JP2004284250A - 印刷装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】プリンタ1は、RFIDタグ付き印刷用紙3のRFIDタグを読み取るRFID読取部2、用紙を搬送する用紙搬送機構4、キャリッジを移動するキャリッジ移動機構5、印刷動作を行うプリントエンジン11、各部を制御する制御部10を備える。制御部10は、印刷用紙上のRFIDタグの位置を検出し、RFIDタグの検出位置に基づいて、印刷用紙の表裏と天地がどのような向きであるかのセット状態を判別し、印刷用紙が表裏逆の場合は裏面用紙情報に従い印刷を実行させ、印刷用紙が天地逆の場合は印刷用紙の右下から左上へ逆順で印刷を実行させる。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、印刷用紙に画像を印刷する印刷装置に関し、更に詳細には、印刷用紙に実装されたRFID(Radio Frequency Identification)タグ等の被検出体に記憶された情報を読み取る読取部を備えた印刷装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えば印刷インクを用いて印刷用紙に画像を印刷する印刷機構と、印刷機構に給紙するための印刷用紙がセットされる給紙トレイ或いは給紙カセットを備えた印刷装置がある。この種の印刷装置では、給紙トレイ或いは給紙カセットに印刷用紙を1枚或いは複数枚セットし、給紙トレイ或いは給紙カセットから印刷用紙を印刷機構に給紙することで印刷を行うようになっている。
【0003】
他方、従来、画像のプリント及びそのプリント画像に関する情報をプリント支持層(印刷用紙)に取付けられたメモリに保存するトランシーバが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
上記提案の一つの特徴は、トランシーバが、このメモリから保存された情報を読み取る(引き出す)ことができることである。即ち、画像のプリント及びそのプリント画像に独特に関連する詳細情報を印刷用紙に付帯させておくことで、印刷用紙から詳細情報を自動的に読み取り(引き出し)可能としている。
【0005】
上記提案の更なる特徴の一つは、複数枚の印刷用紙の各々に取付けられた複数のトランスポンダ(RFID)から特定のトランスポンダ(RFID)を選択し、そのトランスポンダとの間でデータの転送を行うことができることである。この転送されるデータは、印刷画像の識別を行うためのデータまたは印刷処理に関するデータである。印刷画像が複数枚の印刷用紙にわたる場合、印刷画像を自動的に識別することが可能である。
【0006】
【特許文献1】
特開2001−143026号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した従来の印刷装置では、ユーザが印刷用紙の表裏や天地を間違えて給紙部(給紙トレイ或いは給紙カセット)にセットすると、印刷用紙の表面に印刷されるべきところを裏面に印刷されたり、印刷用紙の天地が逆になった状態で印刷されたりしていた。この場合、無地の用紙であれば特に問題はないが、レターヘッド用紙や葉書用紙など天地や表裏を区別する必要がある印刷用紙では、印刷ミスとなって無駄に印刷用紙と印刷インクを消費してしまうという問題があった。特に、レターヘッド用紙や葉書用紙などの印刷用紙を複数枚まとめて給紙部にセットする際に、セットする向きが間違っている(表裏や天地が逆になった)印刷用紙が混在している場合が多々あり、上記のような印刷ミスが発生していた。
【0008】
他方、上述した特開2001−143026号公報に記載された提案は、オペレータが、各々の印刷用紙を個別に取り扱うことなしに、複数の印刷用紙(印画紙)が収納された箱を迅速にスキャンし、箱の中の各印刷用紙に関する情報を迅速に識別し、別個にアクセスすることを可能にする。これは、在庫管理及び処理済印刷用紙の保管を容易にする。即ち、印刷用紙にRFID(メモリ、トランスポンダ)を取付け、印刷情報(プリントに独特に関連する詳細情報)を読み出し、複数のRFIDから特定のRFIDを選択的に扱うことができる。
【0009】
しかし、「プリントに独特に関連する詳細情報」の中には「印刷用紙上の位置情報」に相当する概念はない。また、「特定のRFID(トランスポンダ)を選択的に扱う」とは、1枚の印刷用紙に1つのRFIDを実装し、特定の印刷用紙を選択的に扱うと言う意味であり、1枚の印刷用紙上の複数のRFIDの中から特定のRFIDを選択するという概念はない。そのため、上記公報記載の提案においても、印刷用紙の表裏や天地を的確に識別することはできないという課題があった。
【0010】
本発明の目的は、ユーザが印刷用紙の表裏や天地を間違えて印刷装置にセットした場合でも、印刷用紙のセット状態に応じた印刷を可能とし、従来のような印刷ミスを極力排除することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上述の目的を達成するため、請求項1記載の印刷装置は、被検出体が実装された印刷用紙を含む印刷用紙に画像を印刷可能な印刷装置において、装填された印刷用紙における被検出体を検出する読取手段と、前記読取手段による被検出体の検出結果に基づいて、前記装填された印刷用紙の表裏と天地がどのような向きであるかの装填状態を判別する判別手段と、前記判別手段により判別された前記印刷用紙の装填状態に応じた印刷を実行させる制御手段とを備えることを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照しながら説明する。
【0013】
[第1の実施の形態]
本発明の第1の実施の形態では、印刷装置としてインクジェットプリンタを使用すると共に、印刷用紙(印刷記録媒体)としてRFID(Radio Frequency Identification)タグを備えた用紙を使用する場合を例に挙げて説明する。
【0014】
図2は、本実施の形態に係る印刷装置としてのインクジェットプリンタの外観を示す斜視図である。
【0015】
図2において、インクジェットプリンタ(以下プリンタと略称)1は、筐体の背面側に給紙トレイ14、可動式の用紙ガイド15、固定式の用紙ガイド16を備え、筐体の上面に電源スイッチ17、電源ランプ18、リセットボタン19を備え、筐体の前面側に排紙トレイ20を備えている。
【0016】
給紙トレイ14には、印刷用紙の上端を下向きにし且つ画像を印刷する印刷面を上向きにしてセットする。印刷用紙を給紙トレイ14にセットした後、印刷用紙の幅方向の一方の辺を用紙ガイド16に合わせ、幅方向の他方の辺を用紙ガイド15で固定する。種々の用紙サイズに対応するため、用紙ガイド15は図2の左右方向にスライドさせることが可能となっている。電源スイッチ17は、プリンタ1の電源をオン/オフする際に操作する。電源ランプ18は、電源のオン/オフ状態やエラー状態を表示する。リセットボタン19は、印刷を中止したり再開したりする際に操作する。排紙トレイ20には、印刷済みの用紙7が排出される。印刷済みの用紙7は、この排紙トレイ20の上に上端を手前にして印刷面が見えるように排紙される。
【0017】
図3は、プリンタ1の要部を拡大した構造を示す斜視図である。
【0018】
図3において、2点鎖線の円で囲った部分25は可動部としてのキャリッジである。キャリッジ25は、横方向(図3の左右方向)に移動することで、該キャリッジ25の下方を搬送される印刷用紙に印刷を行う。キャリッジ25の内部には、それぞれ、ブラック、シアン、マゼンダ、イエローに対応したインクタンク21、22、23、24が搭載されると共に、キャリッジ25の下部には、後述するRFID読取部2と印刷ヘッド26とが搭載されている。キャリッジ25の初期位置は、プリンタ1の右側部分に設定されている。
