JP4157835B2 - ケーブルモデムモジュール装置、ケーブルモデム装置及び放送受信装置 - Google Patents

ケーブルモデムモジュール装置、ケーブルモデム装置及び放送受信装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4157835B2
JP4157835B2 JP2003423467A JP2003423467A JP4157835B2 JP 4157835 B2 JP4157835 B2 JP 4157835B2 JP 2003423467 A JP2003423467 A JP 2003423467A JP 2003423467 A JP2003423467 A JP 2003423467A JP 4157835 B2 JP4157835 B2 JP 4157835B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cable modem
modem module
tuner
unit
signal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2003423467A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005184550A (ja
Inventor
雄也 工藤
昌巳 大澤
猛 徳永
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP2003423467A priority Critical patent/JP4157835B2/ja
Publication of JP2005184550A publication Critical patent/JP2005184550A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4157835B2 publication Critical patent/JP4157835B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Two-Way Televisions, Distribution Of Moving Picture Or The Like (AREA)
  • Shielding Devices Or Components To Electric Or Magnetic Fields (AREA)
  • Cable Transmission Systems, Equalization Of Radio And Reduction Of Echo (AREA)

Description

本発明は、小型化に適し、回路間のスプリアス妨害の減少を目的にモジュール化されたケーブルモデムモジュール装置、ケーブルモデム装置及び放送受信装置に係り、実装においては各モジュールのマザー基板に配線する端子からの相互の干渉を防止することが可能なケーブルモデムモジュール装置、ケーブルモデム装置及び放送受信装置に関する。
CATV放送で使用される双方向CATVホームターミナルは、各ユーザ宅に設置し多チャンネルのCATVサービスを可能にする装置であり、CATV放送局(以下、CATVセンター局という)と加入者間で、双方向データ通信もできるようにしたものである。
このような双方向CATVホームターミナルにおいては、簡易な回路構成で小型化に適し、しかも回路間のスプリアス妨害の減少、上りデータ変調信号の高調波に基づくビート妨害の発生防止、ホームターミナル間で一方のタミーナルの局部発振器の漏洩信号に基づくビート妨害の発生防止、或るホームターミナルの故障に基づきホームターミナルからCATVセンター局への通信不能となることの防止等を図り、高性能でコスト的にも有利な双方向CATVホームターミナルを実現することが必要となる。
そこで、チューナ、分波・分配回路、上りデータ変調回路、下りデータ復調回路を有する双方向CATVホームターミナルにおいて、チューナ,上りデータ変調回路、をそれぞれ独立した金属シャーシ内にモジュール化し,かつ下りデータ復調回路と分波・分配回路とを一緒にして、別の金属シャーシ内にモジュール化した双方向CATVホームターミナルが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
ところで、近年、放送技術、通信技術のマルチメディア化、デジタル化に伴い、放送と通信技術分野の融合が実現しつつある。
例えばCATV回線では、電話回線に比較して大量のデータ伝送能力を有するので、CATV回線を利用してネットワークを構築し、そしてインターネットを経由したデータ通信サービスを行うことが考えられている。この場合は、CATV回線網には加入者端末である通信機器(例えばコンピュータ機器)が接続され、コンピュータ機器は、CATV回線網、インターネットを経由して各種サーバーをアクセスすることになる。
CATVセンター局はCATV回線網を介して各ユーザ宅に接続され、各ユーザ宅内では、テレビジョン番組を受信するアダプタを介してテレビ受像機に接続され、さらに、ケーブルモデムを介して、コンピュータ機器に接続されている。
このような構成のCATVシステムにおいて、CATVセンター局からユーザ宅にCATV回線網を介して、前記テレビジョン信号と、各種情報信号(以下、下り信号:ダウンストリームという)を送信する際には、通常60〜860MHzの周波数帯域が用いられている。一方、ユーザ宅からCATVセンター局にCATV回線網を介して、各種情報信号(以下、上り信号:アップストリームという)を送信する際には、通常5〜50MHzの周波数帯域が用いられている。
CATVセンター局からユーザ宅に送信される下り信号としては、前記テレビジョン信号とそのテレビジョン信号に関わる各種情報信号、例えばユーザ識別信号等、及びCATVセンター局を介して接続されたPC−LANからの各種情報データの信号が存在する。
一方、ユーザ宅からCATVセンター局に送信される上り信号としては、テレビジョン信号受信に関わる識別信号及び前記コンピュータ機器から前記PC−LANと各種情報データを交信するデータ信号が存在する。
なお、これらCATVセンター局とユーザ宅の間で交信される信号の伝送量を増やすために、QPSK(Quadrature Phase Shift Keyingの略)やQAM(Quadrature Amplitude Modulationの略)等のデジタル変調された信号が使用される。
ケーブルモデム装置はエンドユーザーが直接扱うことのできる、独立した機器として製品化されている。
このようなケーブルモデム装置においても、小型化に適し、回路間のスプリアス妨害の減少を目的にモジュール化されるが、実装においては各モジュールのマザー基板に配線する端子からの相互の干渉を防止する配置が必要となる。このような配置を行う場合、一般的な分配信号の出力方法としては分配信号の出力端子を一旦ケーブルモデム装置の基板に配線した後にケーブルモデム装置に備えられた端子によって外部高周波装置と結ぶ手法が考えられるが、この場合はケーブルモデム装置の基板に配線することで、分配信号の出力端子から送り出された下り信号がケーブルモデム装置に配線されている他の信号から妨害を受けることになる。
