JP3173349B2 - ファインダーの塵埃除去構造 - Google Patents

ファインダーの塵埃除去構造

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JP3173349B2
JP3173349B2 JP24762295A JP24762295A JP3173349B2 JP 3173349 B2 JP3173349 B2 JP 3173349B2 JP 24762295 A JP24762295 A JP 24762295A JP 24762295 A JP24762295 A JP 24762295A JP 3173349 B2 JP3173349 B2 JP 3173349B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はファインダーの塵埃
除去構造に係り、特にコンパクトカメラ等に適用され、
ファインダーユニットをカメラボディーに組付けた状態
で、ファインダー光学系の経路中に付着した塵埃を除去
するに適したファインダーの塵埃除去構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、カメラに組み込まれる光学ファイ
ンダーは、一般に対物レンズ、プリズム、視野枠及び接
眼レンズ等の光学部品がファインダーのケースに収納さ
れて成り、前記対物レンズから出射された被写体光をプ
リズムによって屈折して被写体像を結像させ、視野枠で
視野を規制した後接眼レンズに導き、該接眼レンズを介
して被写体像を観察できるように構成されている。
【0003】また、コンパクトカメラにおいては、上記
構成のファインダーユニットがカメラボディーに組付け
られた後、前カバー及び後カバーが取り付けられる工程
を経る。かかる組み立て工程において、通常、ファイン
ダーユニットをカメラボディーに組付けた後、前記カバ
ーを被せる前に、ファインダーユニット内の塵埃除去作
業が行われることが多い。前記塵埃除去作業は、ファイ
ンダーユニットに気体(圧縮エア等)を吹き込んで塵埃
を飛散させることにより行われる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ファインダーでは、ファインダーユニットに吹き込まれ
る気体がユニットの内部まで十分に届かず、塵埃除去の
効果が薄いという問題がある。特に、被写体像の結像面
たるプリズムの出射端面は接眼レンズで拡大されて接眼
部に導かれるため、この結像面に付着した塵埃は確実に
除去する必要があるため、従来の塵埃除去では不十分で
ある。
【0005】また、かかる塵埃除去作業は、上述のよう
にファインダーユニットをカメラボディーに組付けた
後、カバーを組み付ける前の工程で行われることが多
く、塵埃除去の為にファインダーユニットを分解するの
は作業効率の上から好ましくない。本発明はこのような
事情に鑑みてなされたもので、ファインダーユニットを
カメラボディーに組付けた状態で、ファインダー光学系
の経路中に付着した塵埃を除去するに適したファインダ
ーの塵埃除去構造を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は前記目的を達成
する為に、カメラボディーに組み込み可能なケースに収
納されたファインダー光学系の光学部品に付着した塵埃
を除去するためのファインダーの塵埃除去構造におい
て、前記ファインダーの光学系を収納するケースには、
気体吹き出しノズルからの気体を吹き込み可能な開口部
が、カメラボディーに組込状態で露出する部分に設けら
れていることを特徴としている。
【0007】本発明によれば、ファインダー光学系を収
納するケースに気体を吹き込むことができる開口部をケ
ースがカメラボディーに組み込まれた状態で露出する部
分に形成したので、該ケースをカメラボディーに組み込
んだ後、前記開口部から気体を吹き込んで光学部品に付
着した塵埃を飛散させることができる。前記ファイダー
光学系を構成する光学部品のうち、特に被写体像の結像
面となる部分に付着する塵埃を除去するように、前記開
口部は、前記結像面付近に通じる位置に形成することが
最も効果的と考えられる。
【0008】また、前記ケースの底面に粘着テープを配
置することにより、気体で吹き飛ばされた塵埃を該粘着
テープに付着させている。これにより、塵埃が光学部品
に再付着するのを防止することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下添付図面に従って本発明に係
るファインダーの塵埃除去構造の好ましい実施の形態に
ついて説明する。図1は、本発明に係るファインダーの
塵埃除去構造が適用されたカメラの外観を示す斜視図で
ある。同図に示すカメラ10の前カバー11の前面中央
部には、撮影レンズ12の組み込まれた鏡胴13が取り
付けられている。前記撮影レンズ12の上部右隅部に
は、ストロボ窓14、そしてストロボ窓14の図中左側
にはファインダー対物窓16、AF投光窓18、測光窓
20、AF受光窓22、が順に形成されている。また、
カメラ10の上面にはシャッターボタン24が設けられ
ている。
【0010】前記AF投光窓18の内側にはAF投光
部、前記AF受光窓22の内側にはAF受光部が設けら
れ、これら投光/受光部とで被写体までの距離を測定す
る測距部が構成され、この測距部(AF部)は例えば三
角測量の原理に基づいて被写体までの距離を求め、その
結果はオートフォーカス(AF)制御に利用される。前
記測光窓20の内側には、外光を入射させる図示しない
レンズと、該レンズの結像位置に設けられた受光素子か
ら成る測光部が設けられ、この測光部によって撮影視野
内の外光輝度を測定する。その測定結果は露出制御(A
E制御)に利用される。
【0011】前記撮影レンズ12は、例えば焦点距離を
f=25〜55mmの範囲で変えることができる2倍ズ
ーム、又は焦点距離をf=30〜90mmの範囲で変え
ることができる3倍ズームというように、各機種毎に異
なる光学系で構成される。また、カメラ10の背面には
図示しないズームボタンが設けられている。このズーム
ボタンを操作すると、図示しないレンズ駆動用モータが
駆動され、該モータの駆動力は、複数のギヤを介して、
前記撮影レンズ12の駆動機構及び、ズームファインダ
ーの移動レンズ駆動系の駆動機構に伝達される。撮影者
は、前記ズームボタンを操作することで所望の撮影倍率
を選択することができ、撮影画角と略等しい視野をファ
インダーの接眼部から観察することができる。前記ズー
ムファインダーの構成及び移動レンズ駆動系の駆動機構
については、後述する。
【0012】また、カメラ10内部の前記撮影レンズ1
2の光軸上には、シャッター(不図示)が組み込まれて
おり、該シャッターは前記シャッターボタン24の操作
に連動して動作する。図2は、カメラ10の内部に組み
込まれたファインダーユニット30の斜視図である。フ
ィンダーユニット30の本体ケース31には図中左から
順にAF受光窓22に対応したAF受光収納部32、前
記AF投光窓18に対応したAF投光収納部34、前記
ファインダー対物窓16の内側に設けられた対物レンズ
36が配置されている。
【0013】このファインダーユニット30は、前記本
体ケース31が第1の収納ケース40と第2の収納ケー
ス70とに二分割されており(図3参照)、前記第1の
収納ケース40には、AF部(AF受光部及びAF投光
部)、対物レンズ36、及び移動レンズ系38等が収納
されて第1ブロックが形成される。他方、第2の収納ケ
ース70にはプリズム72、接眼レンズ74等が収納さ
れて第2ブロックが形成されている。
【0014】図4は前記第1ブロックの分解斜視図であ
る。同図に示すように、この第1ブロックは、第1の収
納ケース40にファインダーの変倍光学系と、該変倍光
学系の駆動機構とが搭載されて構成されている。前記フ
ァインダー変倍光学系は、対物レンズ36及び移動レン
ズ42、43から構成される。対物レンズ36は、該第
1の収納ケース40の前面に形成された対物レンズ用開
口窓40aに嵌めこまれており、該対物レンス36の後
方に、前記移動レンズ42、43が溝45に収納され
る。また、前記移動レンズ42、43の間にはマスク部
材47が設けられている。
【0015】前記移動レンズ42、43の左右の縁部に
は、それぞれ平坦部51、52が形成され、これら平坦
部51、51には突起部51A、51Aが一体形成され
るとともに、平坦部52、52には、ガイド孔54、5
5が形成されている。前記ガイド孔54、55にはガイ
ド棒56が挿通され、該ガイド棒56の前端は、第1の
収納ケース40の前壁に形成された孔40bに圧入さ
れ、ガイド棒56の後端は、前記第1の収納ケース40
の後壁に形成された孔40bに圧入され固定される。
【0016】また、前記第1の収納ケース40におい
て、前記移動レンズ42、43を収納する溝45の左側
面上部には段差部57が形成されている。この段差部5
7に前記移動レンズ42、43の突起部51A、51A
が位置され、そして、この移動レンズ42、43の上方
から対物蓋41で溝45を覆うことにより、前記段差部
57と前記対物蓋41の下縁とでスライド溝が形成され
る。このスライド溝に沿って移動レンズ42、43が前
記突起部51A、51Aを介して前後方向の移動可能に
ガイドされると共に、上下方向の振れが抑えられる。
【0017】前記移動レンズ42、43の側部には従動
ピン54A、55Aが突設されており、該従動ピン54
A、55Aは、変倍光学系の駆動機構を構成するカム軸
58に係合されている。前記駆動機構は、カム軸58と
該カム軸58を回転駆動するモータ(不図示)とから構
成される。このモータは、撮影レンズの鏡胴13の駆動
用モータと兼用されており、モータの回転力が図示しな
いギヤ列を介して、カム軸58に固着されたギヤ59A
に伝達されるようになっている。
【0018】前記カム軸58は、前記移動レンズ42、
43の光学的位置関係を規定するカム面58A、58B
がその外周に形成されている。このカム軸58の両端は
第1の収納ケース40に形成された孔40c、40cに
それぞれ圧入され固定される。尚、後ろ側のギヤ59B
はストロボ機構(不図示)に連動している。前記カム軸
58の前側のカム面58Aには、移動レンズ42の従動
ピン54Aが当接され、前記カム軸58の後ろ側のカム
面58Bには、移動レンズ43の従動ピン55Aが当接
されている。また、移動レンズ42、43の上部にはL
字形状のフック54B、55Bが形成されており、これ
らフック54B、55B間に引張バネ48が渡されてい
る。この引張バネ48の付勢力により、従動ピン54A
が前記カム面58Aに押し付けられ、従動ピン55Aが
前記カム面58Bに押し付けられている。これにより、
移動レンズ42、43の相対的な位置が規制されてい
る。
【0019】前述したようにカム軸58を回転駆動する
モータは撮影レンズの鏡胴13のモータと兼用されてい
るので、モータを駆動するとカム軸58は鏡胴13と連
動して回動する。これにより、撮影画角とファインダー
視野範囲が一致するようになっている。また、第1の収
納ケース40の上面、即ち、前記ガイド棒56が装着さ
れるべき部分には長孔44が形成されている。該長孔4
4は、後述するプリズム72の出射面72Eに通じてお
り、この長孔44に図示しない気体吹き出しノズルから
圧縮エア(クリーンエア)を吹き込んで、ファインダー
ユニット30内の光学部品に付着した塵埃、特に後述す
るプリズムの出射面72Eに付着した塵埃を飛散させる
ことができるようになっている。
【0020】図5は第2ブロックの分解斜視図である。
同図に示すように、第2ブロックは第2の収納ケース7
0に、プリズム72、ハイビジョン(H)視野枠75、
コンベンション/パノラマ(CP)視野枠76、視野切
替レバー79、視野枠ベース80、フィールドレンズ8
2、ミラー83、及び接眼レンズ74等が搭載されて構
成される。
【0021】前記プリズム72は、第2の収納ケース7
0の上部に形成された傾斜面70Aに沿って第2の収納
ケース70内に収納され、プリズム押さえ板73によっ
て、図の右側に付勢されて、第2の収納ケース70内に
ガタ無く位置決めされている。このプリズム72は、直
角プリズムを2個組み合わせた形状をしており、入射す
る被写体光を三回反射して正立像を得ている。即ち、ズ
ーム光学系から出射された被写体光は、プリズム72の
入射面72Aから入射し、反射面72Bで下方に90度
反射され、その後反射面72Cで前方に90度反射さ
れ、更に、反射面72Dで水平方向(横方向)に90度
反射されて、前記入射面72Aと直交する出射面72E
から出射される。前記出射面72Eには、ターゲットマ
ーク及びパララックス補正マークが刻まれており、該出
射面72Eに被写体像が結像される。このように、プリ
ズム72によって、光路を入射方向(前方)へ一度折り
返すことで、カメラ10の薄型化が図られている。
【0022】前記プリズムの出射面72Eと近接して配
置されるH視野枠75は、プリントアスペクト比(PA
R)のハイビジョンサイズ(Hサイズ)に相当する画角
の視野を画成する固定枠であり、コンベンション(C)
サイズ又はパノラマ(P)サイズを含めて最も大きい面
積を画する視野枠である。前記H視野枠の後方には、更
に、Cサイズ又はPサイズに相当する視野を切替え画成
することができるCP視野枠76が設けられている。こ
のCP視野枠76は、略L字形状の一対の視野枠片76
a、76b、視野切替レバー79、及び視野枠ベース8
0とで構成されており、前記一対の視野枠片76a、7
6bを上下対向して組み合わせ、この一対の視野枠片を
45度方向に互いに近づく方向、又は遠ざかる方向に移
動してCサイズ又はPサイズの視野領域を拡縮するもの
である。
【0023】前記視野枠片76a、76bの両端にはそ
れぞれ、斜め45度方向に長方形状のストローク孔77
A、77Bが形成されている。このストローク孔77
A、77Bに、前記視野枠ベース80に突設されたピン
80a、80bが係合される。また、前記視野枠片76
a、76bの角部付近には、それぞれ長孔78A、78
Bが形成されており、該長孔78A、78Bに前記視野
切替レバー79に突設されたピン79a、79bがそれ
ぞれ係合されている。
【0024】前記視野枠ベース80の前面は、前記視野
切替レバー79の回動を案内する円弧状の案内溝が形成
されており、視野切替レバー79が前記円弧溝に案内さ
れて回動し、その結果、前記視野枠片76a、76bに
よって視野が切り替えられるようになっている。前記視
野枠ベース80の後方には、フィールドレンズ82が固
定され、更にその後方に、ミラー83が固定されてい
る。ミラー83は、フィールドレンズ82の出射面に対
して、45度の角度で第2の収納ケース70の縁面部に
嵌めこまれ、ミラー押さえ板85によってミラー83の
背後から付勢され、第2の収納ケース70に固定され
る。このミラー83により、前記プリズム72の出射面
の光軸はカメラ10の背面方向に90度反射され、接眼
レンズ74へと導かれる。
【0025】前記接眼レンズ74は第2の収納ケース7
0に形成された開口部70Bに視度調整カム(不図示)
を介して、前後移動可能に取り付けられている。視度調
整カムは視度調整つまみと連結されており、撮影者は視
度調整つまみを動かして接眼レンズ74を前後させ、視
度を調整することができる。一方、前記視野切替レバー
79の下部には、ギヤ79Cが形成されており、このギ
ヤ79Cは切替ギヤ88Aに噛合される。切替ギヤ88
Aは図6に示す視野切替軸88の一端に形成されてい
る。
【0026】図6は視野切替機構の構造図である。同図
に示すように、この視野切替機構は、カメラ後方の壁面
11aに上下移動可能に設けられらPARつまみ90
と、該PARつまみ90と連結され、PARつまみ90
と一体となって上下移動するPAR接片91と、該PA
R接片91と連結されPAR接片91の上下の動きを前
記視野切替軸88に伝達するバネ92が取り付けられた
CHPレバー93とから構成される。
【0027】カメラ10後方の壁面11aの内側には、
前記PAR接片91の停止位置を規制するクリック溝9
5A、95B、95Cが形成されており、図の上からそ
れぞれ、C、H、Pの各視野の切替に対応するものであ
る。前記PAR接片91には、このクリック溝95A、
95B、95Cの一つに係合する爪91Aが折り曲げ形
成されており、前記PARつまみ90は、前記C、H、
Pの三段階に切り替えられる。
【0028】視野切替軸88の一端は前述のように視野
切替レバー79のギヤ79Cに切替ギヤ88Aを介して
連結され、他端は、CHPバネ92を介してCHPレバ
ー93に接続されている。これにより、PARつまみ9
0を上下に切替ると、PAR接片91が上下し、CHP
レバー93が上下する。そして、該CHPレバー93の
動きはバネ92を介して前記視野切替軸88に伝達され
る。
【0029】Cサイズ又はPサイズは、前記ハイビジョ
ンサイズの領域を部分的に制限した大きさであることか
ら、前記H視野枠75の固定枠を利用しつつ、前記一対
の視野枠片76a、76bを上下に組み合わせて、両視
野枠片76a、76bを対角方向に適量移動させること
によって、H、C又はPの各サイズに相当する視野を切
り替えることができる。
【0030】ところで、図4に示した第1ブロックの下
側に図5に示した第2ブロックを組付けるには、前記第
1ブロックの第1の収納ケース40に形成された孔40
d、40dに第2ブロックに形成された突起部70d、
70dをそれぞれ嵌入して位置決めし、第1ブロックの
孔40e、40eと第2ブロックの孔70e、70eを
合わせて、上からネジで連結する。これにより、図2に
示したファインダーユニットとなる。そして、このファ
インダーユニット30は孔40fを介してカメラボディ
ー33の上部に組付けられている。
【0031】図7は第2の収納ケース70の背面図であ
る。図7に示すように、第2の収納ケース70の背面に
は、孔71(開口部)が形成されている。該孔71は、
前記プリズム72の出射面72Eの近傍に通じており、
図4に示した第1の収納ケース40に形成された長孔4
4と同様に、この孔71から圧縮エアを吹き込んで、フ
ァインダーユニット30内の塵埃、特にプリズムの出射
面72Eに付着した塵埃を飛散させることができるよう
になっている。
【0032】図8はファインダーの塵埃除去構造を説明
するための図であり、ファインダーユニット30をプリ
ズム72の出射面72Eで切断した断面図である。尚、
図の左側がカメラ10の前方に相当する。同図に示すよ
うに、カメラボディー33の上部にファインダーユニッ
ト30が組付けられており、この状態では、ファインダ
ーユニット30の底面はカメラボディー33との組付け
面になっており、外観上露出していない。そして、ファ
インダーユニット30の前面、上面、背面、及び両側面
が露出することになる。本実施の形態では、ファインダ
ーユニット30がカメラボディー33に組付けられた状
態で露出する部分のうち、上面と背面にそれぞれ塵埃除
去用の気体吹き込み口である孔44、71が形成されて
いることを特徴としている。
【0033】また、前記ファインダーユニット30の底
面には開口30Aが形成されており、該開口30Aは粘
着テープ87により塞がれている。この粘着テープ87
は、前記塵埃除去用の気体吹き込み孔44、71から導
入した圧縮エアにより飛散した塵埃を付着させるための
ものである。上記の如く構成されたファインダーによれ
ば、図8に示したように、ファインダーユニット30を
カメラボディー33に組付けた状態では、ファインダー
ユニット30の底面は、カメラボディー33との結合部
分となって外見上隠れてしまい、それ以外の部分が露出
している。この露出する部分、即ち、ファインダーユニ
ット30の上面及び背面に塵埃除去用の孔44、71を
設けたので、ファインダーユニット30をカメラボディ
ー33に組付けた後、前記塵埃除去用の気体吹き込み孔
44、71からクリーンエアを吹きつけて、該ファイン
ダーユニット30内の光学部品に付着した塵埃を飛散さ
せることができる。
【0034】特に、本実施の形態では、前記塵埃除去用
の孔44、71は、プリズムの出射面72Eに通じる位
置に形成されているので、被写体像の結像面に付着した
塵埃を効果的に除去することができる。尚、孔を形成す
る場所を代えることによって、プリズムの出射面以外の
部分に付着した塵埃を効果的に除去することも可能であ
る。
【0035】また、ファインダーユニット30の底面に
は粘着テープ87が設けられているので、前記クリーン
エアにより飛散した塵埃は、該粘着テープ87に付着す
る。これにより、塵埃の再付着を防止することができ
る。塵埃除去作業が終了した後は、カメラの前カバー及
び後ろカバーを取り付けてカメラ10の組み立てが完了
する。
【0036】前記対物レンズ36を介して入射した被写
体光は、前記プリズム72によって、図5に示したよう
に、下方へ折り曲げられ、次いで、前方へ折り返され、
更に、入射光軸と直交する方向、即ち、カメラ10の横
方向へ折り曲げられ、プリズムの出射面72Eに結像さ
れる。そして、この出射面72Eに結像された被写体像
をフィールドレンズ82及び接眼レンズ74を介して接
眼部から観察することができる。前記出射面72Eは、
上述の塵埃除去作業によって、塵埃が除去されているの
で接眼部からは良好な被写体像が観察される。
【0037】また、撮影者が前記ズームスイッチを操作
して、撮影レンズ12の焦点距離を変更すると、撮影レ
ンズ12の焦点可変機構に連動して回動するギヤによっ
て、カム軸58が回動し(図4参照)、撮影レンズ系で
変倍された倍率と略等しい被写体像をファインダーの接
眼部に形成することができる。また、撮影者がCHPつ
まみ90を操作して希望するアスペクト比を選択する
と、前述のようにCP視野枠76が拡縮し、視野の切替
が行われる。
【0038】上記実施の形態では、塵埃除去用の気体吹
き込み孔をファインダーユニットの上面及び背面に、そ
れぞれ1か所ずつ形成する場合について説明したが、孔
を形成する位置は他の場所に形成してもよく、また、孔
を形成する数についても複数箇所に形成してもよい。上
記実施の形態では、CHPの3段階に視野の切替が可能
なズームファインダーについて説明したが、視野の切替
の有無によらず、また、ファインダー変倍光学系の有無
によらず、ファインダーの光学部品を枠体に収納してフ
ァインダーユニットを形成するものに広く適用すること
ができる。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係るファイ
ンダーの塵埃除去構造によれば、ファインダー光学系を
収納するケースに、気体を吹き込むことができる開口部
を組込状態で露出する部分に設けたので、前記ケースを
カメラボディーに組み込んだ後に、該開口部から気体を
吹き込み光学部品に付着した塵埃を除去することができ
る。これにより、ファインダー光学系の経路中に付着し
た塵埃を効果的に飛散させ除去することができるととも
に、カメラの組み立て工程における塵埃除去作業の効率
化を図ることができる。
【0040】また、ケースの底面に粘着テープを配置し
て飛散した塵埃を付着させるようにしたので、飛散した
塵埃が光学部品に再付着するのを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るファインダーの塵埃除去構造が適
用されたカメラの外観を示す斜視図
【図2】カメラ10の内部に組み込まれたファインダー
ユニット30の斜視図
【図3】ファインダーユニット30の第1ブロックと第
2ブロックの斜視図
【図4】ファインダーユニット30の第1ブロックの分
解斜視図
【図5】ファインダーユニット30の第2ブロックの分
解斜視図
【図6】ファインダー視野切替機構の構造図
【図7】第2ブロックの背面図
【図8】ファインダーの塵埃除去構造を説明する為の断
面図
【符号の説明】
10…カメラ 30…ファインダーユニット 31…本体ケース 33…カメラボディー 36…対物レンズ 40…第1の収納ケース 42、43…移動レンズ 44…長孔 70…第2の収納ケース 71…孔 72…プリズム

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カメラボディーに組み込み可能なケース
    に収納されたファインダー光学系の光学部品に付着した
    塵埃を除去するためのファインダーの塵埃除去構造にお
    いて、 前記ファインダーの光学系を収納するケースには、気体
    吹き出しノズルからの気体を吹き込み可能な開口部が、
    カメラボディーに組込状態で露出する部分に設けられて
    いることを特徴とするファインダーの塵埃除去構造。
  2. 【請求項2】 前記ケースの底面には、前記気体で吹き
    飛ばした塵埃を付着させる粘着テープが配置されている
    ことを特徴とする請求項1記載のファインダーの塵埃除
    去構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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