JP2004249999A - ストロー包装体 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】平坦な下フイルムと断面半円形状の上フイルムと中に収められたストロー5とからなり、ストロー5の長手方向に沿う両側の横シール6と、両端の縦シール7とによって密封されたストロー包装体1であって、該縦シール7が、多数の四角形シール面が縦方向に整列されており、夫々の四角形シール面の四辺がストロー包装体1の縦横方向に交叉する向きに指向して各四角形シール面が配置して構成されている。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、小型紙製液体容器に付属させるストロー包装体又は多数のストローを平行にして包装してあるラダー状のストロー包装体に関する。
【0002】
【従来の技術】
ストロー包装体は、ポリエチレンフイルムあるいはポリプロピレンフイルムを使用し、平坦な下フイルムと断面半円形状の上フイルムと該断面半円形状部に収められたストローとからなり、ストローの長手方向に沿う両側の横シールと両端の縦シールとにより密封されている。ここで、上記横シール及び縦シールは、単一のストロー包装体にする前のラダー状のストロー包装体の状態で、ストローと平行する幅方向を横といい、ストローと直交する長さ方向を縦という。一方、ラダー状のストロー包装体は、平坦な下フイルムと平坦な横シール部を介して多数の断面半円形状部が平行に連なって構成された上フイルムと夫々の断面半円形状部中に収められた多数のストローとからなり、夫々のストローの長手方向に沿う両側の横シールと両端の縦シールとによって密封されている。
そして、上記ストロー包装体の縦シールは、多数の四角形シール面が縦横に整列されており、夫々の四角形シール面の四辺がストロー包装体の縦横方向に沿う向きに指向して各四角形シール面が配置して構成されている。
【0003】
一方、従前のストロー包装体の上下フイルムは、上下ともにポリエチレンフイルム(以下PEフイルムという)であるか、二軸延伸ポリプロピレンフイルム(以下OPPフイルムという)であるか、あるいは上フイルムが無延伸ポリプロピレンフイルム(以下CPPフイルムという)であり下フイルムがOPPフイルムであるのが通常であった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記従前のストロー包装体は、これが液体容器に貼着された状態で、その縦シールの四角形シール面の四辺のうち、縦方向に沿う辺が破れてしまい、液体容器を氷水中にどぶ漬けした際にストロー包装体中に水が浸入し、衛生上不都合であるという課題があった。
この四角形シール面の一辺が破れてしまうという原因は、図6に示すように又上記したように多数の四角形シール面が縦横に整列されており、夫々の四角形シール面の四辺がストロー包装体の縦横方向に沿う向きに指向して配置されているから、ストロー包装体を液体容器に貼着する際、ストロー包装体がストローアプリケーターガイドを擦りながら通過移動するとき、ストローの長手方向に向く方向に力が加わり、その力が加わる方向に直交する向きの四角形シール面の一辺が破れてしまうことにあることが判った。
【0005】
一方、従前公知のストロー包装体の包装フイルムでは、下フイルムがOPPフイルムのものは、容器外面にホットメルトを転写させ、ストロー包装体の下フイルムを液体容器に貼着するため、その作業中に液体容器にホットメルトを転写させるという工程が必要であるという課題があった。
また、ストロー包装体の包装フイルムがPEフイルムのものは、液体容器外面にコートされたPEと、ストロー包装体のPEフイルムとをヒーターヘッドにより過熱加圧しヒートシールして貼着させている。従って、OPPフイルムのようにホットメルトを転写させるという余計な付加資材、付加工程を必要としないので、製造管理上の利点がある。しかし、PEフイルムを使うストロー包装体では、OPPフイルムのものに比較し、未延伸で腰が柔らかく、寸法安定性が悪く、ラダーストロー包装体から単体のストロー包装体に切断分離する際の切断適性がよくない。そこで従前では、高密度ポリエチレン(HDPE)と低密度ポリエチレン(LDPE)をブレンドした伸び難く腰のある切れ易いフイルムを作り使用してきた。しかしこの種のフイルムは、熱接着性に劣り、ストローを包装する工程及びストロー包装体を液体容器に貼着する工程の操業範囲に制約を与え、生産性を悪くしていたという課題があった。
本発明は、上記課題に鑑み、これらの課題を解決する新規なストロー包装体を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
