JP2004294310A - 携帯電話機を利用した情報通信システム - Google Patents
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Abstract
【課題】携帯電話機にメモリされている電話番号データやWebページから取得した位置情報に基づいてカーナビゲーションの目的地の自動設定を可能とする。
【解決手段】携帯電話機11とカーナビゲーション装置12とが赤外線通信R1で接続されたシステムであって、カーナビゲーション装置12は、携帯電話機11から送信されてきた電話番号データに基づいてカーナビゲーションの目的地を設定する。すなわち、目的地の電話番号データを携帯電話機11に予めメモリしておき、この携帯電話機11をカーナビゲーション装置12の近くに置くと、自動的に携帯電話機11からカーナビゲーション装置12へ赤外線通信R3により送信するように構成しておく。カーナビゲーション装置12は、送信されてきた電話番号データに基づいて自動的に目的地を設定する。
【選択図】 図1
【解決手段】携帯電話機11とカーナビゲーション装置12とが赤外線通信R1で接続されたシステムであって、カーナビゲーション装置12は、携帯電話機11から送信されてきた電話番号データに基づいてカーナビゲーションの目的地を設定する。すなわち、目的地の電話番号データを携帯電話機11に予めメモリしておき、この携帯電話機11をカーナビゲーション装置12の近くに置くと、自動的に携帯電話機11からカーナビゲーション装置12へ赤外線通信R3により送信するように構成しておく。カーナビゲーション装置12は、送信されてきた電話番号データに基づいて自動的に目的地を設定する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、携帯電話機とカーナビゲーション装置とが例えば赤外線通信によって接続可能であるとともに、携帯電話機と店舗や駐車場に設置された端末とが例えば赤外線通信によって接続可能な携帯電話機を利用した情報通信システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のカーナビゲーション装置は、目的地を設定するために、住所、名前、電話番号などを手で直接、あるいはリモコンを使用して入力していた。そのため、ユーザが車に乗ってから目的地の設定操作を行わなければならず、利便性に欠けるといった問題があった。
【0003】
そこで、このような問題を解決するものとして、目的地や経由地などの地点データの入力操作を、携帯電話機を利用して行えるようにしたナビゲーション装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
このナビゲーション装置は、ナビジーション装置側で表示される地図上の位置を特定可能な位置情報を示すコード化位置データ及びそのコード化位置データの性質を示す属性コードを組み合わせた地点設定データを、携帯電話機の電話帳メモリに記憶しておき、ユーザが車に搭乗したときに、携帯電話機とナビゲーション装置とを通信ケーブルで接続することにより、ナビゲーション装置が地点設定データを取り込んで目的地の設定を行うようになっている。この場合、ユーザは、携帯電話機を使用して、予めコード化位置データと属性コードとを入力しておく必要がある。
【0005】
【特許文献1】
特開2002−22473号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
このように、従来のナビゲーション装置では、ユーザが車に搭乗したときに、携帯電話機をカーナビゲーション装置に接続することで、目的地を自動的に設定できる。しかしながら、そのためには、ユーザが予め携帯電話機にコード化位置データと属性コードとを入力する必要があり、ユーザの手間という点では、カーナビゲーション装置をリモコン等で操作して目的地を直接入力するのと変わらないといった問題があった。
【0007】
また、従来のカーナビゲーション装置では、インターネットなどで目的地を検索しても、その住所、名前、電話番号を再度手やリモコンで入力する必要があった。
【0008】
さらに、カーナビゲーション装置に登録してある店舗などの情報は、地図や電話番号、簡単なコメントだけであり、店舗側が特典を設定したり予約を受け付けたりするなど、店舗側が新たなサービスを提供できるものではなかった。
【0009】
本発明は係る問題点を解決すべく創案されたもので、その目的は、携帯電話機にメモリされている電話番号データやWebページから取得した位置情報に基づいてカーナビゲーション装置が自動的に目的地を設定することにより、ユーザにとって利便性に優れた情報通信システムを提供することにある。また、他の目的は、カーナビゲーション装置から得られたルート周辺の店舗情報等を携帯電話機側で有効に活用できるようにすることで、ユーザの利便性の向上を図った携帯電話機を利用した情報通信システムを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明の携帯電話機を利用した情報通信システムは、携帯電話機とカーナビゲーション装置とが通信回線で接続されたシステムであって、前記カーナビゲーション装置は、前記携帯電話機から送信されてきた電話番号データに基づいてカーナビゲーションの目的地を設定することを特徴とする。
【0011】
この場合、ユーザは、目的地の電話番号データを携帯電話機に予めメモリしておき、この携帯電話機をカーナビゲーション装置の近くに置くと、自動的に携帯電話機からカーナビゲーション装置へ例えば赤外線通信で送信するように構成しておく。カーナビゲーション装置は、送信されてきた電話番号データに基づいて自動的に目的地を設定する。これにより、ユーザは、車に搭乗したときに、ただ単に携帯電話機をカーナビゲーション装置の近くに置くだけで、カーナビゲーション装置の目的地を設定できるので、極めて利便性に優れたシステムを構築することができる。
【0012】
また、本発明の携帯電話機を利用した情報通信システムは、携帯電話機とカーナビゲーション装置とが通信回線で接続されたシステムであって、前記携帯電話機は、任意のWebページから位置情報をダウンロードして前記カーナビゲーション装置に送信し、前記カーナビゲーション装置は、前記携帯電話機から送信されてきた前記位置情報に基づいてカーナビゲーションの目的地を設定することを特徴とする。
【0013】
すなわち、ユーザは、携帯電話機のインターネット接続機能を利用して、予めインターネット上のWebページから目的地を検索し、その位置情報をWebページから携帯電話機にダウンロードしておく。そして、この携帯電話機をカーナビゲーション装置の近くに置くと、自動的に携帯電話機からカーナビゲーション装置へ位置情報を例えば赤外線通信で送信するように構成しておく。カーナビゲーション装置は、送信されてきた位置情報に基づいて自動的に目的地を設定する。これにより、ユーザは、車に搭乗したときに、ただ単に携帯電話機をカーナビゲーション装置の近くに置くだけで、カーナビゲーション装置の目的地を設定できるので、極めて利便性に優れたシステムを構築することができる。
