JP3703330B2 - カメラ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、カメラに関し、更に詳しくは、ポップアップ式のストロボ発光部を備えたカメラの改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
手軽に夜間撮影や逆光撮影が行えるように、ストロボ装置が内蔵されているコンパクトカメラが普及している。このようなストロボ内蔵型のカメラを用いてポートレート撮影を行うと、いわゆる赤目現象が生じることが知られている。この赤目現象は、目の網膜がストロボ光を反射させる時に赤色光を発することに起因する現象で、撮影レンズに入射する被写体光の光軸と、ストロボ光の光軸とが近接しすぎるときに顕著に現れる。このため、ストロボ発光部は、撮影レンズの光軸からできるだけ離れた位置に配置するのが好ましい。
【0003】
上記赤目現象を軽減するために、ポップアップ式のストロボ装置を備えるカメラが知られている。このカメラは、カメラ本体内に収納される収納位置と、カメラ本体から露呈される露呈位置との間でストロボ発光部を移動自在とし、ストロボ撮影時にのみストロボ光の光軸と被写体光の光軸とを離すことにより、赤目現象の発生を防止するものである。従来のカメラでは、ストロボ発光部をポップアップさせる機構の駆動源として、レンズ鏡筒を駆動するギヤトレインの途中から分岐したギヤの回転を利用していた。また、特開平7−199295号公報に記載されているように、レンズ鏡筒の沈胴,繰り出し動作に連動して動作するファインダレンズの移動を利用してストロボ発光部をポップアップさせるカメラが発明されている。
【0004】
上記従来のカメラには、ストロボ発光部を収納位置と露呈位置とにそれぞれ付勢するバネが組み込まれている。これらのバネは、露呈位置にあるストロボ発光部を手で無理に収納位置に移動させたり、収納位置にあるストロボ発光部を無理に露呈位置に移動させた場合に、ストロボ発光部をバネの付勢力によって元の位置に復帰させる。
【0005】
また、ポップアップ式のストロボ装置を備えるカメラの中には、ストロボ発光部が露呈位置にあることを検出する検出スイッチを設け、この検出スイッチがストロボ発光部を検出している時のみストロボ発光を許容するようにしたものがある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ポップアップ式のストロボ発光部を備えたカメラには、ストロボ発光部を露呈位置と収納位置との間で移動させる操作部材が必要となる。しかしながら、撮影のたびにストロボ発光部の移動を行うのは非常に面倒なものであり、ストロボ発光部を露呈させたままカメラの電源をオフしてしまい、カメラ本体から突出されたストロボ発光部が破損してしまうことがあった。また、ギヤの駆動を用いたストロボ発光部の移動は、部品点数が増加して機構が複雑になってしまい、組立適性の悪化や故障等の問題を発生させていた。
【0007】
更に、特開平7−199295号記載のカメラでは、ストロボ発光部を露呈位置と収納位置とに付勢する2種類のバネの付勢力のバランスをとらなくてはならないため、高い部品精度が必要となり、組み立てが非常に難しくなる。また、レンズ鏡筒の動作をファインダレンズを介してストロボ発光部に伝達しているため、関連部品の増大によって故障や誤動作の発生率も高くなり、組立適正も悪化するという問題がある。
【0008】
また、ストロボ発光部が露呈位置にある時のみストロボ発光を許容するカメラでは、検出スイッチが導通不良を起こした場合にストロボ発光が行われず光量不足となり、ストロボ内蔵カメラとしての基本的な撮影機能を果たせなくなるという問題があった。
【0009】
