JP2004058603A - プリンタ装置及びプリンタ制御方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】LCDを装着することなく、また、キーの個数を大幅に減らすことにより、廉価であり、かつ操作性のよいフォトプリンタを提供する。
【解決手段】サムネイルSWによりユーザに指示されたサムネイル印刷で、メモリーカードより複数の画像を取得し縮小印刷され(S−8)、さらに、それぞれの画像データを示すチェックボックスがサムネイル印刷と同じ行列の個数で印刷される。ユーザはチェックボックス印刷した用紙上の印刷したい画像のチェックボックスに印を付け、この用紙を給紙ストックに入れ、サムネイルSWをオンする。紙は給紙され、ユーザにより印がつけられた用紙上のチェックボックスがスキャンされ(S−10)、個々の画像に対して指示されたパラメータで一括して印刷する(S−11)。
【選択図】図5
【解決手段】サムネイルSWによりユーザに指示されたサムネイル印刷で、メモリーカードより複数の画像を取得し縮小印刷され(S−8)、さらに、それぞれの画像データを示すチェックボックスがサムネイル印刷と同じ行列の個数で印刷される。ユーザはチェックボックス印刷した用紙上の印刷したい画像のチェックボックスに印を付け、この用紙を給紙ストックに入れ、サムネイルSWをオンする。紙は給紙され、ユーザにより印がつけられた用紙上のチェックボックスがスキャンされ(S−10)、個々の画像に対して指示されたパラメータで一括して印刷する(S−11)。
【選択図】図5
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はプリンタ装置及びプリンタ制御方法に関し、たとえば、デジタルカメラなどで撮影されたデジタル画像データをインクジェット記録装置等により印刷するフォトプリンタシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、メモリカード等のインターフェースを有しており、パーソナルコンピュータ等のホスト装置による制御を受けずに、そのインターフェースを介して入力される画像データを出力できるフォトダイレクトプリンタと呼ばれる印刷装置にある。フォトダイレクトプリンタは通常液晶表示パネル(LCD)と複数のキーを装備しており、LCDに表示された画像の中から印刷させる画像を利用者がキーによって選択することで印刷指示を行なっていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
このように、上記従来例では、LCDや、画像の選択、表示指示、印刷指示等をするため多数のキーをプリンタに装備することによりコストアップしてしまい、廉価なフォトダイレクトプリンタを市場に提供することができない、という問題点があった。これは、部品点数が増えて構成が複雑化するために故障要因がふえることにもつながっていた。
【0004】
また、画像をLCD上に縮小表示させて利用者に選択させるために、複数の画像を印刷する場合には印刷の都度あらためて選択させねばならず、操作性に問題があった。
【0005】
本発明は上記従来例に鑑みてなされたもので、ホスト装置の制御無しで入力された画像データを自律的に出力可能でありながらLCDの装着が不要でキーの個数を大幅に減らすことができるプリンタ装置及びプリンタ制御方法を提供することを目的とする。
【0006】
また、画像選択の際の操作性を向上させたプリンタ装置及びプリンタ制御方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明は次のような構成を有する。
【0008】
画像を読み込む画像読み込み手段と、
画像を印刷する印刷手段と、
印刷対象とする画像を指定したマークを前記画像読み込み手段により読み、入力画像のうち前記マークにおいて指定された画像を前記印刷手段により印刷させる印刷制御手段とを備える。
【0009】
更に好ましくは、前記入力画像を縮小配置したサムネイル画像を前記印刷手段により印刷させるサムネイル出力手段と、前記印刷制御手段による前記マークの読み込みの開始を指示する指示手段を更に備え、前記マークは、前記サムネイル画像に対応付けて印刷対象とする画像を指定するマークである。
【0010】
更に好ましくは、前記サムネイル出力手段はさらに、印刷したサムネイル画像に対応するチェックボックスを前記印刷手段により印刷させ、前記マークは、前記チェックボックスとともに読み込まれる。
【0011】
更に好ましくは、前記印刷手段はキャリッジに搭載された印刷ヘッドを走査するシリアル方式であり、前記画像読み込み手段は、前記キャリッジに搭載されて画像を走査することで画像を読み込む。
【0012】
更に好ましくは、データ蓄積媒体に記録されたデータを読み込むためのインターフェース手段を更に備え、前記入力画像は、前記インターフェース手段を介してデータ蓄積媒体から入力される。
【0013】
更に好ましくは、前記印刷制御手段はさらに、前記マークを画像認識してその認識結果に応じた印刷モードで前記マークに対応する画像を印刷させる。
【0014】
【発明の実施の形態】
図1は本発明に係るフォトダイレクトプリンタの構成を示すブロック図である。図1において、プリンタ100にはプログラム可能なマイクロプロセッサなどの中央処理ユニット(CPU)1が内蔵されている。ROM2は、フォントデータやプリンタシステムを制御するためのCPU1によって実行されるプログラム命令シーケンス、各種制御テーブルなどを格納する。RAM20はプリントバッファやCPU1によるプログラム実行のための作業領域等が確保される。プリントバッファには、記録ヘッド12によるプリント出力のため、着脱可能なMemory Card22より取得したデータ、または、インタフェイス19から送られてきた各種記録データ等を格納する。
【0015】
制御ロジックであるところのゲートアレイ8は記録ヘッド12内のノズル用の制御信号を出力するため、記録ヘッドドライバー11を制御すると共に、インタフェイス19、CPU1、およびRAM20の間のデータ転送も制御し、さらに、モータドライバ13、15、17の制御ロジックを備えている。
【0016】
プリンタ10にはCPUバス7につながっているCPU1、および、プリンタとホストコンピュータとを仲介するインタフェイス19が内蔵されている。インタフェイス19は双方向送受信可能な信号経路を備え、ホストコンピュータから記録データとコマンドを送受信する。
【0017】
ラインフィードモータドライバ13によって制御されるラインフィードモータ14は記録用紙の送りと給排紙を制御する。キャリッジモータドライバ15によって制御されるキャリッジモータ16は記録ヘッド12の走査行上の記録位置への移動を制御する。ASF(オートシートフィーダ)モータドライバ17によって制御されるASFモータ18は記録用紙のピックアップを制御する。
