JP2004243209A - 粉塵類の回収機能を備えた手持ち式清掃機 - Google Patents
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Abstract
【課題】機械部品等に付着した粉塵類の清掃と回収をほぼ同時に効率的に行うと共に操作性を向上させ、省エネルギー化を図った手持ち式清掃機を提供すること。
【解決手段】ノズル本体1の先端吸入管4にエアーブロー用ノズルパイプ10の先端部を挿入して、同ノズルパイプの先端ノズル11を先端吸入管の吸込口4aに臨むように配置し、そのノズルパイプ10の後端部と、真空状態を発生させるためのルーツ式ブロワ20の吐出側とをエアーホース16を介して接続し、ノズル本体1の後端部に取り付けたフレキシブルホース25を、ルーツ式ブロワ20の吸入口側に粉塵回収器30を介して接続し、そのルーツ式ブロワから吐出される空気を先端ノズル11から噴射させることによって粉塵類を吹き飛ばし、その時に、その吹き飛ばされた粉塵類を先端吸入管の吸込口4aから吸引させて粉塵回収器30に回収するように構成した。
【選択図】 図1
【解決手段】ノズル本体1の先端吸入管4にエアーブロー用ノズルパイプ10の先端部を挿入して、同ノズルパイプの先端ノズル11を先端吸入管の吸込口4aに臨むように配置し、そのノズルパイプ10の後端部と、真空状態を発生させるためのルーツ式ブロワ20の吐出側とをエアーホース16を介して接続し、ノズル本体1の後端部に取り付けたフレキシブルホース25を、ルーツ式ブロワ20の吸入口側に粉塵回収器30を介して接続し、そのルーツ式ブロワから吐出される空気を先端ノズル11から噴射させることによって粉塵類を吹き飛ばし、その時に、その吹き飛ばされた粉塵類を先端吸入管の吸込口4aから吸引させて粉塵回収器30に回収するように構成した。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、機械部品等に付着した切粉、研磨屑、切削油、水滴等の粉塵類を吹き飛ばして当該部品等をきれいにすると共に、吹き飛ばされた粉塵類を周囲に飛散させることなくほぼ同時的に回収する手持ち式清掃機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
工作機械による切削加工時に生ずる切粉、研磨加工時に生ずる研磨屑、切削油、水滴等(以下、この明細書において「粉塵類」と称する)が機械部品に付着している場合、それらの除去作業は、(1)圧縮空気による吹き飛ばし(いわゆるエアーブロー)、(2)水による洗浄、(3)ノズルから水を噴射させる圧力噴射洗浄、(4)エアーブローノズルとこれを囲むように配置されたラッパ形の真空吸引用フードを備えた手持ち式ノズル、などにより行われている。図6には、エアーブローノズルnを用いて機械部品wに付着した粉塵類を圧縮空気で吹き飛ばして清掃を行う様子を示す。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記した従来の(1)の吹き飛ばし方法では吹き飛ばされた粉塵類が周囲に飛散する、(2)の水洗浄では機械部品の凹所に水滴が溜まり易い、(3)の圧力噴射洗浄では粉塵類が周囲に飛散し、水煙も生ずる、(4)の手持ち式ノズルではエアーブローノズルと機械部品との間隔を10〜20mm程度に接近させても粉塵類が周囲に飛散して真空吸引による回収作用が十分でない、等の問題がある。
【0004】
特に上記(4)については、エアーブローノズルにフードが固定されている構造であるので、機械部品のネジ穴等の深い箇所や表面の凹凸箇所の清掃作業がやりずらく、フード内に発生する真空度が低いために粉塵類が周囲に拡がってしまうなどの不都合があった。何れにしても、周囲に飛散又は拡散する粉塵類は、作業者の健康や作業環境に多くの影響を与えることから、これを可及的に回収する装置の開発が要望されている。
