JP2524792Y2 - ファインダ - Google Patents

ファインダ

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JP2524792Y2
JP2524792Y2 JP1989087751U JP8775189U JP2524792Y2 JP 2524792 Y2 JP2524792 Y2 JP 2524792Y2 JP 1989087751 U JP1989087751 U JP 1989087751U JP 8775189 U JP8775189 U JP 8775189U JP 2524792 Y2 JP2524792 Y2 JP 2524792Y2
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幸昭 永田
啓瑞 杉田
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富士写真光機 株式会社
富士写真フイルム 株式会社
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【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案はファインダに係り、特にファインダ倍率を望
遠(テレ)と広角(ワイド)の2段階に切り替えるよう
にした透視ファインダにおける光軸出しに関する。
〔従来の技術〕
従来、ファインダの光学系の中間に、凹凸2枚のレン
ズから成る回転式光学系を加え、ファインダの倍率を3
種類に変えることができる変倍ファインダがある。即
ち、この変倍ファインダは逆ガリレオ式ファインダを更
に加えた構成になり、この回転式光学系のブロックを90
°回転させ、回転式光学系をファインダ光軸から外す
と、ファインダ本来の光学系となり、更に90°回転させ
ると、今度はガリレオ式ファインダを加えた構成にな
り、望遠鏡のようなファインダ光学系になる。
一方、ファインダ光学系の対物レンズとして、テレレ
ンズとワイドレンズとを別々に構成し、対物レンズをテ
レレンズとワイドレンズとの間で切り替えることにより
ファインダ倍率をテレとワイドの2段階に切り替えるよ
うにしたファインダが知られている。
〔考案が解決しようとする課題〕
ところで、ファインダ光学系の対物レンズを切り替え
ることによりファインダ倍率をテレとワイドの2段階に
切り替えるようにしたファインダは、対物レンズの光軸
と接眼レンズの光軸とが一致するようにファインダ組立
時に光軸出しを行う必要がある。
本考案はこのような事情に鑑みてなされたもので、対
物レンズを切り替えることによりファインダ倍率をテレ
とワイドの2段階に切り替えることができるとともに、
対物レンズと接眼レンズとの光軸出しを簡単な調整手段
によって行うことができるファインダを提供することを
目的とする。
〔課題を解決する為の手段〕
本考案は前記目的を達成するために、互いに光軸が平
行となるようにテレレンズとワイドレンズとがそれぞれ
対物レンズ枠の回転中心から等距離に配設されて成るフ
ァインダ対物レンズユニットを、支軸によって支持台に
回動自在に配設し、該ファインダ対物レンズユニットを
テレレンズ使用位置とワイドレンズ使用位置との間で回
動させ、ファインダ倍率をテレとワイドの2段階に切り
替えるようにしたファインダにおいて、前記ファインダ
対物レンズユニットが前記テレレンズ使用位置及びワイ
ドレンズ使用位置で停止するようにその回転停止位置の
調整が可能な2つのストッパと、接眼レンズが配設され
て成るファインダ本体に対する前記支持台の取付位置
を、前記支軸と接眼レンズ光軸とを結ぶ方向のみスライ
ド調整可能な取付手段と、を備えたことを特徴としてい
る。
〔作用〕
本考案によれば、ファインダ対物レンズユニットをテ
レレンズ使用位置とワイドレンズ使用位置との間で回動
させることにより、ファインダ倍率をテレとワイドの2
段階に切り替えることができる。また、前記2つのスト
ッパによってファインダ対物レンズユニットの各レンズ
使用位置での回動方向の微調整が行われ、前記ファイン
ダ対物レンズユニットの支軸と対物レンズ光軸とを結ぶ
方向のみスライド調整可能な取付手段によって、ファイ
ンダ対物レンズユニットが配設される支持台と接眼レン
ズ等が配設されるファインダ本体との取付位置が調整さ
れる。
即ち、ファインダ対物レンズユニットの各レンズ使用
位置近傍でその対物レンズ光軸を、ファインダ光軸と直
交する平面内で簡易な調整手段によって調整でき、対物