本発明は、上記問題点を解決するためのもので、ローコストで動作信頼性の高いポップアップ式のストロボ発光部を備えたカメラを提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記問題点を解決するために、本発明のカメラは、レンズ鏡筒の沈胴と繰り出しとの動作に連動して、ストロボ発光部を収納位置と露呈位置との間で移動させる連動機構を設けるとともに、本体基部に連動機構を取り付け、前カバーにストロボ発光部を取り付け、前カバーを本体基部に取り付ける際にストロボ発光部と連動機構とが連結されるようにして組立適性を向上させたものである。
【0011】
更に、ストロボ発光部を露呈位置に向けて付勢する露呈用バネを連動機構に設け、レンズ鏡筒の沈胴動作時には露呈用バネの付勢に抗してストロボ発光部を収納位置に移動させ、レンズ鏡筒の繰り出し動作時には、露呈用バネの付勢力によってストロボ発光部を露呈位置に移動させるようにしたものである。更に、収納位置にあるストロボ発光部を手で無理に引っ張って露呈位置に移動させた場合等に、ストロボ発光部を収納位置に復帰させるための収納用バネをストロボ発光部に設けたものである。
【0012】
また、ストロボ発光部が収納位置付近にあることを検出する検出スイッチを設け、この検出スイッチによりストロボ発光の禁止を行うようにしたものである。更に、ストロボ発光の禁止は、検出スイッチが導通している際に行うようにしたものである。
【0013】
【発明の実施の形態】
図2及び図3は、本発明のカメラの不使用時及び使用時の状態を示す外観斜視図である。カメラ2は、各種撮影機構が組み込まれた略矩形形状のカメラ本体3と、このカメラ本体3に組み込まれた各種撮影機構とから構成されている。カメラ本体3は、カメラ本体3のフレームとなる本体基部4(図1参照)と、この本体基部4の前面と背面とに被せられる前カバー5と後カバー6とからなる。
【0014】
カメラ本体3の前面には、ズーム光学系を構成する撮影レンズ8を保持するレンズ鏡筒9,電源スイッチ10,対物側ファインダ窓11等が設けられている。レンズ鏡筒9は、電源スイッチ10がオンされるとカメラ本体3の前面に突出され、電源スイッチ10がオフされるとカメラ本体3内に沈胴される。また、詳しくは図示しないが、カメラ本体3の背面には、ズーム倍率や撮影モード,撮影サイズ等を切り換える各種操作スイッチや、各種情報を表示する液晶パネル,接眼側ファインダ窓等が設けられている。
【0015】
カメラ本体3の上面には、シャッタボタン13とストロボ発光部14とが設けられている。ストロボ発光部14は、発光面であるストロボ用レンズ(フレネルレンズ)15をカメラ本体3内に形成された発光部室16内に収納する収納位置と、ストロボ用レンズ15がカメラ本体3から露呈されてカメラ本体3の前面と平行となる露呈位置との間で回動自在とされている。このストロボ発光部14は、レンズ鏡筒9の沈胴と繰り出し動作とに連動して収納位置と露呈位置との間で回動される。これにより、不使用時にはカメラ2を小型化し、使用時には赤目現象の発生を防止することができる。
【0016】
対物側ファインダ窓11の周囲には、測距センサ,測光センサが組み込まれており、シャッタボタン13の半押し操作で被写体までの距離と、被写体の輝度とが測定され、撮影レンズ8がピント位置に移動する。シャッタボタン13が深く押し込まれると、レンズ鏡筒9に組み込まれたシャッタ機構により適正な絞りとシャッタ速度とでシャッタレリーズが行われる。また、カメラ2に組み込まれているストロボ装置はオートストロボであるため、被写体の輝度が低い場合には自動的にストロボ発光部14から被写体に向けてストロボ光が照射される。
【0017】
図1に示すように、本体基部4には、レンズ鏡筒9が組み込まれる固定筒18と、IX240タイプのフイルムカートリッジが装填されるカートリッジ室19と、フイルムカートリッジから引き出された写真フイルムを巻き取るフイルム巻き取り室20とが一体に形成されている。カートリッジ室19とフイルム巻き取り室20とは、固定筒18を挟むように配置されている。
【0018】