【0005】
この発明の目的は、機械部品等に付着した粉塵類の清掃と回収をほぼ同時に効率的に行うと共に操作性を向上させ、省エネルギー化を図った手持ち式清掃機を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために請求項1に記載した発明は、中空状ノズル本体の先端吸入管にエアーブロー用ノズルパイプの先端部を挿入して、同ノズルパイプの先端ノズルを該先端吸入管の吸込口に臨むように配置すると共に、当該ノズルパイプをノズル本体に支持するように設け、そのエアーブロー用ノズルパイプの後端部に取り付けた流量調整弁と、真空状態を発生させるためのルーツ式ブロワの吐出側とをエアーホースを介して接続し、前記ノズル本体の後端部に一端が取り付けられたフレキシブルホースの他端を、前記ルーツ式ブロワの吸入口側に粉塵回収器を介して接続するように設け、そのルーツ式ブロワから吐出される空気を前記エアーブロー用ノズルパイプの先端ノズルから噴射させることによって粉塵類を吹き飛ばし、その時に、その吹き飛ばされた粉塵類を前記先端吸入管の吸込口からルーツ式ブロワの真空作用により吸引させて前記粉塵回収器内に回収するように構成したことを特徴とする。
【0007】
同様の目的を達成するために請求項2に記載した発明は、請求項1に記載の粉塵類の回収機能を備えた手持ち式清掃機において、前記ルーツ式ブロワについては2室式ルーツ式ブロワとし、その1室を真空発生用として前記ノズル本体側に、他の1室を空気供給用としてエアーブロー用ノズルパイプ側に用いるように構成したことを特徴とするものである。
【0008】
【発明の作用及び効果】
(請求項1の発明)
手持ち式清掃機の先端ノズルを粉塵類の付着した機械部品等から少し離した状態にて、ルーツ式ブロワにより発生する約30kPa程度の圧力の圧縮空気を噴射させることにより、その粉塵類を吹き飛ばすことができる。同時に、先端吸入管内で吹き飛ばされた粉塵類は、ルーツ式ブロワにより発生する約−5kPa〜−50kPa程度の真空圧力により先端吸入管の吸込口から吸引されて粉塵回収器に効率よく回収される。
【0009】
手持ち式清掃機の使用時における先端ノズルから噴射する空気量については、真空吸込空気量に対して約1/10〜1/30程度とし、噴射させる空気量については流量調整弁にて適宜調節を行うものとする。
【0010】
(請求項2の発明)
手持ち式清掃機の先端ノズルを粉塵類の付着した機械部品等から少し離した状態にて、2室式ルーツ式ブロワの他の1室側により発生する約30kPa程度の圧力の圧縮空気を噴射させることにより、その粉塵類を吹き飛ばすことができる。同時に、先端吸入管内で吹き飛ばされた粉塵類は、2室式ルーツ式ブロワの1室側により発生する約−5kPa〜−50kPa程度の真空圧力により先端吸入管の吸込口から吸引されて粉塵回収器に効率よく回収される。
【0011】
手持ち式清掃機の使用時における先端ノズルから噴射する空気量について、真空吸込空気量に対して約1/10〜1/30程度とすることは、請求項1の発明と同様である。
【0012】
この粉塵類の回収機能を備えた手持ち式清掃機は、機械部品等に付着した粉塵類の清掃と回収をほぼ同時に効率的に行うことができ、作業性や使い勝手についても良好である。加えて、エアーブローについては、ルーツ式ブロワの吐出空気を使用することにより、コストの低減や省エネルギー化を図ることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施の形態例を図面に基づいて説明する。図1は粉塵類の回収機能を備えた手持ち式清掃機の説明図、図2はノズル本体部分の正面図、図3は図1の手持ち式清掃機に用いるルーツ式ブロワを2室式ルーツ式ブロワとした場合の説明図である。
