JP2006218773A - 画像形成装置およびその制御方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 印刷用紙に画像を印刷するときに、印刷用紙にRFIDタグが取り付けられているか否かを判別し、RFIDタグが取り付けられてる場合には、RFIDタグ付きであることを示す画像を印刷することにより、あるいはRFIDタグを無効にするためのRFIDタグ切断補助線などを印刷することにより、利用者が容易にRFIDタグ付きを判断できる。また、容易にRFIDタグを切断し無効化することできる。また、利用者の情報がRFIDタグに記録された場合には、RFIDタグに情報が書き込まれたことを示すマークを印刷用紙に付与することにより、利用者が容易にRFIDタグの情報の記録の有無を認識することが可能となる。
【選択図】 図5
Description
[本実施形態の特徴]
本実施形態の画像形成装置は、記録媒体上に画像形成する際に、
(1)記録媒体がRFIDタグ付記録媒体かRFIDタグが付いていない記録媒体であるかを判別し、
(2)RFIDタグ付記録媒体であると判別された場合には、RFIDタグ付記録媒体上にRFIDタグ付きであることを表わす画像を印刷する(RFIDタグ付きを示すデータをホストコンピュータからの記録データと重畳し、重畳したデータを用いて記録媒体上に画像とタグ付き表示画像と同時に印刷する)。そのため、本画像形成装置のユーザは、RFIDタグ付記録媒体を廃棄する場合に、RFIDタグを破壊しRFIDタグのメモリに含まれる情報を無効(読みとり不能)にしてから安心して記録媒体を廃棄することができる。また、本実施形態の画像形成装置では、記録媒体がRFIDタグを持たない通常の記録媒体の場合には、通常の印刷を行うことができる。
本実施形態で用いるRFIDタグ付記録媒体の一例であるRFIDタグ付き用紙P(以下、印刷用紙Pという場合もある)の構成の一例を図1に示す。
次に、本実施形態の画像形成装置であるインクジェットプリンタについて説明する。図2Aは、インクジェットプリンタ1000のブロック図である。
図2Bに、図2Aの画像形成装置1000の制御を司るMPU1010が実行するプログラムや、データの記憶部(ROM,RAM)への記憶構成例を示す。尚、図2Bでは、プログラムはROM1030に記憶されるとしたが、ディスクなどの外部記憶部に用意されて、RAM1020にロードされて実行されてもよい。
次に、図3のフローチャートを参照しながら、本実施形態のインクジェットプリンタ1000において印刷用紙P(RFIDタグ付記録媒体)に画像を印刷する際に、RFIDタグ付きであることを簡単に認識できる表示画像を画像と合わせて印刷する方法について説明する。図3の処理は、MPU1010がROM1030に記憶されている制御プログラムに基づいて、RAM1020を作業領域として使用し各部を制御しながら実行するものである。
インクジェットプリンタ1000によって記録すべき文字や画像のデータ(ビットマップデータ等、以下「記録データ」という)は、ホストコンピュータHC1500から送出され、入出力インタフェース1060を介して、RAM1020の受信バッファRBに蓄えられる。この際、MPU1010からは、正常にデータが転送されていることを確認するための信号や、プリンタ1000の動作状態を示す信号等がホストコンピュータ1500に返送される。
次に、プリンタ1000のMPU1010は、少なくとも所定数のラスタ分(以下「所定ラスタ分」という)の記録データが受信バッファRBに蓄積されると、給紙機構1090を給紙制御1140を介して制御して、給紙トレイ1190より印刷用紙Pを第一の所定位置まで給紙(搬送)する。
次に、MPU1010は入出力インタフェース1060を介して接続されるRFIDタグR/W1040を介して、印刷用紙PがRFIDタグの情報の読み込みを行う。MPU1010はRFIDタグのデータの読み込みが成功したか否かで、印刷用紙PがRFIDタグ用紙か否かを判定する。ステップS30において、RFIDタグのデータの読み込みが成功した場合はステップS40に進み、読み込んだデータを解析し、印刷用紙P上のRFIDタグの取付位置情報の読み込みを行う。また、ステップS30において、MPU1010はRFIDタグ情報の読み込みに失敗した場合および印刷用紙PのRFIDタグの取付位置情報の読み込みに失敗した場合には、印刷用紙PはRFIDタグ用紙ではないと判断して、何もせずに通常の印刷動作のみを行うためにステップS90の印刷処理へジャンプする。
