JPH0961890A - ズームファインダーユニット - Google Patents

ズームファインダーユニット

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JPH0961890A
JPH0961890A JP22083695A JP22083695A JPH0961890A JP H0961890 A JPH0961890 A JP H0961890A JP 22083695 A JP22083695 A JP 22083695A JP 22083695 A JP22083695 A JP 22083695A JP H0961890 A JPH0961890 A JP H0961890A
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JP
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lens
frame
zoom
camera
finder
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JP22083695A
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Inventor
Hideo Kobayashi
英雄 小林
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Fujinon Corp
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Fuji Photo Optical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ファインダーユニットを2ブロック化し、ファ
インダー光学系の焦点距離を可変するカム部材及び接眼
レンズを含むブロックを変更するだけで、異なる焦点距
離可変域のズームファインダーを形成可能とし、部品の
共通化を図るともにカメラの薄型化を可能にするズーム
ファインダーユニットを提供する。 【解決手段】ユニット本体枠31は第1の収納枠40と
第2の収納枠70に2分割化され、第1の収納枠40に
は対物レンズ36、移動レンズ42、43及び移動レン
ズの位置を規制するカム軸58が収納されており、前記
カム軸は2倍ズームと3倍ズームのカメラの各機種に合
ったカム面が形成されたものが機種毎に用意され、第1
の収納枠40に互換性を有して取り付けられている。ま
た、第2の収納枠70及びこれに収納されるフィールド
レンズ83、接眼レンズ74も各機種に合ったものが用
意されている。従って、カム軸、第2の収納枠、フィー
ルドレンズ及び接眼レンズの組み合わせを変更するだけ
で、異なるズーム可変域のファインダーを形成すること
ができ、他の部品の共用化を図ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はズームファインダー
ユニットに係り、特に、焦点距離可変域の異なる機種の
カメラに組み込まれるズームファインダーユニットの構
成部品の共通化、及びカメラの薄型化を可能にするズー
ムファインダーユニットに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、カメラの光学ファインダーは、対
物レンズ、プリズム及び接眼レンズをファインダーユニ
ット本体枠に配置して、対物レンズから出射した被写体
像の光をプリズムによって屈折させて、接眼レンズに導
くようにしたものが一般的である。また、ズーム機能付
きカメラにおいては、ファインダーの光学系に焦点距離
可変機構を採用し、この焦点距離可変機構によりファイ
ンダー光学系のレンズの一部を撮影レンズの焦点距離の
変更に連動して移動させて、視野を変化させるようにし
た実像式ズームファインダーも知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
実像式ズームファインダーは、光学部品を多数使用する
ので形が大きくなり、機構も複雑になるという問題があ
る。また、1つのファインダーユニットで広範囲のズー
