JP2001286299A - 毛髪の成長抑制の鑑別法 - Google Patents

毛髪の成長抑制の鑑別法

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JP2001286299A JP2000105771A JP2000105771A JP2001286299A JP 2001286299 A JP2001286299 A JP 2001286299A JP 2000105771 A JP2000105771 A JP 2000105771A JP 2000105771 A JP2000105771 A JP 2000105771A JP 2001286299 A JP2001286299 A JP 2001286299A
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Takuya Yamamoto
卓也 山本
Mayumi Shishido
まゆみ 宍戸
Masao Shaku
正雄 釈
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 脱毛症、取り分け男性型脱毛症のメカニズム
を明らかにし、この様な脱毛症に有用な育毛料のスクリ
ーニング方法を提供する。 【解決手段】 aFGF(酸性線維芽細胞増殖因子)を
コードしたmRNAにアンチセンスの塩基配列を有する
標識RNA及び/又は標識RNA断片からなる毛関係細
胞の鑑別剤を用いて、毛周期の休止期から移行期へのa
FGFをコードしたmRNAの挙動を指標とし鑑別す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、脱毛症の鑑別に好
適な毛髪の成長抑制機構の鑑別法に関し、更に詳細に
は、休止期から成長期への移行時期におけるaFGF
(酸性線維芽細胞増殖因子)の発現を指標とする成長抑
制機構の鑑別法に関する。
【0002】
【従来の技術】脱毛症や薄毛等の毛髪の異常障害におい
て、そのメカニズムには、男性ホルモンが関与する、所
謂、男性型脱毛症が存在することが知られている。この
様な男性型脱毛症に於いては、男性ホルモンにより毛髪
の増殖因子が阻害されることがそのメカニズムであろう
と言うことは推測されているが、増殖因子の種類とその
増殖因子が毛成長のどのステージで阻害されるかについ
ては知られておらず、従って、この様なメカニズムを明
らかにした育毛料は開発されていない。又、この様な増
殖因子を利用した男性型脱毛症か否かの鑑別法も開発さ
れておらず、適切な処置がされていない場合も少なくは
無いと言われている。即ち、男性型脱毛症において、男
性ホルモンが毛成長に影響を与えるメカニズムの解明が
望まれていたにもかかわらず明らかにされていないのが
現状であった。この理由としては、毛成長に多くの増殖
因子が関わっていることもその原因の一つに挙げられ
る。
【0003】一方、aFGFの毛成長の休止期から成長
期の移行時期に発現を指標に脱毛症などの毛髪異常の鑑
別を行うことも、このaFGFの発現の程度を指標に育
毛剤のスクリーニングを行うことは全く為されていなか
った。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、この様な状
況下為されたものであり、脱毛症、取り分け男性型脱毛
症のメカニズムを明らかにし、この様な脱毛症に有用な
育毛料のスクリーニング方法を提供することを課題とす
る。
【0005】
【課題の解決手段】本発明者らは、この様な状況に鑑み
て、脱毛症、取り分け男性型脱毛症のメカニズムを明ら
かにすべく鋭意研究努力を重ねた結果、この様な男性型
の脱毛症に於いてはaFGFの発現抑制が大きく関与し
ていることを見いだし、解決の糸口を見いだした。更
に、研究を重ねた結果、男性ホルモンを投与してaFG
F発現を抑制した動物脱毛モデルにおいて、検体投与に