【0014】
図1において、本発明の粉塵類の回収機能を備えた手持ち式清掃機Cは、ノズル本体1と、真空状態を発生させるためのルーツ式ブロワ20及び粉塵回収器30とから構成されている。
【0015】
図2に示すように、中空状ノズル本体1は、ほぼ中間位置に握り部2を設け、その前端部1aに先端吸入管4の一部を構成するフレキシブルチューブ5の一端5aを嵌めて同吸入管4を接続している。そのフレキシブルチューブ5の他端5bには、L形のベンド管7を介してゴム材料等からなる円筒形ガイド片8が取り付けられている。9はガイド片8の周縁8aに適宜形成された切欠きである。
【0016】
上記フレキシブルチューブ5に穿設された開口部6には、エアーブロー用ノズルパイプ10の鉤型形状の先端部10aを挿入して同パイプの先端ノズル11を前記先端吸入管4の吸込口4aに臨むように配置する。そして、その開口部6から外側に露出するエアーブロー用ノズルパイプ10の後端部10bは、前記ノズル本体1の握り部2に接近又は離間可能に保持片3により支持されていると共に、その保持片3に内装されたコイルバネ13により握り部2から離れる方向に常に付勢されるように設けられている。
【0017】
しかして、先端ノズル11は、エアーブロー用ノズルパイプ10の後端部10bを移動操作することによって吸込口4aから出没自在とされている。15はエアーブロー用ノズルパイプ10の後端部10bに取り付けた流量調整弁、16はその流量調整弁15に接続されたエアーホースである。
【0018】
図1に示すように、上記エアーブロー用ノズルパイプ10に取り付けた流量調整弁15と、真空状態を発生させるためのルーツ式ブロワ20の吐出側20aに連結した吐出管22とは、エアーホース16を介して接続されている。また、上記ノズル本体1の後端部1bには、長さ約1.5〜5mのフレキシブルホース25の一端25aを取り付け、フィルター31を内蔵した粉塵回収器30の入口部30aに該ホース25の他端25bを接続する。そのルーツ式ブロワ20の吸入口側20bは、粉塵回収器30の出口部30bと連結管32により接続されている。35は前記フレキシブルホース25の他端25bと連結管32との間に設けられた配管34に取り付けられた逆支弁、36は吐出管22に取り付けられた調整弁である。
以上により、粉塵類の回収機能を備えた手持ち式清掃機Cが構成される。
【0019】
図3には、上述した手持ち式清掃機Cに用いるルーツ式ブロワ20を2室式ルーツ式ブロワ120とし、その1室121を真空発生用、他の1室122を空気供給用とした場合を示す。
具体的には、その1室121の吸入口側121bが、前記粉塵回収器30の出口部30bと連結管32により接続されている。そして、前記エアーブロー用ノズルパイプ10の流量調整弁15と、他の1室122の吐出側122aに連結した吐出管135とは、エアーホース16を介して接続する。136は吐出管135に取り付けられた調整弁、137は他の1室122の吸入口側122bに取り付けられたエアーフィルターである。
【0020】
つぎに、本発明の粉塵類の回収機能を備えた手持ち式清掃機Cの作動及び取り扱い方について説明する。
図4、図5に示すように、ノズル本体1の握り部2を掴んで先端ノズル11を機械部品aの表面から少し離した状態にて、ルーツ式ブロワ20により発生する約30kPa程度の圧力の圧縮空気を噴射させる。これにより、機械部品aに付着した粉塵類bを吹き飛ばして機械部品aを清掃することができる。この時に、吹き飛ばされた粉塵類bについては、ルーツ式ブロワ20により発生する約−5kPa〜−50kPa程度の真空圧力によって先端吸入管4の吸込口4aから吸引されて粉塵回収器30に回収される。
【0021】
