JP3252140B1 - 偏心ロータ及び同ロータを備えた扁平型振動モータ - Google Patents

偏心ロータ及び同ロータを備えた扁平型振動モータ

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Abstract

【要約】 【課題】 部品点数を減らし、組み付け、結線も容易に
でき、コイル自体で重心を中心からずらして別に偏心部
材を配置する必要のものにする。 【解決手段】 外形を平面から見てほぼ非円形に形成し
た偏心平板型整流子部材(1、11)の中心に軸挿入孔
(1a)を設け、この軸挿入孔の周囲に複数個のセグメ
ントランドを形成すると共に少なくとも一面に少なくと
も1個の印刷配線型空心コイル(1b)を形成し、かつ
旋回空間以外の外周部に結線ランドを形成し、前記軸挿
入孔に軸ホルダ(2)を立ち上げ、巻線型空心コイル配
置ガイド(3)を配し、この巻線型空心コイル配置ガイ
ドに巻線型空心コイル(5)を装着し、その端末を前記
結線ランドに接続した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、移動体通信装置のサ
イレントコール手段として用いられる扁平型振動モータ
とその主要部材である偏心ロータの改良構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、ページャや携帯電話機等のサ
イレントコール手段として図8に示すように円筒直流モ
ータMの出力軸Sにタングステン合金製の偏心ウエイト
Wを配し、回転時にこの偏心ウエイトWの遠心力の差を
利用して振動を発生させるようにしたものが知られてい
る。
【0003】ところが、上記従来の出力軸Sに偏心ウエ
イトWを付加するものでは、ページャなどの機器側にお
いて、この偏心ウエイトWの旋回空間を配慮しなくては
ならないなど、設計的な制約があり、高価なタングステ
ン合金を使用するためコスト的にも問題があった。
【0004】 最近では、こ
のような円筒型直流モータも細筒が求められ、直径が4
mm程度のものが使われ始めている。しかしながら、振
動量を得るため、モータ本体は4mmでも出力軸に配し
た偏心ウエイトの旋回空間は6mm程度あり、また、円
筒型はそのままでは載置することができず、通常は取り
付け部材が必要となって、かなりの占有空間を設定せざ
る得ず、携帯機器の薄型化にネックとなっている。また
効率も20%台のため、消費電流が大となってしまう問
題がある。このため3mm以下の厚みが容易に確保でき
る扁平型モータが再認識され始めている。本出願人は先
に出力軸をなくして本来通常回転型等分配置した3個の
空心コイルの内1個を反対側に移相して偏らせて配置す
ることにより、内蔵するロータ自体を偏心させた扁平コ
アレス型振動モータを特許第2137724号(米国特
許5036239号)として提案している。
【0005】同モータは、電機子コイルの有効導体長も
多く採れるので、比較的高効率となり、3V入力で10
mA程度の消費電力が容易に得られる。また、出力軸、
偏心ウエイトがないので、設計的な制約を受けず、使い
勝手がよいし、旋回時の危険性がないなど、市場に好評
をもって迎えられているが、片側に3個の空心コアレス
巻線を有するので、コイルのサイズが小さなものにせざ
るを得ず、部品点数や加工工数が増加してしまう。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記のような片側に3
個の電機子コイルを配置した内蔵型偏心ロータを備えた
ものは、小型化されるほど電機子巻線の間隔がなくな
り、その端末を電機子巻線を損傷しないようにして整流
子に結線するのが至難の技となる。また、各電機子コイ
ルはマグネットの磁極開角より小にせざるを得ず、さら
なる効率の向上が望まれている。また、巻線型空心コイ
ルが3個のため、部品点数も多くなる。最近において
は、携帯電話機の小型化に伴い、無音報知手段として以
前のような大振動量が必ずしも必要でなくなっている。
【0007】この発明の第1の目的は、ロータ自体で遠
心力による振動を発生させるあたって、空心コイルを大
きく、巻線型空心コイルの使用点数を減らしてコストダ
