JP2005312240A - ディテントトルク発生部を備えた偏心ロータと同ロータを備えた扁平コアレス振動モータ - Google Patents

ディテントトルク発生部を備えた偏心ロータと同ロータを備えた扁平コアレス振動モータ Download PDF

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Abstract

【課題】巻線型空心電機子コイルを少なくし、ディテントトルク発生手段として空心電機子コイル型にしてトルク発生にも寄与させ、ディテントトルク発生部材を主要磁界に配置しながらも厚みをほとんど無視できるようなものにして空隙が犠牲にならないようにし、かつ、適度な停止トルクが得られるようにする。
【解決手段】中心の軸装着孔1aから半径方向の第1面1bに空心電機子コイル配設エリアが設けられて巻線型空心電機子コイル2が配され、第2面1cに複数の整流子セグメントからなる印刷配線コミュテータSが形成され、印刷配線型電機子コイルが両側の有効導体部が組み合わせるマグネット4のNS極にかかる開角で形成されると共に、一部が磁性メッキMされ、巻線型空心電機子コイルと重畳しない位置に該コイルの厚み内で高比重部材Wが配された。
【選択図】 図1

Description

この発明は、移動体小型通信装置の無音報知源やマッサージャの振動源など用いて好適なもので、特に特定位置で停動させるためにディテントトルク発生部を備えた偏心ロータと同ロータを備えた扁平コアレス振動モータに関する。
従来より扁平コアレス振動モータとして図8に示すように、ケース24とブラケット25からなるハウジング26内に偏心させたロータ27を配し、この偏心ロータ27はロータホルダ28、シャフト29を介して前記ケース24、ブラケット25にそれぞれ配した含油軸受29、30で回転軸31を回転自在に支承してなるような構造のものである。(特許文献1参照)
上記のような複数個、たとえば3個の電機子コイルを片側に偏在させたものは重心の移動量が大きく採れるので、市場において好評であるが、反面コイルが3個あるので、コスト面からは不利な点がでてくる。また、この3コイル型は実開平2−33573号に開示されているように一回転中に全コイルがトルクに寄与するのは極めて短時間であって回転原理上から常時は2個のコイルに通電させるようになっている。(特許文献2参照)
最近においては、通常は自起動ができない単相の空心電機子コイルからなる偏心ロータを備えたもので、自起動ができるようにディテントトルク発生部として磁性体をロータの軸方向空隙面に配置したり、巻線型空心電機子コイルの一部を磁性メッキ線で構成して所定の空心電機子コイルをマグネットの磁界に対して特定の位置に停止させておくものとか、主磁束の損失を避けるために前記磁性体の配置位置を漏洩磁束を利用するようにしたものなど特定位置停止手段を備えたものが提案されている。(特許文献3、4及び5参照)
実開昭63−111868号 実開平2−33573号 特許第3039857号 特開2000−152585号 特開2002−210410号
しかしながら、磁性体を主磁束の一部を受けるようにロータの軸方向空隙面に配置したものでは、磁性体による空隙を広げることによる損失が避けられず、磁性体をロータに特定の位置に一体化する組み付け加工に手間と熟練を要する問題があり、主要磁界中に鉄などの強磁性体を配しているので磁力が強い最近の希土類マグネットを使用するものでは停止トルクが大となって起動電圧を上げないと起動しにくい。そして、これらの振動モータは、いずれも空心電機子コイルを偏在させるだけで回転時の遠心力を利用しているが、径方向が少ない直径が12mm以下のモータになると、補助的な偏心部材が必要にならざるを得ない。また、マグネットの外周の漏洩磁束を利用するものは、径方向が犠牲になって小型化に限界がある。