よるaFGF発現への影響を見ることにより、有効な育
毛剤が開発しうることを見いだし、発明を完成させるに
至った。即ち、本発明は、以下に示す技術に関するもの
である。 (1)aFGF(酸性線維芽細胞増殖因子)をコードし
たmRNAにアンチセンスの塩基配列を有する標識RN
A及び/又は標識RNA断片からなる毛関係細胞の鑑別
剤。 (2)aFGF(酸性線維芽細胞増殖因子)をコードし
たmRNAにアンチセンスの塩基配列を有する標識RN
A及び/又は標識RNA断片が、 1)動物よりRNAを取り出し、 2)前記RNAをもとに逆転写酵素によりcDNAを作
成し 3)前記cDNAを鋳型に、配列式1及び2に表される
塩基配列のプライマーとともにPCR反応を行い 4)得られたcDNAをプラスミドにライゲートし、 5)前記プラスミドを動物細胞又は細菌にトランスフェ
クトし培養した後、前記動物細胞又は細菌より前記プラ
スミドを取り出し、 6)前記プラスミドのDNAを制限酵素で直線化し、 7)ラベル化塩基とともにRNAポリメラーゼの存在下
インキュベートし、ラベル化cRNAを作成して取り出
したものであることを特徴とする、(1)に記載の毛関
係細胞の鑑別剤。 (3)配列式1又は2に表される塩基配列を有する、
(1)又は(2)に記載の毛関連細胞の鑑別剤作成用の
プライマー (4)1)動物よりRNAを取り出し、 2)前記RNAをもとに逆転写酵素によりcDNAを作
成し 3)前記cDNAを鋳型に、配列式1及び2に表される
塩基配列のプライマーとともにPCR反応を行い 4)得られたcDNAをプラスミドにライゲートしたこ
とを特徴とする、(1)又は(2)に記載の毛関連細胞
の鑑別剤作成用のプラスミド。 (5)1)動物よりRNAを取り出し、 2)前記RNAをもとに逆転写酵素によりcDNAを作
成し 3)前記cDNAを鋳型に、配列式1及び2に表される
塩基配列のプライマーとともにPCR反応を行い 4)得られたcDNAをプラスミドにライゲートし、 5)前記プラスミドを動物細胞又は細胞にトランスフェ
クトして得られることを特徴とする、(1)又は(2)
に記載の毛関連細胞の鑑別剤作成用の培養細胞又は細
菌。 (6)休止期から成長期への移行時期に於ける、aFG
F(酸性線維芽細胞増殖因子)の発現を指標とする、毛
髪の成長度合いの鑑別法。 (7)毛髪の成長抑制が男性型の脱毛症に起因するもの
であることを特徴とする、(6)に記載の毛髪の成長抑
制機構の鑑別法。 (8)請求項1又は2に記載の毛関連細胞の鑑別剤を使
用することを特徴とする、(6)又は(7)に記載の毛
髪の成長抑制機構の鑑別法。 (9)毛髪の休止期から成長期への移行時期に於いて、
aFGFの発現の程度を指標とする、男性型の脱毛症の
鑑別法。 (10)aFGFの発現の程度が(1)又は(2)に記
載の毛関連細胞の鑑別剤により為されることを特徴とす
る、(9)に記載の男性型の脱毛症の鑑別法。 (11)休止期の動物の毛髪に男性ホルモンを投与し、
aFGFの発現を抑制した動物モデルにおいて、検体を
投与し、aFGFの発現への影響を指標とすることを特
徴とする、育毛剤の鑑別法。 (12)育毛剤が、男性型脱毛症用であることを特徴と
する、(11)に記載の育毛剤の鑑別法。 (13)aFGFの発現が請求項1又は2に記載の毛関
連細胞の鑑別剤によって為されることを特徴とする、
(11)又は(12)に記載の育毛剤の鑑別法。 以下、本発明について、実施の形態を中心に詳細に説明
を加える。
【0006】
【発明の実施の形態】(1)本発明の毛関連細胞の鑑別
剤 本発明の毛関連細胞の鑑別剤は、aFGF(酸性線維芽
細胞増殖因子)をコードしたmRNAにアンチセンスの
塩基配列を有する標識RNA及び/又は標識RNA断片
からなることを特徴とする。これは本発明者らが検討を
重ねた結果、男性ホルモンに起因する男性型脱毛症にお
いて、男性ホルモンが存在しない場合には休止期から成
長期に発現されるaFGFのmRNAが、男性ホルモン