【0018】
ブラック記録ヘッドドライバー11aによって制御されるブラック記録ヘッド12aとカラー記録ヘッドドライバー11bによって制御されるカラー記録ヘッド12bは、それぞれキャリッジで移動させる取り外し可能な記録ヘッドである。これらの記録ヘッドには記録媒体上に記録画像を形成するためのインク吐出ノズル、ならびに取り外し可能な記録ヘッドの存在や特性に関する情報をフィードバックするヘッドダイオード10が含まれる。
【0019】
記録ヘッドドライバー11から送られる電気信号に基づいて、記録ヘッド12の電気熱変換素子を駆動し、インクに膜沸騰を生起させるための熱エネルギーを発生させる。記録ヘッド12の温度によってインクの吐出量が変化するので、プリンタ内の周辺温度を測定するサーミスタ3と記録ヘッド11のヘッドダイオード10からの温度出力が監視される。
【0020】
CPU1は非記録期間中であるか記録期間中であるかにかかわらず、インクを予熱するために予熱素子9に供給するエネルギー量を制御する。
【0021】
EEPROM21は、記録ヘッド構成、記録ヘッドアライメントパラメータ、記録ヘッド駆動パラメータ、モータの駆動履歴、インクカートリッジ内のインク状況などプリント情報を格納するための不揮発性のメモリである。
【0022】
プリンタ100にはペーパエンドセンサ(PEセンサ)、給紙センサ(ASFセンサ)、カバーセンサなどのセンサ4、パワースイッチ、リジュ−ムスイッチ、サムネイルスイッチ51、チェックボックススイッチ52などのユーザ操作用のスイッチ5が装備されている。さらに、ユーザにプリンタの状態(オンライン、エラー発生等)を知らせる表示用のLED6も装備されている。
【0023】
キャリッジに搭載されたスキャン用フォトセンサ23は、LED23aとフォトダイオード(PD)23bとを有する。フォトセンサ23は、CPU1からの指示によりLED23aを発光させ、紙面上のチェックボックスからの反射光をフォトダイオード(PD)23bにて検出する。電源24はプリンタの駆動用電源を供給する。プリンタ100はキャリッジを走査しつつ用紙を搬送することで印刷を行うこともできるし、用紙上に形成された画像を読み込むこともできる。
【0024】
<サムネイル及びチェックボックス>
さて、上記構成のフォトプリンタにおいて、メモリカード22から入力される画像データをプリントする手順を次に説明する。
【0025】
図2は後述のサムネイル印刷のフローチャート図7により示される手順で印刷されたサムネイル画像を示す図である。画像201より順に、メモリーカード22より取得された画像が縮小され、順次印刷される。サムネイルは用紙1枚ごとに一定の配置で印刷される。
【0026】
図3は後述のサムネイル印刷のフローチャート図7により示される手順で印刷されたチェックボックスを示す図である。図3において、チェックボックス301はページを示す。チェックボックスは、サムネイルの構成に対応するように印刷されている。例えば、図3のチェックボックスは、用紙1枚ごとに5×6個ずつ配置されたサムネイル画像に対応しており、5×6個のチェックボックスが用紙1枚ごとに区分されている。このようにチェックボックスは印刷されたサムネイル1枚ごとに対応した配置で印刷され、一目でどの画像に対応するチェックボックスであるか判断できるよう構成されている。図2及び図3の例では、図3のチェックボックス302、303はそれぞれ、図2のサムネイル202、203に対応している。このチェックボックス用紙はサムネイルの配置に合わせてプリンタ100で印刷しても良いし、予めチェックボックスを印刷した市販の用紙を用いてもよい。
【0027】
図4は、図3のチェックボックスに印刷指示を与えた例を示す図である。本実施形態では指示の与え方にはレギュラーモードと拡張モードがあり、ユーザはいずれか一方をプリンタのチェックボックススイッチにより選択できる。そして、ユーザは、縮小してサムネイル印刷された画像を大きく印刷したい時、印刷したい画像が含まれるページを示すチェックボックスと、そのページにおいて印刷したいサムネイル画像に対応するチェックボックスに印を付ける。
【0028】
図4の例では、1ページ目はレギュラーモードにおけるチェックの一例である。チェックボックス301にチェックされることにより、1ページ目のサムネイルが指定され、チェックボックス302、303にもチェックされ、印刷指示がされている。これにより、ユーザは、図2のサムネイル102、103として縮小印刷された画像を選択したことになる。チェックボックス304は2ページ目を指示するチェックボックスであるがチェックされておらず何も指示はされていない。
【0029】
さらに、拡張モードにおいては、ユーザはチェックボックスに書き込むマークの形状によって印刷モードを指定することもできる。チェックボックス305は3枚目のサムネイルが指定されていることを示している。チェックボックス306は、対応する画像を濃度が中程度で画像等倍モードで印刷する指示を示し、チェックボックス307は、対応する画像を高い濃度で画像拡大モードで印刷する指示がされていることを示す。
【0030】
チェックボックス308は4ページ目のサムネイルを指示している。チェックボックス309は、その真中に縦線が書かれており、標準モードの印刷品位での印刷が指示されていることを示す。チェックボックス310はその右端に縦線が書かれており、高品位モードの印刷品位で印刷指示がされていることを示す。
【0031】
このように、ここでは一枚の紙で複数のサムネイルを指定し、一括印刷指示が可能である。さらにチェックボックスに書き込むマークの形状によって印刷モードを指定することも可能である。
【0032】
<印刷制御手順>
図5乃至図9は、本実施形態のフォトプリンタにより画像を印刷する際のフローチャートを示す。
【0033】
図5において、ROM2に格納されている、フォトプリンタのメモリーカードより画像を印刷するメインプログラムS−1がスタートする。ステップS−2でRAM20内のフラグであるサムネイル印刷モードをオフにする。ステップS−3で同じくRAM20内のフラグであるチェックボックスモードを初期化してレギュラーモードとする。
【0034】
ステップS−4でチェックボックススイッチ51のオンオフ状態を調べ、オフなら何もせずにステップS−6に遷移する。オンの時はステップS−5でチェックボックスモードを変更する。ステップS−5のチェックボックスモード変更では、後述のサムネイル印刷で印刷されるチェックボックスをスキャンするモード(レギュラーモード、拡張モードの濃度検出モードおよび位置検出モード)を選択する。
