JPH0968739A - ファインダーユニット - Google Patents

ファインダーユニット

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JPH0968739A
JPH0968739A JP22180595A JP22180595A JPH0968739A JP H0968739 A JPH0968739 A JP H0968739A JP 22180595 A JP22180595 A JP 22180595A JP 22180595 A JP22180595 A JP 22180595A JP H0968739 A JPH0968739 A JP H0968739A
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JP
Japan
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frame
field frame
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camera
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Application number
JP22180595A
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English (en)
Inventor
Hideo Kobayashi
英雄 小林
Mitsuo Manabe
充雄 真鍋
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Fujinon Corp
Original Assignee
Fuji Photo Optical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】プリントアスペクト比に対応した視野切替が可
能な視野枠を対物レンズの光軸に直交する光路上に配置
することにより、カメラの小型化並びに薄型化を可能に
するファインダーユニットを提供する。 【解決手段】対物レンズ36から出射された被写体光
は、移動レンズ42、43を介してプリズム72に入射
され、プリズム72で3回反射されて最終的にプリズム
72の入射面72Aと直交する出射面72Eに被写体像
が結像される。該出射面72Eには、ハイビジョンサイ
ズ用の固定枠であるH視野枠75とコンベンション/パ
ノラマを切替画成可能なCP視野枠76が設けられてお
り、撮影者がCHPつまみ90を操作して希望するアス
ペクト比を選択すると、ギヤ88Aを介して視野切替え
レバー79が回動し、CP視野枠76が拡縮して視野枠
の切替が行われる。このように、カメラの前後方向(厚
み方向)に対して、H視野枠75及びCP視野枠76の
横幅を収納するように配置したことにより、カメラ全体
の薄型化、小型化を図ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はファインダーユニッ
トに係り、特に撮影時に選択するプリントアスペクト比
に対応して複数の視野領域パターンを切り替えることが
できる切替視野枠を備えたファインダーユニットに関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来カメラに組み込まれる光学ファイン
ダーは、一般にファインダーユニット本体枠に対物レン
ズ、プリズム及び接眼レンズが配置されており、前記対
物レンズから出射された被写体光はプリズムによって折
り返されたのち接眼レンズに導かれ、該接眼レンズを介
して被写体像を観察できるように構成されている。
【0003】そして、ファインダー光学系の光路中には
視野の範囲を制限する視野枠が配設されており、この視
野枠はプリントアスペクト比(PAR)に対応した視野
を画成することができる視野切替機構を備えた切替視野
枠で構成されるものがしられている。例えば、コンベン
ション(C)、ハイビジョン(H)又はパノラマ(P)
のうちの一つを撮影時に選択して、その選択したPAR
に相当する視野に切り替えることができるCHP切替視
野枠が提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ファインダーユニットは、前述した切替視野枠が対物レ
ンズの光軸と平行な光経路中に配置されているため、フ
