JPH10239735A - 視度補正機構付きファインダー - Google Patents

視度補正機構付きファインダー

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JPH10239735A
JPH10239735A JP4591997A JP4591997A JPH10239735A JP H10239735 A JPH10239735 A JP H10239735A JP 4591997 A JP4591997 A JP 4591997A JP 4591997 A JP4591997 A JP 4591997A JP H10239735 A JPH10239735 A JP H10239735A
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JP
Japan
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cam
lens
moving
diopter
finder
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JP4591997A
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Hideo Kobayashi
英雄 小林
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Fujinon Corp
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Fuji Photo Optical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】フォーカシング動作に連動させてファインダー
光学系の移動レンズを移動させることで、近距離と遠距
離の視度差を是正することができる視度補正機構付きフ
ァインダーを提供する。 【解決手段】一つのカム部材でズーミングとフォーカシ
ングを行う所謂ステップズーム方式のカメラにおいて、
撮影レンズの駆動系と連動して駆動される板カム80に
ファインダー光学系の第1移動レンズ群の従動ピンが係
合する第1のカム溝82と、第2移動レンズ群の従動ピ
ンが係合する第2のカム溝84とを形成する。そして、
テレ端の無限遠(∞)位置に対応する前記第1、第2移
動レンズ群の位置Aから至近側の位置Bに沿って視度補
正用のカム領域を形成し、テレ端のフォーカシング領
域で第1、第2移動レンズ群を繰り出すように構成す
る。これにより、近距離の被写体に対しても視度を約−
1Dに保つことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は視度補正機構付きフ
ァインダーに係り、特に、高倍率ズームファインダーの
近距離と遠距離との視度差を是正するのに好適な視度補
正機構付きファインダーに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、カメラの視度は無限遠の被写体
が約1m付近に像として見える−1D(ディオプター)
程度が好ましいとされており、従来から、ファインダー
光学系の設計において視度はおよそ−1D程度となるよ
うに設定される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、近年、カメラ
の長焦点化に伴い、ファインダー倍率も高倍率化してお
り、フォーカス動作時の近距離と遠距離の視度差が問題
となっている。例えば、ファインダー倍率が1.4倍の
場合、視度は、無限遠(∞)では−1Dであるのに対
し、0.6mでは−4D程度となり、0.6mの被写体
においてはファインダー像がボケて見えるという不具合
が生じる。
【0004】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
もので、近距離と遠距離の視度差を是正することができ
る視度補正機構付きファインダーを提供することを目的
とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は前記目的を達成
する為に、ファインダー光学系の光路中に光軸に沿って
進退自在に支持された移動レンズと、被写体に応じて撮
影レンズを前後に移動させてピント調整を行うピント調
整手段と、前記ピント調整手段に連動して前記移動レン
ズの位置を規制する手段であって、前記撮影レンズが被
写体距離に応じて合焦移動された際にファインダーの視
度を略一定に保つように前記移動レンズを移動させるレ
ンズ移動手段と、を備えたことを特徴としている。
【0006】本発明によれば、被写体までの距離に応じ
てピント調整手段で撮影レンズを合焦位置に移動させる
と、このピント調整手段の動作に連動してレンズ移動手
段がファインダーの視度を略一定に保つようファインダ