特開平9−322142号公報
上記の如く、従来のケーブルモデム装置は、小型化に適し、回路間のスプリアス妨害の減少を目的にモジュール化されているが、実装においては各モジュールのマザー基板に配線する端子からの相互の干渉を防止する配置が必要となる。
そこで、本発明は、上記の問題に鑑みてなされたものであり、ケーブルモデム装置の基板から受ける妨害を防ぐことができ、高品位な分配信号を外部装置に送り出すことができるケーブルモデムモジュール装置、ケーブルモデム装置及び放送受信装置を提供することを目的とするものである。
本発明によるケーブルモデムモジュール装置は、送信信号と受信信号を分離するための分波器、および受信信号の分配処理、周波数変換処理、帯域制限並び増幅処理を行う回路部品を搭載したチューナ基板で構成され、CATVセンター局と高周波信号を送受信するためのチューナ部と、
前記チューナ部の外周囲を電磁的にシールドする第1のシールド手段と、
前記チューナ部、並びに、前記チューナ部に対して入出力する下り・上りのデータ信号の変復調処理、外部装置との送受信処理を行う回路部品を搭載したケーブルモデムモジュール基板で構成されるケーブルモデムモジュール部と、
前記ケーブルモデムモジュール部の外周囲を電磁的にシールドする第2のシールド手段と、
前記第1のシールド手段を貫通して設けられ、前記チューナ部から分配信号を出力する第1の出力端子と、
前記第2のシールド手段を貫通して設けられ、前記ケーブルモデムモジュール部から分配信号を出力するための出力端子であって、該出力端子は前記ケーブルモデムモジュール基板を介さずに、前記第1の出力端子と直接接続される第2の出力端子と、を具備したことを特徴とする。
この発明によれば、ケーブルモデムモジュール装置の基板を介さずにチューナ部の分配信号の第1の出力端子とケーブルモデムモジュール装置の分配信号の第2の出力端子が結合されるため、チューナ部で分配された下り受信信号をケーブルモデムモジュール装置の基板から伝わる様々の妨害から守ることができる。
本発明によるケーブルモデムモジュール装置は、送信信号と受信信号を分離するための分波器、および受信信号の分配処理、周波数変換処理、帯域制限並び増幅処理を行う回路部品を搭載したチューナ基板で構成され、CATVセンター局と高周波信号を送受信するためのチューナ部と、
前記チューナ部の外周囲を電磁的にシールドする第1のシールド手段と、
前記チューナ部、並びに、前記チューナ部に対して入出力する下り・上りのデータ信号の変復調処理、外部装置との送受信処理を行う回路部品を搭載したケーブルモデムモジュール基板で構成されるケーブルモデムモジュール部と、
前記ケーブルモデムモジュール部の外周囲を電磁的にシールドする第2のシールド手段と、
一端が前記チューナ基板に接続され、他端が前記第1のシールド手段を貫通して設けられた第1のグランド端子と、
前記第2のシールド手段を貫通して設けられたグランド端子であって、該グランド端子は前記ケーブルモデムモジュール基板を介さずに、前記第1のグランド端子と直接接続される第2のグランド端子と、を具備したことを特徴とする。
この発明によれば、ケーブルモデムモジュール装置の基板を介さずにチューナ部の第1のグランド端子とケーブルモデムモジュール装置の第2のグランド端子が結合されるため、ケーブルモデムモジュール装置の基板から伝わる様々の妨害の影響の少ないグランド電位(基準電位)を取り出すことができる。
本発明によるケーブルモデムモジュール装置は、送信信号と受信信号を分離するための分波器、および受信信号の分配処理、周波数変換処理、帯域制限並び増幅処理を行う回路部品を搭載したチューナ基板で構成され、CATVセンター局と高周波信号を送受信するためのチューナ部と、
前記チューナ部の外周囲を電磁的にシールドする第1のシールド手段と、
前記チューナ部、並びに、前記チューナ部に対して入出力する下り・上りのデータ信号の変復調処理、外部装置との送受信処理を行う回路部品を搭載したケーブルモデムモジュール基板で構成されるケーブルモデムモジュール部と、
前記ケーブルモデムモジュール部の外周囲を電磁的にシールドする第2のシールド手段と、
前記第1のシールド手段を貫通して設けられ、前記チューナ部から分配信号を出力する第1の出力端子と、
前記第2のシールド手段を貫通して設けられ、前記ケーブルモデムモジュール部から分配信号を出力するための出力端子であって、該出力端子は前記ケーブルモデムモジュール基板を介さずに、前記第1の出力端子と直接接続される第2の出力端子と、
一端が前記チューナ基板に接続され、他端が前記第1のシールド手段を貫通して設けられた第1のグランド端子と、
前記第2のシールド手段を貫通して設けられたグランド端子であって、該グランド端子は前記ケーブルモデムモジュール基板を介さずに、前記第1のグランド端子と直接接続される第2のグランド端子と、を具備したことを特徴とする。
この発明によれば、ケーブルモデムモジュール装置の基板を介さずにチューナ部の分配信号の第1の出力端子とケーブルモデムモジュール装置の分配出力用の第2の出力端子が結合されるため、チューナ部で分配された下り受信信号をケーブルモデムモジュール装置の基板から伝わる様々の妨害から守ることができる。加えて、ケーブルモデムモジュール装置の基板を介さずにチューナ部の第1のグランド端子とケーブルモデムモジュール装置の第2のグランド端子が結合されるため、ケーブルモデムモジュール装置の基板から伝わる様々の妨害の影響の少ないグランド電位(基準電位)を得ることもできる。従って、第1,第2の信号出力端子同士と第1,第2のグランド端子同士との双方をケーブルモデムモジュール装置の基板を介さずに直接接続し、第2の出力端子と第2のグランド端子は対をなして高周波伝送路を形成することで、基板からの妨害に強いケーブルモデムモジュール装置を実現することができる。
本発明によるケーブルモデムモジュール装置は、送信信号と受信信号を分離するための分波器、および受信信号の分配処理、周波数変換処理、帯域制限並び増幅処理を行う回路部品を搭載したチューナ基板で構成され、CATVセンター局と高周波信号を送受信するためのチューナ部と、
前記チューナ部の外周囲を電磁的にシールドする第1のシールド手段と、
前記チューナ部、並びに、前記チューナ部に対して入出力する下り・上りのデータ信号の変復調処理、外部装置との送受信処理を行う回路部品を搭載したケーブルモデムモジュール基板で構成されるケーブルモデムモジュール部と、
前記ケーブルモデムモジュール部の外周囲を電磁的にシールドする第2のシールド手段と、
前記第1のシールド手段を貫通して設けられ、前記チューナ部から分配信号を出力する第1の出力端子と、
前記第2のシールド手段に設けられる開口部であって、前記第1の出力端子が前記第2のシールド手段に接触することなく延出し、直接前記ケーブルモデムモジュール部の外部高周波装置と接続可能にする開口部と、を具備したことを特徴とする。
この発明によれば、ケーブルモデムモジュール装置の第2のシールド手段であるシールドケースに開口部を設けることで、ケーブルモデムモジュール装置に第2の出力端子を備える必要が無いためコスト的に有利であり、またチューナ部からの分配信号の第1の出力端子がケーブルモデムモジュール装置に接触することなく外部に導き出されるため、ケーブルモデムモジュール装置の基板や第2のシールドケースに伝わる様々の妨害から下り受信信号を守ることができる。