【0014】
また、本発明の携帯電話機を利用した情報通信システムは、携帯電話機とカーナビゲーション装置とが通信回線で接続されたシステムであって、前記カーナビゲーション装置は、設定されたルートの周辺店舗情報を検索して前記携帯電話機に送信し、前記携帯電話機は、前記カーナビゲーション装置から送信されてきた店舗情報に基づいて該当する店舗のWebページにアクセスすることを特徴とする。
【0015】
これにより、ユーザは、車の進行ルート上の周辺に存在する店舗が提供するインターネット上のWebページを、携帯電話機を用いて自動的に取得することができる。
【0016】
この場合、携帯電話機は、Webページからクーポン情報を取得し、その店舗に到着したときに、携帯電話機を店舗の受け付けなどに設置されているレジ等の端末のそばに持って行き、例えば赤外線通信でクーポン情報を端末に送信するようにしてもよい。これにより、ユーザは、その店舗の特典を受けることができる。
【0017】
また、携帯電話機は、Webページからメニュー情報を取得するとともに、取得したメニュー情報を利用して、予め注文したい商品を選んでおくことで注文情報を作成する。そして、その店舗に到着したときに、携帯電話機を店舗の受け付けなどに設置されているレジ等の端末のそばに持って行き、例えば赤外線通信で注文情報を端末に送信するようにしてもよい。これにより、ユーザは、その店舗での注文を速やかに行うことができる。この場合、商品受け取り時に支払いのためのデータ(例えば、クレジットカードの番号や銀行の口座番号等)を端末に送信することで、キャッシュレスにて支払いを済ませることができる。
【0018】
また、本発明の携帯電話機を利用した情報通信システムは、携帯電話機とカーナビゲーション装置とが通信回線で接続されたシステムであって、前記カーナビゲーション装置は、設定された目的地やルートの周辺駐車場情報を検索して前記携帯電話機に送信し、前記携帯電話機は、前記カーナビゲーション装置から送信されてきた周辺駐車場情報に基づいて該当する駐車場のWebページにアクセスし、Webページ上で駐車場予約を行うことを特徴とする。
【0019】
これにより、ユーザは、車の進行ルート上の周辺や目的地の周辺に存在する駐車場の管理会社が提供するインターネット上のWebページから、携帯電話機を用いて駐車場情報(空き情報)を自動的に取得し、例えば駐車場の予約を行うことができる。そして、その駐車場に到着したときに、携帯電話機を駐車場入口の受け付けなどに設置されているレジ等の端末に向けることにより、例えば赤外線通信で駐車場の予約情報を端末に送信するようにしてもよい。これにより、ユーザは、目的地に到着してから空きのある駐車場を探す必要が無くなり、確実に駐車場を確保することができる。
【0020】
この場合、前記携帯電話機は、駐車場への入庫時に駐車場に設置されている端末から入庫時刻データを取得するとともに、駐車場からの出庫時にこの入庫時刻データを前記端末に送信し、前記端末は、受信した入庫時刻データとこの入庫時刻データの受信時刻とに基づいて駐車料金を計算するようにしてもよい。これにより、駐車券などを発券しなくても、駐車料金を清算してその駐車場から出ることができる。
【0021】
この場合、前記端末は、計算した駐車料金の情報を前記携帯電話機に送信し、前記携帯電話機は、駐車料金の支払い情報(例えば、クレジットカードの番号や銀行の口座番号等)を前記端末に送信するようにしてもよい。これにより、駐車料金の支払いをキャッシュレスにて済ませることができるとともに、駐車場からの出庫も速やかに行うことができる。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。
【0023】
<実施形態1>
図1は、本発明の携帯電話機を利用した情報通信システムの実施形態1の構成を示す説明図である。
【0024】
本実施形態1の情報通信システムは、携帯電話機11とカーナビゲーション装置12とが赤外線通信R1によって接続可能なシステムとなっている。そのため、携帯電話機11には、通常の機能の他に赤外線送受信部11aが内蔵されており、カーナビゲーション装置12には、通常の機能の他に赤外線送受信部12aが内蔵されている。また、カーナビゲーション装置12は、携帯電話機11から送信されてきた電話番号データに基づいてカーナビゲーションの目的地を設定する機能を備えた構成となっている。
【0025】
そして、目的地の電話番号データを携帯電話機11に予めメモリしておき、この携帯電話機11をカーナビゲーション装置12の近くに置くと、自動的に携帯電話機11からカーナビゲーション装置12へ赤外線通信R1によって電話番号データを送信するように構成しておく。
【0026】
このような構成としておくことにより、ユーザは、車に搭乗したときに、携帯電話機11をカーナビゲーション装置12の近くに置くだけでよい。これにより、カーナビゲーション装置12は、送信されてきた電話番号データに基づいて自動的に目的地を設定する。
【0027】
このように、ユーザは、車に搭乗したときに、ただ単に携帯電話機11をカーナビゲーション装置12の近くに置くだけで、カーナビゲーション装置12の目的地を設定できるので、極めて利便性に優れたシステムを構築することができる。
【0028】
なお、上記実施形態1では、携帯電話機11をカーナビゲーション装置12の近くに置くと、携帯電話機11からカーナビゲーション装置12に自動的に電話番号データを送信する構成としている。この構成を実現するためには、例えば、携帯電話機11から一定時間ごとに探査信号を出力し、この探査信号を受信したカーナビゲーション装置12が応答信号を出力するように構成する。そして、携帯電話機11がこの応答信号を受信すると、電話番号データを送信する構成とする。この後、カーナビゲーション装置12から受信を確認する確認信号を送信し、携帯電話機11がこの確認信号を受信することで、以後の探査信号の送信を停止するように構成すればよい。このような構成は、以下に示す実施形態2〜実施形態5においても同様に適用することが可能である。
【0029】
ただし、電話番号データは必ずしも自動送信する必要はなく、例えばユーザが車に搭乗したときに、携帯電話機11の図示しない送信ボタンを押すことによって、カーナビゲーション装置12に電話番号データを送信するようにしてもよい。このような構成は、以下に示す実施形態2〜実施形態5においても同様に適用することが可能である。
【0030】
<実施形態2>
図2は、本発明の携帯電話機を利用した情報通信システムの実施形態2の構成を示す説明図である。
【0031】
