JP2004287256A - ストロボ内蔵カメラ - Google Patents

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JP2004287256A JP2003081238A JP2003081238A JP2004287256A JP 2004287256 A JP2004287256 A JP 2004287256A JP 2003081238 A JP2003081238 A JP 2003081238A JP 2003081238 A JP2003081238 A JP 2003081238A JP 2004287256 A JP2004287256 A JP 2004287256A
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Kenji Yamane
健二 山根
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Fuji Photo Optical Co Ltd
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Abstract

【課題】鏡筒駆動に連動するストロボのポップアップ動作及び収納動作で使用されるストロークを効率良く得る。
【解決手段】スライド自在のレンズバリア3に、連動レバー34を設ける。レンズバリア3を全開にして、連動レバー34が回動させると、連動レバー34の端面35aに、係止レバー30の先端が乗り上がる。これにより、第1接続用突起24と第2接続用突起33の係合が解除され、ストロボ発光部16は、圧縮バネ25の付勢力によって、モータ20から出力される動力の影響を受けることなく、収納位置から突出位置にまで移動するので、ストロボ発光部16をポップアップさせるだけのストロークを十分に確保することが可能となる。
【選択図】 図5

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ストロボ発光部を有するカメラに関し、さらに詳しくは、ストロボ発光部を、撮影レンズ鏡筒の沈胴及び繰り出し動作に連動して、収納位置と発光位置との間で移動させることができるストロボ内蔵カメラに関する。
【0002】
【従来の技術】
ストロボが内蔵されているカメラの中には、撮影レンズ鏡筒の沈胴、及び繰り出し動作に連動して、ストロボ発光部の収納及び突出を行なうカメラがある(特許文献1参照。)。この種のカメラでは、ストロボ発光部を移動させる駆動力に、撮影レンズ鏡筒を沈胴及び繰り出しする駆動源が兼用されている。カメラの電源が投入されて撮影レンズ鏡筒が沈胴位置から繰り出されると、これに連動してストロボ発光部が収納位置から発光位置に移動する。また、カメラの電源が切られて撮影レンズ鏡筒が沈胴されると、ストロボ発光部が発光位置から収納位置に移動する。
【0003】
更に、ズームレンズを備えたカメラでは、撮影レンズ鏡筒が沈胴位置と電源投入時の初期位置となるワイド位置との間にある区間でだけ、駆動源とストロボ発光部とを連動させ、撮影レンズ鏡筒がワイド位置からテレ位置にある間は、駆動源とストロボ発光部との連動を断ち切るようにしている。
【0004】
【特許文献1】
特開2000−347250号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、小型化が進む最近のカメラ、特にワイド撮影系のカメラでは、撮影レンズ鏡筒のワイド位置からテレ位置にかけてのストロークに対し、沈胴位置からワイド位置にかけてのストロークが少なくなっている。つまり、ストロボを収納位置から発光位置へ移動させるために動力として使いたい部分のストロークが少なく、動力として使わず、連動を断ち切っているストロークが多くなってしまっている。このように、カメラの小型化に伴い、動力として使いたい部分のストロークが少なくなっていくと、設置するストロボの大きさにも制限が加えられてしまうという問題も発生してくる。