そのために、本発明ストロー包装体は、平坦な下フイルムと断面半円形状の上フイルムと中に収められたストローとからなり、ストローの長手方向に沿う両側の横シールと、両端の縦シールとによって密封されたストロー包装体であって、該縦シールが、多数の四角形シール面が縦方向に整列されており、夫々の四角形シール面の四辺がストロー包装体の縦横方向に交叉する向きに指向して各四角形シール面が配置して構成されているものである。
本発明によれば、夫々の四角形シール面の四辺が、ストロー包装体の縦横方向に交差する向きに指向して各四角形シール面が配置して構成されているから、液体容器にストロー包装体を貼着する際のストロー包装体が、ストローアプリケーターガイドを擦りながら通過移動するときに、ストロー包装体のストローの長手方向に向く方向に力が加わっても、四角形シール面の辺に直交する向きの力が加わることなく、従って四角形シール面の辺が破れることはない。
また、本発明ストロー包装体は、上記多数の四角形シール面が千鳥状に配置してあるものである。
本発明によれば、多数の四角形シール面が千鳥状に配置してあるから、ストロー包装体にそのストローの長手方向に力が加わっても、上記千鳥状配置により、力が分散され、四角形シール面の辺が破れることはない。
【0007】
さらに、本発明ラダー状のストロー包装体は、平坦な下フイルムと平坦な横シール部を介して多数の断面半円形状部が平行に連なって構成された上フイルムと夫々の断面半円形状部中に収められた多数のストローとからなり、夫々のストローの長手方向に沿う両側の横シールと、両端の縦シールとによって密封されたラダー状のストロー包装体であって、該縦シールが、多数の四角形シール面が縦方向に整列されており、夫々の四角形シール面の四辺がストロー包装体の縦横方向に交叉する向きに指向して各四角形シール面が配置して構成されているものである。
本発明によれば、夫々の四角形シール面の四辺がストロー包装体の縦横方向に交叉する向きに指向して各四角形シール面が配置して構成されているから、ストローの長手方向又はそれと直交する方向に力が加わっても、四角形シール面の辺に直交する向きの力が加わることなく、これにより四角形シール面の辺が破れることがない。
また、本発明のラダー状ストロー包装体は、上記多数の四角形シール面が千鳥状に配置してあるものである。
本発明によれば、多数の四角形シール面が千鳥状に配置してあるから、ストロー包装体にそのストローの長手方向又はそれと直交する方向に力が加わっても上記千鳥状配置により力が分散され、四角形シール面の辺が破れることはない。
【0008】
また、本発明ストロー包装体は、上記上フイルムが中密度ポリエチレンと低密度ポリエチレンとを混合し、融点125〜130℃、結晶化温度100〜115℃のポリエチレンフイルムであり、下フイルムが融点115〜125℃、結晶化温度90〜110℃のポリエチレンフイルムであるものである。
本発明によれば、上フイルムを中密度ポリエチレンと低密度ポリエチレンをブレンドし、融点125〜130℃、結晶化温度100〜115℃のPEフイルムとすることで、フイルムに腰を与え、良好な寸法安定性と切断適性を得ることができる。また、下フイルムを融点115〜125℃、結晶化温度90〜110℃の低密度PEフイルムとすることで、液体容器の外面PEの溶融エネルギー値と近い値にし、融点が上フイルムより若干低くなるようにしたから、ストロー包装体を液体容器に貼着する際、ヒーターのあたる上フイルムは下フイルムに較べ耐熱性があり、下フイルムが溶融し容器外側のPEと熱接着する際もヒーターによる穴明き等のダメージを受け難く、しかもヒーターヘッドの温度設定を広くできる。
さらに、ストロー包装体を液体容器に貼着する際、液体容器には内溶液が充填されているため、ヒーターは液体の入った柔構造の液体容器をカウンターとしてストロー包装体を液体容器にヒートシールすることになり、均一なシール圧を得ることが困難であり、時にはストロー包装体のフイルムが液体容器になじまない状態で加熱され、フイルムに穴明きが発生するようなこともあるが、本発明ストロー包装体では、上記のフイルム構成で上記のような問題も減少する。
【0009】
また、ストローを包装する工程では、ストローの入る溝を設けたドラムに、上フイルムを載せ、このフイルムを溝内に押し込みながらストローを供給し、その上に下フイルムを載せて、その上から熱ロールを当てて上下フイルムの横方向シールを行い、その後フイルムの流れ方向に縦シールを別のヒートシールローラーにて行い、ストローを上下フイルム間に密封する。このストロー包装工程では、横シールの際に耐熱性の低い下フイルム側からヒーターロールを当てることになり、ロール温度の設定により、上フイルムの良好なシールが得られる。上下とも同一のPEフイルムで包装するときと同じように、ヒーターロールの表面にPEフイルムとの離型をよくする処理が必要であるが、本発明ストロー包装体は、上記上下フイルムの構成により、上フイルムの耐熱性が下フイルムより若干よいため、シール後のフイルムの伸び等も少なく、安定した製造条件が得られる。