本実施形態2の情報通信システムは、携帯電話機21とカーナビゲーション装置22とが赤外線通信R2によって接続可能なシステムとなっている。そのため、携帯電話機21には、通常の機能の他に赤外線送受信部21aが内蔵されており、カーナビゲーション装置22には、通常の機能の他に赤外線送受信部22aが内蔵されている。
【0032】
また、携帯電話機21は、インターネット等の通信回線網Nを経由して任意の端末23にアクセスする機能を備えており、端末23のWebページから位置情報をダウンロードし、赤外線通信R2を介してカーナビゲーション装置22に位置情報を送信するようになっている。カーナビゲーション装置22は、携帯電話機21から送信されてきた位置情報に基づいてカーナビゲーションの目的地を設定する。
【0033】
このような構成としておくことにより、ユーザは、車に搭乗したときに、位置情報をすでにダウンロードしている携帯電話機21をカーナビゲーション装置12の近くに置くだけでよい。これにより、カーナビゲーション装置22は、送信されてきた携帯電話機21から送信されてきた位置情報に基づいて自動的に目的地を設定する。
【0034】
このように、ユーザは、車に搭乗したときに、ただ単に携帯電話機21をカーナビゲーション装置22の近くに置くだけで、カーナビゲーション装置22の目的地を設定できるので、極めて利便性に優れたシステムを構築することができる。
【0035】
<実施形態3>
図3は、本発明の携帯電話機を利用した情報通信システムの実施形態3の構成を示す説明図である。
【0036】
本実施形態3の情報通信システムは、携帯電話機31とカーナビゲーション装置32とが赤外線通信R3によって接続可能なシステムとなっている。そのため、携帯電話機31には、通常の機能の他に赤外線送受信部31aが内蔵されており、カーナビゲーション装置32には、通常の機能の他に赤外線送受信部32aが内蔵されている。
【0037】
また、カーナビゲーション装置32は、設定されたルートの周辺店舗情報を検索して携帯電話機31に送信する機能を備えている。
【0038】
携帯電話機31は、インターネット等の通信回線網Nを経由して任意の端末33にアクセスする機能を備えており、カーナビゲーション装置32から送信されてきた店舗情報に基づいて、該当する店舗に設置されている端末33のWebページに自動的にアクセスするようになっている。
【0039】
これにより、ユーザは、車の進行ルート上の周辺に存在する店舗が提供するインターネット上のWebページを、携帯電話機31を用いて自動的に取得することができる。
【0040】
この場合、携帯電話機31は、Webページからクーポン情報を取得し、その店舗に到着したときに、携帯電話機31を店舗の受け付けなどに設置されているレジ等の端末33の近くに持って行くと、赤外線通信R3によってクーポン情報を端末33に自動的に送信するようにしてもよい。この場合、端末33にも携帯電話機31との間で赤外線通信R3を行うための赤外線送受信部33aを内蔵(外付け等でも可)しておく必要がある。これにより、ユーザは、その店舗の特典を受けることができる。
【0041】
なお、上記実施形態3では、携帯電話機31を端末33の近くに置くと、携帯電話機31から端末33に自動的にクーポン情報を送信する構成としているが、この構成を実現するための方法については、上記実施形態1で説明した方法を採用することができる。
【0042】
ただし、クーポン情報は必ずしも自動送信する必要はなく、ユーザが携帯電話機31の図示しない送信ボタンを押すことによって、端末33にクーポン情報を送信するようにしてもよい。
【0043】
なお、携帯電話機と端末との間におけるこのような通信形態は、以下の実施形態4、実施形態5においても同様に適用可能である。
【0044】
<実施形態4>
図4は、本発明の携帯電話機を利用した情報通信システムの実施形態4の構成を示す説明図である。
【0045】
本実施形態4の情報通信システムは、携帯電話機41とカーナビゲーション装置42とが赤外線通信R4によって接続可能なシステムとなっている。そのため、携帯電話機41には、通常の機能の他に赤外線送受信部41aが内蔵されており、カーナビゲーション装置42には、通常の機能の他に赤外線送受信部42aが内蔵されている。
【0046】
また、カーナビゲーション装置42は、設定されたルートの周辺店舗情報を検索して携帯電話機41に送信する機能を備えている。
【0047】
携帯電話機41は、インターネット等の通信回線網Nを経由して任意の端末43にアクセスする機能を備えており、カーナビゲーション装置42から送信されてきた店舗情報に基づいて、該当する店舗に設置されている端末43のWebページに自動的にアクセスするようになっている。
【0048】
これにより、ユーザは、車の進行ルート上の周辺に存在する店舗が提供するインターネット上のWebページを、携帯電話機41を用いて自動的に取得することができる。
【0049】
このとき、例えば店舗が外食産業のファーストフード店等である場合には、携帯電話機41は、Webページからメニュー情報を取得するとともに、取得したメニュー情報を利用して予め注文したい商品を選んでおくことで、注文情報を作成する。この注文情報は、内部の図示しないメモリに一旦格納しておく。
【0050】
そして、車がその店舗の例えばドライブスルーの受付窓口の前に到着したときに、携帯電話機41をその受付窓口に設置されている端末43の近くに持って行くと、赤外線通信R4によって注文情報を端末43に自動的に送信するようにしてもよい。この場合、端末43にも携帯電話機41との間で赤外線通信R4を行うための赤外線送受信部43aを内蔵(外付け等でも可)しておく必要がある。これにより、ユーザは、その店舗での注文を速やかに行うことができる。
【0051】
この場合、商品受け取り時に支払いのためのデータ(例えば、クレジットカードの番号や銀行の口座番号等)を携帯電話機41から端末43に送信することで、キャッシュレスにて支払いを済ませることができる。
【0052】
<実施形態5>
図5は、本発明の携帯電話機を利用した情報通信システムの実施形態5の構成を示す説明図である。
【0053】
本実施形態5の情報通信システムは、携帯電話機51とカーナビゲーション装置52とが赤外線通信R5によって接続可能なシステムとなっている。そのため、携帯電話機51には、通常の機能の他に赤外線送受信部51aが内蔵されており、カーナビゲーション装置52には、通常の機能の他に赤外線送受信部52aが内蔵されている。
【0054】
また、カーナビゲーション装置52は、設定された目的地やルートの周辺駐車場情報を検索して携帯電話機51に送信する機能を備えている。
【0055】
携帯電話機51は、インターネット等の通信回線網Nを経由して任意の端末53にアクセスする機能を備えており、カーナビゲーション装置52から送信されてきた周辺駐車場情報に基づいて、該当する駐車場に設置されている端末53のWebページに自動的にアクセスするようになっている。
【0056】
