JP2004281846A - 高周波磁性材料およびそれを用いた高周波磁性部品、並びに製造方法 - Google Patents

高周波磁性材料およびそれを用いた高周波磁性部品、並びに製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】10MHz以上、特に100MHz域以上の高周波域で使用可能な高周波磁性材料およびそれを用いた高周波磁性部品を提供する。
【解決手段】難還元性金属酸化物および、Fe、Coまたはそれらを基とする合金の少なくとも1種からなる金属粒子を具備した高周波磁性材料。また、複合酸化物、好ましくは全率固溶体を還元することにより金属粒子を析出させているので、歩留り良く製造できる。このような高周波磁性材料は、インダクタンス素子や電磁波吸収体など各種高周波磁性部品に適用できる。
【選択図】 なし

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、10MHz以上で、特に100MHz以上でGHzの範囲までの高周波域で用いる磁性部品などに有効な高周波磁性材料、および高周波磁性部品並びにその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、磁性材料部品をキー材料、部品にする用途は拡大しており、重要さは年々増してきている。用途の一例を挙げれば、インダクタンス素子、電磁波吸収体、磁性インクなどがある。
例えば、1MHz以上の高周波域で使用するインダクタンス素子に用いられる磁性材料としては、主にフェライトやアモルファス合金が挙げられる。これら磁性材料は1MHz〜10MHz域においては良好な特性を示すものの、10MHz以上のさらなる高周波域では必ずしも満足行く特性が得られていなかった。
【0003】
このような不具合を改善するために、高透磁率材料をスパッタ法、めっき法などの薄膜技術を用いたインダクタンス素子の開発も盛んに行われている(特開平5−13235号公報:特許文献1)。このようなインダクタンス素子は10GHz以上の高周波域においても優れた特性を示すことが確認されているものの、スパッタ法などの薄膜技術には大型の設備が必要であり、また、膜厚等を精密に制御しなくてはならないことからコストや歩留りの点では必ずしも十分であるとは言えなかった。
【0004】
また、他の用途としては電磁波吸収体が挙げられる。電磁波吸収体は、電子機器の高周波化に伴い発生したノイズを吸収し、電子機器の誤動作等の不具合を低減させるものである。電子機器としては、ICチップ等半導体素子や各種通信機器などが挙げられる。このような電子機器は1MHzから数GHz、さらには数10GHz以上の高周波域で使用されるものなど様々なものがあり、特に近年は1GHz以上の高周波域で使用される電子機器が増加する傾向にある。
このような高周波域で使用される電子機器の電磁波吸収体として、従来はフェライト粒子、カルボニル鉄粒子、FeAlSiフレーク、FeCrAlフレークなどを樹脂と混合したものが用いられていたが1GHz以上の高周波域においては必ずしも満足行く特性は得られていなかった。
【0005】
近年、1GHz以上の高周波域の電磁波吸収体としては、特開2001−358493号公報(特許文献2)に示されたような磁性金属粒子とセラミックスを一体にした複合磁性粒子を用いるものが示されている。この材料は高周波域における電磁波吸収特性は良いものの、メカニカルアロイング法により製造しなければならず磁性金属粒子とセラミックス粒子を均一に反応させるためには長時間混合しなければならなかった。特に、一度に大量(例えば10kg以上)の材料をメカニカルアロング法で作製しようとすると、より長時間の混合が必要であり歩留りもよいとは言えなかった。
【0006】
【特許文献1】
特開平5−13235号公報
【特許文献2】
特開2001−358493号公報
【特許文献3】
特開2001−278656号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
従来の高周波磁性材料であるアモルファス合金やフェライト等は急冷法や焼結法により歩留り良く製造できるものの、10MHz以上の高周波域においては十分な特性が得られていなかった。
