JP2004276724A - 鉄道車両の車体およびその製造方法 - Google Patents

鉄道車両の車体およびその製造方法 Download PDF

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昇 矢ヶ部
Naoki Kawada
直樹 河田
Shigeki Matsuoka
茂樹 松岡
Takayuki Sugiyama
隆幸 杉山
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Abstract

【課題】ステンレス鋼板の外板を有する鉄道車両の車体であって、外板の接合部分の表面をフラット化する要求や接合部分の水密性を確保する要求に対応できる鉄道車両の車体およびその製造方法を提供する。
【解決手段】側外板2Aを構成する幕板2A1と吹き寄せ板2A2とが骨部材2Fの接合片2F2上でこれと一体に突き合わせ接合されているため、幕板2A1と吹き寄せ板2A2との接合部分の表面に段差がなくなり、その接合部分の表面がフラット化されると共に、接合強度が向上する。また、突き合わせ接合が幕板2A1および吹き寄せ板2A2の裏面の接合片2F2側から接合線に沿って連続的に施工される摩擦攪拌接合F7であるため、接合部分の水密性が確保されると共に、接合部分の表面の美観が保持される。
【選択図】 図6

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ステンレス鋼板の外板を有する鉄道車両の車体およびその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
鉄道車両の車体の製造において、外板にステンレス鋼板を使用する所謂ステンレス車体では、外板の接合部分を骨部材などに重ねてスポット溶接するのが一般的である(例えば特許文献1参照)。この場合、外板の接合部分同士は、骨部材上に順次重ねて接合される。
【0003】
また、ステンレス車体を構成する台枠、側構体、妻構体および屋根構体の相互の接合には、接合部材に穴を開けて溶接する栓溶接も行われている。
【0004】
なお、アルミニウム合金の押し出し型板(以下、アルミ型板という。)を外板に使用する所謂アルミ車体では、FSW(Friction Stir Welding)と略称される摩擦攪拌接合により外板を突き合わせ接合する方法が知られている(例えば特許文献2参照)。
【0005】
【特許文献1】
特開平06−156272号公報
【特許文献2】
特開2002−210571(段落0024,段落0031、図6,図9)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、ステンレス鋼板の外板がスポット溶接により重ね接合されたステンレス車体では、外板の接合部分に段差が生じるため、外板の表面をフラット化するというデザイン上や機能上の要求に対応できないという問題がある。また、スポット溶接により不連続に接合された外板の接合部分は水密性が低いため、別途のシール処理が必要となるという問題がある。さらに、重ね接合として栓溶接を行う場合には、接合部材の穴開け作業および溶接ビードの除去作業などが必要となり、作業コストが嵩むという問題がある。
【0007】
一方、特許文献2に記載のアルミ車体の製造方法は、厚みの大きい中空のアルミ型板を突き合わせ接合する方法であり、接合部分の車内側を予めアーク溶接しておき、その後、接合部分の車外側のみを摩擦攪拌接合により接合している(段落0031および図9参照)。このため、特許文献2に記載の車体の製造方法は、ステンレス鋼板などの金属板で外板が構成される車体の製造にはそのまま適用することができない。
【0008】
そこで、本発明は、ステンレス鋼板の外板を有する鉄道車両の車体であって、外板の接合部分の表面をフラット化する要求や接合部分の水密性を確保する要求に対応できる鉄道車両の車体およびその製造方法を提供することを課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る鉄道車両の車体は、ステンレス鋼板の外板を有する鉄道車両の車体であって、車体を構成する台枠、側構体、妻構体および屋根構体が摩擦攪拌接合により相互に接合されていることを特徴とする。
【0010】
この発明では、栓溶接の場合に必要な接合部材の穴開け作業および溶接ビードの除去作業などが不要となるため、作業コストが低減される。また、摩擦攪拌接合を接合線に沿って連続的に施工することにより、台枠、側構体、妻構体および屋根構体を相互に接合する接合部分の水密性が確保される。
【0011】
本発明に係る鉄道車両の車体は、ステンレス鋼板の外板を有する鉄道車両の車体であって、外板同士または外板と縁金とが突き合わせ接合されていることを特徴とする。
【0012】
この発明では、突き合わせ接合された外板の接合部分に段差がなくなり、外板の接合部分の表面がフラット化される。また、突き合わせ接合を摩擦攪拌接合により接合線に沿って連続的に施工することにより、外板の接合部分の水密性が確保される。
【0013】
本発明に係る鉄道車両の車体は、ステンレス鋼板の外板を有する鉄道車両の車体であって、外板同士または外板と縁金とが骨部材上でこれと一体に突き合わせ接合されていることを特徴とする。
【0014】
この発明では、骨部材上で突き合わせ接合された外板の接合部分の表面に段差がなくなり、外板の接合部分の表面がフラット化される。また、外板の接合部分が骨部材と一体に接合されているため、外板の接合強度が向上する。そして、突き合わせ接合を摩擦攪拌接合により接合線に沿って連続的に施工することにより、外板の接合部分の水密性が確保される。
【0015】
本発明に係る鉄道車両の車体は、ステンレス鋼板の外板を有する鉄道車両の車体であって、外板同士または外板と縁金とが摩擦攪拌接合により重ね接合されていることを特徴とする。
【0016】
この発明では、摩擦攪拌接合による重ね接合を接合線に沿って連続的に施工することにより、外板の接合部分の水密性が確保される。
【0017】
本発明に係る鉄道車両の車体製造方法は、ステンレス鋼板の外板を有する鉄道車両の車体の製造方法であって、外板同士または外板と縁金とを接合するに当たり、外板の裏側から摩擦攪拌接合により突き合わせ接合することを特徴とする。
【0018】
