JPH10268387A - ファインダーの視野切替機構 - Google Patents

ファインダーの視野切替機構

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JPH10268387A
JPH10268387A JP9078115A JP7811597A JPH10268387A JP H10268387 A JPH10268387 A JP H10268387A JP 9078115 A JP9078115 A JP 9078115A JP 7811597 A JP7811597 A JP 7811597A JP H10268387 A JPH10268387 A JP H10268387A
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JP
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driving
movable
view
frame
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JP9078115A
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Inventor
Yasuhiko Tanaka
靖彦 田中
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Fujinon Corp
Original Assignee
Fuji Photo Optical Co Ltd
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Publication date
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    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03BAPPARATUS OR ARRANGEMENTS FOR TAKING PHOTOGRAPHS OR FOR PROJECTING OR VIEWING THEM; APPARATUS OR ARRANGEMENTS EMPLOYING ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ACCESSORIES THEREFOR
    • G03B13/00Viewfinders; Focusing aids for cameras; Means for focusing for cameras; Autofocus systems for cameras
    • G03B13/02Viewfinders
    • G03B13/10Viewfinders adjusting viewfinders field
    • G03B13/12Viewfinders adjusting viewfinders field to compensate for change of camera lens or size of picture

Abstract

(57)【要約】 【課題】互いに対向して配置した一対の略L字形状の可
動視野枠片を駆動する第1、第2の駆動部材の回動角度
を制御してアスペクト比の切替を行い、可動視野枠片の
移動範囲面積を小さくする。 【解決手段】ハイビジョン(H)画角の視野範囲を規定
するH視野枠54の後方に、一対の互いに対向する略L
字形状の可動視野枠片56a、56bを配置するとも
に、可動視野枠片56a、56bを駆動する第1及び第
2駆動部材60、62をファインダー光軸を中心に回動
自在に設ける。切替つまみ84に連動して駆動軸74を
駆動し、駆動ギヤ70、72を介して第1、第2駆動部
材60、62を異なる減速比で回動させる。第2駆動部
材62が第1駆動部材60の回動量よりも多く回動し、
その角度差によってCP視野枠(可動視野枠)56の上
下辺が水平になるように姿勢が規制される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はファインダー視野枠
の切替機構に係り、特に、撮影時に選択するプリントア
スペクト比に対応して複数の視野パターンを切り替える
ことができるファインダーの視野切替機構に関する。
【0002】
【従来の技術】従来カメラに組み込まれる光学ファイン
ダーは、一般にファインダーユニット本体枠に対物レン
