JP2004247896A - 集合住宅インターホンシステム - Google Patents

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英嗣 鬼頭
Tetsuji Kawabe
哲治 河邉
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健二 青木
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Abstract

【課題】居室親機が有する個別の部屋番号に対応して当該居室親機の棟番号を制御機の制御機メモリへと記憶させ、制御機メモリの記憶内容を設定パソコンから容易に変更可能とすることにより、当該システムを施工する際の配線の制限を無くして棟の構成を自由に構築する。
【解決手段】居室親機11a、11b、・・・、12a、12b、・・・、・・・が有する個別の部屋番号に対応して当該居室親機の棟番号を制御機4の制御機メモリ21へと記憶させることにより、居室親機が制御機に接続された場合において制御機メモリから読み出される棟番号が自居室親機の棟番号として当該居室親機の居室親機メモリ35へと記憶することができる。また、制御機の制御機メモリの記憶内容は、設定パーソナルコンピュータ(設定パソコン)3から容易に変更することができる。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は集合住宅インターホンシステムに係り、特に、当該システムを施工する際の配線の制限を無くして棟の構成を自由に構築できる多棟対応の集合住宅インターホンシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、この種の集合住宅インターホンシステムとして、図2のブロック図に示すように、集合玄関に設置される集合玄関機51および管理室内等に設置される管理室親機52と、系統が異なる複数の棟の各住戸内に設置され個別の部屋番号を有する複数の居室親機、ここでは、棟番号が「A」の棟の各住戸内に設置される居室親機61a、61b、・・・、棟番号が「B」の棟の各住戸内に設置される居室親機62a、62b、・・・、・・・とが制御機53により制御される多棟対応の集合住宅インターホンシステムが提案/開示されている(例えば、非特許文献1参照)。
【0003】
従来例の集合住宅インターホンシステムにおいて、居室親機61a、61b、・・・、62a、62b、・・・、・・・が有する部屋番号は自居室親機にてそれぞれ設定可能であり、制御機53は、当該居室親機の棟番号「A」、「A」、・・・、「B」、「B」、・・・、・・・を系統毎にそれぞれ割り当てて記憶していた。
【0004】
【非特許文献1】アイホン 総合カタログ 2002/2003年度版(311、331頁)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来例の集合住宅インターホンシステムにおいて、系統が異なる居室親機61a、61b、・・・、62a、62b、・・・、・・・を制御機53へと接続するには、同一の系統であり同一の棟番号「A」、「B」、・・・の棟の各住戸内に設置される居室親機61a、61b、・・・、居室親機62a、62b、・・・、・・・をそれぞれ個別のラインを介して接続せねばならず配線が煩雑であった。また、制御機53は、系統を異とする居室親機61a、61b、・・・、居室親機62a、62b、・・・、・・・に対して同一の棟番号をそれぞれ割り当てて記憶することができなかった。
【0006】
本発明は、上述の難点を解消するためになされたもので、居室親機が有する個別の部屋番号に対応して当該居室親機の棟番号を制御機の制御機メモリへと記憶させ、制御機メモリの記憶内容を設定パーソナルコンピュータから容易に変更可能とすることにより、当該システムを施工する際の配線の制限を無くして棟の構成を自由に構築できる多棟対応の集合住宅インターホンシステムを提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上述の目的を達成するため、本発明の集合住宅インターホンシステムは、集合玄関に設置される集合玄関機と、各住戸内に設置され個別の部屋番号を有する複数の居室親機と、管理室内等に設置される管理室親機と、集合玄関機、居室親機、前記管理室親機をそれぞれ制御するための制御機とから構成される。制御機は、部屋番号に対応して居室親機の棟番号を記憶するための制御機メモリを備えている。居室親機は、制御機メモリに記憶された棟番号を自居室親機の棟番号として記憶するための居室親機メモリを備えている。