レンズ鏡筒9の背面には、レンズ鏡筒9がカメラ本体3から繰り出される際に、レンズ鏡筒9の回転を防止する円形の直進ガイド板22が取り付けられている。この直進ガイド板22には、固定筒18の内壁面に形成された溝23に係合する一対の突起片24が形成されており、この突起片24と溝23との係合によりレンズ鏡筒9の回転が防止される。直進ガイド板22の中央部分には、レンズ鏡筒9を通過した被写体光を写真フイルムまで通過させる矩形形状の開口25が形成されている。レンズ鏡筒9と直進ガイド板22とは、本体基部4の背面側から固定筒18内に挿入され、周知の鏡筒移動機構により、カメラ本体3から繰り出され、カメラ本体3内に沈胴される。
【0019】
フイルム巻き取り室20の上部には、レンズ鏡筒9の沈胴及び繰り出し動作に連動して、ストロボ発光部14を収納位置と露呈位置との間で回動させる連動機構27が取り付けられる。この連動機構27は、図4〜図7に示すように、フイルム巻き取り室20の上部にネジによって取り付けられるベース部材28と、カメラ本体3の前後方向に向かってスライド自在となるようにベース部材28に取り付けられる連動部材29と、この連動部材29をカメラ本体3の前面側に向かって付勢する露呈バネであるコイルバネ30とからなる。また、ベース部材28には、上方に向かって2本のボス31a,31bが立設されており、これらのボス31a,31bの先端には、ストロボ回路が形成された回路基板32が取り付けられる。
【0020】
ベース部材28は、フイルム巻き取り室20の上面にネジ止めされるベース板34と、このベース板34の一方の端縁に垂直に立設されて連動部材29を保持する保持板35とからなる。保持板35には、連動部材29に摺接するレール部36a,36bと、このレール部36a,36bから突設された保持突起37a,37bとが一体に形成されている。レール部36a,36bは、ベース部材28と連動部材29との摺接面積を少なくして、連動部材29のスライドが円滑に行えるようにする。保持突起37a,37bはカギ形状にされており、連動部材29に形成されたスリット38a,38bにそれぞれ係合し、連動部材29がカメラ本体3の前後方向にスライドできるように保持する。連動部材29のスリット38a,38bは、連動部材29がベース板28に取り付けられる際に、保持突起37a,37bが挿入可能な形状とされている。
【0021】
保持板35のカメラ本体3の前面側の端縁と、連動部材29のカメラ本体3の背面側の端縁とには、コイルバネ30が掛けられるバネ掛け突起40,41がそれぞれ形成されている。これにより、連動部材29は、カメラ本体3の前面側に向かって付勢される。なお、連動部材29には、連動機構27を小型化するために、コイルバネ30が収められる凹部42が形成されている。
【0022】
連動部材29の下部には、本体基部4の固定筒18に形成されたスリット44に挿入される係合ピン45が一体に形成されている。この係合ピン45は、固定筒18内において、直進ガイド板22の外周部に形成された係合片46の背面に当接する。直進ガイド板22は、レンズ鏡筒9がカメラ本体3内に沈胴されている際には、係合ピン45をカメラ本体3の背面側に向けて押圧する。これにより、連動部材29は、図6に示すように、コイルバネ30の付勢に抗してカメラ本体3の背面側にスライドされる。また、レンズ鏡筒9がカメラ本体3から繰り出されている際には、直進ガイド板22の係合片46による係合ピン45の押圧が解除される。これにより、連動部材29は、図7に示すように、コイルバネ30の付勢によってカメラ本体3の前面側に向かってスライドされる。
【0023】
なお、スリット44は、係合ピン45の移動に必要な最小限の大きさとしており、また、連動部材29の座部29aが連動部材29の移動範囲全域ににわたってスリット44を覆う遮光部材として機能するため、外光やストロボ光等がスリット44から固定筒18内に入り込んで写真フイルムに悪影響を及ぼすようなことはない。
【0024】
ストロボ回路が形成された回路基板32には、検出スイッチであるストロボ発光禁止スイッチ48が下方に向かって突出されるように取り付けられている。ストロボ発光禁止スイッチ48は、弾性自在とされた一対の金属接片48a,48bからなるNormally Open(NO)タイプのスイッチであり、金属接片48a,48bが互いに接触されている際にオン(導通)してストロボ回路を開放し、ストロボ発光部14のストロボ発光を禁止する。
