JP2004264024A - 育毛活性評価方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】配列表の配列番号1に記載のアミノ酸配列からなるタンパク質を認識する抗体またはその断片を用いる育毛活性評価方法。
【選択図】 なし
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、上皮性の新生毛包に特異的な抗体を用いる育毛活性評価方法、並びに該抗体を含む育毛活性評価キットに関する。
【0002】
【従来の技術】
上皮組織の正常な形態形成は上皮組織の周りに存在する間充織細胞由来の因子による制御を受けていることが示唆されており、また、上皮組織の形態形成異常に起因する疾患の多くが間充織細胞の異常を原因としていることから、間充織細胞が上皮組織の形態形成を制御するメカニズムの解明に興味がもたれている。しかしながら、上皮組織の形態形成の制御に関与する物質群は複雑な系の中で時間的及び空間的な制御を受けて発現されており、それらの物質を単離して機能を解析することは極めて困難であること、また、上皮組織の形態形成を単純化したモデル実験系の構築も難しいことなどの理由から、この分野の研究には今日まで大きな進展が見られていない。上皮組織の形態形成に起因する疾患の発症機序の解明やそれらの疾患の治療方法の確立などのために、上皮組織における形態形成の制御メカニズムの解析が切望されていた。
【0003】
このような状況下にあって、上皮組織の形態形成の制御に関与するエピモルフィン (epimorphin) が分離・精製された(特開平6−25295 号公報)。この物質は277 ないし 289個のアミノ酸からなる蛋白質をコア・蛋白質とする生理活性物質であり、主として間充織細胞により生合成されていることが明らかにされた。また、エピモルフィンは、上皮細胞に作用して上皮組織の形態形成を促進する作用を有していること、並びにエピモルフィンが機能しない場合には正常な組織形成が行われないことも明らかにされた。
【0004】
エピモルフィンの構造については、エピモルフィン分子が構造上大きく4個のフラグメントに分けられることが見いだされている(欧州特許公開第0698666 号)。すなわち、エピモルフィンの全長を構成するポリペプチドは、N末端側より、コイルドコイル領域(1)、機能ドメイン(2)、コイルドコイル領域(3)、及びC末端の疎水性領域に分けることができる。これらのフラグメントのうち、機能ドメイン(ヒト・エピモルフィンではN末端より104 番目から187 番目のアミノ酸により特定される領域)については、この領域が細胞接着に関与しており、エピモルフィンの生理活性の発現に密接にかかわっていることが示唆されている(上掲欧州特許公開)。
【0005】
エピモルフィンが正常な形態形成を促進する作用を有することから、この物質は、形態形成の異常に起因する疾患などの予防や治療のための医薬や、又は育毛剤などの医薬の有効成分として有用であることが期待される。
【0006】
しかしながら、哺乳類動物から得られた天然型エピモルフィンは生理食塩水などの水性媒体に難溶であり、医薬として実用に供することが困難であった。このため、天然型エピモルフィンの形態形成促進作用を実質的に保持しつつ、溶解性に優れたエピモルフィン誘導体を創製する試みがなされている。例えば、国際公開WO01/94382には、このような育毛活性を有するペプチドの例としてpep7が開示されている。このような新規なエピモルフィン誘導体を創製する試みにおいては、育毛活性を評価することが欠かせない。
【0007】
育毛活性を評価するための具体的な方法としては、以下の方法がある。C3HやC57BL/6マウスは生後45日から95日前後まで約50日間休止期が続くことが知られている。また、休止期ではピンク、成長期ではグレー又はクロと皮膚の色が変化するため、毛周期の判定が容易である。このマウスを使用し、被験物質の投与により、成長期への移行が促進されるか否か評価することにより、育毛活性を評価することが可能である。しかし、インビトロにおいてより簡便かつ迅速に育毛活性を評価する方法の開発が望まれていた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の課題は、育毛活性を評価する際に有用な、上皮性の新生毛包に存在する蛋白質を特異的に認識する抗体を用いる育毛活性評価方法、並びに上記抗体を含む育毛活性評価キットを提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは上記の課題を解決すべく鋭意検討し、毛周期成長期に強発現するタンパク質であって発毛誘導活性の判定に有用なタンパク質のアミノ酸配列を同定し、さらに当該タンパク質に対する抗体を用いることによって育毛活性を簡便かつ迅速に評価することに成功し、本発明を完成するに至った。
【0010】
すなわち本発明によれば、配列表の配列番号1に記載のアミノ酸配列からなるタンパク質を認識する抗体またはその断片を用いる育毛活性評価方法が提供される。
【0011】
好ましくは、生体由来の皮膚組織片を被験物質の存在下で培養する工程;