ズ、プリズム及び接眼レンズが配置されており、前記対
物レンズから出射された被写体光はプリズムによって折
り返された後接眼レンズに導かれ、該接眼レンズを介し
て被写体像を観察できるように構成されている。
【0003】そして、ファインダー光学系の光路中には
視野の範囲を制限する視野枠が配設されている。この視
野枠として、L字形の視野切替枠を2枚対称に配置し、
プリントアスペクト比(PAR)に対応した視野を任意
に又は段階的に画成することができる視野切替機構を備
えた切替視野枠が提案されている(特開平6−8288
2号公報)。かかる切替視野枠を用いれば、例えば、コ
ンベンション(C)、ハイビジョン(H)又はパノラマ
(P)のうちの一つを撮影時に選択して、その選択した
PARに相当する視野に切り替えることができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
切替視野枠は、上下に対向して配置した一対のL字形状
の可動視野枠片を略対角線方向に平行移動させて視野範
囲を拡縮するものであり、かかる機構では、可動視野枠
片の移動範囲面積が大きく、カメラの小型化の妨げとな
っているという問題がある。
【0005】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
もので、プリントアスペクト比に対応して視野範囲を切
替可能なファインダーにおいて、可動視野枠片の作動範
囲を小さくし、カメラの小型化に寄与し得るファインダ
ーの視野切替機構を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は前記目的を達成
する為に、複数の異なるアスペクト比のうちから一つの
アスペクト比の視野を選択的に切替可能なファインダー
の視野切替機構において、第1のアスペクト比の視野範
囲を規定する固定視野枠と、一対の略L字形状の可動視
野枠片が対向して配置されて成る可動視野枠であって、
前記固定視野枠に近接して設けられ、前記固定視野枠と
ともに第2及び第3のアスペクト比の視野範囲を画成可
能な可動視野枠と、前記一対の可動視野枠片を回動自在
に支持するとともに、ファインダー光軸を中心に回動可
能に設けられた第1の駆動部材と、前記ファインダー光
軸を中心に回動可能に設けられ、前記第1の駆動部材と
協動して前記一対の可動視野枠片を駆動する第2の駆動
部材であって、前記第1の駆動部材に対する前記可動視
野枠片の回動を規制する規制部を有し、前記第1の駆動
部材の回動量よりも多く回動して前記可動視野枠の姿勢
を規制する第2の駆動部材と、を備え、前記第1及び第
2の駆動部材の回動角度を制御することで、前記第1乃
至第3のアスペクト比の切替を行うように構成されるこ
とを特徴としている。
【0007】本発明によれば、第1のアスペクト比の視
野範囲を規定する固定視野枠に近接した位置に、一対の
互いに対向する略L字形状の可動視野枠片から成る可動
視野枠を設けるとともに、前記可動視野枠片を駆動する
第1及び第2の駆動部材をファインダー光軸を中心に回
動自在に設けている。可動視野枠片は第1の駆動部材に
回動自在に支持され、第1の駆動部材の回動に伴って可
動視野枠片の位置がファインダー光軸を中心に円周方向
に移動するとともに、第1の駆動部材に対する相対的な
姿勢が変化し得る。
【0008】他方、第2の駆動部材は、第1の駆動部材
とともに、第1の駆動部材の回動量よりも多く回動し、
前記第1の駆動部材に対する可動視野枠片の回動を規制
して、可動視野枠の姿勢を矯正する。即ち、前記第1の
駆動部材の回動に伴って可動視野枠片が移動した後も、
可動視野枠の上下辺を水平方向に(左右辺を鉛直方向
に)一致させる。
【0009】これにより、可動視野枠片の作動範囲(移
動可能領域)は、従来の略対角線方向に案内(ガイド)
する機構の作動範囲よりも、上下方向及び横方向ともに
小さい領域となる。本発明において、前記第1及び第2
の駆動部材の回動角度を制御して前記可動視野枠の左右
辺を互いに近づける方向に前記一対の可動視野枠片を駆
動することで、前記固定視野枠の開口領域の左右部分を
遮断し、可動視野枠の左右辺と前記固定視野枠の上下辺
とで第1のアスペクト比よりも横幅の小さい第2のアス
ペクト比の視野範囲を画成する。また、前記可動視野枠
の上下辺を互いに近づける方向に前記一対の可動視野枠
片を駆動することで、前記固定視野枠の開口領域の上下
部分を遮断し、可動視野枠の上下辺と前記固定視野枠の
左右辺とで第1のアスペクト比よりも横長の第3のアス
ペクト比の視野範囲を画成する。かかる構成により3種