【0025】
連動部材29の保持板35に対面する側の面には、ストロボ発光禁止スイッチ48のオン/オフの切り替えを行う切替え突起49が一体に形成されている。この切替え突起49は、保持板35に形成されたスリット50に挿入されてベース板34上に突出される。切替え突起49は、連動部材29がカメラ本体3の背面側にスライドされている際に一方の金属接片48aを押圧し、他方の金属接片48bに接触させてストロボ発光禁止スイッチ48をオンさせる。一方の金属接片48aには、切替え突起49による押圧を確実なものとするために、金属接片48aよりも幅の広い被押圧片52が取り付けられている。
【0026】
このように、ストロボ発光部14が収納位置にある際には、ストロボ発光禁止スイッチ48がオンしてストロボ発光を禁止するようにしたので、ストロボ発光禁止スイッチ48が何らかの問題により導通しなくなっても、ストロボ発光が必要な撮影時にストロボ発光が行われないという問題は発生しない。
【0027】
ストロボ発光部14は、前カバー5に一体に形成された発光部室16に、回動軸54を介して回動自在に取り付けられる。この発光部室16内の底面には、本体基部4に取り付けられた連動機構27とストロボ発光部14との連結を行うための開口55が形成されている。また、発光部室16内でカメラ本体3の前面側の底面には、ストロボ発光部14が収納位置に回動された際にストロボ用レンズ15を覆う箱形状の遮蔽部56が形成されている。この遮蔽部56は、ストロボ発光禁止スイッチ48等の故障によって、ストロボ発光部14が収納位置にある状態でストロボ発光を行っても、ストロボ光がカメラ本体3内に進入するのを防止する。
【0028】
図8に分解して示すように、ストロボ発光部14は、内部に放電管58やリフレクタ59等が組み込まれた発光部本体60と、この発光部本体60が取り付けられる外装カバー61と、発光部室16と外装カバー61とにそれぞれ形成された軸受け穴62,63に挿通されて外装カバー61を回動自在に支持する回動軸54と、この回動軸54に回動自在に取り付けられる連動レバー65と、収納用バネである捩じりバネ66とから構成されている。
【0029】
発光部本体60は、遮光性を有するプラスチックで一体に形成されており、前面側に設けられた開口68からリフレクタ59と放電管58とが組み込まれ、この開口68はストロボ用レンズ15で塞がれる。この発光部本体60は、外装ケース61の内側にネジ止めされる。従来の発光部本体60は、リフレクタ59や放電管58を保持する保持部材と、この保持部材の上方と下方とを覆う遮光性を有するカバーとから構成されていたが、本実施形態では発光部本体60を一体に形成したので、部品点数を少なくしてローコスト化と組立適性の向上とを行うことができる。
【0030】
連動レバー65は、連動部材29の上部に形成された二股形状の連結部70に係合する連結ピン71と、捩じりバネ66の一端が掛けられるバネ掛け部72と、外装ケース61の内壁面に形成された当接片73に当接する当接突起74とが一体に形成されている。図6に示すように、捩じりバネ66の他端は外装ケース61の内壁面に掛けられており、連動レバー65は、捩じりバネ66によって図中時計方向に付勢されている。捩じりバネ66によって付勢された連動レバー65は、当接突起74が外装ケース61の当接片73に常に当接されている状態となる。
【0031】
連動レバー65は、連結ピン71が連動部材29の連結部70に係合されるため、図6に示すように、連動部材29が直進ガイド板22に押圧されてカメラ本体3の背面側にスライドされている際には、捩じりバネ66を介して外装ケース61を回動させ、ストロボ発光部14を収納位置に移動させる。また、図7に示すように、連動部材29がカメラ本体3の前面側にスライドされている際には、連動レバー65は当接突起74により当接片73を押圧して、ストロボ発光部14を露呈位置に移動させる。
