JP2004291445A - 表面処理アルミニウム材及びその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】最外層として塗膜層を有する表面処理アルミニウム材であり、上記アルミニウム材の表面硬度が鉛筆硬度4H以上であって、上記塗膜層が、ガラス転移温度50〜150℃、水酸基価10〜150mgKOH/g、数平均分子量1,000〜150,000のアクリル樹脂を主成分として含有する有機塗料、又は、上記アクリル樹脂とオルガノポリシロキサンとを反応させて得られたシリコーンアクリル系樹脂を主成分として含有する有機無機複合塗料を塗布し、焼付乾燥して得られ、その表面硬度が鉛筆硬度4H以上である、表面処理アルミニウム材であり、また、その製造方法である。
【選択図】 なし
Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、アルミニウム又はアルミニウム合金からなるアルミニウム材の表面にその最外層として塗膜層を有する表面処理アルミニウム材及びその製造方法並びにこの表面処理アルミニウム材を用いて形成された鉄道車両用内装材に関する。
【0002】
【従来の技術】
【特許文献1】特開2002−69,669号公報
【特許文献2】特開2002−69,694号公報
【特許文献3】特開2002−69,695号公報
【0003】
アルミニウム材は、優れた耐食性や加工性を有することから、押出形材や板材等として鉄道車両内装、建物の窓や玄関建具等の建物の内外装、ビル外壁や内装等の各種建築部材、道路資材、各種キャビネット、冷凍車コンテナ内外装、冷凍ショーケース、各種家電製品、各種日用品等極めて多岐に亘って利用されている。
【0004】
このようなアルミニウム材の押出形材や板材は、一般に、その表面に陽極酸化処理を施して陽極酸化皮膜層を形成したり、更にその上にアクリル電着塗装を施して複合皮膜層を形成したり、また、表面に化成処理を施して化成皮膜層を形成し、その後に通常の塗装を施して塗膜層を形成した表面処理アルミニウム材として使用されている。
【0005】
ところで、これら表面に陽極酸化皮膜層や塗膜層が形成されたアルミニウム材は、長期に亘って美観と優れた耐食性を発揮するが、アルミニウム材が他の金属に比べて柔らかく、このアルミニウム材を表面処理して形成された陽極酸化皮膜層や塗膜層、特に最外層を形成する塗膜層は、その塗膜硬度や耐衝撃性等の物性において不足する場合があり、そのため、摺動部や人の出入りの激しい部位では、アルミニウム材表面の塗膜層が傷付き易く、また、塗膜割れし易く、長期間に亘って美観を維持し続けるのが困難であるという問題があった。
【0006】
また、仮に表面に塗膜硬度の高い塗膜層を有するアルミニウム材が得られたとしても、一般に塗膜層はその塗膜硬度が高くなるにつれて塗膜密着性や耐衝撃性が低下する傾向にあり、高い塗膜硬度と優れた塗膜密着性及び耐衝撃性とを同時に満足する塗膜層を得るのは極めて困難であり、これまでは用途等に応じてそのいずれか一方の性能をある程度犠牲にせざるを得ないという問題があった。
【0007】
そこで、本発明者らは、これらアルミニウム材における特有の問題を解決するため、最外層として塗膜層を有する表面処理アルミニウム材について、そのアルミニウム材の表面を素地の硬度に応じた表面粗さRzを有する粗面化表面としたり、また、アルミニウム材の表面を素地の硬度に応じた膜厚の陽極酸化皮膜層を形成したり、更には、アルミニウム材の表面の一部又は全部に表面粗さRz3〜70μmの粗面化表面を形成し、この粗面化表面を含むアルミニウム材の全面に素地の硬度に応じた膜厚の陽極酸化皮膜層を形成した表面処理アルミニウム材を提案した(特開2002−69,669号、特開2002−69,694号及び特開2002−69,695号の各公報)。