レンズと接眼レンズの光軸出しを容易に行うことができ
る。
〔実施例〕
以下添付図面に従って本考案に係るファインダの好ま
しい実施例を詳説する。
第1図は本考案が適用されたカメラの外観図である。
このカメラは電子スチルカメラであり、シャッタレリー
ズボタン10をONにすると、撮影レンズ12によってCCDセ
ンサ(図示せず)上に結像した被写体像は、CCDセンサ
によって光電変換されて1画面分のビデオ信号として図
示しない磁気記録再生装置に出力される。
磁気記録再生装置は、主としてビデオフロッピー内の
磁気ディスクを所定の回転速度で回転させるディスク駆
動部、磁気ヘッドを磁気ディスクの半径方向に移動させ
るヘッド送り機構及びディスク駆動部、ヘッド送り機構
等を制御する制御部から構成されており、前記ビデオ信
号は磁気ヘッドを介して磁気ディスクの所定のトラック
に磁気記録される。また、磁気ディスクに記録されたビ
デオ信号は、磁気ヘッドを介して適宜読み出される。
前記ビデオフロッピーは、カメラ前面の蓋14の内側に
設けられ蓋14と共に開閉するフロッピーホルダ内に挿入
され、かつ蓋14を閉じることにより所定の磁気記録再生
位置に位置決めされる。尚、16は蓋14を開くためのレバ
ーである。
また、この電子スチルカメラは望遠(テレ)と広角
(ワイド)の2種類の撮影ができるようになっており、
このテレ(T)とワイド(W)の切り替えは、T/Wボタ
ン18によって行う。更に、ストロボ20はカメラ上面に開
閉自在に配設されており、閉時(収納時)のストロボ20
は開レバーツマミ22を操作することによって開くことが
できるようになっている。尚、13はファインダ窓であ
り、15は赤外光を投光するための投光窓であり、24はカ
メラに電源を供給するためのバッテリーである。
第2図は第1図に示した電子スチルカメラのカメラ部
の内部構成を示す斜視図である。このカメラ部は、主と
して駆動ユニット100と、ターレットレンズユニット200
と、アイリスユニット300と、ファインダユニット400
と、AFユニット500と、CCDユニット600とから構成され
ている。尚、700はAE基板であり、800はマウント蓋部で
ある。
〔駆動ユニット〕
次に、第2図に示した駆動ユニット100の詳細につい
て説明する。
駆動ユニット100は、Tレンズ202とWレンズ204とが
ターレット板206の回転中心から等距離に配設されて成
るターレットレンズ(以下T/Wレンズという)210のレン
ズ切り替えと、Tレンズ402とWレンズ404とがそれぞれ
対物レンズ枠406に配設されて成るファインダ対物レン
ズユニット410の対物レンズ切り替えと、撮影レンズの
ピント調整を行うためのピント切換レバー130の出し入
れとを、1つのモータ102によって行うものである。
第3図は駆動ユニット100内の1つのモータ102から上
記T/Wレンズ210、ファインダ対物レンズユニット410及
びピント切替レバー130に駆動力をそれぞれ伝達する動
力伝達手段を示す斜視図である。
同図において、モータ102の駆動力はその出力ギア102
Aからアイドルギア104を介してそれぞれ駆動カムギア10
6及び108に伝達される。駆動カムギア106の下面には、
三角カム109が配設され、この三角カム109は、扇型フォ
ロワ110の長方形の孔110A内に係合し、孔110Aの内側の
2平行面に摺接できるようになっている。従って、駆動
カムギア106の回転に伴って三角カム109が回転すると、
扇型フォロワ110は所定の角度範囲内で揺動する。
扇型フォロワ110には扇ギア110Bが設けられており、
この扇ギア110Bは切替ギア112と噛合している。この切
替ギア112にはターレット板206に動力を伝達するための
突起112Aが植立されており、一方、切替ギア112と同軸
上に回動自在に配設されるターレット板206にも前記突
起112Aと異なる半径位置に突起206Aが植立されている。
そして、前記突起112A及び206Aをその両端部で挟むよう
に捩りばね114が掛けられている。従って、切替ギア112
が回動すると、その回動力は切替ギア112の突起112A、
捩りばね114及びターレット板206の突起206Aを介してタ
ーレット板206に伝達され、該ターレット板206を回動さ
せる。これにより、T/Wエンズ210のレンズ切替えが行わ
れる。
一方、駆動カムギア108の上面には、ファインダの対
物レンズ切替カム120及びピント切替カム122が配設され
ている。対物レンズ切替カム120は、その回転位置に応
じてダンプばね124を有するファインダ切替レバー126を