【0006】
また、ワイド位置を、沈胴位置に対して遠くに設定すれば、ワイド位置と沈胴位置との間でストロボを収納することが可能だが、ワイドフォーカスの動作域に近づいてしまうので、ストロボ発光部が動き、商品価値が著しく損なわれる。
【0007】
本発明は上記事情を考慮してなされたもので、撮影レンズ鏡筒駆動とストロボ駆動との連動機構に工夫を施すことによって、ストロボが収納位置と発光位置との間で移動するためのストローク及び力量を効率良く得ることができるストロボ内蔵カメラを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1のストロボ内蔵カメラは、カメラボディに備えられた駆動源から出力される動力によって、撮影レンズ鏡筒を沈胴位置と撮影待機位置との間で移動させる沈胴機構と、前記沈胴機構が、前記撮影レンズ鏡筒を移動させる沈胴駆動域で駆動されるときに、その駆動量に応じてストロボ発光部を収納位置と発光位置との間で移動させるポップアップ手段とを備えたものであって、前記動力から前記ポップアップ手段に伝達するポップアップ用動力を得るための動力分岐手段を、前記駆動源から前記鏡筒に至る鏡筒用動力伝達経路の途中に設け、前記動力分岐手段と前記ポップアップ手段とを接続する接続手段を設けるとともに、前記撮影レンズ鏡筒が、前記沈胴位置から前記撮影待機位置へ移動するまでの間に前記接続を断ち、前記撮影レンズ鏡筒を、前記沈胴位置に沈胴させる際に前記接続を復帰させる接続切り替え手段を設けたことを特徴としている。
【0009】
また、請求項2のストロボ内蔵カメラは、前記カメラボディの前面に対してレンズバリアをスライド自在に設けるとともに、前記レンズバリアのスライド動作と連動するように、前記レンズバリアに前記接続切り替え手段を設け、レンズバリアが全開位置にある時、前記接続切り替え手段によって、前記接続が断たれ、レンズバリアを閉じる方向にスライドさせた時、前記接続切り替え手段によって、前記接続が復帰するように構成されたものである。
【0010】
【発明の実施の形態】
図1及び図2は、本発明であるストロボ内蔵カメラの不使用時及び使用時の状態を示す外観斜視図である。ストロボ内蔵カメラ2の本体を構成しているカメラボディ10の前面には、図中左方に位置する使用位置と、中央部に位置する不使用位置との間でスライド自在とされたレンズバリア3が取り付けられている。
【0011】
このレンズバリア3が不使用位置にある際にレンズバリア3によって覆い隠される位置には、撮影レンズ鏡筒4、対物側ファインダ窓5、測光窓6、リモコン受信部7が設けられている。また、対物側ファインダ窓5の左右には、被写体までの距離を測定するための投光素子と受光素子とが奥に組み込まれている。
【0012】
撮影レンズ鏡筒4は、不使用時にカメラボディ10内に沈胴し、電源投入時にカメボディ10の前面から繰り出される。撮影レンズ鏡筒4内には、ズーム光学系を構成する撮影レンズ9が組み込まれている。
【0013】
レンズバリア3は略板状であり、カメラボディ10の前面上下部分に設けられた溝11に嵌合されてスライド自在とされている。この溝11の奥には、レンズバリア3のスライドに連動してオン/オフする電源スイッチが組み込まれており、スライドカバーが全開すると電源スイッチがオンするように構成されている。また、レンズバリア3の裏面には、後述する接続切り替え手段である連動レバーの連動用突起が係合する円弧状の溝3aが形成されている。
【0014】
カメラボディ10の上面には、半押しで測光と測距とを行い、深く押し込まれることでシャッタレリーズとストロボ発光とを行わせるシャッタボタン12が設けられている。
【0015】
カメラボディ10の前面上方角部には、ポップアップ式のストロボ装置15が設けられている。このストロボ装置15を構成しているストロボ発光部16は、撮影レンズ鏡筒4の沈胴及び繰り出しに連動して、カメラボディ10に収納される収納位置とカメラボディ10から突出する発光位置との間で移動する。
【0016】
