JP3175143B2 - 円筒カムとその製造方法 - Google Patents

円筒カムとその製造方法

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JP3175143B2
JP3175143B2 JP24762395A JP24762395A JP3175143B2 JP 3175143 B2 JP3175143 B2 JP 3175143B2 JP 24762395 A JP24762395 A JP 24762395A JP 24762395 A JP24762395 A JP 24762395A JP 3175143 B2 JP3175143 B2 JP 3175143B2
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英雄 小林
和宏 津行
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富士写真光機株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は円筒カムとその製造
方法に係り、特に、ズーム機能付きコンパクトカメラに
組み込まれるファインダーの変倍光学系の駆動機構等に
適用される円筒カム及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のズーム機能付きカメラは、ファイ
ンダーの光学系に焦点距離可変機構を採用し、この焦点
距離可変機構によりファインダー光学系の移動レンズを
撮影レンズのズーム機能に連動して移動させて、視野を
変化させるようにしている。この場合、前記移動レンズ
は、光学的位置を規制するカム曲線が形成された円筒カ
ムに係合され、該円筒カムが回転駆動されることによ
り、カム曲線に従って光軸の前後方向に移動され焦点距
離が変更されるようになっている。
【0003】また、ファインダーの他、ストロボ発光部
に移動機構を採用し、撮影レンズのズーム機能と連動し
て移動させる場合もある。このストロボ発光部の軌道規
制手段として円筒カムが用いられる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、近年カ
メラの小型化に伴って円筒カムの小径化が要求され、か
かる小径の円筒カムには、十分な長さのカムストローク
(カム曲線の長さ)が確保できないという問題がある。
従動体をスムーズに動させ、位置精度を高めるにはカ
ム曲線の傾斜角を小さくする必要があり、また、従動体
の可動範囲を大きくするためには、カム曲線の展開を長
くする必要がある。ところが、円筒カムの径が小さくな
り全長も短くなると、その外周面に形成されるカム面の
ストロークも短くまた、角度も大きくせざるを得ないと
いう問題がある。
【0005】更に、カメラの低価格化を実現するために
も、円筒カムは生産性に適した構成でなければならない
という問題もある。本発明はこのような事情に鑑みてな
されたもので、小径の円筒カムにもカム面のストローク
を長く確保することができ、また量産にも適した円筒カ
ム及びその製造方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は前記目的を達成
するために、外周面に360度を超えて連続する突起部
が形成され、該突起部の両側面により構成されるカム面
によって従動体の動きを規制する円筒カムを製造する方
法であって、該方法は、前記円筒カムの軸方向の前後両
側から抜く抜き型と、軸に直交する方向に抜くスライド
型とを用い、前記抜き型によって前記カム面のうち前記
外周面に沿って360度以内の部分を形成し、360度
を超える部分を前記スライド型によって形成することに
より、その外周に360度を超えて連続するカム面を一
体成形加工することを特徴としている。
【0007】本発明によれば、軸方向の両側から抜く抜
き型と、軸に直交する方向に抜くスライド型とを用いる
ことによって、従動体の動きを規制するカム面を円筒カ
ムの外周面に360度を超えて連続的に形成することが
できる。このように、円筒カムを一部品として成形した
ことにより、継ぎ目のない精度の良いカム部材の製作が
可能となる。また、型による製造のため量産にも適して
いる。
【0008】更に、従動体の動きを規制するカム面を円
筒カムの外周面に360度を超えて連続的に形成するこ
とにより、カムの曲線(展開長)を長く確保することが
でき、カムの傾斜角度も小さくすることができる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下添付図面に従って本発明に係
る円筒カムとその製造方法の好ましい実施の形態につい
て説明する。図1は、本発明に係る円筒カムが適用され