また、図1に示すように、機械部品aの表面に凹凸がある場合には、ノズルパイプ10に指をかけてこれを移動操作して先端ノズル11を吸込口4aから約10mm程度突出させたり、引っ込めたりすることにより、円滑に清掃を行うことができる。そして、清掃する箇所が縦向きや斜め方向であっても、先端吸入管4はフレキシブルチューブ5により適宜屈曲可能であるため、最適な姿勢が得られて作業が行い易い。
【0022】
(実験)
本発明の手持ち式清掃機Cについて、下記の条件下で性能試験を行った。
【0023】
【0024】
実験の結果、手持ち式清掃機Cの前記吸込口における吸込風量及び吸込圧力については、それぞれ1m3/分、−10kPaであり、先端ノズルから噴出する空気量及びその圧力については、それぞれ30リットル/分、+20kPaのデータを得られた。そして、この手持ち式清掃機Cによれば、粉塵類の回収が十分に行なえることを確認した。
【0025】
以上の通り、この粉塵類の回収機能を備えた手持ち式清掃機は、機械部品等に付着した粉塵類の清掃と回収をほぼ同時的に効率的に行うことができ、作業性や使い勝手も良好である。
【図面の簡単な説明】
【図1】粉塵類の回収機能を備えた手持ち式清掃機の説明図
【図2】ノズル本体部分の正面図
【図3】図1の手持ち式清掃機に用いるルーツ式ブロワを2室式ルーツ式ブロワとした場合の説明図
【図4】手持ち式清掃機の使用状態を示す説明図(1)
【図5】手持ち式清掃機の使用状態を示す説明図(2)
【図6】従来のブローノズルを用いて粉塵類の除去を行う様子を示す説明図
【符号の説明】
C・・・粉塵類の回収機能を備えた手持ち式清掃機
1・・・ノズル本体
4・・・先端吸入管 4a・・・吸込口
10・・・エアーブロー用ノズルパイプ
10a・・・先端部 10b・・・後端部
11・・・先端ノズル
15・・・流量調整弁
16・・・エアーホース
20・・・ルーツ式ブロワ
20a・・・吐出側 20b・・・吸入口側
25・・・フレキシブルホース
30・・・粉塵回収器
120・・・2室式ルーツ式ブロワ
121・・・1室
121b・・・吸入口側
122・・・他の1室
122a・・・吐出側 122b・・・吸入口側
【発明の属する技術分野】
本発明は、機械部品等に付着した切粉、研磨屑、切削油、水滴等の粉塵類を吹き飛ばして当該部品等をきれいにすると共に、吹き飛ばされた粉塵類を周囲に飛散させることなくほぼ同時的に回収する手持ち式清掃機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
工作機械による切削加工時に生ずる切粉、研磨加工時に生ずる研磨屑、切削油、水滴等(以下、この明細書において「粉塵類」と称する)が機械部品に付着している場合、それらの除去作業は、(1)圧縮空気による吹き飛ばし(いわゆるエアーブロー)、(2)水による洗浄、(3)ノズルから水を噴射させる圧力噴射洗浄、(4)エアーブローノズルとこれを囲むように配置されたラッパ形の真空吸引用フードを備えた手持ち式ノズル、などにより行われている。図6には、エアーブローノズルnを用いて機械部品wに付着した粉塵類を圧縮空気で吹き飛ばして清掃を行う様子を示す。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記した従来の(1)の吹き飛ばし方法では吹き飛ばされた粉塵類が周囲に飛散する、(2)の水洗浄では機械部品の凹所に水滴が溜まり易い、(3)の圧力噴射洗浄では粉塵類が周囲に飛散し、水煙も生ずる、(4)の手持ち式ノズルではエアーブローノズルと機械部品との間隔を10〜20mm程度に接近させても粉塵類が周囲に飛散して真空吸引による回収作用が十分でない、等の問題がある。
【0004】
特に上記(4)については、エアーブローノズルにフードが固定されている構造であるので、機械部品のネジ穴等の深い箇所や表面の凹凸箇所の清掃作業がやりずらく、フード内に発生する真空度が低いために粉塵類が周囲に拡がってしまうなどの不都合があった。何れにしても、周囲に飛散又は拡散する粉塵類は、作業者の健康や作業環境に多くの影響を与えることから、これを可及的に回収する装置の開発が要望されている。
【0005】
この発明の目的は、機械部品等に付着した粉塵類の清掃と回収をほぼ同時に効率的に行うと共に操作性を向上させ、省エネルギー化を図った手持ち式清掃機を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために請求項1に記載した発明は、中空状ノズル本体の先端吸入管にエアーブロー用ノズルパイプの先端部を挿入して、同ノズルパイプの先端ノズルを該先端吸入管の吸込口に臨むように配置すると共に、当該ノズルパイプをノズル本体に支持するように設け、そのエアーブロー用ノズルパイプの後端部に取り付けた流量調整弁と、真空状態を発生させるためのルーツ式ブロワの吐出側とをエアーホースを介して接続し、前記ノズル本体の後端部に一端が取り付けられたフレキシブルホースの他端を、前記ルーツ式ブロワの吸入口側に粉塵回収器を介して接続するように設け、そのルーツ式ブロワから吐出される空気を前記エアーブロー用ノズルパイプの先端ノズルから噴射させることによって粉塵類を吹き飛ばし、その時に、その吹き飛ばされた粉塵類を前記先端吸入管の吸込口からルーツ式ブロワの真空作用により吸引させて前記粉塵回収器内に回収するように構成したことを特徴とする。
【0007】
同様の目的を達成するために請求項2に記載した発明は、請求項1に記載の粉塵類の回収機能を備えた手持ち式清掃機において、前記ルーツ式ブロワについては2室式ルーツ式ブロワとし、その1室を真空発生用として前記ノズル本体側に、他の1室を空気供給用としてエアーブロー用ノズルパイプ側に用いるように構成したことを特徴とするものである。
【0008】
【発明の作用及び効果】
(請求項1の発明)
手持ち式清掃機の先端ノズルを粉塵類の付着した機械部品等から少し離した状態にて、ルーツ式ブロワにより発生する約30kPa程度の圧力の圧縮空気を噴射させることにより、その粉塵類を吹き飛ばすことができる。同時に、先端吸入管内で吹き飛ばされた粉塵類は、ルーツ式ブロワにより発生する約−5kPa〜−50kPa程度の真空圧力により先端吸入管の吸込口から吸引されて粉塵回収器に効率よく回収される。
【0009】
手持ち式清掃機の使用時における先端ノズルから噴射する空気量については、真空吸込空気量に対して約1/10〜1/30程度とし、噴射させる空気量については流量調整弁にて適宜調節を行うものとする。
【0010】
(請求項2の発明)
手持ち式清掃機の先端ノズルを粉塵類の付着した機械部品等から少し離した状態にて、2室式ルーツ式ブロワの他の1室側により発生する約30kPa程度の圧力の圧縮空気を噴射させることにより、その粉塵類を吹き飛ばすことができる。同時に、先端吸入管内で吹き飛ばされた粉塵類は、2室式ルーツ式ブロワの1室側により発生する約−5kPa〜−50kPa程度の真空圧力により先端吸入管の吸込口から吸引されて粉塵回収器に効率よく回収される。
【0011】
手持ち式清掃機の使用時における先端ノズルから噴射する空気量について、真空吸込空気量に対して約1/10〜1/30程度とすることは、請求項1の発明と同様である。
【0012】
この粉塵類の回収機能を備えた手持ち式清掃機は、機械部品等に付着した粉塵類の清掃と回収をほぼ同時に効率的に行うことができ、作業性や使い勝手についても良好である。加えて、エアーブローについては、ルーツ式ブロワの吐出空気を使用することにより、コストの低減や省エネルギー化を図ることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施の形態例を図面に基づいて説明する。図1は粉塵類の回収機能を備えた手持ち式清掃機の説明図、図2はノズル本体部分の正面図、図3は図1の手持ち式清掃機に用いるルーツ式ブロワを2室式ルーツ式ブロワとした場合の説明図である。
【0014】
図1において、本発明の粉塵類の回収機能を備えた手持ち式清掃機Cは、ノズル本体1と、真空状態を発生させるためのルーツ式ブロワ20及び粉塵回収器30とから構成されている。
【0015】
図2に示すように、中空状ノズル本体1は、ほぼ中間位置に握り部2を設け、その前端部1aに先端吸入管4の一部を構成するフレキシブルチューブ5の一端5aを嵌めて同吸入管4を接続している。そのフレキシブルチューブ5の他端5bには、L形のベンド管7を介してゴム材料等からなる円筒形ガイド片8が取り付けられている。9はガイド片8の周縁8aに適宜形成された切欠きである。
【0016】
上記フレキシブルチューブ5に穿設された開口部6には、エアーブロー用ノズルパイプ10の鉤型形状の先端部10aを挿入して同パイプの先端ノズル11を前記先端吸入管4の吸込口4aに臨むように配置する。そして、その開口部6から外側に露出するエアーブロー用ノズルパイプ10の後端部10bは、前記ノズル本体1の握り部2に接近又は離間可能に保持片3により支持されていると共に、その保持片3に内装されたコイルバネ13により握り部2から離れる方向に常に付勢されるように設けられている。
【0017】
しかして、先端ノズル11は、エアーブロー用ノズルパイプ10の後端部10bを移動操作することによって吸込口4aから出没自在とされている。15はエアーブロー用ノズルパイプ10の後端部10bに取り付けた流量調整弁、16はその流量調整弁15に接続されたエアーホースである。
【0018】
図1に示すように、上記エアーブロー用ノズルパイプ10に取り付けた流量調整弁15と、真空状態を発生させるためのルーツ式ブロワ20の吐出側20aに連結した吐出管22とは、エアーホース16を介して接続されている。また、上記ノズル本体1の後端部1bには、長さ約1.5〜5mのフレキシブルホース25の一端25aを取り付け、フィルター31を内蔵した粉塵回収器30の入口部30aに該ホース25の他端25bを接続する。そのルーツ式ブロワ20の吸入口側20bは、粉塵回収器30の出口部30bと連結管32により接続されている。35は前記フレキシブルホース25の他端25bと連結管32との間に設けられた配管34に取り付けられた逆支弁、36は吐出管22に取り付けられた調整弁である。
以上により、粉塵類の回収機能を備えた手持ち式清掃機Cが構成される。
【0019】
図3には、上述した手持ち式清掃機Cに用いるルーツ式ブロワ20を2室式ルーツ式ブロワ120とし、その1室121を真空発生用、他の1室122を空気供給用とした場合を示す。
具体的には、その1室121の吸入口側121bが、前記粉塵回収器30の出口部30bと連結管32により接続されている。そして、前記エアーブロー用ノズルパイプ10の流量調整弁15と、他の1室122の吐出側122aに連結した吐出管135とは、エアーホース16を介して接続する。136は吐出管135に取り付けられた調整弁、137は他の1室122の吸入口側122bに取り付けられたエアーフィルターである。
【0020】
つぎに、本発明の粉塵類の回収機能を備えた手持ち式清掃機Cの作動及び取り扱い方について説明する。
図4、図5に示すように、ノズル本体1の握り部2を掴んで先端ノズル11を機械部品aの表面から少し離した状態にて、ルーツ式ブロワ20により発生する約30kPa程度の圧力の圧縮空気を噴射させる。これにより、機械部品aに付着した粉塵類bを吹き飛ばして機械部品aを清掃することができる。この時に、吹き飛ばされた粉塵類bについては、ルーツ式ブロワ20により発生する約−5kPa〜−50kPa程度の真空圧力によって先端吸入管4の吸込口4aから吸引されて粉塵回収器30に回収される。
