JP3357333B2 - 偏心ロータと同偏心ロータを用いた小型振動モータ - Google Patents

偏心ロータと同偏心ロータを用いた小型振動モータ

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JP3357333B2 JP2000020484A JP2000020484A JP3357333B2 JP 3357333 B2 JP3357333 B2 JP 3357333B2 JP 2000020484 A JP2000020484 A JP 2000020484A JP 2000020484 A JP2000020484 A JP 2000020484A JP 3357333 B2 JP3357333 B2 JP 3357333B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、移動体通信装置のサ
イレントコール手段として用いられる偏心ロータと同偏
心ロータを用いた小型振動モータの組立構成の改良に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来より、ページャや携帯電話機等のサ
イレントコール手段として図8に示すように円筒直流モ
ータMの出力軸Sにタングステン合金製の偏心ウエイト
Wを配し、回転時にこの偏心ウエイトWの遠心力を利用
して振動を発生させるようにしたものが知られている。
【0003】ところが、上記従来の出力軸Sに偏心ウエ
イトWを付加するものでは、ページャなどの機器側にお
いて、この偏心ウエイトWの旋回空間を配慮しなくては
ならないなど、設計的な制約があり、高価なタングステ
ン合金を使用するためコスト的にも問題があった。
【0004】このため、本出願人は先に出力軸をなくし
て内蔵するロータ自体を偏心させた円筒コアレス型振動
モータを特願平2−309070号(米国特許5107
155号)として提案している。
【0005】同モータは、出力軸、偏心ウエイトがない
ので、設計的な制約を受けず、使い勝手がよいし、旋回
時の危険性がないなど、市場に好評をもって迎えられて
いるが、反面、3個の円筒コアレス巻線を有するので、
部品点数や加工工数が増加してしまう問題が包合されて
いる。
【0006】円筒コアレス巻線タイプに代わる有鉄心型
でロータ自体を振動させるために本出願人は、先に特願
平2−294482号に示すように3突極型の鉄心のう
ち一突極を削除したものを提案している。
【0007】しかしながら、上記のような2突極型鉄心
タイプのものでは、マッサージャのように比較的大型で
出力のあるモータの場合には好適だが、携帯端末のよう
な低電圧を使用するポータブル機器には、重心の移動が
少なく振動量が少なく不向きである。
【0008】また、本出願人は先にUSP534105
7号に開示したように、NS交互に着磁した4極の界磁
磁石に磁性体からなる3個の突極を片側に全部偏らせて
配置したロータを臨ませてなる偏心電機子鉄心を備えた
小型振動モータを提案している。さらに、同様な技術的
思想を開示したものとして特開平9−261918号に
示すようなものもある。しかし、このようなモータは磁
性体からなる3個の電機子鉄心が片側に偏っているの
で、コギングトルク(界磁磁石に吸着される力)が大と
なるため空隙を比較的大にせざるを得ず、モータ自体の
径も小さくできない。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記のような内蔵型偏
心ロータを備えたものは、小型化されるほど電機子巻線
の間隔がなくなり、その端末を電機子巻線を損傷しない
ようにして整流子に結線するのが至難の技となる。特に
印刷配線板をそのまま平板整流子にしたものであって電
機子巻線の端末をそのまま立ち上げて半田付け結線する
ものでは、その端末の弾力性により印刷パターンから離
れてしまい、容易に半田付けできるものではなかった。
また、通常整流子自体はバランスのとれた円形のもので
あるので、内蔵型偏心ロータでは、別に偏心強調用部材
など部品点数が増加する問題もあった。
【0010】この発明の第1の目的は、整流子自体で重
心の移動を稼ぐことにより、振動モータに用いる場合、
別に偏心部材を配置する必要のないようにする。すなわ
ち、部品点数を減少した振動モータにすることができる
偏心整流子を備えた偏心ロータを提供することにある。
この発明の第2の目的は、特定形状にした整流子基材の
強度を確保した偏心整流子を備えた偏心ロータを提供す
ることにある。この発明の第3の目的は、電機子コイル
から端末結線部を離すことにより各端末の結線を容易に
