JP2004250539A - 架橋型プラスチック難燃剤 - Google Patents

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Abstract

【課題】ブリードアウトや蒸散等が起こらず、プラスチックの機械的特性を維持して耐熱性を向上させる新規な難燃剤を提供することを目的とする。
【解決手段】一般式(1)で表される架橋型プラスチック難燃剤である。なお、一般式(1)において、R〜Rは、それぞれフェノキシ、α−ナフトキシ、β−ナフトキシ、フェニルフェノキシ、ベンジルフェノキシ、ベンゾイルフェノキシ、フェノキシフェノキシ、ベンジロキシ、−NHCHCH=CH、−NH(α−ナフチル)、−NH(β−ナフチル)、−NH(フェニルフェニル)、−NH(ベンジルフェニル)、−NH(ベンゾイルフェニル)、−NH(フェノキシフェニル)、−NH(ベンジル)、−N(C)CHCH=CH、−N(CHCH=CHの中から選ばれる一つであり、かつ一般式(1)に含まれるアリル基(−CHCH=CH基)の数は2以上とする。
この難燃剤を、プラスチックに1〜20重量%配合し、エネルギー線の照射もしくは熱又はその両方により架橋・硬化させて難燃性を付与する。
【選択図】 なし

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、プラスチックに用いる難燃剤に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、家電機器、OA機器、建材、電線・ケーブル等の各種高分子製品ついて、難燃性を付与することが一般に行われている。そのための難燃剤としては、三酸化アンチモン等の無機系、ハロゲン系や、リン酸基を含む難燃剤等が用いられている。
【0003】
上記のリン酸基を含む難燃剤には、市販されているリン酸アリールエステル類の他、(特許文献1)〜(特許文献3)のような例が知られている。これらはいずれもプラスチックに高濃度に配合しなければ効果がなく、また、単に混合するだけであるため、ブリードアウトや機械強度の低下等の現象を引き起こすという問題点があった。また、配合した難燃剤が長期にわたって蒸散することによって、プラスチック成形品が難燃性を失うだけでなく、環境・健康災害をもたらす恐れもあった。
【0004】
【特許文献1】
特開2002−20394号公報
【特許文献2】
特開2002−80633号公報
【特許文献3】
特開2002−138096号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
そこで本発明は、上記従来の状況に鑑み、ブリードアウトや蒸散等が起こらず、プラスチックの機械的特性を維持して耐熱性を向上させる新規な難燃剤を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明は、上記一般式(1)で表されるような、架橋基としてアリル基(−CHCH=CH基)を有する非揮発性のリン酸エステルアミド架橋型プラスチック難燃剤を提供するものである。
【0007】
この難燃剤は、各種プラスチックに1〜20重量%配合し、γ線、紫外線等のエネルギー線の照射ないし熱を加えることにより、プラスチック中に架橋固定される。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明に係る難燃剤は、下記の一般式(1)で表される架橋型のプラスチック難燃剤である。ここで、一般式(1)中、R〜Rは、それぞれフェノキシ、α−ナフトキシ、β−ナフトキシ、フェニルフェノキシ、ベンジルフェノキシ、ベンゾイルフェノキシ、フェノキシフェノキシ、ベンジロキシ、−NHCHCH=CH、−NH(α−ナフチル)、−NH(β−ナフチル)、−NH(フェニルフェニル)、−NH(ベンジルフェニル)、−NH(ベンゾイルフェニル)、−NH(フェノキシフェニル)、−NH(ベンジル)、−N(C)CHCH=CH、−N(CHCH=CHの中から任意に選ばれる一つである。
【0009】
【化2】
Figure 2004250539
【0010】
