JP4929633B2 - 画像形成装置 - Google Patents
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ところで、画像形成装置の分野では、いわゆる個人ユーザ向けの装置が普及しているが、このような装置は、小型化や低価格化の要求から、例えば自動両面印刷(プリント)機能を有していないなど実行可能な機能が限られていることが多い。このような自動両面プリントの機能を有していない装置を使用して用紙の両面にプリントを行いたい場合、ユーザは、通常、まず用紙の表面(第1面)へのプリントのための操作を行う。そして、第1面へのプリントが終了し機外に排出された用紙を手動で再度給紙トレイにセットし直し、その用紙の裏面(第2面)へのプリントのための操作を行うといった作業を実行する。
なぜなら、例えば用紙の天地を誤って逆にセットしてしまうと、1枚の用紙で表面の画像と裏面の画像の天地が逆向きの複写物が得られることになり、やり直しせざるを得ない事態が生じるからである。やり直しとなると時間が余分にかかり用紙も無駄になる。まして上記のようなRF−IDが装着された用紙を利用する場合には、当該用紙は普通紙に比べて高価なためコスト負担がより大きくなる。
これは、例えば第1面へのプリントにカラーを選択し、第2面へのプリントにもカラーを選択すべきところ、その選択をうっかり忘れると裏面はモノクロ画像になり、天地が逆になる場合と同様に、ユーザの意図に反した複写物になってしまうからである。
このようにすれば綴じ代が形成される場合にも、シート両面の各形成画像の天地を揃えることが可能になる。
(第1の実施の形態)
図1は、プリンタ1の全体構成を示す図である。
同図に示すように、プリンタ1は、周知の電子写真技術を利用して記録シートとしての用紙上に画像を形成して出力(プリント)するものであり、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)およびブラック(K)の各再現色(以下、「Y,M,C,K」と略す。)用の作像ユニット10Y〜10Kと、中間転写部20と、給紙搬送部30と、定着部40等を備えている。プリンタ1は、作像部10Y〜10K全てを用いてカラーの画像をプリントするカラープリントモードと、作像部10Kだけを用いてモノクロの画像をプリントするモノクロプリントモードとを切り替えて実行する機能を有している。
給紙搬送部30は、用紙を収容する給紙カセット31と、給紙カセット31内の用紙を1枚ずつ繰り出す繰り出しローラ32と、用紙を搬送路50に沿って搬送する搬送ローラ対33、34と、搬送される用紙を二次転写位置361に送り出すタイミングをとるタイミングローラ対35と、二次転写位置361において中間転写ベルト21を挟んで駆動ローラ22に圧接される二次転写ローラ36および排出ローラ対37等を備えている。
このような構成において、プリンタ1は、外部の端末(不図示)からLANを介してプリントジョブの指示を受け付けると、カラープリントモードでは、制御部100の画像処理部104(図8参照)においてプリントヘッド11Y〜11Kを駆動させるための駆動信号を生成する。
感光体ドラム13Y〜13Kは、前記露光を受ける前にクリーナで表面の残存トナーが除去され、不図示のイレーサランプに照射されて除電された後、帯電器14Y〜14Kにより一様に帯電されており、このように一様に帯電した状態で上記レーザ光による露光を受けると、感光体ドラム13Y〜13Kの表面に静電潜像が形成される。
ユーザは、用紙両面へのプリントを希望する場合には、装置外に排出された一方の面(第1面)へのプリント終了後の用紙を、手動で再度給紙カセット31にその他方の面(第2面)が表向きになるようにセットし直すことで実現できる。以下、まだ1度もプリントに供されていない用紙への最初のプリントの際に画像が形成される面を第1面、第1面の裏面側の面を第2面という。
図2は、ICタグリーダー61、62が配置されている様子を図1の矢印B方向から見たときの斜視図であり、搬送される用紙に装着されたICタグ8とICタグリーダー61、62との位置関係が判り易くなるように、搬送ローラ対33等の部材を省略している。