ァインダーユニットがカメラの横方向及び厚さ方向に大
きくなるという問題がある。即ち、従来の切替視野枠
は、上下に対向して配置した一対のL字形状の視野枠片
を互いに近づける方向又は遠ざける方向に移動させて視
野範囲を拡縮するものが一般的であり、その拡縮の為の
移動機構を備えるとともに、その視野枠片の移動ストロ
ークが確保される必要がある。従って、このような切替
視野枠が対物レンズの光軸と平行な光路中に配置される
と、カメラの横幅又は厚さが大きくなるという欠点があ
る。
【0005】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
もので、プリントアスペクト比に対応した視野切替が可
能で、且つ、カメラの小型化並びに薄型化を可能にする
ファインダーユニットを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は前記目的を達成
する為に、カメラ前面に配置された対物レンズから被写
体光を導入し、前記対物レンズを通過した被写体光の結
像面に配設され少なくとも2種類以上の視野領域を選択
的に切替ることができる切替視野枠により視野を規制
し、前記切替視野枠で規制された被写体光を、カメラ後
面の接眼レンズに導くファインダーユニットにおいて、
前記ファインダーユニットには、前記対物レンズを通過
した被写体光を水平方向で且つ該対物レンズの光軸と直
交する方向に反射する第1の反射面と、前記第1の反射
面で反射された被写体光を前記カメラ後面の接眼レンズ
の方向に反射させる第2の反射面を設け、前記切替視野
枠は、前記第1の反射面と前記第2の反射面との間の光
路上に配置されていることを特徴としている。
【0007】本発明によれば、対物レンズから入射した
被写体光は、対物レンズ通過後第1の反射面によって水
平方向の前記対物レンズの光軸に直交する方向に反射さ
れる。前記反射面で反射された被写体光は、前記対物レ
ンズの光軸に直交する光軸の光路上で結像される共に、
この結像面に設けられた切替視野枠によって所望の視野
に規制される。そして、前記切替視野枠で規制された被
写体光は第2の反射面によりカメラ後面に設けられた接
眼レンズに向けて反射される。撮影者は接眼レンズを通
して撮影可能な被写体範囲を観察することができる。
【0008】このように、切替視野枠を対物レンズの光
軸に直交する光軸の光路上に配置することにより、切替
視野枠を対物レンズの光軸に平行な光路上に配置する場
合に比べて、ファインダーユニット全体の前後方向の大
きさ(厚さ)及び左右方向(横方向)の大きさを小さく
構成することができる。一般に、ファインダーユニット
は、ファインダーユニット本体枠に対物レンズ等の光学
部品が収納され、或いは更にオートフォーカス(AF)
制御用の投光/受光部(AF部)等が収納される構成か
ら成る。従って、これらの光学部品及びAF部を収納す
る関係上、ファインダーユニットは一定の大きさが必要
とされている。また、切替視野枠は通常、視野を切替る
ための複雑な機構を有しており、この視野切替機構の占
める領域や視野枠の移動領域の確保等が必要とされてい
る。そこで、この様な切替視野枠を対物レンズの光軸に
直交する光路上に配置し、視野枠以外のファインダーユ
ニットの構成から必要とされるファインダーユニットの
前後方向(前後の厚さ方向)の一定の大きさを利用し
て、その厚み幅の内に前記切替視野枠の横幅の全部又は
一部を納めることにより、ファインダーユニットの薄型
化を図ることができる。また、切替視野枠の厚み方向を
ファインダーユニットの左右方向に配置することがで
き、ファインダーユニットの左右横方向の小型化を図る
ことができる。これにより、カメラの小型化・薄型化が
可能となる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下添付図面に従って本発明に係
るファインダーユニットの好ましい実施の形態について
説明する。図1は、本発明に係るファインダーユニット
が組み込まれたカメラの外観を示す斜視図である。同図
に示すカメラ10の外装ケース11の前面中央部には、
撮影レンズ12の組み込まれた鏡胴13が取り付けられ
ている。前記撮影レンズ12の上部右隅部には、ストロ
ボ窓14、そしてストロボ窓14の図中左側にはファイ
ンダー対物窓16、AF投光窓18、測光窓20、AF
受光窓22が順に形成されている。また、カメラ10の
上面にはシャッターボタン24が設けられている。