また、架橋反応を円滑に進行させるため、一般式(1)中のアリル基(−CHCH=CH基)の数は2以上であることが必要であり、就中、3以上であることが好ましい。アリル基が2つのものと3以上のものとを併用しても良い。さらに、−CHCH=CH基部分を含まないその他の置換基、すなわちフェノキシ、α−ナフトキシ、β−ナフトキシ、フェニルフェノキシ、ベンジルフェノキシ、ベンゾイルフェノキシ、フェノキシフェノキシ、ベンジロキシ、−NH(α−ナフチル)、−NH(β−ナフチル)、−NH(フェニルフェニル)、−NH(ベンジルフェニル)、−NH(ベンゾイルフェニル)、−NH(フェノキシフェニル)、−NH(ベンジル)は、一般式(1)の化合物の蒸気圧を低下させることを目的として導入している。その中でも、難燃性発現の中心的要素であるリン酸骨格部分の含量をなるべく高く保つためにフェノキシが最も好ましく用いられる。これらフェノキシ等の導入により、難燃剤の揮発性が抑制され、プラスチックとの配合、架橋反応をより効率的に行うことができる。また、プラスチックに配合したときの自由体積分率を減らして貯蔵弾性率を高く保つためにも、これらの、−CHCH=CH基部分を含まないその他の置換基の導入は効果的であり、特にフェノキシ基が最も好ましい。
【0011】
以上のような架橋型プラスチック難燃剤は、各種プラスチックに1〜20重量%、好ましくは2〜10重量%を配合して成形し、γ−線、X−線、電子線、紫外光等のエネルギー線の照射もしくは熱、又はその両方を作用させることによって架橋固定される。これによって得られる難燃性プラスチックは、プラスチックの種類等によっても異なるが、概ね垂直燃焼試験でV−0〜V−1ランクの難燃性を示す。
【0012】
難燃化の対象となるプラスチック類としては、ポリスチレン、ポリ(メタ)アクリル酸メチル、ポリプロピレン等のポリオレフィン類、ポリエチレンテレフタラート、ポリブチレンテレフタレート等のポリエステル類、ナイロン(登録商標)類等のポリアミド、ポリウレタン類、ポリユレア類、アセチルセルロース等の半合成プラスチック類等を挙げることができる。特に、肪族族ポリアミド又は芳香族環を有するポリアミド類に対しては少量の添加で大きな難燃性を付与することができるため好適に用いられる。
【0013】
なお、上述の原料プラスチック類には、必要に応じて、微粉末もしくは短繊維状の無機フィラーを50重量%以下配合することができる。無機フィラーの具体例としては、シリカゲル、水酸化アルミニウム、酸化珪素、アルミナ、ガラス、炭酸カルシウム、珪酸カルシウム、チタン酸バリウム等を挙げることができ、必要に応じてこれらを併用することもできる。無機フィラーの配合量は、原料プラスチックに対して50重量%を超えると、難燃剤の架橋固定が円滑に進行しないことが判明しているので、好ましくは45重量%以下、就中40重量%以下とすることが好ましい。
【0014】
本発明の架橋型プラスチック難燃剤と、原料プラスチック、及び必要に応じて用いる無機フィラーとを混合するに際しては、300℃以下の条件であれば、大気下に混練りする等の一般的な方法により適宜行うことができる。架橋反応は、各原料を混練りした後に射出、圧縮、押出等の適当な方法で所定形状に成形し、その後にγ−線、X−線、電子線、紫外光等のエネルギー線を照射することにより行うか、あるいは混練り時に高温ラジカル重合開始剤を所定量加えて迅速に混練りし、型の中で所定時間・所定温度に保持することによって行うことができる。
【0015】
上記エネルギー線の照射強度、あるいは開始剤を混合した場合の加熱温度・時間等の諸条件は、配合する難燃剤の濃度、開始剤の濃度、成形物の形状、プラスチックの種類等に応じて適宜設定することができる。また、エネルギー線の種類は、成形物の形状・透明度あるいは無機フィラーの配合量等に応じて選択することができ、一般には、薄膜状・高透明度で無機フィラーが少ない場合には紫外光照射が最も簡便である。また、厚みが大きく透明性が低く無機フィラー含量が大きい場合にはγ−線、X−線、電子線の照射が効果的であり、その中でもγ−線による架橋が最も好ましい。
【0016】
また、上述の高温ラジカル重合開始剤の例としては、総炭素数が20以上、36以下の脂肪族ジ過酸を挙げることができる。これらは炭素数の違いによる性能差がほとんど無いため、入手し易さを鑑みると過酸化ジドデカノイルが最も好ましい。これらの高温ラジカル重合開始剤を使用する際には、本発明のプラスチック難燃剤1重量部に対して1/100〜1/10重量部程度を混練り時に加えておく必要がある。その中でも、通常は1/70〜1/20が好ましく、1/50〜1/30が最も好ましい。また、混練り中に架橋が進んで固化するのを防ぐために、高温ラジカル重合開始剤の添加は混練り工程の最後に行い、混練りした後直ちに成形を行うことが望ましい。
【0017】