この発明では、突き合わせ接合された外板の接合部分に段差がなくなり、外板の接合部分の表面がフラット化される。また、外板の表面に届かない深さで摩擦攪拌接合することにより、外板の表面の美観が保持される。そして、摩擦攪拌接合による突き合わせ接合を接合線に沿って連続的に施工することにより、外板の接合部分の水密性が確保される。
【0019】
本発明に係る鉄道車両の車体製造方法は、ステンレス鋼板の外板を有する鉄道車両の車体の製造方法であって、外板同士または外板と縁金とを接合するに当たり、外板の裏側から摩擦攪拌接合により重ね接合することを特徴とする。
【0020】
この発明では、外板の表面に届かない深さで摩擦攪拌接合することにより、外板の表面の美観が保持される。そして、摩擦攪拌接合による重ね接合を接合線に沿って連続的に施工することにより、外板の接合部分の水密性が確保される。
【0021】
本発明に係る鉄道車両の車体製造方法は、ステンレス鋼板の外板を有する鉄道車両の車体の製造方法であって、外板同士または外板と縁金とを接合するに当たり、外板の裏側に配置した骨部材を裏当てとして外板の表側から摩擦攪拌接合により骨部材と一体に突き合わせ接合することを特徴とする。
【0022】
この発明では、骨部材を裏当てとして突き合わせ接合された外板の接合部分の表面に段差がなくなり、外板の接合部分の表面がフラット化される。また、外板の接合部分が骨部材と一体に接合されるため、外板の接合強度が向上する。そして、摩擦攪拌接合による突き合わせ接合を接合線に沿って連続的に施工することにより、外板の接合部分の水密性が確保される。
【0023】
本発明に係る鉄道車両の車体製造方法は、ステンレス鋼板の外板を有する鉄道車両の車体の製造方法であって、外板同士または外板と縁金とを接合するに当たり、外板の裏側に配置した骨部材側から摩擦攪拌接合により骨部材と一体に突き合わせ接合することを特徴とする。
【0024】
この発明では、骨部材側から突き合わせ接合された外板の接合部分の表面に段差がなくなり、外板の接合部分の表面がフラット化される。また、外板の表面に届かない深さで摩擦攪拌接合することにより、外板の表面の美観が保持される。さらに、外板の接合部分が骨部材と一体に接合されるため、外板の接合強度が向上する。そして、摩擦攪拌接合による突き合わせ接合を接合線に沿って連続的に施工することにより、外板の接合部分の水密性が確保される。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明に係る鉄道車両の車体およびその製造方法の実施の形態を説明する。参照する図面において、図1は一実施形態に係る鉄道車両の車体を示す斜視図、図2は図1に示した台枠と側構体との接合ラインの断面図、図3は図1に示した側構体と妻構体との接合ラインの断面図、図4は図1に示した側構体と屋根構体との接合ラインの断面図、図5は図1に示した妻構体と屋根構体との接合ラインの断面図である。
【0026】
一実施形態に係る鉄道車両の車体は、ステンレス鋼板の外板を有する車体であって、図1に示すように、台枠1、側構体2、妻構体3および屋根構体4が相互に接合されて構成される。すなわち、台枠1と側構体2とが接合ラインL1に沿って接合され、台枠1と妻構体3とが接合ラインL2に沿って接合され、側構体2と妻構体3とが接合ラインL3に沿って接合され、側構体2と屋根構体4とが接合ラインL4に沿って接合され、妻構体3と屋根構体4とが接合ラインL5に沿って接合される。各接合ラインL1〜L5における接合は、後述するように摩擦攪拌接合により接合線に沿って連続して施工される。
【0027】
摩擦攪拌接合は、FSW工具(図2参照)と接合部材との摩擦熱により接合部材を局部的に軟化し、軟化した接合部材同士を混合攪拌して接合する方法である。この摩擦攪拌接合は、接合後の変形・歪みが小さく、かつ接合欠陥も少ないという利点を有する。
【0028】
ここで、図1に示す台枠1と側構体2との接合ラインL1においては、図2に拡大して示すように、台枠1の側梁1Aの側面上に側構体2の側外板2Aの下縁部が長土台2Bを介して重ねられる。そして、これらの側外板2A、長土台2Bおよび側梁1Aは、側外板2Aの外面(表面)側からFSW工具による摩擦攪拌接合F1によって重ね接合される。なお、図2において、符号1Bは側梁1Aの補強部材であって、側梁1Aの内側に配置されている。
【0029】
図1に示す台枠1と妻構体3との接合ラインL2においても、図2に示した例と同様に、台枠1の側梁1Aの側面上に妻構体3の妻外板3Aが長土台3Bを介して重ねられ、これらの三者が妻外板3Aの表面側からFSW工具による摩擦攪拌接合F1によって重ね接合される。
【0030】
図2に示した摩擦攪拌接合F1は、接合部分の水密性を確保するように接合線に沿って連続的に施工される。この摩擦攪拌接合F1に使用するFSW工具のピンPの長さは、側外板2A(妻外板3A)の表面から側梁1Aの厚みの中央部に達する長さに設定されている。
【0031】
図1に示す側構体2と妻構体3との接合ラインL3においては、図3に拡大して示すように、妻構体3の妻外板3Aの左右の内面(右側のみ図示する)に固定されているスミ柱3C,3Dに対して側構体2の側外板2Aの前後の縁部(前側のみ図示する)が摩擦攪拌接合F2,F3により重ね接合される。
【0032】
すなわち、妻構体3の妻外板3Aの右端から突出して側構体2の側外板2Aに沿うように妻外板3Aの前方へ屈曲されたスミ柱3Cの接合縁部3C1には、側外板2Aの前縁部がこれを覆う飾り金(縁金)2Cと共に重ねられ、これらの飾り金(縁金)2C、側外板2Aの前縁部およびスミ柱3Cの接合縁部3C1が飾り金(縁金)2C側からFSW工具による摩擦攪拌接合F2によって重ね接合される。また、側構体2の側外板2Aに沿うようにその内側に配置された妻構体3のスミ柱3Dの外面には、側外板2Aの内面に骨部材として予め固定されているハット形断面の側柱2Dが重ねられ、この側柱2Dとスミ柱3Dとがスミ柱3Dの内面(裏面)側からFSW工具による摩擦攪拌接合F3によって重ね接合される。
【0033】
摩擦攪拌接合F2に使用するFSW工具のピンPの長さは、飾り金(縁金)2Cの表面からスミ柱3Cの接合縁部3C1の厚みの中央部に達する長さに設定されている。また、摩擦攪拌接合F3に使用するFSW工具のピンPの長さは、スミ柱3Dの内面(裏面)から側柱2Dの厚みの中央部に達する長さに設定されている。そして、摩擦攪拌接合F2は、接合部分の水密性を確保するように接合線に沿って連続的に施工される。
【0034】
図1に示す側構体2と屋根構体4との接合ラインL4においては、図4に拡大して示す接合構造により側構体2と屋根構体4とが摩擦攪拌接合される。
