JP2004266889A - 振動発生装置及び電子機器 - Google Patents
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Abstract
【課題】振動発生装置の一層の小型化及び薄型化、従って、振動発生装置を使用する電子機器の一層の小型化及び薄型化を図ることを課題とする。
【解決手段】ロータ110と該ロータを回転可能に支持するステータ120を有し、上記ロータを回転させることにより振動を発生する振動発生装置100であって、上記ロータは、樹脂成形品から成りステータに立設された固定軸124に回転可能に外嵌される軸受スリーブ160と、マグネット170と、上記軸受スリーブに対し偏心状態で位置するウエイト180を備えると共に、軸受スリーブとマグネットとが軸受スリーブの材料樹脂によって一体化されて形成され、上記ステータは、上記固定軸の他、底板121と、蓋板122と、上記マグネットと対向して配置されたコイル140とを備え、上記コイルに通電されることによって、上記ロータが回転され、上記マグネットと底板又は蓋板との間に働く吸着力によって上記軸受スリーブは底板又は蓋板と接触した状態で回転される。
【選択図】 図8
【解決手段】ロータ110と該ロータを回転可能に支持するステータ120を有し、上記ロータを回転させることにより振動を発生する振動発生装置100であって、上記ロータは、樹脂成形品から成りステータに立設された固定軸124に回転可能に外嵌される軸受スリーブ160と、マグネット170と、上記軸受スリーブに対し偏心状態で位置するウエイト180を備えると共に、軸受スリーブとマグネットとが軸受スリーブの材料樹脂によって一体化されて形成され、上記ステータは、上記固定軸の他、底板121と、蓋板122と、上記マグネットと対向して配置されたコイル140とを備え、上記コイルに通電されることによって、上記ロータが回転され、上記マグネットと底板又は蓋板との間に働く吸着力によって上記軸受スリーブは底板又は蓋板と接触した状態で回転される。
【選択図】 図8
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は新規な振動発生装置及び電子機器に関する。詳しくは、安価で小型の振動発生装置及び電子機器を提供する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
振動発生装置が使用される電子機器がある。一例として携帯電話を挙げることができ、携帯電話においては、いわゆるマナーモード時には振動を発生することにより着信を使用者に知らせることができるような構造を有している。
【0003】
このような携帯電話の中には、振動を発生する振動アクチュエータとしての振動発生装置が内蔵されている。
【0004】
図13は、従来の振動発生装置の一例1を示しており、この振動発生装置1はブラシ付きモータ2の出力軸3に錘(ウエイト)4を出力軸3に対して偏心状態で固定して構成される。
【0005】
そして、この振動発生装置1にあっては、モータ2の作動による出力軸3の回転に伴いウエイト4が偏心して回転することによって発生する回転アンバランスエネルギーを振動成分として取り出すようになっている。
【0006】
ところが、このような振動発生装置1では次のような問題がある。
【0007】
ブラシ付きモータ2を用いると、いわゆるスリットショートによる回転不良などをゼロにすることができないために、振動発生動作の信頼性に乏しいという問題がある。
【0008】
また、モータ本体は、例えば、直径3.5mmまでに小さくすることはできるが、所望する大きさの振動エネルギーを得るためには回転数を上げる必要があり、それに伴い消費電力が上昇しすぎるという問題がある。消費電力の上昇は、携帯電話のような携帯機器にあっては、電池寿命などの観点から好ましいものではない。
【0009】
モータ本体の直径を小さくして、モータ直径の内側においてウエイト4を配置しようとすると、回転アンバランスエネルギー発生用のウエイト4の偏心量を大きく取れなくなってしまい、振動成分が少なくなってしまう。
【0010】
ウエイト4の偏心量を大きくするためには、出力軸3に対してゴムリングなどを外嵌し該ゴムリングにウエイト4を取り付けるなどしてウエイト4の偏心量を稼いだり、振動成分を増幅したりすることが必要になり、結果的に振動発生装置1の薄型化や小型化が困難になっている。しかも、部品点数が多くなるために、コストダウンが図りにくく、また、部品点数の増大が振動発生動作の信頼性を低下させるという問題もある。
【0011】
そこで、出願人は、特願2002−186555号特許出願において、ロータマグネットとステータコイルとを平面的に対向させて配置した平面対向型モータのロータの偏心位置にウエイトを設けて構成した振動発生装置を提案した。
【0012】
上記特許出願において示した振動発生装置にあっては、ロータとステータを平面的に対向させたので、薄型化及び小型化が可能であり、また、ロータの直径を大きく取ることができるため、ウエイトの偏心量を大きく取ることができて、ウエイトの質量の割に大きな回転アンバンランスエネルギーを得ることができ、そのために、小さな消費電力で大きな振動を得ることができる。また、ブラシレスであるため、、いわゆるスリットショートによる回転不良が生じることが無く、信頼性の高い装置となる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記特許出願において示した振動発生装置にあっては、ロータを構成する各部材、すなわち、シャフト、ロータヨーク、ロータマグネット、リング及びウエイトが全て個別の部品として形成された後、シャフトにリングを固定し、該リングにロータヨークを固定し、ロータヨークにロータマグネット及びウエイトを固定するというように組み立てるように構成されている。そのため、組み立て工数がかかりコストアップの原因になると共に、ロータを構成する各部材に組立のための相互結合部分を形成する必要があり、ロータ自体の小型化及び薄型化(シャフトの軸方向における大きさの小型化)に限界がある。
【0014】
また、ステータにロータのシャフトを回転自在に支持するための軸受装置を設ける必要があり、この軸受装置の厚み(軸方向の大きさ)が必要な分、薄型化が制限される。
【0015】
そこで、本発明は、振動発生装置の一層の小型化及び薄型化を図ること、従って、振動発生装置を使用する電子機器の一層の小型化及び薄型化を図ることを課題とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】
本発明振動発生装置は、上記した課題を解決するために、ロータは、樹脂成形品から成りステータに立設された固定軸に回転可能に外嵌される軸受スリーブと、マグネットと、上記軸受スリーブに対し偏心状態で位置するウエイトを備えると共に、軸受スリーブとマグネットとが軸受スリーブの材料樹脂によって一体化されて形成され、そして、上記マグネットと底板又は蓋板との間に働く吸着力によって上記軸受スリーブは底板又は蓋板と接触した状態で回転されるようにしたものである。
【0017】
従って、ロータの構造が単純化される。
【0018】
また、本発明電子機器は、振動発生装置を備え、該振動発生装置のロータは、樹脂成形品から成りステータに立設された固定軸に回転可能に外嵌される軸受スリーブと、マグネットと、上記軸受スリーブに対し偏心状態で位置するウエイトを備えると共に、軸受スリーブとマグネットとが軸受スリーブの材料樹脂によって一体化されて形成され、そして、上記マグネットと底板又は蓋板との間に働く吸着力によって上記軸受スリーブは底板又は蓋板と接触した状態で回転されるようにしたものである。
【0019】
従って、振動発生装置においてロータの構造が単純化される。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明振動発生装置及び電子機器の実施の形態について添付図面を参照して説明する。
【0021】
図1及び図2は本発明に係る振動発生装置を有する電子機器の一例としての携帯電話10を示す。
【0022】
携帯電話10は、例えば、周波数域が0.8〜1.5(GHz)のデジタル方式の携帯電話であり、筐体11、アンテナ12、表示部13、操作部14、マイク15、スピーカ16等を有している。
【0023】
図1に示すように、操作部14は、通話ボタン14a、通話の切断ボタン14b、テンキー14c、14c、・・・等の各種操作部材を有している。表示部13には、例えば、液晶表示装置が用いられ、通話先の電話番号、電話帳の内容、インターネット通信によるウェブサイト画面、送信メールの作成画面、受信メールの内容等の各種の表示が為されるようになっている。
【0024】
筐体11は、図1に示すフロント部11aと図2に示すリヤ部11bを有しており、リヤ部11b側には、バッテリ17を着脱可能に取り付けるることができる。アンテナ12は筐体11に対して出し入れ可能に取り付けられている。