回動させる。このファインダ切替レバー126の回動によ
りダンプばね124を介してファインダ対物レンズユニッ
ト410が回動させられ、T/Wの対物レンズの切替えが行わ
れる。
また、ピント切替カム122は、その回転位置に応じて
光路長切替手段としての平行ガラス128を有するピント
切替レバー130を回動させる。このピント切替レバー130
の回動による平行ガラス128の出し入れにより、撮影レ
ンズのピント位置、本実施例ではTレンズ202のピント
位置が切り替えられる。尚、ピント切替レバー130は、
そのカムフォロワがピント切替カム122のカム面に当接
するようにばね132によって常時付勢されている。
第4図は上述した動力伝達手段の平面図であり、T/W
レンズ210はTレンズ202を使用する位置に切り替えら
れ、ファインダ対物レンズユニット410もTレンズ402を
使用する位置に切り替えられ、ピント切替用の平行ガラ
ス128は撮影レンズ光軸から退避している状態に関して
示している。
同図に示すように、アイドルギア104によって駆動ギ
ア106が回転させられると、この駆動カムギア106の下面
に設けられた三角カム109によって扇型フォロワ110は支
軸111を中心にして所定の回動範囲内で間欠的に揺動す
る。即ち、扇型フォロワ110は、その回動端に達する
と、その後三角カム109が60°回転したのち、逆方向に
回動を開始し、三角カム109が1回転すると扇型フォロ
ワ110も1往復する。
この扇型フォロワ110の回動により扇ギア110Bと噛合
する切替ギア112は120°の範囲で回動する。一方、この
切替ギア112から捩りばね114を介して駆動力が伝達され
るターレット板206は、図示しないストッパによって90
°の範囲で回動できるようになっている(第5図(A)
参照)。
即ち、切替ギア112はターレット板206よりも±15°の
回転量だけオーバストロークし、ターレット板206の2
つの停止位置(Tレンズ使用位置とWレンズ使用位置)
においてターレット板206を捩りばね114によってばね付
勢するようにしている。
第6図(A)乃至(C)はそれぞれ切替ギア112から
捩りばね114を介してターレット板206に回転駆動力を伝
達する態様を示しており、ターレット板206が回動範囲
内にある場合には、第6図(A)に示すように切替ギア
112の駆動力はその突起112Aから捩りばね114を介してタ
ーレット板206の突起206Aに伝達され、ターレット板206
は切替ギア112とともに回動する。即ち、第6図(A)
に示すように突起112Aと206Aは常に対向した位置にあ
る。
一方、第6図(B)に示すように、ターレット板206
がTレンズ使用位置に達したのち、切替ギア112が更に
時計回り方向に15°回動すると、突起112A、206A間が離
間し、捩りばね114を介してターレット板206に時計回り
方向のばね付勢力が加わる。
同様に、第6図(C)に示すように、ターレット板20
6がWレンズ使用位置に達したのち、切替ギア112が更に
反時計回り方向に15°回動すると、突起112A、206Aが離
間し、捩りばね114を介してターレット板206に反時計回
り方向のばね付勢力が加わる。
このように、1本の捩りばね114によってターレット
板206に回転駆動力を伝達するとともに、Tレンズ使用
位置とWレンズ使用位置の2つの停止位置においてター
レット板206をばね付勢するようにしている。
次に、ピント切替レバー130及びファインダ対物レン
ズユニット410の切替えについて説明する。
第4図において、前述した駆動カムギア106とギア数
が同数の駆動カムギア108がアイドルギア104によって回
転させられると、この駆動カムギア108の上面に設けら
れたピント切替カム122及び対物レンズ切替カム120が回
転する。
第5図(B)は上記ピント切替カムとピント切替レバ
ー130との関係と示すカム線図である。第5図(A)に
示したカム線図との比較からも明らかなように、ピント
切替レバー130は、T/Wレンズ210がTレンズ使用位置で
停止している期間中に、ピント切替カム122によって駆
動され、第4図上で反時計回り方向に回動させられる。
これにより、ピント切替レバー130に配設された平行ガ
ラス128が撮影光軸上に介在し、Tレンズ202のピント位
置が切り替えられる。
第5図(C)は上記対物レンズ切替カム120とファイ
ンダ切替レバー126(ファインダ対物レンズユニット41
0)との関係を示すカム線図である。即ち、第4図に示
すようにファインダ切替レバー126は、対物レンズ切替