そこで、この発明の第1の目的は、巻線型空心電機子コイルの使用量を少なくしてコストダウンを図るもので、第2の目的は、ディテントトルク発生手段として印刷配線型空心電機子コイルを利用することによりトルク発生にも寄与させるもので、第3の目的は小型化のためにディテントトルク発生部材を主要磁界に配置しながらも巻数の少ない印刷配線型空心電機子コイルの表面に設けた磁性薄膜よって厚みをほとんど無視できるようなものにして空隙が犠牲にならないようにし、かつ、適度な停止トルクが得られるようにし損失の少なくするものである。そして、第4の目的は、小型なものでも十分な遠心力を発生させようとするものである。
この発明の技術思想は上記目的を達成するために自己起動できるものでは、最大トルクが発生する位置で停止することによって巻線型空心電機子コイルが1個でも起動が確実にでき、自己起動できない単相電機子コイルでも起動が確実にとならしめるものである。
上記課題を解決するには請求項1に示すように、複数の磁極を有するマグネットの磁力を受けるロータであって、中心に軸装着孔が設けられ、該軸装着孔から半径方向に少なくとも第1面に空心電機子コイル配設エリアが設けられると共に第2面に複数の整流子セグメントからなる印刷配線コミュテータが形成され、該印刷配線コミュテータの前記空心電機子コイル配設エリアに少なくとも1個の巻線型空心電機子コイルが載置されると共に、該配設エリアに少なくとも一部の印刷配線型空心電機子コイルが形成され、該印刷配線型空心電機子コイルは少なくとも一部に磁性薄膜が形成されると共に、両側の有効導体部が組み合わせるマグネットのNS極にかかる開角で形成され、前記巻線型空心電機子コイルと重畳しない位置に該巻線型空心電機子コイルの厚み内で高比重部材が配されたもので達成できる。
具体的には、請求項2に示すように前記ロータは1個の巻線型空心電機子コイルと一組の印刷配線型空心電機子コイルからなり、前記磁性薄膜は磁性メッキで形成され、ブラシを摺接させたとき前記整流子セグメントを分離するスリット内に隣り合った整流子セグメント同士が該ブラシでショートしないようにする無電極突起が印刷で形成されたものがよい。
そして、このようなロータを使用して扁平コアレス振動モータにするには、請求項3に示すように前記請求項1又は2項に記載の偏心ロータが軸を介して回転自在に格納されたケースとブラケットからなるハウジングと、該ハウジングに配され、空隙を介して前記偏心ロータに磁界を供給するマグネットと、前記偏心ロータに前記印刷配線コミュテータを介して給電する一対のブラシとを備えているもので達成できる。
請求項1の発明によれば、磁性薄膜からなる磁性体は厚みがほとんど無視できることになるので、主要磁界が生ずる空隙が犠牲にならないし、停止トルクも適度になるので、磁束のロスも少なくでき、厚みが犠牲にならないし、高比重部材によって偏心量を大にできるので小型にしても振動量が十分なものとなる。
請求項2の発明にすれば、巻線型空心電機子コイルは1個で済むので構成が簡単で組立も容易となり、磁性薄膜は磁性メッキにしたのでマスキングによって任意の位置に形成でき、単相駆動する原理である隣り合った整流子片を一対のブラシで通電するものでも突起によって両側のセグメントはブラシ自体でのショートを防止できる。
そして、請求項3にすると、ディテントトルク発生用磁性体は薄膜のため、厚みがほとんど無視できることになるので、主要磁界が生ずる空隙が犠牲にならないことになり、印刷配線型空心電機子コイルの数も両面を利用して多く形成することも可能となってディテントトルク発生用形成部材がトルクの発生に寄与できる扁平コアレス振動モータが得られる。