図3は、ポップアップ機構を示す分解斜視図であり、図4は、ストロボ発光部16を収納した状態を示す概略斜視図である。ズームレンズは、撮影レンズ9を内蔵した撮影レンズ鏡筒4によって構成されている。撮影レンズ鏡筒4は、移動筒4a、回転カム筒4b、固定筒4cとから構成されている。回転カム筒4bには、モータ20からギア列21を介して回転駆動力が入力される。回転カム筒4bは、回転駆動力が入力されることで、固定筒4cに対して光軸方向に繰り出し、また、その回転を利用して移動筒4aを繰り出す。
【0017】
モータ20で出力される動力から、後述するポップアップ手段に伝達するポップアップ用動力を得るために設けられた動力分岐手段は、ギア列21の途中に設けられた動力分岐用ギア22と、ラック板23とから構成されている。図6に示すように、ラック板23には、直方形状の第1接続用突起24が設けられている。この第1接続用突起24が設けられている面の下部にはラック23aが形成されており、動力分岐用ギア22がラック23aに噛合している。ラック板23は、光軸に交差する方向に移動自在に支持されており、モータ20の駆動に応じて水平方向に往復動する。
【0018】
ストロボ装置15は、ストロボ発光部16と、ポップアップ手段とから構成されている。ポップアップ手段は、圧縮バネ25、コイルバネ26、ポップアップレバー27、連接部材28、連動スライダー29、係止レバー30で構成されている。
【0019】
ストロボ発光部16の両側方には軸着部16aが形成されている。この軸着部16aには、カメラボディ10に組み込まれた回動軸(不図示)が挿入され、ストロボ発光部16を回動自在に支持する。また、ストロボ発光部16の左方下部には、圧縮バネ25及びポップアップレバー27が圧接される圧接部31が設けられている。圧接部31は、裏面から、図3の破線矢印で示した方向に向けて、カメラボディ10に組み込まれた圧縮バネ25による付勢を常に受けている。
【0020】
略L字形状のポップアップレバー27は、第1アーム27aと第2アーム27bとから構成されている。ポップアップレバー27の屈曲部には、軸着部27cが形成されている。この軸着部27cには、カメラボディ10に組み込まれた回動軸(不図示)が挿入され、ポップアップレバー27を回動自在に支持する。ポップアップレバー27には捩じりバネ (不図示)が取り付けられており、ポップアップレバー27は、捩じりバネによって、軸着部27cを中心にして、図中時計方向に付勢されている。これにより、ストロボ発光部16の圧接部31の表側の面に、ポップアップレバー27の第2アーム27bが常に圧接した状態となる。
【0021】
ポップアップレバー27の第1アーム27aには、コイルバネ26の一端を引掛けるための突起32が形成されている。この突起32に、コイルバネ26の一端が取り付けられ、他端は、棒状の連接部材28の一端に設けられたL字状の引掛け用部材33に引掛けられる。連接部材28の他端には、連動スライダー29の一端を係合させるための半円形状の切り欠き28aが形成されており、この切り欠き28aは、連動スライダー29の一端に形成された溝29aに回動自在に係合されている。また、連接部材28の中央部には、軸着部28bが形成されている。この軸着部28bには、カメラボディ10に組み込まれた回動軸(不図示)が挿入され、連接部材28を回動自在に支持する。
【0022】
棒状に形成されている連動スライダー29は、ラック板23と略平行に配置され、係止レバー30を介してラック板23と連動するように構成されている。係止レバー30の略中央部には第2接続用突起33が設けられている。この第2接続用突起33近傍には、挿通穴30aが形成されており、この挿通穴30aには、連動スライダー29に設けられた突起29bが挿通されている。また、係止レバー30の中央より右方は、弾性変形可能な板バネ部30bとなっている。連動スライダー29に設けられた突起29cは、板バネ部30bの下面に接するように位置決めされる。
【0023】