たカメラの外観を示す斜視図である。同図に示すカメラ
10の外装ケース11の前面中央部には、撮影レンズ1
2の組み込まれた鏡胴13が取り付けられている。前記
撮影レンズ12の上部右隅部には、ストロボ窓14、そ
してストロボ窓14の図中左側にはファインダー対物窓
16、AF投光窓18、測光窓20、AF受光窓22、
が順に形成されている。また、カメラ10の上面にはシ
ャッターボタン24が設けられている。
【0010】前記AF投光窓18の内側にはAF投光
部、前記AF受光窓22の内側にはAF受光部が設けら
れ、これら投光/受光部とで、被写体までの距離を測定
する測距部が構成され、この測距部(AF部)は、例え
ば三角測量の原理に基づいて被写体までの距離を求め、
その結果はオートフォーカス(AF)制御に利用され
る。
【0011】前記測光窓20の内側には、外光を入射さ
せる図示しないレンズと、該レンズの結像位置に設けら
れた受光素子から成る測光部が設けられ、この測光部に
よって撮影視野内の外光輝度を測定する。その測定結果
は露出制御(AE制御)に利用される。前記撮影レンズ
12は、例えば焦点距離をf=25〜55mmの範囲で
変えることができる2倍ズーム、又は焦点距離をf=3
0〜90mmの範囲で変えることができる3倍ズームと
いうように、各機種毎に異なる光学系で構成される。
尚、以下本実施の形態では3倍ズーム機能付きカメラの
場合について説明する。
【0012】また、カメラ本体10の背面には図示しな
いズームボタンが設けられており、このズームボタンを
操作すると、図示しないレンズ駆動用モータが駆動さ
れ、該モータの駆動力は、複数のギヤを介して、前記撮
影レンズ12の駆動機構及びズームファインダーの移動
レンズ駆動系の駆動機構に伝達される。撮影者は、前記
ズームボタンを操作することで所望の撮影倍率を選択す
ることができ、撮影画角と略等しい視野をファインダー
の接眼部から観察することができる。前記ズームファイ
ンダーの構成及び移動レンズ駆動系の駆動機構について
は、後述する。
【0013】また、カメラ10内部の前記撮影レンズ1
2の光軸上には、シャッター(不図示)が組み込まれて
おり、該シャッターは前記シャッターボタン24の操作
に連動して動作する。図2は、カメラ10の内部に組み
込まれたファインダーユニット30の斜視図である。こ
のファインダーユニット30は、本体ケース31が第1
の収納ケース(AF・ファインダー本体枠)40と第2
の収納ケース(接眼枠)70とに二分割されており、前
記第1の収納ケース40には、図中左から順にAF受光
窓22に対応したAF受光収納部32、前記AF投光窓
18に対応したAF投光収納部34が形成され、AF部
(AF受光部及びAF投光部)が収納されると共に、対
物レンズ36、移動レンズ42等が収納されて第1ブロ
ックが形成される。他方、第2の収納ケース70にはプ
リズム72、及び接眼レンズ74等が収納されて第2ブ
ロックが形成されている。
【0014】図3は前記第1ブロックの分解斜視図であ
る。同図に示すように、この第1ブロックは、第1の収
納ケース40にファインダーの変倍光学系と、該変倍光
学系の駆動機構とが搭載されて構成されている。前記フ
ァインダー変倍光学系は、対物レンズ36及び移動レン
ズ42、43から構成される。対物レンズ36は、該第
1の収納ケース40の前面に形成された対物レンズ用開
口窓40aに嵌めこまれており、該対物レンス36の後
方に、前記移動レンズ42、43が溝45に収納され
る。また、前記移動レンズ42、43の間には、マスク
部材47が設けられている。
【0015】前記移動レンズ42、43の左右の縁部に
は、それぞれ平坦部51、52が形成され、これら平坦
部51、51には突起部51A、51Aが一体形成され
るとともに、平坦部52、52には、ガイド孔54、5
5が形成されている。前記ガイド孔54、55にはガイ
ド棒56が挿通され、該ガイド棒56の前端は、第1の
収納ケース40の前壁に形成された孔40bに圧入さ
れ、ガイド棒56の後端は、第1の収納ケース40の後
壁に形成された孔40bに圧入され固定される。
【0016】また、第1の収納ケース40において、前
記移動レンズ42、43を収納する溝45の左側面上部
には段差部57が形成されている。この段差部57に前
記移動レンズ42、43の突起部51A、51Aが位置
され、そして、この移動レンズ42、43の上方から対
物蓋41で溝45を覆うことにより、前記段差部57と
前記対物蓋41の下縁とでスライド溝が形成される。こ
のスライド溝に沿って移動レンズ42、43が前記突起
部51A、51Aを介して前後方向の移動可能にガイド
されると共に、上下方向の振れが抑えられる。
【0017】前記移動レンズ42、43の側部には従動