これにより、ユーザは、車の目的地や進行ルート上の周辺に存在する駐車場情報(空き情報等)を、携帯電話機51を用いて自動的に取得し、例えば駐車場の予約を行うことができる。そして、その駐車場に到着したときに、携帯電話機51を駐車場入口の受け付けなどに設置されているレジ等の端末53に向けることにより、赤外線通信R5によって駐車場の予約情報を端末に送信するようにしてもよい。この場合、端末53にも携帯電話機41との間で赤外線通信R5を行うための赤外線送受信部53aを内蔵(外付け等でも可)しておく必要がある。これにより、ユーザは、目的地に到着してから空きのある駐車場を探す必要が無くなり、確実に駐車場を確保することができる。
【0057】
この場合、携帯電話機51は、駐車場への入庫時に駐車場に設置されている端末53から入庫時刻データを取得するとともに、駐車場からの出庫時にこの入庫時刻データを端末53に送信するようにしてもよい。端末53は、受信した入庫時刻データとこの入庫時刻データの受信時刻とに基づいて駐車料金を計算する。これにより、駐車券などを発券しなくても、駐車料金を清算してその駐車場から出ることができる。
【0058】
またこの場合、端末53は、計算した駐車料金の情報を携帯電話機51に送信し、携帯電話機51は、駐車料金の支払い情報(例えば、クレジットカードの番号や銀行の口座番号等)を端末53に送信するようにしてもよい。これにより、駐車料金の支払いをキャッシュレスにて済ませることができるとともに、駐車場からの出庫も速やかに行うことができる。
【0059】
なお、本発明の携帯電話機を利用した情報通信システムは、店舗、ファーストフード店、駐車場等といった上記各実施形態1〜5に係わる業務形態に限定されるものではなく、他の業務形態にも応用可能であり、例えば企業や公共施設の外来受付などにも適用できる。
【0060】
【発明の効果】
本発明の携帯電話機を利用した情報通信システムによれば、カーナビゲーション装置は、携帯電話機から送信されてきた電話番号データに基づいてカーナビゲーションの目的地を設定する構成とする。また、携帯電話機は、任意のWebページから位置情報をダウンロードしてカーナビゲーション装置に送信し、カーナビゲーション装置は、携帯電話機から送信されてきた位置情報に基づいてカーナビゲーションの目的地を設定する構成とする。このような構成とすることにより、ユーザは、車に搭乗したときに、ただ単に携帯電話機をカーナビゲーション装置の近くに置くだけで、カーナビゲーション装置の目的地を設定できるので、極めて利便性に優れたシステムを構築することができる。
【0061】
また、本発明の携帯電話機を利用した情報通信システムによれば、カーナビゲーション装置は、設定されたルートの周辺店舗情報を検索して携帯電話機に送信し、携帯電話機は、カーナビゲーション装置から送信されてきた店舗情報に基づいて該当する店舗のWebページにアクセスする構成としたので、ユーザは、車の進行ルート上の周辺に存在する店舗が提供するインターネット上のWebページを、携帯電話機を用いて自動的に取得することができる。
【0062】
この場合、携帯電話機は、Webページからクーポン情報を取得し、その店舗に到着したときに、携帯電話機を店舗の受け付けなどに設置されているレジ等の端末のそばに持って行き、例えば赤外線通信でクーポン情報を端末に送信するようにしてもよい。この場合には、ユーザはその店舗の特典を受けることができる。
【0063】
また、携帯電話機は、Webページからメニュー情報を取得するとともに、取得したメニュー情報を利用して、予め注文したい商品を選んでおくことで注文情報を作成し、その店舗に到着したときに、携帯電話機を店舗の受け付けなどに設置されているレジ等の端末のそばに持って行き、赤外線通信で注文情報を端末に送信するようにしてもよい。これにより、ユーザは、その店舗での注文を速やかに行うことができる。この場合、商品受け取り時に支払いのためのデータを端末に送信することで、キャッシュレスにて支払いを済ませることができる。
【0064】
また、本発明の携帯電話機を利用した情報通信システムによれば、カーナビゲーション装置は、設定された目的地やルートの周辺駐車場情報を検索して携帯電話機に送信し、携帯電話機は、カーナビゲーション装置から送信されてきた周辺駐車場情報に基づいて該当する駐車場のWebページにアクセスし、Webページ上で駐車場予約を行う構成とする。これにより、ユーザは、車の進行ルート上の周辺や目的地の周辺に存在する駐車場の管理会社が提供するインターネット上のWebページから、携帯電話機を用いて駐車場情報(空き情報)を自動的に取得し、駐車場の予約等を行うことができる。
【0065】
また、携帯電話機は、駐車場への入庫時に駐車場に設置されている端末から入庫時刻データを取得するとともに、駐車場からの出庫時にこの入庫時刻データを端末に送信し、端末は、受信した入庫時刻データとこの入庫時刻データの受信時刻とに基づいて駐車料金を計算するようにしてもよい。これにより、駐車券などを発券しなくても、駐車料金を清算してその駐車場から出ることができる。
【0066】
この場合、端末は、計算した駐車料金の情報を携帯電話機に送信し、携帯電話機は、駐車料金の支払い情報を端末に送信するようにしてもよい。これにより、駐車料金の支払いをキャッシュレスにて済ませることができるとともに、駐車場からの出庫も速やかに行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の携帯電話機を利用した情報通信システムの実施形態1の構成を示す説明図である。
【図2】本発明の携帯電話機を利用した情報通信システムの実施形態2の構成を示す説明図である。
【図3】本発明の携帯電話機を利用した情報通信システムの実施形態3の構成を示す説明図である。
【図4】本発明の携帯電話機を利用した情報通信システムの実施形態4の構成を示す説明図である。
【図5】本発明の携帯電話機を利用した情報通信システムの実施形態5の構成を示す説明図である。
【符号の説明】
11,21,31,41,51 携帯電話機
11a,21a,31a,41a,51a 赤外線送受信部
12,22,32,42,52 カーナビゲーション装置
12a,22a,32a,42a,52a 赤外線送受信部
23,33,43,53 端末
23a,33a,43a,53a 赤外線送受信部
R1,R2,R3,R4,R5 赤外線通信
N 通信回線網(インターネット等)
【発明の属する技術分野】
本発明は、携帯電話機とカーナビゲーション装置とが例えば赤外線通信によって接続可能であるとともに、携帯電話機と店舗や駐車場に設置された端末とが例えば赤外線通信によって接続可能な携帯電話機を利用した情報通信システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のカーナビゲーション装置は、目的地を設定するために、住所、名前、電話番号などを手で直接、あるいはリモコンを使用して入力していた。そのため、ユーザが車に乗ってから目的地の設定操作を行わなければならず、利便性に欠けるといった問題があった。