該皮膚組織片を回収し、配列表の配列番号1に記載のアミノ酸配列からなるタンパク質を認識する抗体またはその断片と反応させる工程;及び
皮膚組織片と反応した該抗体またはその断片を検出または測定する工程;
を含む、育毛活性評価方法が提供される。
【0012】
本発明の別の側面によれば、配列表の配列番号1に記載のアミノ酸配列からなるタンパク質を認識する抗体またはその断片を含む、育毛活性評価キットが提供される。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
(1)配列表の配列番号1に記載のアミノ酸配列からなるタンパク質を認識する抗体またはその断片を用いる育毛活性評価方法
本発明の育毛活性評価方法は、配列表の配列番号1に記載のアミノ酸配列からなるタンパク質を認識する抗体またはその断片を用いる方法であり、さらに具体的には、生体由来の皮膚組織片を被験物質の存在下で培養し、皮膚組織片を回収し、配列表の配列番号1に記載のアミノ酸配列からなるタンパク質を認識する抗体またはその断片と反応させ、皮膚組織片と反応した該抗体またはその断片を検出または測定することによって育毛活性を評価するものである。
配列表の配列番号1に記載のアミノ酸配列からなるタンパク質は、データベース(NCIB(GeneBank))に登録番号XM_177952(Mus musculus similar to Trichohyalin)として登録されており、ヒトの毛包の内皮根鞘蛋白トリコヒマリンと若干の相同性を有する。この蛋白質の機能、発現はこれまで全く知られていなかったが、本発明によりその発現は成長期の毛包に特異性が高いことが判明した。成長期毛包に高発現する他の蛋白質としてヘア−ケラチン、Hacl−1などが知られているが、発毛誘導活性を持つ物質を皮膚組織の培養系に加え、抗体を用いてそれらの発現上昇を調べたところ、培養系では、発毛誘導物質の添加により本発明の蛋白質の発現が最も敏感に反応(発現上昇)することが分かった。
【0014】
本発明で用いる抗体について説明する。
本発明で用いる抗体は、配列表の配列番号1に記載のアミノ酸配列からなるタンパク質を認識することを特徴とする。
【0015】
本発明で用いる抗体はモノクローナル抗体でもポリクローナル抗体でもよい。本明細書で抗体と言う場合、全長の抗体だけではなく抗体の断片も包含する。抗体の断片とは、機能性の断片であることが好ましく、例えば、F(ab’)2、Fab’などが挙げられる。
【0016】
F(ab’)2、Fab’とは、イムノグロブリンを、蛋白分解酵素(例えば、ペプシン又はパパイン等)で処理することにより製造されるもので、ヒンジ領域中の2本のH鎖間に存在するジスルフィド結合の前後で消化されて生成される抗体断片である。さらに、本明細書で抗体の断片と言う場合には、該抗体をコードする遺伝子由来の抗原結合部位を含む蛋白質も包含するものとする。
【0017】
例えば、IgG1をパパインで処理すると、ヒンジ領域中の2本のH鎖間に存在するジスルフィド結合の上流で切断されてVL(L鎖可変領域)とCL(L鎖定常領域)からなるL鎖、及びVH(H鎖可変領域)とCHγ1(H鎖定常領域中のγ1領域)とからなるH鎖フラグメントがC末端領域でジスルフィド結合により結合した相同な2つの抗体フラグメントを製造することができる。これら2つの相同な抗体フラグメントを各々Fab’という。またIgGをペプシンで処理すると、ヒンジ領域中の2本のH鎖間に存在するジスルフィド結合の下流で切断されて前記2つのFab’がヒンジ領域でつながったものよりやや大きい抗体フラグメントを製造することができる。この抗体フラグメントをF(ab’)2という。
【0018】
本発明において、上記抗体は、固相担体などの不溶性担体上に固定された固定化抗体として使用したり、標識物質で標識した標識抗体として使用することができる。固定化抗体とは、不溶性担体に物理的吸着あるいは化学的結合等によって坦持された状態にある抗体を言う。これらの固定化抗体は、試料(例えば、体毛、毛包、又はそれらの抽出物など)中に含まれる抗原(即ち、配列表の配列番号1に記載のアミノ酸配列からなるタンパク質)を検出、定量、分離または精製するために用いることができる。抗体を固定化するのに使用できる不溶性担体としては、例えば、(1)ポリスチレン樹脂、ポリカーボネート樹脂、シリコン樹脂あるいはナイロン樹脂等からなるプラスチックや、ガラス等に代表されるような水に不溶性の物質からなるプレート、試験管若しくはチューブ等の内容積を有するもの、ビーズ、ボール、フィルター、あるいはメンブレン等、並びに(2)セルロース系担体、アガロース系担体、ポリアクリルアミド系担体、デキストラン系担体、ポリスチレン系担体、ポリビニルアルコール系担体、ポリアミノ酸系担体あるいは多孔性シリカ系担体等のようなアフィニティークロマトグラフィーに用いられる不溶性担体を挙げることができる。
【0019】
