JP2000258819A - 移動レンズ用遮光絞り - Google Patents

移動レンズ用遮光絞り

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JP2000258819A
JP2000258819A JP11059627A JP5962799A JP2000258819A JP 2000258819 A JP2000258819 A JP 2000258819A JP 11059627 A JP11059627 A JP 11059627A JP 5962799 A JP5962799 A JP 5962799A JP 2000258819 A JP2000258819 A JP 2000258819A
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JP
Japan
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lens
light
moving
effective diameter
diameter range
Prior art date
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Pending
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JP11059627A
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English (en)
Inventor
Masashi Takamura
雅司 高村
Michio Cho
倫生 長
Shigeaki Ushiro
成明 後
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 有効径範囲を決める遮光絞りを移動レンズに
簡単に組み付けできるようにする。 【解決手段】 開口25を形成した絞り板26に係止爪
27を一体成形する。移動レンズ4のフランジ部分4b
の3コーナーに切欠20を形成する。係止爪27のアー
ム部27aを切欠20に沿わせ、爪部27bを移動レン
ズ4の背面側に係合させる。移動レンズ4の前面に設け
たピン22が絞り板26の位置決め穴29に嵌まり、遮
光絞り24が移動レンズ4に対して位置決めして固定さ
れる。絞り板26は、開口25により移動レンズ4の有
効径範囲を決め、有効径範囲外に入射する光線をカット
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は移動レンズの遮光絞
りに関し、詳しくは光軸方向に進退する移動レンズに取
り付けられ、移動レンズの有効径範囲外に入射する光線
を遮断する遮光絞りに関するものである。
【0002】
【従来の技術】撮影レンズにズームレンズを用いたコン
パクトカメラにはズームファインダが組み込まれ、撮影
レンズの変倍とともにファインダ倍率が変更される。フ
ァインダ倍率を変更するためには、虚像式ファインダで
は少なくとも1個、実像式ファインダでは基本的には少
なくとも2個のレンズを光軸方向に移動させる必要があ
る。そして、ズームファインダを構成する場合、対物レ
ンズ及び接眼レンズ以外のレンズを移動レンズとして用
いるのが普通である。
【0003】例えば実像式ファインダの基本的な構成で
は、固定の対物レンズの背後に2枚の移動レンズが配置
され、これらのレンズ系により正立プリズムの最初の入
射面の近傍にファインダ画像を空中像として結像させて
おり、この像が正立プリズム及び接眼レンズを通して観
察される。それぞれの移動レンズを光軸方向に移動させ
るとファインダ画像の結像倍率を変えることができるか
ら、これらの移動レンズを撮影レンズのズーミングに連
動して移動させることによって、ズーム作用をもたせる
ことができる。
【0004】このようなズームファインダには、ローコ
スト化のためにプラスチックレンズの成形品が用いら
れ、特に前記移動レンズには、変倍用のカムに係合させ
るためのカムフォロワや光軸方向への移動ガイド用の案
内部も一体に成形することが多い。そして、これらのカ
ムフォロワや案内部は、レンズ面の周囲を取り囲んでい
るフランジ部分に連設され、ファインダ光学系を包み込
んでいるファインダ筐体外に設けられたカムやガイド手
段と連携させるために、ファインダ筐体から外部に突出
される。
【0005】上記のような移動レンズを用いた場合、フ
ァインダ筐体内には移動レンズのレンズ部分だけでな
く、その周囲のフランジ部分も収められる。ところが、