【0035】
図4に示す接合構造において、側構体2の側外板2Aの上部にはL字状に屈曲して外面側へ立ち上がるドリップレール部2A1が形成されると共に、側外板2Aの内面(裏面)に固定された側柱2Dの内面側には、その上端から突出して内側へ湾曲する継手2Eが固定されている。一方、屋根構体4の屋根外板4Aの左右の縁部(一方のみ図示する。)には、外方に水平に突出する接合縁部4A1が形成されると共に、屋根外板4Aの内面(裏面)に固定されたタルキ4Cの内面側には、その下端部から突出して外方へ屈曲する長ケタ4Dが固定され、この長ケタ4Dには、屋根外板4Aの接合縁部4A1の下面沿って略水平に突出する接合縁部4D1が形成されている。
【0036】
そして、図4に示す接合構造では、側構体2側の側外板2Aの上部に形成されたドリップレール部2A1の水平部分の上面に屋根構体4側の長ケタ4Dの接合縁部4D1および屋根外板4Aの接合縁部4A1が順次重ねられ、これらの接合縁部4A1、接合縁部4D1およびドリップレール部2A1の水平部分が接合縁部4A1側からFSW工具による摩擦攪拌接合F4によって重ね接合される。また、屋根構体4側のタルキ4Cに固定された長ケタ4Dの本体部分4D2に側構体2側の継手2Eの上端部が重ねられ、この継手2Eの上端部と長ケタ4Dの本体部分4D2とが継手2Eの内面側からFSW工具による摩擦攪拌接合F5によって重ね接合される。
【0037】
摩擦攪拌接合F4に使用するFSW工具のピンPの長さは、接合縁部4A1の表面からドリップレール部2A1の水平部分の厚みの中央部に達する長さに設定されている。また、摩擦攪拌接合F5に使用するFSW工具のピンPの長さは、継手2Eの表面から長ケタ4Dの本体部分4D2の厚みの中央部に達する長さに設定されている。そして、摩擦攪拌接合F4は、接合線に沿って連続的に施工される。
【0038】
図4に示した接合構造によれば、FSW工具のピンPの長さがドリップレール部2A1の水平部分の下面に届かない長さに設定されているため、人目に付き易いドリップレール2Eの下面の美観が保持される。また、摩擦攪拌接合F4が接合線に沿って連続的に施工されるため、接合部分の水密性が確保される。
【0039】
図1に示す妻構体3と屋根構体4との接合ラインL5においては、図5に拡大して示す接合構造により妻構体3と屋根構体4とが摩擦攪拌接合される。
【0040】
図5に示す接合構造において、妻構体3の妻外板3Aの上縁部に沿ってその内面に固定されたアーチ桁3Eには、妻外板3Aの前方へ向けて略直角に屈曲する接合縁部3E1が形成され、屋根構体4の屋根外板4Aの前後の端部(一方のみ図示する。)の内面には、タルキ4Eが固定されている。そして、アーチ桁3Eの接合縁部3E1の上面(外面)にタルキ4Eを介して屋根外板4Aが重ねられ、これらの屋根外板4A、タルキ4Eおよび接合縁部3E1が屋根外板4Aの上面(外面)側からFSW工具による摩擦攪拌接合F6によって重ね接合される。
【0041】
摩擦攪拌接合F6に使用するFSW工具のピンPの長さは、屋根外板4Aの表面からアーチ桁3Eの接合縁部3E1の厚みの中央部に達する長さに設定されている。この摩擦攪拌接合F6は、接合線に沿って連続的に施工される。
【0042】
図5に示す接合構造によれば、FSW工具のピンPの長さがアーチ桁3Eの接合縁部3E1の下面に届かない長さに設定されているため、アーチ桁3Eの接合縁部3E1の下面の美観が保持される。また、摩擦攪拌接合F6が接合線に沿って連続的に施工されるため、接合部分の水密性が確保される。
【0043】
ここで、前述した鉄道車両の車体の組立作業は、予め部組みされた台枠1、側構体2、妻構体3および屋根構体4を以下の順序で接合して行う。すなわち、台枠1に左右の側構体2および前後の妻構体3を接合すると共に、左右の側構体2と前後の妻構体3とを相互に接合し、その後、左右の側構体2および前後の妻構体3に対して屋根構体4を接合する。
【0044】
このように組み立てられる鉄道車両の車体では、台枠1、側構体2、妻構体3および屋根構体4が摩擦攪拌接合により相互に接合されるため、従来のように栓溶接する場合に較べ、接合部材の穴開け作業および溶接ビードの除去作業などが不要となり、その分作業コストが低減される。また、摩擦攪拌接合が接合線に沿って連続的に施工されるため、台枠1、側構体2、妻構体3および屋根構体4の相互の接合部分の水密性が確保される。
【0045】
ここで、図1に示した鉄道車両の車体においては、側構体2を構成する側外板2A同士が接合ラインL6,L7に沿って接合される。同様に、妻構体3を構成する妻外板3A同士が接合ラインL8,L8に沿って接合される。
【0046】
接合ラインL6〜L8における接合構造は略同様であるため、接合ラインL6の接合構造についてのみ図6を参照して説明し、接合ラインL7,L8の接合構造については説明を省略する。
【0047】
図6に示す接合構造は、側構体2の側外板2Aを構成するステンレス鋼板製の幕板2A2と吹き寄せ板2A3とを上下に突き合わせ接合する構造であり、吹き寄せ板2A3の上端部の内面(裏面)にはハット形断面の骨部材2Fが固定されている。この骨部材2Fは吹き寄せ板2A3の長手方向に沿って配置されており、その下側の接合片2F1はスポット溶接S1により幕板2A2の内面(裏面)に重ね接合され、上側の接合片2F2は吹き寄せ板2A3の上端部から突出している。そして、吹き寄せ板2A3の上端部から突出した接合片2F2の外面に幕板2A2の下端部が重ねられ、この幕板2A2の下縁が吹き寄せ板2A3の上縁に突き合わせられた状態で摩擦攪拌接合F7により接合片2F2と一体に突き合わせ接合される。
【0048】
図6に示す接合構造において、摩擦攪拌接合F7は、幕板2A2および吹き寄せ板2A3の内面(裏面)側に配置された骨部材2Fの接合片2F2側から幕板2A2と吹き寄せ板2A3との接合線に沿って連続的に施工される。この摩擦攪拌接合F7に使用するFSW工具のピンPの長さは、接合片2F2の表面から幕板2A2および吹き寄せ板2A3の厚みの中央部に達する長さに設定されている。
【0049】
図6に示した接合構造によれば、幕板2A2と吹き寄せ板2A3と骨部材2Fとが一体に接合されるため、幕板2A2と吹き寄せ板2A3との接合強度が向上する。また、幕板2A2と吹き寄せ板2A3との接合部分が突き合わせ接合によって段差のないフラットな状態に仕上がる。さらに、FSW工具のピンPの長さが幕板2A1および吹き寄せ板2A2の表面(外面)に届かない長さに設定されているため、幕板2A2および吹き寄せ板2A3の表面(外面)の美観が保持される。そして、摩擦攪拌接合F7が接合線に沿って連続的に施工されるため、幕板2A2と吹き寄せ板2A3との接合部分の水密性が確保される。