ム可変域を確保しようとすると、レンズの移動可能範囲
を大きくする必要があり、レンズの位置を規制する機構
をレンズの移動方向に大きくしなければならず、その結
果、ファインダーユニットが厚さ方向に大きくなるとい
う欠点がある。
【0004】例えば、2倍ズームカメラの焦点距離可変
域がf=25〜55mmであって、3倍ズームカメラの
焦点距離可変域がf=30〜90mmの場合に、両機種
に共通する可変域を有するズームファインダーを構成し
ようとすると、f=25〜90mmまでの焦点距離の変
化に対応できるようにファインダーユニットの変倍光学
系を前後移動させる必要があり、レンズの位置を規制す
る機構(例えば、レンズの位置を規制するカムを形成し
たカム軸又はカム筒)の全長を長くしなければならず、
ファインダーユニットが厚さ方向に大きくなってしま
う。
【0005】これに対して、2倍ズームカメラには2倍
専用のズームファインダーを、3倍ズームカメラには3
倍専用のズームファインダーを取り付けることとし、各
機種において必要十分なファインダーズーム可変域のみ
を確保するように、ファインダーの移動レンズの可動域
を定めた場合には、カム軸又はカム筒の全長は必要以上
に長くならず、カメラの薄型化には適しているが、その
反面、各機種に適合した光学部品、その光学部品を納め
る収納枠、及びズーム機構などが必要になり、各機種毎
に異なる部品をそれぞれ用意しなけらばならないという
問題が生じ、部品種類の増大という点で好ましくない。
【0006】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
もので、カメラの薄型化を可能にするとともに、ズーム
可変域の異なる機種に対しても共通の部品を使用するこ
とができるズームファインダーユニットを提供すること
を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は前記目的を達成
する為に、撮影レンズの焦点距離可変域が異なるカメラ
の機種に組み込み可能なズームファインダーユニットで
あって、対物レンズと、該対物レンズの後方に配設され
光軸方向に前後移動されることにより焦点距離を可変す
る移動レンズと、前記移動レンズに係合し回転駆動され
ることにより移動レンズを移動させてファインダーの倍
率を可変するカム部材と、前記移動レンズを通過した被
写体光を観察する接眼レンズとを備えたズームファイン
ダーユニットにおいて、前記ズームファイダーユニット
の本体枠は、第1の収納枠と、前記接眼レンズを保持し
前記該第1の収納枠に組付け可能な第2の収納枠とから
構成され、前記第1の収納枠には、前記対物レンズ、前
記移動レンズ及び前記カム部材が取り付けられ、前記カ
ム部材は、カメラの機種に合ったカム曲線を持つカム部
材が選択使用されるとともに、前記第1の収納枠、対物
レンズ及び移動レンズは各カメラ間で共用使用されるこ
とを特徴としている。
【0008】本発明によれば、ズームファインダー本体
を第1の収納枠と第2の収納枠の二つのブロックに分
け、第1の収納枠に対物レンズ、移動レンズ及びカム部
材を収納し、第2の収納枠に接眼レンズを収納してい
る。そして、カム部材は、撮影レンズの焦点距離可変域
が異なるカメラの機種毎に、各機種に合ったカム曲線が
形成され、機種毎に適正なカム部材が選択的に取り付け
られる。このように、ファインダーユニットを2ブロッ
ク化したことにより、前記カム部材を変更するだけで、
異なる焦点距離可変域のファインダーを形成することが
可能となる。これにより、第1の収納枠、対物レンズ、
及び移動レンズを異なるカメラ機種間で共通して使用で
きるので、部品種類を少なく抑えることができる。
【0009】また、カム部材に適合する接眼レンズの組
み合わせを用意しておくことで、カム部材と接眼レンズ
の組み合わせを変更するだけで、異なる焦点距離可変域
のファインダーを形成することが可能となる。これによ
り、撮影レンズの焦点距離可変域の異なるカメラ機種に
対して、各機種において必要十分なファインダーの焦点
距離可変域のみを確保するように、移動レンズの移動を
規制するカム曲線を持ったカム部材を用意すると共に、
そのカム部材に適合する接眼レンズの組み合わせを用意