ステップS−6ではサムネイルスイッチ52のオンオフ状態を調べる。オフなら何もせずにステップS−4に遷移し、再び、ステップS−4でチェックボックススイッチ51のオンオフ状態を調べる。ステップS−6でサムネイルスイッチ52がオンの時はステップS−7でサムネイル印刷モードを調べる。オンの時はステップS−10に遷移し、オフの時はステップS−8に遷移する。
【0035】
最初はサムネイル印刷モードがオフなので、ステップS−8でサムネイル印刷を実行して、ステップS−9でサムネイル印刷モードをオンして、ステップS−4に戻る。ステップS−8のサムネイル印刷では、メモリーカードより取得された複数の画像データが縮小され印刷され、さらに、一括してそれぞれの画像データを示すチェックボックスも印刷される。
ユーザは、ステップS−8で印刷されたサムネイル画像を参照して、同じくステップS−8で印刷されたチェックボックス用紙上の、印刷したい画像に対応するチェックボックスに印を付け、この用紙を給紙ストックに入れ、サムネイルスイッチ52をオンする。ここまで、プログラムはステップS−4からステップS−6の間をループしているが、サムネイルスイッチ52をオンすることにより、ステップS−6でオンを検知し、ループから抜ける。ステップS−7ではサムネイル印刷後、既にステップS−9でサムネイル印刷モードがオンされているので、ステップS−10に遷移する。
【0036】
ステップS−10ではユーザにより印がつけられた用紙上のチェックボックスをスキャンし、個々の画像に対して指示されたパラメータをRAM20に記憶する。次にステップS−11で選択指示された画像をメモリーカードよりRAM20に展開して、指定のパラメータで印刷する。チェックボックス用紙には複数のページが指定可能なので、ユーザは印刷指示のため、再びサムネイルスイッチ52をオンすることなく、画像を印刷することが可能である。ステップS−12でサムネイル印刷モードをオフし、ステップS−4に戻り処理を続ける。
【0037】
図6はステップS−5のチェックボックスモード変更処理の詳細を示すフローチャートである。図6において、S−5−1でチェックボックスモードが調べられる。チェックボックスモードがレギュラーモードの時はステップS−5−2でチェックボックスモードが拡張モード、すなわち濃度検出モードおよび位置検出モードに変更される。また、チェックボックスモードが拡張モードの時はステップS−5−3でチェックボックスモードがレギュラーモードに変更され、ステップS−5−4でメインプログラムへ戻る。
【0038】
図7は、ステップS−8の詳細を示す。図8において、図5のメインプログラムから呼ばれるサムネイル印刷のプログラムS−8がスタートする。
【0039】
ステップS−8−1でメモリーカードより個々の画像データが読み出されて予め決められたサムネイルの大きさに縮小され、RAM20に展開される。なおここで画像データが画像ごとに画像ファイルとして管理されているのであれば、ここで読み出される個々の画像データとは個々の画像ファイルに対応する。
【0040】
ステップS−8−2ではRAM20に縮小されて格納された画像データに色処理が実行され、ステップS−8−3では表示用のRGBデータから印刷用CMYKデータへ画像データが変換される。ステップS−8−4では縮小画像データとして展開した画像の数により、1ページ内のサムネイルの行列の配置が記憶される。図2の例では5×6である。この値はあらかじめ定めておいても良い。その場合には、サムネイル画像のサイズはこの行列の配置によって決められる。逆に、サムネイル画像のサイズを先に決めておき、それに応じて行列の配置を決定することもできる。いずれにしても、ステップS−8−4では、サムネイル画像の配置が記憶される。ステップS−8−5では1ページの印刷データがフルになった、または、メモリーカードのデータが終了したことが判定され、いずれかに該当する場合にはステップS−8−5からステップS−8−6へ遷移する。その他の場合はステップS−8−1に戻り、処理を続ける。
【0041】
ステップS−8−6では給紙ストックなどから用紙を搬送路に取り込み、ステップS−8−7で、RAM20に展開されたサムネイル画像の印刷を実行して、ステップS−8−8で印刷された用紙を排紙する。メモリーカード22にサムネイル画像として印刷されていない画像データがまだ残っている時は、ステップS−8−9からステップS−8−1に遷移して処理を続ける。
【0042】
メモリーカードのデータが終了した時はステップS−8−10において、ステップS−8−4で記憶した行列の配置に従って、サムネイル印刷と同じ配列で、各ページごとのチェックボックスの印刷データをRAM20に生成する。ステップS−8−11では給紙をして、ステップS−8−12では生成されたチェックボックスの印刷を実行して、ステップS−8−13で排紙後、ステップS−8−14でメインプログラムへ戻る。
【0043】
図8はステップS−10の詳細を示す。図8において、メインプログラムS−1から呼ばれるチェックボックスのスキャンのプログラムS−10がスタートする。図8の手順は、給紙ストックに載置された用紙はチェックボックスにユーザがマークを付したもの(図4参照)であることを前提とする。
【0044】
ステップS−10−1では、給紙ストックに置かれた用紙を給紙し、ステップS−10−2でその用紙をフォトセンサ23でスキャンする。ステップS−10−3では、スキャンして読み取った画像を分析し、指定されたサムネイルを特定する。指定されたサムネイルの特定は、例えば、読み取ったチェックボックスのうちマークされたチェックボックス位置を特定することで可能である。チェックボックス自体はきわめて単純な矩形であるから、その認識は容易である。また、レギュラーモードの場合にはマークの有無のみ判断して、マークされているチェックボックスに対応するサムネイル画像が指定された画像であると判断される。レギュラーモードにおける印刷モードは予め決定しおいても良いし、プリンタが画像に応じた補正機能を有している場合には、その補正機能を有効とするようパラメータを決定しても良い。
【0045】
一方、拡張モードの場合には、マークの形状を認識し、形状に応じて印刷パラメータが決定される。これは図4に例示したとおりである。
【0046】
こうしてステップS−10−3では、チェックボックスで指示された個々の画像に対してパラメータを設定しRAM20に記憶する。ここで記憶されるデータは、印刷対象の画像とその印刷パラメータである。印刷対象の画像は、チェックボックスでマークされた位置に対応するサムネイルの画像を、例えばそのファイル名などで記憶しておく。
【0047】
ステップS−10−4で用紙を排紙後、ステップS−10−5でメインプログラムへ戻る。
【0048】