できる偏心整流子を備えた偏心ロータを提供することに
ある。この発明の第4の目的は、偏心ロータ自体で軸受
けを兼ねるようにすることにある。この発明の第5の目
的は、このような偏心ロータを用いることにより、部品
点数の少ない、したがってコスト的有利な振動モータを
提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の基本的な課題解決
手段は、請求項1に示す発明のように、印刷配線板から
なる整流子基材(1、11、111)の一面側に複数個
の整流子片(1s)が配され、前記整流子片の一部は延
長されて整流子基材より旋回外周より出ない範囲で結線
端子部(1a)となっており、さらに前記整流子基材
は、中心比重1.3以上の樹脂(2、22、222)
で軸受ホルダが他面側で軸方向に延設されると共に、
この他面側で前記軸ホルダの一部が一体に半径方向
にも延在されて前記整流子基材を保持し、さらにこの軸
ホルダの一部が一面側に少し突き出されて土手部
(1d)となっており、前記樹脂(2、22)の前記半
径方向の延在部分(2b、1e、22a)に前記整流子
基材の一部(1b、11b、111b)が囲い込まれた
偏心整流子(12、21、211)を有し、平面からみ
前記結線端子部を避けて2個の電機子コイル(51、
52、6、66)が中心に対して偏在して配され、これ
らの電機子コイルの端末が前記結線端子部(1a)に配
線されているもので達成できる。また、請求項2に示す
発明のように、前記整流子基材(1、11、111)は
外形を平面からみて偏心した非円形に形成され、前記整
流子片の少なくとも一部は延長され、前記結線端子部
(1a)に連結しており、この前記結線端子部(1a)
は整流子基材より旋回外周よりでない範囲となっている
もので達成できる。このような偏心整流子を用いた小型
振動モータとしては、請求項3に示す発明のように、前
請求項1に記載の偏心ロータ(R)は配置開角がほぼ
160度に設定された磁性突極(5a、5b)に絶縁層
を介して巻回された前記電機子コイル(51、52)を
備えたもので、前記磁性突極(5a、5b)の先端のブ
レード(a、b)に前記樹脂の一部を前記電機子コイル
の巻回部を除いて重畳させており、その端末がロータの
厚みからでないように前記結線端子部(1a)に配線さ
れているもので達成できる。そして、請求項4に示す発
明のように、前記請求項1に記載の偏心ロータ(R2、
R3)は2個の空心電機子コイル(6、66)を前記偏
心整流子(21、211)に一体化した空心電機子コイ
ル位置決めガイド(1f)に装着したもので、その端末
がロータの厚みからでないように溝(1g)を通して前
記結線端子部(1a)に配線されているもので達成でき
る。
【0012】上記請求項1に示す課題達成手段によれ
ば、整流子自体で重心が移動できるので、他に偏心部材
が必要でないものができる。請求項2に示す課題達成手
段によれば、より偏心量が大にできる。請求項3、4に
示す課題達成手段によれば、部材の点数が減少したコア
ード型振動モータやコアレス型振動モータが容易に得ら
れる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図面に示す各実施の形態に
基づき本発明の構成を説明する。図1は本発明の偏心整
流子の第1の実施の形態を示す平面図、図2は同偏心整
流子を用いた小型振動モータの第1の実施の形態として
コアード型振動モータの内部の要部断面平面図、図3は
同モータの縦断面図、図4は本発明の偏心整流子の第2
の実施の形態を示す平面図、図5は同偏心整流子を用い
た小型振動モータの第2の実施の形態としてコアレス型
振動モータの内部の要部断面平面図、図6は図5のY−
X切断縦断面図そして図7は同偏心整流子を用いた小型
振動モータの第3の実施の形態として他のコアレス型振
動モータの内部の要部断面平面図である。
【0014】図1において、1は9個のセグメントを放
射状に等分に形成した印刷配線板からなる偏心整流子基
材で、この偏心整流子基材1の中心に軸受けホルダ部を
含めて、かつ、この中心から一部を半径方向に延在させ
平面からみて碇型に比重1.3〜8位までの高密度高
摺動性樹脂2で一体成形することにより偏心整流子12
を構成している。この比重1.3〜8位の高密度高摺動
性樹脂2は金属粉末をポリアミドでバインドしているた
め、9KΩ程度の体積抵抗を有しているので、あたかも
整流子片間に抵抗が入ったことになるため火花防止の効
果がある。前記偏心整流子基材1には、スパーク防止用
として斜めのスリットを設けた9個の整流子片1s‥‥