【0019】
図1は、プリンタ1の構成を示すブロック図である。尚、図1では本発明に関わる部分のみ図示してある。
【0020】
図1において、プリンタ1は、RFID読取部2、用紙搬送機構4、キャリッジ移動機構5、インターフェース部8、制御部10、プリントエンジン11、表示部12、操作部13を備えている。図中3はRFIDタグが実装されたRFIDタグ付き印刷用紙である。
【0021】
制御部10は、プリンタ1の全体制御を司るものであり、制御を実行するマイクロコントローラ、制御プログラムや固定データを格納したROM、作業領域及び一時記憶領域を提供するRAM、時間を計時するタイマ、信号の入出力を行うI/O(Input/Output)部(以上図示略)等から構成されている。また、制御部10は、ROMに格納された制御プログラムに基づき図6及び図7のフローチャートに示す処理を実行する。プリントエンジン11は、制御部10の制御下でRFIDタグ付き印刷用紙に対し実際の印刷動作を行う。表示部12は、図2の電源ランプ18等に対応し、制御部10からの信号に基づき点灯制御される。操作部13は、図2の電源スイッチ17及びリセットボタン19等に対応し、その操作に対応した信号を制御部10に出力する。
【0022】
インターフェース部8は、プリンタ1に所定の情報(用紙サイズ情報、印刷情報、印刷指示等)を送信する印刷ホスト機器(例えばパーソナルコンピュータ)と接続するためのUSB(Universal Serial Bus)ポートやパラレルポート、或いはイーサネット(登録商標)等のLAN(Local Area Network)ポートを備えている。RFID読取部2(読取手段)は、RFIDタグ付き印刷用紙3に実装されたRFIDタグと電波9を介して通信を行うことで、RFIDタグに記憶された情報を非接触で読み取る。用紙搬送機構4は、給紙トレイ14にセットされたRFIDタグ付き印刷用紙3を含む印刷用紙の搬送(プリンタ内部への送り込み及びプリンタ外部への排出)を行う。キャリッジ移動機構5は、キャリッジ25をプリンタ1の幅方向(図3の左右方向)へ移動させる。
【0023】
図4は、プリンタ1のキャリッジ25の下部に実装されたRFID読取部2及び印刷ヘッド26の構成を示す下面図である。図4では、RFID読取部2と印刷ヘッド26を下側(印刷用紙側)から見た状態を示しており、図示の矢印はRFIDタグ付き印刷用紙の排紙方向を示している。
【0024】
図4において、印刷ヘッド26は、ブラックに対応したブラック印刷部261と、イエロー、シアン、マゼンダに対応したカラー印刷部262を備えている。RFIDタグ付き印刷用紙に対する印刷時には、制御部10の制御下で、印刷ヘッド26のブラック印刷部261及びカラー印刷部262を駆動しながら、キャリッジ移動機構5によりキャリッジ25を移動させることで、1ラインの印刷を行い、更に、用紙搬送機構4により図示の矢印方向へRFIDタグ付き印刷用紙を所定量搬送した後、次のラインの印刷を行う。各ラインの印刷を繰り返すことで、RFIDタグ付き印刷用紙1ページの印刷を実行することができる。
【0025】
キャリッジ25の初期位置は、上述したように、図3においてプリンタ1の右側部分に設定されているので、プリンタ1を基準に考えると右から左へ印刷を行う(印刷用紙を基準に考えると左から右へ印刷を行う)ことになる。また、RFID読取部2も、キャリッジ移動機構5によりキャリッジ25を移動させることで、RFIDタグ付き印刷用紙に対して横方向(用紙幅方向)に移動させることが可能である。更に、用紙搬送機構4によりRFIDタグ付き印刷用紙を順方向(排紙方向、図示の矢印方向)或いは逆方向に搬送することで、RFID読取部2をRFIDタグ付き印刷用紙に対して相対的に縦方向(用紙幅方向に直交する方向)にも移動させることが可能となる。
【0026】
図5は、RFIDタグが隅の1箇所に実装されたRFIDタグ付きの印刷用紙の構成を示す図である。図5では、例えば「A4縦」等の縦長形状の印刷用紙の印刷面を順方向から見た状態を示しており、印刷用紙を実際にプリンタ1に供給する時には、印刷用紙を図示の矢印方向を下にした状態で給紙トレイ14へセットすることになる。
【0027】
図5において、31は、印刷用紙上に実装されたRFIDタグであり、32は、印刷用紙上に初めから印刷されたレターヘッドの例である。図5の例では、レターヘッド32を正しく見える向きにしたときに、RFIDタグ31は印刷用紙上の左上のa点に位置し、これが正規の位置となる。これに対し、印刷用紙をその長辺方向を軸に裏返すと印刷用紙上の右上のb点に、印刷用紙をその短辺方向を軸に裏返すと印刷用紙上の左下のc点に、印刷用紙を平面で180度回転させると印刷用紙上の右下のd点に、それぞれRFIDタグ31が位置することになる。
【0028】
即ち、印刷用紙の表裏及び天地(用紙セット方向)を意識せずに印刷用紙をプリンタ1の給紙トレイ14へセットすると、RFIDタグ31が上述したa点、b点、c点、d点の何れかに位置する4つの状態が存在することになる。また、上述したa点、b点、c点、d点の位置を、印刷用紙における長辺側の用紙端、短辺側の用紙端からそれぞれL、Mの位置に設定することで、印刷用紙上のRFIDタグ31の位置を容易に特定することが可能である。
【0029】
次に、本実施の形態のプリンタ1の具体的な動作を図6及び図7のフローチャートを参照しながら説明する。本例では、図5に示した「A4縦」等の縦長形状のRFIDタグ付き印刷用紙(以下、印刷用紙と略称)を用いた場合を例に挙げるものとする。
【0030】
図6及び図7は、プリンタ1の動作を示すフローチャートである。本フローチャートに示す処理は、プリンタ1の制御部10が制御部内のROMに格納された制御プログラムに基づき実行する。
【0031】
本フローチャートに示す処理は、プリンタ1がパーソナルコンピュータ等の印刷ホスト機器(図示略)から印刷指示を受け、印刷を開始するところ(ステップS100)から始まっている。印刷指示を受けると、制御部10は給紙トレイ14にセットされた印刷用紙を用紙搬送機構4により給紙トレイ14からフィードし、更に、キャリッジ移動機構5と用紙搬送機構4により、それぞれキャリッジ25と印刷用紙を所定量移動させることで、RFID読取部2を図5のa点へ位置させる(ステップS101)。次に、制御部10はRFID読取部2を用いて印刷用紙上のa点を含む所定領域を読み取ることで、a点を含む所定領域におけるRFIDタグ31の存在の有無を検出する(ステップS102)(検出手段)。
【0032】
ステップS102で印刷用紙上のRFIDタグ31を検出できた場合には、印刷用紙上のa点にRFIDタグ31がある、即ち印刷用紙は順方向にセットされているということであり(判別手段)、制御部10はプリントエンジン11により通常の印刷動作を行った後(ステップS103)(制御手段)、本処理を終了する(ステップS124)。ステップS102で印刷用紙上のRFIDタグ31を検出できない場合には、印刷用紙上のa点にRFIDタグ31がない、即ち印刷用紙は順方向にセットされていないということであり(判別手段)、ステップS104へ分岐する。
【0033】
