JP2004267835A - 物品選別システム - Google Patents

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Abstract

【課題】青果物等の物品に対し、各物品単位の品質管理情報を追跡管理すること。
【解決手段】選別対象のりんご群の生産者または生産場所と該りんご群に含まれるりんごの個数とを少なくとも特定する特定情報を入力する入力装置17と、順次搬送される各りんごを搭載し、該りんごの特定情報および等階級情報を格納するICチップ8を有する受け皿2と、ICチップ8に特定情報および等階級情報を書き込む特定情報書込装置14と、各りんごの特定情報および等階級情報と各搬送順のりんごとの対応付けを行い、特定情報書込装置14に対して前記特定情報および等階級情報をICチップ8に書き込むタイミングを制御する制御装置18と、等階級情報が検出されたりんご群の各りんごに対して前記特定情報を付する特定情報付加装置52を有する選別装置5とを備える。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、果実、野菜等の青果物を含む物品の品質を識別し、この識別結果をもとに前記物品を選別する物品選別システムに関し、特に青果物の選別に好適な物品選別システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から、りんご、梨、みかん、レタス等の果実や野菜等の青果物を出荷する場合、この青果物は、色、形状、大きさ等の外部品質および糖度、熟度、内部障害等の内部品質が検出され、この検出された品質毎に識別され、その後、色、糖度等の品質を表す等級別および大きさを表す階級別に選別され、出荷用箱に収納される。この出荷用箱には、収納された青果物の等級および階級(等階級)を特定できる文字、識別番号、識別コード等が印字または貼付されており、これによって、出荷箱に収納された青果物の等階級を判別することができる(特許文献1参照)。
【0003】
また、青果物の選別処理が行われた農業協同組合(JA)または選果場を判別する場合、JAまたは選果場を特定できる文字、識別番号、識別コード等の表示が、出荷用箱に印字または貼付される。あるいは、この表示が印字されたラベル等が、個々の青果物に貼付される場合もある。なお、各青果物に対するラベルの貼付処理は、ラベル貼付装置によって行われ、ラベル貼付装置は、表示内容が予め印字されたラベルを貼付する。
【0004】
【特許文献1】
特開平6−304529号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、等階級や選別処理を行った場所等の品質管理情報を出荷用箱に表示しても、出荷用箱に収納された各青果物の品質や、各青果物の生産者または生産地(園地)を特定することは困難である。特に、一旦、出荷用箱から分散し、各消費者に渡された場合、各青果物の生産者または園地を特定することは困難であり、各青果物単位の品質管理を追跡することが困難であるという問題点があった。
【0006】
ここで、出荷された青果物に、人体に悪影響を及ぼす物質等が発見された場合、この青果物の生産者または園地を特定することが困難であるため、同一日に同一選別場で処理された同種の青果物を全て廃棄しなければならない場合が発生する。この場合、問題のない多くの青果物が無駄になるばかりでなく、その品種の各生産者の全てに対して多大な経済的損害や精神的ダメージを招来するという問題点があった。
【0007】
一方、ラベル貼付装置を用いて、予め生産者または園地の識別表示が印字されたラベルを各青果物に貼付する場合、各生産者または各園地は、各生産者または各園地に対応した識別表示が予め印字されたラベルを必要数準備しなければならず、さらに、選別処理中に頻繁に変更される生産者または園地の識別表示に対応して、そのラベルを頻繁に交換し、ラベル貼付処理を行わなければならないので、この選別処理に多大な費用、時間、および労力がかかるとともに、このためのシステム構成が一層複雑になるという問題点があった。
【0008】
なお、最近、無登録農薬の使用に起因する青果物の残留農薬が問題視されており、各青果物単位の品質を各青果物に対して追跡管理する必要性が一層高まっており、この追跡管理が可能なシステムの出現が要望されていた。すなわち、青果物等の物品の出所を遡って知ることができるトレーサビリティの導入が求められている。
【0009】
この発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであって、青果物等の物品に対し、各物品単位の品質管理情報を追跡管理することができる物品選別システムを提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1にかかる物品選別システムは、順次搬送される物品の品質を識別する識別処理を行い、該識別処理の結果をもとに前記物品を選別する物品選別システムにおいて、一連の物品群の生産者または生産場所と該物品群に含まれる物品の個数とを少なくとも特定する特定情報を入力する入力手段と、前記物品の特定情報と前記識別処理の結果に対応する品質識別情報とを格納する格納手段を有し、順次搬送される前記物品をそれぞれ搭載する搭載手段と、前記搭載手段に搭載された物品の特定情報および品質識別情報を前記格納手段に書き込む書込手段と、前記入力手段から入力された特定情報および前記品質識別情報と各搬送順の物品との対応付けを行い、前記書込手段に対して、前記特定情報および前記品質識別情報を前記格納手段に書き込むタイミングを制御する制御手段と、前記識別処理が行われた物品群の各物品に対して、前記物品とともに搬送される搭載手段が有する格納手段に格納された少なくとも特定情報を付する情報付加処理を行う情報付加手段と、を備えたことを特徴とする。
【0011】
この請求項1の発明によれば、入力手段が、一連の物品群の生産者または生産場所と該物品群に含まれる物品の個数とを少なくとも特定する特定情報を入力し、搭載手段が、順次搬送される各物品をそれぞれ搭載するとともに該物品の特定情報および前記品質識別情報を格納する格納手段を有し、制御手段が、前記入力手段から入力された特定情報および前記品質識別情報と各搬送順の物品との対応付けを行い、前記特定情報および前記品質識別情報を前記格納手段に書き込むタイミングを制御し、この制御のもとに、書込手段が、各物品とともに順次搬送される搭載手段が有する格納手段に前記特定情報および前記品質識別情報を書き込み、情報付加手段が、識別処理された物品群の各物品に対して、前記物品とともに搬送される搭載手段が有する格納手段に格納された少なくとも前記特定情報を付するようにし、青果物等の物品に対し、生産元や生産地などを含む各物品単位の品質管理情報を追跡管理できる物品選別システムを実現している。
【0012】
また、請求項2にかかる物品選別システムは、順次搬送される物品の品質を識別する識別処理を行い、該識別処理の結果に対応する品質識別情報をもとに前記物品を選別する物品選別システムにおいて、一連の物品群の生産者または生産場所と該物品群に含まれる物品の個数とを少なくとも特定する特定情報を入力する入力手段と、順次搬送される前記物品をそれぞれ搭載し、搭載された物品の特定情報および品質識別情報に対応する個別情報を有する搭載手段と、各物品とともに順次搬送される前記搭載手段が有する個別情報を読み取る読取手段と、前記入力手段から入力された特定情報、前記品質識別情報、および前記読取手段によって読み取られた個別情報と各搬送順の物品との対応付けを行う制御手段と、前記識別処理が行われた物品群の各物品に対して、前記物品とともに搬送される搭載手段が有する個別情報をもとに前記制御手段から入力された少なくとも特定情報を付する情報付加処理を行う情報付加手段と、を備えたことを特徴とする。