次に、ステップS70において、MPU1010はRFIDタグ付きを表わす表示画像を印刷画像時情報として作成し、記録データ上に重畳させる。尚、RFIDタグ付きを表わす表示画像は、文字であっても図形であってもよい。また、重畳させる位置は印刷用紙Pの周辺であっても内側であってもよい。例えば、印刷データが文書の場合などは、薄いカラー文字や図形を印刷用紙P全体に重畳させてもよい。印刷物の廃棄時に、RFIDタグ付きであることをユーザに明瞭に認識させる視覚的に強調できる表示画像であればよく、RFIDタグの有る位置やその位置を認識可能な、例えばRFIDタグの有る位置と同じ行や列に重畳させるのが望ましい。また、RFIDタグ付きを表わすのみでなく、そのRFIDタグへの記憶状況や破棄方法を報知する内容を含んでもよい。
かかるRFIDタグ表示画像は、
副走査方向に24ライン(≒10×600/254)から47ライン(≒20×600/245)の25ラインの、主走査方向に448画素(≒190×600/254)から496画素(≒210×600/254)の50画素の範囲に、IDのフォントが展開された画像である。この例は、切り取り補助線を含む他の例にも一般化される方法である。
次に、ステップS90において、MPU1010は、合成した記録データを各インクごとに吐出データに変換し、プリント吐出データを所定のタイミングでヘッド駆動に送出すると共に、モーター制御、給紙制御を介してCRモータ1080および不図示のLFモータを作動させ、印刷用紙Pに対する画像記録を実行させることにより印刷を実行する。
本実施形態のインクジェットプリンタ1000では、(1)画像形成に用いる記録媒体がRFIDタグ付記録媒体か否かを判別し、(2)RFIDタグ付記録媒体と判別された場合には、RFIDタグ付記録媒体上にRFIDタグ付きを表わす表示画像を画像とともに印刷することができる。そのため、本画像形成装置のユーザは、RFIDタグ付記録媒体が不要になり廃棄する場合には、その記録媒体に無効化すべきRFIDタグ存在することがわかるため、破壊しなければならないことが容易に認識されるので、RFIDタグを切断などの処理をしRFIDタグのメモリに含まれる情報を無効(読みとり不能)にしてから安心して記録媒体を廃棄することができる。
[本実施形態の特徴]
本実施形態の画像形成装置は、記録媒体上に画像形成する際に、
(1)記録媒体がRFIDタグ付記録媒体かRFIDタグが付いていない記録媒体であるかを判別し、
(2)RFIDタグ付記録媒体であると判別された場合には、RFIDタグ付記録媒体上にRFIDタグの切断位置を示す切断補助線を画像とともに印刷する(RFIDタグの切断補助線を示すデータをホストコンピュータからの記録データと重畳し、重畳したデータを用いて記録媒体上に画像と切断補助線と同時に印刷する)。そのため、本画像形成装置のユーザは、RFIDタグ付記録媒体を廃棄する場合に、記録媒体上に印刷された切断補助線に沿ってRFIDタグを切断しRFIDタグのメモリに含まれる情報を無効(読みとり不能)にしてから安心して記録媒体を廃棄することができる。また、本実施形態の画像形成装置では、記録媒体がRFIDタグを持たない通常の記録媒体の場合には、通常の印刷を行うことができる。
次に、図5のフローチャートを参照しながら、本実施形態のインクジェットプリンタ1000において印刷用紙P(RFIDタグ付記録媒体)に画像を印刷する際に、不要となったRFIDタグを簡単に切断できる切断補助線を画像と合わせて印刷する方法について説明する。図5の処理は、MPU1010がROM1030に記憶されている制御プログラムに基づいて、RAM1020を作業領域として使用し各部を制御しながら実行するものである。
図5のステップS10からステップS30までの処理は、図3に示す実施形態1のステップS10からステップS30までの処理と同様であるためその説明は重複するので省略する。
次に、ステップS40,S50のRFIDタグ位置検出処理について図6を用いて説明する。図6の4010はRFIDタグを載せた印刷用紙Pの一例を示す外観図である。印刷用紙Pは右下にRFIDタグ4020を紙内部に搭載している。なお、この4020は用紙内部に挟み込まれる形で搭載されているために、外観上RFIDタグ4020が露呈することはない。4030はRFIDタグ4020のアンテナ部であり、4040はRFIDタグのICチップ部である。このICチップ部4040内部のメモリにRFIDタグの取付位置情報を記録している。4050はRFIDタグの取付位置情報の記録内容を示しておりMPU1010によって読み込まれたRFIDタグ情報の中に含まれている。