カム120の回転によって支軸127を中心にして揺動する。
このファインダ切替レバー126はダンプばね124を有して
おり、このダンプばね124を介してファインダ対物レン
ズユニット410に第4図上で反時計回り方向の回転力を
伝達できるようになっている。
一方、ファインダ対物レンズユニット410は支軸420を
中心にして回動自在に配設され、Tレンズ402又はWレ
ンズ404を使用する位置に達するとストッパによって停
止させられるようになっている。また、このファインダ
対物レンズユニット410には、前記ダンプばね124が当接
するピン412が配設されるとともに、ファインダ対物レ
ンズユニット410を第4図上で時計回り方向に付勢する
付勢ばね414が設けられている。
第4図に示すファインダ対物レンズユニット410の位
置は、前述したようにTレンズ402を使用する位置にあ
り、このファインダ対物レンズユニット410は付勢ばね4
14の付勢力によって図示しないストッパに当接してい
る。このとき、ダンプばね124とピン412とは離間してい
る。
ここで、対物レンズ切替カム120によってファインダ
切替レバー126が第4図上で時計回り方向に回動させら
れると、レバー126と同時にダンプばね124が回動する。
このダンプばね124の回転駆動力はピン412に加わり、付
勢ばね414の付勢力に抗してファインダ対物レンズユニ
ット410を第4図上で反時計回り方向に回動させる。そ
して、ファインダ対物レンズユニット410がWレンズ404
を使用する位置に達してストッパによって停止すると、
ダンプばね124はファインダ対物レンズ410をストッパに
付勢する付勢ばねとして機能する。即ち、ファインダ切
替レバー126は、ファインダ対物レンズユニット410がW
レンズ404の使用位置に達して停止したのち、更に時計
回り方向に回動し、ダンプばね124による付勢力がファ
インダ対物レンズユニット410に加わるようになってい
る。
このように、この駆動ユニット100は1つのモータ102
によってT/Wレンズ210のTレンズ202とWレンズ204の切
替え、ファインダ対物レンズユニット410のTレンズ402
とWレンズ404の切替え及びピント切替レバー130の出し
入れを行っている。
尚、駆動カムギア108の下面には、図示しないブラシ
が配設され、また駆動カムギア108が取り付けられる地
板上には位置検出用のコード板(図示せず)が配設され
ており、コード板のブラシの位置によりWレンズ使用位
置、Tレンズ使用平行ガラス未使用位置及びTレンズ使
用且つ平行ガラス使用位置の3つの位置が検出できるよ
うになっている。そして、この検出出力に基づいてモー
タ102が制御される。
〔ターレットレンズのピント出し調整機構〕
次に、ターレットレンズ(T/Wレンズ210)のピント出
し調整機構について説明する。
第7図に示すように、T/Wレンズ210は、ターレット板
206とTレンズ202、Wレンズ204及び回転軸208等から成
り、ターレット板206には回転軸208が固着されるととも
に、Tレンズ202及びWレンズ204がねじ込み固定できる
ようになっている。
ここで、ターレット板206へのWレンズ24の取付け
は、Wレンズ204のフランジ部204Aがターレット板206に
当接するまでねじ込み接着することによって行う。
同様にしてTレンズ202もターレット板206に取付けら
れるが、その取付時のTレンズ202のスラスト方向の位
置調整は以下のようにして行う。
先ず、オートコリメータ220の所定位置にT/Wレンズ21
0をセットする。そして、T/Wレンズ210のWレンズ204を
オートコリメータ220の光路内に入れ、オートコリメー
ション法により鏡222の位置(スラスト方向)をセット
する。これが基準零点である。
次に、T/Wレンズ210をTレンズ202に切り替え、オー
トコリメータ220の検出部224からの出力をたよりにTレ
ンズ202をスラスト方向に移動させ、Tレンズ202の結像
点をWレンズ204の結像点に合わせる。
これにより、Tレンズ202とWレンズ204の相互間の位
置調整が行われる。
この位置調整が完了したT/Wレンズ210は、第8図に示
すようにカメラに組み込まれる。即ち、T/Wレンズ210の
回転軸208は、鏡胴ベース部230とマウント蓋部800との
間に回動自在に軸支される。ここで、鏡胴ベース部230
には、鋼球232と付勢ばね234が設けられており、またマ
ウント蓋部800には、調整ねじ802が設けられている。
尚、付勢ばね234は、鋼球232を介して回転軸208をマウ