【0013】
この請求項2の発明によれば、入力手段が、一連の物品群の生産者または生産場所と該物品群に含まれる物品の個数とを少なくとも特定する特定情報を入力し、搭載手段が、順次搬送される各物品をそれぞれ搭載するとともに該物品の特定情報および前記品質識別情報に対応する個別情報を有し、読取手段が、各物品とともに順次搬送される前記搭載手段が有する個別情報を読み取り、制御手段が、前記入力手段から入力された特定情報、前記品質識別情報、および前記読取手段によって読み取られた個別情報と各搬送順の物品との対応付けを行い、情報付加手段が、識別処理された物品群の各物品に対して、前記物品とともに搬送される搭載手段が有する個別情報をもとに前記制御手段から入力された少なくとも前記特定情報を付するようにし、青果物等の物品に対し、生産元や生産地などを含む各物品単位の品質管理情報の追跡管理を可能にする物品選別システムを容易にかつ低コストで実現している。
【0014】
また、請求項3にかかる物品選別システムは、上記発明において、前記識別処理が行われた物品群の各物品を選別する選別手段を備え、前記制御手段は、前記選別手段に対して、前記搭載手段が有する格納手段から読み取られた品質識別情報をもとに前記搭載手段に搭載された物品を選別するタイミングを制御することを特徴とする。
【0015】
この請求項3の発明によれば、前記制御手段が、前記搭載手段が有する格納手段から読み取られた品質識別情報をもとに前記搭載手段に搭載された物品を選別するタイミングを制御し、この制御のもとに、選別手段が、前記識別処理が行われた物品群の各物品を選別するようにし、青果物等の物品を確実に選別することができるとともに、この選別処理効率を一層高めるようにしている。
【0016】
また、請求項4にかかる物品選別システムは、上記発明において、前記識別処理が行われた物品群の各物品を選別する選別手段を備え、前記制御手段は、前記選別手段に対して、前記搭載手段から読み取られた個別情報に対応する品質識別情報をもとに前記搭載手段に搭載された物品を選別するタイミングを制御することを特徴とする。
【0017】
この請求項4の発明によれば、前記制御手段が、前記搭載手段から読み取られた個別情報に対応する品質識別情報をもとに前記搭載手段に搭載された物品を選別するタイミングを制御し、この制御のもとに、選別手段が、前記識別処理が行われた物品群の各物品を選別するようにし、青果物等の物品を確実に選別することができるとともに、この選別処理効率を一層高めるようにしている。
【0018】
また、請求項5にかかる物品選別システムは、上記発明において、前記特定情報は、前記物品の選別処理を行った日と場所とを特定する情報を含むことを特徴とする。
【0019】
この請求項5の発明によれば、前記特定情報として、前記物品群の選別処理を行った日と場所とを特定する情報を含むようにし、前記物品群の各物品に対して、各物品単位の選別処理を行った日と場所をもそれぞれ特定することができ、各物品単位の品質管理情報の追跡管理を一層確実に行うことができるようにしている。
【0020】
また、請求項6にかかる物品選別システムは、上記発明において、前記選別手段は、前記情報付加処理が行われた各物品に対して、前記情報付加処理の結果を検査する付加処理検査手段と、前記付加処理検査手段によって検査された所望の物品を前記情報付加手段に回帰する搬送手段と、を備え、前記制御手段は、前記付加処理検査手段による検査結果に対応する検査情報と各搬送順の物品との対応付けを行い、前記搬送手段に対して、前記検査情報をもとに各物品を前記情報付加手段に回帰するタイミングを制御することを特徴とする。
【0021】
この請求項6の発明によれば、付加処理検査手段が、前記情報付加処理が行われた各物品に対して前記情報付加処理の結果を検査し、前記制御手段が、前記付加処理検査手段による検査結果に対応する検査情報と各搬送順の物品との対応付けを行い、前記検査情報をもとに各物品を前記情報付加手段に回帰するタイミングを制御し、この制御のもとに、搬送手段が、前記付加処理検査手段によって検査された所望の物品を前記情報付加手段に回帰するようにし、前記情報付加処理を仕損じた物品に対し、集荷せずに再度前記情報付加処理を行うことができるようにしている。
【0022】
また、請求項7にかかる物品選別システムは、上記発明において、前記情報付加手段は、少なくとも前記特定情報をラベルに印字するラベル印字手段と、順次搬送される各物品に前記ラベルを貼付するラベル貼付手段と、を備えたことを特徴とする。
【0023】
この請求項7の発明によれば、前記ラベル印字手段が、物品群の各物品の搬送順位に対応付けられた前記特定情報をラベルに順次印字し、前記ラベル貼付手段が、前記物品群の各物品に前記ラベルを順次貼付するようにし、前記物品群の各物品に対して、前記搬送順位に対応した前記特定情報を容易に付することができるようにしている。
【0024】
また、請求項8にかかる物品選別システムは、上記発明において、前記ラベルは、前記物品の選別処理前に特定することが可能な情報が印字されていることを特徴とする。
【0025】
この請求項8の発明によれば、前記ラベルに、前記物品の選別処理前に特定することが可能な情報を予め印字しておくようにし、情報付加手段による特定情報の付加処理の簡易化および高速化を図っている。
【0026】
また、請求項9にかかる物品選別システムは、上記発明において、前記情報付加手段は、順次搬送される各物品に対して、少なくとも前記特定情報を直接印字することを特徴とする。
【0027】
この請求項9の発明によれば、前記情報付加手段が、前記特定情報を各物品に直接印字するようにしているので、ラベルが不要になるとともに、ラベルに対する前記特定情報の印字処理が不要となり、前記情報付加手段の構成を一層簡易にすることができ、各物品に対する前記特定情報の付加処理にかかる時間を短縮することができる。
【0028】
また、請求項10にかかる物品選別システムは、上記発明において、前記制御手段は、前記選別手段に対して、階級別に選別された各物品を等級別に選別するように制御することを特徴とする。
【0029】
この請求項10の発明によれば、前記制御手段による制御のもとに、前記選別手段が、前記識別処理が行われた物品群の各物品に対し、まず階級別に選別処理を行い、つぎに等級別に選別処理を行うようにし、前記選別手段毎に同一階級の物品を集荷することができ、青果物等の物品対する集荷や箱詰め等の各種作業の効率を一層高めている。
【0030】
また、請求項11にかかる物品選別システムは、上記発明において、前記制御手段は、前記特定情報を保持し、管理する保持管理手段を備えたことを特徴とする。
【0031】
この請求項11の発明によれば、前記制御手段が、前記特定情報を保持し、管理する保持管理手段を備えるようにし、前記制御手段が、前記入力手段から受信した特定情報をもとに、前記物品群における各物品の搬送順位と前記特定情報および前記品質識別情報との対応付けを確実に行い、さらに、前記情報付加手段による情報付加処理の駆動制御を確実に行うとともに、その後の管理を容易にすることができる。
【0032】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照して、この発明にかかる物品選別システムの好適な実施の形態を詳細に説明する。なお、以下では、この発明にかかる物品選別システムによって選別される物品の例として、りんごを用いた場合について説明する。