【0032】
このように、連動機構27とストロボ発光部14との連結は、二股形状の連結部70と、この連結部70に係合する連結ピン71とで簡単に行われるので、連動機構27を本体基部4に、ストロボ発光部14を前カバー5にそれぞれ別々に取り付けても、前カバー5を本体基部4に取り付ける際にストロボ発光部14と連動機構27とを容易に連結させることができる。
【0033】
また、図9に示すように、収納位置にあるストロボ発光部14が露呈位置に外力によって無理に回動された場合には、当接突起74と当接片73とが当接しないため、外装ケース61の回動は連動レバー65には伝達されず、連動機構27に不要な力が加わって破損するようなことはない。更に、連動部材29が動作しない場合には、ストロボ発光禁止スイッチ48はオフしないので、無用なストロボ発光が行われることもない。捩じりバネ66は、外装ケース61と連動レバー65との間で作用し、無理に露呈位置に回動されたストロボ発光部14を収納位置に復帰させるので、ストロボ発光部14の破損等を未然に防止することができる。
【0034】
また、図10に示すように、露呈位置にあるストロボ発光部14が収納位置に外力によって無理に回動された際には、外装ケース61の当接片73が連動レバー65の当接突起74を押圧するため、連動レバー65は連結ピン71を介して連動部材29をカメラ本体3の背面側に向けてスライドさせる。このように、ストロボ発光部14の回動は、連動レバー65のスライドによって吸収されるため、不要な力が加わって各部が破損するようなことはない。また、連像レバー65のスライドによって、切替え突起49のストロークによってストロボ発光禁止スイッチ48がオンされるため、発光部室16内でストロボ発光が行われることはない。更に、連動部材29のスライドによりコイルバネ30が伸ばされるため、ストロボ発光部14の収納位置への無理な回動を解除すると、コイルバネ30の付勢によってストロボ発光部14を露呈位置に復帰させることができる。
【0035】
なお、ストロボ発光禁止スイッチ48が導通不良を起こしている際にストロボ発光部14が収納位置に無理に回動された場合には、ストロボ発光部14は発光部室16内で発光してしまうが、発光部室16はストロボ用レンズ15の前に大きな空間を設けているため発熱や発煙の恐れはない。
【0036】
次に、上記実施形態の作用について説明する。カメラ2の組立ラインでは、図1に示すように、本体基部4の固定筒18内に直進ガイド板22が取り付けられたレンズ鏡筒9が組み込まれ、フイルム巻き取り室20の上部に別の製造ラインで組み立てられた連動機構27が取り付けられる。前カバー5の発光部室16には、更に別の製造ラインで組み立てられたストロボ発光部14が回動軸54を利用して回動自在に取り付けられる。
【0037】
ストロボ発光部14が取り付けられた前カバー5を本体基部4の前面に取り付けると、図5〜図7に示すように、ストロボ発光部14の連動レバー65の連結ピン71と、連動機構27の連動部材29の連結部70とが、前カバー5に形成された発光部室16の開口55を通して係合する。このように、ストロボ発光部14と連動機構27との連結は容易に行うことができるため、カメラ2の組立適性が向上する。
【0038】
完成したカメラ2は、機能検査等を経て出荷される。カメラ2を購入したユーザーは、カメラ2にフイルムカートリッジを装填して撮影操作を行う。図2に示すように、カメラ2が不使用状態にある際には、レンズ鏡筒9はカメラ本体3内に沈胴されており、ストロボ発光部14は、ストロボ用レンズ15をカメラ本体3内に隠す収納位置に回動されている。電源スイッチ10を操作してカメラ2の電源をオンすると、周知の鏡筒駆動機構が作動し、図3に示すように、レンズ鏡筒9がカメラ本体3の前面から繰り出される。
【0039】