【0050】
ここで、図1に示した鉄道車両の車体においては、側構体2を構成する側外板2Aの開口部などの端末部に縁金が接合される。例えば側外板2Aのドア開口部には接合ラインL9に沿って縁金が接合され、窓開口部には接合ラインL10に沿って縁金が接合される。同様に、妻構体3を構成する妻外板3Aの通路開口部には接合ラインL11に沿って縁金が接合される。
【0051】
接合ラインL9〜L11における接合構造は略同様であるため、接合ラインL9の接合構造についてのみ図7、図8を参照して説明し、接合ラインL10〜L11の接合構造については説明を省略する。
【0052】
図7に示すように、側外板2Aのドア開口部には接合ラインL9に沿って縁金5が接合される。この縁金5は、図8に示す接合構造によって側外板2Aの開口部の端末部に突き合わせ接合される。
【0053】
図8に示す接合構造においては、側外板2Aのドア開口部の内面(裏面)にハット形断面の骨部材2Gが固定されている。この骨部材2Gは側外板2Aのドア開口部に沿って配置されており、その両側の接合片2G1,2G2はスポット溶接S2,S3により側外板2Aの内面(裏面)に重ね接合されている。この骨部材2Gの一方の接合片2G1は側外板2Aのドア開口部の端末から突出しており、この接合片2G1の突出部分の外面には、L字状の断面形状を有する縁金5の一片5Aの内面が重ねられる。そして、この縁金5の一片5Aは、スポット溶接S4によって骨部材2Gの接合片2G1に重ね接合されると共に、側外板2Aの端末に突き合わせられた状態で摩擦攪拌接合F8により側外板2Aの端末に突き合わせ接合される。
【0054】
図8に示す接合構造において、摩擦攪拌接合F8は、骨部材2Gの接合片2G1を裏当てとして側外板2Aおよび縁金5の一片5Aの外面(表面)側から接合線に沿って連続的に施工される。この摩擦攪拌接合F8に使用するFSW工具のピンPの長さは、縁金5の一片5Aの表面から骨部材2Gの接合片2G1の厚みの中央部に達する長さに設定されている。
【0055】
図8に示した接合構造によれば、側外板2Aと縁金5と骨部材2Gとが一体に接合されるため、側外板2Aと縁金5との接合強度が向上する。また、側外板2Aと縁金5との接合部分が突き合わせ接合によって段差のないフラットな状態に仕上がる。そして、摩擦攪拌接合F8が接合線に沿って連続的に施工されるため、側外板2Aと縁金5との接合部分の水密性が確保される。
【0056】
本発明の鉄道車両の車体およびその製造方法は、前述した一実施形態に限定されるものではなく、種々の変形、変更が可能である。例えば、図3に示した側構体2と妻構体3との接合構造における飾り金(縁金)2Cは、図9に示すように、骨部材としてのスミ柱3Cの接合縁部3C1を裏当てとして、この接合縁部3C1上でこれと一体に側構体2の外板2Aと突き合わせ接合してもよい。この突き合わせ接合は、側構体2の側外板2Aの外面をフラット化し、また、側外板2Aの接合部分の水密性を確保するように、側外板2Aの外面(表面)側からFSW工具による摩擦攪拌接合F9によって接合方向に連続的に施工するのが好ましい。この場合、摩擦攪拌接合F9に使用するFSW工具のピンPの長さは、側外板2Aおよび飾り金(縁金)2Cの表面からスミ柱3Cの接合縁部3C1の厚みの中央部に達する長さに設定する。
【0057】
また、図3に示した飾り金(縁金)2Cは、図10に示すように省略することもできる。図10に示す例では、妻構体3の妻外板3Aの右端から突出して側構体2の側外板2Aに沿うように妻外板3Aの後方へ屈曲されたスミ柱3Fの接合縁部3F1に側外板2Aの前縁部が重ねられ、この側外板2Aの前縁部とスミ柱3Fの接合縁部3F1とがFSW工具による摩擦攪拌接合F10によって重ね接合される。また、側構体2の側外板2Aに沿うようにその内側に配置されてスミ柱3Fに固定された継手3Gと、側外板2Aの内面に予め固定されているハット形断面の側柱2Dとが継手3Gの内面(裏面)側からFSW工具による摩擦攪拌接合F11によって重ね接合される。
【0058】
さらに、本発明の鉄道車両の車体およびその製造方法において、図4に示した側構体2と屋根構体4との接合構造は、図11〜図20に示すような接合構造に変更することができる。以下、図11〜図20に示す側構体2と屋根構体4との接合構造の変形例を順次説明する。なお、図4に示した構造と同様の構造部分については、同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
【0059】
図11に示す接合構造においては、屋根構体4側の屋根外板4Aの接合縁部4A1と側構体2側の長ケタ4Dの接合縁部4D1とが予めスポット溶接S5により重ね接合されている。そして、側外板2Aの上部に形成されたドリップレール部2A1の水平部分の下面側からFSW工具による摩擦攪拌接合F12によってドリップレール部2A1の水平部分と接合縁部4D1とが重ね接合される。
【0060】
摩擦攪拌接合F12に使用するFSW工具のピンPの長さは、ドリップレール部2A1の下面から接合縁部4D1の厚みの中央部に達する長さに設定されている。そして、このFSW工具のピンPによる摩擦攪拌接合F12は、接合部分の水密性が確保するように、接合線に沿って連続的に施工される。
【0061】
図12に示す接合構造おいて、屋根構体4側の屋根外板4Aの左右の縁部(一方のみ図示する。)にはL字状に屈曲して立ち上がるドリップレール部4A2が形成されると共に、側構体2の側外板2Aの上部には内面側へ略水平に屈曲する接合縁部2A4が形成されている。そして、この接合縁部2A4の上面に長ケタ4Dの接合縁部4D1およびドリップレール部4A2の水平部分が順次重ねられ、これらがドリップレール部4A2の水平部分側からFSW工具による摩擦攪拌接合F13によって相互に重ね接合される。
【0062】
摩擦攪拌接合F13に使用するFSW工具のピンPの長さは、ドリップレール部4A2の水平部分の上面から側外板2Aの接合縁部2A4の厚みの中央部に達する長さに設定されている。そして、このFSW工具のピンPによる摩擦攪拌接合F13は、接合部分の水密性が確保するように、接合線に沿って連続的に施工される。
【0063】