印刷用紙上のRFIDタグ31を検出できない場合、制御部10はキャリッジ移動機構5によりキャリッジ25を所定量左方向(図3参照)へ移動させ(ステップS104)、続いて、RFID読取部2を用いて印刷用紙上のRFIDタグ31の検出を行う(ステップS105)(検出手段)。ステップS105で印刷用紙上のRFIDタグ31を検出できない場合には、制御部10は現在のキャリッジ25の位置がプリンタ1の左端側にあるかどうかのチェックを行い(ステップS108)、キャリッジ25がプリンタ1の左端側にない場合には、ステップS104へ戻る。
【0034】
上記のステップS104、ステップS105、ステップS108のループで形成される処理を繰り返し、ステップS105で印刷用紙上のRFIDタグ31を検出できた場合には、印刷用紙上のb点にRFIDタグ31がある、即ち印刷用紙はその長辺方向を軸に裏返しにした状態で給紙トレイ14にセットされているということであり(判別手段)、ステップS106へ進む。制御部10はキャリッジ移動機構5によりキャリッジ25を初期位置へ移動するキャリッジリターンを行った後(ステップS106)、プリントエンジン11により裏面用紙情報(裏面情報)に基づき印刷動作を行い(ステップS107)(制御手段)、本処理を終了する(ステップS124)。ステップS108でキャリッジ25がプリンタ1の左端側に達したと判断した場合には、ステップS109へ進む。
【0035】
通常の印刷用紙表面への印刷であれば、選択された印刷用紙の種別(例えば高品位用紙、光沢紙等)に対応した印刷を行うが、上記のように印刷用紙がその長辺方向を軸に裏返しにした状態で給紙トレイ14にセットされている状態では、印刷用紙裏面への印刷となるので、選択された印刷用紙の種別は意味をなさない。よって、強制的に普通紙に設定を変更して印刷を行う。ただし、両面光沢紙等のユーザによる指定(裏面の指定)がある特殊用紙の場合には、その裏面用紙情報に従って印刷を行う。
【0036】
ステップS108でキャリッジ25がプリンタ1の左端側まで達したということは、印刷用紙上のb点にRFIDタグ31がないということであり、制御部10はキャリッジ移動機構5によりキャリッジ25を初期位置へ移動するキャリッジリターンを行った後(ステップS109)、ステップS110へ進む。制御部10は用紙搬送機構4により印刷用紙を所定量フィードし(ステップS110)、RFID読取部2を用いて印刷用紙上におけるRFIDタグ31の検出を行う(ステップS111)(検出手段)。ステップS111で印刷用紙上のRFIDタグ31を検出できない場合には、制御部10は現在の印刷用紙の位置が用紙下端どうかのチェックを行い(ステップS114)、印刷用紙の位置が用紙下端でない場合には、ステップS110へ戻る。
【0037】
上記のステップS110、ステップS111、ステップS114のループで形成される処理を繰り返し、ステップS111で印刷用紙上のRFIDタグ31を検出できた場合には、印刷用紙上のc点にRFIDタグ31がある、即ち印刷用紙はその短辺方向を軸に裏返しにした状態で給紙トレイ14にセットされているということであり(判別手段)、ステップS112へ進む。制御部10は用紙搬送機構4により印刷用紙をその先頭までバックフィードした後(ステップS112)、プリントエンジン11により裏面用紙情報に基づき逆順に(後述)印刷動作を行い(ステップS113)(制御手段)、本処理を終了する(ステップS124)。ステップS114で印刷用紙の位置が用紙下端まで達したと判断した場合には、ステップS115へ進む。
【0038】
上記のように印刷用紙がその短辺方向を軸に裏返しにした状態で給紙トレイ14にセットされている状態では、ここでもまた印刷用紙裏面への印刷となるので、選択された印刷用紙の種別は意味をなさない。やはり、強制的に普通紙に設定を変更して印刷を行い、両面光沢紙等のユーザによる指定(裏面の指定)がある特殊用紙の場合には、その裏面用紙情報に従って印刷を行う。
【0039】
また、この場合の印刷用紙は天地を逆にした状態にもフィードされている。通常の向きでの印刷であれば、印刷ホスト機器(図示略)からプリンタ1へ送信される印刷情報を順に印刷用紙の左上から右下へ印刷を行うが、この場合(印刷用紙の天地が逆)は、印刷情報を1ページ分スプールした後、印刷用紙の右下から左上へ印刷情報を逆順で印刷する。これにより、印刷結果を印刷用紙の順方向から見たときに正しく見える向きに印刷を行うことが可能である。
【0040】
ステップS114で印刷用紙が用紙下端まで達したということは、印刷用紙上のc点にRFIDタグ31がないということであり、ステップS115へ進む。制御部10はキャリッジ移動機構5によりキャリッジ25を所定量左方向へ移動させ(ステップS115)、RFID読取部2を用いて印刷用紙上のRFIDタグ31の検出を行う(ステップS116)(検出手段)。ステップS116で印刷用紙上のRFIDタグ31を検出できない場合には、制御部10は現在のキャリッジ25の位置がプリンタ1の左端側にあるかどうかのチェックを行い(ステップS120)、キャリッジ25がプリンタ1の左端側にない場合には、ステップS115へ戻る。
【0041】
上記のステップS115、ステップS116、ステップS120のループで形成される処理を繰り返し、ステップS116で印刷用紙上のRFIDタグ31を検出できた場合には、印刷用紙上のd点にRFIDタグ31がある、即ち印刷用紙は平面で180度回転した状態で給紙トレイ14にセットされているということであり(判別手段)、制御部10はキャリッジ移動機構5によりキャリッジ25を初期位置へ移動するキャリッジリターンを行った後(ステップS117)、ステップS118へ進む。制御部10は用紙搬送機構4により印刷用紙をその先頭までバックフィードした後(ステップS118)、プリントエンジン11により逆順に印刷動作を行い(ステップS119)(制御手段)、本処理を終了する(ステップS124)。ステップS120でキャリッジ25がプリンタ1の左端側に達したと判断した場合には、ステップS121へ進む。
【0042】
この場合(印刷用紙が平面で180度回転)、印刷用紙表面への印刷になるものの、印刷用紙は天地を逆にした状態でフィードされている。よって、やはり印刷ホスト機器(図示略)からプリンタ1へ送信される印刷情報を1ページ分スプールした後、印刷用紙の右下から左上へ印刷情報を逆順で印刷する。これにより、印刷結果を印刷用紙の順方向から見たときに正しく見える向きに印刷を行うことが可能である。
【0043】
ステップS120でキャリッジ25がプリンタ1の左端側まで達したということは、印刷用紙上のd点にRFIDタグ31がない、即ち印刷用紙上のa点、b点、c点、d点のどの点にもRFIDタグ31がなく、印刷用紙にはFRIDタグ31が実装されていないということである(判別手段)。このときは、制御部10はキャリッジ移動機構5によりキャリッジ25を初期位置へ移動させるキャリッジリターンを行い(ステップS121)、用紙搬送機構4により印刷用紙をその先頭までバックフィードした後(ステップS122)、プリントエンジン11により印刷動作を行い(ステップS123)(制御手段)、本処理を終了する(ステップS124)。この場合、印刷用紙上にはRFIDタグ31が実装されていないので、プリンタ1の印刷動作は従来と何ら違いがない。
【0044】
以上の説明では、ステップS104、ステップS105、ステップS108により形成されるループ、或いはステップS115、ステップS116、ステップS120により形成されるループにおいて、キャリッジ移動機構5によりキャリッジ25を移動させると共に、印刷用紙上のb点、d点におけるRFIDタグ31の有無を検知する処理を行った。しかしながら、印刷ホスト機器からプリンタ1へ送信される用紙サイズ情報を用いれば、RFIDタグ31の位置は計算で求めることもできる。例えば用紙サイズが「A4縦」であれば、「A4短辺の長さ−2L」が、印刷用紙上のa点からb点へのキャリッジ25の移動距離、或いは印刷用紙上のc点からd点へのキャリッジ25の移動距離となる。
