JP2004276199A - 容器用ヒートシール装置のフィルムシート切断機構 - Google Patents

容器用ヒートシール装置のフィルムシート切断機構 Download PDF

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純一 川口
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Abstract

【課題】切断するときに大きな操作力を必要とせず、カッターによるフィルムシートの切断をスムーズに行うことができるフィルムシート切断機構の提供。
【解決手段】上方が開口した容器Cの開口周縁Caを受け止める容器受け部11と、シートFを収容するシート収容部と、ロールから引き出されたシートを容器の上に載せて周縁部分を熱融着するヒーターとを備え、熱融着されたシートをロールから切り離す切断機構S1,S2であって、シートの上側には、シートを切断するカッター25,30と、カッター支持体28,33と、カッターの両側近傍に配置される押圧部材26,31とが設けられ、シートの下側には、カッターの先端が入り込む空間部15,18と、押圧部材の先端により押圧されるゴムチューブ29とが設けられ、押圧部材の先端をゴムチューブに押圧して、シートにテンションをかけた後、シートの切断を行う。
【選択図】 図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、上方が開口した容器の開口周縁部分を載置状態で受け止める容器受け部と、フィルムシートをロールの形態で収容するフィルムシート収容部と、前記ロールから引き出されたフィルムシートを容器の上に載せて前記開口周縁部分を熱融着する加熱体とを備えた容器用ヒートシール装置において用いられ、前記熱融着されたフィルムシートを前記ロールから切り離すためのフィルムシート切断機構に関する。
【0002】
【従来の技術】
かかるフィルムシート切断機構が設けられた容器用ヒートシール装置は、コンビニエンス・ストア等で販売されるおでん等の加熱調理済み食品を収容する容器にフィルムシートで蓋をする場合に用いられる(例えば、下記特許文献1)。フィルムシートはロールの形態に収容されており、このロールからフィルムシートを引き出して、容器の開口の上にセットする。この時の様子を図7(a)に示す。容器Cの開口の上にロールから引き出されたフィルムシートFがセットされている。容器Cの開口周縁部分Ca(ツバ又はフランジ状部分)は、リング状に形成されている。
【0003】
フィルムシートFのシート面の上面側には、不図示のリング状ヒーター(加熱体に相当)が設けられ、このヒーターを容器の開口周縁部分Caに押し当てて、ヒーターを加熱することで、フィルムシートFを開口周縁部分Caに熱融着する。 フィルムシートFにより蓋がされた容器Cを取り出すためには、フィルムシートFをロールから切り離す必要がある。そのために、フィルムシート切断機構が容器用ヒートシール装置に設けられている。このフィルムシート切断機構を図8により説明する。
【0004】
図8(a)は、フィルムシートを切断する前の状態を示す図、(b)は、フィルムシートを切断する状態を示す図である。フィルムシートFのシート面の下面側には、一対の基台100が並べて配置されており、基台100と基台100の間にカッター103の先端が入り込むカッター挿入空間部101が設けられている。基台100は、金属製である。
【0005】
フィルムシートFのシート面の上面側には、カッター103が配置され、このカッター103は、カッター支持体102に取り付けられている。カッター103の両側近傍には、一対のフィルム押え部材104が設けられている。フィルム押え部材104は、コイルスプリング105により下方向に突出する方向に付勢されている。フィルム押え部材104は、シリコンゴム製である。なお、所定以上突出しないようにストッパー(不図示)が設けられている。 また、カッター103の先端よりも、フィルム押え部材104の先端の方が、下方向にわずかに突出している。フィルムシートFを切断するときは、カッター103を下方向に向けて移動させればよい。
【0006】
図8(b)に示すように、カッター103を下方向に移動させると、まずフィルム押え部材104の先端がシート面に当接し、フィルムシートFを押さえつける。更に下方に移動させると、カッター103の先端がシート面に当接する。更に押し込むと、コイルスプリング105による押圧力でフィルムシートFを確実に押さえつけると共に、カッター103によりフィルムシートFを切断する。
