JP4714815B2 - Dc三相ブラシレスモータ - Google Patents

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Description

本発明は、円筒型のブラシレスモータに係り、特にロータマグネットを有するインナーロータ型DC三相ブラシレスモータに関するものである。更には、偏心分銅を備えた小径サイズの振動発生用電動機に係り、回路基板にモータ本体を直接半田固定する表面実装構造に対応するためのインナーロータ型DC三相ブラシレス振動モータに関するものである。
近年、我々の日常生活においては、様々な電子機器に、動力源として小型モータが搭載されており、それぞれの電子機器に対し、その使用目的に応じたモータの構造、特性アップ、小型化、軽量化、及び高出力化などの技術開発がなされている。
無線式携帯通信機器である携帯電話においても同様に、それらの小型モータの一つが搭載されている。例えば、美術館、コンサートホール等の静粛な公衆の場や、商談あるいは会議の席で、携帯電話の突然の着信音が、周囲の人に多大な迷惑となる場合などでは、着信報知を体感振動で知らせる振動発生用の小型モータ(以下、振動モータと記す)が用いられている。
前記振動モータの場合、一般的には、例えば図11に示すように、振動モータ301のハウジングケース302本体から突出する回転軸306の一端に、偏重心となる偏心分銅310を取り付けて、ロータ部の回転駆動と共に偏心分銅310の重心位置が振れ回ることによる不均等な遠心力を利用して、携帯電話機全体を小刻みに振動させるものが多く、携帯電話の普及が進むに連れ、その搭載率及び使用頻度も日々高まっている。
前記図11に示す振動モータ301に限らず、現行の約φ4mm径サイズの小型モータは、コアレス又はコアードタイプのモータ構造を基本とし、整流機構部として、図11に示すようにブラシ片312と整流子片313の組み合わせからなる機械的な摺動接点部を有するモータ構造が大多数を占めている。しかしここ数年、着メロ・着うた・音楽連動再生機能等の振動モードを多用する各社の携帯電話が増え、振動モータの使用頻度が劇的に多くなり、前記摺動接点部の摩耗、導通不良等による市場クレーム問題が心配されている。
このため携帯電話メーカー各社共に年々、振動モータに対する品質規格が厳しくなり、特に振動モータ本体自身の信頼性テスト(ライフ時間の延長)が重要視され、接点材料の摩耗による寿命の低下が問題視されている。加えて振動モータ製造メーカー側では、コスト削減対応において、貴金属を用いる接点材料のコスト高が製造上問題視され始めている。
これに代わる駆動構造の小型モータ及び振動モータとして、昨今、ブラシ接点の寿命問題解決と接点材料のコスト削減を目的に、インナーロータマグネット型のブラシレスモータ化が再度見直され、開発が進んでいる。
特開平5−304744号公報 特開2003−284278号公報
従来のインナーロータ型の一般ブラシレスモータは、図10に示すように、ハウジングケース2内径に配置された界磁コイル3のタップ線33a〜33f(一部図示を省略)を、フレキシブル基板107に半田で結線し、フレキシブル基板107の他端側に配置した接続端子107aでモータ本体外部に引き出し、整流機構部分を搭載機器側の駆動回路に接続して電気的に切り替える駆動方法を採用している。
通常、界磁コイル3のタップ線33a〜33fを、フレキシブル基板107の給電箇所に半田で結線する際には、界磁コイル3一端の開口部内径に、固定板109を土台として配置し、結線及びフレキシブル基板107を固定する必要がある。固定板109は、ハウジングケース2内部に界磁コイル3を挿入する時に、円筒形状の界磁コイル3の変形を防ぐと共に、前記界磁コイル3のタップ線33a〜33fと、フレキシブル基板107のハウジングケース2内部での揺れを止め又は揺れによる結線部の断線を防止する働きも兼ねる。
しかし作業性の点から見た場合、界磁コイル3一端の開口部内径に小径な固定板109を配置固定すること、更に柔軟なフレキシブル基板107面に対し前記タップ線33a〜33fを迅速に半田固定すること、が作業性及び生産性を向上させるための課題となっていた。