標識抗体とは、標識物質で標識された抗体を意味し、これらの標識抗体は、試料(例えば、体毛、毛包、又はそれらの抽出物など)中に含まれる抗原(即ち、配列表の配列番号1に記載のアミノ酸配列からなるタンパク質)を検出または定量するために用いることができる。本発明で用いることができる標識物質は、抗体に物理的結合又は化学的結合等により結合させることによりそれらの存在を検出可能にするものであれば特に限定されない。標識物質の具体例としては、酵素、蛍光物質、化学発光物質、ビオチン、アビジンあるいは放射性同位体等が挙げられ、より具体的には、ペルオキシダーゼ、アルカリフォスファターゼ、β−D−ガラクトシダーゼ、グルコースオキシダーゼ、グルコ−ス−6−ホスフェートデヒドロゲナーゼ、アルコール脱水素酵素、リンゴ酸脱水素酵素、ペニシリナーゼ、カタラーゼ、アポグルコースオキシダーゼ、ウレアーゼ、ルシフェラーゼ若しくはアセチルコリンエステラーゼ等の酵素、フルオレスセインイソチオシアネート、フィコビリタンパク、希土類金属キレート、ダンシルクロライド若しくはテトラメチルローダミンイソチオシアネート等の蛍光物質、3H、14C、125I若しくは131I等の放射性同位体、ビオチン、アビジン、または化学発光物質が挙げられる。標識物質と抗体との結合法は、グルタルアルデヒド法、マレイミド法、ピリジルジスルフィド法又は過ヨウ素酸法等の公知の方法を用いることができる。
【0020】
ここで、放射性同位体及び蛍光物質は単独で検出可能なシグナルをもたらすことができるが、酵素、化学発光物質、ビオチン及びアビジンは、単独では検出可能なシグナルをもたらすことができないため、さらに1種以上の他の物質と反応することにより検出可能なシグナルを生じる。例えば、酵素の場合には少なくとも基質が必要であり、酵素活性を測定する方法(比色法、蛍光法、生物発光法あるいは化学発光法等)に依存して種々の基質が用いられる。また、ビオチンの場合には少なくともアビジンあるいは酵素修飾アビジンを反応させるのが一般的である。必要に応じてさらに該基質に依存する種々の発色物質が用いられる。
【0021】
本発明で用いる抗体がモノクローナル抗体である場合、該モノクローナル抗体はハイブリドーマを用いて製造することができる。ハイブリドーマは以下に述べる常法により作製することができる。
【0022】
先ず、配列表の配列番号1に記載のアミノ酸配列を有するタンパク質又は該タンパク質を含む試料(成長期の皮膚から採取した毛から抽出したタンパク質および/または成長期のヒゲの毛包など)を免疫原として哺乳動物を免疫することによって、動物体内で抗体産生細胞を調製する。哺乳動物の種類は特に限定されないが、一般的にはマウス、ラット、ウシ、ウサギ、ヤギ、ヒツジ等が挙げられ、好ましくはマウス、ラット、ウサギ等のげっ歯類であり、より好ましくはマウスまたはラットである。マウスの例として、A/J系統、BALB/C系統、DBA/2系統、C57BL/6系統、C3H/He系統、SJL系統、NZB系統、CBA/JNCrj系統のマウスが挙げられる。BALB/C系統のマウスは、ハイブリドーマ作製時に同系統の骨髄腫由来細胞株が確立しているので好ましい。
【0023】
免疫前に、免疫原は、免疫応答を増強させるためにアジュバントと混合してもよい。アジュバントの例としては、油中水型乳剤(例えば、不完全フロイントアジュバント)、水中油中水型乳剤、水中油型乳剤、リポソーム、水酸化アルミニウムゲル、シリカアジュバント、粉末ベントナイト、およびタピオカアジュバントの他に、BCG、Propionibacterium acnesなどの菌体、細胞壁およびトレハロースダイコレート(TDM)などの菌体成分;グラム陰性菌の内毒素であるリポ多糖体(LPS)およびリピドA画分;β−グルカン(多糖体);ムラミルジペプチド(MDP);ベスタチン;レバミゾールなどの合成化合物;胸腺ホルモン、胸腺ホルモン液性因子およびタフトシンなどの生体成分由来のタンパク質またはペプチド性物質;ならびにそれらの混合物(例えば、完全フロイントアジュバント)などが挙げられる。これらのアジュバントは、投与経路、投与量、投与時期などに依存して免疫応答の増強または抑制に効果を示す。さらにアジュバントの種類によって、抗原に対する血中抗体産生、細胞性免疫の誘導、免疫グロブリンのクラスなどに差が認められる。それゆえ、目的とする免疫応答に応じて、アジュバントを適切に選択することが好ましい。アジュバンドによる処理方法は当該分野で公知である。
【0024】
哺乳動物の免疫は、当該分野で公知の方法に従って行われる。例えば、抗原は、哺乳動物の皮下、皮内、静脈、または腹腔内に注射する。免疫応答は、免疫される哺乳動物の種類および系統によって異なるので、免疫スケジュールは、使用される動物に合わせて適宜設定する。抗原投与は、最初の免疫後に、何回か繰り返し行う。追加免疫は、例えば、最初の免疫から4週間後、6週間後、および半年後に行うことができる。
【0025】
免疫後、哺乳動物から採血し、得られた血液を毛包結合活性の存在についてアッセイすることにより、哺乳動物の体内で毛包に対する抗体が産生されていることを確認する。アッセイ法としては、酵素免疫測定法(ELISA法)、放射免疫アッセイ法(RIA)、蛍光抗体法等の公知の方法が挙げられる。
【0026】
毛包結合性抗体の産生を確認後、特異抗体産生能のある免疫細胞を細胞融合に適した状態にするために、ブースト(免疫原の追加注射)を行うことができる。ブーストで投与する免疫原の量は特には限定されないが、最初に免疫した量の約4〜5倍程度が好ましい。ブーストは、一般的には、免疫原と不完全フロイントアジュバントとのエマルジョンを用いて行うことができる。投与経路は、皮下、皮内、静脈、または腹腔内等から適宜選択される。
【0027】
最終免疫後、免疫した哺乳動物から脾臓細胞を摘出し、骨髄腫由来の細胞株と細胞融合する。細胞融合には、増殖能力の高い細胞株を用いることが好ましく、また骨髄腫由来の細胞株は、融合する脾臓細胞の由来する哺乳動物と適合性があることが好ましい。マウスの骨髄腫由来の細胞株としては、P3U1、P3X63−Ag8.653、Sp2/O−Ag14、FO・1、S194/5.XX0BU.l、P3/NS1/1−Ag4−1などが挙げられる。
細胞融合は、当該分野で公知の方法に従って行われる。細胞融合法の例として、例えば、ポリエチレングリコール法、センダイウイルスを用いた方法、電流を利用する方法などが挙げられる。
得られた融合細胞は、当該分野で公知の条件に従って増殖させることができる。産生される抗体の結合能に基づいて、所望の融合細胞を選択する。
【0028】
融合細胞から産生される抗体の結合能は、当該分野で公知の方法に基づいてアッセイすることができる。本発明においては、毛包に特異的かつ高い結合能を有する抗体を産生する融合細胞を得るために、毛包に対する結合能に基づく選別を利用して、目的の細胞株をクローニングする。抗体の結合能は、抗体産生の確認に関して上述したのと同様に、ELISA法、RIA法、蛍光抗体法などの方法を用いてアッセイすることができる。簡便で感度が高いことから、ELISA法が好ましい。
【0029】
融合細胞のクローニングは、当該分野で公知の方法を用いて行うことができる。クローニング法としては、限界希釈法、軟寒天法などが挙げられ、操作が容易で再現性が高いことから、限界希釈法が好ましい。細胞融合により得られた多くの融合細胞の中から、効率よく有用な細胞を選択するために、細胞選別は、クローニングの初期の段階から行うことが好ましい。このようにして、望ましい結合能を有する抗体を産生する融合細胞株を最終的に選別することができる。
【0030】
上記のようにして選別されたモノクローナル抗体産生細胞株を大量培養することにより、本発明で用いるモノクローナル抗体を大量に産生することができる。モノクローナル抗体産生細胞株の大量培養方法として、インビボおよびインビトロでの培養が挙げられる。インビボでの大量培養の例としては、哺乳動物の腹腔内に融合細胞を注射して増殖させ、腹水中に抗体を産生させる方法が挙げられる。インビトロでの培養では、融合細胞を培地中で培養し、抗体を培地中に産生させる。
【0031】
大量培養により得られた腹水または培養上清から、当該分野で公知の方法を用いて、本発明のモノクローナル抗体を精製することができる。精製のためには、例えば、DEAE陰イオン交換クロマトグラフィー、アフィニティークロマトグラフィー、硫安分画法、PEG分画法、エタノール分画法などが適宜組み合わせて用いられる。本発明の抗体は、好ましくは、約90%の純度、好ましくは約95%の純度、より好ましくは約98%の純度となるように精製することができる。
【0032】
配列表の配列番号1に記載のアミノ酸配列からなるタンパク質を認識するポリクローナル抗体を使用する場合、該ポリクローナル抗体の作製は定法により行なうことができる。
【0033】
例えば、ポリクローナル抗体は、配列表の配列番号1に記載のアミノ酸配列を有するタンパク質又は該タンパク質を含む試料(成長期の皮膚から採取した毛から抽出したタンパク質および/または成長期のヒゲの毛包など)を免疫原として哺乳動物を免疫感作し、該哺乳動物から血液を採取し、採取した血液から抗体を分離・精製することにより得ることができる。例えば、マウス、ハムスター、モルモット、ニワトリ、ラット、ウサギ、イヌ、ヤギ、ヒツジ、ウシ等の哺乳動物を免疫することができる。免疫感作の方法は当業者に公知であり、例えば抗原を1回以上投与することにより行うことができる。抗原投与は、例えば7〜30日間隔で2〜3回投与すればよい。投与量は1回につき、例えば抗原約0.05〜2mg程度とすることができる。投与経路も特に限定されず、皮下投与、皮内投与、腹膜腔内投与、静脈内投与、筋肉内投与等を適宜選択することができるが、静脈内、腹膜腔内もしくは皮下に注射することにより投与することが好ましい。また、抗原は適当な緩衝液、例えば完全フロイントアジュバント又は水酸化アルミニウム等の通常用いられるアジュバントを含有する適当な緩衝液に溶解して用いることができるが、投与経路や条件等に応じてアジュバントを使用しない場合もある。
【0034】
免疫感作した哺乳動物を一定期間飼育した後、該哺乳動物の血清をサンプリングし、抗体価を測定する。抗体価が上昇してきたら、例えば10μg〜1000μgの抗原を用いて追加免疫を行なう。最後の投与から1〜2ケ月後に免疫感作した哺乳動物から血液を採取して、該血液を、例えば遠心分離、硫酸アンモニウム又はポリエチレングリコールを用いた沈澱、ゲルろ過クロマトグラフィー、イオン交換クロマトグラフィー、アフィニティークロマトグラフィー等のクロマトグラフィー等の常法によって分離・精製することにより、ポリクローナル抗血清として、本発明のタンパク質を認識するポリクローナル抗体を得ることができる。なお血清は、たとえば、56℃で30分間処理することによって補体系を不活性化してもよい。
【0035】
本発明の育毛活性評価方法は、上記した抗体を用いるアッセイ、即ち免疫アッセイであれば、いずれの方法でもよく、例えば、又はウエスタンブロット法、酵素免疫測定法(ELISA)、蛍光免疫測定法、放射免疫測定法(RIA)、発光免疫測定法、酵素抗体法、蛍光抗体法、免疫比濁法、ラテックス凝集反応、ラテックス比濁法、赤血球凝集反応、または粒子凝集反応等が挙げられる。
【0036】
本発明の評価方法に供される被験物質の種類は特に限定されず、オリゴペプチドでも低分子有機化合物でもよい。例えば、育毛活性を有することが判明しているエピモルフィンの部分アミノ酸配列を有するオリゴペプチドなどを使用することができる。
【0037】
本発明の育毛活性評価方法を酵素免疫測定法、蛍光免疫測定法、放射免疫測定法又は発光免疫測定法等の標識抗体を用いた免疫測定法により実施する場合には、サンドイッチ法又は競合法により行うこともでき、サンドイッチ法の場合には固相化抗体及び標識抗体のうち少なくとも1種が本発明の抗体であればよい。
【0038】
固相担体としては、固定化抗体に関連して不溶性担体の具体例として本明細書中上記したものを使用できる。また、標識物質も標識抗体に関連して本明細書中上記したものを使用できる。
【0039】
測定の操作法は公知の方法(北川常廣ら編「蛋白質核酸酵素別冊No.31 酵素免疫測定法」,共立出版,1987年等)により行うことができる。
【0040】
例えば、固相化抗体と試料を反応させ、同時に標識抗体を反応させるか、又は洗浄の後に標識抗体を反応させて、固相化抗体−抗原−標識抗体の複合体を形成させる。そして未結合の標識抗体を洗浄分離して、結合標識抗体の量より試料中の抗原量を測定することができる。具体的には、酵素免疫測定法(ELISA)の場合は標識酵素にその至適条件下で基質を反応させ、その反応生成物の量を光学的方法等により測定する。蛍光免疫測定法の場合には蛍光物質標識による蛍光強度を、放射免疫測定法の場合には放射性物質標識による放射線量を測定する。発光免疫測定法の場合は発光反応系による発光量を測定する。
【0041】
本発明の検出及び/又は定量法を免疫比濁法、ラテックス凝集反応、ラテックス比濁法、赤血球凝集反応又は粒子凝集反応等の免疫複合体凝集物の生成を、その透過光や散乱光を光学的方法により測るか、目視的に測る測定法により実施する場合には、溶媒としてリン酸緩衝液、グリシン緩衝液、トリス緩衝液又はグッド緩衝液等を用いることができ、更にポリエチレングリコール等の反応促進剤や非特異的反応抑制剤を含ませてもよい。
【0042】
抗体を固相担体に感作させて用いる場合には、固相担体としては、ポリスチレン、スチレン−ブタジエン共重合体、(メタ)アクリル酸エステル類ポリマー、ラテックス、ゼラチン、リポソーム、マイクロカプセル、赤血球、シリカ、アルミナ、カーボンブラック、金属化合物、金属、セラミックス又は磁性体等の材質よりなる粒子を使用することができる。
【0043】
この感作の方法としては、物理的吸着法、化学的結合法又はこれらの方法の併用等の公知の方法を使うことができる。測定の操作法は公知の方法により行うことができるが、例えば、光学的方法により測定する場合には、試料と抗体、又は試料と固相担体に感作させた抗体を反応させ、エンドポイント法又はレート法により、透過光や散乱光を測定する。
【0044】
また、目視的に測定する場合には、プレートやマイクロタイタープレート等の容器中で、試料と固相担体に感作させた抗体を反応させ、凝集の状態を目視的に判定する。なお、目視的に測定する代わりにマイクロプレートリーダー等の機器を用いて測定を行ってもよい。
【0045】
(2)配列表の配列番号1に記載のアミノ酸配列からなるタンパク質を認識する抗体またはその断片を含む、育毛活性評価キット
本発明のキットは、本発明により提供される配列表の配列番号1に記載のアミノ酸配列からなるタンパク質を認識する抗体またはその断片を含むものである。ここで言うモノクローナル抗体、ポリクローナル抗体またはその断片としては、本明細書中上記した固定化抗体や標識抗体でもよい。
【0046】
例えば、本発明により提供される配列表の配列番号1に記載のアミノ酸配列からなるタンパク質を認識する抗体を一次抗体として使用する場合、本発明のキットには、抗原抗体結合反応により形成された複合体を検出するための二次抗体を含めてもよい。本発明のキットには、該キットを効率的かつ簡便に利用できるようにするために、これら抗体以外に種々の補助剤を含めてもよい。補助剤としては、例えば固体状の二次抗体を溶解させるための溶解剤、不溶化担体を洗浄するために使用される洗浄剤、抗体の標識物質として酵素を使用した場合に酵素活性を測定するための基質、その反応停止剤などの免疫学的測定試薬のキットとして通常使用されるものが挙げられる。さらに、本発明のキットには、育毛活性評価を行うための説明書を含めることができる。
【0047】
【実施例】
以下、本発明を実施例によりさらに具体的に説明するが、本発明の範囲は実施例によって限定されることはない。
実施例1:毛周期成長期に強発現するタンパク質
(1)発現型ライブラリーの作製
毛周期が成長期(生後35日)のC57BLマウス背中から、TRIZOL(GIBCO 15596−018)を添付のマニュアルに従って用いてtotal RNAを調製した。調製したtotal RNAから、アマシャム・ファルマシアのQuick PrepTM micro mRNA purification kitを用いてmRNA(20μg)を調製した。5μgのmRNAを用いて、アマシャム・ファルマシアのTime Saver cDNA Synthesis kit 27−9262−01でランダムプライマーを用いてcDNAを合成した。調製したcDNAはキット添付のアダプターを用いているため両端にEcoRI及びNotIサイトを有している。得られたcDNAをアマシャム・ファルマシアのλExCell EcoRI/CIP(27−5011−01)に挿入して発現型ライブラリーを作製した。
【0048】
大腸菌MN522に上記で調製した発現型ライブラリーを感染させ、LBプレートに2万プラーク/枚となるように撒き込んだ。LBプレートを10mMのIPTG溶液に浸し、風乾させた。ニトロセルロースを被せ、一晩静置した。
【0049】
(2)新生毛包に特異的なモノクローナル抗体の作製
B57BLマウスの成長期(48から50日目)の皮膚から毛を切り取り、8M尿素、2%SDS、100mMのDTTを含むPBS中で37℃で一晩インキュベートし、タンパク質を抽出した。また、B57BLマウスのヒゲの毛包(毛球部に色素がついているもの;成長期)を実体顕微鏡で採取し、PBS中にホモジナイズした。上記2種類の試料(タンパク質量として0.5mg)を混合し、等量のコンプリートアジュバンドと混合してミセルを作製した。
【0050】
上記で得たミセル(0.2mg)をラット(Wister)の皮下(3箇所)に分けて投与して免疫した。初回免疫の1ヵ月後に上記と同様に追加免疫を行なった。さらに2週間後に上記と同様に2回目の追加免疫を行なった。2回目の追加免疫の3日後に、免疫ラットから脾臓を取り出し、メッシュにて血球成分を回収した。この血球成分の中には抗体産生細胞が含まれている。上記で回収した血球成分(全量)とマウスミエローマP3U1(ダルベッコ/ハムF12混合培地)とをポリエチレングリコール1500を用いて混合し、ダルベッコ/ハムF12混合培地中に懸濁し(107細胞/ml)、96ウエルプレートに各ウエル100μlずつ播いた。翌日、等量(100μl)のHAT培地(シグマ社)を各ウエルに添加した。2日後に各ウエルから150μlずつを吸引廃棄し、150μlの新培地を各ウエルに添加した。96ウエルプレートを37℃のCO2インキュベーター内に静置した。
【0051】
成長期のB57BLマウスのヒゲの毛包を8M尿素中に超音波粉砕機を用いて溶解した。この溶液にニトロセルロースメンブレンを5分間浸し、PBSで十分に洗浄したものをBioradドットブロッターに装着したものを用いて、上記の96ウエルプレートの各ウエルから回収したハイブリドーマ上清を一次スクリーニングした。先ず、上記で作製したBioradドットブロッターに装着したニトロセルロースメンブレンを、5%スキムミルクを溶解したトリスバッファー(TBST)でブロッキングした後、96ウエルの各ウエルにハイブリドーマ上清を100μlを添加した。1時間インキュベートした後、トリスバッファーで洗浄し、二次抗体であるホースラディッシュパーオキシダーゼ標識抗ラットIgG(TBSTに1mg/mlで溶解したもの)を添加した。発色基質であるECL試薬を添加して、発色の有無により成長期のヒゲの毛包と反応する抗体(全部で50種類)を選出した(一次スクリーニング)。
【0052】
上記の一次スクリーニングで選出した抗体(50種類)について、成長期ヒゲ毛包の凍結切片(10μm)を用いて特異的に反応にするものを選出した(二次スクリーニング)。具体的には、スライドガラス上に成長期ヒゲ毛包の凍結切片を置き、一次スクリーニングで選出されたハイブリドーマ上清を添加し、二次抗体で発色させた。具体的には、クライオスダト(ブライト社)で作成した成長期ヒゲ毛包の凍結切片を−20℃メタノールで処理し、TBSTで1時間ブロッキングを行った後、ハイブリドーマ上清を1時間反応させた。トリスバッファーで洗浄後、FITC標識抗ラットIgG(TBSTに100μg/mlで溶解したもの)を反応させた。トリスバッファーで洗浄後、カバーガラスをかけて、蛍光顕微鏡にて観察を行った。
【0053】
二次スクリーニングの結果、全部で8種類の抗体を選出した。これらの抗体は表皮とは反応せず、毛包に特異的に反応するものであった。これら8種類の抗体を限界希釈法でクローニングした。
【0054】
これら8種類の抗体について、成長期ヒゲ毛包又は休止期ヒゲ毛包をサンプルとしたウエスタンブロットで反応性を調べ、さらに毛包が形成されている14日齢マウス胎児皮膚の切片試料を用いて反応性を調べた。その結果、成長期ヒゲ毛包及び形成途中毛包(新生毛包)と特異的に反応し、休止期ヒゲ毛包とは反応しないモノクローナル抗体としてmAb27を取得した。モノクローナル抗体mAb27を産生するハイブリドーマは、受託番号FERM P−18578として平成13年11月2日付けで独立行政法人産業技術総合研究所 特許生物寄託センター(日本国茨城県つくば市東一丁目1番地1 中央第6)に寄託され、平成14年(2002年)7月22日付けにて受託番号FERM BP−8121として国際寄託に移管された。
【0055】
(3)イムノスクリーニング
上記(1)で作製した大腸菌の発現型ライブラリーを、上記(2)で作製したモノクローナル抗体mAb27を用いてイムノスクリーニングした。具体的には、30万個のライブラリーを展開(2万プラーク/プレート)し、IPTGをしみこませたニトロセルロースをプラークに密着させて、発現遺伝子産物を写しとった。1%スキムミルク/TBS(STBS)でそのニトロセルロースをブロッキングした後、10μg/mlのmAb27、HRP標識抗ラットIgG(アマシャム)とインキュベートし、ECL(アマシャム)で検出した。
得られたポジティブクローン6個を回収し、塩基配列を決定した結果、6個のクローン全てが共通配列を含んでいた(図1)。
【0056】
実施例2:データベース検索
実施例1で同定された共通配列(図1)についてデータベース(NCIB(GeneBank))を検索した結果、登録番号XM_177952(Mus musculus similar to Trichohyalin)がヒットした。登録番号XM_177952のアミノ酸配列を配列番号1に示し、塩基配列は配列番号2に示す。図1にアミノ酸配列は、配列番号1に記載のアミノ酸配列の800位から1135位に対応する。但し、配列番号1に記載のアミノ酸配列の1133番目のLeuは図1ではGlnとなっており、配列番号1に記載のアミノ酸配列の1135番目のArgは図1ではHisとなっている。
【0057】
実施例3:組み換えタンパク質の作製
(1)PCRによる全長cDNAの作製
成長期皮膚のmRNAからオリゴdTプライマー及び逆転写酵素を用いてcDNAライブラリーを作製した。このcDNAライブラリーを鋳型として、2種のプライマー(5’−atgtctccacttataagaagcattgtagat−3’(配列番号3)及び5’−ttaagggcggtattgagacctctgctcctg−3’(配列番号4))を使用してPCRを行なうことにより、全長cDNAをクローンニングした。PCR反応は、LA TaqTM(タカラ)のキットを用い、PCR反応条件は、94℃1分、94℃30秒、60℃30秒、72℃2分で、目的のcDNAを30サイクル増幅した。
得られたクローンは、配列番号1に示すアミノ酸配列をコードする全長cDNAを含んでいた。
【0058】
(2)形質転換
上記(1)で得たPCR産物をpTarget vector(プロメガ)に挿入して組み換え発現ベクターを構築し、宿主細胞であるCOS−1細胞にトランスフェクションした。トランスフェクションはリポフェクトアミン(ギブコ社)を用いて添付の説明書に従って行った。COS−1細胞は、FCS10%を添加したダルベッコHamF12培地で培地した。
【0059】
(3)組み換えタンパク質の抽出
(a)アフィニティーカラムの作製
Afigel 10 (Biorad) を4℃にし、ゲルを均一にし、ブフナーロートに入れてろ過した。ゲルの3倍量の4℃の脱イオン水で洗浄した。洗浄後、ゲルをフラスコに入れ、PBSに溶解したモノクローナル抗体mAb27の溶液(ゲル1mlに対し0.5mlの抗体溶液を使用)を添加した。十分に攪拌して懸濁させ、そのまま振とう機でゆっくり攪拌しながら1時間室温で反応させた。遠心により上清を除去し、PBSで10mlに調整した。ゲル1ml当たり0.1mlの1Mグリシンエチルエステル(pH8)を加え、1時間反応させた。反応後、ゲルをエコパックカラム(Biorad、〜20ml用)につめて、蒸留水にてOD260にて反応物が検出されなくなるまで洗浄した。最後に、溶出液(10mM Tris−HCl、1mM MgCl2、1mM EDTA、プロテインインヒビターカクテル(ロッシュ、商品名コンプリートミン)、0.15M NaCl、0.5%TritonX−100、HClでpH3.0に調整)で洗浄した。
【0060】
(b)抗原の精製
実施例2で作製した全長cDNAを発現するCOS−1細胞の形質転換体をトランスフェクションの3日目に回収し、PBSで洗浄後、10mM Tris−HCl(pH7.5)、1mM MgCl2、1mM EDTA、及びプロテインインヒビターカクテル(ロッシュ、商品名コンプリートミニ)の混合液100mlに入れて、ホモジナイザーで十分に粉砕した。次いで、NaClを終濃度0.15Mになるように添加し、TritonX−100を終濃度0.5%になるように添加し、スターラーで4℃で3時間攪拌した。25000rpmで10分間遠心し、上清を回収して、細胞から蛋白質を抽出した。得られた抽出液100mlを上記(1)で作製したアフィニティーカラムにかけた。
【0061】
洗浄液(10mM Tris−HCl(pH7.5)、1mM MgCl2、1mM EDTA、プロテインインヒビターカクテル(ロッシュ、商品名コンプリートミニ)、0.15M NaCl、0.5%TritonX−100)で洗浄後、溶出液(洗浄液をHClでpH3.0に調整した液)をカラムに添加し、溶出液を2mlずつ回収し、OD280nmの吸収でタンパク質含有画分を回収した。
【0062】
(c)精製抗原の電気泳動による分子量の測定
上記(b)で回収したタンパク質含有画分をSDS−PAGEで電気泳動し、モノクローナル抗体mAb27を用いたウエスタンブロットを行った結果、220kDaの位置にバンドが検出された。また、上記(b)で回収したタンパク質含有画分をSDS−PAGEで電気泳動したゲルをクマシーブルーで染色し、220kDaのバンドを切り出すことにより精製抗原を調製した。
【0063】
実施例4:配列表の配列番号1に記載のアミノ酸配列からなるタンパク質を認識するポリクローナル抗体の作製
実施例3で調製した精製抗原(即ち、配列表の配列番号1に記載のアミノ酸配列からなるタンパク質を含む切り出したゲル)を20%エタノールに回収し、一晩置く。ゲルを回収し、〜100μg程度のタンパク質を含む試料をタイターマックスゴールド(CytRXコーポレションのアジュバンド)と混合してエマルジョンを作製し、ラットに2ヶ月間(全部で3回)免疫する。初回免疫の2ヵ月後、ラットから採血し、定法により血清を調製し、配列表の配列番号1に記載のアミノ酸配列からなるタンパク質を認識するポリクローナル抗体を得ることができる。
【0064】
実施例5:配列表の配列番号1に記載のアミノ酸配列からなるタンパク質を認識するポリクローナル抗体を用いた育毛活性の評価
ヒトケラチノサイトの分化を評価した。ヒトケラチノサイト(皮膚の細胞であり、表皮角化細胞及び毛包由来細胞などが混ざっている)をサンコー純薬から購入した。細胞に添付されている培養液にssb7(Ser−Ile−Glu−Gln−Ser−Cys−Asp−Gln−Asp−Glu(配列番号5)のN末端をビオチン化した(NHS−Biotin,ピアース社)ものをS−S架橋したペプチド)を20μMになるように添加し、96穴プレートで1週間培養した。ウエルから細胞を回収し、SDSサンプルバッファ(SDS 0.02g/ml、グリセロール 0.2g/ml、pH6.8)100μl中に回収し、超音波粉砕器により溶解した。対照も同様に処理した。上記処理で得た溶液をSDS−PAGE(アクリルアミド4〜20%)にて電気泳動後(35mA、1.5時間)、PVDF膜にトランスファーし、5%スキムミルクを含むトリス緩衝液(TBST)中で1時間インキュベートした。配列番号1に記載のアミノ酸配列の部分長である図1に記載のアミノ酸配列を有するタンパク質に対するポリクローナル抗体(血清を1/100に希釈したもの)と1時間反応後、TBSにて十分に洗浄し、ペルオキシダーゼ標識抗ラットIgG(アマシャム社)をTBSTで1/1000に希釈したものを二次抗体として反応させ、十分に洗浄後、ECLキット(アマシャム社)を用いてポリクローナル抗体の反応の強さを調べた。
【0065】
得られた結果を図2の右の図に示す。
図2の右の図において、右のレーンは対照の結果を示し、右のレーンは育毛剤であるEPM(ssb7)を添加した結果を示す。図2の結果から分かるように、育毛剤であるEPM(ssb7)を添加したサンプルでは、対照よりも強いバンドが検出された。これは、配列表の配列番号1に記載のアミノ酸配列からなるタンパク質の発現量が増大していることを反映する。
【0066】
上記と同様にmRNAレベルでの配列表の配列番号1に記載のアミノ酸配列からなるタンパク質の発現をノザンブロットにより分析した。具体的には、先ず、背中皮膚から調製したトータルRNA10μgをアガロースゲル中で電気泳動し、ナイロンメンブレン(HibondN+)(アマシャム)に移した。次に、AHFcDNAの翻訳領域にDIG(ロッシュ社製)でラベルを導入したものを準備し、これをプローブとして上記ナイロンメンブレンに移し取られたAHFmRNAを検出した。
得られた結果を図2の左の図に示す。図2の右の図の場合と同様に、育毛剤であるEPM(ssb7)を添加したサンプルでは、対照よりも強いバンドが検出された。
【0067】
【発明の効果】
本発明の方法により被験物質の育毛活性を効率的に評価することができる。
【0068】
【配列表】
【0069】
【0070】
【0071】
【0072】
【0073】
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明で用いる抗体が認識する抗原の部分配列を示す。
【図2】図2は、本発明の方法で育毛活性を評価した結果を示す。
Claims (3)
- 配列表の配列番号1に記載のアミノ酸配列からなるタンパク質を認識する抗体またはその断片を用いる育毛活性評価方法。
- 生体由来の皮膚組織片を被験物質の存在下で培養する工程;
該皮膚組織片を回収し、配列表の配列番号1に記載のアミノ酸配列からなるタンパク質を認識する抗体またはその断片と反応させる工程;及び
皮膚組織片と反応した該抗体またはその断片を検出または測定する工程;
を含む、請求項1に記載の育毛活性評価方法。 - 配列表の配列番号1に記載のアミノ酸配列からなるタンパク質を認識する抗体またはその断片を含む、育毛活性評価キット。
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