JP2000042504A

JP2000042504A - 清掃装置

Info

Publication number: JP2000042504A
Application number: JP10220026A
Authority: JP
Inventors: Kazuyuki Ogata; 一幸尾形; Tadahiko Akinaga; 孚彦秋永; Norikazu Yamagishi; 令和山岸; Mutsuharu Takesada; 睦治武貞
Original assignee: Hitachi Electronics Services Co Ltd
Current assignee: Hitachi Electronics Services Co Ltd
Priority date: 1998-08-04
Filing date: 1998-08-04
Publication date: 2000-02-15

Abstract

(57)【要約】【課題】各種の電子機器装置のセンサ部等を清掃する
装置を提供する。【解決手段】現金自動取扱等の電子機器装置８０にあ
っては、紙幣等から発生する紙塵等が光センサ８２等に
付着する。吸引、噴射装置１は、エアコンプレッサを有
する噴射装置１０とバキュームクリーナ等の吸引装置３
０を備える。カスタマエンジニアＣＥが操作する吸引、
噴射ヘッド１００には、ホース４２を介して常時負圧が
供給され、センサ部８２の塵埃を吸引清掃する。ヘッド
１００のスイッチを操作すると、ホース４０により供給
される加圧空気がノズルから噴射され、センサ部に付着
した紙塵等を効率よく清掃する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、電子機器装置等の
清掃装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】現金自動取扱装置や郵便番号自動読取装
置等の電子機器装置は、紙幣や葉書等の紙類を対象と
し、多くのセンサ等を備えている。紙幣や葉書等は、装
置内をローラやベルト等の搬送装置により搬送され、そ
の間に紙幣の検出、確認、又は葉書等に記載された郵便
番号等の読取り、区分が行なわれる。これらの対象とな
る紙幣の有無、搬送位置の検出等を行なうために、多数
のセンサが装備されており、その多くは光学的なセンサ
が使用されている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】紙幣や葉書等の対象物
は、搬送中に塵埃等を発生させ、この塵埃が光学的セン
サに付着すると、センサ機能を劣化させる。また、これ
らの塵埃が電子機器の半導体基板等に付着すると、絶縁
不良等の不具合の原因となる。そこで本発明は、バキュ
ームクリーナ装置とエア噴射装置を備えることにより、
効果的に電子機器装置のセンサ部等を清掃する装置を提
供するものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】本発明の清掃装置は、基
本的な手段として、空気を吸引して負圧を発生する吸引
装置と、空気を加圧して噴射する噴射装置とを有する吸
引、噴射装置と、吸引装置と噴射装置に対してそれぞれ
ホースを介して連結される吸引、噴射ヘッドとを備え
る。そして、清掃に際して、吸引、噴射ヘッドに対し
て、負圧が常時供給され、空気ジェットの噴射は任意な
タイミングで行なわれるものである。

【０００５】吸引、噴射装置は、吸引装置と噴射装置が
組立可能な別体に構成され、吸引装置は、ブロアと塵埃
の集塵手段を有するバキュームクリーナである。また、
噴射装置は、エアコンプレッサとエアタンクを有する圧
縮空気の供給装置である。

【０００６】さらに、吸引、噴射ヘッドは、本体と、本
体を支持するグリップと、グリップに設けられるプッシ
ュスイッチを有し、本体を貫通する負圧空気の通路と、
負圧空気の通路の先端に設けられるパイプと、グリップ
の底部に供給される加圧空気をプッシュスイッチを介し
て本体先端部に噴射するノズルとを備え、加圧空気を噴
射するノズルの先端は、負圧空気のパイプの内部のほぼ
中心部に配設されるものである。負圧空気のパイプの先
端に設けられるパイプの外径寸法より大きな外径寸法を
有するパッドを備え、パッドの開口縁部を覆う弾性材を
備えるものである。

【０００７】

【発明の実施の形態】図１は、本発明の電子機器装置の
清掃装置の全体構成を示す説明図である。本清掃装置
は、全体を符号１で示す吸引、噴射装置１を備える。吸
引、噴射装置１は、吸引装置３０と噴射装置１０を有
し、吸引装置３０としては、例えばブロアと集塵手段を
有するバキュームクリーナが用いられる。噴射装置１０
としては、エアコンプレッサとエアタンクを備える圧縮
空気供給装置が用いられる。バキュームクリーナ３０と
圧縮空気供給装置１０は、それぞれ電動モータを備え、
コード５０，５２を介して電気コンセント６０から給電
される。

【０００８】電子機器装置８０のセンサ部８２を清掃す
るカスタマエンジニアＣＥは、吸引、噴射ヘッド１００
を把持し、後述する態様によって対象を清掃する。吸
引、噴射ヘッド１００は、圧縮空気供給装置１０とバキ
ュームクリーナ３０に対してそれぞれホース４０，４２
で結合される。