このため、モータ本体の内部構造が簡素化でき、部品点数も削減でき、また作業性も向上し、さらに結線状態を直接確認することが容易なモータ構造が望まれている。
また近年、電子部品の自動組立ラインに対応して、小型モータを用いた振動モータ分野では、モータ自身を、一般電子部品と同様に回路基板上に直接半田固定する、いわゆる半田リフロー処理による表面実装での搭載技術が実用化され、振動モータ全体の材質変更やホルダー構造、及び給電端子構造等が再検討されている。
これにより前記フレキシブル基板を用いる結線方法では、半田リフロー処理時の高温範囲で半田結線部の信頼性に欠けるなどの問題があるため、これに代わる構造として、フレキシブル基板を用いない、かつ表面実装に対応したDC三相ブラシレスモータの新たな端子構造の開発が望まれていた。
これらの課題に対し、本発明者らは、先に出願した特願2005−57426号において、図7に示すインナーロータマグネット型のDC三相ブラシレス振動モータ201の内部構造を提案している。このブラシレス振動モータの構造は、回転起動力を得るためにロータマグネット205自身の物理的なバランスと磁気的なバランスを保ちながら、より確実に起動トルクを得るためのマグネット形状を考えた上で、偏心分銅210を前記マグネット205の片側に寄せて取り付けたアンバランスなインナーロータ構造のもので、この分銅内蔵タイプの振動モータ201の構造においても、表面実装構造に対応する必要があった。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、一般の小型三相ブラシレスモータを含めて、表面実装構造が望まれるDC三相ブラシレス振動モータにおける巻線コイルのタップ線を、中性点及びU,V,W相のスター結線で結ぶため、この4極を効率よく各端子片へ結線し、回路基板の給電ランド部に直接、半田リフロー可能な状態で接続できる新規な端子台構造を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明では、例えば図1〜図4に示すように、
ステータ部である筒状ハウジングケース2の内壁に、磁界を発生させるための界磁コイル3を固定し、前記筒状ハウジングケース2の軸方向両端部に配置する軸受4で、円筒マグネット5及び回転軸6からなるロータ部を、前記界磁コイル3内径との空隙を介して、回転自在に軸支するインナーロータマグネット型の三相ブラシレスモータ1において、
前記筒状ハウジングケース2の一端に嵌合し、前記界磁コイル3の引き出しタップ線3a〜3fの終端部と給電端子7(7n,7u,7v,7w)とを結線し、前記各給電端子7n,7u,7v,7wを保持固定するための端子台8を備え、
前記端子台8の各給電端子7n,7u,7v,7wを配置する厚み方向には、前記界磁コイル径の中心に対して、正六角形の位置にそれぞれ溶接治具60aを挿入するための6箇所の貫通孔Nが設けられ、
前記6箇所の貫通孔Nを時計回りにN1〜N6の符号を付けた場合、
N1,N4,N6の貫通孔Nを給電端子7nとの結線位置として界磁コイル3のタップ線3a,3d,3fを中性点で結び、残りのN2,N3、N5の貫通孔Nを同じく給電端子7u,7v,7wとの結線位置として前記片側の各タップ線3b,3c,3eをそれぞれU,V,W相としてスター結線で結び、前記6箇所の貫通孔N1〜N6の接合領域で前記タップ線3a〜3fを各給電端子7n,7u,7v,7wと結線し、
同時に前記各給電端子7n,7u,7v,7wを、端子台8端面に並列に4個配置したことを特徴とするDC三相ブラシレスモータ、
としている。
また、請求項2に記載の発明では、請求項1に記載の発明において、 例えば図1〜図4に示すように、
前記界磁コイル3の引き出しタップ線3a〜3fを挿通するための切り欠き部D1〜D3を、前記端子台8の外側部3箇所に設けたことを特徴とするDC三相ブラシレスモータとしている。
また、請求項3に記載の発明では、請求項1に記載の発明において、例えば図4、図9に示すように、
前記給電端子7が、スター結線における中性点用の給電端子7nと、U,V,W相用の給電端子7u,7v,7wと、の二種類の端子片形状からなることを特徴とするDC三相ブラシレスモータとしている。
また、請求項4に記載の発明では、請求項1に記載の発明において、例えば図9に示すように、