図13に示す接合構造においては、側構体2の側外板2Aの上部に内面側へ折り返してL字状に屈曲するドリップレール部2A5が形成されると共に、このドリップレール部2A5の直下にL字状断面の補強材2Hが固定されている。そして、この補強材2Hの水平な一片2H1の上面に屋根構体4側の長ケタ4Dの接合縁部4D1が重ねられ、この接合縁部4D1がドリップレール部2A5の水平部分に突き合わせられた状態で摩擦攪拌接合F14により突き合わせ接合される。すなわち、補強材2Hの一片2H1を裏当てとした摩擦攪拌接合F14により、接合縁部4D1とドリップレール部2A5の水平部分とが補強材2Hの一片2H1と一体に突き合わせ接合される。
【0064】
摩擦攪拌接合F14に使用するFSW工具のピンPの長さは、ドリップレール部2A5の水平部分および接合縁部4D1の上面から補強材2Hの一片2H1の厚みの中央部に達する長さに設定されている。そして、このFSW工具のピンPによる摩擦攪拌接合F14は、接合部分の水密性が確保するように接合線に沿って連続的に施工される。
【0065】
図14に示す接合構造おいて、屋根構体4側の屋根外板4Aの左右の縁部(一方のみ図示する。)にはL字状に屈曲して立ち上がるドリップレール部4A2が形成されると共に、長ケタ4Dにはドリップレール部4A2の下面に沿う部分から下方に屈曲する接合縁部4D3が形成されている。一方、側構体2の側外板2Aの上端縁は内側に折り曲げられている。そして、この側外板2Aの上端部の外面に長ケタ4Dの接合縁部4D3が重ねられ、この接合縁部4D3側から両者がFSW工具による摩擦攪拌接合F15によって重ね接合される。
【0066】
摩擦攪拌接合F15に使用するFSW工具のピンPの長さは、長ケタ4Dの接合縁部4D3の外面から側外板2Aの上端部の厚みの中央部に達する長さに設定されている。そして、このFSW工具のピンPによる摩擦攪拌接合F15は、接合部分の水密性が確保するように接合線に沿って連続的に施工される。
【0067】
図15に示す接合構造において、屋根構体4側の屋根外板4Aの左右の縁部(一方のみ図示する。)にはL字状に屈曲して立ち上がるドリップレール部4A2と、このドリップレール部4A2の上端部から外面側に折り返されて下方に突出する接合縁部4A3が形成されると共に、長ケタ4Dにはドリップレール部4A2の下面に沿う部分から下方に屈曲して接合縁部4A3の内面に重なる接合縁部4D4が形成されている。一方、側構体2の側外板2Aの上端部は長ケタ4Dの接合縁部4D4の外面に重ねられて屋根外板4Aの接合縁部4A3に突き合わせられている。そして、この側外板2Aの上端部と屋根外板4Aの接合縁部4A3とが長ケタ4Dの接合縁部4D4を裏当てとして摩擦攪拌接合F16により長ケタ4Dの接合縁部4D4と一体に突き合わせ接合される。
【0068】
摩擦攪拌接合F16に使用するFSW工具のピンPの長さは、側外板2Aおよび接合縁部4A3外面から接合縁部4D4の厚みの中央部に達する長さに設定されている。そして、このFSW工具のピンPによる摩擦攪拌接合F16は、接合部分の水密性が確保するように接合線に沿って連続的に施工される。
【0069】
図16に示す接合構造おいて、側構体2の側外板2Aの上端縁は内側に折り曲げられており、この側外板2Aの上端部の外面に重なる接合縁部4D5が屋根構体4側の長ケタ4Dに屈曲形成されている。そして、長ケタ4Dの接合縁部4D5の外面に屋根外板4Aの左右の縁部(一方のみ図示する。)が重ねられ、この屋根外板4Aの縁部と長ケタ4Dの接合縁部4D5と側外板2Aの上端部とが屋根外板4Aの縁部の外面側からFSW工具による摩擦攪拌接合F17によって相互に重ね接合される。
【0070】
摩擦攪拌接合F17に使用するFSW工具のピンPの長さは、屋根外板4Aの縁部の外面から側外板2Aの上端部の厚みの中央部に達する長さに設定されている。そして、このFSW工具のピンPによる摩擦攪拌接合F17は、接合部分の水密性が確保するように、接合線に沿って連続的に施工される。
【0071】
図17に示す接合構造おいて、側構体2の側外板2Aの上端縁は内側に折り曲げられており、この側外板2Aの上端部の外面に重なる接合縁部4D6が屋根構体4側の長ケタ4Dに屈曲形成されている。また、屋根構体4側の屋根外板4Aの左右の縁部(一方のみ図示する。)にはL字状に屈曲して立ち上がるドリップレール部4A2と、このドリップレール部4A2の上端部から外面側に折り返されて下方に突出する接合縁部4A3が形成されている。そして、この屋根外板4Aの接合縁部4A3が長ケタ4Dの接合縁部4D6の外面に重ねられ、屋根外板4Aの接合縁部4A3と長ケタ4Dの接合縁部4D6と側外板2Aの上端部とが屋根外板4Aの接合縁部4A3の外面側からFSW工具による摩擦攪拌接合F18によって相互に重ね接合される。
【0072】
摩擦攪拌接合F18に使用するFSW工具のピンPの長さは、屋根外板4Aの接合縁部4A3の外面から側外板2Aの上端部の厚みの中央部に達する長さに設定されている。そして、このFSW工具のピンPによる摩擦攪拌接合F18は、接合部分の水密性が確保するように、接合線に沿って連続的に施工される。
【0073】
図18に示す接合構造おいて、屋根構体4側の屋根外板4Aの左右の縁部(一方のみ図示する。)にはL字状に屈曲して立ち上がるドリップレール部4A2が形成されると共に、側構体2の側外板2Aの上部には内面側へ略水平に屈曲する接合縁部2A4が形成されている。そして、この接合縁部2A4の上面にドリップレール部4A2の水平部分が重ねられ、両者がドリップレール部4A2の水平部分側からFSW工具による摩擦攪拌接合F19によって相互に重ね接合される。
【0074】
摩擦攪拌接合F19に使用するFSW工具のピンPの長さは、ドリップレール部4A2の水平部分の上面から側外板2Aの接合縁部2A4の厚みの中央部に達する長さに設定されている。そして、このFSW工具のピンPによる摩擦攪拌接合F19は、接合部分の水密性が確保するように、接合線に沿って連続的に施工される。
【0075】
図19に示す接合構造においては、側構体2側の継手2Eの上端部の内面にクランク状の断面形状を呈する骨部材2Jの一片2J1が側構体2の長手方向に沿って予め固定されており、この骨部材2Jの一片2J1が屋根構体4側の長ケタ4Dの本体部分4D2に重ねられ、両者が骨部材2Jの一片2J1側からFSW工具による摩擦攪拌接合F20によって重ね接合される。そして、骨部材2Jの他片2J2の外面に側構体2側の側外板2Aの上端部と屋根構体4側の長ケタ4Dの接合縁部4D7とが突き合わせ状態で重ねられ、両者が骨部材2Jの他片2J2を裏当てとした摩擦攪拌接合F21により他片2J2と一体に突き合わせ接合される。