Pwx:用紙Pの横の長さ(mm)
Pwy:用紙Pの縦の長さ(mm)
Ipx:用紙P上のRFIDタグの横位置を示す座標位置(mm)
Ipy:用紙P上のRFIDタグの縦位置を示す座標位置(mm)
Iwx:RFIDタグのアンテナ部の横の長さ(mm)
Iwy:RFIDタグのアンテナ部の縦の長さ(mm)
MPU1010は上記情報を元にRFIDタグアンテナ部の対角の頂点である点Aおよび点Bの位置を以下の式より求める。点A、Bの座標は用紙の左上頂点(点O)を基準に求める。
点B(Xb、Yb) = (Ipx + Iwx 、Ipy)
図5における位置情報を元に計算すると
(Xa、Ya) = (190、277+16) = (190、293)
(Xb、Yb) = (190+16、277) = (206、277)
となる。
次に、ステップS71において、MPU1010は点Aと点Bを上を通過する直線をRFIDタグ切断補助線として、図6の(a)に示す補助線ABを上記座標A(Xa、Ya)及びB(Xb、Yb)を元に決定する。MPU1010は決定した補助線ABを印刷画像時情報として作成し、記録データ上に重畳させる。
次に、MPU1010は、ステップS90において、合成した記録データの印刷を行う。ステップS90の詳細は実施形態1と同等のため説明を省略する。
本実施形態のインクジェットプリンタ1000では、(1)画像形成に用いる記録媒体がRFIDタグ付記録媒体か否かを判別し、(2)RFIDタグ付記録媒体と判別された場合には、RFIDタグ付記録媒体上にRFIDタグの切断位置を示す切断補助線を画像とともに印刷することができる。そのため、本画像形成装置のユーザは、RFIDタグ付記録媒体が不要になり廃棄する場合には、その記録媒体に無効化すべきRFIDタグ存在することがわかるため、破壊しなければならないことが容易に認識される。また、特に簡易な無効化の方法として予め記録媒体上に印刷された切断補助線に沿ってRFIDタグを切断しRFIDタグのメモリに含まれる情報を無効(読みとり不能)にしてから安心して記録媒体を廃棄することができる。
[本実施形態の特徴]
本実施形態のインクジェットプリンタは、実施形態1又は2のインクジェットプリンタと同様に、記録媒体にRFIDタグが付いている場合に、RFIDタグ付きを表わす画像やRFIDタグの切断補助線をホストコンピュータからの画像に重畳させて印刷することにより、記録媒体上にRFIDタグを無効化するための画像を印刷することができるが、更に、重畳画像の印刷位置や記録媒体のRFIDの取付け位置に応じて、ホストコンピュータから受信した画像の印刷位置およびサイズを決定することができる点が特徴である。
次に、図4のフローチャートを参照しながら、本実施形態のインクジェットプリンタ1000を用いて印刷用紙P(RFIDタグ付記録媒体)に画像を印刷する際に、不要となったRFIDタグを簡単に切断できる切断補助線を画像と合わせて印刷する方法について説明する。
図4のステップS10からステップS71までの処理は、実施形態2の処理と同様であるためその説明は重複するので省略する。
次に、MPU1010は、ステップS80の印刷画像合成処理において、実施形態2と異なる画像合成を行なう。
次に、MPU1010は、ステップS90において、合成した記録データの印刷を行う。ステップS90の詳細は実施形態1と同等のため説明を省略する。
以上説明したように、本実施形態のインクジェットプリンタは、記録データの画像領域を、RFIDタグ付きを表わす画像やRFIDタグと重なり合わない位置に配置することによって、RFIDタグ付きを表わす画像やRFIDタグ切断補助線ABと記録データの印刷画像とが重なり合うこと無しに、RFIDタグ付きを表わす画像やRFID切断補助線ABを印刷することが可能となる。
[本実施形態の特徴]
本実施形態のインクジェットプリンタは、実施形態1や2のインクジェットプリンタと同様に、記録媒体にRFIDタグが付いている場合に、RFIDタグ付きを表わす画像やRFIDタグの切断補助線をホストコンピュータからの画像に重畳させて印刷することにより、記録媒体上にRFIDタグ付きを表わす画像やRFIDタグを無効化するための切断補助線を印刷することができるが、その際に、印刷用紙PのRFIDタグに破棄が必要な情報が記録されている場合にのみ重畳画像の印刷を行うことを特徴とする。