【0008】
しかしながら、このような表面処理アルミニウム材においても、アルミニウム材の厚さが2.0mmより薄くなると、素地の硬度の高い鋼板材等の他の金属材とは異なり、耐衝撃試験においてこのアルミニウム材の変形量が大きくなり、最外層の塗膜層に割れや剥離が不可避的に発生するという問題点があった。
【0009】
【発明が解決すべき課題】
そこで、本発明者等は、仮に厚さが2.0mm以下のアルミニウム材であっても、優れた加工性及び耐食性だけでなく、互いに相反する性能の塗膜硬度と塗膜密着性及び耐衝撃性において共に優れた性能を発揮する表面処理アルミニウム材について鋭意研究した結果、表面硬度が鉛筆硬度4H以上のアルミニウム材の表面に特定の塗料を塗装し、焼付乾燥して最外層の塗膜層とすることにより、この塗膜層の塗膜硬度が鉛筆硬度4H以上であって優れた塗膜密着性及び耐衝撃性を発揮することを見出し、本発明を完成した。
【0010】
従って、本発明の目的は、アルミニウム又はアルミニウム合金からなるアルミニウム材の表面に、たとえこのアルミニウム材の厚さが2.0mm以下という薄いものであっても、最外層として、単に塗膜硬度が高いというだけでなく、優れた塗膜密着性及び耐衝撃性をも発揮する塗膜層を有し、これによって加工性、耐食性、塗膜硬度、塗膜密着性及び耐衝撃性において優れた性能を発揮する表面処理アルミニウム材を提供することにある。
【0011】
また、本発明の他の目的は、たとえアルミニウム材の厚さが2.0mm以下という薄いものであっても、このアルミニウム材の表面に高い塗膜硬度と優れた塗膜密着性及び耐衝撃性とを有する塗膜層を形成することができ、これによって加工性、耐食性、塗膜硬度、塗膜密着性及び耐衝撃性において優れた性能を発揮する表面処理アルミニウム材を製造することができる表面処理アルミニウム材の製造方法を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
すなわち、本発明は、アルミニウム又はアルミニウム合金からなるアルミニウム材の表面に最外層として塗膜層を有する表面処理アルミニウム材であり、上記アルミニウム材の表面硬度が鉛筆硬度4H以上であって、上記塗膜層が、ガラス転移温度50〜150℃、水酸基価10〜150mgKOH/g、数平均分子量1,000〜150,000のアクリル樹脂を主成分として含有する有機塗料、又は、上記アクリル樹脂とオルガノポリシロキサンとを反応させて得られたシリコーンアクリル系樹脂を主成分として含有する有機無機複合塗料を塗布した後に焼付乾燥することにより得られ、その表面硬度が鉛筆硬度4H以上である、表面処理アルミニウム材を提供することにある。
【0013】
また、本発明は、アルミニウム又はアルミニウム合金からなり、鉛筆硬度4H以上のアルミニウム材の表面に、焼付乾燥により鉛筆硬度4H以上の塗膜層が得られる塗料を塗布し、次いで焼付乾燥して塗膜層を形成せしめる、表面処理アルミニウム材の製造方法である。
更に、本発明は、上記表面処理アルミニウム材で形成された鉄道車両用内装材である。
【0014】
本発明において、アルミニウム材としては、アルミニウム又はアルミニウム合金の押出形材や、圧延加工された厚肉又は薄肉の板材、鍛造材、鋳物材、ダイカスト材、又はこれらの材料に適宜プレス、曲げ、穴あけ、絞り、溶接、接着等の加工を施して得られた加工材等が使用される。さらに具体的には、鉄道車両内装材で使われる壁材、床材、天井材、パネル材、仕切り板、窓枠等や電子機器等で使用される筐体、パネル、ディスプレー、カバー等が使用される。また、上記アルミニウム材の表面は、平坦面に限らず、湾曲面又は球状面も含まれ、かつ適宜のコーナー線を介して連続する複数の平坦面及び/又は湾曲(球状)面の組合せも含まれる。更に、加工されたアルミニウム材については、その表となる面が片面である場合と両面である場合とがあり、従って、アルミニウム材の表面については片面の場合と両面の場合とが含まれる。