現在では、製膜技術の関係で、この種のフイルムの厚さは30μmm程度が限界であるが、さらに薄いフイルムの使用が可能ならば、上記の作用効果はさらに有効になると考えられる。
【0010】
さらに、本発明ストロー包装体では、上記上フイルム及び下フイルムがポリエチレンフイルムでもよい。
また、本発明ストロー包装体は、上記上フイルム及び下フイルムが延伸ポリプロピレンフイルムでもよい。
同じく本発明ストロー包装体は、上記上フイルムが無延伸ポリプロピレンフイルムであり、下フイルムが延伸ポリプロピレンフイルムであるとよい。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下図面に示した実施例により本発明ストロー包装体の詳細を説明する。図1に示した符号1が単体のストロー包装体であり、この単体のストロー包装体1は図5に示すラダー状のストロー包装体2から切り離したものである。
このストロー包装体1は、図4に示すように平坦な下フイルム3と、断面半円形状の上フイルム4と、この断面半円形状中に収められたストロー5とからなる。またストロー包装体1は、ストロー5の長手方向に沿う両側の平坦な横シール6と両端の縦シール7とによって密封されている。
図5に示すラダー状のストロー包装体2は、平坦な横シール6を介して多数の断面半円形状部4が平行に連なって構成されており、両端の縦シール7が連続して延びている。
【0012】
本発明ストロー包装体は、上記縦シール7の構成に特徴を有する。従前公知のストロー包装体の縦シールは、図6に示すように縦横に整列して配置された多数の四角形シール面8が、その四辺9がストロー包装体1の縦横方向に沿う向きに指向して配置されていたものである。そしてこのシール面8の向きが原因して、上記した理由によりストロー5の長手方向に直交する辺が破れ易くなっていたのである。
そこで、本発明ストロー包装体では、図2及び図3に示すように多数の四角形シール面8が縦方向に整列されており、夫々の四角形シール面8の四辺9がストロー包装体1の縦横方向に交叉する向きに指向して配置構成してある。そしてこれら多数の四角形シール面8を千鳥状に配置してあり、図2に示す実施例では各四角形シール面の縦方向配列の間隔を比較的離して配置してあるが、図3に示す実施例では、各四角形シール面の縦方向配列の間隔を比較的密接して配置してある。
【0013】
本発明ストロー包装体では、上記した通り、夫々の四角形シール面8の四辺9が、ストロー包装体1の縦横方向に交叉する向きに指向して配置構成してあるから、液体容器にストロー包装体1を貼着する際のストロー包装体1がストローアプリケーターガイドを擦りながら通過移動するときに、ストロー包装体1のストロー5の長手方向に向く方向に力が加わっても、四角形シール面8の四辺9に直交する向きの力が加わることなく、この四辺9が破れることはない。
また、四角形シール面8を千鳥状に配置してあるから、ストロー包装体1にそのストローを5の長手方向に力が加わっても、力が分散され、四角形シール面の辺が破れることはない。
【0014】
本発明ストロー包装体は、上記縦シール7が、多数の四角形シール面8が縦方向に整列され、夫々の四角形シール面8の四辺9がストロー包装体の縦横方向に交叉する向きに指向して配置されておれば、その上フイルム4及び下フイルム3は従前公知のストロー包装体を構成するフイルムであってもよい。即ち、上下フイルムともPEフイルムであるか、OPPフイルムであるか、あるいは上フイルム4がCPPフイルムであり、下フイルム3がOPPフイルムであってもよい。
【0015】
しかし、特に本発明ストロー包装体では、上下のフイルム構成に特徴をもたせて、ストロー包装体1の製造工程であるいはストロー包装体1の液体容器への貼着作業工程で、従前公知のストロー包装体に比較して良好なものとすることができる
本発明ストロー包装体は、上記上フイルム4が中密度PEと低密度PEとを混合し、融点125〜130℃、結晶化温度100〜115℃のPEフイルムであり、下フイルム3が融点115〜125℃、結晶化温度90〜110℃のPEフイルムであるものである。