図9はステップS−11の詳細を示す。図9において、図5のメインプログラム1から呼ばれる画像の印刷のプログラムS−11がスタートする。ステップS−11−1でチェックボックスにより、ユーザに印刷指示された画像データを、メモリーカードより読み出してRAM20に展開する。ステップS−11−2ではその画像データに対して色処理が実行され、ステップS−11−3では表示用のRGBデータから印刷用CMYKデータへ画像データが変換される。ステップS−11−4では、チェックボックスによりユーザに印刷指示された画像データのRAM20に記憶されたパラメータに従い、印刷データを生成する。ステップS−11−5では給紙をして、ステップS−11−6で展開された画像データの印刷を実行して、ステップS−11−7で排紙する。
【0049】
チェックボックスで印刷指示されたデータがまだ残っている時はステップS−11−8からステップS−11−1へ遷移し処理を続ける。チェックボックスで印刷指示されたデータが終了した時はステップS−11−9でメインプログラムへ戻る。
【0050】
以上の構成及び手順により、メモリカードに格納した画像をサムネイルとして縮小印刷することで、利用者はサムネイルを一覧して印刷対象の画像を決定できる。そして決定した画像はサムネイルに対応したチェックボックスにマークすることで印刷指示することができる。そのために、プリンタに画像を表示するためのLCDや画像を指定するためのスイッチが備わっていなくとも、フォトダイレクトプリントを実現できる。これによりプリンタの部品点数の削減や組み立て工程の簡易化を図ることができる。これは原価の低減や故障率の低減をもたらす。
【0051】
さらに、ユーザは印刷の都度画像を見直す必要がなくなり、操作性の向上を実現できる。
【0052】
また、拡張モードではマークにより印刷モードを指定できるために、印刷モードの設定が簡易にしかも画像ごとに行え、この点においても操作性の向上を実現できる。
【0053】
なお、本実施形態のプリンタはメモリカードの画像データを印刷するものとしたが、メモリカードに限らず、蓄積媒体に格納された画像データについては本実施形態と同様に印刷できる。
【0054】
デジタルカメラなどをUSBあるいはIEEE1394などのインターフェースを介して接続した場合にも、接続されたカメラに搭載された記録媒体を前記蓄積媒体と考えれば、本実施形態をそのまま適用することができる。
【0055】
また、本発明は、複数の機器(例えばホストコンピュータ、インタフェイス機器、リーダ、プリンタなど)から構成されるシステムに適用しても、一つの機器からなる装置(例えば、複写機、ファクシミリ装置など)に適用してもよい。
【0056】
また、本発明の目的は、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体(または記録媒体)を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出し実行することによっても達成される。
【0057】
この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコード自体およびプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
【0058】
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているオペレーティングシステム(OS)などが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれる。
【0059】
さらに、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張カードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張カードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれる。
【0060】
【発明の効果】
以上説明したように、プリンタにLCDを装着することなく、また、キーの個数を大幅に低減することにより、廉価なフォトプリンタを提供できる。また、サムネイル印刷により、実際のプリンタの色を印刷前に見ることもできる。それとともに、一括印刷されたチェックボックスにより、一括して印刷指示が可能であり操作性がよいという効果も有る。
【図面の簡単な説明】
【図1】フォトプリンタのハードウェア構成を示す詳細ブロック図である。
【図2】フォトプリンタにより出力されたサムネイル印刷結果を示す図である。
【図3】フォトプリンタにより出力されたチェックボックスの印刷結果を示す図である。
【図4】フォトプリンタにより出力されたチェックボックスの印刷結果に対して、ユーザがチェックボックスに印刷指示を与えた図である。
【図5】フォトプリンタのメモリーカードより画像を印刷するメインプログラムのフローチャートである。
【図6】フォトプリンタのチェックボックスモード変更のプログラム部品のフローチャートである。
【図7】フォトプリンタのサムネイル印刷、及び、チェックボックス印刷のプログラム部品のフローチャートである。
【図8】フォトプリンタのチェックボックスのスキャンのプログラム部品のフローチャートである。
【図9】フォトプリンタの画像の印刷のプログラム部品のフローチャートである。
【符号の説明】
1 CPU
2 ROM
3 サーミスタ
4 センサ
5 スイッチ
6 LED
7 CPUバス
8 ゲートアレイ
9 予熱素子
10 ヘッドダイオード
11a ブラック記録ヘッドドライバー
11b カラー記録ヘッドドライバー
12a ブラック記録ヘッド
12b カラー記録ヘッド
13 ラインフィードモータドライバ
14 ラインフィードモータ
15 キャリッジモータドライバ
16 キャリッジモータ
17 ASFモータドライバ
18 ASFモータ
19 インタフェ−ス
20 RAM
21 EEPROM
22 Memory Card
23 フォトセンサ
23a LED
23b PD(フォトダイオード)
24 電源
【発明の属する技術分野】
本発明はプリンタ装置及びプリンタ制御方法に関し、たとえば、デジタルカメラなどで撮影されたデジタル画像データをインクジェット記録装置等により印刷するフォトプリンタシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、メモリカード等のインターフェースを有しており、パーソナルコンピュータ等のホスト装置による制御を受けずに、そのインターフェースを介して入力される画像データを出力できるフォトダイレクトプリンタと呼ばれる印刷装置にある。フォトダイレクトプリンタは通常液晶表示パネル(LCD)と複数のキーを装備しており、LCDに表示された画像の中から印刷させる画像を利用者がキーによって選択することで印刷指示を行なっていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