一方、スパッタ法を用いた磁性薄膜やメカニカルアロイングを用いた磁性材料は、1GHz以上の高周波域においても優れた特性が得られるものの、その製造においては、歩留りやコストに問題があった。
以上のように従来の高周波磁性材料は、10MHz以上の高周波特性と歩留り等の製造性の両方が優れているものは得られていなかった。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記のような課題を解決するためのものであり、高周波磁性材料の第1の形態として、難還元性金属酸化物および、Fe、Coまたはそれらを基とする合金の少なくとも1種以上からなる金属粒子を具備したことを特徴とするものである。また、高周波磁性材料の第2の形態として、難還元性金属酸化物と、FeまたはCoの少なくとも1種以上を含む金属酸化物との複合酸化物と、Fe、Coまたはそれらを基とする合金の少なくとも1種以上からなる金属粒子を具備したことを特徴とするものである。
【0009】
また、該金属粒子の平均粒径が10〜2000nmであることが好ましい。また、高周波磁性材料は多結晶体であると共に、該金属粒子が結晶の粒界または粒内の少なくとも一方に存在していることが好ましい。
また、難還元性金属酸化物は、マグネシウム酸化物、アルミニウム酸化物、カルシウム酸化物、けい素酸化物、希土類金属酸化物、チタニウム酸化物、ジルコニウム酸化物、バリウム酸化物、ストロンチウム酸化物、亜鉛酸化物から選ばれる少なくとも1種であることが好ましい。
また、該複合酸化物がFe−Mg−O系、Fe−Co−Mg−O系、Fe−Co−Ni−Mg−O系、Co−Mg−O系、Fe−Al−O系、Co−Al−O系、Fe−Co−Al−O系、Fe−Co−Ni−Al−O系の少なくとも一種であることが好ましい。
【0010】
このような高周波磁性材料を用いた高周波磁性部品は、高飽和磁束密度を有しており、例えば、電磁波吸収体または10MHz以上、好ましくは100MHz以上で動作させる高周波磁性部品等に好適である。
また、製造方法としては、難還元性金属酸化物粉末(A)とFeあるいはCoの少なくとも1種を含む金属酸化物粉末(B)からなり、難還元性金属酸化物とFeあるいはCoの少なくとも1種を含む金属酸化物の比がモル比でA:B=10:90から90:10の範囲からなる複合酸化物を作製する工程、該複合酸化物を還元して複合酸化物の粒内あるいは粒界にFe、Coまたはそれらを基とする合金の少なくとも1種からなる金属粒子を析出させる工程を具備することが好ましい。
本発明は、このような構成とすることにより、磁気特性の優れた高周波磁性材料を歩留りよく製造することを可能とするものである。歩留りが向上することから、製造コストの低減に効果的である。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について説明する。
高周波磁性材料の第1の実施の形態として、難還元性金属酸化物および、Fe、Coまたはそれらを基とする合金の少なくとも1種からなる金属粒子を具備したことを特徴とするものである。また、高周波磁性材料の第2の実施の形態として、難還元性金属酸化物と、FeまたはCoの少なくとも1種を含む金属酸化物との複合酸化物と、Fe、Coまたはそれらを基とする合金の少なくとも1種からなる金属粒子を具備したことを特徴とするものである。
ここで、難還元性金属酸化物とは、室温から1500℃の水素雰囲気下で、金属へ還元され難い金属酸化物を示す。このような金属酸化物としては、Ca、Al、Si、Mg、Zr、Ti、Hf、希土類元素、Ba、Srなどの酸化物が挙げられる。本発明では、難還元性金属酸化物としては、上記酸化物1種のみであってもよいし、これらの複数種を使用してもよいものとする。なお、上記「室温から1500℃の水素雰囲気下で、金属へ還元され難い金属酸化物」とは、水素雰囲気下に2時間放置したとしても金属が析出しない金属酸化物を示す。
【0012】
また、複合酸化物は組成の自由度から考慮すると固溶体が好ましく、特に全率固溶体が好ましい。また、難還元性金属酸化物を2種以上用いた場合、複合酸化物も2種以上形成されていてもよい。