ント蓋部800の調整ねじ802に向かってばね付勢してい
る。
そして、カメラに組み込まれたT/Wレンズ210のピント
出しは、Wレンズ204の像をたよりに調整ねじ802を回転
させ、T/Wレンズ210のスラスト方向の位置を調整するこ
とによって行う。尚、Wレンズ204のピント出し調整が
行われると、前述したようにWレンズ204とTレンズ202
の相互間の位置調整が予め完了しているため、Tレンズ
202のピント調整も同時になされる。
〔アイリスユニット〕
次に、第2図に示したアイリスユニット300の詳細に
ついて説明する。
第9図はアイリスユニット300の分解斜視図である。
同図において、ステッピングモータ302は、止めねじ30
4、304によって押さえ板306を介してモータ地板308に固
定される。モータ地板308の下面には、ギア310、312が
支軸314によって回転自在に配設されており、このモー
タ地板308は台座320を挟んでアイリス地板330に止めね
じ316、316によって固定される。尚、台座320には、タ
ーレット型の絞り板340のホームポジション(切欠き部3
42)を検出するためのファトインタラプタ322が押え板3
24によって固定されている。
絞り板340にはギア344が固定されており、このギア34
4は支軸346によってアイリス地板330に回動自在に配設
されている。
従って、ステッピングモータ302が回転すると、ステ
ッピングモータ302の出力軸302Aに配設されたギア303か
らギア310、312及び344の順に回転駆動力が伝達され、
絞り板340が回転させられる。
ところで、上記ステッピングモータ302のモータ地板3
08への取付けは以下のようにして行う。
先ず、アイリス地板330に対して絞り板340を所定の基
準位置で回動不能に固定するため、アイリス地板330と
絞り板340にそれぞれ位置決め用孔(図示せず)を穿設
し、これらの孔にピンを差し込む。尚、絞り板340には
複数の絞り孔が穿設されているため、これらの絞り孔の
うち1つを上記位置決め用孔として兼用してもよい。
次に、ステッピングモータ302を励磁した状態にし
て、その出力ギア303と後続のギア310とが噛合するよう
にステッピングモータ302を適宜回転させたのち、該ス
テッピングモータ302の止めねじ304、304によって固定
する。このようにして、ステッピングモータ302の基準
位置と絞り板340の基準位置とが合うように位置調整し
たのち、アイリス地板330に絞り板340を回転不能に固定
するピンを外す。
第10図はT/Wレンズ210とターレット型の絞り板340と
の配置関係を示す図であり、第11図は絞り板340の平面
図である。
第10図に示すように、絞り板340はT/Wレンズ210のT
レンズ202とWレンズ204との間に配置されており、Tレ
ンズ202に対しては後方に、Wレンズ204に対しては前方
に位置している。
また、第11図に示すように絞り板340には、Tレンズ2
02及びWレンズ204用の5うの絞り孔340A〜340Eが穿設
されており、かつ一部の絞り孔はTレンズ202用とWレ
ンズ204用に併用されている。尚、Tレンズ202とWレン
ズ204は、その焦点距離の比率が2倍の関係になってい
る。
第1表は、上記絞り孔340A〜340EのTレンズ202及び
Wレンズ204に対するFナンバーを示している。同表に
示すように、絞り孔340C、340D、340EはそれぞれTレン
ズ202及びWレンズ204の共通の絞りとして機能してい
る。
〔ファインダユニット〕 次に、第2図に示したファインダユニット400の詳細
について説明する。
第12図はファイダユニット400の分解斜視図である。
同図において、対物レンズ枠406にはTレンズ402とWレ
ンズ404とが配設され、押え環408によって固定されてい
る。この対物レンズ枠406は支軸420によって支持台422
に回動自在に支持されている。
支持台422には遮光筒424が一体的に設けられており、
この遮光筒424の前端には防塵ガラス426が配設され、後
端にはレチクル板428、視野枠430、コンデンサレンズ43
2が順次配設される。尚、434は図示しないLEDの発光を
ファインダ内に導くための表示プリズムであり、436は
レクチル枠である。
そして、上記支持台422は止めねじ438、438によって
ファインダ本体440に固定される。
ファインダ本体440内には、4つの三角プリズムが接
合して成る接合プリズム442が収納されており、この接
合プリズム442に入射する光はファインダ本体440の後部