【0045】
また、ステップS110、S111、S114により形成されるループにおいて、印刷用紙をフィードすると共に、印刷用紙上のc点におけるRFIDタグ31の有無を検知する処理を行った。これも同様に、印刷ホスト機器からプリンタ1へ送信される用紙サイズ情報を用いれば、RFIDタグ31の位置は計算で求めることもできる。即ち、「A4長辺の長さ−2M」の距離だけ印刷用紙をフィードすることで、印刷用紙上のRFIDタグ31を検知する位置をa点からc点に移動することができる。
【0046】
このように、上記計算で求めた値(「A4短辺の長さ−2L」、「A4長辺の長さ−2M」)だけ、キャリッジ25、印刷用紙をそれぞれフィードすることで、簡単に印刷用紙上における各点へ移動することができる。また、上記の「A4長辺の長さ−2M」、「A4短辺の長さ−2L」といった計算を行うのではなく、各計算結果を用紙サイズと関連付けて制御部10内のROM等に記憶しておいてもよい。
【0047】
次に、以上の説明では「A4縦」等の縦長形状のRFIDタグ付き印刷用紙を用いた場合を例に挙げたが、以下に「A4横」等の横長形状のRFIDタグ付き印刷用紙を用いる場合を説明する。
【0048】
図8は、横長形状のRFIDタグ付き印刷用紙の構成を示す図である。図8では、例えば「A4横」等の横長形状の印刷用紙の印刷面を順方向から見た状態を示しており、印刷用紙を実際にプリンタ1へ供給する時には、印刷用紙を図示の矢印方向を下にした状態で給紙トレイ14へセットすることになる。
【0049】
図8において、上記図5と同様に、31は、印刷用紙上に実装されたRFIDタグであり、32は、印刷用紙上に初めから印刷されたレターヘッドの例である。図8の例では、レターヘッド32を正しく見える向きにしたときに、RFIDタグ31は印刷用紙上の右上のa点に位置し、これが正規の位置となる。この位置を正規の位置とするのは、上記図5の縦長形状の印刷用紙を右に90度回転させて給紙トレイ14に横にセットしたときと合わせるためである。印刷用紙上のa点に対し、印刷用紙をその短辺方向を軸に裏返すと印刷用紙上の左上のc点の位置に、印刷用紙をその長辺方向を軸に裏返すと印刷用紙上の右下のb点の位置に、印刷用紙を平面で180度回転させると印刷用紙上の左下のd点の位置に、それぞれRFIDタグ31が位置することになる。
【0050】
即ち、印刷用紙の表裏及び天地(用紙セット方向)を意識せずに印刷用紙をプリンタ1の給紙トレイ14へセットすると、RFIDタグ31が上述したa点、b点、c点、d点の何れかに位置する4つの状態が存在することになる。また、やはり上述したa点、b点、c点、d点の位置を、印刷用紙における長辺側の用紙端、短辺側の用紙端からそれぞれM、Lと設定することで、印刷用紙上のRFID31の位置を容易に特定することが可能である。
【0051】
本例では、印刷用紙上におけるc点、a点、d点、b点の順にRFIDタグ31の有無をチェックし、RFIDタグ31がc点にある場合には印刷用紙は表裏が逆、RFIDタグ31がa点にある場合には印刷用紙は順方向、RFIDタグ31がd点にある場合には印刷用紙は天地が逆、RFIDタグ31がb点にある場合には印刷用紙は表裏及び天地ともに逆、RFIDタグ31がどの点にもない場合には方向の判定ができない通常の用紙と、それぞれ判断する。印刷用紙上のRFIDタグ31の各状況(位置や存在の有無)における印刷方法は、上記図5に示した縦長形状の印刷用紙の場合と同様であり、詳細は上述したので説明を省略する。
【0052】
ここで、図5に示した縦長形状の印刷用紙の場合にはRFIDタグ31の初期位置は左上、図8に示した横長形状の印刷用紙の場合にはRFIDタグ31の初期位置は右上、といったように初期位置が異なってしまうため、初期位置を判別する必要がある。RFIDタグ31の初期位置の判別には印刷ホスト機器からプリンタ1へ送信される用紙サイズ情報を用いればよい。例えば、用紙サイズ情報が「A4縦」であれば、RFIDタグ31の初期位置は図5に示す状態、即ち印刷用紙上の左上にあり、用紙サイズ情報が「A4横」であれば、RFIDタグ31の初期位置は図7に示す状態、即ち印刷用紙上の右上にあると判別することができる。
【0053】
以上説明したように、本実施の形態によれば、RFIDタグを隅の1個所に実装した印刷用紙を用い、プリンタにセットされた印刷用紙上のRFIDタグの位置をRFID読取部2を用いて検出することで、印刷用紙のセット状態が表向きか裏向きか天地は順方向か逆方向かを判別し、その判別結果に基づいて、印刷用紙の表裏両面それぞれに適した印刷と、印刷用紙の天地が逆になっている場合にも正常な向きでの印刷とが可能なプリンタを実現することができる。
【0054】
これにより、ユーザが印刷用紙の表裏や天地を間違えてプリンタにセットした場合でも、印刷用紙のセット状態に応じた印刷ができるため、従来のような印刷ミスを極力排除することができる。特に、レターヘッド用紙や葉書用紙などのように印刷の向きが重要な用紙に対しては効果的である。
【0055】
[第2の実施の形態]
第1の実施の形態では、RFIDタグを印刷用紙上の1個所に実装する場合を説明したが、第2の実施の形態では、RFIDタグを印刷用紙上の対角の2個所に実装する場合を説明する。
【0056】
本実施の形態に係るプリンタの構成(図1)、プリンタの外観(図2)、プリンタの要部の構造(図3)、プリンタのRFID読取部及び印刷ヘッドの構成(図4)は、第1の実施の形態と同様であるため説明を省略する。
【0057】
図9は、RFIDタグが対角の2個所に実装されたRFIDタグ付き印刷用紙の構成を示す図である。図示の矢印Aを上にした状態が、例えば「A4縦」等の縦長形状の印刷用紙の印刷面を順方向から見た状態を示しており、印刷用紙を実際にプリンタ1へ供給する時には、印刷用紙を図示の矢印Aの方向を下にした状態で給紙トレイ14へセットすることになる。
【0058】
図9において、33、34は、印刷用紙上に実装されたRFIDタグである。この例では、印刷用紙を順方向から見ると、RFIDタグ33、34は印刷用紙上の左上のa点と左下のd点とに位置し、これが正規の位置となる。しかし印刷用紙を180度回転させても2つのRFIDタグの配置は同じ状態になり、この2つの状態は判別できない。そこで、RFIDタグ33には「上」、RFIDタグ34には「下」、という情報をそれぞれ記憶しておく。RFID読取部2を用いてRFIDタグ33、34の記憶情報を読み取ることで、この2つの状態を判別する。
【0059】
即ち、印刷用紙上のa点にRFIDタグがあり且つRFIDタグの記憶情報が「上」ならば印刷用紙は順方向、印刷用紙上のa点にRFIDタグがあり且つRFIDタグの記憶情報が「下」ならば印刷用紙は天地が逆、印刷用紙上のb点にRFIDタグがあり且つRFIDタグの記憶情報が「上」ならば印刷用紙は表裏が逆、印刷用紙上のb点にRFIDタグがあり且つRFIDタグの記憶情報が「下」ならば印刷用紙は表裏及び天地ともに逆、印刷用紙上のa点及びb点ともにRFIDタグがなければ方向の判定ができない通常の用紙と判断することができる。尚、印刷用紙の天地が逆の場合には第1の実施の形態と同様に印刷を逆順で行う。
【0060】