類の視野パターンを切替ることができる。
【0010】更に、前記第1の駆動部材に回動力を伝達
する第1の駆動ギヤと、前記第2の駆動部材に回動力を
伝達する第2の駆動ギヤとを共通の駆動軸に設け、減速
比の差によって第1の駆動部材の回動角度と第2の駆動
部材の回動角度に差を設け、前記可動視野枠片の位置及
び姿勢を制御することが可能である。
【0011】
【発明の実施の形態】以下添付図面に従って本発明に係
るファインダーの視野切替機構の好ましい実施の形態に
ついて説明する。図1は、本発明に係るファインダーの
視野切替機構が適用されたカメラの外観を示す斜視図で
ある。同図に示すカメラ10の前面中央部には、撮影レ
ンズ12の組み込まれた鏡胴13が設けられている。前
記撮影レンズ12の上部右隅部には、ストロボ窓14、
該ストロボ窓14の図中左側にはファインダー対物窓1
6、AF投光窓18、測光窓20、AF受光窓22、が
順に形成されている。また、カメラ10の上面にはシャ
ッターボタン24が設けられている。
【0012】前記AF投光窓18の内側にはAF投光
部、前記AF受光窓22の内側にはAF受光部が設けら
れ、これら投光/受光部とで、被写体までの距離を測定
する測距部が構成され、この測距部(AF部)は、例え
ば三角測量の原理に基づいて被写体までの距離を求め、
その結果はオートフォーカス(AF)制御に利用され
る。
【0013】前記測光窓20の内側には、外光を入射さ
せる図示しないレンズと、該レンズの結像位置に設けら
れた受光素子から成る測光部が設けられ、この測光部に
よって撮影視野内の外光輝度を測定する。その測定結果
は露出制御(AE制御)に利用される。前記撮影レンズ
12は、例えば焦点距離をf=25〜55mmの範囲で
変えることができる2倍ズーム、又は焦点距離をf=3
0〜90mmの範囲で変えることができる3倍ズームと
いうように、各機種毎に異なる光学系で構成される。ま
た、カメラ本体10の背面には図示しないズームボタン
が設けられている。
【0014】このズームボタンを操作すると、図示しな
いレンズ駆動用モータが駆動され、該モータの駆動力
は、複数のギヤを介して前記撮影レンズ12の駆動機構
及びズームファインダーの移動レンズ駆動系の駆動機構
に伝達される。撮影者は、前記ズームボタンを操作する
ことで所望の撮影倍率を選択することができ、撮影画角
と略等しい視野をファインダーの接眼部から観察するこ
とができる。
【0015】また、カメラ10内部の前記撮影レンズ1
2の光軸上には、シャッター(不図示)が組み込まれて
おり、該シャッターは前記シャッターボタン24の操作
に連動して動作する。図2は、カメラ10の内部に組み
込まれたファインダーユニット30の斜視図である。フ
ァインダーユニット30の本体枠31には図中左から順
に前記AF受光窓22に対応したAF受光収納部32、
前記AF投光窓18に対応したAF投光収納部34が形
成され、前記ファインダー対物窓16の後方には、対物
レンズ36が配置される。
【0016】このファインダーユニット30は、図3に
示すように、前記本体枠31が第1収納枠40と第2収
納枠50との2ブロックから構成なる。第1収納枠40
には、AF部(AF受光部及びAF投光部)、対物レン
ズ36、変倍光学系38及び該変倍光学系の駆動機構等
が収納される。他方、第2収納枠50にはプリズム5
2、後述する視野枠、及び接眼レンズ等が収納される。
【0017】対物レンズ36の後方に配置される変倍光
学系は、詳しくは図示されていないが2つの移動レンズ
群から成り、各移動レンズ群は第1収納枠40に支持さ
れたカム軸42の周面に形成されたカム面によって光学
的位置が規制される。カム軸42の前端にはギヤ43が
固着され、該ギヤ43は図示しないギヤ列を介して撮影
レンズ鏡胴13の駆動用モータ(ズームモータ)と連結
される。従って、ズーミング操作に連動してカム軸42
が回動し、撮影画角とファインダー視野範囲が一致する
ようになっている。
【0018】図4は第2収納枠50に収納されるファイ
ンダ光学系の構成を示す分解斜視図である。第2収納枠
50には、プリズム52、ハイビジョン(H)視野枠5
4(固定視野枠に相当)、コンベンション/パノラマ
(CP)視野枠56(可動視野枠に相当)、可動視野枠
片を回動駆動する第1駆動部材60、可動視野枠片の姿
勢を規制する第2駆動部材62、視野枠ベース64、フ
ィールドレンズ66、ミラー67、及び接眼レンズ68
等が収納される。
【0019】前記プリズム52は、第2収納枠50の上
部に形成された傾斜面50Aに沿って第2の収納枠50
