JP2000136936A - ナビゲーション装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 外部の情報網（例えばインターネット等）か
ら所望の施設に関連する情報を簡単に獲得することが可
能なナビゲーション装置を提供する。 【解決手段】 画面表示されたリストの中から、いずれ
かの施設が選択されると、選択された施設を中心とした
地図を画面表示する(S110〜S120)。この画面中に設定さ
れた「ＩＮＥＴ」キーが操作されると(S130-Y)、選択さ
れた施設の施設索引データ中にホームページアドレスが
記憶されていれば、プロバイダに電話をかけてインター
ネットに接続し、施設索引データから読み込んだホーム
ページアドレスを使用して、その施設に関する情報が得
られるホームページにアクセスし、その内容を画面表示
する(S140〜S160)。このため、インターネット上でキー
ワード等によるサーチを行わなくても、所望の施設に関
連する詳細な情報を簡単かつ効率よく獲得できる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、地図上で特定可能
な施設に関する施設情報を記憶し、該施設情報に基づい
て選択された施設を、経路案内の目的地として設定可能
なナビゲーション装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来より、ＣＤ−ＲＯＭ等の記憶媒体
に、官公庁，飲食店，公園等についての各種施設情報を
格納し、これら施設の位置を表示画面上の地図に表示さ
せたり、これらの施設の中から選択したものを目的地と
して設定し経路案内を行うナビゲーション装置が知られ
ている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかし、ＣＤ−ＲＯＭ
等の記憶媒体では記憶容量が限られているため、例えば
飲食店を選択する場合等、選択する施設を絞り込むのに
参考となる情報を充分に提供することができず、特に、
日替りランチのメニュー等、日々変化する動的な情報は
全く提供することができないという問題があった。

【０００４】これに対して、インターネットのホームペ
ージを画面上で見ることが可能なナビゲーション装置が
知られている。このようなナビゲーション装置では、所
望の施設に関する情報をインターネットを使用して調べ
ることができるが、一般に、ナビゲーション装置にて各
種指令を入力するための操作スイッチは、装置を小型化
するため非常に限られた数しか用意されておらず、キー
ワードを入力する等、所望の施設に関する情報をサーチ
するための作業が非常にわずらわしく、所望の情報を効
率よく獲得することができないという問題があった。

【０００５】そこで本発明は、上記問題点を解決するた
めに、外部の情報網（例えばインターネット等）から所
望の施設に関連する情報を簡単に獲得することが可能な
ナビゲーション装置を提供することを目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
になされた発明である請求項１記載のナビゲーション装
置では、施設情報記憶手段が、地図上で特定可能な施設
に関する施設情報を記憶しており、選択手段により、施
設情報記憶手段に記憶された施設情報に基づいて、いず
れかの施設が選択された場合、通信手段が無線回線を介
して外部の情報網との接続を行い、情報獲得手段が、通
信手段にて接続された情報網から、選択手段にて選択さ
れた施設に関する情報を獲得し、情報提供手段が、情報
獲得手段が獲得した情報についての情報提供を行う。

【０００７】従って、選択手段が選択する施設を順次切
り替えれば、様々な施設についての詳細な情報を情報網
から獲得できるため、使用者は、施設の内容を詳細に比
較検討して、最終的に気に入った施設を選択手段にて選
択し、その施設を経路案内の目的地として設定すること
ができる。

【０００８】このように、本発明のナビゲーション装置
によれば、情報獲得手段が、選択手段にて選択された施
設についての情報を獲得するようにされているので、所
望の施設に関連する情報を簡単かつ確実に得ることがで
きる。なお、情報提供手段は、獲得した情報を地図等を
表示するための表示画面に表示することにより情報提供
してもよいし、獲得した情報を音声にて情報提供しても
よい。

【０００９】ところで、請求項２記載のように、情報網
としては、例えばインターネットを用いることができ、
この場合、施設情報記憶手段には、施設毎に、その施設
に関する情報を提供しているホームページのアドレスを
格納する領域を設け、情報獲得手段は、施設情報記憶手
段に記憶されたホームページのアドレスに基づいて情報
網から情報を獲得するように構成すればよい。

【００１０】なお、通信手段により接続される情報網と
しては、インターネットに限らず、各種コンピュータネ
ットワークやＶＩＣＳシステム、カーナビ向け情報提供
サービス網（例えば「ＭＯＮＥＴ」）等に接続するよう
にしてもよい。これらの場合、施設情報記憶手段には、
各情報網に対応したアドレスを格納するようにすればよ
い。