【0025】
筐体11の内部には、振動発生装置100が内蔵されている。この振動発生装置100は、たとえば携帯電話10において、着信があった場合に振動を発生して、使用者に対して着信を振動で知らせる機能を有している。
【0026】
なお、本発明にかかる電子機器として、上記した携帯電話10はほんの一例にすぎず、携帯電話以外の電子機器にも本発明に係る振動発生装置を使用して本発明電子機器とすることができる。また、振動発生装置が振動によって果たす機能も、上記した携帯電話10における着信告知機能に限るものではなく、その他の機能を果たすために使用することができる。
【0027】
図3乃至図9に本発明振動発生装置の第1の実施の形態を示す。
【0028】
振動発生装置100は、ロータ110と該ロータ110を回転可能に支持するステータ120を有する。図3に示すように、ステータ120の主たる構成要素であるステータヨーク121を底板として、該ステータヨーク121と該ステータヨーク121の上方を覆う蓋板122とによってケース130が形成され、該ケース130内にロータ110が回転可能に配置される。
【0029】
ステータヨーク121は、透磁性材料、例えば、鉄、磁性を有するステンレス鋼や珪素鋼板などにより形成されていて、磁路を閉じる部材である。また、蓋板122も透磁性材料で形成されているが、この第1の実施の形態においては、蓋板122は無くても良く、また、蓋板122を設ける場合でも、透磁性材料で形成する必要はない。
【0030】
図4に示すように、ステータヨーク121は、ほぼ正方形状に形成された板部材であり、ステータヨーク121の四隅からはカシメ部123、123、・・・が立設されており、また、ステータヨーク121の中心部には円柱状をした固定軸124が立設されている。
【0031】
蓋板122は、図4に示すように、軸方向長さ(高さ)が短い(低い)円筒状の囲繞部125の下端部外縁から4つの角部126、126、・・・が正方形の4隅を為すように突出した形状をしており、4つの角部126、126、・・・の側面にはそれぞれ切欠126a、126a、・・・が形成されている。そして、上記角部126、126、・・・の切欠126a、126a、・・・にステータヨーク12の対応する位置に設けられた上記カシメ部123、123、・・・が嵌め込まれ、且つ、カシメ部123、123、・・・のほぼ上半部123a、123a、・・・を角部126、126、・・・の上面に沿うように機械的にカシメる(図3参照)ことにより、図3に示すように、ステータヨーク121と蓋板122とによってロータ110及びステータ120を構成するステータヨーク121以外の部材を収容するケース130が形成される。
【0032】
ステータ120は、上記したステータヨーク121の他、、コイル140、回路基板150及び回路基板150上に搭載された複数個の電子部品151乃至154を有している。
【0033】
コイル140は、この第1の実施の形態においては、いわゆるフレキシブルプリント配線板の形態を有している。コイル140は、図6及び図7に示すように、複数個の巻線部分141、141、・・・をフレキシブルな絶縁基板142上に形成してなる。これらの巻線部分141は、例えば、ほぼ扇形形状に形成されており、図6及び図7に示す例では6つの巻線部分141、141、・・・が中心軸CLを中心として円周方向に沿って配列されている。これらの巻線部分141、141、・・・は回路基板150に形成された図示しない配線パターン部を介して後述する駆動回路に接続されている。そして、巻線部分141は、例えば、ポリイミドのような絶縁材により覆われることで外部に対して電気的に絶縁されている。
【0034】
コイル140の絶縁基板142には、図6及び図7に示すように、電子部品151、152、153、154を避けるために切欠142a、142a、・・・が形成されている。また、絶縁基板142の中心部には上記固定軸124及びロータ110の後述する軸受スリーブを挿通するための挿通孔142bが形成されている。
【0035】
電子部品151乃至154の図示しない電極は回路基板150の図示しない導体パターンに対して直接はんだを用いて電気的に接続される。このように電子部品151乃至154をコイル140の存在に関わらずコイル140を避けるようにして配置することができるので、振動発生装置100の厚み、すなわち、中心軸CL方向における大きさの小型化および薄型化を図ることができる。
【0036】
ステータ120の回路基板150はステータヨーク121の内面、すなわち、上面に、例えば、接着剤により固定されている。また、コイル140は回路基板150の上面に、例えば、接着剤により固定されている。回路基板150の中心部には上記固定軸124及びロータ110の後述する軸受スリーブを挿通するための挿通孔155が形成されている。
【0037】
なお、コイル140と回路基板150は、共にフレキシブルプリント配線板として構成することもできるし、コイル140のみをフレキシブルプリント配線板として構成し、回路基板150はリジッドな、すなわち硬い基板、たとえばガラスエポキシ基板のようなものとして構成することもできる。
【0038】
上記コイル140は、フレキシブルプリント配線板を複数枚積層することにより、巻線部分141を複層化(例えば、4層化)することにより、ロータ110を回転させる際のトルク定数の増大を図りつつ、ステータ120の薄型化、ひいては、振動発生装置100の薄型化を図ることができる。なお、コイル140への通電方法及び駆動回路については後述する。
【0039】
上記のように構成されたステータ120に対して回転可能にロータ110が配置される。
【0040】
ロータ110は軸受スリーブ160とロータマグネット170とウエイト180とロータヨーク190が一体に形成されて成る。
【0041】
軸受スリーブ160は樹脂成形品として形成され、ほぼ円筒状をした主部161と外周縁部に位置した周縁結合部162とが図示しない中間部を介して一体に形成されている。主部161の中心を貫通して形成された中心孔161aの内径はステータ120の固定軸124の外径より僅かに大きく形成されている。この軸受スリーブ160は摩擦係数の小さい材料で形成されるのが好ましい。例えば、カーボンファイバー若しくはカーボンビーズが混入されたPPS(polyphenylene sulfide)やLCP(Liquid Crystal Polymer)によって形成されることが好ましい。なお、軸受スリーブ160をここに例示した材料以外の材料で形成しても構わないことは勿論である。
【0042】
ロータマグネット170はドーナツ状もしくはリング状に形成され、例えば、ネオジ系またはサマコバ系の焼結材を用いてS極とN極が多極着磁されて形成されている。そして、ロータマグネット170の内周面171が軸受スリーブ160の主部161の上端寄りの位置に形成された大径部163の外周面に突き合わせた状態で一体成形されている。
【0043】
ロータヨーク190は透磁性材料、例えば、、鉄、磁性を有するステンレス鋼や珪素鋼板などによりドーナツ状若しくはリング状に形成されていて、その内周縁191が軸受スリーブ160の主部の上端部に形成された溝164に嵌合した状態で一体成形されている。
【0044】
ウエイト180は円弧状に形成され、ロータマグネット170及びロータヨーク190の外周部にほぼ半周に亘って位置されている。具体的には、軸受スリーブ160の周縁結合部162がロータマグネット170、ロータヨーク190及びウエイト180の3者と一体成形されている。このウエイト180はロータ110がステータ120に対して固定軸124の中心軸CLを中心として連続回転する際に回転アンバランスエネルギーを振動成分として取り出すためのものであり、例えば、タングステン等の比重の大きい材質により形成されている。
【0045】
以上に記載したように、ロータ110は、軸受スリーブ160、ロータマグネット170、ウエイト180及びロータヨーク190が一体に形成されて成る。詳しくは、軸受スリーブ160を射出成形する際に、ロータマグネット170、ウエイト180及びロータヨーク190を軸受スリーブ160成形用金型の所定の位置にインサート(挿入)しておき、その状態で軸受スリーブ160の材料樹脂を金型内に射出する、いわゆるインサート成形法によって、軸受スリーブ160、ロータマグネット170、ウエイト180及びロータヨーク190が一体に形成されるものである。
【0046】
上記したように、ロータ110は、それを構成する部材が一体に成形されるので、1個の部品として提供され、振動発生装置100の組立前の部品管理や運搬等のハンドリングが簡素化される。また、軸受スリーブ160の材料樹脂によって各所要部材が一体化されるので、ロータマグネット170、ウエイト180及びロータヨーク190に相互結合のための結合部を設ける必要が無く、形状が単純化して、歩留まりの向上によるコストの低減を図ることができ、また、小型化及び薄型化が可能になると共に、信頼性が向上する。