内に収納され、プリズム押さえ板53によって側面から
図中右方向側に付勢されて、第2の収納枠50内にガタ
無く位置決めされ固定される。このプリズム52は、直
角プリズムを2個組み合わせた形状をしており、入射す
る被写体光を三回反射して立像を得ている。即ち、対物
レンズ36、変倍光学系38を経た被写体光は、プリズ
ム52の入射面52Aから入射し、反射面52Bで下方
に90度反射され、その後反射面52Cで前方に90度
反射され、更に、反射面52Dで水平方向(横方向)に
90度反射されて、前記入射面52Aと直交する出射面
52Eから出射される。前記出射面52Eには、ターゲ
ットマーク、パララックス補正マークが刻まれており、
該出射面52Eに被写体像が結像される。
【0020】前記プリズムの出射面52Eに近接して設
けられるH視野枠54は、プリントアスペクト比(PA
R)のハイビジョン(H)サイズ(第1のアスペクト
比)に相当する画角の視野を画成する開口が形成された
固定視野枠であり、後述のコンベンション(C)サイズ
(第2のアスペクト比)又はパノラマ(P)サイズ(第
3のアスペクト比)を含めて最も大きい開口領域(光通
過領域)を画する視野枠である。
【0021】前記H視野枠54の後方には、更に、Cサ
イズ又はPサイズに相当する視野を切替え画成すること
ができるCP視野枠56が前記H視野枠54に近接して
設けられている。このCP視野枠56は、略L字形状の
一対の可動視野枠片56a、56bから成り、前記一対
の可動視野枠片56a、56bを上下対向して組み合わ
せ、この一対の可動視野枠片の上下辺、又は左右辺を互
いに近づける方向、又は遠ざかる方向に移動して、前記
H視野枠54とともにCサイズ又はPサイズの視野範囲
を形成する。
【0022】即ち、Cサイズ又はPサイズは、前記Hサ
イズの開口領域を部分的に制限した大きさであることか
ら、前記H視野枠54の開口54Aを利用しつつ、前記
一対の可動視野枠片56a、56bを上下に組み合わせ
て、両視野枠片56a、56bを適量の移動させること
によって、H、C又はPの各サイズに相当する視野を切
り替えることができる。
【0023】視野枠ベース64の前面は、前記第1、第
2駆動部材60、62の回動を案内する円弧状の案内溝
が形成されており、第1、第2駆動部材60、62は、
該視野枠ベース64にファインダー光軸を中心に回動自
在に支持される。第1駆動部材60の下部には、歯数X
1 のギヤ60Aが形成されており、このギヤ60Aは歯
数z1 の駆動ギヤ70に噛合される。また、第2駆動部
材62の下部には、歯数X2 のギヤ62Aが形成されて
おり、このギヤ62Aは歯数z2の駆動ギヤ72に噛合
される。前記駆動ギヤ70、72は共に、共通の駆動軸
74に設けられている(図5参照)。なお、「歯数」と
はギヤの基礎円に沿って歯が全周に形成されていると仮
定した場合の数を意味している。
【0024】駆動軸74を駆動して第1、第2駆動部材
60、62を回動させることで、可動視野枠片56a、
56bが移動する。この視野切替機構についは更に後述
する。前記視野枠ベース64の後方には、フィールドレ
ンズ66が固定され、更にその後方に、ミラー67が固
定されている。ミラー67は、フィールドレンズ66の
出射面に対して45度の角度で第2の収納枠50の縁部
に嵌めこまれるとともに、ミラー押さえ板76によって
背面から付勢され、第2の収納枠70に固定される。前
記プリズム52の出射面52Eから出射された光は前記
ミラー67により、カメラ10の背面方向に90度反射
され、接眼レンズ68へと導かれる。
【0025】接眼レンズ68は第2の収納枠50に形成
された開口部50Bに図示せぬ視度調整カムを介して、
前後移動可能に取り付けられている。視度調整カムは視
度調整つまみと連結されており、撮影者は視度調整つま
みを操作して接眼レンズ68を前後移動させ、視度を調
整することができる。続いて、視野切替機構について説
明する。
【0026】図5は視野切替機構の構造を示す斜視図で
ある。前述した通り、H視野枠54の後方には、一対の
可動視野枠片56a、56bから成る可動視野枠56が
配置されている。可動視野枠片56aの角部付近には、
円孔57a、長孔58aが形成され、前記円孔57aに
は第1駆動部材60に設けられたピン78aが係合され
る。可動視野枠片56aは、該ピン78aに回動自在に
支持される。また、前記長孔58aには第2駆動部材6
2に設けられたピン80aが遊挿される。
【0027】可動視野枠片56bについても同様に、可