レンズ鏡筒9がカメラ本体3から繰り出されると、図7に示すように、レンズ鏡筒9の背後に取り付けられた直進ガイド板22は、レンズ鏡筒9とともに撮影光軸に沿ってカメラ本体3の前面側に向かって移動する。直進ガイド板22がカメラ本体3の前面側に向けて移動すると、直進ガイド板22の係合片46による係合ピン45への押圧が解除される。係合ピン45が一体に形成されている連動部材29は、コイルバネ30の付勢によってカメラ本体3の前面側に向けてスライドする。
【0040】
連動部材29がカメラ本体3の前面側に向けてスライドすると、連動部材29の連結部70に連動ピン71が係合されている連動レバー65は、図6に示す位置から図7に示す位置まで回動する。その際に、連動レバー65は、当接突起74で外装カバー61の当接片73を押圧し、ストロボ発光部14を図6中において時計方向に回動させ、図7に示す露呈位置まで回動させる。
【0041】
これにより、ストロボ発光部14のストロボ用レンズ15はカメラ本体3の前面と平行となる。また、連動部材29がカメラ本体3の前面側に向けて移動すると、連動部材29に一体に形成された切替え突起49によるストロボ発光禁止スイッチ48のオン状態での保持が解除されストロボ発光禁止スイッチ48はオフする。回路基板32に形成されたストロボ回路は、ストロボ発光禁止スイッチ48がオフすると閉じられ、ストロボ撮影が可能となる。
【0042】
なお、ストロボ発光部14は、レンズ鏡筒9の繰り出しによる係合片46の移動をきっかけとしてコイルバネ30の付勢により露呈位置に回動される。そのため、図10に示すように、ストロボ発光部14が収納位置に押さえつけられている状態でカメラ2の電源をオンしても、係合片46の移動は連動機構27に伝達されない。これにより、ストロボ発光部14にレンズ鏡筒9の繰り出し動作による負荷がかかって破損するようなことはない。
【0043】
ユーザーは、カメラ本体3の背面に設けられた各種操作スイッチを操作して撮影モードやズーム倍率,撮影サイズ等を切り替える。接眼側ファインダ窓を覗いて構図を確認し、シャッタボタン13を半押しすると測距センサにより被写体までの距離が測定され、撮影レンズ8がピント位置に移動される。また、同時に測光センサにより被写体の輝度が測定される。被写体輝度が低い場合には、回路基板32のストロボ回路にて自動的にストロボ充電が行われる。シャッタボタン13が深く押し込まれると、レンズ鏡筒9内に組み込まれたシャッタ機構にてシャッタレリーズが行われて写真フイルムの1コマに撮影が行われ、同時にストロボ発光部14から被写体に向けてストロボ光が放射される。撮影済みの写真フイルムは、フイルム巻き上げ機構によってフイルム巻き取り室20内に巻き上げられる。
【0044】
図10に示すように、露呈位置にあるストロボ発光部14を無理に収納位置に回動させると、外装カバー61の当接片73が連動レバー65の当接突起74を押圧する。連動レバー64は、連動部材29をカメラの背面側に向けてスライドさせる。そのため、ストロボ発光部14の収納位置への回動を解除すると、コイルバネ30の付勢によってストロボ発光部14は再び露呈位置に回動される。このように、レンズ鏡筒9の繰り出し動作に連動してストロボ発光部14を露呈位置に回動させる駆動源と、無理に収納位置に回動されたストロボ発光部14を元の露呈位置に復帰させる駆動源とに共通のコイルバネを用いるようにしたので、部品点数を削減し、ローコストにカメラ2を構成することができる。また、組立適性とともに動作信頼性をも向上することができる。なお、ストロボ発光部14が無理に収納位置に回動されている状態では、連動部材29の切替え突起49はストロボ発光禁止スイッチ48を押圧してオンさせるので、ストロボ発光は行われない。
【0045】
また、ストロボ発光禁止スイッチ48は、ストロボ発光部14が収納位置付近にあることを検出してストロボ発光を禁止するようにしたので、ストロボ発光禁止スイッチ48が導通不良を起こして収納位置での発光禁止が行えなくなっても、露呈位置でのストロボ発光は確実に行うことができ、光量不足による撮影ミスは発生しない。
【0046】