【０００９】図２，図３は、吸引、噴射装置１を前方及
び後方からみた斜視図、図４は噴射装置の内部機構を示
す説明図である。噴射装置１０は、箱形のケーシング内
にエアコンプレッサ等を収容しており、ケーシング外壁
部にコネクタ１２、電源スイッチ１４等を有する。噴射
装置１０のベースプレート１１上には、電動モータ１８
により駆動されるコンプレッサ２０と、圧力スイッチ２
２等が搭載される。モータ、コンプレッサからの発熱
は、排気口１６を介して排出される。コンプレッサの近
傍には図示しないエアタンクも付設される。

【００１０】噴射装置１０の上部には、適宜の連結手段
を介して吸引装置３０が搭載される。吸引装置３０は、
例えば電動モータにより駆動されるバキュームクリーナ
であって、吸引口３２を有する。吸引口３２から吸引さ
れるエアは、フィルタ等を通過する際に、エア中の塵埃
が捕捉され、排気口３４から排出される。バキュームク
リーナはスイッチ３６でオン，オフされる。

【００１１】図５は、吸引、噴射ヘッド１００の詳細な
構造を示す説明図、図６は作用を示す説明図である。吸
引、噴射ヘッド１００は、本体１１１とグリップ１１０
と、グリップ１１０に装備されるプッシュスイッチ１１
２を有する。グリップ１１０の尾端部には圧縮空気パイ
プの取付用プラグ１１４が設けてあり、ホース４０を介
して噴射装置１０へ連結される。

【００１２】噴射装置１０から送り込まれる圧縮空気Ａ
₁は、プッシュスイッチ１１２を介して開閉バルブ１２
０へ送られる。開閉バルブ１２０は手動により回転さ
れ、回転量に応じて圧縮空気をパイプ１１６側へ供給す
る。

【００１３】吸引、噴射ヘッド本体１１１の先端部に
は、パイプ部材１４２が取り付けられる。パイプ部材１
４２は、例えば透明のプラスチック製のパイプでつくら
れる。本体１１１には通路１４０が形成してあり、本体
１１１の後端部１４４は、吸引用パイプ４２を介して吸
引装置３０に連結される。パイプ部材１４２の先端部に
は、先端部が広がるパッド部材１５０が取り付けられて
いる。パッド部材１５０の先端縁部１５４は、例えば柔
軟性のある部材が取り付けられて、清掃対象の電子機器
の表面を保護する。圧縮空気の供給パイプ１１６は、パ
イプ部材１４２を貫通し、その先端のノズル１３０はパ
ッド部材１５０のほぼ中心部に配設される。

【００１４】電子機器装置８０を清掃する際には、カス
タマエンジニアＣＥは、吸引、噴射装置１の吸引装置３
０のスイッチ３６と噴射装置１０のスイッチ１４をオン
にして、エアコンプレッサとバキュームクリーナを起動
する。この状態では、吸引、噴射ヘッド１００のパッド
１５０内には負圧のエアＡ₂が作用する。したがって、
カスタマエンジニアＣＥは、吸引、噴射ヘッド１００を
操作して、パッド１５０を清掃対象であるセンサ８２等
に近接させることによって、センサ８２上の塵埃Ｄ₁を
吸引し、清掃することができる。必要に応じて、カスタ
マエンジニアＣＥは、グリップ１１０のプッシュスイッ
チ１１２を押し込むことによって、ノズル１３０から加
圧エアＡ₁を噴射することができる。したがって、吸引
だけでは除去しにくいセンサ上の塵埃Ｄ₁等も効果的に
排除することができる。

【００１５】本発明の清掃装置は以上のように、エアの
吸引と噴射の機能を備えたハンディなヘッドを備え、ヘ
ッドには常時負圧を供給して、対象となる電子機器上の
塵埃を吸引清掃する。そして、必要に応じてスイッチを
開くことにより、加圧エアを噴射できるので、付着した
塵埃を効果的に排除することができる。ヘッドは、グリ
ップを有して操作性が良く、また吸引部にパッドを備え
るので、周辺に塵埃が飛散させることなく清掃を行うこ
とができる。

【００１６】また、エアの噴射ノズルも負圧が作用する
パッド内の中心部に配設されるので、エアジェットを噴
射したときも、塵埃が周辺に飛散することが防止され
る。さらに、パッド１５０の先端縁部１５４を弾性材料
で覆ってあるので、光センサ等のデリケートな電子機器
に損傷を与えることはない。

