JP2004274258A - 多地点同時コミュニケーションシステム - Google Patents
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Abstract
【課題】言語通訳及び/又は手話通訳を含む通訳サービスを行う多地点同時コミュニケーションシステムを提供する。
【解決手段】複数のコンピュータサイトには、少なくとも2以上の利用者サイト12、14、16、18、19、21、23、25、27と、言語及び手話の1又は2以上によって選択可能な通訳者サイト29〜33、35〜37、39〜46、48、50と、システム全体の管理を行うサーバーサイト52を有し、利用者によって選択された言語及び/又は手話とその実施時間を考慮して、サーバーサイト52が通訳者サイト29〜33、35〜37、39〜46、48、50の中から適正な通訳者サイト29、50を選択し、指定された時間に、利用者サイト12、14と通訳者サイト29、50を連携し、通訳サービスを行う。
【選択図】 図1
【解決手段】複数のコンピュータサイトには、少なくとも2以上の利用者サイト12、14、16、18、19、21、23、25、27と、言語及び手話の1又は2以上によって選択可能な通訳者サイト29〜33、35〜37、39〜46、48、50と、システム全体の管理を行うサーバーサイト52を有し、利用者によって選択された言語及び/又は手話とその実施時間を考慮して、サーバーサイト52が通訳者サイト29〜33、35〜37、39〜46、48、50の中から適正な通訳者サイト29、50を選択し、指定された時間に、利用者サイト12、14と通訳者サイト29、50を連携し、通訳サービスを行う。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、音声と映像の入出力を行う手段をそれぞれ備えた複数のコンピュータサイトを有し、マルチキャストプロトコルを使用して、通訳を含むサービスを行う多地点同時コミュニケーションシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】
情報通信に関連するネットワークインフラストラクチャーは、急速に通信速度の高速化が図られてきている。それに伴い、遠隔地の相手と映像及び音声でコミュニケーションを図り、また、情報を提供する利用者が増えてきている。
ここで、外国人とコミュニケーションを図ろうとした場合、又は、外国人に情報を提供しようとした場合、相手が話す外国語を理解することは難しい。このような場合、どちらか一方に、相手が話す外国語を理解できる通訳者を用意できればよいが、相手によって話す外国語が変わってくるため、費用及び手間などから、その都度、適任の通訳者を準備できるとは限らない。
また、聾唖者又は聾者との会話は、手話による会話がほとんどであるが、手話を習得することは難しい。
【0003】
ここで、複数の会議端末と、この複数の会議端末の各々と接続して会議制御を行う多地点通信制御装置と、会議端末と多地点通信制御装置とを接続するISDN網とを有し、ISDN網を介して、遠隔地にある複数の会議端末を繋いでコミュニケーションを図る多地点TV会議システムが知られている(例えば、特許文献1参照)。
また、通訳サービスを必要とする利用者が利用する利用者装置と、ネットワークを介して前記利用者装置と接続された通訳サービスを提供する通訳者が用いる通訳者装置が接続され、外国語通訳及び手話通訳を行う通訳システムがある(例えば、特許文献2参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開平11−136367号公報
【特許文献2】
特開2002−223299号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特許文献1記載の発明においては、映像及び音声データの送受信にユニキャスト方式を採用し、多地点通信制御装置で映像及び音声データの処理をしているため、多地点通信制御装置の負荷が大きく、複数の利用者にサービスを同時に提供することが難しい。
また、特許文献2の発明においては、基本的に1対1接続方式であり、利用者が遠隔地の相手とコミュニケーションを図る際の通訳サービスに適していない。
本発明はかかる事情に鑑みてなされたもので、音声と映像の入出力を行う手段をそれぞれ備えた複数のコンピュータサイトを有し、マルチキャストプロトコルを使用して、通訳を含むサービスを行う多地点同時コミュニケーションシステムを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前記目的に沿う本発明に係る多地点同時コミュニケーションシステムは、音声と映像の入出力を行う手段をそれぞれ備えた複数のコンピュータサイトを有し、マルチキャストプロトコルを使用して、通訳を含むサービスを行う多地点同時コミュニケーションシステムであって、
前記複数のコンピュータサイトには、少なくとも2以上の利用者サイトと、言語及び手話の1又は2以上によって選択可能な通訳者サイトと、システム全体の管理を行うサーバーサイトを有し、
前記利用者サイトによって選択された言語及び/又は手話とその実施時間を考慮して、前記サーバーサイトが前記通訳者サイトの中から適正な通訳者サイトを選択し、指定された時間に、前記利用者サイトと前記通訳者サイトを連携し、通訳サービスを行う。
【0007】
これによって、2以上の利用者サイト間では、言語及び/又は手話による通訳サービスを行う通訳者サイトを介して、コミュニケーションを取ることができる。更に、サーバーサイトが、通訳者サイトの中から適正な通訳者サイトを選択すると共に、指定された時間に利用者サイトと通訳者サイトを連携させるので、利用者サイトでは、簡単に通訳サービスを受けることができる。
また、利用者サイト、通訳者サイト、及びサーバーサイトを有するコンピュータサイトが、例えば、インターネットで接続されている場合には、世界規模の多地点同時コミュニケーションシステムを構築することができる。
【0008】
ここで、コンピュータサイト間の通信では、送信元のコンピュータサイトが送信するデータに、送信先のコンピュータサイトの宛先、つまり、アドレスを付与して送信する。この送信されたデータは、コンピュータネットワーク内のルーター(router)で振り分けられ、送信先のコンピュータサイトに届けられる。
また、コンピュータサイト間の通信方式は、ユニキャスト、ブロードキャスト、及びマルチキャストによって行われる。ここで、ユニキャストとは、1対1の通信であり、特定の1つのコンピュータサイトのみにデータを送信する方法である。この際、送信するデータには、送信先のコンピュータサイトのアドレスが付与される。また、同じデータを複数のコンピュータサイトに送信する場合には、データは、送信するコンピュータサイトの数だけ複製され、この複製されたデータには、それぞれ送信先のコンピュータサイトのアドレスが付与され、それぞれのコンピュータサイトに送信される。つまり、送信元のコンピュータサイトでは、送信するコンピュータサイトの数だけ、データを複製し、送信を繰り返さなければならない。
【0009】
また、ブロードキャストとは、コンピュータネットワーク全体のコンピュータサイトにデータを送信する方法である。この方式では、送信されるデータには、コンピュータネットワーク全体のコンピュータサイトに送信可能なアドレスが付与され送信される。しかしながら、コンピュータネットワーク内の全てのコンピュータサイトに送信されるため、関係のないコンピュータサイトまで、データが送信される。
また、マルチキャストとは、コンピュータネットワーク全体の中の所定のコンピュータサイトにデータを送信する方法である。この場合、データの送信前に、マルチキャストによって、データ通信を行うコンピュータサイトグループ(以下、マルチキャストグループという)が構築され、マルチキャストグループ内のそれぞれのコンピュータサイトに対応したアドレス(以下、マルチキャストアドレスという)が作製され、このアドレスが付与されたデータを送信すると、マルチキャストグループの全てのコンピュータサイトに送信することができる。つまり、マルチキャストアドレスが付与されたデータを送信すると、マルチキャストグループ内のコンピュータサイトが接続されたルーターにおいてそれぞれ複製され、この複製されたデータは、ルーターから各コンピュータサイトに送信される。つまり、マルチキャストアドレスが付与されたデータは、送信元のコンピュータサイトから1回の送信でマルチキャストグループ内の全てのコンピュータサイトに送信される。
【0010】
ここで、プロトコルとは、データ通信の実行に必要な通信規約をいい、コンピュータネットワーク内のルーターを制御する信号である。従って、マルチキャストプロトコルとは、マルチキャストグループにおいて、データの送受信を可能とするルーターの制御信号のことである。しかしながら、コンピュータネットワーク内のルーターが、マルチキャストプロトコルに対応していない場合、対応していないルーターに接続されたコンピュータサイトでは、マルチキャスト方式によるデータ通信を行うことができない。
【0011】
本発明に係る多地点同時コミュニケーションシステムにおいて、前記通訳サービスは、前記音声と映像を用いた同時通訳サービスとすることもできる。
これによって、音声と映像を用いているので、通訳者サイトの通訳者の表情も見ることができ、より意味がわかりやすい。また、同時通訳サービスであるので、利用者サイトの会話はスムーズにできる。
本発明に係る多地点同時コミュニケーションシステムにおいて、前記サーバーサイトには、前記利用者サイトの利用者が、会員、準会員又は非会員であることの確認手段が設けられ、前記会員及び準会員のみが、前記通訳サービスを受けられるようにしてもよい。
これによって、会員、準会員及び非会員のいずれであるかを確認して、それぞれのランクに応じたサービスを行うことができる。ここで、通訳サービスを会員、準会員のみのサービスとし、質の高いサービスを提供することができる。
【0012】
本発明に係る多地点同時コミュニケーションシステムにおいて、前記利用者サイトは、複数の前記通訳者サイトを介して、通訳サービスを受けることができる。これによって、利用者サイトによって選択された通訳サービスが、言語及び手話である場合には、言語通訳者と手話通訳者を介して通訳サービスを受けることができる。また、利用者サイトによって選択された通訳サービスが言語であり、言語通訳者が直接その言語を通訳できない場合には、複数の言語通訳者を介して通訳サービスを受けることができる。例えば、通訳をする言語が日本語とスワヒリ語であって、通訳者サイトには、日本語とスワヒリ語の言語通訳者がいない場合には、日本語と英語の言語通訳者と、英語とスワヒリ語の言語通訳者がいれば、その2つの通訳者サイトを介して、通訳サービスを受けることができる。
【0013】
本発明に係る多地点同時コミュニケーションシステムにおいて、前記通訳サービス終了後、前記利用者サイトは、前記通訳者サイトの評価データを前記サーバーサイトに送り、前記サーバーサイトは、その評価データを基に前記通訳者サイトの通訳者のランクを決定し、更に、そのランクを通訳サービスを受ける前記利用者サイトに送ることもできる。
これによって、利用者サイトから見た通訳者サイトの評価ができ、利用者サイトは、優れた通訳者サイトを選択することができる。また、質の悪い通訳者サイトを排除することにより、通訳サービスの向上を図ることができる。
【0014】
本発明に係る多地点同時コミュニケーションシステムにおいて、前記サーバーサイトには、システム全体の管理を行う管理サーバーの他に、前記マルチキャストプロトコルによって通信を行うバーチャルプライベートネットワークサーバーを有し、
前記マルチキャストプロトコルに対応していない利用者サイト及び通訳者サイトにおいても、前記マルチキャストプロトコルによる通信により、前記通訳サービスが受けられるようにしてもよい。
これによって、マルチキャストプロトコルに対応していない利用者サイト及び通訳者サイトでも、通訳サービスを受けることができる。
【0015】
前記したようにルーターがマルチキャストプロトコルに対応していない場合には、そのルーターに接続されたコンピュータサイト(以下、非対応コンピュータサイトという)では、マルチキャストによるデータ通信ができない。ここで、バーチャルプライベートネットワークサーバー(Virtual Private Network server、仮想専用線サーバー、以下、VPNサーバーという)をサーバーサイトに設ける。このVPNサーバーには、予めコンピュータネットワーク内のルーターがマルチキャストプロトコルに対応しているか否かを登録しておく。そして、マルチキャストグループが構築される際に、非対応コンピュータサイトがある場合には、非対応コンピュータサイトのアドレスをVPNサーバーとするマルチキャストアドレスを作製する。VPNサーバーでは、非対応コンピュータサイトの数だけデータを複製し、複製されたデータにそれぞれ非対応コンピュータサイトのアドレスを付与して送信する。
【0016】
つまり、マルチキャストプロトコルに対応しているルーターに接続されたコンピュータサイト(以下、対応コンピュータサイトという)にデータが送信される場合には、データはそれぞれルーターで複製され、そのルーターに接続されているコンピュータサイトに送信される。また、非対応コンピュータサイトにデータが送信される場合には、一旦、VPNサーバーに送信される。この送信されたデータは、VPNサーバーにおいて、非対応コンピュータサイトの数だけ複製され、それぞれの非対応コンピュータサイトに送信される。従って、マルチキャストグループに非対応コンピュータサイトが含まれていた場合でも、VPNサーバーを介して、1回の送信で、マルチキャストグループにデータを送ることができる。
【0017】
本発明に係る多地点同時コミュニケーションシステムにおいて、前記サービスはインフォメーションサービスを含み、
前記利用者サイトは、前記インフォメーションサービスを受ける第1の利用者サイトと、前記第1の利用者サイトに前記インフォメーションサービスを提供する第2の利用者サイトを有してもよい。
これによって、利用者サイトは、言語及び/又は手話による通訳を介して、インフォメーションサービスによって、さまざまな情報を伝えることができる。ここで、インフォメーションサービスには、例えば、商品の説明をする利用者サイトの利用者によって、商品の説明を受ける商品コマーシャルサービス、観光地に設置された利用者サイトにいる利用者によって、観光地の観光案内がなされる観光案内サービス、役所等に設置された利用者サイトにより行政案内、公共施設案内等の公的機関の案内を受ける公的機関案内サービス等がある。
【0018】
【発明の実施の形態】
続いて、添付した図面を参照しつつ、本発明を具体化した実施の形態につき説明し、本発明の理解に供する。
ここで、図1は本発明の一実施の形態に係る多地点同時コミュニケーションシステムの説明図、図2は同システムによるコミュニケーションサービスの説明図、図3は同システムの利用者サイトのモニタ画面の遷移を示す説明図、図4は同システムのコミュニケーションサービス時の利用者サイトのモニタ画面の遷移を示す説明図、図5(A)〜(D)はそれぞれ同システムによるデータ通信の方法を示す説明図、図6は同システムによる同時通訳サービスの説明図、図7は同システムの同時通訳サービス時の利用者サイトのモニタ画面の遷移を示す説明図、図8は同システムによる商品コマーシャルサービスの説明図、図9は同システムの商品コマーシャルサービス時の利用者サイトのモニタ画面の遷移を示す説明図、図10は同システムによる観光案内サービスの説明図、図11は同システムの観光案内サービス時の利用者サイトのモニタ画面の遷移を示す説明図、図12は同システムによる公的機関案内サービスの説明図、図13は同システムの公的機関案内サービス時の利用者サイトのモニタ画面の遷移を示す説明図である。
【0019】
図1〜図13を参照して、本発明の一実施の形態に係る多地点同時コミュニケーションシステム10を説明する。
なお、多地点同時コミュニケーションシステム10では、利用者サイトの利用者は、言語及び/又は手話通訳によって選択可能な通訳者サイトを介して、以下の5つのサービスを受けることができる。
(1)少なくとも2地点間の利用者サイトにいる利用者が、通訳者サイトを介して会話を行うコミュニケーションサービス。
(2)講演会、学会等の利用者サイトで発表する利用者が、利用者サイトで発言した言葉を通訳者サイトで通訳し、通訳された言葉を再び利用者サイトに送って同時通訳を行う同時通訳サービス。
【0020】
(3)商品の説明を受けたい利用者サイトの利用者が、通訳者サイトを介して、商品の説明をする利用者サイトの利用者によって、商品の説明を受ける商品コマーシャルサービス。
(4)観光地の案内を希望する利用者サイトの利用者が、通訳者サイトを介して、観光地にある利用者サイトにいる利用者によって、観光案内がなされる観光案内サービス。
(5)行政案内、公共施設案内等の公的機関の案内を希望する利用者サイトの利用者が、通訳者サイトを介して、役所等に設置された利用者サイトにより案内を受ける公的機関案内サービス。
【0021】
ここで、前記した(1)〜(5)のサービスの内、(1)及び(2)は通訳サービス、(3)〜(5)はインフォメーションサービスとなる。また、(3)〜(5)のサービスにおいて、通訳サービスを介して、インフォメーションサービスを受ける利用者サイトを第1の利用者サイト、また、通訳サービスを介して、インフォメーションサービスを提供する利用者を第2の利用者サイトといい、それぞれの利用者を第1、第2の利用者という。
なお、本実施の形態では、前記した(1)〜(5)に示したサービスを受けることができるが、これら以外にも、利用者が言語及び/又は手話通訳をする通訳者サイトを介してサービスを受けるものであればよい。
【0022】
図1に示すように、多地点同時コミュニケーションシステム10において、第1の利用者の利用者サイトとしては、日本人の聾唖者である利用者Aの家11に設置され、利用者Aが使用する利用者サイト12、外国人である利用者Bの家13に設置され、利用者Bが使用する利用者サイト14、利用者Cが発表している講演会の会場15に設置され、利用者Cが使用する利用者サイト16がある。また、第2の利用者の利用者サイトとしては、商品案内をする会社17に設置され、会社17の社員である利用者Dが使用する利用者サイト18、19、観光案内所20に設置され、観光案内所20の職員である利用者Eが使用する利用者サイト21及び観光地である第3記念公園22に設置され、第3記念公園22の職員である利用者Fが使用する利用者サイト23、A市の市役所24に設置され、市役所24の職員である利用者Gが使用する利用者サイト25及び区役所26に設置され、区役所26の職員である利用者Hが使用する利用者サイト27がある。
【0023】
また、通訳者サイトとしては、通訳サービス提供会社28に設置され、通訳サービス提供会社28に在籍する5人の言語通訳者A〜Eがそれぞれ使用する通訳者サイト29〜33、通訳サービス提供会社34に設置され、通訳サービス提供会社34に在籍する3人の手話通訳者A〜Cがそれぞれ使用する通訳者サイト35〜37、通訳サービス提供会社38に設置され、通訳サービス提供会社38に在籍する3人の言語通訳者F〜H及び5人の手話通訳者D〜Hがそれぞれ使用する通訳者サイト39〜46、言語通訳者Iの家47に設置され、言語通訳者Iが使用する通訳者サイト48、手話通訳者Iの家49に設置され、手話通訳者Iが使用する通訳者サイト50がある。
【0024】
更に、多地点同時コミュニケーションシステム10を運営するサービス管理会社51には、システム全体の管理を行うサーバーサイト52が設置されている。ここで、利用者サイト12、14、16、18、19、21、23、25、27、通訳者サイト29〜33、35〜37、39〜46、48、50、及びサーバーサイト52を総称してコンピュータサイトという。
また、それぞれのコンピュータサイトは、インターネット及びローカルエリアネットワーク(Local Area Network、以下、LANという)で構築されたコンピュータネットワーク53によって繋がっており、マルチキャストプロトコルを使用して、コンピュータサイトの通信を行っている。
なお、言語通訳者A、B、F、Iは日本語と英語、また、言語通訳者C、Gは日本語とドイツ語、言語通訳者D、Hは日本語とフランス語、言語通訳者Eは日本語、中国語、及び韓国語の言語通訳をする。
【0025】
ここで、コンピュータサイトのコンピュータネットワーク53への接続について説明する。コンピュータネットワーク53を構成するインターネットには、インターネットへの接続サービスを行うケーブルテレビ局54と、4つのインターネットサービスプロバイダー(Internet Service Provider 、以下、単にプロバイダーという)55〜58とを備えている。ケーブルテレビ局54には、リモートアクセスサーバー59及び局用集合型デジタル加入者回線モデム(Digital Subscriber Line Access Multiplexer、以下、DSLAMという)60が設けられ、この下流には利用者Aの家11に設置された利用者サイト12が接続される。また、プロバイダ55〜58内には、それぞれルーター61〜64が設けられている。なお、リモートアクセスサーバー59は、ルーターと同様の機能を有している。
【0026】
更に、ルーター61の下流には、回線収容局65、66が設けられ、ルーター62〜64の下流には、それぞれ回線収容局67〜69が設けられている。回線収容局65〜69には、それぞれ回線収容装置70〜74が設けられている。回線収容装置70には、利用者サイト16及び通訳者サイト50が接続され、回線収容装置71には、利用者サイト18、19、21が接続されている。また、回線収容装置72には、利用者サイト25、27及び通訳者サイト29〜33が接続され、回線収容装置73には、利用者サイト14、23及び通訳者サイト35〜37が接続され、回線収容装置74には、通訳者サイト39〜46、48及びシステム全体の管理を行うサーバーサイト52が接続されている。
【0027】
<(a)コミュニケーションサービス>
図2〜図5を参照して、多地点同時コミュニケーションシステム10において、利用者Aと利用者Bの言語及び手話通訳による通訳サービスを介してのコミュニケーションサービスを行うマルチキャストグループ80について説明する。なお、利用者Aは多地点同時コミュニケーションシステム10の会員であり、利用者Bは準会員とする。また、マルチキャストグループ80では、利用者Aは、言語通訳者A、及び手話通訳者Iの通訳サービスを受けるものとする。
利用者A、利用者Bは、それぞれ利用者サイト12、14を使用し、言語通訳者A、手話通訳者Iは、それぞれ通訳者サイト29、50を使用する。利用者サイト12、14及び通訳者サイト29、50には、それぞれ音声と映像の入出力を行う手段の一例である音声及び映像の送受信装置として、音声の入力行うマイク81〜84、音声の出力を行うスピーカー85〜88、映像の入力を行うカメラ89〜92、及び映像の出力を行うモニタ93〜96をそれぞれ備えたコンピュータ97〜100が設けられている。
【0028】
なお、コンピュータ97〜100は、それぞれのマイク81〜84で集音した音及びカメラ89〜92の映像を、デジタルデータに変換してコンピュータネットワーク53に送信する機能と、コンピュータネットワーク53を介して受信したデジタルデータを、音と映像に変換して、それぞれスピーカー85〜88とモニタ93〜96に出力する機能を有している。
また、サーバーサイト52には、利用者サイト12、14、及び通訳者サイト29、50の管理を行う管理サーバー101と、コンピュータネットワーク53に設けられたリモートアクセスサーバー59及びルーター61〜64がマルチキャストプロトコルに対応しているか否かを記憶するルーター確認部102を備えたVPNサーバー103とを有し、管理サーバー101は、VPNサーバー103の下流に接続されている。なお、コンピュータ97〜100及びVPNサーバー103は、それぞれに備えられたモデム104〜108を介して、コンピュータネットワーク53に接続されている。なお、コンピュータ99は、モデム106の下流にルーター109を備え、ルーター109には、コンピュータ99の他に、通訳者サイト30〜33に備えられる図示しないコンピュータが接続されている。
【0029】
次に、図3、図4を参照して、マルチキャストグループ80において、日本人の聾唖者である利用者Aが、言語通訳者A及び手話通訳者Iを介して、外国人である利用者Bと会話する手話及び言語の通訳サービスを受ける方法について説明する。
(1)利用者Aは、利用者サイト12のコンピュータ97を起動する。次に、多地点同時コミュニケーションシステム10を利用するために、ブラウザとして、マイクロソフト社のインターネットエクスプローラ(登録商標)を用い、サーバーサイト52の管理サーバー101にアクセスして、多地点同時コミュニケーションシステムプログラム(以下、単にプログラムという)を起動する。
(2)プログラムが起動後、モニタ93のモニタ画面110は、表示する言語を選択する表示言語選択画面120となる。表示言語選択画面120には、複数、例えば、日本語、英語の2つをそれぞれ選択する選択部121、122がある。ここで、利用者Aは、言語表示を日本語にするために表示言語選択画面120の選択部121を選択する。この操作以降のモニタ画面110は、日本語で表示される。なお、表示言語選択画面120で選択する言語は、日本語、英語だけでなく、ドイツ語、フランス語等、いずれでもよく、また、3以上の言語を選択する選択部を有してもよい。
【0030】
(3)次に、利用者Aは、サーバーサイト52の管理サーバー101に設けられた会員、準会員及び非会員を確認する確認手段によって、多地点同時コミュニケーションシステム10の会員認証を行う。なお、確認手段は、会員及び準会員と、非会員とを分ける第1の確認プログラムと、第1の確認プログラムで分けられた会員及び準会員を、会員認証記号により分ける第2の確認プログラムとにより構成される。ここで、会員及び準会員には、予めユーザーIDとパスワードからなる認証記号が与えられている。
モニタ画面110は、表示言語選択画面120から会員確認画面123となっている。会員確認画面123は、会員又は準会員が選択する選択部124と、非会員が選択する選択部125を有している。ここで、利用者Aは、選択部124を選択する。
管理サーバー101は、第1の確認プログラムにより、利用者Aを会員又は準会員であると認識し、モニタ画面110は会員及び準会員に与えられた認証記号を入力する認証記号入力画面126となる。
【0031】
(4)認証記号入力画面126には、認証記号である利用者AのユーザーIDを入力するユーザーID入力部127と、パスワードを入力するパスワード入力部128を有している。利用者Aは、認証記号入力画面126において、利用者Aに予め与えられている会員の認証番号を入力する。
管理サーバー101は、第2の確認プログラムにより、入力された認証記号から、利用者Aを会員として振り分け、モニタ画面110を会員サービス選択画面129とする。なお、準会員の認証記号を入力した場合には、利用者は、準会員として認識され、準会員サービス選択画面130となる。また、会員確認画面123において、選択部125を選択した場合には、非会員として非会員サービス選択画面131となる。
【0032】
(5)会員サービス選択画面129は、コミュニケーションサービス、同時通訳サービス、商品コマーシャルサービス、観光案内サービス、及び公的機関案内サービスをそれぞれ選択する選択部132〜136を有している。利用者Aは、コミュニケーションサービスを受けるために選択部132を選択する。なお、同時通訳サービス、商品コマーシャルサービス、観光案内サービス、及び公的機関案内サービスを受ける場合には、それぞれ選択部133〜136を選択すればよい。
なお、準会員サービス選択画面130は、コミュニケーションサービス、同時通訳サービス、商品コマーシャルサービス、観光案内サービス、及び公的機関案内サービスをそれぞれ選択する選択部137〜141を有している。また、非会員サービス選択画面131は、商品コマーシャルサービス、観光案内サービス、及び公的機関案内サービスをそれぞれ選択する選択部142〜144をそれぞれ有している。
【0033】
(6)モニタ画面110は、選択部132の選択により、サービス予約画面145となる。サービス予約画面145は、コミュニケーションサービスを今から受けるときに選択する選択部146と、コミュニケーションサービスを後で受けるときに選択する選択部147を有している。ここで、利用者Aは、今からコミュニケーションサービスを受けるので、選択部146を選択する。
(7)次に、モニタ画面110は、時間登録画面148となる。時間登録画面148には、サービスの名称を入力するコミュニケーション名入力部149と、コミュニケーションのおよその終了時刻を入力する終了時刻入力部150を有している。利用者Aは、コミュニケーション名と終了時刻を、コミュニケーション名入力部149、終了時刻入力部150にそれぞれ入力する。
【0034】
(8)次に、モニタ画面110は、コミュニケーションの相手を決めるコミュニケーション相手入力画面151となる。コミュニケーション相手入力画面151は、複数のコミュニケーション相手を入力できる相手入力部152を有している。相手入力部152には、コミュニケーション相手のユーザーIDを入力する。ここで、利用者Aは、利用者BのユーザーIDを入力する。なお、複数のコミュニケーション相手のユーザーIDを入力して、複数のコンピュータサイトでコミュニケーションサービスを受けることもできる。なお、ユーザーIDは会員及び準会員に与えられているので、非会員はコミュニケーションサービスを受けることができない。
【0035】
(9)次に、モニタ画面110は、通訳方法選択画面153となる。通訳方法選択画面153は、言語通訳のみ、手話通訳のみ、言語及び手話通訳をそれぞれ選択する選択部154〜156を有している。ここで、利用者Aは、選択部156を選択し、言語及び手話通訳によるコミュニケーションサービスを受ける。
(10)モニタ画面110は、通訳する言語を選択する通訳言語選択画面157となる。通訳言語選択画面157には、複数の言語、例えば、英語、中国語、韓国語、ドイツ語、及びフランス語をそれぞれ選択する選択部158〜162を有している。ここで、利用者Aは、選択部158を選択し、英語での通訳を決定する。
【0036】
(11)次に、モニタ画面110は、言語通訳者の専門分野の選択を行う専門分野選択画面163となる。ここでは、通訳言語選択画面157において、選択された言語において、その言語の言語通訳者の専門分野が登録されている。選択された英語には、文学、物理学、心理学、科学、及び数学を専門とする通訳者がおり、それぞれの専門の選択部164〜168を選択して、英語通訳者の分野選択が可能である。これによって、言語通訳での専門性を高くすることができる。利用者Aは、利用者Bと文学について会話する場合には、選択部164の文学を選択する。
【0037】
(12)ここで、サーバーサイト52の管理サーバー101は、多地点同時コミュニケーションシステム10の言語通訳者及び手話通訳者を登録した通訳者登録部169を有し、通訳者登録部169に登録されている通訳者の中で、利用者Aが選択した文学を専門とする英語通訳者であり、利用者Aが時間登録画面148において登録した終了時刻までのサービスの実施時間に通訳が可能な英語通訳者を自動的に検索する。
モニタ画面110は、管理サーバー101によって選ばれた英語通訳者を表示する言語通訳者表示部170を有する言語通訳者表示画面171となる。更に、管理サーバー101は、通訳者登録部169に登録されている通訳者の中で、利用者Aが時間登録画面148において登録した終了時刻までのサービスの実施時間に通訳が可能な英語通訳者を自動的に検索する。例えば、現在、通訳中であったり、終了時刻までに通訳サービスの予定がある通訳者は表示されないようになっている。ここで、言語通訳者表示部170には、英語の言語通訳者A、B、F、Iの内、待機中の言語通訳者A、B、Iが表示される。利用者Aは、言語通訳者Aを選択する。
【0038】
(13)モニタ画面110は、時間登録画面148において登録した終了時刻までの実施時間に通訳が可能な手話通訳者を表示する手話通訳者表示部172を有する手話通訳者表示画面173となる。例えば、現在、通訳サービスであったり、終了時刻までに通訳サービスの予定がある通訳者は表示されないようになっている。ここで、手話通訳者表示部172には、手話通訳者A〜Iの内、待機中の手話通訳者A、B、D、F、H、Iが表示される。利用者Aは、手話通訳者Iを選択する。なお、さまざまな言語での手話を選択する選択部や、手話通訳者の専門分野を選択する選択部を設けてもよい。
(14)モニタ画面110は、コミュニケーションサービスに参加するメンバーを表示する参加者表示部174を有する内容確認画面175となる。
以上で、コミュニケーションサービスの準備が完了する。コミュニケーションを開始するには、利用者Aが内容確認画面175内の開始ボタン176を選択すればよい。
【0039】
(15)モニタ画面110は、利用者A、利用者B、言語通訳者A及び手話通訳者Iを表示する参加者映像部177を有するコミュニケーション画面178となる。ここで、参加者映像部177には、コミュニケーションサービスの参加者のコンピュータサイト、つまり、利用者サイト12、14、通訳者サイト29、50にそれぞれ備えられたカメラ89〜92により、利用者A、利用者B、言語通訳者A及び手話通訳者Iが表示されている。なお、カメラ89〜92により撮影された映像はモニタ画面110の参加者映像部177内に4つの参加者画面179〜182として映し出される。参加者画面179〜182は、それぞれ任意の大きさに設定可能であり、利用者Aは、参加者画面180、182(つまり、利用者Bと手話通訳者Iの映像)を参加者映像部177に大きく映し出すこともできる。また、マイク81〜84によって、入力された音声は、それぞれのスピーカー85〜88によって出力される。
利用者Aは、コミュニケーション画面178の終了ボタン183を選択し、コミュニケーション(会話)を終了する。なお、このコミュニケーションの時間は、内容確認画面175内の開始ボタン176を選択してから、コミュニケーション画面178の終了ボタン183を選択するまでの時間である。このこのコミュニケーションの時間は、管理サーバー101のサービス時間管理部184に保存される。
【0040】
(16)コミュニケーション終了後、モニタ画面110は、言語通訳者の評価を行う言語通訳者評価画面185となる。言語通訳者評価画面185は、このコミュニケーションサービスにおいて、言語通訳を担当した言語通訳者Aに対して評価を行う言語通訳者評価入力部186を有し、言語通訳者評価入力部186では、通訳技術、親しみやすさ、及び専門技術等の評価をA〜E(Aが一番高く、Eが一番低い)の5段階でそれぞれ評価するラジオボタンを有している。利用者Aは、言語通訳者評価画面185の言語通訳者評価入力部186のそれぞれのラジオボタンをチェックし、言語通訳者Aの評価をする。
管理サーバー101では、利用者Aによる言語通訳者Aの評価データが保存される。管理サーバー101は、さまざまな利用者が評価した言語通訳者Aの評価データを統計的に処理し、言語通訳者Aの総合評価によるランク付けを行う。このランクは、通訳サービスを受ける利用者サイトに送られ、言語通訳者表示画面171で確認でき、利用者は言語通訳者のランクによって言語通訳者を選択することができる。
【0041】
(17)次に、モニタ画面110は、手話通訳者の評価を行う手話通訳者評価画面187となる。手話通訳者評価画面187は、このコミュニケーションサービスにおいて、手話通訳を担当した手話通訳者Iに対して評価を行う手話通訳者評価入力部188を有し、手話通訳者評価入力部188では、通訳技術、及び親しみやすさの評価をA〜E(Aが一番高く、Eが一番低い)の5段階でそれぞれ評価するラジオボタンを有している。利用者Aは、手話通訳者評価画面187の手話通訳者評価入力部188のそれぞれのラジオボタンをチェックし、手話通訳者Iの評価をする。
管理サーバー101では、利用者Aによる手話通訳者Iの評価データが保存される。管理サーバー101は、さまざまな利用者が評価した手話通訳者Iの評価データを統計的に処理し、手話通訳者Iの総合評価によるランク付けを行う。このランクは、通訳サービスを受ける利用者サイトに送られ、手話通訳者表示画面173で確認でき、利用者は手話通訳者のランクによって手話通訳者を選択することができる。
【0042】
(18)モニタ画面110は、終了確認画面189となる。終了確認画面189は、更に、サービスを受ける選択部190と、サービスを終了する選択部191を有する。
利用者Aが、選択部190を選択すると、会員サービス選択画面129となり、さらに、コミュニケーションサービス、同時通訳サービス、商品コマーシャルサービス、観光案内サービス、及び公的機関案内サービスを受けることができる。また、利用者Aが、選択部191を選択するとコミュニケーションサービスを終了し、表示言語選択画面120となる。
【0043】
ここで、前記した(6)において、利用者Aがコミュニケーションサービスを後で受ける場合には、図示しないサービス予約画面となる。このサービス予約画面は、サービスの名称を入力するコミュニケーション名入力部と、コミュニケーションのおよその終了時刻を入力する終了時刻入力部の他に、コミュニケーションの開始時刻を入力する開始時間入力部を備え、これらを入力する。その後は、前記した(7)〜(13)と同様の操作を行い、(14)の内容確認画面175の開始ボタン176を、コミュニケーションサービスの予約を行う登録ボタンとした内容確認画面において、コミュニケーションサービスの予約を行う。更に、利用者Bへのコミュニケーションサービスの利用の案内、例えば、コミュニケーションサービス予約者(つまり、利用者A)、コミュニケーションサービスの開始時刻、終了時刻、言語通訳者及び手話通訳者等を電子メールにて送付する図示しないメール送信画面を備えているので、利用者Aは電子メールを送付して、利用者Bに、コミュニケーションサービスの内容を知らせることができる。
【0044】
次に、図2を参照して、本実施の形態の多地点同時コミュニケーションシステム10のマルチキャストグループ80において、利用者Aと利用者Bが、言語及び手話通訳を介して、コミュニケーションサービスを受けて会話する方法について説明する。
利用者サイト12において、利用者Aが手話で話すと、カメラ89によって、手話をする利用者Aの映像が入力(撮影)される。この映像は、コンピュータ97により、デジタル信号に変換され、映像データとなる。この映像データは、コンピュータネットワーク53を介して、コンピュータ98〜100に送信される。この送信された映像データは、それぞれのコンピュータ98〜100によって、変換され、それぞれに接続されたモニタ94〜96のモニタ画面192〜194に映像として出力される。なお、ここで、モニタ画面192〜194は、モニタ93の参加者映像部177と同様に、それぞれ図示しない4つの参加者画面を有し、カメラ89〜92からの映像を映し出すことができる。
【0045】
また、通訳者サイト50では、手話通訳者Iが、モニタ96の参加者映像部の利用者Aの映像を見ながら、利用者Aの手話を日本語に通訳する。ここで、手話通訳者Iが話す日本語(つまり、音声)は、通訳者サイト50のマイク84により、コンピュータ100に入力される。ここで、音声は、コンピュータ100により、デジタル信号に変換され、音声データとなる。この音声データは、コンピュータネットワーク53を介して、コンピュータ97〜99に送信される。この送信された音声データは、コンピュータ97〜99によって、音声に変換され、それぞれに接続されたスピーカー85〜87に音声として出力される。
【0046】
また、通訳者サイト29では、言語通訳者Aが、スピーカー87からの手話通訳者Iの音声(日本語)を聞いて、英語に通訳する。ここで、言語通訳者Aが話す英語は、通訳者サイト29のマイク83により、コンピュータ99に入力され、コンピュータ99により、デジタル信号に変換され、コンピュータネットワーク53を介して、コンピュータ97、98、100に送信される。この送信された音声データは、コンピュータ97、98、100によって、音声に変換され、それぞれに接続されたスピーカー85、86、88に音声として出力される。利用者Bは、利用者サイト14のスピーカー86から出力される言語通訳者Aの英語によって、利用者サイト12の利用者Aの手話の意味を知ることができる。
【0047】
ここで、利用者Bから利用者Aへの通訳については、利用者Bが、英語で話すと、前記した動作とは逆になり、利用者Bの話した英語を、スピーカー87で聞いた言語通訳者Aが日本語に通訳し、手話通訳者Iは、この通訳された日本語をスピーカー88で聞く。手話通訳者Iは、カメラ92に向かって手話による通訳をし、この映像は、利用者Aのモニタ93に映し出される。
このようにして、利用者Aと利用者Bは、言語通訳者A及び手話通訳者Iを介して、会話をすることができる。
【0048】
次に、図5(A)〜(D)を参照して、マルチキャストグループ80のコンピュータサイト間におけるマルチキャストプロトコルによる通信方法について説明する。
コミュニケーションサービスの参加者を決定し、マルチキャストグループ80を構築する際に、VPNサーバー103は、VPNサーバー103のルーター確認部102を参照して、予め記憶されたデータからリモートアクセスサーバー59及びルーター61〜64がマルチキャストプロトコルに対応しているか否かを判断する。
ここで、(1)リモートアクセスサーバー59及びルーター61〜64が全てマルチキャストプロトコルに対応している場合、(2)リモートアクセスサーバー59及びルーター61〜64が全てマルチキャストプロトコルに対応していない場合、及び(3)リモートアクセスサーバー59及びルーター61〜64の一部がマルチキャストプロトコルに対応していない場合について、マルチキャストグループ80の通信方法をそれぞれ説明する。
【0049】
(1)リモートアクセスサーバー59及びルーター61〜64が全てマルチキャストプロトコルに対応している場合には、マルチキャストグループ80が構築される際に、送信元のコンピュータサイトから送信されるデータは、送信先のコンピュータサイトが接続されるルーターで複製され、それぞれのコンピュータサイトに送信されるマルチキャストアドレスが付与される。
図5(A)に示すように、利用者サイト12から送信されたデータは、リモートアクセスサーバー59で振り分けられ、まずルーター63で複製される。この複製されたデータは利用者サイト14へ送信され、元のデータはルーター62に送信される。また、ルーター62に送信されたデータは、複製され、複製されたデータは通訳者サイト29へ送信され、元のデータはルーター61に送信される。更に、ルーター61に送信されたデータは、複製され、複製されたデータは通訳者サイト50へ送信される。
このように、コンピュータサイトが接続されたルーターがマルチキャストプロトコルに対応しているときには、送信されるデータは、VPNサーバー103を介さずに、送信元のコンピュータサイトからの1度の送信で、送信先のコンピュータサイトに送信することができる。
【0050】
(2)リモートアクセスサーバー59及びルーター61〜64が全てマルチキャストプロトコルに対応していない場合には、マルチキャストグループ80を構築する際に、VPNサーバー103によって、VPNが構築される。
図5(B)に示すように、利用者サイト12から送信されるデータは、リモートアクセスサーバー59及びルーター61〜64を介して、VPNサーバー103に送信される。VPNサーバー103で、受信したデータは、利用者サイト14、通訳者サイト29、50に送信するために3つに複製され、それぞれコンピュータサイトのアドレスが付与され、VPNサーバー103から、ルーター61〜63を介して、利用者サイト14、通訳者サイト29、50に送信される。なお、この場合には、ルーター61〜64では、データの複製は行われない。
このように、コンピュータサイトが接続されたルーターがマルチキャストプロトコルに対応していないときには、送信されるデータは、VPNサーバー103を介して、送信元のコンピュータサイトからの1度の送信で、送信先のコンピュータサイトに送信することができ、全ての通信はユニキャスト方式によって行われるが、あたかもマルチキャストにより通信が行われる擬似マルチキャスト通信となっている。
【0051】
(3)リモートアクセスサーバー59及びルーター61〜64のうちの一部がマルチキャストプロトコルに対応していない場合には、対応コンピュータサイトにおいては、マルチキャスト通信が行われる。また、非対応コンピュータサイトにおいては、疑似マルチキャスト通信が行われ、VPNサーバーを介して、非対応コンピュータサイトへデータが送受信される。
ここで、リモートアクセスサーバー59及びルーター63、64は、マルチキャストプロトコルに対応し、ルーター61、62はマルチキャストプロトコルに対応していないものとする。
図5(C)に示すように、マルチキャストプロトコルに対応したリモートアクセスサーバー59に接続された利用者サイト12から送信されるデータは、マルチキャストアドレスが付与される。まず、利用者サイト12から送信されたデータは、リモートアクセスサーバー59で振り分けられ、まずルーター63で複製される。この複製されたデータは利用者サイト14へ送信され、元のデータはルーター64に送信される。VPNサーバー103で、受信したデータは、通訳者サイト29、50に送信するために2つに複製され、それぞれのアドレスが付与され、VPNサーバー103から、ルーター64、61、62を介して、通訳者サイト29、50にそれぞれ送信される。
【0052】
また、図5(D)に示すように、マルチキャストプロトコルに対応していないルーター62に接続された通訳者サイト29から送信されるデータは、まずVPNサーバー103へ送信される。VPNサーバー103は、受信データを2つに複製し、それぞれにアドレスを付与する。付与されるアドレスは、1つはマルチキャストプロトコルに対応したリモートアクセスサーバー59及びルーター63に接続された利用者サイト12、14へのマルチキャストアドレスであり、もう一つはマルチキャストプロトコルに対応していないルーター61に接続された通訳者サイト50へのユニキャストアドレスである。
マルチキャストアドレスを付与されたデータは、ルーター63で複製される。この複製されたデータは利用者サイト14へ送信され、元のデータはリモートアクセスサーバー59に送信され、更に利用者サイト12に送信される。また、ユニキャストアドレスを付与されたデータは、ルーター61を介して、通訳者サイト50に送信される。
【0053】
このように、マルチキャストグループ80のルーターの一部が、マルチキャストプロトコルに対応していない場合、対応コンピュータサイトからの送信データ及び非対応コンピュータサイトからの送信データは、VPNサーバーを介することにより、送信元のコンピュータサイトからの1度の送信で、送信先のコンピュータサイトに送信する複合型マルチキャスト通信を行うことができる。
なお、以下に示す多地点同時コミュニケーションシステム10における他のサービスにおいても、同様にマルチキャストグループのルーターの一部又は全部がマルチキャストプロトコルに対応していなくても、VPNサーバーを介すことにより、マルチキャストプロトコルを使用してサービスを行うことができる。
【0054】
<(b)同時通訳サービス>
図3、図6、図7を参照して、多地点同時コミュニケーションシステム10において、利用者Cの物理学の講演会で発表を、言語及び手話通訳による通訳サービスを介して、講演会の会場15にいる聴衆に通訳する同時通訳サービスを行うマルチキャストグループ200について説明する。なお、マルチキャストグループ80と同一の構成要素については同一の番号を付してその詳しい説明を省略する。
また、利用者Cは多地点同時コミュニケーションシステム10の会員であり、利用者Cの発言は、言語通訳者A、及び手話通訳者Aの通訳サービスにより同時通訳されるものとする。
【0055】
ここで、利用者Cは、発表している講演会の会場15におり、利用者サイト16を使用する。また、言語通訳者A、手話通訳者Aは、それぞれ通訳サービス提供会社28の通訳者サイト29、通訳サービス提供会社34の通訳者サイト35を使用する。なお、通訳者サイト29及びサーバーサイト52については詳しい説明を割愛する。
利用者サイト16及び通訳者サイト35には、それぞれマイク201、202、スピーカー203、204、カメラ205、206、モニタ207、208をそれぞれ備えたコンピュータ209、210が備えられている。ここで、モニタ207は、講演会の会場15内で、大きく映し出せる大型のモニタである。また、モニタ207は、コンピュータ209からの映像の出力を投影できる投影機及びスクリーンでもよい。また、サーバーサイト52には、管理サーバー101、及びVPNサーバー103が備えられている。なお、コンピュータ209、99、210及びVPNサーバー103は、それぞれに備えられたモデム211、106、212、108を介して、コンピュータネットワーク53に接続されている。なお、コンピュータ210は、モデム212の下流にルーター213を備え、ルーター213には、コンピュータ210の他に、通訳者サイト36、37に備えられる図示しないコンピュータが接続されている。
【0056】
次に、図3、図7を参照して、マルチキャストグループ200において、利用者Cが、言語通訳者A及び手話通訳者Aを介して、講演会の会場15で物理学の発表を行う場合に同時通訳サービスを受ける方法について説明する。
(1)利用者Cは、マルチキャストグループ80の利用者Aと同様に、利用者サイト16のコンピュータ209を起動し、インターネットエクスプローラを用い、サーバーサイト52の管理サーバー101にアクセスして、プログラムを起動する。更に、利用者サイト16のモニタ207のモニタ画面214は、表示言語選択画面120、会員確認画面123、認証記号入力画面126を経て、コミュニケーションサービス、同時通訳サービス、商品コマーシャルサービス、観光案内サービス、及び公的機関案内サービスをそれぞれ選択する選択部132〜136を有した会員サービス選択画面129となる。利用者Cは、同時通訳サービスを受けるために選択部133を選択する。
【0057】
(2)モニタ画面214は、選択部133の選択により、通訳サービスを今から受ける場合に選択する選択部220、後で受ける場合に選択する221を有したサービス予約画面222となる。ここで、利用者Cは、すぐに同時通訳サービスを受けるために、選択部220を選択する。
(3)モニタ画面214は、サービスの名称を入力するサービス名入力部223と、同時通訳サービスのおよその終了時刻を入力する終了時刻入力部224を有した時間登録画面225となる。ここで、利用者Cは、サービス名と終了時刻を、それぞれサービス名入力部223と終了時刻入力部224に入力する。
【0058】
(4)次に、モニタ画面214は、言語通訳のみ、手話通訳のみ、言語及び手話通訳を選択する選択部226〜228を有した通訳方法選択画面229となる。ここで、利用者Cは、言語及び手話通訳による同時通訳サービスを受けるために選択部228を選択する。
(5)まず、始めに言語通訳の選択を行う。モニタ画面214は、通訳言語を選択する通訳言語選択画面230となる。通訳言語選択画面230には、複数の言語、例えば、英語、中国語、韓国語、ドイツ語、及びフランス語をそれぞれ選択する選択部231〜235を有している。利用者Cは、英語での通訳を行うために選択部231を選択する。
(6)次に、モニタ画面214は、通訳言語選択画面230において選択された言語の通訳者の専門分野が登録された専門分野選択画面236となる。例えば、専門分野選択画面236は、文学、物理学、心理学、科学、及び数学をの専門分野を選択する選択部237〜241を有する。ここで、利用者Cは、物理学の講演を行うので、選択部238の物理学を選択する。
【0059】
(7)モニタ画面214は、物理学を専門とする英語通訳者の中から、時間登録画面225において登録した終了時刻までの実施時間に通訳が可能な英語通訳者を表示する言語通訳者表示部242を有する言語通訳者表示画面243となる。例えば、現在、通訳サービスの実施中であったり、終了時刻までに通訳サービスの予定が入る通訳者は表示されないようになっている。ここで、言語通訳者表示部242には、英語の言語通訳者A、B、F、Iの内、待機中の言語通訳者A、B、Iが表示され、利用者Cは、言語通訳者Aを選択する。
(8)次に、モニタ画面214は、時間登録画面225において登録した終了時刻までの実施時間に通訳が可能な手話通訳者を表示する手話通訳者表示部244を有する手話通訳者表示画面245となる。例えば、現在、通訳サービスの実施中であったり、終了時刻までに通訳サービスの予定が入る通訳者は表示されないようになっている。ここで、手話通訳者表示部244には、手話通訳者A〜Iの内、待機中の手話通訳者A、B、D、F、H、Iが表示される。利用者Cは、手話通訳者Aを選択する。
(9)ここで、モニタ画面214は、同時通訳サービスに参加するメンバーを表示する参加者表示部246を有する内容確認画面247となる。
以上で、同時通訳サービスの準備が完了する。同時通訳サービスを開始するには、利用者Cが内容確認画面247内の開始ボタン248を選択すればよい。
【0060】
(10)次に、モニタ画面214は、利用者C、言語通訳者A及び手話通訳者Aを表示する参加者映像部249を有する同時通訳画面250となる。ここで、参加者映像部249は、カメラ205、91、206により撮影された利用者C、言語通訳者A及び手話通訳者Aの映像を、3つの参加者画面251〜253として映し出す。なお、参加者画面251〜253は、それぞれ任意の大きさに設定可能であり、利用者Cは、参加者画面253(手話通訳者Aの映像)を参加者映像部249に大きく映し出し、講演会の会場15内の聾唖者に手話を大きく見せることができる。
また、マイク201、83、202によって入力された音声は、スピーカー203、87、204によって出力される。利用者サイト16では、マイク201及びマイク83において、入力された音声をスピーカー203で出力することにより、日本語及び英語の同時通訳を行うことができる。
同時通訳を終了する場合には、利用者Cは同時通訳画面250の終了ボタン254を選択する。なお、この同時通訳の時間は、内容確認画面247内の開始ボタン248を選択してから、同時通訳画面250の終了ボタン254を選択するまでの時間である。
【0061】
(11)同時通訳終了後、モニタ画面214は、言語通訳を担当した言語通訳者Aに対して評価を行う言語通訳者評価入力部255を有する言語通訳者評価画面256となる。利用者Cは、言語通訳者評価入力部255で言語通訳者Aの評価をする。この評価データは、管理サーバー101に保存され、管理サーバー101では、さまざまな利用者が評価した言語通訳者Aの評価データを統計的に処理し、言語通訳者Aの総合評価によるランク付けが行われる。
(12)次に、モニタ画面214は、手話通訳を担当した手話通訳者Aに対して評価を行う手話通訳者評価入力部257を有する手話通訳者評価画面258となる。利用者Cは、手話通訳者評価入力部257で手話通訳者Aの評価をする。
この評価データは、管理サーバー101に保存され、管理サーバー101では、さまざまな利用者が評価した手話通訳者Aの評価データを統計的に処理し、手話通訳者Aの総合評価によるランク付けが行われる。
【0062】
(13)モニタ画面214は、更にサービスを受ける選択部259と、サービスを終了する選択部260を有する終了確認画面261となる。利用者Cが、選択部259を選択すると、会員サービス選択画面129となり、選択部260を選択すると同時通訳サービスを終了し、表示言語選択画面120となる。
(14)ここで、前記した同時通訳サービスの(2)において、利用者Cが同時通訳サービスを後で受ける場合には、マルチキャストグループ80と同様に、図示しないサービス予約画面となり、同時通訳サービスの予約を行うことができる。
【0063】
次に、図6を参照して、本実施の形態の多地点同時コミュニケーションシステム10のマルチキャストグループ200において、言語及び手話通訳によって利用者Cの発表に対する同時通訳を行う方法について説明する。
利用者サイト16では、利用者Cの音声が、マイク201により、コンピュータ209に入力される。この音声は、コンピュータネットワーク53を介して、通訳者サイト29、35のそれぞれのスピーカ87、204から出力され、言語通訳者A及び手話通訳者Aは、利用者Cの音声を聞くことができる。
ここで、通訳者サイト29では、言語通訳者Aは、利用者Cの日本語を英語に通訳し、マイク83に入力する。この入力された音声は、コンピュータネットワーク53を介して、利用者サイト16のスピーカー203に出力される。スピーカー203によって、講演会の会場15の聴衆(主に、英語を理解可能な外国人)は、英語に通訳された利用者Cの言葉(発表内容)を聞くことができる。
【0064】
また、通訳者サイト35では、手話通訳者Aが、利用者Cの日本語を手話に通訳し、カメラ206に入力する。この入力された映像は、コンピュータネットワーク53を介して。利用者サイト16のモニタ画面214に出力される。モニタ207に映し出される手話によって講演会の会場15の聴衆(主に、聾唖者)は、手話に通訳された利用者Cの言葉(発表内容)を把握することができる。
このようにして、利用者Cは、言語通訳及び手話通訳を介して、発表することができる。
また、前記したマルチキャストグループ80のコンピュータサイト間の通信方法と同様に、マルチキャストグループ200のルーター61〜64、109、213が、全てマルチキャストプロトコルに対応している場合、全てマルチキャストプロトコルに対応していない場合、及び一部がマルチキャストプロトコルに対応していない場合についても、マルチキャストプロトコルを用いて、同時通訳サービスを受けることができる。
【0065】
<(c)商品コマーシャルサービス>
図3、図8、図9を参照して、多地点同時コミュニケーションシステム10において、第1の利用者Aが、商品案内をする会社17の社員である第2の利用者Dによる商品説明を、通訳者サイト35の手話通訳者Aを介して受ける商品コマーシャルサービスを行うマルチキャストグループ270について説明する。なお、多地点同時コミュニケーションシステム10におけるコミュニケーションサービス等を行うマルチキャストグループ80、200と同一の構成要素については同一の番号を付してその詳しい説明を省略する。
【0066】
前記した利用者サイト12、通訳者サイト35及びサーバーサイト52については説明を割愛する。
商品案内をする会社17には、商品案内担当者である利用者Dがおり、利用者Dは、利用者サイト18、19を使用する。利用者サイト18は、マイク271、スピーカー272、カメラ273、モニタ274を有したコンピュータ275を備えている。また、利用者サイト19は、ビデオテープレコーダー(以下、VTRという)276及びモニタ277を有したコンピュータ278が備えられている。コンピュータ275、278は、ルーター279に接続され、更に、ルーター279は、モデム280に接続されている。利用者サイト18、19のコンピュータ275、278は、モデム280及びルーター61、279を介して、コンピュータネットワーク53に接続されている。
【0067】
次に、図3、図9を参照して、マルチキャストグループ270において、第1の利用者A(聾唖者)が、手話通訳者Aを介して、第2の利用者Dの商品(洗濯機)の説明を聞く商品コマーシャルサービスを受ける方法について説明する。
(1)利用者Aは、利用者サイト12のコンピュータ97を起動し、インターネットエクスプローラを用い、サーバーサイト52の管理サーバー101にアクセスして、プログラムを起動する。更に、利用者サイト12のモニタ93のモニタ画面110は、表示言語選択画面120、会員確認画面123、認証記号入力画面126を経て、コミュニケーションサービス、同時通訳サービス、商品コマーシャルサービス、観光案内サービス、及び公的機関案内サービスをそれぞれ選択する選択部132〜136を有した会員サービス選択画面129となる。利用者Aは、商品コマーシャルサービスを受けるために選択部134を選択する。
【0068】
(2)モニタ画面110は、複数、例えば、自動車、ビューティー、ファッション、家電、フード等の5つの商品カテゴリーを選択可能な選択部290〜294を有する商品カテゴリー選択画面295となる。利用者Aは、選択部293を選択する。
(3)次に、モニタ画面110は、家電のカテゴリーの中の詳細、例えば、洗濯機、音響、テレビ、冷蔵庫等を選択する選択部296〜299を有する詳細商品カテゴリー選択画面300となる。利用者Aは、洗濯機の説明を受けるために選択部296を選択する。
(4)更に、モニタ画面110は、詳細商品カテゴリー選択画面300で選択した洗濯機のメーカー、例えば、A社(会社17)、B社、C社の洗濯機を選択する選択部301〜303を有する商品選択画面304となる。利用者Aは、例えば、選択部301を選択し、A社の洗濯機の説明を聞くことができる。
【0069】
(5)次に、モニタ画面110は、A社の商品案内担当者である利用者Dと接続するための接続ボタン305を有する接続確認画面306となる。利用者Dは、接続ボタン305を選択する。
(6)モニタ画面110は、言語通訳のみ、手話通訳のみ、言語及び手話通訳を選択する選択部307〜309を有する通訳方法選択画面310となる。ここで、利用者Aは、選択部308を選択し、手話通訳を受ける。
(7)モニタ画面110は、現在待機中の手話通訳者(例えば、手話通訳者A、B、D、F、H、I)を表示する手話通訳者表示部311を有する手話通訳者表示画面312となる。利用者Aは、手話通訳者Aを選択する。
(8)ここで、モニタ画面110は、商品(A社洗濯機)、商品コマーシャルサービスに参加するメンバー(利用者A、利用者D、及び手話通訳者A)、及び利用者サイト19のコンピュータ278に接続されたVTR276において再生される商品のプロモーションビデオのタイトルを表示する内容表示部313を有する内容確認画面314となる。
以上で、商品コマーシャルサービスの準備が完了する。商品コマーシャルサービスを開始するには、利用者Aが内容確認画面314内の開始ボタン315を選択すればよい。
【0070】
(9)次に、モニタ画面110は、カメラ89、206、273により撮影された利用者A、手話通訳者A及び利用者Dの映像及び、VTR276において再生されるビデオの映像を、4つの参加者画面316〜319に映し出す参加者映像部320を有する商品コマーシャル画面321となる。
商品コマーシャルを終了する場合には、利用者Aは商品コマーシャル画面321の終了ボタン322を選択する。なお、この商品コマーシャルの時間は、内容確認画面314内の開始ボタン315を選択してから、商品コマーシャル画面321の終了ボタン322を選択するまでの時間である。
【0071】
(10)商品コマーシャル終了後、モニタ画面110は、手話通訳を担当した手話通訳者Aに対して評価を行う手話通訳者評価入力部323を有する手話通訳者評価画面324となる。利用者Aは、手話通訳者評価入力部323で手話通訳者Aの評価をする。この評価データは、管理サーバー101に保存され、管理サーバー101では、さまざまな利用者が評価した手話通訳者Aの評価データを統計的に処理し、手話通訳者Aの総合評価によるランク付けが行われる。
(11)モニタ画面110は、更にサービスを受ける選択部325と、サービスを終了する選択部326を有する終了確認画面327となる。利用者Aが、選択部325を選択すると、会員サービス選択画面129となり、選択部326を選択すると商品コマーシャルサービスを終了し、表示言語選択画面120となる。
【0072】
次に、図8を参照して、本実施の形態の多地点同時コミュニケーションシステム10のマルチキャストグループ270において、利用者Aが、手話通訳者Aを介して、利用者D及びVTRによって、A社の洗濯機の説明を受ける方法について説明する。
利用者Dの音声は、利用者サイト18のマイク271に入力され、通訳者サイト35のスピーカ204から出力される。手話通訳者Aの手話通訳する映像は、通訳者サイト35のカメラ206で撮影され、利用者サイト12のモニタ画面110に映し出される。これによって、利用者Aは、利用者Dの説明を受けることができる。
また、利用者Dは、VTR276で再生されるビデオの映像及び音声を流すこともできる。この映像及び音声は、通訳者サイト35のモニタ208及びスピーカー204に流され、手話通訳者Aは、VTR276で再生されるビデオの手話通訳をすることもできる。
利用者Aは、洗濯機について質問等がある場合には、カメラ89に向かって手話をし、手話通訳者Aに伝え、手話通訳者Aは、それを利用者Dに伝えることもできる。
【0073】
このようにして、利用者Aは、手話通訳者Aを介して、利用者D及びVTR276で再生されるビデオの映像によるA社の洗濯機の商品の説明を受けることができる。
また、前記したマルチキャストグループ80のコンピュータサイト間の通信方法と同様に、マルチキャストグループ270のリモートアクセスサーバー59及びルーター61、63、64、213、279が、全てマルチキャストプロトコルに対応している場合、全てマルチキャストプロトコルに対応していない場合、及び一部がマルチキャストプロトコルに対応していない場合についても、マルチキャストプロトコルを用いて、商品コマーシャルサービスを受けることができる。
【0074】
<(d)観光案内サービス>
図3、図10、図11を参照して、多地点同時コミュニケーションシステム10において、第1の利用者Aが、第2の利用者である観光案内所20の利用者E及び第3記念公園(観光地)22の利用者Fによる観光地の案内を、手話通訳者Aを介して受ける観光案内サービスを行うマルチキャストグループ330について説明する。なお、多地点同時コミュニケーションシステム10におけるコミュニケーションサービス等を行うマルチキャストグループ80、200、270と同一の構成要素については同一の番号を付してその詳しい説明を省略する。
【0075】
前記した利用者サイト12、通訳者サイト35及びサーバーサイト52については説明を割愛する。
観光案内所20には、利用者サイト21が設けられ、観光案内所20の職員である利用者Eがいる。また、第3記念公園22には、利用者サイト23が設けられ、観光案内人の利用者Fがいる。また、利用者サイト21、23には、それぞれマイク331、332、スピーカー333、334、カメラ335、336、モニタ337、338を有したコンピュータ339、340が備えられている。また、コンピュータ339、340は、それぞれモデム341、342を備え、モデム341、342及びルーター61、63を介して、コンピュータネットワーク53に接続されている。
【0076】
次に、図3、図11を参照して、マルチキャストグループ330において、第1の利用者Aが、手話通訳者Aを介して、観光案内サービスを受ける方法について説明する。
(1)利用者Aは、利用者サイト12のコンピュータ97を起動し、インターネットエクスプローラを用い、サーバーサイト52の管理サーバー101にアクセスして、プログラムを起動する。更に、利用者サイト12のモニタ93のモニタ画面110は、表示言語選択画面120、会員確認画面123、認証記号入力画面126を経て、コミュニケーションサービス、同時通訳サービス、商品コマーシャルサービス、観光案内サービス、及び公的機関案内サービスをそれぞれ選択する選択部132〜136を有した会員サービス選択画面129となる。利用者Aは、観光案内サービスを受けるために選択部135を選択する。
【0077】
(2)モニタ画面110は、複数、例えば、海、川、山、及び観光案内所の3つの観光ジャンルを選択可能な選択部350〜353を有する観光ジャンル選択画面354となる。ここで、利用者Aは、選択部352を選択する。
(3)次に、モニタ画面110は、多地点同時コミュニケーションシステム10に登録されている山に関係する観光施設(観光地)、例えば、第1記念公園、第2記念公園、第3記念公園22、及び第4記念公園の4つの観光施設をそれぞれ選択する選択部355〜358を有する観光施設選択画面359となる。利用者Aは、第3記念公園22の案内を聞くために、選択部357を選択する。
(4)更に、モニタ画面110は、第3記念公園22を管轄する観光案内所20に「接続する」又は「接続しない」をそれぞれ選択する選択部360、361を有する観光案内所接続確認画面362となる。ここで、利用者Aは、選択部360を選択し、観光案内所20に接続する。
【0078】
(5)次に、モニタ画面110は、観光案内所20の利用者Eと第3記念公園22の利用者Fとに接続するための接続ボタン363を有する接続確認画面364となる。利用者Aは、接続ボタン363を選択する。
(6)モニタ画面110は、言語通訳のみ、手話通訳のみ、言語及び手話通訳を選択する選択部365〜367を有する通訳方法選択画面368となる。ここで、利用者Aは、選択部366を選択し、手話通訳を受ける。
(7)モニタ画面110は、現在待機中の手話通訳者(例えば、手話通訳者A、B、D、F、H、I)を表示する手話通訳者表示部369を有する手話通訳者表示画面370となる。利用者Aは、手話通訳者Aを選択する。
(8)モニタ画面110は、観光案内サービスに参加するメンバー(利用者A、利用者E、利用者F及び手話通訳者A)を表示する内容表示部371を有する内容確認画面372となる。
以上で、観光案内サービスの準備が完了する。観光案内を開始するには、利用者Aが内容確認画面372内の開始ボタン373を選択すればよい。
【0079】
(9)次に、モニタ画面110は、カメラ89、335、336、206により撮影された利用者A、利用者E、利用者F、及び手話通訳者Aの映像を、4つの参加者画面374〜377に映し出す参加者映像部378を有する観光案内画面379となる。
観光案内を終了する場合には、利用者Aは観光案内画面379の終了ボタン380を選択する。なお、この観光案内の時間は、内容確認画面372内の開始ボタン373を選択してから、観光案内画面379の終了ボタン380を選択するまでの時間である。
【0080】
(10)観光案内終了後、モニタ画面110は、手話通訳を担当した手話通訳者Aに対して評価を行う手話通訳者評価入力部381を有する手話通訳者評価画面382となる。利用者Aは、手話通訳者評価入力部381で手話通訳者Aの評価をする。この評価データは、管理サーバー101に保存され、管理サーバー101では、さまざまな利用者が評価した手話通訳者Aの評価データを統計的に処理し、手話通訳者Aの総合評価によるランク付けが行われる。
(11)モニタ画面110は、更にサービスを受ける選択部383と、サービスを終了する選択部384を有する終了確認画面385となる。利用者Aが、選択部383を選択すると、会員サービス選択画面129となり、選択部384を選択すると観光案内サービスを終了し、表示言語選択画面120となる。
【0081】
次に、図10を参照して、本実施の形態の多地点同時コミュニケーションシステム10のマルチキャストグループ330において、利用者Aが、手話通訳者Aを介して、利用者E及び利用者Fによって、観光地の案内を受ける方法について説明する。
マルチキャストグループ330における観光案内サービスは、利用者E及び利用者Fの説明を、手話通訳者Aが手話により通訳し、利用者Aはモニタ93によって見ることができる。
また、利用者Aは、手話通訳者Aを介して、利用者E及び利用者Fに質問をすることができる。
また、利用者サイト23のカメラ336は、利用者Fの映像だけでなく、観光施設(観光地)である第3記念公園22を撮影してもよい。
【0082】
このようにして、利用者Aは、手話通訳者Aを介して、利用者E及び利用者Fによる第3記念公園22の案内を受けることができる。
また、前記したマルチキャストグループ80のコンピュータサイト間の通信方法と同様に、マルチキャストグループ330のルーター59、61、63、64、212が、全てマルチキャストプロトコルに対応している場合、全てマルチキャストプロトコルに対応していない場合、及び一部がマルチキャストプロトコルに対応していない場合についても、マルチキャストプロトコルを用いて、観光案内サービスを受けることができる。
【0083】
<(e)公的機関案内サービス>
図3、図12、図13を参照して、多地点同時コミュニケーションシステム10において、第1の利用者Bが、第2の利用者サイト25の第2の利用者GによるA市の市役所24の行政案内を、通訳者サイト29の言語通訳者Aを介して受ける公的機関案内サービスを行うマルチキャストグループ390について説明する。なお、多地点同時コミュニケーションシステム10におけるコミュニケーションサービス等を行うマルチキャストグループ80、200、270、330と同一の構成要素については同一の番号を付してその詳しい説明を省略する。
前記した利用者サイト14、通訳者サイト29及びサーバーサイト52については説明を割愛する。A市の市役所24の職員である第2の利用者Gは、市役所24に設置された第2の利用者サイト25を使用する。また、利用者サイト25には、マイク391、スピーカー392、カメラ393、モニタ394を有したコンピュータ395が備えられている。また、コンピュータ395は、モデム396を備え、モデム396及びルーター62を介して、コンピュータネットワーク53に接続されている。なお、コンピュータ395は、モデム396の下流にルーター397を備え、ルーター397には、コンピュータ395の他に、市役所24に備えられる図示しないコンピュータを接続してもよい。
【0084】
次に、図3、図13を参照して、マルチキャストグループ390において、第1の利用者Bが、言語通訳者Aを介して、公的機関案内サービスを受ける方法について説明する。
(1)利用者Bは、利用者サイト14のコンピュータ98を起動し、インターネットエクスプローラを用い、サーバーサイト52の管理サーバー101にアクセスして、プログラムを起動する。更に、利用者サイト14のモニタ94のモニタ画面192は、表示言語選択画面120、会員確認画面123、認証記号入力画面126を経て、コミュニケーションサービス、同時通訳サービス、商品コマーシャルサービス、観光案内サービス、及び公的機関案内サービスをそれぞれ選択する選択部137〜141を有した準会員サービス選択画面130となる。利用者Bは、公的機関案内サービスを受けるために選択部141を選択する。なお、利用者Bは、表示言語選択画面120において、選択部122を選択し、モニタ画面192を英語表記としている。
【0085】
(2)モニタ94のモニタ画面192は、行政案内、公共施設案内の2つのカテゴリを選択可能な選択部400、401を有するカテゴリ選択画面402となる。ここで、利用者Bは、選択部400を選択する。
(3)次に、モニタ画面192は、多地点同時コミュニケーションシステム10に登録されている行政機関、例えば、A市役所、B区役所、C区役所、及びD区役所の4つをそれぞれ選択する選択部403〜406を有するカテゴリ細目選択画面407となる。利用者Bは、A市の市役所24の案内を聞くために、選択部403を選択する。
(4)更に、モニタ画面192は、A市の市役所24と接続するための接続ボタン408を有する接続確認画面409となる。利用者Bは、接続ボタン408を選択する。
【0086】
(5)モニタ画面192は、言語通訳のみ、手話通訳のみ、言語及び手話通訳を選択する選択部410〜412を有する通訳方法選択画面413となる。ここで、利用者Bは、選択部410を選択し、言語通訳を受ける。
(6)モニタ画面192は、英語、中国語、韓国語、ドイツ語、及びフランス語をそれぞれ選択する選択部414〜418を有した通訳言語を選択する通訳言語選択画面419となる。利用者Bは、選択部414を選択し、英語による通訳を受ける。
(7)モニタ画面192は、待機中の英語通訳者を表示する言語通訳者表示部420を有する言語通訳者表示画面421となる。例えば、待機中の言語通訳者A、B、Iが表示され、利用者Bは、言語通訳者Aを選択する。
(8)モニタ画面192は、公的機関案内サービスに参加するメンバー、つまり、利用者B、利用者G、言語通訳者Aを表示する内容表示部422を有する内容確認画面423となる。
以上で、公的機関案内サービスの準備が完了する。公的機関案内を開始するには、利用者Bが内容確認画面423内の開始ボタン424を選択すればよい。
【0087】
(9)次に、モニタ画面192は、カメラ90、393、91により撮影された利用者B、利用者G、及び言語通訳者Aの映像を、3つの参加者画面425〜427に映し出す参加者映像部428を有する公的機関案内画面429となる。
公的機関案内を終了する場合には、利用者Bは公的機関案内画面429の終了ボタン430を選択する。なお、この公的機関案内の時間は、内容確認画面423内の開始ボタン424を選択してから、公的機関案内画面429の終了ボタン430を選択するまでの時間である。
【0088】
(10)公的機関案内終了後、モニタ画面192は、言語通訳を担当した言語通訳者Aに対して評価を行う言語通訳者評価入力部431を有する言語通訳者評価画面432となる。利用者Bは、言語通訳者評価入力部431で言語通訳者Aの評価をする。この評価データは、管理サーバー101に保存され、管理サーバー101では、さまざまな利用者が評価した言語通訳者Aの評価データを統計的に処理し、言語通訳者Aの総合評価によるランク付けが行われる。
(11)モニタ画面192は、更にサービスを受ける選択部433と、サービスを終了する選択部434を有する終了確認画面435となる。利用者Bが、選択部433を選択すると、準会員サービス選択画面130となり、選択部434を選択すると公的機関案内サービスを終了し、表示言語選択画面120となる。
【0089】
次に、図12を参照して、本実施の形態の多地点同時コミュニケーションシステム10のマルチキャストグループ390において、利用者Bが、言語通訳者Aを介して、利用者Gによって、行政案内を受ける方法について説明する。
マルチキャストグループ390における公的機関案内サービスでは、利用者Gの説明を、言語通訳者Aが英語から日本語に通訳し、利用者Bはスピーカー86によって聞くことができる。
また、利用者Bは、言語通訳者Aを介して、利用者Gに質問をすることができる。このようにして、利用者Bは、言語通訳者Aを介して、利用者Gによる公的機関の案内を受けることができる。
また、前記したマルチキャストグループ80のコンピュータサイト間の通信方法と同様に、マルチキャストグループ390のルーター62〜64、109、397が、全てマルチキャストプロトコルに対応している場合、全てマルチキャストプロトコルに対応していない場合、及び一部がマルチキャストプロトコルに対応していない場合についても、マルチキャストプロトコルを用いて、公的機関案内サービスを受けることができる。
【0090】
本発明は、前記した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を変更しない範囲での変更は可能であり、例えば、前記した実施の形態や変形例の一部又は全部を組み合わせて本発明の多地点同時コミュニケーションシステムを構成する場合も本発明の権利範囲に含まれる。
なお、本実施の形態では、コミュニケーションサービスとして、言語及び手話の通訳サービスを利用したが、言語及び手話のいずれか1つでもよく、更に、3つ以上の通訳サービスを介してもよい。例えば、利用者が日本語のみ理解できる聾唖者であり、通訳をする言語が日本語とスワヒリ語であって、通訳者サイトには、日本語とスワヒリ語の直接の通訳者がいない場合には、日本語と英語の通訳者と、英語とスワヒリ語の通訳者がいれば、その2つの通訳者サイト及び手話の通訳者サイトを介して、通訳サービスを受けることができる。また、3つ以上の言語を使用する複数の利用者がいる場合においても、その言語に対応する複数の通訳者によって、サービスが可能となる。その場合には、言語通訳者を選択する際に複数の通訳者を選択できるようにする。
【0091】
多地点同時コミュニケーションシステムにおいて、マルチキャストグループの全てのルーターが、マルチキャストプロトコルに対応していれば、VPNサーバーを介さず、直接管理サーバーと接続してもよい。
また、多地点同時コミュニケーションシステムにおいて、第1の利用者を会員、準会員、非会員とし、会員はプロの通訳者を選択できるようにし、準会員、非会員はボランティアの通訳者のみ選択できるようにしてもよい。更に、コミュニケーションサービスにおいて、コミュニケーションの登録は会員のみとし、準会員は会員から指名された場合にコミュニケーションが行えるようにしてもよい。また、第2の利用者からは、料金を取ってサービスを提供する場を与えてもよい。更に、会員は、サービスを受けた時間の長さによって、お金を支払うようにしてもよい。また、プロの通訳者は、通訳者評価入力部による評価によって、時間あたりの通訳料を変えてもよい。なお、ブラウザとしては、インターネットエクスプローラの他に、ネットスケープ社のネットスケープナビゲーター、ネットスケープコミュニケーター等を使用してもよく、また、多地点同時コミュニケーションシステムの専用のブラウザソフトを使用してしてもよい。
【0092】
【発明の効果】
請求項1〜7記載の多地点同時コミュニケーションシステムにおいては、音声と映像の入出力を行う手段をそれぞれ備えた複数のコンピュータサイトを有し、マルチキャストプロトコルを使用して、通訳を含むサービスを行う多地点同時コミュニケーションシステムであって、複数のコンピュータサイトには、少なくとも2以上の利用者サイトと、言語及び手話の1又は2以上によって選択可能な通訳者サイトと、システム全体の管理を行うサーバーサイトを有し、利用者サイトによって選択された言語及び/又は手話とその実施時間を考慮して、サーバーサイトが通訳者サイトの中から適正な通訳者サイトを選択し、指定された時間に、利用者サイトと通訳者サイトを連携し、通訳サービスを行うので、2以上の利用者サイト間の利用者は、通訳者サイトの通訳者を介して、コミュニケーションを取ることができる。更に、サーバーサイトが、通訳者サイトの中から適正な通訳者サイトの通訳者を選択すると共に、指定された時間に利用者サイトと通訳者サイトを連携させるので、利用者は、自分で通訳者を探さなくてもよくなり、簡単に通訳サービスを受けることができる。
【0093】
特に、請求項2記載の多地点同時コミュニケーションシステムにおいては、通訳サービスは、音声と映像を用いた同時通訳サービスであり、音声と映像を用いているので、通訳者の表情も見ることができ、より意味がわかりやすい。また、同時通訳サービスであるので、利用者サイト間の会話はスムーズにできる。
請求項3記載の多地点同時コミュニケーションシステムにおいては、サーバーサイトには、利用者サイトの利用者が、会員、準会員又は非会員であることの確認手段が設けられ、会員及び準会員のみが、通訳サービスを受けられるので、それぞれに応じたサービスを行うことができる。また、会員、準会員には、質の高い通訳サービスを提供することができる。
【0094】
特に、請求項4記載の多地点同時コミュニケーションシステムにおいては、利用者サイトは、複数の通訳者サイトを介して、通訳サービスを受けるので、例えば、利用者サイトによって選択された通訳サイトの通訳サービスが、言語及び手話である場合には、言語通訳者と手話通訳者を介して通訳サービスを受けることができる。また、利用者サイトによって選択された通訳サイトの通訳サービスが言語であり、かつ、言語通訳者が直接その言語を通訳できない場合には、複数の通訳者を介して通訳サービスを受けることができる。
請求項5記載の多地点同時コミュニケーションシステムにおいては、通訳サービス終了後、利用者サイトは、通訳者サイトの評価データをサーバーサイトに送り、サーバーサイトは、その評価データを基に通訳者サイトの通訳者のランクを決定し、更に、そのランクを通訳サービスを受ける利用者サイトに送るので、利用者サイトから見た通訳者サイトの評価ができ、利用者サイトは、優れた通訳者サイトを選択することができる。また、質の悪い通訳者サイトを排除することにより、通訳サービスの向上を図ることができる。
【0095】
特に、請求項6記載の多地点同時コミュニケーションシステムにおいては、サーバーサイトには、システム全体の管理を行う管理サーバーの他に、マルチキャストプロトコルによって通信を行うバーチャルプライベートネットワークサーバーを有し、マルチキャストプロトコルに対応していない利用者サイト及び通訳者サイトにおいても、マルチキャストプロトコルによる通信により、通訳サービスを受けることができる。
特に、請求項7記載の多地点同時コミュニケーションシステムにおいては、サービスはインフォメーションサービスを含み、利用者サイトは、インフォメーションサービスを受ける第1の利用者サイトと、第1の利用者サイトに前記インフォメーションサービスを提供する第2の利用者サイトを有しているので、利用者サイトは、言語及び/又は手話による通訳を介して、さまざまな情報を伝えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る多地点同時コミュニケーションシステムの説明図である。
【図2】同システムによるコミュニケーションサービスの説明図である。
【図3】同システムの利用者サイトのモニタ画面の遷移を示す説明図である。
【図4】同システムのコミュニケーションサービス時の利用者サイトのモニタ画面の遷移を示す説明図である。
【図5】(A)〜(D)はそれぞれ同システムによるデータ通信の方法を示す説明図である。
【図6】同システムによる同時通訳サービスの説明図である。
【図7】同システムの同時通訳サービス時の利用者サイトのモニタ画面の遷移を示す説明図である。
【図8】同システムによる商品コマーシャルサービスの説明図である。
【図9】同システムの商品コマーシャルサービス時の利用者サイトのモニタ画面の遷移を示す説明図である。
【図10】同システムによる観光案内サービスの説明図である。
【図11】同システムの観光案内サービス時の利用者サイトのモニタ画面の遷移を示す説明図である。
【図12】同システムによる公的機関案内サービスの説明図である。
【図13】同システムの公的機関案内サービス時の利用者サイトのモニタ画面の遷移を示す説明図である。
【符号の説明】
10:多地点同時コミュニケーションシステム、11:家、12:利用者サイト、13:家、14:利用者サイト、15:会場、16:利用者サイト、17:会社、18、19:利用者サイト、20:観光案内所、21:利用者サイト、22:第3記念公園、23:利用者サイト、24:市役所、25:利用者サイト、26:区役所、27:利用者サイト、28:通訳サービス提供会社、29〜33:通訳者サイト、34:通訳サービス提供会社、35〜37:通訳者サイト、38:通訳サービス提供会社、39〜46:通訳者サイト、47:家、48:通訳者サイト、49:家、50:通訳者サイト、51:サービス管理会社、52:サーバーサイト、53:コンピュータネットワーク、54:ケーブルテレビ局、55〜58:インターネットサービスプロバイダー、59:リモートアクセスサーバー、60:局用集合型デジタル加入者回線モデム、61〜64:ルーター、65〜69:回線収容局、70〜74:回線収容装置、80:マルチキャストグループ、81〜84:マイク、85〜88:スピーカー、89〜92:カメラ、93〜96:モニタ、97〜100:コンピュータ、101:管理サーバー、102:ルーター確認部、103:バーチャルプライベートネットワークサーバー、104〜108:モデム、109:ルーター、110:モニタ画面、120:表示言語選択画面、121、122:選択部、123:会員確認画面、124、125:選択部、126:認証記号入力画面、127:ユーザーID入力部、128:パスワード入力部、129:会員サービス選択画面、130:準会員サービス選択画面、131:非会員サービス選択画面、132〜144:選択部、145:サービス予約画面、146、147:選択部、148:時間登録画面、149:コミュニケーション名入力部、150:終了時刻入力部、151:コミュニケーション相手入力画面、152:相手入力部、153:通訳方法選択画面、154〜156:選択部、157:通訳言語選択画面、158〜162:選択部、163:分野選択画面、164〜168:選択部、169:通訳者登録部、170:言語通訳者表示部、171:言語通訳者表示画面、172:手話通訳者表示部、173:手話通訳者表示画面、174:参加者表示部、175:内容確認画面、176:開始ボタン、177:参加者映像部、178:コミュニケーション画面、179〜182:参加者画面、183:終了ボタン、184:サービス時間管理部、185:言語通訳者評価画面、186:言語通訳者評価入力部、187:手話通訳者評価画面、188:手話通訳者評価入力部、189:終了確認画面、190、191:選択部、192〜194:モニタ画面、200:マルチキャストグループ、201、202:マイク、203、204:スピーカー、205、206:カメラ、207、208:モニタ、209、210:コンピュータ、211、212:モデム、213:ルーター、214:モニタ画面、220、221:選択部、222:サービス予約画面、223:サービス名入力部、224:終了時刻入力部、225:時間登録画面、226〜228:選択部、229:通訳方法選択画面、230:通訳言語選択画面、231〜235:選択部、236:専門分野選択画面、237〜241:選択部、242:言語通訳者表示部、243:言語通訳者表示画面、244:手話通訳者表示部、245:手話通訳者表示画面、246:参加者表示部、247:内容確認画面、248:開始ボタン、249:参加者映像部、250:同時通訳画面、251〜253:参加者画面、254:終了ボタン、255:言語通訳者評価入力部、256:言語通訳者評価画面、257:手話通訳者評価入力部、258:手話通訳者評価画面、259、260:選択部、261:終了確認画面、270:マルチキャストグループ、271:マイク、272:スピーカー、273:カメラ、274:モニタ、275:コンピュータ、276:ビデオテープレコーダー、277:モニタ、278:コンピュータ、279:ルーター、280:モデム、290〜294:選択部、295:商品カテゴリー選択画面、296〜299:選択部、300:詳細商品カテゴリー選択画面、301〜303:選択部、304:商品選択画面、305:接続ボタン、306:接続確認画面、307〜309:選択部、310:通訳方法選択画面、311:手話通訳者表示部、312:手話通訳者表示画面、313:内容表示部、314:内容確認画面、315:開始ボタン、316〜319:参加者画面、320:参加者映像部、321:商品コマーシャル画面、322:終了ボタン、323:手話通訳者評価入力部、324:手話通訳者評価画面、325、326:選択部、327:終了確認画面、330:マルチキャストグループ、331、332:マイク、333、334:スピーカー、335、336:カメラ、337、338:モニタ、339、340:コンピュータ、341、342:モデム、350〜353:選択部、354:観光ジャンル選択画面、355〜358:選択部、359:観光施設案内画面、360、361:選択部、362:観光案内所接続確認画面、363:接続ボタン、364:接続確認画面、365〜367:選択部、368:通訳方法選択画面、369:手話通訳者表示部、370:手話通訳者表示画面、371:内容表示部、372:内容確認画面、373:開始ボタン、374〜377:参加者画面、378:参加者映像部、379:観光案内画面、380:終了ボタン、381:手話通訳者評価入力部、382:手話通訳者評価画面、383、384:選択部、385:終了確認画面、390:マルチキャストグループ、391:マイク、392:スピーカー、393:カメラ、394:モニタ、395:コンピュータ、396:モデム、397:ルーター、400、401:選択部、402:カテゴリ選択画面、403〜406:選択部、407:カテゴリ細目選択画面、408:接続ボタン、409:接続確認画面、410〜412:選択部、413:通訳方法選択画面、414〜418:選択部、419:通訳言語選択画面、420:言語通訳者表示部、421:言語通訳者表示画面、422:内容表示部、423:内容確認画面、424:開始ボタン、425〜427:参加者画面、428:参加者映像部、429:公的機関案内画面、430:終了ボタン、431:言語通訳者評価入力部、432:言語通訳者評価画面、433、434:選択部、435:終了確認画面
【発明の属する技術分野】
本発明は、音声と映像の入出力を行う手段をそれぞれ備えた複数のコンピュータサイトを有し、マルチキャストプロトコルを使用して、通訳を含むサービスを行う多地点同時コミュニケーションシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】
情報通信に関連するネットワークインフラストラクチャーは、急速に通信速度の高速化が図られてきている。それに伴い、遠隔地の相手と映像及び音声でコミュニケーションを図り、また、情報を提供する利用者が増えてきている。
ここで、外国人とコミュニケーションを図ろうとした場合、又は、外国人に情報を提供しようとした場合、相手が話す外国語を理解することは難しい。このような場合、どちらか一方に、相手が話す外国語を理解できる通訳者を用意できればよいが、相手によって話す外国語が変わってくるため、費用及び手間などから、その都度、適任の通訳者を準備できるとは限らない。
また、聾唖者又は聾者との会話は、手話による会話がほとんどであるが、手話を習得することは難しい。
【0003】
ここで、複数の会議端末と、この複数の会議端末の各々と接続して会議制御を行う多地点通信制御装置と、会議端末と多地点通信制御装置とを接続するISDN網とを有し、ISDN網を介して、遠隔地にある複数の会議端末を繋いでコミュニケーションを図る多地点TV会議システムが知られている(例えば、特許文献1参照)。
また、通訳サービスを必要とする利用者が利用する利用者装置と、ネットワークを介して前記利用者装置と接続された通訳サービスを提供する通訳者が用いる通訳者装置が接続され、外国語通訳及び手話通訳を行う通訳システムがある(例えば、特許文献2参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開平11−136367号公報
【特許文献2】
特開2002−223299号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特許文献1記載の発明においては、映像及び音声データの送受信にユニキャスト方式を採用し、多地点通信制御装置で映像及び音声データの処理をしているため、多地点通信制御装置の負荷が大きく、複数の利用者にサービスを同時に提供することが難しい。
また、特許文献2の発明においては、基本的に1対1接続方式であり、利用者が遠隔地の相手とコミュニケーションを図る際の通訳サービスに適していない。
本発明はかかる事情に鑑みてなされたもので、音声と映像の入出力を行う手段をそれぞれ備えた複数のコンピュータサイトを有し、マルチキャストプロトコルを使用して、通訳を含むサービスを行う多地点同時コミュニケーションシステムを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前記目的に沿う本発明に係る多地点同時コミュニケーションシステムは、音声と映像の入出力を行う手段をそれぞれ備えた複数のコンピュータサイトを有し、マルチキャストプロトコルを使用して、通訳を含むサービスを行う多地点同時コミュニケーションシステムであって、
前記複数のコンピュータサイトには、少なくとも2以上の利用者サイトと、言語及び手話の1又は2以上によって選択可能な通訳者サイトと、システム全体の管理を行うサーバーサイトを有し、
前記利用者サイトによって選択された言語及び/又は手話とその実施時間を考慮して、前記サーバーサイトが前記通訳者サイトの中から適正な通訳者サイトを選択し、指定された時間に、前記利用者サイトと前記通訳者サイトを連携し、通訳サービスを行う。
【0007】
これによって、2以上の利用者サイト間では、言語及び/又は手話による通訳サービスを行う通訳者サイトを介して、コミュニケーションを取ることができる。更に、サーバーサイトが、通訳者サイトの中から適正な通訳者サイトを選択すると共に、指定された時間に利用者サイトと通訳者サイトを連携させるので、利用者サイトでは、簡単に通訳サービスを受けることができる。
また、利用者サイト、通訳者サイト、及びサーバーサイトを有するコンピュータサイトが、例えば、インターネットで接続されている場合には、世界規模の多地点同時コミュニケーションシステムを構築することができる。
【0008】
ここで、コンピュータサイト間の通信では、送信元のコンピュータサイトが送信するデータに、送信先のコンピュータサイトの宛先、つまり、アドレスを付与して送信する。この送信されたデータは、コンピュータネットワーク内のルーター(router)で振り分けられ、送信先のコンピュータサイトに届けられる。
また、コンピュータサイト間の通信方式は、ユニキャスト、ブロードキャスト、及びマルチキャストによって行われる。ここで、ユニキャストとは、1対1の通信であり、特定の1つのコンピュータサイトのみにデータを送信する方法である。この際、送信するデータには、送信先のコンピュータサイトのアドレスが付与される。また、同じデータを複数のコンピュータサイトに送信する場合には、データは、送信するコンピュータサイトの数だけ複製され、この複製されたデータには、それぞれ送信先のコンピュータサイトのアドレスが付与され、それぞれのコンピュータサイトに送信される。つまり、送信元のコンピュータサイトでは、送信するコンピュータサイトの数だけ、データを複製し、送信を繰り返さなければならない。
【0009】
また、ブロードキャストとは、コンピュータネットワーク全体のコンピュータサイトにデータを送信する方法である。この方式では、送信されるデータには、コンピュータネットワーク全体のコンピュータサイトに送信可能なアドレスが付与され送信される。しかしながら、コンピュータネットワーク内の全てのコンピュータサイトに送信されるため、関係のないコンピュータサイトまで、データが送信される。
また、マルチキャストとは、コンピュータネットワーク全体の中の所定のコンピュータサイトにデータを送信する方法である。この場合、データの送信前に、マルチキャストによって、データ通信を行うコンピュータサイトグループ(以下、マルチキャストグループという)が構築され、マルチキャストグループ内のそれぞれのコンピュータサイトに対応したアドレス(以下、マルチキャストアドレスという)が作製され、このアドレスが付与されたデータを送信すると、マルチキャストグループの全てのコンピュータサイトに送信することができる。つまり、マルチキャストアドレスが付与されたデータを送信すると、マルチキャストグループ内のコンピュータサイトが接続されたルーターにおいてそれぞれ複製され、この複製されたデータは、ルーターから各コンピュータサイトに送信される。つまり、マルチキャストアドレスが付与されたデータは、送信元のコンピュータサイトから1回の送信でマルチキャストグループ内の全てのコンピュータサイトに送信される。
【0010】
ここで、プロトコルとは、データ通信の実行に必要な通信規約をいい、コンピュータネットワーク内のルーターを制御する信号である。従って、マルチキャストプロトコルとは、マルチキャストグループにおいて、データの送受信を可能とするルーターの制御信号のことである。しかしながら、コンピュータネットワーク内のルーターが、マルチキャストプロトコルに対応していない場合、対応していないルーターに接続されたコンピュータサイトでは、マルチキャスト方式によるデータ通信を行うことができない。
【0011】
本発明に係る多地点同時コミュニケーションシステムにおいて、前記通訳サービスは、前記音声と映像を用いた同時通訳サービスとすることもできる。
これによって、音声と映像を用いているので、通訳者サイトの通訳者の表情も見ることができ、より意味がわかりやすい。また、同時通訳サービスであるので、利用者サイトの会話はスムーズにできる。
本発明に係る多地点同時コミュニケーションシステムにおいて、前記サーバーサイトには、前記利用者サイトの利用者が、会員、準会員又は非会員であることの確認手段が設けられ、前記会員及び準会員のみが、前記通訳サービスを受けられるようにしてもよい。
これによって、会員、準会員及び非会員のいずれであるかを確認して、それぞれのランクに応じたサービスを行うことができる。ここで、通訳サービスを会員、準会員のみのサービスとし、質の高いサービスを提供することができる。
【0012】
本発明に係る多地点同時コミュニケーションシステムにおいて、前記利用者サイトは、複数の前記通訳者サイトを介して、通訳サービスを受けることができる。これによって、利用者サイトによって選択された通訳サービスが、言語及び手話である場合には、言語通訳者と手話通訳者を介して通訳サービスを受けることができる。また、利用者サイトによって選択された通訳サービスが言語であり、言語通訳者が直接その言語を通訳できない場合には、複数の言語通訳者を介して通訳サービスを受けることができる。例えば、通訳をする言語が日本語とスワヒリ語であって、通訳者サイトには、日本語とスワヒリ語の言語通訳者がいない場合には、日本語と英語の言語通訳者と、英語とスワヒリ語の言語通訳者がいれば、その2つの通訳者サイトを介して、通訳サービスを受けることができる。
【0013】
本発明に係る多地点同時コミュニケーションシステムにおいて、前記通訳サービス終了後、前記利用者サイトは、前記通訳者サイトの評価データを前記サーバーサイトに送り、前記サーバーサイトは、その評価データを基に前記通訳者サイトの通訳者のランクを決定し、更に、そのランクを通訳サービスを受ける前記利用者サイトに送ることもできる。
これによって、利用者サイトから見た通訳者サイトの評価ができ、利用者サイトは、優れた通訳者サイトを選択することができる。また、質の悪い通訳者サイトを排除することにより、通訳サービスの向上を図ることができる。
【0014】
本発明に係る多地点同時コミュニケーションシステムにおいて、前記サーバーサイトには、システム全体の管理を行う管理サーバーの他に、前記マルチキャストプロトコルによって通信を行うバーチャルプライベートネットワークサーバーを有し、
前記マルチキャストプロトコルに対応していない利用者サイト及び通訳者サイトにおいても、前記マルチキャストプロトコルによる通信により、前記通訳サービスが受けられるようにしてもよい。
これによって、マルチキャストプロトコルに対応していない利用者サイト及び通訳者サイトでも、通訳サービスを受けることができる。
【0015】
前記したようにルーターがマルチキャストプロトコルに対応していない場合には、そのルーターに接続されたコンピュータサイト(以下、非対応コンピュータサイトという)では、マルチキャストによるデータ通信ができない。ここで、バーチャルプライベートネットワークサーバー(Virtual Private Network server、仮想専用線サーバー、以下、VPNサーバーという)をサーバーサイトに設ける。このVPNサーバーには、予めコンピュータネットワーク内のルーターがマルチキャストプロトコルに対応しているか否かを登録しておく。そして、マルチキャストグループが構築される際に、非対応コンピュータサイトがある場合には、非対応コンピュータサイトのアドレスをVPNサーバーとするマルチキャストアドレスを作製する。VPNサーバーでは、非対応コンピュータサイトの数だけデータを複製し、複製されたデータにそれぞれ非対応コンピュータサイトのアドレスを付与して送信する。
【0016】
つまり、マルチキャストプロトコルに対応しているルーターに接続されたコンピュータサイト(以下、対応コンピュータサイトという)にデータが送信される場合には、データはそれぞれルーターで複製され、そのルーターに接続されているコンピュータサイトに送信される。また、非対応コンピュータサイトにデータが送信される場合には、一旦、VPNサーバーに送信される。この送信されたデータは、VPNサーバーにおいて、非対応コンピュータサイトの数だけ複製され、それぞれの非対応コンピュータサイトに送信される。従って、マルチキャストグループに非対応コンピュータサイトが含まれていた場合でも、VPNサーバーを介して、1回の送信で、マルチキャストグループにデータを送ることができる。
【0017】
本発明に係る多地点同時コミュニケーションシステムにおいて、前記サービスはインフォメーションサービスを含み、
前記利用者サイトは、前記インフォメーションサービスを受ける第1の利用者サイトと、前記第1の利用者サイトに前記インフォメーションサービスを提供する第2の利用者サイトを有してもよい。
これによって、利用者サイトは、言語及び/又は手話による通訳を介して、インフォメーションサービスによって、さまざまな情報を伝えることができる。ここで、インフォメーションサービスには、例えば、商品の説明をする利用者サイトの利用者によって、商品の説明を受ける商品コマーシャルサービス、観光地に設置された利用者サイトにいる利用者によって、観光地の観光案内がなされる観光案内サービス、役所等に設置された利用者サイトにより行政案内、公共施設案内等の公的機関の案内を受ける公的機関案内サービス等がある。
【0018】
【発明の実施の形態】
続いて、添付した図面を参照しつつ、本発明を具体化した実施の形態につき説明し、本発明の理解に供する。
ここで、図1は本発明の一実施の形態に係る多地点同時コミュニケーションシステムの説明図、図2は同システムによるコミュニケーションサービスの説明図、図3は同システムの利用者サイトのモニタ画面の遷移を示す説明図、図4は同システムのコミュニケーションサービス時の利用者サイトのモニタ画面の遷移を示す説明図、図5(A)〜(D)はそれぞれ同システムによるデータ通信の方法を示す説明図、図6は同システムによる同時通訳サービスの説明図、図7は同システムの同時通訳サービス時の利用者サイトのモニタ画面の遷移を示す説明図、図8は同システムによる商品コマーシャルサービスの説明図、図9は同システムの商品コマーシャルサービス時の利用者サイトのモニタ画面の遷移を示す説明図、図10は同システムによる観光案内サービスの説明図、図11は同システムの観光案内サービス時の利用者サイトのモニタ画面の遷移を示す説明図、図12は同システムによる公的機関案内サービスの説明図、図13は同システムの公的機関案内サービス時の利用者サイトのモニタ画面の遷移を示す説明図である。
【0019】
図1〜図13を参照して、本発明の一実施の形態に係る多地点同時コミュニケーションシステム10を説明する。
なお、多地点同時コミュニケーションシステム10では、利用者サイトの利用者は、言語及び/又は手話通訳によって選択可能な通訳者サイトを介して、以下の5つのサービスを受けることができる。
(1)少なくとも2地点間の利用者サイトにいる利用者が、通訳者サイトを介して会話を行うコミュニケーションサービス。
(2)講演会、学会等の利用者サイトで発表する利用者が、利用者サイトで発言した言葉を通訳者サイトで通訳し、通訳された言葉を再び利用者サイトに送って同時通訳を行う同時通訳サービス。
【0020】
(3)商品の説明を受けたい利用者サイトの利用者が、通訳者サイトを介して、商品の説明をする利用者サイトの利用者によって、商品の説明を受ける商品コマーシャルサービス。
(4)観光地の案内を希望する利用者サイトの利用者が、通訳者サイトを介して、観光地にある利用者サイトにいる利用者によって、観光案内がなされる観光案内サービス。
(5)行政案内、公共施設案内等の公的機関の案内を希望する利用者サイトの利用者が、通訳者サイトを介して、役所等に設置された利用者サイトにより案内を受ける公的機関案内サービス。
【0021】
ここで、前記した(1)〜(5)のサービスの内、(1)及び(2)は通訳サービス、(3)〜(5)はインフォメーションサービスとなる。また、(3)〜(5)のサービスにおいて、通訳サービスを介して、インフォメーションサービスを受ける利用者サイトを第1の利用者サイト、また、通訳サービスを介して、インフォメーションサービスを提供する利用者を第2の利用者サイトといい、それぞれの利用者を第1、第2の利用者という。
なお、本実施の形態では、前記した(1)〜(5)に示したサービスを受けることができるが、これら以外にも、利用者が言語及び/又は手話通訳をする通訳者サイトを介してサービスを受けるものであればよい。
【0022】
図1に示すように、多地点同時コミュニケーションシステム10において、第1の利用者の利用者サイトとしては、日本人の聾唖者である利用者Aの家11に設置され、利用者Aが使用する利用者サイト12、外国人である利用者Bの家13に設置され、利用者Bが使用する利用者サイト14、利用者Cが発表している講演会の会場15に設置され、利用者Cが使用する利用者サイト16がある。また、第2の利用者の利用者サイトとしては、商品案内をする会社17に設置され、会社17の社員である利用者Dが使用する利用者サイト18、19、観光案内所20に設置され、観光案内所20の職員である利用者Eが使用する利用者サイト21及び観光地である第3記念公園22に設置され、第3記念公園22の職員である利用者Fが使用する利用者サイト23、A市の市役所24に設置され、市役所24の職員である利用者Gが使用する利用者サイト25及び区役所26に設置され、区役所26の職員である利用者Hが使用する利用者サイト27がある。
【0023】
また、通訳者サイトとしては、通訳サービス提供会社28に設置され、通訳サービス提供会社28に在籍する5人の言語通訳者A〜Eがそれぞれ使用する通訳者サイト29〜33、通訳サービス提供会社34に設置され、通訳サービス提供会社34に在籍する3人の手話通訳者A〜Cがそれぞれ使用する通訳者サイト35〜37、通訳サービス提供会社38に設置され、通訳サービス提供会社38に在籍する3人の言語通訳者F〜H及び5人の手話通訳者D〜Hがそれぞれ使用する通訳者サイト39〜46、言語通訳者Iの家47に設置され、言語通訳者Iが使用する通訳者サイト48、手話通訳者Iの家49に設置され、手話通訳者Iが使用する通訳者サイト50がある。
【0024】
更に、多地点同時コミュニケーションシステム10を運営するサービス管理会社51には、システム全体の管理を行うサーバーサイト52が設置されている。ここで、利用者サイト12、14、16、18、19、21、23、25、27、通訳者サイト29〜33、35〜37、39〜46、48、50、及びサーバーサイト52を総称してコンピュータサイトという。
また、それぞれのコンピュータサイトは、インターネット及びローカルエリアネットワーク(Local Area Network、以下、LANという)で構築されたコンピュータネットワーク53によって繋がっており、マルチキャストプロトコルを使用して、コンピュータサイトの通信を行っている。
なお、言語通訳者A、B、F、Iは日本語と英語、また、言語通訳者C、Gは日本語とドイツ語、言語通訳者D、Hは日本語とフランス語、言語通訳者Eは日本語、中国語、及び韓国語の言語通訳をする。
【0025】
ここで、コンピュータサイトのコンピュータネットワーク53への接続について説明する。コンピュータネットワーク53を構成するインターネットには、インターネットへの接続サービスを行うケーブルテレビ局54と、4つのインターネットサービスプロバイダー(Internet Service Provider 、以下、単にプロバイダーという)55〜58とを備えている。ケーブルテレビ局54には、リモートアクセスサーバー59及び局用集合型デジタル加入者回線モデム(Digital Subscriber Line Access Multiplexer、以下、DSLAMという)60が設けられ、この下流には利用者Aの家11に設置された利用者サイト12が接続される。また、プロバイダ55〜58内には、それぞれルーター61〜64が設けられている。なお、リモートアクセスサーバー59は、ルーターと同様の機能を有している。
【0026】
更に、ルーター61の下流には、回線収容局65、66が設けられ、ルーター62〜64の下流には、それぞれ回線収容局67〜69が設けられている。回線収容局65〜69には、それぞれ回線収容装置70〜74が設けられている。回線収容装置70には、利用者サイト16及び通訳者サイト50が接続され、回線収容装置71には、利用者サイト18、19、21が接続されている。また、回線収容装置72には、利用者サイト25、27及び通訳者サイト29〜33が接続され、回線収容装置73には、利用者サイト14、23及び通訳者サイト35〜37が接続され、回線収容装置74には、通訳者サイト39〜46、48及びシステム全体の管理を行うサーバーサイト52が接続されている。
【0027】
<(a)コミュニケーションサービス>
図2〜図5を参照して、多地点同時コミュニケーションシステム10において、利用者Aと利用者Bの言語及び手話通訳による通訳サービスを介してのコミュニケーションサービスを行うマルチキャストグループ80について説明する。なお、利用者Aは多地点同時コミュニケーションシステム10の会員であり、利用者Bは準会員とする。また、マルチキャストグループ80では、利用者Aは、言語通訳者A、及び手話通訳者Iの通訳サービスを受けるものとする。
利用者A、利用者Bは、それぞれ利用者サイト12、14を使用し、言語通訳者A、手話通訳者Iは、それぞれ通訳者サイト29、50を使用する。利用者サイト12、14及び通訳者サイト29、50には、それぞれ音声と映像の入出力を行う手段の一例である音声及び映像の送受信装置として、音声の入力行うマイク81〜84、音声の出力を行うスピーカー85〜88、映像の入力を行うカメラ89〜92、及び映像の出力を行うモニタ93〜96をそれぞれ備えたコンピュータ97〜100が設けられている。
【0028】
なお、コンピュータ97〜100は、それぞれのマイク81〜84で集音した音及びカメラ89〜92の映像を、デジタルデータに変換してコンピュータネットワーク53に送信する機能と、コンピュータネットワーク53を介して受信したデジタルデータを、音と映像に変換して、それぞれスピーカー85〜88とモニタ93〜96に出力する機能を有している。
また、サーバーサイト52には、利用者サイト12、14、及び通訳者サイト29、50の管理を行う管理サーバー101と、コンピュータネットワーク53に設けられたリモートアクセスサーバー59及びルーター61〜64がマルチキャストプロトコルに対応しているか否かを記憶するルーター確認部102を備えたVPNサーバー103とを有し、管理サーバー101は、VPNサーバー103の下流に接続されている。なお、コンピュータ97〜100及びVPNサーバー103は、それぞれに備えられたモデム104〜108を介して、コンピュータネットワーク53に接続されている。なお、コンピュータ99は、モデム106の下流にルーター109を備え、ルーター109には、コンピュータ99の他に、通訳者サイト30〜33に備えられる図示しないコンピュータが接続されている。
【0029】
次に、図3、図4を参照して、マルチキャストグループ80において、日本人の聾唖者である利用者Aが、言語通訳者A及び手話通訳者Iを介して、外国人である利用者Bと会話する手話及び言語の通訳サービスを受ける方法について説明する。
(1)利用者Aは、利用者サイト12のコンピュータ97を起動する。次に、多地点同時コミュニケーションシステム10を利用するために、ブラウザとして、マイクロソフト社のインターネットエクスプローラ(登録商標)を用い、サーバーサイト52の管理サーバー101にアクセスして、多地点同時コミュニケーションシステムプログラム(以下、単にプログラムという)を起動する。
(2)プログラムが起動後、モニタ93のモニタ画面110は、表示する言語を選択する表示言語選択画面120となる。表示言語選択画面120には、複数、例えば、日本語、英語の2つをそれぞれ選択する選択部121、122がある。ここで、利用者Aは、言語表示を日本語にするために表示言語選択画面120の選択部121を選択する。この操作以降のモニタ画面110は、日本語で表示される。なお、表示言語選択画面120で選択する言語は、日本語、英語だけでなく、ドイツ語、フランス語等、いずれでもよく、また、3以上の言語を選択する選択部を有してもよい。
【0030】
(3)次に、利用者Aは、サーバーサイト52の管理サーバー101に設けられた会員、準会員及び非会員を確認する確認手段によって、多地点同時コミュニケーションシステム10の会員認証を行う。なお、確認手段は、会員及び準会員と、非会員とを分ける第1の確認プログラムと、第1の確認プログラムで分けられた会員及び準会員を、会員認証記号により分ける第2の確認プログラムとにより構成される。ここで、会員及び準会員には、予めユーザーIDとパスワードからなる認証記号が与えられている。
モニタ画面110は、表示言語選択画面120から会員確認画面123となっている。会員確認画面123は、会員又は準会員が選択する選択部124と、非会員が選択する選択部125を有している。ここで、利用者Aは、選択部124を選択する。
管理サーバー101は、第1の確認プログラムにより、利用者Aを会員又は準会員であると認識し、モニタ画面110は会員及び準会員に与えられた認証記号を入力する認証記号入力画面126となる。
【0031】
(4)認証記号入力画面126には、認証記号である利用者AのユーザーIDを入力するユーザーID入力部127と、パスワードを入力するパスワード入力部128を有している。利用者Aは、認証記号入力画面126において、利用者Aに予め与えられている会員の認証番号を入力する。
管理サーバー101は、第2の確認プログラムにより、入力された認証記号から、利用者Aを会員として振り分け、モニタ画面110を会員サービス選択画面129とする。なお、準会員の認証記号を入力した場合には、利用者は、準会員として認識され、準会員サービス選択画面130となる。また、会員確認画面123において、選択部125を選択した場合には、非会員として非会員サービス選択画面131となる。
【0032】
(5)会員サービス選択画面129は、コミュニケーションサービス、同時通訳サービス、商品コマーシャルサービス、観光案内サービス、及び公的機関案内サービスをそれぞれ選択する選択部132〜136を有している。利用者Aは、コミュニケーションサービスを受けるために選択部132を選択する。なお、同時通訳サービス、商品コマーシャルサービス、観光案内サービス、及び公的機関案内サービスを受ける場合には、それぞれ選択部133〜136を選択すればよい。
なお、準会員サービス選択画面130は、コミュニケーションサービス、同時通訳サービス、商品コマーシャルサービス、観光案内サービス、及び公的機関案内サービスをそれぞれ選択する選択部137〜141を有している。また、非会員サービス選択画面131は、商品コマーシャルサービス、観光案内サービス、及び公的機関案内サービスをそれぞれ選択する選択部142〜144をそれぞれ有している。
【0033】
(6)モニタ画面110は、選択部132の選択により、サービス予約画面145となる。サービス予約画面145は、コミュニケーションサービスを今から受けるときに選択する選択部146と、コミュニケーションサービスを後で受けるときに選択する選択部147を有している。ここで、利用者Aは、今からコミュニケーションサービスを受けるので、選択部146を選択する。
(7)次に、モニタ画面110は、時間登録画面148となる。時間登録画面148には、サービスの名称を入力するコミュニケーション名入力部149と、コミュニケーションのおよその終了時刻を入力する終了時刻入力部150を有している。利用者Aは、コミュニケーション名と終了時刻を、コミュニケーション名入力部149、終了時刻入力部150にそれぞれ入力する。
【0034】
(8)次に、モニタ画面110は、コミュニケーションの相手を決めるコミュニケーション相手入力画面151となる。コミュニケーション相手入力画面151は、複数のコミュニケーション相手を入力できる相手入力部152を有している。相手入力部152には、コミュニケーション相手のユーザーIDを入力する。ここで、利用者Aは、利用者BのユーザーIDを入力する。なお、複数のコミュニケーション相手のユーザーIDを入力して、複数のコンピュータサイトでコミュニケーションサービスを受けることもできる。なお、ユーザーIDは会員及び準会員に与えられているので、非会員はコミュニケーションサービスを受けることができない。
【0035】
(9)次に、モニタ画面110は、通訳方法選択画面153となる。通訳方法選択画面153は、言語通訳のみ、手話通訳のみ、言語及び手話通訳をそれぞれ選択する選択部154〜156を有している。ここで、利用者Aは、選択部156を選択し、言語及び手話通訳によるコミュニケーションサービスを受ける。
(10)モニタ画面110は、通訳する言語を選択する通訳言語選択画面157となる。通訳言語選択画面157には、複数の言語、例えば、英語、中国語、韓国語、ドイツ語、及びフランス語をそれぞれ選択する選択部158〜162を有している。ここで、利用者Aは、選択部158を選択し、英語での通訳を決定する。
【0036】
(11)次に、モニタ画面110は、言語通訳者の専門分野の選択を行う専門分野選択画面163となる。ここでは、通訳言語選択画面157において、選択された言語において、その言語の言語通訳者の専門分野が登録されている。選択された英語には、文学、物理学、心理学、科学、及び数学を専門とする通訳者がおり、それぞれの専門の選択部164〜168を選択して、英語通訳者の分野選択が可能である。これによって、言語通訳での専門性を高くすることができる。利用者Aは、利用者Bと文学について会話する場合には、選択部164の文学を選択する。
【0037】
(12)ここで、サーバーサイト52の管理サーバー101は、多地点同時コミュニケーションシステム10の言語通訳者及び手話通訳者を登録した通訳者登録部169を有し、通訳者登録部169に登録されている通訳者の中で、利用者Aが選択した文学を専門とする英語通訳者であり、利用者Aが時間登録画面148において登録した終了時刻までのサービスの実施時間に通訳が可能な英語通訳者を自動的に検索する。
モニタ画面110は、管理サーバー101によって選ばれた英語通訳者を表示する言語通訳者表示部170を有する言語通訳者表示画面171となる。更に、管理サーバー101は、通訳者登録部169に登録されている通訳者の中で、利用者Aが時間登録画面148において登録した終了時刻までのサービスの実施時間に通訳が可能な英語通訳者を自動的に検索する。例えば、現在、通訳中であったり、終了時刻までに通訳サービスの予定がある通訳者は表示されないようになっている。ここで、言語通訳者表示部170には、英語の言語通訳者A、B、F、Iの内、待機中の言語通訳者A、B、Iが表示される。利用者Aは、言語通訳者Aを選択する。
【0038】
(13)モニタ画面110は、時間登録画面148において登録した終了時刻までの実施時間に通訳が可能な手話通訳者を表示する手話通訳者表示部172を有する手話通訳者表示画面173となる。例えば、現在、通訳サービスであったり、終了時刻までに通訳サービスの予定がある通訳者は表示されないようになっている。ここで、手話通訳者表示部172には、手話通訳者A〜Iの内、待機中の手話通訳者A、B、D、F、H、Iが表示される。利用者Aは、手話通訳者Iを選択する。なお、さまざまな言語での手話を選択する選択部や、手話通訳者の専門分野を選択する選択部を設けてもよい。
(14)モニタ画面110は、コミュニケーションサービスに参加するメンバーを表示する参加者表示部174を有する内容確認画面175となる。
以上で、コミュニケーションサービスの準備が完了する。コミュニケーションを開始するには、利用者Aが内容確認画面175内の開始ボタン176を選択すればよい。
【0039】
(15)モニタ画面110は、利用者A、利用者B、言語通訳者A及び手話通訳者Iを表示する参加者映像部177を有するコミュニケーション画面178となる。ここで、参加者映像部177には、コミュニケーションサービスの参加者のコンピュータサイト、つまり、利用者サイト12、14、通訳者サイト29、50にそれぞれ備えられたカメラ89〜92により、利用者A、利用者B、言語通訳者A及び手話通訳者Iが表示されている。なお、カメラ89〜92により撮影された映像はモニタ画面110の参加者映像部177内に4つの参加者画面179〜182として映し出される。参加者画面179〜182は、それぞれ任意の大きさに設定可能であり、利用者Aは、参加者画面180、182(つまり、利用者Bと手話通訳者Iの映像)を参加者映像部177に大きく映し出すこともできる。また、マイク81〜84によって、入力された音声は、それぞれのスピーカー85〜88によって出力される。
利用者Aは、コミュニケーション画面178の終了ボタン183を選択し、コミュニケーション(会話)を終了する。なお、このコミュニケーションの時間は、内容確認画面175内の開始ボタン176を選択してから、コミュニケーション画面178の終了ボタン183を選択するまでの時間である。このこのコミュニケーションの時間は、管理サーバー101のサービス時間管理部184に保存される。
【0040】
(16)コミュニケーション終了後、モニタ画面110は、言語通訳者の評価を行う言語通訳者評価画面185となる。言語通訳者評価画面185は、このコミュニケーションサービスにおいて、言語通訳を担当した言語通訳者Aに対して評価を行う言語通訳者評価入力部186を有し、言語通訳者評価入力部186では、通訳技術、親しみやすさ、及び専門技術等の評価をA〜E(Aが一番高く、Eが一番低い)の5段階でそれぞれ評価するラジオボタンを有している。利用者Aは、言語通訳者評価画面185の言語通訳者評価入力部186のそれぞれのラジオボタンをチェックし、言語通訳者Aの評価をする。
管理サーバー101では、利用者Aによる言語通訳者Aの評価データが保存される。管理サーバー101は、さまざまな利用者が評価した言語通訳者Aの評価データを統計的に処理し、言語通訳者Aの総合評価によるランク付けを行う。このランクは、通訳サービスを受ける利用者サイトに送られ、言語通訳者表示画面171で確認でき、利用者は言語通訳者のランクによって言語通訳者を選択することができる。
【0041】
(17)次に、モニタ画面110は、手話通訳者の評価を行う手話通訳者評価画面187となる。手話通訳者評価画面187は、このコミュニケーションサービスにおいて、手話通訳を担当した手話通訳者Iに対して評価を行う手話通訳者評価入力部188を有し、手話通訳者評価入力部188では、通訳技術、及び親しみやすさの評価をA〜E(Aが一番高く、Eが一番低い)の5段階でそれぞれ評価するラジオボタンを有している。利用者Aは、手話通訳者評価画面187の手話通訳者評価入力部188のそれぞれのラジオボタンをチェックし、手話通訳者Iの評価をする。
管理サーバー101では、利用者Aによる手話通訳者Iの評価データが保存される。管理サーバー101は、さまざまな利用者が評価した手話通訳者Iの評価データを統計的に処理し、手話通訳者Iの総合評価によるランク付けを行う。このランクは、通訳サービスを受ける利用者サイトに送られ、手話通訳者表示画面173で確認でき、利用者は手話通訳者のランクによって手話通訳者を選択することができる。
【0042】
(18)モニタ画面110は、終了確認画面189となる。終了確認画面189は、更に、サービスを受ける選択部190と、サービスを終了する選択部191を有する。
利用者Aが、選択部190を選択すると、会員サービス選択画面129となり、さらに、コミュニケーションサービス、同時通訳サービス、商品コマーシャルサービス、観光案内サービス、及び公的機関案内サービスを受けることができる。また、利用者Aが、選択部191を選択するとコミュニケーションサービスを終了し、表示言語選択画面120となる。
【0043】
ここで、前記した(6)において、利用者Aがコミュニケーションサービスを後で受ける場合には、図示しないサービス予約画面となる。このサービス予約画面は、サービスの名称を入力するコミュニケーション名入力部と、コミュニケーションのおよその終了時刻を入力する終了時刻入力部の他に、コミュニケーションの開始時刻を入力する開始時間入力部を備え、これらを入力する。その後は、前記した(7)〜(13)と同様の操作を行い、(14)の内容確認画面175の開始ボタン176を、コミュニケーションサービスの予約を行う登録ボタンとした内容確認画面において、コミュニケーションサービスの予約を行う。更に、利用者Bへのコミュニケーションサービスの利用の案内、例えば、コミュニケーションサービス予約者(つまり、利用者A)、コミュニケーションサービスの開始時刻、終了時刻、言語通訳者及び手話通訳者等を電子メールにて送付する図示しないメール送信画面を備えているので、利用者Aは電子メールを送付して、利用者Bに、コミュニケーションサービスの内容を知らせることができる。
【0044】
次に、図2を参照して、本実施の形態の多地点同時コミュニケーションシステム10のマルチキャストグループ80において、利用者Aと利用者Bが、言語及び手話通訳を介して、コミュニケーションサービスを受けて会話する方法について説明する。
利用者サイト12において、利用者Aが手話で話すと、カメラ89によって、手話をする利用者Aの映像が入力(撮影)される。この映像は、コンピュータ97により、デジタル信号に変換され、映像データとなる。この映像データは、コンピュータネットワーク53を介して、コンピュータ98〜100に送信される。この送信された映像データは、それぞれのコンピュータ98〜100によって、変換され、それぞれに接続されたモニタ94〜96のモニタ画面192〜194に映像として出力される。なお、ここで、モニタ画面192〜194は、モニタ93の参加者映像部177と同様に、それぞれ図示しない4つの参加者画面を有し、カメラ89〜92からの映像を映し出すことができる。
【0045】
また、通訳者サイト50では、手話通訳者Iが、モニタ96の参加者映像部の利用者Aの映像を見ながら、利用者Aの手話を日本語に通訳する。ここで、手話通訳者Iが話す日本語(つまり、音声)は、通訳者サイト50のマイク84により、コンピュータ100に入力される。ここで、音声は、コンピュータ100により、デジタル信号に変換され、音声データとなる。この音声データは、コンピュータネットワーク53を介して、コンピュータ97〜99に送信される。この送信された音声データは、コンピュータ97〜99によって、音声に変換され、それぞれに接続されたスピーカー85〜87に音声として出力される。
【0046】
また、通訳者サイト29では、言語通訳者Aが、スピーカー87からの手話通訳者Iの音声(日本語)を聞いて、英語に通訳する。ここで、言語通訳者Aが話す英語は、通訳者サイト29のマイク83により、コンピュータ99に入力され、コンピュータ99により、デジタル信号に変換され、コンピュータネットワーク53を介して、コンピュータ97、98、100に送信される。この送信された音声データは、コンピュータ97、98、100によって、音声に変換され、それぞれに接続されたスピーカー85、86、88に音声として出力される。利用者Bは、利用者サイト14のスピーカー86から出力される言語通訳者Aの英語によって、利用者サイト12の利用者Aの手話の意味を知ることができる。
【0047】
ここで、利用者Bから利用者Aへの通訳については、利用者Bが、英語で話すと、前記した動作とは逆になり、利用者Bの話した英語を、スピーカー87で聞いた言語通訳者Aが日本語に通訳し、手話通訳者Iは、この通訳された日本語をスピーカー88で聞く。手話通訳者Iは、カメラ92に向かって手話による通訳をし、この映像は、利用者Aのモニタ93に映し出される。
このようにして、利用者Aと利用者Bは、言語通訳者A及び手話通訳者Iを介して、会話をすることができる。
【0048】
次に、図5(A)〜(D)を参照して、マルチキャストグループ80のコンピュータサイト間におけるマルチキャストプロトコルによる通信方法について説明する。
コミュニケーションサービスの参加者を決定し、マルチキャストグループ80を構築する際に、VPNサーバー103は、VPNサーバー103のルーター確認部102を参照して、予め記憶されたデータからリモートアクセスサーバー59及びルーター61〜64がマルチキャストプロトコルに対応しているか否かを判断する。
ここで、(1)リモートアクセスサーバー59及びルーター61〜64が全てマルチキャストプロトコルに対応している場合、(2)リモートアクセスサーバー59及びルーター61〜64が全てマルチキャストプロトコルに対応していない場合、及び(3)リモートアクセスサーバー59及びルーター61〜64の一部がマルチキャストプロトコルに対応していない場合について、マルチキャストグループ80の通信方法をそれぞれ説明する。
【0049】
(1)リモートアクセスサーバー59及びルーター61〜64が全てマルチキャストプロトコルに対応している場合には、マルチキャストグループ80が構築される際に、送信元のコンピュータサイトから送信されるデータは、送信先のコンピュータサイトが接続されるルーターで複製され、それぞれのコンピュータサイトに送信されるマルチキャストアドレスが付与される。
図5(A)に示すように、利用者サイト12から送信されたデータは、リモートアクセスサーバー59で振り分けられ、まずルーター63で複製される。この複製されたデータは利用者サイト14へ送信され、元のデータはルーター62に送信される。また、ルーター62に送信されたデータは、複製され、複製されたデータは通訳者サイト29へ送信され、元のデータはルーター61に送信される。更に、ルーター61に送信されたデータは、複製され、複製されたデータは通訳者サイト50へ送信される。
このように、コンピュータサイトが接続されたルーターがマルチキャストプロトコルに対応しているときには、送信されるデータは、VPNサーバー103を介さずに、送信元のコンピュータサイトからの1度の送信で、送信先のコンピュータサイトに送信することができる。
【0050】
(2)リモートアクセスサーバー59及びルーター61〜64が全てマルチキャストプロトコルに対応していない場合には、マルチキャストグループ80を構築する際に、VPNサーバー103によって、VPNが構築される。
図5(B)に示すように、利用者サイト12から送信されるデータは、リモートアクセスサーバー59及びルーター61〜64を介して、VPNサーバー103に送信される。VPNサーバー103で、受信したデータは、利用者サイト14、通訳者サイト29、50に送信するために3つに複製され、それぞれコンピュータサイトのアドレスが付与され、VPNサーバー103から、ルーター61〜63を介して、利用者サイト14、通訳者サイト29、50に送信される。なお、この場合には、ルーター61〜64では、データの複製は行われない。
このように、コンピュータサイトが接続されたルーターがマルチキャストプロトコルに対応していないときには、送信されるデータは、VPNサーバー103を介して、送信元のコンピュータサイトからの1度の送信で、送信先のコンピュータサイトに送信することができ、全ての通信はユニキャスト方式によって行われるが、あたかもマルチキャストにより通信が行われる擬似マルチキャスト通信となっている。
【0051】
(3)リモートアクセスサーバー59及びルーター61〜64のうちの一部がマルチキャストプロトコルに対応していない場合には、対応コンピュータサイトにおいては、マルチキャスト通信が行われる。また、非対応コンピュータサイトにおいては、疑似マルチキャスト通信が行われ、VPNサーバーを介して、非対応コンピュータサイトへデータが送受信される。
ここで、リモートアクセスサーバー59及びルーター63、64は、マルチキャストプロトコルに対応し、ルーター61、62はマルチキャストプロトコルに対応していないものとする。
図5(C)に示すように、マルチキャストプロトコルに対応したリモートアクセスサーバー59に接続された利用者サイト12から送信されるデータは、マルチキャストアドレスが付与される。まず、利用者サイト12から送信されたデータは、リモートアクセスサーバー59で振り分けられ、まずルーター63で複製される。この複製されたデータは利用者サイト14へ送信され、元のデータはルーター64に送信される。VPNサーバー103で、受信したデータは、通訳者サイト29、50に送信するために2つに複製され、それぞれのアドレスが付与され、VPNサーバー103から、ルーター64、61、62を介して、通訳者サイト29、50にそれぞれ送信される。
【0052】
また、図5(D)に示すように、マルチキャストプロトコルに対応していないルーター62に接続された通訳者サイト29から送信されるデータは、まずVPNサーバー103へ送信される。VPNサーバー103は、受信データを2つに複製し、それぞれにアドレスを付与する。付与されるアドレスは、1つはマルチキャストプロトコルに対応したリモートアクセスサーバー59及びルーター63に接続された利用者サイト12、14へのマルチキャストアドレスであり、もう一つはマルチキャストプロトコルに対応していないルーター61に接続された通訳者サイト50へのユニキャストアドレスである。
マルチキャストアドレスを付与されたデータは、ルーター63で複製される。この複製されたデータは利用者サイト14へ送信され、元のデータはリモートアクセスサーバー59に送信され、更に利用者サイト12に送信される。また、ユニキャストアドレスを付与されたデータは、ルーター61を介して、通訳者サイト50に送信される。
【0053】
このように、マルチキャストグループ80のルーターの一部が、マルチキャストプロトコルに対応していない場合、対応コンピュータサイトからの送信データ及び非対応コンピュータサイトからの送信データは、VPNサーバーを介することにより、送信元のコンピュータサイトからの1度の送信で、送信先のコンピュータサイトに送信する複合型マルチキャスト通信を行うことができる。
なお、以下に示す多地点同時コミュニケーションシステム10における他のサービスにおいても、同様にマルチキャストグループのルーターの一部又は全部がマルチキャストプロトコルに対応していなくても、VPNサーバーを介すことにより、マルチキャストプロトコルを使用してサービスを行うことができる。
【0054】
<(b)同時通訳サービス>
図3、図6、図7を参照して、多地点同時コミュニケーションシステム10において、利用者Cの物理学の講演会で発表を、言語及び手話通訳による通訳サービスを介して、講演会の会場15にいる聴衆に通訳する同時通訳サービスを行うマルチキャストグループ200について説明する。なお、マルチキャストグループ80と同一の構成要素については同一の番号を付してその詳しい説明を省略する。
また、利用者Cは多地点同時コミュニケーションシステム10の会員であり、利用者Cの発言は、言語通訳者A、及び手話通訳者Aの通訳サービスにより同時通訳されるものとする。
【0055】
ここで、利用者Cは、発表している講演会の会場15におり、利用者サイト16を使用する。また、言語通訳者A、手話通訳者Aは、それぞれ通訳サービス提供会社28の通訳者サイト29、通訳サービス提供会社34の通訳者サイト35を使用する。なお、通訳者サイト29及びサーバーサイト52については詳しい説明を割愛する。
利用者サイト16及び通訳者サイト35には、それぞれマイク201、202、スピーカー203、204、カメラ205、206、モニタ207、208をそれぞれ備えたコンピュータ209、210が備えられている。ここで、モニタ207は、講演会の会場15内で、大きく映し出せる大型のモニタである。また、モニタ207は、コンピュータ209からの映像の出力を投影できる投影機及びスクリーンでもよい。また、サーバーサイト52には、管理サーバー101、及びVPNサーバー103が備えられている。なお、コンピュータ209、99、210及びVPNサーバー103は、それぞれに備えられたモデム211、106、212、108を介して、コンピュータネットワーク53に接続されている。なお、コンピュータ210は、モデム212の下流にルーター213を備え、ルーター213には、コンピュータ210の他に、通訳者サイト36、37に備えられる図示しないコンピュータが接続されている。
【0056】
次に、図3、図7を参照して、マルチキャストグループ200において、利用者Cが、言語通訳者A及び手話通訳者Aを介して、講演会の会場15で物理学の発表を行う場合に同時通訳サービスを受ける方法について説明する。
(1)利用者Cは、マルチキャストグループ80の利用者Aと同様に、利用者サイト16のコンピュータ209を起動し、インターネットエクスプローラを用い、サーバーサイト52の管理サーバー101にアクセスして、プログラムを起動する。更に、利用者サイト16のモニタ207のモニタ画面214は、表示言語選択画面120、会員確認画面123、認証記号入力画面126を経て、コミュニケーションサービス、同時通訳サービス、商品コマーシャルサービス、観光案内サービス、及び公的機関案内サービスをそれぞれ選択する選択部132〜136を有した会員サービス選択画面129となる。利用者Cは、同時通訳サービスを受けるために選択部133を選択する。
【0057】
(2)モニタ画面214は、選択部133の選択により、通訳サービスを今から受ける場合に選択する選択部220、後で受ける場合に選択する221を有したサービス予約画面222となる。ここで、利用者Cは、すぐに同時通訳サービスを受けるために、選択部220を選択する。
(3)モニタ画面214は、サービスの名称を入力するサービス名入力部223と、同時通訳サービスのおよその終了時刻を入力する終了時刻入力部224を有した時間登録画面225となる。ここで、利用者Cは、サービス名と終了時刻を、それぞれサービス名入力部223と終了時刻入力部224に入力する。
【0058】
(4)次に、モニタ画面214は、言語通訳のみ、手話通訳のみ、言語及び手話通訳を選択する選択部226〜228を有した通訳方法選択画面229となる。ここで、利用者Cは、言語及び手話通訳による同時通訳サービスを受けるために選択部228を選択する。
(5)まず、始めに言語通訳の選択を行う。モニタ画面214は、通訳言語を選択する通訳言語選択画面230となる。通訳言語選択画面230には、複数の言語、例えば、英語、中国語、韓国語、ドイツ語、及びフランス語をそれぞれ選択する選択部231〜235を有している。利用者Cは、英語での通訳を行うために選択部231を選択する。
(6)次に、モニタ画面214は、通訳言語選択画面230において選択された言語の通訳者の専門分野が登録された専門分野選択画面236となる。例えば、専門分野選択画面236は、文学、物理学、心理学、科学、及び数学をの専門分野を選択する選択部237〜241を有する。ここで、利用者Cは、物理学の講演を行うので、選択部238の物理学を選択する。
【0059】
(7)モニタ画面214は、物理学を専門とする英語通訳者の中から、時間登録画面225において登録した終了時刻までの実施時間に通訳が可能な英語通訳者を表示する言語通訳者表示部242を有する言語通訳者表示画面243となる。例えば、現在、通訳サービスの実施中であったり、終了時刻までに通訳サービスの予定が入る通訳者は表示されないようになっている。ここで、言語通訳者表示部242には、英語の言語通訳者A、B、F、Iの内、待機中の言語通訳者A、B、Iが表示され、利用者Cは、言語通訳者Aを選択する。
(8)次に、モニタ画面214は、時間登録画面225において登録した終了時刻までの実施時間に通訳が可能な手話通訳者を表示する手話通訳者表示部244を有する手話通訳者表示画面245となる。例えば、現在、通訳サービスの実施中であったり、終了時刻までに通訳サービスの予定が入る通訳者は表示されないようになっている。ここで、手話通訳者表示部244には、手話通訳者A〜Iの内、待機中の手話通訳者A、B、D、F、H、Iが表示される。利用者Cは、手話通訳者Aを選択する。
(9)ここで、モニタ画面214は、同時通訳サービスに参加するメンバーを表示する参加者表示部246を有する内容確認画面247となる。
以上で、同時通訳サービスの準備が完了する。同時通訳サービスを開始するには、利用者Cが内容確認画面247内の開始ボタン248を選択すればよい。
【0060】
(10)次に、モニタ画面214は、利用者C、言語通訳者A及び手話通訳者Aを表示する参加者映像部249を有する同時通訳画面250となる。ここで、参加者映像部249は、カメラ205、91、206により撮影された利用者C、言語通訳者A及び手話通訳者Aの映像を、3つの参加者画面251〜253として映し出す。なお、参加者画面251〜253は、それぞれ任意の大きさに設定可能であり、利用者Cは、参加者画面253(手話通訳者Aの映像)を参加者映像部249に大きく映し出し、講演会の会場15内の聾唖者に手話を大きく見せることができる。
また、マイク201、83、202によって入力された音声は、スピーカー203、87、204によって出力される。利用者サイト16では、マイク201及びマイク83において、入力された音声をスピーカー203で出力することにより、日本語及び英語の同時通訳を行うことができる。
同時通訳を終了する場合には、利用者Cは同時通訳画面250の終了ボタン254を選択する。なお、この同時通訳の時間は、内容確認画面247内の開始ボタン248を選択してから、同時通訳画面250の終了ボタン254を選択するまでの時間である。
【0061】
(11)同時通訳終了後、モニタ画面214は、言語通訳を担当した言語通訳者Aに対して評価を行う言語通訳者評価入力部255を有する言語通訳者評価画面256となる。利用者Cは、言語通訳者評価入力部255で言語通訳者Aの評価をする。この評価データは、管理サーバー101に保存され、管理サーバー101では、さまざまな利用者が評価した言語通訳者Aの評価データを統計的に処理し、言語通訳者Aの総合評価によるランク付けが行われる。
(12)次に、モニタ画面214は、手話通訳を担当した手話通訳者Aに対して評価を行う手話通訳者評価入力部257を有する手話通訳者評価画面258となる。利用者Cは、手話通訳者評価入力部257で手話通訳者Aの評価をする。
この評価データは、管理サーバー101に保存され、管理サーバー101では、さまざまな利用者が評価した手話通訳者Aの評価データを統計的に処理し、手話通訳者Aの総合評価によるランク付けが行われる。
【0062】
(13)モニタ画面214は、更にサービスを受ける選択部259と、サービスを終了する選択部260を有する終了確認画面261となる。利用者Cが、選択部259を選択すると、会員サービス選択画面129となり、選択部260を選択すると同時通訳サービスを終了し、表示言語選択画面120となる。
(14)ここで、前記した同時通訳サービスの(2)において、利用者Cが同時通訳サービスを後で受ける場合には、マルチキャストグループ80と同様に、図示しないサービス予約画面となり、同時通訳サービスの予約を行うことができる。
【0063】
次に、図6を参照して、本実施の形態の多地点同時コミュニケーションシステム10のマルチキャストグループ200において、言語及び手話通訳によって利用者Cの発表に対する同時通訳を行う方法について説明する。
利用者サイト16では、利用者Cの音声が、マイク201により、コンピュータ209に入力される。この音声は、コンピュータネットワーク53を介して、通訳者サイト29、35のそれぞれのスピーカ87、204から出力され、言語通訳者A及び手話通訳者Aは、利用者Cの音声を聞くことができる。
ここで、通訳者サイト29では、言語通訳者Aは、利用者Cの日本語を英語に通訳し、マイク83に入力する。この入力された音声は、コンピュータネットワーク53を介して、利用者サイト16のスピーカー203に出力される。スピーカー203によって、講演会の会場15の聴衆(主に、英語を理解可能な外国人)は、英語に通訳された利用者Cの言葉(発表内容)を聞くことができる。
【0064】
また、通訳者サイト35では、手話通訳者Aが、利用者Cの日本語を手話に通訳し、カメラ206に入力する。この入力された映像は、コンピュータネットワーク53を介して。利用者サイト16のモニタ画面214に出力される。モニタ207に映し出される手話によって講演会の会場15の聴衆(主に、聾唖者)は、手話に通訳された利用者Cの言葉(発表内容)を把握することができる。
このようにして、利用者Cは、言語通訳及び手話通訳を介して、発表することができる。
また、前記したマルチキャストグループ80のコンピュータサイト間の通信方法と同様に、マルチキャストグループ200のルーター61〜64、109、213が、全てマルチキャストプロトコルに対応している場合、全てマルチキャストプロトコルに対応していない場合、及び一部がマルチキャストプロトコルに対応していない場合についても、マルチキャストプロトコルを用いて、同時通訳サービスを受けることができる。
【0065】
<(c)商品コマーシャルサービス>
図3、図8、図9を参照して、多地点同時コミュニケーションシステム10において、第1の利用者Aが、商品案内をする会社17の社員である第2の利用者Dによる商品説明を、通訳者サイト35の手話通訳者Aを介して受ける商品コマーシャルサービスを行うマルチキャストグループ270について説明する。なお、多地点同時コミュニケーションシステム10におけるコミュニケーションサービス等を行うマルチキャストグループ80、200と同一の構成要素については同一の番号を付してその詳しい説明を省略する。
【0066】
前記した利用者サイト12、通訳者サイト35及びサーバーサイト52については説明を割愛する。
商品案内をする会社17には、商品案内担当者である利用者Dがおり、利用者Dは、利用者サイト18、19を使用する。利用者サイト18は、マイク271、スピーカー272、カメラ273、モニタ274を有したコンピュータ275を備えている。また、利用者サイト19は、ビデオテープレコーダー(以下、VTRという)276及びモニタ277を有したコンピュータ278が備えられている。コンピュータ275、278は、ルーター279に接続され、更に、ルーター279は、モデム280に接続されている。利用者サイト18、19のコンピュータ275、278は、モデム280及びルーター61、279を介して、コンピュータネットワーク53に接続されている。
【0067】
次に、図3、図9を参照して、マルチキャストグループ270において、第1の利用者A(聾唖者)が、手話通訳者Aを介して、第2の利用者Dの商品(洗濯機)の説明を聞く商品コマーシャルサービスを受ける方法について説明する。
(1)利用者Aは、利用者サイト12のコンピュータ97を起動し、インターネットエクスプローラを用い、サーバーサイト52の管理サーバー101にアクセスして、プログラムを起動する。更に、利用者サイト12のモニタ93のモニタ画面110は、表示言語選択画面120、会員確認画面123、認証記号入力画面126を経て、コミュニケーションサービス、同時通訳サービス、商品コマーシャルサービス、観光案内サービス、及び公的機関案内サービスをそれぞれ選択する選択部132〜136を有した会員サービス選択画面129となる。利用者Aは、商品コマーシャルサービスを受けるために選択部134を選択する。
【0068】
(2)モニタ画面110は、複数、例えば、自動車、ビューティー、ファッション、家電、フード等の5つの商品カテゴリーを選択可能な選択部290〜294を有する商品カテゴリー選択画面295となる。利用者Aは、選択部293を選択する。
(3)次に、モニタ画面110は、家電のカテゴリーの中の詳細、例えば、洗濯機、音響、テレビ、冷蔵庫等を選択する選択部296〜299を有する詳細商品カテゴリー選択画面300となる。利用者Aは、洗濯機の説明を受けるために選択部296を選択する。
(4)更に、モニタ画面110は、詳細商品カテゴリー選択画面300で選択した洗濯機のメーカー、例えば、A社(会社17)、B社、C社の洗濯機を選択する選択部301〜303を有する商品選択画面304となる。利用者Aは、例えば、選択部301を選択し、A社の洗濯機の説明を聞くことができる。
【0069】
(5)次に、モニタ画面110は、A社の商品案内担当者である利用者Dと接続するための接続ボタン305を有する接続確認画面306となる。利用者Dは、接続ボタン305を選択する。
(6)モニタ画面110は、言語通訳のみ、手話通訳のみ、言語及び手話通訳を選択する選択部307〜309を有する通訳方法選択画面310となる。ここで、利用者Aは、選択部308を選択し、手話通訳を受ける。
(7)モニタ画面110は、現在待機中の手話通訳者(例えば、手話通訳者A、B、D、F、H、I)を表示する手話通訳者表示部311を有する手話通訳者表示画面312となる。利用者Aは、手話通訳者Aを選択する。
(8)ここで、モニタ画面110は、商品(A社洗濯機)、商品コマーシャルサービスに参加するメンバー(利用者A、利用者D、及び手話通訳者A)、及び利用者サイト19のコンピュータ278に接続されたVTR276において再生される商品のプロモーションビデオのタイトルを表示する内容表示部313を有する内容確認画面314となる。
以上で、商品コマーシャルサービスの準備が完了する。商品コマーシャルサービスを開始するには、利用者Aが内容確認画面314内の開始ボタン315を選択すればよい。
【0070】
(9)次に、モニタ画面110は、カメラ89、206、273により撮影された利用者A、手話通訳者A及び利用者Dの映像及び、VTR276において再生されるビデオの映像を、4つの参加者画面316〜319に映し出す参加者映像部320を有する商品コマーシャル画面321となる。
商品コマーシャルを終了する場合には、利用者Aは商品コマーシャル画面321の終了ボタン322を選択する。なお、この商品コマーシャルの時間は、内容確認画面314内の開始ボタン315を選択してから、商品コマーシャル画面321の終了ボタン322を選択するまでの時間である。
【0071】
(10)商品コマーシャル終了後、モニタ画面110は、手話通訳を担当した手話通訳者Aに対して評価を行う手話通訳者評価入力部323を有する手話通訳者評価画面324となる。利用者Aは、手話通訳者評価入力部323で手話通訳者Aの評価をする。この評価データは、管理サーバー101に保存され、管理サーバー101では、さまざまな利用者が評価した手話通訳者Aの評価データを統計的に処理し、手話通訳者Aの総合評価によるランク付けが行われる。
(11)モニタ画面110は、更にサービスを受ける選択部325と、サービスを終了する選択部326を有する終了確認画面327となる。利用者Aが、選択部325を選択すると、会員サービス選択画面129となり、選択部326を選択すると商品コマーシャルサービスを終了し、表示言語選択画面120となる。
【0072】
次に、図8を参照して、本実施の形態の多地点同時コミュニケーションシステム10のマルチキャストグループ270において、利用者Aが、手話通訳者Aを介して、利用者D及びVTRによって、A社の洗濯機の説明を受ける方法について説明する。
利用者Dの音声は、利用者サイト18のマイク271に入力され、通訳者サイト35のスピーカ204から出力される。手話通訳者Aの手話通訳する映像は、通訳者サイト35のカメラ206で撮影され、利用者サイト12のモニタ画面110に映し出される。これによって、利用者Aは、利用者Dの説明を受けることができる。
また、利用者Dは、VTR276で再生されるビデオの映像及び音声を流すこともできる。この映像及び音声は、通訳者サイト35のモニタ208及びスピーカー204に流され、手話通訳者Aは、VTR276で再生されるビデオの手話通訳をすることもできる。
利用者Aは、洗濯機について質問等がある場合には、カメラ89に向かって手話をし、手話通訳者Aに伝え、手話通訳者Aは、それを利用者Dに伝えることもできる。
【0073】
このようにして、利用者Aは、手話通訳者Aを介して、利用者D及びVTR276で再生されるビデオの映像によるA社の洗濯機の商品の説明を受けることができる。
また、前記したマルチキャストグループ80のコンピュータサイト間の通信方法と同様に、マルチキャストグループ270のリモートアクセスサーバー59及びルーター61、63、64、213、279が、全てマルチキャストプロトコルに対応している場合、全てマルチキャストプロトコルに対応していない場合、及び一部がマルチキャストプロトコルに対応していない場合についても、マルチキャストプロトコルを用いて、商品コマーシャルサービスを受けることができる。
【0074】
<(d)観光案内サービス>
図3、図10、図11を参照して、多地点同時コミュニケーションシステム10において、第1の利用者Aが、第2の利用者である観光案内所20の利用者E及び第3記念公園(観光地)22の利用者Fによる観光地の案内を、手話通訳者Aを介して受ける観光案内サービスを行うマルチキャストグループ330について説明する。なお、多地点同時コミュニケーションシステム10におけるコミュニケーションサービス等を行うマルチキャストグループ80、200、270と同一の構成要素については同一の番号を付してその詳しい説明を省略する。
【0075】
前記した利用者サイト12、通訳者サイト35及びサーバーサイト52については説明を割愛する。
観光案内所20には、利用者サイト21が設けられ、観光案内所20の職員である利用者Eがいる。また、第3記念公園22には、利用者サイト23が設けられ、観光案内人の利用者Fがいる。また、利用者サイト21、23には、それぞれマイク331、332、スピーカー333、334、カメラ335、336、モニタ337、338を有したコンピュータ339、340が備えられている。また、コンピュータ339、340は、それぞれモデム341、342を備え、モデム341、342及びルーター61、63を介して、コンピュータネットワーク53に接続されている。
【0076】
次に、図3、図11を参照して、マルチキャストグループ330において、第1の利用者Aが、手話通訳者Aを介して、観光案内サービスを受ける方法について説明する。
(1)利用者Aは、利用者サイト12のコンピュータ97を起動し、インターネットエクスプローラを用い、サーバーサイト52の管理サーバー101にアクセスして、プログラムを起動する。更に、利用者サイト12のモニタ93のモニタ画面110は、表示言語選択画面120、会員確認画面123、認証記号入力画面126を経て、コミュニケーションサービス、同時通訳サービス、商品コマーシャルサービス、観光案内サービス、及び公的機関案内サービスをそれぞれ選択する選択部132〜136を有した会員サービス選択画面129となる。利用者Aは、観光案内サービスを受けるために選択部135を選択する。
【0077】
(2)モニタ画面110は、複数、例えば、海、川、山、及び観光案内所の3つの観光ジャンルを選択可能な選択部350〜353を有する観光ジャンル選択画面354となる。ここで、利用者Aは、選択部352を選択する。
(3)次に、モニタ画面110は、多地点同時コミュニケーションシステム10に登録されている山に関係する観光施設(観光地)、例えば、第1記念公園、第2記念公園、第3記念公園22、及び第4記念公園の4つの観光施設をそれぞれ選択する選択部355〜358を有する観光施設選択画面359となる。利用者Aは、第3記念公園22の案内を聞くために、選択部357を選択する。
(4)更に、モニタ画面110は、第3記念公園22を管轄する観光案内所20に「接続する」又は「接続しない」をそれぞれ選択する選択部360、361を有する観光案内所接続確認画面362となる。ここで、利用者Aは、選択部360を選択し、観光案内所20に接続する。
【0078】
(5)次に、モニタ画面110は、観光案内所20の利用者Eと第3記念公園22の利用者Fとに接続するための接続ボタン363を有する接続確認画面364となる。利用者Aは、接続ボタン363を選択する。
(6)モニタ画面110は、言語通訳のみ、手話通訳のみ、言語及び手話通訳を選択する選択部365〜367を有する通訳方法選択画面368となる。ここで、利用者Aは、選択部366を選択し、手話通訳を受ける。
(7)モニタ画面110は、現在待機中の手話通訳者(例えば、手話通訳者A、B、D、F、H、I)を表示する手話通訳者表示部369を有する手話通訳者表示画面370となる。利用者Aは、手話通訳者Aを選択する。
(8)モニタ画面110は、観光案内サービスに参加するメンバー(利用者A、利用者E、利用者F及び手話通訳者A)を表示する内容表示部371を有する内容確認画面372となる。
以上で、観光案内サービスの準備が完了する。観光案内を開始するには、利用者Aが内容確認画面372内の開始ボタン373を選択すればよい。
【0079】
(9)次に、モニタ画面110は、カメラ89、335、336、206により撮影された利用者A、利用者E、利用者F、及び手話通訳者Aの映像を、4つの参加者画面374〜377に映し出す参加者映像部378を有する観光案内画面379となる。
観光案内を終了する場合には、利用者Aは観光案内画面379の終了ボタン380を選択する。なお、この観光案内の時間は、内容確認画面372内の開始ボタン373を選択してから、観光案内画面379の終了ボタン380を選択するまでの時間である。
【0080】
(10)観光案内終了後、モニタ画面110は、手話通訳を担当した手話通訳者Aに対して評価を行う手話通訳者評価入力部381を有する手話通訳者評価画面382となる。利用者Aは、手話通訳者評価入力部381で手話通訳者Aの評価をする。この評価データは、管理サーバー101に保存され、管理サーバー101では、さまざまな利用者が評価した手話通訳者Aの評価データを統計的に処理し、手話通訳者Aの総合評価によるランク付けが行われる。
(11)モニタ画面110は、更にサービスを受ける選択部383と、サービスを終了する選択部384を有する終了確認画面385となる。利用者Aが、選択部383を選択すると、会員サービス選択画面129となり、選択部384を選択すると観光案内サービスを終了し、表示言語選択画面120となる。
【0081】
次に、図10を参照して、本実施の形態の多地点同時コミュニケーションシステム10のマルチキャストグループ330において、利用者Aが、手話通訳者Aを介して、利用者E及び利用者Fによって、観光地の案内を受ける方法について説明する。
マルチキャストグループ330における観光案内サービスは、利用者E及び利用者Fの説明を、手話通訳者Aが手話により通訳し、利用者Aはモニタ93によって見ることができる。
また、利用者Aは、手話通訳者Aを介して、利用者E及び利用者Fに質問をすることができる。
また、利用者サイト23のカメラ336は、利用者Fの映像だけでなく、観光施設(観光地)である第3記念公園22を撮影してもよい。
【0082】
このようにして、利用者Aは、手話通訳者Aを介して、利用者E及び利用者Fによる第3記念公園22の案内を受けることができる。
また、前記したマルチキャストグループ80のコンピュータサイト間の通信方法と同様に、マルチキャストグループ330のルーター59、61、63、64、212が、全てマルチキャストプロトコルに対応している場合、全てマルチキャストプロトコルに対応していない場合、及び一部がマルチキャストプロトコルに対応していない場合についても、マルチキャストプロトコルを用いて、観光案内サービスを受けることができる。
【0083】
<(e)公的機関案内サービス>
図3、図12、図13を参照して、多地点同時コミュニケーションシステム10において、第1の利用者Bが、第2の利用者サイト25の第2の利用者GによるA市の市役所24の行政案内を、通訳者サイト29の言語通訳者Aを介して受ける公的機関案内サービスを行うマルチキャストグループ390について説明する。なお、多地点同時コミュニケーションシステム10におけるコミュニケーションサービス等を行うマルチキャストグループ80、200、270、330と同一の構成要素については同一の番号を付してその詳しい説明を省略する。
前記した利用者サイト14、通訳者サイト29及びサーバーサイト52については説明を割愛する。A市の市役所24の職員である第2の利用者Gは、市役所24に設置された第2の利用者サイト25を使用する。また、利用者サイト25には、マイク391、スピーカー392、カメラ393、モニタ394を有したコンピュータ395が備えられている。また、コンピュータ395は、モデム396を備え、モデム396及びルーター62を介して、コンピュータネットワーク53に接続されている。なお、コンピュータ395は、モデム396の下流にルーター397を備え、ルーター397には、コンピュータ395の他に、市役所24に備えられる図示しないコンピュータを接続してもよい。
【0084】
次に、図3、図13を参照して、マルチキャストグループ390において、第1の利用者Bが、言語通訳者Aを介して、公的機関案内サービスを受ける方法について説明する。
(1)利用者Bは、利用者サイト14のコンピュータ98を起動し、インターネットエクスプローラを用い、サーバーサイト52の管理サーバー101にアクセスして、プログラムを起動する。更に、利用者サイト14のモニタ94のモニタ画面192は、表示言語選択画面120、会員確認画面123、認証記号入力画面126を経て、コミュニケーションサービス、同時通訳サービス、商品コマーシャルサービス、観光案内サービス、及び公的機関案内サービスをそれぞれ選択する選択部137〜141を有した準会員サービス選択画面130となる。利用者Bは、公的機関案内サービスを受けるために選択部141を選択する。なお、利用者Bは、表示言語選択画面120において、選択部122を選択し、モニタ画面192を英語表記としている。
【0085】
(2)モニタ94のモニタ画面192は、行政案内、公共施設案内の2つのカテゴリを選択可能な選択部400、401を有するカテゴリ選択画面402となる。ここで、利用者Bは、選択部400を選択する。
(3)次に、モニタ画面192は、多地点同時コミュニケーションシステム10に登録されている行政機関、例えば、A市役所、B区役所、C区役所、及びD区役所の4つをそれぞれ選択する選択部403〜406を有するカテゴリ細目選択画面407となる。利用者Bは、A市の市役所24の案内を聞くために、選択部403を選択する。
(4)更に、モニタ画面192は、A市の市役所24と接続するための接続ボタン408を有する接続確認画面409となる。利用者Bは、接続ボタン408を選択する。
【0086】
(5)モニタ画面192は、言語通訳のみ、手話通訳のみ、言語及び手話通訳を選択する選択部410〜412を有する通訳方法選択画面413となる。ここで、利用者Bは、選択部410を選択し、言語通訳を受ける。
(6)モニタ画面192は、英語、中国語、韓国語、ドイツ語、及びフランス語をそれぞれ選択する選択部414〜418を有した通訳言語を選択する通訳言語選択画面419となる。利用者Bは、選択部414を選択し、英語による通訳を受ける。
(7)モニタ画面192は、待機中の英語通訳者を表示する言語通訳者表示部420を有する言語通訳者表示画面421となる。例えば、待機中の言語通訳者A、B、Iが表示され、利用者Bは、言語通訳者Aを選択する。
(8)モニタ画面192は、公的機関案内サービスに参加するメンバー、つまり、利用者B、利用者G、言語通訳者Aを表示する内容表示部422を有する内容確認画面423となる。
以上で、公的機関案内サービスの準備が完了する。公的機関案内を開始するには、利用者Bが内容確認画面423内の開始ボタン424を選択すればよい。
【0087】
(9)次に、モニタ画面192は、カメラ90、393、91により撮影された利用者B、利用者G、及び言語通訳者Aの映像を、3つの参加者画面425〜427に映し出す参加者映像部428を有する公的機関案内画面429となる。
公的機関案内を終了する場合には、利用者Bは公的機関案内画面429の終了ボタン430を選択する。なお、この公的機関案内の時間は、内容確認画面423内の開始ボタン424を選択してから、公的機関案内画面429の終了ボタン430を選択するまでの時間である。
【0088】
(10)公的機関案内終了後、モニタ画面192は、言語通訳を担当した言語通訳者Aに対して評価を行う言語通訳者評価入力部431を有する言語通訳者評価画面432となる。利用者Bは、言語通訳者評価入力部431で言語通訳者Aの評価をする。この評価データは、管理サーバー101に保存され、管理サーバー101では、さまざまな利用者が評価した言語通訳者Aの評価データを統計的に処理し、言語通訳者Aの総合評価によるランク付けが行われる。
(11)モニタ画面192は、更にサービスを受ける選択部433と、サービスを終了する選択部434を有する終了確認画面435となる。利用者Bが、選択部433を選択すると、準会員サービス選択画面130となり、選択部434を選択すると公的機関案内サービスを終了し、表示言語選択画面120となる。
【0089】
次に、図12を参照して、本実施の形態の多地点同時コミュニケーションシステム10のマルチキャストグループ390において、利用者Bが、言語通訳者Aを介して、利用者Gによって、行政案内を受ける方法について説明する。
マルチキャストグループ390における公的機関案内サービスでは、利用者Gの説明を、言語通訳者Aが英語から日本語に通訳し、利用者Bはスピーカー86によって聞くことができる。
また、利用者Bは、言語通訳者Aを介して、利用者Gに質問をすることができる。このようにして、利用者Bは、言語通訳者Aを介して、利用者Gによる公的機関の案内を受けることができる。
また、前記したマルチキャストグループ80のコンピュータサイト間の通信方法と同様に、マルチキャストグループ390のルーター62〜64、109、397が、全てマルチキャストプロトコルに対応している場合、全てマルチキャストプロトコルに対応していない場合、及び一部がマルチキャストプロトコルに対応していない場合についても、マルチキャストプロトコルを用いて、公的機関案内サービスを受けることができる。
【0090】
本発明は、前記した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を変更しない範囲での変更は可能であり、例えば、前記した実施の形態や変形例の一部又は全部を組み合わせて本発明の多地点同時コミュニケーションシステムを構成する場合も本発明の権利範囲に含まれる。
なお、本実施の形態では、コミュニケーションサービスとして、言語及び手話の通訳サービスを利用したが、言語及び手話のいずれか1つでもよく、更に、3つ以上の通訳サービスを介してもよい。例えば、利用者が日本語のみ理解できる聾唖者であり、通訳をする言語が日本語とスワヒリ語であって、通訳者サイトには、日本語とスワヒリ語の直接の通訳者がいない場合には、日本語と英語の通訳者と、英語とスワヒリ語の通訳者がいれば、その2つの通訳者サイト及び手話の通訳者サイトを介して、通訳サービスを受けることができる。また、3つ以上の言語を使用する複数の利用者がいる場合においても、その言語に対応する複数の通訳者によって、サービスが可能となる。その場合には、言語通訳者を選択する際に複数の通訳者を選択できるようにする。
【0091】
多地点同時コミュニケーションシステムにおいて、マルチキャストグループの全てのルーターが、マルチキャストプロトコルに対応していれば、VPNサーバーを介さず、直接管理サーバーと接続してもよい。
また、多地点同時コミュニケーションシステムにおいて、第1の利用者を会員、準会員、非会員とし、会員はプロの通訳者を選択できるようにし、準会員、非会員はボランティアの通訳者のみ選択できるようにしてもよい。更に、コミュニケーションサービスにおいて、コミュニケーションの登録は会員のみとし、準会員は会員から指名された場合にコミュニケーションが行えるようにしてもよい。また、第2の利用者からは、料金を取ってサービスを提供する場を与えてもよい。更に、会員は、サービスを受けた時間の長さによって、お金を支払うようにしてもよい。また、プロの通訳者は、通訳者評価入力部による評価によって、時間あたりの通訳料を変えてもよい。なお、ブラウザとしては、インターネットエクスプローラの他に、ネットスケープ社のネットスケープナビゲーター、ネットスケープコミュニケーター等を使用してもよく、また、多地点同時コミュニケーションシステムの専用のブラウザソフトを使用してしてもよい。
【0092】
【発明の効果】
請求項1〜7記載の多地点同時コミュニケーションシステムにおいては、音声と映像の入出力を行う手段をそれぞれ備えた複数のコンピュータサイトを有し、マルチキャストプロトコルを使用して、通訳を含むサービスを行う多地点同時コミュニケーションシステムであって、複数のコンピュータサイトには、少なくとも2以上の利用者サイトと、言語及び手話の1又は2以上によって選択可能な通訳者サイトと、システム全体の管理を行うサーバーサイトを有し、利用者サイトによって選択された言語及び/又は手話とその実施時間を考慮して、サーバーサイトが通訳者サイトの中から適正な通訳者サイトを選択し、指定された時間に、利用者サイトと通訳者サイトを連携し、通訳サービスを行うので、2以上の利用者サイト間の利用者は、通訳者サイトの通訳者を介して、コミュニケーションを取ることができる。更に、サーバーサイトが、通訳者サイトの中から適正な通訳者サイトの通訳者を選択すると共に、指定された時間に利用者サイトと通訳者サイトを連携させるので、利用者は、自分で通訳者を探さなくてもよくなり、簡単に通訳サービスを受けることができる。
【0093】
特に、請求項2記載の多地点同時コミュニケーションシステムにおいては、通訳サービスは、音声と映像を用いた同時通訳サービスであり、音声と映像を用いているので、通訳者の表情も見ることができ、より意味がわかりやすい。また、同時通訳サービスであるので、利用者サイト間の会話はスムーズにできる。
請求項3記載の多地点同時コミュニケーションシステムにおいては、サーバーサイトには、利用者サイトの利用者が、会員、準会員又は非会員であることの確認手段が設けられ、会員及び準会員のみが、通訳サービスを受けられるので、それぞれに応じたサービスを行うことができる。また、会員、準会員には、質の高い通訳サービスを提供することができる。
【0094】
特に、請求項4記載の多地点同時コミュニケーションシステムにおいては、利用者サイトは、複数の通訳者サイトを介して、通訳サービスを受けるので、例えば、利用者サイトによって選択された通訳サイトの通訳サービスが、言語及び手話である場合には、言語通訳者と手話通訳者を介して通訳サービスを受けることができる。また、利用者サイトによって選択された通訳サイトの通訳サービスが言語であり、かつ、言語通訳者が直接その言語を通訳できない場合には、複数の通訳者を介して通訳サービスを受けることができる。
請求項5記載の多地点同時コミュニケーションシステムにおいては、通訳サービス終了後、利用者サイトは、通訳者サイトの評価データをサーバーサイトに送り、サーバーサイトは、その評価データを基に通訳者サイトの通訳者のランクを決定し、更に、そのランクを通訳サービスを受ける利用者サイトに送るので、利用者サイトから見た通訳者サイトの評価ができ、利用者サイトは、優れた通訳者サイトを選択することができる。また、質の悪い通訳者サイトを排除することにより、通訳サービスの向上を図ることができる。
【0095】
特に、請求項6記載の多地点同時コミュニケーションシステムにおいては、サーバーサイトには、システム全体の管理を行う管理サーバーの他に、マルチキャストプロトコルによって通信を行うバーチャルプライベートネットワークサーバーを有し、マルチキャストプロトコルに対応していない利用者サイト及び通訳者サイトにおいても、マルチキャストプロトコルによる通信により、通訳サービスを受けることができる。
特に、請求項7記載の多地点同時コミュニケーションシステムにおいては、サービスはインフォメーションサービスを含み、利用者サイトは、インフォメーションサービスを受ける第1の利用者サイトと、第1の利用者サイトに前記インフォメーションサービスを提供する第2の利用者サイトを有しているので、利用者サイトは、言語及び/又は手話による通訳を介して、さまざまな情報を伝えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る多地点同時コミュニケーションシステムの説明図である。
【図2】同システムによるコミュニケーションサービスの説明図である。
【図3】同システムの利用者サイトのモニタ画面の遷移を示す説明図である。
【図4】同システムのコミュニケーションサービス時の利用者サイトのモニタ画面の遷移を示す説明図である。
【図5】(A)〜(D)はそれぞれ同システムによるデータ通信の方法を示す説明図である。
【図6】同システムによる同時通訳サービスの説明図である。
【図7】同システムの同時通訳サービス時の利用者サイトのモニタ画面の遷移を示す説明図である。
【図8】同システムによる商品コマーシャルサービスの説明図である。
【図9】同システムの商品コマーシャルサービス時の利用者サイトのモニタ画面の遷移を示す説明図である。
【図10】同システムによる観光案内サービスの説明図である。
【図11】同システムの観光案内サービス時の利用者サイトのモニタ画面の遷移を示す説明図である。
【図12】同システムによる公的機関案内サービスの説明図である。
【図13】同システムの公的機関案内サービス時の利用者サイトのモニタ画面の遷移を示す説明図である。
【符号の説明】
10:多地点同時コミュニケーションシステム、11:家、12:利用者サイト、13:家、14:利用者サイト、15:会場、16:利用者サイト、17:会社、18、19:利用者サイト、20:観光案内所、21:利用者サイト、22:第3記念公園、23:利用者サイト、24:市役所、25:利用者サイト、26:区役所、27:利用者サイト、28:通訳サービス提供会社、29〜33:通訳者サイト、34:通訳サービス提供会社、35〜37:通訳者サイト、38:通訳サービス提供会社、39〜46:通訳者サイト、47:家、48:通訳者サイト、49:家、50:通訳者サイト、51:サービス管理会社、52:サーバーサイト、53:コンピュータネットワーク、54:ケーブルテレビ局、55〜58:インターネットサービスプロバイダー、59:リモートアクセスサーバー、60:局用集合型デジタル加入者回線モデム、61〜64:ルーター、65〜69:回線収容局、70〜74:回線収容装置、80:マルチキャストグループ、81〜84:マイク、85〜88:スピーカー、89〜92:カメラ、93〜96:モニタ、97〜100:コンピュータ、101:管理サーバー、102:ルーター確認部、103:バーチャルプライベートネットワークサーバー、104〜108:モデム、109:ルーター、110:モニタ画面、120:表示言語選択画面、121、122:選択部、123:会員確認画面、124、125:選択部、126:認証記号入力画面、127:ユーザーID入力部、128:パスワード入力部、129:会員サービス選択画面、130:準会員サービス選択画面、131:非会員サービス選択画面、132〜144:選択部、145:サービス予約画面、146、147:選択部、148:時間登録画面、149:コミュニケーション名入力部、150:終了時刻入力部、151:コミュニケーション相手入力画面、152:相手入力部、153:通訳方法選択画面、154〜156:選択部、157:通訳言語選択画面、158〜162:選択部、163:分野選択画面、164〜168:選択部、169:通訳者登録部、170:言語通訳者表示部、171:言語通訳者表示画面、172:手話通訳者表示部、173:手話通訳者表示画面、174:参加者表示部、175:内容確認画面、176:開始ボタン、177:参加者映像部、178:コミュニケーション画面、179〜182:参加者画面、183:終了ボタン、184:サービス時間管理部、185:言語通訳者評価画面、186:言語通訳者評価入力部、187:手話通訳者評価画面、188:手話通訳者評価入力部、189:終了確認画面、190、191:選択部、192〜194:モニタ画面、200:マルチキャストグループ、201、202:マイク、203、204:スピーカー、205、206:カメラ、207、208:モニタ、209、210:コンピュータ、211、212:モデム、213:ルーター、214:モニタ画面、220、221:選択部、222:サービス予約画面、223:サービス名入力部、224:終了時刻入力部、225:時間登録画面、226〜228:選択部、229:通訳方法選択画面、230:通訳言語選択画面、231〜235:選択部、236:専門分野選択画面、237〜241:選択部、242:言語通訳者表示部、243:言語通訳者表示画面、244:手話通訳者表示部、245:手話通訳者表示画面、246:参加者表示部、247:内容確認画面、248:開始ボタン、249:参加者映像部、250:同時通訳画面、251〜253:参加者画面、254:終了ボタン、255:言語通訳者評価入力部、256:言語通訳者評価画面、257:手話通訳者評価入力部、258:手話通訳者評価画面、259、260:選択部、261:終了確認画面、270:マルチキャストグループ、271:マイク、272:スピーカー、273:カメラ、274:モニタ、275:コンピュータ、276:ビデオテープレコーダー、277:モニタ、278:コンピュータ、279:ルーター、280:モデム、290〜294:選択部、295:商品カテゴリー選択画面、296〜299:選択部、300:詳細商品カテゴリー選択画面、301〜303:選択部、304:商品選択画面、305:接続ボタン、306:接続確認画面、307〜309:選択部、310:通訳方法選択画面、311:手話通訳者表示部、312:手話通訳者表示画面、313:内容表示部、314:内容確認画面、315:開始ボタン、316〜319:参加者画面、320:参加者映像部、321:商品コマーシャル画面、322:終了ボタン、323:手話通訳者評価入力部、324:手話通訳者評価画面、325、326:選択部、327:終了確認画面、330:マルチキャストグループ、331、332:マイク、333、334:スピーカー、335、336:カメラ、337、338:モニタ、339、340:コンピュータ、341、342:モデム、350〜353:選択部、354:観光ジャンル選択画面、355〜358:選択部、359:観光施設案内画面、360、361:選択部、362:観光案内所接続確認画面、363:接続ボタン、364:接続確認画面、365〜367:選択部、368:通訳方法選択画面、369:手話通訳者表示部、370:手話通訳者表示画面、371:内容表示部、372:内容確認画面、373:開始ボタン、374〜377:参加者画面、378:参加者映像部、379:観光案内画面、380:終了ボタン、381:手話通訳者評価入力部、382:手話通訳者評価画面、383、384:選択部、385:終了確認画面、390:マルチキャストグループ、391:マイク、392:スピーカー、393:カメラ、394:モニタ、395:コンピュータ、396:モデム、397:ルーター、400、401:選択部、402:カテゴリ選択画面、403〜406:選択部、407:カテゴリ細目選択画面、408:接続ボタン、409:接続確認画面、410〜412:選択部、413:通訳方法選択画面、414〜418:選択部、419:通訳言語選択画面、420:言語通訳者表示部、421:言語通訳者表示画面、422:内容表示部、423:内容確認画面、424:開始ボタン、425〜427:参加者画面、428:参加者映像部、429:公的機関案内画面、430:終了ボタン、431:言語通訳者評価入力部、432:言語通訳者評価画面、433、434:選択部、435:終了確認画面
Claims (7)
- 音声と映像の入出力を行う手段をそれぞれ備えた複数のコンピュータサイトを有し、マルチキャストプロトコルを使用して、通訳を含むサービスを行う多地点同時コミュニケーションシステムであって、
前記複数のコンピュータサイトには、少なくとも2以上の利用者サイトと、言語及び手話の1又は2以上によって選択可能な通訳者サイトと、システム全体の管理を行うサーバーサイトを有し、
前記利用者サイトによって選択された言語及び/又は手話とその実施時間を考慮して、前記サーバーサイトが前記通訳者サイトの中から適正な通訳者サイトを選択し、指定された時間に、前記利用者サイトと前記通訳者サイトを連携し、通訳サービスを行うことを特徴とする多地点同時コミュニケーションシステム。 - 請求項1記載の多地点同時コミュニケーションシステムにおいて、前記通訳サービスは、前記音声と映像を用いた同時通訳サービスであることを特徴とする多地点同時コミュニケーションシステム。
- 請求項1及び2のいずれか1項に記載の多地点同時コミュニケーションシステムにおいて、前記サーバーサイトには、前記利用者サイトの利用者が、会員、準会員又は非会員であることの確認手段が設けられ、前記会員及び準会員のみが、前記通訳サービスを受けられることを特徴とする多地点同時コミュニケーションシステム。
- 請求項1〜3のいずれか1項に記載の多地点同時コミュニケーションシステムにおいて、前記利用者サイトは、複数の前記通訳者サイトを介して、前記通訳サービスを受けることを特徴とする多地点同時コミュニケーションシステム。
- 請求項1〜4のいずれか1項に記載の多地点同時コミュニケーションシステムにおいて、前記通訳サービス終了後、前記利用者サイトは、前記通訳者サイトの評価データを前記サーバーサイトに送り、前記サーバーサイトは、その評価データを基に前記通訳者サイトの通訳者のランクを決定し、更に、そのランクを前記通訳サービスを受ける利用者サイトに送ることを特徴とする多地点同時コミュニケーションシステム。
- 請求項1〜5のいずれか1項に記載の多地点同時コミュニケーションシステムにおいて、前記サーバーサイトには、システム全体の管理を行う管理サーバーの他に、前記マルチキャストプロトコルによって通信を行うバーチャルプライベートネットワークサーバーを有し、
前記マルチキャストプロトコルに対応していない利用者サイト及び通訳者サイトにおいても、前記マルチキャストプロトコルによる通信により、前記通訳サービスが受けられることを特徴とする多地点同時コミュニケーションシステム。 - 請求項1〜6のいずれか1項に記載の多地点同時コミュニケーションシステムにおいて、前記サービスはインフォメーションサービスを含み、
前記利用者サイトは、前記インフォメーションサービスを受ける第1の利用者サイトと、前記第1の利用者サイトに前記インフォメーションサービスを提供する第2の利用者サイトを有していることを特徴とする多地点同時コミュニケーションシステム。
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