【0008】
また、本発明の集合住宅インターホンシステムにおいて、制御機は、制御機メモリの記憶内容を変更するための設定パーソナルコンピュータとの通信回路を備えている。
【0009】
このような集合住宅インターホンシステムによれば、居室親機が有する個別の部屋番号に対応して当該居室親機の棟番号を制御機の制御機メモリへと記憶させることにより、居室親機が制御機に接続された場合において制御機メモリから読み出される棟番号が自居室親機の棟番号として当該居室親機の居室親機メモリへと記憶することができる。また、制御機の制御機メモリの記憶内容は、設定パーソナルコンピュータから容易に変更することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の集合住宅インターホンシステムを適用した好ましい形態の実施例について、図面を参照して説明する。
【0011】
図1は、本発明の実施例による多棟対応の集合住宅インターホンシステムの構成を示すブロック図である。
【0012】
図1のブロック図に示す集合住宅インターホンシステムは、集合玄関に設置され、系統が異なる複数の棟、例えば、棟番号が「A」、「B」、・・・に予め割り当てられている複数の棟の各住戸内に在室中の居住者のうち特定の棟の住戸内に在室中の居住者または管理室内等に在室中の管理人を来訪者が呼び出して通話を行うための集合玄関機1と、複数の棟の各住戸内に設置され、集合玄関に居る来訪者からの呼び出しが報知され、これに応答した居住者が当該来訪者との間で通話を行うとともに、居住者が呼出元または呼出相手先である管理室内等に在室中の管理人との間で通話を行うための複数の居室親機、ここでは、個別の部屋番号「1」、「2」、・・・、「11」、「12」、・・・、・・・を有する複数の居室親機11a、11b、・・・、12a、12b、・・・、・・・と、管理室内等に設置され部屋番号をなす管理室番号(詳述せず)を有しており、集合玄関に居る来訪者からの呼び出しが報知され、これに応答した管理人が当該来訪者との間で通話を行うとともに、管理人が呼出元または呼出相手先である特定の棟の住戸内に在室中の居住者との間で通話を行い、また、単一または複数の棟の住戸内に在室中の居住者に対して一斉放送を行うための管理室親機2と、管理室内等に設置され、制御機4の後述する制御機メモリ21の記憶内容を変更するための設定パーソナルコンピュータ(以下、設定パソコンという。)3と、玄関機ラインL1を介して接続された集合玄関機1、居室親機ラインL2を介してバス接続された居室親機11a、11b、・・・、12a、12b、・・・、・・・、管理室親機ラインL3を介して接続された管理室親機2、パソコンラインL4を介して接続された設定パソコン3をそれぞれ制御するための制御機4とから構成されている。
【0013】
また、制御機4は、当該制御機の構成各部を制御するための制御回路(以下、制御機CPUという。)20と、居室親機11a、11b、・・・、12a、12b、・・・、・・・が有する個別の部屋番号に対応して当該居室親機の棟番号を記憶するための制御機メモリ21と、制御機CPU20および玄関機ラインL1を介して接続された集合玄関機1の間の信号/データ伝送路を形成するための通信回路(以下、玄関機側制御機I/Fという。)22と、制御機CPU20および居室親機ラインL2の間の信号/データ伝送路を形成するための通信回路(以下、居室親機側制御機I/Fという。)23と、制御機CPU20および管理室親機ラインL3の間の信号/データ伝送路を形成するための通信回路(以下、管理室親機側制御機I/Fという。)24と、制御機CPU20およびパソコンラインL4の間の信号/データ伝送路を形成するための通信回路(以下、パソコン側制御機I/Fという。)25とを備えている。
【0014】
さらに、居室親機11a、11b、・・・、12a、12b、・・・、・・・はそれぞれ同様な構成であり、当該居室親機の構成各部を制御するための制御回路(以下、居室親機CPUという。)30と、住戸内に在室中の居住者が自居室親機の部屋番号を設定するための設定部31と、設定部31の設定情報を表示するとともに、呼出操作を行った集合玄関に居る来訪者の映像および呼び出しがある旨または管理室内等に在室中の管理人からの呼び出し(一斉放送を含む)がある旨等を表示するための表示部32と、来訪者または管理人からの呼び出しがある旨を呼出音の出力をもとに報知し、これに応答した住戸内に在室中の居住者が来訪者または管理人との間で通話を行うための音声を入出力するとともに、一斉放送の内容を出力するための呼出通話部33と、居住者が来訪者または管理人からの呼び出しに応答するために操作するともに、当該居住者が管理人を呼び出すために操作する操作部34と、制御機4の制御機メモリ21に予め記憶されている棟番号を自居室親機の棟番号して記憶するための居室親機メモリ35と、居室親機CPU30および居室親機ラインL2の間の信号/データ伝送路を形成するための通信回路(以下、居室親機I/Fという。)36とを備えている。
