JP4408672B2 - 農産物の個体情報管理システム - Google Patents

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Description

本発明は、メロンやリンゴ、トマト等の農産物の固有情報を管理するための個体ラベルを所定の農産物に確実に貼付できて、農産物の個体情報管理を効率的に行うことが可能な農産物の個体情報管理システムに関する。
一般的に、物品に当該物品を管理するためのバーコードシール等の個体ラベルを貼付し、当該物品に関する情報(例えば仕分情報や生産者等の履歴情報)を管理することで、物品手配や品質管理等を行うことは、例えば食肉等の食品の流通分野等で知られている。また、農産物についても、選果場等において個々の農産物の情報を管理することが行われており、その具体的方法としては、例えば特許文献1に開示の「青果物の選別方法と装置」もしくは特許文献2に開示の「物品の情報管理装置及び情報管理方法」が提案されている。
特許文献1の選別装置は、固有番号が印刷されたバーコードを有する受皿に載せられた農産物を、第1の読取装置により当該受皿の固有情報が読み取られると共に、仕分情報検出手段により受皿上の農産物の仕分情報が検出され、この仕分情報が受皿の固有情報と対応して記憶される。そして、仕分けに際して、第2の読取装置により受皿の固有情報が読み取られこの固有情報と共に記憶されている仕分情報が読み出されて、この読み出された仕分情報に基づいて農産物が受皿毎に貯留コンベア上に仕分排出され、仕分けされた受皿上の農産物が箱詰めロボットや手作業によって受皿上から取り出されて箱詰めされるようになっている。
また、特許文献2の情報管理装置は、透明インク等で農産物等の物品自体に直接固有情報を付与し、この固有情報が付与された物品を計測装置で計測し、物品自体に付与された固有情報を検出して個々の物品の情報を管理するものであり、固有情報を透明インク等で直接物品に付与することで、固有情報が物品の計測の際に影響を及ぼさないようにしたものである。また、固有情報の付与ミスが発生した場合に、不良品を排除した後に音もしくは光を発する警報装置を設ける「印字不良製品排除装置」が特許文献3に開示されている。
特許第2730765号公報 特開2001−347229号公報 特許第2903148号公報
しかしながら、特許文献1の選別装置にあっては、第1の読取装置及び第2の読取装置によって選別ライン上の農産物が載せられた受皿の固有情報を読み取り、この読み取った固有情報により受皿上の農産物の情報を管理する方式であるため、選別ライン上に載せられている状態においては、受皿の固有情報を読み取ることで載せられている農産物の仕分情報を読み取ることは可能である。
ところが、受皿から取り出されて箱詰めされた後の農産物については、当該農産物が箱詰めされた段ボール箱に品種や等階級あるいは産地等が表示されるものの、個々の農産物に表示がないことから、農産物を段ボール箱から取り出してしまうと個々の品質等を把握することができないばかりか、他の異なる品種のものと混在しないように別途管理する必要性が生じる。また、選別ライン上においても、受皿から取り出されてしまうと個々の農産物を管理することが困難で、この選別装置においては、農産物の個体情報管理を確実かつ効率的に行うことが難しいという問題点を有している。
一方、特許文献2の情報管理装置にあっては、透明インク等を物品の表面に直接付与するため、例えば物品が果実、野菜等のような農産物の場合に、その表面に凹凸があるなど一様でないことから読み取りミスが生じ易くなると共に、情報量が多い場合に固有情報付与のための所定のスペースが必要となり、農産物の大きさに制限を受けたり付与ミスも発生し易い。
また、固有情報が透明のインク等で形成されるため、固有情報が視認されず、段ボール箱から取り出す際に、固有情報が消えないように注意する必要があると共に、固有情報が消えたりあるいは読み取りができない状態を招く虞がある。さらに、透明インク等の付与ミス時に、付与されたインクが視認されないため、ふき取り作業に時間がかかり、これらのことから、物品の固有情報の付与作業を含めた管理作業が面倒になると共に、確実かつ効率的な管理作業を行うことが難しいという問題点を有している。
ところで、特許文献2の情報管理装置において、特許文献3のように、固有情報の付与ミスが発生した場合に、不良品を排除した後に音もしくは光を発する警報装置を設けることも考えられるが、このような装置の場合、ラベルが貼ってあるか否かを単に検査して警報を発するのみであることから、搬送ライン上でラベル貼りが行われた後に、ラベルが貼ってないものについて再度貼り直しを自動的に行うことはできず、物品の固有情報の管理を効率的に行うことは依然として困難である。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、その目的は、ラベル貼付が必要な農産物にのみ個体ラベルを確実かつ効率的に貼付できると共に、ラベル貼付が必要とされた農産物への個体ラベルの貼り直し作業を自動的に行うことができて、農産物の個体の情報管理を効率良く行える農産物の個体情報管理システムを提供することにある。