ウンを図ると共に、組み付け、結線も容易にできるよう
にするものである。この発明の第2の目的は、コイル自
体で重心を中心からずらして別に偏心部材を配置する必
要のない扁平ロータにするものである。この発明の第3
の目的は、このような扁平ロータを用いることにより、
部品点数の少ない、コスト的有利な扁平型振動モータを
提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の基本的な課題解決
手段は、請求項1に示す発明のようにロータ自体で回転
時に遠心力を発生させるようにした偏心ロータにおい
て、平板型整流子部材の中心に軸挿入孔を設け、この軸
挿入孔の周囲に複数個の整流子セグメントランドを形成
すると共に少なくとも一面に少なくとも1個の印刷配線
型空心コイルを形成し、かつ外周の一部に結線ランドを
形成し、前記軸挿入孔の部分に軸ホルダを立ち上げ、巻
線型空心コイル配置ガイドを設け、この巻線型空心コイ
ル配置ガイドを利用して巻線型空心コイルを装着し、そ
の端末を前記結線ランドに接続したもので達成できる。
具体的には、請求項2に示すように 印刷配線空心コイ
ルの位置に巻線型空心コイルの厚み内となるウエイトを
配したもので達成できる。また、請求項3に示すように
前記ウエイトは金属を含んだ樹脂体で構成したのがよ
い。さらに、請求項4、5に示すように1個の印刷配線
型空心コイルと1個の巻線型空心コイルを備えたり、2
個の印刷配線型空心コイルと1個の巻線型空心コイルを
備えたもので達成できる。また、請求項6に示すように
前記軸ホルダと前記巻線型空心コイルガイドは同一の樹
脂でアウトサート成型により立ち上げられている構成に
するのがよい。そして、このような偏心ロータを備えた
扁平型振動モータとしては、請求項7に示すように前記
請求項1〜6のいずれか1項に記載の偏心ロータとこの
偏心ロータを支承する軸と、このロータに磁界を与える
マグネットと、このマグネットの内側に配され、前記平
板型整流子部材を介して各空心コイルに電力を与えるブ
ラシと、これらを格納したハウジングからなるもので達
成できる。
【0009】上記請求項1に示す課題達成手段によれ
ば、磁極の開角である基準電気開角まで有効導体部が来
るように各空心コイルのサイズを設定でき、重心の移動
が大にすることができ、ロータ自体で大きな遠心力が得
られ、巻線型空心コイルの使用点数が減少してコストダ
ウンができる。請求項2、3に示す課題達成手段によれ
ば、ロータの厚み、径方向サイズを増加することなく重
心の移動が稼げる。請求項4、5に示す課題達成手段に
よれば、巻線型空心コイルは1個か2個ですむので、コ
ストパフォーマンスがよい。請求項6に示す課題達成手
段によれば、軸ホルダと前記巻線型空心コイル配置ガイ
ドが1回で形成できる。請求項7に示す課題解決手段に
よれば、部品点数の少ない、コスト的有利な扁平型振動
モータが得られる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、図面に示す各実施の形態に
基づき本発明の構成を説明する。図1は本発明の偏心ロ
ータを構成する主要部材である平板型整流子部材の第1
の実施の形態を示す平面図である。図2は同平板型整流
子部材を用いた偏心ロータの巻線型空心コイル配置側か
ら見た平面図である。図3は図2のA−A線切断断面図
である。図4は図2の変形例の平面図である。図5は図
4のB−B線切断断面図である。図6は本発明の偏心ロ
ータの第2の実施の形態を示す平面図である。図7は図
2の扁平ロータを用いた扁平型コアレス振動モータの断
面図である。
【0011】図1において、1は、銅箔を両面に形成し
た厚みが0.3mm程度の印刷配線板を外形が平面から
見て非円形の拡開した扇形に形成された平板型整流子部
材で、中心に軸挿入孔1aを設け、この軸挿通孔1aの
周囲の一面に対向するセグメントを他面も利用してスル
ーホールS1,S2などでショートした6個の整流子セ
グメントランドa、b、c、d、e、及びfを形成する
と共にその外方に1個の有効導体部分(放線方向)がほ
ぼ90度(マグネットの磁極開角に等しい)になるよう
にした印刷配線型空心コイル1bを形成し、かつ他面の
旋回外周以外の外周部(下の直線部分)に2個の各空心
