JP2004129319A - 偏心ロータと同ロータを備えた扁平コアレス振動モータ - Google Patents
偏心ロータと同ロータを備えた扁平コアレス振動モータ Download PDFInfo
- Publication number
- JP2004129319A JP2004129319A JP2002285527A JP2002285527A JP2004129319A JP 2004129319 A JP2004129319 A JP 2004129319A JP 2002285527 A JP2002285527 A JP 2002285527A JP 2002285527 A JP2002285527 A JP 2002285527A JP 2004129319 A JP2004129319 A JP 2004129319A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- core armature
- air
- eccentric rotor
- printed wiring
- armature coil
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Images
Landscapes
- Connection Of Motors, Electrical Generators, Mechanical Devices, And The Like (AREA)
- Dc Machiner (AREA)
- Apparatuses For Generation Of Mechanical Vibrations (AREA)
- Windings For Motors And Generators (AREA)
Abstract
【解決手段】印刷配線基材(1)の両面に3個重畳しないように等分に印刷配線型空心電機子コイル(Rb1‥‥)を形成し、このうち1個の印刷配線型空心電機子コイル(Rb2)と重畳しないように、かつ、残りの2個の印刷配線空心電機子コイル(Rb1、Rb3)と一部が重畳するように2個の多層巻線型空心電機子コイル(Ra、Rc)を配置開角が約160度で載置し、印刷配線型空心電機子コイル(Rb2)の位置に偏心部材(W)を備える。
【選択図】 図5
Description
【産業上の利用分野】
この発明は、移動体通信機器のサイレントコール手段などに用いられる薄型モータの改良に係り、厚さが2ミリ程度の超薄型偏平コアレスモータと同モータに搭載する偏心ロータの改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
移動体通信機器の小型薄型化志向に伴い、移動体通信機器に搭載される部材も小型薄型化の要求がつよい。
たとえば、最近においては、扁平化の要求は極端なものとなり、モータのサイズも直径10mm、厚みも2mm程度まで要求がある。
このような状況下においては、偏心ロータも厚みが極限まで追い込まれる。
このロータだけで振動を発生させるようにした扁平型振動モータの先行技術としては、3個の空心電機子コイルを片側に偏在させるようにしたもの(特許文献1参照)か、3個の等分に位置した空心電機子コイルの内、1個を小さくしてアンバランスを発生するもの(特許文献2参照)がある。
【0003】
しかしながら、前述のように偏心ロータの厚みが極限まで追い込まれるようになると、ロータ自体、特に空心電機子コイルだけでアンバランスにしたものでは、振動量が少なく実用的には、タングステン等の高比重ウエイトを補助的に単相の空心電機子コイル間に付加させる構成にする必要がある。(特許文献3参照)また、移動体通信機器のサイレントコール手段の一つに扁平型振動モータでは、機器側の印刷配線板に両面粘着剤などを介して直接載置するため、取り付け面は平坦が要求され、ブラシに電力を供給する給電端子はモータの側周部に導出されるようになっている。
【0004】
このような扁平型モータは、軸方向界磁型リング状マグネットで駆動されるので、このマグネットの内径部分に配されたブラシに電力を供給する給電構造に工夫が必要である。このため、ブラシに電力を供給する給電構造前記マグネットと、このマグネットを載置したハウジングの一部であるブラケットとの間から導出させる必要がある。
このような薄型コアレス振動モータは、ブラケットにブラシベースの形状に合わせてプレス加工によって凹所を形成し、この凹所にブラシベースを埋め込むことにより、ブラスベースの厚みを無視できるようにしたものがある。(特許文献4参照)
【0005】
【特許文献1】米国特許5036239公報
【特許文献2】特開平2−17853号公報
【特許文献3】特開2000−224805号公報