また、図9で矢印Bを上にした状態が、例えば「A4横」等の横長形状の印刷用紙の印刷面を順方向から見た状態を示しており、印刷用紙を実際にプリンタ1へ供給する時には、印刷用紙を図示の矢印Bの方向を下にした状態で給紙トレイ14へセットすることになる。
【0061】
この場合には、印刷用紙上のc点にRFIDタグがあり且つRFIDタグの記憶情報が「上」ならば印刷用紙は表裏が逆、印刷用紙上のc点にRFIDタグがあり且つRFIDタグの記憶情報が「下」ならば印刷用紙は表裏及び天地ともに逆、印刷用紙上のa点にRFIDタグがあり且つRFIDタグの記憶情報が「上」ならば印刷用紙は順方向、印刷用紙上のa点にRFIDタグがあり且つRFIDタグの記憶情報が「下」ならば印刷用紙は天地が逆、印刷用紙上のc点及びa点ともにRFIDタグがなければ方向の判定ができない通常の用紙と判断することができる。印刷用紙上のRFIDタグの各状況(位置や存在の有無)における印刷方法は、上記図5に示した縦長形状の印刷用紙の場合と同様であり、詳細は上述したので説明を省略する。
【0062】
以上説明したように、本実施の形態によれば、RFIDタグを対角の2個所に実装した印刷用紙を用い、プリンタはセットされた印刷用紙の上辺のどちら側にRFIDタグが実装されているかを検出し、その検出結果とRFIDタグ内部の記憶情報(「上」、「下」)とを用いて、印刷用紙のセット状態が表向きか裏向きか天地は順方向か逆方向かを判別し、更に印刷用紙の天地が逆の場合には印刷を逆順で行う構成としているので、印刷用紙の両面それぞれに適した印刷と、印刷用紙の天地が逆になっている場合にも正常な向きでの印刷とが可能なプリンタを実現することができる。
【0063】
また、印刷用紙上のRFIDタグの位置検出は上辺の2個所のみでよいため、キャリッジ25の移動のみでRFIDタグ位置検出を実現することが可能であり、印刷用紙の搬送動作は必要がなく、RFIDタグ位置検出制御を簡易化することができる。
【0064】
[第3の実施の形態]
第2の実施の形態では、RFIDタグを印刷用紙の対角の2個所に実装する場合を説明したが、第3の実施の形態では、RFIDタグを印刷用紙の上辺の2個所に実装する場合を説明する。
【0065】
本実施の形態に係るプリンタの構成(図1)、プリンタの外観(図2)、プリンタの要部の構造(図3)、プリンタのRFID読取部及び印刷ヘッドの構成(図4)は、第1の実施の形態と同様であるため説明を省略する。
【0066】
図10は、RFIDタグが上辺の2個所に実装されたRFIDタグ付き印刷用紙の構成を示す図である。図示の矢印Aを上にした状態が、例えば「A4縦」等の縦長形状の印刷用紙の印刷面を順方向から見た状態を示しており、印刷用紙を実際にプリンタ1へ供給する時には、印刷用紙を図示の矢印Aの方向を下にした状態で給紙トレイ14へセットすることになる。
【0067】
図10において、35、36は、印刷用紙上に実装されたRFIDタグである。この例では、印刷用紙を順方向から見ると、RFIDタグは印刷用紙上の左上のa点と右上のb点とに位置し、これが正規の位置となる。しかし、印刷用紙を表裏逆にしても2つのRFIDタグの配置は同じ状態になり、この2つの状態は判別できない。そこで、RFIDタグ35には「左」、RFIDタグ36には「右」、という情報をそれぞれ記憶しておく。RFID読取部2を用いてRFIDタグ35、36の記憶情報を読み取ることで、この2つの状態を判別する。
【0068】
即ち、印刷用紙上のa点にRFIDタグがあり且つRFIDタグの記憶情報が「左」ならば印刷用紙は順方向、印刷用紙上のa点にRFIDタグがあり且つRFIDタグの記憶情報が「右」ならば印刷用紙は表裏が逆、印刷用紙上のc点にRFIDタグがあり且つRFIDタグの記憶情報が「左」ならば印刷用紙は表裏及び天地ともに逆、印刷用紙上のc点にRFIDタグがあり且つRFIDタグの記憶情報が「右」ならば印刷用紙は天地が逆、印刷用紙上のa点及びc点ともにRFIDタグがなければ向きの判定ができない通常の用紙と判断することができる。尚、印刷用紙の天地が逆の場合には第1の実施の形態と同様に印刷を逆順で行う。
【0069】
また、図10で矢印Bを上にした状態が、例えば「A4横」等の横長形状の印刷用紙の印刷面を順方向から見た状態を示しており、印刷用紙を実際にプリンタ1へ供給する時には、印刷用紙を図示の矢印Bの方向を下にした状態で給紙トレイ14へセットすることになる。
【0070】
この場合には、印刷用紙上のc点にRFIDタグがあり且つRFIDタグの記憶情報が「右」ならば印刷用紙は天地が逆、印刷用紙上のc点にRFIDタグがあり且つRFIDタグの記憶情報が「左」ならば印刷用紙は表裏が逆、印刷用紙上のa点にRFIDタグがあり且つRFIDタグの記憶情報が「右」ならば印刷用紙は表裏及び天地ともに逆、印刷用紙上のa点にRFIDタグがあり且つRFIDタグの記憶情報が「左」ならば印刷用紙は順方向、印刷用紙上のc点及びa点ともにRFIDタグがなければ向きの判定ができない通常の用紙と判断することができる。印刷用紙上のRFIDタグの各状況(位置や存在の有無)における印刷方法は、上記図5に示した縦長形状の印刷用紙の場合と同様であり、詳細は上述したので説明を省略する。
【0071】
以上説明したように、本実施の形態によれば、RFIDタグを上辺の2箇所に実装した印刷用紙を用い、プリンタはセットされた印刷用紙の長辺のどちら側にRFIDタグが実装されているかを検出し、その検出結果とRFIDタグ内部の記憶情報(「左」、「右」)とを用いて、印刷用紙のセット状態が表向きか裏向きか天地は順方向か逆方向かを判別し、更に印刷用紙の天地が逆の場合には印刷を逆順で行う構成としているので、印刷用紙の両面それぞれに適した印刷と、印刷用紙の天地が逆になっている場合にも正常な向きでの印刷とが可能なプリンタを実現することができる。
【0072】
また、RFIDタグの位置検出は、印刷用紙の長辺の2個所のみでよいため、印刷用紙を縦置きした時には印刷用紙の搬送のみで、印刷用紙を横置きした時にはキャリッジ25の移動のみでRFIDタグ位置検出を実現することが可能であり、RFIDタグ位置検出制御を簡易化することができる。
【0073】
[第4の実施の形態]
第1の実施の形態では、RFIDタグを印刷用紙上の1個所に実装した場合を説明し、第2及び第3の実施の形態では、RFIDタグを印刷用紙上の2個所に実装した場合を説明したが、第4の実施の形態では、RFIDタグを印刷用紙上の4個所に実装する場合を説明する。
【0074】
本実施の形態に係るプリンタの構成(図1)、プリンタの外観(図2)、プリンタの要部の構造(図3)、プリンタのRFID読取部及び印刷ヘッドの構成(図4)は、第1の実施の形態と同様であるため説明を省略する。
【0075】
図11は、RFIDタグが四隅の4個所に実装されたRFIDタグ付き印刷用紙の構成を示す図である。図示の矢印Aを上にした状態が、例えば「A4縦」等の縦長形状の印刷用紙の印刷面を順方向から見た状態を示しており、印刷用紙を実際にプリンタ1へ供給する時には、印刷用紙を図示の矢印Aの方向を下にした状態で給紙トレイ14へセットすることになる。
【0076】
図11において、37、38、39、40は、印刷用紙上の四隅に実装されたRFIDタグである。この場合、印刷用紙上の四隅全部にRFIDタグが実装されているので、RFIDタグの位置で印刷用紙の向きを判別することはできない。そこで、RFIDタグ37には「左上」、RFIDタグ38には「右上」、RFIDタグ39には「左下」、RFIDタグ40には「右下」、という情報をそれぞれ記憶しておく。RFID読取部2を用いてRFIDタグ37〜40の記憶情報を読み取ることで、この4つの状態を判別する。
【0077】