【００１１】

【発明の実施の形態】以下に本発明の実施例を図面と共
に説明する。図１は、本発明が適用されたナビゲーショ
ン装置の全体構成を表すブロック図であり、図２は、本
発明の主要部である目的地選択処理に関連する構成のみ
抽出して示した概略ブロック図である。

【００１２】図１に示すように、本実施例のナビゲーシ
ョン装置１０は、車両の現在位置を検出する位置検出器
１２と、ＣＤ−ＲＯＭ等の記憶媒体に格納された地図デ
ータを入力するための地図データ入力器１４と、当該装
置１０への各種指令を入力するための操作スイッチ群１
６と、自動車電話や携帯電話を用いた無線電話回線を介
して発着信を行う通信装置１８と、図示しない電源によ
りバックアップされた外部メモリ２０と、地図や車両の
現在位置，その他の各種情報を表示するための表示装置
２２と、操作スイッチ群１６と同様の各種指令を入力可
能なリモートコントロール端末（以下、リモコンとい
う）２６からの信号を入力するリモコンセンサ２４と、
位置検出器１２，地図データ入力器１４，操作スイッチ
群１６，リモコン２６からの入力に応じて各種処理を実
行し、通信装置１８，外部メモリ２０，表示装置２２を
制御する制御回路２８とを備えている。

【００１３】ここで、位置検出器１２は、ＧＰＳ（Glob
al Positioning System） 用の人工衛星からの送信電波
をＧＰＳアンテナを介して受信し、車両の位置，方位，
速度等を検出するＧＰＳ受信機１２ａと、車両に加えら
れる回転運動の大きさを検出するジャイロスコープ１２
ｂと、車速センサや車輪センサ等からなり車両の走行距
離を検出するための距離センサ１２ｃと、地磁気に基づ
いて絶対方位を検出するための地磁気センサ１２ｄとを
備えている。そして、これら各センサ等１２ａ〜１２ｄ
は、各々が性質の異なる誤差を有しているため、互いに
補完しながら使用するように構成されている。なお、精
度によっては、上述したセンサ等１２ａ〜１２ｄの中の
一部のみを用いて構成してもよく、また、左右操舵輪の
回転差などから得られる車両のステアリング角を累積し
て方向を求めるセンサ等を用いてもよい。

【００１４】また、地図データ入力器１４は、道路の接
続を表した地図データ、位置検出精度向上のための所謂
マップマッチング用データ、後述する施設索引データ等
を含む各種データを入力するための装置であり、媒体と
しては、そのデータ量からＣＤ−ＲＯＭの他、ＤＶＤ−
ＲＯＭを用いるのが一般的であるが、メモリカード等を
用いてもよい。

【００１５】なお、施設索引データは、表示装置２２に
て表示される地図（以下、表示地図という）上に示され
る各種施設についてのデータが記録されたものであり、
図２に示すように、施設毎に、施設の電話番号を表す電
話番号データ、施設の表示地図上での位置を表す座標デ
ータ、施設の名称を表す施設名称データ、施設の種別を
表す属性データ等に加えて、インターネット上にその施
設に関する情報を提供するホームページが存在している
場合には、そのホームページアドレスが格納されてい
る。

【００１６】次に、操作スイッチ群１６は、表示装置２
２と一体に構成され表示画面上に設定されるタッチスイ
ッチもしくは表示装置２２の周囲に設けられたメカニカ
ルなキースイッチ等が用いられる。また次に、通信装置
１８は、図２に示すように、公衆電話網との接続が可能
な携帯電話又は自動車電話からなる無線電話装置１８ａ
と、制御回路２８からの指令に従って、無線電話装置１
８ａを介して決められた手順で外部情報網（本実施例で
はインターネット）との接続を行うと共に、制御回路２
８からのデータを無線電話装置１８ａを介して送信可能
な形態に符号化し、また無線電話装置１８ａを介して入
力されるデータを制御回路２８にて処理可能な形態に復
号化するモデム１８ｂとを備えている。

【００１７】次に、制御回路２８は、ＣＰＵ，ＲＯＭ，
ＲＡＭからなる周知のマイクロコンピュータを中心に構
成されており、位置検出器１２からの各検出信号に基づ
いた車両の現在位置、及び地図データ入力器１４を介し
て読み込んだ現在位置付近の地図等を表示画面上に表示
する処理や、地図データ入力器１４に格納された施設索
引データに基づき、操作スイッチ群１６やリモコン２６
の操作に従って目的地となる施設を選択する目的地選択
処理、現在位置から目的地までの最適な経路を自動的に
選択し、この選択された経路に従って案内を行う経路案
内処理等のいわゆるナビゲーション処理を実行する。

