号を増幅する高周波増幅器24、希望周波数を通過させるバンドパスフィルタ25、基準信号に基づいて位相制御信号を生成するPLL回路26を備える。
電子回路モジュール1は、モジュール基板の下面外周部に複数の外部接続端子31〜37が設けられている。外部接続端子31に対してモジュール内部の復調器15の出力端が接続されると共にモジュール外部のオーディオアンプ38の入力端が接続されている。外部接続端子32〜35に対してはモジュール内部のバス7bが接続されると共にモジュール外部のマイクロコンピュータ7が接続されている。外部接続端子36に対してモジュール内部のバス8bに接続されると共にモジュール外部の水晶発振器8が接続されている。外部接続端子37に対してはモジュール内部の変調器21の入力端が接続されると共にモジュール外部のオーディオ出力端子39が接続されている。
本実施の形態は、送信部であるトランスミッターセクション3を構成している各回路素子(21〜26)及びアンテナ切替えスイッチ5をモジュール基板の上側(第1の主面側)に配置する一方、受信部であるチューナーセクション2を構成している各回路素子(11〜16)をモジュール基板の下側(第2の主面側)に配置している。
図3は電子回路モジュール1の断面構造を示す図である。モジュール基板50は、基板上面にて形成される第1の主面と、基板下面にて形成される第2の主面とを有する。第1の主面側(基板上面だけでなく一部の内層を含む)には送信部を構成する第1の回路が形成され、第2の主面側(基板下面だけでなく一部の内層を含む)には受信部を構成する第2の回路が形成される。モジュール基板50は、導電体層で形成された第1層〜第4層51〜54と、これら第1層〜第4層51〜54の層間を絶縁する絶縁体層55〜57とを有する多層基板で構成されている。
第1層51は、第1の主面に形成された複数の配線パターンで構成されている。第1層51において、第1の主面中央部に形成された配線パターン55a〜55dは主に送信部の高周波部品の一部を構成すると共に送信部の電子部品が取り付けられる。送信部の高周波部品としては、図2における変調器21、混合器22、局部発振器23、高周波増幅器24、バンドパスフィルタ25、PLL回路26等がある。また、第1層51において送信部の電子部品の配置領域よりも外側の外周部に形成された配線パターン56aは、第1層51から第4層54を連通して導通させているスルーホール69、70に導通接続している。さらに、第1層51において中間領域に形成された配線パターン56b、56cは、第4層54に形成された所定の配線パターン(62b,62c)に対してスルーホール67,68を介して導通接続されている。スルーホール67,68により第1層51と第4層54とを導通接続している部分は、図1及び図2において送信部と受信部との間を横切るように配線されている信号ライン及び給電ラインに相当する。送信部の電子部品には、アンテナ切替えスイッチ5が含まれる。アンテナ切替えスイッチ5は、第2の主面側に構成された受信部に対してスルーホール67又は68を経由して受信信号を入力する。
第1の主面側の内層として第2層52が形成されている。第2層52は、第1の主面側に配置された送信部のグラウンドとして機能する第1のグラウンド層を構成している。送信部の高周波部品の配置領域に対向するグラウンド中央部59に対して、第1層51のグラウンドパターンを形成する配線パターン55a〜55cがスルーホール59a〜59cを介して導通接続されている。送信部の高周波部品の配置領域よりも外側のグラウンド外周部58に対して、第1層から第4層を連通するスルーホール69,70が導通接続されている。
モジュール基板50の第1の主面に対して金属製の上部カバー60が設けられている。上部カバー60は、第1層51の外周部に形成された配線パターン56aに対して密着固定されている。第1の主面に取り付けられた送信部の電子部品及びアンテナ切替えスイッチ5は上部カバー60の内部に収納された状態となる。
第4層54は、第2の主面に形成された配線パターンで構成されている。第4層54において、第2の主面中央部に形成された配線パターン61a〜61dは主に受信部の高周波部品の一部を構成すると共に受信部の電子部品が取り付けられる。受信部の高周波部品としては、図2におけるバンドパスフィルタ11、高周波増幅器12、混合器13、局部発振器14、復調器15、PLL回路16等がある。また、第4層54において受信部の電子部品の配置領域よりも外側の外周部に形成された配線パターン62aは、第1層51から第4層54を連通して導通させているスルーホール69、70に導通接続している。さらに、第4層54において中間領域に形成された配線パターン62b,62cは、第1層51の配線パターン56b、56cに対してスルーホール67,68を介して導通接続されている。配線パターン62aの形成領域に相当するモジュール基板50の第2の主面の外周部には複数の外部接続端子が設けられている。なお、図3に示す配線パターン62aは、外部接続端子の中のグラウンド端子を構成している。