【0015】
そして、本発明の表面処理アルミニウム材の素地を構成するアルミニウム材についても、必ずしも1種のアルミニウム材である必要はなく、表面処理アルミニウム材の用途等に応じて、例えばプレス成形した板材と形材とを組み合わせて作られた窓枠の化粧カバー等のように、2種以上の複数のアルミニウム材を組み合わせて構成されたものでもよい。
【0016】
本発明の表面処理アルミニウム材において、使用するアルミニウム材については、その表面硬度(JIS K5400−1990)が鉛筆硬度4H以上、好ましくは6H以上であれば、無処理のアルミニウム材であっても、また、表面に陽極酸化処理を施して陽極酸化皮膜を形成せしめたものであっても、更に、表面の一部又は全部に粗面化処理を施したものでも、更にまた、この表面の一部又は全部に粗面化処理を施した後に表面全面に陽極酸化処理を施して陽極酸化皮膜を形成せしめたものであってもよい。
【0017】
アルミニウム材が陽極酸化皮膜を有するものである場合、その膜厚については0.1μm以上15μm以下、好ましくは1μm以上12μm以下であるのがよく、この陽極酸化皮膜の膜厚が0.1μm未満であると、陽極酸化処理の際に膜厚コントロールが難しく、また、15μmを超えると経済的でない。
【0018】
また、アルミニウム材が粗面化処理により形成された粗面化表面を有する場合、表面粗さ(JIS B0601−1994;十点平均粗さ)Rzについては3μm以上70μm以下、好ましくは5μm以上50μm以下であるのがよく、この表面粗さRzが3μm未満であると、アルミニウム材の表面硬度が鉛筆硬度4Hに達しない場合があり、また、70μmを超えるとアルミニウム材の表面の外観が悪くなる場合がある。
【0019】
更に、アルミニウム材が粗面化処理後に陽極酸化処理される場合においても、粗面化処理時の表面粗さRzについては3μm以上70μm以下、好ましくは5μm以上50μm以下であり、また、陽極酸化皮膜の膜厚については0.1μm以上15μm以下、好ましくは1μm以上12μm以下であるのがよい。
【0020】
本発明において、使用するアルミニウム材の厚さについては、特に制限されるものではないが、本発明の表面処理アルミニウム材は厚さが2.0mm以下、好ましくは0.3mm以上2.0mm以下である場合に顕著な作用効果を奏するものである。
【0021】
また、本発明で使用するアルミニウム材については、その表面に塗膜層を形成せしめる前に、あるいは、その表面に粗面化処理や陽極酸化処理を施す前に、必要により脱脂処理や化成処理等の前処理をしてもよく、この際の脱脂処理としては、例えば、市販の脱脂剤や、酸やアルカリで処理することができ、また、化成処理としては、例えばアルカリ−クロメート系、クロメート系、燐酸−クロメート系、ノンクロム系、塗布型等の処理剤等を用いて行うことができる。
【0022】
上記粗面化処理の具体的な方法としては、例えば、アルミナ等のセラミックス、砂、金属、プラスチック、ガラス、植物種子等の粒子を用いるブラスト処理、例えば酸やアルカリ等のエッチング液を用いるエッチング処理、例えば少なくとも一方のロール表面が粗面化された一対の圧延ロールを用いてこの粗面化表面を基材表面に転写させるエンボスロール圧延処理等の種々の方法を挙げることができる。
【0023】
また、陽極酸化処理としては、酸性浴の建浴に硫酸、シュウ酸、クロム酸、ホウ酸等を用いる公知の方法が適用可能であり、また、低温で高い電解電圧を付与して皮膜の溶解を抑えた硬質アルマイト処理も適用することができる。
【0024】