本発明によるケーブルモデムモジュール装置は、送信信号と受信信号を分離するための分波器、および受信信号の分配処理、周波数変換処理、帯域制限並び増幅処理を行う回路部品を搭載したチューナ基板で構成され、CATVセンター局と高周波信号を送受信するためのチューナ部と、
前記チューナ部の外周囲を電磁的にシールドする第1のシールド手段と、
前記チューナ部、並びに、前記チューナ部に対して入出力する下り・上りのデータ信号の変復調処理、外部装置との送受信処理を行う回路部品を搭載したケーブルモデムモジュール基板で構成されるケーブルモデムモジュール部と、
前記ケーブルモデムモジュール部の外周囲を電磁的にシールドする第2のシールド手段と、
一端が前記チューナ基板に接続され、他端が前記第1のシールド手段を貫通して設けられた第1のグランド端子と、
前記第2のシールド手段に設けられる開口部であって、前記第1のグランド端子が前記第2のシールド手段に接触することなく延出し、直接前記ケーブルモデムモジュール部の外部高周波装置と接続可能にする開口部と、を具備したことを特徴とする。
この発明によれば、ケーブルモデムモジュール装置の第2のシールド手段であるシールドケースに開口部を設けることで、ケーブルモデムモジュール装置に第2のグランド端子を備える必要が無いためコスト的に有利であり、またチューナの第1のグランド端子がケーブルモデムモジュール装置に接触することなく外部に導き出されるため、ケーブルモデムモジュール装置の基板や第2のシールドケースから伝わる様々の妨害の影響の少ないグランド電位(基準電位)を得ることもできる。
本発明によるケーブルモデムモジュール装置は、送信信号と受信信号を分離するための分波器、および受信信号の分配処理、周波数変換処理、帯域制限並び増幅処理を行う回路部品を搭載したチューナ基板で構成され、CATVセンター局と高周波信号を送受信するためのチューナ部と、
前記チューナ部の外周囲を電磁的にシールドする第1のシールド手段と、
前記チューナ部、並びに、前記チューナ部に対して入出力する下り・上りのデータ信号の変復調処理、外部装置との送受信処理を行う回路部品を搭載したケーブルモデムモジュール基板で構成されるケーブルモデムモジュール部と、
前記ケーブルモデムモジュール部の外周囲を電磁的にシールドする第2のシールド手段と、
前記第1のシールド手段を貫通して設けられ、前記チューナ部から分配信号を出力する第1の出力端子と、
前記第2のシールド手段に設けられる開口部であって、前記第1の出力端子が前記第2のシールド手段に接触することなく延出し、直接前記ケーブルモデムモジュール部の外部装置と接続可能にする第1の開口部と、
一端が前記チューナ基板に接続され、他端が前記第1のシールド手段を貫通して設けられた第1のグランド端子と、
前記第2のシールド手段に設けられる開口部であって、前記第1のグランド端子が前記第2のシールド手段に接触することなく延出し、直接前記ケーブルモデムモジュール部の外部装置と接続可能にする第2の開口部と、を具備したことを特徴とする。
この発明によれば、ケーブルモデムモジュール装置の第2のシールド手段であるシールドケースに開口部を設けることで、ケーブルモデムモジュール装置に第2の出力端子や第2のグランド端子を備える必要が無いためコスト的に有利であり、またチューナ部からの分配信号の第1の出力端子や第1のグランド端子がケーブルモデムモジュール装置に接触することなく外部に導き出され、第1の出力端子と第1のグランド端子は対をなして高周波伝送路を形成することができるため、ケーブルモデムモジュール装置の基板や第2のシールドケースに伝わる様々の妨害から下り受信信号やグランド電位(基準電位)を守ることができる。従って、極めてコスト的に有利で、且つケーブルモデムモジュール装置の基板や第2のシールドケースに伝わる様々の妨害に強いケーブルモデムモジュール装置を実現することができる。
本発明において、前記開口部が、前記第2のシールド手段に穴状でなく切り欠き状に設けられていることを特徴とする。
この発明によれば、ケーブルモデムモジュール装置の分配信号の第1の出力端子が挿通する第2のシールドケースの外周箇所を切り欠くことで、開口部として丸穴を設けた場合と比較して、ケーブルモデムモジュール装置の第2のシールドケースに対し、チューナ部が実装されたケーブルモデムモジュール装置の基板(ケーブルモデムモジュール基板)を垂直方向にはめ込むことが容易になり、生産効率を上げることができる。
本発明において、前記第1,第2の出力端子及び/又は前記第1,第2のグランド端子は、前記ケーブルモデムモジュール部の第2のシールド手段の外部に延出する他の端子群と同一面に配置されることを特徴とする。
この発明によれば、ケーブルモデムモジュール装置の出力端子及び/又はグランド端子が同一面にあることで、外部装置にケーブルモデムモジュール装置を実装する際、一度に全端子を半田付けすることができるので生産効率が向上する。
本発明において、前記ケーブルモデムモジュール部の外部に設けられた利得制御部によって、前記チューナ部に内蔵された利得可変部の利得を制御して、前記ケーブルモデムモジュール部に備えられた分配信号を出力する前記第1の出力端子から出力される下り信号の利得を制御可能な利得制御端子をさらに具備したことを特徴とする。
この発明によれば、分配器によって分配された下り信号を利得可変部で利得を制御できる様にした場合、分配信号の出力端子側である第2の出力端子から出力される下り信号の利得を、ケーブルモデムモジュール部の外部で制御でき、利得制御操作が容易となる。
本発明によるケーブルモデム装置は、以上述べたケーブルモデムモジュール装置を用いて構成されることを特徴とする。
この発明によれば、以上の様な特徴をもったケーブルモデムモジュール装置を使ってケーブルモデム装置を作ることで、基板からの妨害が少ないケーブルモデムモジュール装置を使用して開発期間が短縮でき、またケーブルモデムモジュール装置がシールドケースに収められているため、ケーブルモデム装置内で発生する不要輻射等によって搭載されたケーブルモデムモジュール装置の性能に影響を与えることを防ぐことができる。
本発明による放送受信装置は、以上述べたケーブルモデムモジュール装置を用いて構成されることを特徴とする。
この発明によれば、以上の様な特徴をもったケーブルモデムモジュール装置を使って放送受信装置を作ることで、基板からの妨害が少ないケーブルモデムモジュール装置を使用して開発期間が短縮でき、またケーブルモデムモジュール装置がシールドケースに収められているため、放送受信装置内で発生する不要輻射等によって搭載されたケーブルモデムモジュール装置の性能に影響を与えることを防ぐことができる。
本発明によれば、チューナ部からケーブルモデムモジュール装置の基板を介さずに分配信号の出力端子、またはグランド端子をケーブルモデムモジュール装置の外部に導出することができるため、ケーブルモデムモジュール装置の基板から伝わる様々の妨害の影響から守るができ、高品位な分配信号を外部装置に送り出すことが可能となる。
発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1に本発明の実施例1のケーブルモデムモジュール装置の概略構成を示すブロック図である。