が配され、そのうち重心移動側の3個の整流子片から後
述の電機子コイル端末の結線用端子1aとして碇型の底
部より突き出されている。この偏心整流子基材1は、さ
らに高密度高摺動性樹脂2で形成した碇型の両端2aの
内部まで補強用腕木1bとして前記結線用端子1aの内
両側より延ばされたパターンと共に中心から半径方向に
延設されている。前記整流子片1s‥‥は表面、スルー
ホールを介して裏面などを利用して回転原理上から各整
流子片1s‥‥は2個おきにショートさせている。この
偏心整流子12の中心には軸受孔1cが設けられ、前記
高密度高摺動性樹脂2で形成した土手部1dによって偏
心整流子基材1が保持されるようになっている。
【0015】次に上記のような偏心整流子12を用いた
コアード型振動モータを図2、3において説明する。3
は希土類プラスチック製のリング状界磁磁石でN、S交
互に6極等分に磁化されている。4はこの界磁磁石3を
保持すると共に磁路となる錫メッキ鋼板製のケーシング
である。5は珪素鋼板(磁性体)からなる偏心コアで、
2個のブレードa、bを全体としての開角が前記マグネ
ットの4極+N(Nは無着磁部)以内になるように形成
するとともに、各ブレードa、bに一体の2個の突極5
a、5b(巻線部)は、前記樹脂2の延在部分に重なら
ないように両側で中心から偏在され、コアの中心から放
線方向にならないようにかつ各ブレードa、bの中心か
らずれた位置で、しかもコアの中心から偏心した位置で
後述の電機子コイルが容易に巻線できるようにするた
め、各ブレードa、bは配置開角が中心からみてほぼ1
60度になるように、かつ、突極5a、5bの巻き幅部
分が全体に切り開かれて設定される。そしてこの突極5
a、5bにコーティング層(図示せず)を介して電機子
コイル51、52が巻回され、前記偏心整流子12は中
心孔5cにはめ込むことによって添設され、碇型の底部
から突き出された電機子コイル端末結線用端子1aにそ
の端末が結線されて偏心ロータR1を構成している。こ
こで前記偏心整流子12の両端2b、2bは、重量を増
加するために、前記電機子コイル51、52が巻回され
た空間を利用して前磁性体突極3a、3bの先端の各ブ
レードa、bに一部を重畳させている。
【0016】このような偏心ロータR1を使用したモー
タは、前記ケーシング4と共にハウジングHを構成する
ブラケット7に固定された軸Jに、軸受を兼ねた前記偏
心整流子12の軸受孔1cを介して回転自在に装着し、
前記ブラケット7に配された一対のブラシ8、8を前記
偏心整流子12に180°開角で摺接させることによっ
て前記電機子コイル51、52に電力を供給させるよう
になっている。前記偏心整流子12の碇型の底部2cは
ブレードa、bの間の部分が厚くなっていて重心の移動
を稼いでいる。
【0017】図4は本発明の偏心整流子の第2の実施の
形態を示すもので、すなわち、11は印刷配線板からな
る偏心整流子基材で、平面からみて拡開した扇型に形成
されている。この偏心整流子基材11を囲い込むよう
に、平面からみて半月型に比重6の高密度高摺動性樹脂
22で一体成形することにより偏心整流子21を構成し
ている。前記偏心整流子基材11には、一面側にスパー
ク防止用として斜めのスリットを設けた9個の整流子片
1s‥‥が配され、そのうち重心移動側の3個の整流子
片から後述の電機子コイル端末結線用端子1aとして半
月型の底部より突き出されている。この偏心整流子基材
11は、他面側において後述のようにさらに高密度高摺
動性樹脂22で形成した半月型の両端22aの内部まで
補強部11bとして径方向に延在されている。前記整流
子片1s‥‥は表面、スルーホールを介して裏面などを
利用して回転原理上から各整流子片1s‥‥は2個おき
にショートさせている。この偏心整流子21の中心には
軸受孔1cが設けられ、他面 側において中心の軸受孔の
部分に軸方向に延設した軸受けホルダ部とこの軸受ホル
ダ部より一体に半径方向に延在させた高密度高摺動性樹
脂22で形成したもので、半月型の両端22aの内部ま
前記補強部11bを覆うようになっている。前記軸受
部の一面側において前記高密度高摺動性樹脂22でリン
グ状の土手部1dが形成され、この土手部1dによって
偏心整流子基材11が保持されている。このように構成
した偏心整流子11には、さらに半月型の外周部に重心
移動用として円弧状の第二の土手部1eが設けられ、配
置開角160°で前記9個の整流子片1s‥‥の裏側で
破線で示すように後述の空心電機子コイル位置決めガイ
ドとして固定用コマ1f、1fが前記高密度高摺動性樹
脂22で一体成形されている。
【0018】図5、図6は上記図4の偏心整流子を用い