図3に示すように、使用状態にあるカメラ2の電源スイッチ10をオフすると、周知の鏡筒駆動機構により、レンズ鏡筒9はカメラ本体3内に沈胴される。このレンズ鏡筒9の沈胴の際に、図6に示すように、直進ガイド板22の係合片46は連動部材29の連動ピン45を押圧し、連動部材29をコイルバネ30の付勢に抗してカメラ本体3の背面側にスライドさせる。
【0047】
連動部材29がカメラ本体3の背面側に向けてスライドされると、連結部70に連結ピン71が係合された連動レバー65は、図7において反時計方向に回動する。その際に、連動レバー85は捩じりバネ66を介してストロボ発光部14の外装カバー61を押圧し、ストロボ発光部14を図6に示す収納位置に回動させる。
【0048】
カメラ本体3の背面側にスライドされた連動部材29は、切替え突起49によってストロボ発光禁止スイッチ48を押圧してオンさせているため、収納位置にある状態でストロボ発光部14が発光することはない。また、ストロボ発光スイッチ48の故障により、収納位置にある状態でストロボ発光部14がストロボ発光を行っても、前カバー5に一体に形成した発光部室16内には、ストロボ発光部14のストロボ用レンズ15を遮蔽する遮蔽部56が設けられているので、カメラ本体3内にストロボ光が進入して写真フイルムに悪影響を及ぼすことはなく、発光部室16はストロボ用レンズ15の前面に大きな空間が設けられているため、発熱や発煙の恐れはない。
【0049】
図9に示すように、収納位置にあるストロボ発光部14が露呈位置に無理に回動された場合には、当接突起74と当接片73とが当接しないため、外装ケース61の回動は捩じりバネ66で吸収されるため連動レバー65には伝達されず、連動機構27に不要な力が加わって破損するようなことはない。更に、連動部材29が動作しない場合には、ストロボ発光禁止スイッチ48はオフしないので、無用なストロボ発光が行われることもない。捩じりバネ66は、外装ケース61と連動レバー65との間で作用し、無理に露呈位置に回動されたストロボ発光部14を収納位置に復帰させるので、ストロボ発光部14の破損等を未然に防止することができる。このように、収納位置から露呈位置に無理に回動されたストロボ発光部14を元の位置に復帰する捩じりバネを66を、連動機構27ではなく、ストロボ発光部14に組み込んだので、捩じりバネ66とコイルバネ30との間で付勢力のバランスを取る必要がない。
【0050】
なお、上記実施形態では、ストロボ発光部の収納位置と露呈位置との間の移動を回動としたが、スライド移動等の他の移動方法を用いてもよい。また、連動機構は、直進ガイド部材に連動して動作するようにしたが、レンズ鏡筒に連動するようにしてもよい。
【0051】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明のカメラでは、レンズ鏡筒の沈胴と繰り出し動作とに連動してストロボ発光部を収納位置と露呈位置との間で移動させる連動機構を設けたので、カメラの電源のオン/オフに合わせて確実にストロボ発光部を露呈位置と収納位置との間で移動させるさせることができる。また、連動機構を簡略化することができるので、組立適性が向上し、ローコスト化することができる。更に、動作信頼性も向上させることができる。また、本体基部に連動機構を取り付け、前カバーにストロボ発光部を取り付け、前カバーを本体基部に取り付ける際に、ストロボ発光部と連動機構とが連結されるようにしたので、カメラの組立適性を向上させることができ、コストダウンを行うことができる。
【0052】
更に、ストロボ発光部を収納位置から露呈位置に移動させる際には、レンズ鏡筒の繰り出し動作をきっかけとして用い、露呈用バネの付勢力により行うようにしたので、ストロボ発光部が収納位置に押さえつけられている状態でレンズ鏡筒を繰り出させたり、収納位置にあるストロボ発光部を外力で無理に露呈位置に移動させた場合でも、ストロボ発光部や連動機構が破損することはない。また、露呈バネは、露呈位置にあるストロボ発光部を無理に収納位置に移動させた際に、ストロボ発光部を元の露呈位置に復帰させるバネとして兼用できるので、部品点数を減少してカメラをコストダウンすることができる。