すなわち、ICタグライター71、72は、用紙に埋め込まれたICタグ8と無線通信を行うと共に必要な情報を書き込む機能を有するものである。ICタグライター71は、装置手前側に配置され、ICタグライター72は、装置奥側に配置されており、用紙搬送方向に略同位置にあり、これらはCD方向に一定の距離をおいた位置関係にあり、ICタグリーダー61、62と同様にICタグ8との通信可能範囲が設定されている。そして、ICタグ8が無線通信可能範囲に入ると、用紙毎にそのICタグ8からの当該リクエスト信号に対する応答信号を受信することで、ICタグ8を検出すると共に通信を行い、その検出結果(通信の可否)を用紙搬送/画像形成制御部102に送ると共に、用紙搬送/画像形成制御部102からの書き込み指示を受け付けて指示された情報をICタグ8に書き込む。
すなわち、4角の内の1つの角に1個のICタグ8が装着された用紙を使用する場合、ユーザは、通常、用紙の表裏や前後を気にせずに給紙カセット31に用紙をセットするので、そのセット方法によって、ICタグ8の用紙上での位置が4つの態様の内のいずれかに変わることになる。この態様を具体的に図3と図4を用いて説明する。
同図では、搬送される用紙を図2の矢印C方向(ICタグリーダー61、62側)から見て、用紙搬送方向を「上方向」、反対方向を「下方向」、装置手前側を「右方向」、装置奥側を「左方向」と規定したとき、当該用紙上のICタグ8の位置が「左上」に来る態様とした場合に表側となる面をA面、裏側となる面をB面と定義している。この「左上」の態様は、図2に示す用紙の搬送状態に相当し、この場合、画像はA面に形成されることになる。
また、「左上」の態様の用紙を上下反転させると、「左下」の態様になり、この「左下」の態様ではICタグ8が装置奥側に位置した状態で用紙が搬送され、B面に画像が形成される。
図4は、4つの態様において画像形成面となる面に同じ正立画像(ここでは、上下の区別をし易いアルファベット文字の例を示している。)を形成した場合の各態様を示す図であり、各態様にパターン番号1〜4を付与して区別している。
すなわち、パターン5は、用紙が縦姿勢で搬送される場合であって、A面に正立画像が形成されICタグ8が右上に位置する状態を示している。パターン6は、B面に正立画像が形成されICタグ8が左上に位置する状態を、パターン7は、B面に正立画像が形成されICタグ8が右下に位置する状態を、パターン8は、A面に正立画像が形成されICタグ8が左下に位置する状態を示したものである。
用紙が横姿勢で搬送される場合、4通りの態様が存在することになるが、いずれの態様でもICタグ8の位置が同一にならず、その位置が用紙上の上側、下側、左側、右側の組み合わせ4パターンの内のいずれか1つのパターンになる。このことは、用紙が縦姿勢で搬送される場合も同様である。
また、用紙方向は、パターン1とパターン4の関係のようにICタグ8の位置に対する画像の天地を示すものといえる。このことは、パターン5〜8についても同様である。
そこで、本実施の形態では、(a)用紙の第1面へのプリントの際にどの態様(パターン)で画像形成されたのかを示す情報(パターン情報)を当該用紙のICタグ8に書き込む処理を実行する。
(d)特定した方向等の情報と、パターン情報による方向等の情報から、用紙が正しい状態でセットされているか否かを検出し、正しくない、例えば上下が逆になっていることを検出すると、第2面への画像形成に用いられるべき画像データに天地逆転の180°回転処理を施すことで、ミスプリントを減らすと共にユーザの負担の軽減を図っている。この意味で、パターン情報は、画像形成条件に関する情報としてとらえることができる。なお、パターン情報の書き込みおよび読み出しの処理の詳細については後述する。
また、一点鎖線611、621の範囲の用紙搬送方向における長さは、用紙の用紙搬送方向長さを2等分する長さよりも短くなるように設定されている。これは、搬送される用紙のICタグ8が先端側と後端側のいずれに位置しているのかを検出し易くするためである。
図8は、プリンタ1の制御部100の構成を示したブロック図である。
同図に示すように、制御部100は、主な構成要素として、通信インターフェース(I/F)部101と、用紙搬送/画像形成制御部102と、用紙給紙/搬送駆動部103と、画像処理部104と、画像処理用データ記録部105と、パターン情報記憶部106および判定情報記憶部107を備えている。
用紙搬送/画像形成制御部102は、プリンタ1を統括的に制御して、円滑な画像形成動作(プリント)を実現する。用紙搬送/画像形成制御部102は、通信I/F部101を介して外部の端末からプリントジョブを受け付けると、そのデータを画像処理部104に送り、そのプリントジョブの実行を指示する。また、用紙サイズ検出センサ311による検出信号に基づいて、給紙カセット31にセットされている用紙のサイズおよび姿勢(縦/横)を検出する。