第2の主面側の内層として第3層53が形成されている。第3層53は、第2の主面側に配置された受信部のグラウンドとして機能する第2のグラウンド層を構成している。受信部の高周波部品の配置領域に対向するグラウンド中央部63に対して、第4層54のグラウンドパターンを形成する配線パターン61a〜61cがスルーホール65a〜65cを介して導通接続されている。受信部の高周波部品の配置領域よりも外側のグラウンド外周部64に対して、第1層51から第4層54を連通するスルーホール69,70が導通接続されている。
モジュール基板50の第2の主面に対して金属製の下部カバー66が設けられている。下部カバー66は、第4層54の中間部に形成された配線パターン62aに対して密着固定されている。第2の主面に取り付けられた受信部の電子部品は上部カバー60の内部に収納された状態となる。また、モジュール基板50の第2の主面の外周部に設けられた配線パターン62a等から構成される外部接続端子は下部カバー66の外に配置される。図3に示すように、モジュール基板50の第2の主面における外部接続端子が設けられた領域は下部カバー66より外方へ延出している。
図2に示すように、モジュール基板50の上側(第1の主面)には送信部とアンテナ切替えスイッチ5とが設けられており、モジュール基板50の下側に(第2の主面)には受信部が設けられている。したがって、送信部と受信部の占有面積がほぼ同じサイズであるとすれば、モジュール基板50の第1の主面における占有面積はアンテナ切替えスイッチ5の部分だけ大きくなる。図3に示すように、モジュール基板50の第1の主面に配置される上部カバー60は、モジュール基板50の第2の主面に配置される下部カバー66よりも大きなサイズとなっている。
また、第1のグラウンド層である第2層52及び第2のグラウンド層である第3層53はスルーホール69,70を経由してグラウンド端子である第4層の配線パターン62aに導通接続している。本実施の形態では、送信部及び受信部の高周波部品及びその他の電子部品の配置位置よりも外側となる基板外周部にスルーホール69,70を形成している。なお、上記電子回路モジュール1は図3において2点鎖線で示すマザーボード80に取り付けられる。マザーボード80と電子回路モジュール1との関係は後述する。
図4(a)は電子回路モジュール1を上方から見た上面図、図4(b)は電子回路モジュール1を下方から見た下面図である。図4(a)に示すように、略正方形をなすモジュール基板50の上面に対して基板外周部(配線パターン56aの外縁部)を僅かに露出させて正方形状をなす上部カバー60が取り付けられている。
図4(b)に示すように、モジュール基板50の下面外周部に所定間隔で外部接続端子67が形成されている。第4層54において外周部に形成された配線パターン62aは、下部カバー66の外側に位置しており、図2における外部接続端子31〜37に相当する。すなわち、モジュール基板50の第2の主面において下部カバー66の外側に外部接続端子31〜37が配置された構成となっている。図4(b)に示す複数の外部接続端子67のうちグラウンド端子は、第4層54における配線パターン62aで構成されている。
図3及び図4に示すように、下部カバー66は上部カバー60よりもサイズ(面積)が小さい。第2の主面側に構成した受信部をモジュール基板中央部に集めることにより、受信部を覆った下部カバー66の外周壁より外側にモジュール基板50の外周部が突出した状態となる。下部カバー66の外周壁より外側のモジュール基板50の外周部に外部と電気的に接続するための外部接続端子67(31〜37)が設けられている。
図5は電子回路モジュール1及びマザーボードの外観図、並びに電子回路モジュール1がマザーボードに取り付けられた状態の外観図を示す図である。マザーボード80には、送信部及び受信部以外の回路部品であるマイクロコンピュータ7、水晶発振器8等が取り付けられる。マザーボード80の所定位置にFMトランシーバの送信部及び受信部としての機能を有する電子回路モジュール1が取り付けられる。