フランジ部分もレンズ部分と同様に透明なプラスチック
であるため、そこを通った光線はファインダ画像の結像
に寄与しない迷光となってファインダ画像のコントラス
トを著しく低下させることになる。これを防ぐために移
動レンズには遮光絞りが設けられる。遮光絞りとして
は、プラスチック製の遮光シートに移動レンズの有効径
に対応した開口を形成したものが用いられ、これが移動
レンズの前面に接着や熱カシメにより固定されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これま
ででは遮光絞りを接着や熱カシメによって移動レンズに
取り付けているため、作業工程が面倒なだけでなく、接
着剤のはみ出し不良や、熱カシメを行うときに遮光絞り
に熱変形が生じるなどの不都合があり、コストアップの
一因となっている。
【0007】本発明は上記事情を考慮してなされたもの
で、ローコストで製造することができ、また移動レンズ
への組み付け作業も簡単な移動レンズ用遮光絞りを提供
することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の遮光絞りは、移動レンズの有効径範囲を決
めるための開口が形成され、移動レンズの一方のレンズ
面側を覆う絞り板と、この絞り板に一体成形され、移動
レンズと有効径範囲外の複数個所で弾性変形により係合
する複数の係止爪とから構成されている。前記係止爪の
少なくともいずれかは、移動レンズの有効径範囲外の外
周縁に設けられた切欠部を通るように光軸方向に延ばさ
れたアーム部と、このアーム部の先端に形成され移動レ
ンズの他方のレンズ面側に係合する爪部とからなる構造
を備えており、係止爪の弾性を利用して絞り板を移動レ
ンズのレンズ面に密着させることができる。
【0009】絞り板の位置決め精度を高めるには、有効
径範囲を決める開口の外側に位置決め穴を形成してお
き、移動レンズのレンズ面に一体に突設させたピンを嵌
入させるのが効果的である。また移動レンズが、外形が
矩形状をした平板部と、この矩形状平板部のほぼ中央に
設けられた円形のレンズ面とを透明なプラスチックで一
体成形したものであるときには、矩形状平板部の少なく
とも2つのコーナー部に前記切欠部を設けるのがよい。
【0010】
【発明の実施の形態】図1に本発明を用いた実像式ズー
ムファインダの概略を示す。遮光性のプラスチックで成
形されたファインダ筐体2はカメラボディ内の所定位置
に固定される。ファインダ筐体2の前面側に対物レンズ
3が組み込まれ、その背後に順に2枚の移動レンズ4,
5が組み込まれる。移動レンズ4,5の各々は透明なプ
ラスチックで一体成形され、レンズ部分4a,5aとと
もにその周囲には矩形状のフランジ部分4b,5bも一
体に形成されている。
【0011】フランジ部4b,5bには、さらに案内部
7,8が一体に形成され、ファインダ筐体2に形成した
切欠6からファインダ筐体2外に突出している。案内部
7,8に形成されたガイド穴7a,8a(図2,図4参
照)に、カメラボディに固定されたガイド軸10が貫通
し、移動レンズ4,5はファインダ筐体2の内部でガイ
ド軸10に沿って光軸方向に移動自在である。
【0012】案内部7,8には、カムフォロワとなるピ
ン11,12が一体化されている。ピン11,12の先
端は、カムロッド14に形成された螺旋状のカム溝14
a,14bに係合している。駆動ギヤ13と一体にカム
ロッド14が回転すると、カム溝14a,14bのそれ
ぞれの軌跡にしたがって移動レンズ4,5が光軸方向に
移動する。駆動ギヤ13は撮影レンズのズーミングに連
動して所定の減速比で回転し、またカム溝14a,14
bは撮影レンズのズーミングに対応するような軌跡とな
っているから、撮影レンズのズーミングに連動してファ
インダのズーミングを行うことができる。なお、図示は
省略したが、案内部7,8間に例えば引っ張りコイルバ
ネがかけられ、ピン11,12は常に一定の条件でカム
溝14a,14bに押しつけられるようになっている。
【0013】ファインダ筐体2内には、正立プリズム1
6及び液晶パネル17が内蔵されている。液晶パネル1
7の表示面17aは正立プリズム16の最初の光入射面
の近傍に位置しており、ファインダ視野範囲をHサイ
ズ,Pサイズ,Cサイズのいずれかに切り換える。な
お、HサイズはハイビジョンTV画面のアスペクト比
に、Pサイズは周知のパノラマプリントのアスペクト比
に、Cサイズは従来のサービスプリントのアスペクト比
になっている。ズーミングに伴う移動レンズ4,5の位
置によらず、ファインダ画像は正立プリズム16の最初
の入射面に結像される。そしてこの像は、表示面17a