本発明の第1および第2の実施の形態は、Fe、Coまたはそれらを基とする合金の少なくとも1種からなる金属粒子を具備するものである。金属粒子はFe粒子、Co粒子、Fe−Co合金粒子、Fe−Co−Ni合金粒子、Fe基合金粒子、Co基合金粒子の少なくとも一種以上であることが好ましい。Fe基合金またはCo基合金としては、第2成分としてNi、Mn、Cuなどを含有したFe−Ni合金、Fe−Mn合金、Fe−Cu合金、Co−Ni合金、Co−Mn合金、Co−Cu合金、さらにはFe−Co合金にNi,Mn,Cuを含有させた合金などが挙げられる。これら金属粒子は高周波特性を向上させることができる。また、FeやCoの酸化物は難還元性金属酸化物と固溶体を形成し易いので好ましい。さらに、耐酸化性の観点から、Fe基粒子は一部他の元素で置換された系が好ましく、具体的にはFe−Co系、Fe−Co―Ni系、Fe−Ni系が好ましく、さらに第3元素(他の成分)が置換されていてもよい。
【0013】
なお、本発明においては、金属粒子としてFe粒子、Co粒子、Fe−Co合金粒子、Fe−Co−Ni合金粒子、Fe基合金粒子、Co基合金粒子の少なくとも一種が存在していればよく、これに他の非磁性金属元素が合金化していてもよいが、多すぎると飽和磁化が下がりすぎるため、高周波特性を考慮すると他の非磁性金属元素(Fe、Co以外の還元性金属)による合金化は10at%以下であることが好ましい。また、非磁性金属が組織中に単独で分散していてもいいが、その量は面積比で20%以下である。析出した微細結晶の耐酸化性の観点から、Fe基粒子はCoあるいはNiが一部含まれている方が好ましく、特に飽和磁化の観点からFe−Co基粒子が好ましい。
【0014】
金属粒子は、平均粒径10〜2000nmが好ましい。平均粒径が10nm未満では、超常磁性が生じたりして磁束量が足りなくなってしまう。一方、2000nmを超えると渦電流損が大きくなり、狙いとする高周波領域での磁気特性が低下してしまう。さらに、好ましくは20〜1500nmである。また、本発明の高周波磁性材料は多結晶体であることが好ましい。多結晶体であるということは、粉末冶金法(焼結法)により作製可能なことを意味するものでありコストの低減を可能とする。なお、析出した金属粒子は単結晶であってもよい。
また、上記金属粒子は高周波磁性材料を構成する結晶粒子の結晶粒子内または結晶粒界の少なくとも一方に存在していることが好ましい。高周波磁気特性を向上させるためには、結晶粒子内および結晶粒界の両方に金属粒子を存在させることが好ましい。
【0015】
例えば、1GHz以上と周波数が高くなると磁性材料(磁性部品)には表皮効果(skin effect)の影響が大きくなるため、平均粒径の最大値は2μm(=2000nm)以下の金属粒子が本発明の高周波用途には好ましい。
また、高周波磁性材料を構成する結晶としては、難還元性金属酸化物結晶と金属粒子以外に、難還元性金属とFeまたはCoの酸化物からなる複合酸化物(固溶体)の結晶が含まれていても良い。該複合酸化物が残存していると第2の実施の形態となる。該複合酸化物は、単に2種類の酸化物を混合して樹脂で固めたものではなく、2種以上の金属を構成元素として含む酸化物を示すものである。「複合酸化物」と「単に2種混合して固めたもの」はX線回折、EPMA、EDX等により判別(分析)可能である。
【0016】
また、難還元性金属とFeまたはCoの酸化物からなる複合酸化物は、後述する還元工程の際に、結晶粒子内に金属粒子を析出させ易いため磁気特性の制御に有効である。特に、金属粒子を析出させ易い複合酸化物の一例としては全率固溶体が挙げられ、具体的にはFe−Mg−O系、Fe−Co−Mg−O系、Fe−Co−Ni−Mg−O系、Co−Mg−O系があり、またそれ以外にも、Fe−Al−O系、Co−Al−O系、Fe−Co−Al−O系、Fe−Co−Ni−Al−Oの少なくとも一種が挙げられる。これら化合物は、難還元性金属酸化物としてMgOまたはおよびAl(または、MgかAlを構成元素として含む複合金属酸化物)を用いた場合に形成される。
【0017】