前記給電端子7が、表面実装による半田リフロー固定の際、搭載する電子機器側の回路基板上の給電ランド面に対し、接合面を折り曲げて位置合わせする形状であることを特徴とするDC三相ブラシレスモータとしている。
請求項1に記載された発明によれば、界磁コイルの引き出しタップ線の終端部と各給電端子とを作業性よく結線することができる。つまり従来構造での円筒状界磁コイル一端に配置する固定板及びその板面上に取り付けるフレキシブル基板との組み合わせ端子部の代わりに、4極の給電端子をハウジングケース外方側の端子台に設け、界磁コイルの引き出しタップ線の結線処理を、前記端子台の一端面側で処理することができ、接続確認と作業性が向上する。
具体的には、端子台の各給電端子を固定配置する厚み方向に、界磁コイル径の中心に対して、正六角形位置にそれぞれ溶接治具を挿入するための6箇所の貫通孔を設け、その各貫通孔位置を前記各タップ線の結線領域として、スポット溶接等の溶接治具により各タップ線の終端部を順次溶接するだけで、作業性よく、簡単に、界磁コイルの中性点とU,V,W相のスター結線を結ぶことができる。
また同時に、前記各給電端子を、回転軸方向に曲げ、先端側を回路基板面に向けて揃え、各給電端子を端子台端面に並列に4個配置することにより、従来方法のコネクターへの接続は勿論、表面実装の半田リフロー処理において、搭載機器側の回路基板の給電ランド部に直接、半田接合することができる端子台構造が得られる。
また、請求項2に記載された発明によれば、前記請求項1による効果に加え、界磁コイルの引き出しタップ線を挿通するための切り欠き部を、前記端子台の外側部3箇所に設けるている。これにより、界磁コイルの引き出しタップ線全6本の内、それぞれ一相2本づづの引き出し位置に合わせた切り欠き部から、各タップ線をハウジングケース外方に取り出すことができ、効率よく短い距離での結線処理が可能となる。
また、請求項3に記載された発明によれば、前記請求項1による効果に加え、前記給電端子が、スター結線における中性点用の給電端子7nと、U,V,W相用の給電端子7u,7v,7wと、の二種類の端子片形状で構成されている。これにより、給電端子部品の共通化ができ、金型と部品点数が削減でき、製品単価のコスト削減と組み立て作業の簡素化、自動化が図れる。
また、請求項4に記載された発明によれば、前記請求項1による効果に加え、前記給電端子の形状が、半田リフローによる表面実装固定の際、搭載する電子機器側の回路基板上の給電ランド面に対し、接合面を折り曲げて位置合わせできる。これにより、半田リフロー接合時の給電ランド部への位置合わせが容易になり、半田接合面の強度も安定し、モータ本体のホルダー側の固定強度と併せて、十分な接合強度が得られる。
<実施形態1>
以下、本発明に係るブラシレスモータの最良の実施形態を、図1〜図6を参照しながら説明する。尚、本実施形態に係るモータは、直径約φ4mmの円筒小型ブラシレスモータとして部品を構成している。
図5は、本発明の三相ブラシレスモータ向けの端子台構造を組み込んだ小型モータの外観図である。また図2に示すモータの断面は、前記図5(b)における小型モータのA-A断面図である。
図2に示すように、本発明の三相ブラシレスモータの構造は、ステータ部である筒状ハウジングケース2の内壁に、円筒状の界磁コイル3を固定し、前記筒状ハウジングケース2の軸方向両端部に配置する軸受4で、円筒マグネット5及び回転軸6からなるロータ部を、前記界磁コイル3内径との空隙を介して、回転自在に軸支するインナーロータマグネット型の円筒ブラシレスモータ1であり、前記筒状ハウジングケース2の一端には、前記界磁コイル3の引き出しタップ線3a〜3fの終端部と給電端子7とを溶接して結線し、前記給電端子7を固定配置するための端子台8を備えている。
図1に前記端子台8の部品単体の六面図を示す。図1(a)〜図1(f)はそれぞれ、正面図、背面図、上面図、底面図、左側面図、右側面図を示している。図1(a)に示すように、端子台8の各給電端子を配置する位置の厚み方向には、界磁コイル径の中心、つまり図に示す中心穴Sの中心に対し、正六角形の位置に、それぞれ6箇所の貫通孔N(図ではN1〜N6で表示)が設けられている。また同時に、下記に示す前記界磁コイル3の引き出しタップ線3a〜3fを挿通するための切り欠き部D1-D2-D3を、端子台8の外側部3箇所に設けている。