【0015】
このように構成された本発明の実施例による集合住宅インターホンシステムにおいて、以下、具体的な動作について説明する。
【0016】
なお、本発明の実施例において、集合玄関に居る来訪者が特定の棟の住戸内に在室中の居住者または管理室内等に在室中の管理人を呼び出して通話を行うための動作、特定の住戸内に在室中の居住者が管理室内等に在室中の管理人を呼び出して通話を行うための動作、管理室内等に在室中の管理人が特定の住戸内に在室中の居住者を呼び出して通話を行うための動作は、それぞれ従来例の該当動作と同様であることにより説明は省略する。
【0017】
図1のブロック図において、棟番号が「A」、「B」、・・・に予め割り当てられている複数の棟の各住戸内に個別の部屋番号「1」、「2」、・・・、「11」、「12」、・・・、・・・を有する(複数の)居室親機11a、11b、・・・、12a、12b、・・・、・・・をそれぞれ設置するにあたり、ここでは、棟番号が「A」の棟の部屋番号「1」の住戸内に居室親機11aを設置し、この居室親機11aの居室親機I/F36を居室親機ラインL2へと接続すると、これを検出した居室親機CPU30は、設定部31にて予め設定されている自居室親機の部屋番号、すなわち、部屋番号「1」を付加した部屋番号データ信号を居室親機I/F36へと出力する。この部屋番号データ信号は、居室親機I/F36、居室親機ラインL2、他の居室親機11b、・・・、12a、12b、・・・、・・・の居室親機I/F36を介して居室親機CPU30へとそれぞれ伝送されるとともに、居室親機I/F36、居室親機ラインL2、制御機4の居室親機側制御機I/F23を介して制御機CPU20へと伝送される。
【0018】
なお、他の居室親機11b、・・・、12a、12b、・・・、・・・の居室親機CPU30は、居室親機11aからの部屋番号データ信号が制御機4からの信号でないことにより、当該部屋番号データ信号が無効であるとそれぞれ判断する。
【0019】
また、制御機4の制御機CPU20は、居室親機11aからの部屋番号データ信号に付加されている部屋番号「1」に対応して制御機メモリ21に予め記憶されている棟番号「A」を読み出し、読み出した棟番号「A」および部屋番号「1」を付加した棟番号/部屋番号データ信号を居室親機側制御機I/F23へと出力する。この棟番号/部屋番号データ信号は、居室親機側制御機I/F23、居室親機ラインL2、居室親機11a、11b、・・・、12a、12b、・・・、・・・の居室親機I/F36を介して居室親機CPU30へとそれぞれ伝送される。
【0020】
さらに、居室親機11a、11b、・・・、12a、12b、・・・、・・・の居室親機CPU30は、制御機4からの棟番号/部屋番号データ信号に付加されている部屋番号「1」と設定部31にて予め設定されている自居室親機の部屋番号とを照合し、一致した場合にのみ同様に付加されている棟番号「A」を自居室親機の棟番号として部屋番号「1」とともに居室親機メモリ35へと記憶させる。ここでは、棟番号が「A」の棟の部屋番号「1」の住戸内に設置された居室親機11aの居室親機CPU30のみ部屋番号が「1」で一致することにより、棟番号「A」が自居室親機の棟番号として部屋番号「1」とともに居室親機メモリ35へと記憶される。
【0021】
上述のように、棟番号が「A」、「B」、・・・に予め割り当てられている複数の棟の各住戸内に居室親機11a、11b、・・・、12a、12b、・・・、・・・をそれぞれ設置するにあたり、居室親機11a、11b、・・・、12a、12b、・・・、・・・の居室親機メモリ35には、設定部31にて予め設定されている部屋番号「1」、「2」、・・・、「11」、「12」、・・・、・・・とともに制御機4の制御機メモリ21から読み出された棟番号「A」、「A」、・・・、「B」、「B」、・・・、・・・を自居室親機の棟番号として記憶することができる。
【0022】
なお、制御機4の制御機メモリ21の記憶内容、すなわち、居室親機11a、11b、・・・、12a、12b、・・・、・・・が有する個別の部屋番号「1」、「2」、・・・、「11」、「12」、・・・、・・・に対応した棟番号「A」、「A」、・・・、「B」、「B」、・・・、・・・は、設定パソコン3での変更操作をもとに容易に変更することができ、設定パソコン3からの変更データ信号は、パソコンラインL4、制御機4のパソコン側制御機I/F25を介して制御機CPU20へと伝送され、これを検出した制御機CPU20の制御により制御機メモリ21の記憶内容が変更される。