【0076】
摩擦攪拌接合F21に使用するFSW工具のピンPの長さは、側外板2Aの上端部および長ケタ4Dの接合縁部4D7の上面から骨部材2Jの他片2J2の厚みの中央部に達する長さに設定されている。そして、このFSW工具のピンPによる摩擦攪拌接合F21は、接合部分の水密性が確保するように接合線に沿って連続的に施工される。
【0077】
図20に示す接合構造においては、側構体2側の継手2Eの上端部の内面にクランク状の断面形状を呈する骨部材2Jの一片2J1が予め固定され、その他片2J2が側外板2Aの上端部の内面に予め固定されている。そして、この骨部材2Jの一片2J1が屋根構体4側の長ケタ4Dの本体部分4D2に重ねられ、両者が骨部材2Jの一片2J1側からFSW工具による摩擦攪拌接合F20によって重ね接合される。また、骨部材2Jの他片2J2の外面に側構体2側の側外板2Aの上端部と屋根構体4側の屋根外板4Aの左右の縁部(一方のみ図示する。)が重ねられ、この屋根外板4Aの縁部と側外板2Aの上端部とが屋根外板4Aの縁部の外面側からFSW工具による摩擦攪拌接合F22によって相互に重ね接合される。
【0078】
摩擦攪拌接合F22に使用するFSW工具のピンPの長さは、屋根外板4Aの縁部の外面から側外板2Aの上端部の厚みの中央部に達する長さに設定されている。そして、このFSW工具のピンPによる摩擦攪拌接合F22は、接合部分の水密性が確保するように、接合線に沿って連続的に施工される。
【0079】
また、本発明の鉄道車両の車体およびその製造方法において、図5に示した妻構体3と屋根構体4との接合構造におけるアーチ桁3Eは、図21に示すように、妻外板3Aの後方へ向けて屈曲する接合縁部3E2を有するものでもよい。この場合、アーチ桁3Eの接合縁部3E2の上面(外面)にタルキ4Eを介して屋根外板4Aが重ねられ、これらの屋根外板4A、タルキ4Eおよび接合縁部3E2が屋根外板4Aの上面(外面)側からFSW工具による摩擦攪拌接合F6によって重ね接合される。
【0080】
さらに、本発明の鉄道車両の車体およびその製造方法において、図6に示した側構体の側外板同士の接合構造は、図22に示すように、幕板2A2および吹き寄せ板2A3の内面(裏面)側に配置された骨部材2Fの接合片2F2を裏当てとして、幕板2A2および吹き寄せ板2A3の外面(表面)側からの摩擦攪拌接合F23により接合片2F2と一体に幕板2A2と吹き寄せ板2A3とを突き合わせ接合してもよい。この変形例では別途の裏当て材を使用することなく摩擦攪拌接合F23を施工することができる。
【0081】
また、図23に示すように、図22に示した摩擦攪拌接合F23の近傍において、スポット溶接S6により骨部材2Fの接合片2F2と吹き寄せ板2A3とを重ね接合し、スポット溶接S7により骨部材2Fの接合片2F2と幕板2A2とを重ね接合すると、幕板2A2と吹き寄せ板2A3との接合強度が向上する。
【0082】
なお、図6に示した骨部材2Fを省略し、図24に示すように幕板2A2と吹き寄せ板2A3とをその内面(裏面)側から摩擦攪拌接合F24により突き合わせ接合してもよいし、図25に示すように吹き寄せ板2A3の外面に幕板2A2を重ねて両者を吹き寄せ板2A3の内面(裏面)側から摩擦攪拌接合F25により重ね接合してもよい。図24に示す変形例では、FSW工具のピンPの長さを幕板2A1および吹き寄せ板2A2の表面(外面)に届かない長さに設定することにより、幕板2A2および吹き寄せ板2A3の表面(外面)の美観を保持することができる。
【0083】
また、本発明の鉄道車両の車体およびその製造方法において、図8に示した側外板2Aと縁金5との接合構造は、図26〜図33に示すような接合構造に変更することができる。なお、以下の説明において、図8に示した構造と同様の構造部分については、同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
【0084】
図26に示す接合構造では、図8に示したスポット溶接S2,S4が省略されており、側外板2Aの端末と縁金5の一片5Aとは、骨部材2Gの接合片2G1を裏当てとして摩擦攪拌接合F26のみにより接合片2G1と一体に突き合わせ接合される。この変形例では別途の裏当て材を使用することなく摩擦攪拌接合F8を施工することができる。
【0085】
なお、図示省略したが、図26に示した側外板2Aの端末および縁金5の一片5Aは、骨部材2Gの接合片2G1の内面側からの摩擦攪拌接合により接合片2G1と一体に突き合わせ接合してもよい。
【0086】
図27に示す接合構造では、図8に示したスポット溶接S4が省略されており、縁金5の一片5Aは、摩擦攪拌接合F8のみにより側外板2Aの端末に突き合わせ接合される。
【0087】
図28および図29に示す接合構造では、図8に示したスポット溶接S2,S4が省略されており、図8に示す側外板2Aの端末の内面に骨部材2Gの接合片2G1が重ねられ、側外板2Aの端末の外面に縁金5の一片5Aが重ねられる。そして、図28に示す接合構造では、縁金5の一片5Aと側外板2Aの端末と骨部材2Gの接合片2G1とが縁金5の一片5Aの外面側からの摩擦攪拌接合F27によって重ね接合される。一方、図29に示す接合構造では、骨部材2Gの接合片2G1と側外板2Aの端末と縁金5の一片5Aとが骨部材2Gの接合片2G1の内面側からの摩擦攪拌接合F28によって重ね接合される。
【0088】
摩擦攪拌接合F27に使用するFSW工具のピンPの長さは、縁金5の一片5Aの表面から骨部材2Gの接合片2G1の厚みの中央部に達する長さに設定されている。同様に、摩擦攪拌接合F28に使用するFSW工具のピンPの長さは、骨部材2Gの接合片2G1の表面から縁金5の一片5Aの厚みの中央部に達する長さに設定されている。そして、これらの摩擦攪拌接合F27,F28は、接合部分の水密性を確保するように接合線に沿って連続的に施工される。
【0089】
図30に示す接合構造では、図8に示したスポット溶接S4が省略されており、骨部材2Gの接合片2G1は側外板2Aの端末の内面に重ねられてスポット溶接S2により相互重ね接合される。そして、側外板2Aの端末の外面に縁金5の一片5Aが重ねられ、両者が縁金5の一片5Aの外面側からの摩擦攪拌接合F29によって重ね接合される。
【0090】
摩擦攪拌接合F29に使用するFSW工具のピンPの長さは、縁金5の一片5Aの表面から側外板2Aの端末の厚みの中央部に達する長さに設定されている。そして、これらの摩擦攪拌接合F29は、接合部分の水密性を確保するように接合線に沿って連続的に施工される。