に配設される接眼レンズ444に導かれる。尚、446は接眼
枠である。
また、前記接合プリズム442に入射する光の一部は、
ファインダ本体440の側部に収納される測光系に導かれ
る。この側光系は、間隔環448を挟んだ2枚のAEレンズ4
50、452、拡散板454、AEセンサ460が配設されたセンサ
枠456及びシールドケース470がファインダ本体440の側
部に順次配設され、止めねじ472、472によって固定され
ており、スポット測光と平均測光を行う。
次に、上述したファインダユニット400の支持台422側
の光軸(対物レンズ光軸)とファインダ本体440側の光
軸(接眼レンズ光軸、AEレンズ光軸)間の光軸調整につ
いて説明する。
第13図は対物レンズ枠406、支持台422及びファインダ
本体440との関係を示す斜視図であり、第14図は対物レ
ンズ枠406に配設される対物レンズ(Tレンズ402、Wレ
ンズ404)の側面図ある。
第14図に示すように、Wレンズ404は1番玉404Aと2
番玉404Bとから成り、このWレンズ404の1番玉404Aと
Tレンズ402とは、一体成形されている。これは、Wレ
ンズ404の光軸とTレンズ402の光軸とが近接しており、
Wレンズ404の1番玉404AとTレンズ402のスラスト位置
も近いため、両者間を精度よく一体成形することが可能
だからである。これにより、Tレンズ402とWレンズ404
の1番玉404Aのレンズ光軸方向及びレンズ間の調整が不
要になる。
上記Tレンズ402とWレンズ404とが取付けられる対物
レンズ枠406は、第13図に示すように支軸420によって支
持台422に回動自在に配設される。
支持台422には、対物レンズ枠406の回動範囲を規制す
る2つのストッパ部422A、422Bが設けられており、この
ストッパ部422A、422Bには対物レンズ枠406の回動範囲
を微調整するための調整ねじ423A、423Bが螺着されてい
る。更に、支持台422には、ファインダ本体440への取付
け用の長孔425A、425B、425Cが形成されている。そし
て、この支持台422は、長孔425A、425B、425Cに挿通さ
れる止めねじ438、438、438によってファインダ本体440
に固定される。
ところで、支持台422に形成された長孔425A、425B、4
25Cは、第15図に示すように孔の長手方向が、対物レン
ズ枠406の支軸420と対物レンズ光軸Aとを結ぶ方向と同
じ方向となるように形成されており、その結果、支持台
422はファインダ本体440への取付けに際し、前記支軸42
0と対物レンズ光軸Aとを結ぶ方向にのみ取付位置の調
整を行うことができる。
一方、対物レンズ枠406は、前述した調整ねじ423A、4
23Bによって支軸420と対物レンズ光軸Aとを結ぶ方向と
直交する方向の調整が行われる。
即ち、上記長孔425A、425B,425C等による支持台422の
取付位置調整及び調整ねじ423A、423Bによる対物レンズ
枠406の回動停止位置調整により、支持台422側の光軸を
該光軸と直交する平面内で任意に調整することができ、
これにより支持台422側の光軸をファインダ本体440側の
光軸に一致させることができる。
〔AFユニット〕
次に、第2図に示したAFユニット500の詳細について
説明する。
第16図はAFユニット500の分解斜視図である。同図に
おいて、502は赤外光を発光する発光ダイオード(LED)
であり、このLED502は投光枠504を介して投光台506に取
付けられ、更にこの投光台506はAF枠508に取付けられ
る。また、AF枠508の前面のLED502に対向する位置には
投光レンズ510が配設される。
一方、2つの受光素子512、514が配設されたセンサ基
板516は、受光枠518を介してAF枠508に取付けられる。
また、AF枠508の前面の2つの受光素子512、514に対向
する位置には2つの受光レンズ520、522が押え枠524に
よって取付けられる。尚、受光レンズ520は、被写体で
反射した測距のための光束を受光素子512に導くための
レンズであり、受光レンズ522は参照光を受光素子514に
導くためのレンズである。
即ち、LED502の赤外光は投光レンズ510を介して投光
され、被写体で反射したのち、受光レンズ520、522を介
して受光素子512、514に受光される。そして、三角測量
法に基づき受光素子512、514から得られる信号の比率に
よって被写体距離が求められる。尚、第16図上で530はA
F基板である。
ところで、AFユニット500の投光部と受光部の間に