以上のような所定の金属粒子と難還元性金属酸化物を具備した高周波磁性材料は、100MHzから数GHz、さらには10GHz以上の高周波域においても優れた特性を示すものである。そのため、該高周波磁性材料を用いた高周波磁性部品は優れた高周波特性を示すことから、例えばインダクタ、チョークコイル、フィルター、トランスや電磁波吸収体などの100MHz、さらには1GHz以上の高周波域で使用される高周波磁性部品に好適である。
【0018】
次に、製造方法について説明する。本発明の高周波磁性材料は上記のような構成を具備していればその製造方法については特に限定されるものではないが、好ましい製造方法の一例として以下の方法を示す。
工程1:難還元性金属酸化物粉末(A)とFeあるいはCoの少なくとも1種を含む金属酸化物粉末(B)からなり、難還元性金属酸化物とFeあるいはCoの少なくとも1種を含む金属酸化物の比がモル比でA:B=10:90から90:10の範囲からなる複合酸化物、例えば固溶体を作製する工程、
工程2:該複合酸化物を還元して複合酸化物の粒内あるいは粒界にFe、Coまたはそれらを基とする合金の少なくとも1種からなる金属粒子を析出させる工程、
の2つの工程を具備する製造方法が好ましい。
【0019】
この製造方法は、工程1で複合酸化物を作製し、工程2で還元することにより所定の金属粒子を析出させる方法である。なお、このような還元を利用した製造方法に関しては特開2001−278656号公報(特許文献3)があるが、特許文献3は高周波磁性材料を得ることを目的としたものではない。
まず、工程1について説明する。工程1とは、難還元性金属酸化物粉末(A)とFe、Coの少なくとも1種を含む金属酸化物粉末(B)からなり、(A)と(B)をモル比でA:B=10:90から90:10の範囲からなる複合酸化物、たとえば固溶体を作製する工程のことである。
【0020】
Fe、Coの少なくとも1種を含む金属酸化物粉末(B)としては、一酸化鉄(FeO)、酸化コバルト(CoO)が好ましい。例えば、酸化鉄としてはFeO、Fe、Feなど様々な形態(化学量論)があるが、一酸化鉄(FeO)は、難還元性金属酸化物と広い組成範囲で複合酸化物を形成し易い。例えば、難還元性金属酸化物としてMgOを用いた場合、FeO、CoOは全率固溶体となるので特に好ましい。全率固溶体の場合は、還元工程(工程2)において結晶粒内に微細な金属粒を任意の割合で析出させることができる。なお、一部に他の価数の酸化鉄が含まれていても良く、またFe−Al−O系化合物の固溶体を形成する場合はFeを用いることが好ましい。
【0021】
また、FeまたはCoを含む金属酸化物としては、Ni、Cu、Mnが加わった複合金属酸化物でもよく、その量はNiの場合CoあるいはFeに対して50モル%まで、CuまたはMnの場合は10モル%まで含有しても良い。複合金属酸化物としては、CoFe、NiFeのような複合金属酸化物でもよいし、酸化ニッケル、酸化銅、酸化マンガンを別途添加したものでもよいし、不純物として含まれるものを利用しても良い。
金属酸化物(B)は、200℃から1500℃の水素雰囲気下で、金属へ還元されうるFeまたはCoを含む金属酸化物であるため、後述の析出工程において金属粒子を析出させることができる。このため、Fe、Coの少なくとも1種を含む金属酸化物(B)は還元性金属酸化物(B)と呼ぶこともできる。
【0022】
A:Bはモル比で10:90〜90:10が好ましい。該モル比において、A:B=90:10よりAが多いと、金属酸化物(B)の割合が少なく、また粒子間の磁気的相互作用が小さくなり、場合によっては超常磁性が発生してしまい、特性が劣化してしまう。一方、A:B=10:90よりBが多いと還元工程により析出した金属粒子の結晶粒が大きくなり、高周波での特性が低下してしまい、高周波用磁心、電磁波吸収体などに必要な磁気特性が低下してしまう。
【0023】
工程1としては、まず、所定のモル比になるように難還元性金属酸化物(A)と還元性金属酸化物(B)を計りとり、ボールミルなどで混合して原料粉末を調整する原料粉末調整工程を行う。次に、原料粉末を所定温度に加熱して反応を行わせる。反応の加熱温度など諸条件は原料粉末や目的とする性質に応じて適宜決定すればよく、例えば、原料粉末をプレス成形した後、酸化性雰囲気中、あるいは真空中、Arなど不活性雰囲気中で1000℃以上の温度で加熱して、焼結させる方法が挙げられる。酸化性雰囲気とは、大気、酸素を含有する不活性ガス雰囲気などが挙げられるが、酸素量を変動させないためには不活性雰囲気あるいは真空中で焼結することが好ましい。なお、原料粉末は化学反応による沈殿物を用いると、より細かな原料粉が得られ、種々のプロセスを経たあとの結晶粒の微細化にも反映する。