た小型振動モータの第2の実施の形態としてコアレス型
振動モータを示すもので、自己融着線を巻回してなる空
心電機子コイル6、6を前記の空心電機子コイル位置決
ガイドとしての固定用コマ1f、1fにはめ込み、巻
き始め、巻き終わり端末をロータの厚み内からでないよ
うに所定の溝1gを介して前記電機子コイル端末結線用
端子1aに巻き付けてディピング半田して偏心ロータR
2に構成している。空心電機子コイル6、6の固定手段
としては粉末または固形エポキシによりリフローで固定
するのがよい。このような偏心ロータR2を備えたもの
は軸方向空隙型となり、扁平なマグネット9によって駆
動されるその他の構成は上記第一の実施の形態と同様な
ため同一符号を付してその説明を省略する。
【0019】図7は上記第2の実施の形態の変形例を示
すもので、すなわち、111は印刷配線板からなる偏心
整流子基材で、平面からみて拡開した扇型に形成され、
この偏心整流子基材111を囲い込むように、平面から
みて半月型に比重6の高密度高摺動性樹脂222で一体
成型することにより偏心整流子211を構成している。
前記偏心整流子基材111には、スパーク防止用として
斜めのスリットを設けた6個の整流子片11s‥‥が配
され、そのうち重心移動側の3個の整流子片から後述の
電機子コイル端末結線用端子1aとして半月型の底部よ
り突き出されている。この偏心整流子基材111は、さ
らに高密度高摺動性樹脂22で形成した半月型の両端2
2aの内部まで補強部111bとして延設されている。
前記整流子片11s‥‥は表面、スルーホールを介して
裏面などを利用して回転原理上から対向する各整流子片
1s‥‥をショートさせている。この偏心整流子211
の中心には軸受孔1cが設けられ、前記高密度高摺動性
樹脂22で形成した土手部1dによって偏心整流子基材
111が保持されている。さらに半月型の外周部に重心
移動用として第二の土手部1eが設けられ、配置開角1
20°で前記6個の整流子片1s‥‥の裏側で破線で示
すように2個の後述の空心電機子コイルの位置決め固定
用コマ11f、11fが前記高密度高摺動性樹脂22で
一体成型されている。この位置決め固定用コマ11f、
11fは効率上(すなわち、巻き上がった空心電機子コ
イルが基準電気開角であるマグネットの磁極に等しい開
角となるように)から開角を120゜にしてある。した
がって、ここでは、想像線示すように扁平なマグネット
99はNS交互に4極着磁したものが用いられる。な
お、ここでは、ブラシは図示してないが、回転原理上か
ら摺接開角90゜で各整流子片に当接するようになって
いる。ここでも自己融着線を巻回してなる2個の空心電
機子コイル66、66を前記の位置決め固定用コマ11
f、11fにはめ込み、各巻き始め、巻き終わり端末を
ロータの厚み内からでないように所定の溝(図示せず)
を介して前記電機子コイル端末結線用端子1aに巻き付
けてディピング半田して偏心ロータR3に構成してい
る。空心電機子コイル66、66の固定手段としては前
述の粉末または固形エポキシによりリフローで固定する
のがよい。このような偏心ロータR3を備えたものは想
像線で示す扁平マグネット99で駆動される軸方向空隙
型となる。図中、想像線で示すKは偏心整流子基材11
1を多数製造するのに好都合な連結部であり、当然なが
ら高密度高摺動性樹脂22で一体成型するときにも利用
されモールド後に切断されて用いられるなお、このよう
な製造方法は上記他の実施の形態にも利用できるのはも
ちろんである。
【0020】なお、前記密度(比重)1.3以上の高摺
動性樹脂としては、高比重性と高摺動性のバランス上か
ら比重1.3ないし8位のものが選定されるが、より重
心の移動と重量を稼ぐために比重10程度のものを使用
することもできる。ただし、この場合は金属粉末の量が
多くなるので、体積抵抗は400Ω程度となって火花消
去性がよくなるが、摺動性が悪化するため中心に別の樹
脂や多孔質金属含油軸受を用いるのがよい。この体積抵
抗は低いほど火花消去効果が大きいが、200Ω以下に
なると消費電流が増加し、10KΩ以上では火花消去効
果が薄くなる嫌いがある。また、上記はいずれもスター
結線型で説明したが、ブラシの位置や界磁磁石の磁極の
位置などを変えることによりデルタ結線にすることもで
きる。
【0021】
【発明の効果】この発明による偏心整流子とこの偏心整
流子を用いた小型振動モータは上記のように構成したの
で、別に偏心部材を必要としないで整流子自体で重心の
移動を稼ぐことができ、各電機子コイルは非モールド型
したものでは、細線からなる電機子コイルでも断線が防