マザーボード80における電子回路モジュール1の取付け位置に開口部81が形成されている。開口部81は電子回路モジュール1の下部カバー66の外形サイズに合わせた形状になっている。電子回路モジュール1の下部カバー66をマザーボード80の開口部81に挿入し、下部カバー66よりも外方へ延出したモジュール基板50の第2の主面外周部を、開口部81周縁部のマザーボード80上面に係合させることにより電子回路モジュール1がマザーボード80に位置決めされる。
モジュール基板50の第2の主面外周部には上記した通り外部接続端子67が形成されている。マザーボード80の開口部81周縁部にはマザーボード80に搭載している電子機器(マイクロコンピュータ7、水晶発振器8等)に接続された複数のモジュール接続端子82が形成されている。下部カバー66をマザーボード80の開口部81に挿入して位置決めされた電子回路モジュール1の外部接続端子67と対向する位置にマザーボード80のモジュール接続端子82が位置するように設定されている。したがって、マザーボード80の開口部81に電子回路モジュール1を位置決めすることによりマザーボード80に搭載している電子機器(マイクロコンピュータ7、水晶発振器8等)と電子回路モジュール1の電子部品とを接続することができる。
図6は電子回路モジュール1が取り付けられたマザーボード80の側面図である。モジュール基板50及びモジュール接続端子82の厚さに上部カバー60の高さを足し合わせた距離だけマザーボード80の上面から上方へ突出している。また、マザーボード80の下面から下部カバー66の高さからマザーボード80の厚さを差し引いた距離だけ突出している。すなわち、電子回路モジュール1単体ではモジュール基板50の下面に下部カバー66を設けた分だけ厚さが増加しているが、マザーボード80に形成した開口部81に下部カバー66をはめ込んで固定する構造とすることにより、電子回路モジュール1をマザーボード80に取り付けた状態ではモジュール基板の片面だけに回路を構成した場合と大差ない程度までマザーボード80からの突出量を抑えることができている。
以上のように構成された電子回路モジュール1では、モジュール基板50の第1の主面側に設けられた配線パターン55a〜55d、56b,56c及び当該配線パターンに取り付けられた電子部品にて送信部が構成される。送信部では、モジュール基板50の第1の主面側において外部接続端子67から入力されたベースバンド信号(オーディオ信号等)が高周波の送信信号に変換され、アンテナ切替えスイッチ5からスルーホール68又は69を経由して第2の主面の外部接続端子67へ出力され、当該外部接続端子67から再びメイン基板側へ送られてアンテナ4から送信される。
一方、モジュール基板50の第2の主面側に設けられた配線パターン61a〜61d,62b,62c及びこれら配線パターンに取り付けられた電子部品にて受信部が構成される。受信部では、アンテナ4で受信されアンテナ切替えスイッチ5を経由して入力された高周波の受信信号がベースバンド信号に変換され、該当する外部接続端子67(図2の端子31)からメイン基板70側のオーディオアンプ38へ送出される。
本実施の形態においては、モジュール基板50の第1の主面側に送信部が構成され、第1の主面とは反対側となる第2の主面に受信部が構成され、送信部の高周波部品と受信部の高周波部品のグラウンドとが異なるグラウンド層57(52),63(53)に接続されるので、送信部及び受信部を同一基板面に隣接して設ける構成に比べて、送信部と受信部とを分離して干渉を抑制できると共に実装占有面積を大幅に縮小可能で小型化を実現できる。
また、送信部のグラウンドとなる第1のグラウンド層(第2層52)と受信部のグラウンドとなる第2のグラウンド層(第3層53)とが、送信部及び受信部の回路素子よりも外側においてスルーホール69,70を介して導通接続され、さらに電位の安定しているグラウンド端子(配線パターン62a)に導通接続されているので、より干渉の起こりづらい構造が実現されている。
また、モジュール基板50の第1の主面側に構成された送信部を覆う上部カバー60は第1のグラウンド層(第2層52)に接続され、モジュール基板50の第2の主面側に構成された受信部を覆う下部カバー66は第2のグラウンド層(第3層53)に接続されるので、上部カバー60と下部カバー66の電位を分離できる。送信部から大きな送信電力で高周波信号が送出されたとしても、上部カバー60により送信部から直接漏れ出す信号を遮蔽でき、さらに下部カバー66により受信部にアンテナ及び送信部から回り込む信号を遮蔽することができ、送信部と受信部との干渉を防止することができる。
