JP4621299B1 - 気泡シートの製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】多数の吸引孔41が設けられた成形ロール40に溶融状態のキャップ用フィルム21aを連続供給して、中空状に膨出する多数の突起20が真空成形されたキャップフィルム21を形成するとともに、突起20内に空気を封入するバックフィルム22を溶融状態で連続供給しながら熱融着によりキャップフィルム21に積層することによって長尺状のシート主部2を形成し、薄肉のフィルム材3aをシート主部2の少なくとも一部に重ねて連続供給しながら熱融着することにより、シート主部2の端縁2a,2bに延在する薄肉フィルム部3を形成する。
【選択図】 図2
Description
また、保護対象となる物品によっては、気泡シートを直に巻き付けると気泡の跡がついてしまうものもある。そして、そのような物品に対しては、別途用意した保護材を間に挟んで気泡シートを巻き付けるなどしなければならず、包装作業に手間を要するという不具合もある。
まず、本発明の第一実施形態について説明する。
なお、図1は、本実施形態に係る気泡シートの製造方法により製造された気泡シートの一例を示す説明図であり、図1(a)は、本実施形態に係る気泡シートの製造方法により製造された気泡シートの概略を示す平面図、図1(b)は、図1(a)のA−A断面図である。
シート主部2は、図1(b)に示すように、中空状に膨出する多数の突起20が成形されたキャップフィルム21に、突起20内に空気を封入するバックフィルム22を積層することによって形成することができる。
なお、図2は、本実施形態に係る気泡シートの製造方法を示す説明図であり、図2(b)は、図2(a)のX−X矢視図である。
なお、吸引孔41のそれぞれは、図示しない真空ポンプにつながれており、吸引孔41内を真空吸引することによって真空成形がなされるようになっている。
これにより、突起20内に空気が封入され、独立した多数の気泡を有する長尺状のシート主部2が形成される。
各フラットダイ121,122から押し出されてくるキャップ用フィルム21a及びバックフィルム22の厚みは、それぞれの材料樹脂の吐出量やラインスピードなどを適宜調整することで所定の厚みとすることができる。
また、薄肉のフィルム材3aは、シート主部2の端縁2a側と端縁2b側のうち一方に供給するようにしてもよい。
ポリプロピレン系樹脂としては、例えば、プロピレンホモポリマー、又はプロピレンと他のオレフィンとの共重合体などが例示できる。プロピレンと共重合される他のオレフィンとしては、エチレン、ブテン−1、イソブチレン、ペンテン−1などのα−オレフィンが挙げられ、これらの他のオレフィンとの共重合体は、ランダム共重合体、ブロック共重合体のいずれであってもよい。
また、ポリエチレン系樹脂としては、例えば、高密度ポリエチレン(HDPE)、低密度ポリエチレン(LDPE)、直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)、直鎖状超低密度ポリエチレン(LVLDPE)、エチレン−酢酸ビニル共重合体などが例示できる。
所定の長さに切断したものを市場に供給するにあたっては、図3に示すように、切断された端縁にも薄肉のフィルム材を接合するなどして、薄肉フィルム部30を延在して設けるようにしてもよい。
例えば、建築工事や土木工事などの現場でコンクリートの打設作業を行う際に、打設したコンクリートが十分な水和反応がなされないうちに急速に乾いてしまうと、その耐久性が低下するなどの不具合が生じてしまう。このため、通常は、コンクリート打設面に散水するとともに、養生シートで覆ってコンクリートが急速に乾いてしまうのを防止しているが、気泡シート1は、このような用途に供されるコンクリート用養生シートとしても好適に利用することもできる。
ここで、折り返された薄肉フィルム部3をシート主部2に形成された突起20の頂面側に貼り合わせるにあたっては、特に図示しないが、接着剤や両面テープなどの適宜手段により、薄肉フィルム部3の周縁を当該凹凸面に貼り合わせるようにすればよい。
なお、図4は、上記変形例を示す説明図であり、図4(a)は、平面図、図4(b)は、図4(a)のE−E断面図である。
ここで、薄肉フィルム部3に多数の穿孔3aを設けるのは、シート主部2とコンクリート打設面との間に薄肉フィルム部3が存在することが、シート主部2とコンクリート打設面との間を負圧にして、シート主部2をコンクリート打設面に密着させることの妨げにならないようにするためであるが、穿孔3aを設けることによって、コンクリート打設面に薄肉フィルム部3が密着している範囲に、この穿孔3aを通って水が供給されるようにすることが可能になる。
次に、本発明の第二実施形態について説明する。
なお、図5は、本実施形態に係る気泡シートの製造方法により製造される気泡シートの一例を示す説明図であり、図5(a)は、本実施形態に係る気泡シートの製造方法により製造される気泡シートの概略を示す平面図、図5(b)は、図5(a)のB−B断面図である。また、図6は、本実施形態に係る気泡シートの製造方法を示す説明図であり、図6(b)は、図6(a)のY−Y矢視図である。
次に、本発明の第三実施形態について説明する。