【0047】
上記したロータ110は、軸受スリーブ160がステータ120の固定軸124に回転可能に外嵌される。そして、ステータヨーク121とロータマグネット170との間に働く吸着力によって、ロータ110はステータヨーク121、すなわち、底板の方に引き付けられ、軸受スリーブ160の下端面165がコイル140の挿通孔142b及び回路基板150の挿通孔155を挿通して底板(ステータヨーク)121に当接した状態となる。
【0048】
図9に示すように、コイル140の巻線部分141、141、・・・は、回路基板150に設けられたU相、V相、W相用の取出電極156、156、156に接続されており、これら取出電極156、156、156は、例えば、図示しないフレキシブル配線板を介して駆動回路200に接続されている。
【0049】
駆動回路200は、外付けの電子部品である電子部品151、152、153、154を有している。電子部品151は、駆動クロック発信回路210、駆動SW判定回路211、プリドライバ212、出力回路213、逆起電力検出アンプ214、前値保持部215、停止判定部216、起動時間生成回路および起動速度選択回路217などを有している。
【0050】
出力回路213は、コイル140の各巻線部分141、141、・・・に対して上記取出電極156、156、156を介して電気的に接続されている。
【0051】
駆動回路200において、駆動クロック発信回路210の発信するクロックに基づいて、駆動SW判定回路(駆動スイッチングパルス判定回路)211が、プリドライバ212に対して出力回路213の切り換え信号を供給する。これにより、プリドライバ212は駆動スイッチング信号を増幅して出力回路213に与えて、出力回路213はコイル140に対して適切な3相全波駆動により通電する。これにより、ロータ110のロータマグネット170が発生する磁界と、コイル140の各巻線部分141、141、・・・が発生する磁界との相互作用により、ロータ110はステータ120に対して固定軸124の中心軸CLを中心として回転する。
【0052】
コイル140の一部の巻線部分141から得られる逆起電力が、逆起電力検出アンプ214により検出され、該検出された逆起電力と、前値保持部215に予め保持されている前の値の逆起電力とを、停止判定部216により比較する。これによって、起動時間生成回路217は、ロータ110の回転時間を生成し、起動速度を選択する。
【0053】
外付けの電子部品152、153は抵抗素子であり、例えば、ロータ110の定格回転数を決めるための電流を作ったり、加速電流を作ったりする役割を果たす。
【0054】
外付けの電子部品154はコンデンサであるが、このコンデンサは加速電流に基づき、加速するための時定数を決めるための役割を果たす。
【0055】
上記振動発生装置100にあっては、ロータ110が、それを構成する各部材が軸受スリーブ160の材料樹脂によって一体化されるように成形されることによって形成されるので、ロータ110の小型化と薄型化が図れ、ひいては、振動発生装置100の小型化と薄型化が可能になる。また、部品点数が少なくなるので、コストの低減を図ることができる。
【0056】
また、、ロータ110の軸受スリーブ160が底板(ステータヨーク)121に直接当接した状態で回転されるので、この点でも、振動発生装置の薄型化が促進される。
【0057】
さらに、ブラシレスであるため、信頼性に優れ、安定した動作が可能であると共に、低消費電力である。
【0058】
なお、上記ロータ110において、ロータヨーク190は必須ではなく、ロータ110は、軸受スリーブ160とロータマグネット170とウエイト180によって構成されればよい。また、少なくとも、軸受スリーブ160とロータマグネット170とが一体成形されれば、ロータ110の構造の単純化、小型化、薄型化等に関しそれなりの効果をもたらすものである。
【0059】
図10は本発明振動発生装置の第2の実施の形態300を示すものである。この振動発生装置300において、ステータ120は上記第1の実施の形態におけるステータ120と同様であり、ロータ310が上記第1の実施の形態におけるロータ110と異なる。従って、第1の実施の形態におけるものと異なるロータ310について詳細に説明し、ステータ120については詳細な説明を省略する。
【0060】
ロータ310は軸受スリーブ320とロータマグネット330とウエイト340とロータヨーク350が一体に形成されて成る。
【0061】
軸受スリーブ320は樹脂成形品として形成され、ほぼ円筒状をした主部321と外周縁部に位置した周縁結合部322とが図示しない中間部を介して一体に形成されている。主部321の中心を貫通して形成された中心孔321aの内径はステータ120の固定軸124の外径より僅かに大きく形成されている。この軸受スリーブ320は摩擦係数の小さい材料で形成されるのが好ましい。例えば、カーボンファイバー若しくはカーボンビーズが混入されたPPS(polyphenylene sulfide)やLCPによって形成されることが好ましい。勿論、ここに例示した材料以外の材料で形成しても構わない。
【0062】
ロータマグネット330はドーナツ状もしくはリング状に形成され、例えば、ネオジ系またはサマコバ系の焼結材を用いてS極とN極が多極着磁されて形成されている。そして、ロータマグネット330の内周面331が軸受スリーブ320の主部321の上端寄りの位置に形成された大径部323の外周面に突き合わせた状態で一体成形されている。
【0063】
ロータヨーク350は透磁性材料、例えば、鉄、磁性を有するステンレス鋼や珪素鋼板などによりドーナツ状若しくはリング状に形成されていて、その内周縁351が軸受スリーブ320の主部321の上端部に形成された溝324に嵌合した状態で一体成形されている。そして、このロータヨーク350には適宜の位置に複数の開口352、352、・・・(図10には2個のみ示してある)が形成されている。
【0064】
ウエイト340は円弧状に形成され、ロータマグネット330及びロータヨーク350の外周部にほぼ半周に亘って位置されている。具体的には、軸受スリーブ320の周縁結合部322がロータマグネット330、ロータヨーク350及びウエイト340の3者と一体成形されている。このウエイト340はロータ310がステータ120に対して固定軸124の中心軸を中心として連続回転する際に回転アンバランスエネルギーを振動成分として取り出すためのものであり、例えば、タングステン等の比重の大きい材質により形成されている。
【0065】
以上に記載したように、ロータ310は、軸受スリーブ320、ロータマグネット330、ウエイト340及びロータヨーク350が一体に形成されて成る。詳しくは、軸受スリーブ320の射出成形を行う際に、ロータマグネット330、ウエイト340及びロータヨーク350を軸受スリーブ320成形用金型の所定の位置にインサート(挿入)しておき、その状態で軸受スリーブ320の材料樹脂を金型内に射出することによって、軸受スリーブ320、ロータマグネット330、ウエイト340及びロータヨーク350が一体に形成されるものである。
【0066】
上記したロータ310は、軸受スリーブ320がステータ120の固定軸124に回転可能に外嵌される。そして、蓋板122とロータマグネット330との間に働く吸着力によって、ロータ310は蓋板122の方に引き付けられ、軸受スリーブ320の上端面325が蓋板122に当接した状態となる。もちろん、吸着力は、ロータマグネット330と底板(ステータヨーク)121との間でも働くが、ロータヨーク350には複数の開口352、352、・・・が形成されているため、該開口352、352、・・・からの漏れ磁束が多くなり、それによって、ロータマグネット330と蓋板122との間の吸着力の方が勝り、ロータ310は蓋板122の方へと引き付けられる。なお、ロータヨーク350に開口352、352、・・・を形成する替わりに、ロータヨーク350の厚さを薄くして、ロータマグネット330から蓋板122の方へと多くの磁束が漏れるようにしても、ロータ310を蓋板122の方へと引き付けることができるし、あるいは、ロータヨーク350を設けないで、ロータマグネット330が蓋板122に対して剥き出しの状態になるようにして、ロータ310が蓋板122の方へ引き付けられるようにしても良い。
【0067】
この第2の実施の形態に係る振動発生装置においても、ロータ310の小型化と薄型化が図れ、ひいては、振動発生装置300の小型化と薄型化が可能になる。また、部品点数が少なくなるので、コストの低減を図ることができる。
【0068】
なお、少なくとも、ロータマグネット330と軸受スリーブ320とが一体に成形されれば、ロータ310の構造の単純化、ロータ310の小型化及び薄型化等に関し、それなりの効果がもたらされる。
【0069】
また、ロータ310の軸受スリーブ320が蓋板122に直接当接した状態で回転されるので、この点でも、振動発生装置の薄型化が促進される。
【0070】
さらに、ブラシレスであるため、信頼性に優れ、安定した動作が可能であると共に、低消費電力である。
【0071】
図11は第2の実施の形態における軸受スリーブの変形例320Aを示すものであり、この軸受スリーブ320Aは上記軸受スリーブ320の主部321の上端が閉じられた形状をしており、該上端面325Aが半球状に形成されている。
【0072】
従って、この変形例にあっては、軸受スリーブ320Aの上端面325Aは蓋板122の下面とほぼ点で接触し、ロータ310の回転時の摩擦抵抗が小さくなり、ロータ310の良好な回転が得られる。
【0073】
図12は第2の実施の形態の別の変形例を示すものである。この変形例にあっては、軸受スリーブ320Aの上端面325Aと蓋板122の下面との間に、蓋板122の下面に取り付けられたスラスト受360が介在される。
【0074】
従って、この変形例にあっては、軸受スリーブ320Aの上端面325Aと蓋板122との間の摩擦抵抗がさらに小さくなり、よって、ロータ310のさらなる良好な回転が得られる。
【0075】
なお、上記した各実施の形態及び変形例に示した各部の形状及び構造は、何れも本発明を実施するに際して行う具体化のほんの一例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されることがあってはならないものである。
【0076】
【発明の効果】
以上に記載したところから明らかなように、本発明振動発生装置は、ロータと該ロータを回転可能に支持するステータを有し、上記ロータを回転させることにより振動を発生する振動発生装置であって、上記ロータは、樹脂成形品から成りステータに立設された固定軸に回転可能に外嵌される軸受スリーブと、マグネットと、上記軸受スリーブに対し偏心状態で位置するウエイトを備えると共に、軸受スリーブとマグネットとが軸受スリーブの材料樹脂によって一体化されて形成され、上記ステータは、上記固定軸の他、底板と、蓋板と、上記マグネットと対向して配置されたコイルとを備え、上記コイルに通電されることによって、上記ロータが回転され、上記マグネットと底板又は蓋板との間に働く吸着力によって上記軸受スリーブは底板又は蓋板と接触した状態で回転されることを特徴とする。
【0077】
従って、本発明振動発生装置にあっては、ロータを構成する各部材の形状が単純になると共にロータ自体の構造が単純になり、ロータ自体の小型化及び薄型化が可能になる。また、ロータのスリーブをステータの固定軸に外嵌した状態でスリーブを底板又は蓋板と接触した状態で回転させる構造であるので、ステータ側の軸受構造が単純化され、これによって、振動発生装置全体の小型化及び薄型化が可能になる。
【0078】
また、、部品点数が少なくなるので、コストの低減を図ることができる。
【0079】
さらに、ブラシレスであるため、信頼性に優れ、安定した動作が可能であると共に、低消費電力である。
【0080】
本発明電子機器は、ロータと該ロータを回転可能に支持するステータを有し、上記ロータを回転させることにより振動を発生する振動発生装置を備えた電子機器であって、上記ロータは、樹脂成形品から成りステータに立設された固定軸に回転可能に外嵌される軸受スリーブと、マグネットと、上記軸受スリーブに対し偏心状態で位置するウエイトを備えると共に、軸受スリーブとマグネットとが軸受スリーブの材料樹脂によって一体化されて形成され、上記ステータは、上記固定軸の他、底板と、蓋板と、上記マグネットと対向して配置されたコイルとを備え、上記コイルに通電されることによって、上記ロータが回転され、上記マグネットと底板又は蓋板との間に働く吸着力によって上記軸受スリーブは底板又は蓋板と接触した状態で回転されることを特徴とする。
【0081】
従って、本発明電子機器にあっては、振動発生装置を小型化及び薄型化することができるので、電子機器の小型化及び薄型化が可能になる。
【0082】
また、振動発生装置の部品点数が少なく、コストを低減することができるので、電子機器のコストの低減に寄与する。
【0083】
さらに、振動発生装置は、ブラシレスであるため、信頼性に優れ、安定した動作が可能であると共に、低消費電力であるので、信頼性の高い振動モードを得ることができると共に、バッテリー駆動の電子機器にあっては、バッテリーの有効使用時間を長くすることができる。
【0084】
請求項2及び請求項10に記載した発明にあっては、上記ウエイトが上記軸受スリーブの材料樹脂によって軸受スリーブと一体化されているので、ロータの形状の一層の単純化を図ることができる。
【0085】
請求項3、請求項4、請求項11及び請求項12に記載した発明にあっては、上記ロータにロータヨークが設けられ、該ロータヨークが上記軸受スリーブの材料樹脂によって軸受スリーブと一体化されているので、マグネットの磁束の有効利用が図れると共に、ロータの形状の単純化を図ることができる。
【0086】
請求項5及び請求項13に記載された発明にあっては、上記軸受スリーブと底板又は蓋板との接触が点接触であるので、ロータの良好な回転が得られる。
【0087】
請求項6及び請求項14に記載した発明にあっては、上記蓋板を磁性材料で形成し、上記軸受スリーブの上端面をほぼ球面に形成し、上記蓋板と上記マグネットとの間に働く吸着力によって軸受スリーブの上端面を蓋板に点接触させたので、ロータの良好な回転を得るための軸受スリーブと蓋板との間の点接触状態を容易に得ることができる。
【0088】
請求項7及び請求項15に記載した発明にあっては、上記ロータにマグネットの上側に位置するロータヨークが設けられ、該ロータヨークが上記軸受スリーブの材料樹脂によって軸受スリーブと一体化されていると共に、ロータヨークに開口が形成されているので、ロータを蓋板側に引きつける構成を容易に得ることができる。
【0089】
請求項8及び請求項16に記載した発明にあっては、上記ロータにマグネットの上側に位置するロータヨークが設けられ、該ロータヨークが上記軸受スリーブの材料樹脂によって軸受スリーブと一体化されていると共に、ロータヨークの厚さを薄くしてマグネットの磁束の上方への漏れ量を多くしたので、ロータを蓋板側に引きつける構成を容易に得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図2と共に本発明電子機器の実施の形態を示すものであり、本図は正面図である。
【図2】背面図である。
【図3】図4乃至図9と共に本発明振動発生装置の第1の実施の形態を示すものであり、本図は概略斜視図である。
【図4】ケースを分解して示す斜視図である。
【図5】蓋板を除去して示す平面図である。
【図6】要部の概略分解斜視図である。
【図7】コイルの巻線部分の形状を示す概略平面図である。
【図8】全体の縦断面図である。
【図9】駆動回路を示すブロック図である。
【図10】本発明振動発生装置の第2の実施の形態を示す縦断面図である。
【図11】第2の実施の形態の変形例を示す縦断面図である。
【図12】第2の実施の形態の別の変形例を示す縦断面図である。
【図13】従来の振動発生装置の一例を示す概略斜視図である。
【符号の説明】
10…携帯電話(電子機器)、100…振動発生装置、110…ロータ、120…ステータ、121…ステータヨーク(底板)、122…蓋板、124…固定軸、140…コイル、160…軸受スリーブ、170…ロータマグネット(マグネット)、180…ウエイト、190…ロータヨーク、300…振動発生装置、310…ロータ、320…軸受スリーブ、330…ロータマグネット(マグネット)、340…ウエイト、350…ロータヨーク、352…開口、320A…軸受スリーブ、325A…上端面(球面)
【発明の属する技術分野】
本発明は新規な振動発生装置及び電子機器に関する。詳しくは、安価で小型の振動発生装置及び電子機器を提供する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
振動発生装置が使用される電子機器がある。一例として携帯電話を挙げることができ、携帯電話においては、いわゆるマナーモード時には振動を発生することにより着信を使用者に知らせることができるような構造を有している。
【0003】
このような携帯電話の中には、振動を発生する振動アクチュエータとしての振動発生装置が内蔵されている。
【0004】
図13は、従来の振動発生装置の一例1を示しており、この振動発生装置1はブラシ付きモータ2の出力軸3に錘(ウエイト)4を出力軸3に対して偏心状態で固定して構成される。
【0005】
そして、この振動発生装置1にあっては、モータ2の作動による出力軸3の回転に伴いウエイト4が偏心して回転することによって発生する回転アンバランスエネルギーを振動成分として取り出すようになっている。
【0006】
ところが、このような振動発生装置1では次のような問題がある。
【0007】
ブラシ付きモータ2を用いると、いわゆるスリットショートによる回転不良などをゼロにすることができないために、振動発生動作の信頼性に乏しいという問題がある。
【0008】
また、モータ本体は、例えば、直径3.5mmまでに小さくすることはできるが、所望する大きさの振動エネルギーを得るためには回転数を上げる必要があり、それに伴い消費電力が上昇しすぎるという問題がある。消費電力の上昇は、携帯電話のような携帯機器にあっては、電池寿命などの観点から好ましいものではない。
【0009】
モータ本体の直径を小さくして、モータ直径の内側においてウエイト4を配置しようとすると、回転アンバランスエネルギー発生用のウエイト4の偏心量を大きく取れなくなってしまい、振動成分が少なくなってしまう。
【0010】
ウエイト4の偏心量を大きくするためには、出力軸3に対してゴムリングなどを外嵌し該ゴムリングにウエイト4を取り付けるなどしてウエイト4の偏心量を稼いだり、振動成分を増幅したりすることが必要になり、結果的に振動発生装置1の薄型化や小型化が困難になっている。しかも、部品点数が多くなるために、コストダウンが図りにくく、また、部品点数の増大が振動発生動作の信頼性を低下させるという問題もある。
【0011】
そこで、出願人は、特願2002−186555号特許出願において、ロータマグネットとステータコイルとを平面的に対向させて配置した平面対向型モータのロータの偏心位置にウエイトを設けて構成した振動発生装置を提案した。
【0012】
上記特許出願において示した振動発生装置にあっては、ロータとステータを平面的に対向させたので、薄型化及び小型化が可能であり、また、ロータの直径を大きく取ることができるため、ウエイトの偏心量を大きく取ることができて、ウエイトの質量の割に大きな回転アンバンランスエネルギーを得ることができ、そのために、小さな消費電力で大きな振動を得ることができる。また、ブラシレスであるため、、いわゆるスリットショートによる回転不良が生じることが無く、信頼性の高い装置となる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記特許出願において示した振動発生装置にあっては、ロータを構成する各部材、すなわち、シャフト、ロータヨーク、ロータマグネット、リング及びウエイトが全て個別の部品として形成された後、シャフトにリングを固定し、該リングにロータヨークを固定し、ロータヨークにロータマグネット及びウエイトを固定するというように組み立てるように構成されている。そのため、組み立て工数がかかりコストアップの原因になると共に、ロータを構成する各部材に組立のための相互結合部分を形成する必要があり、ロータ自体の小型化及び薄型化(シャフトの軸方向における大きさの小型化)に限界がある。
【0014】
また、ステータにロータのシャフトを回転自在に支持するための軸受装置を設ける必要があり、この軸受装置の厚み(軸方向の大きさ)が必要な分、薄型化が制限される。
【0015】
そこで、本発明は、振動発生装置の一層の小型化及び薄型化を図ること、従って、振動発生装置を使用する電子機器の一層の小型化及び薄型化を図ることを課題とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】
本発明振動発生装置は、上記した課題を解決するために、ロータは、樹脂成形品から成りステータに立設された固定軸に回転可能に外嵌される軸受スリーブと、マグネットと、上記軸受スリーブに対し偏心状態で位置するウエイトを備えると共に、軸受スリーブとマグネットとが軸受スリーブの材料樹脂によって一体化されて形成され、そして、上記マグネットと底板又は蓋板との間に働く吸着力によって上記軸受スリーブは底板又は蓋板と接触した状態で回転されるようにしたものである。
【0017】
従って、ロータの構造が単純化される。
【0018】
また、本発明電子機器は、振動発生装置を備え、該振動発生装置のロータは、樹脂成形品から成りステータに立設された固定軸に回転可能に外嵌される軸受スリーブと、マグネットと、上記軸受スリーブに対し偏心状態で位置するウエイトを備えると共に、軸受スリーブとマグネットとが軸受スリーブの材料樹脂によって一体化されて形成され、そして、上記マグネットと底板又は蓋板との間に働く吸着力によって上記軸受スリーブは底板又は蓋板と接触した状態で回転されるようにしたものである。
【0019】
従って、振動発生装置においてロータの構造が単純化される。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明振動発生装置及び電子機器の実施の形態について添付図面を参照して説明する。
【0021】
図1及び図2は本発明に係る振動発生装置を有する電子機器の一例としての携帯電話10を示す。
【0022】
携帯電話10は、例えば、周波数域が0.8〜1.5(GHz)のデジタル方式の携帯電話であり、筐体11、アンテナ12、表示部13、操作部14、マイク15、スピーカ16等を有している。
【0023】
図1に示すように、操作部14は、通話ボタン14a、通話の切断ボタン14b、テンキー14c、14c、・・・等の各種操作部材を有している。表示部13には、例えば、液晶表示装置が用いられ、通話先の電話番号、電話帳の内容、インターネット通信によるウェブサイト画面、送信メールの作成画面、受信メールの内容等の各種の表示が為されるようになっている。
【0024】
筐体11は、図1に示すフロント部11aと図2に示すリヤ部11bを有しており、リヤ部11b側には、バッテリ17を着脱可能に取り付けるることができる。アンテナ12は筐体11に対して出し入れ可能に取り付けられている。
【0025】
筐体11の内部には、振動発生装置100が内蔵されている。この振動発生装置100は、たとえば携帯電話10において、着信があった場合に振動を発生して、使用者に対して着信を振動で知らせる機能を有している。
【0026】
なお、本発明にかかる電子機器として、上記した携帯電話10はほんの一例にすぎず、携帯電話以外の電子機器にも本発明に係る振動発生装置を使用して本発明電子機器とすることができる。また、振動発生装置が振動によって果たす機能も、上記した携帯電話10における着信告知機能に限るものではなく、その他の機能を果たすために使用することができる。
【0027】
図3乃至図9に本発明振動発生装置の第1の実施の形態を示す。
【0028】
振動発生装置100は、ロータ110と該ロータ110を回転可能に支持するステータ120を有する。図3に示すように、ステータ120の主たる構成要素であるステータヨーク121を底板として、該ステータヨーク121と該ステータヨーク121の上方を覆う蓋板122とによってケース130が形成され、該ケース130内にロータ110が回転可能に配置される。
【0029】
ステータヨーク121は、透磁性材料、例えば、鉄、磁性を有するステンレス鋼や珪素鋼板などにより形成されていて、磁路を閉じる部材である。また、蓋板122も透磁性材料で形成されているが、この第1の実施の形態においては、蓋板122は無くても良く、また、蓋板122を設ける場合でも、透磁性材料で形成する必要はない。
【0030】
図4に示すように、ステータヨーク121は、ほぼ正方形状に形成された板部材であり、ステータヨーク121の四隅からはカシメ部123、123、・・・が立設されており、また、ステータヨーク121の中心部には円柱状をした固定軸124が立設されている。
【0031】
蓋板122は、図4に示すように、軸方向長さ(高さ)が短い(低い)円筒状の囲繞部125の下端部外縁から4つの角部126、126、・・・が正方形の4隅を為すように突出した形状をしており、4つの角部126、126、・・・の側面にはそれぞれ切欠126a、126a、・・・が形成されている。そして、上記角部126、126、・・・の切欠126a、126a、・・・にステータヨーク12の対応する位置に設けられた上記カシメ部123、123、・・・が嵌め込まれ、且つ、カシメ部123、123、・・・のほぼ上半部123a、123a、・・・を角部126、126、・・・の上面に沿うように機械的にカシメる(図3参照)ことにより、図3に示すように、ステータヨーク121と蓋板122とによってロータ110及びステータ120を構成するステータヨーク121以外の部材を収容するケース130が形成される。
【0032】
ステータ120は、上記したステータヨーク121の他、、コイル140、回路基板150及び回路基板150上に搭載された複数個の電子部品151乃至154を有している。
【0033】
コイル140は、この第1の実施の形態においては、いわゆるフレキシブルプリント配線板の形態を有している。コイル140は、図6及び図7に示すように、複数個の巻線部分141、141、・・・をフレキシブルな絶縁基板142上に形成してなる。これらの巻線部分141は、例えば、ほぼ扇形形状に形成されており、図6及び図7に示す例では6つの巻線部分141、141、・・・が中心軸CLを中心として円周方向に沿って配列されている。これらの巻線部分141、141、・・・は回路基板150に形成された図示しない配線パターン部を介して後述する駆動回路に接続されている。そして、巻線部分141は、例えば、ポリイミドのような絶縁材により覆われることで外部に対して電気的に絶縁されている。
【0034】
コイル140の絶縁基板142には、図6及び図7に示すように、電子部品151、152、153、154を避けるために切欠142a、142a、・・・が形成されている。また、絶縁基板142の中心部には上記固定軸124及びロータ110の後述する軸受スリーブを挿通するための挿通孔142bが形成されている。
【0035】
電子部品151乃至154の図示しない電極は回路基板150の図示しない導体パターンに対して直接はんだを用いて電気的に接続される。このように電子部品151乃至154をコイル140の存在に関わらずコイル140を避けるようにして配置することができるので、振動発生装置100の厚み、すなわち、中心軸CL方向における大きさの小型化および薄型化を図ることができる。
【0036】
ステータ120の回路基板150はステータヨーク121の内面、すなわち、上面に、例えば、接着剤により固定されている。また、コイル140は回路基板150の上面に、例えば、接着剤により固定されている。回路基板150の中心部には上記固定軸124及びロータ110の後述する軸受スリーブを挿通するための挿通孔155が形成されている。
【0037】
なお、コイル140と回路基板150は、共にフレキシブルプリント配線板として構成することもできるし、コイル140のみをフレキシブルプリント配線板として構成し、回路基板150はリジッドな、すなわち硬い基板、たとえばガラスエポキシ基板のようなものとして構成することもできる。
【0038】
上記コイル140は、フレキシブルプリント配線板を複数枚積層することにより、巻線部分141を複層化(例えば、4層化)することにより、ロータ110を回転させる際のトルク定数の増大を図りつつ、ステータ120の薄型化、ひいては、振動発生装置100の薄型化を図ることができる。なお、コイル140への通電方法及び駆動回路については後述する。
【0039】
上記のように構成されたステータ120に対して回転可能にロータ110が配置される。
【0040】
ロータ110は軸受スリーブ160とロータマグネット170とウエイト180とロータヨーク190が一体に形成されて成る。
【0041】
軸受スリーブ160は樹脂成形品として形成され、ほぼ円筒状をした主部161と外周縁部に位置した周縁結合部162とが図示しない中間部を介して一体に形成されている。主部161の中心を貫通して形成された中心孔161aの内径はステータ120の固定軸124の外径より僅かに大きく形成されている。この軸受スリーブ160は摩擦係数の小さい材料で形成されるのが好ましい。例えば、カーボンファイバー若しくはカーボンビーズが混入されたPPS(polyphenylene sulfide)やLCP(Liquid Crystal Polymer)によって形成されることが好ましい。なお、軸受スリーブ160をここに例示した材料以外の材料で形成しても構わないことは勿論である。
【0042】
ロータマグネット170はドーナツ状もしくはリング状に形成され、例えば、ネオジ系またはサマコバ系の焼結材を用いてS極とN極が多極着磁されて形成されている。そして、ロータマグネット170の内周面171が軸受スリーブ160の主部161の上端寄りの位置に形成された大径部163の外周面に突き合わせた状態で一体成形されている。
【0043】
ロータヨーク190は透磁性材料、例えば、、鉄、磁性を有するステンレス鋼や珪素鋼板などによりドーナツ状若しくはリング状に形成されていて、その内周縁191が軸受スリーブ160の主部の上端部に形成された溝164に嵌合した状態で一体成形されている。
【0044】
ウエイト180は円弧状に形成され、ロータマグネット170及びロータヨーク190の外周部にほぼ半周に亘って位置されている。具体的には、軸受スリーブ160の周縁結合部162がロータマグネット170、ロータヨーク190及びウエイト180の3者と一体成形されている。このウエイト180はロータ110がステータ120に対して固定軸124の中心軸CLを中心として連続回転する際に回転アンバランスエネルギーを振動成分として取り出すためのものであり、例えば、タングステン等の比重の大きい材質により形成されている。
【0045】
以上に記載したように、ロータ110は、軸受スリーブ160、ロータマグネット170、ウエイト180及びロータヨーク190が一体に形成されて成る。詳しくは、軸受スリーブ160を射出成形する際に、ロータマグネット170、ウエイト180及びロータヨーク190を軸受スリーブ160成形用金型の所定の位置にインサート(挿入)しておき、その状態で軸受スリーブ160の材料樹脂を金型内に射出する、いわゆるインサート成形法によって、軸受スリーブ160、ロータマグネット170、ウエイト180及びロータヨーク190が一体に形成されるものである。
【0046】
上記したように、ロータ110は、それを構成する部材が一体に成形されるので、1個の部品として提供され、振動発生装置100の組立前の部品管理や運搬等のハンドリングが簡素化される。また、軸受スリーブ160の材料樹脂によって各所要部材が一体化されるので、ロータマグネット170、ウエイト180及びロータヨーク190に相互結合のための結合部を設ける必要が無く、形状が単純化して、歩留まりの向上によるコストの低減を図ることができ、また、小型化及び薄型化が可能になると共に、信頼性が向上する。
【0047】
上記したロータ110は、軸受スリーブ160がステータ120の固定軸124に回転可能に外嵌される。そして、ステータヨーク121とロータマグネット170との間に働く吸着力によって、ロータ110はステータヨーク121、すなわち、底板の方に引き付けられ、軸受スリーブ160の下端面165がコイル140の挿通孔142b及び回路基板150の挿通孔155を挿通して底板(ステータヨーク)121に当接した状態となる。
【0048】
図9に示すように、コイル140の巻線部分141、141、・・・は、回路基板150に設けられたU相、V相、W相用の取出電極156、156、156に接続されており、これら取出電極156、156、156は、例えば、図示しないフレキシブル配線板を介して駆動回路200に接続されている。
【0049】
駆動回路200は、外付けの電子部品である電子部品151、152、153、154を有している。電子部品151は、駆動クロック発信回路210、駆動SW判定回路211、プリドライバ212、出力回路213、逆起電力検出アンプ214、前値保持部215、停止判定部216、起動時間生成回路および起動速度選択回路217などを有している。
【0050】
出力回路213は、コイル140の各巻線部分141、141、・・・に対して上記取出電極156、156、156を介して電気的に接続されている。
【0051】
駆動回路200において、駆動クロック発信回路210の発信するクロックに基づいて、駆動SW判定回路(駆動スイッチングパルス判定回路)211が、プリドライバ212に対して出力回路213の切り換え信号を供給する。これにより、プリドライバ212は駆動スイッチング信号を増幅して出力回路213に与えて、出力回路213はコイル140に対して適切な3相全波駆動により通電する。これにより、ロータ110のロータマグネット170が発生する磁界と、コイル140の各巻線部分141、141、・・・が発生する磁界との相互作用により、ロータ110はステータ120に対して固定軸124の中心軸CLを中心として回転する。
【0052】
コイル140の一部の巻線部分141から得られる逆起電力が、逆起電力検出アンプ214により検出され、該検出された逆起電力と、前値保持部215に予め保持されている前の値の逆起電力とを、停止判定部216により比較する。これによって、起動時間生成回路217は、ロータ110の回転時間を生成し、起動速度を選択する。
【0053】
外付けの電子部品152、153は抵抗素子であり、例えば、ロータ110の定格回転数を決めるための電流を作ったり、加速電流を作ったりする役割を果たす。
【0054】
外付けの電子部品154はコンデンサであるが、このコンデンサは加速電流に基づき、加速するための時定数を決めるための役割を果たす。
【0055】
上記振動発生装置100にあっては、ロータ110が、それを構成する各部材が軸受スリーブ160の材料樹脂によって一体化されるように成形されることによって形成されるので、ロータ110の小型化と薄型化が図れ、ひいては、振動発生装置100の小型化と薄型化が可能になる。また、部品点数が少なくなるので、コストの低減を図ることができる。
【0056】
また、、ロータ110の軸受スリーブ160が底板(ステータヨーク)121に直接当接した状態で回転されるので、この点でも、振動発生装置の薄型化が促進される。
【0057】
さらに、ブラシレスであるため、信頼性に優れ、安定した動作が可能であると共に、低消費電力である。
【0058】
なお、上記ロータ110において、ロータヨーク190は必須ではなく、ロータ110は、軸受スリーブ160とロータマグネット170とウエイト180によって構成されればよい。また、少なくとも、軸受スリーブ160とロータマグネット170とが一体成形されれば、ロータ110の構造の単純化、小型化、薄型化等に関しそれなりの効果をもたらすものである。
【0059】
図10は本発明振動発生装置の第2の実施の形態300を示すものである。この振動発生装置300において、ステータ120は上記第1の実施の形態におけるステータ120と同様であり、ロータ310が上記第1の実施の形態におけるロータ110と異なる。従って、第1の実施の形態におけるものと異なるロータ310について詳細に説明し、ステータ120については詳細な説明を省略する。
【0060】
ロータ310は軸受スリーブ320とロータマグネット330とウエイト340とロータヨーク350が一体に形成されて成る。
【0061】
軸受スリーブ320は樹脂成形品として形成され、ほぼ円筒状をした主部321と外周縁部に位置した周縁結合部322とが図示しない中間部を介して一体に形成されている。主部321の中心を貫通して形成された中心孔321aの内径はステータ120の固定軸124の外径より僅かに大きく形成されている。この軸受スリーブ320は摩擦係数の小さい材料で形成されるのが好ましい。例えば、カーボンファイバー若しくはカーボンビーズが混入されたPPS(polyphenylene sulfide)やLCPによって形成されることが好ましい。勿論、ここに例示した材料以外の材料で形成しても構わない。
【0062】
ロータマグネット330はドーナツ状もしくはリング状に形成され、例えば、ネオジ系またはサマコバ系の焼結材を用いてS極とN極が多極着磁されて形成されている。そして、ロータマグネット330の内周面331が軸受スリーブ320の主部321の上端寄りの位置に形成された大径部323の外周面に突き合わせた状態で一体成形されている。
【0063】
ロータヨーク350は透磁性材料、例えば、鉄、磁性を有するステンレス鋼や珪素鋼板などによりドーナツ状若しくはリング状に形成されていて、その内周縁351が軸受スリーブ320の主部321の上端部に形成された溝324に嵌合した状態で一体成形されている。そして、このロータヨーク350には適宜の位置に複数の開口352、352、・・・(図10には2個のみ示してある)が形成されている。
【0064】
ウエイト340は円弧状に形成され、ロータマグネット330及びロータヨーク350の外周部にほぼ半周に亘って位置されている。具体的には、軸受スリーブ320の周縁結合部322がロータマグネット330、ロータヨーク350及びウエイト340の3者と一体成形されている。このウエイト340はロータ310がステータ120に対して固定軸124の中心軸を中心として連続回転する際に回転アンバランスエネルギーを振動成分として取り出すためのものであり、例えば、タングステン等の比重の大きい材質により形成されている。
【0065】
以上に記載したように、ロータ310は、軸受スリーブ320、ロータマグネット330、ウエイト340及びロータヨーク350が一体に形成されて成る。詳しくは、軸受スリーブ320の射出成形を行う際に、ロータマグネット330、ウエイト340及びロータヨーク350を軸受スリーブ320成形用金型の所定の位置にインサート(挿入)しておき、その状態で軸受スリーブ320の材料樹脂を金型内に射出することによって、軸受スリーブ320、ロータマグネット330、ウエイト340及びロータヨーク350が一体に形成されるものである。
【0066】
上記したロータ310は、軸受スリーブ320がステータ120の固定軸124に回転可能に外嵌される。そして、蓋板122とロータマグネット330との間に働く吸着力によって、ロータ310は蓋板122の方に引き付けられ、軸受スリーブ320の上端面325が蓋板122に当接した状態となる。もちろん、吸着力は、ロータマグネット330と底板(ステータヨーク)121との間でも働くが、ロータヨーク350には複数の開口352、352、・・・が形成されているため、該開口352、352、・・・からの漏れ磁束が多くなり、それによって、ロータマグネット330と蓋板122との間の吸着力の方が勝り、ロータ310は蓋板122の方へと引き付けられる。なお、ロータヨーク350に開口352、352、・・・を形成する替わりに、ロータヨーク350の厚さを薄くして、ロータマグネット330から蓋板122の方へと多くの磁束が漏れるようにしても、ロータ310を蓋板122の方へと引き付けることができるし、あるいは、ロータヨーク350を設けないで、ロータマグネット330が蓋板122に対して剥き出しの状態になるようにして、ロータ310が蓋板122の方へ引き付けられるようにしても良い。
【0067】
この第2の実施の形態に係る振動発生装置においても、ロータ310の小型化と薄型化が図れ、ひいては、振動発生装置300の小型化と薄型化が可能になる。また、部品点数が少なくなるので、コストの低減を図ることができる。
【0068】
なお、少なくとも、ロータマグネット330と軸受スリーブ320とが一体に成形されれば、ロータ310の構造の単純化、ロータ310の小型化及び薄型化等に関し、それなりの効果がもたらされる。
【0069】
また、ロータ310の軸受スリーブ320が蓋板122に直接当接した状態で回転されるので、この点でも、振動発生装置の薄型化が促進される。
【0070】
さらに、ブラシレスであるため、信頼性に優れ、安定した動作が可能であると共に、低消費電力である。
【0071】
図11は第2の実施の形態における軸受スリーブの変形例320Aを示すものであり、この軸受スリーブ320Aは上記軸受スリーブ320の主部321の上端が閉じられた形状をしており、該上端面325Aが半球状に形成されている。
【0072】
従って、この変形例にあっては、軸受スリーブ320Aの上端面325Aは蓋板122の下面とほぼ点で接触し、ロータ310の回転時の摩擦抵抗が小さくなり、ロータ310の良好な回転が得られる。
【0073】
図12は第2の実施の形態の別の変形例を示すものである。この変形例にあっては、軸受スリーブ320Aの上端面325Aと蓋板122の下面との間に、蓋板122の下面に取り付けられたスラスト受360が介在される。
【0074】
従って、この変形例にあっては、軸受スリーブ320Aの上端面325Aと蓋板122との間の摩擦抵抗がさらに小さくなり、よって、ロータ310のさらなる良好な回転が得られる。
【0075】
なお、上記した各実施の形態及び変形例に示した各部の形状及び構造は、何れも本発明を実施するに際して行う具体化のほんの一例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されることがあってはならないものである。
【0076】
【発明の効果】
以上に記載したところから明らかなように、本発明振動発生装置は、ロータと該ロータを回転可能に支持するステータを有し、上記ロータを回転させることにより振動を発生する振動発生装置であって、上記ロータは、樹脂成形品から成りステータに立設された固定軸に回転可能に外嵌される軸受スリーブと、マグネットと、上記軸受スリーブに対し偏心状態で位置するウエイトを備えると共に、軸受スリーブとマグネットとが軸受スリーブの材料樹脂によって一体化されて形成され、上記ステータは、上記固定軸の他、底板と、蓋板と、上記マグネットと対向して配置されたコイルとを備え、上記コイルに通電されることによって、上記ロータが回転され、上記マグネットと底板又は蓋板との間に働く吸着力によって上記軸受スリーブは底板又は蓋板と接触した状態で回転されることを特徴とする。
【0077】
従って、本発明振動発生装置にあっては、ロータを構成する各部材の形状が単純になると共にロータ自体の構造が単純になり、ロータ自体の小型化及び薄型化が可能になる。また、ロータのスリーブをステータの固定軸に外嵌した状態でスリーブを底板又は蓋板と接触した状態で回転させる構造であるので、ステータ側の軸受構造が単純化され、これによって、振動発生装置全体の小型化及び薄型化が可能になる。
【0078】
また、、部品点数が少なくなるので、コストの低減を図ることができる。
【0079】
さらに、ブラシレスであるため、信頼性に優れ、安定した動作が可能であると共に、低消費電力である。
【0080】
本発明電子機器は、ロータと該ロータを回転可能に支持するステータを有し、上記ロータを回転させることにより振動を発生する振動発生装置を備えた電子機器であって、上記ロータは、樹脂成形品から成りステータに立設された固定軸に回転可能に外嵌される軸受スリーブと、マグネットと、上記軸受スリーブに対し偏心状態で位置するウエイトを備えると共に、軸受スリーブとマグネットとが軸受スリーブの材料樹脂によって一体化されて形成され、上記ステータは、上記固定軸の他、底板と、蓋板と、上記マグネットと対向して配置されたコイルとを備え、上記コイルに通電されることによって、上記ロータが回転され、上記マグネットと底板又は蓋板との間に働く吸着力によって上記軸受スリーブは底板又は蓋板と接触した状態で回転されることを特徴とする。
【0081】
従って、本発明電子機器にあっては、振動発生装置を小型化及び薄型化することができるので、電子機器の小型化及び薄型化が可能になる。
【0082】
また、振動発生装置の部品点数が少なく、コストを低減することができるので、電子機器のコストの低減に寄与する。
【0083】
さらに、振動発生装置は、ブラシレスであるため、信頼性に優れ、安定した動作が可能であると共に、低消費電力であるので、信頼性の高い振動モードを得ることができると共に、バッテリー駆動の電子機器にあっては、バッテリーの有効使用時間を長くすることができる。
【0084】
請求項2及び請求項10に記載した発明にあっては、上記ウエイトが上記軸受スリーブの材料樹脂によって軸受スリーブと一体化されているので、ロータの形状の一層の単純化を図ることができる。
【0085】
請求項3、請求項4、請求項11及び請求項12に記載した発明にあっては、上記ロータにロータヨークが設けられ、該ロータヨークが上記軸受スリーブの材料樹脂によって軸受スリーブと一体化されているので、マグネットの磁束の有効利用が図れると共に、ロータの形状の単純化を図ることができる。
【0086】
請求項5及び請求項13に記載された発明にあっては、上記軸受スリーブと底板又は蓋板との接触が点接触であるので、ロータの良好な回転が得られる。
【0087】
請求項6及び請求項14に記載した発明にあっては、上記蓋板を磁性材料で形成し、上記軸受スリーブの上端面をほぼ球面に形成し、上記蓋板と上記マグネットとの間に働く吸着力によって軸受スリーブの上端面を蓋板に点接触させたので、ロータの良好な回転を得るための軸受スリーブと蓋板との間の点接触状態を容易に得ることができる。
【0088】
請求項7及び請求項15に記載した発明にあっては、上記ロータにマグネットの上側に位置するロータヨークが設けられ、該ロータヨークが上記軸受スリーブの材料樹脂によって軸受スリーブと一体化されていると共に、ロータヨークに開口が形成されているので、ロータを蓋板側に引きつける構成を容易に得ることができる。
【0089】
請求項8及び請求項16に記載した発明にあっては、上記ロータにマグネットの上側に位置するロータヨークが設けられ、該ロータヨークが上記軸受スリーブの材料樹脂によって軸受スリーブと一体化されていると共に、ロータヨークの厚さを薄くしてマグネットの磁束の上方への漏れ量を多くしたので、ロータを蓋板側に引きつける構成を容易に得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図2と共に本発明電子機器の実施の形態を示すものであり、本図は正面図である。
【図2】背面図である。
【図3】図4乃至図9と共に本発明振動発生装置の第1の実施の形態を示すものであり、本図は概略斜視図である。
【図4】ケースを分解して示す斜視図である。
【図5】蓋板を除去して示す平面図である。
【図6】要部の概略分解斜視図である。
【図7】コイルの巻線部分の形状を示す概略平面図である。
【図8】全体の縦断面図である。
【図9】駆動回路を示すブロック図である。
【図10】本発明振動発生装置の第2の実施の形態を示す縦断面図である。
【図11】第2の実施の形態の変形例を示す縦断面図である。
【図12】第2の実施の形態の別の変形例を示す縦断面図である。
【図13】従来の振動発生装置の一例を示す概略斜視図である。
【符号の説明】
10…携帯電話(電子機器)、100…振動発生装置、110…ロータ、120…ステータ、121…ステータヨーク(底板)、122…蓋板、124…固定軸、140…コイル、160…軸受スリーブ、170…ロータマグネット(マグネット)、180…ウエイト、190…ロータヨーク、300…振動発生装置、310…ロータ、320…軸受スリーブ、330…ロータマグネット(マグネット)、340…ウエイト、350…ロータヨーク、352…開口、320A…軸受スリーブ、325A…上端面(球面)
Claims (16)
- ロータと該ロータを回転可能に支持するステータを有し、上記ロータを回転させることにより振動を発生する振動発生装置であって、
上記ロータは、樹脂成形品から成りステータに立設された固定軸に回転可能に外嵌される軸受スリーブと、マグネットと、上記軸受スリーブに対し偏心状態で位置するウエイトを備えると共に、軸受スリーブとマグネットとが軸受スリーブの材料樹脂によって一体化されて形成され、
上記ステータは、上記固定軸の他、底板と、蓋板と、上記マグネットと対向して配置されたコイルとを備え、
上記コイルに通電されることによって、上記ロータが回転され、上記マグネットと底板又は蓋板との間に働く吸着力によって上記軸受スリーブは底板又は蓋板と接触した状態で回転される
ことを特徴とする振動発生装置。 - 上記ウエイトが上記軸受スリーブの材料樹脂によって軸受スリーブと一体化されている
ことを特徴とする請求項1に記載の振動発生装置。 - 上記ロータにロータヨークが設けられ、該ロータヨークが上記軸受スリーブの材料樹脂によって軸受スリーブと一体化されている
ことを特徴とする請求項1に記載の振動発生装置。 - 上記ロータにロータヨークが設けられ、該ロータヨークが上記軸受スリーブの材料樹脂によって軸受スリーブと一体化されている
ことを特徴とする請求項2に記載の振動発生装置。 - 上記軸受スリーブと底板又は蓋板との接触が点接触である
ことを特徴とする請求項1に記載の振動発生装置。 - 上記蓋板を磁性材料で形成し、
上記軸受スリーブの上端面をほぼ球面に形成し、
上記蓋板と上記マグネットとの間に働く吸着力によって軸受スリーブの上端面を蓋板に点接触させた
ことを特徴とする請求項5に記載の振動発生装置。 - 上記ロータにマグネットの上側に位置するロータヨークが設けられ、該ロータヨークが上記軸受スリーブの材料樹脂によって軸受スリーブと一体化されていると共に、ロータヨークに開口が形成されている
ことを特徴とする請求項6に記載の振動発生装置。 - 上記ロータにマグネットの上側に位置するロータヨークが設けられ、該ロータヨークが上記軸受スリーブの材料樹脂によって軸受スリーブと一体化されていると共に、ロータヨークの厚さを薄くしてマグネットの磁束の上方への漏れ量を多くした
ことを特徴とする請求項6に記載の振動発生装置。 - ロータと該ロータを回転可能に支持するステータを有し、上記ロータを回転させることにより振動を発生する振動発生装置を備えた電子機器であって、
上記ロータは、樹脂成形品から成りステータに立設された固定軸に回転可能に外嵌される軸受スリーブと、マグネットと、上記軸受スリーブに対し偏心状態で位置するウエイトを備えると共に、軸受スリーブとマグネットとが軸受スリーブの材料樹脂によって一体化されて形成され、
上記ステータは、上記固定軸の他、底板と、蓋板と、上記マグネットと対向して配置されたコイルとを備え、
上記コイルに通電されることによって、上記ロータが回転され、上記マグネットと底板又は蓋板との間に働く吸着力によって上記軸受スリーブは底板又は蓋板と接触した状態で回転される
ことを特徴とする電子機器。 - 上記ウエイトが上記軸受スリーブの材料樹脂によって軸受スリーブと一体化されている
ことを特徴とする請求項9に記載の電子機器。 - 上記ロータにロータヨークが設けられ、該ロータヨークが上記軸受スリーブの材料樹脂によって軸受スリーブと一体化されている
ことを特徴とする請求項9に記載の電子機器。 - 上記ロータにロータヨークが設けられ、該ロータヨークが上記軸受スリーブの材料樹脂によって軸受スリーブと一体化されている
ことを特徴とする請求項10に記載の電子機器。 - 上記軸受スリーブと底板又は蓋板との接触が点接触である
ことを特徴とする請求項9に記載の電子機器。 - 上記蓋板を磁性材料で形成し、
上記軸受スリーブの上端面をほぼ球面に形成し、
上記蓋板と上記マグネットとの間に働く吸着力によって軸受スリーブの上端面を蓋板に点接触させた
ことを特徴とする請求項13に記載の電子機器。 - 上記ロータにマグネットの上側に位置するロータヨークが設けられ、該ロータヨークが上記軸受スリーブの材料樹脂によって軸受スリーブと一体化されていると共に、ロータヨークに開口が形成されている
ことを特徴とする請求項14に記載の電子機器。 - 上記ロータにマグネットの上側に位置するロータヨークが設けられ、該ロータヨークが上記軸受スリーブの材料樹脂によって軸受スリーブと一体化されていると共に、ロータヨークの厚さを薄くしてマグネットの磁束の上方への漏れ量を多くした
ことを特徴とする請求項14に記載の電子機器。
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