このように、上記従来例では、LCDや、画像の選択、表示指示、印刷指示等をするため多数のキーをプリンタに装備することによりコストアップしてしまい、廉価なフォトダイレクトプリンタを市場に提供することができない、という問題点があった。これは、部品点数が増えて構成が複雑化するために故障要因がふえることにもつながっていた。
【0004】
また、画像をLCD上に縮小表示させて利用者に選択させるために、複数の画像を印刷する場合には印刷の都度あらためて選択させねばならず、操作性に問題があった。
【0005】
本発明は上記従来例に鑑みてなされたもので、ホスト装置の制御無しで入力された画像データを自律的に出力可能でありながらLCDの装着が不要でキーの個数を大幅に減らすことができるプリンタ装置及びプリンタ制御方法を提供することを目的とする。
【0006】
また、画像選択の際の操作性を向上させたプリンタ装置及びプリンタ制御方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明は次のような構成を有する。
【0008】
画像を読み込む画像読み込み手段と、
画像を印刷する印刷手段と、
印刷対象とする画像を指定したマークを前記画像読み込み手段により読み、入力画像のうち前記マークにおいて指定された画像を前記印刷手段により印刷させる印刷制御手段とを備える。
【0009】
更に好ましくは、前記入力画像を縮小配置したサムネイル画像を前記印刷手段により印刷させるサムネイル出力手段と、前記印刷制御手段による前記マークの読み込みの開始を指示する指示手段を更に備え、前記マークは、前記サムネイル画像に対応付けて印刷対象とする画像を指定するマークである。
【0010】
更に好ましくは、前記サムネイル出力手段はさらに、印刷したサムネイル画像に対応するチェックボックスを前記印刷手段により印刷させ、前記マークは、前記チェックボックスとともに読み込まれる。
【0011】
更に好ましくは、前記印刷手段はキャリッジに搭載された印刷ヘッドを走査するシリアル方式であり、前記画像読み込み手段は、前記キャリッジに搭載されて画像を走査することで画像を読み込む。
【0012】
更に好ましくは、データ蓄積媒体に記録されたデータを読み込むためのインターフェース手段を更に備え、前記入力画像は、前記インターフェース手段を介してデータ蓄積媒体から入力される。
【0013】
更に好ましくは、前記印刷制御手段はさらに、前記マークを画像認識してその認識結果に応じた印刷モードで前記マークに対応する画像を印刷させる。
【0014】
【発明の実施の形態】
図1は本発明に係るフォトダイレクトプリンタの構成を示すブロック図である。図1において、プリンタ100にはプログラム可能なマイクロプロセッサなどの中央処理ユニット(CPU)1が内蔵されている。ROM2は、フォントデータやプリンタシステムを制御するためのCPU1によって実行されるプログラム命令シーケンス、各種制御テーブルなどを格納する。RAM20はプリントバッファやCPU1によるプログラム実行のための作業領域等が確保される。プリントバッファには、記録ヘッド12によるプリント出力のため、着脱可能なMemory Card22より取得したデータ、または、インタフェイス19から送られてきた各種記録データ等を格納する。
【0015】
制御ロジックであるところのゲートアレイ8は記録ヘッド12内のノズル用の制御信号を出力するため、記録ヘッドドライバー11を制御すると共に、インタフェイス19、CPU1、およびRAM20の間のデータ転送も制御し、さらに、モータドライバ13、15、17の制御ロジックを備えている。
【0016】
プリンタ10にはCPUバス7につながっているCPU1、および、プリンタとホストコンピュータとを仲介するインタフェイス19が内蔵されている。インタフェイス19は双方向送受信可能な信号経路を備え、ホストコンピュータから記録データとコマンドを送受信する。
【0017】
ラインフィードモータドライバ13によって制御されるラインフィードモータ14は記録用紙の送りと給排紙を制御する。キャリッジモータドライバ15によって制御されるキャリッジモータ16は記録ヘッド12の走査行上の記録位置への移動を制御する。ASF(オートシートフィーダ)モータドライバ17によって制御されるASFモータ18は記録用紙のピックアップを制御する。
【0018】
ブラック記録ヘッドドライバー11aによって制御されるブラック記録ヘッド12aとカラー記録ヘッドドライバー11bによって制御されるカラー記録ヘッド12bは、それぞれキャリッジで移動させる取り外し可能な記録ヘッドである。これらの記録ヘッドには記録媒体上に記録画像を形成するためのインク吐出ノズル、ならびに取り外し可能な記録ヘッドの存在や特性に関する情報をフィードバックするヘッドダイオード10が含まれる。
【0019】
記録ヘッドドライバー11から送られる電気信号に基づいて、記録ヘッド12の電気熱変換素子を駆動し、インクに膜沸騰を生起させるための熱エネルギーを発生させる。記録ヘッド12の温度によってインクの吐出量が変化するので、プリンタ内の周辺温度を測定するサーミスタ3と記録ヘッド11のヘッドダイオード10からの温度出力が監視される。
【0020】
CPU1は非記録期間中であるか記録期間中であるかにかかわらず、インクを予熱するために予熱素子9に供給するエネルギー量を制御する。
【0021】
EEPROM21は、記録ヘッド構成、記録ヘッドアライメントパラメータ、記録ヘッド駆動パラメータ、モータの駆動履歴、インクカートリッジ内のインク状況などプリント情報を格納するための不揮発性のメモリである。
【0022】
プリンタ100にはペーパエンドセンサ(PEセンサ)、給紙センサ(ASFセンサ)、カバーセンサなどのセンサ4、パワースイッチ、リジュ−ムスイッチ、サムネイルスイッチ51、チェックボックススイッチ52などのユーザ操作用のスイッチ5が装備されている。さらに、ユーザにプリンタの状態(オンライン、エラー発生等)を知らせる表示用のLED6も装備されている。
【0023】
キャリッジに搭載されたスキャン用フォトセンサ23は、LED23aとフォトダイオード(PD)23bとを有する。フォトセンサ23は、CPU1からの指示によりLED23aを発光させ、紙面上のチェックボックスからの反射光をフォトダイオード(PD)23bにて検出する。電源24はプリンタの駆動用電源を供給する。プリンタ100はキャリッジを走査しつつ用紙を搬送することで印刷を行うこともできるし、用紙上に形成された画像を読み込むこともできる。
【0024】
<サムネイル及びチェックボックス>
さて、上記構成のフォトプリンタにおいて、メモリカード22から入力される画像データをプリントする手順を次に説明する。
【0025】
図2は後述のサムネイル印刷のフローチャート図7により示される手順で印刷されたサムネイル画像を示す図である。画像201より順に、メモリーカード22より取得された画像が縮小され、順次印刷される。サムネイルは用紙1枚ごとに一定の配置で印刷される。