即ち、印刷用紙上のa点にRFIDタグがあり且つRFIDタグの記憶情報が「左上」ならば印刷用紙は順方向、印刷用紙上のa点にRFIDタグがあり且つRFIDタグの記憶情報が「右上」ならば印刷用紙は表裏が逆、印刷用紙上のa点にRFIDタグがあり且つRFIDタグの記憶情報が「左下」ならば印刷用紙は表裏及び天地ともに逆、印刷用紙上のa点にRFIDタグがあり且つRFIDタグの記憶情報が「右下」ならば印刷用紙は天地が逆、印刷用紙上のa点にRFIDタグがなければ向きの判定ができない通常の用紙と判断することができる。尚、印刷用紙の天地が逆の場合には第1の実施の形態と同様に印刷を逆順で行う。
【0078】
また、図11で矢印Bを上にした状態が、例えば「A4横」等の横長形状の印刷用紙の印刷面を順方向から見た状態を示しており、印刷用紙を実際にプリンタ1へ供給する時には、印刷用紙を図示の矢印Bの方向を下にした状態で給紙トレイ14へセットすることになる。
【0079】
この場合には、印刷用紙上のc点にRFIDタグがあり且つRFIDタグの記憶情報が「左上」ならば印刷用紙は表裏が逆、印刷用紙上のc点にRFIDタグがあり且つRFIDタグの記憶情報が「右上」ならば印刷用紙は天地が逆、印刷用紙上のc点にRFIDタグがあり且つRFIDタグの記憶情報が「左下」ならば印刷用紙は順方向、印刷用紙上のc点にRFIDタグがあり且つRFIDタグの記憶情報が「右下」ならば印刷用紙は表裏及び天地ともに逆、印刷用紙上のc点にRFIDタグがなければ向きの判定ができない通常の用紙と判断することができる。印刷用紙上のRFIDタグの各状況(位置や存在の有無)における印刷方法は、上記図5に示した縦長形状の印刷用紙の場合と同様であり、詳細は上述したので説明を省略する。
【0080】
以上説明したように、本実施の形態によれば、RFIDタグを四隅の4個所に実装した印刷用紙を用い、プリンタはセットされた印刷用紙の左上のRFIDタグ内部の記憶情報を用いて、印刷用紙のセット状態が表向きか裏向きか天地は順方向か逆方向かを判別し、更に印刷用紙の天地が逆の場合には印刷を逆順で行う構成としているので、印刷用紙の両面それぞれに適した印刷と、印刷用紙の天地が逆になっている場合にも正常な向きでの印刷とが可能なプリンタを実現することができる。
【0081】
また、RFIDタグが印刷用紙上の四隅のうちどの個所にあるかを検出するRFIDタグ位置検出は必要なく、印刷用紙上の四隅のうち1個所のRFIDタグの記憶情報を読み取るだけで、印刷用紙のセット状態検出を実現することが可能である。
【0082】
[第5の実施の形態]
第5の実施の形態では、印刷用紙を裏返す両面機構を備え印刷用紙の表裏両面に印刷を行うことが可能な両面印刷プリンタに本発明を適用する場合を説明する。
【0083】
本実施の形態に係る両面印刷プリンタの構成は、上記の両面機構(図示略)を備えている以外は第1の実施の形態と基本的に同様であるため説明を省略する。
【0084】
第1乃至第4の実施の形態では、プリンタとして両面印刷プリンタを想定していなかったので、印刷用紙が給紙トレイに裏向きにセットされた場合でも印刷用紙裏面に印刷を行った。本実施の形態では、両面印刷プリンタにおいて、印刷用紙が給紙トレイに裏向きにセットされた場合でも(また天地逆にセットされた場合でも)印刷用紙の表面の順方向に印刷する方法を説明する。印刷用紙の表裏及び天地の向き判別に関しては、第1乃至第4の実施の形態で説明した判別方法の何れをも用いることができるので、ここでの説明は省略する。
【0085】
両面印刷プリンタにおいて、まず、印刷用紙が給紙トレイに順方向にセットされている場合には、もちろん通常の印刷を行う。次に、印刷用紙が給紙トレイに天地が逆にセットされている場合には、印刷情報を1ページ分スプールした後、右下から左上へ印刷情報を逆順で印刷する。これにより、印刷結果を印刷用紙の順方向から見たときに正しく見える向きに印刷を行うことができる。ここまでは、第1乃至第4の実施の形態と同一の動作である。
【0086】
次に、印刷用紙が給紙トレイに表裏逆にセットされている場合には、まず両面機構により印刷用紙を裏返した後、印刷用紙表面に印刷を行う。この際、通常のインクジェットプリンタの両面機構では、天地も一緒に逆になってしまうので、やはり1ページ分スプールした後、右下から左上へ印刷情報を逆順で印刷する。最後に、印刷用紙が給紙トレイに表裏及び天地がともに逆にセットされている場合には、これも両面機構により印刷用紙を裏返した後、印刷用紙表面に印刷を行う。この場合には、両面機構により逆に天地が正しい向きに戻るので、そのまま通常の印刷を行う。両面印刷を行う場合には、この後、両面機構により更に印刷用紙を裏返して印刷用紙裏面に印刷を行う。
【0087】
以上説明したように、本実施の形態によれば、RFIDタグを用いて印刷用紙のセット状態が表向きか裏向きか天地は順方向か逆方向かを判別し、印刷用紙が表裏逆の場合には一度裏返し、更に印刷用紙の天地が逆の場合には印刷を逆順で行う構成としているので、印刷用紙をプリンタにどのようにセットした場合でも印刷用紙表面の順方向に印刷を行うことが可能な両面印刷プリンタを実現することができる。
【0088】
尚、上記実施の形態では、プリンタに搭載するRFID読取部を1つとし、印刷用紙上のRFIDタグを1つ、2つ、4つと変更する場合を例に挙げたが、これに限定されるものではなく、印刷用紙上のRFIDタグを1つに固定し、逆にプリンタに搭載するRFID読取部を2つ、4つと変更するようにした場合でも全く同一の効果が得られる。また、RFIDタグの存在する方向を検知できるRFID読取部を用いると、印刷用紙上にRFIDタグが1つの場合であっても、印刷用紙中心部から一度検知を行えば、印刷用紙の表裏と天地の状態を把握することが可能である。
【0089】
また、上記実施の形態では、プリンタの印刷方式をインクジェット方式とした場合を例に挙げたが、これに限定されるものではなく、電子写真方式、熱転写方式、感熱方式など他の印刷方式を用いたプリンタに適用することも可能である。
【0090】
また、上記実施の形態では、印刷装置をプリンタとした場合を例に挙げたが、これに限定されるものではなく、複写機や複合機に適用することも可能である。
【0091】
本発明は、上述した実施の形態の機能を実現するソフトウェアのプログラム(図6及び図7のフローチャート)をコンピュータ又はCPUに供給し、そのコンピュータ又はCPUが該供給されたプログラムを読出して実行することによって、達成することができる。
【0092】
この場合、上記プログラムは、該プログラムを記録した記憶媒体から直接供給されるか、又はインターネット、商用ネットワーク、若しくはローカルエリアネットワーク等に接続される不図示の他のコンピュータやデータベース等からダウンロードすることにより供給される。
【0093】
上記プログラムの形態は、オブジェクトコード、インタプリタにより実行されるプログラムコード、OS(オペレーティングシステム)に供給されるスクリプトデータ等の形態から成ってもよい。
【0094】
また、本発明は、上述した実施の形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムを記憶した記憶媒体をコンピュータ又はCPUに供給し、そのコンピュータ又はCPUが記憶媒体に記憶されたプログラムを読出して実行することによっても、達成することができる。
【0095】
この場合、格納媒体から読出されたプログラムコード自体が上述した各実施の形態の機能を実現すると共に、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成する。