は、第17図に示すように空間540が設けられているが、
この空間540はT/Wレンズ210をTレンズ202に切り替えた
ときのWレンズ204のレンズ退避部として利用されてい
る。
〔考案の効果〕
以上説明したように本考案に係るファインダよれば、
ファインダ対物レンズをテレレンズ使用位置とワイドレ
ンズ使用位置との間で回動させることにより、ファイン
ダ倍率をテレとワイドの2段階に切り替えることができ
る。また、ファインダ対物レンズユニットが配設される
支持台を接眼レンズ等が配設されるファインダ本体に対
して所定方向にスライドさせる調整と、ファインダ対物
レンズの2つのストッパによる前記所定の方向と略直交
する方向の位置調整とにより、ファインダ光軸と直交す
る平面内で対物レンズ光軸を調整することができ、これ
により調整手段の簡易化及び調整の容易化を図ることが
できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案が適用されたカメラの外観図、第2図は
第1図に示したカメラの内部構成を示す斜視図、第3図
は第2図の駆動ユニットの動力伝達手段を示す斜視図、
第4図は第3図に示した動力伝達手段の平面図、第5図
(A)乃至(C)はそれぞれ前記動力伝達手段のうちの
三角カム、ピント切替カム及び対物レンズ切替カムのカ
ム線図、第6図(A)乃至(C)はそれぞれ前記動力伝
達手段のうちの切替ギアとターレット板との間の動力伝
達を説明するために用いた図、第7図はT/WレンズのT
レンズとWレンズ間のスラスト方向の調整を説明するた
めに用いた図、第8図はT/Wレンズをカメラに組み込ん
だのちのピント出し調整を説明するために用いた図、第
9図は第2図に示したアイリスユニットの分解斜視図、
第10図はT/Wレンズとアイリスユニット中の絞り板との
位置関係を示す斜視図、第11図は前記絞り板の詳細を示
す平面図、第12図は第2図に示したファインダユニット
の分解斜視図、第13図は前記ファインダユニットの対物
レンズ枠、支持台及びファインダ本体の関係を示す斜視
図、第14図は前記対物レンズ枠に配設された対物レンズ
の側面図、第15図はファインダの光軸調整を説明するた
めに用いた図、第16図は第2図に示したAFユニットの分
解斜視図、第17図はT/WレンズとAFユニットとの位置関
係を説明するために用いた図である。 400…ファインダユニット、402…Tレンズ、404…Wレ
ンズ、406…対物レンズ枠、420…支軸、422…支持台、4
22A、422B…ストッパ部、423、423B…調整ねじ、425A、
425B、425C…長孔、438…止めねじ、440…ファインダ本
体、444…接眼レンズ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 杉田 啓瑞 埼玉県大宮市植竹町1丁目324番地 富 士写真光機株式会社内 (56)参考文献 特開 昭62−211626(JP,A) 特開 昭62−189444(JP,A)

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】互いに光軸が平行となるようにテレレンズ
    とワイドレンズとがそれぞれ対物レンズ枠の回転中心か
    ら等距離に配設されて成るファインダ対物レンズユニッ
    トを、支軸によって支持台に回動自在に配設し、該ファ
    インダ対物レンズユニットをテレレンズ使用位置とワイ
    ドレンズ使用位置との間で回動させ、ファインダ倍率を
    テレとワイドの2段階に切り替えるようにしたファイン
    ダにおいて、 前記ファインダ対物レンズユニットが前記テレレンズ使
    用位置及びワイドレンズ使用位置で停止するようにその
    回転停止位置の調整が可能な2つのストッパと、 接眼レンズが配設されて成るファインダ本体に対する前
    記支持台の取付位置を、前記支軸と接眼レンズ光軸とを
    結ぶ方向のみスライド調整可能な取付手段と、 を備えたことを特徴とするファインダ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS62189444A (ja) * 1986-02-17 1987-08-19 Canon Inc 一眼レフレツクスカメラ
JPS62211626A (ja) * 1986-03-13 1987-09-17 Canon Inc カメラのフアインダ−切換装置

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