JP3925167B2 - ファインダの視度調整機構 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、カメラなどのファインダの視度調整機構に関する。
【0002】
【従来の技術】
視力に合わせてファインダ像をはっきり見えるように調整できる視度調整機構を備えたカメラのファインダが知られている。一方、近年のカメラのデザインにおいて、カメラを小さく見せるために面の交わる稜線を大きくそぐデザインが採用されることがある。
【0003】
図12は、ファインダ接眼部100、視度調整ダイアル101、接眼レンズ102、閃光装置104近辺をカメラ後方から見た従来カメラの外観デザインの一例である。図12のカメラでは、視度調整機構のスペースを確保するために、ファインダ接眼部100の近傍103が膨出したデザインとなっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、このような稜線をそぐデザインのカメラにおいて、ファインダ接眼部近傍を膨出させることなく視度調整機構が設けられることが望ましい。
【0005】
本発明の目的は、カメラなどの外観を膨出させることなく配置を可能とした視度調整機構を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1の視度調整機構は、視度調整を行うために接眼レンズを該接眼レンズの光軸方向に移動可能に保持する接眼レンズ保持部と、光軸方向とは異なる第1の方向に直線移動することにより保持部を介して接眼レンズを光軸方向に移動させるカムと、カムを第1の方向に移動させるために、カムと一体になって第1の方向に摺動する摺動部材とを備え、摺動部材は、接眼レンズから伸びる第1の方向上に設けられ、接眼レンズと、保持部とカムとが係合する部位と、摺動部材とは第1の方向に略一直線上に配置されるようにしたものである。
請求項2の発明は、請求項1に記載のファインダの視度調整機構において、第1の方向は、光軸方向と略垂直な方向であるとしたものである。
請求項3の発明は、請求項1から2のいずれか1項に記載のファインダの視度調整機構において、視度調整を行うために操作される、摺動部材と係合する操作部材をさらに備え、操作部材の操作面は光軸方向に対して斜めになる角度を有することとしたものである。
請求項4の発明は、請求項3に記載のファインダの視度調整機構において、摺動部材は、操作部材と係合する近傍において、操作面と平行する斜面を有することとしたものである。
請求項5の発明は、請求項1から2のいずれか1項に記載のファインダの視度調整機構において、視度調整を行うために操作され、摺動部材と係合する操作部材と、摺動部材を収納し、摺動部材を第1の方向に摺動させる摺動面を有し、ファインダの視度調整機構製造時に摺動部材が装着可能なようにかつ操作部材と係合が可能なように操作部材が配置される側が開放されたコの字形状の収納部材をさらに備えることとしたものである。
請求項6の発明は、請求項5に記載のファインダの視度調整機構において、操作部材の操作面は光軸方向に対して斜めになる角度を有し、収納部材のコの字形状の開放方向に伸びる2つの面は、操作面に沿うように開放方向への長さが異なることとしたものである。
請求項7の発明は、請求項6に記載のファインダの視度調整機構において、収納部材のコの字形状の開放方向への長さが長い方の面に摺動部材を案内する案内部を設けることとしたものである。
請求項8の発明は、請求項3から7のいずれか1項に記載のファインダの視度調整機構において、操作部材は回転操作部材であり、操作部材と摺動部材は、操作部材の回転を摺動部材の第1の方向の直線運動に変換する機構を有することとしたものである。
請求項9の発明は、請求項1から8のいずれか1項に記載のファインダの視度調整機構において、カムと摺動部材とは一体に形成されていることとしたものである。
請求項10のカメラは、請求項3、4、6、7のいずれか1項に記載のファインダの視度調整機構を有するファインダ光学系を備え、カメラの外形上面と外形背面の交わる稜線部分を削ぐようにして形成された斜面部分に、操作面が該斜面部分に略平行になるように、操作部材が設けられることとしたものである。
請求項11のカメラは、請求項1から9のいずれか1項に記載のファインダの視度調整機構を有するファインダ光学系と、カメラ内蔵の閃光装置とを備え、摺動部材は、閃光装置の発光部がカメラに収納された状態の該発光部のカメラ後方側に設けられることとしたものである。
請求項12のカメラは、請求項3から8のいずれか1項に記載のファインダの視度調整機構を有するファインダ光学系と、カメラ内蔵の閃光装置とを備え、摺動部材は、閃光装置の発光部がカメラに収納された状態の該発光部と操作部材との間に設けられるようにしたものである。