コイル端末結線ランド1c、1dを印刷形成し、前記印
刷配線型空心コイル1bと120度離れた位置で1個の
巻線型空心コイル配置ガイド孔1eを配したもので、巻
線型空心コイル配置ガイド孔1eは補強のために配した
補強孔1fと挿通部1gを介して連通しており、旋回外
周部に樹脂連通用として3個の切り欠きkを設けてい
る。ここではさらに前記印刷配線型空心コイル1bは巻
き数を稼ぐためにスルーホールS3を介して他面側に同
様に形成したものと直列接続してある。前記スルーホー
ルS1は少し大径にして補強孔としての機能も果たして
いる。また、この印刷配線型空心コイル1bは概略で引
き回しリードを除いて便宜上コイル各線は一本の実線で
表しており、巻線型に比べてコーナーを角にできるので
有効導体長(磁極の開角部分)をできるだけ伸ばしてト
ルクがでるようにしている。なお、ここで上記6個のセ
グメントランドはそのまま整流子片を構成できるように
表面を金メッキして平板整流子にしているが、銅箔のま
まにして別に整流子を端子で結線するものでも良い。
【0012】次に上記のような平板型整流子部材1を用
いて偏心ロータRにするには、図2、3に示すように密
度4程度の高摺動性樹脂で軸受を兼ねた軸ホルダ2と1
個の巻線型空心コイル配置ガイド3及び弧状の補助ウエ
イトWを、前記軸挿入孔1aと巻線型空心コイル配置ガ
イド孔1e、各補強孔として機能するスルーホールS
1、挿通部1g及び切り欠きkを介してアウトサート一
体成形により立ち上げ、前記巻線型空心コイル配置ガイ
ド3に巻線型空心コイル5を装着し、その端末5a、5
bを前記端末結線ランド1c、1dに半田付けあるいは
熱溶着により結線すればよい。この場合は、前記印刷配
線型空心コイル1bの一部に重畳するように前記密度4
程度の高摺動性樹脂で軸受を兼ねた軸ホルダ2に一体の
連結した第2の補助ウエイト部分Gを同時成形で形成し
ておくのがよい。このようにすれば、ロータの厚みを増
加せずに遠心力がアップする。この場合、前記印刷配線
型空心コイル1bの端末は当然ながら整流子セグメント
に巻き始めが、前記端末結線ランド1cに巻き終わりが
印刷形成で接続されるので、実質的な端末結線作業は巻
線型空心コイル5の2箇所1c、1dですむ。すなわ
ち、セグメントbに印刷配線型空心コイル1bの巻き始
めを直接結線し、スルーホールS3を介して他面同様に
形成した印刷配線型空心コイル1bの巻き終わりを前記
端末結線ランド1cに印刷形成で接続されるのである。
図中、jは各巻き終わり端末結線ランド1cを整流子セ
グメントaとショートするパターンリードである。な
お、3相の電機子コイルの内1個を欠相させた2個の電
機子コイルをNS交互に磁化した4極のマグネットで駆
動させるものは、古来より公知のためその回転原理につ
いては説明を省略する。
【0013】図4、図5に示すものは上記第1の実施の
形態の変形例で、ほぼ円形の平板型整流子部材1Aに形
成した前記印刷配線型空心コイル1bの位置に銅板など
を薄く磁性メッキした金属体からなるウエイトWaを接
着などによって配し、巻線型空心コイル5と共に前記樹
脂で一体成形したものである。図中33は巻線型空心コ
イル5を成形時に動かないように配置する金型ピンガイ
ドに合わせた位置にコイルを定めるようにするコイル配
置ガイド孔である このような偏心ロータRAは、想像線で示すようなNS
交互に磁化された4極のマグネット7(後述)と組み合
わされるが、ここでは巻線型空心コイル5の両端の有効
導体部がちょうどマグネットの磁極の中心に来る位置で
停動させるため、前記ウエイトWaが90度離れた別の
磁極のニュートラル部を跨ぐように配置される。このよ
うにすると、偏心ロータは巻数の多い部分で磁束を受け
ることになり、起動が容易となる。なお、ウエイトは磁
性を有する金属体にしたが、樹脂にわずかに磁性分を含
有させたもので一体成形してもよい。この場合は、樹脂
の部分が前記ニュートラル部がもっとも多くなるので好
都合となる。
【0014】図6はこの発明の第2の実施の形態を示す
ものであって、11は、120度開角で形成した2個の
印刷配線型コイル11b、11cとこの印刷配線型コイ
ル間に重畳した1個の巻線型空心コイル3が配置できる
ようにした平板型整流子部材で、すなわち、3等分にし
た3相の基準電気開角(磁極の幅に等しい)の開角を有
する通常回転型ロータ用電機子コイルの内、1個を反対
側に移相して偏心させたものである。この場合も、前記
各印刷配線型空心コイル1b、11bは、巻き終わり同
士を印刷形成でショート結線すると共に、整流子セグメ
ントに各巻き始め端末を結線するに当たって直接印刷形
成する。すなわち、各印刷配線型空心コイル1b、11
bは所定の整流子セグメントにそれぞれ一面(図の裏
側)で直接印刷形成され、その巻き終わり端末は、印刷
配線型空心コイル1bだけが他面(当図側)で前記各巻
き終わり端末結線ランド11cに印刷形成で接続される
ようになっており、巻線型空心コイル3の巻き始め端末
は端末結線ランド11dに、巻き終わり端末は前記各巻
き終わり端末結線ランド11cに半田付けされるのであ
る。したがって、3コイル型ながら端末結線は2カ所で
すむ。また、巻線型空心コイルと印刷配線型空心コイル
の厚みの差の部分において巻線型空心コイル5の外側に
巻線型空心コイル配置ガイド11nとして軸受を兼ねた
軸ホルダ22と共に前記密度4程度の高摺動性樹脂で同
時に成形しておくのがよい。このとき、巻線型空心コイ
ル5の各端末5a、5bは、前記軸ホルダ22と巻線型
空心コイル配置ガイド11nの間に段差を設けてここを
通して結線することによりこの引き出しによるロータの
厚みは犠牲にならない。このように構成した偏心ロータ
R1は、偏心量が増加するので、回転時の遠心力がアッ
プする。図中、上記と同一部材は同一符号を付してその
説明は省略する。このようにすると、3コイル型ながら
巻線型コイルは1個でよいのでコストパフォーマンス上
から有利なものとなる。
【0015】上記図2、3に示す偏心ロータを備えた扁
平型振動モータは図5に示すようなものになる。すなわ
ち、偏心ロータRと、この偏心ロータRを支承する軸6
と、この偏心ロータRに空隙を介して磁界を与えるマグ
ネット7と、このマグネット7の内側に配され、前記平
板整流子部材1を介して前記各空心コイル1b、3に電
力を与えるブラシ8と、これらを格納したケース9aと
前記軸6を固着したブラケット9bからなるハウジング
9を備えたものにすればよい。図中、Fは、ブラシ8を
半田付け植設したフレキシブル給電リードであり、P
は、ポリエステルフイルムで、ブラシ8の押接力によ
り、前記偏心ロータRをケース側に付勢させて回転自在
に摺接させる機能を有する。
【0016】上記の各実施の形態は、いずれも印刷配線
型空心コイルを一面と他面の2層にしたものを例示した
が、厚みが0.1mm程度の印刷配線板を2又は3枚ラ
ミネートした多層基板にして4〜6層の印刷配線型空心
コイルにして巻数を増加させてもよい。また、上記の各
実施の形態は、いずれも印刷配線板の上に巻線型空心コ
イルを載置するものを示したが、印刷配線板に巻線型空
心コイルよりわずかに大にした巻線型空心コイル配置ガ
イドとなる穴を開けて前記巻線型空心コイルの一部を埋
め込ませてもよい。このようにすれば、印刷配線板の厚
みだけ空隙が少なくできるので、実質的空隙磁束密度を
増加できる。この発明の変形応用例として図4に示す構
成以外に起動が容易になる位置にロータを停動させる手
段として印刷配線型空心コイルに薄い磁性メッキを施
し、マグネットの磁力を利用して特定の位置に偏心ロー
タを止めることもできる。さらに、上記は樹脂軸受けタ
イプを示したが、軸ホルダに金属焼結含油軸受を格納し
たものでもよい。
【0017】なお、上記の以外にも、本発明はその技術
的思想、または特徴から逸脱しない範囲で他のいろいろ
な形態で実施することができる。そのため上記の実施の
形態は単なる例示にすぎず、限定的に解釈してはならな
い。この発明の技術的範囲は特許請求の範囲に示すもの
で明細書本文には拘束されない。
【0018】
【発明の効果】この発明の偏心ロータは上述のように構
成したので、ロータ自体で遠心力による振動を発生させ
るあたって、空心コイルを大きく形成してトルクを大に
ならしめ、巻線型空心コイルの使用点数を減らしてコス
トダウンを図ると共に、組み付けも容易にできるように
するという所期の目的が達成でき、次のような効果を奏
する。上記請求項1に示す課題達成手段によれば、磁極
の開角である基準電気開角まで有効導体部が来るように
各空心コイルのサイズを設定でき、重心の移動が大にす
ることができ、ロータ自体で大きな遠心力が得られ、巻
線型空心コイルの使用点数が減少してコストダウンがで
きる。請求項2、3に示す課題達成手段によれば、ロー
タの厚み、径方向サイズを増加することなく重心の移動
が稼げる。請求項4、5に示す課題達成手段によれば、
巻線型空心コイルは1個か2個ですむので、コストパフ
ォーマンスがよい。請求項6に示す課題達成手段によれ
ば、軸ホルダと前記巻線型空心コイル配置ガイドが1回
で形成できる。請求項7に示す課題解決手段によれば、
部品点数の少ない、コスト的有利な扁平型振動モータが
得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の偏心ロータを構成する主要部材である
平板型整流子部材の第1の実施の形態を示す一面側から
見た平面図である。
【図2】同平板型整流子部材を用いた偏心ロータの他面
側から見た平面図である。
【図3】図2のA−A線切断断面図である。
【図4】図4は図2の変形例の平面図である。
【図5】図4のB−B線切断断面図である。
【図6】本発明の偏心ロータの第2の実施の形態を示す
平面図である。
【図7】図2の偏心ロータを用いた扁平型コアレス振動
モータの断面図である。
【図8】従来の小型振動モータの斜視図である。
【符号の説明】
1、1A、11 平板型整流子部材 1a 軸挿通孔 1b、11b 印刷配線型空心コイル 1c、1d、11c、11d 各空心コイルの端末結線
ランド 1e 巻線型空心コイル配置ガイド孔 1g 挿通部 k 切り欠き 2 軸ホルダ 3 巻線型空心コイル配置ガイド 5 巻線型空心コイル 6 軸 7 マグネット 8 ブラシ 9 ハウジング R、R1 偏心ロータ W 弧状の補助ウエイト Wa G 第2の補助ウエイト部分
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI H02K 7/065 H02K 7/065 13/00 13/00 E 23/54 23/54 23/58 23/58 Z

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ロータ自体で回転時に遠心力を発生させ
    るようにした偏心ロータにおいて、平板型整流子部材の
    中心に軸挿入孔を設け、この軸挿入孔の周囲に複数個の
    整流子セグメントランドを形成すると共に少なくとも一
    面に少なくとも1個の印刷配線型空心コイルを形成し、
    かつ外周の一部に結線ランドを形成し、前記軸挿入孔の
    部分に軸ホルダを立ち上げ、巻線型空心コイル配置ガイ
    ドを設け、この巻線型空心コイル配置ガイドを利用して
    巻線型空心コイルを装着し、その端末を前記結線ランド
    に接続した偏心ロータ。
  2. 【請求項2】 印刷配線空心コイルの位置に巻線型空心
    コイルの厚み内となるウエイトを配した請求項1に記載
    の偏心ロータ。
  3. 【請求項3】 前記ウエイトは金属を含んだ樹脂体で構
    成した請求項2に記載の偏心ロータ。
  4. 【請求項4】 1個の印刷配線型空心コイルと1個の巻
    線型空心コイルを備えた請求項1に記載の偏心ロータ。
  5. 【請求項5】 2個の印刷配線型空心コイルと1個の巻
    線型空心コイルを備えた請求項1に記載の偏心ロータ。
  6. 【請求項6】 前記軸ホルダと前記巻線型空心コイルガ
    イドは同一の樹脂でアウトサート成型により立ち上げら
    れている請求項1に記載の偏心ロータ。
  7. 【請求項7】 前記請求項1〜6のいずれか1項に記載
    の偏心ロータとこの偏心ロータを支承する軸と、このロ
    ータに磁界を与えるマグネットと、このマグネットの内
    側に配され、前記平板型整流子部材を介して各空心コイ
    ルに電力を与えるブラシと、これらを格納したハウジン
    グからなる扁平型振動モータ。
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