【0003】
そこで、このような問題を解決するものとして、目的地や経由地などの地点データの入力操作を、携帯電話機を利用して行えるようにしたナビゲーション装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
このナビゲーション装置は、ナビジーション装置側で表示される地図上の位置を特定可能な位置情報を示すコード化位置データ及びそのコード化位置データの性質を示す属性コードを組み合わせた地点設定データを、携帯電話機の電話帳メモリに記憶しておき、ユーザが車に搭乗したときに、携帯電話機とナビゲーション装置とを通信ケーブルで接続することにより、ナビゲーション装置が地点設定データを取り込んで目的地の設定を行うようになっている。この場合、ユーザは、携帯電話機を使用して、予めコード化位置データと属性コードとを入力しておく必要がある。
【0005】
【特許文献1】
特開2002−22473号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
このように、従来のナビゲーション装置では、ユーザが車に搭乗したときに、携帯電話機をカーナビゲーション装置に接続することで、目的地を自動的に設定できる。しかしながら、そのためには、ユーザが予め携帯電話機にコード化位置データと属性コードとを入力する必要があり、ユーザの手間という点では、カーナビゲーション装置をリモコン等で操作して目的地を直接入力するのと変わらないといった問題があった。
【0007】
また、従来のカーナビゲーション装置では、インターネットなどで目的地を検索しても、その住所、名前、電話番号を再度手やリモコンで入力する必要があった。
【0008】
さらに、カーナビゲーション装置に登録してある店舗などの情報は、地図や電話番号、簡単なコメントだけであり、店舗側が特典を設定したり予約を受け付けたりするなど、店舗側が新たなサービスを提供できるものではなかった。
【0009】
本発明は係る問題点を解決すべく創案されたもので、その目的は、携帯電話機にメモリされている電話番号データやWebページから取得した位置情報に基づいてカーナビゲーション装置が自動的に目的地を設定することにより、ユーザにとって利便性に優れた情報通信システムを提供することにある。また、他の目的は、カーナビゲーション装置から得られたルート周辺の店舗情報等を携帯電話機側で有効に活用できるようにすることで、ユーザの利便性の向上を図った携帯電話機を利用した情報通信システムを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明の携帯電話機を利用した情報通信システムは、携帯電話機とカーナビゲーション装置とが通信回線で接続されたシステムであって、前記カーナビゲーション装置は、前記携帯電話機から送信されてきた電話番号データに基づいてカーナビゲーションの目的地を設定することを特徴とする。
【0011】
この場合、ユーザは、目的地の電話番号データを携帯電話機に予めメモリしておき、この携帯電話機をカーナビゲーション装置の近くに置くと、自動的に携帯電話機からカーナビゲーション装置へ例えば赤外線通信で送信するように構成しておく。カーナビゲーション装置は、送信されてきた電話番号データに基づいて自動的に目的地を設定する。これにより、ユーザは、車に搭乗したときに、ただ単に携帯電話機をカーナビゲーション装置の近くに置くだけで、カーナビゲーション装置の目的地を設定できるので、極めて利便性に優れたシステムを構築することができる。
【0012】
また、本発明の携帯電話機を利用した情報通信システムは、携帯電話機とカーナビゲーション装置とが通信回線で接続されたシステムであって、前記携帯電話機は、任意のWebページから位置情報をダウンロードして前記カーナビゲーション装置に送信し、前記カーナビゲーション装置は、前記携帯電話機から送信されてきた前記位置情報に基づいてカーナビゲーションの目的地を設定することを特徴とする。
【0013】
すなわち、ユーザは、携帯電話機のインターネット接続機能を利用して、予めインターネット上のWebページから目的地を検索し、その位置情報をWebページから携帯電話機にダウンロードしておく。そして、この携帯電話機をカーナビゲーション装置の近くに置くと、自動的に携帯電話機からカーナビゲーション装置へ位置情報を例えば赤外線通信で送信するように構成しておく。カーナビゲーション装置は、送信されてきた位置情報に基づいて自動的に目的地を設定する。これにより、ユーザは、車に搭乗したときに、ただ単に携帯電話機をカーナビゲーション装置の近くに置くだけで、カーナビゲーション装置の目的地を設定できるので、極めて利便性に優れたシステムを構築することができる。
【0014】
また、本発明の携帯電話機を利用した情報通信システムは、携帯電話機とカーナビゲーション装置とが通信回線で接続されたシステムであって、前記カーナビゲーション装置は、設定されたルートの周辺店舗情報を検索して前記携帯電話機に送信し、前記携帯電話機は、前記カーナビゲーション装置から送信されてきた店舗情報に基づいて該当する店舗のWebページにアクセスすることを特徴とする。
【0015】
これにより、ユーザは、車の進行ルート上の周辺に存在する店舗が提供するインターネット上のWebページを、携帯電話機を用いて自動的に取得することができる。
【0016】
この場合、携帯電話機は、Webページからクーポン情報を取得し、その店舗に到着したときに、携帯電話機を店舗の受け付けなどに設置されているレジ等の端末のそばに持って行き、例えば赤外線通信でクーポン情報を端末に送信するようにしてもよい。これにより、ユーザは、その店舗の特典を受けることができる。
【0017】
また、携帯電話機は、Webページからメニュー情報を取得するとともに、取得したメニュー情報を利用して、予め注文したい商品を選んでおくことで注文情報を作成する。そして、その店舗に到着したときに、携帯電話機を店舗の受け付けなどに設置されているレジ等の端末のそばに持って行き、例えば赤外線通信で注文情報を端末に送信するようにしてもよい。これにより、ユーザは、その店舗での注文を速やかに行うことができる。この場合、商品受け取り時に支払いのためのデータ(例えば、クレジットカードの番号や銀行の口座番号等)を端末に送信することで、キャッシュレスにて支払いを済ませることができる。
【0018】
また、本発明の携帯電話機を利用した情報通信システムは、携帯電話機とカーナビゲーション装置とが通信回線で接続されたシステムであって、前記カーナビゲーション装置は、設定された目的地やルートの周辺駐車場情報を検索して前記携帯電話機に送信し、前記携帯電話機は、前記カーナビゲーション装置から送信されてきた周辺駐車場情報に基づいて該当する駐車場のWebページにアクセスし、Webページ上で駐車場予約を行うことを特徴とする。
【0019】