に表示された視野枠とともに正立プリズム16及び接眼
レンズ19を通して正立像として観察することができ
る。
【0014】図2に示すように、移動レンズ4のレンズ
部分4aは矩形状のフランジ部分4bが囲まれており、
その3つのコーナー部分に切欠部20が形成されてい
る。また、フランジ部分4bの前面側にはピン22が突
設されている。これらの切欠20及びピン22は遮光絞
り24を固定するために用いられる。なお、移動レンズ
4は前面に凹面を向けた負パワーのメニスカスレンズで
ある。
【0015】遮光絞り24は、開口25が形成された絞
り板26と、3本の係止爪27とを弾性を有する遮光性
のプラスチックで一体成形したものである。係止爪27
の各々は、光軸方向に延びたアーム部27aと、その先
端の爪部27bとからなる。絞り板26には、移動レン
ズ4のピン22に対応した位置に位置決め穴29が開け
られている。また、アーム部27aの長さは移動レンズ
4のフランジ部分4bの厚みに応じて決められている。
【0016】移動レンズ4の前面にこの遮光絞り24を
押しつけてゆくと、爪部27bの先端側斜面による案内
作用によってアーム部27aが外向きに弾性変形する。
そして、爪部27bが切欠20を乗り越えるとアーム部
27aが復元し、図3に示すように爪部27bが移動レ
ンズ4の裏面側に係合する。係止爪27及び位置決め穴
29の位置と寸法は、移動レンズ4の切欠20及びピン
22に合わせて決められているから、遮光絞り24は移
動レンズ4に常に一定姿勢で取り付けられ、遮光絞り2
4は移動レンズ4と一体になってファインダ筐体2内を
移動する。
【0017】開口25の内径は、移動レンズ4のレンズ
部分4aの外径よりも少し小さくしてあり、この開口2
5によって移動レンズ4の有効径範囲が決まる。そし
て、フランジ部分4bを含め、移動レンズ4の有効径範
囲外は絞り板26によって覆われ、移動レンズ4の有効
径範囲外に入射する光線は絞り板26によってカットさ
れる。なお、絞り板26の前面側を例えばシボ面(細か
い粗面)にしておき、表面反射をできるだけ減らすよう
にしておくのがよい。
【0018】もちろん、レンズ部分4aの外径と開口2
5の内径とを一致させた場合でも同様の遮光機能は得ら
れるが、上記のようにレンズ部分4aの外径よりも絞り
板24の開口25を狭くし、開口25の内径で移動レン
ズ4の有効径範囲を決めるようにすると、移動レンズ4
についてはレンズ部分4aの外径を大きめに成形してお
けばよいので、レンズ部分4aの外径と開口25の内径
との両方について精度管理するよりも製造が簡単にな
る。また、係止爪27はレンズ部分4aから離れた位置
で移動レンズ4と係合し、しかも爪部27bが移動レン
ズ4のフランジ部分4bを厚み方向から挟むよう取り付
けられるため、その係合力によってレンズ部分4aが変
形するなどの不都合もない。
【0019】上記により、対物レンズ3から入射した光
線のうち、ファインダ画像の結像に寄与しない光線の多
くは遮光絞り24でカットされ、ファインダ筐体2内で
迷光となることがないので、ファインダ画像のコントラ
ストが低下することを防ぐことができる。ただし、移動
レンズ4の有効径範囲内に入射する光線の中にも、ファ
インダ画像の結像に寄与しない光が含まれている。この
ような光のほとんどはファインダ画像の画角外からの斜
入光であり、これを防ぐには移動レンズ5にも同様の遮
光絞りを取り付けるのがよい。
【0020】図4に移動レンズ5とその遮光絞り30の
一例を示す。移動レンズ5の矩形状のフランジ部分5b
には、その2つのコーナー部分と、これらに対向する一
辺に切欠31,31,32が形成されている。なお、こ
の移動レンズ5は凸面を前面に向けた正パワーの両凸レ
ンズとなっている。
【0021】遮光絞り30は、移動レンズ5の有効径範
囲を決めるための開口33が形成された絞り板34と係
止爪36,36,37とを遮光性のプラスチックで一体
成形したものである。係止爪36,36は、それぞれ移
動レンズ5の切欠31,31に係合し、係止爪37は切
欠32に係合する。この遮光絞り30は、対物レンズ
3,移動レンズ4を通ってきた光線のうち、開口35で
規制された移動レンズ5の有効径範囲外に入射する光線
をカットする。したがって、移動レンズ4を通りながら
も、ファインダ画像の結像に寄与しない有効画角外の光
線のほとんどは、この遮光絞り30によって遮られ、フ
ァインダ画像の品質をさらに向上させることができる。
【0022】なお、移動レンズ5の有効径範囲は移動レ
ンズ4の有効径範囲よりも小さいため、遮光絞り30の
開口35は開口25よりも小さい。したがって、移動レ
ンズ4,5のフランジ部分の形状及び寸法を同じにした