【0010】前記AF投光窓18の内側にはAF投光
部、前記AF受光窓22の内側にはAF受光部が設けら
れ、これら投光/受光部とで、被写体までの距離を測定
する測距部が構成され、この測距部(AF部)は、例え
ば三角測量の原理に基づいて被写体までの距離を求め、
その結果はオートフォーカス(AF)制御に利用され
る。
【0011】前記測光窓20の内側には、外光を入射さ
せる図示しないレンズと、該レンズの結像位置に設けら
れた受光素子から成る測光部が設けられ、この測光部に
よって撮影視野内の外光輝度を測定する。その測定結果
は露出制御(AE制御)に利用される。前記撮影レンズ
12は、例えば焦点距離をf=25〜55mmの範囲で
変えることができる2倍ズーム、又は焦点距離をf=3
0〜90mmの範囲で変えることができる3倍ズームと
いうように、各機種毎に異なる光学系で構成される。ま
た、カメラ本体10の背面には図示しないズームボタン
が設けられている。
【0012】このズームボタンを操作すると、図示しな
いレンズ駆動用モータが駆動され、該モータの駆動力
は、複数のギヤを介して前記撮影レンズ12の駆動機構
及びズームファインダーの移動レンズ駆動系の駆動機構
に伝達される。撮影者は、前記ズームボタンを操作する
ことで所望の撮影倍率を選択することができ、撮影画角
と略等しい視野をファインダーの接眼部から観察するこ
とができる。前記ズームファインダーの構成及び移動レ
ンズ駆動系の駆動機構については後述する。
【0013】また、カメラ10内部の前記撮影レンズ1
2の光軸上には、シャッター(不図示)が組み込まれて
おり、該シャッターは前記シャッターボタン24の操作
に連動して動作する。図2は、カメラ10の内部に組み
込まれたファインダーユニット30の斜視図である。フ
ィンダーユニット30のユニット枠31には図中左から
順にAF受光窓22に対応したAF受光収納部32、前
記AF投光窓18に対応したAF投光収納部34、前記
ファインダー対物窓16の内側に設けられた対物レンズ
36が配置されている。
【0014】このファインダーユニット30は、前記ユ
ニット枠31が第1の収納枠(AF・ファインダー本体
枠)40と第2の収納枠(接眼枠)70とに二分割され
ており(図3参照)、前記第1の収納枠40には、AF
部(AF受光部及びAF投光部)、対物レンズ36、及
び移動レンズ系38等が収納されて第1ブロックが形成
され、他方、第2の収納枠70にはプリズム72、接眼
レンズ74等が収納されて第2ブロックが形成されてい
る。
【0015】図4は前記第1ブロックの分解斜視図であ
る。同図に示すように、この第1ブロックは、第1の収
納枠40にファインダーの変倍光学系と、該変倍光学系
の駆動機構とが搭載されて構成されている。前記ファイ
ンダー変倍光学系は、対物レンズ36及び移動レンズ4
2、43から構成される。対物レンズ36は、該第1の
収納枠40の前面に形成された対物レンズ用開口窓40
aに嵌めこまれており、該対物レンズ36の後方に、前
記移動レンズ42、43が溝45に収納される。また、
前記移動レンズ42、43の間にはマスク部材47が設
けられている。
【0016】前記移動レンズ42、43の左右の縁部に
は、それぞれ平坦部51、52が形成され、これら平坦
部51、51には突起部51A、51Aが一体形成され
るとともに、平坦部52、52には、ガイド孔54、5
5が形成されている。前記ガイド孔54、55にはガイ
ド棒56が挿通され、該ガイド棒56の前端は、第1の
収納枠40の前壁に形成された孔40bに圧入され、ガ
イド棒56の後端は、第1の収納枠の後壁に形成された
孔40bに圧入され固定される。
【0017】また、第1の収納枠40において、前記移
動レンズ42、43を収納する溝45の左側面上部には
段差部57が形成されている。この段差部57に前記移
動レンズ42、43の突起部51A、51Aが位置さ
れ、そして、この移動レンズ42、43の上方から対物
蓋41で溝45を覆うことにより、前記段差部57と前
記対物蓋41の下縁とでスライド溝が形成される。この
スライド溝に沿って移動レンズ42、43が前記突起部
51A、51Aを介して前後方向の移動可能にガイドさ
れると共に、上下方向の振れが抑えられる。
【0018】前記移動レンズ42、43の側部には従動
ピン54A、55Aが突設されており、該従動ピン54
A、55Aは、変倍光学系の駆動機構を構成するカム軸
58に係合されている。前記駆動機構は、カム軸58
と、カム軸58を回転駆動するモータ(不図示)とから
構成される。このモータは、撮影レンズ鏡胴13の駆動
用モータと兼用されており、モータの回転力が図示しな
いギヤ列を介して、カム軸58に固着されたギヤ59A
に伝達されるようになっている。
【0019】前記カム軸58は、前記移動レンズ42、
43の光学的位置関係を規定するカム面58A、58B
がその外周に形成されている。このカム軸58の両端は
第1の収納枠40に形成された孔40c、40cにそれ
ぞれ圧入され固定される。尚、後ろ側のギヤ59Bはス
トロボ機構(不図示)に連動している。前記カム軸58
の前側のカム面58Aには、移動レンズ42の従動ピン
54Aが当接され、前記カム軸58の後ろ側のカム面5
8Bには、移動レンズ43の従動ピン55Aが当接され
ている。また、移動レンズ42、43の上部にはL字形
状のフック54B、55Bが形成されており、これらフ
ック54B、55B間に引張バネ48が渡されている。
この引張バネ48の付勢力により、従動ピン54Aが前
記カム面58Aに押し付けられ、従動ピン55Aが前記
カム面58Bに押し付けられている。これにより、移動
レンズ42、43の相対的な位置が規制されている。
【0020】従って、前記カム軸58は、前述したよう
に撮影レンズ鏡胴13のモータと兼用されているので、
モータを駆動するとカム軸58は鏡胴13と連動して回
動する。これにより、撮影画角とファインダー視野範囲
が一致するようになっている。図5は第2ブロックの分
解斜視図である。同図に示すように、第2ブロックは第
2の収納枠70に、プリズム72、ハイビジョン(H)
視野枠75、コンベンション/パノラマ(CP)視野枠
76、視野枠切替レバー79、視野枠ベース80、フィ
ールドレンズ82、ミラー83(第2の反射面に相
当)、及び接眼レンズ74等が搭載されて構成される。
【0021】前記プリズム72は、第2の収納枠70の
上部にに形成された傾斜面70Aに沿って第2の収納枠
70内に収納され、プリズム押さえ板73によって、右
側に付勢されて、第2の収納枠70内にガタ無く位置決
めされている。このプリズム72は、直角プリズムを2
個組み合わせた形状をしており、入射する被写体光を三
回反射して立像を得ている。即ち、ズーム光学系から出
射された被写体光は、プリズム72の入射面72Aから
入射し、反射面72Bで下方に90度反射され、その後
反射面72Cで前方に90度反射され、更に、反射面7
2D(第1の反射面に相当)で水平方向(横方向)に9
0度反射されて、前記入射面72Aと直交する出射面7
2Eから出射される。前記出射面72Eには、ターゲッ
トマーク、パララックス補正マークが刻まれており、該
出射面72Eに被写体像が結像される。
【0022】前記プリズムの出射面72Eと密接して設
けられるH視野枠75は、プリントアスペクト比(PA
R)のハイビジョン(H)サイズに相当する画角の視野
を画成する固定枠であり、後述のコンベンション(C)
サイズ又はパノラマ(P)サイズを含めて最も大きい面
積を画する視野枠である。前記H視野枠の後方には、更
に、Cサイズ又はPサイズに相当する視野を選択的に画
成することができるCP視野枠76が設けられている。
このCP視野枠76は、略L字形状の一対の視野枠片7
6a、76b、視野切替レバー79、及び視野枠ベース
80とで構成されており、前記一対の視野枠片76a、
76bを上下対向して組み合わせ、この一対の視野枠片
を45度方向に互いに近づく方向、又は遠ざかる方向に
移動してCサイズ又はPサイズの視野領域を画成するも
のである。
【0023】前記視野枠片76a、76bの両端にはそ
れぞれ、斜め45度方向に長方形状のストローク孔77
A、77Bが形成されている。このストローク孔77
A、77Bに、前記視野枠ベース80に突設されたピン
80a、80bが係合される。また、前記視野枠片76
a、76bの角部付近には、それぞれ長孔78A、78
Bが形成されており、該長孔78A、78Bに前記視野
切替レバー79に突設されたピン79a、79bがそれ
ぞれ係合されている。
【0024】前記視野枠ベース80の前面は、前記視野
切替レバー79の回動を案内する円弧状の案内溝が形成
されており、視野切替レバー79が前記円弧溝に案内さ
れて回動し、その結果、前記視野枠片76a、76bに
よって視野枠が切り替えられるようになっている。前記
視野枠ベース80の後方には、フィールドレンズ82が
固定され、更にその後方にミラー83(第2の反射面)
が固定されている。ミラー83は、フィールドレンズ8