このケーブルモデムモジュール装置1は、CATVセンター局11との通信の制御、CATVセンター局11からの下り受信信号を映像等を受信するための外部チューナ26へ配信、CATVセンター局11へ送信する上り送信信号の生成、CATVセンター局11から送信されてくる下り受信信号の復調、ケーブルモデム装置25に接続されている外部装置20とデータの通信の制御、電源回路24等の機能を有する。
ケーブルモデムモジュール装置1は、上記の機能を有するためにCATVセンター局11とテレビジョン放送信号や各種情報データ信号を送受信する高周波信号を扱うチューナ部2を備えている。ケーブルモデムモジュール装置1は、チューナ部2のほかに、トランシーバLSI3と、MAC(Media Access Controlの略)部5と、マイコン4と、メモリ7と、イーサネット(Ethernet)(R)インターフェイス(I/F)部8と、を備えている。
チューナ部2は、下り受信信号を通過させるための高域通過フィルタと上り送信信号を通過させるための低域通過フィルタを備えた分波回路(ダイプレクサ回路とも呼ばれる)14と、分波回路14の高域通過フィルタからの信号を分配する分配器16と、分配器16によって分配出力9側に分配された下り信号を、チューナ部2の外部に備えられた利得制御端子21によって、利得の制御ができる機能を備えた利得可変部15Aと、分配器16によって混合器17の入力側に分配された下り信号を、トランシーバLSI3の利得制御部(AGC)にて利得の制御ができる機能を備えた利得可変部15Bと、発振器18と、発振器18からの信号と利得可変部15Bからの下り受信信号を混合するための混合器17と、混合器17からの出力信号を帯域制限するためのSAWフィルタ19と、ゲイン制御可能なアンプであるプログラマブルゲインアンプ22と、を備えている。混合器17及び発振器18は周波数変換部を構成している。利得制御端子21は、ケーブルモデムモジュール装置1の外部に配設された利得制御部23に接続して、チューナ部2内の利得可変部15Aの利得を制御できるようにしている。図示しないが、SAWフィルタ19とトランシーバLSI3のA/D入力間にも利得制御部を設けている。
トランシーバLSI3は、チューナ部2から周波数変換されて出力される下り受信信号をデジタル信号に変換するA/D変換部、デジタル信号に変換された下り受信信号を復調しデータ化するQAM復調部、利得可変部15Bを利得制御するAGC部、上り送信信号を変調するQAM変調部、デジタル信号をアナログ信号に変換するD/A変換部などの機能を備えたLSIで構成されている。
また、トランシーバLSI3でデータ化された下り受信信号はMAC部5に入力される。MAC部5で生成され出力されたデジタルの上り送信信号は、トランシーバLSI3にて変調及びD/A変換され、アナログ信号に変換された上り送信信号はチューナ部2へ供給され、CATVセンター局11へ送信される。
また、MAC部5は前記のようにCATVセンター局11と送受信したデータを、ケーブルモデム装置25の下り側の外部装置20と送受信する機能を有する。MAC部5の下り側データ入出力端子には、イーサネット(R)インターフェイス部8と接続されている。イーサネット(R)インターフェイス部8のさらに下り側のデータ入出力端子はイーサネット(R)でIEEE802.3等の規格の形式になっており、外部装置20とデータの通信を行うために接続されている。MAC部5には、これらの部品の動作および機能を制御するマイコン4、メモリ7が接続されている。
チューナ部2はチューナ部品を搭載したチューナ基板で構成され、第1のシールド手段である金属ケース31に納められている(図2参照)。
チューナ部2を収納した金属ケース31は、金属固定脚31aにてケーブルモデムモジュール基板32と複数箇所(例えば4箇所)で固定されている(図3,図5参照)。ケーブルモデムモジュール基板32の上には、チューナ部2のほかに、トランシーバLSI3、MAC部5、マイコン4、メモリ7、イーサネット(R)インターフェイス部8が搭載されており、これらの部品及びケーブルモデムモジュール基板32は第2のシールド手段である金属ケース30の内部に収納されている。なお、利得制御端子21、第1のグランド(GND)端子12、分配信号9の第1の出力端子9Aは、後述するようにケーブルモデムモジュール基板32を介さずに、金属ケース30の側壁を貫通する形で外部に延出されている。金属ケース30は、これらはケーブルモデムモジュール装置1内外の不要輻射を遮蔽する機能を有する。
図2は実施例1に係わるケーブルモデムモジュール装置1の外観斜視図を示している。
図2において、チューナ部2からの分配信号9は、チューナ部のシールド用の金属ケース31を貫通して設けられた第1の出力端子9Aより外部に導き出され、前記第1の出力端子9Aはケーブルモデムモジュール装置1のシールド用の金属ケース30を貫通して設けられた第2の出力端子10によって外部装置である外部チューナ26に配線接続されている。
この場合は、前記第1の出力端子9Aを、ケーブルモデムモジュール基板32を介さずに、第2のシールド手段である金属ケース30に設けられた第2の出力端子10に半田等で直接接続した構成なっている。なお、図2で、金属ケース30の外部に引き出される第2出力端子10は、図2のケーブルモデムモジュール基板32から出ている複数の端子からなる端子群Fと同方向にかつ同一面上となるように配置されている。
図3はケーブモデムモジュール装置の側面からの透視図である。
CATVセンター局11からの下り信号は、ケーブルモデムモジュール装置1本体のRF用同軸コネクタ6より入力され、内蔵されたチューナ部2によって分配され、その分配信号9は第1の出力端子9Aを通しケーブルモデムモジュール装置1内に引き出される。この第1の出力端子9Aとケーブルモデムモジュール装置1に備えられた第2の出力端子10とをケーブルモデムモジュール装置のケーブルモデムモジュール基板32を介さず、直接半田Sで空中で接続する構成としている。
前述したように、チューナ部2を収納した金属ケース31は、金属固定脚31aにてケーブルモデムモジュール基板32と複数箇所(例えば4箇所)で固定されている。前記金属固定脚31aと前記ケーブルモデムモジュール基板32のグランドとの間は必要に応じて電気的に接続するが、接続方法には3つの方法がある。
すなわち、(1) 前記ケーブルモデムモジュール基板32の銅箔などの導電体を用いて直流から高周波までを広帯域に接続する方法、(2)フェライトビーズ(フェライトの小型のもので低い周波数では低インピーダンスを呈し、高い周波数領域で高インピーダンスを呈す)を用いて、金属ケース31とケーブルモデムモジュール基板32のグランドとの間を直流的に同電位とし交流的にはオフ(浮いている)状態とする方法、(3)セラミックコンデンサなどのコンデンサを用いて、金属ケース31とケーブルモデムモジュール基板32のグランドとの間を交流的に同電位とし直流的にはオフ(浮いている)状態とする方法、がある。
例えば、これら3つの接続方法を組み合わせて、金属ケース31とケーブルモデムモジュール基板32のグランドとの間を接続する際に、複数(例えば4つ)の接続箇所のうちの1箇所を上記(1)の方法で接続し、他の3箇所を上記(2)又は(3)の方法で接続する。このようにグランド間接続を行うのに上記3つの方法や不接続を適宜に組み合わせるのは、ケーブルモデムモジュール装置のような高周波信号を扱うチューナ部を収容した装置では、ケーブルモデムモジュール装置内の各種の回路の配置や、外部接続される外部装置の配設位置などによって、送受信性能が影響を受け、それに伴いグランド間接続方法を適宜変えることが必要となるためである。
実施例1によれば、ケーブルモデムモジュール装置1の基板32から受ける妨害を防ぐことができ、高品位な分配信号を外部高周波装置である外部チューナ26に送り出すことができる。例えば、ケーブルモデムモジュール基板32を介さずにチューナ部2の分配信号の第1の出力端子9Aとケーブルモデムモジュール装置1の分配信号の第2の出力端子10が結合されるため、チューナ部2で分配された下り受信信号をケーブルモデムモジュール装置1の基板32から伝わる様々の妨害から守ることができる。
また、実施例1によれば、分配器16によって分配された下り信号を利得可変部15Aで利得を制御できる様にした場合、分配信号の第2の出力端子10から出力される下り信号の利得を、ケーブルモデムモジュール部の外部で制御でき、利得制御操作が容易となる。
図4は実施例2に係わるケーブルモデムモジュール装置1Aの外観斜視図を示している。
図4において、チューナ部2からの分配信号9はチューナ部のシールド用の金属ケース31を貫通して設けられた第1の出力端子9Aより外部に導き出され、前記第1の出力端子9Aはケーブルモデムモジュール装置1のシールド用の金属ケース30を貫通して設けられた第2の出力端子10によって外部装置である外部チューナ26に配線接続されている。そして、更に、チューナ部2にシールド用の金属ケース31を貫通して設けられた第1のグランド端子12が、実施例1と同様にケーブルモデムモジュール基板32を介さずに、直接ケーブルモデムモジュール装置1のシールド用の金属ケース31に設けられた第2のグランド端子13と空中で接続されている。
この場合は、実施例1における第1,第2の出力端子9A,10間の直接接続のほかに、チューナ部2からの第1のグランド端子12を、ケーブルモデムモジュール基板32を介さずに、第2のシールド手段である金属ケース30に設けられた第2のグランド端子13に半田等で直接接続した構成なっている。なお、図3についても、図2と同様に、金属ケース30の外部に引き出される第2の出力端子10及び第2のグランド端子13は、図3のケーブルモデムモジュール基板32から出ている複数の端子からなる端子群Fと同方向にかつ同一面上となるように配置されている。
図5はケーブルモデムモジュール装置1Aにおけるグランド端子部分を側面から見た透視図である。チューナ部2に備えられた第1のグランド端子12とケーブルモデムモジュール装置1に備えられた第2のグランド用の端子13とを、ケーブルモデムモジュール装置1のケーブルモデムモジュール基板32を介さずに、直接半田Sで空中で接続する構成としている。
チューナ部2の金属ケース31とケーブルモデムモジュール基板32のグランドとの間の接続方法については、実施例1の場合と同様である。
実施例2によれば、ケーブルモデムモジュール装置1Aの基板32を介さずにチューナ部2の分配信号の第1の出力端子9Aとケーブルモデムモジュール装置1Aの分配出力用の第2の出力端子10が結合されるため、チューナ部2で分配された下り受信信号をケーブルモデムモジュール装置1Aの基板32から伝わる様々の妨害から守ることができる。加えて、ケーブルモデムモジュール装置1Aの基板32を介さずにチューナ部2の第1のグランド端子12とケーブルモデムモジュール装置1Aの第2のグランド端子13が結合されるため、ケーブルモデムモジュール装置1の基板32から伝わる様々の妨害の影響の少ないグランド電位(基準電位)を得ることもできる。従って、第1,第2の信号出力端子同士と第1,第2のグランド端子同士との双方をケーブルモデムモジュール装置の基板を介さずに直接接続することで、基板からの妨害に強いケーブルモデムモジュール装置を実現することができる。
なお、実施例2の構成で、変形例として、第1,第2のグランド端子12,13同士のみをケーブルモデムモジュール装置1Aの基板32を介さずに直接接続する構成としてよいことは勿論である。このように構成すれば、ケーブルモデムモジュール装置1Aの基板32を介さずにチューナ部2の第1のグランド端子12とケーブルモデムモジュール装置1Aの第2のグランド端子13が直接接続されるため、ケーブルモデムモジュール装置1Aの基板32から伝わる様々の妨害の影響の少ないグランド電位(基準電位)を取り出すことができる。
図6は実施例3に係わるケーブルモデムモジュール装置1Bの外観斜視図を示している。
図6においては、図4における第1,第2の出力端子9A,10の直接接続、及び第1,第2のグランド端子12,13の直接接続に加えて、利得制御端子21,21Bを直接接続する構成としたものである。
すなわち、チューナ部2からはその金属ケース31を貫通して設けられた第1の利得制御端子21が導出されており、またケーブルモデムモジュール装置1Bからはその金属ケース31を貫通して設けられた第2の利得制御端子21Bが外部に導出されて利得制御部23に接続する構成となっており、第1,第2の利得制御端子21,21Bは、ケーブルモデムモジュール基板32を介さずに、直接半田等にて空中で接続する構成となっている。
その他の構成は、実施例2と同様である。
実施例3によれば、実施例1,2の効果に加えて、ケーブルモデムモジュール装置1の基板32を介さずにチューナ部2の利得制御信号の第1の出力端子21とケーブルモデムモジュール装置1の利得制御用の第2の出力端子21Bが結合されるため、チューナ部2の利得可変部15Aに対する利得制御信号をケーブルモデムモジュール装置1の基板32から伝わる様々の妨害から守ることができる。
図7(a)は図3同様にケーブルモデムモジュール装置1の側面からの透視図であり、
図7(b)はその要部を示す部分斜視図である。
実施例1と同様にチューナ部2から出力された分配信号9が、チューナ部2の金属ケース31を貫通して設けられた第1の出力端子9Aによって導出されており、ケーブルモデムモジュール装置1の金属ケース30には開口部として丸穴30aが設けられており、第1の出力端子9Aが丸穴30aの略中心部を貫通して金属ケース30に接触することなく延出し、直接外部装置である外部チューナ26に引き出されて接続可能とされる。
実施例4によれば、ケーブルモデムモジュール装置1の第2のシールド手段である金属ケース30に開口部を設けることで、ケーブルモデムモジュール装置1に第2の出力端子を備える必要が無いためコスト的に有利であり、またチューナ部2からの分配信号の第1の出力端子9Aがケーブルモデムモジュール装置1に接触することなく外部に導き出されるため、ケーブルモデムモジュール装置1の基板32やシールド用の金属ケース30に伝わる様々の妨害から下り受信信号を守ることができる。
なお、実施例4の変形例として、分配信号の第1の出力端子9Aに代えて、第1のグランド端子12に対してケーブルモデムモジュール装置1の金属ケース30に設けた丸穴30aの略中心部を貫通して金属ケース30に接触することなく外部に延出する構成としてもよいことは勿論である。このようにすれば、ケーブルモデムモジュール装置の第2のシールド手段である金属ケース30に開口部を設けることで、ケーブルモデムモジュール装置に第2のグランド端子を備える必要が無いためコスト的に有利であり、またチューナ部2からの第1のグランド端子12がケーブルモデムモジュール装置1に接触することなく外部に導き出されるため、ケーブルモデムモジュール装置1の基板32やシールド用の金属ケース30に伝わる様々の妨害からグランド電位(基準電位)を守ることができる。