動視野枠片56bの角部付近に円孔57b、長孔58b
(図6中不図示)が形成され、前記円孔57bには第1
駆動部材60のピン78bが係合される。可動視野枠片
56bは、該ピン78bに回動自在に支持される。ま
た、前記長孔58bには第2駆動部材62のピン80b
が遊挿される(図6参照)。
【0028】また、前記第1、第2駆動部材60、62
を回動させる駆動力を伝達する機構として、カメラの背
面カバー11に上下方向に摺動可能に設けられた切替つ
まみ84と、該切替つまみ84と連結され切替つまみ8
4と一体となって上下移動するPAR接片85と、該P
AR接片85と連結されPAR接片85の上下の動きを
駆動軸74に伝達するバネ86(弾性部材)が取り付け
られたCHPレバー88とを備えている。
【0029】カメラの背面カバー11内側には、前記P
AR接片85の停止位置を規制するクリック溝90A、
90B、90Cが形成されている。各クリック溝は、図
5中下からそれぞれ、C、H、Pの各視野の切替設定に
対応するものである。前記PAR接片85には、前記ク
リック溝90A、90B、90Cの一つに係合する爪8
5Aが折り曲げ形成されており、前記切替つまみ84を
操作して前記PAR接片85の爪85Aを前記クリック
溝90A、90B、90Cの一つに係合させることで、
視野をC、H、Pの3段階に切り替えることができる。
【0030】駆動軸74の一端には、軸回動レバー92
が設けられ、該軸回動レバー92の先端にはT字形状の
バネ止め部93が形成される。該バネ止め部93に前記
バネ86が係合され、駆動軸74は前記バネ86を介し
てCHPレバー88に連結される。これにより、切替つ
まみ84の操作に応じてPAR接片85が上下移動する
とともに、CHPレバー88が上下移動する。そして、
該CHPレバー88の動きはバネ86を介して前記駆動
軸74に伝達される。
【0031】駆動軸74の他端には前述のように駆動ギ
ヤ70、72が設けられており、各駆動ギヤ70、72
はそれぞれ、第1、第2駆動部材60、62のギヤ部6
0A、62Aと噛合される。第1駆動部材60のギヤ部
60Aの歯数X1 、駆動ギヤ70の歯数z1 、第2駆動
部材62のギヤ部62Aの歯数X2 、駆動ギヤ72の歯
数z2 として、第1駆動部材30の回転角をθ1 、第2
駆動部材62の回転角をθ2 とすると、減速比と回動角
度比の関係から、次式(1)
【0032】
【数1】θ1 :θ2 =(z1 /X1 ):(z2 /X2 )…(1) の関係が成立する。また、駆動ギヤ70の軸中心と第1
駆動部材60の回動中心と距離(軸間距離)は、駆動ギ
ヤ72の軸中心と第2駆動部材62の回動中心と距離
(軸間距離)と等しいことから、次式(2)
【0033】
【数2】X1 −X2 =z2 −z1 …(2) の関係が条件となる。従って、かかる関係を満たす、θ
1 、θ2 、z1 、z2 、X1 、X2 の組み合わせを選択
する。共通の駆動軸74によって駆動される減速比の異
なる2つの歯車伝動機構を採用し、第1駆動部材60を
ファインダー光軸を中心にθ1 回動させるとともに、第
2駆動部材62を同一方向にθ2 (>θ1 )回動させ
る。即ち、駆動軸74を一定量(φ)駆動させると、減
速比の差により、第2駆動部材62は第1駆動部材60
よりも余計に(多く)回動する(図7参照)。
【0034】この回動角度の差によって第1駆動部材6
0に対する可動視野枠片56a、56bの回動を規制
し、可動視野枠片56a、56bの上下辺が水平(左右
辺を垂直)になるように姿勢を正すことができる。尚、
回動角度差の設定は、可動視野枠56a、56bの円穴
57a、57bと長穴58a、58bの配置関係、第1
駆動部材60のピン78a、78bの間隔等の各種条件
に応じて個別に設定することになる。
【0035】次に、上記の如く構成されたファインダー
の視野切替機構の作用について説明する。図6乃至図8
は、それぞれハイビジョン、パノラマ、コンベンション
の各画角に対応した視野を切り替えた様子を示す正面図
である。尚、各図は光の入射側(プリズム52側)から
見た図である。図6乃至図8に示した例では、第1駆動
部材60のピン78a、78bの間隔距離が26.4m
m、第2駆動部材62のピン80a、80bの間隔距離
が16.8mmであって、H視野枠54に形成されたハ
イビジョン画角(27.4:15.6)の開口54Aを
元にして、パノラマ画角(27.4×9.6)及びコン
ベンション画角(22.3:15.6)を画成するに
は、第1駆動部材60の回動角θ1 =10.8°、第2
駆動部材の回動角θ2 =15.84°とすることが作図