また、ICタグリーダー61、62の動作を制御して、搬送される用紙1枚毎に、ICタグリーダー61、62によるICタグ検出結果(通信の可否)を受信する。その際、当該用紙上のICタグ8にパターン情報が格納されている場合には、そのパターン情報を読み取らせる。パターン情報が格納されている場合、第2面側のプリントであると判断して、そのパターン情報と、ICタグ検出結果および用紙姿勢とから用紙の向きが正しいか否かを検出する。誤っていることを検出すると、その検出結果を画像処理部104に伝え、画像データの回転補正を指示する。
画像処理部104は、用紙搬送/画像形成制御部102からプリントジョブのデータを受信すると、シェーディング等の補正を施すと共にY、M、C、Kの再現色の画像データに変換して画像処理用データ記録部105に一旦格納させる。
パターン情報記憶部106は、不揮発性メモリからなり、まだ1度もプリントに供されていない用紙のいずれか一方の面(第1面)への最初のプリントの際に、その用紙がどの態様のときにパターン情報としてどのような情報をICタグ8に書き込むべきなのかを示す対応情報が書き込まれており、パターン情報の書き込みの際に参照される。
同図に示すように、対応情報テーブル1060には、画像の形成方向欄、用紙姿勢欄、ICタグ検出位置欄、用紙態様判定結果欄、横倒し/正立変換欄および書き込み内容欄が設けられている。
一方、「横倒し」とは、図10に示すように、用紙搬送方向に対し画像の天の向きが反時計方向に90°回転した(横に倒した)状態をいう。このような横倒しは、例えば本来であれば「縦」姿勢の用紙に画像形成すべきところ(図6のパターン5など)、給紙カセット31に「横」姿勢の用紙しかセットされていないため、図10(a)の横姿勢の例のように、「横」姿勢の用紙を搬送させると共にその「横」姿勢の用紙に対応すべく画像データに90°の回転補正を施して画像形成を行う場合に発生する。
また、本来「横」姿勢の用紙に画像形成すべきところ、「縦」姿勢の用紙しかない場合には、図10(b)の例のようになる。
ICタグ検出位置欄には、ICタグ8の用紙上での位置として「装置の手前/奥」と「用紙の先端と後端」の項目が設けられている。
用紙態様判定結果欄には、画像形成面A/B、用紙方向a/b、パターン番号1〜8の各項目が設けられており、その内容は、図4と図6に示すパターン1〜8の内容に対応したものになっている。
用紙搬送/画像形成制御部102は、搬送される用紙について、その姿勢、用紙上のICタグ8の位置が検出されると、その検出結果に適合するICタグ8への書き込み内容を、対応情報テーブル1060の「画像の形成方向」欄〜「横倒し/正立変換」欄までの内容を参照して決める。
図8に戻って、判定情報記憶部107は、不揮発性メモリからなり、第1面への画像形成済みの用紙が再度給紙カセット31にセットされその用紙の第2面への画像形成が実行される場合の当該用紙の向きの状態の正誤判定、誤っていると判定された場合にどのような補正処理が必要なのかを示す判定情報が書き込まれており、第2面への画像形成の際に参照される。
同図に示すように、判定情報テーブル1070には、第1面欄と第2面欄が設けられている。第1面欄には、読み取り内容と第1面への画像形成の際のパターン番号の項目が設けられている。
パターン番号欄には、読み取り内容に対応するパターン番号が書き込まれている。
用紙給送姿勢欄には、第2面への画像形成の際の用紙姿勢として「横」と「縦」の項目が設けられている。
ICタグ検出位置欄には、第2面への画像形成の際のICタグ8の位置として「装置の手前、奥」と「用紙の先端、後端」の項目が設けられている。また、態様判定結果欄には、画像形成面(A/B)、方向(a/b)、パターン番号1〜8の各項目が設けられている。
方向とは、対応情報テーブル1060の用紙方向と同じ意味である。
パターン番号1〜8は、第2面への画像形成の際の用紙の態様を表すものである。
画像回転の要否および回転角度の決め方について図12を用いて具体的に説明する。
図12(a)は、第1面への画像形成がパターン1の態様でなされた場合の例を示しており、図12(b)は、その用紙が第2面への画像形成のために再度給紙カセット31にセットされた状態を上方から見たときの例を示す図である。