ピン54A、55Aが突設されており、該従動ピン54
A、55Aは、変倍光学系の駆動機構を構成するカム軸
58(円筒カムに相当)に係合されている。前記駆動機
構は、カム軸58と、該カム軸58を回転駆動するモー
タ(不図示)とから構成される。このモータは、撮影レ
ンズの鏡胴13の駆動用モータと兼用されており、モー
タの回転力が図示しないギヤ列を介して、カム軸58に
固着されたギヤ59Aに伝達されるようになっている。
【0018】前記カム軸58は、前記移動レンズ42、
43の光学的位置関係を規定するカム面58A、58B
がその外周面に形成されている。このカム軸58の両端
は第1の収納ケース40に形成された孔40c、40c
にそれぞれ圧入され固定される。尚、後ろ側のギヤ59
Bはストロボ機構(不図示)に連動している。前記カム
軸58の前側のカム面58Aには、移動レンズ42の従
動ピン54Aが当接され、前記カム軸58の後ろ側のカ
ム面58Bには、移動レンズ43の従動ピン55Aが当
接されている。また、移動レンズ42、43の上部には
L字形状のフック54B、55Bが形成されており、こ
れらフック54B、55B間に引張バネ48が渡されて
いる。この引張バネ48の付勢力により、従動ピン54
Aが前記カム面58Aに押し付けられ、従動ピン55A
が前記カム面58Bに押し付けられている。これによ
り、移動レンズ42、43の相対的な位置が規制されて
いる。
【0019】前述したようにカム軸58を回転駆動する
モータは撮影レンズの鏡胴駆動用モータと兼用されてい
るので、該モータを駆動するとカム軸58は鏡胴13と
連動して回動する。これにより、撮影画角とファインダ
ー視野範囲が一致するようになっている。図4は、前記
カム軸58の拡大斜視図である。同図に示すようにカム
軸58の前端には第1のギヤ59Aが圧入され、カム軸
58の後端には第2のギヤ59Bが圧入される。前記第
1のギヤ59Aは、前記モータからの動力を伝達し、カ
ム軸58を回転させるものであり、第2のギヤ59Bは
図示しないストロボ機構に連動するものである。本実施
の形態では、カム軸58とギヤ59A、59Bとがそれ
ぞれ別体で形成されるとともに、カム軸58が一部品で
形成されている点に特徴がある。
【0020】このようにカム軸58とギヤ59A、59
Bとを部品分割したのは、これらが一体に成形されたカ
ム部材を一部品として製作するのは、量産という観点か
ら困難だからである。図に示すようにカム軸58とギヤ
59A、59Bとに部品分割することで、カム軸及びギ
ヤの各部品は形状が単純化され、型抜き成形に適したも
のとなる。
【0021】図5(A)は3倍ズーム機種用のカム軸5
8の正面図、(B)はそのカム軸58の外周に形成され
たカム面の展開図である。同図に示すようにカム突起6
3の両側面はそれぞれ図2に示したカム面58A、58
Bに相当し、該カム面58A、58Bに移動レンズ4
2、43の従動ピン54A、55Aがそれぞれ当接さ
れ、そのカム面58A、58Bに従って移動レンズ4
2、43の位置が規制される。本実施の形態では、カム
軸58の外周に360度を超える連続するカム面が一体
成形されている点に特徴がある。
【0022】具体的には、図6に示すように、カム軸の
軸方向に両側に抜ける型65、66と、軸方向と直交す
る方向に抜けるスライド型67を用いることによって、
外周に360度を超えて連続するカム突起63が形成さ
れたカム軸58が一部品として成形される。図7は、前
記スライド型67によって抜かれる部分を示す平面図で
ある。同図は、成形後にスライド型67を図の紙面垂直
上方に取り去った様子が示されている。図8は、軸方向
の両側に抜ける型65、66と、前記スライド型の分割
の様子を示す展開図である。同図に示す分割線PQTか
ら上側が図7に示す抜き型65に相当し、同図に示す分
割線PQRSから下側が図7に示す抜き型66に相当す
る。そして図8で斜線を施した部分(分割線QRSTで
囲まれる部分)が前記スライド型67によって抜かれる
部分(スライド指定範囲67′)に相当している。同図
に示すようにスライド型67で抜く部分は、カム軸58
の外周面180度分となっている。このように分割され
た成形型65、66、67を用いることにより、図5に
示したカム軸58が一部品として型抜き成形される。
【0023】図9は第2ブロックの分解斜視図である。
同図に示すように、第2ブロックは第2の収納ケース7
0に、プリズム72、ハイビジョン(H)視野枠75、
コンベンション/パノラマ(CP)視野枠76、視野切
替レバー79、視野枠ベース80、フィールドレンズ8
2、ミラー83、及び接眼レンズ74等が搭載されて構
成される。
【0024】前記プリズム72は、第2の収納ケース7
0の上部に形成された傾斜面70Aに沿って第2の収納
ケース70内に収納され、プリズム押さえ板73によっ