により求められる(図7、図8)。かかる条件下におい
て、第1駆動部材60のギヤ60Aの歯数X1 =27、
第2駆動部材62のギヤ62Aの歯数X2 =24、駆動
ギヤ70の歯数z1 =10、駆動ギヤ72の歯数z2 =
13が採用される。
【0036】撮影者が図5に示した切替つまみ84をH
の位置に設定すると、PAR接片85はクリック溝90
Bに係合し、CHPレバー88は可動領域の略中央の位
置で保持される。このとき、バネ86は駆動軸74に力
を加えず、駆動ギヤ70、72は回動しない。この状態
では、図7に示すように第1、第2駆動部材60、62
の回動角度が共に0となり、CP視野枠56の可動視野
枠片56a、56bはH視野枠54の開口54Aよりも
大きい四辺形を画成する。従って、視野は、H視野枠5
4の開口54Aによって規定されるハイビジョン(H)
のアスペクト比となる。
【0037】次に、切替つまみ84を前述のHの位置か
らPの位置に操作すると、PAR接片85は図5中上方
に移動して前記クリック溝90Aに係合し、CHPレバ
ー88を上に押し上げる。これに伴って、バネ86を介
して駆動軸74が回動する。駆動軸74の回動に伴い、
図7に示すように、駆動ギヤ70、72が図中反時計回
転方向に回動する。これにより、第1、第2駆動部材6
0、62は共に、図中時計回転方向に回動する。即ち、
駆動ギヤ70、72がφ=29.2°回動し、これに噛
合する第1駆動部材60はθ1 =10.8°、第2駆動
部材62はθ2 =18.4°回動する。
【0038】第1駆動部材60が時計回転方向にθ1 回
動することで、該第1駆動部材60に係合している可動
視野枠片56aは、時計回転方向に移動し、図6に示し
た位置から全体として右下方向に移動する。また、該第
1駆動部材60に係合している可動視野枠片56bも、
時計回転方向に移動し、図6に示した位置から全体とし
て左上方向に移動する。
【0039】結果として、両可動視野枠片56a、56
bの上下辺が互いに近づく方向に移動する。このとき、
仮に、第2駆動部材62が存在しないとすれば、各可動
視野枠片56a、56bの上下辺は水平にならない。本
実施の形態では、第2駆動部材62が第1駆動部材60
よりも多く回動することにより、長穴58a、58bに
係合されたピン80a、80bによって可動視野枠片5
6a、56bの姿勢が規制されるとともに、ピン78
a、78b及び円穴57a、57bを介して回動自在に
支持された可動視野枠片56a、56bが、第1駆動部
材60に対して相対的に回動することで可動視野枠56
a、56bの上下辺を水平にする。
【0040】但し、動いている途中で常に、枠の上下辺
が水平に維持されることまでは要求されず、最終的にパ
ノラマのアスペクト比を画成する際に、上下辺が水平に
なればよい。上記動作により、H視野枠54の上下の範
囲を狭めるように視野範囲が画成されるので視野はパノ
ラマ(P)となる。
【0041】図5に示した切替つまみ84をCの位置に
すると、PAR接片85は図5中下方に移動して前記ク
リック溝90Cに係合し、CHPレバー88を下方に押
し下げる。これに伴って、バネ86を介して駆動軸74
が回動する。駆動軸74の回動に伴って、図8に示すよ
うに駆動ギヤ70、72が時計回転方向に回動し、第
1、第2駆動部材60、62は、反時計回転方向に回動
する。
【0042】第1駆動部材60が反時計回転方向にθ1
回動することで、該第1駆動部材60に係合している可
動視野枠片56aは、反時計回転方向に移動し、図6に
示した位置から全体として左上方向に移動する。また、
該第1駆動部材60に係合している可動視野枠片56b
も、反時計回転方向に移動し、図6に示した位置から全
体として右下方向に移動する。
【0043】結果として、両可動視野枠片56a、56
bの左右辺が互いに近づく方向に移動される。また、第
2駆動部材62が第1駆動部材60よりも多く回動する
ことにより、長穴58a、58bに係合されたピン80
a、80bによって可動視野枠片56a、56bの姿勢
が規制されるとともに、ピン78a、78b及び円穴5
7a、57bを介して回動自在に支持された可動視野枠
片56a、56bが、第1駆動部材60に対して相対的
に回動することで可動視野枠56a、56bの上下辺を
水平にする。
【0044】かかる動作によって、H視野枠45の開口
54Aの左右の範囲を狭めるように視野範囲が画成さ
れ、該可動視野枠56の左右辺と前記H視野枠54の上
下辺とによって視野はコンベンション(C)となる。こ
のように、本実施の形態によれば、可動視野枠片の作動