【0007】
【特許文献1】
特開平9−169319号公報
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、図8に示すフィルムシート切断機構には、次のような課題がある。フィルム押え部材104によりフィルムシートFを押圧した後、カッター103の先端がフィルムシートFに接触してフィルムシートFを切断しようとするが、直ちに切断されるわけではない。すなわち、 図8(b)の拡大図に示すように、実施に切断されるまでにフィルムシートFがある程度引っ張られてしまう。したがって、コイルスプリング105による押圧力が弱いと、フィルムシートFが引っ張られる量が多くなるため、コイルスプリング105のばね力もある程度以上大きくする必要がある。しかし、ばね力を大きくすると、切断をするときの操作感触が重くなるという欠点がある。さらに、フィルムシートFをできるだけカッター103で引っ張らないようにするためには、カッター103の刃をよく切れるように仕上げておかなければならない。
【0008】
本発明は上記実情に鑑みてなされたものであり、その課題は、切断するときに大きな操作力を必要とせず、カッターによるフィルムシートの切断をスムーズに行うことができる容器用ヒートシール装置のフィルムシート切断機構を提供することである。
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため本発明に係るフィルムシート切断機構は、
上方が開口した容器の開口周縁部分を載置状態で受け止める容器受け部と、
フィルムシートをロールの形態で収容するフィルムシート収容部と、
前記ロールから引き出されたフィルムシートを容器の上に載せて前記開口周縁部分を熱融着する加熱体とを備えた容器用ヒートシール装置において用いられ、
前記熱融着されたフィルムシートを前記ロールから切り離すためのフィルムシート切断機構であって、
フィルムシートのシート面の上面側には、
フィルムシートを切断するカッターと、
カッターが取り付けられるカッター支持体と、
カッターの両側近傍に配置される一対のフィルム押え手段とが設けられ、かつ、このフィルム押え手段の先端がカッターの先端よりも突出した状態で設けられ、
フィルムシートのシート面の下面側には、
カッターの先端が入り込むカッター挿入空間部と、
前記フィルム押え手段の先端により押圧される第1弾性体とが設けられ、
前記フィルム押え手段の先端を前記第1弾性体に押圧して、フィルムシートにテンションをかけた後に、カッターによるフィルムシートの切断を行うように構成したことを特徴とするものである。
【0009】
このフィルムシート切断機構によると、シート面の上面側に、カッターと、このカッターが取り付けられるカッター支持体と、カッターの両側近傍(カッターの作用する方向を上下方向とすれば、両側とは上下方向に直交する左右方向に相当する。)に配置される一対のフィルム押え手段が備えられる。また、シート面の下面側には、カッター挿入空間部と、フィルム押え手段の先端に押圧される弾性体が備えられる。また、フィルム押え手段の先端は、カッターの先端よりも突出している。そこで、カッターを下げていくと、まずフィルム押え手段の先端がフィルムシートのシート面に当接する。この先端に対向する位置には第1弾性体が設けられているので、フィルム押え手段はシート面に当接した時点で停止するのではなく、更に下方に押し込まれる。フィルム押え手段は、カッターの両側近傍に設けられているので、この作用により、フィルムシートにテンションをかける。このテンションがかかった状態で、カッターの先端がシート面に当接する。したがって、カッターの先端でフィルムシートを無理やり引っ張ってしまうということがなく、スムーズにカッターによる切断を行うことができる。その結果、切断するときに大きな操作力を必要とせず、カッターによるフィルムシートの切断をスムーズに行うことができる容器用ヒートシール装置のフィルムシート切断機構を提供することができる。
【0010】
上記課題を解決するため本発明に係る別のフィルムシート切断機構は、
上方が開口した容器の開口周縁部分を載置状態で受け止める容器受け部と、
フィルムシートをロールの形態で収容するフィルムシート収容部と、