なお、判定情報テーブル1070では、例えば第1面への画像形成の際のパターンが「1」の場合、第2面の態様判定としてはパターン2、3、6、7だけが示され、パターン1、4、5、8は示されていない。これは、パターン1、4、5、8の場合、第2面もA面になり、第1面の形成画像の上に第2面に形成されるべき画像が上書きされてしまい、ミスプリントになるからである。従って、ここでは、判定情報テーブル1070に記載されていないパターン番号が判定された場合には、第2面への画像形成を中止して、操作パネル80上において用紙の表裏が逆なので用紙を裏返して再セットして下さいという旨をメッセージ表示させてユーザに通知するようにしている。
図13は、プリント処理の内容を示すフローチャートである。
同図に示すように、制御部100は、プリントジョブの実行指示を受け付けると、用紙の給紙動作を実行する(ステップS10)。ここでは、用紙サイズ検出センサ311による検出信号を受信して給紙カセット31にセットされている用紙のサイズおよびその姿勢(縦/横)を検出すると共に、用紙を給紙カセット31から1枚繰り出して搬送路50上を搬送させる。
禁止情報が含まれていないことを判断すると(ステップS12で「NO」)、次にパターン情報が含まれているか否かを判断する(ステップS13)。この情報は、後述のステップS17においてICタグ8に書き込まれる。
具体的には、(a)搬送中の用紙上におけるICタグ8の位置を検出する。この検出は、当該ICタグ8がいずれのICタグリーダー61、62で検出され、用紙の繰り出し開始から当該ICタグ8との通信可能時までの経過時間が所定時間以内に入っているか否かにより行われる。
例えば、第1面への画像形成の際の態様がパターン1であり、第2面への画像形成の際の態様がパターン2、3、6、7のいずれかの場合には、第1面がA面、第2面がB面になる。この場合、第2面に画像を形成しても第1面の画像の上書きにならないので、用紙の表裏が合っているとされる。
用紙の表裏が合っていることを判断すると(ステップS18で「YES」)、判定情報テーブル1070を参照して第2面に形成すべき画像の回転の要否を求める(ステップS19)。例えば、第1面への画像形成の際の態様がパターン1であり、第2面への画像形成の際の態様がパターン2の場合には、判定情報テーブル1070の画像回転処理欄より不要と判断する(欄1071)。また、第2面の態様がパターン3であった場合には(図12(c)の状態)、欄1072に示すように180°の回転が必要と判断される。
なお、ステップS12において、禁止情報が含まれていることを判断すると、ステップS26に移って、プリント動作を中止する。
本実施の形態では、用紙に綴じ代を設ける場合の例を示している。ここで、綴じ代とは、用紙を綴じて製本する場合にその綴じる部分に設けられる余白のことである(図15、16の斜線で示す部分90に相当)。本実施の形態では、綴じ代を設けるか否か、およびどの位置(例えば、用紙の先端側または装置奥側)に設けるのかをユーザが操作パネル80上の選択/指定キー(不図示)で選択および指定できるようになっており、この点が第1の実施の形態と異なっている。以下、第1の実施の形態と異なる部分を中心に説明し、第1の実施の形態と同じ構成についてはその説明を省略するものとする。
また、第1面への画像形成の際に綴じ代が選択された場合には、その綴じ代の位置の情報をパターン情報に含めてICタグ8に書き込ませる。これにより、第2面への画像形成の際にICタグ8からパターン情報を読み出した際に、綴じ代の位置の情報が含まれていれば、第1面への画像形成の際に綴じ代が設けられた用紙であることが判る。
同図に示すように、判定情報テーブル1075は、上記判定情報テーブル1070の内容に「綴じ代」欄が追加された構成になっている。第1面の「綴じ代」欄には、第1面への画像形成の際の綴じ代の位置が示されている。また、第2面の「綴じ代」欄には、第2面のどの位置に綴じ代を形成すれば用紙表裏で綴じ代の位置が合うのかを示している。なお、同図はパターン1の場合の例だけが示され、他のパターンについては省略している。
図15(a)は、第1面への画像形成がパターン1の態様で、かつ綴じ代(斜線部)90が用紙上側に形成される場合の例を示しており、図15(b)は、その用紙が第2面への画像形成のために再度給紙カセット31にセットされた状態を上方から見たときの例を示す図である。
図16(b)の状態で用紙がセットされた場合、ICタグ8が装置手前側/用紙先端側に位置するのでパターン2に相当し、そのまま画像形成を行うと第1面と第2面の形成画像の天の向きが同じ状態になる。また、第2面への画像形成の際に装置手前側に綴じ代90が形成されるようにすれば用紙表裏で綴じ代の位置が合うことになる。この場合、製本の形態にするとA面とB面の画像の天の向きが丁度合う状態になり、B面に形成すべき画像を回転させる必要がないことになる(図14の欄1078参照)。