止でき、各電機子コイルと端末結線部が離れているので
端末を整流子に結線することが容易にでき、整流子の組
み付けも簡単にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の偏心整流子の第1の実施の形態を示す
平面図である。
【図2】同偏心整流子を用いた小型振動モータの第1の
実施の形態としてコアード型振動モータの内部の要部断
面平面図である。
【図3】同モータの縦断面図である。
【図4】本発明の偏心整流子の第2の実施の形態を示す
平面図である。
【図5】同偏心整流子を用いた小型振動モータの第2の
実施の形態としてコアレス型振動モータの内部の要部断
面平面図である。
【図6】図5のY−X切断縦断面図である。
【図7】同偏心整流子を用いた小型振動モータの第3の
実施の形態として他のコアレス型振動モータの内部の要
部断面平面図である。
【図8】従来の小型振動モータの斜視図である。
【符号の説明】
1、11、111 偏心整流子基材 1s 整流子片 1a 端末結線部 1c 軸受孔 1d 土手部 1e 第二の土手部 2、22、222 高密度高摺動性樹脂 12,21、211 偏心整流子 3 界磁磁石 4 ケーシング 5a、5b 突極 51、52 電機子コイル 6,66 空心電機子コイル 7 ブラケット 8、88 ブラシ 9、99 マグネット J 軸
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI H02K 23/00 H02K 23/00 A 23/54 23/54 23/58 23/58 Z (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H06B 1/00 - 1/20 H02K 7/00 - 7/20 H02K 13/00 - 13/14 H02K 23/00 - 23/68

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 印刷配線板からなる整流子基材(1、1
    1、111)の1面側に複数個の整流子片(1s)が配
    され、前記整流子片の一部は延長されて整流子基材より
    旋回外周より出ない範囲で結線端子部(1a)となって
    おり、さらに前記整流子基材は、中心比重1.3以上
    の樹脂(2、22、222)で軸受ホルダが他面側で
    軸方向に延設されると共に、この他面側で前記軸ホル
    の一部が一体に半径方向にも延在されて前記整流子
    基材を保持し、さらにこの軸ホルダの一部が一面側
    に少し突き出されて土手部(1d)となっており、前記
    樹脂(2、22)の前記半径方向の延在部分(2b、1
    e、22a)に前記整流子基材の一部(1b、11b、
    111b)が囲い込まれた偏心整流子(12、21、2
    11)を有し、平面からみて前記結線端子部を避けて2
    個の電機子コイル(51、52、6、66)が中心に対
    して偏在して配され、これらの電機子コイルの端末が前
    記結線端子部(1a)に配線されている偏心ロータ。
  2. 【請求項2】 前記整流子基材(1、11、111)は
    外形を平面からみて偏心した非円形に形成され、前記整
    流子片の少なくとも一部は延長され、前記結線端子部
    (1a)に連結しており、この前記結線端子部(1a)
    は整流子基材より旋回外周よりでない範囲となっている
    請求項1に記載の偏心ロータ。
  3. 【請求項3】 前記請求項1に記載の偏心ロータ(R)
    は配置開角がほぼ160度に設定された磁性突極(5
    a、5b)に絶縁層を介して巻回された前記電機子コイ
    ル(51、52)を備えたもので、前記磁性突極(5
    a、5b)の先端のブレード(a、b)に前記樹脂の一
    部を前記電機子コイルの巻回部を除いて重畳させてお
    り、前記電機子コイルの端末がロータの厚みからでない
    ように前記結線端子部(1a)に配線されている小型振
    動モータ。
  4. 【請求項4】 前記請求項1に記載の偏心ロータ(R
    2、R3)は2個の空心電機子コイル(6、66)を前
    記偏心整流子(21、211)に一体化した空心電機子
    コイル位置決めガイド(1f)に装着したもので、その
    端末がロータの厚みからでないように溝(1g)を通し
    て前記結線端子部(1a)に配線されている小型振動モ
    ータ。
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