場合には、上記のように、遮光絞り24,30とで、係
止爪の形状を一部変更しておくのがよい。これにより、
一方の遮光絞りは一方の移動レンズにしか組み付けでき
なくなるので、工程管理がしやすくなる。
【0023】以上、図示した実施形態にしたがって本発
明について述べてきたが、本発明は様々な態様で実施可
能である。例えば、遮光絞りを移動レンズの背面側に組
み付けたり、また移動レンズのフランジ部分に切欠をつ
けずに、係止爪をフランジ部分の外周縁に係合させて一
体化することも可能である。もちろん、フランジ部分の
形状にしても、矩形状のみに限られるものではない。ま
た、本発明の遮光絞りは、金属薄板で作ることもでき
る。さらに、本発明は虚像式ファインダ光学系内の移動
レンズはもとより、撮影光学系内の移動レンズにも用い
ることができる。また、カメラの種類にしても写真カメ
ラだけでなくスチルあるいはムービーのビデオカメラに
も等しく適用可能である。
【0024】
【発明の効果】以上のように、本発明の遮光絞りは、絞
り板に一体化した係止爪の弾性変形を利用して移動レン
ズと一体化することができるから、接着や熱カシメなど
の工程が不要になり、組み付け作業が簡単になる他、移
動レンズあるいは遮光絞りの部品単位での歩留りも改善
され、製造コストの節約を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を用いたズームファインダの概略図であ
る。
【図2】本発明の一実施形態を示す斜視図である。
【図3】遮光絞りを組み付けた移動レンズの中央縦断面
図である。
【図4】本発明の他の実施形態を示す斜視図である。
【符号の説明】
2 ファインダ筐体 3 対物レンズ 4,5 移動レンズ 4a,5a レンズ部分 4b,5b フランジ部分 16 正立プリズム 19 接眼レンズ 24,30 遮光絞り 25,35 開口 26,34 絞り板 27,36,37 係止爪
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 後 成明 埼玉県朝霞市泉水3ー13ー45 富士写真フ イルム株式会社内 Fターム(参考) 2H018 AA02 BE07 2H044 AD01

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光軸方向に移動する移動レンズに固定さ
    れ、移動レンズの有効径範囲外に入射する光線を遮断す
    る移動レンズ用遮光絞りにおいて、 前記移動レンズの有効径範囲を決めるための開口が形成
    され、移動レンズの一方のレンズ面側を覆う絞り板と、
    この絞り板に一体成形され、移動レンズの有効径範囲外
    の複数個所に弾性変形して係合する複数の係止爪とから
    なることを特徴とする移動レンズ用遮光絞り。
  2. 【請求項2】 前記係止爪の少なくともいずれかは、移
    動レンズの有効径範囲外の外周縁に設けられた切欠部を
    通るように光軸方向に延ばされたアーム部と、このアー
    ム部の先端に形成され移動レンズの他方のレンズ面側に
    係合する爪部とからなることを特徴とする請求項1記載
    の移動レンズ用遮光絞り。
  3. 【請求項3】 前記開口の外側に、移動レンズの有効径
    範囲外に一体に設けられたピンが嵌入する位置決め穴が
    形成されていることを特徴とする請求項2記載の移動レ
    ンズ用遮光絞り。
  4. 【請求項4】 前記移動レンズは、外形が矩形状をした
    平板部とこの矩形状平板部のほぼ中央に設けられた円形
    のレンズ面とを透明なプラスチックで一体成形した移動
    レンズであり、前記切欠部は平板部の少なくとも2つの
    コーナー部分にそれぞれ形成されていることを特徴とす
    る請求項2又は3記載の移動レンズ用遮光絞り。
JP11059627A 1999-03-08 1999-03-08 移動レンズ用遮光絞り Pending JP2000258819A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100808851B1 (ko) * 2002-08-27 2008-03-03 펜탁스 가부시키가이샤 촬영 렌즈

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR100808851B1 (ko) * 2002-08-27 2008-03-03 펜탁스 가부시키가이샤 촬영 렌즈

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