前記ロールから引き出されたフィルムシートを容器の上に載せて前記開口周縁部分を熱融着する加熱体とを備えた容器用ヒートシール装置において用いられ、
前記熱融着されたフィルムシートを前記ロールから切り離すためのフィルムシート切断機構であって、
フィルムシートのシート面の上面側には、
フィルムシートを切断するカッターと、
カッターが取り付けられるカッター支持体と、
カッターの両側近傍のうち一方に配置され、かつ、その先端がカッターの先端よりも突出した状態で設けられるフィルム押え手段と、
カッターの前記両側近傍のうち他側に配置される、 前記加熱体を支持する加熱体支持部とが設けられ、
フィルムシートのシート面の下面側には、
カッターの先端が入り込むカッター挿入空間部と、
前記フィルム押え手段の先端により押圧される第1弾性体とが設けられ、
前記フィルム押え手段の先端を前記第1弾性体に押圧すると共に、前記加熱体支持部により前記シート面を押圧することで、フィルムシートにテンションをかけた後に、カッターによるフィルムシートの切断を行えるように構成したことを特徴とするものである。
【0011】
このフィルムシート切断機構によると、シート面の上面側に、カッターと、このカッターが取り付けられルカッター支持体と、カッターの両側近傍のうち一方に配置されるフィルム押え手段と、カッターの両側近傍のうち他側に配置される加熱体を支持する加熱体支持部が備えられる。また、シート面の下面側には、カッター挿入空間部と、フィルム押え手段の先端に押圧される第1弾性体が備えられる。また、フィルム押え手段の先端は、カッターの先端よりも突出している。そこで、カッターを下げていくと、まずフィルム押え手段の先端がフィルムシートのシート面に当接する。この先端に対向する位置には第1弾性体が設けられているので、フィルム押え手段はシート面に当接した時点で停止するのではなく、更に下方に押し込まれる。カッターの両側は、フィルム押え手段と加熱体支持部により押圧され、フィルム押え手段がシート面よりも更に下方に押し込まれることにより、フィルムシートにテンションをかける。このテンションがかかった状態で、カッターの先端がシート面に当接する。したがって、カッターの先端でフィルムシートを無理やり引っ張ってしまうということがなく、スムーズにカッターによる切断を行うことができる。その結果、切断するときに大きな操作力を必要とせず、カッターによるフィルムシートの切断をスムーズに行うことができる容器用ヒートシール装置のフィルムシート切断機構を提供することができる。
【0012】
本発明の好適な実施形態として、前記第1弾性体は、ゴムチューブであるものがあげられる。カッターやフィルム押え手段の形状を開口周縁部分の形状に添ったリング状にする場合、ゴムチューブにすることで、組み込みを容易にすることができる。
【0013】
本発明の別の好適な実施形態として、前記フィルム押え手段の先端に、摩擦係数を高めるための処理を行っているものがあげられる。
これにより、フィルムシートとフィルム押え手段の先端との間に生じる滑りを減少させて、確実にテンションをかけることができる。
【0014】
本発明の更に別の好適な実施形態として、カッターは、前記カッター支持体に対して、第2弾性体を介して支持されるものがあげられる。
例えば、カッターを開口周縁部分に沿ったリング状にする場合、第2弾性体を介して支持することで、組立性をよくすることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
本発明に係るフィルムシート切断機構の好適な実施形態を図面を用いて説明する。図1は、フィルムシート切断機構(以下、切断機構と省略)が用いられる容器用ヒートシール装置の外観斜視図、図2は基台の平面図及び縦断面図である。
【0016】
<容器用ヒートシール装置の全体構成>
容器用ヒートシール装置は、固定本体部1と、この固定本体部1に対して所定軸芯周りに回転可能な可動本体部2とを備えている。図1は、可動本体部2を開いた状態であり、蓋をすべき容器をセットできる状態である。固定本体部1の上部には、基台10が取り付けられる。基台10の中央には開口12が形成され、この開口12の周囲に容器受け部11が設けられる。容器受け部11がリング状であり、容器の開口周縁部分(ツバ部若しくはフランジ部)が受け止められる。基台10には、切断機構を構成するための溝がいくつか形成されている。
【0017】