連動スライダー29は、係止レバー30を介してラック板23と接続されているが、その接続手段は、ラック板23の第1接続用突起24と係止レバー30の第2接続用突起33とから構成されている。図4に示すように、第1接続用突起24の面24aが、第2接続用突起33の面33aと当接することによって接続が成り立っている。
【0024】
図4に示すように、レンズバリア3が不使用位置にある場合、ポップアップレバー27は、連接部材28によって、コイルバネ26を介して、図中の矢印の方向に引っ張られている。これにより、ポップアップレバー27には、捩じりバネ(不図示)の付勢力に、連接部材28から受ける引っ張り力が加わるため、ポップアップレバー27の第2アーム27bは、より強力にストロボ発光部16の圧接部31に圧接される。この圧接力は、圧接部31が裏面より受ける圧縮バネ25の付勢力よりも強くなるように設定されているため、ストロボ発光部16は、軸着部16aを中心にして図中時計方向に回動し、収納位置に位置される。
【0025】
図7に示すように、レンズバリア3の裏面には、接続切り替え手段として機能する略L字形状の連動レバー34が設けられている。連動レバー34は、第1腕部35、第2腕部36から構成されており、屈曲部には、軸着部34aが形成されている。軸着部34aには、カメラボディ10に取り付けられた回動軸(不図示)が挿入され、連動レバー34を回動自在に支持する。第2腕部36には、連動用突起37が設けられている。この連動用突起37は、レンズバリア3の裏面に形成された溝3aに係合している。
【0026】
図2に示すように、レンズバリア3をスライドさせ、全開にした場合、レンズバリア3のスライド動作に従い、連動レバー34の第2腕部36に設けられた連動用突起37は、レンズバリア3裏面の溝3aを移動し、連動レバー34は、図4の円弧状矢印の示す方向(図中反時計周り)に45度回動する。また、レンズバリア3を全開にすると、レンズバリア3及び連動レバー34はロックされ、さらに、電源スイッチがオンされ、モータ20が駆動し始める。モータ20から出力される動力が、ギア列21を介して撮影レンズ鏡筒4に伝達され、撮影レンズ鏡筒4が駆動する。
【0027】
撮影レンズ鏡筒4の駆動量に応じてラック板23は、図4及び図5に示す矢印B方向に移動する。図8(a)に示すように、ラック板23と連動する係止レバー30は、その先端を、連動レバー34の第1腕部35の端面35aに向けて直動していく。図8(b)に示すように、連動スライダー29に取り付けられた係止レバー30は、その先端の下方角部を、第1腕部35の端面35aに摺動させながら、連動レバー34の突起29bを軸にして第1腕部35上に乗り上げる。このとき、図8(c)に示すように、係止レバー30の板バネ部30bは、突起29cを支点にして撓み、係止レバー30の先端は、板バネ部30bの付勢力に抗して、連動レバー34の第1腕部35に支持される。このとき、接続手段によるポップアップ手段と動力分岐手段との接続は解除される。つまり、ラック板23に設けられている第1接続用突起24と係止レバー30に設けられている第2接続用突起33の位相がずれて、ラック板23と係止レバー30とが連動しなくなる。また、ポップアップ手段と動力分岐手段との接続解除は、撮影レンズ鏡筒4がワイド撮影待機位置に達する直前に行われるように設定されている。
【0028】
図5に示すように、連動レバー34によって、接続手段によるポップアップ手段と動力分岐手段との接続が解除された後、ストロボ発光部16の圧接部31裏面を付勢している圧縮バネ25の付勢力によって、撮影レンズ鏡筒4の駆動に対応して動いていたストロボ発光部16は、撮影レンズ鏡筒4の駆動とは無関係に独立して発光位置まで移動する。
【0029】