【0024】
工程1によって得られる複合酸化物は、粉末、バルクなど形状は特に限定されない。また、粉末やバルクのいずれの形態であったとしても焼結法(粉末冶金法)により作製されたものは多結晶体となる。
【0025】
次に、得られた複合酸化物を還元してFe、Coまたはそれらを基とする合金の少なくとも1種からなる金属粒子を析出させる工程2を行う。
得られた複合酸化物に水素還元を行うことにより、金属粒子を結晶粒内または粒界の少なくとも一方に析出させることができる。本発明における水素還元は、上記粉末、バルク(たとえばペレット状、リング状、矩形)、さらにはバルク状試料を粉砕した粉砕粉の状態で水素還元してもよく、特に粉末(粉砕粉含む)の場合、反応時間が短くて済むため、微細な金属粒子が均一に分散して得られやすい。また、所定の磁性部品の形状にして還元するとその後の部品化までの処理が簡単になる。
【0026】
水素還元の温度と時間は、水素により少なくとも酸化物の一部が還元される温度であれば良く、特に限定されるものではない。ただし、200℃以下では還元反応の進みが遅すぎ、また1500℃を超えると析出した金属微粒子の成長が短時間で進むため、200〜1500℃の範囲が好ましい。また、時間は還元温度との兼ね合いで決まるが、10分〜100時間の範囲でよい。また、水素雰囲気は、フローが好ましく、その値は10cc/min.以上であればよい。水素気流中(水素フロー中)で還元を行えば複合酸化物の全面に均一に金属粒子を析出させ易い。
【0027】
また、複合酸化物中のFeまたはCoを全量析出するように還元すれば第1の実施の形態、一部複合酸化物が残るように還元すれば第2の実施の形態になる。
以上のように本発明の製造方法では、一旦、複合酸化物を作製した後、還元処理により金属粒子を析出する工程を具備するものである。複合酸化物を還元する方法を採用していることから、還元で均一分散した析出金属粒子の形成が生じ易い。
また、高周波磁性材料を高周波磁性部品に加工する場合は、焼結体の場合は研磨や切削等の機械加工、粉末の場合は樹脂とのコンパウンド化を、さらには表面処理などを必要に応じ行うものとする。また、インダクタ、チョークコイル、フィルター、トランスとして用いる場合は巻線処理を行う。
【0028】
以上のように、本発明の高周波磁性材料はインダクタ、フィルター、トランス、チョークコイルや電磁波吸収体など様々な分野に適用可能である。また、同一材料で様々な分野に適用できるので材料としての汎用性が高く、製造性を向上させる要因にもなる。
【0029】
(実施例)
以下に、本発明を実施例で説明する。
(実施例1〜22、比較例1〜3)
表1に示した組成になるように、MgO、Alなどの難還元性金属酸化物粉末(A)とFeO、CoO、NiOなどの還元性金属酸化物粉末(B)を秤量した後、ボールミルで混合した(0.5時間、回転数300rpm)。得られた混合粉を1t/cm(98MPa)の圧力でプレス成形し、ペレット状試料を作製した。
次いで、得られた試料を大気炉内に導入して、500℃で1時間脱脂し、さらに連続して1100℃〜1500℃で4〜8時間焼結することにより酸化物固溶体(ペレット状試料)を作製した。
【0030】
焼結したペレット状試料を粉砕した後、水素炉内に入れ、純度99.9%の水素ガスを毎分200cc流しながら、毎分10℃の速度で所定の各温度まで昇温し、700〜900℃の各温度で20〜60分間還元を行った後、炉冷して、本実施例の高周波磁性材料を得た。
これをエポキシ樹脂(2wt%)と混合し、幅4.4mm、長さ5mm、高さ1mmの直方体に成形し、150℃でキュアして、評価用試料に供した。
比較例として、FeAlSi粒子をエポキシ樹脂で固めたものを比較例1、カルボニル鉄粒子をエポキシ樹脂で固めたものを比較例2、またNiZnフェライト焼結体を比較例3とした。
【0031】