図7(b)は、図1に示す容器用ヒートシール装置において、フィルムシートFを切断する場所を示す。すなわち、 切断場所は2箇所あり、フィルムシートFの幅方向に沿った第1切断位置X1と、開口周縁部分の外側の第2切断位置X2がある。よって、切断機構も、それに対応して第1切断機構と第2切断機構とが設けられる。
【0018】
第1切断機構を構成するために、基台10にはフィルムシートFの幅方向に沿った第1溝13、第2溝14、第1カッター挿入空間部15(いずれも凹部)が形成されている。これらの溝・空間は平面視で直線状である。また、第2切断機構を構成するために、基台10の容器受け部11の周囲に、第3溝16、第4溝17、第2カッター挿入空間部18(いずれも凹部)が形成されている。これらの溝・空間部は、平面視でリング状であり同心円状である。なお、リング状ではなく、角状(四隅はR)に形成されていても良い。
【0019】
図1に戻り、可動本体部2には、容器受け部11に対応してリング状ヒーター20(加熱体に相当)がヒータ支持体21(加熱体支持部に相当)が支持される。容器の開口の上にフィルムシートをセットし、リング状ヒーター20により加熱することでフィルムシートを開口周縁部分に熱融着することができる。本容器用ヒートシール装置は、いわゆるインパルス式のシーラーである。 すなわち、 瞬間的に熱を加えてフィルムシートを熱融着する方式である。
【0020】
可動本体部2の後方上部には、長尺状のフィルムシートFをロールの形態で収容する、フィルムシート収容部22が設けられている。また、可動本体部2の手前側には、ハンドル(手動操作部)23が設けられている。 このハンドル23を操作することで、可動本体部2を開閉操作することができる。
【0021】
<切断機構の構成>
図3は、切断機構の構成を示す縦断面図である。第1切断機構S1と、第2切断機構S2とが設けられているが、基本的構成は同一である。
【0022】
第1切断機構S1は、フィルムシートFを切断するためのカッター25を備えている。カッター25は、ステンレス製であり、その下端部(下方向先端)にカッター刃を有する。カッター25の両側近傍(左右方向の両側)には、一対の板金製の押圧部材26が設けられている。 押圧部材26の下方向先端は、カッター25の下方向先端よりも少し突出している。その突出量をδで表している。カッター25の全体形状は、平板状であり、一対の押圧部材26も同じく平板状である。カッター25の刃の形状は、図4に示すように、鋸刃状に形成されている。図4は、ヒーター支持体21のヒーター20が設けられている押圧面を示す斜視図である。
【0023】
カッター25は、一対のネオプレンゴム27(第2弾性体に相当)により挟持された状態で支持されている。このネオプレンゴム27の外側に一対の押圧部材26が設けられる。これらカッター25や押圧部材26は、カッター支持体28により保持され、取り付けられている。
【0024】
次に、フィルムシートFのシート面の下面側を説明する。すでに説明したように、基台10には、第1溝13と第2溝14が形成されており、ここに夫々ゴムチューブ29(第1弾性体に相当)が設置される。このゴムチューブ29は、押圧部材26の先端により押圧される位置関係にある。
【0025】
次に第2切断機構S2について説明する。同じようにカッター30と、押圧部材31、ネオプレンゴム32、第2カッター支持体33が設けられている。また、押圧部材31の下方向先端は、カッター30の下方向先端よりもδだけ突出している。カッター30や板金製の押圧部材31等はリング状に形成されている。カッター30がリング状であるため、ネオプレンゴム32を介して支持するようにすれば、組立性がよくなる。押圧部材26,31の下方向の端部と、ヒーター支持体21の下面とは、同じ高さになるように設定されている。ただし、同じタイミングでフィルムシートを切断すると荷重が大きくなるので、高さを変えて切断タイミングをずらすようにしてもよい。
【0026】
シート面の下面側であるが、第3溝16には何も挿入されず、外側の第4溝17にゴムチューブ34が挿入される。ただし、第3溝16にもゴムチューブ34を入れても良い。第3溝16の近傍は、ヒータ支持体21が配置されるため、これによる押圧力が期待できる。
【0027】
図4に示すように、ヒーター20は、ヒータ支持体21に取り付けられている。ヒーター20には、内側の円周方向から2箇所電極が接続されており、不図示の加熱制御回路に接続される。また、ヒーター20の加熱面は露出しておらず、フッ素樹脂フィルム等により表面が被覆されている。また、図示はしないが、ヒーター支持体21は、スプリング力により突出する方向に付勢されている。ヒーター20を開口周縁部分に押し付ける際には、このスプリングが圧縮されるように構成されており、開口周縁部分に適切な押圧力を作用させる。これにより、熱融着を適切に行うことができる。