2の出射面に対して45度の角度で第2の収納枠70の
縁面部に嵌めこまれ、ミラー押さえ板85によってミラ
ー83の背後から付勢され、第2の収納枠70に固定さ
れる。このミラー83により、前記プリズム72の出射
面72Eの光軸はカメラ10の背面方向に90度反射さ
れ、接眼レンズ74へと導かれる。
【0025】前記接眼レンズ74は第2の収納枠70に
形成された開口部70Bに視度調整カム(不図示)を介
して、前後移動可能に取り付けられている。視度調整カ
ムは視度調整つまみと連結されており、撮影者は視度調
整つまみを動かして、接眼レンズ74を前後させ、視度
を調整することができる。このように、第2ブロックは
プリズム72を含み、プリズム72以後の光学部品は、
全て第2の収納枠70に納まるようにユニット化されて
いる。他方、図4に示した第1ブロックはプリズム72
よりも前方の光学部品とAF部を第1の収納枠40に納
めるようにユニット化されている。そして、前記第1ブ
ロックの下側に前記第2ブロックを組付けるには、前記
第1ブロックのAFファインダー本体枠に形成された孔
40d、40d(図4参照)に第2ブロックに形成され
た突起部70d、70d(図5参照)をそれぞれ嵌入し
て位置決めし、第1ブロックの孔40e、40e(図4
参照)と第2ブロックの孔70e、70e(図5参照)
を合わせて、上からネジで連結する。これにより、図2
に示したファインダーユニットとなる。そして、図2に
示したファインダーユニットは孔40fを介してカメラ
ボディー86の上部に組付けられている。
【0026】本実施の形態の特徴は、H視野枠75及び
CP視野枠76が、対物レンズの光軸と直交する光軸上
に配置されている点にある。即ち、図5で示したように
被写体に対面して設けられた対物レンズ36から出射さ
れる被写体光は、プリズム72によって最終的に対物レ
ンズの光軸に対して90度水平方向に反射され、該プリ
ズムの出射面72Eに結像されるように構成され、この
出射面72E(結像面)に近接して、H視野枠75及び
CP視野枠76が配設されている点に特徴がある。
【0027】ファインダーユニット30には、図2に示
したように、ファインダー変倍光学系及びAF部が搭載
されているため、ファインダーユニットの前後方向はこ
の変倍光学系及びAF部自体で一定の大きさ(厚さ)が
必要とされている。本実施の形態では、この変倍光学系
及びAF部が占める厚みの内に前記H視野枠75及びC
P視野枠76の横幅が収納され、これによりファインダ
ーユニットの薄型化が達成されている。また、CP視野
枠76の厚み方向がファインダーユニットの左右方向に
配置されているので、ファインダーユニットの左右横方
向の小型化が達成されている。
【0028】一方、前記視野切替レバー79の下部に
は、ギヤ79Cが形成されており、このギヤ79Cは切
替ギヤ88Aに噛合される。切替ギヤ88Aは図6に示
す視野切替軸88の一端に形成されている。図6は視野
切替機構の構造図である。同図に示すように、この視野
切替機構は、カメラの背面11aに上下移動可能に設け
られたPARつまみ90と、該PARつまみ90と連結
され、PARつまみ90と一体となって上下移動するP
AR接片91と、該PAR接片91と連結されPAR接
片91の上下の動きを前記視野切替軸88に伝達するバ
ネ92が取り付けられたCHPレバー93とから構成さ
れる。
【0029】カメラの背面11aの内側には、前記PA
R接片91の停止位置を規制するクリック溝95A、9
5B、95Cが形成されており、図の上からそれぞれ、
C、H、Pの視野の切替に対応するものである。前記P
AR接片91には、このクリック溝95A、95B、9
5Cの一つに係合する爪91Aが折り曲げ形成されてお
り、前記PARつまみ90は、前記C、H、Pの三段階
に切り替えられる。
【0030】視野切替軸88の一端は前述のように視野
切替レバー79のギヤ79cに切替ギヤ88Aを介して
連結され、他端は、CHPバネ92を介してCHPレバ
ー93に接続されている。これにより、PARつまみ9
0を上下に切り替えると、PAR接片91が上下し、C
HPレバー93が上下する。そして、該CHPレバー9
3の動きはバネ92を介して前記視野切替軸88に伝達
される。
【0031】PARつまみ90をHの位置にすると、P
AR接片91は前記クリック溝95Bに係合し、CHP
レバー93を中央の位置に保持する。このとき、バネ9
2は視野切替軸88に力を加えないので、切替ギヤ88