またハウジングケース2の内壁に固定する円筒状の界磁コイル3は、一般的に図3(a)と図3(b)の二種類の巻き線形式(界磁コイル3又は3')があるが、巻き方に違いがあるものの、三相ブラシレスモータ用の巻き線界磁コイルの場合、引き出しタップ線3a〜3fは双方共同じく6本引き出され、各タップ線の結線処理方法も同一である。本実施例では、図3(a)の巻き線形状の界磁コイル3を用いて組み立てを行った。
具体的な界磁コイル3と給電端子7との結線方法を図4に示す。まず前記給電端子7の回転軸方向に曲げた端子片先端を回路基板面側(図4の場合、すべて下方側)に向けて揃え、各給電端子7n,7u,7v,7wを図に示すように端子台8一端部側に、並列に4個配置し、また他端部側の段部Hにて、前記円筒状の界磁コイル3の引き出しタップ線側の端部を端子台8に接着固定する。前記端子台8の外側部3箇所の切り欠き部D1〜D3に、界磁コイル3の引き出しタップ線3a〜3fを挿通する。この時、引き出しタップ線3a〜3fの全6本の内、それぞれ一相2本づづの引き出し位置に合わせた切り欠き箇所から、各タップ線を外方に取り出す。
次に、前記図1に示した正六角形の位置の貫通孔Nに対して、前記6箇所を時計回りにN1〜N6の符号を付けた場合、N1,N4,N6の貫通孔Nの位置を給電端子7nとの結線位置P1,P4,P6として界磁コイル3のタップ線3a,3d,3fを中性点として結び、残りのN2,N3、N5の貫通孔N位置を同じく各給電端子7u,7v,7wとの結線位置P2,P3,P5 として前記片側の各タップ線3b,3c,3eをそれぞれU,V,W相としてスター結線で結び、各給電端子7n,7u,7v,7wの前記6箇所の貫通孔Nの位置を接合領域(図4(b),(d)に示す丸枠破線部)として、例えば図4(a)で示す方法により、溶接治具60a側を端子台8の各貫通孔Nに挿入した後、外部側から溶接治具60bを突き合わせて、タップ線終端部を電気溶接し、最終的に図4(d)に示す各6箇所を結線する。
結線と組み込みが完成したブラシレスモータの外観図を図5に示す。図5(a)〜図5(e)は、それぞれ正面図、上面図、底面図、左側面図、及び右側面図を示している。このように、上記の結線方法は従来構造である固定板を使用せず、ハウジングケース2外部で直接的に給電端子7にタップ線3a〜3fを接続するものであり、従来結線工程に比べ作業性が良く、結線確認検査も目視による外観上の検査で判別がつくという大きな利点がある。
また前記給電端子は、スター結線における中性点用の給電端子7nと、U,V,W相用の給電端子7u,7v,7wと、の二種類の端子片形状で構成されている。これにより、給電端子部品の共通化ができ、金型と部品点数が削減でき、製品単価のコスト削減と組み立て作業の簡素化、自動化が図れる。更に給電端子7はコネクター接続用端子片としても使用できる。例えば図6に示すような搭載機器側からのコネクター70a付きのフレキシブル基板70を用いて駆動回路と接続することも可能であり、またフレキシブル基板70の代わりに、コネクター72a付きリード線72でもよく、用途に合わせた接続方法が考えられる。
<実施形態2>
以下、本発明に係る表面実装型ブラシレス振動モータの実施形態を、図7〜図9を参照しながら説明する。尚、本実施形態に係る偏心分銅内蔵型モータでは、直径約φ4mmの円筒小型ブラシレス振動モータとして部品を構成している。
図7〜図9に示す振動モータ201は、前記図11で示した従来の振動モータとは偏心分銅の取り付け位置が違い、偏心分銅210自身をハウジングケース202内部に内臓するタイプのものである。外観上、モータの回転軸206が外部に突出しないモータ構造である。
図7(b)に示すように、インナーロータ部を構成するマグネット205の断面形状は、径方向にN・S磁場配向された異方性マグネット材料の磁極方向に対し、直交する方向に位置する非有効磁束範囲部分を径方向均等に切除した断面略長方形の板状マグネット205である。
また回転軸206を挟んで対向する側の偏心分銅210は、円筒状ハウジングケース202内径と前記板状マグネット205との空間領域の片側に、マグネット205の材質より高比重の非磁性材料からなる重量慣性体であり、回転軸206と一体に固定されている。