【００１７】また、噴射する加圧エアの流量は、回転バ
ルブ１２０の開度を変えることにより容易に調節するこ
とができるので、清掃対象の電子機器に応じて最適なエ
アジェットを形成することができる。さらに、吸引、噴
射装置１を吸引装置３０と噴射装置１０に分割して構成
してあるので、カスタマエンジニアＣＥが電子機器装置
８０の近傍に容易に搬入することができる。さらに、重
量の大きなエアコンプレッサを収容する噴射装置１０に
キャスタ１３を備えるので、作業性も向上する。

【００１８】次に、図７は本発明に使用される吸引、噴
射ヘッドの他の例を示す説明図である。この吸引、噴射
ヘッド２００もグリップ２１０、本体２１１を有し、本
体２１１を貫通する穴２４０はホースを介してバキュー
ムクリーナに連結される。圧縮空気Ａ₁は、グリップ２
１０のプラグ２１４に供給され、プッシュスイッチ２１
２の操作によりパイプ２１６側へ送られる。パイプ２１
６には回転弁２２０が設けてあり、エアの供給量を調整
することができる。本体２１１の先端には透明プラスチ
ック製のホース２４２が取り付けてあり、バキュームク
リーナが発生する負圧空気流Ａ₂を案内する。

【００１９】圧縮空気を供給するパイプ２１６は、透明
ホース２４２を貫通してホース２４２の先端部に突出
し、パイプ２１６の先端にはノズルが取り付けられる。
吸引パイプ２４２は細いので、比較的狭い場所に装備さ
れている光センサ等の機器の清掃に適している。なお、
吸引パイプ２４２の先端に対するノズル２３０の先端の
突出量は適宜に設定することができる。

【００２０】

【発明の効果】本発明は以上のように、現金自動取扱装
置等の電子機器装置にあって、紙塵等が付着しやすい光
学センサ等の主要部を容易にかつ確実に清掃することが
できる。清掃装置は、分解して運搬することができるの
で、クライアントの電子機器装置に容易にアクセスする
ことができる。また、吸引、噴射ヘッドに対しては、常
時負圧が供給されているので、塵埃等が飛散して他のセ
ンサ等へ付着するのが防止される。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の清掃装置の全体構成を示す説明図。

【図２】吸引、噴射装置の斜視図。

【図３】吸引、噴射装置の斜視図。

【図４】吸引、噴射装置の内部構造を示す説明図。

【図５】吸引、噴射ヘッドの構成を示す説明図。

【図６】吸引、噴射ヘッドの作用を示す説明図。

【図７】吸引、噴射ヘッドの他の構成を示す説明図。

【符号の説明】

１吸引、噴射装置１０噴射装置３０吸引装置４０加圧空気供給ホース４２負圧空気供給ホース５０，５２電源コード６０コンセント８０電子機器装置８２センサ部１００吸引、噴射ヘッド

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者山岸令和神奈川県横浜市戸塚区品濃町504番地２日立電子サービス株式会社内 (72)発明者武貞睦治神奈川県横浜市戸塚区品濃町504番地２日立電子サービス株式会社内Ｆターム(参考） 3B061 AH01 3B116 AA47 AB52 BB22 BB73 BB90

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】空気を吸引して負圧を発生する吸引装置
と、空気を加圧して噴射する噴射装置とを有する吸引、
噴射装置と、吸引装置と噴射装置に対してそれぞれホー
スを介して連結される吸引、噴射ヘッドとを備え、清掃に際して、吸引、噴射ヘッドに対して、負圧が常時
供給され、空気ジェットの噴射は任意なタイミングで行
なわれる清掃装置。
【請求項２】吸引、噴射装置は、吸引装置と噴射装置
が組立可能な別体に構成される請求項１記載の清掃装
置。
【請求項３】吸引装置は、ブロアと塵埃の集塵手段を
有するバキュームクリーナである請求項１記載の清掃装
置。
【請求項４】噴射装置は、エアコンプレッサとエアタ
ンクを有する圧縮空気の供給装置である請求項１記載の
清掃装置。
【請求項５】吸引、噴射ヘッドは、本体と、本体を支
持するグリップと、グリップに設けられるプッシュスイ
ッチを有し、本体を貫通する負圧空気の通路と、負圧空
気の通路の先端に設けられるパイプと、グリップの底部
に供給される加圧空気をプッシュスイッチを介して本体
先端部に噴射するノズルとを備える請求項１記載の清掃
装置。
【請求項６】加圧空気を噴射するノズルの先端は、負
圧空気のパイプの内部のほぼ中心部に配設される請求項
５記載の清掃装置。
【請求項７】負圧空気のパイプの先端に設けられるパ
イプの外径寸法より大きな外径寸法を有するパッドを備
える請求項５記載の清掃装置。
【請求項８】パッドの開口縁部を覆う弾性材を備える
請求項７記載の清掃装置。