(第3の実施の形態)
上記実施の形態では、第1面と第2面の画像の天地が合うように画像回転処理を行う構成としたが、本実施の形態では、第1面と第2面が同じ画像形成条件でプリントされるようになっており、その点が異なっている。
同図に示すように、制御部100は、第1面への画像形成が実行される場合には、ステップS10〜12、S31、S14〜16、S32の順に処理を実行する。ここで、ステップS32では、第1面への画像形成の際の画像形成条件として、カラーとモノクロのいずれのモードでプリントされたのかを示す情報(画像形成条件に関する情報。以下、画像形成情報という。)をICタグ8に書き込む。この意味で、制御部100、ICタグライター71、72等は、ステップS32の処理を実行する場合に、第1面に形成される画像の画像形成条件に関する情報をICタグに書き込む書込手段として機能するものである。
ステップS31で、画像形成情報が格納されていることを判断すると、ステップS33において、読み出した画像形成条件から第1面がカラーとモノクロのいずれのモードでプリントされたのかを判断する。
一方、モノクロモードであることを判断すると(ステップS33で「NO」)、第2面への作像をモノクロモードで実行し(ステップS35)、ステップS23に移る。この意味で、制御部100は、ステップS33の処理を実行する場合に、第2面への画像形成条件を決める決定手段として機能し、作像ユニットや制御部100等は、ステップS34、S35等の処理を実行する場合に、決定された画像形成条件に基づいて第2面への画像形成を行う画像形成手段としてするものである。
本発明は、画像形成装置に限られず、第2面への画像形成の際に、用紙に装着されているICタグから、第1面の画像の天地を示す情報(ICタグの位置に対し画像の天がどの方向を向いているかを示す情報)または第1面への画像形成の際におけるプリントモード、解像度等の画像形成情報を読み出して、第2面に対する画像形成条件を決めるといった方法であるとしてもよい。さらに、その方法をコンピュータが実行するプログラムであるとしてもよい。また、本発明に係るプログラムは、例えば磁気テープ、フレキシブルディスク等の磁気ディスク、DVD−ROM、DVD−RAM、CD−ROM、CD−R、MO、PDなどの光記録媒体、フラッシュメモリ系記録媒体等、コンピュータ読み取り可能な各種記録媒体に記録することが可能であり、当該記録媒体の形態で生産、譲渡等がなされる場合もあるし、プログラムの形態でインターネットを含む有線、無線の各種ネットワーク、放送、電気通信回線、衛星通信等を介して伝送、供給される場合もある。
以上、本発明を実施の形態に基づいて説明してきたが、本発明は、上述の実施の形態に限定されないのは勿論であり、以下のような変形例が考えられる。
(1)上記実施の形態では、ICタグリーダー61、62を用紙搬送方向に同位置になるように配置したが、用紙上のICタグ8をいずれか一方のICタグリーダーだけで検出できれば良く、例えば用紙搬送方向にずれた位置に配する構成としても良い。また、ICタグリーダー61、62がICタグ8の検出とICタグ8への情報の読み出しの2つの機能を有するとしたが、当該検出と読み出しを別々に行うとしても良い。このことは、ICタグライター71、72についても同様である。
例えば、給紙カセット31または排出トレイ38の内部やその付近に配する構成としても良い。また、給紙カセット31に収容されている用紙の4つの角に対応する位置それぞれにICタグライターを1つずつ配し(合計4個)、各ICタグライターの通信の可否により用紙上のICタグの位置を検出すると共に通信できたICタグライターを用いてパターン情報を当該ICタグに書き込む構成も考えられる。この構成とする場合、検出や書き込みタイミングとしては、例えば給紙前または給紙時とすることができる。同様に、排出トレイ38への排出後の用紙についてICタグの検出等を行うとしても良い。
(4)上記実施の形態では、プリンタが用紙を横と縦の両方の姿勢で搬送可能な構成としたが、例えば、横または縦の一方の姿勢でしか搬送できない構成であれば、用紙姿勢が固定されるため、ICタグの用紙上の位置(装置手前/奥側と先端/後端側)だけからパターン番号を決めるとしても良い。
上記のように、画像形成面/用紙方向と、パターン番号(ICタグの装着位置)とは、実質同義なので、例えば用紙上において、搬送方向に平行な軸であり搬送方向に直交する用紙幅方向長さを略2等分する点を含む縦軸(左右対称軸)と、搬送方向に直交する軸であり用紙搬送方向長さを略2等分する点を含む横軸(上下対称軸)とにより4分割したときの、ICタグ8が位置する領域(位置情報)を、用紙姿勢の情報と合わせて書き込むとしても良い。