Aは回動しない。この状態では、図7に示すように視野
枠ベース80のピン80a、80bは前記CP視野枠の
長方形状の孔77A、77Bの中央部に位置している。
即ち、CP視野枠76の視野枠片76a、76bはスト
ロークの中間に位置し、該CP視野枠76が画成する視
野領域は、H視野枠75の開口領域75Aよりも十分に
大きく、視野はH視野枠75の開口によって規定される
ので、視野はHとなる。
【0032】図6に示したCHPつまみ90をCの位置
にすると、PAR接片91は上に移動して前記クリック
溝95Aに係合し、CHPレバー93を上に押し上げ
る。これに伴って、バネ92を介して視野切替軸88が
回動し、切替ギヤ88Aが左側に回動する。これによ
り、視野切替レバー79は時計廻り方向に回動する。即
ち、図8に示すように視野切替レバー79のピン79a
に係合している上側の視野枠片76aは45度上向きに
移動し、ピン79bに係合している下側の視野枠片76
bは45度下向きに移動する。このとき、CHPつまみ
90の操作に伴う前記CHPレバー93の移動量に対
し、視野切替軸88の回動量は小さく、その移動量の差
をバネ92によって吸収しているので、長方形状の孔7
7A、77Bのエンドにピン80a、80bが確実に突
き当たり位置決めされる。これにより、H視野枠75の
左右の領域を狭めるように視野領域が画成されるので視
野はCとなる。
【0033】図6に示したCHPつまみ90をPの位置
にすると、PAR接片91は下側に移動し前記クリック
溝95Cに係合し、CHPレバー93を下に押し下げ
る。これに伴って、バネ92を介して、視野切替軸88
が回動し、切替ギヤ88Aが右側に回動する。これによ
り、視野切替レバー79は反時計廻り方向に回動する。
即ち、図9に示すように視野切替えレバー79のピン7
9aに係合している上側の視野枠片76aは45度下向
きに移動し、ピン79bに係合している下側の視野枠片
は45度上向きに移動する。このとき、長方形状の孔7
7A、77Bのエンドにピン80a、80bが確実に突
き当たり位置決めされる。これにより、H視野枠75の
上下の領域を狭めるように視野領域が画成されるので、
視野はPとなる。
【0034】このように、Cサイズ又はPサイズは、前
記ハイビジョンサイズの領域を部分的に制限した大きさ
であることから、前記H視野枠75の固定枠を利用しつ
つ、前記一対の視野枠片76a、76bを上下に組み合
わせて、両視野枠片76a、76bを対角方向に適量の
移動をさせることによって、H、C又はPの各サイズに
相当する視野を切り替えることができる。
【0035】次に、上記の如く構成されたファインダー
ユニットの作用について説明する。図10は図2のファ
インダーユニット30の光学系の構成図である。同図に
示すように、対物レンズ36を介して入射した被写体光
は、移動レンズ42、43を経てプリズム72に入射す
る。そして、被写体光は図7で説明したようにプリズム
72によって、下方へ折り曲げられ、次いで、前方へ折
り返され、更に、入射光軸と直交する方向、即ち、カメ
ラ10の横方向へ光を折り曲げられ、プリズムの出射面
72Eに結像される。そして、この出射面72Eに密接
してH視野枠75及びCP視野枠76によって視野が限
定され、その像をフィールドレンズ82及び接眼レンズ
74を介して接眼部から観察することができるようにな
っている。このように、プリズム72によって、光路を
入射方向(前方)へ折り返すことで、ファインダーユニ
ット30の薄型化が図られている。
【0036】本実施の形態では、プリズムを用いて被写
体光の光路を変換する場合について説明したが、 プリ
ズムの代わりにミラーを用いて被写体光の光路を変換し
てもよい。図11は図1に示したカメラをH視野枠に平
行な面で切断した際の拡大断面図であり、図中左側がカ
メラ10の前面、右側が背面である。同図からも分かる
ように、カメラ10の厚み方向(前後方向)に対して、
H視野枠75及びCP視野枠76の横幅を収納するよう
に配置し、視野枠の開口面をカメラ10の側面(横方
向)に向けて配置したことにより、カメラ全体の薄型
化、小型化が図られている。
【0037】更に、本実施の形態のカメラ10では、撮
影者が前記ズームスイッチを操作して、撮影レンズ12
の焦点距離を変更すると、撮影レンズ12の焦点可変機
構に連動して回動するギヤによって、カム軸58が回動
し(図4参照)、撮影レンズ系で変倍された倍率と略等
しい被写体像をファインダーの接眼部に形成することが
できる。