かかる目的を達成すべく、本発明のうち請求項1に記載の発明は、農産物に貼付された個体ラベルの情報によって個々の農産物を管理する農産物の個体情報管理システムであって、搬送手段で搬送されてくる農産物に個体ラベルを貼付する個体ラベル貼付手段と、該個体ラベル貼付手段の前段に設けられ、前記搬送手段上を搬送される個々の農産物に対して個体ラベルを貼付するか否かを判定して判定信号を出力するラベル貼り要否判定手段と、前記個体ラベル貼付手段の後段に配置され農産物に貼付した個体ラベルの貼付状態を検査する個体ラベル検査手段と、該個体ラベル検査手段により個体ラベルの貼付状態が不良と検査された際に当該農産物を前記ラベル貼り要否判定手段の前段に戻す個体ラベル補正手段と、を備え、前記ラベル貼り要否判定手段の判定信号に基づいて、前記個体ラベル貼付手段のラベル貼付動作を開始するとともに、前記個体ラベル検査手段は、個体ラベルの貼付状態を検査する際に、前記ラベル貼り要否判定手段の判定信号に基づいて検査することを特徴とする。
先ず、請求項1に記載の発明によれば、ラベル貼り要否判定手段のラベル貼りの要否に関する判定信号に基づいて、個体ラベル貼付手段のラベル貼付動作が開始されるため、ラベル貼り要と判定された農産物にのみ個体ラベル貼付手段のラベル貼付動作で個体ラベルを確実かつ効率的に貼付できて、個々の農産物の個体管理をこの個体ラベルに基づいて効率良く行うことができる。
また、個体ラベル検査手段で個体ラベルの貼付状態が不良の場合にラベル貼り要否判定手段の前段に戻す個体ラベル補正手段が設けられているため、貼付状態が不良の農産物を前方の所定位置に戻して個体ラベルを再貼付できて、個体ラベルの自動貼り直しが可能となり、ラベル貼付作業を一層効率的に行うことができると共に、個体ラベル検査手段の検査がラベル貼り要否判定手段の判定信号に基づいて行われるため、個体ラベル検査手段をラベル貼りが必要な農産物についてのみ作動させて検査でき、該検査手段を効率的に作動させることができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1〜図6は、本発明に係わる農産物の個体情報管理システムを選別装置に適用した場合の一実施形態を示し、図1がその概略構成図、図2がその演算処理装置の記憶部の一例を示す説明図、図3がラベル信号制御装置の設定部の一例を示す説明図、図4が農産物が載せられた受皿の正面図、図5がその農産物の正面図、図6が個体情報管理システムを使用した農産物の流通経路の一例を示す説明図である。
図1において、選別装置1は、農産物Wを上流側から下流側に向けて矢印イの如く搬送する選別コンベア2(搬送手段)を有し、この選別コンベア2はフリートレイ式に構成され、農産物Wが載せられた受皿3が前後方向に不定間隔で搬送されるようになっている。そして、この選別コンベア2の上流側の計測位置には、受皿3上の農産物Wを計測する計測装置4(計測手段)が配置されると共に、受皿3に付与された固有情報としてのバーコード5を読み取るバーコードリーダ等からなる受皿情報読取装置6が配置されている。なお、受皿3は、例えば中央部分に凹状の載部開口を有する円筒形状に形成され、個々の受皿3の外周面にバーコードシールが貼着されることによって、それぞれ異なる番号からなる前記バーコード5が付与されている。
また、前記計測装置4は、受皿3上の農産物Wに光を照射しその反射光や透過光等によって当該農産物Wの外観や内部品質等を計測する計測装置を有し、この計測装置で撮像された画像データ(計測データ)が演算処理装置7に入力されて適宜に処理されることにより、撮像した農産物Wの等級や階級(等階級という)等の仕分情報が判定(計測)されるようになっている。なお、演算処理装置7は、CPU等の演算処理部(図示せず)と記憶部7aを有し、記憶部7aに、演算処理装置7で判定された農産物Wの等階級や受皿情報読取装置6で読み取られたバーコード5等が、例えば図2に示す形態で後述する如く記憶されるようになっている。なお、演算処理装置7には、前記受皿情報読取装置6が接続されると共に、インターネットでアクセス可能な例えば選別装置1が設置される選果場のホストコンピュータ等のデータベース8、後述するラベル信号制御装置17及び仕分制御装置21等が接続されている。
前記選別コンベア2の計測装置4の下流側のラベル貼付位置には、ラベル貼付装置10(個体ラベル貼付手段)が配置され、このラベル貼付装置10は、例えば回転可能で矢印ロの如く上下動可能な複数のラベル貼付部(図示せず)を有している。そして、このラベル貼付装置10は貼付機制御装置11に接続され、該貼付機制御装置11の制御信号により、そのラベル貼付部が回転したり上下動して受皿3上の農産物Wの表面に所定圧で当接することで、個体ラベル12が農産物Wの表面のラベル貼付位置に貼付されるようになっている。
なお、ラベル貼付装置10は回転及び上下動式に限らず、農産物Wの表面に個体ラベル12を貼付できる適宜構成の貼付装置を使用できるし、選別コンベア2に対して一台の設置に限らず、例えば搬送方向イに沿って複数台(例えば2台)並設することもできる。このラベル貼付装置10を複数台並設する場合は、複数台のうちのいずれか一台のラベル貼付装置10を作動させることにより、個体ラベル12の交換作業時の選別コンベア2の停止を防止することもできるし、受皿3の搬送と複数台のラベル貼付装置10の作動を関連付けることにより、個体ラベル12の貼付作業の作業効率の向上(スピードアップ)を図ることもできる。