【0007】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明のファインダの視度調整機構を備えたカメラの全体図を示す。図1(a)はカメラを後ろから見た背面図、図1(b)はカメラを上から見た上面図、図1(c)はカメラを正面から見た正面図である。図1(c)では、カメラは正立した状態で図示されているが、図1(a)の背面図では倒立した状態で図示されている。
【0008】
図1において、カメラ1は、撮影レンズ2、シャッターレリーズボタン3、電源スイッチ4、ズームスイッチ5、LCD表示部6、閃光装置(フラッシュ)7、AF(オートフォーカス)窓8、AE(オート露光)窓9、裏蓋10を有する。また、図1(c)の符号11はファインダ対物窓であり、図1(a)の符号12はファインダ接眼窓である。ファインダ接眼部13の図示左横にはパノラマ枠切換レバー14が設けられ、右横には視度調整ダイアル15が設けられている。閃光装置7はリトラクタブルタイプの閃光装置であり、使用時に図1(c)のように起立し、未使用時にはカメラ外観に沿った形状になるように収納される(図2)。
【0009】
図2は、ファインダ接眼部13、視度調整ダイアル15、閃光装置7近辺をカメラ後方から見た斜視図である。閃光装置7は未使用で収納された状態である。カメラ1全体を直方体とした場合、カメラ上面とカメラ背面が交差する稜線およびカメラ上面とカメラ側面が交差する稜線はそれぞれそぎ落とされ、丸みを帯びた斜めの傾斜面21、22を持つようにデザインされている。これにより、美的効果のみならず、カメラをより小さく見せる効果を奏する。なお、本実施の形態では、斜面21は、カメラ上面とカメラ背面とに対して約45°の角度をなすように設定している。しかし、この角度は必ずしも約45°に限定する必要はなく、例えば30°〜60°ぐらいの範囲であってもよい。すなわち、稜線をカットすることにより、カメラをより小さくすっきり見せる効果を示す角度であればよい。この角度は、撮影レンズ2の光軸となす角度、あるいは、後述する接眼レンズ36の光軸となす角度とも言える。
【0010】
図2において、傾斜面21に、ファインダ接眼部13と視度調整ダイアル15が設けられている。ファインダ接眼部13は、ファインダ接眼窓12が撮影レンズ2の光軸方向と直交して設けられるように、傾斜面21から張り出した状態で設けられている。これは、撮影者がファインダ接眼窓12を通して被写体を見る機能上やむを得ないものである。しかし、視度調整ダイアル15は、操作面が傾斜面21に沿って配置されるように設けられている。これにより、視度調整ダイアル15近辺には膨出部がなく、すっきりしたコンパクトなデザインとなっている。また、視度調整ダイアル15の上側が大きく開放されるので、ファインダ接眼窓12を除きながらでも容易に視度調整ダイアル15を操作することができるようになる。なお、操作面とは、視度調整ダイアル15の回転軸に垂直な面であり、撮影者が視度調整ダイアル15を指で接触して操作する点を含む面と言える。
【0011】
図3は、カメラ1のファインダ光学系の横断面を示している。図の左右がカメラの左右に対応し、図の上側が撮影者側すなわち接眼側、図の下側が被写体側すなわち対物側に対応する。ファインダ光学系は、被写体側から対物レンズ群31、ミラー32、フィールドレンズ33、ダハプリズム34、プリズム35、接眼レンズ36からなる。フィールドレンズ33のダハプリズム34側の面37は結像面として設定される。接眼レンズ36を光軸38方向に進退させることによって接眼光学系の視度を調整する。
【0012】
図4は、視度調整ダイアル15付近の縦断面を示す図である。閃光装置7は収納された状態である。閃光装置7は、発光源のXe管41と、反射笠42と、プロテクタ43とで閃光装置発光部を構成する。駆動ギア83は、撮影レンズ2の駆動機構(不図示)に連動して回転する。撮影レンズ2が繰り出されると、駆動機構に連動して駆動ギア83が回転し、閃光装置発光部は駆動軸78を中心に使用位置まで回転し、図1(c)の使用状態となる。撮影レンズ2が繰り込まれる(沈胴)と、駆動ギア83は反対方向に回転し、閃光装置発光部は図4の状態に収納される。図4に示すように、閃光装置7が収納されると、カメラの前カバー44と、閃光装置7と、後カバー45と、裏蓋10とで、直方体の稜線がカットされたすっきりかつコンパクトな外形を形成する。なお、後カバー45の表面は図2の斜面21に対応する。
【0013】