更に、上記陽極酸化皮膜については、この皮膜が、厚さ方向に沿って細径の通電孔が多数内包された多孔性であるため、陽極酸化皮膜が形成された後直ちに、公知の方法で封孔処理を行って通電孔を封孔してもよい。また、上記陽極酸化皮膜はその表面に着色が施されたものであってもよく、この着色が施された陽極酸化皮膜としては、例えば陽極酸化皮膜が電解着色された電解着色陽極酸化皮膜等が挙げられる。
【0025】
本発明において、上記アルミニウム材の表面には塗料が塗布され、次いで焼付乾燥して最外層を構成する塗膜層が形成される。
この塗膜層を形成する塗料については、ガラス転移温度50〜150℃、水酸基価10〜150mgKOH/g、数平均分子量1,000〜150,000のアクリル樹脂を主成分として含有する有機塗料、又は、上記アクリル樹脂とオルガノポリシロキサンとを反応させて得られたシリコーンアクリル系樹脂を主成分として含有する有機無機複合塗料が適用可能であり、最外装の塗膜硬度が鉛筆硬度4H以上の塗膜層を得られるものであることが必要である。
【0026】
有機塗料としては、ガラス転移温度50〜150℃、水酸基価10〜150mgKOH/g、数平均分子量1,000〜150,000のアクリル樹脂を主成分として含有する。
上記アクリル樹脂としては、α、β−不飽和若しくはそのエステル等のモノマーを重合反応して得られる。
このα、β−不飽和酸又はそのエステルとしては、アクリル酸、メタクリル酸、及びそれらのメチルエステル、エチルエステル、ブチルエステル、ステアリルエステル、2−エチルへキシルエステル、2−ヒドロキシエチルエステル、3−ヒドロキシプロピルエステル等を挙げることができる。
【0027】
また、上記α、β−不飽和酸又はそのエステルと共重合させることのできるコモノマーとしては、マレイン酸、イタコン酸、フマル酸、スチレン、α−メチルスチレン、酢酸ビニル、プロピオンサンビニル等を挙げることができる。
なお、上記のアクリル酸又はアクリル酸エステル系重合体が共重合体である場合には、全共重合体中に占めるアクリル酸、メタクリル酸又はそのエステルの割合は、通常は、10〜75モル%、好ましくは25〜60モル%である。
【0028】
上記アクリル樹脂は、ガラス転移温度50℃以上150℃以下、好ましくは、70℃以上120℃以下である。ガラス転移温度が50℃以下では、鉛筆硬度が低下し、逆にガラス転移温度が150℃を超えると加工性に於いて塗膜にクラックが発生する等の不具合が生じるため好ましくない。
また、このアクリル樹脂の水酸基価は10mgKOH/g以上150mgKOH/g以下、好ましくは30mgKOH/g以上100mgKOH/g以下である。
更に、このアクリル樹脂の数平均分子量としては、1,000以上150,000以下、好ましくは5,000以上100,000以下である。
【0029】
本発明に使用される最外層の塗膜層としては、上記説明した有機塗料又は、上記説明したアクリル樹脂とオルガノポリシロキサンとを反応させて得られたシリコーンアクリル系樹脂を主成分として含有する有機無機複合塗料が挙げられる。
このオルガノポリシロキサンとしては、OH官能基を有する線状重合体が好ましく、例えば、下記の化学式で表される化合物を挙げることができる。
HO−Si(R)2−O−[Si(R)2−O]n−Si(R)2−OH
(但し、式中、Rはメチル基であるか、水素元素とメチル基との混合物であるか、又はそれらのメチル基の一部がエチル基、ビニル基又はフェニル基で置換されているものであり、nは10〜5,000の整数である。)
上記の化学式において、Rの50〜100モル%がメチル基で、0〜50モル%が水素原子であるオルガノポリシロキサンが好ましく、そのメチル基の80モル%までがエチル基、ビニル基又はフェニル基で置換されていてもよい。
【0030】
シリコーンアクリル系樹脂としては、上記アクリル樹脂と上記オルガノポリシロキサンとを反応させることにより調整したブロック重合体又はグラフト重合体が好ましい。
本発明の最外層としての塗料組成物は、そのままで、あるいは必要に応じ、着色顔料、フィラー、溶剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、流動調整剤等の添加剤を配合することができる。
【0031】
この最外層を構成する塗膜層の膜厚については、通常5μm以上80μm以下、好ましくは5μm以上60μm以下であるのがよく、この塗膜層の膜厚が5μm未満であると4H以上の塗膜硬度が得られず、また、塗膜層の厚さが80μmを超えると耐衝撃性が低下する。
【0032】
上記アルミニウム材の表面に最外層を構成する塗膜層を設けるための塗装方法については、特に制限はなく、例えばスプレー塗装や刷毛塗り塗装等の公知の方法によって行うことができる。
【0033】
また、本発明においては、上記アルミニウム材とその表面に形成される塗膜層との間に下塗り塗膜層を設けてもよく、この下塗り塗膜層を形成するための下塗り塗料としては、例えば、エポキシ樹脂系塗料、ポリエステル樹脂系塗料又はウレタン樹脂系塗料等の一般に公知の塗料を例示することができる。
【0034】
そして、この下塗り塗料の塗装方法については、上記のスプレー塗装や刷毛塗り塗装等の他に、例えば電着塗装、プレコート塗装等の公知の方法によって行うことができる。
また。最外層を構成する塗膜層をこの下塗り塗膜層の上に設ける場合には、アルミニウム材の表面に下塗り塗料を塗布した後、ウエット状態のまま、又は、常温乾燥の後、若しくは焼き付け乾燥の後、最外層の塗膜層を形成する塗料を塗布し、焼付乾燥する。
なお、本発明において、最外層の塗膜層は、単一層構造であってもよいが、二層以上の多層構造であってもよい。
【0035】
本発明の表面処理アルミニウム材は、そのアルミニウム材の厚さが2.0mm以下であっても、その最外層を形成する塗膜層は、少なくともその塗膜硬度が鉛筆硬度4H以上の値を示すと同時に、優れた塗膜密着性及び耐衝撃性を発揮する。
【0036】
そして、この表面処理アルミニウム材は、軽量化と耐衝撃性とが要求される多くの用途、例えば鉄道車両内装、建物の窓や玄関建具等の建物の内外装、ビル外壁や内装等の各種建築部材、道路資材、各種キャビネット、冷凍車コンテナ内外装、冷凍ショーケース、各種家電製品、各種日用品等に用いられるものであるが、特に鉄道車両用内装材としての用途に好適に用いることができる。
【0037】
【発明の実施の形態】
以下、実施例及び比較例に基づいて、本発明の好適な実施の形態を具体的に説明する。
【0038】
実施例1〜18及び比較例1〜11
表1に示す各種のJISアルミニウム合金からなり、200mm×300mmの大きさのアルミニウム片を用意し、また、塗料成分としてアクリル樹脂(三菱レイヨン社製商品名:ダイヤナールAR5708;ガラス転移温度Tg:55℃;数平均分子量Mn:29,000;水酸基価:80;酸価:5.2;加熱算分(NV):53%)、メラミン樹脂(三井東圧化学社製商品名:ユーバン20SE60)、酸化チタン、メタリック顔料(東洋アルミニウム社製商品名:アルペースト7620NS;加熱算分(NV):70%)、1液型有機無機複合コーティング剤(常盤電機社製商品名:FJ801Z;成分:ポリイソシアネート、コロイダルシリカ、キシロール;固形分:35wt%;外観:透明液状)、試作アクリル系樹脂(試作ワニスHTG−318;ガラス転移温度Tg:153℃;数平均分子量Mn:25,000;水酸基価:2以下)、及びキシレンを用い、最外層となる塗膜層を形成するための表1に示す塗料A〜Gとして、下記の組成のものを用いた。
【0039】
〔塗料A〕
アクリル樹脂(ダイヤナールAR5708) 50重量部
メラミン樹脂(ユーバン20SE60) 5重量部
酸化チタン 20重量部
キシレン 25重量部
【0040】
〔塗料B〕
アクリル樹脂(ダイヤナールAR5708) 80重量部
メラミン樹脂(ユーバン20SE60) 8重量部
キシレン 12重量部
【0041】
〔塗料C〕
アクリル樹脂(ダイヤナールAR5708) 70重量部
メラミン樹脂(ユーバン20SE60) 7重量部
メタリック顔料(アルペースト7620NS) 10重量部
キシレン 13重量部
【0042】
〔塗料D〕
有機無機複合コーティング剤(FJ801Z) 70重量部
酸化チタン 20重量部
キシレン 10重量部
【0043】
〔塗料E〕
有機無機複合コーティング剤(FJ801Z) 90重量部
キシレン 10重量部
【0044】
〔塗料F〕
試作アクリル系樹脂(試作ワニスHTG−318) 50重量部
メラミン樹脂(ユーバン20SE60) 5重量部
酸化チタン 20重量部
キシレン 25重量部
【0045】
〔塗料G〕
試作アクリル系樹脂(試作ワニスHTG−318) 80重量部
メラミン樹脂(ユーバン20SE60) 8重量部
キシレン 12重量部
【0046】
各実施例1〜18及び比較例1〜11において、以下の処理を施した。
〔実施例1、2、13、15及び比較例1、5、6、9〕
2%−脱脂液(日本ペイント社製商品名:サーフクリーナー155)に1分間浸漬した後、水洗し、乾燥した。
【0047】
〔実施例3〜5、7、12、16及び比較例3、10〕
硫酸濃度160g/Lの電解液を用い、温度23℃及び電流密度1.5A/dm2の条件で電解する陽極酸化処理を施し、表1に示す膜厚の陽極酸化皮膜を設けた。
【0048】
〔実施例6、10、17及び比較例11〕
先ず、平均粒径50〜800μmのアルミナ粒子を用い、ショットブラスト処理を施し、各アルミニウム片の表面に表1に示す表面粗さ(Rz)を持つ粗面化表面を設け、次いで、上記の2%−脱脂液に1分間浸漬した後、水洗し、乾燥した。
【0049】
〔実施例8、9、11、14、18及び比較例2、4、7、8〕
先ず、各アルミニウム片の表面に対し、上記と同様のショットブラスト処理を施し、表1に示す表面粗さ(Rz)を持つ粗面化表面を設け、次いで、上記と同様の陽極酸化処理を施し、表1に示す膜厚の陽極酸化皮膜を設けた。
【0050】
以上のようにして調製されたアルミニウム片の表面に、塗料を塗布し、次いで180℃、20分の条件で焼付乾燥を行うことにより、塗膜硬度が鉛筆硬度で4H以上である塗膜層を形成させた表面処理アルミニウム材を得た。
【0051】
〔塗装方法〕
上記実施例2、4〜8、10、12、13、15、16及び17並びに比較例1では、先ず、上記アルミニウム片に、エポキシ系プライマーをスプレー塗装により膜厚5μmとなるように塗装し、180℃、10分の条件で焼付処理を行い、次いで、その上にスプレー塗装により表1に示す塗料を塗布し、180℃、20分の条件で焼付乾燥を行い、最外層として表1に示す膜厚の塗膜層を有する試験片を調製した。
【0052】
また、実施例1、3、9、11、14及び18並びに比較例2では、上記アルミニウム片に、表1に示す塗料をスプレー塗装により塗布し、180℃20分の条件で焼付乾燥を行ない、最外層として表1に示す膜厚の塗膜層を有する試験片を調製した。
【0053】
更に、比較例3〜7では、上記アルミニウム片に表1に示すセラミック系の有機・無機複合塗料をスプレー塗装により塗布し、190℃、30分の条件で焼付乾燥を行ない、最外層として表1に示す膜厚の塗膜層を有する試験片を調製した。
また、比較例8〜11では、上記アルミニウム片に表1に示すアクリル系塗料をスプレー塗装により塗布し、180℃、30分の条件で焼付乾燥を行ない、最外層として表1に示す膜厚の塗膜層を有する試験片を調製した。
【0054】
以上の実施例1〜18及び比較例1〜11の各試験片について、表面の塗膜層の塗膜硬度を鉛筆引っかき値(JIS K5400−1990に準拠)により測定すると共に、塗膜の耐衝撃性をデュポン衝撃試験法(JIS K5400−1990に準拠)により測定した。この際の衝撃荷重は500g(撃ち型及び受け台半径6.35±0.03mm)であり、落下高さは50cmである。耐衝撃性の判定基準は、衝撃による変形で、○:割れ・剥がれを認めない、×:割れ・剥がれが生じた、の2段階で評価した。
【0055】
更に、上記の結果から表面処理アルミニウム材の総合評価を行い、塗膜硬度が4H以上であって、かつ、耐衝撃性が○と評価されたものを○:良好と評価し、1項目でも上記の基準を満たさないものを×:不良と判定した。結果を表1に示す。
【0056】
【表1】
【0057】
【発明の効果】
本発明の表面処理アルミニウム材は、仮にそのアルミニウム材の厚さが2.0mm以下であっても、優れた加工性及び耐食性だけでなく、互いに相反する性能の塗膜硬度と塗膜密着性及び耐衝撃性において共に優れた性能を発揮するものであり、軽量化と耐衝撃性とが要求される多くの用途、特に鉄道車両用内装材の用途に好適に使用できる。
Claims (11)
- アルミニウム又はアルミニウム合金からなるアルミニウム材の表面に最外層として塗膜層を有する表面処理アルミニウム材であり、上記アルミニウム材の表面硬度が鉛筆硬度4H以上であって、上記塗膜層が、ガラス転移温度50〜150℃、水酸基価10〜150mgKOH/g、数平均分子量1,000〜150,000のアクリル樹脂を主成分として含有する有機塗料、又は、上記アクリル樹脂とオルガノポリシロキサンとを反応させて得られたシリコーンアクリル系樹脂を主成分として含有する有機無機複合塗料を塗布し、焼付乾燥して得られ、その表面硬度が鉛筆硬度4H以上であることを特徴とする表面処理アルミニウム材。
- アルミニウム材は、その表面に膜厚0.1〜15μmの陽極酸化皮膜が形成されている請求項1に記載の表面処理アルミニウム材。
- アルミニウム材は、その表面の一部又は全面に表面粗さRz3〜70μmの粗面化表面が形成されている請求項1に記載の表面処理アルミニウム材。
- アルミニウム材は、その表面の一部又は全面に表面粗さRz3〜70μmの粗面化表面が形成され、更にこの粗面化表面を含む表面全面に膜厚0.1〜15μmの陽極酸化皮膜が形成されている請求項2に記載の表面処理アルミニウム材。
- アルミニウム材と最外層の塗膜層との間には、エポキシ樹脂、ポリエステル樹脂又はウレタン樹脂のうち1種、若しくは各々2種以上を組み合わせた樹脂系を主体とする下塗り塗膜層が設けられている請求項1〜4のいずれかに記載の表面処理アルミニウム材。
- アルミニウム材は、その厚さ2mm以下の板材である請求項1〜5のいずれかに記載の表面処理アルミニウム材。
- アルミニウム又はアルミニウム合金からなり、鉛筆硬度4H以上のアルミニウム材の表面に、焼付乾燥により高硬度(鉛筆硬度で4H以上)塗膜を形成する塗料を塗布し、次いで焼付乾燥して塗膜層を形成せしめることを特徴とする表面処理アルミニウム材の製造方法。
- アルミニウム材は、その表面に膜厚0.1〜15μmの陽極酸化皮膜が形成されている請求項7に記載の表面処理アルミニウム材の製造方法。
- アルミニウム材は、その表面の一部又は全面に表面粗さRz3〜70μmの粗面化表面が形成されている請求項7に記載の表面処理アルミニウム材の製造方法。
- アルミニウム材は、その表面の一部又は全面に表面粗さRz3〜70μmの粗面化表面が形成され、更にこの粗面化表面を含む表面全面に膜厚0.1〜15μmの陽極酸化皮膜が形成されている請求項9に記載の表面処理アルミニウム材の製造方法。
- 請求項1〜6に記載の表面処理アルミニウム材で形成されていることを特徴とする鉄道車両用内装材。
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