そして、このラベル貼付装置10の上流側で前記計測装置4の下流側には、ラベル貼りの要否を判定するための要否判定用読取装置13(ラベル貼り要否判定手段)と受皿3上の農産物Wの高さ情報を検出する高さ検出装置14(高さ情報検出手段)が配置され、ラベル貼付装置10の下流側には、農産物Wに貼付される個体ラベル12の貼付状態を検査するラベル検査装置15(個体ラベル検査手段)が配置されると共に、ラベル検査装置15の下流側と要否判定用読取装置13の上流側との間にはラベル補正装置16(ラベル補正手段)が配置されている。
すなわち、前記要否判定用読取装置13は、農産物Wが載せられた受皿3のバーコード5を読み取るバーコードリーダ等で構成され、その読取信号がラベル信号制御装置17(ラベル貼り要否判定手段)に出力されるようになっている。そして、この要否判定用読取装置13で読み取られた選別コンベア2の要否判定位置の受皿3のバーコード5(受皿情報)は、ラベル信号制御装置17に入力され、該ラベル信号制御装置17によって当該受皿3上の農産物Wに個体ラベル12を貼る必要があるか否か(ラベル貼り要否)が判定されるようになっている。なお、ラベル信号制御装置17は、内部にラベル貼り要否を設定するための設定部17a(ラベル貼り要否設定部)を有し、この設定部17aには、図3に示すように、演算処理装置7で判定された等階級等の各仕分情報に対応して、個体ラベル12の貼付要否が図示しない入力装置の入力操作によって予め設定されている。このラベル貼付要否については、例えば下位の等級(格外)や小玉の農産物に個体ラベル12を貼付しないように設定することができる。
また、前記高さ検出装置14は、例えば下方に向けてレーザ光を照射しその反射光により農産物Wのラベル貼付位置の高さ寸法(高さ情報)を検出するレーザ高さ検出機等で構成されている。そして、この高さ検出装置14の動作は、例えば貼付機制御装置11によって制御されて、下方に指向して照射されるレーザ光を農産物W(受皿3)の中心から所定距離ずれたラベル貼付位置(例えば果物の果梗から少し離れた肩部)にスポット的に照射することにより、外形形状が異なる各農産物Wのラベル貼付位置の高さ情報(高さ寸法)を正確に捕らえるようになっている。
なお、高さ検出装置14を固定的に配置しなくても、例えば貼付機制御装置11による制御の際に、計測装置4の計測で得られた仕分情報のうち大きさを示す例えば階級情報に基づいて、各農産物Wのラベル貼付位置の高さ情報を検出し、この高さ情報を貼付機制御装置11に送ることもできる。また、高さ検出装置14はレーザ高さ検出機に限らず、例えば側方から赤外線等の光を照射することで農産物Wの高さを検出する他の適宜の高さ検出装置を使用することもできる。
さらに、前記ラベル検査装置15は、受皿3上の農産物Wに貼付された個体ラベル12の情報(後述する個体番号12a)を読み取るバーコードリーダ等で構成され、その読取信号が前記ラベル信号制御装置17に出力されるようになっている。また、ラベル検査位置には、ラベル検査装置15に対応して当該検査位置の受皿3のバーコード5を読み取るバーコードリーダ等からなる受皿情報読取装置18が配置され、この受皿情報読取装置18の読取信号も前記ラベル信号制御装置17に入力されるようになっている。
そして、このラベル検査装置15は、検査位置の受皿3上の農産物Wに個体ラベル12の貼付が必要であるにも係わらず、ラベル貼付装置10の貼付ミス等により個体ラベル12が貼付されていない場合あるいは貼付された個体ラベル12の読み取りが不可能な場合に、ラベル信号制御装置17から、後述するラベル補正装置16の排出装置16bに作動信号を出力するようになっている。
前記ラベル補正装置16は、選別コンベア2の要否判定用読取装置13の上流側で計測装置4の下流側と、選別コンベア2のラベル検査装置15の下流側との間に配置されて矢印ハの如く農産物Wが載せられた受皿3を搬送する戻しコンベア16aと、この戻しコンベア16aの上流側であるラベル検査装置15の下流側の選別コンベア2に配置された排出装置16b等を有している。そして、排出装置16bが前記ラベル信号制御装置17からの制御信号(後述する再貼付信号)で作動することにより、選別コンベア2上の受皿3が戻しコンベア16aの上流側に押し出されて供給され、この戻しコンベア16aで選別コンベア2の上流側(戻しコンベア16aの下流側)に搬送されて、選別コンベア2の要否判定用読取装置13の直前に所定のタイミングで供給されるようになっている。
なお、前記ラベル信号制御装置17は、前記設定部17aの他に図示しない演算処理部(CPU)や記憶部等を有して前記演算処理装置7に接続され、該演算処理装置7から後述する如くリンクされた受皿情報(受皿3のバーコード情報)と仕分情報とが入力されると共に、前記データベース8に接続されて、リンクされた受皿情報と個体ラベル情報とを当該データベース8に出力するようになっている。また、前記データベース8には、前記演算処理装置7から受皿3のバーコード情報と仕分情報とが対応して入力されるようになっている。以上により、データベース8において、受皿3のバーコード情報を基に仕分情報と個体ラベル情報とを対応(リンク)して記憶することができる。さらに、ラベル信号制御装置17は、貼付機制御装置11にラベル貼り要否信号を出力すると共に、前記ラベル検査装置15からの検査信号(個体ラベル12の読取信号)の入力を受けて、ラベル貼付状態の良否を判定するようになっている。つまり、ラベル信号制御装置17は、ラベル貼り要否の判定と貼付された個体ラベル12の良否判定を併行して行うことになる。
前記選別コンベア2の排出装置16bの下流側の仕分位置の最始端側には、仕分用の受皿情報読取装置19が配置され、この受皿情報読取装置19の下流側に、排出装置20aをそれぞれ有する等階級別の貯留コンベア20が配置されている。この貯留コンベア20は、その搬送方向ニが例えば選別コンベア2の搬送方向イと直交する方向に指向する状態で複数条配置されている。この各貯留コンベア20の始端側に設けられた排出装置20aは、前記演算処理装置7に接続された仕分制御装置21の制御信号(仕分排出信号)によって作動するようになっている。
そして、前記仕分位置の受皿情報読取装置19で農産物Wが載せられた所定の受皿3のバーコード5が読み取られると、この読み取った受皿3のバーコード5に対応した農産物Wの等階級が仕分制御装置21によって演算処理装置7の記憶部7aから読み出され、その等階級に応じた排出装置20aが作動するように仕分制御装置21から所定の仕分排出信号が出力される。なお、貯留コンベア20の下流側には、例えば図示しない箱詰めロボットが配置されて、所定量貯留された受皿3上の等階級毎の農産物Wを取り上げて段ボール箱内に箱詰めするか、あるいは人手によって等階級毎の農産物Wが段ボール箱に箱詰めされるようなっている。
また、選別コンベア2の計測位置、要否判定位置、高さ情報検出位置、ラベル検査位置、及び仕分位置には、選別コンベア2上の受皿3の有無を検出する図示しないセンサがそれぞれ配置されている。そして、このセンサで受皿3を検出した際に、各位置において所定の動作(計測動作、要否判定動作、高さ情報検出動作、ラベル検査動作及び仕分動作)が行われ、これらの各動作は、演算処理装置7や各制御装置11、17、21等の指令によって実行されるようになっている。すなわち、例えば計測動作は演算処理装置7によって、要否判定動作とラベル検査動作はラベル信号制御装置17によって、また、高さ情報検出動作は貼付機制御装置11によって、さらに、仕分動作は仕分制御装置21によって実行される。
なお、演算処理装置7の記憶部7aへの各種情報の記憶と同時に当該データがデータベース8に送信され、データベース8の記憶部(図示せず)にも記憶されるようになっている。また、以上の例においては、図2に示すような形態で各種情報を記憶可能な記憶部7aを、演算処理装置7内に構築したが、記憶部7aと同一形態の記憶部を例えば演算処理装置7と通信回線等で接続されたデータベース8やラベル信号制御装置17の記憶部内に構築することも可能である。また、演算処理装置7とデータベース8及びラベル信号制御装置17等の制御装置は、別体構成に限らず、例えば演算処理装置7とデータベース8等とを一体化することもできるし、記憶部7aへの各情報の記憶形態や設定部17aの設定形態等も一例であって、適宜に変更することができる。
ラベル貼り要で貼付済みの農産物Wが載せられた受皿3は、図4に示すように、受皿3にバーコード5が付与され、農産物Wの表面のラベル貼付位置には個体ラベル12が貼付されている。この時、農産物Wに貼付される個体ラベル12の情報としては、例えば図5に示すように、個体番号12aとインターネットのホームページのアドレス(URLという)12bと、農産物Wが選別された選果場番号12c等が使用され、これらがラベルに所定のインキによって印刷されている。
次に、この選別装置1における農産物Wの具体的な個体情報管理の一例について説明する。選果場に所定の生産者から所定数の農産物Wが搬入されると、例えば選別コンベア2の始端側に設けられた図示しない入力装置によって、生産者名、収穫日、選果日(搬入日)、ほ場、品種あるいは品目、個数等の荷口に関する情報(荷受情報)が入力され、この荷受情報は、図2に示すように、前記演算処理装置7内に設けた記憶部7aの第3記憶部7a−3に書込データ3のようにして記憶される。
選別コンベア2に投入される農産物Wの荷受情報が入力されると、当該農産物Wが選別コンベア2の始端側の受皿3上に一個ずつ例えば作業者によって載せられ、この農産物Wが載せられた受皿3は選別コンベア2によって下流側に搬送される。この時、選別コンベア2がフリートレイ式に構成されていることから、受皿3は選別コンベア2上を前後不定間隔で搬送されることになる。そして、この受皿3が計測位置まで搬送されると、受皿情報読取装置6で受皿3のバーコード5が読み取られ、前記記憶部7aの第1記憶部7a−1のアドレスメモリに記憶される。
また、計測位置まで搬送された受皿3上の農産物Wは、計測装置4で外観や内部品質が計測され、この計測データが演算処理装置7に入力されて農産物Wの等級、階級、糖度等が判定される。そして、この判定された等級、階級等(仕分情報)が、前記読み取った受皿3のバーコード5(受皿情報)と対応させて前記記憶部7aの第1記憶部7a−1に書込データ1のように記憶される。これにより、前記演算処理装置7で判定された仕分情報が、当該農産物Wが載せられた受皿3の受皿情報に一対一で対応した状態(リンク状態という)で所定のアドレスメモリに書き込まれ、例えば図2に示すように、バーコード5が「0003」の受皿3上に載せられた農産物Wの等級が「秀」で階級が「M」で糖度が「14度」の場合は、アドレスメモリの番号「0003」の欄に「秀」「M」「14度」として記憶されることになる。
このようにして記憶部7aの第1記憶部7a−1にその仕分情報が記憶された農産物Wを載せた受皿3は、選別コンベア2で下流側に搬送されて、要否判定位置まで搬送される。この要否判定位置まで搬送された受皿3上の農産物Wは、受皿3のバーコード5が要否判定用読取装置13で読み取られ、その読取信号がラベル信号制御装置17に入力されて個体ラベル貼りが必要か必要でないか、すなわちラベル貼り要否が判定され、ラベル貼りが必要な場合は「要」信号を、またラベル貼りが必要でない場合は「否」信号を貼付機制御装置11に出力する。
このラベル信号制御装置17におけるラベル貼り要否の判定は、演算処理装置7から出力されてラベル信号制御装置17内の図示しない記憶部に記憶されている仕分情報のうち、要否判定用読取装置13で読み取った受皿5のバーコード5に対応した仕分情報について、予めその設定部17aに記憶されている各仕分情報に対応した「要」信号もしくは「否」信号を選択することによって行われる。
すなわち、図2において、バーコード5が「0002」の受皿3を要否判定用読取装置13で読み取った場合は、この「0002」の仕分情報が「秀」「L」であることを読み出し、図3に示すように、等級・階級である「秀」「L」に応じた「要」信号が選択され、バーコード5が「0006」の受皿3を要否判定用読取装置13で読み取った場合は、「秀」「S」に応じた「要」信号が、また、バーコード5が「0007」の受皿3を要否判定用読取装置13で読み取った場合は、「良」「2L」に応じた「否」信号が選択される。なお、図3のラベル貼り要否設定部は一例であって、設定部に記載はないが、例えば格外の等級についてのみラベル貼り「否」と設定することもできるし、特に小玉ついてラベル貼りを「否」と設定し、他は全て「要」と設定することもできる。
そして、要否判定位置でラベル貼り要否が判定された受皿3上の農産物Wは、選別コンベア2上をさらに下流側に搬送されて高さ情報検出位置まで搬送される。この高さ情報検出位置まで搬送された受皿3上の農産物Wは、高さ検出装置14により農産物Wのラベル貼付位置の高さ(選別コンベア2上の搬送面からの高さ、あるいはラベル貼付装置10の基準位置からの高さ)が検出され、その高さ情報が貼付機制御装置11に入力され、該貼付機制御装置11でラベル信号制御装置17から入力されるラベル要否判定信号とリンクされる。そして、要否判定位置及び高さ情報検出位置を通過した受皿3上の農産物Wは、選別コンベア2で搬送されてラベル貼付位置まで搬送され、ラベル貼り要と判定された受皿3の農産物Wの貼付位置(高さ)に、ラベル貼付装置10の作動によって個体ラベル12が貼付される。
このラベル貼付装置10による農産物Wへの個体ラベル12の貼付は、ラベル信号制御装置17でラベル貼り要と判定されて「要」信号が貼付機制御装置11に入力されると、該制御装置11によってラベル貼付装置10が作動、すなわち、所定の個体ラベル12がセットされているラベル貼付部が、高さ検出装置14で検出された高さ情報分だけ上下動することによって行われる。なお、このラベル貼付装置10の作動開始のタイミングは、要否判定用読取装置13による読み取りから、選別コンベア2の例えば搬送速度に同期した所定時間後に行われることで、要否判定用読取装置13で読み取った受皿3上の農産物Wに、所定の個体ラベル12が貼付されるようになっている。
一方、ラベル信号制御装置17でラベル貼り否と判定された受皿3上の農産物Wは、ラベル貼付装置10が作動せず、ラベル貼付位置をそのまま素通りして、下流側に搬送される。このラベル貼付が必要ない農産物Wの場合は、ラベル信号制御装置17でラベル貼り否と判定され「否」信号が貼付機制御装置11に入力された際に、高さ検出装置14を作動させることなく高さ情報検出位置を素通りさせるが、高さ検出装置14を作動状態としてその検出信号を無効とすることも可能である。
ラベル貼付位置で個体ラベル12が貼付された受皿3上の農産物Wは、さらに下流側のラベル検査位置まで搬送され、該検査位置に設けられたラベル検査装置15により、ラベル貼り要の受皿3上の農産物Wについて、貼付された個体ラベル12の個体番号12aが読み取られる。このラベル検査装置15で個体番号12aが正規に読み取られると、この読み取られた個体番号12aが、ラベル信号制御装置17を介して演算処理装置7の記憶部7aの第2記憶部7a−2に図2の書込データ2のように記憶される。
この時、ラベル検査装置15で読み取られた農産物Wが載せられた受皿3のバーコード5が、ラベル検査装置15と略同一位置に配置された受皿情報読取装置18で読み取られ、この読み取られたバーコード5に対応した記憶部7aの前記第1記憶部7a−1のアドレスメモリの番号位置に個体番号12aが記憶、すなわち個体番号12aが受皿3のバーコード5にリンク状態で記憶される。これにより、受皿3のバーコード5に、仕分情報と個体ラベル12の個体番号12a情報及び荷受情報とが、記憶部7aの第1記憶部7a−1と第2記憶部7a−2と第3記憶部7a−3とにリンク状態で記憶されることになる。
ラベル検査装置15でラベル貼り要にも係わらず当該農産物Wの個体ラベル12の個体番号12aが読み取りできなかった場合、すなわち、ラベル貼付装置10のラベル貼付ミス等で受皿3上の農産物Wに個体ラベル12が貼付されていなかった場合、あるいは貼付されているものの貼付状態が不良でその個体番号12a等の情報が正常に読み取りできな場合等には、これらを示す信号(ラベル貼付不良信号)がラベル信号制御装置17に入力され、ラベル信号制御装置17はこのラベル貼付不良信号の入力を受け再貼付信号を出力してラベル補正装置16を作動させる。
このラベル補正装置16の作動は、先ず、ラベル信号制御装置17の再貼付信号で排出装置16bが作動し、この排出装置16bの作動で個体ラベル貼付不良の農産物Wを載せた受皿3が、選別コンベア2上から戻しコンベア16aの上流側に排出される。そして、この戻しコンベア16aに排出された受皿3上の農産物Wは、戻しコンベア16aによって下流側(選別コンベア2の戻り方向)に搬送され、選別コンベア2の計測位置と要否判定位置との間に例えば手動(もしくは自動的)供給されて戻される。
この時、戻しコンベア16aによる受皿3の選別コンベア2上への供給(戻し)は、選別コンベア2上を搬送されてくる前後の受皿3間に位置するように供給して、選別コンベア2を停止させることなく行うことが好ましいが、例えば自動的に供給する場合は、選別コンベア2を瞬間的に停止させてその間に選別コンベア2上に供給することも勿論可能である。この戻しコンベア16aにより選別コンベア2上に戻された農産物Wが載せられた受皿3は、再び要否判定用読取装置13と高さ検出装置14を介してラベル貼付装置10に供給されて、受皿3上の農産物Wの表面に個体ラベル12が貼付されて下流側に搬送され、仕分位置に供給されることになる。
一方、受皿3上の農産物Wがラベル貼り否の場合は、ラベル信号制御装置17からラベル検査装置15に作動信号が出力されず、該ラベル検査装置15が非作動状態となって、受皿3上の農産物Wの個体ラベル12の検査が省略され、受皿3はラベル検査位置を素通りして仕分位置に供給されることになる。
これにより、ラベル貼り要であるにも係わらず個体ラベル12が貼付されていない農産物Wや、個体ラベル12がラベル貼付位置よりずれて貼付されたり2枚貼りされて個体ラベル12の個体番号12a等が正規に読み取れない農産物W等が、補正作業により個体ラベル12が正常に貼付されて選別コンベア2上を搬送され仕分位置まで搬送されることになり、ラベル貼付不良の農産物Wが仕分位置までそのまま搬送されることが確実に防止される。
なお、個体ラベル12が農産物Wの表面にずれて貼付されたり2枚貼りされた場合は、ラベル補正装置16の戻しコンベア16a上で、当該個体ラベル12が剥がされて、再び選別コンベア2上に供給されるが、この場合、農産物Wに個体ラベル12が容易に視認される状態でかつ機械的に貼付されていることから、特許文献2に示すように透明インクを農産物Wの表面に直接印刷する場合等に比較して、その剥がし(修正)作業が簡単に行うことができる。
そして、このようにして個体ラベル12が確実に貼付された農産物Wが載せられた受皿3は、選別コンベア2で搬送されて仕分位置まで搬送され、受皿情報読取装置19により受皿3のバーコード5が読み取られ、次のようにして各貯留コンベア20上に仕分貯留される。すなわち、受皿情報読取装置19で受皿3のバーコード5が読み取られると、該バーコード5に対応した記憶部7aの第1記憶部7a−1のアドレスメモリの番号に記憶されている仕分情報が、例えば演算処理装置7の記憶部7aから仕分制御装置21に読み出され、該仕分制御装置21から当該仕分情報に応じた仕分排出信号が所定の排出装置20aに出力されて当該排出装置20aが作動する。そして、この排出装置20aの作動で、農産物Wが載せられた受皿3が所定の貯留コンベア20上に排出されて貯留され、前述したように受皿3上の農産物Wが個体ラベル12付きの状態で箱詰めされて出荷されることになる。
図6は、農産物Wに貼付された個体ラベル12の流通経路における使用方法の一例を示している。以下、これについて説明する。先ず、前記選別装置1で個体情報管理されつつ選別されて出荷されるラベル貼り要の農産物Wは、個体情報を示す個体ラベル12がそれぞれ貼付された状態で箱詰めされて、市場の中間業者や消費者に出荷される。そして、例えば中間業者である販売店等で販売しようとする農産物Wの荷受情報等を知りたい場合、あるいは消費者が購入した農産物Wの荷受情報等を知りたい場合は、店頭や自宅のパソコン22等を使用し、インターネット等の通信手段23を介して、農産物Wの個体ラベル12に印刷されているURL12bを入力し、前記選果場のデータベース8にアクセスする。
この時、個体ラベル12の個体番号12aを入力することで、演算処理装置7の記憶部7aと同様の形態で記憶されているデータベース8の記憶部の第1記憶部〜第3記憶部の個体番号12aに対応した各種情報がパソコン22の画面上に即座に表示される。これにより、消費者等が購入した農産物Wの収穫日やほ場等の荷受情報や仕分情報等を確認しつつ安心して消費することができ、農産物Wに貼付された個体ラベル12によって、例えばその収穫から消費までの個体の情報管理を効率的に行うことが可能になる。
このように、上記実施例の選別装置1にあっては、選別コンベア2の要否判定位置にラベル貼り要否を判定するための要否判定用読取装置13を配置し、この要否判定用読取装置13の読取信号によりラベル信号制御装置17でラベル貼り要否の判定が行われ、ラベル貼り要の場合にラベル貼付装置10の作動が開始される等の制御が行われるため、要否判定用読取装置13とラベル信号制御装置17によりラベル貼り要の農産物にのみ、ラベル貼付装置10で個体ラベル12を確実かつ効率的に貼付することができ、この個体ラベル12に基づいて個々の農産物Wの管理を効率良く行うことが可能となる。
また、ラベル信号制御装置17の設定部17aに設定されている仕分情報毎の要否に基づいてラベル貼り要否が判定されるため、設定部17aに予め仕分情報等に応じて要否を設定することで、ラベル信号制御装置17でラベル貼り要否を自動的に判定できて、ラベル貼り要と設定(判定)された農産物Wに個体ラベル12を一層確実に貼付することができる。また、要否判定位置の下流側に高さ検出装置14が配置され、この高さ検出装置14の高さ情報により、ラベル貼付装置10の作動が制御されるため、ラベル貼付装置10のラベル貼付位置を農産物Wの高さ情報に応じて的確に設定できて、個体ラベル12を農産物Wの所定のラベル貼付位置に確実かつ良好に貼付することができる。
さらに、ラベル検査装置15の検査が、要否判定用読取装置13で読み取られラベル信号制御装置17で判定された要否判定信号に基づいて行われるため、ラベル検査装置15をラベル貼り要の農産物についてのみ作動させて検査することができると共に、ラベル貼り要の場合にのみ、ラベル貼付装置10や高さ検出装置14を作動させることができて、選果場に配置される各装置を効率的に作動させることができる。また、農産物Wが載せられた受皿3を搬送する選別コンベア2がフリートレイ式で、前後の間隔を不定に設定できるため、一定に設定されるバケット式コンベア等に比較して、選別コンベア2における農産物Wの搬送効率を高めて、選別作業の処理能力を高めることが可能となる。
またさらに、ラベル貼付装置10の下流側にラベル検査装置15が配置されると共に、この検査装置15の下流側と計測装置4の下流側で要否判定用読取装置13の上流側間にラベル補正装置16が配置されているため、ラベル検査装置15で受皿3上の農産物Wの個体ラベル12の貼付状態が検査され、個体ラベル12の貼付不良と検査された受皿3を戻しコンベア16aで要否判定用読取装置13の前段に戻すことができて、個体ラベル12の貼付ミス等により個体ラベル12の貼付不良の農産物Wに個体ラベル12を確実に再貼付することができる。その結果、個体ラベル12の貼付の無いあるいは読み取り不良の農産物Wがそのまま選別コンベア2で搬送されて仕分位置に供給されることがなくなり、農産物Wが箱詰め時に取り出された場合や選別コンベア2上で取り出された場合であっても、その個体ラベル12によって等階級を確実かつ即座に把握できて当該農産物Wの的確な処理が可能となる。
また、農産物Wが載せられる受皿3のバーコード5と計測装置4で得られた当該受皿3上の農産物Wの仕分情報とが、演算処理装置7を介してラベル信号制御装置17に出力されると共にデータベース8の記憶部にも記憶されると共に、ラベル信号制御装置17でリンクされた受皿3のバーコード5と個体ラベル12の個体番号12aとが、データベース8の記憶部にも記憶されるため、例えばデータベース8において、個体ラベル12から仕分情報を簡単に得ることができる。
特に、リンク状態の受皿3のバーコード5と農産物Wの仕分情報及び個体ラベル12の情報に、生産者や収穫日、選果日、ほ場等の当該農産物Wの荷受情報がリンク状態で記憶部7に記憶されるため、例えば個体ラベル12の情報によって、仕分情報や荷受情報等を検索できる。これらにより、選別装置1が設置される選果場において、個々の農産物Wの個体情報管理を合理的かつ確実に行うことが可能となり、従来の選別装置の良さを生かしつつ、個体ラベル12の貼付とこの貼付された個体ラベル12とを関連付けて農産物Wの個体の情報を管理できて、個々の農産物の効率的かつ合理的な情報管理が可能となる。
また、ラベル検査装置15の下流側に、戻しコンベア16aと排出装置16b等からなるラベル補正装置16を設けることで、仕分位置に供給される農産物Wに、個体ラベル12の貼付不良の農産物Wを無くすことができるため、ラベル補正装置16の構成を簡易にしつつ、例えば既存の選果場の選別装置1に容易に付設することができる等、汎用性に優れた個体情報管理システムを得ることができる。また、ラベル検査装置15が、個体ラベル12の情報読み取りと個体ラベル12の貼付不良検査を兼ねるため、ラベル検査装置15の効率的運用が図れると共に検査装置15自体の構成の簡略化が図れて、安価な個体情報管理システムを得ることが可能となる。
そして、この選別装置1で得られた受皿3のバーコード5、農産物Wの仕分情報、農産物Wの荷受情報等を選果場の所定の記憶部に記憶させることで容易にデータベース化できるため、例えば選果場の作業員が所定の情報を入力することで関連する他の情報を即座に検索することができて、管理業務の一層の効率化が図れると共に、個体ラベル12にURL12bを記載することにより、消費者や販売店等において当該農産物Wの荷受情報等をインターネット上で簡単かつ即座に把握することができて、消費者等が安心して農産物Wを消費することが可能となる。
なお、上記実施例においては、受皿3のバーコード5と当該受皿3上の農産物Wの仕分情報とをリンクさせて記憶させることにより、受皿3と関連付けた仕分情報等を記憶させ、バーコード5の固有情報から仕分情報等を読み出したが、本発明はこの方式に限定されず、例えば受皿3自体にICカード・ICタグ等の記憶媒体を備えさせ、この記憶媒体に当該受皿3上の農産物Wの仕分情報等を記憶させ、この記憶された受皿3の記憶媒体の情報を読み出すことで各種の情報を得るようにしても良い。
また、記憶部7aに記憶される各種データは一例であって、例えば受皿3のバーコード5と農産物Wの仕分情報及び個体ラベル12の情報の3つの情報をリンク状態で記憶させるようにして、記憶部7aの容量増大を防ぐこともできるし、例えば使用した肥料等を情報として記憶させる等、他の各種情報を所定の記憶部に記憶させることもできる。また、貯留コンベア20の下流側の箱詰め部において、個々の箱毎に設けられた箱の番号と、この箱に収容された農産物個々の個体ラベル12の個体番号12aとをリンクさせて記憶部に記憶させ、さらに箱の番号と、出荷の段階において付与される出荷日、出荷先(市場)、車両番号等の出荷情報を合わせてリンクさせて記憶させること等もできる。こうすることにより、箱番号を選果場等に問い合わせることで、箱内に収容された農産物W個々の情報を箱の蓋を開けることなく知ることができるし、また、個体ラベル12からこの個体ラベル12が貼付された農産物Wを収容した箱の番号や出荷情報を知ることができる。
本発明は、農産物以外の各種工業製品等に貼付される個体ラベルにも適用することができる。
本発明に係わる農産物の個体情報管理システムを使用した選別装置の概略構成図 同その演算処理装置の記憶部の説明図 同そのラベル信号制御装置の設定部の説明図 同農産物が載せられた受皿の正面図 同その農産物の正面図 同個体情報管理システムを使用した流通経路の説明図
符号の説明
1・・・・・・・・・・選別装置
2・・・・・・・・・・選別コンベア
3・・・・・・・・・・受皿
4・・・・・・・・・・計測装置
5・・・・・・・・・・バーコード
6・・・・・・・・・・受皿情報読取装置
7・・・・・・・・・・演算処理装置
7a・・・・・・・・・記憶部
7a−1・・・・・・・第1記憶部
7a−2・・・・・・・第2記憶部
7a−3・・・・・・・第3記憶部
8・・・・・・・・・・データベース
10・・・・・・・・・ラベル貼付装置
11・・・・・・・・・貼付機制御装置
12・・・・・・・・・個体ラベル
12a・・・・・・・・個体番号
12b・・・・・・・・URL
12c・・・・・・・・選果場番号
13・・・・・・・・・要否判定用読取装置
14・・・・・・・・・高さ検出装置
15・・・・・・・・・ラベル検査装置
16・・・・・・・・・ラベル補正装置
16a・・・・・・・・戻しコンベア
16b・・・・・・・・排出装置
17・・・・・・・・・ラベル信号制御装置
17a・・・・・・・・設定部
18、19・・・・・・受皿情報読取装置
20・・・・・・・・・貯留コンベア
22・・・・・・・・・パソコン
23・・・・・・・・・通信手段
W・・・・・・・・・・農産物

Claims (1)

  1. 農産物に貼付された個体ラベルの情報によって個々の農産物を管理する農産物の個体情報管理システムであって、
    搬送手段で搬送されてくる農産物に個体ラベルを貼付する個体ラベル貼付手段と、該個体ラベル貼付手段の前段に設けられ、前記搬送手段上を搬送される個々の農産物に対して個体ラベルを貼付するか否かを判定して判定信号を出力するラベル貼り要否判定手段と、前記個体ラベル貼付手段の後段に配置され農産物に貼付した個体ラベルの貼付状態を検査する個体ラベル検査手段と、該個体ラベル検査手段により個体ラベルの貼付状態が不良と検査された際に当該農産物を前記ラベル貼り要否判定手段の前段に戻す個体ラベル補正手段と、を備え
    前記ラベル貼り要否判定手段の判定信号に基づいて、前記個体ラベル貼付手段のラベル貼付動作を開始するとともに、前記個体ラベル検査手段は、個体ラベルの貼付状態を検査する際に、前記ラベル貼り要否判定手段の判定信号に基づいて検査することを特徴とする農産物の個体情報管理システム。
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