ー光学系の移動レンズを光軸に沿って移動させる。これ
により、無限遠(∞)から至近までの各距離の被写体に
対してファインダーの視度差を低減することができ、常
に良好なファインダー像を観察することができる。
【0007】本発明は、一つのカム部材を駆動すること
によってズーミングとフォーカシングとを行ういわゆる
ステップズーム方式のカメラに適用することが可能であ
る。この場合、近距離と遠距離の視度差は高倍率のファ
インダーで特に問題となる点に着眼し、撮影レンズの焦
点距離に応じてファインダー光学系の移動レンズをカム
によって移動させるズームファインダーにおいて、テレ
端のフォーカシング領域に連動してファインダー光学系
の移動レンズを光軸に沿って繰り出すように視度補正用
のカムを設けることが効果的である。
【0008】
【発明の実施の形態】以下添付図面に従って本発明に係
る視度補正機構付きファインダーの実施の形態について
詳説する。図1は、本発明に係る視度補正機構付きファ
インダーが組み込まれたカメラの外観を示す斜視図であ
る。同図に示すカメラ1の正面中央部には撮影レンズ2
の組み込まれた鏡胴3が取付けられ、前記撮影レンズ2
の上方には、左から、AF(オートフォーカス)投光窓
4、ファインダー対物窓6、セルフランプ投光窓7、A
E測光窓8、AF受光窓9が順に形成されるとともに、
カメラの正面右隅部にはストロボ窓10が形成されてい
る。また、カメラ1の上面にはシャッターボタン12が
設けられている。
【0009】前記撮影レンズ2は、例えば2群のズーム
レンズで構成され、図示せぬ前群と後群の2つの移動レ
ンズ群を有している。これら移動レンズ群は、後述する
ズームカムによって光学的位置が規制され鏡胴3内に前
後移動可能に支持されている。鏡胴3は、撮影倍率を段
階的に変えるズーム領域と、各撮影倍率毎にピント調整
を行うフォーカス領域とが連続的に形成されたカム曲線
を有する、所謂ステップズーム用のズームカムを有して
おり、この1つのズームカムを駆動することにより撮影
倍率とピント調整を行うことができるようになっている
(図2参照)。
【0010】カメラ1の内部には、図示せぬモータが設
けられ、該モータの駆動力が歯車伝動機構を介して前記
ズームカム及び後述するズームファインダーの移動レン
ズ群の位置を規制するファインダーカム(板カム80)
に伝達される。カメラ1本体の背面には図示せぬズーム
レバーが設けられ、該ズームレバーをテレ側又はワイド
側に操作することによって前記モータが駆動され、所望
の撮影倍率を適宜選択できるとともに、撮影レンズ2の
焦点距離の変更に連動してファインダー光学系の移動レ
ンズが移動し、撮影画角と略等しい視野をファインダー
の接眼部から観察することができるようになっている。
【0011】また、カメラ1内部の撮影レンズ2の光軸
上には、シャッター(不図示)が組み込まれており、該
シャッターは前記シャッターボタン12の操作に連動し
て動作する。前記AF投光窓4の内側にはAF投光手
段、前記AF受光窓9の内側にはAF受光手段が設けら
れ、これらAF投光手段とAF受光手段とで被写体まで
の距離を測定する測距部が構成される。尚、この測距部
(AF部)は、例えば三角測量の原理に基づいて被写体
までの距離を求め、その結果はオートフォーカス(A
F)制御に利用される。
【0012】前記AE測光窓8の内側には、受光素子を
含むAE測光手段が設けられる。このAE測光手段によ
って撮影視野内の外光輝度を測定し、その測定結果は自
動露出制御(AE制御)に利用される。尚、ファインダ
ー周辺の構成については後述する(図3)。図2には、
撮影レンズ2の前群と後群の位置を規制するズームカム
のカム形状の展開図の一例が模式的に示されている。前
群駆動用のカム14は、カム環(不図示)の回転角に対
して前群の光軸方向の変位量が直線的変化するような形
状に形成されている。他方、後群駆動用のカム16は、
前群駆動用のカム14と平行なフォーカシング領域
と、撮影倍率を段階的に変えるズーミング領域とが連
続的に形成されて成る。
【0013】同図に示すズームカムには、カム環の回転
角に対して5か所(Z1 〜Z5 )の停留点が形成され、
撮影倍率を5段階に変更できるようになっている。尚、
撮影倍率を変更できる段階数(ステップ数)は5段階に
限らず、他のステップ数でもよく、テレとワイドの2点
切換でもよい。各停留点は、各フォーカシング領域にお
ける無限遠(∞)のフォーカス位置に対応しており、ズ
ームレバーの操作によるズーム動作時には、撮影レンズ
12は必ずZ1 〜Z5 のいずれかの停留点で停止するよ
うになっている。その後、AF動作によってカムのフォ
ーカシング領域に沿って無限遠(∞)の位置から至近側
(c)に向かって撮影レンズ2が繰り出され、ピント調
整が行われる。
【0014】図3は、カメラ1の内部に組み込まれたズ
ームファインダーユニットの斜視図である。ユニット枠
体20には、図中左から順に、AF投光手段収納部2
2、ファインダー光学系収納部24、セルフランプ収納
部25、AE測光手段収納部26、AF受光手段収納部
28が形成されている。前記ファインダー光学系収納部
24には、対物系レンズを構成する第1移動レンズ群3
0及び第2移動レンズ群32が配置される。そして、同
図には示されていないが、第2移動レンズ群32の後方
には、正立光学系と接眼レンズを保持する接眼枠体が組
付けられる(図4参照)。
【0015】図4は、カメラ1の内部に組み込まれたズ
ームファインダーユニットの分解斜視図である。AF投
光手段収納部32の前面に形成された開口窓には、AF
投光用レンズ34が嵌め込まれ、該レンズ34の後方に
はIREDと呼ばれる赤外線発光ダイオード36が枠体
37に保持されて配置される。尚、赤外線発光ダイオー
ド36の背後には、遮光用のシールド板38が設けられ
る。
【0016】AF受光手段収納部28の前面に形成され
た開口窓には、AF受光用レンズ40が嵌め込まれ、該
レンズ40の後方にはフォトダイオード等の受光素子
(PSD)42が配設される。受光素子42の前面に
は、該受光素子42の受光面の露光範囲を規定する開口
が形成されたマスク部材43が配置される。尚、このマ
スク部材43は偏心ネジ44を介して開口の位置を受光
素子42の受光面に対して微調整可能に設けられてい
る。また、前記受光素子42の後方には遮光用のシール
ド板46が設けられる。
【0017】AE測光手段収納部26の前面に形成され
た開口窓には、図示せぬAE受光用レンズが組み込ま
れ、該レンズの後方に受光素子48が支持部材49を介
して配設される。尚、この受光素子48には、例えば光
導電体(CdS)が用いられる。図中符号25で示した
セルフランプ収納部には、セルフタイマー使用時に点灯
する発光ダイオード50がリフレクタ51とともに円筒
形状の支持部材52に保持されて収納される。
【0018】ファインダー光学系収納部24には、図3
で説明したように対物系レンズを構成する第1移動レン
ズ群30及び第2移動レンズ群32が配置される。第1
移動レンズ群30は、一枚のレンズ54が第1枠体56
に保持されて成り、第2移動レンズ群32は3枚のレン
ズ57、58、59が第2枠体60に一体的に保持され
て成る。
【0019】前記第1、第2枠体56、60の左側面に
は突起62、64が形成され、この突起62、64がフ
ァインダー光学系収納部24の左側壁面に光軸と平行に
形成された直線溝(不図示)に摺動嵌合される。また、
前記第1、第2枠体56、60の右側面にはガイド孔6
6、68が一体形成され、各ガイド孔66、68の下面
にはそれぞれ従動ピン70、72が突設されている(図
5参照)。前記ガイド孔66、68にはガイド軸74が
挿通され、ガイド軸74の前端はユニット枠体20の前
壁に形成された図示せぬ穴に圧入され、ガイド軸74の
後端はユニット枠20の後壁に形成された図示せぬ穴に
圧入され固定される。
【0020】他方、ファインダー光学系収納部24底面
には、光軸と平行にスリット76が形成され、該スリッ
ト76に前記従動ピン70、72が遊挿される。両従動
ピン70、72の間にはC字状のバネ77が渡されてお
り、このバネ77によって第1枠体56と第2枠体60
とが互いに遠ざかる方向に付勢される。ユニット枠20
の底面には、前記第1枠体56と第2枠体60の光学的
位置を規制する板カム80が左右方向にスライド可能に
設けられている。板カム80の構成については更に後述
する。
【0021】前記第1枠体56の従動ピン70は板カム
80に形成された第1のカム溝82に係合され、前記第
2枠体60の従動ピン72は板カム80に形成された第
2のカム溝84に係合される。かかる構成により、第
1、第2移動レンズ群30、32が光軸に沿って前後移
動可能にガイドされるとともに、前記バネ77の作用に
よって第1枠体56の従動ピン70はカム溝82の前側
の規制面に押し当てられ、第2枠体60の従動ピン72
はカム溝84の後側の規制面に押し当てられている。こ
れにより、第1、第2移動レンズ群30、32がガタな
くカムの規制面に当接し、両者の光学的な位置が規制さ
れる。
【0022】板カム80にはラック86が形成されてお
り、該ラック86は、撮影レンズ2の鏡胴3を駆動する
モータ(不図示)と図示せぬ歯車伝達機構(減速系)を
介して連結されており、前記モータの駆動力が前記歯車
伝達機構を介して板カム80に伝達されるようになって
いる。第2移動レンズ群32の後方にはファインダーの
正立光学系として作用する二つのプリズム88、89と
接眼レンズ90が配置され、プリズム88、89間には
視野枠91が配置される。前記プリズム88、89、視
野枠91は、それぞれ所定の位置に位置決めされつつ支
持部材92に収納され、該支持部材92は接眼レンズ9
0を支持する接眼レンズ支持枠体94(以下、接眼枠体
と略称する)にビス95を介して下側から組付けられ
る。そして、この接眼枠体94はビス96を介して前記
ユニット枠体20と連結される。