【0026】
図3は後述のサムネイル印刷のフローチャート図7により示される手順で印刷されたチェックボックスを示す図である。図3において、チェックボックス301はページを示す。チェックボックスは、サムネイルの構成に対応するように印刷されている。例えば、図3のチェックボックスは、用紙1枚ごとに5×6個ずつ配置されたサムネイル画像に対応しており、5×6個のチェックボックスが用紙1枚ごとに区分されている。このようにチェックボックスは印刷されたサムネイル1枚ごとに対応した配置で印刷され、一目でどの画像に対応するチェックボックスであるか判断できるよう構成されている。図2及び図3の例では、図3のチェックボックス302、303はそれぞれ、図2のサムネイル202、203に対応している。このチェックボックス用紙はサムネイルの配置に合わせてプリンタ100で印刷しても良いし、予めチェックボックスを印刷した市販の用紙を用いてもよい。
【0027】
図4は、図3のチェックボックスに印刷指示を与えた例を示す図である。本実施形態では指示の与え方にはレギュラーモードと拡張モードがあり、ユーザはいずれか一方をプリンタのチェックボックススイッチにより選択できる。そして、ユーザは、縮小してサムネイル印刷された画像を大きく印刷したい時、印刷したい画像が含まれるページを示すチェックボックスと、そのページにおいて印刷したいサムネイル画像に対応するチェックボックスに印を付ける。
【0028】
図4の例では、1ページ目はレギュラーモードにおけるチェックの一例である。チェックボックス301にチェックされることにより、1ページ目のサムネイルが指定され、チェックボックス302、303にもチェックされ、印刷指示がされている。これにより、ユーザは、図2のサムネイル102、103として縮小印刷された画像を選択したことになる。チェックボックス304は2ページ目を指示するチェックボックスであるがチェックされておらず何も指示はされていない。
【0029】
さらに、拡張モードにおいては、ユーザはチェックボックスに書き込むマークの形状によって印刷モードを指定することもできる。チェックボックス305は3枚目のサムネイルが指定されていることを示している。チェックボックス306は、対応する画像を濃度が中程度で画像等倍モードで印刷する指示を示し、チェックボックス307は、対応する画像を高い濃度で画像拡大モードで印刷する指示がされていることを示す。
【0030】
チェックボックス308は4ページ目のサムネイルを指示している。チェックボックス309は、その真中に縦線が書かれており、標準モードの印刷品位での印刷が指示されていることを示す。チェックボックス310はその右端に縦線が書かれており、高品位モードの印刷品位で印刷指示がされていることを示す。
【0031】
このように、ここでは一枚の紙で複数のサムネイルを指定し、一括印刷指示が可能である。さらにチェックボックスに書き込むマークの形状によって印刷モードを指定することも可能である。
【0032】
<印刷制御手順>
図5乃至図9は、本実施形態のフォトプリンタにより画像を印刷する際のフローチャートを示す。
【0033】
図5において、ROM2に格納されている、フォトプリンタのメモリーカードより画像を印刷するメインプログラムS−1がスタートする。ステップS−2でRAM20内のフラグであるサムネイル印刷モードをオフにする。ステップS−3で同じくRAM20内のフラグであるチェックボックスモードを初期化してレギュラーモードとする。
【0034】
ステップS−4でチェックボックススイッチ51のオンオフ状態を調べ、オフなら何もせずにステップS−6に遷移する。オンの時はステップS−5でチェックボックスモードを変更する。ステップS−5のチェックボックスモード変更では、後述のサムネイル印刷で印刷されるチェックボックスをスキャンするモード(レギュラーモード、拡張モードの濃度検出モードおよび位置検出モード)を選択する。
ステップS−6ではサムネイルスイッチ52のオンオフ状態を調べる。オフなら何もせずにステップS−4に遷移し、再び、ステップS−4でチェックボックススイッチ51のオンオフ状態を調べる。ステップS−6でサムネイルスイッチ52がオンの時はステップS−7でサムネイル印刷モードを調べる。オンの時はステップS−10に遷移し、オフの時はステップS−8に遷移する。
【0035】
最初はサムネイル印刷モードがオフなので、ステップS−8でサムネイル印刷を実行して、ステップS−9でサムネイル印刷モードをオンして、ステップS−4に戻る。ステップS−8のサムネイル印刷では、メモリーカードより取得された複数の画像データが縮小され印刷され、さらに、一括してそれぞれの画像データを示すチェックボックスも印刷される。
ユーザは、ステップS−8で印刷されたサムネイル画像を参照して、同じくステップS−8で印刷されたチェックボックス用紙上の、印刷したい画像に対応するチェックボックスに印を付け、この用紙を給紙ストックに入れ、サムネイルスイッチ52をオンする。ここまで、プログラムはステップS−4からステップS−6の間をループしているが、サムネイルスイッチ52をオンすることにより、ステップS−6でオンを検知し、ループから抜ける。ステップS−7ではサムネイル印刷後、既にステップS−9でサムネイル印刷モードがオンされているので、ステップS−10に遷移する。
【0036】
ステップS−10ではユーザにより印がつけられた用紙上のチェックボックスをスキャンし、個々の画像に対して指示されたパラメータをRAM20に記憶する。次にステップS−11で選択指示された画像をメモリーカードよりRAM20に展開して、指定のパラメータで印刷する。チェックボックス用紙には複数のページが指定可能なので、ユーザは印刷指示のため、再びサムネイルスイッチ52をオンすることなく、画像を印刷することが可能である。ステップS−12でサムネイル印刷モードをオフし、ステップS−4に戻り処理を続ける。
【0037】
図6はステップS−5のチェックボックスモード変更処理の詳細を示すフローチャートである。図6において、S−5−1でチェックボックスモードが調べられる。チェックボックスモードがレギュラーモードの時はステップS−5−2でチェックボックスモードが拡張モード、すなわち濃度検出モードおよび位置検出モードに変更される。また、チェックボックスモードが拡張モードの時はステップS−5−3でチェックボックスモードがレギュラーモードに変更され、ステップS−5−4でメインプログラムへ戻る。
【0038】
図7は、ステップS−8の詳細を示す。図8において、図5のメインプログラムから呼ばれるサムネイル印刷のプログラムS−8がスタートする。
【0039】