中心に軸装着孔が設けられ、該軸装着孔から半径方向に少なくとも第1の面に空心電機子コイル配設エリアが設けられると共に第2の面に複数の整流子セグメントからなる印刷配線コミュテータが形成され、該印刷配線コミュテータの前記空心電機子コイル配設エリアに載置された少なくとも1個の巻線型空心電機子コイルが載置されると共に、該配設エリアに少なくとも1組の印刷配線型空心電機子コイルが形成され、該印刷配線型空心電機子コイルは少なくとも一部が磁性薄膜が形成されると共に、両側の有効導体部が組み合わせるマグネットのNS極にかかる開角で形成され、前記巻線型空心電機子コイルと重畳しない位置に該巻線型空心電機子コイルの厚み内で高比重部材が配された。
図1は、この発明のディテントトルク発生部を備えた扁平コアレス振動モータの偏心ロータとマグネットの位置関係を示すもので印刷配線板の第1面側からみた平面図である。(実施例1)
図2は、図1の同第2面側からみた平面図である。
図3は、図1の偏心ロータを備えた扁平コアレス振動モータの断面図で偏心ロータは図1のA−A線切断した状態で示している。
図4は、図3のモータの動作説明図である。
図5は 図1の偏心ロータの変形例の平面図である。(実施例2)
図6は、図5の同第2面側からみた平面図である。
図7は、図5の偏心ロータを備えた同モータの動作説明図である。
この発明のディテントトルク発生部を備えた偏心ロータの実施例の一つは、1個の巻線型空心電機子コイルと一組の印刷配線型空心電機子コイルからなるもので、すなわち、図1、図2に示すように、平面視で全体として拡開した扇形に形成した印刷配線板1は、中心に軸装着孔1aが設けられ、該軸装着孔1aから半径方向の第1面1bに空心電機子コイル配設エリアが設けられる。第2面1cに複数(ここでは6極)の整流子セグメントS1‥‥からなる印刷配線コミュテータSが形成され、対向するセグメント(S1とS4、S2とS5、S3とS6)がそれぞれショートされている。前記第1面1bの空心電機子コイル配設エリアに1個の巻線型空心電機子コイル2が載置されると共に、この裏側の隣の該配設エリアに1組の内の一部の印刷配線型空心電機子コイル3aが形成される。該印刷配線型空心電機子コイル3aは少なくとも一部(ここでは有効導体部)が磁性薄膜Mとして純鉄などの磁性メッキされると共に両側の有効導体部が組み合わせるマグネットのNS極にかかる開角で形成されている。この印刷配線電機子コイル3は巻数を確保するために前記一部の印刷配線型空心電機子コイル3aとスルーホールなどを介して直列に結線された他部3b、3cがそれぞれ前記第2面側において他部3bは前記一部3aの反対側に、3cは前記巻線型空心電機子コイルの反対側に形成される。このため3個のコイル片3a、3b及び3cによって1組の印刷配線コイル3が構成されるので巻数も多く取れることになる。そして、前記第1面側の巻線型空心電機子コイルと重畳しない位置、すなわち、印刷配線型空心電機子コイル3aにレジスト(図示せず)等の絶縁層を介して重畳するように、かつ、該巻線型空心電機子コイルの厚み内となるようにタングステン合金からなる密度18程度の高比重部材Wが配され、さらに、前記軸装着孔1aの位置に焼結含油軸受Jを載置して樹脂Dで一体に成形されてなるものである。スルーホールなどを利用した内部の結線状態は複雑になるのでここでは省略する。
このようにした偏心ロータRは、想像線で示すようなNS交互に4極磁化された軸方向空隙型マグネット4と組みあわせて供用される。ここで前記印刷配線型空心電機子コイル3a及び3b、3cなどは、有効導体部の位置はトルクを得るためにマグネットの磁極の開角にするのはよいが、磁性薄膜Mの位置は、磁極の開角より少ない開角(75°程度)で、かつ、磁極のNS極にかかるように設けられるのが特徴である。したがって、停止時に空心電機子コイル3aは、磁極のニュートラル部に磁性薄膜として磁性メッキされた部分が来ないようになる。当然ながら前記巻線型空心電機子コイルと他の印刷配線型空心電機子コイル3b、3cも磁極のNSにその有効導体部がかかるようになっている。このため各空心電機子コイルはマグネットの磁束を受けて起動時には最大トルクを発生することになる。
ここで、磁性メッキが薄くて所要のディテントトルクが得られない場合は、想像線で示すように他の印刷配線空心電機子コイルにも磁性薄膜Mをメッキで形成しても良い。
なお、ここでは磁性薄膜M1の位置は組み合わせる軸方向空隙型マグネット4のニュートラルを跨ぐように形成されるものでも良い。また、マグネット4の磁極は4極で構成するもの以外にブラシの摺接開角に対応してNSに磁化された6極等も採用できる。このようにすると巻線型空心電機子コイルは1個でよいのでコスト的に有利となり、印刷配線電機子コイルは、印刷配線コミュテータSを形成するとき同時にできるので、コスト的に不利とならないし、磁性薄膜M、M1のメッキ位置は不要な部分をマスキングすることによって任意の形状と位置に形成できる。
図3に示すものは、前記偏心ロータRを使用して扁平コアレス振動モータに構成したもので、すなわち、偏心ロータRがハウジングHの一部であるブラケット5に基端が固定された軸6に回転自在に装着し、ハウジングHの他部であるケース7を被せて格納したものである。前記ブラケットには、空隙を介して前記偏心ロータに磁界を供給する前記マグネット4と、このマグネット4の内方で前記偏心ロータRに前記印刷配線コミュテータSを介して給電する一対のブラシ8、8とを備えている。このブラシ8、8は基端が前記マグネットの下方を横断してケース7の側周に導出されたブラシベース9に植設され、先端が前記印刷配線コミュテータSに摺接すると共に偏心ロータRをケース側に付勢させ、スラストワッシャSWに押接させて偏心ロータRを摺動させている。
このようにすると、偏心ロータは、主磁束を利用しながらもディテントトルク発生部材が空隙に突き出ないようになるので、空隙を必要以上に広げることなく、したがって薄型にできる。
図4に示すものは、このような偏心ロータの結線状態を示すと共に、扁平コアレス振動モータの回転動作を説明するもので、ここでは、太線で表したものは巻線型空心電機子コイル2を示し、細線で表したのは一組の印刷配線型空心電機子コイル3を示すもので、さらに磁性メッキされる有効導体部は便宜上二重線で内部をハッチングしたもので示している。各コイルの矢印は電流の方向を示している。
いま、同図aの位置で巻線型空心電機子コイル2の巻き始めは、印刷配線コミュテータSのセグメントS2に接続され、巻き終わりは同セグメントS3に接続されると共に、印刷配線型空心電機子コイル3を構成する一部のコイル3aの巻き終わりに接続され、同コイルの巻き始めは、スルーホールを介して第2面側の他部3bの巻き終わり(実質的には巻き方向が逆な巻始め)に巻始めは別の他部3cの巻始め(実質的には巻き方向が逆な巻き終わり)該他部3cの巻き終わりはセグメントS4に結線される。したがって、正負の一対のブラシ8、8から電力を供給すると、各空心電機子コイルにはそれぞれ矢印の方向に電流が流れ、フレミングの左手の法則によって同一方向にトルクが発生する。
次に回転が進んで図4のaから90°の位置の図bになると、今度は電流の方向が逆になるが、やはり、フレミングの左手の法則によってaの位置と同一方向にトルクが発生する。このようにサイクリックに切り替わっていくことによって電源が供給される限り回転が持続していくことになる。
この実施例では偏心ロータは1相を欠相した3相となっているので、ディテントトルク発生部材である磁性メッキがなくても、すなわち偏心ロータはどの位置に停止しても起動することはできるが、印刷配線型空心電機子コイル3a‥‥は巻線型空心電機子コイルに対して巻数が不足するので、起動し易さ、すなわち、起動電圧を下げるために最大の起動トルクを生ずる位置に停止できるようにディテントトルク発生部材を設けたことに特徴があるものである。
図5、図6に示すものは、1個の巻線型空心電機子コイルと1組の印刷配線型空心電機子コイルを互いに直列に結線して用いる単相結線型偏心ロータR1で、すなわち、印刷配線板11は、平面視で全体として半月型に形成され、中心に軸装着孔1aが設けられ、該軸装着孔11aから偏心して半径方向の第1面11bに空心電機子コイル配設エリアが設けられ、この空心電機子コイル配設エリアに前記ロータは組み合わせる軸方向空隙型マグネット4の磁極の開角内となる1個の巻線型空心電機子コイル22と同一組の印刷配線型空心電機子コイル33からなり、第2面11cに複数(ここでは4極)の整流子セグメントS1‥‥からなる印刷配線コミュテータSSが形成される。この印刷配線コミュテータSSは、対向するセグメント(SS1とSS3、SS2とSS4)がショートされ、ブラシを90°で摺接させたとき前記整流子セグメントを分離する少し広めのスリット内に隣り合った整流子セグメント同士が該ブラシでショートしないようにする無電極突起tが印刷で形成されたものである。ここで印刷配線空心電機子コイルは前述の実施例同様に他部33b、33cと3面形成して直列結線し、さらに巻線型空心電機子コイル22とも直列結線され、単相になっている。磁性メッキMでディテントトルクを発生させるのは前述の実施例と同様であるが、ここでは第2面1cの巻線型空心電機コイルの反対側に形成した印刷配線型空心電機子コイル33cにも磁性薄膜Mとして磁性メッキしてディテントトルクをアップさせている。さらに、磁性メッキが薄くて所要のディテントトルクが得られない場合は、想像線で示すように他の印刷配線空心電機子コイルにも磁性薄膜M1をメッキで形成しても良い。
なお、ここでは磁性薄膜M1の位置は組み合わせる軸方向空隙型マグネット4のニュートラルを跨ぐように形成されるものでも良い。また、マグネット4の磁極は4極で構成するもの以外に電機子コイルの有効導体部の開角に対応してNSに磁化された6極等も採用できる。
このようにすると巻線型空心電機子コイルは1個でよいのでコスト的に有利となり、印刷配線電機子コイルは、印刷配線コミュテータSを形成するとき同時にできるので、コスト的に不利とならないし、磁性薄膜M、M1のメッキ位置は不要な部分をマスキングすることにより容易に形成できる。また、焼結含油軸受J1と共に銅タングステン合金からなる密度18程度の高比重部材W1が印刷配線型空心電機子コイル33aと重畳するように樹脂Dで一体化されるのも同様である。なお、スルーホールなどを利用した内部の結線状態は複雑になるのでここでは省略する。
この偏心ロータR1を使用した扁平コアレス振動モータは基本的な構成は図3に示すものと同様なためここでは省略する。
図7に示すものは、このような偏心ロータR1の結線状態を示し、扁平コアレス振動モータの回転動作を説明するものである。ここでも、太線で表したものは巻線型空心電機子コイル2を示し、細線で表したのは一組の印刷配線型空心電機子コイル33を示すもので、さらに磁性メッキされる有効導体部は二重線で示し、内部をハッチングしている。また、各コイルの矢印は電流の方向を示している。
いま、同図(c)の位置で巻線型空心電機子コイル22の巻き始めは、印刷配線コミュテータSSのセグメントS1に接続され、巻き終わりは、印刷配線型空心電機子コイル33を構成する一部のコイル33aの巻き終わりに接続され、同コイルの巻き始めは、スルーホールを介して第2面側の他部33bの巻き終わり(実質的には巻き方向が逆な巻始め)に巻始めは別の他部33cの巻始め(実質的には巻き方向が逆な巻き終わり)に接続され、該他部33cの巻き終わりはセグメントS2に結線される。したがって、正負の一対のブラシ8、8から電力を供給すると、各空心電機子コイルにはそれぞれ矢印の方向に電流が流れ、フレミングの左手の法則によって同一方向にトルクが発生する。
次に回転が進んで図7の(c)から90°の位置の図7(d)になると、今度は電流の方向が逆になるが、やはり、フレミングの左手の法則によって(c)の位置と同一方向にトルクが発生する。このようにサイクリックに切り替わっていくことによって電源が供給される限り回転が持続していくことになる。
ここでは自起動できない単相駆動させるもので空心電機コイルを組み合わせる軸方向空隙型マグネットの特定の磁極位置に停止させる手段としてディテントトルク発生部材が必要なものであることを示している。
この発明は、前記実施例では印刷配線板を偏心させたものを例示したが、印刷配線板を円盤形に形成して印刷配線型空心電機子コイルの数を増加してトルクアップを追求しても良い、さらにコストを考慮しなくても良い場合は、巻線型空心電機子コイルを2個にしてトルクアップさせても良い。
この発明は、その技術的思想、特徴から逸脱することなく、他のいろいろな実施の形態をとることができる。そのため、前述の実施の形態は単なる例示に過ぎず限定的に解釈してはならない。この発明の技術的範囲は特許請求の範囲によって示すものであって明細書本文には拘束されない。
この発明のディテントトルク発生部を備えた扁平コアレス振動モータの偏心ロータとマグネットの位置関係を示すもので印刷配線板の第1面側からみた平面図である。(実施例1) 図1の同第2面側からみた平面図である。 図1の偏心ロータを備えた扁平コアレス振動モータの断面図で偏心ロータは図1のA−A線切断した状態で示している。 図3のモータの動作説明図である。 図1の偏心ロータの変形例の平面図である。(実施例2) 図5の同第2面側からみた平面図である。 図5の偏心ロータを備えた同モータの動作説明図である。 従来の軸方向摺接型振動モータの要部縦断面図である。
符号の説明
1、11 印刷配線板
1a、11a 軸装着孔
1b、11b 第1面
1c、11c 第2面
2、22 巻線型空心電機子コイル
3、33 一組の印刷配線型空心電機子コイル
4 軸方向空隙型マグネット
J 焼結含油軸受
D 樹脂
M、M1 磁性薄膜
W、W1 高比重部材
5 ブラケット
6 軸
7 ケース

Claims (3)

  1. 複数の磁極を有するマグネットの磁力を受けるロータであって、中心に軸装着孔が設けられ、該軸装着孔から半径方向に少なくとも第1面に空心電機子コイル配設エリアが設けられると共に第2面に複数の整流子セグメントからなる印刷配線コミュテータが形成され、該印刷配線コミュテータの前記空心電機子コイル配設エリアに少なくとも1個の巻線型空心電機子コイルが載置されると共に、該配設エリアに少なくとも一部の印刷配線型空心電機子コイルが形成され、該印刷配線型空心電機子コイルは少なくとも一部に磁性薄膜が形成されると共に両側の有効導体部が組み合わせるマグネットのNS極にかかる開角で形成され、前記巻線型空心電機子コイルと重畳しない位置に該巻線型空心電機子コイルの厚み内で高比重部材が配されたことを特徴とするディテントトルク発生部を備えた偏心ロータ。
  2. 前記ロータは1個の巻線型空心電機子コイルと一組の印刷配線型空心電機子コイルからなり、前記磁性薄膜は磁性メッキで形成され、ブラシを摺接させたとき前記整流子セグメントを分離するスリット内に隣り合った整流子セグメント同士が該ブラシでショートしないようにする無電極突起が印刷で形成された請求項1に記載のディテントトルク発生部を備えた偏心ロータ。
  3. 前記請求項1又は2項に記載の偏心ロータが軸と軸受を介して回転自在に格納されたケースとブラケットからなるハウジングと、該ハウジングに配され、空隙を介して前記偏心ロータに磁界を供給するマグネットと、前記偏心ロータに前記印刷配線コミュテータを介して給電する一対のブラシとを備えている扁平コアレス振動モータ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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