【特許文献4】特開平10−262352号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特許文献3のものは、単相のためロータの電機子コイルの位置決めが必要で、ロータ自体を薄型にできない。
また、特許文献4のようにハウジングを押し潰してプレス加工で凹所を押し潰して形成するのは、かなりのブラケットの厚みが必要であり、このため、従来の技術では厚さが2.5mm程度が限界であった。
そこで、この発明は、偏心ロータを構成する空心電機子コイルの構成に工夫を加え、有効導体数を確保することによって起動を容易にさせ、薄くしながらも振動を確保でき、ハウジングにも工夫を加え、モータの厚みを2mm程度にできるようにしたものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題の基本的な解決は、請求項1に示す発明のように、印刷配線基板を用いた平板整流子部材の中心に軸挿通孔が設けられると共に、上記印刷配線基板の第1面で前記軸挿通孔の半径方向外方に9個の整流子セグメントパターンが印刷形成され、これらの整流子セグメントパターンを3個目毎にショートする導体を有し、前記第1面およびそれと反対面である第2面のいずれか少なくとも一方の面に、少なくとも1個の一層空心電機子コイルが形成され、このうち一つの一層空心電機子コイルの径方向両側に配置開角がほぼ160度となる2個の多層巻線空心電機子コイルが配され、前記一層空心電機子コイルの位置に偏心部材を備えたもので達成できる。
このようにすれば、ロータ自体が薄型にでき、偏心部材で振動を確保できる。また、別途位置決め手段を設ける必要がない。
【0008】
さらに、請求項2に示す発明のように、前記一層空心電機子コイルが、前記第1、第2のいずれか少なくとも一方の面に平面視3個で互いに重畳しないように等分に形成され、このうち1個の一層空心電機子コイルと重畳しないように、かつ、残りの2個の一層空心電機子コイルと一部が重畳するように前記2個の多層巻線型空心電機子コイルを配置開角が約160度で載置し、この多層巻線空心電機子コイルが重畳しない前記一層空心電機子コイルの位置に偏心部材が備えられたものにするのがよい。
このようにすれば、有効導体数が多く、ブラシの摺接も180度のため、ロータに均一に応接するのでロータが傾くことがないため、起動が容易となる。
また、請求項3に示すように、一層空心電機子コイルを印刷配線基板に印刷されるパターンで形成すれば、部品点数を増やしたり、コストを上げることなくコイル数を増やすことが可能となる。
【0009】
さらに、請求項4、5に示す発明のように、前記偏心部材は比重10以上のタングステン合金を含むものか、タングステン合金のブロックあるいは合金粉末を混入した樹脂で巻線型空心電機子コイルを一体成形されたものにするのがよい。
このようにすれば、偏心量を大にすることができる。
【0010】
このような偏心ロータを使用して超薄型コアレス振動モータにするには、請求項6に示すように、前記請求項1ないし5のいずれか1項に記載の偏心ロータと、この偏心ロータを軸を介して支持するケースとブラケットからなるハウジングと、この偏心ロータに空隙を介して磁力を与えるためにNS交互に6極に磁化され、ハウジングの一部に配された扁平なマグネットと、この扁平なマグネットの内径部で基端がブラシベースに配され、先端が前記整流子セグメントを介して前記空心電機子コイル群に摺接開角180度で摺接することによって電力を供給するブラシとを備えたものにすれば達成できる。
このような薄型コアレス振動モータは、薄型ながらも振動量が確保できる。
【0011】
そしてフレキシブルベースをマグネットとブラケットの間から導出するに当たってたとえば、ブラケットの厚みを0.15〜0.2ミリでも潰すような無理な手段が不要となるので、薄型化に対してフレキシブルベースの厚みを考慮しなくて済み、2mm厚のモータにすることができる。
すなわち、請求項7に示すように、前記軸は少なくとも一端が前記ハウジングに溶着されると共に、このハウジングを構成するケースとブラケットは溶着で組み立て結合され、このハウジングは厚みが0.2以下で構成されると共に、前記ブラシベースはフレキシブルで接着層を含めた厚みが0.18以下で構成され、前記ハウジングはマグネットが配される部分に透孔が設けられ、この透孔を通って前記フレキシブルベースの一部がハウジング側方に導出されているものにするのがよい。
このようにすれば、軸がたとえば、0.5ミリ程度にものでも、確実に保持でき、落下など衝撃がロータに加わっても軸の変形が防止でき、たとえばブラケットの厚みを0.15〜0.2ミリしたものでも潰すような無理な手段が不要となるので、薄型化に対してフレキシブルベースの厚みを考慮しなくて済み、2mm厚のモータにすることができる。しかも、比重10以上の偏心ウエイトによって振動量が大となるものが得られる。
【0012】
【発明の実施の態様】
次に、この発明の実施の形態の図面を説明する。