【0023】
ここで、同一の系統であり同一の棟番号の棟の各住戸内、ここでは、棟番号が「A」の棟の各住戸内に在室中の居住者に対して管理室内等に在室中の管理人が一斉放送を行うため、管理室親機2にて所定の操作(詳述せず)を行うと、棟番号「A」を付加した一斉放送起動データ信号が管理室親機ラインL3、制御機4の管理室親機側制御機I/F24を介して制御機CPU20へと伝送される。
【0024】
また、制御機4の制御機CPU20は、管理室親機2からの一斉放送起動データ信号をもとに管理室内等に在室中の管理人から棟番号が「A」の棟の各住戸内に在室中の居住者に対しての一斉放送がある旨を検出し、棟番号「A」を付加した一斉放送データ信号を居室親機側制御機I/F23へと出力する。この一斉放送データ信号は、居室親機側制御機I/F23、居室親機ラインL2、居室親機11a、11b、・・・、12a、12b、・・・、・・・の居室親機I/F36を介して居室親機CPU30へとそれぞれ伝送される。
【0025】
さらに、居室親機11a、11b、・・・、12a、12b、・・・、・・・の居室親機CPU30は、制御機4からの一斉放送データ信号に付加されている棟番号「A」と居室親機メモリ35に予め記憶されている自居室親機の棟番号とを照合し、一致した場合にのみ呼出通話部33と当該居室親機CPU、居室親機I/F36、居室親機ラインL2、制御機4の居室親機側制御機I/F23、制御機CPU20、管理室親機側制御機I/F24、管理室親機ラインL3を介して管理室親機2の呼出通話機能(詳述せず)との間の信号/データ伝送路を形成する。ここでは、居室親機11a、11b、・・・の居室親機CPU30にて棟番号が「A」でそれぞれ一致することにより、上述の信号/データ伝送路が形成され管理室内等に在室中の管理人からの一斉放送がある旨および当該一斉放送の具体的な内容が呼出通話部33より報知される。
【0026】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明の集合住宅インターホンシステムによれば、集合玄関機、複数の居室親機、管理室親機をそれぞれ制御する制御機の制御機メモリの記憶内容、すなわち、居室親機が有する個別の部屋番号に対応した当該居室親機の棟番号は設定パーソナルコンピュータ(設定パソコン)から容易に変更できる。また、制御機の制御機メモリに記憶された棟番号を自居室親機の棟番号として居室親機の居室親機メモリへと記憶させることにより、棟番号を指定するのみで当該棟番号に該当する棟の各住戸内に設置された居室親機に対して管理室親機からの一斉放送を報知できる。これにより、当該システムを施工する際の配線の制限が無くなり棟の構成を自由に構築できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例による集合住宅インターホンシステムの構成を示すブロック図である。
【図2】従来例の集合住宅インターホンシステムの構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1・・・・・集合玄関機
2・・・・・管理室親機
3・・・・・設定パーソナルコンピュータ(設定パソコン)
4・・・・・制御機
21・・・・・制御機メモリ
25・・・・・通信回路(パソコン側制御機I/F)
11a、11b、・・・、12a、12b、・・・、・・・ ・・・・・(複数の)居室親機
35・・・・・居室親機メモリ

Claims (2)

  1. 集合玄関に設置される集合玄関機(1)と、各住戸内に設置され個別の部屋番号を有する複数の居室親機(11a、11b、・・・、12a、12b、・・・、・・・)と、管理室内等に設置される管理室親機(2)と、前記集合玄関機、前記居室親機、前記管理室親機をそれぞれ制御するための制御機(4)とから構成され、前記制御機は、前記部屋番号に対応して前記居室親機の棟番号を記憶するための制御機メモリ(21)を備え、
    前記居室親機は、前記制御機メモリに記憶された棟番号を自居室親機の棟番号として記憶するための居室親機メモリ(35)を備えたことを特徴とする集合住宅インターホンシステム。
  2. 前記制御機は、前記制御機メモリの記憶内容を変更するための設定パーソナルコンピュータ(3)との通信回路(25)を備えたことを特徴とする請求項1記載の集合住宅インターホンシステム。
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