【0053】
また、収納位置にあるストロボ発光部をレンズ鏡筒の繰り出し動作を利用せずに露呈位置に移動させた際に、該ストロボ発光部を収納位置に向けて付勢する収納用バネをストロボ発光部に設けたので、この収納用バネと連動機構に組み込まれた露呈用バネとの間で付勢力のバランスをとる必要がなく、構成部品に必要な精度を低くすることができ、製造コストを低減させることができる。
【0054】
更に、検出スイッチでストロボ発光部が収納位置付近にあることを検出してストロボ発光を禁止するようにしたので、収納位置での不要なストロボ発光を防止することができる。また、ストロボ発光の禁止は、検出スイッチが導通している際に行うようにしたので、検出スイッチが導通不良を起こして収納位置での発光禁止が行えなくなっても、露呈位置でのストロボ発光は確実に行うことができ、光量不足による撮影ミスは発生しない。
【図面の簡単な説明】
【図1】カメラ本体の構成を示す分解斜視図である。
【図2】カメラの不使用時の状態の外観を示す斜視図である。
【図3】カメラの使用時の状態の外観を示す斜視図である。
【図4】連動機構の構成を示す分解斜視図である。
【図5】カメラ本体の構成を示す正面部分断面図である。
【図6】不使用時のストロボ発光部及び連動機構の状態を示す要部断面図である。
【図7】使用時のストロボ発光部及び連動機構の状態を示す要部断面図である。
【図8】ストロボ発光部の構成を示す分解斜視図である。
【図9】強制的な露呈位置への回動時のストロボ発光部及び連動機構の状態を示す要部断面図である。
【図10】強制的な収納位置への回動時のストロボ発光部及び連動機構の状態を示す要部断面図である。
【符号の説明】
2 カメラ
3 カメラ本体
4 本体基部
5 前カバー
9 レンズ鏡筒
14 ストロボ発光部
16 発光部室
18 固定筒
22 直進ガイド板
27 連動機構
28 ベース部材
29 連動部材
30 コイルバネ
32 回路基板
45 係合ピン
46 係合片
48 ストロボ発光禁止スイッチ
65 連動レバー
66 捩じりバネ
70 連結部
71 連結ピン

Claims (5)

  1. 体基部とこの本体基部の前面を覆う前カバーとを有するカメラ本体と、不使用時にカメラ本体内に沈胴され、使用時にカメラ本体の前面から繰り出されるレンズ鏡筒と、不使用時にカメラ本体内に収納される収納位置と、使用時にカメラ本体外に露呈される露呈位置との間で移動自在とされたストロボ発光部とを備えたカメラにおいて、
    前記前カバーにストロボ発光部を取り付け、前記本体基部にレンズ鏡筒の沈胴と繰り出しとの動作に連動してストロボ発光部を収納位置と露呈位置との間で移動させる連動機構を取り付け、前カバーを本体基部に取り付ける際に、ストロボ発光部と連動機構とが連結されるようにしたことを特徴とするカメラ。
  2. 前記連動機構は、ストロボ発光部を露呈位置に向けて付勢する露呈用バネを備え、レンズ鏡筒の沈胴動作時には露呈用バネの付勢に抗してストロボ発光部を収納位置に移動させ、レンズ鏡筒の繰り出し動作時には、該露呈用バネの付勢力によりストロボ発光部を露呈位置に移動させることを特徴とする請求項1記載のカメラ。
  3. 前記収納位置にあるストロボ発光部をレンズ鏡筒の繰り出し動作を利用せずに露呈位置に移動させた際に、該ストロボ発光部を収納位置に向けて付勢する収納用バネをストロボ発光部に設けたことを特徴とする請求項1または2記載のカメラ。
  4. 前記ストロボ発光部が収納位置付近にあることを検出する検出スイッチを設け、この検出スイッチによりストロボ発光の禁止を行うことを特徴とする請求項1ないし3いずれか記載のカメラ。
  5. 前記ストロボ発光の禁止は、検出スイッチが導通している際に行うことを特徴とする請求項1ないし4いずれか記載のカメラ。
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