範囲(移動可能領域)は、従来の略対角線方向に案内
(ガイド)する機構の作動範囲よりも、上下方向及び横
方向ともに小さい領域となる。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係るファイ
ンダーの視野切替機構によれば、ファインダー光軸を中
心に回動自在に支持した第1、第2の駆動部材によって
一対の可動視野枠片を駆動するとともに、第2の駆動部
材を第1の駆動部材よりも多く回動させ、その回動角度
差によって可動視野枠片の姿勢を規制するようにしたの
で、可動視野枠片の作動範囲を従来の略対角線方向に案
内(ガイド)する機構の作動範囲に比べて小さくするこ
とができる。
【0046】これにより、ファインダーの視野枠部分の
省スペース化を図ることができ、カメラの一層の小型化
を達成できるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るファインダーの視野切替機構が適
用されたカメラの外観を示す斜視図
【図2】図1に示したカメラに組み込まれたファインダ
ーユニットの斜視図
【図3】図2に示したファインダーユニットの構成を示
す斜視図
【図4】図3に示したファインダーユニットの光学系の
一部を示す分解斜視図
【図5】ファインダー視野切替機構の構造を示す斜視図
【図6】ハイビジョン用の視野が形成される場合の説明
【図7】パノラマ用の視野が形成される場合の説明図
【図8】コンベンション用の視野が形成される場合の説
明図
【符号の説明】
10…カメラ 16…ファインダー対物窓 30…ファインダーユニット 36…対物レンズ 52…プリズム 54…H視野枠(固定視野枠) 56…CP視野枠(可動視野枠) 56a、56b…可動視野枠片 60…第1駆動部材 62…第2駆動部材 60A、62A…ギヤ 70…駆動ギヤ(第1の駆動ギヤ) 72…駆動ギヤ(第2の駆動ギヤ) 74…駆動軸 57a、57b…円穴 58a、58b…長穴 78a、78b、80a、80b…ピン

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の異なるアスペクト比のうちから一
    つのアスペクト比の視野を選択的に切替可能なファイン
    ダーの視野切替機構において、 第1のアスペクト比の視野範囲を規定する固定視野枠
    と、 一対の略L字形状の可動視野枠片が対向して配置されて
    成る可動視野枠であって、前記固定視野枠に近接して設
    けられ、前記固定視野枠とともに第2及び第3のアスペ
    クト比の視野範囲を画成可能な可動視野枠と、 前記一対の可動視野枠片を回動自在に支持するととも
    に、ファインダー光軸を中心に回動可能に設けられた第
    1の駆動部材と、 前記ファインダー光軸を中心に回動可能に設けられ、前
    記第1の駆動部材と協動して前記一対の可動視野枠片を
    駆動する第2の駆動部材であって、前記第1の駆動部材
    に対する前記可動視野枠片の回動を規制する規制部を有
    し、前記第1の駆動部材の回動量よりも多く回動して前
    記可動視野枠の姿勢を規制する第2の駆動部材と、を備
    え、 前記第1及び第2の駆動部材の回動角度を制御すること
    で、前記第1乃至第3のアスペクト比の切替を行うよう
    に構成されることを特徴とするファインダーの視野切替
    機構。
  2. 【請求項2】 前記第1及び第2の駆動部材の回動角度
    を制御して前記可動視野枠の左右辺が互いに近づく方向
    に前記一対の可動視野枠片を駆動した場合に、該可動視
    野枠の左右辺と前記固定視野枠の上下辺とで第2のアス
    ペクト比の視野範囲が画成され、前記可動視野枠の上下
    辺が互いに近づく方向に前記一対の可動視野枠片を駆動
    した場合に、該可動視野枠の上下辺と前記固定視野枠の
    左右辺とで第3のアスペクト比の視野範囲が画成される
    ことを特徴とする請求項1のファインダーの視野切替機
    構。
  3. 【請求項3】 前記第1の駆動部材に駆動力を伝達する
    第1の駆動ギヤと、前記第2の駆動部材に駆動力を伝達
    する第2の駆動ギヤと、は共通の駆動軸に設けられ、減
    速比の差によって前記第1の駆動部材と前記第2の駆動
    部材の回動角度が制御されることを特徴とする請求項1
    のファインダーの視野切替機構。
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