【0096】
プログラムコードを記憶する記憶媒体としては、例えば、ROM、RAM、NV−RAM、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、光ディスク(登録商標)、光磁気ディスク、CD−ROM、MO、CD−R、CD−RW、DVD−ROM、DVD−RAM、DVD−RW、DVD+RW、磁気テープ、不揮発性のメモリカード等がある。
【0097】
上述した実施の形態の機能は、コンピュータから読出されたプログラムコードを実行することによるばかりでなく、コンピュータ上で稼動するOS等がプログラムコードの指示に基づいて実際の処理の一部又は全部を行うことによっても実現することができる。
【0098】
本発明の実施態様の例を以下に列挙する。
【0099】
〔実施態様1〕 被検出体が実装された印刷用紙を含む印刷用紙に画像を印刷可能な印刷装置において、
装填された印刷用紙における被検出体を検出する読取手段と、前記読取手段による被検出体の検出結果に基づいて、前記装填された印刷用紙の表裏と天地がどのような向きであるかの装填状態を判別する判別手段と、前記判別手段により判別された前記印刷用紙の装填状態に応じた印刷を実行させる制御手段とを備えることを特徴とする印刷装置。
【0100】
〔実施態様2〕 前記被検出体は、RFIDタグであることを特徴とする実施態様1記載の印刷装置。
【0101】
この実施態様により、印刷用紙上のRFIDタグを非接触で検出することで、印刷用紙の装填状態を判別することができる。
【0102】
〔実施態様3〕 RFIDタグが実装された印刷用紙を含む印刷用紙に画像を印刷可能な印刷装置において、
装填された印刷用紙におけるRFIDタグを検出する読取手段と、前記読取手段により前記印刷用紙にRFIDタグが検出された場合、前記印刷用紙上のRFIDタグの位置を検出する検出手段と、前記検出手段によるRFIDタグの検出位置に基づいて、前記装填された印刷用紙の表裏と天地がどのような向きであるかの装填状態を判別する判別手段と、前記判別手段により判別された前記印刷用紙の装填状態に応じた印刷を実行させる制御手段とを備えることを特徴とする印刷装置。
【0103】
この実施態様により、印刷用紙が表向きか裏向きか印刷用紙の天地は順方向か逆方向かの装填状態に応じた印刷が可能となり、従来のような印刷ミスを排除することが可能となる。
【0104】
〔実施態様4〕 RFIDタグが実装された印刷用紙を含む印刷用紙に画像を印刷可能な印刷装置において、
装填された印刷用紙におけるRFIDタグを検出する読取手段と、前記読取手段により前記印刷用紙にRFIDタグが検出された場合、前記読取手段により読み取ったRFIDタグの内容に基づいて、前記装填された印刷用紙の表裏と天地がどのような向きであるかの装填状態を判別する判別手段と、前記判別手段により判別された前記印刷用紙の装填状態に応じた印刷を実行させる制御手段とを備えることを特徴とする印刷装置。
【0105】
この実施態様により、印刷用紙が表向きか裏向きか印刷用紙の天地は順方向か逆方向かの装填状態に応じた印刷が可能となり、従来のような印刷ミスを排除することが可能となる。
【0106】
〔実施態様5〕 RFIDタグが実装された印刷用紙を含む印刷用紙に画像を印刷可能な印刷装置において、
装填された印刷用紙におけるRFIDタグを検出する読取手段と、前記読取手段により前記印刷用紙にRFIDタグが検出された場合、前記印刷用紙上のRFIDタグの位置を検出する検出手段と、前記検出手段によるRFIDタグの検出位置と前記読取手段により読み取ったRFIDタグの内容に基づいて、前記装填された印刷用紙の表裏と天地がどのような向きであるかの装填状態を判別する判別手段と、前記判別手段により判別された前記印刷用紙の装填状態に応じた印刷を実行させる制御手段とを備えることを特徴とする印刷装置。
【0107】
この実施態様により、印刷用紙が表向きか裏向きか印刷用紙の天地は順方向か逆方向かの装填状態に応じた印刷が可能となり、従来のような印刷ミスを排除することが可能となる。
【0108】
〔実施態様6〕 前記制御手段は、前記判別手段により前記印刷用紙の装填状態が表裏逆と判別された場合、前記印刷用紙の裏面情報を用いて印刷を実行させることを特徴とする実施態様1、3〜5の何れかに記載の印刷装置。
【0109】
この実施態様により、印刷用紙が表裏逆に装填されている場合でも印刷ミスのない印刷が可能となる。
【0110】
〔実施態様7〕 前記制御手段は、前記判別手段により前記印刷用紙の装填状態が表裏逆と判別された場合、前記印刷用紙を裏返して印刷を実行させることを特徴とする実施態様1、3〜5の何れかに記載の印刷装置。
【0111】
この実施態様により、印刷用紙が表裏逆に装填されている場合でも印刷ミスのない印刷が可能となる。
【0112】
〔実施態様8〕 前記制御手段は、前記判別手段により前記印刷用紙の装填状態が天地逆と判別された場合、前記印刷用紙の終わりから逆順で印刷を実行させることを特徴とする実施態様1、3〜5の何れかに記載の印刷装置。
【0113】
この実施態様により、印刷用紙が天地逆に装填されている場合でも印刷ミスのない印刷が可能となる。
【0114】
〔実施態様9〕 前記RFIDタグは、前記印刷用紙に単数実装されていることを特徴とする実施態様1〜5の何れかに記載の印刷装置。
【0115】
この実施態様により、印刷用紙上のRFIDタグを検出することで、印刷用紙の装填状態を判別することができる。
【0116】
〔実施態様10〕 前記RFIDタグは、前記印刷用紙に複数実装されていることを特徴とする実施態様1〜5の何れかに記載の印刷装置。
【0117】
この実施態様により、印刷用紙上のRFIDタグを検出することで、印刷用紙の装填状態を判別することができる。
【0118】
〔実施態様11〕 前記RFIDタグは、前記印刷用紙に単数実装され、前記読取手段は、複数装備されていることを特徴とする実施態様1〜5の何れかに記載の印刷装置。
【0119】
この実施態様により、印刷用紙上のRFIDタグを検出することで、印刷用紙の装填状態を判別することができる。
【0120】
〔実施態様12〕 前記印刷用紙を裏返す両面機構を備え、前記印刷用紙の表裏両面に印刷を行う両面印刷機能を有することを特徴とする実施態様1、3〜5の何れかに記載の印刷装置。
【0121】
この実施態様により、印刷用紙を印刷装置にどのような向きに装填した場合でも印刷用紙の表面の順方向に印刷を行うことが可能となる。
【0122】
〔実施態様13〕 タグが実装された印刷用紙を含む印刷用紙に画像を印刷可能な印刷装置により実行される印刷制御方法において、
装填された印刷用紙におけるタグを検出する読取ステップと、前記読取ステップによるタグの検出結果に基づいて、前記装填された印刷用紙の表裏と天地がどのような向きであるかの装填状態を判別する判別ステップと、前記判別ステップにより判別された前記印刷用紙の装填状態に応じた印刷を実行させる制御ステップとを備えることを特徴とする印刷制御方法。
【0123】
〔実施態様14〕 RFIDタグが実装された印刷用紙を含む印刷用紙に画像を印刷可能な印刷装置により実行される印刷制御方法において、
装填された印刷用紙におけるRFIDタグを検出する読取ステップと、前記読取ステップにより前記印刷用紙にRFIDタグが検出された場合、前記印刷用紙上のRFIDタグの位置を検出する検出ステップと、前記検出ステップによるRFIDタグの検出位置に基づいて、前記装填された印刷用紙の表裏と天地がどのような向きであるかの装填状態を判別する判別ステップと、前記判別ステップにより判別された前記印刷用紙の装填状態に応じた印刷を実行させる制御ステップとを備えることを特徴とする印刷制御方法。