ステップS−8−1でメモリーカードより個々の画像データが読み出されて予め決められたサムネイルの大きさに縮小され、RAM20に展開される。なおここで画像データが画像ごとに画像ファイルとして管理されているのであれば、ここで読み出される個々の画像データとは個々の画像ファイルに対応する。
【0040】
ステップS−8−2ではRAM20に縮小されて格納された画像データに色処理が実行され、ステップS−8−3では表示用のRGBデータから印刷用CMYKデータへ画像データが変換される。ステップS−8−4では縮小画像データとして展開した画像の数により、1ページ内のサムネイルの行列の配置が記憶される。図2の例では5×6である。この値はあらかじめ定めておいても良い。その場合には、サムネイル画像のサイズはこの行列の配置によって決められる。逆に、サムネイル画像のサイズを先に決めておき、それに応じて行列の配置を決定することもできる。いずれにしても、ステップS−8−4では、サムネイル画像の配置が記憶される。ステップS−8−5では1ページの印刷データがフルになった、または、メモリーカードのデータが終了したことが判定され、いずれかに該当する場合にはステップS−8−5からステップS−8−6へ遷移する。その他の場合はステップS−8−1に戻り、処理を続ける。
【0041】
ステップS−8−6では給紙ストックなどから用紙を搬送路に取り込み、ステップS−8−7で、RAM20に展開されたサムネイル画像の印刷を実行して、ステップS−8−8で印刷された用紙を排紙する。メモリーカード22にサムネイル画像として印刷されていない画像データがまだ残っている時は、ステップS−8−9からステップS−8−1に遷移して処理を続ける。
【0042】
メモリーカードのデータが終了した時はステップS−8−10において、ステップS−8−4で記憶した行列の配置に従って、サムネイル印刷と同じ配列で、各ページごとのチェックボックスの印刷データをRAM20に生成する。ステップS−8−11では給紙をして、ステップS−8−12では生成されたチェックボックスの印刷を実行して、ステップS−8−13で排紙後、ステップS−8−14でメインプログラムへ戻る。
【0043】
図8はステップS−10の詳細を示す。図8において、メインプログラムS−1から呼ばれるチェックボックスのスキャンのプログラムS−10がスタートする。図8の手順は、給紙ストックに載置された用紙はチェックボックスにユーザがマークを付したもの(図4参照)であることを前提とする。
【0044】
ステップS−10−1では、給紙ストックに置かれた用紙を給紙し、ステップS−10−2でその用紙をフォトセンサ23でスキャンする。ステップS−10−3では、スキャンして読み取った画像を分析し、指定されたサムネイルを特定する。指定されたサムネイルの特定は、例えば、読み取ったチェックボックスのうちマークされたチェックボックス位置を特定することで可能である。チェックボックス自体はきわめて単純な矩形であるから、その認識は容易である。また、レギュラーモードの場合にはマークの有無のみ判断して、マークされているチェックボックスに対応するサムネイル画像が指定された画像であると判断される。レギュラーモードにおける印刷モードは予め決定しおいても良いし、プリンタが画像に応じた補正機能を有している場合には、その補正機能を有効とするようパラメータを決定しても良い。
【0045】
一方、拡張モードの場合には、マークの形状を認識し、形状に応じて印刷パラメータが決定される。これは図4に例示したとおりである。
【0046】
こうしてステップS−10−3では、チェックボックスで指示された個々の画像に対してパラメータを設定しRAM20に記憶する。ここで記憶されるデータは、印刷対象の画像とその印刷パラメータである。印刷対象の画像は、チェックボックスでマークされた位置に対応するサムネイルの画像を、例えばそのファイル名などで記憶しておく。
【0047】
ステップS−10−4で用紙を排紙後、ステップS−10−5でメインプログラムへ戻る。
【0048】
図9はステップS−11の詳細を示す。図9において、図5のメインプログラム1から呼ばれる画像の印刷のプログラムS−11がスタートする。ステップS−11−1でチェックボックスにより、ユーザに印刷指示された画像データを、メモリーカードより読み出してRAM20に展開する。ステップS−11−2ではその画像データに対して色処理が実行され、ステップS−11−3では表示用のRGBデータから印刷用CMYKデータへ画像データが変換される。ステップS−11−4では、チェックボックスによりユーザに印刷指示された画像データのRAM20に記憶されたパラメータに従い、印刷データを生成する。ステップS−11−5では給紙をして、ステップS−11−6で展開された画像データの印刷を実行して、ステップS−11−7で排紙する。
【0049】
チェックボックスで印刷指示されたデータがまだ残っている時はステップS−11−8からステップS−11−1へ遷移し処理を続ける。チェックボックスで印刷指示されたデータが終了した時はステップS−11−9でメインプログラムへ戻る。
【0050】
以上の構成及び手順により、メモリカードに格納した画像をサムネイルとして縮小印刷することで、利用者はサムネイルを一覧して印刷対象の画像を決定できる。そして決定した画像はサムネイルに対応したチェックボックスにマークすることで印刷指示することができる。そのために、プリンタに画像を表示するためのLCDや画像を指定するためのスイッチが備わっていなくとも、フォトダイレクトプリントを実現できる。これによりプリンタの部品点数の削減や組み立て工程の簡易化を図ることができる。これは原価の低減や故障率の低減をもたらす。
【0051】
さらに、ユーザは印刷の都度画像を見直す必要がなくなり、操作性の向上を実現できる。
【0052】
また、拡張モードではマークにより印刷モードを指定できるために、印刷モードの設定が簡易にしかも画像ごとに行え、この点においても操作性の向上を実現できる。
【0053】
なお、本実施形態のプリンタはメモリカードの画像データを印刷するものとしたが、メモリカードに限らず、蓄積媒体に格納された画像データについては本実施形態と同様に印刷できる。
【0054】
デジタルカメラなどをUSBあるいはIEEE1394などのインターフェースを介して接続した場合にも、接続されたカメラに搭載された記録媒体を前記蓄積媒体と考えれば、本実施形態をそのまま適用することができる。
【0055】
また、本発明は、複数の機器(例えばホストコンピュータ、インタフェイス機器、リーダ、プリンタなど)から構成されるシステムに適用しても、一つの機器からなる装置(例えば、複写機、ファクシミリ装置など)に適用してもよい。
【0056】
また、本発明の目的は、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体(または記録媒体)を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出し実行することによっても達成される。