図8は図7の変形例であり、ケーブルモデムモジュール装置1の金属ケース30の、チューナ部2から出力された分配信号9の第1の出力端子9Aが通る開口部分を切り欠いてあることを特徴とするものである。すなわち、ケーブルモデムモジュール装置1の第2のシールド手段である金属ケース30に設ける開口部を、図7の丸穴30aに代えて、切り欠き30bを形成したものである。第1のグランド端子12に対しても同様に適用できる。
この変形例によれば、ケーブルモデムモジュール装置1の分配信号の第1の出力端子9Aが挿通するシールド用の金属ケース30の外周箇所を切り欠くことで、開口部として丸穴を設けた場合と比較して、ケーブルモデムモジュール装置1の金属ケース30に対し、チューナ部2が実装されたケーブルモデムモジュール装置1の基板32を垂直方向にはめ込むことが容易になり、生産効率を上げることができる。
なお、図7及び図8の場合も、金属ケース30の外部に引き出される第1の出力端子9A又は第1のグランド端子12は、実施例1で述べたのと同様に、図2,図4又は図6に示したようなケーブルモデムモジュール基板32から出ている複数の端子からなる端子群Fと同方向にかつ同一面上となるように配置されていることが好ましい。
図9は本発明の実施例5に係るケーブルモデム装置25を示す斜視図である。
図9において、ケーブルモデム装置25は、その筐体35内に、実施例1〜4で述べたケーブルモデムモジュール装置1及びCATV用RF同軸コネクタ6のほかに、外部装置20、利得制御部23、電源回路24、外部高周波装置である外部チューナ26を収容して構成されている。
この実施例5によれば、実施例1〜4の様な特徴をもったケーブルモデムモジュール装置1,1A又は1Bを使ってケーブルモデム装置25を作ることで、ケーブルモデムモジュール基板32からの妨害が少ないケーブルモデムモジュール装置を使用可能で、開発期間が短縮でき、またケーブルモデムモジュール装置がシールド用の金属ケース30に収められているため、ケーブルモデム装置25内で発生する不要輻射等によって搭載されたケーブルモデムモジュール装置の性能に影響を与えることを防ぐことができる。
図10は本発明の実施例6に係る放送受信装置27を示す斜視図である。
図10において、放送受信装置27は、その筐体36内に、実施例1〜4で述べたケーブルモデムモジュール装置1,1Aまたは1B、及びCATV用RF同軸コネクタ6のほかに、外部装置20、利得制御部23、電源回路24、外部高周波装置である外部チューナ26、地上波放送および衛星放送受信部37、地上波放送受信用同軸コネクタ6A、衛星放送受信用同軸コネクタ6Bを収容して構成されている。
地上波放送および衛星放送受信部37は、例えば、12GHz帯に割り当てられた衛星放送の電波を受信するアンテナ部のダウンコンバータに接続され、950MHz〜2GHz程度の中間周波数信号を受信したり、60MHz〜860MHz程度の周波数の地上波放送を受信したりするものである。なお、放送受信装置27において、地上波放送および衛星放送受信部37は、上述したようなアンテナに接続されることに限定されるものではなく、放送の形態に応じて、例えば地上波放送を受信するアンテナや、衛星放送を受信するアンテナに接続されていればよい。
また、地上波放送および衛星放送受信部37を備えないものであってもCATV用RF同軸コネクタ6から入力された放送だけを受信するものであっても良い。
さらに、図10では放送受信装置27をセットトップボックス型の例で示したが、テレビジョンセットやパーソナルコンピュータ等の表示装置を伴う実施例であっても良い。
この実施例6によれば、実施例1〜4の様な特徴をもったケーブルモデムモジュール装置1,1A又は1Bを使って放送受信装置27を作ることで、ケーブルモデムモジュール基板32からの妨害が少ないケーブルモデムモジュール装置を使用可能で、開発期間が短縮でき、またケーブルモデムモジュール装置がシールド用の金属ケース30に収められているため、放送受信装置27内で発生する不要輻射等によって搭載されたケーブルモデムモジュール装置の性能に影響を与えることを防ぐことができる。
尚、図1の構成の変形例として、図11に示すように分配器16の前段に増幅器34を設けた構成としてもよい。これらの分配器16は、高周波トランス(Transformer)などの受動回路もしくは半導体集積回路などの能動回路で構成する。分配器16を能動回路で構成する場合は、利得可変部15A,15Bや増幅器34と一体で構成することが合理性がある。利得可変部15A,15Bは必ずしも正の利得である必要は無く、PINダイオードなどを用いた負の利得(減衰器)でも良い。
さらに他の実施例として、利得可変部15Aは固定利得とし、利得可変部分を外部チューナ26に備えることも有効である。
前記第1,第2の出力端子9A,10、第1,第2のグランド端子12,13、第1,第2の利得制御端子21,21Bの形態に関しては、(1)プラスチックの固定部と金属導体を組み合わせたものや、(2)貫通型コンデンサ等がある。
本発明は、テレビジョン信号及び各種データ信号が送受信可能なケーブルモデム装置は勿論のこと、地上波放送、衛星放送などの送受信も可能な放送受信装置を、ケーブルモデムモジュール装置を用いて構成する際に広く応用することが可能となる。
本発明の実施例1によるケーブルモデムモジュール装置の概略ブロック図。 実施例1に係わるケーブルモデムモジュール装置の外観斜視図。 実施例1に係わるケーブルモデムモジュール装置の出力端子の接続例を説明する側面からの透視図。 本発明の実施例2に係わるケーブルモデムモジュール装置の外観斜視図。 実施例2に係わるケーブルモデムモジュール装置の出力端子の接続例を説明する側面からの透視図。 本発明の実施例3に係わるケーブルモデムモジュール装置の外観斜視図。 本発明の実施例4に係わるケーブルモデムモジュール装置の要部を示す部分斜視図。 実施例4の変形例を示す部分斜視図。 本発明の実施例5に係るケーブルモデム装置を示す斜視図。 本発明の実施例6に係る放送受信装置を示す斜視図。 実施例1の変形例を示す概略ブロック図。
符号の説明
1…ケーブルモデムモジュール装置
2…チューナ部
3…トランシーバ LSI
4…マイコン
5…MAC部
6…RF用同軸コネクタ
7…メモリ
8…インターフェース部
9…分配出力
9A…(分配信号の)第1の出力端子
10…(分配信号の)第2の出力端子
11…CATVセンター局
12…第1のグランド端子
13…第2のグランド端子
14…分波回路
15A,15B…利得可変部
16…分配器
17…混合器
18…発振器
19…SAWフィルタ
20…外部装置
21…利得制御端子
23…利得制御部
24…電源回路
25…ケーブルモデム装置
26…外部チューナ(外部高周波装置)
27…放送受信装置
30…金属ケース
31…金属ケース
32…ケーブルモデムモジュール基板
33…チューナ基板
代理人 弁理士 伊 藤 進