て、図の右側に付勢されて、第2の収納ケース70内に
ガタ無く位置決めされている。このプリズム72は、直
角プリズムを2個組み合わせた形状をしており、入射す
る被写体光を三回反射して正立像を得ている。即ち、ズ
ーム光学系から出射された被写体光は、プリズム72の
入射面72Aから入射し、反射面72Bで下方に90度
反射され、その後反射面72Cで前方に90度反射さ
れ、更に、反射面72Dで水平方向(横方向)に90度
反射されて、前記入射面72Aと直交する出射面72E
から出射される。前記出射面72Eには、ターゲットマ
ーク及びパララックス補正マークが刻まれており、該出
射面72Eに被写体像が結像される。このように、プリ
ズム72によって、光路を入射方向(前方)へ一度折り
返すことで、カメラ10の薄型化が図られている。
【0025】前記プリズムの出射面72Eと近接して配
置されるH視野枠75は、プリントアスペクト比(PA
R)のハイビジョンサイズ(Hサイズ)に相当する画角
の視野を画成する固定枠であり、コンベンション(C)
サイズ又はパノラマ(P)サイズを含めて最も大きい面
積を画する視野枠である。前記H視野枠の後方には、更
に、Cサイズ又はPサイズに相当する視野を切替え画成
することができるCP視野枠76が設けられている。こ
のCP視野枠76は、略L字形状の一対の視野枠片76
a、76b、視野切替レバー79、及び視野枠ベース8
0とで構成されており、前記一対の視野枠片76a、7
6bを上下対向して組み合わせ、この一対の視野枠片を
45度方向に互いに近づく方向、又は遠ざかる方向に移
動してCサイズ又はPサイズの視野領域を拡縮するもの
である。
【0026】前記視野枠片76a、76bの両端にはそ
れぞれ、斜め45度方向に長方形状のストローク孔77
A、77Bが形成されている。このストローク孔77
A、77Bに、前記視野枠ベース80に突設されたピン
80a、80bが係合される。また、前記視野枠片76
a、76bの角部付近には、それぞれ長孔78A、78
Bが形成されており、該長孔78A、78Bに前記視野
切替レバー79に突設されたピン79a、79bがそれ
ぞれ係合されている。
【0027】前記視野枠ベース80の前面は、前記視野
切替レバー79の回動を案内する円弧状の案内溝が形成
されており、視野切替レバー79が前記円弧溝に案内さ
れて回動し、その結果、前記視野枠片76a、76bに
よって視野が切り替えられるようになっている。前記視
野枠ベース80の後方には、フィールドレンズ82が固
定され、更にその後方に、ミラー83が固定されてい
る。ミラー83は、フィールドレンズ82の出射面に対
して、45度の角度で第2の収納ケース70の縁面部に
嵌めこまれ、ミラー押さえ板85によってミラー83の
背後から付勢され、第2の収納ケース70に固定され
る。このミラー83により、前記プリズム72の出射面
の光軸はカメラ10の背面方向に90度反射され、接眼
レンズ74へと導かれる。
【0028】一方、前記視野切替レバー79の下部に
は、ギヤ79Cが形成されており、このギヤ79Cは切
替ギヤ88Aに噛合される。切替ギヤ88Aは、カメラ
10の背面に設けられた図示しない視野切替つまみに連
動して回動し、視野をC、H、Pの三段階に切り替えら
れるようになっている。尚、視野の切替機構の有無によ
らず、また、ファインダーの光学系の配置によらず、本
発明に係るカム部材を適用することができる。
【0029】次に、上記の如く構成された本発明に係る
カム部材の好ましい実施の形態の作用について説明す
る。図4に示したようにカム軸58及び該カム軸の両端
に固着されるギヤ59A、59Bはそれぞれ別体で構成
され、これらの部品をそれぞれプラスチックの型抜き成
形により製作できるようになっている。そして、前記カ
ム軸58の外周には360度を超えて連続する突起63
を形成したことにより、従来の360度以内のカムに比
べて、カム曲線の展開長を長くすることができる。これ
により限られた全長及び径のカム軸のおいてカムの曲線
(展開長)を長く確保することができ、カムの傾斜角度
も小さくすることができる。
【0030】カム軸の外周に360度を超える突起を形
成する方法としては、カム軸自体を複数の部品に分割し
て型抜き成形し、これら複数の部品を接合して図5に示
すようなカム軸を製作することも考えられる。しかし、
かかる方法は、部品の接合部に段差が生じるという問題
がある。特に、接合部の段差がカム面に現れると移動レ
ンズを規制する位置精度が悪くなるという欠点がある。
【0031】本実施の形態では、図6に示したようにカ
ム軸を前後の抜き型65、66と、これに直交する方向
に抜くスライド型67を用いることによって一つの部品
として成形することとしたので、継ぎ目のない精度の良