【0028】
<フィルム切断作用>
次に、フィルムシートFを切断していくときの作用を説明する。図5は、切断完了までの工程を説明する要部拡大図である。
【0029】
まず、図1に示すように可動本体部2を開いた状態にした後、蓋をすべき容器をセットする。容器の開口周縁部分を基台10の容器受け部11に載せる。次に、ロールからフィルムシートを引き出して容器の開口の上に載せる。 次に、ハンドル23を操作して、可動本体部2を閉じる方向に移動させていく。
【0030】
図5(a)は、カッター25,30がフィルムシートFのシート面のすぐ上にまできた状態を示す。(b)は、押圧部材26,31の先端がシート面の上にちょうど当接した状態である。このとき、カッター25,30の先端は、まだシート面に触れていない。ヒーター支持体21の下面もちょうどシート面に当接する。
【0031】
(c)は、そこから更に押し込んだ状態である。ますは、一対の押圧部材26の先端が一対のシリコンチューブ29を押圧していき、これらを徐々に押しつぶしていく。つまり、押圧部材26の先端は、シート面も下方側に押していくので、一対の押圧部材26の先端に挟まれている部分のフィルムシートFにはテンションが作用する。すなわち、 ピンと張った状態になる。一方、押圧部材31の先端もシート面に当接した後は、ゴムチューブ34を押圧していき、これを徐々に押しつぶす。内側の位置する押圧部材31の方にはシリコンチューブ34は設けられていないが、一対の押圧部材31がシート面を下方に押していくので、同様にフィルムシートFにテンションをかけることができる。
【0032】
また、ヒーター支持体21のほうは、これ以上下方には移動できないため、開口周縁部分にはヒーター支持体21による押圧力が作用すると共に、不図示のスイッチが作動し、ヒーター20が通電される。これにより、ヒーター20は加熱されて、フィルムシートFを容器Cの開口周縁部分Caに熱融着する。
【0033】
(d)は、(c)よりも更に押し込まれた状態であり、カッター25, 30の先端によりフィルムシートFが切断された状態である(図6も参照)。フィルムシートFをピンと張らせた状態にしているから、カッター25,30の先端はそれほどフィルムシートFを引っ張ることなく切断可能である。また、つまり、カッター25,30の先端がフィルムシートFに触れてから、実際に切断されるまでの移動量は従来に比べて少なくてすむ。さらに、カッター25,30の刃の切れが悪くても切断可能である。
【0034】
<別実施形態>
(1)本実施形態では、第2切断機構についても、カッター30の両側近傍に一対の押圧部材31を設けている。これに代えて、カッター30の両側近傍の一方にのみ押圧部材31を設け、両側近傍の他側については、ヒーター支持体21により押圧部材の機能を代用させても良い。ヒーター支持体21もフィルムシートFを押圧する機能を有するからである。この場合、ヒーター支持体21の下面は、カッターの刃先よりも突出させておく。例えば、押圧部材の下方向の端部と同じ高さに設定する。また、押圧部材は板金製でなくてもよい。一対の押圧部材を2部品ではなく、1部品で形成してもよい。
【0035】
(2)溝に挿入する第1弾性体としてゴムチューブ以外のものを用いても良い。例えば、チューブの形態ではないゴム又はスポンジを用いても良い。
(3)フィルムシートの材質については、特定のものに限定されるものではない。
(4)本実施形態では、第1切断機構S1と第2切断機構S2の2つを設けているが、いずれか一方のみでも良い。
(5)押圧部材26,31の先端に摩擦係数を高めるためのシート(例えば、テサテープ株式会社製のもの)を貼り付けてもよい。これにより、押圧部材26,31の先端とフィルムシートFの間の滑りをなくし、確実にテンションをかけることができる。また、摩擦係数を高める他の方法として、滑り止めのコーティング等の表面処理を行っても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】フィルムシート切断機構が用いられる容器用ヒートシール装置の外観斜視図
【図2】基台の平面図及び縦断面図
【図3】切断機構の構成を示す縦断面図