以上の説明では、FMトランシーバの送信部と受信部とを1つのモジュールで構成する例を説明したが、本発明はFMトランシーバの送信部と受信部の電子回路モジュールに限定されない。種々の電子回路装置においてモジュール化して搭載したい第1及び第2の回路が存在する場合、モジュール基板の第1の主面側に第1の回路を構成し、モジュール基板の第2の主面側に第2の回路を構成し、モジュール基板の内層に第1の回路のグラウンド層と第2の回路のグラウンド層とを別々に設けることにより、第1の回路と第2の回路の干渉を抑制できると共に実装占有面積を小さくでき小型化が可能となる。
また、第2層52を第1のグラウンド層とし、第3層53を第2のグラウンド層としているが、第1及び第2の回路に対して、それぞれ複数のグラウンド層を設けるように構成しても良い。回路構成が複雑な場合は、グラウンド層を増加させることにより回路間の干渉抑制効果を上げることができる。
また、第1及び第2の回路についても、第1層51、第4層54の配線パターンだけで構成するのではなく、内層部に別の導体層を追加して複数層に亘る配線パターンで第1の主面側及び第2の主面側のそれぞれに回路を構成することも可能である。
本発明は、2つの回路を1つにモジュール化した電子回路モジュールに適用可能である。
本発明の一実施の形態となるFMトランシーバの全体構成図 図1に示すFMトランシーバの機能ブロック図 上記一実施の形態となるFMトランシーバにおける送信部及び受信部の電子回路モジュールの断面構造を示す図 (a)図3に示す電子回路モジュールの上面図、(b)図3に示す電子回路モジュールの下面図 図3に示す電子回路モジュール及びメイン基板単独の外観図並びに取り付けた状態の外観図 電子回路モジュールを取り付けたマザーボードの概略的な側面図 送信部及び受信部を別々にモジュール化した従来のFMトランシーバの全体構成図
符号の説明
1 電子回路モジュール
2 チューナーセクション
3 トランスミッターセクション
4 アンテナ
4a,7a,8a 共通信号ライン
5 アンテナ切替えスイッチ
6 電源切替えスイッチ
6a 共通給電ライン
7 マイクロコンピュータ
7a,8b バス
8 水晶発振器
11、25 バンドパスフィルタ
12、24 高周波増幅器
13、22 混合器
14、23 局部発振器
15 復調器
16、26 PLL回路
21 変調器
31〜37 端子
38 オーディオアンプ
39 オーディオ入力端子
50 モジュール基板
51〜54 第1層〜第4層
55〜57 絶縁層
55a〜55d、56a〜56c 第1層の配線パターン
59、63 グラウンド中央部
58、64 グラウンド外周部
61a〜61d,62a〜62c 第4層の配線パターン
60 上部カバー
66 下部カバー
67 外部接続端子
80 マザーボード
81 開口部
82 モジュール接続端子

Claims (4)

  1. 互いに対向する第1及び第2の主面を有する多層基板と、
    前記多層基板の第1の主面側に設けられ当該第1の主面に形成された配線パターンと当該配線パターン上に設けられた電子部品とを有する第1の回路と、
    前記多層基板の第2の主面側に設けられ当該第2の主面に形成された配線パターンと当該配線パターン上に設けられた電子部品とを有する第2の回路と、
    を備え、
    前記多層基板は、当該多層基板の内層に形成され前記第1の回路のグラウンドパターンと接続される第1のグラウンド層と、前記第1のグラウンド層よりも第2の主面側の内層に形成され前記第2の回路のグラウンドパターンと接続される第2のグラウンド層と、を具備したことを特徴とする電子回路モジュール。
  2. 前記多層基板の第1の主面に前記第1の回路を覆うと共に前記第1のグラウンド層に接続される金属製の第1のカバーが設けられ、
    前記多層基板の第2の主面に前記第2の回路を覆うと共に前記第2のグラウンド層に接続される金属製の第2のカバーが設けられたことを特徴とする請求項1記載の電子回路モジュール。
  3. 前記多層基板の第2の主面における前記第2のカバーの外側に外部接続端子が形成され、前記外部接続端子からなるグラウンド端子が前記第1及び第2のグラウンド層にスルーホールを介して接続されたことを特徴とする請求項2記載の電子回路モジュール。
  4. 前記第1の回路は、ベースバンド信号を高周波信号に変調する送信用の回路であり、
    前記第2の回路は、受信した高周波信号をベースバンド信号に復調する受信用の回路であることを特徴とする請求項1から請求項3の何れかに記載の電子回路モジュール。
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