【００１８】なお、これらの処理を実行するため、制御
回路２８は、図２に示すように、操作スイッチ群１６及
びリモコンセンサ２４を介して入力される各種コマンド
を解釈するコマンド解釈部２８ａと、解釈されたコマン
ドが指示する内容に従って、施設索引データからデータ
を読み込むデータ読込部２８ｂと、モデム１８ｂを介し
て、予め指定されたプロバイダに電話をかけインターネ
ットとの接続を行うと共に、データ読込部２８ｂが施設
索引データから読み込んだホームページアドレスを使用
して、ホームページにアクセスするモデムデータ処理部
２８ｃと、データ読込部２８ｂ及びモデムデータ処理部
２８ｃから供給されるデータを適当な形式に編集して表
示装置２２に表示するデータ表示部２８ｄとを備えてお
り、これら各部２８ａ〜２８ｄもＣＰＵが実行する処理
として実現されている。

【００１９】ここで制御回路２８にて実行される目的地
選択処理の詳細を、図３に示すフローチャートに沿って
説明する。本処理は、操作スイッチ群１６或はリモコン
２６（リモコンセンサ２４）を介して目的地選択処理を
行う旨の指令が入力されると起動され、まず、Ｓ１１０
では、リスト表示選択処理を実行する。

【００２０】この処理では、図４（ａ）に示すように、
施設のジャンル（レストラン，ファーストフード，うど
ん・そば等）を表す施設ジャンル選択画面Ｇ１を表示装
置２２にて表示させ、操作スイッチ群１６（ここでは表
示画面上のタッチパネル）或はリモコン２６を介してい
ずれかのジャンルが選択されると（コマンド解釈部２８
ａ）、地図データ入力器１４に格納された施設索引デー
タを検索して（データ読込部２８ｂ）、選択されたジャ
ンルに対応する属性データを有し、且つ座標データが現
在位置から１Ｋｍ以内である施設を抽出し、その検索結
果として、図４（ｂ）に示すように、距離の近い順に抽
出された施設名称のリストを示す検索結果表示画面Ｇ２
を表示装置２２に表示する（データ表示部２８ｄ）。

【００２１】そして、この検索結果表示画面Ｇ２の表示
中に、操作スイッチ群１６或はリモコン２６を介してい
ずれかの施設が選択されると（コマンド解釈部２８
ａ）、Ｓ１２０に進み、地図データ入力器１４から選択
された施設付近の地図データを読み出し（データ読込部
２８ｂ）、選択された地図を中心とした地図を表す施設
地図表示画面Ｇ３を表示装置２２に表示する（データ表
示部２８ｄ）。

【００２２】続くＳ１３０では、施設地図表示画面Ｇ３
中の「ＩＮＥＴ」キーＫ１が操作されたか否かを判断し
（コマンド解釈部２８ａ）、肯定判定された場合には、
Ｓ１４０に移行して、Ｓ１１０にて選択された施設の施
設索引データ中にホームページアドレスが記憶されてい
るか否かを判断し、記憶されていなければ、その旨を表
示装置２２に表示した後、Ｓ１２０に戻る。

【００２３】一方、Ｓ１４０にて肯定判定されると、Ｓ
１５０に移行して、通信装置１８を介してインターネッ
トのプロバイダに電話をかけてインターネットに接続
し、続くＳ１６０では、施設索引データから読み込んだ
ホームページアドレスを使用して、その施設のホームペ
ージにアクセスし（モデムデータ処理部２８ｃ）、図４
（ｄ）に示すように、そのホームページの内容を表示す
るための画面であるインターネットブラウザ画面Ｇ４を
表示装置２２に表示する（データ表示部２８ｄ）。

【００２４】そして、このインターネットブラウザ画面
Ｇ４中の「戻る」キーＫ６が操作されると（コマンド解
釈部２８ａ）、Ｓ１２０に戻る。先のＳ１３０にて否定
判定された場合には、Ｓ１７０に移行し、施設地図表示
画面Ｇ３中の「目的地セット」キーＫ３が操作されたか
否かを判断し（コマンド解釈部２８ａ）、肯定判定され
た場合には、Ｓ１８０に移行し目的地設定処理を呼び出
して本処理を終了する。