高周波の磁気特性は透磁率と電磁波吸収特性の評価を行った。透磁率の測定は1GHzで行った。また、電磁波吸収特性として2GHzでの電磁波の吸収量=[入力―(反射量+透過量)]の比を測定し,比較例1を1として、相対値で示した。さらに、温度60℃、湿度90%の高温恒湿槽内に1000H(時間)放置した後、再度透磁率を測定し、初期値との比較をした。経時変化=(1000H放置後の透磁率/放置前の透磁率)で示した。
析出金属粒子の平均結晶粒径の測定方法は、TEM観察をもとに行った。具体的にはTEM観察(写真)で示された個々の金属粒子の最も長い対角線をその粒子径とし、その平均から求めた。なお、TEM写真は単位面積10μm×10μmを3ヶ所以上とり平均値を求めた。
【0032】
【表1】
Figure 2004281846
【0033】
表から分かる通り、本実施例にかかる高周波磁性材料は、優れた磁気特性が得られることが分かった。なお、透磁率は1GHzのみであるが、平坦な周波数特性を示しており、100MHzでもほぼ同じ値となっている。また、実施例にかかる高周波磁性材料において析出金属粒子はいずれもFe粒子、Co粒子、Fe基合金粒子、Co基合金粒子の少なくとも1種であった。また、析出金属粒子の最大径はいずれも2000nm以下であった。また、いずれも結晶粒内および粒界に析出金属粒子が確認された。
また、焼結によって生成された複合酸化物の還元後の残存性をEPMAで確認したところ、実施例1〜22は複合酸化物無し(第1の実施の形態)であった。
また、実施例22のように析出金属粒子としてFeまたはCoが主でないものは高周波特性が低下することが確認された。
さらに、Coが少なくとも一部に含まれたFe基合金微粒子は高温、高湿度における磁気特性の安定性に優れることが確認できた。
【0034】
(実施例23〜44)
表1と同じ組成の複合酸化物を、MgO、Alなどの難還元性金属酸化物粉末(A)とFeO、CoO、NiOなどの還元性金属酸化物粉末(B)を用いて作製した。秤量後、ボールミルで混合した(0.5時間、回転数300rpm)。得られた混合粉を1t/cmの圧力でプレス成形し、ペレット状試料を作製した。
次いで、得られた試料を大気炉内に導入して、500℃で1時間脱脂し、さらに連続して1100℃〜1500℃で4〜8時間焼結することにより酸化物固溶体(ペレット状試料)を作製した。
焼結したペレット状試料を粉砕した後、水素炉内に入れ、純度99.9%の水素ガスを毎分200cc流しながら、毎分10℃の速度で所定の各温度まで昇温し、500〜700℃の各温度で10〜60分間還元を行った後、炉冷して、本実施例の高周波磁性材料を得た。
これをエポキシ樹脂(2wt%)と混合し、幅4.4mm、長さ5mm、高さ1mmの直方体に成形し、150℃でキュアして、評価用試料に供した。
【0035】
【表2】
Figure 2004281846
【0036】
表2から分かる通り、本実施例にかかる高周波磁性材料は、優れた磁気特性が得られることが分かった。なお、透磁率は1GHzのみであるが、平坦な周波数特性を示しており、100MHzでもほぼ同じ値となっている。また、実施例にかかる高周波磁性材料において析出金属粒子はいずれもFe粒子、Co粒子、Fe基合金粒子、Co基合金粒子の少なくとも1種であった。また、析出金属粒子の最大径はいずれも2000nm以下であった。また、いずれも結晶粒内および粒界に析出金属粒子が確認された。
【0037】
また、焼結によって生成された複合酸化物の還元後の残存性をEPMAで確認したところ、実施例23〜44は複合酸化物あり(第2の実施の形態)であった。また、実施例33のように難還元性金属酸化物(A)を2種用いたものは、Fe−Si−O化合物、Fe−Mg−O化合物と言った複数の複合酸化物が確認される場合もあった。
また、実施例22と同様に実施例44でも析出金属粒子としてFeまたはCoが主でないものは高周波特性が低下することが確認された。
さらに、Coが少なくとも一部に含まれたFe基合金微粒子は高温、高湿度における磁気特性の安定性に優れることが確認できた。
【0038】
(実施例45、比較例4)
実施例1の試料を同様の方法で処理量のみ変化させて複合酸化物を作製し、1kg/バッチあるいは10kg/バッチで還元処理し、結晶の析出を試みた。なお、均質還元を目的として試料をロータリーキルンで動かしながら、還元している。