レンズバリア3を使用位置から不使用位置(電源オフ位置)へ向けてわずか移動させると、モータ20から出力される動力を受け、撮影レンズ鏡筒4が沈胴し始める。さらにレンズバリア3を不使用位置に向けて移動させると、レンズバリア3と連動している連動レバー34が回転し、連動レバー34は、図4に示すような位置に戻る。これと同時に、係止レバー30は、板バネ部30bの付勢によって、元の状態に戻る。つまり、ラック板23に設けられた第1接続用突起24の面24aと、係止レバー30に設けられた第2接続用突起33の面33aとが対面するような状態になる。ラック板23が図5の矢印A方向に移動すると、やがて、係止レバー30に設けられた第2接続用突起33の面33aは、ラック板23に設けられた第1接続用突起24の面24aによって押圧される。押圧が開始された瞬間からポップアップ手段と動力分岐手段との接続が復帰する。
【0030】
連動スライダー29は、係止レバー30を介してラック板23と連動しているため、連動スライダー29によって、連接部材28の端部は押圧される。これにより、連接部材28は、軸着部28bを中心にして反時計方向に回動し、コイルバネ26を介してポップアップレバー27の第1アーム27aの端部を図4の矢印方向に引っ張る。ポップアップレバー27は、時計方向に回動し、ポップアップレバー27の第2アーム27bは、ストロボ発光部16の圧接部31に圧接する。第2アーム27bが圧接部31に及ぼす圧力は、圧接部31の裏面から圧接部31を押圧している圧縮バネ25の付勢力を上回るように設定されているため、ストロボ発光部16は、軸着部28bを中心にして収納位置まで回動する。
【0031】
次に、上記実施形態の作用について説明する。図1に示すように、不使用時のカメラ2は、レンズバリア3が中央の不使用位置にスライドされ、撮影レンズ9等が保護されている。この不使用状態では、ストロボ発光部16もカメラボディ10内に収納されている。
【0032】
図2に示すように、レンズバリア3を使用位置に向けてスライドさせると同時に、電源スイッチはオンされる。これに伴い、図4に示すように、モータ20の駆動が開始される。モータ20から出力された動力は、ギア列21を介して撮影撮影レンズ鏡筒4に伝達され、撮影レンズ鏡筒4を駆動させる。
【0033】
モータ20から出力された動力は、ギア列21の途中に設けられた動力分岐用ギア22からラック板23に伝達され、ラック板23を、図4の矢印B方向に移動させる。これに伴い、係止レバー30を介してラック板23と連動するように構成されている連動スライダー29も矢印B方向に移動を開始する。この連動スライダー29の動きに伴い、連接部材28は軸着部28bを中心にして時計方向に回動し始める。この連接部材28とコイルバネ26を介して接続されているポップアップレバー27は、反時計方向に回動し、ストロボ発光部16は、ストロボ発光部16の圧接部31の裏面から押圧している圧縮バネ25の付勢力を受け、軸着部16aを中心にして、突出する方向へと回動を始める。
【0034】
レンズバリア3をさらにスライドさせ、レンズバリア3を全開にすると、レンズバリア3と連動するように設けられている連動レバー34が、図4に示す円弧状矢印の方向に45度回動し、レンズバリア3が全開位置でロックされるとともに、連動レバー34もロックされる。
【0035】
図4及び図8(a)、(b)に示すように、連動スライダー29が、矢印B方向に移動していくと、やがて、連動スライダー29に取り付けられた係止レバー30の先端が、円弧状矢印の方向に45度回動した連動レバー34の第1腕部35の端面35aに接触する。
【0036】
図8(c)に示すように、連動スライダー29が、さらに矢印B方向に移動していくと、圧縮バネ25の付勢力を利用して、係止レバー30の先端は、第1腕部35の端面35aを摺動しながら移動していく。最終的には、第1接続用突起24と第2接続用突起33との接続が解除された係止レバー30は、板バネ部30bの付勢に抗しながら、突起29bを軸にして連動レバー34上に乗り上げた状態になる。
【0037】
このようにして、撮影レンズ鏡筒4が、ワイド撮影待機位置の直前にまで差し掛かると、接続手段による接続が解除される。連動スライダー29とラック板23との接続が解除された後は、撮影レンズ鏡筒4をワイドフォーカス時に沈胴方向(図中矢印A方向)に動かしても、第1接続用突起24は第2接続用突起33の下を空振りして通過するので、ストロボ発光部16へ駆動力が伝わらないで済む。勿論、ズーム動作を行っても、ストロボ発光部16へ駆動力が伝わらない。
【0038】
また、連動レバー34によって、接続手段によるポップアップ手段と動力分岐手段との接続が解除された後、ストロボ発光部16の圧接部31裏面を付勢している圧縮バネ25の付勢力によって、撮影レンズ鏡筒4の駆動量に対応して動いていたストロボ発光部16は、撮影レンズ鏡筒4の駆動とは無関係に独立して発光位置まで移動するので、小スペースでも、ストロボ発光部をポップアップさせるストロークを十分に確保することが可能となる。
【0039】
レンズバリア3を使用位置から不使用位置に向けてスライドさせると、レンズバリア3と連動している連動レバー34が回転し、図5に示すような状態から図4に示すような状態に戻る。これに伴い、係止レバー30も板バネ部30bの付勢によって、図8(c)に示すような撓んだ状態から、図8(a)に示すような元の状態に戻り、係止レバー30の第2接続用突起33とラック板23の第1接続用突起24との高さが同じなる。
【0040】
また、レンズバリア3を不使用位置に向けてわずかにスライドさせると同時に、電源スイッチはオフされ、モータ20から出力される動力が、ギア列21を介して撮影レンズ鏡筒4に伝達されると、撮影レンズ鏡筒4の沈胴が始まる。動力分岐手段によって動力を得たラック板23は、図4に示す矢印A方向に動く。
【0041】
連動スライダー29に取り付けられた係止レバー30の第2接続用突起33の面33aは、ラック板23の第1接続用突起24の面24aに対面する高さに位置しており、第2接続用突起33の面33aを、ラック板23の第1接続用突起24の面24aが押圧することによって、連動スライダー29がラック板23とともに矢印A方向に動き出す。
【0042】
連動スライダ29ーが動くことによって、連接部材28の一端が押圧されると、連接部材28は、軸着部28bを中心にして反時計方向に回動する。この回動運動は、コイルバネ26を介してポップアップレバー27へと伝達され、図4に示す直線矢印方向に、ポップアップレバー227は引っ張られる。これにより、ポップアップレバー27を時計方向に回動させ、ポップアップレバー27の第2アーム27bを、ストロボ発光部16の圧接部31に押圧させる。この押圧力は、圧接部31を裏面から付勢している圧縮バネ25の付勢力よりも大きく設定されているので、ストロボ発光部16は、軸着部16aを中心にして収納する方向へと回動し、最終的に、所定の収納位置まで回動する。撮影レンズ鏡筒4が沈胴位置に位置されると同時に、ストロボ発光部16も所定の収納位置に収納される。
【0043】
上記実施形態では、接続切り替え手段として、回転運動をする連動レバー34を用いたが、これに限ることなく、接続切り替え手段は、レンズバリア3と連動し、レンズバリア3が全開の位置にある場合には、接続手段によるポップアップ手段と動力分岐手段との接続を解除するように構成されていれば、その形態を種々変更することは可能である。
【0044】
接続切り替え手段である連動レバー34の設置箇所、形状、大きさ等を変更することによって、ポップアップ手段と動力分岐手段との接続を解除するタイミングを変えることができる。接続解除のタイミングは、撮影レンズ鏡筒4の沈胴位置からワイド撮影待機位置までの距離に応じて決定すれば良い。また、接続手段を構成しているラック板23の第1接続用突起24及び係止レバー30の第2接続用突起33の形状、配置、大きさ等を変えるようにしても、ポップアップ手段と動力分岐手段との接続を解除するタイミングを変えることができる。
【0045】
また、上記実施形態では、ポップアップ手段と動力分岐手段との接続解除は、撮影レンズ鏡筒4が、ワイド撮影待機位置に達する直前に行われるように設定されているが、これに限ることなく、テレ撮影待機位置が沈胴位置に隣接している場合には、テレ撮影待機位置に達する直前に接続解除を行うようにしても良い。
【0046】