【0038】また、撮影者がCHPつまみ90を操作し
て希望するアスペクト比を選択すると、前述のように切
替ギヤ88Aを介して視野切替えレバー79が回動し、
CP視野枠76が拡縮して視野の切替が行われる。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係るファイ
ンダーユニットよれば、切替視野枠を対物レンズの光軸
に直交する光路上に配置し、ファインダーユニットの構
成上必要とされる一定の大きさを利用して、前記切替視
野枠を納めるようにしたので、視野枠を対物レンズの光
軸に平行な光路上に配置する従来のファインダーユニッ
トと比較して、ファインダーユニット全体の前後方向の
大きさ(厚さ)及び左右方向(横方向)の大きさを小さ
く構成することができる。これにより、カメラの小型化
及び薄型化が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るファインダーユニットが組み込ま
れたカメラの外観斜視図
【図2】カメラ10の内部に組み込まれたファインダー
ユニット30の斜視図
【図3】ファインダーユニット30の第1ブロックと第
2ブロックの斜視図
【図4】ファインダーユニット30の第1ブロックの分
解斜視図
【図5】ファインダーユニット30の第2ブロックの分
解斜視図
【図6】ファインダー視野切替機構の構造図
【図7】ハイビジョンサイズの視野が形成される場合の
説明図
【図8】コンベンションサイズの視野が形成される場合
の説明図
【図9】パノラマサイズの視野が形成される場合の説明
【図10】ファインダーユニット30の光学系の構成図
【図11】図1に示したカメラをH視野枠に平行な平面
で切断した際の拡大断面図
【符号の説明】
10…カメラ 30…ファインダーユニット 36…対物レンズ 72…プリズム 72…プリズム反射面(第1の反射面) 72E…プリズム出射面(結像面) 74…接眼レンズ 75…ハイビジョン(H)視野枠 76…コンベンション/パノラマ(CP)視野枠 79…視野切替レバー 80…視野枠ベース 83…ミラー(第2の反射面)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カメラ前面に配置された対物レンズから
    被写体光を導入し、前記対物レンズを通過した被写体光
    の結像面に配設され少なくとも2種類以上の視野領域を
    選択的に切替ることができる切替視野枠により視野を規
    制し、前記切替視野枠で規制された被写体光を、カメラ
    後面の接眼レンズに導くファインダーユニットにおい
    て、 前記ファインダーユニットには、前記対物レンズを通過
    した被写体光を水平方向で且つ該対物レンズの光軸と直
    交する方向に反射する第1の反射面と、前記第1の反射
    面で反射された被写体光を前記カメラ後面の接眼レンズ
    の方向に反射させる第2の反射面を設け、 前記切替視野枠は、前記第1の反射面と前記第2の反射
    面との間の光路上に配置されていることを特徴とするフ
    ァインダーユニット。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6256144B1 (en) 1997-06-02 2001-07-03 Olympus Optical Co., Ltd. Real image mode variable magnification finder

Cited By (3)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6256144B1 (en) 1997-06-02 2001-07-03 Olympus Optical Co., Ltd. Real image mode variable magnification finder
US6335827B2 (en) 1997-06-02 2002-01-01 Olympus Optical Co., Ltd. Real image mode variable magnification finder
US6493150B2 (en) 1997-06-02 2002-12-10 Olympus Optical Co., Ltd. Real image mode variable magnification finder

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