JP2001151209A - 発熱体及びヒートシール装置 - Google Patents
発熱体及びヒートシール装置Info
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- JP2001151209A JP2001151209A JP33802399A JP33802399A JP2001151209A JP 2001151209 A JP2001151209 A JP 2001151209A JP 33802399 A JP33802399 A JP 33802399A JP 33802399 A JP33802399 A JP 33802399A JP 2001151209 A JP2001151209 A JP 2001151209A
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- heating element
- linear portion
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 包装体の被封緘部を部分的にシールするため
の手間を軽減することのできる発熱体及びヒートシール
装置を提供すること。 【解決手段】 熱可塑性樹脂製の包装体の被封緘部を熱
融着するために線状に形成されたヒータ10(発熱体)
であって、単位長さあたり所定の電気抵抗値を有する第
1線状部と、この第1線状部よりも単位長さあたりの電
気抵抗値が大きな第2線状部とを有し、この第2線状部
の発熱により被封緘部を熱融着する。
の手間を軽減することのできる発熱体及びヒートシール
装置を提供すること。 【解決手段】 熱可塑性樹脂製の包装体の被封緘部を熱
融着するために線状に形成されたヒータ10(発熱体)
であって、単位長さあたり所定の電気抵抗値を有する第
1線状部と、この第1線状部よりも単位長さあたりの電
気抵抗値が大きな第2線状部とを有し、この第2線状部
の発熱により被封緘部を熱融着する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は発熱体及びヒートシ
ール装置に関し、詳しくは、熱可塑性樹脂製などの包装
体の被封緘部を部分的にシール可能な発熱体及びこの発
熱体を備えたヒートシール装置に関する。
ール装置に関し、詳しくは、熱可塑性樹脂製などの包装
体の被封緘部を部分的にシール可能な発熱体及びこの発
熱体を備えたヒートシール装置に関する。
【0002】
【従来の技術】熱可塑性樹脂製の袋体、箱体など包装体
の開口部を密封する装置として、高周波シール、超音波
シール、インパルスシール等の各種封緘装置によって行
われている。特に、インパルスシール装置は短時間に被
封緘部を封緘可能であることから、大量の封緘処理をす
る場合にも生産性が高く、多く利用されている。かかる
ヒートシール装置は、包装体の被封緘部を線状に熱融着
するために線状に形成された発熱体を備えている。図6
(a)は、かかるヒートシール装置によりシールされた
包装体Hを示し、被封緘部Lが線状に熱融着されてお
り、内部には内容物が密封される。
の開口部を密封する装置として、高周波シール、超音波
シール、インパルスシール等の各種封緘装置によって行
われている。特に、インパルスシール装置は短時間に被
封緘部を封緘可能であることから、大量の封緘処理をす
る場合にも生産性が高く、多く利用されている。かかる
ヒートシール装置は、包装体の被封緘部を線状に熱融着
するために線状に形成された発熱体を備えている。図6
(a)は、かかるヒートシール装置によりシールされた
包装体Hを示し、被封緘部Lが線状に熱融着されてお
り、内部には内容物が密封される。
【0003】ところで、包装体Hをシールする場合には
図6(a)ではなく、(b)(c)のように部分的にシ
ールすることが要望されることもある。これは、内容物
が収納されている空間と外部との空気の流通を確保した
い等の要望によるものである。例えば、じゃがいもを収
納する包装体は通常、図6(a)に示すような線状のシ
ールがされているが、じゃがいも自身が発する二酸化炭
素を放出するために包装体Hの本体に多数の通気穴を形
成している。この場合、このような通気穴をあけた特殊