即ち、上フイルム4を中密度PEと低密度PEをブレンドし、融点125〜130℃、結晶化温度100〜115℃のPEフイルムとすることで、フイルムに腰を与え、良好な寸法安定性と切断適性を得ることができる。また、下フイルム3を融点115〜125℃、結晶化温度90〜110℃の低密度PEフイルムとすることで、液体容器の外面PEの溶融エネルギー値と近い値にし、融点が上フイルム4より若干低くなるようにしたから、ストロー包装体1を液体容器に貼着する際、ヒーターのあたる上フイルム4は下フイルム3に較べ耐熱性があり、下フイルム3が溶融し液体容器外側のPEと熱接着する際もヒーターによる穴明き等のダメージを受け難く、しかもヒーターヘッドの温度設定を広くできる。
さらに、ストロー包装体1を液体容器に貼着する際、液体容器には内溶液が充填されているため、ヒーターは液体の入った柔構造の液体容器をカウンターとしてストロー包装体1を液体容器にヒートシールすることになり、均一なシール圧を得ることが困難であり、時にはストロー包装体1のフイルムが液体容器になじまない状態で加熱され、フイルムに穴明きが発生するようなこともあるが、本発明ストロー包装体1では、上記のフイルム構成で上記のような問題も減少する。
【0016】
また、ストロー5を包装する工程では、ストロー5の入る溝を設けたドラムに、上フイルム4を載せ、このフイルムを溝内に押し込みながらストロー5を供給し、その上に下フイルム3を載せて、その上から熱ロールを当てて上下フイルムの横方向シール6を行い、その後フイルムの流れ方向に縦シール7を別のヒートシールローラーにて行い、ストロー5を上下フイルム間に密封する。このストロー包装工程では、横シール6の際に耐熱性の低い下フイルム3側からヒーターロールを当てることになり、ロール温度の設定により、上フイルム4の良好なシールが得られる。上下とも同一のPEフイルムで包装するときと同じように、ヒーターロールの表面にPEフイルムとの離型をよくする処理が必要であるが、本発明ストロー包装体は、上記上下フイルムの構成により、上フイルム4の耐熱性が下フイルム3より若干よいため、シール後のフイルムの伸び等も少なく、安定した製造条件が得られる。
【0017】
【発明の効果】
本発明ストロー包装体は、平坦な下フイルムと断面半円形状の上フイルムと中に収められたストローとからなり、ストローの長手方向に沿う両側の横シールと、両端の縦シールとによって密封されたストロー包装体であって、該縦シールが、多数の四角形シール面が縦方向に整列されており、夫々の四角形シール面の四辺がストロー包装体の縦横方向に交叉する向きに指向して各四角形シール面が配置して構成されているから、液体容器にストロー包装体を貼着する際のストロー包装体が、ストローアプリケーターガイドを擦りながら通過移動するときに、ストロー包装体のストローの長手方向に向く方向に力が加わっても、四角形シール面の辺に直交する向きの力が加わることなく、従って四角形シール面の辺が破れることはないという効果がある。
また、本発明ストロー包装体は、上記多数の四角形シール面が千鳥状に配置してあるから、ストロー包装体にそのストローの長手方向に力が加わっても、上記千鳥状配置により、力が分散され、四角形シール面の辺が破れることはないという効果がある。
【0018】
さらに、本発明ラダー状のストロー包装体は、平坦な下フイルムと平坦な横シール部を介して多数の断面半円形状部が平行に連なって構成された上フイルムと夫々の断面半円形状部中に収められた多数のストローとからなり、夫々のストローの長手方向に沿う両側の横シールと、両端の縦シールとによって密封されたラダー状のストロー包装体であって、該縦シールが、多数の四角形シール面が縦方向に整列されており、夫々の四角形シール面の四辺がストロー包装体の縦横方向に交叉する向きに指向して各四角形シール面が配置して構成されているから、ストローの長手方向又はそれと直交する方向に力が加わっても、四角形シール面の辺に直交する向きの力が加わることなく、これにより四角形シール面の辺が破れることがないという効果がある。
また、本発明のラダー状ストロー包装体は、上記多数の四角形シール面が千鳥状に配置してあるから、ストロー包装体にそのストローの長手方向又はそれと直交する方向に力が加わっても上記千鳥状配置により力が分散され、四角形シール面の辺が破れることはないという効果がある。
【0019】
また、本発明ストロー包装体は、上記上フイルムが中密度ポリエチレンと低密度ポリエチレンとを混合し、融点125〜130℃、結晶化温度100〜115℃のポリエチレンフイルムであり、下フイルムが融点115〜125℃、結晶化温度90〜110℃のポリエチレンフイルムであるから、フイルムに腰を与え、良好な寸法安定性と切断適性を得ることができる効果がある。また、下フイルムを融点115〜125℃、結晶化温度90〜110℃の低密度PEフイルムとすることで、液体容器の外面PEの溶融エネルギー値と近い値にし、融点が上フイルムより若干低くなるようにしたから、ストロー包装体を液体容器に貼着する際、ヒーターのあたる上フイルムは下フイルムに較べ耐熱性があり、下フイルムが溶融し液体容器外側のPEと熱接着する際もヒーターによる穴明き等のダメージを受け難く、しかもヒーターヘッドの温度設定を広くできる効果がある。