しておくことで、カム部材と接眼レンズの組み合わせを
変更するだけで、各機種に適したファインダーを形成す
ることができる。このように、各機種において必要十分
な長さのカム部材を組付けることができるので、カム部
材は必要以上に大きくならず、ファインダユニットの薄
型化を図ることができる。また、第1の収納枠を含め
て、主たる部材は各カメラ間で共通して使用できるの
で、部品種類を少なく抑えることができ、大幅に部品の
共通化を図ることができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下添付図面に従って本発明に係
るズームファインダーユニットの好ましい実施の形態に
ついて説明する。図1は、本発明に係るズームファイン
ダーユニットが組み込まれたカメラの外観を示す斜視図
である。同図に示すカメラ10の外装ケース11の前面
中央部には、撮影レンズ12の組み込まれた鏡胴13が
取り付けられている。前記撮影レンズ12の上部右隅部
には、ストロボ窓14、そしてストロボ窓14の図中左
側にはファインダー対物窓16、AF投光窓18、測光
窓20、AF受光窓22、が順に形成されている。ま
た、カメラ10の上面にはシャッターボタン24が設け
られている。
【0011】前記AF投光窓18の内側にはAF投光
部、前記AF受光窓22の内側にはAF受光部が設けら
れ、これら投光/受光部とで、被写体までの距離を測定
する測距部が構成され、この測距部(AF部)は、例え
ば三角測量の原理に基づいて被写体までの距離を求め、
その結果はオートフォーカス(AF)制御に利用され
る。
【0012】前記測光窓20の内側には、外光を入射さ
せる図示しないレンズと、該レンズの結像位置に設けら
れた受光素子から成る測光部が設けられ、この測光部に
よって撮影視野内の外光輝度を測定する。その測定結果
は露出制御(AE制御)に利用される。前記撮影レンズ
12は、例えば焦点距離をf=25〜55mmの範囲で
変えることができる2倍ズーム、又は焦点距離をf=3
0〜90mmの範囲で変えることができる3倍ズームと
いうように、各機種毎に異なる光学系で構成される。ま
た、カメラ本体10の背面には図示しないズームボタン
が設けられている。
【0013】このズームボタンを操作すると、図示しな
いレンズ駆動用モータが駆動され、該モータの駆動力
は、複数のギヤを介して、前記撮影レンズ12の駆動機
構及び、ズームファインダーの移動レンズ駆動系の駆動
機構に伝達される。撮影者は、前記ズームボタンを操作
することで所望の撮影倍率を選択することができ、撮影
画角と略等しい視野をファインダーの接眼部から観察す
ることができる。前記ズームファインダーの構成及び移
動レンズ駆動系の駆動機構については、後述する。
【0014】また、カメラ10内部の前記撮影レンズ1
2の光軸上には、シャッター(不図示)が組み込まれて
おり、該シャッターは前記シャッターボタン24の操作
に連動して動作する。図2は、カメラ10の内部に組み
込まれたファインダーユニット30の斜視図である。フ
ィンダーユニット30の本体枠31には図中左から順に
AF受光窓22に対応したAF受光収納部32、前記A
F投光窓18に対応したAF投光収納部34、前記ファ
インダー対物窓16の内側に設けられた対物レンズ36
が配置されている。
【0015】このファインダーユニット30の特徴は、
前記ユニット枠31が第1の収納枠40と第2の収納枠
70とに二分割された点にある(図3参照)。前記第1
の収納枠40には、AF部(AF受光部及びAF投光
部)、対物レンズ36、及び移動レンズ系38等が収納
されて第1ブロックが形成される。他方、第2の収納枠
70にはプリズム72、接眼レンズ74等が収納されて
第2ブロックが形成されている。
【0016】図4は前記第1ブロックの分解斜視図であ
る。同図に示すように、この第1ブロックは、第1の収
納枠40にファインダーの変倍光学系と、該変倍光学系
の駆動機構とが搭載されて構成されている。前記ファイ
ンダー変倍光学系は、対物レンズ36及び移動レンズ4
2、43から構成される。対物レンズ36は、該第1の
収納枠40の前面に形成された対物レンズ用開口窓40
aに嵌めこまれており、該対物レンズ36の後方に、前
記移動レンズ42、43が溝45に収納される。また、
前記移動レンズ42、43の間には、マスク部材47が
設けられている。
【0017】前記移動レンズ42、43の左右の縁部に
は、それぞれ平坦部51、52が形成され、これら平坦
部51、51には突起部51A、51Aが一体形成され
るとともに、平坦部52、52には、ガイド孔54、5
5が形成されている。前記ガイド孔54、55にはガイ
ド棒56が挿通され、該ガイド棒56の前端は、第1の
収納枠40の前壁に形成された孔40bに圧入され、ガ
イド棒56の後端は、第1の収納枠の後壁に形成された
孔40bに圧入され固定される。
【0018】また、第1の収納枠40において、前記移
動レンズ42、43を収納する溝45の左側面上部には
段差部57が形成されている。この段差部57に前記移
動レンズ42、43の突起部51A、51Aが位置さ
れ、そして、この移動レンズ42、43の上方から対物
蓋41で溝45を覆うことにより、前記段差部57と前
記対物蓋41の下縁とでスライド溝が形成される。この
スライド溝に沿って移動レンズ42、43が前記突起部
51A、521を介して前後方向の移動可能にガイドさ
れると共に、上下方向の振れが抑えられる。
【0019】前記移動レンズ42、43の側部には従動
ピン54A、55Aが突設されており、該従動ピン54
A、55Aは、変倍光学系の駆動機構を構成するカム軸
58に係合されている。前記駆動機構は、カム軸58
と、カム軸58を回転駆動するモータ(不図示)とから
構成される。このモータは、撮影レンズ鏡胴13の駆動
用モータと兼用されており、モータの回転力が図示しな
いギヤ列を介して、カム軸58に固着されたギヤ59A
に伝達されるようになっている。
【0020】前記カム軸58は、前記移動レンズ42、
43の光学的位置関係を規定するカム面58A、58B
がその外周に形成されている。このカム軸58の両端は
第1の収納枠40に形成された孔40c、40cにそれ
ぞれ圧入され固定される。尚、後ろ側のギヤ59Bはス
トロボ機構(不図示)に連動している。前記カム軸58
の前側のカム面58Aには、移動レンズ42の従動ピン
54Aが当接され、前記カム軸58の後ろ側のカム面5
8Bには、移動レンズ43の従動ピン55Aが当接され
ている。また、移動レンズ42、43の上部にはL字形
状のフック54B、55Bが形成されており、これらフ
ック54B、55B間に引張バネ48が渡されている。
この引張バネ48の付勢力により、従動ピン54Aが前
記カム面58Aに押し付けられ、従動ピン55Aが前記
カム面58Bに押し付けられている。これにより、移動
レンズ42、43の相対的な位置が規制されている。
【0021】従って、前記カム軸58は、前述したよう
に撮影レンズ鏡胴13のモータと兼用されているので、
モータを駆動するとカム軸58は鏡胴13と連動して回
動する。これにより、撮影画角とファインダー視野範囲
が一致するようになっている。本実施の駆動機構は、カ
ム軸を交換するだけで2倍ズームと3倍ズームの二機種
のカメラに兼用されるものである。即ち、カム軸は2倍
ズーム用のカム軸と、3倍ズーム用のカム軸が別個に用
意され、それぞれのカム軸の外周には、機種に応じた焦
点距離可変域に必要十分なズーム可変域を確保するカム
面が形成されている。
【0022】図5(A)は、2倍ズーム用のカム軸60
の全体図、(B)はそのカム軸60のカム60Aの展開
図である。また、図6(A)は、3倍ズーム用のカム軸
62の全体図、(B)はそのカム軸62のカム62Aの
展開図である。図5、図6を比較すると分かるように、
両カム軸60、62の全長L及び軸径φdは等しく形成
されている。また、前記移動レンズ42、43の従動ピ
ン54A、55Aが当接されるカム60A、62Aの傾
斜角度及び展開長は、機種毎に適した形状に形成されて
いる。このように、2種類のカム軸60、62を等しい
大きさに形成することにより、第1の収納枠40に互換
性を有して取り付けることができる。
【0023】3倍ズーム用のカム面は2倍ズーム用のカ
ム面に比べて展開長を長く確保する必要があるが、本実
施の形態では、カム軸の互換性、ユニットの薄型化とい
う観点から、2倍ズーム用のカム面を基に360度を超
えるカム面を形成している(図6(B)参照)。図7は
第2ブロックの分解斜視図である。同図に示すように、
第2ブロックは第2の収納枠70に、プリズム72、ハ
イビジョン(H)視野枠75、コンベンション/パノラ
マ(CP)視野枠76、視野枠切替レバー79、視野枠
ベース80、フィールドレンズ82、ミラー83、及び
接眼レンズ74等が搭載されて構成される。
【0024】前記プリズム72は、第2の収納枠70の
上部に形成された傾斜面70Aに沿って第2の収納枠7
0内に収納され、プリズム押さえ板73によって、右側
に付勢されて、第2の収納枠70内にガタ無く位置決め
されている。このプリズム72は、直角プリズムを2個
組み合わせた形状をしており、入射する被写体光を三回
反射して立像を得ている。即ち、ズーム光学系から出射
された被写体光は、プリズム72の入射面72Aから入
射し、反射面72Bで下方に90度反射され、その後反
射面72Cで前方に90度反射され、更に、反射面72
Dで水平方向(横方向)に90度反射されて、前記入射
面72Aと直交する出射面72Eから出射される。前記
出射面72Eには、ターゲットマーク、パララックス補
正マークが刻まれており、該出射面72Eに被写体像が
結像される。
【0025】前記プリズムの出射面72Eと密接して設
けられるH視野枠75は、プリントアスペクト比(PA
R)のハイビジョンサイズ(Hサイズ)に相当する画角
の視野を画成する固定枠であり、後述のコンベンション
(C)サイズ又はパノラマ(P)サイズを含めて最も大
きい面積を画する視野枠である。前記H視野枠の後方に
は、更に、Cサイズ又はPサイズに相当する視野を切替
え画成することができるCP視野枠76が設けられてい
る。このCP視野枠76は、略L字形状の一対の視野枠
片76a、76b、視野切替レバー79、及び視野枠ベ
ース80とで構成されており、前記一対の視野枠片76
a、76bを上下対向して組み合わせ、この一対の視野
枠片を45度方向に互いに近づく方向、又は遠ざかる方
向に移動してCサイズ又はPサイズの視野領域を拡縮す
るものである。
【0026】前記視野枠片76a、76bの両端にはそ
れぞれ、斜め45度方向に長方形状のストローク孔77
A、77Bが形成されている。このストローク孔77
A、77Bに、前記視野枠ベース80に突設されたピン
80a、80bが係合される。また、前記視野枠片76
a、76bの角部付近には、それぞれ長孔78A、78
Bが形成されており、該長孔78A、78Bに前記視野
切替レバー79に突設されたピン79a、79bがそれ
ぞれ係合されている。
【0027】前記視野枠ベース80の前面は、前記視野
切替レバー79の回動を案内する円弧状の案内溝が形成
されており、視野切替レバー79が前記円弧溝に案内さ
れて回動し、その結果、前記視野枠片76a、76bに
よって視野枠が切り替えられるようになっている。前記
視野枠ベース80の後方には、フィールドレンズ82が
固定され、更にその後方に、ミラー83が固定されてい
る。ミラー83は、フィールドレンズ82の出射面に対
して、45度の角度で第2の収納枠70の縁面部に嵌め
こまれ、ミラー押さえ板85によってミラー83の背後
から付勢され、第2の収納枠70に固定される。このミ
ラー83により、前記プリズム72の出射面の光軸はカ
メラ10の背面方向に90度反射され、接眼レンズ74
へと導かれる。
【0028】前記接眼レンズ74は第2の収納枠70に
形成された開口部70Bに視度調整カム(不図示)を介
して、前後移動可能に取り付けられている。視度調整カ
ムは視度調整つまみと連結されており、撮影者は、視度
調整つまみを動かして、接眼レンズ74を前後させ、視
度を調整することができる。このように、第2ブロック
はプリズム72を含み、プリズム72以後の光学部品
は、全て第2の収納枠70に納まるようにユニット化さ
れている。他方、図4に示した第1ブロックはプリズム
72よりも前方の光学部品とAF部を第1の収納枠40
に納めるようにユニット化されている。そして、前記第
1ブロックの下側に前記第2ブロックを組付けるには、
前記第1ブロックのAFファインダー本体枠に形成され
た孔40d、40d(図4参照)に第2ブロックに形成
された突起部70d、70d(図7参照)をそれぞれ嵌
入して位置決めし、第1ブロックの孔40e、40e
(図4参照)と第2ブロックの孔70e、70e(図7
参照)を合わせて、上からネジで連結する。これによ
り、図2に示したファインダーユニットとなる。
【0029】ところで、第2ブロックに組み付けられる
フィールドレンズ及び接眼レンズも、前述したカム軸と
同様に2倍ズームと3倍ズームのカメラに応じて二種類
用意され、また、これらを収納する第2の収納枠も2倍
ズームと3倍ズームのカメラに応じて二種類用意されて
いる。そして、2倍ズーム用カメラでは2倍ズームのカ
ム軸、第2の収納枠、フィールドレンズ及び接眼レンズ
の組み合わせが選択され、前記第1の収納枠40に2倍
ズームのカム軸が取り付けられるとともに、前記2倍ズ
ーム用の第2の収納枠70に2倍ズームに対応したフィ
ールドレンズ及び接眼レンズが3倍ズーム用とは異なっ
たレンズ間隔で取り付けられる。これにより、2倍ズー
ムのカメラに適合したファインダーユニットが構成され
る。また、3倍ズーム用のカメラでは、3倍ズームのカ
ム軸、第2の収納枠、フィールドレンズ及び接眼レンズ
を選択して、それぞれ取り付けることにより、3倍ズー
ムのカメラに適合したファインダーユニットが構成され
る。
【0030】一方、前記視野切替レバー79の下部に
は、ギヤ79Cが形成されており、このギヤ79Cは切
替ギヤ88Aに噛合される。切替ギヤ88Aは図8に示
す視野切替軸88の一端に形成されている。図8は視野
切替機構の構造図である。同図に示すように、この視野
切替機構は、カメラの背面11aに上下移動可能に設け
られらPARつまみ90と、該PARつまみ90と連結
され、PARつまみ90と一体となって上下移動するP
AR接片91と、該PAR接片91と連結されPAR接
片91の上下の動きを前記視野切替軸88に伝達するバ
ネ92が取り付けられたCHPレバー93とから構成さ
れる。
【0031】カメラの背面11aの内側には、前記PA
R接片91の停止位置を規制するクリック溝95A、9
5B、95Cが形成されており、図の上からそれぞれ、
C、H、Pの視野の切替に対応するものである。前記P
AR接片91には、このクリック溝95A、95B、9
5Cの一つに係合する爪91Aが折り曲げ形成されてお
り、前記PARつまみ90は、前記C、H、Pの三段階
に切り替えられる。
【0032】視野切替軸88の一端は前述のように視野
切替レバー79のギヤ79cにギヤ88Aを介して連結
され、他端は、CHPバネ92を介してCHPレバー9
3に接続されている。これにより、PARつまみ90を
上下に切替ると、PAR接片91が上下し、CHPレバ
ー93が上下する。そして、該CHPレバー93の動き
はバネ92を介して前記視野切替軸88に伝達される。
【0033】PARつまみ90をHの位置にすると、P
AR接片91は前記クリック溝95Bに係合し、CHP
レバー93を中央の位置に保持する。このとき、バネ9
2は視野切替軸88に力を加えないので、切替ギヤ88
Aは回動しない。この状態では、図9に示すように視野
枠ベース80のピン80a、80bは前記CP視野枠の
長方形状の孔77A、77Bの中央部に位置している。
即ち、CP視野枠76の視野枠片76a、76bはスト
ロークの中間に位置し、該CP視野枠76が画成する視
野領域は、H視野枠75の開口領域75Aよりも十分に
大きく、視野は、H視野枠75の開口によって規定され
るので視野はHとなる。
【0034】図8に示したCHPつまみ90をCの位置
にすると、PAR接片91は上に移動して前記クリック
溝95Aに係合し、CHPレバー93を上に押し上げ
る。これに伴って、バネ92を介して視野切替軸88が
回動し、切替ギヤ88Aが左側に回動する。これによ
り、視野切替レバー79は時計廻り方向に回動する。即
ち、図10に示すように視野切替レバー79のピン79
aに係合している上側の視野枠片76aは45度上向き
に移動し、ピン79bに係合している下側の視野枠片7
6bは45度下向きに移動する。このとき、CHPつま
み90の操作に伴う前記CHPレバー93の移動量に対
し、視野切替軸88の回動量は小さく、その移動量の差
をバネ92によって吸収しているので、長方形状の孔7
7A、77Bのエンドにピン80a、80bが確実に突
き当たり位置決めされる。これにり、H視野枠75の左
右の領域を狭めるように視野領域が画成されるので視野
はCとなる。
【0035】図8に示したCHPつまみ90をPの位置
にすると、PAR接片91は下側に移動し前記クリック
溝95Cに係合し、CHPレバー93を下に押し下げ
る。これに伴って、バネ92を介して、視野切替軸88
が回動し、切替ギヤ88Aが右側に回動する。これによ
り、視野切替レバー79は反時計廻り方向に回動する。
即ち、図11に示すように視野切替えレバー79のピン
79aに係合している上側の視野枠片76aは45度下
向きに移動し、ピン79bに係合している下側の視野枠
片は45度上向きに移動する。このとき、長方形状の孔
77A、77Bのエンドにピン80a、80bが確実に
突き当たり位置決めされる。これにより、H視野枠75
の上下の領域を狭めるように視野領域が画成されるの
で、視野はPとなる。
【0036】このように、Cサイズ又はPサイズは、前
記ハイビジョンサイズの領域を部分的に制限した大きさ
であることから、前記H視野枠75の固定枠を利用しつ
つ、前記一対の視野枠片76a、76bを上下に組み合
わせて、両視野枠片76a、76bを対角方向に適量の
移動させることによって、H、C又はPの各サイズに相
当する視野を切り替えることができる。
【0037】上記の如く構成されたファインダーユニッ
トによれば、対物レンズ36を介して入射した被写体光
は、移動レンズ42、43を経てプリズム72に入射す
る。そして、被写体光はプリズム72によって、図7に
示したように、下方へ折り曲げられ、次いで、前方へ折
り返され、更に、入射光軸と直交する方向、即ち、カメ
ラ10の横方向へ光を折り曲げられ、プリズムの出射面
72Eに結像される。このように、プリズム72によっ
て、光路を入射方向(前方)へ一度折り返したので、カ
メラ10の薄型化を図ることができる。そして、この出
射面72Eの結像をフィールドレンズ82及び接眼レン
ズ74を介して接眼部から観察することができる。
【0038】撮影者が前記ズームスイッチを操作して、
撮影レンズ12の焦点距離を変更すると、撮影レンズ1
2の焦点可変機構に連動して回動するギヤによって、カ
ム軸58が回動し(図4参照)、撮影レンズ系で変倍さ
れた倍率と略等しい被写体像をファインダーの接眼部に
形成することができる。また、撮影者がCHPつまみ9
0を操作して希望するアスペクト比を選択すると、前述
のようにCP視野枠が拡縮し、視野枠の切替が行われ
る。
【0039】そして、本実施の形態では、ユニット枠3
1を第1の収納枠40と第2の収納枠70とに2分割化
し、ファインダーユニットを2ブロック化したことによ
り、これら各ブロックの主要な部材は2倍ズームのカメ
ラと3倍ズームのカメラとで共通に利用できる。即ち、
第1ブロックにおいては、第1の収納枠40に搭載する
カム軸58を取り替えるだけでよく、第2ブロックにお
いては第2の収納枠70、フィールドレンズ82及び接
眼レンズ74の組み合わせを取り替えるだけで2倍ズー
ム/3倍ズームの機種にそれぞれ適用することができ
る。このように、大幅な部品の共通化が可能となり、機
種が多様化しても、部品種類を少なく抑えることができ
る。
【0040】また、各機種において、ファインダー光学
系の倍率可変域を機種毎に必要十分な領域のみを確保す
ることにより、カム軸の全長が必要以上に長くなること
がなく、カメラの薄型化を図ることができる。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係るズーム
ファインダーユニットよれば、ファインダーユニット本
体枠を第1の収納枠と第2の収納枠とに2分割化し、撮
影レンズの焦点距離可変域の異なるカメラの機種間で各
機種に合ったカム部材を変更することにより、各機種に
応じたズームファインダーを形成することができるよう
にしたので、他の部材、即ち第1の収納枠、対物レンズ
及び移動レンズを共用化することができる。
【0042】また、カメラの機種毎に選択されるカム部
材に適合する接眼レンズの組み合わせを用意しておき、
各カメラ間でカム部材と接眼レンズの組み合わせを変更
することにより、各カメラに合ったズームファインダー