図1は、この発明の第1の実施の形態の偏心ロータを備えた超薄型コアレス振動モータの断面図である。
図2は、図1の給電構造の特徴を示す底面図である。
図3は、図1の偏心ロータの平面図である
図4は、図1のモータの回転原理説明図である。
図5は、偏心ロータの別の実施の形態の平面図である
図6は、図5の偏心ロータを搭載したモータの回転原理説明図である。
【0013】
以下、上記各図面に基づく実施形態を説明する。
図1は、厚み2mm程度に構成した超薄型偏平コアレス振動モータを示す。このモータは厚さ0.15mmの薄い磁性ステンレス板を絞り加工したケース1と、このケースの開口部にレーザ溶接Yで取り付けた厚さ0.2mm程度のブラケット2でハウジングHが構成される。内部には、前記ブラケット2の中心2aに直径0.5mm程度の軸3が圧入固定される。そしてこの軸3の半径方向外方に薄いリング状マグネット4が載置されている。
ここで軸3の基端は本例のように圧入後、レーザ溶接Yしてもよい。
【0014】
前記軸3には、厚み0.6mm程度の偏心ロータRが偏心ロータRに取りつけられた軸受Bにより回転自在に装着され、軸方向空隙を介して前記リング状マグネット4に臨ませている。
この偏心ロータRには、後述の図3に示すような配置開角が約160度で磁極の幅の開角にした2個の多層巻線からなる空心電機子コイル(以後多層巻線型空心電機子コイル)Ra、Rcと、多層巻線型空心電機子コイルの間に重畳させないように磁極の幅の開角で一層に形成した1個の空心電機子コイルRbと、さらにこの一層の空心電機子コイルRbの位置に載置した偏心ウエイトWからなり、ここでは複雑になるため図示しないが、図4に示すように裏側の9極のセグメントを有する印刷配線コミュテータ5を介して一対の正負のブラシ6、7により電力を受けるようになっている。
【0015】
ここでは、偏心ロータRは、後述の図3のA−A’線切断断面で表している。前記ブラケット2には、図2にも示すように、ちょうど前記マグネット4の位置が透孔2aとなっていて、前記ブラシ6、7を植設したフレキシブルベース8は、前記ブラシを植設したパターン6a、7aを半径方向へ延在させてこの透孔2aを通して前記ケース1の側周に導出される。したがって、フレキシブルベース8をマグネット4とブラケットの間から外方に導出するに当たって、この0.15程度の厚みを有するフレキシブルベース8の導出空間を容易に確保できることになる。ここで前記フレキシブルベース8は所定の面に接着剤が付着されていてブラケット、マグネットに接着で固定するのがよい。
前記フレキシブルベース8の給電電極部はブラケット2より突き出された舌片2bの部分で折り返され、3方向に半田電極がむき出されて容易に機器側の印刷配線板に半田結線できるようになっている。
【0016】
一方ハウジングの他部を構成するケース1は、中央に前記細手のステンレス製の軸3の他端が装着される浅いバーリング状透孔1aが配され、この透孔1aの周囲の突部にポリイミドフイルムPを配着し、このポリイミドフイルムPを介して前記偏心ロータRの軸受Bの上面を前記一対のブラシ6,7の押接力によって摺接させている。このため、偏心ロータRは常時ケース1側に付勢され、ポリイミドフイルムPで軸の周囲を回転自在に押さえられるので、ケース1側に移動して当たるおそれがなく、空隙を常に一定にして回転位置がばらつくこともなく安定して回転支承させることができる。
ここで、前記軸3の他端は前記ケースに前記バーリング状透孔1aの部分でレーザ溶接Yされている。
また、ケース1とブラケット2はレーザ溶接接合されているので、薄手の部材でも変形が起きにくく、前記軸3は前記偏心ロータの落下などの衝撃が加わっても透孔から外れてしまうおそれはない。
【0017】
図3に、前記概略説明した図1の偏心ロータRの構成を示す。空心電機子コイルRaおよびRcは多層巻線で形成され、印刷配線基板9に160度の配置開角となるよう配置される。空心電機子コイルRbは空心電機子コイルRaおよびRcの配置開角160度の中間部に、コイルが重畳しないよう設けられる。空心電機子コイルRbは一層の巻線で形成され印刷配線基板9上に配置されるか、印刷配線基板9に印刷されるパターンをコイル状に形成(以後印刷配線型という)して配置する。パターンを利用した場合、コイル端末を印刷配線基板9の接続パターンへ接続する手間が省ける。
【0018】
空心電機子コイルRbの位置には、コイルの層数の違いあるいは印刷パターンの厚みと多層の厚みの違いだけ空間が形成される。この空間には密度15程度の例えばタングステン合金製のウェイトWを載置する。そして、空心電機子コイルRa、RcとウェイトW(空心電機子コイルRbを一層の巻き線コイルで形成した場合はこの空心電機子コイルRbも)を樹脂成形により印刷配線基板9と一体化する。
この際、一体化するための樹脂にタングステン合金のブロック、粉末等の金属を混入させ、高比重樹脂Jとして成型し一体化してもよい。金属としては、比較的比重の大きい金属であればよい。
【0019】
図3に示すように樹脂をコイル側へ偏在させることで、より振動量の多いロータが構成可能である。また、高比重樹脂Jの比重を高める(例えば密度10以上)ことで、別体のウェイトWを用いず、空心電機子コイルRbの部分の空間に満たされた高比重樹脂JをウェイトWとして利用することも可能である。ウェイトWは、求められる振動量等にあわせ、適宜その大きさ、形状、密度や比重を選択すればよい。
ウェイトWは、厚み方向で多層巻線で形成された空心電機子コイルRaおよびRcより突きでないかあるいは樹脂一体成型のための若干の突き出しであれば、この空間を有効利用してのロータの薄型化が可能となる。
【0020】
また、印刷配線基板9は、紙フェノール、ガラスエポキシ等の平板状の基板や、薄いフィルム状フレキシブル基板等を用いることができる。この印刷配線基板9の形状は、樹脂成形される部分だけの扇形としてもよいし、図3に示すように円形に形成し樹脂成形される部分を扇型に形成してもよい。この場合、印刷配線基板9の面上で樹脂のない部分に、空心電機子コイルRaおよびRcのコイル巻付端末接続のためのパターンが設けられる。
樹脂成形されない部分の印刷配線基板9の重量はそれほど大きくないため、偏心(振動)の量にそれほど影響を与えず、接続パターンを設けることが可能となり、接続作業が容易となる。
この樹脂成形部分には、焼結含油軸受Bが取りつけられ、このロータRを軸3に回転自在に装着する。
ここで、他面側に概略構成として記載された平板コミュテータ5は、この薄いフレキシブル基板に形成するか、または、このフレキシブル基板に別の薄い印刷配線板で平板コミュテータを形成したものを添設してもよい。
【0021】
ここで、樹脂成形部の多層巻線型空心電機子コイルの厚みによる段差部分には、風損を防ぐ意味からテーパ部分Tを配慮するのは望ましい。
このコミュテータ5は、図4の回転原理説明図に示すようにN、S交互に6極に着磁されたマグネットと組みあわせる場合は、3個毎にショートした9極のセグメントS1ないしS9からなる公知のものが用いられる。今、この結線状態を説明すると、多層巻線型空心電機子コイルRaの巻き始めは、多層巻線型空心電機子コイルRcの巻き終わりと共に、整流子セグメントS4に結線され、マイナス側のブラシ7を介してマイナス電源に接続されており、前記巻線型空心電機子コイルRaの巻き終わりは、一層の空心コイルRbの巻き始めと共に整流子セグメントS2に結線され、前記巻線型空心電機子コイルRcの巻き始めは、前記一層の空心コイルRbの巻き終わりと共に、整流子セグメントS4、S1を介してプラス側のブラシ6を経てプラス電源より電力が供給されるようになっている。ここでは小さい矢印は電流の方向を示し、大きい矢印はロータの回転移動する方向を示しているが、いずれも、反トルクは発生しない。
【0022】
図5に示すものは、偏心ロータの変形例で前記一層の空心電機子コイルRb1、Rb2及びRb3は印刷配線型からなり、第1、第2のいずれか少なくとも一方の面、ここでは内径のスルーホールを介して両面に平面視では3個で互いに重畳しないように等分(すなわち、120度ピッチで)に形成され、この内、1個の印刷配線型空心電機子コイルRb1と重畳しないように、かつ、残りの2個の印刷配線空心電機子コイルRb2、Rb3と一部が重畳するように前記2個の多層巻線型空心電機子コイルRa、Rcを配置開角が約160度で載置し、この多層巻線型空心電機子コイルが重畳しない前記印刷配線型空心電機子コイルRb1の位置に比重15程度の偏心部材Wが備えられ、重心の移動を大にさせるため、前記樹脂Jで前記残りの2個の印刷配線空心電機子コイルRb2、Rb3と一部が重畳しない部分を除いて一体成形されたものである。
この第5図の構成は、印刷配線型空心電機子コイルRb2、Rb3以外は図3に示す構成と同様である。
なお、前記偏心部材Wの比重は、モータサイズにもよるが、比重10〜17.5程度のものが選定できる。
【0023】
ここでも、樹脂成形部の多層巻線型空心電機子コイルの厚みによる段差部分には、風損を防ぐ意味からテーパ部分Tを配慮するのは望ましい。
なお、端末の結線などは、後述の図6に示すようになっているので、この図5では複雑になるため省略し、さらに、本図の裏側である第1面側の平板コミュテータも省略しているが、このコミュテータ5は、後述の図6の回転原理説明図に示すようにN、S交互に6極に着磁されたマグネットと組みあわせる場合は、3個毎にショートした9極のセグメントS1ないしS9からなる公知のものが用いられる。
このよう構成にすれば、図3で説明した構成と同様に、円盤形でもタングステンの高比重による重量と空心電機子コイルの偏心部材側よりによって偏心ウエイト側W側に大きく重心が来るので、偏心量の大なる偏心ロータを形成することができる。
印刷配線型空心電機子コイルも平面視3個あるので、モータのサイズが直径10mm程度でも合計巻回数が約60以上と比較的多くなるので起動トルクも大にすることができる。
【0024】
図6は、図5に示す偏心ロータR1の結線状態と回転原理の説明図で、すなわち、印刷配線型空心電機子コイルは3個(Rb1,Rb2およびRb3)に分散され、シリーズに接続されており、今、この結線状態を説明すると、巻線型空心電機子コイルRaの巻き始めは、巻線型空心電機子コイルRcの巻き終わりと共に、整流子セグメントS4に結線され、マイナス側のブラシ7を介してマイナス電源に落ちており、前記巻線型空心電機子コイルRaの巻き終わりは、印刷配線型空心電機子コイルRb3の巻き始めと共にセグメントS2に結線され、巻線型空心電機子コイルRaの巻き始めは、印刷配線型空心電機子コイルRb1の巻き終わりと共にセグメントS4に結線され、同セグメントS1、プラス側ブラシ6を介してプラス電源から供給され、同巻き始めは、印刷配線型空心電機子コイルRb2の巻き終わりに、同コイルRb2の巻き始めは、印刷配線型空心電機子コイルRb3の巻き終わりにに結線されている。
したがって、この状態では、セグメントS1、S4を介して各空心電機子コイルには矢印のように電流が流れ、マイナス電源に落ちるので、フレミング左手の法則にしたがって、全空心電機子コイルに大矢印の向きに全トルクが発生することになるので、起動電圧を低減できる。
【0025】
【発明の効果】
この発明の偏心ロータはは上記のように構成したので、ロータ自体が薄型にでき、偏心部材で振動を確保でき、特に請求項2に示す発明では、有効導体数が多く、ブラシの摺接も180度のため、ロータに均一に応接するのでロータが傾くことがないため、起動が容易となる。
フレキシブルベースをマグネットとブラケットの間から導出するに当たってたとえば、ブラケットの厚みが0.15〜0.2ミリのものでも潰すような無理な手段が不要となるので、薄型化に対してフレキシブルベースの厚みを考慮しなくて済み、2mm厚のモータにすることができる。
【0026】
このような偏心ロータを備えた薄型コアレス振動モータは、請求項5,6に示すようにすると、薄型ながらも振動量が確保でき、軸がたとえば、0.5ミリ程度のものでも、確実に保持でき、落下など衝撃がロータに加わっても軸の変形が防止でき、たとえばブラケットの厚みを0.15〜0.2ミリしたものでも潰すような無理な手段が不要となるので、薄型化に対してフレキシブルベースの厚みを考慮しなくて済み、2mm厚のモータにすることができる。しかも、比重10以上の偏心ウエイトによって振動量が大となるものが得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施の形態の偏心ロータを備えた薄型コアレス振動モータの断面図である。
【図2】図1の給電構造の特徴を示す底面図である。
【図3】図1の図1の偏心ロータの平面図である。
【図4】図1の同モータの回転原理説明図である。
【図5】図1の偏心ロータの変形例の平面図である。
【図6】図5の同モータの回転原理説明図である。
【符号の説明】
H ハウジング
1 ケース
2 ブラケット
2a 透孔
3 軸
4 ネオジム製のリング状マグネット
R、R1 偏心ロータ
5 平板コミュテータ
6、7 一対のブラシ
8 フレキシブルベース
9 印刷配線基板
Claims (7)
- 印刷配線基板を用いた平板整流子部材の中心に軸挿通孔が設けられると共に、上記印刷配線基板の第1面で前記軸挿通孔の半径方向外方に9個の整流子セグメントパターンが印刷形成され、これらの整流子セグメントパターンを3個目毎にショートする導体を有し、前記第1面およびそれと反対面である第2面のいずれか少なくとも一方の面に、少なくとも1個の一層空心電機子コイルが形成され、このうち一つの一層空心電機子コイルの径方向両側に配置開角がほぼ160度となる2個の多層巻線空心電機子コイルが配され、前記一層空心電機子コイルの位置に偏心部材を備えた偏心ロータ。
- 前記一層空心電機子コイルが、前記第1、第2のいずれか少なくとも一方の面に平面視3個で互いに重畳しないように等分に形成され、このうち1個の一層空心電機子コイルと重畳しないように、かつ、残りの2個の一層空心電機子コイルと一部が重畳するように前記2個の多層巻線型空心電機子コイルを配置開角が約160度で載置し、この多層巻線空心電機子コイルが重畳しない前記一層空心電機子コイルの位置に偏心部材が備えられた請求項1記載の偏心ロータ。
- 前記一層空心電機子コイルは、前記印刷配線基板に印刷されたパターンで形成されたことを特徴とする請求項1または2記載の偏心ロータ。
- 前記偏心部材は比重10以上のタングステン合金を含む請求項1乃至3に記載の偏心ロータ。
- 前記偏心部材はブロック状あるいは粉状の合金を混入した
樹脂で巻線型空心電機子コイルと共に一体成形された請求項1乃至3に記載の偏心ロータ。 - 前記請求項1乃至5のいずれか1項に記載の偏心ロータと
、この偏心ロータを軸を介して支持するケースとブラケットからなるハウジングと、この偏心ロータに空隙を介して磁力を与えるためにNS交互に6極に磁化され、ハウジングの一部に配された扁平なマグネットと、この扁平なマグネットの内径部で基端がブラシベースに配され、先端が前記整流子セグメントを介して前記空心電機子コイル群に摺接開角180度で摺接することによって電力を供給するブラシとを備えた偏平コアレス振動モータ。 - 前記軸は少なくとも一端が前記ハウジングに溶着されると共に、このハウジングを構成するケースとブラケットは溶着で組み立て結合され、このハウジングは厚みが0.2mm以下で構成されると共に、前記ブラシベースはフレキシブルで接着層を含めた厚みが0.18mm以下で構成され、前記ハウジングはマグネットが配される部分に透孔が設けられ、この透孔を通って前記フレキシブルベースの一部がハウジング側方に導出されている請求項6に記載の偏平コアレス振動モータ。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002285527A JP3759092B2 (ja) | 2002-09-30 | 2002-09-30 | 偏心ロータと同ロータを備えた扁平コアレス振動モータ |
KR1020030027105A KR100935509B1 (ko) | 2002-09-13 | 2003-04-29 | 초 슬림형 코어리스 모터 |
CNB03124064XA CN100452621C (zh) | 2002-09-13 | 2003-04-30 | 超薄型无芯电机 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002285527A JP3759092B2 (ja) | 2002-09-30 | 2002-09-30 | 偏心ロータと同ロータを備えた扁平コアレス振動モータ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004129319A true JP2004129319A (ja) | 2004-04-22 |
JP3759092B2 JP3759092B2 (ja) | 2006-03-22 |
Family
ID=32278807
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002285527A Expired - Fee Related JP3759092B2 (ja) | 2002-09-13 | 2002-09-30 | 偏心ロータと同ロータを備えた扁平コアレス振動モータ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3759092B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7141902B2 (en) * | 2004-02-25 | 2006-11-28 | Samsung Electro-Mechanics Co., Ltd. | Flat type vibration motor |
JP2007135395A (ja) * | 2005-11-07 | 2007-05-31 | Lg Innotek Co Ltd | 扁平型振動モータ |
-
2002
- 2002-09-30 JP JP2002285527A patent/JP3759092B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7141902B2 (en) * | 2004-02-25 | 2006-11-28 | Samsung Electro-Mechanics Co., Ltd. | Flat type vibration motor |
JP2007135395A (ja) * | 2005-11-07 | 2007-05-31 | Lg Innotek Co Ltd | 扁平型振動モータ |
US7679239B2 (en) | 2005-11-07 | 2010-03-16 | Lg Innotek Co., Ltd. | Flat type vibrating motor |
JP4570605B2 (ja) * | 2005-11-07 | 2010-10-27 | エルジー イノテック カンパニー リミテッド | 扁平型振動モータ |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3759092B2 (ja) | 2006-03-22 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR101095099B1 (ko) | 편평형 진동모터 | |
JP3987011B2 (ja) | 振動発生装置および電子機器 | |
JP3628989B2 (ja) | 円盤形偏心ロータ及び同ロータを有する扁平型振動モータ | |
JP2002119914A (ja) | 円盤形偏心ロータ及び同ロータを備えた扁平型振動モータ | |
JP2004112870A (ja) | 薄型コアレスモータ | |
JP3560601B1 (ja) | モールド型偏心ロータと同ロータを備えた軸方向空隙型コアレス振動モータ | |
JP2005117849A (ja) | 駆動回路が内蔵されたステータと同ステータを備えた軸方向空隙型ブラシレスモータ | |
JP4722225B2 (ja) | 振動モータ | |
US20070194642A1 (en) | Eccentric rotor and flat motor comprising same | |
JP2010200513A (ja) | 軸方向空隙型コアレス振動モータ及び無線通信装置 | |
JP2004129319A (ja) | 偏心ロータと同ロータを備えた扁平コアレス振動モータ | |
JP3796238B2 (ja) | モールド型偏心ロータと同ロータを備えた軸方向空隙型コアレス振動モータ | |
KR100935509B1 (ko) | 초 슬림형 코어리스 모터 | |
JP4005901B2 (ja) | 振動発生装置および電子機器 | |
JP2005012935A (ja) | モールド型偏心ロータと同ロータを備えた軸方向空隙型コアレス振動モータ | |
JP2005028331A (ja) | 振動発生装置および電子機器 | |
JP3581706B2 (ja) | 円盤形偏心ロータと同ロータを備えた扁平コアレス振動モータ | |
JP3530182B1 (ja) | コアレスモータ用ロータ、同ロータの製法及び同ロータを備えた軸方向空隙型コアレスモータ | |
JP2009005491A (ja) | 軸方向空隙型コアレス振動モータ | |
JP2006014441A (ja) | 偏心ロータ、同偏心ロータを備えた扁平コアレス振動モータ | |
JP2004147386A (ja) | 振動発生装置および電子機器 | |
JP3252140B1 (ja) | 偏心ロータ及び同ロータを備えた扁平型振動モータ | |
JP2004025064A (ja) | 振動発生装置および電子機器 | |
JP2005051945A (ja) | モータ用電機子、同電機子を備えた軸方向空隙型モータ | |
JP3572484B2 (ja) | 高密度部材を備えた偏心ロータと同ロータの製法及び同ロータを用いた扁平コアレス振動モータ |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A871 | Explanation of circumstances concerning accelerated examination |
Effective date: 20050706 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871 |
|
A977 | Report on retrieval |
Effective date: 20050801 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 |
|
A975 | Report on accelerated examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005 Effective date: 20050801 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20050823 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20050831 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20051220 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Effective date: 20051227 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 |
|
R150 | Certificate of patent (=grant) or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |