JP2004252573A - 印刷制御装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】印刷実行時に、ホストコンピュータからキャリブレーションのタイミングを制御し、ユーザが必要としないキャリブレーション実行を防ぐこと。
【解決手段】印刷データが送信され、ページの送信が終了した場合には、キャリブレーション要求が発生しているかを検出する。キャリブレーション要求が発生している場合はS305に進み、ページ間でキャリブレーションを実行するモードに設定されているかを調べる。ページ間で実行に設定されている場合はS306に進んで、キャリブレーション実行コマンドをCLBPに送信する。印刷ジョブ間でキャリブレーションを実行に設定されている場合はS307に進み、印刷ジョブが終了したかを判断する。印刷ジョブが終了した場合にはS308に進み、キャリブレーション要求が発生しているかを検出し、発生している場合はS309に進んでキャリブレーション実行コマンドをCLBPに送信する。
【選択図】 図3
【解決手段】印刷データが送信され、ページの送信が終了した場合には、キャリブレーション要求が発生しているかを検出する。キャリブレーション要求が発生している場合はS305に進み、ページ間でキャリブレーションを実行するモードに設定されているかを調べる。ページ間で実行に設定されている場合はS306に進んで、キャリブレーション実行コマンドをCLBPに送信する。印刷ジョブ間でキャリブレーションを実行に設定されている場合はS307に進み、印刷ジョブが終了したかを判断する。印刷ジョブが終了した場合にはS308に進み、キャリブレーション要求が発生しているかを検出し、発生している場合はS309に進んでキャリブレーション実行コマンドをCLBPに送信する。
【選択図】 図3
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、カラー印刷を行う印刷制御装置に関し、より詳細には、キャリブレーション処理を行うことで印刷画像の補正処理を実施するとともに、ホストコンピュータと双方向にデータやステータスの送受信を行うようにした印刷制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のカラー印刷制御装置では、温度や湿度等の環境の変化や、トナー等の消耗部材の使用に伴い、印刷結果に違いが生じることを防ぐため、キャリブレーションと呼ばれる濃度補正情報取得処理を実施している。
【0003】
通常、このキャリブレーション処理は、各種センサやタイマからの入力及び印刷枚数カウンタの値等に従ってキャリブレーション要求が発行され、印刷制御装置により実行される。
【0004】
この印刷制御装置における画像形成部では、こうしたキャリブレーション処理により得られた濃度補正情報を用いて画像データを生成する。このキャリブレーション実行のタイミングとしては、電源の投入直後や、一定枚数の印刷を行った後や、一定時間が経過した後などに行われるものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0005】
【特許文献1】
特開平11−177822号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このようなキャリブレーション処理は、比較的時間を要することから、緊急に印刷を行いたい場合や、キャリブレーションをあまり必要としない白黒印刷の場合などに、単一ジョブの途中や連続ジョブの途中でキャリブレーションが実施されることによって、ユーザにとって予期せぬ待ち時間をとられるといった不都合があった。
【0007】
本発明は、このような問題に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、印刷実行時に、ホストコンピュータからキャリブレーションのタイミングを制御することで、ユーザが必要としないキャリブレーション実行を防ぐようにした印刷制御装置を提供することにある。
【0008】
また、印刷装置が実際に印刷処理に使われていない場合には、前もってキャリブレーションを実施することで、実際の印刷時にできる限りキャリブレーションが発生しないようにした印刷制御装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は、このような目的を達成するために、キャリブレーション機能を有するプリンタを制御する印刷制御装置において、上位装置と双方向で印刷装置のステータス及びデータ等を送受信する通信手段と、前記キャリブレーションの実行を前記上位装置からの指示により行うか、印刷制御装置が自律的に前記キャリブレーションを行うかを切替える切替手段とを備えたことを特徴とする。
【0010】
つまり、本発明の印刷制御装置は、キャリブレーション手段と、キャリブレーションの実行を上位装置からの指示に従うか、印刷制御装置で自律的に行うかを切替える切替手段と、上位装置において、キャリブレーション実行のタイミングを指定するキャリブレーションタイミング指定手段とを有することを特徴とするものである。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。
[第1実施形態]
図1は、本発明を適用可能にしたカラーレーザビームプリンタの構成断面図である。図中符号100は、カラーレーザビームプリンタ本体(以下、CLBPという)であり、接続されているホストコンピュータによって展開され、供給される印刷データを記録媒体である記録紙等に像を形成するものである。符号104はCLBP100全体のコントローラユニットで、ホストコンピュータから受け取った印刷データをビデオ信号に変換してレーザドライバ110に出力するものである。
【0012】
コントローラユニット104からのビデオ信号の出力を受けたレーザドライバ110は、半導体レーザ111から発射されるレーザ光113のオン,オフ切替えを行う。レーザ光113は、回転多面鏡112の回転に応じて左右に振られ、静電ドラム121上に印刷パターンの静電潜像を形成する。静電ドラム121は、帯電ローラ122の帯電部により予め均一に帯電されており、レーザ光走査によって部分的に除電がなされ、静電潜像が形成される。
【0013】
この静電潜像は、自らは所定の一定方向姿勢を保ちつつ矢印の方向に回転し、順次当接されるシアン(C),マゼンタ(M),イエロー(Y),ブラック(K)のロータリ現像部124C,124M,124Y,124Kにより現像される。現像された4色の画像は、中間転写体145に多重転写される。
【0014】
記録紙にはカットシート記録紙135が用いられる。このカットシート記録紙135は、CLBP100の給紙装置147に装填され、給紙ローラ148及び搬送ローラ149により装置内に取り込まれて、中間転写体145から転写することによりフルカラー画像を形成した後、定着ローラ140及び加圧ローラ141により定着を行って画像形成を終了する。
【0015】
なお、コントローラユニット104から吸着バイアス制御信号160及び転写バイアス制御信号162を各々の高圧電源159,161に出力し、吸着ローラ158の制御及び転写の制御を行う。
【0016】
次に、コントローラユニット104における画像データの処理に関して説明する。本実施形態においては、画像データは、上位装置であるホストコンピュータ上において全てイメージデータとして処理された上、所定のインターフェースを用いてCLBP100へと転送される。この際の画像データは、CMYK各色2値以上のイメージデータであり、必要に応じて圧縮されたものになっている。コントローラユニット104では、受け取った画像データの伸張を行うとともに、パルス幅変調信号としてレーザドライバ110に出力する。
【0017】
図2は、本発明の実施形態を示すCLBP及びこのCLBPと接続された上位装置であるホストコンピュータの内部ブロック図である。
ホストコンピュータ3000では、外部記憶装置42に格納されたプログラムがRAM2にロードされ、CPU1により実行される。こうしたプログラムには、印刷処理を行うデバイスドライバや、印刷装置のステータスを表示するアプリケーションプログラムなどがある。またその他に、オペレーティングシステムや、文書処理プログラム等に基づいて図形,イメージ,文字,表(表計算等を含む)等が混在した文書処理を実行するアプリケーションプログラムなどが挙げられる。
【0018】
CPU1は、これらのプログラムを実行するとともに、システムバス4に接続される各デバイスの統括的な制御を行う。また、CPU1はCRT41上の不図示のマウスカーソル等で指示されたコマンドに基づいて登録された種々のウィンドウを開き、種々のデータ処理を実行する。
【0019】
RAM2は、CPU1の主メモリやワークエリア等として機能する。符号5はキーボードコントローラ(KBC)で、キーボード(KB)40や不図示のポインティングデバイスからのキー入力を制御する。符号6はCRTコントローラ(CRTC)で、CRTディスプレイ41の表示を制御する。
【0020】
符号7はディスクコントローラ(DKC)で、ブートプログラムや種々のアプリケーション,フォントデータ,ユーザーファイル,編集ファイル等を記憶するハードディスク(HDD)、フロッピー(登録商標)ディスク(FD)やCD−ROM等の外部記憶装置42とのアクセスを制御する。符号9はパラレル入出力コントローラ(PIOC)で、双方向パラレルインターフェース31を介してCLBP100との双方向通信制御処理を実行する。なお、図中符号3はROM、4はシステムバス、8は制御部を示している。
【0021】
印刷が行われる場合は、ホストコンピュータ3000で印刷データが作成され、スプールデータとして外部記憶装置42に格納される。このスプールデータは、双方向パラレルインターフェース31を介してCLBP100に送られる。
【0022】
なお、ここでは、転送インターフェースを双方向パラレルインターフェースとしたが、もちろんこれは、USBインターフェースやIEEE1394インターフェースであっても構わない。
【0023】
CLBP100で受信された印刷データは、CPU21や制御部22の制御処理にしたがって順次RAM24へ送り込まれる。CPU21では、ROM23に記憶された制御プログラムによって、システムバス28に接続された各デバイス及び印刷部の制御を行っている。
【0024】
RAM24は、CPU21のワークエリアや主にデータの受信バッファ、すなわちFIFO(First−In First−Out方式)として用いられる。なお、図中符号25は印刷部入出力コントローラ(印刷部IOC)、26はパラレル入出力コントローラ(PIOC)、27はセンサ部、50は印刷部を示している。
【0025】
図5は、本発明を適用した実施形態におけるコントローラユニットのROM上に格納されたプログラムを示した図で、CLBP内のROMに格納された各制御プログラムのコードについて示した図である。印刷制御処理部501、キャリブレーション処理切替え部502、およびキャリブレーションを実行するキャリブレーション処理実行部503が格納されている。
【0026】
キャリブレーション処理実行部503には、出力パッチとしての濃度パターンデータを作成する濃度パターン作成部504、濃度パターンを印刷部50へ出力する濃度パターン出力部505および、センサ部27より濃度パターンの濃度を読み出す濃度読み取り部506が含まれている。
【0027】
また、RAM24には、キャリブレーション処理実行部503で、キャリブレーションが実行された際の濃度パターンの濃度データが濃度読み取り部506によって格納される。
【0028】
本実施形態の場合、格納された濃度データは所定のタイミングにより、ホストコンピュータ3000に送信され、このホストコンピュータ3000上で、CMYKのイメージデータを作成する際の色補正処理に用いられる。
【0029】
制御部22はメモリの制御やシステムバス28の調停等の制御を行う。印刷部入出力コントローラ(印刷部IOC)25は、RAM24に格納されていた圧縮データの伸張や画像処理等を制御部22で行い、順次印刷部インターフェースを介して印刷部50へ出力する。
【0030】
キャリブレーション処理切替え部502では、印刷が開始されるまでのアイドル状態においては、キャリブレーションの実行モードをコントローラユニット104にて行うコントローラ制御モードに設定され、印刷が開始されると、上位装置であるホストコンピュータ3000からの指示に従うホスト制御モードに設定される。印刷ジョブが終了して一定時間が経過すると、ホスト制御モードからコントローラ制御モードに自動的に切替わる。もちろん、このモードの切替えは、ホストコンピュータ3000からコマンド等を送信することで実現しても構わない。
【0031】
コントローラ制御モードの場合、すなわち、コントローラユニット104がアイドル状態にある場合、例えば、ホストコンピュータ3000が起動中のような場合に、キャリブレーションの要求が発生した際は、コントローラユニット104は自動的にキャリブレーションを実行する。
【0032】
ホスト制御モードにある場合、キャリブレーションの要求が発生した際には、ホストコンピュータ3000からキャリブレーション実行コマンドを受け取ることによりキャリブレーションを実施する。
【0033】
図3は、本発明を適用した実施形態におけるホストコンピュータ上の印刷制御を説明するためフローチャートを示す図である。図4は、本発明を適用した実施形態におけるホストコンピュータ上の印刷制御プログラムが表示するキャリブレーションタイミング設定ダイアログを示した図で、ホストコンピュータ上の印刷制御プログラムが提供するユーザインタフェースの一部を示した図で、キャリブレーションのタイミングを設定する際に、ユーザ指定を行うダイアログを示している。
【0034】
以下、図3に示したフローチャート及び図4に示されたキャリブレーションタイミング設定ダイアログに従って本実施形態についての説明する。
まず、図3に示すS301では、ユーザが印刷ジョブの設定を行う際に、図4に示すダイアログにおいて、キャリブレーションを開始するタイミングを設定する。この図4に示す例では、例えば、キャリブレーションタイミング指定ダイアログ401には、ページとページの間にキャリブレーション要求が発生した場合にキャリブレーションを実行する設定402と、ページ間ではなく、印刷ジョブ間でキャリブレーションを実行する設定403および、その場合に連続ジョブを判定するために、印刷ジョブと印刷ジョブの間の時間を指定する設定404を有している。設定404では、指定された時間内に次の印刷ジョブが実行された場合、キャリブレーションを行わず延期する設定が可能となるユーザインタフェースを提供している。
【0035】
次に、図3に示すS302では実際に印刷ジョブが開始され、印刷データがCLBP100に送信される。続いて、S303でページの送信が終了したかを判定する。まだ送信が終わっていない場合にはS302に戻り、印刷データの送信を続ける。ページの送信が終了した場合にはS304に進み、コントローラユニット104からキャリブレーション要求が発生しているかを検出する。
【0036】
キャリブレーション要求が発生している場合はS305に進み、図4に示した設定で、ページ間でキャリブレーションを実行するモードに設定されているかを調べる。ページ間で実行に設定されている設定402の場合はS306に進んで、キャリブレーション実行コマンドをCLBP100に送信する。そうではなく、図4に示した設定が、印刷ジョブ間でキャリブレーションを実行に設定されている設定403の場合はS307に進み、印刷ジョブが終了したかを判断する。ジョブが終了していない場合はS302に戻り、印刷データを送信し、上述した一連の処理を実行する。
【0037】
印刷ジョブが終了した場合にはS308に進み、ここでもキャリブレーション要求が発生しているかを検出し、発生している場合はS309に進んでキャリブレーション実行コマンドをCLBP100に送信する。
【0038】
以上の手順により、印刷ジョブをCLBP100に送信している間は、ホスト制御モードで動作することから、ユーザがあらかじめキャリブレーション実施のタイミングを設定することで、キャリブレーション実行のタイミングを遅らせることが可能となっている。
【0039】
図6は、本発明を適用した実施形態におけるコントローラユニット上の印刷制御を説明するためのフローチャートを示す図である。
まず、コントローラユニット104は、電源がONされると、S601で初期化処理を行う。次に、S602においてホストコンピュータに対して通信エラーが発生していないか判別する。通信エラーが起きている場合にはS605に進み、キャリブレーション実行モードをコントローラ制御モードに変更する。通信エラーが発生していない場合にはS603に進み、データの送受信を行う。ここでは、CLBP100のステータスの送信や印刷データ等の受信等を行う。
【0040】
次に、S606でホストコンピュータ3000から受信したコマンドが印刷開始コマンドかどうかを判断する。印刷開始コマンドであった場合、すなわち、印刷が開始され、CLBP100がアイドル状態でなくなった場合はS607に進み、キャリブレーションの実行モードをホスト制御モードに変更するとともに、印刷ジョブと印刷ジョブの間隔を設定する。
【0041】
なおここでの、印刷ジョブ間隔の値は、図4に示した404に設定された値が、印刷開始コマンドとともにCLBP100に送信されるものとする。
【0042】
S606で印刷開始コマンド受信でないと判断された場合にはS608に進み、印刷終了コマンドを受信済みかどうか判断する。印刷終了コマンドをまだ受信していない場合は、なにもせずそのままS611に進む。印刷終了コマンドを受信し、S609にてあらかじめS607で設定してあった印刷ジョブの間隔時間が経過したと判断された場合には、ホスト制御モードからコントローラ制御モードへと変更を行う。
【0043】
S608及びS609での判断により、モード変更の必要なしと判断された場合にはS611に進む。ここまでの処理において、CLBP100の状態としては、アイドル状態でキャリブレーションの実行モードがコントローラ制御モードであるか、印刷が開始されてホスト制御モードであるかのいずれかの状態にある。S611では、キャリブレーションの要求が発生しているかどうか判断を行う。キャリブレーション要求が発生していない場合にはS602に戻り、一連の処理を繰り返す。
【0044】
キャリブレーション要求が発生している場合には、S612でホスト制御モードかどうかの判断をし、ホスト制御モードでない、すなわち、コントローラ制御モードあると判断した場合には、S615でキャリブレーションの実行を行う。ホスト制御モードであると判断された場合には、S613に進みキャリブレーション実行コマンドをホストコンピュータ3000から受信したかどうかを判断する。受信した場合は、S614での排紙終了判断を受けてS615に進んでキャリブレーションを実行する。
【0045】
ホスト制御モードの時にキャリブレーション要求が発生していても、キャリブレーション実行コマンドを受信していなかったり、排紙が終了していなかったりした場合にはS602に戻り、再びデータの送受信等の一連の処理を行う。
【0046】
なお、本実施例では、コストコンピュータにおいて画像形成を行う例を示したが、もちろんこれは、PDL(Printer Description Language)等のコマンドをホストコンピュータにて生成し、プリンタ側に送信した後に画像形成を行うものであっても構わない。
【0047】
[第2実施形態]
上述した第1実施形態においては、図4のようにどのタイミングでキャリブレーションを実施するかを明示的にユーザが設定していたが、例えば、印刷ジョブの出力モードに応じてそのタイミングを自動的に設定しても構わない。例えば、白黒印刷が設定された場合には、キャリブレーション要求があっても、印刷ジョブが終了するまでは、キャリブレーション実行コマンドを送信しないように制御するようにしても構わない。
【0048】
[第3実施形態]
上述した第1実施形態においては、印刷開始コマンドを受信することで、ホスト制御モードに自動的に移行したが、これは、ホスト側からコマンドによって指定しても構わない。また、コントローラ制御モードへの移行も同様にコマンドで行ってもよい。
【0049】
以下に本発明の実施態様の例を記載する。
[実施態様1]
キャリブレーション機能を有するプリンタを制御する印刷制御装置において、上位装置と双方向で印刷装置のステータス及びデータ等を送受信する通信手段と、前記キャリブレーションの実行を前記上位装置からの指示により行うか、印刷制御装置が自律的に前記キャリブレーションを行うかを切替える切替手段とを備えたことを特徴とする印刷制御装置。
【0050】
[実施態様2]
前記切替手段は、印刷ジョブが開始されたことを検出することにより前記上位装置からの指示により前記キャリブレーションを行うように切替えることを特徴とする実施態様1に記載の印刷制御装置。
【0051】
[実施態様3]
前記切替手段は、印刷ジョブが終了して一定時間が経過したことにより、印刷制御装置が自律的に前記キャリブレーションを行うように切替えることを特徴とする実施態様1に記載の印刷制御装置。
【0052】
[実施態様4]
前記上位装置からキャリブレーション処理の実行を指示する場合に、前記上位装置上における設定によりキャリブレーション処理のタイミングを指定するキャリブレーションタイミング指定手段を有することを特徴とする実施態様1に記載の印刷制御装置。
【0053】
[実施態様5]
キャリブレーション機能を有するプリンタを制御する印刷制御方法において、上位装置と双方向で印刷装置のステータス及びデータ等を送受信し、前記キャリブレーションの実行を前記上位装置からの指示により行うか、印刷制御装置が自律的に前記キャリブレーションを行うかを切替えることを特徴とする印刷制御方法。
【0054】
[実施態様6]
前記切替えは、印刷ジョブが開始されたことを検出することにより前記上位装置からの指示により前記キャリブレーションを行うように切替えることを特徴とする実施態様5に記載の印刷制御方法。
【0055】
[実施態様7]
前記切替えは、印刷ジョブが終了して一定時間が経過したことにより、印刷制御装置が自律的に前記キャリブレーションを行うように切替えることを特徴とする実施態様5に記載の印刷制御方法。
【0056】
[実施態様8]
前記上位装置からキャリブレーション処理の実行を指示する場合に、前記上位装置上における設定により前記キャリブレーション処理のタイミングを指定することを特徴とする実施態様5に記載の印刷制御方法。
【0057】
[実施態様9]
キャリブレーション機能を有するプリンタを制御する印刷制御方法において、印刷ジョブの設定を行う際に、キャリブレーションを開始するタイミングを設定する設定ステップと、該設定ステップにおけるタイミングの設定後に、印刷データが送信され、ページの送信が終了したか否かを判定する判定ステップと、該判定ステップにおいて、前記ページの送信が終了した場合に、前記キャリブレーション要求が発生しているか否かを検出する検出ステップと、該検出ステップにおいて、前記キャリブレーション要求が発生している場合に、ページ間でキャリブレーションを実行するモードに設定されているか、印刷ジョブ間でキャリブレーションを実行に設定されているかを判断する判断ステップと、該判断ステップに基づいて、キャリブレーションを実行する実行ステップとを備えたことを特徴とする印刷制御方法。
【0058】
[実施態様10]
コンピュータを用いて実施態様9に記載の各ステップを実行させるためのプログラム。
【0059】
[実施態様11]
実施態様9に記載の各ステップを実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
【0060】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、カラーレーザビームプリンタ等において、印刷前にキャリブレーションのタイミングをあらかじめ指定しておくことで、ユーザが意図せぬ不要なキャリブレーションの実行を防ぐことが可能となる。また、印刷装置がアイドル状態にある時にキャリブレーション要求があった場合、印刷制御装置が随時キャリブレーションを行うことが可能なため、実際の印刷使用中のキャリブレーションの実行を減ずることが可能となっている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用可能にしたカラーレーザビームプリンタの構成断面図である。
【図2】本発明の実施例を示すCLBP及びこのCLBPと接続された上位装置であるホストコンピュータの内部ブロック図である。
【図3】本発明を適用した実施例におけるホストコンピュータ上の印刷制御を説明するためフローチャートを示す図である。
【図4】本発明を適用した実施例におけるホストコンピュータ上の印刷制御プログラムが表示するキャリブレーションタイミング設定ダイアログを示した図である。
【図5】本発明を適用した実施例におけるコントローラユニットのROM上に格納されたプログラムを示した図である。
【図6】本発明を適用した実施例におけるコントローラユニット上の印刷制御を説明するためのフローチャートを示す図である。
【符号の説明】
1 CPU
2 RAM
3 ROM
8 制御部
21 CPU
22 プリンタ制御部
23 ROM
24 RAM
27 センサ部
50 印刷部
100 CLBP本体
104 コントローラユニット
3000 ホストコンピュータ
【発明の属する技術分野】
本発明は、カラー印刷を行う印刷制御装置に関し、より詳細には、キャリブレーション処理を行うことで印刷画像の補正処理を実施するとともに、ホストコンピュータと双方向にデータやステータスの送受信を行うようにした印刷制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のカラー印刷制御装置では、温度や湿度等の環境の変化や、トナー等の消耗部材の使用に伴い、印刷結果に違いが生じることを防ぐため、キャリブレーションと呼ばれる濃度補正情報取得処理を実施している。
【0003】
通常、このキャリブレーション処理は、各種センサやタイマからの入力及び印刷枚数カウンタの値等に従ってキャリブレーション要求が発行され、印刷制御装置により実行される。
【0004】
この印刷制御装置における画像形成部では、こうしたキャリブレーション処理により得られた濃度補正情報を用いて画像データを生成する。このキャリブレーション実行のタイミングとしては、電源の投入直後や、一定枚数の印刷を行った後や、一定時間が経過した後などに行われるものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0005】
【特許文献1】
特開平11−177822号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このようなキャリブレーション処理は、比較的時間を要することから、緊急に印刷を行いたい場合や、キャリブレーションをあまり必要としない白黒印刷の場合などに、単一ジョブの途中や連続ジョブの途中でキャリブレーションが実施されることによって、ユーザにとって予期せぬ待ち時間をとられるといった不都合があった。
【0007】
本発明は、このような問題に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、印刷実行時に、ホストコンピュータからキャリブレーションのタイミングを制御することで、ユーザが必要としないキャリブレーション実行を防ぐようにした印刷制御装置を提供することにある。
【0008】
また、印刷装置が実際に印刷処理に使われていない場合には、前もってキャリブレーションを実施することで、実際の印刷時にできる限りキャリブレーションが発生しないようにした印刷制御装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は、このような目的を達成するために、キャリブレーション機能を有するプリンタを制御する印刷制御装置において、上位装置と双方向で印刷装置のステータス及びデータ等を送受信する通信手段と、前記キャリブレーションの実行を前記上位装置からの指示により行うか、印刷制御装置が自律的に前記キャリブレーションを行うかを切替える切替手段とを備えたことを特徴とする。
【0010】
つまり、本発明の印刷制御装置は、キャリブレーション手段と、キャリブレーションの実行を上位装置からの指示に従うか、印刷制御装置で自律的に行うかを切替える切替手段と、上位装置において、キャリブレーション実行のタイミングを指定するキャリブレーションタイミング指定手段とを有することを特徴とするものである。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。
[第1実施形態]
図1は、本発明を適用可能にしたカラーレーザビームプリンタの構成断面図である。図中符号100は、カラーレーザビームプリンタ本体(以下、CLBPという)であり、接続されているホストコンピュータによって展開され、供給される印刷データを記録媒体である記録紙等に像を形成するものである。符号104はCLBP100全体のコントローラユニットで、ホストコンピュータから受け取った印刷データをビデオ信号に変換してレーザドライバ110に出力するものである。
【0012】
コントローラユニット104からのビデオ信号の出力を受けたレーザドライバ110は、半導体レーザ111から発射されるレーザ光113のオン,オフ切替えを行う。レーザ光113は、回転多面鏡112の回転に応じて左右に振られ、静電ドラム121上に印刷パターンの静電潜像を形成する。静電ドラム121は、帯電ローラ122の帯電部により予め均一に帯電されており、レーザ光走査によって部分的に除電がなされ、静電潜像が形成される。
【0013】
この静電潜像は、自らは所定の一定方向姿勢を保ちつつ矢印の方向に回転し、順次当接されるシアン(C),マゼンタ(M),イエロー(Y),ブラック(K)のロータリ現像部124C,124M,124Y,124Kにより現像される。現像された4色の画像は、中間転写体145に多重転写される。
【0014】
記録紙にはカットシート記録紙135が用いられる。このカットシート記録紙135は、CLBP100の給紙装置147に装填され、給紙ローラ148及び搬送ローラ149により装置内に取り込まれて、中間転写体145から転写することによりフルカラー画像を形成した後、定着ローラ140及び加圧ローラ141により定着を行って画像形成を終了する。
【0015】
なお、コントローラユニット104から吸着バイアス制御信号160及び転写バイアス制御信号162を各々の高圧電源159,161に出力し、吸着ローラ158の制御及び転写の制御を行う。
【0016】
次に、コントローラユニット104における画像データの処理に関して説明する。本実施形態においては、画像データは、上位装置であるホストコンピュータ上において全てイメージデータとして処理された上、所定のインターフェースを用いてCLBP100へと転送される。この際の画像データは、CMYK各色2値以上のイメージデータであり、必要に応じて圧縮されたものになっている。コントローラユニット104では、受け取った画像データの伸張を行うとともに、パルス幅変調信号としてレーザドライバ110に出力する。
【0017】
図2は、本発明の実施形態を示すCLBP及びこのCLBPと接続された上位装置であるホストコンピュータの内部ブロック図である。
ホストコンピュータ3000では、外部記憶装置42に格納されたプログラムがRAM2にロードされ、CPU1により実行される。こうしたプログラムには、印刷処理を行うデバイスドライバや、印刷装置のステータスを表示するアプリケーションプログラムなどがある。またその他に、オペレーティングシステムや、文書処理プログラム等に基づいて図形,イメージ,文字,表(表計算等を含む)等が混在した文書処理を実行するアプリケーションプログラムなどが挙げられる。
【0018】
CPU1は、これらのプログラムを実行するとともに、システムバス4に接続される各デバイスの統括的な制御を行う。また、CPU1はCRT41上の不図示のマウスカーソル等で指示されたコマンドに基づいて登録された種々のウィンドウを開き、種々のデータ処理を実行する。
【0019】
RAM2は、CPU1の主メモリやワークエリア等として機能する。符号5はキーボードコントローラ(KBC)で、キーボード(KB)40や不図示のポインティングデバイスからのキー入力を制御する。符号6はCRTコントローラ(CRTC)で、CRTディスプレイ41の表示を制御する。
【0020】
符号7はディスクコントローラ(DKC)で、ブートプログラムや種々のアプリケーション,フォントデータ,ユーザーファイル,編集ファイル等を記憶するハードディスク(HDD)、フロッピー(登録商標)ディスク(FD)やCD−ROM等の外部記憶装置42とのアクセスを制御する。符号9はパラレル入出力コントローラ(PIOC)で、双方向パラレルインターフェース31を介してCLBP100との双方向通信制御処理を実行する。なお、図中符号3はROM、4はシステムバス、8は制御部を示している。
【0021】
印刷が行われる場合は、ホストコンピュータ3000で印刷データが作成され、スプールデータとして外部記憶装置42に格納される。このスプールデータは、双方向パラレルインターフェース31を介してCLBP100に送られる。
【0022】
なお、ここでは、転送インターフェースを双方向パラレルインターフェースとしたが、もちろんこれは、USBインターフェースやIEEE1394インターフェースであっても構わない。
【0023】
CLBP100で受信された印刷データは、CPU21や制御部22の制御処理にしたがって順次RAM24へ送り込まれる。CPU21では、ROM23に記憶された制御プログラムによって、システムバス28に接続された各デバイス及び印刷部の制御を行っている。
【0024】
RAM24は、CPU21のワークエリアや主にデータの受信バッファ、すなわちFIFO(First−In First−Out方式)として用いられる。なお、図中符号25は印刷部入出力コントローラ(印刷部IOC)、26はパラレル入出力コントローラ(PIOC)、27はセンサ部、50は印刷部を示している。
【0025】
図5は、本発明を適用した実施形態におけるコントローラユニットのROM上に格納されたプログラムを示した図で、CLBP内のROMに格納された各制御プログラムのコードについて示した図である。印刷制御処理部501、キャリブレーション処理切替え部502、およびキャリブレーションを実行するキャリブレーション処理実行部503が格納されている。
【0026】
キャリブレーション処理実行部503には、出力パッチとしての濃度パターンデータを作成する濃度パターン作成部504、濃度パターンを印刷部50へ出力する濃度パターン出力部505および、センサ部27より濃度パターンの濃度を読み出す濃度読み取り部506が含まれている。
【0027】
また、RAM24には、キャリブレーション処理実行部503で、キャリブレーションが実行された際の濃度パターンの濃度データが濃度読み取り部506によって格納される。
【0028】
本実施形態の場合、格納された濃度データは所定のタイミングにより、ホストコンピュータ3000に送信され、このホストコンピュータ3000上で、CMYKのイメージデータを作成する際の色補正処理に用いられる。
【0029】
制御部22はメモリの制御やシステムバス28の調停等の制御を行う。印刷部入出力コントローラ(印刷部IOC)25は、RAM24に格納されていた圧縮データの伸張や画像処理等を制御部22で行い、順次印刷部インターフェースを介して印刷部50へ出力する。
【0030】
キャリブレーション処理切替え部502では、印刷が開始されるまでのアイドル状態においては、キャリブレーションの実行モードをコントローラユニット104にて行うコントローラ制御モードに設定され、印刷が開始されると、上位装置であるホストコンピュータ3000からの指示に従うホスト制御モードに設定される。印刷ジョブが終了して一定時間が経過すると、ホスト制御モードからコントローラ制御モードに自動的に切替わる。もちろん、このモードの切替えは、ホストコンピュータ3000からコマンド等を送信することで実現しても構わない。
【0031】
コントローラ制御モードの場合、すなわち、コントローラユニット104がアイドル状態にある場合、例えば、ホストコンピュータ3000が起動中のような場合に、キャリブレーションの要求が発生した際は、コントローラユニット104は自動的にキャリブレーションを実行する。
【0032】
ホスト制御モードにある場合、キャリブレーションの要求が発生した際には、ホストコンピュータ3000からキャリブレーション実行コマンドを受け取ることによりキャリブレーションを実施する。
【0033】
図3は、本発明を適用した実施形態におけるホストコンピュータ上の印刷制御を説明するためフローチャートを示す図である。図4は、本発明を適用した実施形態におけるホストコンピュータ上の印刷制御プログラムが表示するキャリブレーションタイミング設定ダイアログを示した図で、ホストコンピュータ上の印刷制御プログラムが提供するユーザインタフェースの一部を示した図で、キャリブレーションのタイミングを設定する際に、ユーザ指定を行うダイアログを示している。
【0034】
以下、図3に示したフローチャート及び図4に示されたキャリブレーションタイミング設定ダイアログに従って本実施形態についての説明する。
まず、図3に示すS301では、ユーザが印刷ジョブの設定を行う際に、図4に示すダイアログにおいて、キャリブレーションを開始するタイミングを設定する。この図4に示す例では、例えば、キャリブレーションタイミング指定ダイアログ401には、ページとページの間にキャリブレーション要求が発生した場合にキャリブレーションを実行する設定402と、ページ間ではなく、印刷ジョブ間でキャリブレーションを実行する設定403および、その場合に連続ジョブを判定するために、印刷ジョブと印刷ジョブの間の時間を指定する設定404を有している。設定404では、指定された時間内に次の印刷ジョブが実行された場合、キャリブレーションを行わず延期する設定が可能となるユーザインタフェースを提供している。
【0035】
次に、図3に示すS302では実際に印刷ジョブが開始され、印刷データがCLBP100に送信される。続いて、S303でページの送信が終了したかを判定する。まだ送信が終わっていない場合にはS302に戻り、印刷データの送信を続ける。ページの送信が終了した場合にはS304に進み、コントローラユニット104からキャリブレーション要求が発生しているかを検出する。
【0036】
キャリブレーション要求が発生している場合はS305に進み、図4に示した設定で、ページ間でキャリブレーションを実行するモードに設定されているかを調べる。ページ間で実行に設定されている設定402の場合はS306に進んで、キャリブレーション実行コマンドをCLBP100に送信する。そうではなく、図4に示した設定が、印刷ジョブ間でキャリブレーションを実行に設定されている設定403の場合はS307に進み、印刷ジョブが終了したかを判断する。ジョブが終了していない場合はS302に戻り、印刷データを送信し、上述した一連の処理を実行する。
【0037】
印刷ジョブが終了した場合にはS308に進み、ここでもキャリブレーション要求が発生しているかを検出し、発生している場合はS309に進んでキャリブレーション実行コマンドをCLBP100に送信する。
【0038】
以上の手順により、印刷ジョブをCLBP100に送信している間は、ホスト制御モードで動作することから、ユーザがあらかじめキャリブレーション実施のタイミングを設定することで、キャリブレーション実行のタイミングを遅らせることが可能となっている。
【0039】
図6は、本発明を適用した実施形態におけるコントローラユニット上の印刷制御を説明するためのフローチャートを示す図である。
まず、コントローラユニット104は、電源がONされると、S601で初期化処理を行う。次に、S602においてホストコンピュータに対して通信エラーが発生していないか判別する。通信エラーが起きている場合にはS605に進み、キャリブレーション実行モードをコントローラ制御モードに変更する。通信エラーが発生していない場合にはS603に進み、データの送受信を行う。ここでは、CLBP100のステータスの送信や印刷データ等の受信等を行う。
【0040】
次に、S606でホストコンピュータ3000から受信したコマンドが印刷開始コマンドかどうかを判断する。印刷開始コマンドであった場合、すなわち、印刷が開始され、CLBP100がアイドル状態でなくなった場合はS607に進み、キャリブレーションの実行モードをホスト制御モードに変更するとともに、印刷ジョブと印刷ジョブの間隔を設定する。
【0041】
なおここでの、印刷ジョブ間隔の値は、図4に示した404に設定された値が、印刷開始コマンドとともにCLBP100に送信されるものとする。
【0042】
S606で印刷開始コマンド受信でないと判断された場合にはS608に進み、印刷終了コマンドを受信済みかどうか判断する。印刷終了コマンドをまだ受信していない場合は、なにもせずそのままS611に進む。印刷終了コマンドを受信し、S609にてあらかじめS607で設定してあった印刷ジョブの間隔時間が経過したと判断された場合には、ホスト制御モードからコントローラ制御モードへと変更を行う。
【0043】
S608及びS609での判断により、モード変更の必要なしと判断された場合にはS611に進む。ここまでの処理において、CLBP100の状態としては、アイドル状態でキャリブレーションの実行モードがコントローラ制御モードであるか、印刷が開始されてホスト制御モードであるかのいずれかの状態にある。S611では、キャリブレーションの要求が発生しているかどうか判断を行う。キャリブレーション要求が発生していない場合にはS602に戻り、一連の処理を繰り返す。
【0044】
キャリブレーション要求が発生している場合には、S612でホスト制御モードかどうかの判断をし、ホスト制御モードでない、すなわち、コントローラ制御モードあると判断した場合には、S615でキャリブレーションの実行を行う。ホスト制御モードであると判断された場合には、S613に進みキャリブレーション実行コマンドをホストコンピュータ3000から受信したかどうかを判断する。受信した場合は、S614での排紙終了判断を受けてS615に進んでキャリブレーションを実行する。
【0045】
ホスト制御モードの時にキャリブレーション要求が発生していても、キャリブレーション実行コマンドを受信していなかったり、排紙が終了していなかったりした場合にはS602に戻り、再びデータの送受信等の一連の処理を行う。
【0046】
なお、本実施例では、コストコンピュータにおいて画像形成を行う例を示したが、もちろんこれは、PDL(Printer Description Language)等のコマンドをホストコンピュータにて生成し、プリンタ側に送信した後に画像形成を行うものであっても構わない。
【0047】
[第2実施形態]
上述した第1実施形態においては、図4のようにどのタイミングでキャリブレーションを実施するかを明示的にユーザが設定していたが、例えば、印刷ジョブの出力モードに応じてそのタイミングを自動的に設定しても構わない。例えば、白黒印刷が設定された場合には、キャリブレーション要求があっても、印刷ジョブが終了するまでは、キャリブレーション実行コマンドを送信しないように制御するようにしても構わない。
【0048】
[第3実施形態]
上述した第1実施形態においては、印刷開始コマンドを受信することで、ホスト制御モードに自動的に移行したが、これは、ホスト側からコマンドによって指定しても構わない。また、コントローラ制御モードへの移行も同様にコマンドで行ってもよい。
【0049】
以下に本発明の実施態様の例を記載する。
[実施態様1]
キャリブレーション機能を有するプリンタを制御する印刷制御装置において、上位装置と双方向で印刷装置のステータス及びデータ等を送受信する通信手段と、前記キャリブレーションの実行を前記上位装置からの指示により行うか、印刷制御装置が自律的に前記キャリブレーションを行うかを切替える切替手段とを備えたことを特徴とする印刷制御装置。
【0050】
[実施態様2]
前記切替手段は、印刷ジョブが開始されたことを検出することにより前記上位装置からの指示により前記キャリブレーションを行うように切替えることを特徴とする実施態様1に記載の印刷制御装置。
【0051】
[実施態様3]
前記切替手段は、印刷ジョブが終了して一定時間が経過したことにより、印刷制御装置が自律的に前記キャリブレーションを行うように切替えることを特徴とする実施態様1に記載の印刷制御装置。
【0052】
[実施態様4]
前記上位装置からキャリブレーション処理の実行を指示する場合に、前記上位装置上における設定によりキャリブレーション処理のタイミングを指定するキャリブレーションタイミング指定手段を有することを特徴とする実施態様1に記載の印刷制御装置。
【0053】
[実施態様5]
キャリブレーション機能を有するプリンタを制御する印刷制御方法において、上位装置と双方向で印刷装置のステータス及びデータ等を送受信し、前記キャリブレーションの実行を前記上位装置からの指示により行うか、印刷制御装置が自律的に前記キャリブレーションを行うかを切替えることを特徴とする印刷制御方法。
【0054】
[実施態様6]
前記切替えは、印刷ジョブが開始されたことを検出することにより前記上位装置からの指示により前記キャリブレーションを行うように切替えることを特徴とする実施態様5に記載の印刷制御方法。
【0055】
[実施態様7]
前記切替えは、印刷ジョブが終了して一定時間が経過したことにより、印刷制御装置が自律的に前記キャリブレーションを行うように切替えることを特徴とする実施態様5に記載の印刷制御方法。
【0056】
[実施態様8]
前記上位装置からキャリブレーション処理の実行を指示する場合に、前記上位装置上における設定により前記キャリブレーション処理のタイミングを指定することを特徴とする実施態様5に記載の印刷制御方法。
【0057】
[実施態様9]
キャリブレーション機能を有するプリンタを制御する印刷制御方法において、印刷ジョブの設定を行う際に、キャリブレーションを開始するタイミングを設定する設定ステップと、該設定ステップにおけるタイミングの設定後に、印刷データが送信され、ページの送信が終了したか否かを判定する判定ステップと、該判定ステップにおいて、前記ページの送信が終了した場合に、前記キャリブレーション要求が発生しているか否かを検出する検出ステップと、該検出ステップにおいて、前記キャリブレーション要求が発生している場合に、ページ間でキャリブレーションを実行するモードに設定されているか、印刷ジョブ間でキャリブレーションを実行に設定されているかを判断する判断ステップと、該判断ステップに基づいて、キャリブレーションを実行する実行ステップとを備えたことを特徴とする印刷制御方法。
【0058】
[実施態様10]
コンピュータを用いて実施態様9に記載の各ステップを実行させるためのプログラム。
【0059】
[実施態様11]
実施態様9に記載の各ステップを実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
【0060】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、カラーレーザビームプリンタ等において、印刷前にキャリブレーションのタイミングをあらかじめ指定しておくことで、ユーザが意図せぬ不要なキャリブレーションの実行を防ぐことが可能となる。また、印刷装置がアイドル状態にある時にキャリブレーション要求があった場合、印刷制御装置が随時キャリブレーションを行うことが可能なため、実際の印刷使用中のキャリブレーションの実行を減ずることが可能となっている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用可能にしたカラーレーザビームプリンタの構成断面図である。
【図2】本発明の実施例を示すCLBP及びこのCLBPと接続された上位装置であるホストコンピュータの内部ブロック図である。
【図3】本発明を適用した実施例におけるホストコンピュータ上の印刷制御を説明するためフローチャートを示す図である。
【図4】本発明を適用した実施例におけるホストコンピュータ上の印刷制御プログラムが表示するキャリブレーションタイミング設定ダイアログを示した図である。
【図5】本発明を適用した実施例におけるコントローラユニットのROM上に格納されたプログラムを示した図である。
【図6】本発明を適用した実施例におけるコントローラユニット上の印刷制御を説明するためのフローチャートを示す図である。
【符号の説明】
1 CPU
2 RAM
3 ROM
8 制御部
21 CPU
22 プリンタ制御部
23 ROM
24 RAM
27 センサ部
50 印刷部
100 CLBP本体
104 コントローラユニット
3000 ホストコンピュータ
Claims (1)
- キャリブレーション機能を有するプリンタを制御する印刷制御装置において、
上位装置と双方向で印刷装置のステータス及びデータ等を送受信する通信手段と、前記キャリブレーションの実行を前記上位装置からの指示により行うか、印刷制御装置が自律的に前記キャリブレーションを行うかを切替える切替手段とを備えたことを特徴とする印刷制御装置。
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- 2003-02-18 JP JP2003040050A patent/JP2004252573A/ja active Pending
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