な包装体を利用するよりも、図6(b)(c)に示すよ
うな通常の包装体の開口部に部分的なシールを施すこと
により、通気性を確保するようにした方が特殊な包装体
を用いなくてもすむので、コスト的にも好ましい。
図6(a)ではなく、(b)(c)のように部分的にシ
ールすることが要望されることもある。これは、内容物
が収納されている空間と外部との空気の流通を確保した
い等の要望によるものである。例えば、じゃがいもを収
納する包装体は通常、図6(a)に示すような線状のシ
ールがされているが、じゃがいも自身が発する二酸化炭
素を放出するために包装体Hの本体に多数の通気穴を形
成している。この場合、このような通気穴をあけた特殊
な包装体を利用するよりも、図6(b)(c)に示すよ
うな通常の包装体の開口部に部分的なシールを施すこと
により、通気性を確保するようにした方が特殊な包装体
を用いなくてもすむので、コスト的にも好ましい。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これま
でのヒートシール装置では、部分的にシールしようと思
えば何回かに分けて(図6(b)の例では2回)熱融着
を行う必要があり、手間がかかっていた。本発明は上記
実情に鑑みてなされたものであり、その課題は、包装体
の被封緘部を部分的にシールするための手間を軽減する
ことのできる発熱体及びヒートシール装置を提供するこ
とである。
でのヒートシール装置では、部分的にシールしようと思
えば何回かに分けて(図6(b)の例では2回)熱融着
を行う必要があり、手間がかかっていた。本発明は上記
実情に鑑みてなされたものであり、その課題は、包装体
の被封緘部を部分的にシールするための手間を軽減する
ことのできる発熱体及びヒートシール装置を提供するこ
とである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
本発明に係る発熱体は、熱可塑性樹脂製の包装体の被封
緘部を熱融着するために線状に形成された発熱体であっ
て、単位長さあたり所定の電気抵抗値を有する第1線状
部と、この第1線状部よりも前記単位長さあたりの電気
抵抗値が大きな第2線状部とを有し、この第2線状部の
発熱により前記被封緘部を熱融着することを特徴とする
ものである。
本発明に係る発熱体は、熱可塑性樹脂製の包装体の被封
緘部を熱融着するために線状に形成された発熱体であっ
て、単位長さあたり所定の電気抵抗値を有する第1線状
部と、この第1線状部よりも前記単位長さあたりの電気
抵抗値が大きな第2線状部とを有し、この第2線状部の
発熱により前記被封緘部を熱融着することを特徴とする
ものである。
【0006】この構成による発熱体は、第1線状部と第
2線状部とを備えており、第2線状部のほうが第1線状
部に比べて単位長さあたりの電気抵抗値(以下、単に抵
抗値ということがある。)が大きい。ここで抵抗値Rの
抵抗に電流Iが流れると1秒間に発生する熱量Qは、 Q=I2 R である。したがって、抵抗値が大きいほど発生する熱量
も大きくなる。そこで、上記のごとく第2線状部の抵抗
値を大きく設定することにより、第2線状部での発生す
る熱量が第1線状部よりも大きくなり、第2線状部での
発熱により被封緘部を熱融着することが可能になる。そ
の結果、包装体の被封緘部を部分的にシールするための
手間を軽減することのできる発熱体を提供することがで
きた。
2線状部とを備えており、第2線状部のほうが第1線状
部に比べて単位長さあたりの電気抵抗値(以下、単に抵
抗値ということがある。)が大きい。ここで抵抗値Rの
抵抗に電流Iが流れると1秒間に発生する熱量Qは、 Q=I2 R である。したがって、抵抗値が大きいほど発生する熱量
も大きくなる。そこで、上記のごとく第2線状部の抵抗
値を大きく設定することにより、第2線状部での発生す
る熱量が第1線状部よりも大きくなり、第2線状部での
発熱により被封緘部を熱融着することが可能になる。そ
の結果、包装体の被封緘部を部分的にシールするための
手間を軽減することのできる発熱体を提供することがで
きた。
【0007】本発明の好適な実施形態として、前記第2
線状部は、前記第1線状部と同じ厚み寸法により形成さ
れ、かつ、幅寸法が前記第1線状部よりも小さくなるよ
うに形成されているものがあげられる。
線状部は、前記第1線状部と同じ厚み寸法により形成さ
れ、かつ、幅寸法が前記第1線状部よりも小さくなるよ
うに形成されているものがあげられる。
【0008】この構成によると、幅寸法を小さくするこ
とにより抵抗値を大きくすることができ、第1、第2線
状部の厚み寸法を同じになるようにすることで発熱体を
プレス加工やワイヤーカット(放電加工法)等により簡
単に製造することができる。
とにより抵抗値を大きくすることができ、第1、第2線
状部の厚み寸法を同じになるようにすることで発熱体を
プレス加工やワイヤーカット(放電加工法)等により簡
単に製造することができる。
【0009】本発明の別の好適な実施形態として、前記
第2線状部は、前記第1線状部と同じ幅寸法により形成
され、かつ、厚み寸法が前記第1線状部より小さくなる
ように形成されているものがあげられる。
第2線状部は、前記第1線状部と同じ幅寸法により形成
され、かつ、厚み寸法が前記第1線状部より小さくなる
ように形成されているものがあげられる。
【0010】この構成によると、厚み寸法を小さくする
ことにより抵抗値を大きくすることができる。厚み寸法
を異ならせる方法としては、例えば、第1線状部のみに
メッキを施す方法があり、これにより簡単に部分的に抵
抗値の異なる発熱体を製造することができる。
ことにより抵抗値を大きくすることができる。厚み寸法
を異ならせる方法としては、例えば、第1線状部のみに
メッキを施す方法があり、これにより簡単に部分的に抵
抗値の異なる発熱体を製造することができる。
【0011】上記課題を解決するため本発明に係るヒー
トシール装置は、圧着レバー部と基台部との間で包装体
を挟持・圧着することにより前記包装体の被封緘部を加
熱して封緘可能にするため、上記特徴構成を有するいず
れかの発熱体が基台部に装着されていることを特徴とす
るものである。
トシール装置は、圧着レバー部と基台部との間で包装体
を挟持・圧着することにより前記包装体の被封緘部を加
熱して封緘可能にするため、上記特徴構成を有するいず
れかの発熱体が基台部に装着されていることを特徴とす
るものである。
【0012】このヒートシール装置に装着される構成に
よる発熱体は、第1線状部と第2線状部とを備えてお
り、第2線状部のほうが第1線状部に比べて単位長さあ
たりの抵抗値が大きい。したがって、第2線状部の抵抗
値を大きく設定することにより、第2線状部での発生す
る熱量が第1線状部よりも大きくなり、第2線状部での
発熱により第2線状部と接触している被封緘部だけを熱
融着することが可能になる。この場合、圧着レバー部と
基台部との間で包装体を1回挟持・圧着することで部分
的なシールを行うことができる。その結果、包装体の被
封緘部を部分的にシールするための手間を軽減すること
のできるヒートシール装置を提供することができた。
よる発熱体は、第1線状部と第2線状部とを備えてお
り、第2線状部のほうが第1線状部に比べて単位長さあ
たりの抵抗値が大きい。したがって、第2線状部の抵抗
値を大きく設定することにより、第2線状部での発生す
る熱量が第1線状部よりも大きくなり、第2線状部での
発熱により第2線状部と接触している被封緘部だけを熱
融着することが可能になる。この場合、圧着レバー部と
基台部との間で包装体を1回挟持・圧着することで部分
的なシールを行うことができる。その結果、包装体の被
封緘部を部分的にシールするための手間を軽減すること
のできるヒートシール装置を提供することができた。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明に係るヒートシール装置及
びこれに用いられる発熱体の実施形態を、図面を参照し
て詳細に説明する。 <ヒートシール装置の構成>図1に示すように、このヒ
ートシール装置は、一端部を他端近傍の支点周りに上方
に向けて開放可能な圧着レバー部1と、発熱体として機
能する線状ヒータ(以下、単にヒータということがあ
る。)10を備えた基台部2とから構成されていて、図
1は、支点を構成するピン3の周りに、圧着レバー部1
が基台部2から上方に開放された状態を示す。これら圧
着レバー部1と基台部2との間に、図示はしないが、熱
融着可能な包装体の被封緘部が挟持され、所定時間加熱
保持されて融着され封緘されるようになっている。そし
て、圧着レバー部1が最も大きく開放されると、図1に
示すように、その自由端側が基台部2の後方側にまで達
して90°以上の開放角となり、包装体の被封緘部を基
台部2上に装着し易いように構成されている。
びこれに用いられる発熱体の実施形態を、図面を参照し
て詳細に説明する。 <ヒートシール装置の構成>図1に示すように、このヒ
ートシール装置は、一端部を他端近傍の支点周りに上方
に向けて開放可能な圧着レバー部1と、発熱体として機
能する線状ヒータ(以下、単にヒータということがあ
る。)10を備えた基台部2とから構成されていて、図
1は、支点を構成するピン3の周りに、圧着レバー部1
が基台部2から上方に開放された状態を示す。これら圧
着レバー部1と基台部2との間に、図示はしないが、熱
融着可能な包装体の被封緘部が挟持され、所定時間加熱
保持されて融着され封緘されるようになっている。そし
て、圧着レバー部1が最も大きく開放されると、図1に
示すように、その自由端側が基台部2の後方側にまで達
して90°以上の開放角となり、包装体の被封緘部を基
台部2上に装着し易いように構成されている。
【0014】圧着レバー部1は、圧着部4と把持可能な
レバー部5とを備えている。これら圧着部4とレバー部
5の間には、圧着部4を前記基台部2に向けて突出する
ように付勢している複数のコイルスプリング8が介装さ
れていると共に、圧着部4は、その長手方向ほぼ中央部
に形成された長孔6の長手方向に移動可能なビス7によ
り、前記レバー部5に取り付けられている。
レバー部5とを備えている。これら圧着部4とレバー部
5の間には、圧着部4を前記基台部2に向けて突出する
ように付勢している複数のコイルスプリング8が介装さ
れていると共に、圧着部4は、その長手方向ほぼ中央部
に形成された長孔6の長手方向に移動可能なビス7によ
り、前記レバー部5に取り付けられている。
【0015】一方、基台部2は、アルミニウム合金製の
ケーシング9を備えていると共に、このケーシング9の
上部に線状の発熱体からなるヒータ10が基台部2の長
手方向に沿って、一対のビス11によって取り付けられ
るようになっている。そして、ケーシング9の内部に
は、ヒータ10の加熱時間を制御するタイマー装置12
と、ヒータ10の通電開始を前記圧着レバー部1の動き
で検出するマイクロスイッチ13と、通電状態であれば
点灯するLED等からなる表示ランプ14と、外部商業
電源(入力部は簡略化のため図示略)の電源電圧を変圧
するトランス15とを備えた加熱用電気回路が格納され
ている。前記ヒータ10は、ニクロム合金線からなって
いるが、これに限定されるものではなく、カンタル合金
(商品名)のようなFe−Cr−Al系合金等により製
造してもよい。
ケーシング9を備えていると共に、このケーシング9の
上部に線状の発熱体からなるヒータ10が基台部2の長
手方向に沿って、一対のビス11によって取り付けられ
るようになっている。そして、ケーシング9の内部に
は、ヒータ10の加熱時間を制御するタイマー装置12
と、ヒータ10の通電開始を前記圧着レバー部1の動き
で検出するマイクロスイッチ13と、通電状態であれば
点灯するLED等からなる表示ランプ14と、外部商業
電源(入力部は簡略化のため図示略)の電源電圧を変圧
するトランス15とを備えた加熱用電気回路が格納され
ている。前記ヒータ10は、ニクロム合金線からなって
いるが、これに限定されるものではなく、カンタル合金
(商品名)のようなFe−Cr−Al系合金等により製
造してもよい。
【0016】ヒータ10は、その長手方向の両端部を一
対のビス11により、電極18、19に着脱自在に固着
されるようになっており、これらビス11で電極18、
19に螺着固定されることにより、この部分の接点不良
の発生を確実に防止している。もっとも、接点不良の生
じない固定方式であれば、ビス以外の治具を用いて固定
してもよい。そして、前記電極18、19の下部は、前
記トランス15の二次側回路に夫々接続されている。前
記ヒータ10の圧着レバー部側の端部における電極19
は、ヒータ10の加熱に際して熱膨張によるヒータ10
の長さが伸びることを考慮して、ヒータ10の長さの伸
びによる弛みを無くす張力が一方の電極18とは離間す
る方向に、常時かけられている。つまり、電極19とト
ランス15とを接続する導体として、断面ほぼU字状の
板ばね21を採用しており、このU字状板ばね21によ
って、常は、他方の電極19を一方の電極18とは離間
する方向に付勢している。従って、このU字状板ばね2
1は発熱体たるヒータ10を変位させて、その弛みを防
止する手段となる付勢手段を構成する。
対のビス11により、電極18、19に着脱自在に固着
されるようになっており、これらビス11で電極18、
19に螺着固定されることにより、この部分の接点不良
の発生を確実に防止している。もっとも、接点不良の生
じない固定方式であれば、ビス以外の治具を用いて固定
してもよい。そして、前記電極18、19の下部は、前
記トランス15の二次側回路に夫々接続されている。前
記ヒータ10の圧着レバー部側の端部における電極19
は、ヒータ10の加熱に際して熱膨張によるヒータ10
の長さが伸びることを考慮して、ヒータ10の長さの伸
びによる弛みを無くす張力が一方の電極18とは離間す
る方向に、常時かけられている。つまり、電極19とト
ランス15とを接続する導体として、断面ほぼU字状の
板ばね21を採用しており、このU字状板ばね21によ
って、常は、他方の電極19を一方の電極18とは離間
する方向に付勢している。従って、このU字状板ばね2
1は発熱体たるヒータ10を変位させて、その弛みを防
止する手段となる付勢手段を構成する。
【0017】又、前記タイマー装置12は、封緘される
材質の種別により、あるいは厚み等により、通電時間を
変更可能に可変抵抗器から構成されていて、図1の正面
視で左側に、タイマー設定摘まみ12aが設けられて、
使用者がタイマー設定摘まみ12aを回すことにより、
簡易に通電時間を変更できるようになっている。
材質の種別により、あるいは厚み等により、通電時間を
変更可能に可変抵抗器から構成されていて、図1の正面
視で左側に、タイマー設定摘まみ12aが設けられて、
使用者がタイマー設定摘まみ12aを回すことにより、
簡易に通電時間を変更できるようになっている。
【0018】前記基台部1において、タイマー設定摘ま
み12aが設けられている端部とは反対側の端部は、前
述したように、前記圧着レバー部1がピン3の周りに軸
支されている。このピン3は、基台部2のケーシング9
に取り付けられている樹脂製のブラケット16及びこの
ブラケット16の内部に格納されている樹脂製のスイッ
チ手段たるスイッチレバー17をも貫通している。この
スイッチレバー17はピン3周りに回動自在に遊嵌され
ているが、ブラケット16はピン3に固定されている。
み12aが設けられている端部とは反対側の端部は、前
述したように、前記圧着レバー部1がピン3の周りに軸
支されている。このピン3は、基台部2のケーシング9
に取り付けられている樹脂製のブラケット16及びこの
ブラケット16の内部に格納されている樹脂製のスイッ
チ手段たるスイッチレバー17をも貫通している。この
スイッチレバー17はピン3周りに回動自在に遊嵌され
ているが、ブラケット16はピン3に固定されている。
【0019】次に、スイッチレバー17について説明す
る。このスイッチレバー17は、断面ほぼ逆C字状にな
っていて、上部にピン3を貫通する孔17aを有すると
共に、中間高さ位置に突起部17b、更に、下部に前記
ブラケット16との間でコイルスプリング20によって
引っ張り付勢される当たり部を一体的に有して構成され
ている。包装体の被封緘部を挟持しないとき、つまり圧
着レバー部1を支点3周りに上方に開放しているとき、
前述したように、前記他方の電極19には一方の電極1
8と離間する方向に張力が作用していて、本来であれ
ば、他方の電極19に螺着されているビス11の頂部は
幾分傾斜して圧着レバー部1の方向に向けられている
が、図1に示すように前記突起部17bの存在により、
ほぼ直上を向いている。つまり、この突起部17bは、
前記U字状板ばね21による前記ヒータ10の付勢に抗
してヒータ10の離間・変位を押し戻して矯正する押圧
手段として機能する。従って、線状ヒータ10を交換し
ようとするとき等、ドライバー22の先端をビス11の
頂部に容易に係入でき、かかる作業が極めて容易とな
る。
る。このスイッチレバー17は、断面ほぼ逆C字状にな
っていて、上部にピン3を貫通する孔17aを有すると
共に、中間高さ位置に突起部17b、更に、下部に前記
ブラケット16との間でコイルスプリング20によって
引っ張り付勢される当たり部を一体的に有して構成され
ている。包装体の被封緘部を挟持しないとき、つまり圧
着レバー部1を支点3周りに上方に開放しているとき、
前述したように、前記他方の電極19には一方の電極1
8と離間する方向に張力が作用していて、本来であれ
ば、他方の電極19に螺着されているビス11の頂部は
幾分傾斜して圧着レバー部1の方向に向けられている
が、図1に示すように前記突起部17bの存在により、
ほぼ直上を向いている。つまり、この突起部17bは、
前記U字状板ばね21による前記ヒータ10の付勢に抗
してヒータ10の離間・変位を押し戻して矯正する押圧
手段として機能する。従って、線状ヒータ10を交換し
ようとするとき等、ドライバー22の先端をビス11の
頂部に容易に係入でき、かかる作業が極めて容易とな
る。
【0020】そして、圧着レバー部1と基台部2との間
に包装体の被封緘部を挟持し圧着するに際しては、圧着
レバー部1を下げて基台部2に接近させる。図2に示す
位置にまで圧着レバー部1を下げると、この位置で圧着
レバー部1のピン3近傍で基台部2に向けて突出して形
成されている突起1aが、前記スイッチレバー17の上
面に接当するようになる。更に、圧着レバー部1を基台
部2に向けて下げていくと、前記突起1aがスイッチレ
バー17の上面を押圧し、スイッチレバー17をピン3
の周りに反時計回りに回動させ、最終的に図3に示すよ
うに、圧着レバー部1が基台部2に接当する(使用時に
は圧着レバー部1と基台部2の間に包装体の被封緘部が
配置されるが、図2,3では簡略化のため包装体を省略
してある)と、スイッチレバー17の突起部17bは前
記他方の電極19とは離間する方向に退避し、前記U字
状板ばね21によるヒータ10への張力が再度作用する
ようになって、加熱時にはヒータ10は弛むことなく被
封緘部を圧着できることになる。そして、圧着レバー部
1と基台部2との間に包装体の被封緘部を挟持し圧着す
る際、前記ブラケット16とスイッチレバー17との間
に介在させたコイルスプリング20によって、スイッチ
レバー17の当たり部が前記マイクロスイッチ13に接
当し、ヒータ10に通電するようになっている。これに
より圧着レバー部1を基台部2に接当させると自動的に
通電され、包装体の被封緘部を挟持し圧着するのであ
る。
に包装体の被封緘部を挟持し圧着するに際しては、圧着
レバー部1を下げて基台部2に接近させる。図2に示す
位置にまで圧着レバー部1を下げると、この位置で圧着
レバー部1のピン3近傍で基台部2に向けて突出して形
成されている突起1aが、前記スイッチレバー17の上
面に接当するようになる。更に、圧着レバー部1を基台
部2に向けて下げていくと、前記突起1aがスイッチレ
バー17の上面を押圧し、スイッチレバー17をピン3
の周りに反時計回りに回動させ、最終的に図3に示すよ
うに、圧着レバー部1が基台部2に接当する(使用時に
は圧着レバー部1と基台部2の間に包装体の被封緘部が
配置されるが、図2,3では簡略化のため包装体を省略
してある)と、スイッチレバー17の突起部17bは前
記他方の電極19とは離間する方向に退避し、前記U字
状板ばね21によるヒータ10への張力が再度作用する
ようになって、加熱時にはヒータ10は弛むことなく被
封緘部を圧着できることになる。そして、圧着レバー部
1と基台部2との間に包装体の被封緘部を挟持し圧着す
る際、前記ブラケット16とスイッチレバー17との間
に介在させたコイルスプリング20によって、スイッチ
レバー17の当たり部が前記マイクロスイッチ13に接
当し、ヒータ10に通電するようになっている。これに
より圧着レバー部1を基台部2に接当させると自動的に
通電され、包装体の被封緘部を挟持し圧着するのであ
る。
【0021】<ヒータの構成>図4(a)(b)にヒー
タ10の具体的構成例を2つ示すが、包装体の大きさや
シールすべき位置などにより多数の変形例が考えられ
る。
タ10の具体的構成例を2つ示すが、包装体の大きさや
シールすべき位置などにより多数の変形例が考えられ
る。
【0022】このヒータ10は、全体として線状に形成
されており、第1線状部10aと第2線状部10bとを
有している。第1線状部10aは、幅が5mm程度であ
り、単位長さあたり所定の抵抗値を有する。第2線状部
10bは、幅が2.5mmであり第1線状部10aの半
分である。また、第1線状部10aと第2線状部10b
とは同じ厚み寸法(0.1mm程度)を有する。したが
って、単位長さあたりの抵抗値は第1線状部10aに比
較すると大きくなっている。したがって、第2線状部1
0bにおける発熱量(単位長さあたり)の方が第1線状
部10aにおける発熱量の方よりも大きくなるので、第
2線状部10bに接触している部分のみを熱融着するこ
とができる。これにより部分的なシールを行うことがで
きる。また、この部分的なシールは圧着レバー部1の1
回の押し下げ動作により行うことができるから、シール
を行うための手間もかからない。
されており、第1線状部10aと第2線状部10bとを
有している。第1線状部10aは、幅が5mm程度であ
り、単位長さあたり所定の抵抗値を有する。第2線状部
10bは、幅が2.5mmであり第1線状部10aの半
分である。また、第1線状部10aと第2線状部10b
とは同じ厚み寸法(0.1mm程度)を有する。したが
って、単位長さあたりの抵抗値は第1線状部10aに比
較すると大きくなっている。したがって、第2線状部1
0bにおける発熱量(単位長さあたり)の方が第1線状
部10aにおける発熱量の方よりも大きくなるので、第
2線状部10bに接触している部分のみを熱融着するこ
とができる。これにより部分的なシールを行うことがで
きる。また、この部分的なシールは圧着レバー部1の1
回の押し下げ動作により行うことができるから、シール
を行うための手間もかからない。
【0023】<補助治具を取り付けた例>図5は、包装
体のシール作業を行う際に包装体を指示するための補助
治具を取り付けた例を示し、図5(a)は平面図であり
説明の便宜上圧着レバー部1は図示していない。(b)
は(a)のA−A断面図である。
体のシール作業を行う際に包装体を指示するための補助
治具を取り付けた例を示し、図5(a)は平面図であり
説明の便宜上圧着レバー部1は図示していない。(b)
は(a)のA−A断面図である。
【0024】ケーシング9の上面に補助具付属板31を
介して、第1補助具本体32と第2補助具本体33とが
ビス34により結合されている。第1補助具本体32に
は、支軸35aまわりに回動自在に第1補助具蓋35が
取り付けられており、第2補助具本体33には、支軸3
6aまわりに回動自在に第2補助具蓋36が取り付けら
れている。第1、第2補助具本体32,33により包装
体を収納する空間部Sが形成され、この空間部Sに包装
体をセットした後に、第1、第2補助具蓋35,36を
閉鎖する。その後、圧着レバー部1を図2、図3に示す
ように操作することで包装体の被封緘部のシール(熱融
着)を行うことができる。
介して、第1補助具本体32と第2補助具本体33とが
ビス34により結合されている。第1補助具本体32に
は、支軸35aまわりに回動自在に第1補助具蓋35が
取り付けられており、第2補助具本体33には、支軸3
6aまわりに回動自在に第2補助具蓋36が取り付けら
れている。第1、第2補助具本体32,33により包装
体を収納する空間部Sが形成され、この空間部Sに包装
体をセットした後に、第1、第2補助具蓋35,36を
閉鎖する。その後、圧着レバー部1を図2、図3に示す
ように操作することで包装体の被封緘部のシール(熱融
着)を行うことができる。
【0025】<別実施形態>本実施形態では、線状ヒー
タ10に第1線状部と第2線状部とを形成するために幅
寸法を異ならせているが、幅寸法を同じにして厚み寸法
を異ならせるようにしてもよい。厚み寸法を異ならせる
方法としては、第1線状部のみにメッキを施す方法があ
る。また、第1線状部のみにプレートを貼り付けてもよ
い。
タ10に第1線状部と第2線状部とを形成するために幅
寸法を異ならせているが、幅寸法を同じにして厚み寸法
を異ならせるようにしてもよい。厚み寸法を異ならせる
方法としては、第1線状部のみにメッキを施す方法があ
る。また、第1線状部のみにプレートを貼り付けてもよ
い。
【図1】本発明にかかるヒートシール装置の断面図
【図2】本発明にかかるヒートシール装置の断面図(作
動図)
動図)
【図3】本発明にかかるヒートシール装置の断面図(作
動図2)
動図2)
【図4】ヒータの構成例を示す図
【図5】補助治具を取り付けた構成例を示す図
【図6】包装体をシールした例を示す図
1 圧着レバー部 2 基台部 10 線状ヒータ 10a 第1線状部 10b 第2線状部
Claims (4)
- 【請求項1】 熱可塑性樹脂製の包装体の被封緘部を熱
融着するために線状に形成された発熱体であって、 単位長さあたり所定の電気抵抗値を有する第1線状部
と、この第1線状部よりも前記単位長さあたりの電気抵
抗値が大きな第2線状部とを有し、この第2線状部の発
熱により前記被封緘部を熱融着することを特徴とする発
熱体。 - 【請求項2】 前記第2線状部は、前記第1線状部と同
じ厚み寸法により形成され、かつ、幅寸法が前記第1線
状部よりも小さくなるように形成されていることを特徴
とする請求項1に記載の発熱体。 - 【請求項3】 前記第2線状部は、前記第1線状部と同
じ幅寸法により形成され、かつ、厚み寸法が前記第1線
状部より小さくなるように形成されていることを特徴と
する請求項1又は2に記載の発熱体。 - 【請求項4】 圧着レバー部と基台部との間で包装体を
挟持・圧着することにより前記包装体の被封緘部を加熱
して封緘可能にするため、前記基台部に請求項1〜3の
いずれか1項に記載の発熱体が装着されていることを特
徴とするヒートシール装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33802399A JP2001151209A (ja) | 1999-11-29 | 1999-11-29 | 発熱体及びヒートシール装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33802399A JP2001151209A (ja) | 1999-11-29 | 1999-11-29 | 発熱体及びヒートシール装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001151209A true JP2001151209A (ja) | 2001-06-05 |
Family
ID=18314218
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP33802399A Pending JP2001151209A (ja) | 1999-11-29 | 1999-11-29 | 発熱体及びヒートシール装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001151209A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013091501A (ja) * | 2011-10-24 | 2013-05-16 | Ishida Co Ltd | ヒーター及び、これを利用したヒートシール包装装置 |
JP2014231378A (ja) * | 2013-05-29 | 2014-12-11 | ホシザキ電機株式会社 | 加熱封止装置 |
-
1999
- 1999-11-29 JP JP33802399A patent/JP2001151209A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013091501A (ja) * | 2011-10-24 | 2013-05-16 | Ishida Co Ltd | ヒーター及び、これを利用したヒートシール包装装置 |
JP2014231378A (ja) * | 2013-05-29 | 2014-12-11 | ホシザキ電機株式会社 | 加熱封止装置 |
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