【図4】カッター刃の形状を示す図
【図5】切断完了までの工程を説明する要部拡大図
【図6】切断完了後の状態を示す縦断面図
【図7】フィルムシートの切断位置を示す図
【図8】従来技術に係るフィルムシート切断機構の構成を示す図
【符号の説明】
10 基台
11 容器受け部
13 第1溝
14 第2溝
15 第1カッター挿入空間部
16 第3溝
17 第4溝
18 第2カッター挿入空間部
20 リング状ヒーター
21 ヒーター支持体
22 フィルムシート収容部
25,30 カッター
26,31 押圧部材(フィルム押え手段)
27 ネオプレンゴム
28,33 カッター支持体
29 ゴムチューブ
C 容器
Ca 開口周縁部分
F フィルムシート
S1 第1切断機構
S2 第2切断機構

Claims (5)

  1. 上方が開口した容器の開口周縁部分を載置状態で受け止める容器受け部と、
    フィルムシートをロールの形態で収容するフィルムシート収容部と、
    前記ロールから引き出されたフィルムシートを容器の上に載せて前記開口周縁部分を熱融着する加熱体とを備えた容器用ヒートシール装置において用いられ、
    前記熱融着されたフィルムシートを前記ロールから切り離すためのフィルムシート切断機構であって、
    フィルムシートのシート面の上面側には、
    フィルムシートを切断するカッターと、
    カッターが取り付けられるカッター支持体と、
    カッターの両側近傍に配置される一対のフィルム押え手段とが設けられ、かつ、このフィルム押え手段の先端がカッターの先端よりも突出した状態で設けられ、
    フィルムシートのシート面の下面側には、
    カッターの先端が入り込むカッター挿入空間部と、
    前記フィルム押え手段の先端により押圧される第1弾性体とが設けられ、
    前記フィルム押え手段の先端を前記第1弾性体に押圧して、フィルムシートにテンションをかけた後に、カッターによるフィルムシートの切断を行うように構成したことを特徴とするフィルムシート切断機構。
  2. 上方が開口した容器の開口周縁部分を載置状態で受け止める容器受け部と、
    フィルムシートをロールの形態で収容するフィルムシート収容部と、
    前記ロールから引き出されたフィルムシートを容器の上に載せて前記開口周縁部分を熱融着する加熱体とを備えた容器用ヒートシール装置において用いられ、
    前記熱融着されたフィルムシートを前記ロールから切り離すためのフィルムシート切断機構であって、
    フィルムシートのシート面の上面側には、
    フィルムシートを切断するカッターと、
    カッターが取り付けられるカッター支持体と、
    カッターの両側近傍のうち一方に配置され、かつ、その先端がカッターの先端よりも突出した状態で設けられるフィルム押え手段と、
    カッターの前記両側近傍のうち他側に配置される、 前記加熱体を支持する加熱体支持部とが設けられ、
    フィルムシートのシート面の下面側には、
    カッターの先端が入り込むカッター挿入空間部と、
    前記フィルム押え手段の先端により押圧される第1弾性体とが設けられ、
    前記フィルム押え手段の先端を前記第1弾性体に押圧すると共に、前記加熱体支持部により前記シート面を押圧することで、フィルムシートにテンションをかけた後に、カッターによるフィルムシートの切断を行えるように構成したことを特徴とするフィルムシート切断機構。
  3. 前記第1弾性体は、ゴムチューブであることを特徴とする請求項1又は2に記載のフィルムシート切断機構。
  4. 前記フィルム押え手段の先端に、摩擦係数を高めるための処理を行っていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のフィルムシート切断機構。
  5. カッターは、前記カッター支持体に対して、第2弾性体を介して支持されることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のフィルムシート切断機構。
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KR101629367B1 (ko) * 2015-11-23 2016-06-10 조수현 휴대 용기용 포장장치
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