これにより、ユーザは、車の進行ルート上の周辺や目的地の周辺に存在する駐車場の管理会社が提供するインターネット上のWebページから、携帯電話機を用いて駐車場情報(空き情報)を自動的に取得し、例えば駐車場の予約を行うことができる。そして、その駐車場に到着したときに、携帯電話機を駐車場入口の受け付けなどに設置されているレジ等の端末に向けることにより、例えば赤外線通信で駐車場の予約情報を端末に送信するようにしてもよい。これにより、ユーザは、目的地に到着してから空きのある駐車場を探す必要が無くなり、確実に駐車場を確保することができる。
【0020】
この場合、前記携帯電話機は、駐車場への入庫時に駐車場に設置されている端末から入庫時刻データを取得するとともに、駐車場からの出庫時にこの入庫時刻データを前記端末に送信し、前記端末は、受信した入庫時刻データとこの入庫時刻データの受信時刻とに基づいて駐車料金を計算するようにしてもよい。これにより、駐車券などを発券しなくても、駐車料金を清算してその駐車場から出ることができる。
【0021】
この場合、前記端末は、計算した駐車料金の情報を前記携帯電話機に送信し、前記携帯電話機は、駐車料金の支払い情報(例えば、クレジットカードの番号や銀行の口座番号等)を前記端末に送信するようにしてもよい。これにより、駐車料金の支払いをキャッシュレスにて済ませることができるとともに、駐車場からの出庫も速やかに行うことができる。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。
【0023】
<実施形態1>
図1は、本発明の携帯電話機を利用した情報通信システムの実施形態1の構成を示す説明図である。
【0024】
本実施形態1の情報通信システムは、携帯電話機11とカーナビゲーション装置12とが赤外線通信R1によって接続可能なシステムとなっている。そのため、携帯電話機11には、通常の機能の他に赤外線送受信部11aが内蔵されており、カーナビゲーション装置12には、通常の機能の他に赤外線送受信部12aが内蔵されている。また、カーナビゲーション装置12は、携帯電話機11から送信されてきた電話番号データに基づいてカーナビゲーションの目的地を設定する機能を備えた構成となっている。
【0025】
そして、目的地の電話番号データを携帯電話機11に予めメモリしておき、この携帯電話機11をカーナビゲーション装置12の近くに置くと、自動的に携帯電話機11からカーナビゲーション装置12へ赤外線通信R1によって電話番号データを送信するように構成しておく。
【0026】
このような構成としておくことにより、ユーザは、車に搭乗したときに、携帯電話機11をカーナビゲーション装置12の近くに置くだけでよい。これにより、カーナビゲーション装置12は、送信されてきた電話番号データに基づいて自動的に目的地を設定する。
【0027】
このように、ユーザは、車に搭乗したときに、ただ単に携帯電話機11をカーナビゲーション装置12の近くに置くだけで、カーナビゲーション装置12の目的地を設定できるので、極めて利便性に優れたシステムを構築することができる。
【0028】
なお、上記実施形態1では、携帯電話機11をカーナビゲーション装置12の近くに置くと、携帯電話機11からカーナビゲーション装置12に自動的に電話番号データを送信する構成としている。この構成を実現するためには、例えば、携帯電話機11から一定時間ごとに探査信号を出力し、この探査信号を受信したカーナビゲーション装置12が応答信号を出力するように構成する。そして、携帯電話機11がこの応答信号を受信すると、電話番号データを送信する構成とする。この後、カーナビゲーション装置12から受信を確認する確認信号を送信し、携帯電話機11がこの確認信号を受信することで、以後の探査信号の送信を停止するように構成すればよい。このような構成は、以下に示す実施形態2〜実施形態5においても同様に適用することが可能である。
【0029】
ただし、電話番号データは必ずしも自動送信する必要はなく、例えばユーザが車に搭乗したときに、携帯電話機11の図示しない送信ボタンを押すことによって、カーナビゲーション装置12に電話番号データを送信するようにしてもよい。このような構成は、以下に示す実施形態2〜実施形態5においても同様に適用することが可能である。
【0030】
<実施形態2>
図2は、本発明の携帯電話機を利用した情報通信システムの実施形態2の構成を示す説明図である。
【0031】
本実施形態2の情報通信システムは、携帯電話機21とカーナビゲーション装置22とが赤外線通信R2によって接続可能なシステムとなっている。そのため、携帯電話機21には、通常の機能の他に赤外線送受信部21aが内蔵されており、カーナビゲーション装置22には、通常の機能の他に赤外線送受信部22aが内蔵されている。
【0032】
また、携帯電話機21は、インターネット等の通信回線網Nを経由して任意の端末23にアクセスする機能を備えており、端末23のWebページから位置情報をダウンロードし、赤外線通信R2を介してカーナビゲーション装置22に位置情報を送信するようになっている。カーナビゲーション装置22は、携帯電話機21から送信されてきた位置情報に基づいてカーナビゲーションの目的地を設定する。
【0033】
このような構成としておくことにより、ユーザは、車に搭乗したときに、位置情報をすでにダウンロードしている携帯電話機21をカーナビゲーション装置12の近くに置くだけでよい。これにより、カーナビゲーション装置22は、送信されてきた携帯電話機21から送信されてきた位置情報に基づいて自動的に目的地を設定する。
【0034】
このように、ユーザは、車に搭乗したときに、ただ単に携帯電話機21をカーナビゲーション装置22の近くに置くだけで、カーナビゲーション装置22の目的地を設定できるので、極めて利便性に優れたシステムを構築することができる。
【0035】
<実施形態3>
図3は、本発明の携帯電話機を利用した情報通信システムの実施形態3の構成を示す説明図である。
【0036】
本実施形態3の情報通信システムは、携帯電話機31とカーナビゲーション装置32とが赤外線通信R3によって接続可能なシステムとなっている。そのため、携帯電話機31には、通常の機能の他に赤外線送受信部31aが内蔵されており、カーナビゲーション装置32には、通常の機能の他に赤外線送受信部32aが内蔵されている。
【0037】
また、カーナビゲーション装置32は、設定されたルートの周辺店舗情報を検索して携帯電話機31に送信する機能を備えている。
【0038】
携帯電話機31は、インターネット等の通信回線網Nを経由して任意の端末33にアクセスする機能を備えており、カーナビゲーション装置32から送信されてきた店舗情報に基づいて、該当する店舗に設置されている端末33のWebページに自動的にアクセスするようになっている。
【0039】
これにより、ユーザは、車の進行ルート上の周辺に存在する店舗が提供するインターネット上のWebページを、携帯電話機31を用いて自動的に取得することができる。