なお、一般式(1)で示す本発明の架橋型プラスチック難燃剤を製造するに際しては、例えば、オキシ塩化リン(塩化ホスホリル)と、アリルアミン、ジアリルアミン、N−アリルアニリン、α−ナフチルアミン、β−ナフチルアミン、フェニルアニリン、ベンジルアニリン、ベンゾイルアニリン、フェノキシアニリン、ベンジルアミンの中から選ばれた該当するアミンと、フェノール、α−ナフトール、β−ナフトール、フェニルフェノール、ベンジルフェノール、ベンゾイルフェノール、フェノキシフェノール、ベンジルアルコールの中から選ばれた芳香族化合物とを、炭酸カリウム、トリエチルアミン、ピリジン等の脱塩酸剤存在下に反応させて得ることができるが、これに限定されるものではない。詳細は実施例をもって説明する。
【0018】
【実施例】
次に、実施例を挙げて本発明をさらに詳細に説明するが、これらに限定されるものではない。なお、化合物の構造は、TOF−質量分析スペクトル及び核磁気共鳴スペクトル法により決定した。
(実施例1)
蒸留したジエチルエーテル800ml、トリエチルアミン404.8g(4.00モル)、アリルアミン199.8g(3.50モル)の混合溶液を0〜5℃に冷却し、攪拌しながらオキシ塩化リン153.3g(1.00モル)を1時間かけて滴下した。続いて、0〜5℃で3時間、室温で12時間反応させ、析出したアミン塩酸塩をろ去し、減圧濃縮して目的のN,N’,N”−トリアリルホスホリックトリアミド(以下、TAPと略)206.6g(収率約96%)を得た。生成物の分析結果は以下の通りである。
・TOF質量分析スペクトル(Z/e)=216,217,218(分子量計算値=215.23)
・核磁気共鳴スペクトル(CDCl中,δ,ppm):−NH− 2.95(3H),−CH− 3.55(6H),−CH= 5.85(3H),=CH 5.05〜5.45(6H)
【0019】
次に、分子量46,000のナイロン−6に、直径20μm、長さ2mmのガラス繊維を20重量%、TAPを6重量%配合して240℃にて混練りし、射出成形機によって厚さ3.0mm、幅13mm、長さ125mmのフィルム状に成形し、コバルト60によりγ−線を20Mrad照射して架橋させた。そして、この難燃化したフィルムに対し、UL−94法による垂直燃焼試験を行ったところ、1試験片1回の燃焼時間=8.2秒、5試験片燃焼時間の合計=42.6秒、2回目消火後の赤熱燃焼時間=24.7秒、綿を発火させる落下物無し、の結果が得られ、V−0ランクの難燃性を有することが確認された。なお、TAP無しで行った同様の比較実験ではNGとなった。
【0020】
(実施例2)
トリエチルアミンに代わりピリジン316.4g(4.00モル)、アリルアミンの代わりにジアリルアミン340.1g(3.50モル)を用いた以外は上記実施例1と同様にして目的のN,N,N’,N’,N”,N”−ヘキサアリルホスホリックトリアミド(HAPと略)315.3g(収率約94%)を得た。
・TOF質量分析スペクトル(Z/e)=336,337,338(分子量計算値=335.43)
・核磁気共鳴スペクトル(CDCl中,δ,ppm):−CH− 3.45〜3.6(12H),−CH= 5.60〜5.75(6H),=CH 4.95〜5.05(12H)
【0021】
次に、分子量12.5万の96%アイソタクチックポリプロピレンに、直径3μm、長さ1mmのチタン酸バリウムウィスカーを10重量%、HAPを4重量%配合して混練りし、射出成形機により厚さ1.0mm、幅13mm、長さ125mmのフィルム状に成形し、加速電圧50kVの電子線を20mC/cm照射して架橋させた。そして、この難燃化したフィルムに対し、UL−94法による垂直燃焼試験を行ったところ、1試験片1回の燃焼時間=7.5秒、5試験片燃焼時間の合計=38.3秒、2回目消火後の赤熱燃焼時間=22.1秒、綿を発火させる落下物無し、の結果が得られ、V−0ランクの難燃性を有することが確認された。なお、HAP無しで行った同様の比較実験ではV−2〜HBランクに留まった。
【0022】
(実施例3)
トリエチルアミンに代わり400メッシュの無水炭酸カリウム396.4g(4.00モル)、アリルアミンの代わりにN−アリルアニリン466.2g(3.50モル)を用いた以外は上記実施例1と同様にして目的のN,N’,N”−トリアリル−N,N’,N”−トリフェニルホスホリックトリアミド(TATPhPと略)430.2g(収率約97%)を得た。
・TOF質量分析スペクトル(Z/e)=444,445,446(分子量計算値=443.53)
・核磁気共鳴スペクトル(CDCl中,δ,ppm):−CH− 3.6(6H),−CH= 5.85(3H),=CH 5.05〜5.45(6H),フェニルC−H 7.02〜7.45(15H)
【0023】
次に、分子量38,000のポリエチレンテレフタラートに、直径2μmのシリカゲル微粉末を15重量%、TATPhPを10重量%配合して混練りし、射出成形機により厚さ3.0mm、幅13mm、長さ125mmのフィルム状に成形し、電子線40Mrad照射して架橋させた。そして、UL−94法による垂直燃焼試験を行ったところ、1試験片1回の燃焼時間=11.4秒、5試験片燃焼時間の合計=58.6秒、2回目消火後の赤熱燃焼時間=34.3秒、綿を発火させる落下物無し、の結果が得られ、V−0に近いV−1ランクの難燃性を有することが確認された。なお、TATPhP無しで行った同様の比較実験ではHBランクであった。
【0024】
(実施例4)
オキシ塩化リン153.3g(1.00モル)の蒸留ジエチルエーテル300ml溶液を0〜5℃に冷却し、攪拌しながらトリエチルアミン111.3g(1.10モル)とフェノール94.1g(1.00モル)の蒸留ジエチルエーテル300mlの混合溶液を1時間かけて滴下した後、0〜5℃で3時間、室温で12時間反応させた。反応混合物を再び0〜5℃に冷却し、攪拌しながらトリエチルアミン303.6g(3.00モル)とアリルアミン171.3g(3.00モル)の蒸留ジエチルエーテル300mlの混合溶液を1時間かけて滴下し、その後、0〜5℃で3時間、室温で12時間反応させた。析出したアミン塩酸塩をろ去し、減圧濃縮して目的のフェノキシホスホリック−N,N’−ジアリルジアミド(PhPDAと略)232.1g(収率約92%)を得た。
・TOF質量分析スペクトル(Z/e)=254,255,256(分子量計算値=252.26)
・核磁気共鳴スペクトル(CDCl中,δ,ppm):−NH− 2.95(2H),−CH− 3.55(4H),−CH= 5.80(2H),=CH 5.05〜5.45(4H),フェニル C−H 7.05〜7.40(5H)
【0025】
次に、分子量89,000、アセチル化度85.4%のアセチルセルロースに、直径20μmの水酸化アルミニウム微粒子を20重量%、PhPDAを6重量%配合して240℃にて混練りし、射出成形機により厚さ3.0mm、幅13mm、長さ125mmのフィルム状に成形し、コバルト60によりγ−線を25Mrad照射して架橋させた。そして、UL−94法による垂直燃焼試験を行ったところ、1試験片1回の燃焼時間=8.2秒、5試験片燃焼時間の合計=42.6秒、2回目消火後の赤熱燃焼時間=24.7秒、綿を発火させる落下物無し、の結果が得られ、V−0ランクの難燃性を有することが確認された。なお、PhPDA無しで行った同様の比較実験ではNGであった。
【0026】
(実施例5)
アリルアミンの代わりにジアリルアミン291.5g(3.00モル)を用いた以外は上記実施例4と同様にしてフェノキシホスホリック−N,N,N’,N’−テトラアリルジアミド(PhPTADAと略)315.8g(収率約95%)を得た。
・TOF質量分析スペクトル(Z/e)=334,335,336(分子量計算値=332.38)
・核磁気共鳴スペクトル(CDCl中,δ,ppm):−CH− 3.60(8H),−CH= 5.80(4H),=CH 5.05〜5.45(8H),フェニル C−H 7.05〜7.40(5H)
【0027】
次に、分子量12.8万のアタクチックポリメタクリル酸メチルに、直径0.3μmの珪酸カルシウム微粒子を18重量%、PhPTADAを6重量%配合して280℃にて混練りし、射出成形機により厚さ0.3mm、幅13mm、長さ125mmのフィルム状に成形し、50cm離した100W高圧水銀灯にて30分間架橋させた。そして、UL−94法による垂直燃焼試験を行ったところ、1試験片1回の燃焼時間=7.2秒、5試験片燃焼時間の合計=35.6秒、2回目消火後の赤熱燃焼時間=20.7秒、綿を発火させる落下物無し、の結果が得られ、V−0ランクの難燃性を有することが確認された。なお、PhPTADA無しで行った同様の比較実験ではHBランクであった。
【0028】
(実施例6)
オキシ塩化リン153.3g(1.00モル)の蒸留テトラヒドロフラン(THF)300ml溶液を0〜5℃に冷却し、攪拌しながらトリエチルアミン222.6g(2.20モル)とα−ナフトール288.3g(2.00モル)の蒸留THF500mlの混合溶液を1時間かけて滴下し、その後0〜5℃で3時間、室温で12時間反応させた。反応混合物を再び0〜5℃に冷却し、攪拌しながらトリエチルアミン101.2g(1.00モル)とジアリルアミン145.7g(1.50モル)の蒸留THF300mlの混合溶液を1時間かけて滴下し、その後0〜5℃で3時間、室温で12時間反応させた。析出したアミン塩酸塩をろ去し、減圧濃縮して溶媒を乾燥酢酸エチルに換え、少量のアミン塩酸塩沈殿を再びろ去し、減圧濃縮して目的のジ(α−ナフトキシ)ホスホリック−N,N−ジアリルモノアミド(αNpPDAと略)416.3g(収率約97%)を得た。
・TOF質量分析スペクトル(Z/e)=431,432,433(分子量計算値=429.23)
・核磁気共鳴スペクトル(CDCl中,δ,ppm):−CH− 3.55(4H),−CH= 5.80(2H),=CH 5.05〜5.45(4H),ナフチル C−H 6.95〜7.55(7H)
【0029】
次に、分子量22,000のナイロン−6,6に、直径50μmのアルミナ微粒子を18重量%、αNpPDAを6重量%配合して280℃にて混練りし、射出成形機により厚さ3.0mm、幅13mm、長さ125mmのフィルム状に成形し、コバルト60によりγ−線を25Mrad照射して架橋させた。そして、UL−94法による垂直燃焼試験を行ったところ、1試験片1回の燃焼時間=6.2秒、5試験片燃焼時間の合計=30.4秒、2回目消火後の赤熱燃焼時間=15.7秒、綿を発火させる落下物無し、の結果が得られ、V−0ランクの難燃性を有することが確認された。なお、αNpPDA無しで行った同様の比較実験ではHBランクであった。
【0030】
(実施例7)
上記実施例6と同様に、ただしナイロン−6,6とアルミナ微粒子及びαNpPDAの混練りが十分に行われた時点で、αNpPDAに対して1/40重量部の過酸化ジドデカノイルを加えて2分間混練りを続け、射出成形機中で350℃に5分間保持して厚さ3.0mm、幅13mm、長さ125mmのフィルム状に成形した。そして、UL−94法による垂直燃焼試験を行ったところ、1試験片1回の燃焼時間=6.5秒、5試験片燃焼時間の合計=33.1秒、2回目消火後の赤熱燃焼時間=16.3秒、綿を発火させる落下物無し、の結果が得られ、V−0ランクの難燃性を有することが確認された。なお、αNpPDA無しで行った同様の比較実験ではHBランクであった。
【0031】
(実施例8)
α−ナフトールに代わりβ−ナフトールを用いた以外は上記実施例6と全く同様にして、目的のジ(β−ナフトキシ)ホスホリック−N,N−ジアリルモノアミド(βNpPDAと略)407.8g(収率約95%)を得た。
・TOF質量分析スペクトル(Z/e)=431,432,433(分子量計算値=429.23)
・核磁気共鳴スペクトル(CDCl中,δ,ppm):−CH− 3.55(4H),−CH= 5.80(2H),=CH 5.05〜5.45(4H),ナフチル C−H 6.90〜7.55(7H)
【0032】
次に、分子量22,000のナイロン−66に、直径50μmのアルミナ微粒子を18重量%、βNpPDAを6重量%配合して280℃にて混練りし、射出成形機により厚さ3.0mm、幅13mm、長さ125mmのフィルム状に成形し、コバルト60によりγ−線を25Mrad照射して架橋させた。そして、UL−94法による垂直燃焼試験を行ったところ、1試験片1回の燃焼時間=6.8秒、5試験片燃焼時間の合計=32.4秒、2回目消火後の赤熱燃焼時間=16.4秒、綿を発火させる落下物無し、の結果が得られ、V−0ランクの難燃性を有することが確認された。なお、βNpPDA無しで行った同様の比較実験ではHBランクであった。
【0033】
(実施例9)
フェノールの代わりにp−フェニルフェノール170.21g(1.00モル)を用いた以外は上記実施例5と同様にして目的のp−フェニルフェノキシホスホリック−N,N,N’,N’−テトラアリルジアミド(BPPTAと略)を384.0g(収率94%)得た。
・TOF質量分析スペクトル(Z/e)=410,411,412(分子量計算値=408.477)
・核磁気共鳴スペクトル(CDCl中,δ,ppm):−CH− 3.55(8H),−CH= 5.80(4H),=CH 5.05〜5.45(8H),p−フェニルフェノキシ C−H 6.95〜7.65(9H)
【0034】
次に、BPPTAを用いて上記実施例1後段と全く同様にしてUL−94法による垂直燃焼試験を行ったところ、1試験片1回の燃焼時間=6.2秒、5試験片燃焼時間の合計=32.6秒、2回目消火後の赤熱燃焼時間=17.7秒、綿を発火させる落下物無し、の結果が得られ、V−0ランクの難燃性を有することが確認された。
【0035】
(実施例10)