を形成することができるようにしたので、第2の収納枠
に収納されるその他の部材を共用化することができる。
これにより、大幅な部品の共通化が可能で、機種が多様
化しても部品種類を少なく抑えることができる。
【0043】また、カメラの機種毎に選択されるカム部
材に適合する接眼レンズの組み合わせを用意しておき、
撮影レンズの焦点距離可変域の異なるカメラの各機種毎
に必要十分なファインダー光学系の倍率可変域のみを確
保するようにカム部材を形成することになるので、全機
種に共通使用可能な一つのカム部材を形成する場合に比
べて、カム部材の全長が必要以上に長くなることがな
く、カメラの薄型化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るズームファインダーユニットが組
み込まれたカメラの外観を示す斜視図
【図2】カメラ10の内部に組み込まれたファインダー
ユニット30の斜視図
【図3】ファインダーユニット30の第1ブロックと第
2ブロックの斜視図
【図4】ファインダーユニット30の第1ブロックの分
解斜視図
【図5】図5(A)は、2倍ズーム用のカム軸60の全
体図、(B)はそのカム軸60のカム60Aの展開図
【図6】図6(A)は、3倍ズーム用のカム軸62の全
体図、(B)はそのカム軸62のカム62Aの展開図
【図7】ファインダーユニット30の第2ブロックの分
解斜視図
【図8】ファインダー視野切替機構の構造図
【図9】ハイビジョンサイズの視野が形成される場合の
説明図
【図10】コンベンションサイズの視野が形成される場
合の説明図
【図11】パノラマサイズの視野が形成される場合の説
明図
【符号の説明】
10…カメラ 16…ファインダー対物窓 30…ファインダーユニット 31…本体枠 36…対物レンズ 40…第1の収納枠 42、43…移動レンズ 54、55…ガイド孔 56…ガイド棒 58…カム軸 70…第2の収納枠 74…接眼レンズ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 撮影レンズの焦点距離可変域が異なるカ
    メラの機種に組み込み可能なズームファインダーユニッ
    トであって、対物レンズと、該対物レンズの後方に配設
    され光軸方向に前後移動されることにより焦点距離を可
    変する移動レンズと、前記移動レンズに係合し回転駆動
    されることにより移動レンズを移動させてファインダー
    の倍率を可変するカム部材と、前記移動レンズを通過し
    た被写体光を観察する接眼レンズとを備えたズームファ
    インダーユニットにおいて、 前記ズームファイダーユニットの本体枠は、第1の収納
    枠と、前記接眼レンズを保持し前記該第1の収納枠に組
    付け可能な第2の収納枠とから構成され、前記第1の収
    納枠には、前記対物レンズ、前記移動レンズ及び前記カ
    ム部材が取り付けられ、前記カム部材は、カメラの機種
    に合ったカム曲線を持つカム部材が選択使用されるとと
    もに、前記第1の収納枠、対物レンズ及び移動レンズは
    各カメラ間で共用使用されることを特徴とするズームフ
    ァインダーユニット。
  2. 【請求項2】 前記第2の収納枠には、前記選択したカ
    ム曲線のカム部材に対応した接眼レンズが取り付けられ
    ることを特徴とする請求項1記載のズームファインダー
    ユニット
JP22083695A 1995-08-29 1995-08-29 ズームファインダーユニット Pending JPH0961890A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2019013159A1 (ja) * 2017-07-10 2019-01-17 日本電産コパル株式会社 フォーカルプレンシャッタ及び撮像装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2019013159A1 (ja) * 2017-07-10 2019-01-17 日本電産コパル株式会社 フォーカルプレンシャッタ及び撮像装置

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