この構造によれば、ロータ部の回転軸206中心位置からの重心半径を大きく取ることができ、小径な振動モータ201としてはスペース的な配置に優れ、衝撃に強い高強度な偏重心ロータ構造が可能となる。尚、偏心分銅210の材質としては、高比重のタングステン合金が望ましく、比重18に近い分銅材質ほどその振動力発生の効果が得られる。
また、本実施形態2においての界磁コイル203と給電端子7との結線方法は、前記実施形態1と同様の端子台構造を用いている。よって具体的な結線方法は、前記実施形態1の図4での結線工程と同様なので説明は省略する。
図8に、結線と組み込みが完成した偏心分銅内蔵型の三相ブラシレス振動モータの外観図を示す。図8(a)〜図8(e)は、それぞれ正面図、上面図、底面図、左側面図、及び右側面図を示している。このように、上記の結線方法は、ハウジングケース202外部で直接的に給電端子7にタップ線3a〜3fを接続するものであり、従来結線工程に比べ作業性が良く、結線確認検査も目視による外観上の検査で判別がつく大きな利点がある。
また、モータ本体のハウジングケース202の周囲には、表面実装(SMD:Surface Mounted Divice)部品構造に必要な金属ホルダー211が取り付けられている。これは表面実装時の半田リフロー処理に対応するためのものであり、搭載機器側の回路基板PCBの固定ランドQ部分に対し、振動モータ本体を回路基板平面上に置く場合の平行な接地面を設けた形状である。図8に示す脚部211g底面が、直接回路基板PCBに半田固定される。またこれと同時に、各給電端子7n,7u,7v,7wも半田リフロー処理によって各給電ランドR部分に接合固定され、回路基板PCB上で駆動回路側への結線が一度に完了する。
図9は、搭載機器側の回路基板PCB部品に対し、本発明の給電端子構造の振動モータを位置決めする際の斜視図を模式化したものである。
図9に示すように、金属ホルダー211の脚部211gは回路基板PCBの固定ランドQに位置決めされ、また各給電端子7n,7u,7v,7wは、電気的に回路基板PCBの各給電ランドRに直接位置決めされ、振動モータ本体は搭載機器本体側の駆動回路(図示せず)に半田リフローで接続される。
前記給電端子は、半田リフロー固定の際、搭載する電子機器側の回路基板上の給電ランド面に対し、接合面を折り曲げて位置合わせできる。これにより、半田リフロー接合時の給電ランド部への位置合わせが容易になり、半田接合面の強度も安定し、モータ本体のホルダー側の固定強度と併せて、十分な接合強度が得られる。尚、本実施形態2における各給電端子7n,7u,7v,7wの回路基板PCB側への接地面への折り曲げ方向を、図とは反対側のモータ本体側に折り曲げた形状にすることも設計上可能である。この場合、モータ本体から突出する給電端子の寸法部分がなくなり、振動モータ本体部分の全長を短くでき、回路基板PCB面上での実装範囲の省スペース化が図れる。
本実施形態における駆動方式では、センサレス駆動方式の三相ブラシレスモータ構造としているので、ブラシレス化によりブラシ及び整流子からなる整流機構を有せず、接点部がない分、長寿命なモータ構造が可能となる。つまりブラシレス化は、モータの特性上、電気的な摺動接点部における機械的な摩耗による通電不良や寿命低下の心配がなく、実質的に軸受箇所の摩耗、つまりロータ部を両端で支持する軸受の部品寿命が、前記電気的な摺動接点部のブラシ及び整流子の部品寿命に比べ遙かに長寿命であり、最終的にモータ本体の長寿命と信頼性を得ることができる。前記ブラシ及び整流子に代わる整流機構は、ドライバーICなどの回路基板上の駆動回路により電気的信号で処理される。
主に、振動報知機能が必要とされる携帯電話を始めとする多機能型携帯電話、腕時計型PHS、構内型小型無線通信機などのモバイル通信機器、及び携帯型のPDA等の各種情報通信端末機器、及び体感振動を伴うゲーム機コントローラや、ポケットゲーム機などの電子玩具を含む携帯電子機器全般に搭載される。