フェノールの代わりにp−ベンジルフェノール184.21g(1.00モル)を用いた以外は上記実施例5と同様にして目的のp−ベンジルフェノキシホスホリック−N,N,N’,N’−テトラアリルジアミド(BzPTAと略)を401.4g(収率95%)得た。
・TOF質量分析スペクトル(Z/e)=424,425,426(分子量計算値=422.504)
・核磁気共鳴スペクトル(CDCl中,δ,ppm):−CH− 3.55(8H),ベンジルフェノキシの −CH− 3.22(2H)−CH= 5.80(4H),=CH 5.05〜5.45(8H),フェニル環 C−H 6.95〜7.65(9H)
【0036】
次に、BzPTAを用いて上記実施例1後段と全く同様にしてUL−94法による垂直燃焼試験を行ったところ、1試験片1回の燃焼時間=7.1秒、5試験片燃焼時間の合計=35.5秒、2回目消火後の赤熱燃焼時間=18.4秒、綿を発火させる落下物無し、の結果が得られ、V−0ランクの難燃性を有することが確認された。
【0037】
(実施例11)
フェノールの代わりにp−ベンゾイルフェノール198.21g(1.00モル)を用いた以外は上記実施例5と同様にして目的のp−ベンゾイルフェノキシホスホリック−N,N,N’,N’−テトラアリルジアミド(BzoPTAと略)を415.2g(収率96%)得た。
・TOF質量分析スペクトル(Z/e)=424,425,426(分子量計算値=432.499)
・核磁気共鳴スペクトル(CDCl中,δ,ppm):−CH− 3.50(8H),−CH= 5.80(4H),=CH 5.10〜5.50(8H),フェニル環 C−H 7.05〜7.85(9H)
【0038】
次に、BzPTAを用いて上記実施例1後段と全く同様にしてUL−94法による垂直燃焼試験を行ったところ、1試験片1回の燃焼時間=6.1秒、5試験片燃焼時間の合計=30.8秒、2回目消火後の赤熱燃焼時間=17.1秒、綿を発火させる落下物無し、の結果が得られ、V−0ランクの難燃性を有することが確認された。
【0039】
(実施例12)
フェノールの代わりにp−フェノキシフェノール186.21g(1.00モル)を用いた以外は上記実施例5と同様にして目的のp−フェノキシフェノキシホスホリック−N,N,N’,N’−テトラアリルジアミド(PPPTAと略)を399.0g(収率94%)得た。
・TOF質量分析スペクトル(Z/e)=426,427,428(分子量計算値=424.477)
・核磁気共鳴スペクトル(CDCl中,δ,ppm):−CH− 3.50(8H),−CH= 5.80(4H),=CH 5.10〜5.50(8H),フェニル環 C−H 7.00〜7.80(9H)
【0040】
次に、PPPTAを用いて上記実施例1後段と全く同様にしてUL−94法による垂直燃焼試験を行ったところ、1試験片1回の燃焼時間=6.4秒、5試験片燃焼時間の合計=31.8秒、2回目消火後の赤熱燃焼時間=17.9秒、綿を発火させる落下物無し、の結果が得られ、V−0ランクの難燃性を有することが確認された。
【0041】
(実施例13)
フェノールの代わりにベンジルアルコール108.14g(1.00モル)を用いた以外は上記実施例5と同様にして目的のp−ベンジロキシホスホリック−N,N,N’,N’−テトラアリルジアミド(BzPTAと略)を332.6g(収率96%)得た。
・TOF質量分析スペクトル(Z/e)=348,349,350(分子量計算値=346.407)
・核磁気共鳴スペクトル(CDCl中,δ,ppm):−CH− 3.50(8H),ベンジル−CH− 3.20(2H),−CH= 5.80(4H),=CH 5.10〜5.50(8H),フェニル環 C−H 6.85〜7.65(5H)
【0042】
次に、BzPTAを用いて上記実施例1後段と全く同様にしてUL−94法による垂直燃焼試験を行ったところ、1試験片1回の燃焼時間=6.8秒、5試験片燃焼時間の合計=34.2秒、2回目消火後の赤熱燃焼時間=18.3秒、綿を発火させる落下物無し、の結果が得られ、V−0ランクの難燃性を有することが確認された。
【0043】
(実施例14)
フェノールの代わりにα−ナフチルアミン143.19g(1.00モル)を用いた以外は上記実施例5と同様にして目的のN,N,N’,N’−テトラアリル−N”−ナフチルホスホリックトリアミド(TAαNPTAと略)を350.9g(収率92%)得た。
・TOF質量分析スペクトル(Z/e)=382,383,384(分子量計算値=381.454)
・核磁気共鳴スペクトル(CDCl中,δ,ppm):−CH− 3.50(8H),−CH= 5.80(4H),=CH 5.10〜5.50(8H),ナフチル C−H 6.95〜7.75(7H), アミド −NH− 3.70(1H)
【0044】
次に、TAαNPTAを用いて上記実施例1後段と全く同様にしてUL−94法による垂直燃焼試験を行ったところ、1試験片1回の燃焼時間=6.0秒、5試験片燃焼時間の合計=30.2秒、2回目消火後の赤熱燃焼時間=16.4秒、綿を発火させる落下物無し、の結果が得られ、V−0ランクの難燃性を有することが確認された。
【0045】
(実施例15)
フェノールの代わりにβ−ナフチルアミン143.19g(1.00モル)を用いた以外は上記実施例5と同様にして目的のN,N,N’,N’−テトラアリル−N”−ナフチルホスホリックトリアミド(TAβNPTAと略)を350.9g(収率92%)得た。
・TOF質量分析スペクトル(Z/e)=382,383,384(分子量計算値=381.454)
・核磁気共鳴スペクトル(CDCl中,δ,ppm):−CH− 3.50(8H),−CH= 5.80(4H),=CH 5.10〜5.50(8H),ナフチル C−H 7.00〜7.80(7H), アミド −NH− 3.65 (1H)
【0046】
次に、TAβNPTAを用いて上記実施例1後段と全く同様にしてUL−94法による垂直燃焼試験を行ったところ、1試験片1回の燃焼時間=6.0秒、5試験片燃焼時間の合計=30.2秒、2回目消火後の赤熱燃焼時間=16.4秒、綿を発火させる落下物無し、の結果が得られ、V−0ランクの難燃性を有することが確認された。
【0047】
(実施例16)
フェノールの代わりにp−フェニルアニリン169.23g(1.00モル)を用いた以外は上記実施例5と同様にして目的のN,N,N’,N’−テトラアリル−N”−(p−フェニル)フェニルホスホリックトリアミド(TAPPTAと略)を391.2g(収率96%)得た。
・TOF質量分析スペクトル(Z/e)=409,410,411(分子量計算値=407.492)
・核磁気共鳴スペクトル(CDCl中,δ,ppm):−CH− 3.50(8H),−CH= 5.80(4H),=CH 5.10〜5.50(8H),フェニル環 C−H 7.00〜7.80(9H), アミド −NH− 3.65(1H)
【0048】
次に、TAPPTAを用いて上記実施例1後段と全く同様にしてUL−94法による垂直燃焼試験を行ったところ、1試験片1回の燃焼時間=5.9秒、5試験片燃焼時間の合計=29.4秒、2回目消火後の赤熱燃焼時間=15.8秒、綿を発火させる落下物無し、の結果が得られ、V−0ランクの難燃性を有することが確認された。
【0049】
(実施例17)
フェノールの代わりにp−ベンジルアニリン183.23g(1.00モル)を用いた以外は上記実施例5と同様にして目的のN,N,N’,N’−テトラアリル−N”−(p−ベンジル)フェニルホスホリックトリアミド(TABzPTAと略)を408.9g(収率97%)得た。
・TOF質量分析スペクトル(Z/e)=423,424,425(分子量計算値=421.519)
・核磁気共鳴スペクトル(CDCl中,δ,ppm):−CH− 3.50(8H),ベンジルの −CH− 3.65(2H),−CH= 5.80(4H),=CH 5.10〜5.50(8H),フェニル環 C−H 7.00〜7.80(9H), アミド −NH− 3.75(1H)
【0050】
次に、TABzPTAを用いて上記実施例1後段と全く同様にしてUL−94法による垂直燃焼試験を行ったところ、1試験片1回の燃焼時間=5.8秒、5試験片燃焼時間の合計=29.2秒、2回目消火後の赤熱燃焼時間=15.5秒、綿を発火させる落下物無し、の結果が得られ、V−0ランクの難燃性を有することが確認された。
【0051】
(実施例18)
フェノールの代わりにp−ベンゾイルアニリン197.23g(1.00モル)を用いた他は実施例5と同様にして目的のN,N,N’,N’−テトラアリル−N”−(p−ベンゾイル)フェニルホスホリックトリアミド(TABzoPTAと略)を409.4g(収率94%)得た。
・TOF質量分析スペクトル(Z/e)=437,438,439(分子量計算値=435.503)
・核磁気共鳴スペクトル(CDCl中,δ,ppm):−CH− 3.50(8H),−CH= 5.80(4H),=CH 5.10〜5.50(8H),フェニル環 C−H 7.05〜7.85(9H), アミド −NH− 3.75(1H)
【0052】
次に、TABzoPTAを用いて上記実施例1後段と全く同様にしてUL−94法による垂直燃焼試験を行ったところ、1試験片1回の燃焼時間=6.3秒、5試験片燃焼時間の合計=31.4秒、2回目消火後の赤熱燃焼時間=18.5秒、綿を発火させる落下物無し、の結果が得られ、V−0ランクの難燃性を有することが確認された。
【0053】
(実施例20)
フェノールの代わりにp−フェノキシアニリン185.23g(1.00モル)を用いた以外は上記実施例5と同様にして目的のN,N,N’,N’−テトラアリル−N”−(p−フェノキシ)フェニルホスホリックトリアミド(TAPoPTAと略)を389.6g(収率92%)得た。
・TOF質量分析スペクトル(Z/e)=425,426,427(分子量計算値=423.485)
・核磁気共鳴スペクトル(CDCl中,δ,ppm):−CH− 3.50(8H),−CH= 5.80(4H),=CH 5.10〜5.50(8H),フェニル環 C−H 7.00〜7.80(9H), アミド −NH− 3.65(1H)
【0054】
次に、TAPoPTAを用いて上記実施例1後段と全く同様にしてUL−94法による垂直燃焼試験を行ったところ、1試験片1回の燃焼時間=6.2秒、5試験片燃焼時間の合計=31.0秒、2回目消火後の赤熱燃焼時間=18.1秒、綿を発火させる落下物無し、の結果が得られ、V−0ランクの難燃性を有することが確認された。
【0055】
(実施例21)
フェノールの代わりにベンジルアミン105.13g(1.00モル)を用いた以外は上記実施例5と同様にして目的のN,N,N’,N’−テトラアリル−N”−ベンジルホスホリックトリアミド(TABzTAと略)を315.9g(収率92%)得た。
・TOF質量分析スペクトル(Z/e)=345,346,347(分子量計算値=343.405)
・核磁気共鳴スペクトル(CDCl中,δ,ppm):−CH− 3.50(8H),ベンジルの −CH− 3.60(2H),−CH= 5.80(4H),=CH 5.10〜5.50(8H),フェニル環 C−H 7.00〜7.80(5H), アミド −NH− 3.65(1H)
【0056】
次に、TABzTAを用いて上記実施例1後段と全く同様にしてUL−94法による垂直燃焼試験を行ったところ、1試験片1回の燃焼時間=6.8秒、5試験片燃焼時間の合計=34.0秒、2回目消火後の赤熱燃焼時間=18.5秒、綿を発火させる落下物無し、の結果が得られ、V−0ランクの難燃性を有することが確認された。
【0057】
【発明の効果】
以上、本発明のプラスチック難燃剤は、アリル基(−CHCH=CH基)を導入した架橋型のリン酸エステルアミドであり、プラスチックに配合しエネルギー線・熱等を作用させることで分子中に架橋固定することができる。したがって、従来のようなブリードアウトや蒸散等が起こらず、プラスチックの機械的特性を良好に維持することができる。

Claims (6)

  1. 一般式(1)で表される架橋型プラスチック難燃剤。
    (なお、一般式(1)において、R〜Rは、それぞれフェノキシ、α−ナフトキシ、β−ナフトキシ、フェニルフェノキシ、ベンジルフェノキシ、ベンゾイルフェノキシ、フェノキシフェノキシ、ベンジロキシ、−NHCHCH=CH、−NH(α−ナフチル)、−NH(β−ナフチル)、−NH(フェニルフェニル)、−NH(ベンジルフェニル)、−NH(ベンゾイルフェニル)、−NH(フェノキシフェニル)、−NH(ベンジル)、−N(C)CHCH=CH、−N(CHCH=CHの中から選ばれる一つであり、かつ一般式(1)に含まれるアリル基(−CHCH=CH基)の数は2以上とする)
    Figure 2004250539
  2. 請求項1記載の難燃剤を、プラスチックに1〜20重量%配合し、エネルギー線の照射もしくは熱又はその両方により架橋・硬化させて難燃性を付与することを特徴とするプラスチックの難燃化方法。
  3. 請求項2記載の方法において、プラスチックが、脂肪族ポリアミド又は芳香族環を有するポリアミドであることを特徴とするプラスチックの難燃化方法。
  4. 請求項2又は3記載の方法において、プラスチックに対し、微粉末もしくは短繊維状の無機フィラーを50重量%以下配合したことを特徴とするプラスチックの難燃化方法。
  5. 請求項4記載の方法において、無機フィラーが、シリカゲル、水酸化アルミニウム、酸化珪素、アルミナ、ガラス、炭酸カルシウム、珪酸カルシウム、チタン酸バリウムから選ばれる一以上であることを特徴とするプラスチックの難燃化方法。
  6. 請求項2〜5のいずれか記載の方法により製造された難燃性プラスチック。
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