【0124】
〔実施態様15〕 RFIDタグが実装された印刷用紙を含む印刷用紙に画像を印刷可能な印刷装置により実行される印刷制御方法において、
装填された印刷用紙におけるRFIDタグを検出する読取ステップと、前記読取ステップにより前記印刷用紙にRFIDタグが検出された場合、前記読取ステップにより読み取ったRFIDタグの内容に基づいて、前記装填された印刷用紙の表裏と天地がどのような向きであるかの装填状態を判別する判別ステップと、前記判別ステップにより判別された前記印刷用紙の装填状態に応じた印刷を実行させる制御ステップとを備えることを特徴とする印刷制御方法。
【0125】
〔実施態様16〕 RFIDタグが実装された印刷用紙を含む印刷用紙に画像を印刷可能な印刷装置により実行される印刷制御方法において、
装填された印刷用紙におけるRFIDタグを検出する読取ステップと、前記読取ステップにより前記印刷用紙にRFIDタグが検出された場合、前記印刷用紙上のRFIDタグの位置を検出する検出ステップと、前記検出ステップによるRFIDタグの検出位置と前記読取ステップにより読み取ったRFIDタグの内容に基づいて、前記装填された印刷用紙の表裏と天地がどのような向きであるかの装填状態を判別する判別ステップと、前記判別ステップにより判別された前記印刷用紙の装填状態に応じた印刷を実行させる制御ステップとを備えることを特徴とする印刷制御方法。
【0126】
〔実施態様17〕 タグが実装された印刷用紙を含む印刷用紙に画像を印刷可能な印刷装置の印刷制御方法をコンピュータに実行させるプログラムにおいて、
装填された印刷用紙におけるタグを検出する読取モジュールと、前記読取モジュールによるタグの検出結果に基づいて、前記装填された印刷用紙の表裏と天地がどのような向きであるかの装填状態を判別する判別モジュールと、前記判別モジュールにより判別された前記印刷用紙の装填状態に応じた印刷を実行させる制御モジュールとを備えることを特徴とするプログラム。
【0127】
〔実施態様18〕 RFIDタグが実装された印刷用紙を含む印刷用紙に画像を印刷可能な印刷装置の印刷制御方法をコンピュータに実行させるプログラムにおいて、
装填された印刷用紙におけるRFIDタグを検出する読取モジュールと、前記読取モジュールにより前記印刷用紙にRFIDタグが検出された場合、前記印刷用紙上のRFIDタグの位置を検出する検出モジュールと、前記検出モジュールによるRFIDタグの検出位置に基づいて、前記装填された印刷用紙の表裏と天地がどのような向きであるかの装填状態を判別する判別モジュールと、前記判別モジュールにより判別された前記印刷用紙の装填状態に応じた印刷を実行させる制御モジュールとを備えることを特徴とするプログラム。
【0128】
〔実施態様19〕 RFIDタグが実装された印刷用紙を含む印刷用紙に画像を印刷可能な印刷装置の印刷制御方法をコンピュータに実行させるプログラムにおいて、
装填された印刷用紙におけるRFIDタグを検出する読取モジュールと、前記読取モジュールにより前記印刷用紙にRFIDタグが検出された場合、前記読取モジュールにより読み取ったRFIDタグの内容に基づいて、前記装填された印刷用紙の表裏と天地がどのような向きであるかの装填状態を判別する判別モジュールと、前記判別モジュールにより判別された前記印刷用紙の装填状態に応じた印刷を実行させる制御モジュールとを備えることを特徴とするプログラム。
【0129】
〔実施態様20〕 RFIDタグが実装された印刷用紙を含む印刷用紙に画像を印刷可能な印刷装置の印刷制御方法をコンピュータに実行させるプログラムにおいて、
装填された印刷用紙におけるRFIDタグを検出する読取モジュールと、前記読取モジュールにより前記印刷用紙にRFIDタグが検出された場合、前記印刷用紙上のRFIDタグの位置を検出する検出モジュールと、前記検出モジュールによるRFIDタグの検出位置と前記読取モジュールにより読み取ったRFIDタグの内容に基づいて、前記装填された印刷用紙の表裏と天地がどのような向きであるかの装填状態を判別する判別モジュールと、前記判別モジュールにより判別された前記印刷用紙の装填状態に応じた印刷を実行させる制御モジュールとを備えることを特徴とするプログラム。
【0130】
〔実施態様21〕 前記実施態様17〜20の何れかに記載のプログラムを格納することを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
【0131】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように、請求項1記載の印刷装置によれば、印刷装置に装填された印刷用紙における被検出体の検出結果に基づいて、装填された印刷用紙の表裏と天地がどのような向きであるかの装填状態を判別し、判別された印刷用紙の装填状態に応じた印刷を実行させるので、印刷用紙の表裏両面それぞれに適した印刷と、印刷用紙の天地が逆になっている場合にも正常な向きでの印刷とが可能となる。これにより、ユーザが印刷用紙の表裏や天地を間違えて印刷装置に装填した場合でも、印刷用紙の装填状態に応じた印刷ができるため、従来のような印刷ミスを極力排除することができる。特に、レターヘッド用紙や葉書用紙などのように印刷の向きが重要な用紙に対しては効果的である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るインクジェットプリンタの構成を示すブロック図である。
【図2】インクジェットプリンタの外観を示す斜視図である。
【図3】インクジェットプリンタの要部を拡大した構造を示す斜視図である。
【図4】インクジェットプリンタのキャリッジの下部に実装されたRFID読取部及び印刷ヘッドの構成を示す下面図である。
【図5】RFIDタグが隅の1箇所に実装されたRFIDタグ付き印刷用紙(縦長)の構成を示す図である。
【図6】インクジェットプリンタの動作を示すフローチャートである。
【図7】図6のフローチャートの続きである。
【図8】RFIDタグが隅の1箇所に実装されたRFIDタグ付き印刷用紙(横長)の構成を示す図である。
【図9】本発明の第2の実施の形態に係るRFIDタグが対角の2箇所に実装されたRFIDタグ付き印刷用紙の構成を示す図である。
【図10】本発明の第3の実施の形態に係るRFIDタグが上辺の2箇所に実装されたRFIDタグ付き印刷用紙の構成を示す図である。
【図11】本発明の第4の実施の形態に係るRFIDタグが四隅の4箇所に配設されたRFIDタグ付き印刷用紙の構成を示す図である。
【符号の説明】
1 プリンタ
2 RFID読取部
3 RFIDタグ付き印刷用紙
4 用紙搬送機構
5 キャリッジ移動機構
10 制御部
11 プリントエンジン
14 給紙トレイ
25 キャリッジ
26 印刷ヘッド
31、33〜40 RFIDタグ
32 レターヘッド
Claims (1)
- 被検出体が実装された印刷用紙を含む印刷用紙に画像を印刷可能な印刷装置において、
装填された印刷用紙における被検出体を検出する読取手段と、前記読取手段による被検出体の検出結果に基づいて、前記装填された印刷用紙の表裏と天地がどのような向きであるかの装填状態を判別する判別手段と、前記判別手段により判別された前記印刷用紙の装填状態に応じた印刷を実行させる制御手段とを備えることを特徴とする印刷装置。
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