【0091】
図31に示す接合構造では、図8に示す側外板2Aの端末の内面に骨部材2Gの接合片2G1が重ねられ、側外板2Aの端末の外面に縁金5の一片5Aが重ねられる。そして、縁金5の一片5Aと側外板2Aの端末と骨部材2Gの接合片2G1とがスポット溶接S8により一体に重ね接合されると共に、側外板2Aの端末と縁金5の一片5Aとが側外板2Aの端末の内面側からの摩擦攪拌接合F30によって重ね接合される。
【0092】
摩擦攪拌接合F30に使用するFSW工具のピンPの長さは、側外板2Aの端末の内面(裏面)から縁金5の一片5Aの厚みの中央部に達する長さに設定されている。そして、この摩擦攪拌接合F30は、接合部分の水密性を確保するように接合線に沿って連続的に施工される。
【0093】
図32および図33に示す接合構造では、図8に示した骨部材2Gが省略されており、側外板2Aの端末の内面に縁金5の一片5Aが重ねられる。そして、図32に示す接合構造では、側外板2Aの端末と縁金5の一片5Aとが側外板2Aの端末の外面側からの摩擦攪拌接合F31によって重ね接合される。一方、図33に示す接合構造では、縁金5の一片5Aと側外板2Aの端末とが縁金5の一片5Aの内面側からの摩擦攪拌接合F32によって重ね接合される。
【0094】
摩擦攪拌接合F31に使用するFSW工具のピンPの長さは、側外板2Aの端末の表面から縁金5の一片5Aの厚みの中央部に達する長さに設定されている。同様に、摩擦攪拌接合F32に使用するFSW工具のピンPの長さは、縁金5の一片5Aの内面から側外板2Aの端末の厚みの中央部に達する長さに設定されている。そして、これらの摩擦攪拌接合F31,F32は、接合部分の水密性を確保するように接合線に沿って連続的に施工される。
【0095】
図33に示す変形例では、FSW工具のピンPの長さが側外板2Aの表面(外面)に届かない長さに設定されているため、側外板2Aの端末の表面(外面)の美観を保持することができる。
【0096】
なお、以上に説明した摩擦攪拌接合F1〜F32およびスポット溶接S1〜S8は、溶極式のアルゴンガスやヘリウムガスなどの不活性ガスを用いるMIG(Metal Inert Gas welding)溶接、レーザMIG溶接、タングステンを電極とする非溶極式のイナートガスアーク溶接であるTIG(Tungsten Inert Gas welding)溶接、炭酸ガスならびに炭酸ガスとアルゴンの混合ガスなどの活性ガスを用いるアーク溶接であるMAG(Metal Active Gas welding)溶接、プラズマアーク溶接などに適宜変更することが可能である。これらの場合、溶接進行方向に2組の電極や銃などを前後に並べて溶接するタンデム式溶接とすることもできる。
【0097】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明において、車体を構成する台枠、側構体、妻構体および屋根構体が摩擦攪拌接合により相互に接合されている鉄道車両の車体では、栓溶接の場合に必要な接合部材の穴開け作業および溶接ビードの除去作業などが不要となるため、作業コストを低減することができる。また、摩擦攪拌接合を接合線に沿って連続的に施工することにより、台枠、側構体、妻構体および屋根構体を相互に接合する接合部分の水密性を確保することができる。
【0098】
本発明において、外板同士または外板と縁金とが突き合わせ接合されている鉄道車両の車体では、外板の接合部分に段差がなくなるため、外板の接合部分の表面をフラット化することができる。また、突き合わせ接合を摩擦攪拌接合により接合線に沿って連続的に施工することにより、外板の接合部分の水密性を確保することができる。
【0099】
本発明において、外板同士または外板と縁金とが骨部材上でこれと一体に突き合わせ接合されている鉄道車両の車体では、外板の接合部分の表面に段差がなくなるため、外板の接合部分の表面をフラット化することができる。また、外板の接合部分が骨部材と一体に接合されているため、外板の接合強度が向上する。そして、突き合わせ接合を摩擦攪拌接合により接合線に沿って連続的に施工することにより、外板の接合部分の水密性を確保することができる。
【0100】
本発明において、外板同士または外板と縁金とが摩擦攪拌接合により重ね接合されている鉄道車両の車体では、摩擦攪拌接合を接合線に沿って連続的に施工することにより、外板の接合部分の水密性を確保することができる。
【0101】
本発明において、外板同士または外板と縁金とを接合するに当たり、外板の裏側から摩擦攪拌接合により突き合わせ接合する鉄道車両の車体製造方法では、外板の接合部分に段差がなくなるため、外板の接合部分の表面をフラット化することができる。また、外板の表面に届かない深さで摩擦攪拌接合することにより、外板の表面の美観を保持することができる。そして、摩擦攪拌接合を接合線に沿って連続的に施工することにより、外板の接合部分の水密性を確保することができる。
【0102】
本発明において、外板同士または外板と縁金とを接合するに当たり、外板の裏側から摩擦攪拌接合により重ね接合する鉄道車両の車体製造方法では、外板の表面に届かない深さで摩擦攪拌接合することにより、外板の表面の美観を保持することができる。そして、摩擦攪拌接合を接合線に沿って連続的に施工することにより、外板の接合部分の水密性を確保することができる。
【0103】
本発明において、外板同士または外板と縁金とを接合するに当たり、外板の裏側に配置した骨部材を裏当てとして外板の表側から摩擦攪拌接合により骨部材と一体に突き合わせ接合する鉄道車両の車体製造方法では、外板の接合部分の表面に段差がなくなるため、外板の接合部分の表面をフラット化することができる。また、外板の接合部分が骨部材と一体に接合されるため、外板の接合強度が向上する。そして、摩擦攪拌接合を接合線に沿って連続的に施工することにより、外板の接合部分の水密性を確保することができる。
【0104】
本発明において、外板同士または外板と縁金とを接合するに当たり、外板の裏側に配置した骨部材側から摩擦攪拌接合により骨部材と一体に突き合わせ接合する鉄道車両の車体製造方法では、外板の接合部分の表面に段差がなくなるため、外板の接合部分の表面をフラット化することができる。また、外板の表面に届かない深さで摩擦攪拌接合することにより、外板の表面の美観を保持することができる。さらに、外板の接合部分が骨部材と一体に接合されるため、外板の接合強度が向上する。そして、摩擦攪拌接合を接合線に沿って連続的に施工することにより、外板の接合部分の水密性を確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る鉄道車両の車体を示す斜視図である。