【0040】
この場合、携帯電話機31は、Webページからクーポン情報を取得し、その店舗に到着したときに、携帯電話機31を店舗の受け付けなどに設置されているレジ等の端末33の近くに持って行くと、赤外線通信R3によってクーポン情報を端末33に自動的に送信するようにしてもよい。この場合、端末33にも携帯電話機31との間で赤外線通信R3を行うための赤外線送受信部33aを内蔵(外付け等でも可)しておく必要がある。これにより、ユーザは、その店舗の特典を受けることができる。
【0041】
なお、上記実施形態3では、携帯電話機31を端末33の近くに置くと、携帯電話機31から端末33に自動的にクーポン情報を送信する構成としているが、この構成を実現するための方法については、上記実施形態1で説明した方法を採用することができる。
【0042】
ただし、クーポン情報は必ずしも自動送信する必要はなく、ユーザが携帯電話機31の図示しない送信ボタンを押すことによって、端末33にクーポン情報を送信するようにしてもよい。
【0043】
なお、携帯電話機と端末との間におけるこのような通信形態は、以下の実施形態4、実施形態5においても同様に適用可能である。
【0044】
<実施形態4>
図4は、本発明の携帯電話機を利用した情報通信システムの実施形態4の構成を示す説明図である。
【0045】
本実施形態4の情報通信システムは、携帯電話機41とカーナビゲーション装置42とが赤外線通信R4によって接続可能なシステムとなっている。そのため、携帯電話機41には、通常の機能の他に赤外線送受信部41aが内蔵されており、カーナビゲーション装置42には、通常の機能の他に赤外線送受信部42aが内蔵されている。
【0046】
また、カーナビゲーション装置42は、設定されたルートの周辺店舗情報を検索して携帯電話機41に送信する機能を備えている。
【0047】
携帯電話機41は、インターネット等の通信回線網Nを経由して任意の端末43にアクセスする機能を備えており、カーナビゲーション装置42から送信されてきた店舗情報に基づいて、該当する店舗に設置されている端末43のWebページに自動的にアクセスするようになっている。
【0048】
これにより、ユーザは、車の進行ルート上の周辺に存在する店舗が提供するインターネット上のWebページを、携帯電話機41を用いて自動的に取得することができる。
【0049】
このとき、例えば店舗が外食産業のファーストフード店等である場合には、携帯電話機41は、Webページからメニュー情報を取得するとともに、取得したメニュー情報を利用して予め注文したい商品を選んでおくことで、注文情報を作成する。この注文情報は、内部の図示しないメモリに一旦格納しておく。
【0050】
そして、車がその店舗の例えばドライブスルーの受付窓口の前に到着したときに、携帯電話機41をその受付窓口に設置されている端末43の近くに持って行くと、赤外線通信R4によって注文情報を端末43に自動的に送信するようにしてもよい。この場合、端末43にも携帯電話機41との間で赤外線通信R4を行うための赤外線送受信部43aを内蔵(外付け等でも可)しておく必要がある。これにより、ユーザは、その店舗での注文を速やかに行うことができる。
【0051】
この場合、商品受け取り時に支払いのためのデータ(例えば、クレジットカードの番号や銀行の口座番号等)を携帯電話機41から端末43に送信することで、キャッシュレスにて支払いを済ませることができる。
【0052】
<実施形態5>
図5は、本発明の携帯電話機を利用した情報通信システムの実施形態5の構成を示す説明図である。
【0053】
本実施形態5の情報通信システムは、携帯電話機51とカーナビゲーション装置52とが赤外線通信R5によって接続可能なシステムとなっている。そのため、携帯電話機51には、通常の機能の他に赤外線送受信部51aが内蔵されており、カーナビゲーション装置52には、通常の機能の他に赤外線送受信部52aが内蔵されている。
【0054】
また、カーナビゲーション装置52は、設定された目的地やルートの周辺駐車場情報を検索して携帯電話機51に送信する機能を備えている。
【0055】
携帯電話機51は、インターネット等の通信回線網Nを経由して任意の端末53にアクセスする機能を備えており、カーナビゲーション装置52から送信されてきた周辺駐車場情報に基づいて、該当する駐車場に設置されている端末53のWebページに自動的にアクセスするようになっている。
【0056】
これにより、ユーザは、車の目的地や進行ルート上の周辺に存在する駐車場情報(空き情報等)を、携帯電話機51を用いて自動的に取得し、例えば駐車場の予約を行うことができる。そして、その駐車場に到着したときに、携帯電話機51を駐車場入口の受け付けなどに設置されているレジ等の端末53に向けることにより、赤外線通信R5によって駐車場の予約情報を端末に送信するようにしてもよい。この場合、端末53にも携帯電話機41との間で赤外線通信R5を行うための赤外線送受信部53aを内蔵(外付け等でも可)しておく必要がある。これにより、ユーザは、目的地に到着してから空きのある駐車場を探す必要が無くなり、確実に駐車場を確保することができる。
【0057】
この場合、携帯電話機51は、駐車場への入庫時に駐車場に設置されている端末53から入庫時刻データを取得するとともに、駐車場からの出庫時にこの入庫時刻データを端末53に送信するようにしてもよい。端末53は、受信した入庫時刻データとこの入庫時刻データの受信時刻とに基づいて駐車料金を計算する。これにより、駐車券などを発券しなくても、駐車料金を清算してその駐車場から出ることができる。
【0058】
またこの場合、端末53は、計算した駐車料金の情報を携帯電話機51に送信し、携帯電話機51は、駐車料金の支払い情報(例えば、クレジットカードの番号や銀行の口座番号等)を端末53に送信するようにしてもよい。これにより、駐車料金の支払いをキャッシュレスにて済ませることができるとともに、駐車場からの出庫も速やかに行うことができる。
【0059】
なお、本発明の携帯電話機を利用した情報通信システムは、店舗、ファーストフード店、駐車場等といった上記各実施形態1〜5に係わる業務形態に限定されるものではなく、他の業務形態にも応用可能であり、例えば企業や公共施設の外来受付などにも適用できる。
【0060】
【発明の効果】
本発明の携帯電話機を利用した情報通信システムによれば、カーナビゲーション装置は、携帯電話機から送信されてきた電話番号データに基づいてカーナビゲーションの目的地を設定する構成とする。また、携帯電話機は、任意のWebページから位置情報をダウンロードしてカーナビゲーション装置に送信し、カーナビゲーション装置は、携帯電話機から送信されてきた位置情報に基づいてカーナビゲーションの目的地を設定する構成とする。このような構成とすることにより、ユーザは、車に搭乗したときに、ただ単に携帯電話機をカーナビゲーション装置の近くに置くだけで、カーナビゲーション装置の目的地を設定できるので、極めて利便性に優れたシステムを構築することができる。