一般に、ファインダも閃光装置も、カメラ本体の後ろから見て左寄りにあることが多い。このとき、ファインダ接眼部の左側に視度調整の操作部材を設けると、操作部材がカメラ本体の角に近い所に位置するようになる。このような場合に、視度調整の操作部材の突出部が軽減されることは、すなわち、視度調整ダイアル15近辺の膨出部がないデザインとすることは、カメラ本体をよりすっきりとコンパクトに見せる上で大きな効果となる。
【0014】
視度調整ダイアル15は、後カバー45にクリック板46とともに回転可能にビス47を使用して取り付けられている。クリック板46は弾性体でできており、後カバー45の不図示の凸凹と係合して、視度調整ダイアル15をクリックストップさせる。クリック板46には、視度調整連動ピン48が固定されており、視度調整ダイアル15の回転に伴って回転する。視度調整連動ピン48は、視度調整連動ブロック49の連動爪50に係合し、視度調整ダイアル15の回転力を視度調整連動ブロック49に伝達する。視度調整連動ブロック49はその下部に視度調整カム51が固定され、ファインダハウジング52に摺動可能に取り付けられている。
【0015】
本実施の形態のカメラはフィルムを使用したカメラであり、スプール室75および巻き上げスプール76を備える。符号77はカメラボディである。
【0016】
図5はファインダユニットを斜め上側から見た斜視図であり、図6ファインダユニットを斜め下側から見た斜視図である。図7は、ファインダユニットの視度調整機構を抜き出して説明する図である。
【0017】
図5、図6において、視度調整連動ブロック49に設けられた一対の連動爪50は二股形状をなし、連動爪50の間の空間53に視度調整連動ピン48が挿入され係合する。また、連動爪50は、図に示すように、視度調整ダイアル15の回転面に平行な斜面を有する形状をなしている。ファインダハウジング52は摺動面54を有し、視度調整連動ブロック49はこの摺動面54に沿って移動する。すなわち、撮影者が視度調整ダイアル15を回すと、その回転力が、クリック板46、視度調整連動ピン48、連動爪50を介して視度調整連動ブロック49に伝えられ、視度調整連動ブロック49は摺動面54に沿って左右に移動する。
【0018】
接眼レンズ36は接眼レンズ保持機構57を介して接眼レンズガイド軸55に保持され、付勢バネ56により対物側(矢印58側)に付勢されている。なお、本実施の形態では、接眼レンズ36と接眼レンズ保持機構57は一体成形されている。ただし、別々に成形し接着するようにしてもよい。図7に示すように、接眼レンズ保持機構57の下部にはカムフォロアピン59が固定され、視度調整カム51と当接する。これにより、接眼レンズ36の光軸38方向の位置が規定される。すなわち、視度調整連動ブロック49が左右方向55に移動すると、視度調整カム51の傾斜した面61に当接するカムフォロアピン59が面61に沿って光軸38方向に移動し、接眼レンズ36が光軸38方向に移動する。図5の符号79はファインダカバーである。
【0019】
次に、図8、図9を使用して視度調整機構の組立(製造)について説明する。図8は、視度調整カム51が視度調整連動ブロック49に取り付けられる様子を説明する図である。視度調整カム51は、視度調整カム51の穴62と視度調整連動ブロック49のボス63とが勘合するようにして、視度調整連動ブロック49に取り付けられる。
【0020】
図9は、視度調整カム51が取り付けられた視度調整連動ブロック49をファインダハウジング52に取り付ける様子を説明する図である。ファインダハウジング52は、上ガイド64と下ガイド65が張り出した断面コの字状の形状をなしている。コの字状のファインダハウジング52は、摺動面54、66、67を有し、視度調整カム51が取り付けられた視度調整連動ブロック49を収納する。視度調整連動ブロック49は、矢印67が示すように、ファインダハウジング52のコの字状開放側から取り付けられる。その後、視度調整カム51の先端を穴82に挿入するようにして組み立てる。
【0021】
視度調整連動ブロック49がファインダハウジング52に取り付けられると、ガイドピン68が、ガイド溝69、穴70を通って視度調整連動ブロック49の穴71(図8)に圧入される。図10は、ガイドピン68が視度調整連動ブロック49に圧入されている状態を示す図である。ガイドピン68の頭72は、ガイド溝69に案内され、視度調整連動ブロック49の摺動方向を矢印55方向に規定する。また、視度調整連動ブロック49と視度調整カム51が矢印73方向に抜けないようにする抜け止めとしても作用する。
【0022】