【0023】接眼レンズ90の左側面には突起97が形
成され、この突起97が接眼枠体94の左側内壁面に光
軸と平行に形成された直線溝(不図示)に摺動嵌合され
る。また、接眼レンズ90の右側面にはガイド孔98が
一体形成され、このガイド孔98の右側面には図示せぬ
従動ピンが突設されている。接眼レンズ90と接眼枠体
94の間にはコイルバネ100が設けられ、該コイルバ
ネ100と前記ガイド孔98とにガイド軸102が挿通
される。ガイド軸102の前端は接眼枠体94に形成さ
れた穴(不図示)に圧入され、ガイド軸102の後端は
固定部材104に形成された孔105に圧入され固定さ
れる。
【0024】前記接眼レンズ90は前記コイルバネ10
0によって図中後方に向けて付勢されるとともに、接眼
レンズ90の従動ピンは回転ダイヤル106の内側に形
成されたカムに係合される。かかる構成により、接眼レ
ンズ90は光軸に沿って前後移動可能にガイドされ、回
転ダイヤル106の回動操作に応じて光軸に沿って前後
に移動する。従って、回転ダイヤル106を操作するこ
とで視度を調節することができる。
【0025】図5には、ユニット枠体と板カムの連結関
係を示す斜視図である。図4で説明した通り、板カム8
0には、第1移動レンズ群30の位置を規制する第1の
カム溝82と、第2移動レンズ群32の位置を規制する
第2のカム溝84とが形成され、各カム溝82、84に
は第1枠体56の従動ピン70、第2枠体60の従動ピ
ン72がそれぞれ係合されている。また、板カム80に
は、同図中矢印で示すスライド方向と平行にガイド溝1
10、111、112が形成されており、各ガイド溝1
10、111、112にはユニット枠体20の底面に突
設されたフック114、115、116が係合される。
【0026】また、板カム80に形成されたラック86
は撮影レンズ2の鏡胴3を駆動するモータ(不図示)と
連動する図示せぬピニオンと噛合され、前記モータの駆
動によって板カム80は図の矢印の方向と平行にスライ
ド駆動される。図6は、板カム80の平面図である。第
1移動レンズ群30の位置を規定する第1のカム溝82
と第2移動レンズ群32の位置を規定する第2のカム溝
84とにおいて、図中符号Aで示す位置がテレ端の無限
遠(∞)位置に対応する各移動レンズ群の位置である。
当該カメラの視度は無限遠の被写体が約1m付近に像と
して見える−1D(ディオプター)程度に設定される
が、本実施の形態では、この位置Aを起点として図中左
側に視度補正用のカム領域が連続して形成されてい
る。
【0027】この視度補正用のカム領域は、撮影レン
ズ2が図2で示したP5 ∞〜P5cのフォーカシング領域
に沿って至近側に移動するのに連動して、第1移動レン
ズ群30及び第2移動レンズ群32を光軸に沿って繰り
出すように形成されている。撮影レンズ2が前記フォー
カシング領域の最至近位置(P5c)に位置した時に、第
1、第2移動レンズ群30、32は視度補正用のカム領
域の左端の位置Bにそれぞれ位置する。このとき、至
近距離(例えば、0.6m)の被写体が約1m付近の像
として見えるように視度補正用のカムの形状が形成され
る。尚、図6では第1のカム溝82の視度補正用カム領
域と第2のカム溝84の視度補正用カム領域とが略平行
に形成された様子が示されているが、少なくとも一方の
視度補正用のカム領域を光軸に対して繰り出すように形
成することも可能である。
【0028】次に、上記の如く構成された視度補正機構
付きファインダーの作用について説明する。撮影者がズ
ームレバーを操作して撮影レンズ2の焦点距離を変更し
た場合には、モータの駆動力が板カム80のラック86
に伝達され、撮影レンズ2の駆動に連動して板カム80
がスライドする。
【0029】かかる板カム80の駆動によって、該板カ
ム80の第1及び第2のカム溝82、84にそれぞれ係
合する第1、第2移動レンズ群が各カム溝の規制面に沿
って移動されファインダーの倍率が変更される。このよ
うにズーム操作に連動してファインダー光学系の第1、
第2移動レンズ群が移動することで、撮影倍率に適合し
た視野範囲が接眼レンズ90を介して観察できる。
【0030】また、撮影レンズ2をテレ端に設定した場
合、シャッターボタン12が所定量押し込み操作(半押
し)されると、AF及びAE機能が作動する。即ち、図
4に示した赤外線発光ダイオード36が発光するととも
に、AF受光用の受光素子42及びAE測光用の受光素
子48による受光信号の読み込みが開始され、被写体ま
での距離の測定(測距)並びに外光輝度の測定(測光)
が行われる。
【0031】そして、上記測距データに基づいて撮影レ
ンズ2を合焦位置に移動させるべく、鏡胴3が駆動され
る。このフォーカシング動作は、図2に示したステップ
ズームのカム曲線のうち、無限遠(∞)位置に相当する
停留点Z5 (P5 ∞) からフォーカシング領域に沿っ
て至近側(P5c)に向けて撮影レンズ2が繰り出され
る。かかる撮影レンズ2の駆動に連動して、ファインダ
ー光学系の第1、第2移動レンズ群30、32は、板カ
ム80の視度補正用のカム領域に沿って移動する。こ
れにより、無限遠(∞)から至近までの各距離の被写体
に対して、被写体が約1m付近の像として見えるように
視度が補正され、常に良好なファインダー像を観察する
ことができる。
【0032】上記実施の形態では、ステップズーム方式
のカメラを例に説明したが、本発明は、ステップズーム
方式以外のカメラにも適用でき、近距離と遠距離の視度
差が顕著化する高倍率ファインダーに広く適用が可能で
ある。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係る視度補
正機構付きファインダーによれば、被写体までの距離に
応じて撮影レンズを合焦位置に移動させるピント調整手
段の動作に連動してファインダーの視度を略一定に保つ
ようファインダー光学系の移動レンズを光軸に沿って移
動させるようにしたので、無限遠(∞)から至近までの
各距離の被写体に対してファインダーの視度差を是正す
ることができ、常に良好なファインダー像を観察するこ
とができる。
【0034】特に、一つのカム部材を駆動することによ
ってズーミングとフォーカシングとを行ういわゆるステ
ップズーム方式のカメラに適用する場合に、テレ端のフ
ォーカシング領域に連動してファインダー光学系の移動
レンズを光軸に沿って繰り出すように視度補正用のカム
を設けることにより、ファインダー倍率が高いテレ端で
の近距離と遠距離の視度差を効果的に是正することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る視度補正機構付きファインダーが
組み込まれたカメラの外観斜視図
【図2】撮影レンズの前群と後群の位置を規制するステ
ップズームのカム形状の一例を示す図
【図3】カメラの内部に組み込まれたズームファインダ
ーユニットの斜視図
【図4】ズームファインダーユニットの分解斜視図
【図5】ズームファインダーユニットの底面側の斜視図
【図6】板カムの平面図
【符号の説明】
1…カメラ 2…撮影レンズ 3…鏡胴 4…AF投光窓 9…AF受光窓 20…ユニット枠体 30…第1移動レンズ群 32…第2移動レンズ群 56…第1枠体 60…第2枠体 70、72…従動ピン 77…バネ 80…板カム 82…第1のカム溝 84…第2のカム溝 86…ラック 97…接眼レンズ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ファインダー光学系の光路中に光軸に沿
    って進退自在に支持された移動レンズと、 被写体に応じて撮影レンズを前後に移動させてピント調
    整を行うピント調整手段と、 前記ピント調整手段に連動して前記移動レンズの位置を
    規制する手段であって、前記撮影レンズが被写体距離に
    応じて合焦移動された際にファインダーの視度を略一定
    に保つように前記移動レンズを移動させるレンズ移動手
    段と、 を備えたことを特徴とする視度補正機構付きファインダ
    ー。
  2. 【請求項2】 請求項1のファインダーの視度補正機構
    は、撮影倍率を段階的に変える変倍用カム及び各撮影倍
    率毎にピント調整を行うためのフォーカシング用カムが
    交互に連続的に形成された一つのカム部材を駆動するこ
    とによってズーミングとフォーカシングとを行うステッ
    プズーム方式のカメラに適用され、 前記レンズ移動手段は、前記カム部材に連動して前記移
    動レンズを光軸に沿って移動させるカムを備え、且つテ
    レ端の前記フォーカシング用カムに連動して前記移動レ
    ンズを光軸に沿って繰り出す方向へ移動させる視度補正
    用のカムを有していることを特徴とする視度補正機構付
    きファインダー。
  3. 【請求項3】 前記ピント調整手段は、シャッターボタ
    ンの押下操作に基づいて被写体距離に応じたピント位置
    に前記撮影レンズを駆動する駆動手段を備えたオートフ
    ォーカス手段であることを特徴とする請求項1又は2の
    視度補正機構付きファインダー。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB2393265A (en) * 2002-07-19 2004-03-24 Pentax Corp Observation optical device with camera and reticle

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GB2393265A (en) * 2002-07-19 2004-03-24 Pentax Corp Observation optical device with camera and reticle
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