なお、図7は、本実施形態に係る気泡シートの製造方法により製造される気泡シートの一例を示す説明図であり、図7(a)は、本実施形態に係る気泡シートの製造方法により製造される気泡シートの概略を示す平面図、図7(b)は、図7(a)のD−D断面図である。また、図8は、本実施形態に係る気泡シートの製造方法を示す説明図であり、図8(b)は、図8(a)のZ2−Z2矢視図である。
次に、本発明の第四実施形態について説明する。
なお、図9は、本実施形態に係る気泡シートの製造方法により製造される気泡シートの一例を示す説明図であり、図9(a)は、本実施形態に係る気泡シートの製造方法により製造される気泡シートの概略を示す平面図、図9(b)は、図9(a)のC−C断面図である。また、図10は、本実施形態に係る気泡シートの製造方法を示す説明図であり、図10(b)は、図10(a)のZ−Z矢視図である。
次に、本発明の第五実施形態について説明する。
なお、図11(a)は、本実施形態に係る気泡シートの製造方法により製造される気泡シートの一例を示す平面図であり、図11(b)は、図11(a)において鎖線で囲む部分の要部拡大図である。
2 シート主部
20 突起
21a キャップ用フィルム
21 キャップフィルム
22 バックフィルム
3 薄肉フィルム部
3a 薄肉のフィルム材
40 成形ロール
40A 成形領域
40B 非成形領域
41 吸引孔
Claims (10)
- 多数の吸引孔が設けられた成形ロールに溶融状態のキャップ用フィルムを連続供給して、中空状に膨出する多数の突起が真空成形されたキャップフィルムを形成するとともに、前記突起内に空気を封入するバックフィルムを溶融状態で連続供給しながら熱融着により前記キャップフィルムに積層することによって長尺状のシート主部を形成し、
薄肉のフィルム材を前記シート主部の長手方向に沿った少なくとも一方の端縁に所定の幅で重ねて連続供給しながら熱融着することにより、前記シート主部の端縁に延在する薄肉フィルム部を形成することを特徴とする気泡シートの製造方法。 - 前記成形ロールが、前記キャップフィルムの幅に応じて前記吸引孔が配設された成形領域と、前記吸引孔が設けられていない非成形領域とを有し、
前記成形領域に密着した状態の前記キャップフィルムに前記バックフィルムを積層するとともに、
前記薄肉のフィルム材を少なくとも前記非成形領域に連続供給することにより、前記薄肉フィルム部を形成する請求項1に記載の気泡シートの製造方法。 - 前記薄肉のフィルム材を前記バックフィルムの背面側に重なるように熱融着する請求項1又は2に記載の気泡シートの製造方法。
- 前記薄肉のフィルム材を前記キャップフィルムと前記バックフィルムとの間に挟んで熱融着する請求項1又は2に記載の気泡シートの製造方法。
- 多数の吸引孔が設けられた成形ロールに溶融状態のキャップ用フィルムを連続供給して、中空状に膨出する多数の突起が真空成形されたキャップフィルムを形成するとともに、前記突起内に空気を封入するバックフィルムを溶融状態で連続供給しながら熱融着により前記キャップフィルムに積層することによって長尺状のシート主部を形成し、
前記シート主部よりも幅広とした薄肉のフィルム材を前記シート主部のバックフィルム側に重ねて連続供給しながら熱融着することによって、前記薄肉フィルム部を形成することを特徴とする気泡シートの製造方法。 - 多数の吸引孔が設けられた成形ロールに溶融状態のキャップ用フィルムを連続供給して、中空状に膨出する多数の突起が真空成形されたキャップフィルムを形成するとともに、前記突起内に空気を封入するバックフィルムを溶融状態で連続供給しながら熱融着により前記キャップフィルムに積層することによって長尺状のシート主部を形成するにあたり、
前記バックフィルムを前記キャップフィルムよりも幅広とし、前記キャップフィルムの端縁からはみ出す前記バックフィルムの一部によって、前記シート主部の端縁に延在する薄肉フィルム部を形成することを特徴とする気泡シートの製造方法。 - 多数の吸引孔が設けられた成形ロールに溶融状態のキャップ用フィルムを連続供給して、中空状に膨出する多数の突起が真空成形されたキャップフィルムを形成するとともに、前記突起内に空気を封入するバックフィルムを溶融状態で連続供給しながら熱融着により前記キャップフィルムに積層することによって長尺状のシート主部を形成するにあたり、
前記バックフィルムを前記キャップフィルムよりも幅狭とし、前記バックフィルムの端縁からはみ出す前記キャップフィルムの一部によって、前記シート主部の端縁に延在する薄肉フィルム部を形成することを特徴とする気泡シートの製造方法。 - 前記成形ロールが、前記バックフィルムの幅に応じて前記吸引孔が配設された成形領域と、前記吸引孔が設けられていない非成形領域とを有する請求項5〜7のいずれか一項に記載の気泡シートの製造方法。
- 前記薄肉フィルム部に多数の穿孔を設け、次いで、前記薄肉フィルム部を折り返して前記シート主部に形成された前記突起の頂面側に重ねて貼り合わせる請求項1〜8のいずれか一項に記載の気泡シートの製造方法。
- 前記シート主部の端縁側において、前記突起が形成されていない領域を設けるとともに、前記突起が形成された矩形状の領域を櫛歯状に配列した請求項1〜9のいずれか一項に記載の気泡シートの製造方法。
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JPS6120011U (ja) * | 1984-07-10 | 1986-02-05 | ティーディーケイ株式会社 | 磁心 |
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