次に、図9のフローチャートを参照しながら、本実施形態のインクジェットプリンタ1000を用いて印刷用紙P(RFIDタグ付記録媒体)に画像を印刷する際に、不要となったRFIDタグを簡単に切断できる切断補助線を画像と合わせて印刷する方法について説明する。図9の処理は、図2のMPU1010がROM1030に記憶されている制御プログラムに基づいて、RAM1020を作業領域として使用し各部を制御しながら実行するものである。
図9のステップS10からステップS50までの処理は、図4に示す実施形態2のステップS10からステップS50までの処理と同様であるためその説明は重複するので省略する。
次に、ステップS60において、MPU1010はRFIDの記録情報の解析を行い、破棄が必要な情報、たとえば、プライバシーに係る情報や機密情報である、(1)印刷用紙Pの品番を特定する情報(JANコード等)、(2)印刷用紙P上に記録される印刷情報に関連する情報(印刷画像ファイル名等)、(3)個人に関する情報(画像作成者、印刷者、等)、などの情報が書き込まれているか否かの判定を行う(図13参照)。
ステップS60において、破棄が必要な情報が書き込まれてあると判定した場合は、ステップS71へ進み、ステップS71,S80の処理を行ってからステップS90へ進む。ここで、ステップS71〜90の処理は、図4で説明したステップS71〜90の処理と同等であり、重複するのでその説明を省略する。
以上説明したように、本実施形態のインクジェットプリンタでは、印刷用紙PのRFIDタグが所定の情報すなわち有意情報を記録している場合おいてのみ、RFIDタグ付きを表わす画像やRFIDタグ切断補助線をホストからの記録データに重畳させて印刷画像データを作成し印刷を行うことにより、印刷物にRFIDタグ無効化の必要やその切り取り位置を示すことが可能となる。また、印刷用紙PのRFIDタグが所定の情報を記録していない場合は、通常の用紙として印刷を行うことが可能となる。
[本実施形態の特徴]
本実施形態のインクジェットプリンタは、実施形態2のインクジェットプリンタと同様に、記録媒体にRFIDタグが付いている場合にRFIDタグの切断補助線をホストコンピュータからの画像に重畳させて印刷することにより、記録媒体上にRFIDタグを無効化するための切断補助線を印刷することができるが、その際に、ホストコンピュータから送出された、記録すべき文字や画像のデータの印刷範囲とRFIDタグ切断補助線の印刷範囲とが重なるかどうかを判定して、重ならない場合においてのみRFIDタグ切断補助線を印刷することを特徴とする。
次に、図10のフローチャートを参照しながら、本実施形態のインクジェットプリンタ1000を用いて印刷用紙P(RFIDタグ付記録媒体)に画像を印刷する際に、不要となったRFIDタグを簡単に切断できる切断補助線を画像と合わせて印刷する方法について説明する。図10の処理は、図2のMPU1010がROM1030に記憶されている制御プログラムに基づいて、RAM1020を作業領域として使用し各部を制御しながら実行するものである。
図10のステップS10からステップS71までの処理は、図4に示す実施形態2のステップS10からステップS71までの処理と同様であるためその説明は重複するので省略する。
次に、ステップS72において、MPU1010はホストコンピュータHC1500から送出された、記録すべき文字や画像のデータの印刷範囲とRFIDタグ切断補助線が重なるかどうかを判定する。この重なり判定の詳細を印刷用紙Pの図(図11)とフローチャート(図12)とを用いて説明する。
図11は、印刷用紙P上に印刷される印刷データの印刷範囲とRFIDタグ切断補助線の例を示した図である。8000は印刷用紙Pであり、8010は印刷用紙P上に印刷される印刷データの範囲を示す。すなわち印刷データの範囲は点PRQSで結ばれた長方形である。8020はRFIDタグ切断補助線であり、点ABを結んだ直線である。各々の点A、B、P、Q、R、S、はそれぞれ点Oを基準にしたX、Y方向のそれぞれの座標(Xa、Ya)、(Xb、Yb)、(Xp、Yp)、(Xq、Yq)、(Xq、Yp)、(Xp、Yq)として表すことができる。これら、上記、点PRQSで結ばれた印刷データの範囲:8010と点ABを結んだRFIDタグ切断補助線8020が重なりあうか否かを判定する一連の流れを、図12を用いて説明する。
[ステップS9010:図12]