さらに、ストロー包装体を液体容器に貼着する際、液体容器には内溶液が充填されているため、ヒーターは液体の入った柔構造の液体容器をカウンターとしてストロー包装体を液体容器にヒートシールすることになり、均一なシール圧を得ることが困難であり、時にはストロー包装体のフイルムが液体容器になじまない状態で加熱され、フイルムに穴明きが発生するようなこともあるが、本発明ストロー包装体では、上記のフイルム構成で上記のような問題も減少する効果がある。
【0020】
また、ストローを包装する工程では、ストローの入る溝を設けたドラムに、上フイルムを載せ、このフイルムを溝内に押し込みながらストローを供給し、その上に下フイルムを載せて、その上から熱ロールを当てて上下フイルムの横方向シールを行い、その後フイルムの流れ方向に縦シールを別のヒートシールローラーにて行い、ストローを上下フイルム間に密封する。このストロー包装工程では、横シールの際に耐熱性の低い下フイルム側からヒーターロールを当てることになり、ロール温度の設定により、上フイルムの良好なシールが得られる。上下とも同一のPEフイルムで包装するときと同じように、ヒーターロールの表面にPEフイルムとの離型をよくする処理が必要であるが、本発明ストロー包装体は、上記上下フイルムの構成により、上フイルムの耐熱性が下フイルムより若干よいため、シール後のフイルムの伸び等も少なく、安定した製造条件が得られるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明ストロー包装体の正面図。
【図2】本発明ストロー包装体の縦方向シール部の一実施例の拡大正面図。
【図3】同じく本発明ストロー包装体の縦方向シール部の他の実施例の拡大正面図。
【図4】本発明ストロー包装体の拡大断面図。
【図5】本発明ラダー状のストロー包装体の一部の正面図。
【図6】従前公知のストロー包装体の縦方向シール部の拡大正面図。
【符号の説明】
1 ストロー包装体
2 ラダー状のストロー包装体
3 下フイルム
4 上フイルム
5 ストロー
6 横シール
7 縦シール
8 四角形シール面
9 四辺
Claims (8)
- 平坦な下フイルムと断面半円形状の上フイルムと中に収められたストローとからなり、ストローの長手方向に沿う両側の横シールと、両端の縦シールとによって密封されたストロー包装体であって、該縦シールが、多数の四角形シール面が縦方向に整列されており、夫々の四角形シール面の四辺がストロー包装体の縦横方向に交叉する向きに指向して各四角形シール面が配置して構成されているストロー包装体。
- 上記多数の四角形シール面が千鳥状に配置してある上記請求項1に記載のストロー包装体。
- 平坦な下フイルムと平坦な横シール部を介して多数の断面半円形状部が平行に連なって構成された上フイルムと夫々の断面半円形状部中に収められた多数のストローとからなり、夫々のストローの長手方向に沿う両側の横シールと、両端の縦シールとによって密封されたラダー状のストロー包装体であって、該縦シールが、多数の四角形シール面が縦方向に整列されており、夫々の四角形シール面の四辺がストロー包装体の縦横方向に交叉する向きに指向して各四角形シール面が配置して構成されているラダー状のストロー包装体。
- 上記多数の四角形シール面が千鳥状に配置してある上記請求項3に記載のストロー包装体。
- 上記上フイルムが中密度ポリエチレンと低密度ポリエチレンとを混合し、融点125〜130℃、結晶化温度100〜115℃のポリエチレンフイルムであり、下フイルムが融点115〜125℃、結晶化温度90〜110℃の低密度ポリエチレンフイルムである上記請求項1乃至4の何れかに記載のストロー包装体。
- 上記上フイルム及び下フイルムがポリエチレンフイルムである上記請求項1乃至4の何れかに記載のストロー包装体。
- 上記上フイルム及び下フイルムが延伸ポリプロピレンフイルムである上記請求項1乃至4の何れかに記載のストロー包装体。
- 上記上フイルムが無延伸ポリプロピレンフイルムであり、下フイルムが延伸ポリプロピレンフイルムである上記請求項1乃至4の何れかに記載のストロー包装体。
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