【図2】図1に示した台枠と側構体との接合ラインの断面図である。
【図3】図1に示した側構体と妻構体との接合ラインの断面図である。
【図4】図1に示した側構体と屋根構体との接合ラインの断面図である。
【図5】図1に示した妻構体と屋根構体との接合ラインの断面図である。
【図6】図1に示した側構体の側外板同士の接合ラインの断面図である。
【図7】図1に示した側構体の側外板のドア開口部の部分斜視図である。
【図8】図7に示した接合ラインの断面図である。
【図9】図3に示した側構体と妻構体との接合構造の変形例を示す部分断面図である。
【図10】図3に示した側構体と妻構体との接合構造の他の変形例を示す断面図である。
【図11】図4に示した側構体と屋根構体との接合構造の第1の変形例を示す断面図である。
【図12】図4に示した側構体と屋根構体との接合構造の第2の変形例を示す断面図である。
【図13】図4に示した側構体と屋根構体との接合構造の第3の変形例を示す断面図である。
【図14】図4に示した側構体と屋根構体との接合構造の第4の変形例を示す断面図である。
【図15】図4に示した側構体と屋根構体との接合構造の第5の変形例を示す断面図である。
【図16】図4に示した側構体と屋根構体との接合構造の第6の変形例を示す断面図である。
【図17】図4に示した側構体と屋根構体との接合構造の第7の変形例を示す断面図である。
【図18】図4に示した側構体と屋根構体との接合構造の第8の変形例を示す断面図である。
【図19】図4に示した側構体と屋根構体との接合構造の第9の変形例を示す断面図である。
【図20】図4に示した側構体と屋根構体との接合構造の第10の変形例を示す断面図である。
【図21】図5に示した妻構体と屋根構体との接合構造の変形例を示す断面図である。
【図22】図6に示した側構体の側外板同士の接合構造の第1の変形例を示す断面図である。
【図23】図6に示した側構体の側外板同士の接合構造の第2の変形例を示す断面図である。
【図24】図6に示した側構体の側外板同士の接合構造の第3の変形例を示す断面図である。
【図25】図6に示した側構体の側外板同士の接合構造の第4の変形例を示す断面図である。
【図26】図8に示した側構体の側外板と縁金との接合構造の第1の変形例を示す断面図である。
【図27】図8に示した側構体の側外板と縁金との接合構造の第2の変形例を示す断面図である。
【図28】図8に示した側構体の側外板と縁金との接合構造の第3の変形例を示す断面図である。
【図29】図8に示した側構体の側外板と縁金との接合構造の第4の変形例を示す断面図である。
【図30】図8に示した側構体の側外板と縁金との接合構造の第5の変形例を示す断面図である。
【図31】図8に示した側構体の側外板と縁金との接合構造の第6の変形例を示す断面図である。
【図32】図8に示した側構体の側外板と縁金との接合構造の第7の変形例を示す断面図である。
【図33】図8に示した側構体の側外板と縁金との接合構造の第8の変形例を示す断面図である。
【符号の説明】
1…台枠、1A…側梁、1B…補強部材、2…側構体、2A…側外板、2A1,2A5…ドリップレール部、2A2…幕板、2A3…吹き寄せ板、2A4,2A6…接合縁部、2B…長土台、2C…飾り金(縁金)、2D…側柱、2E…継手、2F…骨部材、2F1,2F2…接合片、2G…骨部材、2G1,2G2…接合片、2H…補強材、2H1…一片、2J…骨部材、2J1…一片、2J2…他片、3…妻構体、3A…妻外板、3B…長土台、3C…スミ柱、3C1…接合縁部、3D…スミ柱、3E…アーチ桁、3E1,3E2…接合縁部、3F…スミ柱、3F1…接合縁部、3G…継手、4…屋根構体、4A…屋根外板、4A1,4A3…接合縁部、4A2…ドリップレール部、4B…長土台、4C…タルキ、4D…長ケタ、4D1,4D3,4D4,4D5,4D6,4D7…接合縁部、4D2…本体部分、4D3…接合縁部、4E…タルキ、5…縁金、5A…一片、L1〜L11…接合ライン、F1〜F32…摩擦攪拌接合、S1〜S8…スポット溶接。

Claims (10)

  1. ステンレス鋼板の外板を有する鉄道車両の車体であって、車体を構成する台枠、側構体、妻構体および屋根構体が摩擦攪拌接合により相互に接合されていることを特徴とする鉄道車両の車体。
  2. ステンレス鋼板の外板を有する鉄道車両の車体であって、前記外板同士または外板と縁金とが突き合わせ接合されていることを特徴とする鉄道車両の車体。
  3. ステンレス鋼板の外板を有する鉄道車両の車体であって、前記外板同士または外板と縁金とが骨部材上でこれと一体に突き合わせ接合されていることを特徴とする鉄道車両の車体。
  4. 前記突き合わせ接合が摩擦攪拌接合によることを特徴とする請求項2または3に記載の鉄道車両の車体。
  5. ステンレス鋼板の外板を有する鉄道車両の車体であって、前記外板同士または外板と縁金とが摩擦攪拌接合により重ね接合されていることを特徴とする鉄道車両の車体。
  6. 前記接合が接合線に沿って連続的に施工されていることを特徴とする請求項1〜5の何れかに記載の鉄道車両の車体。
  7. ステンレス鋼板の外板を有する鉄道車両の車体の製造方法であって、外板同士または外板と縁金とを接合するに当たり、外板の裏側から摩擦攪拌接合により突き合わせ接合することを特徴とする鉄道車両の車体製造方法。
  8. ステンレス鋼板の外板を有する鉄道車両の車体の製造方法であって、外板同士または外板と縁金とを接合するに当たり、外板の裏側から摩擦攪拌接合により重ね接合することを特徴とする鉄道車両の車体製造方法。
  9. ステンレス鋼板の外板を有する鉄道車両の車体の製造方法であって、外板同士または外板と縁金とを接合するに当たり、外板の裏側に配置した骨部材を裏当てとして外板の表側から摩擦攪拌接合により骨部材と一体に突き合わせ接合することを特徴とする鉄道車両の車体製造方法。
  10. ステンレス鋼板の外板を有する鉄道車両の車体の製造方法であって、外板同士または外板と縁金とを接合するに当たり、外板の裏側に配置した骨部材側から摩擦攪拌接合により骨部材と一体に突き合わせ接合することを特徴とする鉄道車両の車体製造方法。
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