比較例4として、平均粒径5μmのFe粒子と平均粒径2μmのSiO粒子を体積比で1:1として、メカニカルアロイング法にてFe結晶粒含有SiO粒子の作製を試みた。ステンレス製ボールと上記粉末の重量比を40:1として、SUS製のポットに入れ、200rpmで50時間処理した。なお、処理量は1kg/バッチと10kg/バッチである。
得られた試料を粉砕し、平均粒径20μm以下になるように分級して実施例21、比較例4の高周波磁性材料(粉末試料)とした。
各粉末試料を任意に抜き取り、Fe粒子の評価を行い、平均粒経2000μm以下になっている粒子の数を測定し、歩留り(%)=(平均粒経2000nm以下のFe粒子範囲/全体評価数)×100(%)で示した。
【0039】
【表3】
Figure 2004281846
【0040】
以上のようにメカニカルアロイング法では、処理量が増えると金属粒子の析出にバラツキが生じることが分かった。それに対し、本実施例は水素気流中で還元しているので、均一に金属粒子を析出できることが分かった。
【0041】
(実施例46〜49、比較例5)
実施例1と同様の組成の高周波磁性材料において還元条件を変えることにより析出金属粒子のサイズを変えたものを用意した。各試料に関して実施例1と同様の測定を行った。その結果を表4に示す。
【0042】
【表4】
Figure 2004281846
【0043】
以上のように析出金属粒子の平均結晶粒径は10〜2000nmである方が優れた特性を示すことが分かった。
【0044】
【発明の効果】
以上のように本発明の高周波磁性材料は、高周波特性がよく、歩留りも高いことが分かる。また、粉末や焼結体など様々な形状で使用できるため、インダクタンス素子や電磁波吸収体など各種高周波磁性部品に適用できる。

Claims (9)

  1. 難還元性金属酸化物および、Fe、Coまたはそれらを基とする合金の少なくとも1種以上からなる金属粒子を具備したことを特徴とする高周波磁性材料。
  2. 難還元性金属酸化物と、FeまたはCoの少なくとも1種以上を含む金属酸化物との複合酸化物と、Fe、Coまたはそれらを基とする合金の少なくとも1種以上からなる金属粒子を具備したことを特徴とする高周波磁性材料。
  3. 該金属粒子の平均粒径が10〜2000nmであることを特徴とする請求項1または請求項2記載の高周波磁性材料。
  4. 高周波磁性材料は多結晶体であると共に、該金属粒子が結晶の粒界または粒内の少なくとも一方に存在していることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の高周波磁性材料。
  5. 難還元性金属酸化物は、マグネシウム酸化物、アルミニウム酸化物、カルシウム酸化物、けい素酸化物、希土類金属酸化物、チタニウム酸化物、ジルコニウム酸化物、バリウム酸化物、ストロンチウム酸化物、亜鉛酸化物から選ばれる少なくとも1種以上であることを特徴とする請求項1または請求項2記載の高周波磁性材料。
  6. 該複合酸化物がFe−Mg−O系、Fe−Co−Mg−O系、Fe−Co−Ni―Mg―O系、Co−Mg−O系、Fe−Al−O系、Co−Al−O系、Fe−Co−Al−O系、Fe−Co−Ni−Al−O系の少なくとも一種であることを特徴とする請求項2記載の高周波磁性材料。
  7. 請求項1乃至請求項7のいずれかに記載の高周波磁性材料を用いたことを特徴とする高周波磁性部品。
  8. 電磁波吸収体または10MHz以上の周波数で用いられる磁性部品であることを特徴とする請求項8記載の高周波磁性部品。
  9. 難還元性金属酸化物粉末(A)とFeあるいはCoの少なくとも1種を含む金属酸化物粉末(B)からなり、難還元性金属酸化物とFeあるいはCoの少なくとも1種を含む金属酸化物の比がモル比でA:B=10:90から90:10の範囲からなる複合酸化物を作製する工程、該複合酸化物を還元して固溶体の粒内あるいは粒界にFe、Coまたはそれらを基とする合金の少なくとも1種以上からなる金属粒子を析出させる工程を具備することを特徴とする高周波磁性材料の製造方法。
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