い円筒カムの製作が可能となり、量産にも適している。
また、図5に示した3倍ズーム機種用のカム軸の全長及
び径を変更することなく、外周に形成するカム面を適宜
変更するだけで、2倍ズーム機種用のカム軸を形成する
ことも可能である。従って、2倍ズームの機種と3倍ズ
ームの機種とでカム軸を取り替えるだけで他の大部分の
部品を共通に使用することも可能となり、部品の共通化
を図ることもできる。
【0032】上記実施の形態では、ファインダーの変倍
光学系に用いられる円筒カムについて説明したが、スト
ロボの発光部を前後移動させる円筒カム等についても、
本発明を適用することができる。また、本発明はカメラ
に限らず同様の機構に適用される円筒カムに広く適用す
ることができる。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係る円筒カ
ムとその製造方法によれば、円筒カムは、軸方向の両側
に抜く抜き型と軸と直交する方向に抜くスライド型とを
用いて一部品として成形したので、カム面にに継ぎ目等
が現れず、精度の良い円筒カムを製作することができ
る。また、このように型を用いて製作することができる
ので量産性に優れ、低コスト化を図ることができる。
【0034】また、円筒カムの外周面に360度を超え
る連続するカム面を形成したので、限られた寸法のなか
でカム面の展開長を長く確保でき、カム面の傾斜角度も
小さくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るカム部材が適用されたカメラの外
観を示す斜視図
【図2】カメラ10の内部に組み込まれたファインダー
ユニット30の第1ブロックと第2ブロックの斜視図
【図3】第1ブロックの分解斜視図
【図4】カム軸58の拡大斜視図
【図5】図5(A)は3倍ズーム機種用のカム軸58の
正面図、(B)はそのカム軸58のカム63の展開図
【図6】カム軸58の成形型の構成図
【図7】成形後にスライド型67を取り去った様子を示
す図
【図8】軸方向の両側に抜ける型65、66と、スライ
ド型の分割の様子を示す展開図
【図9】ファインダーユニット30の第2ブロックの分
解斜視図
【符号の説明】
10…カメラ 40…第1の収納ケース 42、43…移動レンズ(従動体) 58…カム軸(円筒カム) 58A、58B…カム面 59A、59B…ギヤ 65、66…抜き型 67…スライド型
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−198016(JP,A) 特開 平9−89080(JP,A) 特開 平8−129124(JP,A) 特開 平1−229164(JP,A) 実開 昭55−78816(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16H 53/00 - 55/56 B28B 7/00 - 7/46 F16H 25/08 G02B 7/04

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外周面に360度を超えて連続する突起
    部が形成され、該突起部の両側面により構成されるカム
    面によって従動体の動きを規制する円筒カムを製造する
    方法であって、該方法は、 前記円筒カムの 軸方向の前後両側から抜く抜き型と、軸
    に直交する方向に抜くスライド型とを用い、前記抜き型
    によって前記カム面のうち前記外周面に沿って360度
    以内の部分を形成し、360度を超える部分を前記スラ
    イド型によって形成することにより、その外周に360
    度を超えて連続するカム面を一体成形加工することを特
    徴とする円筒カムの製造方法。
  2. 【請求項2】 外周面に360度を超えて連続する突起
    部が形成され、該突起部の両側面により構成されるカム
    面によって従動体の動きを規制する円筒カムであって、
    該円筒カムは、 軸方向の前後両側から抜く抜き型と、軸に直交する方向
    に抜くスライド型とからなる成形型を用いて成形され、
    前記カム面のうち前記外周面に沿って360度以内の部
    分は前記抜き型によって形成される一方、360度を超
    えた部分については前記スライド型によって形成される
    ことにより、その外周に360度を超えて連続するカム
    面が一体成形加工されていることを特徴とする円筒カ
    ム。
JP24762395A 1995-09-26 1995-09-26 円筒カムとその製造方法 Expired - Fee Related JP3175143B2 (ja)

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