【0021】
また、図1に示すように、機械部品aの表面に凹凸がある場合には、ノズルパイプ10に指をかけてこれを移動操作して先端ノズル11を吸込口4aから約10mm程度突出させたり、引っ込めたりすることにより、円滑に清掃を行うことができる。そして、清掃する箇所が縦向きや斜め方向であっても、先端吸入管4はフレキシブルチューブ5により適宜屈曲可能であるため、最適な姿勢が得られて作業が行い易い。
【0022】
(実験)
本発明の手持ち式清掃機Cについて、下記の条件下で性能試験を行った。
【0023】
【0024】
実験の結果、手持ち式清掃機Cの前記吸込口における吸込風量及び吸込圧力については、それぞれ1m3/分、−10kPaであり、先端ノズルから噴出する空気量及びその圧力については、それぞれ30リットル/分、+20kPaのデータを得られた。そして、この手持ち式清掃機Cによれば、粉塵類の回収が十分に行なえることを確認した。
【0025】
以上の通り、この粉塵類の回収機能を備えた手持ち式清掃機は、機械部品等に付着した粉塵類の清掃と回収をほぼ同時的に効率的に行うことができ、作業性や使い勝手も良好である。
【図面の簡単な説明】
【図1】粉塵類の回収機能を備えた手持ち式清掃機の説明図
【図2】ノズル本体部分の正面図
【図3】図1の手持ち式清掃機に用いるルーツ式ブロワを2室式ルーツ式ブロワとした場合の説明図
【図4】手持ち式清掃機の使用状態を示す説明図(1)
【図5】手持ち式清掃機の使用状態を示す説明図(2)
【図6】従来のブローノズルを用いて粉塵類の除去を行う様子を示す説明図
【符号の説明】
C・・・粉塵類の回収機能を備えた手持ち式清掃機
1・・・ノズル本体
4・・・先端吸入管 4a・・・吸込口
10・・・エアーブロー用ノズルパイプ
10a・・・先端部 10b・・・後端部
11・・・先端ノズル
15・・・流量調整弁
16・・・エアーホース
20・・・ルーツ式ブロワ
20a・・・吐出側 20b・・・吸入口側
25・・・フレキシブルホース
30・・・粉塵回収器
120・・・2室式ルーツ式ブロワ
121・・・1室
121b・・・吸入口側
122・・・他の1室
122a・・・吐出側 122b・・・吸入口側
Claims (2)
- 中空状ノズル本体の先端吸入管にエアーブロー用ノズルパイプの先端部を挿入して、同ノズルパイプの先端ノズルを該先端吸入管の吸込口に臨むように配置すると共に、当該ノズルパイプをノズル本体に支持するように設け、そのエアーブロー用ノズルパイプの後端部に取り付けた流量調整弁と、真空状態を発生させるためのルーツ式ブロワの吐出側とをエアーホースを介して接続し、前記ノズル本体の後端部に一端が取り付けられたフレキシブルホースの他端を、前記ルーツ式ブロワの吸入口側に粉塵回収器を介して接続するように設け、そのルーツ式ブロワから吐出される空気を前記エアーブロー用ノズルパイプの先端ノズルから噴射させることによって粉塵類を吹き飛ばし、その時に、その吹き飛ばされた粉塵類を前記先端吸入管の吸込口からルーツ式ブロワの真空作用により吸引させて前記粉塵回収器内に回収するように構成したことを特徴とする粉塵類の回収機能を備えた手持ち式清掃機。
- 前記ルーツ式ブロワについては2室式ルーツ式ブロワとし、その1室を真空発生用として前記ノズル本体側に、他の1室を空気供給用としてエアーブロー用ノズルパイプ側に用いるように構成したことを特徴とする請求項1に記載の粉塵類の回収機能を備えた手持ち式清掃機。
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