【0033】
(実施の形態1)
図1は、この発明の実施の形態1である物品選別システムの構成を示すブロック図である。図1において、物品選別システム10は、搬送用の受け皿に搭載されたりんごを搬送する搬送装置16を有し、搬送装置16の入力端には、選別対象のりんごが投入される投入装置11が配置され、搬送装置16の出力端には、この搬送用の受け皿を回収し、投入装置11に搬送する受け皿回収装置19が配置される。また、受け皿回収装置19は、回収した受け皿を投入装置11に搬送する搬送部19aを有する。搬送装置16上には、りんごの搬送方向に順次、外部品質検出装置12、内部品質検出装置13、特定情報書込装置14、特定情報読取装置15が配置される。特定情報読取装置15の後段における搬送装置16の近傍には、所望の等階級毎にりんごを選別する選別装置5〜7が配置される。また、投入装置11の近傍には、選別対象のりんご群の生産者または園地等を示す生産元情報、品種情報、および個数情報が入力される入力装置17が配置される。制御装置18は、外部品質検出装置12、内部品質検出装置13、特定情報書込装置14、特定情報読取装置15、搬送装置16、入力装置17を制御し、入力装置3および出力装置4が接続される。入力装置3は、キーボード等によって実現され、制御装置18に対して、情報出力等の所望の動作を指示する情報を入力する。出力装置4は、プリンタやディスプレイ等によって実現され、入力装置3によって指示された情報に対応する情報出力を行う。
【0034】
入力装置17は、キーボード、タッチパネル、バーコードリーダ、カードリーダ等の組み合わせによって実現され、常時入力依頼状態に設定され、りんごを投入装置11に投入する前に、上述したように、生産元情報、品種情報、および個数情報が入力される。キーボードやタッチパネルを用いて、生産元情報、品種情報、および個数情報を入力する場合、入力装置17による入力指示のもとに生産元情報、品種情報、および個数情報を適宜入力し、あるいは選択することによって、これらの情報入力が行われる。一方、生産元情報および品種情報は、予め生産元や品種を特定するバーコードが付されたカード、または生産元や品種を特定する電子情報が格納されたカードを用いて入力することができ、バーコードが付されたカードの場合には、バーコードリーダを用いて、これらの情報が読み取られ、電子情報が格納されたカードの場合には、カードリーダを用いて、これらの情報が読み取られる。なお、投入装置11が、投入されたりんごの個数を計数し、その計数値が、上述した個数情報として、投入装置11から入力装置17に順次自動入力されてもよい。入力装置17に入力された生産元情報、品種情報、および個数情報は、特定管理情報S1として制御装置18に入力される。
【0035】
なお、異なる生産元によるりんごあるいは異なる品種のりんごを投入装置11に投入する場合には、搬送装置16に対する現りんご群の搬入完了を示す情報を入力装置17に入力してもよいし、りんごが一定時間投入装置11から搬出されない場合に、搬送装置16に対する現りんご群の搬入完了を示す情報を投入装置11から入力装置17に出力してもよいし、上述した個数情報に対応したりんごが投入装置11から搬送装置16に搬出された場合に、搬送装置16に対する現りんご群の搬入完了を示す情報を投入装置11から入力装置17に出力してもよい。この現りんご群の搬入完了を示す情報が入力された入力装置17は、新たなりんご群に対する情報入力を依頼する。
【0036】
投入装置11は、受け皿供給部11aを有する。受け皿供給部11aは、選別対象のりんご群の各りんごを搭載するパン等の搬送用の各種受け皿を投入装置11に順次供給する。投入装置11は、受け皿供給部11aから供給された搬送用の受け皿に選別対象のりんご群の各りんごをそれぞれ搭載し、その後、各受け皿に搭載された選別対象のりんご(たとえば、受け皿2に搭載されたりんご1)を搬送装置16に搬出する。以下、選別対象のりんご群の各りんごとして、りんご1を例示し、りんご1を搭載する搬送用の受け皿として、受け皿2を例示する。なお、受け皿供給部11aから供給される搬送用の受け皿に対して、選別対象のりんご群の各りんごが人手によって搭載されるようにしてもよい。
【0037】
図2は、選別対象のりんごを搭載する搬送用の受け皿の一例を示す図であり、図2(a)は、りんご1が受け皿2に搭載された状態を示す斜視図であり、図2(b)は、受け皿2の底部2Bの横断面図である。図2において、受け皿2は、筒状の胴体部2Aを有する容器であり、胴体部2Aの一端は、りんご1を搭載する開口部を有し、他端には、底部2Bが配置される。底部2Bは、開口部Hを有しており、開口部Hは、胴体部2Aの内部に繋がる。また、底部2Bには、図2(b)に示すように、アンテナ9が接続されたICチップ8が内蔵される。ICチップ8は、アンテナ9を介して、所望の情報の書込処理または読取処理を行う機能を有する。すなわち、リーダライタ等の各種情報書込装置または情報読取装置を用いた場合、受け皿2は、所望の情報を電気的に格納することができ、または、格納された所望の情報を電気的に読み取らせることができ、所望の電子情報の書込処理や読取処理が可能な周知のICカードと同様の機能を有する。
【0038】
なお、受け皿2の横断面形状は、円や多角形等の各種形状にしてもよく、その大きさは、りんご1に例示される各種搭載物品の形状や大きさ等に対応し、該搭載物品を搭載可能な大きさであればよい。また、開口部Hは、円や多角形等の各種形状を有するようにしてもよく、受け皿2の横断面形状と同じ中心を有することが望ましい。さらに、アンテナ9は、ICチップ8に接続した状態で、開口部Hと重ならない範囲に張られていればよく、底部2B内部に納まる範囲で可能な限り広範囲に張られることが望ましい。ICチップ8は、底部2B内部における開口部Hと重ならない範囲内であれば、アンテナ9の内周側に配置してもよいし、外周側に配置してもよい。
【0039】
搬送装置16は、ベルトコンベアを用いて実現され、投入装置11から搬入されたりんご群の各りんご(たとえば、りんご1)を搬送用の受け皿(たとえば、受け皿2)に搭載した状態で順次、所望の等階級別にりんごを選別する選別装置5〜7側に搬送する。また、搬送装置16は、これら選別装置に所望のりんごをそれぞれ搬出する仕分け部を有しており、たとえば、図1に示す選別装置5〜7に対応して、仕分け部16a〜16cが、それぞれ配置されている。
【0040】
搬入されたりんご群のりんご1は、まず外部品質検出装置12によって、その外部品質が検出される。外部品質とは、りんごの色、形状、大きさ、傷等の外観であり、外部品質検出装置12は、りんごの表面の色や傷、りんごの形状や大きさ等について、CCDカメラ等による撮像結果をもとに外観検査を行う。この検査結果は、外部品質情報S2として制御装置18に送出される。
【0041】
その後、りんご1は、内部品質検出装置13によって、その内部品質が検出される。内部品質とは、りんごの糖度、熟度、内部障害等であり、内部品質検出装置13は、透過型光センサ等を用いた非破壊測定によって、りんごの内部品質を検出する。たとえば、内部品質検出装置13が透過型光センサを用いてりんご1の内部品質を検出する場合、りんご1に検査光が照射され、その後、りんご1を搭載した受け皿2の開口部Hを通過する透過光を測定することで達成される。この検査結果は、内部品質情報S3として制御装置18に送出される。
【0042】
ただし、外部品質検出装置12または内部品質検出装置13にりんごを搭載していない空の受け皿が搬送された場合、外部品質検出装置12または内部品質検出装置13は、搬送された受け皿に外部品質または内部品質の検出対象のりんごが搭載されていないことを示す未搭載情報を制御装置18にそれぞれ送出する。
【0043】
なお、外部品質検出装置12および内部品質検出装置13は、それぞれが検出基準情報を有して、各検査結果を制御装置18に送出してもよいし、制御装置18が検出基準情報を有し、外部品質検出装置12および内部品質検出装置13が、制御装置18の制御のもとに外部品質および内部品質をそれぞれ検出するようにしてもよい。
【0044】
さらに、外部品質および内部品質がともに検出されたりんご群のりんご1は、搬送装置16によって特定情報書込装置14に搬送される。特定情報書込装置14は、周知のカードライタ等の各種非接触式情報書込装置を用いて実現され、制御装置18から入力された特定情報S4を受け皿2に内蔵されたICチップ8(図2を参照)に書き込む。この場合、ICチップ8に書き込まれた特定情報S4は、りんご1を特定する情報として格納される。ただし、上述した空の受け皿が特定情報書込装置14に搬送された場合、特定情報書込装置14は、この空の受け皿に対する特定情報S4の書込処理を行わないように、制御装置18に制御される。なお、特定情報S4は、りんご1の等階級を示す情報および生産元情報を少なくとも含んでいる。
【0045】
特定情報書込装置14によって特定情報S4が書き込まれたりんご群のりんご1は、搬送装置16によって、特定情報S4を格納した受け皿2aに搭載された状態で、特定情報読取装置15に搬送される。特定情報読取装置15は、周知のカードリーダ等の各種非接触式情報読取装置を用いて実現され、受け皿2aに対して特定情報S5の読取処理を行い、特定情報S5を制御装置18に送出する。ただし、上述した空の受け皿が特定情報読取装置15に搬送された場合、特定情報読取装置15は、この空の受け皿に対して特定情報S5の読取処理を行わないように、制御装置18に制御される。なお、この特定情報S5は、りんご1の等階級を示す情報を少なくとも含んでいる。
【0046】
その後、搬送装置16は、制御装置18から入力される選別情報S6をもとに、特定情報読取装置15によって特定情報S5が読み取られたりんご群の各りんごを仕分け部16a〜16c側に搬送する。この選別情報S6は、特定情報読取装置15によって読み取られた等階級を示す情報に対応する。仕分け部16a〜16c側に搬送された各りんごは、選別装置5〜7にそれぞれ搬出される。たとえば、選別装置5〜7が、階級S,M,Lの各りんごをそれぞれ所望の等級別に選別する場合、仕分け部16a〜16cは、上述した選別情報S6をもとに、順次搬送される各りんごを階級S,M,Lにそれぞれ仕分ける。仕分けられた階級S,M,Lの各りんごは、選別装置5〜7にそれぞれ搬出される。その後、搬出されたりんごは、選別装置5〜7によって等階級別に選別される。この選別装置5〜7によるりんごの選別処理の詳細については後述する。なお、物品選別システム10に配置される選別装置は、りんごを選別する所望の等階級に対応して、所望数配置することができる。また、搬送装置16には、各選別装置に対応する仕分け部が配置される。
【0047】
一方、りんごを搭載していない空の受け皿が搬送された場合、搬送装置16は、この空の受け皿を受け皿回収装置19に搬送する。受け皿回収装置19は、搬送部19aを用いて、回収した空の受け皿を投入装置11の受け皿供給部11aに搬送する。なお、受け皿回収装置19によって回収された空の受け皿は、搬送部19aを設けず、人手によって投入装置11の受け皿供給部11aに補充されるようにしてもよい。
【0048】
制御装置18は、タイミング制御部18aおよび記憶部18bを有する。記憶部18bは、選別処理の実施日を示す日付情報やこの物品選別システムが設定される選別処理場を示す選別処理場情報等を含む固定管理情報18b−1を有する。この固定管理情報18b−1は、選別対象物品の種類に依存しない情報であり、予め入力装置3等によって設定される。また、記憶部18bは、等階級変換情報18b−2を有し、制御装置18は、この等階級変換情報18b−2と、外部品質検出装置12および内部品質検出装置13が検出した外部品質情報S2および内部品質情報S3とをもとに、順次搬送されるりんご毎の等階級を決定し、この搬送順位に対応した等階級を等階級情報18b−3として管理する。さらに、制御装置18は、等階級情報18b−3および固定管理情報18b−1と、入力装置17から入力された特定管理情報S1とを含む特定情報18b−4を記憶部18bに格納し、特定情報18b−4を搬送順位に対応した各りんごを特定する情報として管理する。ただし、外部品質検出装置12または内部品質検出装置13から、受け皿にりんごが搭載されていないことを示す未搭載情報が入力された場合、制御装置18は、この未搭載情報を特定情報18b−4の一部として記憶部18bに格納し、りんごが無い状態で搬送される空の受け皿の搬送順位を特定する情報として管理する。
【0049】
タイミング制御部18aは、入力装置17から入力された個数情報や搬送装置16の搬送速度等をもとに、順次搬送される搬送装置16上の各りんごや受け皿の位置を把握し、各りんごに対する、外部品質検出装置12、内部品質検出装置13、および特定情報書込装置14の処理タイミングを同期させる制御を行い、また、特定情報読取装置15および搬送装置16の仕分け部(たとえば、仕分け部16a〜16c)の処理タイミングを同期させる制御を行う。すなわち、タイミング制御部18aは、特定情報18b−4による管理上の各りんごおよび空の受け皿と、実際に搬送される各りんごおよび空の受け皿との対応付けをそれぞれ確実に行う。
【0050】
つぎに、物品選別システム10に配置される各選別装置について、選別装置5を例示して詳細に説明する。なお、選別装置6,7は、選別装置5と同様の構成および機能を有する。図3は、物品選別システム10における選別装置5の構成を示すブロック図である。図3において、選別装置5は、搬送装置16から搬入されたりんご群の各りんごを搬送する搬送装置57aを有し、搬送装置57aの入力端には、搬送装置16の仕分け部16aが配置され、搬送装置57aの出力端には、この出力端から搬出された各りんごを搬送装置57aの入力端近傍に順次搬送する搬送装置57bが配置される。搬送装置57a上には、りんごの搬送方向に順次、特定情報読取装置51、特定情報付加装置52、付加処理検査装置53、検査結果書込装置54、特定情報読取装置55が配置される。搬送装置57aにおける特定情報読取装置55の後段には、等階級別にりんごを集荷する集荷装置58a〜58dが配置される。制御装置56は、特定情報読取装置55、搬送装置57a,57b、および集荷装置58a〜58dを制御する。
【0051】
搬送装置57aは、ベルトコンベアを用いて実現され、仕分け部16aから搬入されたりんご群の各りんご(たとえば、りんご1)を搬送用の受け皿(たとえば、受け皿2a)に搭載された状態で順次、集荷装置58a〜58d側に搬送する。なお、受け皿2aは、搭載するりんごの少なくとも等階級情報、日付情報、および生産元情報を含む特定情報を有している。搬送装置57aに搬入されたりんご1は、受け皿2aに搭載された状態で、まず特定情報読取装置51に搬送される。特定情報読取装置51は、搬送されたりんご1を搭載する受け皿2aに対して、りんご1の少なくとも生産元情報を含む特定情報S7の読取処理を行い、この特定情報S7を特定情報付加装置52に送出する。
【0052】
その後、受け皿2に搭載されたりんご1は、搬送装置57aによって、特定情報付加装置52に搬送される。特定情報付加装置52は、各りんごに対して、少なくとも生産元情報を含む特定情報S7が記載されたラベルを貼付する。図4は、特定情報付加装置52の構成を示すブロック図である。図4において、特定情報付加装置52は、ラベル印字機52aとラベル貼付機52bとを有し、ラベル印字機52aは、特定情報読取装置51から入力される特定情報S7をテープ状のラベルに順次印字し、ラベル貼付機52bに渡す。ラベル貼付機52bは、引き渡されたラベルを搬送されたりんごに順次貼付する。たとえば、受け皿2aに搭載されたりんご1が特定情報付加装置52に搬送された場合、ラベル貼付機52bは、りんご1に対して、特定情報S7が記載されたラベルを貼付(付加処理)し、ラベルが貼付されたりんご1aを出力する。
【0053】
なお、ラベルに印字される特定情報は、文字、記号、英数字そのものであってもよいし、バーコードなどの識別コードであってもよい。すなわち、人間が直ちに認識できる情報表示であってもよいし、直ちに認識できない情報表示であってもよいし、これらの組み合わせであってもよい。さらには、人間が視覚で認識できない紫外線等の情報表示であってもよい。また、ラベル印字機52aは、インクリボンを用いたインパクト方式のプリンタ、レーザプリンタ、インクジェットプリンタ等の各種プリンタを用いて実現することができる。
【0054】
特定情報付加装置52によって特定情報の付加処理が行われたりんごは、付加処理検査装置53に搬送される。付加処理検査装置53は、搬送されたりんごの付加処理箇所をCCDカメラ等によって撮像処理し、この撮像処理の結果をもとに、このりんごに対する付加処理が適切に実施されたか否かを検査する。この検査結果は、付加処理検査情報として検査結果書込装置54に送出される。たとえば、上述したラベルが貼付されたりんごに対して付加処理検査を行った場合、付加処理検査装置53は、このりんごにラベルが貼付されていることを認識し、このりんごに対する付加処理が成功したことを示す情報を付加処理検査情報として検査結果書込装置54に送出する。一方、上述したラベルの貼付に失敗したりんごに対して付加処理検査を行った場合、付加処理検査装置53は、このりんごにラベルが貼付されていないことを認識し、このりんごに対する付加処理が失敗したことを示す情報を付加処理検査情報として検査結果書込装置54に送出する。
【0055】
その後、付加処理検査装置53によって付加処理検査が行われたりんごは、検査結果書込装置54に搬送される。検査結果書込装置54は、搬送されたりんごの受け皿に対して、上述した付加処理検査情報の書込処理を行う。この付加処理検査情報は、既に格納されている特定情報の一部として、この受け皿に格納され、これによって、この受け皿は、搭載するりんごの特定情報として、少なくとも等階級情報、生産元情報、および付加処理検査情報を有する。たとえば、付加処理が成功したりんご1aを搭載した受け皿2bは、りんご1aの等階級情報および生産元情報と、付加処理が成功したことを示す付加処理検査情報とを少なくとも有し、付加処理が失敗したりんご1bを搭載した受け皿2cは、りんご1bの等階級情報および生産元情報と、付加処理が失敗したことを示す付加処理検査情報とを少なくとも有する。
【0056】
さらに、搬送装置57a上で搬送されるりんごは、付加処理検査情報の書込処理がなされた受け皿に搭載された状態で特定情報読取装置55に搬送される。特定情報読取装置55は、搬送されたりんごを搭載する受け皿に対して、このりんごを特定する特定情報S8の読取処理を行い、制御装置56に送出する。なお、この特定情報S8は、搭載されたりんごの少なくとも等階級情報および付加処理検査情報を含む。
【0057】
その後、搬送装置57aは、制御装置56から入力される選別情報S9をもとに、特定情報読取装置55によって特定情報S8が読み取られたりんご群の各りんごを集荷装置58a〜58d側に搬送する。この選別情報S9は、特定情報読取装置55によって読み取られた等階級情報および付加処理検査情報に対応する。たとえば、集荷装置58a〜58dが、等級A,B,C,Dの各りんごをそれぞれ集荷し、また、ラベルが貼付されたりんご1aの等級が等級Aである場合、搬送装置57aは、上述した選別情報S9をもとに、このりんご1aを集荷装置58aに搬送するように制御される。これによって、集荷装置58a〜58dは、まず仕分け部16aによって階級別に仕分けられ、つぎに搬送装置57aによって等級別に搬送されたりんごを集荷するので、等階級別の選別処理がなされたりんごを集荷することができる。集荷装置58a〜58dに集荷された各りんごは、等階級別に箱詰め等がなされる。一方、集荷装置58a〜58dに残留する各受け皿は、人手によって回収され、その後、投入装置11の受け皿供給部11aに補充される。なお、集荷装置は、りんごを選別する所望の等階級に対応して、所望数配置することができる。
【0058】
一方、上述した付加処理が失敗したりんご(たとえば、りんご1b)は、付加処理が失敗したことを示す付加処理検査情報を有する受け皿(たとえば、受け皿2c)に搭載された状態で搬送され、制御装置56から入力された選別情報S9をもとに、搬送装置57bに搬出される。搬送装置57bは、搬出されたりんごを搬送装置57aの入力端近傍、すなわち、特定情報読込装置51の前段に搬送する。この場合、搬送装置57bは、搬送装置57aの搬送方向に対して順方向にりんごを搬送する。その後、搬送装置57aの入力端近傍に搬送されたりんごに対して、上述した各装置による処理が順次再施行され、集荷装置58a〜58dに集荷されるまで繰り返される。
【0059】
制御装置56は、タイミング制御部56aおよび記憶部56bを有する。記憶部56bは、選別基準情報56b−1を有し、制御装置56は、この選別基準情報56b−1と、特定情報読取装置55によって読み取られた特定情報S8とをもとに、順次搬送されるりんご毎の選別動作を決定し、搬送順位に対応した選別動作を選別情報56b−2として管理する。
【0060】
タイミング制御部56aは、特定情報読取装置55から入力される特定情報S8や搬送装置57aの搬送速度等をもとに、順次搬送される搬送装置57a上の各りんごの位置を把握し、各りんごに対する、特定情報読取装置55、搬送装置57a,57b、および各集荷装置(たとえば、集荷装置58a〜58d)の処理タイミングを同期させる制御を行う。すなわち、タイミング制御部56aは、特定情報56b−2による管理上の各りんごと、実際に搬送される各りんごとの対応付けを確実に行う。
【0061】
図1に示す制御装置18から送出され、特定情報書込装置14によって受け皿に書き込まれたりんごの特定情報のうち、品種情報や選別処理場情報等は、予め固定しているのであれば、これらの情報を予め各ラベルに印字しておいてもよく、この場合、生産元情報および日付情報が、特定情報S7として図3に示す特定情報読取装置51から特定情報付加装置52に出力され、その都度、ラベルに新たに印字されることになる。図5(a)は、ラベルJがりんご1に貼付された状態を示す図であり、図5(b)は、ラベルJに印字される特定情報の一例を示す図である。図5(b)では、選別処理場情報として固定表示J1,J2が予めラベルJに印字され、生産元情報の表示C1および日付情報の表示C2が新たに印字されている。ただし、ラベルに印字される特定情報は、少なくとも生産元情報を含んでいればよく、等階級情報等の特定情報をラベルに印字するようにしてもよい。
【0062】
なお、上述した実施の形態1では、集荷装置58a〜58dが配置された選別装置5〜7を設けて自動的にりんごを等階級別に選別するようにしていたが、これらを設けず、特定情報付加装置52が貼付するラベルに等階級情報を印字しておき、この等階級情報が印字されたラベルをもとに人手によって選別し、箱詰め等を行うようにしてもよいし、各受け皿に内蔵したICチップに対して、これらの受け皿に搭載されたりんごの等階級情報の読取処理を行い、この読取処理の結果をもとに人手によって選別し、箱詰め等を行うようにしてもよい。
【0063】
この実施の形態1では、選別対象のりんごが、このりんごの特定情報を格納し、または読み取ることが可能な受け皿に搭載された状態で順次搬送され、等階級別に選別されるようにしているので、りんごの等階級別による選別処理を高精度かつ高効率で行うことができる。また、りんごの選別時に少なくとも生産元情報が表示されたラベルを貼付するようにしているので、りんごが消費者側に流通した場合であっても、一つのりんご単位で生産者を確実に特定することができ、りんごの追跡管理すなわちトレーサビリティを担保することができる。さらに、特定情報の付加処理を失敗したりんごに対して、集荷処理を行わず、再度特定情報の付加処理を行うようにしているので、少なくとも生産元情報が記載されたラベルを貼付したりんごを確実に集荷することができる。
【0064】
(実施の形態2)
つぎに、この発明に実施の形態2について説明する。上述した実施の形態1では、搬送用の各受け皿に対して、それぞれに搭載された各りんごの特定情報を格納させるようにしていたが、この実施の形態2では、搬送用の各受け皿にりんごの特定情報を格納させず、各受け皿にそれぞれ異なるバーコードを付し、各受け皿に付されたバーコードと、各受け皿に搭載されたりんごの特定情報とをそれぞれ対応させるようにしている。
【0065】
図6は、この発明の実施の形態2である物品選別システムの構成を示すブロック図である。物品選別システム20は、実施の形態1の物品選別システム10の選別装置5〜7に代えて選別装置21〜23をそれぞれ設け、制御装置18に代えて制御装置28を設け、また、特定情報書込装置14および特定情報読取装置15を設けず、搬送装置16上における外部品質検出装置12の前段に個別情報読取装置27を設けている。その他の構成は実施の形態1と同じであり、同一構成部分には同一符号を付している。
【0066】
個別情報読取装置27は、投入装置11から順次搬入される各りんごを搭載する受け皿に予め付された1次元バーコードや2次元バーコード等の各種バーコードからバーコード情報を読み取る。この場合、読み取られたバーコード情報は、各受け皿を識別する個別情報S10として、制御装置28に送出される。たとえば、バーコードを付された受け皿40がりんご1を搭載した状態で搬送された場合、個別情報読取装置27は、受け皿40を識別する個別情報S10を制御装置28に送出する。
【0067】
制御装置28は、タイミング制御部28aおよび記憶部28bを有する。記憶部28bは、上述した固定管理情報18b−1、等階級変換情報18b−2、等階級情報18b−3、および特定情報18b−4を有し、制御装置28は、上述した制御装置18と同様の情報管理を行う。また、制御装置28は、個別情報読取装置27から入力した個別情報S10をもとに、搬送順位毎の受け皿に対応する個別情報28b−1を作成し、順次搬送される受け皿を識別する情報として管理する。
【0068】
タイミング制御部28aは、入力装置17から入力された個数情報や搬送装置16の搬送速度等をもとに、順次搬送される搬送装置16上の各りんごや受け皿の位置を把握し、各りんごに対する、個別情報読取装置27、外部品質検出装置12、内部品質検出装置13、および搬送装置16の仕分け部16a〜16cの処理タイミングを同期させる制御を行う。すなわち、タイミング制御部28aは、特定情報18b−4による管理上の各りんごおよび空の受け皿と、実際に搬送される各りんごおよび空の受け皿との対応付けをそれぞれ確実に行う。
【0069】
つぎに、物品選別システム20に配置される各選別装置について、選別装置21を例示して詳細に説明する。なお、選別装置22,23は、選別装置21と同様の構成および機能を有する。図7は、物品選別システム20における選別装置21の構成を示すブロック図である。選別装置21は、実施の形態1における選別装置5の特定情報読取装置51に代えて個別情報読取装置24を設け、制御装置56に代えて制御装置25を設けている。また、選別装置21は、実施の形態1における選別装置5の特定情報読取装置55および検査結果書込装置54を設けていない。その他の構成は実施の形態1と同じであり、同一構成部分には、同一符号を付している。
【0070】
個別情報読取装置24は、搬送装置57a上で順次搬入される各りんごを搭載する受け皿に予め付された1次元バーコードや2次元バーコード等の各種バーコードからバーコード情報を読み取る。この場合、読み取られたバーコード情報は、各受け皿を識別する個別情報S11として、制御装置25に送出される。たとえば、バーコードを付された受け皿40がりんご1を搭載した状態で搬送された場合、個別情報読取装置24は、受け皿40を識別する個別情報S11を制御装置25に送出する。
【0071】
制御装置25は、タイミング制御部25aおよび記憶部25bを有する。制御装置25は、個別情報読取装置24から個別情報S11が入力された場合、個別情報S11に対応するりんごの特定情報S12を制御装置28から読み取り、搬送装置57aにおける搬送順位に対応したりんごの特定情報25b−1として管理する。この場合、制御装置25は、個別情報S11をもとに、搬送装置57aにおける搬送順位に対応した受け皿の個別情報25b−2も管理する。また、制御装置25は、特定情報25b−1のうち少なくとも生産元情報を含む特定情報S7を特定情報付加装置52に送出する。記憶部25bは、上述した選別基準情報56b−1を有し、制御装置25は、選別基準情報56b−1、特定情報25b−1、個別情報25b−2、および付加処理検査装置53から入力された付加処理検査情報S13をもとに、順次搬送されるりんご毎の選別動作を決定し、搬送順位に対応した選別動作を選別情報25b−3として管理する。
【0072】
タイミング制御部25aは、個別情報読取装置24から入力される個別情報S11や搬送装置57aの搬送速度等をもとに、順次搬送される搬送装置57a上の各りんごの位置を把握し、各りんごに対する、個別情報読取装置24、特定情報付加装置52、付加処理検査装置53、搬送装置57a,57b、および各集荷装置(たとえば、集荷装置58a〜58d)の処理タイミングを同期させる制御を行う。すなわち、タイミング制御部25aは、特定情報25b−1による管理上の各りんごと、実際に搬送される各りんごとの対応付けを確実に行う。
【0073】
なお、上述した実施の形態2では、集荷装置58a〜58dが配置された選別装置21〜23を設けて自動的にりんごを等階級別に選別するようにしていたが、これらを設けず、特定情報付加装置52が貼付するラベルに等階級情報を印字しておき、この等階級情報が印字されたラベルをもとに人手によって選別し、箱詰め等を行うようにしてもよいし、各受け皿に付されたバーコード情報をもとに、これらの受け皿に搭載されたりんごの等階級情報を出力し、この出力結果をもとに人手によって選別し、箱詰め等を行うようにしてもよい。
【0074】
この実施の形態2では、搬送用の受け皿毎に異なるバーコードを付し、これらのバーコード情報と、制御装置に管理される各りんごの特定情報と、順次搬送される各りんごの搬送順位とを対応付けるようにしているので、受け皿毎に内蔵されるICチップ等の記憶媒体と、該記憶媒体に特定情報を書き込む特定情報書込装置とが不要となり、システムの簡略化を促進し、高精度な選別処理が可能な物品選別システムを容易に、かつ低コストで実現できる。
【0075】
(実施の形態3)
つぎに、この発明の実施の形態3について説明する。上述した実施の形態1,2では、特定情報付加装置52によって特定情報を印字したラベルを貼付するようにしていたが、この実施の形態3では、ラベルを用いず、直接りんごに印字するようにしている。
【0076】
図8は、この発明の実施の形態3である物品選別システムに配置される選別装置の構成の一例を示すブロック図である。この実施の形態3の選別装置31は、実施の形態1の物品選別システム10の特定情報付加装置52に代えて特定情報付加装置32を設けている。その他の構成は実施の形態1と同じであり、同一構成部分には同一符号を付している。
【0077】
特定情報付加装置32は、特定情報読取装置51から入力された特定情報S7をラベルではなく、直接、りんごに印字する。この印字態様は、実施の形態1と同様に、バーコードなどの各種の表示態様としてもよい。この特定情報付加装置32による印字処理は、ラベル印字機52aと同様なインクジェットプリンタ等によって実現できるが、りんご自体に傷等を与えないようにする必要がある。また、印字された表示が簡単に消えないような染料を用いる必要があるとともに、りんごや該りんごを食する人間に悪影響を与える物質を用いないようにすることが必要である。
【0078】
この実施の形態3では、特定情報のりんごへの印字を直接行うようにしているので、ラベルが不要となり、システムの簡略化を促進し、しかも特定情報の付加処理にかかる時間を短縮することができる。
【0079】
なお、上述した実施の形態1〜3では、内部品質の検査後に外部品質の検査を行うようにしていたが、これに限らず、外部品質の検査後に内部品質の検査を行うようにしてもよい。
【0080】
また、上述した実施の形態1〜3では、システムに投入されたりんごが、まず階級別に仕分けられ、その後、等級別に仕分けることで等階級別の選別処理を達成するようにしていたが、これに限らず、先に等級別に仕分け、その後、階級別に仕分けるようにしてもよい。
【0081】
さらに、上述した実施の形態1〜3では、選別対象物品としてりんごを用いた場合を示したが、これに限らず、梨、みかん、またはキャベツ等の各種青果物を用いた場合に適用することもできる。
【0082】
【発明の効果】
以上に説明したように、請求項1の発明によれば、入力手段が、一連の物品群の生産者または生産場所と該物品群に含まれる物品の個数とを少なくとも特定する特定情報を入力し、搭載手段が、順次搬送される各物品をそれぞれ搭載するとともに該物品の特定情報および前記品質識別情報を格納する格納手段を有し、制御手段が、前記入力手段から入力された特定情報および前記品質識別情報と各搬送順の物品との対応付けを行い、前記特定情報および前記品質識別情報を前記格納手段に書き込むタイミングを制御し、この制御のもとに、書込手段が、各物品とともに順次搬送される搭載手段が有する格納手段に前記特定情報および前記品質識別情報を書き込み、情報付加手段が、識別処理された物品群の各物品に対して、前記物品とともに搬送される搭載手段が有する格納手段に格納された少なくとも前記特定情報を付するようにしているので、青果物等の物品に対し、生産元や生産地などを含む各物品単位の品質管理情報を追跡管理することができるという効果を奏する。
【0083】
また、請求項2の発明によれば、入力手段が、一連の物品群の生産者または生産場所と該物品群に含まれる物品の個数とを少なくとも特定する特定情報を入力し、搭載手段が、順次搬送される各物品をそれぞれ搭載するとともに該物品の特定情報および前記品質識別情報に対応する個別情報を有し、読取手段が、各物品とともに順次搬送される前記搭載手段が有する個別情報を読み取り、制御手段が、前記入力手段から入力された特定情報、前記品質識別情報、および前記読取手段によって読み取られた個別情報と各搬送順の物品との対応付けを行い、情報付加手段が、識別処理された物品群の各物品に対して、前記物品とともに搬送される搭載手段が有する個別情報をもとに前記制御手段から入力された少なくとも前記特定情報を付するようにしているので、青果物等の物品に対し、生産元や生産地などを含む各物品単位の品質管理情報の追跡管理を可能にする物品選別システムを容易にかつ低コストで実現できるという効果を奏する。
【0084】
また、請求項3の発明によれば、前記制御手段が、前記搭載手段が有する格納手段から読み取られた品質識別情報をもとに前記搭載手段に搭載された物品を選別するタイミングを制御し、この制御のもとに、選別手段が、前記識別処理が行われた物品群の各物品を選別するようにしているので、青果物等の物品を確実に選別することができるとともに、この選別処理効率を一層高めることができるという効果を奏する。
【0085】
また、請求項4の発明によれば、前記制御手段が、前記搭載手段から読み取られた個別情報に対応する品質識別情報をもとに前記搭載手段に搭載された物品を選別するタイミングを制御し、この制御のもとに、選別手段が、前記識別処理が行われた物品群の各物品を選別するようにしているので、青果物等の物品を確実に選別することができるとともに、この選別処理効率を一層高めることができるという効果を奏する。
【0086】
また、請求項5の発明によれば、前記特定情報として、前記物品群の選別処理を行った日と場所とを特定する情報を含むようにしているので、前記物品群の各物品に対して、各物品単位の選別処理を行った日と場所をもそれぞれ特定することができ、各物品単位の品質管理情報の追跡管理を一層確実に行うことができるという効果を奏する。
【0087】
また、請求項6の発明によれば、付加処理検査手段が、前記情報付加処理が行われた各物品に対して前記情報付加処理の結果を検査し、前記制御手段が、前記付加処理検査手段による検査結果に対応する検査情報と各搬送順の物品との対応付けを行い、前記検査情報をもとに各物品を前記情報付加手段に回帰するタイミングを制御し、この制御のもとに、搬送手段が、前記付加処理検査手段によって検査された所望の物品を前記情報付加手段に回帰するようにしているので、前記情報付加処理を仕損じた物品に対し、集荷せずに再度前記情報付加処理を行うことができ、各物品単位の品質管理情報が付された青果物等の物品を一層確実に集荷することができるという効果を奏する。
【0088】
また、請求項7の発明によれば、前記ラベル印字手段が、物品群の各物品の搬送順位に対応付けられた前記特定情報をラベルに順次印字し、前記ラベル貼付手段が、前記物品群の各物品に前記ラベルを順次貼付するようにしているので、前記物品群の各物品に対して、前記搬送順位に対応した前記特定情報を容易に付することができるという効果を奏する。
【0089】
また、請求項8の発明によれば、前記ラベルに、前記物品の選別処理前に特定することが可能な情報を予め印字しておくようにしているので、情報付加手段による特定情報の付加処理の簡易化および高速化を図ることができるという効果を奏する。
【0090】
また、請求項9の発明によれば、前記情報付加手段が、前記特定情報を各物品に直接印字するようにしているので、ラベルが不要になるとともに、ラベルに対する前記特定情報の印字処理が不要となり、前記情報付加手段の構成を一層簡易にすることができ、各物品に対する前記特定情報の付加処理にかかる時間を短縮することができるという効果を奏する。
【0091】
また、請求項10の発明によれば、前記制御手段による制御のもとに、前記選別手段が、前記識別処理が行われた物品群の各物品に対し、まず階級別に選別処理を行い、つぎに等級別に選別処理を行うようにしているので、前記選別手段毎に同一階級の物品を集荷することができ、青果物等の物品対する集荷や箱詰め等の各種作業の効率を一層高めることができるという効果を奏する。
【0092】
また、請求項11の発明によれば、前記制御手段が、前記特定情報を保持し、管理する保持管理手段を備えるようにしているので、前記制御手段が、前記入力手段から受信した特定情報をもとに、前記物品群における各物品の搬送順位と前記特定情報および前記品質識別情報との対応付けを確実に行い、さらに、前記情報付加手段による情報付加処理の駆動制御を確実に行うとともに、その後の管理を容易にすることができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態1である物品選別システムの構成を示すブロック図である。
【図2】搬送用の受け皿の一例を示す図である。
【図3】この発明の実施の形態1である物品選別システムに配置される選別装置の構成の一例を示すブロック図である。
【図4】この発明の実施の形態1である物品選別システムに配置される特定情報付加装置の構成を示すブロック図である。
【図5】特定情報が印字されたラベルが貼付されたりんごおよび該ラベルの表示の一例を示す図である。
【図6】この発明の実施の形態2である物品選別システムの構成を示すブロック図である。
【図7】この発明の実施の形態2である物品選別システムに配置される選別装置の構成の一例を示すブロック図である。
【図8】この発明の実施の形態3である物品選別システムに配置される選別装置の構成の一例を示すブロック図である。
【符号の説明】
1,1a,1b りんご
2,2a〜2c,40 受け皿
2A 胴体部
2B 底部
3,17 入力装置
4 出力装置
5〜7,21〜23,31 選別装置
8 ICチップ
9 アンテナ
10,20 物品選別システム
11 投入装置
11a 受け皿供給部
12 外部品質検出装置
13 内部品質検出装置
14 特定情報書込装置
15,51,55 特定情報読取装置
16,57a,57b 搬送装置
16a〜16c 仕分け部
18,25,28,56 制御装置
18a,25a,28a,56a タイミング制御部
18b,25b,28b,56b 記憶部
18b−1 固定管理情報
18b−2 等階級変換情報
18b−3 等階級情報
18b−4,25b−1,S4,S5,S7,S8,S12 特定情報
25b−2,28b−1,S10,S11,S14 個別情報
56b−1 選別基準情報
25b−3,56b−2,S6,S9 選別情報
19 受け皿回収装置
19a 搬送部
24,27 個別情報読取装置
32,52 特定情報付加装置
52a ラベル印字機
52b ラベル貼付機
53 付加処理検査装置
54 検査結果書込装置
58a〜58d 集荷装置
C1,C2 表示
H 開口部
J ラベル
J1,J2 固定表示
S1 特定管理情報
S2 外部品質情報
S3 内部品質情報
S4 特定管理情報
S5 選別情報
S13 付加処理検査情報

Claims (11)

  1. 順次搬送される物品の品質を識別する識別処理を行い、該識別処理の結果をもとに前記物品を選別する物品選別システムにおいて、
    一連の物品群の生産者または生産場所と該物品群に含まれる物品の個数とを少なくとも特定する特定情報を入力する入力手段と、
    前記物品の特定情報と前記識別処理の結果に対応する品質識別情報とを格納する格納手段を有し、順次搬送される前記物品をそれぞれ搭載する搭載手段と、
    前記搭載手段に搭載された物品の特定情報および品質識別情報を前記格納手段に書き込む書込手段と、
    前記入力手段から入力された特定情報および前記品質識別情報と各搬送順の物品との対応付けを行い、前記書込手段に対して、前記特定情報および前記品質識別情報を前記格納手段に書き込むタイミングを制御する制御手段と、
    前記識別処理が行われた物品群の各物品に対して、前記物品とともに搬送される搭載手段が有する格納手段に格納された少なくとも特定情報を付する情報付加処理を行う情報付加手段と、
    を備えたことを特徴とする物品選別システム。
  2. 順次搬送される物品の品質を識別する識別処理を行い、該識別処理の結果に対応する品質識別情報をもとに前記物品を選別する物品選別システムにおいて、
    一連の物品群の生産者または生産場所と該物品群に含まれる物品の個数とを少なくとも特定する特定情報を入力する入力手段と、
    順次搬送される前記物品をそれぞれ搭載し、搭載された物品の特定情報および品質識別情報に対応する個別情報を有する搭載手段と、
    各物品とともに順次搬送される前記搭載手段が有する個別情報を読み取る読取手段と、
    前記入力手段から入力された特定情報、前記品質識別情報、および前記読取手段によって読み取られた個別情報と各搬送順の物品との対応付けを行う制御手段と、
    前記識別処理が行われた物品群の各物品に対して、前記物品とともに搬送される搭載手段が有する個別情報をもとに前記制御手段から入力された少なくとも特定情報を付する情報付加処理を行う情報付加手段と、
    を備えたことを特徴とする物品選別システム。
  3. 前記識別処理が行われた物品群の各物品を選別する選別手段を備え、
    前記制御手段は、前記選別手段に対して、前記搭載手段が有する格納手段から読み取られた品質識別情報をもとに前記搭載手段に搭載された物品を選別するタイミングを制御することを特徴とする請求項1に記載の物品選別システム。
  4. 前記識別処理が行われた物品群の各物品を選別する選別手段を備え、
    前記制御手段は、前記選別手段に対して、前記搭載手段から読み取られた個別情報に対応する品質識別情報をもとに前記搭載手段に搭載された物品を選別するタイミングを制御することを特徴とする請求項2に記載の物品選別システム。
  5. 前記特定情報は、前記物品の選別処理を行った日と場所とを特定する情報を含むことを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載の物品選別システム。
  6. 前記選別手段は、
    前記情報付加処理が行われた各物品に対して、前記情報付加処理の結果を検査する付加処理検査手段と、
    前記付加処理検査手段によって検査された所望の物品を前記情報付加手段に回帰する搬送手段と、
    を備え、
    前記制御手段は、前記付加処理検査手段による検査結果に対応する検査情報と各搬送順の物品との対応付けを行い、前記搬送手段に対して、前記検査情報をもとに各物品を前記情報付加手段に回帰するタイミングを制御することを特徴とする請求項3〜5のいずれか一つに記載の物品選別システム。
  7. 前記情報付加手段は、
    少なくとも前記特定情報をラベルに印字するラベル印字手段と、
    順次搬送される各物品に前記ラベルを貼付するラベル貼付手段と、
    を備えたことを特徴とする請求項1〜6のいずれか一つに記載の物品選別システム。
  8. 前記ラベルは、前記物品の選別処理前に特定することが可能な情報が印字されていることを特徴とする請求項7に記載の物品選別システム。
  9. 前記情報付加手段は、順次搬送される各物品に対して、少なくとも前記特定情報を直接印字することを特徴とする請求項1〜6のいずれか一つに記載の物品選別システム。
  10. 前記制御手段は、前記選別手段に対して、階級別に選別された各物品を等級別に選別するように制御することを特徴とする請求項1〜9のいずれか一つに記載の物品選別システム。
  11. 前記制御手段は、前記特定情報を保持し、管理する保持管理手段を備えたことを特徴とする請求項1〜10のいずれか一つに記載の物品選別システム。
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