【0061】
また、本発明の携帯電話機を利用した情報通信システムによれば、カーナビゲーション装置は、設定されたルートの周辺店舗情報を検索して携帯電話機に送信し、携帯電話機は、カーナビゲーション装置から送信されてきた店舗情報に基づいて該当する店舗のWebページにアクセスする構成としたので、ユーザは、車の進行ルート上の周辺に存在する店舗が提供するインターネット上のWebページを、携帯電話機を用いて自動的に取得することができる。
【0062】
この場合、携帯電話機は、Webページからクーポン情報を取得し、その店舗に到着したときに、携帯電話機を店舗の受け付けなどに設置されているレジ等の端末のそばに持って行き、例えば赤外線通信でクーポン情報を端末に送信するようにしてもよい。この場合には、ユーザはその店舗の特典を受けることができる。
【0063】
また、携帯電話機は、Webページからメニュー情報を取得するとともに、取得したメニュー情報を利用して、予め注文したい商品を選んでおくことで注文情報を作成し、その店舗に到着したときに、携帯電話機を店舗の受け付けなどに設置されているレジ等の端末のそばに持って行き、赤外線通信で注文情報を端末に送信するようにしてもよい。これにより、ユーザは、その店舗での注文を速やかに行うことができる。この場合、商品受け取り時に支払いのためのデータを端末に送信することで、キャッシュレスにて支払いを済ませることができる。
【0064】
また、本発明の携帯電話機を利用した情報通信システムによれば、カーナビゲーション装置は、設定された目的地やルートの周辺駐車場情報を検索して携帯電話機に送信し、携帯電話機は、カーナビゲーション装置から送信されてきた周辺駐車場情報に基づいて該当する駐車場のWebページにアクセスし、Webページ上で駐車場予約を行う構成とする。これにより、ユーザは、車の進行ルート上の周辺や目的地の周辺に存在する駐車場の管理会社が提供するインターネット上のWebページから、携帯電話機を用いて駐車場情報(空き情報)を自動的に取得し、駐車場の予約等を行うことができる。
【0065】
また、携帯電話機は、駐車場への入庫時に駐車場に設置されている端末から入庫時刻データを取得するとともに、駐車場からの出庫時にこの入庫時刻データを端末に送信し、端末は、受信した入庫時刻データとこの入庫時刻データの受信時刻とに基づいて駐車料金を計算するようにしてもよい。これにより、駐車券などを発券しなくても、駐車料金を清算してその駐車場から出ることができる。
【0066】
この場合、端末は、計算した駐車料金の情報を携帯電話機に送信し、携帯電話機は、駐車料金の支払い情報を端末に送信するようにしてもよい。これにより、駐車料金の支払いをキャッシュレスにて済ませることができるとともに、駐車場からの出庫も速やかに行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の携帯電話機を利用した情報通信システムの実施形態1の構成を示す説明図である。
【図2】本発明の携帯電話機を利用した情報通信システムの実施形態2の構成を示す説明図である。
【図3】本発明の携帯電話機を利用した情報通信システムの実施形態3の構成を示す説明図である。
【図4】本発明の携帯電話機を利用した情報通信システムの実施形態4の構成を示す説明図である。
【図5】本発明の携帯電話機を利用した情報通信システムの実施形態5の構成を示す説明図である。
【符号の説明】
11,21,31,41,51 携帯電話機
11a,21a,31a,41a,51a 赤外線送受信部
12,22,32,42,52 カーナビゲーション装置
12a,22a,32a,42a,52a 赤外線送受信部
23,33,43,53 端末
23a,33a,43a,53a 赤外線送受信部
R1,R2,R3,R4,R5 赤外線通信
N 通信回線網(インターネット等)
Claims (9)
- 携帯電話機とカーナビゲーション装置とが通信回線で接続された情報通信システムであって、
前記カーナビゲーション装置は、前記携帯電話機から送信されてきた電話番号データに基づいてカーナビゲーションの目的地を設定することを特徴とする携帯電話機を利用した情報通信システム。 - 携帯電話機とカーナビゲーション装置とが通信回線で接続された情報通信システムであって、
前記携帯電話機は、任意のWebページから位置情報をダウンロードして前記カーナビゲーション装置に送信し、前記カーナビゲーション装置は、前記携帯電話機から送信されてきた前記位置情報に基づいてカーナビゲーションの目的地を設定することを特徴とする携帯電話機を利用した情報通信システム。 - 携帯電話機とカーナビゲーション装置とが通信回線で接続された情報通信システムであって、
前記カーナビゲーション装置は、設定されたルートの周辺店舗情報を検索して前記携帯電話機に送信し、前記携帯電話機は、前記カーナビゲーション装置から送信されてきた店舗情報に基づいて該当する店舗のWebページにアクセスすることを特徴とする携帯電話機を利用した情報通信システム。 - 前記携帯電話機は、前記Webページからクーポン情報を取得し、前記店舗に設置されている端末との間で前記クーポン情報に関する通信を行うことを特徴とする請求項3に記載の携帯電話機を利用した情報通信システム。
- 前記携帯電話機は、前記Webページからメニュー情報を取得するとともに、取得したメニュー情報を利用して注文情報を作成し、前記店舗に設置されている端末に対して前記注文情報を送信することを特徴とする請求項3に記載の携帯電話機を利用した情報通信システム。
- 前記携帯電話機は、注文した商品を受け取った後、その支払い情報を前記端末に送信することを特徴とする請求項5に記載の携帯電話機を利用した情報通信システム。
- 携帯電話機とカーナビゲーション装置とが通信回線で接続された情報通信システムであって、
前記カーナビゲーション装置は、設定された目的地やルートの周辺駐車場情報を検索して前記携帯電話機に送信し、前記携帯電話機は、前記カーナビゲーション装置から送信されてきた周辺駐車場情報に基づいて該当する駐車場のWebページにアクセスし、Webページ上で駐車場予約を行うことを特徴とする携帯電話機を利用した情報通信システム。 - 前記携帯電話機は、駐車場への入庫時に駐車場に設置されている端末から入庫時刻データを取得するとともに、駐車場からの出庫時にこの入庫時刻データを前記端末に送信し、前記端末は、受信した入庫時刻データとこの入庫時刻データの受信時刻とに基づいて駐車料金を計算することを特徴とする請求項7に記載の携帯電話機を利用した情報通信システム。
- 前記端末は、計算した駐車料金の情報を前記携帯電話機に送信し、前記携帯電話機は、駐車料金の支払い情報を前記端末に送信することを特徴とする請求項8に記載の携帯電話機を利用した情報通信システム。
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