【００２５】なお、目的地設定処理では、「目的地セッ
ト」キーＫ３が操作された時に、施設地図表示画面Ｇ３
の中心に表示されていた施設を経路案内の目的地として
設定し、経路計算等を行う。この経路計算として、例え
ば、ダイクストラ法等を用いることができる。但し、経
路計算法は周知のものであり、本発明の要旨とは関係が
ないので、その詳細についての説明は省略する。

【００２６】次に、先のＳ１７０にて否定判定された場
合には、Ｓ１９０に移行し、施設地図表示画面Ｇ３中の
その他のキーが操作されたか否かを判断し（コマンド解
釈部２８ａ）、否定判定された場合には、そのままＳ１
３０に戻り、一方、肯定判定された場合には、Ｓ２００
に移行して、操作されたキーに対応する処理を実行後、
Ｓ１３０に戻る。

【００２７】施設地図表示画面Ｇ３にて、例えば「通過
点セット」キーＫ４が操作された場合には、選択された
施設を通過点とするように、既に設定されている案内経
路の再設定を行い、また「地点登録」キーＫ５が操作さ
れた場合には、選択された施設をメモリ地点として登録
し、以後、メモリ地点の呼び出し操作により、その施設
を簡単に呼び出すことができるようになる。更に、施設
地図表示画面Ｇ３にて「戻る」キーＫ２が操作された場
合には、図３では明示されていないが、検索結果表示画
面Ｇ２に戻るようにされている。

【００２８】以上説明したように、本実施例のナビゲー
ション装置１０によれば、所望ジャンルの所望施設を選
択後、選択された施設が表示された施設地図表示画面Ｇ
３にて「ＩＮＥＴ」キーＫ１を操作するだけで、選択し
た施設のホームページアドレスが施設索引データに記憶
されているものについては、インターネット上でキーワ
ード等によるサーチを行わなくても、ホームページが自
動的に表示されるため、その施設に関連する詳細な情報
を簡単かつ効率よく獲得することができる。

【００２９】従って、施設を経路案内の目的地として選
択する際に、候補となる各施設についてより多くの情報
を得ることができ、より利用目的や好みに合った施設を
確実に選択することができる。以上、本発明の一実施例
について説明したが、本発明は上記実施例に限定される
ものではなく、様々な態様にて実施することができる。

【００３０】例えば、上記実施例では、表示装置２２に
より画面による情報提供のみを行っているが、スピーカ
を設けて音声による情報提供を行ってもよい。

【図面の簡単な説明】

【図１】 実施例のナビゲーション装置の全体構成を表
すブロック図である。

【図２】 施設索引データの内容、及び目的地選択処理
が利用する各種機能等を表すブロック図である。

【図３】 制御回路が実行する目的地選択処理の内容を
表すフローチャートである。

【図４】 目的地選択処理実行時に表示装置に表示され
る画面の様子を表す説明図である。

【符号の説明】

１０…ナビゲーション装置 １２…位置検出器 １
２ａ…ＧＰＳ受信機 １２ｂ…ジャイロスコープ １２ｃ…距離センサ １
２ｄ…地磁気センサ １４…地図データ入力器 １６…操作スイッチ群 １
８…通信装置 １８ａ…無線電話装置 １８ｂ…モデム ２
０…外部メモリ ２２…表示装置 ２４…リモコンセンサ ２６…リモートコントロール端末（リモコン） ２
８…制御回路 ２８ａ…コマンド解釈部 ２８ｂ…データ読込部 ２８ｃ…モデムデータ処理部 ２８ｄ…データ表示部

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 地図上で特定可能な施設に関する施設情
   報を記憶する施設情報記憶手段と、 該施設情報記憶手段に記憶された施設情報に基づいて、
   いずれかの施設を選択する選択手段と、 を備え、該選択手段にて選択された施設を、経路案内の
   目的地として設定可能なナビゲーション装置において、 無線回線を介して外部の情報網との接続を行う通信手段
   と、 該通信手段にて接続された情報網から、前記選択手段に
   て選択された施設に関する情報を獲得する情報獲得手段
   と、 該情報獲得手段が獲得した情報についての情報提供を行
   う情報提供手段と、 を設けたことを特徴とするナビゲーション装置。
2. 【請求項２】 前記情報網はインターネットであり、 前記施設情報記憶手段には、前記施設毎に、該施設に関
   する情報を提供しているホームページのアドレスを格納
   する領域が設けられ、 前記情報獲得手段は、前記施設情報記憶手段に記憶され
   たホームページのアドレスに基づいて前記情報網から情
   報を獲得することを特徴とする請求項１記載のナビゲー
   ション装置。