に発現を抑制され、aFGFの産生が抑制され、これが
毛成長の抑制になっていることが明らかになり、この様
なaFGFのmRNAの発現抑制が男性型脱毛症の原因
であり、休止期から成長期への移行期の毛関連細胞にお
ける、この発現の度合いを指標とすることにより、男性
型脱毛症の鑑別が出来、更には、この様なaFGF発現
抑制モデルにおいて、男性ホルモンと拮抗しaFGFの
発現・産生の抑制を抑える物質を探索することにより、
男性型脱毛症の治療、改善、予防剤の開発が可能である
ことが明らかになったからである。本発明の毛関連細胞
の鑑別剤は、この様なaFGFのmRNAの発現を鑑別
するものであり、かかるaFGFのmRNAとアンチセ
ンスの塩基配列を有し、このものとハイブリダイズする
作用とその存在位置をマークしうる標識作用とを有する
ことを特徴とする。
【0007】aFGFの遺伝子類について、その塩基配
列は多くの動物について既に知られており、従って、そ
のRNAに対してアンチセンスの塩基配列を有するリボ
核酸乃至はその断片を作成することは、常法により行う
ことが出来る。この様な作成方法としては、RNAシン
セサイザーなどを利用して、aFGFの遺伝子に固有の
塩基配列部分を、ヌクレオチドをホスホロアミダイト結
合或いはホスホロチオエート結合により伸長して合成す
る方法や、固有のプライマーを前記合成法により作成し
て、aFGFのmRNAを含むRNA画分をリバースト
ランスクリプターゼを使用することによりcDNAへ逆
転写し、前記プライマーを用いてPCRによって必要な
cDNAのみを増幅し、かかるcDNAをプラスミドに
ライゲートし、更に、培養動物細胞又は細菌にトランス
フェクトし、前記プラスミドを産生させ、これを制限酵
素などで開いて、これを鋳型にリボヌクレアーゼを用い
てヌクレオチドを結合、伸長させることにより得ること
が出来る。この様な伸長反応の時、標識化ヌクレオチド
を存在させることにより、標識化RNAを得ることが出
来る。この時使用できる標識としては、ペルオキシダー
ゼなどの酵素類、ジゴキシゲニン等の抗原基、135I等
の放射性標識類などが例示でき、これらの中では抗原基
を用いることが好ましく、中でもジゴキシゲニンは市販
のキットにより導入できるので特に好ましい。又、ライ
ゲートするプラスミドは通常市販されているものを使用
することが出来る。この様なプラスミドをトランスフェ
クトする動物細胞や細菌としては、ミエローマなどの確
立された培養細胞や大腸菌、放線菌と言った細菌類が好
ましく例示できる。これらの内、特に好ましいものは細
菌類である。これはこの様な遺伝子組込手法が既に確立
されて、その目的で市販されている株が存在するからで
ある。
【0008】(2)本発明の毛成長抑制機構の鑑別法 本発明の毛成長抑制機構の鑑別法は、上記の毛関連細胞
の鑑別剤を用いて、毛関連細胞における、aFGFのm
RNAの発現を鑑別し、これによりaFGFの産生の程
度を知り、男性ホルモンなどによりaFGFの産生が抑
制されて起こる男性型脱毛症の反応機構がどの程度寄与
しているかを鑑別するものである。この様な鑑別に於い
ては、組織標本などを作り、しかる後に上記毛関連細胞
の鑑別剤をイン・サイチュウ・ハイブリダイゼーション
する事が好ましい方法として例示できる。又、aFGF
に対して、由来の動物と異なる動物を用いて抗体を作成
し、この抗体を標識する事により、aFGFの存在位置
を知るような手段も本発明の技術的範囲に属する。この
様な鑑別をすることにより、脱毛の動物モデルを作成し
た場合に於いて、その動物モデルがどの程度、男性型脱
毛症のモデルとして適切であるかを知ることが出来る。
この様なモデルとしての妥当性を知ることにより、適切
なスクリーニングが行え、優れた男性型脱毛症用の育毛
剤を開発することが出来る。
【0009】(3)本発明の育毛剤の鑑別法 本発明の育毛剤の鑑別法は、aFGFの産生乃至はaF
GFのmRNAの発現を指標とすることを特徴とする。
即ち、毛成長の休止期から成長期への移行期において、
aFGFの産生乃至はaFGFのmRNAの発現が抑制
されているモデルにおいて、育毛剤の投与によりこの様
な抑制が改善され、aFGFの産生が高まれば、この様
な育毛剤に於いては男性型脱毛症の改善或いは予防作用
があると鑑別される。この様な鑑別を行うことにより、
従来の動物の毛成長の促進のみを指標としていたスクリ
ーニング法では、実際は効果がないにも関わらず、有効
と鑑別されていた、いわば、ゴーストの育毛剤を、無効
なものとして鑑別してはじくことが可能である。この
為、本発明の鑑別法によれば、育毛剤のスクリーニング
をより的確なものとし、その効率を著しく向上すること
が出来る。
【0010】
【実施例】以下に、実施例を示して、本発明について更
に詳細に説明を加えるが、本発明が、これら実施例にの
み限定を受けないことは言うまでもない。
【0011】<実施例1>以下に示す手順に従って、ジ
ゴキシゲニンで標識したaFGFのcRNAを作成し、
イン・サイチュウ・ハイブリダイゼーションにより毛周
辺組織におけるaFGFをコードするmRNAの発現の
状況を毛周期に従って検討を加えた。この時、マウスの
背部をジヒドロテストステロンで処理した男性型脱毛症
動物モデルについてもこの様な検討を行った。これらの
結果を図1〜6(図面代用写真)にしめす。これより、
aFGFは休止期の早い時期においても僅かながらその
発現が認められること、これはジヒドロテストステロン
を投与した場合に於いても同様であること。休止期から
成長期への移行時期に於いてaFGFのmRNAの発現
がジヒドロテストステロンの投与により阻害されること
等から、aFGFがこの様な毛髪の成長の早い時期に出
現し、成長の大きな因子となっていることが推定され、
男性ホルモンなどにより、このものが阻害されることに
より男性型脱毛症が発症すると考えられる。
【0012】(1)組織からのRNAの抽出 700mgのマウスの肝臓に10mlのTRI試薬(シ
グマ社製)を加えてホモジナイズし、1.5mlマイク
ロチューブに1mlずつ分注しストックとする。このも
のを4℃で12000g、10分間の遠心分離操作を行
い、上清を回収した。TRI試薬1mlあたり0.2m
lのクロロホルムを加え、激しく攪拌し、少し放置した
後、更に4℃、12000g、15分間の遠心分離操作
を加え、上層の水相を回収した。TRI試薬1mlあた
り0.5mlのイソプロパノールを加え混合した後少し
放置し、4℃で12000g、10分間の遠心分離操作
を行った。ペレットを取り、TRI試薬1mlあたり1
mlの75%エタノール水溶液を加えボルテックスし4
℃で12000g、5分間の遠心分離操作を行い、ペレ
ットを取った。このペレットを水100μlに溶解して
用いた。
【0013】(2)上記ペレット液にリバーストランス
クリプターゼを作用させ、逆転写させ、できたcDNA
を30℃10分―55℃15〜30分―99℃5分―5
℃5分のサイクルで1サイクル処理した後、「TaKa
Ra RNA LA PCR」(タカラ製)を用いて、
配列式1、2のプライマーを加え、94℃2分処理し、
94℃30秒―55℃30秒―72℃1分30秒のサイ
クルで28サイクルPCR処理した。
【0014】(3)上記のPCR生成物をアガロースゲ
ル電気泳動でチェックし、TAクローニングキット(イ
ンビトロジェン製)を用い、TAベクターにライゲート
した。
【0015】(4)市販の大腸菌であるHB101細胞
を使用直前に氷中で融解し、穏やかに混和して100μ
lのコンピテントセルをファルコン15mlチューブに
移した。ライゲートしたベクターDNAに1/10容の
5MNaClを加え、塩の終濃度を500mMに調整し
た。コンピテントセルにベクターDNAを10ng加
え、氷中に30分間保存した。このものを42℃で45
秒間インキュベートし、氷中に2分間保存した。予め3
7℃に保温しておいたLB培地を最終1mlになるよう
に加え、37℃で1時間振とうした。プレートに接種
し、37℃で培養した。出来たコロニーよりプラスミド
を調整した。尚、このトランスフェクトされた大腸菌
は、受託番号P−17809で工業技術院生命工学工業
技術研究所に寄託されている。得られたプラスミドは、
使用前にインサートを確認した。
【0016】(5)細胞より調整し、インサートを確認
したプラスミドDNAを制限酵素で直線化し、トランス
クリプションバッファー2μl、ジゴキシゲニン標識化
塩基であるNTPラベリングミックス2μl、RNAポ
リメラーゼ1μlとともに37℃で2時間インキュベー
トし、更にデオキシリボヌクレアーゼ2μlを加え37
℃で15分間インキュベートしてテンプレートDNAを
分解した。0.2MのEDTAを2μl加え反応を停止
し、4M塩化リチウム2.5μlと冷エタノール75μ
lを加え、−70℃で2時間静置しラベル化されたRN
Aを沈殿させた。これを使用直前にアルカリ分解を行い
約150ベースの長さになるように調整した。(アンチ
センスRNA)
【0017】(6)C3H/HeNマウスの背部皮膚を
採取し、パラホルムアルデヒドで固定後、エタノール系
列、トルエン系列次いでパラフィン系列で処理しパラフ
ィン埋包し、切片を切り出した。切片をトルエン系列次
いで含水エタノール系列で戻し、PBSで洗浄後パラホ
ルムアルデヒドで後固定した後、前記のアンチセンスR
NAを用いてイン・サイチュウ・ハイブリダイゼーショ
ンを行った。これをアルカリホスファターゼ標識抗ジゴ
キシゲニン抗体で4℃、一晩の条件で処理し、BCIP
/NBTによって発色させ、エオジン染色して観察標本
とした。このものを顕微鏡下観察し、毛周期の異なる部
位の染色具合の比較を行った。
【0018】
【発明の効果】本発明によれば、、脱毛症、取り分け男
性型脱毛症のメカニズムを明らかにし、この様な脱毛症
に有用な育毛料のスクリーニング方法を提供することが
できる。
【0019】
【配列表】
【0020】
【図面の簡単な説明】
【図1】 エタノール処理3日後のハイブリダイゼーシ
ョンの図である。(図面代用写真)
【図2】 エタノール処理6日後のハイブリダイゼーシ
ョンの図である。(図面代用写真)
【図3】 エタノール処理9日後のハイブリダイゼーシ
ョンの図である。(図面代用写真)
【図4】 ジヒドロテストステロン処理3日後のハイブ
リダイゼーションの図である。(図面代用写真)
【図5】 ジヒドロテストステロン処理6日後のハイブ
リダイゼーションの図である。(図面代用写真)
【図6】 ジヒドロテストステロン処理9日後のハイブ
リダイゼーションの図である。(図面代用写真)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G01N 33/50 G01N 33/566 33/58 A 33/566 (C12N 1/21 33/58 C12R 1:19) //(C12N 1/21 C12N 5/00 B C12R 1:19) 15/00 ZNAA Fターム(参考) 2G045 BB01 BB10 BB24 BB46 CB09 CB16 DA14 FA16 FA34 FB01 FB02 FB03 4B024 AA11 BA80 CA09 CA11 CA12 DA06 EA04 HA11 4B063 QA01 QA08 QA19 QQ08 QQ53 QR35 QR48 QR51 QR58 QR66 QR77 QR84 QS10 QS36 QX01 4B065 AA26X AA91Y AB01 BA02 CA46 CA50

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 aFGF(酸性線維芽細胞増殖因子)を
    コードしたmRNAにアンチセンスの塩基配列を有する
    標識RNA及び/又は標識RNA断片からなる毛関係細
    胞の鑑別剤。
  2. 【請求項2】 aFGF(酸性線維芽細胞増殖因子)を
    コードしたmRNAにアンチセンスの塩基配列を有する
    標識RNA及び/又は標識RNA断片が、 1)動物よりRNAを取り出し、 2)前記RNAをもとに逆転写酵素によりcDNAを作
    成し 3)前記cDNAを鋳型に、配列式1及び2に表される
    塩基配列のプライマーとともにPCR反応を行い 4)得られたcDNAをプラスミドにライゲートし、 5)前記プラスミドを動物細胞にトランスフェクトし培
    養した後、前記動物細胞より前記プラスミドを取り出
    し、 6)前記プラスミドのDNAを制限酵素で直線化し、 7)ラベル化塩基とともにRNAポリメラーゼの存在下
    インキュベートし、ラベル化cRNAを作成して取り出
    したものであることを特徴とする、請求項1に記載の毛
    関係細胞の鑑別剤。
  3. 【請求項3】 配列式1又は2に表される塩基配列を有
    する、請求項1又は2に記載の毛関連細胞の鑑別剤作成
    用のプライマー
  4. 【請求項4】 1)動物よりRNAを取り出し、 2)前記RNAをもとに逆転写酵素によりcDNAを作
    成し 3)前記cDNAを鋳型に、配列式1及び2に表される
    塩基配列のプライマーとともにPCR反応を行い 4)得られたcDNAをプラスミドにライゲートしたこ
    とを特徴とする、請求項1又は2に記載の毛関連細胞の
    鑑別剤作成用のプラスミド。
  5. 【請求項5】 1)動物よりRNAを取り出し、 2)前記RNAをもとに逆転写酵素によりcDNAを作
    成し 3)前記cDNAを鋳型に、配列式1及び2に表される
    塩基配列のプライマーとともにPCR反応を行い 4)得られたcDNAをプラスミドにライゲートし、 5)前記プラスミドを動物細胞又は細菌にトランスフェ
    クトして得られることを特徴とする、請求項1又は2に
    記載の毛関連細胞の鑑別剤作成用の培養細胞又は細菌。
  6. 【請求項6】 休止期から成長期への移行時期に於け
    る、aFGF(酸性線維芽細胞増殖因子)の発現を指標
    とする、毛髪の成長度合いの鑑別法。
  7. 【請求項7】 毛髪の成長抑制が男性型の脱毛症に起因
    するものであることを特徴とする、請求項6に記載の毛
    髪の成長抑制機構の鑑別法。
  8. 【請求項8】 請求項1又は2に記載の毛関連細胞の鑑
    別剤を使用することを特徴とする、請求項6又は7に記
    載の毛髪の成長抑制機構の鑑別法。
  9. 【請求項9】 毛髪の休止期から成長期への移行時期に
    於いて、aFGFの発現の程度を指標とする、男性型の
    脱毛症の鑑別法。
  10. 【請求項10】 aFGFの発現の程度が請求項1又は
    2に記載の毛関連細胞の鑑別剤により為されることを特
    徴とする、請求項9に記載の男性型の脱毛症の鑑別法。
  11. 【請求項11】 休止期の動物の毛髪に男性ホルモンを
    投与し、aFGFの発現を抑制した動物モデルにおい
    て、検体を投与し、aFGFの発現への影響を指標とす
    ることを特徴とする、育毛剤の鑑別法。
  12. 【請求項12】 育毛剤が、男性型脱毛症用であること
    を特徴とする、請求項11に記載の育毛剤の鑑別法。
  13. 【請求項13】 aFGFの発現が請求項1又は2に記
    載の毛関連細胞の鑑別剤によって為されることを特徴と
    する、請求項11又は12に記載の育毛剤の鑑別法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004063750A1 (ja) * 2003-01-08 2004-07-29 Sumitomo Electric Industries, Ltd. 育毛活性評価方法

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