本発明に係るブラシレスモータの端子台形状を示した正面図(a)、背面図(b)、上面図(c)、底面図(d)、左側面図(e)、右側面図(f)の六面図である。 本発明に係るブラシレスモータの内部構造を示す概略断面図である。 本発明に係るブラシレスモータに用いた界磁コイルの巻線形状の一例を示した外観斜視図である。 本発明に係る端子台構造におけるコイルタップ線と給電端子との接続工程を説明する概略説明図である。 本発明に係る端子台構造を取り付けたブラシレスモータの正面図(a)、上面図(b)、底面図(c)、左側面図(d)、右側面図(e)である。 本発明に係る端子台構造を取り付けたブラシレスモータへの給電方法の一例を示す説明図である。 本発明に係る端子台構造を取り付けたブラシレス振動モータの内部構造を示す概略断面図である。 本発明に係る端子台構造を取り付けたブラシレス振動モータの正面図(a)、上面図(b)、底面図(c)、左側面図(d)、右側面図(e)である。 本発明に係る端子台構造を取り付けたブラシレス振動モータを回路基板に搭載する際の給電ランドとの位置関係を示す斜視図である。 従来構造に係る端子台を説明するためのブラシレスモータの内部構造を示す断面概略図である。 従来のブラシ付き振動モータの内部構造を示す断面概略図である。
符号の説明
1, 101 ブラシレスモータ
201, 301 振動モータ
2, 102, 202, 302 ハウジングケース
3, 3', 103, 203, 303 界磁コイル
3a, 3b, 3c, 3d, 3e, 3f, 33a, 33b, 33c, 33d, 33e, 33f, 303z タップ線
4, 104, 204, 304a, 304b 軸受
5, 105, 205, 305 マグネット
6, 106, 206, 306 回転軸
7 (7n, 7u, 7v, 7w), 307 給電端子
8, 108, 308 端子台
9, 209 ライナー
60a, 60b 溶接治具
70, 107 フレキシブル基板
70a, 72a, 107a コネクター
72 リード線
109 固定板
110, 210, 310 偏心分銅
211 ホルダー
211g 半田接合部
311 マグネットホルダー
312 ブラシ
313 整流子
D1, D2, D3 切り欠き部
N (N1, N2, N3, N4, N5, N6) 貫通孔
P1, P2, P3, P4, P5, P6 結線位置
S 中心穴
H 段部

Claims (4)

  1. ステータ部である筒状ハウジングケースの内壁に、磁界を発生させるための界磁コイルを固定し、前記筒状ハウジングケースの軸方向両端部に配置する軸受で、円筒マグネット及び回転軸からなるロータ部を、前記界磁コイル内径との空隙を介して、回転自在に軸支するインナーロータマグネット型の三相ブラシレスモータにおいて、
    前記筒状ハウジングケースの一端に嵌合し、前記界磁コイルの引き出しタップ線の終端部と給電端子とを結線し、前記各給電端子を保持固定するための端子台を備え、
    前記端子台の各給電端子を配置する厚み方向には、前記界磁コイル径の中心に対して、正六角形の位置にそれぞれ溶接治具を挿入するための6箇所の貫通孔が設けられ、
    前記6箇所の貫通孔を時計回りにN1〜N6の符号を付けた場合、
    N1,N4,N6の貫通孔を中性点用の給電端子との結線位置として、各相の界磁コイルの一方のタップ線を中性点で結び、残りN2,N3、N5の貫通孔を同じくU,V,W相用の各給電端子との結線位置として他方の各タップ線をそれぞれU,V,W相としてスター結線で結び、前記6箇所の貫通孔N1〜N6の接合領域で前記タップ線6本を各給電端子と結線し、
    同時に前記各給電端子を、端子台端面に並列に4個配置したことを特徴とするDC三相ブラシレスモータ。
  2. 前記界磁コイルの引き出しタップ線を挿通するための切り欠き部を、前記端子台の外側部3箇所に設けたことを特徴とする請求項1に記載のDC三相ブラシレスモータ。
  3. 前記給電端子が、スター結線における中性点用の給電端子と、U,V,W相用の給電端子と、の二種類の端子片形状からなることを特徴とする請求項1に記載のDC三相ブラシレスモータ。
  4. 前記給電端子が、表面実装による半田リフロー固定の際、搭載する電子機器側の回路基板上の給電ランド面に対し、接合面を折り曲げて位置合わせする形状であることを特徴とする請求項1に記載のDC三相ブラシレスモータ。
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