上記実施形態では、接続切り替え手段である連動レバー34を、レンズバリア3と連動するように設けてあるが、レンズバリアが備えられていないストロボ内蔵カメラにおいても本発明を適用することは可能である。
【0047】
なお、上記実施形態では、本発明をコンパクトカメラに適用した例について説明したが、一眼レフカメラや、インスタントカメラ、電子スチルカメラ等にも適用することができる。
【0048】
【発明の効果】
以上に説明したように、本発明のストロボ内蔵カメラは、レンズバリアと連動する接続切り替え手段を設け、撮影レンズ鏡筒が、沈胴位置からワイド撮影待機位置へ移動するまでの間に、動力分岐手段とポップアップ手段との接続を接続切り替え手段によって切断するようにし、撮影レンズ鏡筒を、沈胴位置に沈胴させる際には、動力分岐手段とポップアップ手段との接続を復帰させるようにしたので、沈胴位置から撮影待機位置までの距離が短いストロボ内蔵カメラでも、ストロボ発光部を収納位置と発光位置との間で移動させるだけのストロークを十分に確保することができ、無理なくストロボ発光部のポップアップ及び収納動作を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のストロボ内蔵カメラの不使用時の状態を示す外観斜視図である。
【図2】ストロボ内蔵カメラの使用時の状態を示す外観斜視図である。
【図3】ポップアップ機構の構成を示す分解斜視図である。
【図4】ストロボ発光部が収納位置にある状態を示すポップアップ機構の概略斜視図である。
【図5】ストロボ発光部が発光位置にある状態を示すポップアップ機構の概略斜視図である。
【図6】動力分岐手段を示す概略斜視図である。
【図7】連動レバー及びスライドカバーの構成を示す概略斜視図である。
【図8】(a)は、係止レバーが接続切り替え手段に向かって移動している状態を示した説明図で、(b)は、係止レバーが接続切り替え手段に接触している状態を示した説明図で、(c)は、接続手段が解除された状態を示した説明図である。
【符号の説明】
2 ストロボ内蔵カメラ
3 レンズバリア
3a 溝
4 撮影レンズ鏡筒
10 カメラボディ
16 ストロボ発光部
24 第1接続用突起
25 圧縮バネ
26 コイルバネ
27 ポップアップレバー
28 連接部材
29 連動スライダー
30 係止レバー
33 第2接続用突起

Claims (2)

  1. カメラボディに備えられた駆動源から出力される動力によって、撮影レンズ鏡筒を沈胴位置と撮影待機位置との間で移動させる沈胴機構と、前記沈胴機構が、前記撮影レンズ鏡筒を移動させる沈胴駆動域で駆動されるときに、その駆動量に応じてストロボ発光部を収納位置と発光位置との間で移動させるポップアップ手段とを備えたストロボ内蔵カメラにおいて、
    前記動力から前記ポップアップ手段に伝達するポップアップ用動力を得るための動力分岐手段を、前記駆動源から前記鏡筒に至る鏡筒用動力伝達経路の途中に設け、
    前記動力分岐手段と前記ポップアップ手段とを接続する接続手段を設けるとともに、前記撮影レンズ鏡筒が、前記沈胴位置から前記撮影待機位置へ移動するまでの間に前記接続を断ち、前記撮影レンズ鏡筒を、前記沈胴位置に沈胴させる際に前記接続を復帰させる接続切り替え手段を設けたことを特徴とするストロボ内蔵カメラ。
  2. 前記カメラボディの前面に対してレンズバリアをスライド自在に設けるとともに、前記レンズバリアのスライド動作と連動するように、前記レンズバリアに前記接続切り替え手段を設け、レンズバリアが全開位置にある時、前記接続切り替え手段によって、前記接続が断たれ、レンズバリアを閉じる方向にスライドさせた時、前記接続切り替え手段によって、前記接続が復帰することを特徴とする請求項1記載のストロボ内蔵カメラ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009175312A (ja) * 2008-01-23 2009-08-06 Canon Inc 撮像装置

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