図10にも示されている通り、ファインダハウジング52は、矢印73の開放方向に上ガイド64と下ガイド65が伸びるコの字状の形状をなしている。上ガイド64と下ガイド65は、その端部を結ぶ面が視度調整ダイアル15の操作面と平行になるように、上ガイド64が短く上面65が長く形成されている。すなわち、上ガイド64と下ガイド65の開放方向73への長さが異なるように形成されている。また、視度調整連動ブロック49も、視度調整連動ピン48と係合する近傍において、視度調整ダイアル15の操作面と平行になる斜面74を形成している。なお、上ガイド64と下ガイド65のそれらの端部を結ぶ面が視度調整ダイアル15の操作面と平行になるようにしていると上記説明をしたが、必ずしもこの内容に限定しなくてもよい。斜面74を有する視度調整連動ブロック49が安定して摺動可能なように、上ガイド64が短く下ガイド65が上ガイド65よりも長く設定してあればよい。
【0023】
以上により、本実施の形態の視度調整機構をカメラ外観の斜面21(図2)の下に設けることが可能となり、視度調整ダイアル15の操作面も斜面21に平行になるように設けることが可能となる。その結果、接眼レンズ横の狭いスペースを効率よく利用することができる。さらに、部品点数を増やすことなく、図2に示すように、カメラをより小さくすっきり見せることが可能となる。
【0024】
また、コの字状の形状のファインダハウジング52の3つの摺動面54、66、67は視度調整連動ブロック49を受けるとともに摺動方向55への摺動を可能としているので、視度調整連動ブロック49の摺動方向55以外のぶれを防ぐことが可能となり、安定した摺動を確保することができる。さらに、摺動方向55へのガイド溝69を、上ガイド64よりより広い下ガイド65に設けるようにしているので、十分な大きさのガイド溝69を形成することが可能となり、さらに安定した摺動を確保することができる。
【0025】
さらに、ファインダハウジング52を視度調整ダイアル15が設けられる方向が開放するコの字状の形状としているので、視度調整機構組立(製造)時の、視度調整連動ブロック49のファインダハウジング52への取り付けが容易となる。さらに、視度調整連動ブロック49と視度調整ダイアル15の視度調整連動ピン48との係合が可能となる。
【0026】
上述したように、本実施の形態の視度調整機構はカメラ外観の斜面21(図2)の下にコンパクトに設けることが可能となる。そのため、図4にも示す通り、収納された内蔵閃光装置7の発光部と視度調整ダイアル15との間の内部空間に視度調整機構の摺動部を設けることが可能となる。すなわち、内蔵閃光装置7の発光部の後方の狭い空間に、視度調整機構の摺動部を構成する視度調整連動ブロック49を効率よく配置することができる。これにより、閃光装置内蔵のカメラにおいて、カメラの外観を小さくすっきり見せながら、視度調整機構を備えたファインダを備えることができる。
【0027】
なお、本実施の形態では、図5、図6に示すように、ファインダハウジング52は、コの字状の形状の摺動機構部と接眼レンズ保持機構57の土台等が一体に形成されている。
【0028】
上述の実施の形態では、視度調整連動ブロック49と視度調整カム51とは別部材として、図8に示すように組み合わせる構成としたが、必ずしもこの内容に限定する必要はない。例えば、図11に示すように、視度調整連動ブロック部81と視度調整カム部80を一体に成形するように構成してもよい。
【0029】
上述の実施の形態では、フィルムを使用するスチルカメラの例を説明したが必ずしもその内容に限定する必要はない。例えば、動画を撮像するビデオカメラなどにも適用できる。電子カメラなどであってもよい。また、その他の光学機器(製品)であってもよい。すなわち、本発明はファインダ機構を備えるすべての光学機器(製品)に適用できる。
【0030】
【発明の効果】
本発明は、以上説明したように構成しているので、次のような効果を奏する。
ファインダの接眼レンズ横のスペースを効率よく利用することができる。
また、視度調整の操作部材をカメラなどの光学機器の外観の斜面に設けることができ、部品点数を増やすことなく、視度調整機構付きファインダを備えた光学機器の外観を小さくすっきり見せることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態のファインダの視度調整機構を備えたカメラの全体図を示す。
【図2】本実施の形態の、ファインダ接眼部、視度調整ダイアル、閃光装置近辺をカメラ後方から見た斜視図である。
【図3】カメラのファインダ光学系の横断面を示している。
【図4】視度調整ダイアル付近の縦断面を示す図である。
【図5】ファインダユニットを斜め上側から見た斜視図である。
【図6】ファインダユニットを斜め下側から見た斜視図である。
【図7】ファインダユニットの視度調整機構を抜き出して説明する図である。
【図8】視度調整カムが視度調整連動ブロックに取り付けられる様子を説明する図である。
【図9】視度調整カムが取り付けられた視度調整連動ブロックをファインダハウジングに取り付ける様子を説明する図である。