MPU1010は、ステップS9010において、点A、点Bの両方が長方形PRQSの内部に入っているか否かを判定する。点A、点Bの両方が長方形PRQSの内部に入っていると判定された場合には、直線ABは長方形PRQSと重なり合うと判定され、S9200へジャンプする。また、ステップS9010において、点A、点Bの何れか一方でも長方形PRQSの内部にいないと判定された場合にはステップS9020へ遷移する。
次に、ステップS9020において、直線ABを表す式y=αx+βを求めてから、ステップS9030に進み、MPU1010は、線AB:y=αx+βと線PS:x=Xpが交差しているか否かを判定する。具体的には、y=αx+βにx=Xpを代入することにより、y座標y=α・Xp+βが求まり、線AB、線PSの交点(Xp、α・Xp+β)が求められる。次に、ステップS9040において、この値が点P、点Sの間に位置するか否かを判定することによって、線ABと線PSが交差しているか否かを判定する。ステップS9040において、線ABと線PSが交差していると判定された場合は、直線ABは長方形PRQSと重なり合うと判定され、ステップS9200へジャンプする。また、ステップS9040において、線ABと線PSが交差していないと判定された場合にはS9050へ遷移する。
次に、ステップS9050〜ステップS9060において、ステップS9030〜ステップS9040における線ABと線PSが交差しているか否かの判定を行ったのと同様に、線ABと線RQが交差しているか否かの判定を行い、次に、ステップS9070〜ステップS9080において、ステップS9030〜ステップS9040における線ABと線PSが交差しているか否かの判定を行ったのと同様に、線ABと線PRが交差しているか否かの判定を行い、次に、ステップS9090〜ステップS9100において、ステップS9030〜ステップS9040における線ABと線PSが交差しているか否かの判定を行ったのと同様に線ABと線SQが交差しているか否かの判定を行う。これらのうち何れかひとつでも交差していると判定された場合は、直線ABは長方形PRQSと重なり合うと判定され、ステップS9200へジャンプする。一方、これらのうちのすべてにおいて交差していないと判定された場合は、直線ABは長方形PRQSと重なり合わないと判定されステップS9300へ遷移する。
次に、MPU1010は、図10のステップS74において、上記判定の結果重なると判定した場合は、ステップS80の印刷画像合成処理をスキップして、ステップS90の印刷処理へジャンプする。一方、ステップS74において、MPU1010は上記判定の結果重ならないと判定した場合は、ステップS80へ遷移して補助線ABをRFIDタグ切断補助線として記録データ上に画像合成する。次に、MPU1010は、ステップS90において、合成した記録データの印刷を行う。ステップS90の詳細は実施形態1又は2と同等のため説明を省略する。
以上説明したように、本実施形態のインクジェットプリンタでは、ホストコンピュータHC1500から送出された、記録すべき文字や画像の記録データの印刷範囲とRFIDタグ切断補助線が重なるかどうかを判定して、重ならない場合においてのみRFIDタグ切断補助線を印刷することが可能となる。
[本実施形態の特徴]
本実施形態のインクジェットプリンタは、実施形態1又は2のインクジェットプリンタと同様に、記録媒体にRFIDタグが付いている場合に、RFIDタグ付きを表わす画像やRFIDタグの切断補助線をホストコンピュータからの画像に重畳させて印刷することにより、記録媒体上のRFIDタグを無効化するための画像を印刷することができるが、その際に、RFIDに所定のユーザ情報の書込みを行うことが可能である場合において、ユーザデータの書込みが行われた場合においてのみ、RFIDタグ付きを表わす画像やRFIDタグ切断補助線の印刷を行うことを特徴とする。
図13は、図2Aの2010に示す印刷用紙P上のRFIDタグ2020のIC部2040内部にある書き換え可能な不揮発性メモリ部のデータの構成を示したテーブルである。データテーブルは印刷用紙Pにあらかじめ記録されている用紙の属性情報部D0010と、ユーザが印刷時に記録することができるユーザ情報部D0020とに分かれている。
次に、図14のフローチャートを参照しながら、本実施形態のインクジェットプリンタ1000を用いて印刷用紙P(RFIDタグ付記録媒体)に画像を印刷する際に、RFIDタグ付きを表わす画像や不要となったRFIDタグを簡単に切断できる切断補助線を画像と合わせて印刷する方法について説明する。図14の処理は、図2AのMPU1010がROM1030に記憶されている制御プログラムに基づいて、RAM1020を作業領域として使用し各部を制御しながら実行するものである。