Claims (13)

  1. 送信信号と受信信号を分離するための分波器、および受信信号の分配処理、周波数変換処理、帯域制限並び増幅処理を行う回路部品を搭載したチューナ基板で構成され、CATVセンター局と高周波信号を送受信するためのチューナ部と、
    前記チューナ部の外周囲を電磁的にシールドする第1のシールド手段と、
    前記チューナ部、並びに、前記チューナ部に対して入出力する下り・上りのデータ信号の変復調処理、外部装置との送受信処理を行う回路部品を搭載したケーブルモデムモジュール基板で構成されるケーブルモデムモジュール部と、
    前記ケーブルモデムモジュール部の外周囲を電磁的にシールドする第2のシールド手段と、
    前記第1のシールド手段を貫通して設けられ、前記チューナ部から分配信号を出力する第1の出力端子と、
    前記第2のシールド手段を貫通して設けられ、前記ケーブルモデムモジュール部から分配信号を出力するための出力端子であって、該出力端子は前記ケーブルモデムモジュール基板を介さずに、前記第1の出力端子と直接接続される第2の出力端子と、
    を具備したことを特徴とするケーブルモデムモジュール装置。
  2. 送信信号と受信信号を分離するための分波器、および受信信号の分配処理、周波数変換処理、帯域制限並び増幅処理を行う回路部品を搭載したチューナ基板で構成され、CATVセンター局と高周波信号を送受信するためのチューナ部と、
    前記チューナ部の外周囲を電磁的にシールドする第1のシールド手段と、
    前記チューナ部、並びに、前記チューナ部に対して入出力する下り・上りのデータ信号の変復調処理、外部装置との送受信処理を行う回路部品を搭載したケーブルモデムモジュール基板で構成されるケーブルモデムモジュール部と、
    前記ケーブルモデムモジュール部の外周囲を電磁的にシールドする第2のシールド手段と、
    一端が前記チューナ基板に接続され、他端が前記第1のシールド手段を貫通して設けられた第1のグランド端子と、
    前記第2のシールド手段を貫通して設けられたグランド端子であって、該グランド端子は前記ケーブルモデムモジュール基板を介さずに、前記第1のグランド端子と直接接続される第2のグランド端子と、
    を具備したことを特徴とするケーブルモデムモジュール装置。
  3. 送信信号と受信信号を分離するための分波器、および受信信号の分配処理、周波数変換処理、帯域制限並び増幅処理を行う回路部品を搭載したチューナ基板で構成され、CATVセンター局と高周波信号を送受信するためのチューナ部と、
    前記チューナ部の外周囲を電磁的にシールドする第1のシールド手段と、
    前記チューナ部、並びに、前記チューナ部に対して入出力する下り・上りのデータ信号の変復調処理、外部装置との送受信処理を行う回路部品を搭載したケーブルモデムモジュール基板で構成されるケーブルモデムモジュール部と、
    前記ケーブルモデムモジュール部の外周囲を電磁的にシールドする第2のシールド手段と、
    前記第1のシールド手段を貫通して設けられ、前記チューナ部から分配信号を出力する第1の出力端子と、
    前記第2のシールド手段を貫通して設けられ、前記ケーブルモデムモジュール部から分配信号を出力するための出力端子であって、該出力端子は前記ケーブルモデムモジュール基板を介さずに、前記第1の出力端子と直接接続される第2の出力端子と、
    一端が前記チューナ基板に接続され、他端が前記第1のシールド手段を貫通して設けられた第1のグランド端子と、
    前記第2のシールド手段を貫通して設けられたグランド端子であって、該グランド端子は前記ケーブルモデムモジュール基板を介さずに、前記第1のグランド端子と直接接続される第2のグランド端子と、
    を具備したことを特徴とするケーブルモデムモジュール装置。
  4. 送信信号と受信信号を分離するための分波器、および受信信号の分配処理、周波数変換処理、帯域制限並び増幅処理を行う回路部品を搭載したチューナ基板で構成され、CATVセンター局と高周波信号を送受信するためのチューナ部と、
    前記チューナ部の外周囲を電磁的にシールドする第1のシールド手段と、
    前記チューナ部、並びに、前記チューナ部に対して入出力する下り・上りのデータ信号の変復調処理、外部装置との送受信処理を行う回路部品を搭載したケーブルモデムモジュール基板で構成されるケーブルモデムモジュール部と、
    前記ケーブルモデムモジュール部の外周囲を電磁的にシールドする第2のシールド手段と、
    前記第1のシールド手段を貫通して設けられ、前記チューナ部から分配信号を出力する第1の出力端子と、
    前記第2のシールド手段に設けられる開口部であって、前記第1の出力端子が前記第2のシールド手段に接触することなく延出し、直接前記ケーブルモデムモジュール部の外部高周波装置と接続可能にする開口部と、
    を具備したことを特徴とするケーブルモデムモジュール装置。
  5. 送信信号と受信信号を分離するための分波器、および受信信号の分配処理、周波数変換処理、帯域制限並び増幅処理を行う回路部品を搭載したチューナ基板で構成され、CATVセンター局と高周波信号を送受信するためのチューナ部と、
    前記チューナ部の外周囲を電磁的にシールドする第1のシールド手段と、
    前記チューナ部、並びに、前記チューナ部に対して入出力する下り・上りのデータ信号の変復調処理、外部装置との送受信処理を行う回路部品を搭載したケーブルモデムモジュール基板で構成されるケーブルモデムモジュール部と、
    前記ケーブルモデムモジュール部の外周囲を電磁的にシールドする第2のシールド手段と、
    一端が前記チューナ基板に接続され、他端が前記第1のシールド手段を貫通して設けられた第1のグランド端子と、
    前記第2のシールド手段に設けられる開口部であって、前記第1のグランド端子が前記第2のシールド手段に接触することなく延出し、直接前記ケーブルモデムモジュール部の外部高周波装置と接続可能にする開口部と、
    を具備したことを特徴とするケーブルモデムモジュール装置。
  6. 送信信号と受信信号を分離するための分波器、および受信信号の分配処理、周波数変換処理、帯域制限並び増幅処理を行う回路部品を搭載したチューナ基板で構成され、CATVセンター局と高周波信号を送受信するためのチューナ部と、
    前記チューナ部の外周囲を電磁的にシールドする第1のシールド手段と、
    前記チューナ部、並びに、前記チューナ部に対して入出力する下り・上りのデータ信号の変復調処理、外部装置との送受信処理を行う回路部品を搭載したケーブルモデムモジュール基板で構成されるケーブルモデムモジュール部と、
    前記ケーブルモデムモジュール部の外周囲を電磁的にシールドする第2のシールド手段と、
    前記第1のシールド手段を貫通して設けられ、前記チューナ部から分配信号を出力する第1の出力端子と、
    前記第2のシールド手段に設けられる開口部であって、前記第1の出力端子が前記第2のシールド手段に接触することなく延出し、直接前記ケーブルモデムモジュール部の外部装置と接続可能にする第1の開口部と、
    一端が前記チューナ基板に接続され、他端が前記第1のシールド手段を貫通して設けられた第1のグランド端子と、
    前記第2のシールド手段に設けられる開口部であって、前記第1のグランド端子が前記第2のシールド手段に接触することなく延出し、直接前記ケーブルモデムモジュール部の外部装置と接続可能にする第2の開口部と、
    を具備したことを特徴とするケーブルモデムモジュール装置。
  7. 前記開口部が、前記第2のシールド手段に穴状でなく切り欠き状に設けられていることを特徴とする請求項4〜6のいずれか1つに記載のケーブルモデムモジュール装置。
  8. 前記第1,第2の出力端子は、前記ケーブルモデムモジュール部の第2のシールド手段の外部に延出する他の端子群と同一面に配置されることを特徴とする請求項1又は4に記載のケーブルモデムモジュール装置。
  9. 前記第1,第2のグランド端子は、前記ケーブルモデムモジュール部の第2のシールド手段の外部に延出する他の端子群と同一面に配置されることを特徴とする請求項2または5に記載のケーブルモデムモジュール装置。
  10. 前記第1,第2の出力端子および前記第1,第2のグランド端子は、前記ケーブルモデムモジュール部の第2のシールド手段の外部に延出する他の端子群と同一面に配置されることを特徴とする請求項3または6に記載のケーブルモデムモジュール装置。
  11. 前記ケーブルモデムモジュール部の外部に設けられた利得制御部によって、前記チューナ部に内蔵された利得可変部の利得を制御して、前記ケーブルモデムモジュール部に備えられた分配信号を出力する前記第1の出力端子から出力される下り信号の利得を制御可能な利得制御端子をさらに具備したことを特徴とする請求項1,3,4,6〜10のいずれか1つに記載のケーブルモデムモジュール装置。
  12. 請求項1〜11のいずれか1つに記載のケーブルモデムモジュール装置を用いて構成されることを特徴とするケーブルモデム装置。
  13. 請求項1〜11のいずれか1つに記載のケーブルモデムモジュール装置を用いて構成されることを特徴とする放送受信装置。
JP2003423467A 2003-12-19 2003-12-19 ケーブルモデムモジュール装置、ケーブルモデム装置及び放送受信装置 Expired - Fee Related JP4157835B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003423467A JP4157835B2 (ja) 2003-12-19 2003-12-19 ケーブルモデムモジュール装置、ケーブルモデム装置及び放送受信装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003423467A JP4157835B2 (ja) 2003-12-19 2003-12-19 ケーブルモデムモジュール装置、ケーブルモデム装置及び放送受信装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005184550A JP2005184550A (ja) 2005-07-07
JP4157835B2 true JP4157835B2 (ja) 2008-10-01

Family

ID=34783992

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003423467A Expired - Fee Related JP4157835B2 (ja) 2003-12-19 2003-12-19 ケーブルモデムモジュール装置、ケーブルモデム装置及び放送受信装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4157835B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6848274B2 (ja) * 2016-09-02 2021-03-24 船井電機株式会社 表示装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2005184550A (ja) 2005-07-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6550063B1 (en) Network interface module for receiving cable television broadcasting
US20060041919A1 (en) Cable modem module device, cable modem device, and broadcast receiving device
CN102571269A (zh) 信号传输装置、电子设备以及信号传输方法
KR100804138B1 (ko) 슬림 전자회로장치
US8760586B2 (en) Tuner module and a receiving apparatus
US7692520B2 (en) Single package television tuning apparatus and television receiver including the same
CN1316817C (zh) 视频接收调谐器
JP4157835B2 (ja) ケーブルモデムモジュール装置、ケーブルモデム装置及び放送受信装置
US20080155630A1 (en) Distributor-embedded cable modem module, tv receiver, set-top-box, and method for connecting distributor-embedded modem module to tuner module
JP4712416B2 (ja) セットトップボックスのフロントエンド装置及びその構築方法
WO2015164445A1 (en) Apparatus and method for controlling current in a device due to electrostatic discharge or surge event
JP2006270872A5 (ja)
JPH0997993A (ja) 高周波装置
JP2007158158A (ja) 電子回路モジュール
JP2012156690A (ja) 受信モジュール
JP4247072B2 (ja) 電子機器
CN101874403A (zh) 广播接收器
JP2010200129A (ja) チューナ
JP3958007B2 (ja) 信号処理装置
JP2001044870A (ja) デジタル放送受信装置
JP3908926B2 (ja) ビデオ無線送信機、ビデオ無線受信機及びビデオ無線送受信システム
JP2009089214A (ja) デジタル放送受信装置
JP2009296426A (ja) 電気機器、衛星放送受信用のコンバータ、および衛星放送受信用のアンテナ装置
JP2001197475A (ja) 棟内catvシステム用アップコンバータ
US20040053638A1 (en) Computer network constructing method and computer network

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060309

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080701

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20080708

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20080714

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110718

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110718

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120718

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130718

Year of fee payment: 5

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees