JP3530182B1 - コアレスモータ用ロータ、同ロータの製法及び同ロータを備えた軸方向空隙型コアレスモータ - Google Patents

コアレスモータ用ロータ、同ロータの製法及び同ロータを備えた軸方向空隙型コアレスモータ

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JP3530182B1
JP3530182B1 JP2003290146A JP2003290146A JP3530182B1 JP 3530182 B1 JP3530182 B1 JP 3530182B1 JP 2003290146 A JP2003290146 A JP 2003290146A JP 2003290146 A JP2003290146 A JP 2003290146A JP 3530182 B1 JP3530182 B1 JP 3530182B1
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Abstract

【要約】 【課題】小さな内径を有する空心電機子コイルであって
も、簡単な構成で容易に結線できるようにしてショー
ト、断線などの問題がでないようにしたロータが得られ
るようにし、薄型な軸方向空隙型モータにする。 【解決手段】印刷配線板1は第1の面に平面視で載置さ
れるべき複数個の巻線型空心電機コイルの一部を載置す
る領域1h、1nがあって外径の一部1c、1dがこの
領域の外側で巻線型空心電機子コイルの内径に外側の弧
状部にほぼかかるように形成され、ここに第1の端末結
線用ランド1rが形成されると共に、第2の端末結線ラ
ンド1tが前記各領域間に形成され、前記各領域に載置
された巻線型空心電機子コイル2の巻始め端末2aが前
記第1の端末結線用ランドに、巻き終わり端末が前記第
2の端末結線ランドに接続され、該巻線型空心電機子コ
イルの外径を覆うように前記印刷配線板に樹脂3で一体
化された。

Description

【発明の詳細な説明】 【技術分野】
【0001】この発明は、移動体通信装置の無音報知手
段などに用いて好適なものでコアレスモータ用ロータと
同ロータの製法及び同ロータを備えた軸方向空隙型コア
レスモータに関する。
【背景技術】
【0002】モータ用ロータ、特に移動体通信装置の無
音報知手段等に用いられる薄型な軸方向空隙型モータに
使用するロータは、コアレス型で0.8mm以下の極め
て薄いものとなり、落下などの衝撃に耐えられるように
電機子自体を樹脂で一体成形したもの、すなわち、空心
電機子コイルを印刷配線板と共に樹脂で一体成形するこ
とによって強度を得るようにしたものが多用される。し
かも、コアレスロータとして小型なものほど、空隙ロス
を避けねばならず、可及的に電機子コイルの一面は樹脂
で覆うことなく露出されるようになっている。(特許文
献1参照)このようなロータとしては、電機子コイル自
体も小型になるので、通常、巻始め端末は該コイルの内
径では結線させることが困難であってコイル辺と鎖交す
るように印刷配線板の間から導出せざるを得なくなる。
(特許文献2参照)しかしながら、電機子コイルの一面
を露出させるように射出金型で押さえる場合、巻始め端
末がコイル辺に押し潰され、ショート、断線などの問題
が発生する。
【0003】このようなコイル端末のショート、断線な
どの問題を防ぐ手段として、ロータでは、空心コイルを
載置した金属製のフレームの該コイル辺の下方に設けた
凹所に端末を通して該金属フレームに接続されたものが
ある。(特許文献3参照)しかしながら、このものは、
樹脂で成型するものでなく金属フレームがあるので薄型
化は期待できない。
【特許文献1】特許第3407803号公報
【特許文献2】特許第3393847号公報(図4)
【特許文献3】特開平9−322503号公報
【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】
【0004】また、このような振動モータは携帯電話機
等の移動体通信装置に搭載される場合、サイズが極限ま
で薄く小型化が要求され、偏心ロータを構成する軸も
0.6mm以下のものが採用せざるを得ないようになっ
ているので、耐衝撃性に十分配慮しなくてはならない。
【0005】この発明の目的は、電機子コイルの巻始め
端末を処理するに当たって、半田こてなどが入らないよ
うな小さな内径を有する空心電機子コイルであっても、
内径部分に簡単な構成で容易に結線できるようにしてシ
ョート、断線などの問題がでないようにしたロータが得
られ、このロータを組みあわせて軸方向空隙型モータの
構成として極めて薄型なものを実現させるものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】上記課題を解決するには請求項1に示すよ
うに印刷配線板(1、11)は複数個の巻線型空心電機
コイル(2a、2B、22‥‥)の各一部が載置される
領域(1h、1n)がある第1の面(1a)と、回転中
心と同心に複数個の整流子セグメント(1S)からなる
整流子が配される第2の面(1b)とが備えられ、前記
印刷配線板の外径の各一部(1c、1d)それぞれ各
巻線型空心電機子コイルが載置されたとき外各コイルの
内径の半径方向外側近傍で該コイルの内径の空心領域の
半分以上にかかるように該各コイルの配置開角とほぼ直
角になるように形成され、該各コイルの内径部分に第1
の端末結線用ランド(1r、11r)が形成されると共
に、第2の端末結線ランド(1t、11t)が前記印刷
配線板の各空心電機子コイル載置領域間に形成され、前
記各巻線型空心電機コイル(2a、2B、22‥‥)は
前記各一部が前記各空心電機子コイル載置領域に有効導
体部のほぼ半分以上重なって載置されると共に、該コイ
ルの各他部である半径方向外方が前記各空心電機子コイ
ル載置領域(1h、1n)から突き出ており、該巻線型
空心電機子コイルの巻始め端末が前記第1の端末結線用
ランドに接続されると共に、巻き終わり端末が前記第2
の端末結線ランドに接続され、該巻線型空心電機子コイ
は半径方向外径を覆うように前記印刷配線板に樹脂で
一体化され、回転中心で軸支承されたもので達成でき
る。 具体的な解決手段は、請求項2、3に示すように
前記巻線型空心電機子コイル(2A、2B)は2個から
なり、平面視で170度以下の配置開角で偏心して配さ
れ、前記印刷配線板の外径の一部(1c、1d)は直線
で形成され、回転中心を介して前記各巻線型空心電機子
コイルの反対側に少なくとも軸方向の抜け止め手段(4
a)が設けられた比重15以上のタングステン製の偏心
ウエイト(4)が前記印刷配線板(1)、前記巻線型空
心電機子コイルと共に比重2以下の樹脂(3)で一体化
され、前記回転中心に備えられた1個の焼結含油軸受
(B)で軸支承されたものか、前記印刷配線板は偏心ウ
エイトの主要部分が配置される部分が欠除されて非円形
となっているのがよい。さらに、このようなコアレスモ
ータ用ロータを製造するには、請求項4、5に示すよう
前記印刷配線板(1、11)を形成する工程と、この
印刷配線板をジグ(J)に装着する工程と、空心電機子
コイルを前記印刷配線板の外径の一部(1c、1d)
位置で前記ジグに立てて配置する工程と、この空心電機
子コイルの巻始め端末を前記第1の端末結線用ランド
(1r)に接続する工程と、その後、該空心電機子コイ
ルを前記印刷配線板に寝かせて添設する工程と、該空心
電機子コイルの巻き終わり端末を前記第2の端末結線用
ランド(1t)に接続する工程と、これらを一体に樹脂
(3)でモールドする工程とを備えたものか、モールド
前に偏心ウエイト(4)を一体化する工程を備えたもの
を採用すれば達成できる。 そして、このようなコア
レスモータ用ロータを用いて軸方向空隙型コアレスモー
タにするには、請求項6に示すように請求項1〜3のい
ずれか1項に記載のコアレスモータ用ロータと、このロ
ータを格納するものでそれぞれ0.2mm以下の厚みが
あるケース(7)とブラケット(5)からなるハウジン
(H)と、前記ロータは軸(6)を介して前記ハウジ
ングに回転自在に支承され、該軸の周囲で前記ブラケッ
トに添設されたブラシベース(9)は一対のブラシ(1
0)が設けられたフレキシブル基板で接着層を含めて
0.18mm以下の厚みがあり、さらに前記ブラケット
にはマグネット(8)が配される部分の一部を横切るよ
うに透孔(5b)が設けられ、この透孔を通って前記ブ
ラシベースの一部が再びブラケット上に出され、ハウジ
ング側方に給電電極として導出されているもので達成で
きる。
【発明の効果】
【0007】請求項1の発明によれば、空心電機子コイ
ルは領域の外側に立てて巻始め端末を半田付した後、外
径の一部を支点として寝かせて領域に接着すればよいの
で空心電機子コイルは内径が小なるものでも容易に内径
に半田付などで接続できることになる。したがって、端
末の処理が断線やショートなどの問題がなく容易にで
き、樹脂によって強度よく構成できる。請求項2の発明
によれば、銅線とタングステン合金製偏心ウエイトの重
量差によってロータ自体で回転時遠心力が発生するので
軸固定型振動モータにすることができる請求項3の発明
によれば、印刷配線板の厚み分だけ偏心ウエイトの重量
が多く得られるので振動量が大にできる。請求項4、5
の発明によれば、半田こての入らないような内径の小さ
な空心電機子コイルであってもコイルを配置してから結
線する製造方法ではないので容易に結線でき、空心電機
子コイルの外径がばらついたものでも、外径を基準に載
置できるので、弧の外径に回り込む樹脂の量が一定にで
きる。請求項6の発明によれば、巻始め端末の処理の問
題がクリアできるロータによって小型で、しかも、ブラ
シベースをハウジング側方に導出させるに当たってブラ
シベースの厚みが無視できることになり、極めて薄い軸
方向空隙型コアレスモータが得られる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】印刷配線板に一体に樹脂成形するロータで
あって巻線型空心電機子コイルの巻き始め端末を逆転の
発想により端末結線の後、該空心電機子コイルを印刷配
線板に載置する手段を採用して断線、ショートなどの問
題が出ないようにした。
【0009】図1は、本発明のコアレスモータ用ロータ
として振動発生用に応用した場合の平面図である。(実
施例1)図2は、図1の印刷配線板の第2面側の平面図
である。図3は、図1の巻線型空心電機子コイルの巻き
始め端末処理の製造方法を説明するもので図1をA−A
線で切断した場合の要部断面図である。図4は、図1の
ロータを格納した軸固定型の軸方向空隙型コアレス振動
モータの縦断面図である。(実施例2)図5は、本発明
のコアレスモータ用ロータを通常回転型に応用した場合
の平面図である。(実施例3)
【実施例1】
【0010】図1、図2において、印刷配線板1は第1
の面1aに平面視で複数個の巻線型空心電機コイルの各
有効導体部の半分以上を160度程度の開角で載置でき
るように形成した領域1h、1nがあり、外径の一部1
c、1dがこの領域の外側で巻線型空心電機子コイルの
内径の半分以上で、ほぼ前記巻線型空心電機子コイル内
径の半径方向外側の円弧のあたりを接線とする直線に形
成され、この内径部分に第1の端末結線用ランド1rが
形成されると共に、第2の端末結線ランド1tが前記各
領域間に形成される。この印刷配線板1の第2の面1b
では、回転中心と同心に複数個の整流子セグメントから
なる整流子1Sが印刷形成され、表面が金メッキされて
接触性を良好に保ち、前記各領域に巻線型空心電機子コ
イル2A、2Bが載置されて巻始め端末2a、2bが前
記第1の端末結線用ランド1rに接続されると共に、巻
き終わり端末が前記第2の端末結線ランド1tに接続さ
れ、該巻線型空心電機子コイルの外径を覆うように前記
印刷配線板1に樹脂3で一体化されるようになってい
る。ここで、前記巻線型空心電機子コイル2A、2Bの
巻始め端末2a、2bが前記第1の端末結線用ランドに
接続手段としては、図3に示すようなジグを利用する。
すなわち、ジグJは、前記印刷配線板1が載置される平
坦部分Jaと、この印刷配線板1の直線で形成された外
径の一部1c、1dのところが各空心電機子コイル2
A、2Bの外側の無効導体部分の形状に合わせて彫り込
まれた凹所Jbが形成されたもので、このジグJを使用
するには、この凹所Jbに前記各空心電機子コイル2
A、2Bを立てて収め、巻始め端末2a、2bを前記第
1の端末結線用ランド1rに半田付し、その後、前記外
径の一部1c、1dを支点として該各空心電機子コイル
2A、2Bを90度回転して想像線で示すように前記領
域1h、1nに寝かせて接着するようにすればよい。も
し該コイルの外径がかなりばらつくなら、接着剤が硬化
する前に、さらに、必要に応じて抜け止めピンJdで支
持された可動部材Jcをスライドさせて該コイル22の
外形を合わせるようにして載置する位置を一定にするこ
ともできる。このようにすれば、内径の小さい空心電機
子コイルでも無理に半田こてを入れなくて済むので、巻
始め端末の結線処理が容易にでき、空心電機子コイルは
サイズがばらついても外径の位置が一定になるので、樹
脂成形時に該コイルの外径に回り込む樹脂の量が一定に
できる。その後巻き終わり端末が前記第2の端末結線ラ
ンド1tに半田接続されるが、この部分は、巻線型空心
電機子コイル2A、2Bはオーバーラップしないように
離れているので、半田こてによる半田付は容易にでき
る。
【0011】前記印刷配線板1は、ロータ自体で振動を
発生させるために、回転中心を介して前記空心電機子コ
イル反対側の広い方が欠除されていて非円形となってお
り、この欠除された部分に比重15以上で軸方向抜け止
め手段として第1、第2の段部4a、4bが設けられた
タングステン合金製の偏心ウエイト4が配され、前記印
刷配線板、軸方向空心電機子コイルと共に比重2以下の
前記樹脂3で一体化され、偏心したロータRに構成され
ている。この偏心したロータは、さらに、回転中心に備
えられた1個の焼結含油軸受Bが備えられる。この焼結
含油軸受Bは樹脂で一体成形しても、あるいは樹脂成形
後、圧入などで嵌着する手段を採用しても良い。このよ
うにすると、空心電機子コイルの巻き始め端末は、該コ
イルの内径内に収容されるので、射出金型から保護され
るため、断線、ショートの問題が回避できる。
【実施例2】
【0012】この偏心したロータRは、図4に示すよう
な軸方向空隙型コアレスモータとして活用される。すな
わち、前記焼結含油軸受Bを介してブラケット5の中心
に設けたバーリング部5aに基端が圧入固着された軸6
に回転自在に装着されて前記ブラケット5とケース7か
らなるハウジングHに格納される。このハウジングHは
薄型で強度はあるように構成するために厚みが0.2m
m以下、好ましくは0.15mm〜0.1mmにステン
レススチールで構成され、該ブラケット5に配されたリ
ング状の軸方向空隙型マグネット8によって界磁され、
このマグネットの内径部でフレキシブルブラシベース9
に配された一対のブラシ10、10によって前記整流子
Sを介して電力を受けるようになっている。ここで、該
フレキシブルベースはポリエステルあるいはポリイミド
フイルムからなり、厚みがのりを含めて0.18mm程
度のものが選定される。前記ブラケット5には、前記マ
グネット8が載置された部分で該マグネットを横断する
ように透孔5bが設けられ、前記ブラシベースの一部が
半径方向に延ばされ、この透孔を通って側方に給電電極
として導出されるようになっている。この透孔によって
ブラシベースの厚みが無視できるので、モータとして薄
いものが実現できる。
【実施例3】
【0013】図5は、通常回転型に応用したもので、す
なわち、空心電機子コイル22は同一なものを3個等分
に印刷配線板11の第1面の領域11hに載置されるよ
うになっている。この印刷配線板11は外径の一部が前
記空心電機子コイル22の内径の外側の縁の部分まで直
線状に後退していて全体として平面視3角形に形成され
ている。該印刷配線板11には、前述と同様に前記3個
の空心電機子コイル22の内径の位置に第1の端末結線
ランド11c、11d及び11eが印刷形成され、第2
の端末結線ランド11tが各空心電機子コイル間に印刷
形成される。このロータR1を製造するには、前述と同
様にジグJを利用してジグJの凹所Jbに前記各空心電
機子コイル22を立てて収め、巻始め端末2a、2bを
前記第1の端末結線用ランド1rに半田付し、その後、
前記外径の一部1cを支点として該各空心電機子コイル
22を90度回転して前記領域に寝かせて接着するよう
にすればよい。ここでも、もし該コイルの外径がかなり
ばらつくなら、接着剤が硬化する前に、さらに、必要に
応じて可動部材Jcをスライドさせて該コイル22の外
形を合わせるようにして載置する位置を一定にすること
もできる。このようにすれば、内径の小さい空心電機子
コイルでも無理に半田こてを入れなくて済むので、巻始
め端末の結線処理が容易にできる。前記空心電機子コイ
ル22の巻き終わり端末は、前述と同様に第2の端末結
線ランド11tに半田接続されるが、この部分は、各巻
線型空心電機子コイル22とオーバーラップしないよう
に離れており、半田こてによる半田付はロータの外方か
ら容易にできる。その後、これらは一体に樹脂で成形さ
れるものであるが、ここではロータR1は出力軸を有す
る通常回転型に構成するので、軸6はロータR1に固定
されるように樹脂33で一体化されている。このように
しても、各空心電機子コイル22の巻き始め端末は、射
出金型から保護されるので、断線、ショートの問題が回
避でき、前述のジグを利用した製造方法によって該コイ
ルの外径も中心から一定にできるので、バランスがよく
なる。
【産業上の利用可能性】
【0014】この発明によるコアレスモータ用ロータ
は、上述のように一体にモールドする構成にして強度を
損なうことなく薄型にでき、特に軸方向空隙型コアレス
振動モータに採用して極めて薄く構成できるようにな
り、移動体通信装置のような携帯機器に無音報知手段と
して産業上有意義な技術手段として奏するものである。
また、コアレスモータ用ロータとしては、実施例3のよ
うにすれば、軸回転型であれば出力軸を有するスピンド
ルモータにも、また、出力軸にフアンを取り付けて冷却
用フアンモータにも展開できる。さらに整流子として印
刷配線板で形成したものを示したが、整流子セグメント
は銅箔のままで別の整流子をこのセグメントに配したも
のでもよい。なお、磁極の数は4極、2極でも組みあわ
せる軸方向空心電機子コイルに合わせて対応でき、コイ
ルの数についても組みあわせるマグネットの磁極に合わ
せて設定できる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】本発明のコアレスモータ用ロータとして振動発
生用に応用した場合の平面図である。(実施例1)
【図2】図1の印刷配線板の第2面側の平面図である。
【図3】図1の巻線型空心電機子コイルの巻き始め端末
処理の製造方法を説明するもので図1をA−A線で切断
した場合の要部断面図である。
【図4】図1のロータを格納した軸固定型の軸方向空隙
型コアレス振動モータの縦断面図である。(実施例2)
【図5】本発明のコアレスモータ用ロータを通常回転型
に応用した場合の平面図である。(実施例3)
【符号の説明】
【0016】 1、11 印刷配線板 2、22 巻線型空心電機子コイル 3 、33 樹脂 4 偏心ウエイト B 焼結含油軸受 5 ブラケット 5b 透孔 6 軸 7 ケース 8 軸方向空隙型マグネット 9 ブラシベース 10 ブラシ R、R1 偏心ロータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開2000−92804(JP,A) 特開2001−218419(JP,A) 特開2003−18814(JP,A) 特開2002−210410(JP,A) 特許3407803(JP,B2) 特許3393847(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02K 7/065 H02K 3/47 H02K 3/50 H02K 23/58

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 印刷配線板(1、11)は複数個の巻線
    型空心電機コイル(2a、2B、22‥‥)の各一部が
    載置される領域(1h、1n)がある第1の面(1a)
    と、回転中心と同心に複数個の整流子セグメント(1
    S)からなる整流子が配される第2の面(1b)とが備
    えられ、前記印刷配線板の外径の各一部(1c、1d)
    それぞれ各巻線型空心電機子コイルが載置されたとき
    該各コイルの内径の半径方向外側近傍で該コイルの内径
    の空心領域の半分以上にかかるように該各コイルの配置
    開角とほぼ直角になるように形成され、該各コイルの内
    径部分に第1の端末結線用ランド(1r、11r)が形
    成されると共に、第2の端末結線ランド(1t、11
    t)が前記印刷配線板の各空心電機子コイル載置領域間
    に形成され、前記各巻線型空心電機コイル(2a、2
    B、22‥‥)は前記各一部が前記各空心電機子コイル
    載置領域に有効導体部のほぼ半分以上重なって載置され
    ると共に、該コイルの各他部である半径方向外方が前記
    各空心電機子コイル載置領域(1h、1n)から突き出
    ており、該巻線型空心電機子コイルの巻始め端末が前記
    第1の端末結線用ランドに接続されると共に、巻き終わ
    り端末が前記第2の端末結線ランドに接続され、該巻線
    型空心電機子コイルは半径方向外径を覆うように前記印
    刷配線板に樹脂で一体化され、回転中心で軸支承された
    コアレスモータ用ロータ。
  2. 【請求項2】 前記巻線型空心電機子コイル(2A、2
    B)は2個からなり、平面視で170度以下の配置開角
    で偏心して配され、前記印刷配線板の外径の一部(1
    c、1d)は直線で形成され、回転中心を介して前記各
    巻線型空心電機子コイルの反対側に少なくとも軸方向の
    抜け止め手段(4a)が設けられた比重15以上のタン
    グステン製の偏心ウエイト(4)が前記印刷配線板
    (1)、前記巻線型空心電機子コイルと共に比重2以下
    の樹脂(3)で一体化され、前記回転中心に備えられた
    1個の焼結含油軸受(B)で軸支承された請求項1に記
    載のコアレスモータ用ロータ。
  3. 【請求項3】 前記印刷配線板は偏心ウエイトの主要部
    分が配置される部分が欠除されて非円形となっている請
    求項2に記載のコアレスモータ用ロータ。
  4. 【請求項4】 前記印刷配線板(1、11)を形成する
    工程と、この印刷配線板をジグ(J)に装着する工程
    と、空心電機子コイル(2A、2B、22‥‥)を前記
    印刷配線板の外径の一部(1c、1d)の位置で前記ジ
    グに立てて配置する工程と、この空心電機子コイルの巻
    始め端末を前記第1の端末結線用ランド(1r)に接続
    する工程と、その後、該空心電機子コイルを前記印刷配
    線板に寝かせて添設する工程と、該空心電機子コイルの
    巻き終わり端末を前記第2の端末結線用ランド(1t)
    に接続する工程と、これらを一体に樹脂(3)でモール
    ドする工程とを備えた請求項1に記載のコアレスモータ
    用ロータの製造方法。
  5. 【請求項5】 モールド前に偏心ウエイト(4)を一体
    化する工程を備えた請求項4に記載のコアレスモータ用
    ロータの製造方法。
  6. 【請求項6】 請求項1〜3のいずれか1項に記載のコ
    アレスモータ用ロータと、このロータを格納するもので
    それぞれ0.2mm以下の厚みがあるケース(7)とブ
    ラケット(5)からなるハウジング(H)と、前記ロー
    タは軸(6)を介して前記ハウジングに回転自在に支承
    され、該軸の周囲で前記ブラケットに添設されたブラシ
    ベース(9)は一対のブラシ(10)が設けられたフレ
    キシブル基板で接着層を含めて0.18mm以下の厚み
    があり、さらに前記ブラケットにはマグネット(8)
    配される部分の一部を横切るように透孔(5b)が設け
    られ、この透孔を通って前記ブラシベースの一部が再び
    ブラケット上に出され、ハウジング側方に給電電極とし
    て導出されている軸方向空隙型コアレスモータ。
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