インクジェットプリンタ1000によって記録すべき記録データは、ホストコンピュータHC1500から送出され、入出力インタフェース1060を介して、RAM1020の受信バッファRBに蓄えられる。
次に、ホストコンピュータHC1500上のプリンタドライバ1510によって集められたユーザ情報は、ホストコンピュータHC1500から送出され、入出力インタフェース1060を介して、RAM1020の受信バッファRBに蓄えられる。この際、MPU1010からは、正常にデータが転送されていることを確認するための信号や、プリンタ1000の動作状態を示す信号等がホストコンピュータ1500に返送される。
次のステップであるステップS20〜30は、実施形態1又は2で説明した処理と同等であるため重複するのでここでの説明を省略する。
次に、ステップS33においてMPU1010はRAM1020の受信バッファRBに蓄えられている情報を取得し、ユーザ情報が正しく含まれているか否かの判定を行う。ステップS33において、ユーザ情報が正しく含まれている場合は、ユーザデータありと判定されて、ステップS35へ遷移する。一方、ステップS33において、ユーザ情報が正しく含まれていない場合は、ユーザデータ無しと判定されて、ステップS90へジャンプし、RFID無効化切り取り補助線を印刷画像に合成すること無しに記録データを印刷する。
次に、ステップS35において、MPU1010は入出力インタフェース1060を介して接続されるRFIDタグW/Rを介して、印刷用紙PのRFIDタグへユーザ情報をユーザ情報フィールドD0020に書込みを行い、ユーザ情報フィールドD0020への書込みが完了したら、ステップS40へ遷移する。なお、ステップS40〜90までの処理は実施形態2で説明した処理と同様であるため重複するのでその説明省略する。尚、実施形態1の修正も同様である。
以上説明したように、本実施形態のインクジェットプリンタでは、ホストコンピュータHC1500から送出された、記録すべき文字や画像のデータとともに、RFIDへ書き込むユーザ情報をも取得し、このユーザ情報がRFIDへ書き込まれた場合にのみ、RFIDタグ付きを表わす画像やRFIDタグ切断補助線を印刷することが可能となる。これにより、本画像形成装置のユーザは、RFIDタグ付記録媒体が不要になり廃棄する場合には、RFIDタグ内に有意情報の一つであるところのユーザ情報が記録されている場合にのみ、RFIDタグの破棄を認識し、必要に応じてハサミ等の切断用具を用いてRFIDタグ切断補助線に沿って印刷用紙Pを切断することにより、RFIDタグを無効化し、安心して印刷用紙Pを廃棄することが可能となる。
[本実施形態の特徴]
本実施形態のインクジェットプリンタは、実施形態1や2のインクジェットプリンタと同様に、記録媒体にRFIDタグが付いている場合に、RFIDタグ付きを表わす画像やRFIDタグの切断補助線をホストコンピュータからの画像に重畳させて印刷することにより、記録媒体上にRFIDタグを無効化するための画像を印刷することができるが、その際に、RFIDに所定のユーザ情報の書込みを行うことが可能である場合において、ユーザデータの書込みが行われた場合にはユーザデータ書込み済みマークを印刷し、ユーザデータの書込みが行われなかった場合にはユーザデータ未書込みマークを印刷することを特徴とする。以下、本実施形態のインクジェットプリンタについて説明するが、本実施形態のインクジェットプリンタは実施形態1のインクジェットプリンタと類似するので、共通する図およびその内容についての説明は省略し、以下異なる点についてのみ説明する。
本実施形態においてもRFIDタグ内部の不揮発性メモリ部のデータの構成を示したテーブルとして図12のデータテーブルを用いる。データテーブルの各フィールドの説明は実施形態6で説明した通りである。これらのユーザ情報は、ホストコンピュータ1500上のプリンタドライバ1510がプリントするファイルの撮影属性情報(たとえばExif情報)やプリンタドライバの印刷設定パラメーター、などから情報を収集し、各フィールドに格納すべき値を決定する。
次に、図15のフローチャートを参照しながら、本実施形態のインクジェットプリンタ1000を用いて印刷用紙P(RFIDタグ付記録媒体)に画像を印刷する際に、不要となったRFIDタグを簡単に切断できる切断補助線を画像と合わせて印刷する方法について説明する。図15の処理は、図2のMPU1010がROM1030に記憶されている制御プログラムに基づいて、RAM1020を作業領域として使用し各部を制御しながら実行するものである。
図15のステップS10〜ステップS30までの処理は第5の実施形態と同様であるため説明を省略する。
次に、ステップS33において、ユーザデータありと判定された場合はステップS35へ遷移する。また、ステップS33において、ユーザデータ無しと判定された場合はステップS77へジャンプする。
次に、ステップS35において、MPU1010は入出力インタフェース1060を介して接続されるRFIDタグW/Rを介して、印刷用紙PのRFIDタグへユーザ情報をユーザ情報フィールドD0020に書込みを行う。ユーザ情報フィールドD0020への書込みが完了したら、次に、ステップS75へ遷移する。
次に、ステップS75において、MPU1010はあらかじめROM1030に格納されている、図16のM10に示すような書き込み済みマークのビットマップデータを読み込み、印刷画像情報として作成してからステップS80に進む。一方ステップS77では、MPU1010はあらかじめROM1030に格納されている、図16のM20に示すような未書込みマークのビットマップデータを読み込み、印刷画像情報として作成してからステップS80に進む。
次に、ステップS80において、MPU1010はステップS75もしくはステップS77において生成された画像情報を記録データ上に重畳させる。次に、重畳したデータをステップS90において印刷される。ステップS90の詳細は実施形態1又は2と同等のため説明を省略する。
以上説明したように、本実施形態のインクジェットプリンタでは、ホストコンピュータHC1500から送出された、記録すべき文字や画像のデータとともに、RFIDへ書き込むのユーザ情報をも取得し、このユーザ情報がRFIDへ書き込まれた場合にはRFIDタグ情報書込み済みマークを印刷し、ユーザ情報がRFIDへ書き込まれない場合には有意情報が記憶されていないことを示すRFIDタグ情報未書込みマークを印刷する。これにより、本画像形成装置のユーザは、RFIDタグ付記録媒体に組み込まれたRFID内部に所定の情報が書き込まれているかを容易に判断することが可能となる。
[本実施形態の特徴]
本実施形態は、上記実施形態1乃至7の最後に記載した、RDIDタグ表示画像を記録データの印刷面の裏面に印刷する場合の手順を示すものであり、上記実施形態への変更部分を説明する。
図17に、RDIDタグ表示画像を裏面への印刷も可能な場合の変更部分のフローチャートを示す。尚、図17の"S7nから"、"S30から"は、それぞれの実施形態のS70,S71,S75,S77からの進行、S30からの進行を示している。
本発明の目的は、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記録媒体(または記憶媒体)を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記録媒体に格納されたプログラムコードを読み出し実行することによっても、達成されることは言うまでもない。この場合、記録媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記録した記録媒体は本発明を構成することになる。
Claims (20)
- 入力した記録信号に応じて記録材に画像を形成する画像形成装置であって、
記録のために供給された記録材に無線タグが配置されているかどうかを検出する無線タグ検出手段と、
無線タグが配置されていることを検出したとき、前記記録材に前記無線タグ在りの付加情報の記録を発生させる記録制御手段とを備えることを特徴とする画像形成装置。 - 前記無線タグに処分が必要な有意情報が有るか否かを判定する判定手段を更に備え、
前記記録制御手段は、該判定手段が無線タグに有意情報が有ると判定した場合に、前記記録材に前記無線タグ在りの付加情報の記録を発生させることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。 - 前記無線タグは情報を記憶する記憶手段を有し、
前記判定手段は、前記無線タグ検出手段が前記無線タグの記憶手段から読み出したデータから有意情報が有るか否かを判定することを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。 - 前記無線タグは情報を記憶する記憶手段を有し、
前記判定手段は、前記記憶手段への情報の記憶動作により有意情報が有ると判定することを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。 - 前記無線タグ在りの付加情報は、有意情報が有るか否かの情報を含むことを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
- 前記無線タグは情報を記憶する記憶手段を有し、
前記無線タグ検出手段は、前記無線タグの記憶手段に記憶されているデータから、その無線タグの取付位置情報を読み出し、
前記記録制御手段は、前記取付位置情報に基づいて前記無線タグの取り付け位置の標識となる付加情報の記録を発生させることを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。 - 前記無線タグ在りの付加情報は、前記無線タグを破壊できる場所を示すことを特徴とする請求項6に記載の画像形成装置。
- 前記無線タグ在りの付加情報は、前記無線タグの少なくともアンテナを切断するための切断補助線を含むことを特徴とする請求項7に記載の画像形成装置。
- 前記記録制御手段は、前記記録材への記録情報と前記付加情報とが重なる場合に、前記付加情報を記録情報の背景として、或いは記録情報を消さない色及び/又は濃度で発生させることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1つに記載の画像形成装置。
- 前記記録制御手段は、前記記録材への記録情報と前記付加情報とが重ならないように制御する手段を有することを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1つに記載の画像形成装置。
- 前記記録制御手段は、前記記録材への記録情報と前記付加情報とが異なる面に記録されるように制御する手段を有することを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1つに記載の画像形成装置。
- 前記記録制御手段の制御に基づいて、前記付加情報付きの記録情報を記録する記録手段を有することを特徴とする請求項1乃至11のいずれか1つに記載の画像形成装置。
- 入力した記録信号に応じて記録材に画像を形成する画像形成装置の制御方法であって、
記録のために供給された記録材に無線タグが配置されているかどうかを検出する無線タグ検出工程と、
無線タグが配置されていることを検出したとき、前記記録材に前記無線タグ在りの付加情報の記録を発生させる記録制御工程とを備えることを特徴とする画像形成装置の制御方法。 - 前記無線タグに処分が必要な有意情報が有るか否かを判定する判定工程を更に備え、
前記記録制御工程では、該判定工程で無線タグに有意情報が有ると判定した場合に、前記記録材に前記無線タグ在りの付加情報の記録を発生させることを特徴とする請求項13に記載の画像形成装置の制御方法。 - 前記無線タグは情報を記憶する記憶手段を有し、
前記判定工程では、前記無線タグ検出手段が前記無線タグの記憶手段から読み出したデータから有意情報が有るか否かを判定することを特徴とする請求項14に記載の画像形成装置の制御方法。 - 前記無線タグは情報を記憶する記憶手段を有し、
前記判定工程では、前記記憶手段への情報の記憶動作により有意情報が有ると判定することを特徴とする請求項14に記載の画像形成装置の制御方法。 - 前記無線タグは情報を記憶する記憶手段を有し、
前記無線タグ検出工程では、前記無線タグの記憶手段に記憶されているデータから、その無線タグの取付位置情報を読み出し、
前記記録制御工程は、前記取付位置情報に基づいて前記無線タグの取り付け位置の標識となる付加情報の記録を発生させることを特徴とする請求項13に記載の画像形成装置の制御方法。 - 前記無線タグ在りの付加情報は、前記無線タグを破壊できる場所を示す、前記無線タグの少なくともアンテナを切断するための切断補助線を含むことを特徴とする請求項17に記載の画像形成装置の制御方法。
- 請求項13乃至18のいずれか1つに記載の画像形成装置の制御方法を実現するコンピュータ実行可能な制御プログラム。
- 請求項19に記載の制御プログラムをコンピュータ読み出し可能に記憶する記憶媒体。
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