この場合でも、ICタグ8の座標位置がどの値をとればどのパターンに相当するのかを定義しておけば、第2面への画像形成の際にパターン情報を読み取る場合に、その用紙が正しくセットされているかを否か、誤ってセットされている場合に画像回転の要否を上記実施の形態と同様に判定することができる。要するに、第1面への画像形成の際の用紙上におけるICタグの装着位置に関する情報(画像形成面等の情報、位置情報など)が書き込み/読み出しできる構成であれば、その情報から画像形成面と用紙方向等を特定できることになる。
8 ICタグ
10Y〜10K 作像ユニット
31 給紙カセット
61、62 ICタグリーダー
71、72 ICタグライター
80 操作パネル
90 綴じ代
100 制御部
Claims (3)
- ICタグが装着されたシートに画像を形成する画像形成装置であって、
前記シートの第1面に形成される画像の画像形成条件に関する情報をICタグとの無線通信により前記ICタグに書き込む書込手段と、
当該画像形成装置から排出された第1面への画像形成後のシートが、当該第1面の裏側にあたる第2面への画像形成に供される際に、当該シートに装着されているICタグから前記情報を前記ICタグとの無線通信により読み出す読出手段と、
読み出された情報から第2面への画像形成条件を決める決定手段と、
決定された画像形成条件に基づいて第2面への画像形成を実行する画像形成手段と、
を備え、
前記画像形成条件に関する情報は、第1面への画像形成の際の、前記シート上におけるICタグの装着位置を示す位置情報であり、
前記シートは、画像形成面において、シートの搬送方向を上方向、反対方向を下方向、搬送方向に直交する幅方向の一方を右方向、他方を左方向、シートを上下方向に2等分、左右方向に2等分して4分割したときの各領域を左上、右上、左下、右下と規定したとき、ICタグが左上領域に位置する姿勢、右上領域に位置する姿勢、左下領域に位置する姿勢、右下領域に位置する姿勢のいずれかの姿勢で搬送され、
前記書込手段は、
前記幅方向に間隔をおいて配され、シートの姿勢が右上と右下の領域にICタグが位置する姿勢にあるときにのみICタグと通信可能な第1のライターと、左上と左下の領域にICタグが位置する姿勢にあるときにのみICタグと通信可能な第2のライターを有し、
第1と第2のライターのいずれか一方のライターによるICタグとの通信結果に基づいて、第1面への画像形成の際の、シート上におけるICタグの装着位置を検出し、その検出結果を示すパターン情報を前記位置情報としてICタグに書き込み、
前記読出手段は、
前記幅方向に間隔をおいて配され、シートの姿勢が右上と右下の領域にICタグが位置する姿勢にあるときにのみICタグと通信可能な第1のリーダーと、左上と左下の領域にICタグが位置する姿勢にあるときにのみICタグと通信可能な第2のリーダーを有し、
前記決定手段は、
第1と第2のリーダーのいずれか一方のリーダーによるICタグとの通信結果に基づいて、前記第2面への画像形成の際の、シート上におけるICタグの装着位置を検出し、
前記位置情報と、前記検出した前記第2面への画像形成の際の、シート上におけるICタグの装着位置とに応じて、第2面に形成すべき画像の天地を前記画像形成条件として決めることを特徴とする画像形成装置。 - 前記シートに綴じ代を設ける綴じ代形成手段を備え、
前記決定手段は、前記シート上の綴じ代の形成位置も参照して、第2面に形成すべき画像の天地を決めることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。 - 前記書込手段は、
ICタグと通信したライターが第1と第2のライターのいずれであるか、およびシート搬送中にそのシート先端の検出からICタグとの通信が可能になるまでの経過時間とから、シート上におけるICタグの装着位置がどの領域にあるかを検出し、
前記決定手段は、
ICタグと通信したリーダーが第1と第2のリーダーのいずれであるか、および第2面への画像形成に供されるシートの繰り出し開始からICタグとの通信が可能になるまでの経過時間とから、シート上におけるICタグの装着位置がどの領域にあるかを検出することを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成装置。
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