【図10】ガイドピンが視度調整連動ブロックに圧入されている状態を示す図である。
【図11】視度調整連動ブロックと視度調整カムを一体に成形したものを示す図である。
【図12】ファインダ接眼部、視度調整ダイアル、閃光装置近辺をカメラ後方から見た従来のカメラの外観デザインの一例である。
【符号の説明】
2 撮影レンズ
7 閃光装置
12 ファインダ接眼窓
13 ファインダ接眼部
15 視度調整ダイアル
21、22 傾斜面
36 接眼レンズ
49 視度調整連動ブロック
50 連動爪
51 視度調整カム
52 ファインダハウジング
55 接眼レンズガイド軸
57 接眼レンズ保持機構
59 カムフォロアピン
61 面
64 上面
65 下面
54、66、67 摺動面
69 ガイド溝
74 斜面
Claims (12)
- 視度調整を行うために接眼レンズを該接眼レンズの光軸方向に移動可能に保持する接眼レンズ保持部と、
前記光軸方向とは異なる第1の方向に直線移動することにより前記保持部を介して前記接眼レンズを前記光軸方向に移動させるカムと、
前記カムを前記第1の方向に移動させるために、前記カムと一体になって前記第1の方向に摺動する摺動部材とを備え、
前記摺動部材は、前記接眼レンズから伸びる前記第1の方向上に設けられ、
前記接眼レンズと、前記保持部と前記カムとが係合する部位と、前記摺動部材とは前記第1の方向に略一直線上に配置されることを特徴とするファインダの視度調整機構。 - 請求項1に記載のファインダの視度調整機構において、
前記第1の方向は、前記光軸方向と略垂直な方向であることを特徴とするファインダの視度調整機構。 - 請求項1から2のいずれか1項に記載のファインダの視度調整機構において、
視度調整を行うために操作される、前記摺動部材と係合する操作部材をさらに備え、
前記操作部材の操作面は前記光軸方向に対して斜めになる角度を有することを特徴とするファインダの視度調整機構。 - 請求項3に記載のファインダの視度調整機構において、
前記摺動部材は、前記操作部材と係合する近傍において、前記操作面と平行する斜面を有することを特徴とするファインダの視度調整機構。 - 請求項1から2のいずれか1項に記載のファインダの視度調整機構において、
視度調整を行うために操作され、前記摺動部材と係合する操作部材と、
前記摺動部材を収納し、前記摺動部材を前記第1の方向に摺動させる摺動面を有し、ファインダの視度調整機構製造時に前記摺動部材が装着可能なようにかつ前記操作部材と係合が可能なように前記操作部材が配置される側が開放されたコの字形状の収納部材をさらに備えることを特徴とするファインダの視度調整機構。 - 請求項5に記載のファインダの視度調整機構において、
前記操作部材の操作面は前記光軸方向に対して斜めになる角度を有し、
前記収納部材のコの字形状の開放方向に伸びる2つの面は、前記操作面に沿うように開放方向への長さが異なることを特徴とするファインダの視度調整機構。 - 請求項6に記載のファインダの視度調整機構において、
前記収納部材のコの字形状の開放方向への長さが長い方の面に前記摺動部材を案内する案内部を設けることを特徴とするファインダの視度調整機構。 - 請求項3から7のいずれか1項に記載のファインダの視度調整機構において、
前記操作部材は回転操作部材であり、
前記操作部材と前記摺動部材は、前記操作部材の回転を前記摺動部材の前記第1の方向の直線運動に変換する機構を有することを特徴とするファインダの視度調整機構。 - 請求項1から8のいずれか1項に記載のファインダの視度調整機構において、
前記カムと前記摺動部材とは一体に形成されていることを特徴とするファインダの視度調整機構。 - 請求項3、4、6、7のいずれか1項に記載のファインダの視度調整機構を有するファインダ光学系を備え、
カメラの外形上面と外形背面の交わる稜線部分を削ぐようにして形成された斜面部分に、前記操作面が該斜面部分に略平行になるように、前記操作部材が設けられることを特徴とするカメラ。 - 請求項1から9のいずれか1項に記載のファインダの視度調整機構を有するファインダ光学系と、
カメラ内蔵の閃光装置とを備え、
前記摺動部材は、前記閃光装置の発光部がカメラに収納された状態の該発光部のカメラ後方側に設けられることを特徴とするカメラ。 - 請求項3から8のいずれか1項に記載のファインダの視度調整機構を有するファインダ光学系と、
カメラ内蔵の閃光装置とを備え、
前記摺動部材は、前記閃光装置の発光部がカメラに収納された状態の該発光部と前記操作部材との間に設けられることを特徴とするカメラ。
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