【0057】
この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコード自体およびプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
【0058】
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているオペレーティングシステム(OS)などが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれる。
【0059】
さらに、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張カードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張カードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれる。
【0060】
【発明の効果】
以上説明したように、プリンタにLCDを装着することなく、また、キーの個数を大幅に低減することにより、廉価なフォトプリンタを提供できる。また、サムネイル印刷により、実際のプリンタの色を印刷前に見ることもできる。それとともに、一括印刷されたチェックボックスにより、一括して印刷指示が可能であり操作性がよいという効果も有る。
【図面の簡単な説明】
【図1】フォトプリンタのハードウェア構成を示す詳細ブロック図である。
【図2】フォトプリンタにより出力されたサムネイル印刷結果を示す図である。
【図3】フォトプリンタにより出力されたチェックボックスの印刷結果を示す図である。
【図4】フォトプリンタにより出力されたチェックボックスの印刷結果に対して、ユーザがチェックボックスに印刷指示を与えた図である。
【図5】フォトプリンタのメモリーカードより画像を印刷するメインプログラムのフローチャートである。
【図6】フォトプリンタのチェックボックスモード変更のプログラム部品のフローチャートである。
【図7】フォトプリンタのサムネイル印刷、及び、チェックボックス印刷のプログラム部品のフローチャートである。
【図8】フォトプリンタのチェックボックスのスキャンのプログラム部品のフローチャートである。
【図9】フォトプリンタの画像の印刷のプログラム部品のフローチャートである。
【符号の説明】
1 CPU
2 ROM
3 サーミスタ
4 センサ
5 スイッチ
6 LED
7 CPUバス
8 ゲートアレイ
9 予熱素子
10 ヘッドダイオード
11a ブラック記録ヘッドドライバー
11b カラー記録ヘッドドライバー
12a ブラック記録ヘッド
12b カラー記録ヘッド
13 ラインフィードモータドライバ
14 ラインフィードモータ
15 キャリッジモータドライバ
16 キャリッジモータ
17 ASFモータドライバ
18 ASFモータ
19 インタフェ−ス
20 RAM
21 EEPROM
22 Memory Card
23 フォトセンサ
23a LED
23b PD(フォトダイオード)
24 電源
Claims (13)
- 画像を読み込む画像読み込み手段と、
画像を印刷する印刷手段と、
印刷対象とする画像を指定したマークを前記画像読み込み手段により読み、入力画像のうち前記マークにおいて指定された画像を前記印刷手段により印刷させる印刷制御手段と
を備えることを特徴とするプリンタ装置。 - 前記入力画像を縮小配置したサムネイル画像を前記印刷手段により印刷させるサムネイル出力手段と、前記印刷制御手段による前記マークの読み込みの開始を指示する指示手段を更に備え、前記マークは、前記サムネイル画像に対応付けて印刷対象とする画像を指定するマークであることを特徴とする請求項1に記載のプリンタ装置。
- 前記サムネイル出力手段はさらに、印刷したサムネイル画像に対応するチェックボックスを前記印刷手段により印刷させ、前記マークは、前記チェックボックスとともに読み込まれることを特徴とする請求項1に記載のプリンタ装置。
- 前記印刷手段はキャリッジに搭載された印刷ヘッドを走査するシリアル方式であり、前記画像読み込み手段は、前記キャリッジに搭載されて画像を走査することで画像を読み込むことを特徴とする請求項1に記載のプリンタ装置。
- データ蓄積媒体に記録されたデータを読み込むためのインターフェース手段を更に備え、前記入力画像は、前記インターフェース手段を介してデータ蓄積媒体から入力されることを特徴とする請求項1に記載のプリンタ装置。
- 前記印刷制御手段はさらに、前記マークを画像認識してその認識結果に応じた印刷モードで前記マークに対応する画像を印刷させることを特徴とする請求項1に記載のプリンタ装置。
- 印刷対象とする画像を指定したマークを画像読み込み手段により読み込む読み込み工程と、
入力画像のうち前記マークにおいて指定された画像を印刷手段により印刷させる印刷制御工程と
を備えることを特徴とするプリンタ制御方法。 - 前記読み込み工程に先立って、前記入力画像を縮小配置したサムネイル画像を印刷手段により印刷させるサムネイル出力工程を更に備え、前記マークは、前記サムネイル画像に対応付けて印刷対象とする画像を指定するマークであることを特徴とする請求項7に記載のプリンタ制御方法。
- 前記サムネイル出力工程はさらに、印刷したサムネイル画像に対応するチェックボックスを印刷手段により印刷させ、前記マークは、前記チェックボックスとともに読み込まれることを特徴とする請求項7に記載のプリンタ制御方法。
- 前記入力画像は、データ蓄積媒体に記録されたデータを読み込むためのインターフェースを介してデータ蓄積媒体から入力されることを特徴とする請求項7に記載のプリンタ制御方法。
- 前記印刷制御工程はさらに、前記マークを画像認識してその認識結果に応じた印刷モードで前記マークに対応する画像を印刷させることを特徴とする請求項7に記載のプリンタ制御方法。
- コンピュータにより、
印刷対象とする画像を指定したマークを画像読み込み手段により読み込む読み込み工程と、
入力画像のうち前記マークにおいて指定された画像を印刷手段により印刷させる印刷制御工程と
を実行させるためのプログラム。 - 請求項12に記載のプログラムを格納したコンピュータ可読記録媒体。
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-
2002
- 2002-07-31 JP JP2002223578A patent/JP2004058603A/ja not_active Withdrawn
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